JP2001342070A - セラミック抵抗体及び保持部材 - Google Patents

セラミック抵抗体及び保持部材

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JP2001342070A
JP2001342070A JP2000158822A JP2000158822A JP2001342070A JP 2001342070 A JP2001342070 A JP 2001342070A JP 2000158822 A JP2000158822 A JP 2000158822A JP 2000158822 A JP2000158822 A JP 2000158822A JP 2001342070 A JP2001342070 A JP 2001342070A
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JP2000158822A
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Masashi Sakagami
勝伺 坂上
Shoji Kosaka
祥二 高坂
Ichio Kiyofuji
市男 清藤
Masaki Terasono
正喜 寺園
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体積固有抵抗が均一で、製品内のばらつきが少
なく、信頼性の高いセラミック抵抗体及び保持部材を提
供する。 【解決手段】窒化アルミニウム結晶相を主体とする焼結
体からなり、50℃の体積固有抵抗値が1×107〜1
×1012Ωcm、前記焼結体の同一面内における厚み方
向の50℃の体積固有抵抗値の最大値Rmaxと最小値R
minの比(Rmax/Rmin)が100以下であることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック抵抗体
及びその製造方法並びに保持部材及び半導体製造装置に
関するものであり、例えば電子機能材料に用いたり、半
導体製造装置等においてウエハを静電的に吸着保持して
処理又は搬送するための静電チャック等に用いる保持部
材、並びにこれらを用いた半導体製造装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】液晶を含む半導体デバイスの製造に用いる
半導体製造装置において、シリコンウエハ等の半導体を
成膜やエッチング、露光などにより加工したり、搬送す
るためには、シリコンウエハを吸着し、保持する必要が
ある。特に、静電的にシリコンウエハを保持する静電チ
ャックは、真空中や腐食性ガス雰囲気での使用が可能で
あり、半導体の製造に適しているため、多用されてい
る。
【0003】最近では、特に200℃以下で使用される
静電チャックにおいて、シリコンウエハの保持のために
より高い吸着力が要求されており、より高い吸着力を得
るためには、抵抗を低くすることが提案されている。
【0004】例えば、特開平2−22166号公報で
は、アルミナを主成分とするセラミック原料にアルカリ
土類金属及び遷移金属を、酸化物の重量に換算して、そ
れぞれ、1〜6重量%、0.5〜6重量%含有させ、還
元雰囲気下で焼成して静電チャック用のセラミックスを
製造し、その体積固有抵抗を1×1012Ωcmにまで低
下させている。
【0005】しかし、近年における半導体素子の集積度
の向上に伴い、静電チャック自体の高純度化が要求され
るとともに、静電チャックへの要求特性が高度化してき
ており、例えば、耐食性、耐摩耗性、耐熱衝撃性、熱伝
導性に優れた静電チャックが要求され、特に、窒化アル
ミニウムが、注目されている。
【0006】例えば、特開平10−72260号公報で
は、高純度の窒化アルミニウムの成形体中に金属電極を
埋設し、ホットプレス焼成をすることにより、酸素を窒
化アルミニウム結晶中に固溶させた窒化アルミニウム結
晶相を形成し、室温での体積固有抵抗を1×109〜1
×1013Ωcmとした静電チャックが提案されている。
【0007】また、特開平11−100270号公報で
は、窒化アルミニウム結晶粒子に希土類元素を加え、平
均粒子径を3μm以下、電子スピン共鳴法によるスペク
トルから得られたアルミニウムの単位mg当たりのスピ
ン数を5×1012spin/mg以下とするとともに、
100℃〜500℃までの体積抵抗率を1×107〜1
×1014Ωcmとすることによって、従来よりも広い温
度範囲で体積抵抗率の変化を小さくした静電チャックが
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−72260号公報に記載された窒化アルミニウム
焼結体は緻密性には優れるが、吸着特性に影響を及ぼす
体積固有抵抗が、特に、0.5mm以上と厚みが大きい
場合には、面内での抵抗ばらつきが大きくなる傾向があ
るため、特に量産時においてばらつき、製品の信頼性が
低下するという問題があった。
