JP2001341546A - 車両の定速走行制御装置 - Google Patents

車両の定速走行制御装置

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JP2001341546A
JP2001341546A JP2000162934A JP2000162934A JP2001341546A JP 2001341546 A JP2001341546 A JP 2001341546A JP 2000162934 A JP2000162934 A JP 2000162934A JP 2000162934 A JP2000162934 A JP 2000162934A JP 2001341546 A JP2001341546 A JP 2001341546A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機を備えた車両の定速走行制御装置
において、降坂路などにおいてシフトダウンが生じて運
転者に不快感あるいは違和感を与えるのを防止する。 【解決手段】 車速Vと目標車速VCCtgtの偏差V
CCerrがブレーキ開始判定車速偏差VBKSを超え
るとき、加速状態にあると共に、運転者に加速意思が見
られないとき、ブレーキアクチュエータを動作させて減
速させてから、シフトダウンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の定速走行制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セットスイッチなどを通じて入力される
運転者の指示に応じて目標車速を設定し、検出された車
速が目標車速となるように、ブレーキアクチュエータお
よびスロットルアクチュエータを動作させて車両を定速
走行させる技術は、良く知られている。
【0003】また、車両が自動変速機を備えるとき、周
知のように、予め設定されたギヤシフトスケジューリン
グマップを検出した車速とスロットル開度から変速比
(ギヤ)を検索し、検索した変速比となるようにシフト
ダウンなどの変速制御が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、自動変速機を
備えた車両において上記した定速走行制御が行われる場
合、自動変速機の制御装置は、降坂路などにおいて現在
の変速比によるエンジンブレーキでは目標車速が保持で
きないと判断するとき、シフトダウンしてエンジンブレ
ーキ力を増加させ、目標車速を保持するように制御す
る。
【0005】しかしながら、スロットル全閉状態でシフ
トダウンすると、加速度が急変するため、シフトダウン
時に変速ショックを招いて運転者に不快感を与えること
があった。また、マニュアル運転では生じないような降
坂時のシフトダウンには、運転者が違和感を受けること
が多い。
【0006】従って、この発明の目的は、上記した不都
合を解消することにあり、自動変速機を備えた車両の定
速走行制御において、降坂路などを走行するときも、適
正に車速を制御して運転者に不快感あるいは違和感を与
えないようにした車両の定速走行制御装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1項にあっては、自動変速機を備えた車
両の定速走行制御装置において、前記車両の車速を検出
する車速検出手段、前記車両のブレーキに接続され、前
記ブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ、スイ
ッチを通じて入力される運転者の指示に応じて目標車速
を設定し、前記検出された車速が設定した目標車速とな
るように少なくとも前記ブレーキアクチュエータを動作
させて前記車両の車速を制御する車速制御手段、および
少なくとも前記検出された車速に基づいて前記自動変速
機をシフトダウンさせるシフトダウン制御手段を備える
と共に、前記車速制御手段は、少なくとも前記検出され
た車速が前記目標速度を所定値以上超えるとき、前記ブ
レーキアクチュエータを動作させ、前記ブレーキアクチ
ュエータの動作によって前記車両の加速度が所定値以下
となった判断するとき、前記シフトダウン制御手段にシ
フトダウンを許可する如く構成した。