【0009】また、特開平11−100270号公報に
記載された静電チャックは、従来に比べて広い温度範囲
で体積抵抗率の変化が小さくなったものの、一つの基板
面内での体積固有抵抗がばらつきやすく、特に、基板厚
みが大きい場合には、たとえ全体として平均値が1×1
7〜1×1014Ωcmであっても、部位によっては印
加電圧を停止しても吸着が維持され、いわゆる残留吸着
が発生しやすいという問題があった。
【0010】したがって、本発明は、厚みが大きい場合
においても面内の体積固有抵抗が均一で、製品内のばら
つきが少なく、信頼性の高いセラミック抵抗体及び保持
部材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えばセラミ
ック抵抗体を静電チャックとして用いて、例えば300
mmという大きなウエハを吸着保持した場合、吸着電圧
の印加を停止しても残留吸着により、ウエハは次の工程
に移れず、スループットが悪くなって生産性が低下する
現象が発生するが、基板内の部分的な吸着特性の観察に
より、ウエハの一部の場所で残留吸着が発生し、ウエハ
全体の静電チャックからの離脱性を悪化させ、また、こ
の原因がセラミック抵抗体の体積固有抵抗が面内で大き
くばらついているという知見に基づくものである。
【0012】すなわち、本発明のセラミック抵抗体は、
窒化アルミニウム結晶相を主体とする焼結体からなり、
50℃の体積固有抵抗値が1×107〜1×1012Ωc
m、前記焼結体の同一面内における50℃の体積固有抵
抗値の最大値Rmaxと最小値Rminの比(Rmax/Rmin
が100以下であることを特徴とするものである。
【0013】これにより、体積固有抵抗を均一にでき、
製品内のばらつきが少なく、吸着電圧の印加を停止して
も、ウエハが部分的にセラミック抵抗体と吸着している
ということを防ぎ、信頼性の高いセラミック抵抗体を提
供することができる。
【0014】また、窒化アルミニウム結晶相を主体とす
る焼結体からなり、Al以外の金属の含有量が1重量%
以下、前記焼結体の相対密度が99%以上、焼結体に5
μm以上のボイドが存在せず、0.5〜5μmのボイド
が231個/mm2以下であることを特徴とするもので
ある。
【0015】大きなボイドが存在すると、ボイドの壁面
に電荷が蓄積・放電を繰り返すため、吸着特性が不安定
となり、信頼性に欠けるセラミック抵抗体となるが、表
面積の大きな5μm以上のボイドをなくし、かつ0.5
〜5μmのボイドを231個/mm2以下とすることに
より、焼結体の同一面内における厚み方向の50℃の体
積固有抵抗値の最大値Rmaxと最小値Rminの比(Rmax
/Rmin)を100以下にすることができる。
【0016】特に、前記焼結体中の硼素の含有量が0.
01重量%以下、ナトリウム(以下、Naと表す)及び
カルシウム(以下、Caと表す)の含有量が、それぞれ
0.1重量%以下であることが好ましい。これらの元素
は窒化アルミニウムに固溶して体積固有抵抗を変化させ
るため、偏在しているとばらつきの発生原因となりやす
い。
【0017】また、前記焼結体中の炭素は窒化アルミニ
ウムの体積固有抵抗を低下させる傾向があり、局在する
とばらつきの原因になりやすいため、1重量%以下にす
ることが好ましい。
【0018】さらに、前記焼結体中の酸素が、0.3〜
3重量%であることが好ましい。酸素は、粒界に導電性
の粒界相を形成するために有用であるが、多すぎると窒
化アルミニウムのポリタイプを作って体積固有抵抗を高
めることがある。
【0019】また、前記焼結体中のX線回折における窒
化アルミニウム(100)面のX線回折強度IAlNに対
する窒化アルミニウム以外の主結晶ピーク強度Ixのピ
ーク強度比Ix/IAlNが0.06以下であることが望ま
しい。窒化アルミニウム以外の結晶が焼結体中の特定の
場所において形成されると、部分的に体積固有抵抗にば
らつきを生じさせやくなる傾向がある。
【0020】さらに、前記焼結体の窒化アルミニウム結
晶相の平均粒子径が6μm以上、同一面内における平均
粒子径の最大値dmaxと最小値dminの比(dmax
min)が、10以下、特に7以下、さらには4以下で
あることが望ましい。例えば、直径300mm、厚み1
5mmのセラミック抵抗体の場合、同一面内において少
なくとも10箇所以上で平均粒子径を測定し、最大値d
maxと最小値dminとを算出する。そして、この比(d
max/dmin)が、10以下とすることで、50℃の体積
固有抵抗値を1×107〜1×1012Ωcmにコントロ
ールしやすくなり、面内のばらつきも抑制することがで
きる。
【0021】また、本発明のセラミック抵抗体の製造方
法は、硼素を0.01重量%以下、ナトリウム及びカル
シウムをそれぞれ0.1重量%以下、炭素を1重量%以
下、酸素を0.3〜3重量%、Al以外の金属を1重量
%以下の割合で含有する窒化アルミニウム粉末からなる
成形体を、1500〜1800℃の温度で一時的に保持
した後、2000℃以上の温度で焼成することを特徴と