【0008】少なくとも検出された車速が目標速度を所
定値以上超えるとき、ブレーキアクチュエータを動作さ
せ、車両の加速度が所定値以下となった判断するとき、
シフトダウンを許可する、換言すれば加速度が負値、即
ち、減速度が発生した時点でシフトダウンを実行する如
く構成したので、車速を適正に制御することができて変
速ショックを効果的に低減することができ、よって運転
者に不快感や違和感を与えることがない。
【0009】また、シフトダウン後のエンジンブレーキ
力によって車速を保持することから、ブレーキを長時間
作動させることもなく、さらには車速ハンチングも生じ
ることがなく、よって良好な定速走行を実現することが
できる。
【0010】請求項2項にあっては、前記車速制御手段
は、前記ブレーキに供給される油圧を検出するブレーキ
油圧検出手段を備え、前記検出されたブレーキ油圧が所
定油圧以上となったとき、前記シフトダウン制御手段に
シフトダウンを許可する如く構成した。
【0011】検出されたブレーキ油圧が所定油圧以上と
なったとき、シフトダウンを許可する如く構成したの
で、車両の減速状態を精度良く検出することができ、変
速ショックを一層効果的に低減することができる。ま
た、これによって、急勾配(例えば10%以上)の降坂
路を走行するときに所定の減速度に中々達しない場合な
どでも、シフトダウンすることで、ブレーキ制御を長時
間継続することがない。
【0012】請求項3項にあっては、前記車速制御手段
は、前記目標車速と前記検出された車速に基づいてブレ
ーキ目標車速を決定するブレーキ目標車速決定手段を備
え、前記決定されたブレーキ目標車速に基づいて前記ブ
レーキアクチュエータを動作させる如く構成した。
【0013】目標車速と検出された車速に基づいてブレ
ーキ目標車速を決定し、それに基づいてブレーキアクチ
ュエータを動作させる如く構成したので、急制動となる
のを防止することができ、よって運転者に違和感を与え
ることがない。
【0014】請求項4項にあっては、前記ブレーキ目標
車速決定手段は、前記検出された車速に基づいて前記ブ
レーキ目標車速の初期値を決定する如く構成した。
【0015】検出された車速、より具体的にはブレーキ
制御開始時の現車速に基づいてブレーキ目標車速の初期
値を決定する如く構成したので、急制動となるのを一層
効果的に防止することができる。
【0016】請求項5項にあっては、前記ブレーキ目標
車速決定手段は、前記ブレーキ目標車速の初期値を段階
的に減少させる如く構成した。
【0017】ブレーキ目標車速の初期値を段階的に減少
させる如く構成したので、ブレーキ制御を開始した後も
運転者に滑らかな制動感を与えることができる。
【0018】請求項6項にあっては、前記ブレーキ目標
車速決定手段は、前記シフトダウン制御手段がシフトダ
ウンを許可されてシフトダウンした後、前記ブレーキ目
標車速を段階的に増加させる如く構成した。
【0019】シフトダウンした後、ブレーキ目標車速を
段階的に増加させる如く構成したので、シフトダウン後
にブレーキを長時間作動させることがないと共に、ブレ
ーキを滑らかに解除することができる。
【0020】請求項7項にあっては、前記車速制御手段
は、前記検出された車速が前記ブレーキ目標車速未満と
なったとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了
させる如く構成した。
【0021】検出された車速が前記ブレーキ目標車速未
満となったとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を
終了させる如く構成したので、シフトダウン後に最適の
タイミングでブレーキを解除することができる。
【0022】請求項8項にあっては、前記車速制御手段
は、前記車両に搭載される内燃機関のスロットルバルブ
の開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記
検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、前
記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成
した。
【0023】検出されたスロットルバルブが全閉位置に
ないとき、ブレーキアクチュエータの動作を終了させる
如く構成したので、シフトダウン後に最適のタイミング
でブレーキを解除することができると共に、運転者の加
速意思を優先させることができ、運転者の操作と干渉す
ることがない。
【0024】請求項9項にあっては、前記車速制御手段
は、運転者による前記車両のアクセルペダル操作を検出
するアクセルペダル操作検出手段を備え、前記アクセル
ペダル操作が検出されるとき、前記ブレーキアクチュエ
ータの動作を終了させる如く構成した。
【0025】これによって、同様にシフトダウン後に最
適のタイミングでブレーキを解除することができると共
に、運転者の加速意思を優先させることができ、運転者
の操作と干渉することがない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の一つの実施の形態に係る車両の定速走行制御装置を説
明する。
【0027】図1はその車両の定速走行制御装置を全体
的に示す概略図である。
【0028】図1において、符号10は車両を示し、そ
の前部には内燃機関(図に「ENG」と示す。以下「エ
ンジン」という)12が搭載される。エンジン12は火
花点火式の多気筒(例えば4気筒)のガソリンエンジン
からなる。
【0029】エンジン12は吸気管14を備え、吸入さ
れた空気はスロットルバルブ16で流量を調整されつつ
吸気バルブ(図示せず)付近に流れ、インジェクタ(図
示せず)で噴射されたガソリン燃料と混合し、各気筒燃
焼室(図示せず)に流入する。流入した混合気は点火さ
れて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動する。
【0030】ピストンの駆動力によって生じたエンジン
出力(トルク)は自動変速機(図に「AT」と示し、以
下「AT」という)20に入力される。AT20は例え
ば前進4速、後進1速の有段式変速機からなり、入力し
たエンジン出力(トルク)を変速し、デォファレンシャ
ル機構およびドライブシャフト(共に図示せず)を介し
て車輪W、即ち、左右の前輪WFL,WFRを駆動し、
左右の後輪(従動輪)WRL,WRRを従動させて車両
10を走行させる。
【0031】各車輪Wにはキャリパ型のディスクブレー
キBが装着される。ディスクブレーキBは、ブレーキキ
ャリパBFあるいはBR、即ち、各車輪Wにそれぞれ配
置されたブレーキキャリパBFL,BFR,BRL,B
RRを備え、それらの制動パッドによってブレーキディ
スクを押圧し、各車輪Wを制動する。
【0032】各車輪Wに配置されたディスクブレーキB
は、ブレーキアクチュエータ22に接続される。ブレー
キアクチュエータ22は後述する如く、運転者の操作と
は独立に、自動的にディスクブレーキBを作動させて車
両10を制動する。
【0033】図2はそのブレーキアクチュエータ22の
詳細を示す概略図である。
【0034】図示の如く、ブレーキアクチュエータ22
はマスタシリンダ24を備える。マスタシリンダ24
は、車両10の運転席床面に配置されたブレーキペダル
26に接続されたマスタバック30に接続され、その中
のリザーバ(図示せず)から倍力された踏み込み力に応
じた制動圧に調圧されたブレーキ油(オイル)が油圧機
構に送られる。
【0035】油圧機構は、図示の如く、切換弁32,3
4,36などを備え、前記したマスタシリンダ24の一
方の室24aは、油路40を介して切換弁32の入力ポ
ートに接続される。
【0036】通常のブレーキ作動時には3個の切換弁3
2,34,36のソレノイド32a,34a,36aは
オフされて図示の位置にあり、油路40は油路42,4
4に接続され、マスタシリンダ24内の圧油は油路4
0,42,44を介して左前輪のブレーキキャリパBF
L、右後輪のブレーキキャリパBRRに送られ、左前輪
WFL、右後輪WRRを制動する。これにより、運転者
がブレーキペダル26を踏み込んだとき、その踏み込み
量に応じた制動力(ブレーキ力)が各車輪Wに作用す
る。
【0037】尚、マスタシリンダ24の他方の室24b
は、油路46を介して同種構造の油路機構を介して右前
輪WFR、左後輪WRL用のブレーキキャリパBFR,B
RLに送られるが、図示と説明は省略する。
【0038】説明は省略するが、切換弁32のソレノイ
ド32aをオンすると共に、制動力を作用させるべき車