する。この方法により、焼結体の面内ばらつきの少ない
セラミック抵抗体を実現できる。
【0022】特に、前記成形体を、高純度カーボンシー
トを介してカーボン型に装填し、1MPa以上の圧力下
で焼成することが好ましい。これにより、Al以外の金
属不純物が焼結体中へ混入し、体積固有抵抗のばらつき
を大きくすることを抑制できる。カーボンシートは、薄
いために、窒化アルミニウムとたとえ反応したとして
も、研削や研磨により容易に除去でき、製品コストを低
く維持できる。
【0023】さらに、本発明の保持部材は、本発明のセ
ラミック抵抗体からなるセラミック平板と、該セラミッ
ク平板の一方の面に設けられた電極と他の面に設けられ
た被処理物載置面とを具備し、前記電極に印加された電
圧によって誘起された静電気力で被処理物を吸着し、保
持することを特徴とするものである。
【0024】また、セラミック平板と、該セラミック平
板の内部に設けられた電極と、前記セラミック平板の少
なくとも一方の表面に、被処理物を載置する被処理物載
置面とを具備し、前記電極に印加された電圧によって誘
起された静電気力で被処理物を吸着し、保持する保持部
材において、前記セラミック平板内の少なくとも前記電
極と前記被処理物との間のセラミックスが本発明のセラ
ミック抵抗体からなることを特徴とするものである。
【0025】いずれも本発明のセラミック抵抗体を用い
た保持部材は、体積固有抵抗の面内ばらつきがちいさい
ため、静電吸着のために印加されていた電圧を解除した
時に、部分的な残留吸着が発生することを抑制し、離脱
性の良好な保持部材を実現できる。
【0026】さらに本発明の半導体製造装置は、真空容
器と基板の保持部材とを具備する半導体製造用装置であ
って、前記真空容器の少なくとも一部の容器構成部材お
よび/または保持部材に、本発明のセラミック抵抗体お
よび/または本発明の保持部材を用いたことを特徴とす
る。これにより、スループットが高くなり、半導体等の
製品の生産性を向上することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のセラミック抵抗体は、窒
化アルミニウム結晶相を主体とする焼結体からなること
が重要である。窒化アルミニウム自体は絶縁体である
が、酸素を適量含有すると導電性粒界相を形成し、焼結
体の体積固有抵抗を低下させることが可能であり、特定
の体積固有抵抗を有するセラミックスを実現できる。
【0028】また、50℃の体積固有抵抗値が1×10
7〜1×1012Ωcmであることが重要である。50℃
の体積固有抵抗値を1×107〜1×1012Ωcmとす
ることにより、電荷の移動を容易にするとともに、移動
する電荷量を制限でき、例えば静電チャックに好適に用
いることができる。50℃の体積固有抵抗値は、電荷移
動量、すなわち漏れ電流を低く抑制する点で、特に1×
108〜1×1011Ωcm、さらには1×109〜1×1
10Ωcmに設定することが好ましい。
【0029】さらに、前記焼結体の同一面内における5
0℃の体積固有抵抗値の最大値Rma xと最小値Rminの比
(Rmax/Rmin)が100以下であることが重要であ
り、特に50以下、さらには25以下、より好適には1
0以下が好ましい。即ち、ウエハを吸着させるための印
加電圧を停止したときに、抵抗が比較的大きな場合、移
動距離が大きいと電荷の移動に時間を要するため、電圧
を停止したにも関わらず、一定以上の時間にわたって吸
着が維持され、残留吸着という現象が発生する。したが
って、同一面内での50℃の体積固有抵抗の最大値R
maxと最小値Rminの比(Rmax/Rmin)が100を越え
ると、場所により電荷の移動速度に大きな差が生じるた
め、最大値Rmaxを有する部位では残留吸着が発生し、
ウエハは抵抗体に吸着した状態が維持される場合が多く
なる。また、最小値Rminが1×107Ωcm未満になっ
た場合、流れる電流が大きくなり、ウエハ上に形成した
デバイスを破壊する危険性が生じるため、製品歩留まり
を低下させることとなる。
【0030】また、本発明のセラミック抵抗体は、窒化
アルミニウム結晶相を主体とする焼結体からなり、Al
以外の金属の含有量が1重量%以下であることが重要で
あり、特に0.5重量%以下、さらには0.1重量%以
下であることが好ましい。Al以外の金属の含有量が1
重量%を越えると、体積固有抵抗値がばらつき、1×1
7〜1×1012Ωcmの範囲に安定させることが困難
となる。なお、実際には、各金属の含有量を分析し、多
い順から10種類の金属の合計量を上記のAl以外の金
属の含有量とした。分析法としては、蛍光X線分析また
はICP分析が好ましい。
【0031】さらに、窒化アルミニウム結晶相を主体と
する焼結体の相対密度が99%以上、かつ焼結体に5μ
m以上のボイドが存在せず、0.5〜5μmのボイドが
231個/mm2以下であることが必要であり、特に1
62個/mm2以下、さらには115個/mm2以下、よ
り好適には69個/mm2以下が好ましい。