輪のブレーキキャリパ用の切換弁のみをオフし、残余の
切換弁をオンすることで、任意の車輪にのみ制動力を与
えることができる。言い換えれば、任意の車輪のみから
制動力を解除することができる。
【0039】他方、切換弁32のソレノイド32aがオ
ンされ、切換弁34,36のソレノイド34a,36a
がオフされると、車輪WFL,WRRは共に制動され
る。図示しない油圧機構を介して他方の右前輪WFR、
左後輪WRLについても同様の処理がなされると、全輪
が制動されて車両10は自動的に制動される。
【0040】切換弁32,34,36のソレノイド32
a,34a,36aは、マイクロコンピュータからなる
ECU(電子制御ユニット)54に接続され、図示しな
い駆動回路を介してオン・オフされる。
【0041】より詳しくは、これらソレノイドはECU
54によりデューティ制御され、各々のブレーキキャリ
パを圧油源であるマスタバック30や油圧ポンプ48に
連通される状態とリザーバに連通される状態とを切り換
えることにより、加圧もしくは減圧を行うことができ、
それによって任意の車輪に任意の制動力が与えられる。
このように、ブレーキアクチュエータ22は、ABS
(アンチロック・ブレーキ・システム)機能を兼用した
アクチュエータとして構成される。
【0042】尚、ブレーキペダル26の付近などの適宜
位置にはブレーキスイッチ56が設けられ、運転者によ
ってブレーキ操作が行われるとき、オン信号を出力する
と共に、油路40,46には油圧センサ58,58が配
置され、ディスクブレーキB(より具体的にはブレーキ
キャリパBFあるいはBR)に供給されるブレーキ油圧
PRbkに応じた信号を出力する。ブレーキスイッチ5
6および油圧センサ58,58の出力も、ECU54に
送られる。
【0043】また、スロットルバルブ16は車両10の
運転席床面に配置されたアクセルペダル60にリンク機
構を介して接続され、運転者のアクセルペダル操作に応
じて開閉すると共に、スロットルアクチュエータ(図に
「M」と示す)64にも接続され、アクセルペダル60
の操作と独立に駆動される。
【0044】図3および図4は、スロットルアクチュエ
ータ64の詳細を示す説明図である。
【0045】図示の如く、スロットルアクチュエータ6
4はDCモータ(電動モータ)64aを備え、DCモー
タ64aは、減速ギヤ64bと電磁クラッチ64cを介
して出力ドラム64dに接続される。出力ドラム64d
は、スロットルバルブ16のバルブシャフト16aに固
定されたアクチュエータドラム64eにアクチュエータ
ワイヤ64fを介して接続される。
【0046】また、スロットルバルブ16のバルブシャ
フト16aには、アクチュエータドラム64eに隣接し
てアクセルドラム64hが固定される。アクセルドラム
64hは、アクセルペダル60(図示せず)にアクセル
ペダルワイヤ64iを介して接続される。さらに、スロ
ットルバルブ16のバルブシャフト16aには、スロッ
トルアーム64jが取り付けられる。
【0047】上記した構成において、DCモータ64a
の回転が減速ギヤ64bと電磁クラッチ64cを経由し
て出力ドラム64dに伝えられ、出力ドラム64dを回
転させてアクチュエータワイヤ64eを巻き取り、アク
チュエータドラム64eを回転させる。他方、運転者の
アクセルペダル操作はアクセルペダルワイヤ64iを巻
き取り、アクセルドラム64hを回転させる。
【0048】アクチュエータドラム64eとアクセルド
ラム64hは独立して作動(回転)し、回転角が大きい
方がスロットルアーム64jを押されて開放される。
尚、スロットルバルブ16は図示しないリターンスプリ
ングを介して全閉位置に付勢されており、スロットルア
ーム64jの押圧力がないときは、全閉位置に戻る。
【0049】図4に良く示す如く、スロットルバルブ1
6の全閉状態を確保するため、スロットルアクチュエー
タ64およびアクセルペダル60の非操作時には、スロ
ットルアーム64jとアクチュエータドラム64e(お
よびアクセルドラム64h)の間には、スロットルバル
ブ16が全閉位置にあるとき遊び(符合64pで示す)
があるように構成される。
【0050】スロットルバルブ16の付近にはスロット
ル開度センサ66が設けられ、スロットル開度に応じた
信号を出力すると共に、アクセルペダル60の付近には
アクセルペダルスイッチ68が設けられ、運転者による
アクセルペダル操作が行われないときはオフ信号を、ア
クセルペダル操作が行われたとき、オン信号を出力す
る。尚、アクセルペダルスイッチ68は、アクセルペダ
ル60の遊びの範囲内にあってもアクセルペダル60が
駆動されるときはオン信号を出力する。これらセンサ6
6,68の出力もECU54に送られる。
【0051】また、AT20の適宜位置にはシフトポジ
ションスイッチ70が配置され、運転者のセレクタレバ
ー(図示せず)の操作によって選択されたレンジ(P,
N,Dなど)に応じた信号を出力する。また、各車輪W
の適宜位置には車速センサ74が設けられ、車両10の
走行速度(車速V)に応じた信号を出力する。これらの
出力もECU54に送られる。
【0052】さらに、運転席の付近には定速走行指令を
入力するためのメインスイッチ(図に「MAIN」と示
す)76、指示車速を入力するためのセットスイッチ
(図に「SET」と示す)78、ブレーキ操作などで定
速走行指令をキャンセルした後に復帰させるためのリジ
ュームスイッチ(図に「RESUME」と示す)80、
および、定速走行指令をキャンセル指令を入力するため
のキャンセルスイッチ(図に「CANCEL」と示す)
82が配置される。
【0053】これらスイッチ群の出力もECU54に入
力される。ECU54はこれらスイッチ群の入力状態を
判断し、ディスプレイ(図に「DISPLAY」と示
す)84を介して表示する。
【0054】ECU54はセットスイッチ78を通じて
入力される運転者の指示に応じて目標車速を設定し、検
出された車速が目標車速となるように、ブレーキアクチ
ュエータ22およびスロットルアクチュエータ64を動
作させて車両10を定速走行させると共に、予め設定さ
れたギヤシフトスケジューリングマップを検出された車
速とスロットル開度から変速比(ギヤ)を検索し、検索
した変速比となるようにシフトソレノイド86を介して
シフトダウンなどの変速制御を行う。
【0055】さらに、この実施の形態に係る車両の定速
走行制御装置は、追従走行機能を備える。即ち、車両1
0のフロントバンパ(図示せず)の付近にはレーザレー
ダ90が設けられ、進行方向に向けてレーザ光を照射す
ると共に、反射光を受信する。レーザレーダ90の出力
は処理ECU(図示せず)に送られ、そこで進行方向に
位置する前走車などの物体の方位および距離が検出され
る。処理ECUの出力はECU54に送られる。
【0056】また車両10の中央の重心位置付近にはヨ
ーレートセンサ92が配置され、車両10に作用するヨ
ーレート(鉛直軸回りの角速度)に応じた信号をすると
共に、運転席の付近には車間設定を時間値として入力す
るための車間設定スイッチ94が配置される。
【0057】これらの出力もECU54に入力され、E
CU54は、必要に応じ、車間設定スイッチ94を通じ
て指示された車間を維持しながら前走車に追従して走行
する追従走行処理を行う。
【0058】尚、この実施の形態に係る車両の定速走行
制御装置は降坂路などにおける定速走行制御に関するの
で、以下その点に焦点をおいてこの制御装置の動作を説
明する。
【0059】図5は、その動作を示すメインフロー・チ
ャートである。図示のプログラムは、100msecご
とにループされる。
【0060】以下説明すると、S10においてCC非制
御中、即ち、定速走行制御が実行されていないか否か判
断する。これは、適宜なフラグを参照することで判断す
る。S10で肯定されるときはS12に進み、タイマ
(アップカウンタ)の値tMskBKを零にリセットし
てプログラムを終了する。
【0061】次回以降のプログラムループにおいてS1
0で否定されるときはS14に進み、ブレーキ制御中か
否か判断する。ブレーキ制御は、ブレーキアクチュエー
タ22を介しての制御を意味し、最初のプログラムルー
プでは通例否定されてS16に進み、イニシャル出力中
か否か判断する。
【0062】前記したように、スロットルアクチュエー
タ64において定速走行制御が開始されると、アクセル
ペダル操作によって開放されたスロットル開度までスロ
ットルアクチュエータ64を駆動するイニシャル処理が
なされることから、このステップではそのイニシャル処
理を行うべく、スロットルアクチュエータ64のDCモ