【0032】焼結体の密度が99%未満では、窒化アル
ミニウム以外の異相が含まれ体積固有抵抗値にばらつき
を生じたり、大きなボイドが発生し、体積固有抵抗値を
安定化させることが困難となる。
【0033】特に、5μm以上のボイドが存在している
とボイド内の壁面の表面積が大きいため、そこに電荷が
蓄積・放電を繰り返し、体積固有抵抗が不安定となるば
かりか、比較的大きな電流が流れやすく、短絡によりウ
エハに形成されたデバイスを破壊する危険性がある。ま
た、0.5〜5μmのボイドが231個/mm2を越え
ると電気の経路である粒界の連続性がとぎれるため、体
積固有抵抗が高くなり、1×107〜1×1012Ωcm
の範囲にすることが難しくなる。
【0034】なお、本発明における5μm以上のボイド
の測定は、走査型電子顕微鏡により、500倍の写真を
少なくとも10箇所で撮影し、これらの写真上で観察で
きる5μm以上のボイドを数えることにより行ってい
る。また、同様に、0.5〜5μmのボイドの測定は、
3000倍の写真を少なくとも10箇所で撮影し、これ
らの写真上で観察できる0.5〜5μmのボイドを数
え、単位面積当たりのボイド密度を算出している。な
お、231個/mm2以下のボイド密度は、500倍の
写真(縦240μm、横180μm)において、約10
個のボイドに相当する量である。
【0035】本発明のセラミック抵抗体において、硼素
の含有量は0.01重量%以下、特に0.005重量%
以下、さらには0.002重量%以下が好ましい。ま
た、Na及びCaの含有量は、各々0.1重量%以下、
特に0.05重量%以下、さらには0.03重量%以下
が好ましい。これらの元素は窒化アルミニウムに固溶し
て体積固有抵抗を変化させる傾向が強いため、特に焼結
体中に偏在していると体積固有抵抗のばらつきの原因と
なり易い。
【0036】また、焼結体中の炭素の含有量は、1重量
%以下が好ましい。炭素は導電性粒界相の形成に関係が
あると考えられ、炭素量を1重量%以下にすることによ
り、50℃における体積固有抵抗を1×107〜1×1
12Ωcmの範囲に設定することが、容易になる。炭素
量は、特に0.5重量%以下、さらには0.2重量%以
下が好ましい。
【0037】さらに、焼結体中の酸素の含有量は、0.
3〜3重量%であることが好ましい。酸素量は、体積固
有抵抗値と強く関連しており、その理由については明確
ではないが、粒界に酸素を含む導電性の粒界相を形成す
ると考えられるため、0.3重量%以上であれば、電荷
の移動体となる粒界相は十分で、3次元的連続性が得ら
れ、体積固有抵抗を低下させやすい。また、酸素が3重
量%を越えると、AlONやポリタイプが増加し、その
結果、導電経路を分断してセラミック抵抗体の体積固有
抵抗値を高くしてしまう傾向があるため、酸素の含有量
が0.3〜3重量%の時、50℃の体積固有抵抗値を1
×107〜1×1012Ωcmの範囲にすることが容易に
なり、特に0.4〜2.5重量%、さらには0.5〜2
重量%が好ましい。
【0038】さらにまた、焼結体のX線回折強度におい
て、窒化アルミニウム(100)面のX線回折強度I
AlNに対する窒化アルミニウム以外の主結晶ピーク強度
xのピーク強度比Ix/IAlNを0.06以下とするこ
とが必要で、特に0.04以下、さらには0.03以下
が好ましい。窒化アルミニウム以外に、例えば高抵抗の
AlONやポリタイプなどの結晶が生成すると、これら
の粒子が、電荷の移動体である粒界層の連続性を遮断す
るために、窒化アルミニウム結晶相を主体とする焼結体
の抵抗を高くしてしまうと考えられる。特に、酸素量が
多くなるにつれてAlN以外の結晶相の生成が促進され
る。
【0039】また、焼結体の窒化アルミニウム主結晶相
の平均粒子径は、6μm以上、特に10μm以上、さら
には20μm以上であることが好ましい。この粒子径を
6μm以上にすることにより、耐プラズマ性を向上させ
る傾向がある。
【0040】そして、焼結体の窒化アルミニウム結晶相
の平均粒子径の最大値dmaxと最小値dminの比(dmax
/dmin)が、10以下、特に7以下、さらには4以下
であることが好ましい。粒子径が小さく粒界の量が多い
場合は抵抗が大きくなり、粒子径が大きく粒界の量が少
ない場合は抵抗が小さくなる傾向があり、平均粒子径を
上記の範囲に収めることにより、体積固有抵抗のばらつ
きを小さくすることが容易となる。
【0041】次に、本発明にかかる窒化アルミニウム質
焼結体を製造するための方法について説明する。まず、
出発原料として純度99%以上、平均粒子径が5μm以
下、好ましくは3μm以下のAlN粉末を用意する。用
いるAlN粉末は、還元窒化法、または直接窒化法のい
ずれの製造方法で作製した粉末でも良い。
【0042】また、原料中のAl以外の金属の含有量は
1重量%以下であることが重要であり、特に0.5重量
%以下、さらには0.1重量%以下であることが好まし
い。Al以外の金属の含有量が1重量%を越えると、焼
結体中のAl以外の金属の含有量は1重量%を越える危
険性が高く、その結果、体積固有抵抗値がばらつき、1
×107〜1×1012Ωcmの範囲に安定させることが
困難となる。なお、実際には、各金属の含有量を分析
し、多い順から10種類の金属の合計量を上記のAl以
外の金属の含有量とした。分析法としては、蛍光X線分
析またはICP分析が好ましい。
【0043】AlN粉末の硼素は、0.01重量%以
下、Na及びCaをそれぞれ0.1重量%以下、炭素を
1重量%以下とすることが重要である。原料中にこれら
の不純物が多量に含まれていると、焼結体中に残留しや
すい。また、AlN粉末の酸素量は、0.3〜3重量%
の範囲になるように調整することができる。すなわちA
23、SiO2等の酸化物を添加することにより、混
合粉末中の酸素量を0.3〜3重量%に調整する。
【0044】なお、炭素は1重量%以下にすればよく、
所望により炭素源を混合し、炭素量を調整することがで
きる。すなわち、例えば、炭素源として、炭素粉末、加
熱により炭素に変化する有機物、高分子化合物等を添加
すればよい。
【0045】次に上記の窒化アルミニウム粉末を、成形
し、所望の形状にする。成形の方法は、金型プレス、C
IP、テープ成形、鋳込み等の成型方法を用いてもよ
い。成形体は、成形の時に必要なバインダー成分を除去
した後、焼成を行う。
【0046】まず、焼成温度に達する前に、1500〜
1800℃、好ましくは1550〜1750℃での保持
を一時的に設ける。この保持によって導電性粒界相の形
成を助長し、かつ過剰の炭素等の制御できるため、体積
固有抵抗値を安定化することができる。この温度保持
は、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気または真空中など
の雰囲気において行うことができる。雰囲気の圧力は特
に限定されないが、1気圧以下、特に1kPa、さらに
は100Pa以下の減圧下において行うことが好まし
い。保持時間は、試料の量、組成によって異なるが、焼
結が進むのを考慮すると20分以上、特に1時間以上で
あることが好ましい。また、圧力計を用いてガスの発生
が少なくなるのを観察し、それを保持終了の目安として
も良い。次いで、2000℃以上の温度に昇温して、
0.5〜6時間程度の焼成を行う。
【0047】この焼成にはホットプレス法を適用するこ
とが好ましい。具体例としては、ホットプレス装置を用
いて10Paの真空度で、1600℃で1時間保持した
後、窒素ガスを導入し、昇温して温度を2100℃に保
持し、20MPaの圧力を加えて2時間保持して焼成を
行う。なお、焼成は炭素の存在する雰囲気の中で行うこ
とが好ましい。なお、ホットプレス時の圧力について
は、焼結性を高め、体積固有抵抗をる点で1MPa以
上、特に5MPa以上、さらには10MPa以上、最も
好適には15MPaであることが望ましい。
【0048】また、ホットプレス時に、成形体をカーボ
ン型に装填し、上下からカーボン板で挟み込み、加圧す
る際に、焼結体とカーボン型との分離をよくするために
窒化硼素を塗布できるが、窒化硼素は焼結体中に侵入
し、電極に蓄積され、電極の抵抗を著しく高めるため、
成形体を窒化硼素から保護するためにカーボンシートを
用いることが好ましい。これにより、硼素の侵入を防ぐ
ことができる。さらに、窒化硼素を塗布しなくても焼結
体に付着したカーボンシートは薄いため、簡単に除去で
きる。さらに、カーボンシートは他のAl以外の金属の
侵入も抑制する効果があり、雰囲気焼成においても同様
の効果がある。
【0049】本発明のセラミック抵抗体を用いた保持部
材のひとつの例としてSiウエハなどを静電的に吸着す
る静電チャックについて説明する。
【0050】本発明の保持部材の一例である静電チャッ
クを図1に示す。これは、双極タイプの静電チャック1
であり、セラミック平板2の内部に電極3および4が設
けられている。電極3および4には、正、負の電圧がそ
れぞれ印加される。したがって、図1には記載してない
が、外部から電極3および4に電圧を供給するための接
続端子を含むことは言うまでもない。
【0051】そして、セラミック平板2の一面にウエハ
5などの被処理物を載置する被処理物載置面6が設けら
れており、電極3および4に電圧を加えると、ウエハ5
は、静電チャック1に静電的に吸着される。
【0052】なお、セラミック平板2は電極3および4
の位置から被処理物載置面6までの吸着部位2aと、そ
の反対の支持部位2bとに、実質的に分けられ、少なく
とも吸着部位2aを本発明のセラミック抵抗体にするこ
とにより、特性の優れた静電チャックを実現することが
できる。
【0053】すなわち、本発明の保持部材は、セラミッ
ク平板2と、その内部に設けられた電極3および4と、
セラミック平板2の少なくとも一方の表面に、ウエハ5
などの被処理物を載置する被処理物載置面6とを具備
し、電極3および4に印加された電圧によって誘起され
た静電気力でウエハ5などの被処理物を吸着し、固定す
る保持部材において、セラミック平板2内の少なくとも
電極3および4と被処理物載置面6との間のセラミック
ス、すなわち吸着部位2aのセラミックスが本発明のセ
ラミック抵抗体からなる。
【0054】特に、高い吸着力を得るために、吸着部位
2aの体積固有抵抗値が1×107〜1×1012Ωcm
であることが重要である。また、電圧を印加した時、流
れる電流を低く抑制する点で、体積固有抵抗値は、特に
1×108〜1×1011Ωcm、さらには1×109〜1
×1010Ωcmが好ましい。
【0055】また、吸着部位2aのうち、同一面内にお
ける同一面内部位A部7〜同一面内部位D部10の体積
固有抵抗をそれぞれ測定したとき、最大値Rmaxと最小
値Rm inの比(Rmax/Rmin)が100以下であること
が重要であり、また、いずれも平均粒子径が6μm以上
であって、同一面内における平均粒子径の最大値dmax
と最小値dminの比(dmax/dmin)が10以下である
ことが好ましい。
【0056】したがって、このようなばらつきの少ない
セラミック抵抗体を用いた保持部材は、−70〜200
℃の温度範囲において、ウエハの脱離性が良く、信頼性
の高い静電吸着をすることができる。
【0057】また、図2は本発明の保持部材の他の構造
を示すもので、単極タイプの静電チャック11の例であ
る。セラミック平板12の内部に電極13が埋設するよ
うに設けられ、セラミック平板12の一面にウエハ15
などの被処理物を載置する被処理物載置面16が設けら
れている。セラミック平板12は、実質的に吸着部位1
2aおよび支持部位12bに分割され、少なくとも吸着
部位12aには、本発明のセラミック抵抗体が用いられ
ている。
【0058】そして、電極13とウエハ15との間に電
圧が印可され、電流がわずかにながれて静電的な吸着が
起こる。なお、図2には記載してないが、外部から電極
13に電圧を供給するための接続端子が含まれることは
言うまでもない。
【0059】さらに、図3は、本発明の保持部材のさら
に他の構造を示すもので、単極タイプの静電チャック2
1の例である。セラミック平板22の内部に電極23が
埋設するように設けられ、セラミック平板22の一面に
ウエハ25などの被処理物を載置する被処理物載置面2
6が設けられている。セラミック平板22は、実質的に
吸着部位22aおよび支持部位22bに分割され、少な
くとも吸着部位22aには、本発明のセラミック抵抗体
が用いられている。
【0060】そして、電極23とウエハ25との間に電
圧が印可され、電流がわずかにながれて静電的な吸着が
起こる。なお、図3には記載してないが、外部から電極
23に電圧を供給するための接続端子が含まれることは
言うまでもない。
【0061】さらに、図4は、静電チャック31は、本
発明のセラミック抵抗体からなる平板32の一方の面に
設けられた電極33と、他の面に設けられたウエハ35
などの被処理物を載置する被処理物載置面36とを具備
し、電極33に印加された電圧によって誘起された静電
気力によってウエハ35を吸着し、ウエハ35を保持部
材である静電チャック31に固定するものである。
【0062】なお、図示はしないが、静電チャックの内
部には高周波用電極やヒーター用電極を埋設し、使用す
ることも可能である。これら電極には、周知の導電材料
が使用でき、例えば、タンタル、白金、レニウム、ハフ
ニウム、W、Mo、Mo−Mn、Ag、WC、C、Ti
N、TiB2等を例示できる。
【0063】さらには、所望により、冷却用の冷媒の通
路をセラミック平板内に設けたり、ペルチェ素子などの
冷却用装置を内蔵することもできる。
【0064】このように、本発明のセラミック抵抗体を
用いた保持部材の一例である静電チャックは、ウエハの
固定や搬送に好適であり、吸着力が高く、吸着の離脱応
答性が向上し、スループットが速くなる。また、その製
造方法においては、歩留まりが向上し、焼成後の熱処理
も不要のため、製造コストを低減できる。
【0065】そして、本発明の半導体製造装置は、真空
容器と保持部材とを具備し、本発明のセラミック抵抗体
又は保持部材を用いることにより、生産性が高く、低コ
ストで信頼性の高い半導体を実現できる。
【0066】
【実施例】原料として平均粒子径1μmの還元窒化法の
窒化アルミニウム粉末(A1)、又は粒子径1μmの直
接窒化法の窒化アルミニウム粉末(A2)を用いた。ま
た、所望により平均粒子径1μmの炭素粉末及び平均粒
子径1μmのAl23粉末を添加し、硼素、Na、C
a、炭素、酸素及びAl以外の金属が表1に示す組成に
なるように混合した。
【0067】これらの混合粉末をエタノールを用いて混
合し、バインダを加えて成型用粉末を作製した。これを
直径300mm、厚み6mmの円板に成形し、脱脂して
ホットプレス用成形体とした。ホットプレスは、カーボ
ン型に上記のホットプレス用成形体をセットし、表1及
び表2に示す条件で焼成した。なお、カーボン型と成形
体との間に所望によりカーボンシートを挿入した。ま
た、焼成前の1500〜1800℃での保持は、すべて
2時間とした。
【0068】得られた焼結体の相対密度は、まずアルキ
メデス法から嵩密度をもとめた後、焼結体を粉砕してJ
ISR1620に基づいたヘリウム置換法によって得ら
れた真密度と比較して算出した。
【0069】また、X線回折分析により得られた回折パ
ターンにおいて、窒化アルミニウム以外の主結晶ピーク
強度Ixと窒化アルミニウムの(100)面のX線回折
強度IAlNの比(Ix/IAlN)を算出した。
【0070】さらに、組成は焼結体の蛍光X線分析から
分析した。なお、Al以外の金属の含有量は、金属不純
物の多い方から10種類の元素の総量を算出した。
【0071】さらにまた、体積固有抵抗は、JIS3端
子法により、50℃で測定した。この時、各試料それぞ
れ16箇所で測定し、平均値と比(Rmax/Rmin)を算
出した。そして、体積固有抵抗値の比(Rmax/Rmin
の値を算出し、比として表3及び4に示した。
【0072】粒子径は、焼結体を鏡面状態に研磨し、走
査型電子顕微鏡により500及び3000倍で1試料に
つき10箇所の破面の写真を撮影し、コード法により窒
化アルミニウムの平均粒子径を測定し、最大の平均粒子
径dmax及び最小の平均粒子径dminを算出した。そし
て、比(dmax/dmin)を計算し、比として表3及び4
に示した。さらに、上記写真を用いてボイドの数と大き
さを測定し、大粒子(5μm以上)と小粒子(0.5〜
5μm)に分類し、大粒子は500倍写真10箇所中の
数を測定し、小粒子は単位当たりの粒子数として算出
し、表3及び4に示した。
【0073】吸着特性は、図1に示した構造を有する静
電チャックを作製し、吸着力、吸着力が飽和するまでの
飽和時間、および電荷が除去されるまでの除電時間を測
定し、評価した。すなわち、吸着力は50℃で500V
を印加し、印加から30秒後までの吸着力の時間依存性
を測定した。吸着力が飽和するまでの時間(飽和時間)
と、電圧の印加を停止し吸着力がなくなるまでの時間
(除電時間)を測定した。すなわち、飽和時間は、電圧
印加30秒後の吸着力を100%とした時、90%の吸
着力を示す時間とした。また、除電時間は、電圧の印加
停止から吸着力が500Paまで低下するのに要した時
間とした。結果を表1〜4に示した。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】本発明の試料No.1〜3、5〜8、10
〜13、15〜19、22〜28、30〜32、34〜
39、41〜53は、体積固有抵抗値の比(Rmax/R
min)が100以下で、その結果、保持部材特性の吸着
力が250MPa以上と大きく、飽和時間及び徐電時間
は、それぞれ16sec以下、20sec以下であっ
た。
【0079】一方、体積固有抵抗値が6×1012Ωcm
以上と本発明の範囲外の試料No.20及び21は保持
部材特性の吸着力が、それぞれ100、90MPaと小
さかった。また、同一面内における体積固有抵抗値の最
大値Rmaxと最小値Rminの比(Rmax/Rmin)が100
を越え、本発明の範囲外の試料No.4、9、14、2
9及び33は飽和時間及び徐電時間が、いずれも30s
ec以上と長いため、スループット及び生産性が不十分
であった。
【0080】また、相対密度が94%と99%に満たな
い本発明の範囲外の試料No.40は、体積固有抵抗が
1×1016Ωcmと1×107〜1×1012Ωcmの範
囲を大きく越え、吸着力が著しく小さかった。
【0081】さらに、焼成の途中で、1500〜180
0℃の温度で一時的に保持を入れない本発明の範囲外の
試料No.54、55は、比(Rmax/Rmin)が130
以上となり、残留吸着が発生した。
【0082】
【発明の効果】本発明のセラミック抵抗体は、焼結体の
密度とボイド量とを制御することにより、体積固有抵抗
の面内ばらつきを抑え、所定の範囲の体積固有抵抗を有
するセラミック抵抗体を安定して実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持部材の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の保持部材の他の構造を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の保持部材のさらに他の構造を示す断面
図である。
【図4】本発明の保持部材のさらに他の構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
1・・・静電チャック 2・・・セラミック平板 2a・・・吸着部位 2b・・・支持部位 3、4・・・電極 5・・・ウエハ 6・・・被処理物載置面 7・・・同一面内部位A部 8・・・同一面内部位B部 9・・・同一面内部位C部 10・・・同一面内部位D部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺園 正喜 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社鹿児島国分工場内 Fターム(参考) 4G001 BA03 BA36 BA60 BA61 BA67 BA68 BA71 BA73 BB36 BB60 BB61 BB67 BB68 BB71 BB73 BC42 BE12 BE22 BE33 5E033 AA05 BB09 BE01 BH02 5F031 CA02 DA01 DA11 HA16 PA30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化アルミニウム結晶相を主体とする焼結
    体からなり、50℃の体積固有抵抗値が1×107〜1
    ×1012Ωcm、前記焼結体の同一面内における50℃
    の体積固有抵抗値の最大値Rmaxと最小値Rminの比(R
    max/Rmin)が100以下であることを特徴とするセラ
    ミック抵抗体。
  2. 【請求項2】窒化アルミニウム結晶相を主体とする焼結
    体からなり、Al以外の金属の含有量が1重量%以下、
    前記焼結体の相対密度が99%以上、焼結体に5μm以
    上のボイドが存在せず、0.5〜5μmのボイドが23
    1個/mm2以下であることを特徴とするセラミック抵
    抗体。
  3. 【請求項3】前記焼結体中の硼素の含有量が0.01重
    量%以下、ナトリウム及びカルシウムの含有量が、それ
    ぞれ0.1重量%以下であることを特徴とする請求項1
    または2記載のセラミック抵抗体。
  4. 【請求項4】前記焼結体中の炭素の含有量が、1重量%
    以下であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいず
    れかに記載のセラミック抵抗体。
  5. 【請求項5】前記焼結体中の酸素の含有量が0.3〜3
    重量%であることを特徴とする請求項1乃至4のうちい
    ずれかに記載のセラミック抵抗体。
  6. 【請求項6】前記焼結体中のX線回折における窒化アル
    ミニウム(100)面のX線回折強度IAlNに対する窒
    化アルミニウム以外の主結晶ピーク強度Ixのピーク強
    度比Ix/IAlNが0.06以下であることを特徴とする
    請求項1乃至5のうちいずれかに記載のセラミック抵抗
    体。
  7. 【請求項7】前記焼結体の窒化アルミニウム結晶相の平
    均粒子径が6μm以上であることを特徴とする請求項1
    乃至6のうちいずれかに記載のセラミック抵抗体。
  8. 【請求項8】前記焼結体の同一面内における平均粒子径
    の最大値dmaxと最小値dminの比(dmax/dmin)が1
    0以下であることを特徴とする請求項1乃至7のうちい
    ずれかに記載のセラミック抵抗体。
  9. 【請求項9】硼素を0.01重量%以下、ナトリウム及
    びカルシウムをそれぞれ0.1重量%以下、炭素を1重
    量%以下、酸素を0.3〜3重量%、Al以外の金属を
    1重量%以下の割合で含有する窒化アルミニウム粉末か
    らなる成形体を、1500〜1800℃の温度で一時的
    に保持した後、2000℃以上の温度で焼成することを
    特徴とするセラミック抵抗体の製造方法。
  10. 【請求項10】前記成形体を、高純度カーボンシートを
    介してカーボン型に装填し、1MPa以上の圧力下で焼
    成することを特徴とする請求項9記載のセラミック抵抗
    体の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至8のうちいずれかに記載の
    セラミック抵抗体からなるセラミック平板と、該セラミ
    ック平板の一方の面に設けられた電極と他の面に設けら
    れた被処理物載置面とを具備し、前記電極に印加された
    電圧によって誘起された静電気力で被処理物を吸着し、
    保持することを特徴とする保持部材。
  12. 【請求項12】セラミック平板と、該セラミック平板の
    内部に設けられた電極と、前記セラミック平板の少なく
    とも一方の表面に、被処理物を載置する被処理物載置面
    とを具備し、前記電極に印加された電圧によって誘起さ
    れた静電気力で被処理物を吸着し、保持する保持部材に
    おいて、前記セラミック平板内の少なくとも前記電極と
    前記被処理物との間のセラミックスが請求項1乃至8の
    うちいずれかに記載のセラミック抵抗体からなることを
    特徴とする保持部材。
  13. 【請求項13】真空容器と基板の保持部材とを具備する
    半導体製造用装置であって、前記真空容器の少なくとも
    一部の容器構成部材および/または保持部材に、請求1
    乃至8のうちいずれかに記載のセラミック抵抗体および
    /または請求項11または12記載の保持部材を用いた
    ことを特徴とする半導体製造装置。
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