ータ64aが通電中か否か判断する。
【0063】最初のプログラムループではS16の判断
は通例否定されてS18に進み、VCCtgtが変化し
たか否か判断する。VCCtgtは定速走行の目標車速
を意味する。運転者がキャンセルスイッチ82などを介
して指示車速を変更したとき、この判断は肯定される
が、通例は否定されてS20に進み、アクセルペダル操
作があったか否か判断する。これは、アクセルペダルス
イッチ68の出力がオフからオンに変化したか否か判定
することで行う。
【0064】S20で肯定されるときは運転者の加速意
図を優先させるためにS12に進むと共に、否定される
ときはS22に進み、前記したタイマ値tMskBKが
所定値(所定時間)TOMBを超えたか否か判断し、否
定されるときはS24に進み、このタイマ値をインクリ
メントする。即ち、S10からS20に示す条件が全て
成立してからの経過時間を計測する。
【0065】これは、例えばS14で一旦肯定されてか
ら否定されたとき、所定の時間は制動力が残存すること
から、その影響を除去するためである。S20などでも
同様である。
【0066】他方、S22で肯定されるときはS26に
進み、VCCerrが所定値VBKSを超えると共に、
車両10の加速度が零を超え、かつスロットルバルブ1
6の開度が全閉位置にあるか否か判断する。上記で、V
CCerrは車速偏差(検出車速V−目標車速VCCt
gt)、VBKSはブレーキ開始判定車速偏差を意味す
る。また、加速度は検出された車速Vの差分値を算出す
ることで検出する。
【0067】S26で肯定されるときはS28に進み、
検出された車速VをVBKtgtとし、S28にブレー
キ制御を行う。VBKtgtは、ブレーキ制御で目標と
すべきブレーキ目標車速を意味する。
【0068】図6を参照してこの実施の形態を概説する
と、この実施の形態においては、特に道路勾配が降坂で
ある場合など、スロットルバルブ16が全閉位置に制御
されたにも関わらず、車速Vが目標車速VCCtgtを
所定値VBKS以上に上昇し、かつ加速している場合、
スロットル制御だけでは目標車速VCCtgtを保持で
きないと判断し、ブレーキ制御を開始するように構成し
た。
【0069】ただし、ブレーキ制御開始時の検出車速V
と目標車速VCCtgtに上記のような差(VBKS)
があることから、直ちにブレーキアクチュエータ22を
動作させると、急制動となって運転者に違和感を与える
ため、現車速Vをブレーキ目標車速VBKtgtの初期
値とすると共に、後述する如くブレーキ目標車速VBK
tgtを段階的に減少させて急制動を招かないようにす
る。
【0070】図7はそのブレーキ制御のサブルーチン・
フロー・チャートである。
【0071】以下説明すると、S100においてブレー
キ制御中か否か判断し、否定されるときは以降の処理を
スキップすると共に、肯定されるときはS102に進
み、シフトダウン実行済みか否か判断する。
【0072】最初のプログラムループではS102の判
断は通例否定されてS104に進み、ブレーキ目標車速
VBKtgtが、定速走行の目標車速VCCtgtにブ
レーキ目標車速下限VBKLIMを加算した和を超える
か否か判断し、肯定されるときはS106に進み、ブレ
ーキ目標車速VBKtgtから所定値VBKDN(ブレ
ーキ目標車速低減分)を減算してブレーキ目標車速VB
Ktgtを減少させる。
【0073】次いでS108に進み、VBKerrが零
未満であるか、かつスロットルバルブ16が全閉位置に
ないか、かつ運転者によるアクセルペダル操作中か否か
判断する。
【0074】上記で、VBKerrは、ブレーキ制御時
車速偏差(検出車速V−ブレーキ目標車速VBKtg
t)を意味する。従って、S108の判断の最初は、検
出された車速Vがブレーキ目標車速VBKtgt未満と
なったか否か判断することを意味する。
【0075】S108において記載される3つの条件で
全て否定されるときはS110に進み、ブレーキ出力を
決定してブレーキ制御を行う。
【0076】ブレーキ制御は、具体的には、図2に示す
ブレーキアクチュエータ22を動作させて自動ブレーキ
を作動させるようにブレーキ出力を決定することで行
う。
【0077】より具体的には、切換弁32のソレノイド
32aがオン、切換弁34,36のソレノイド34a,
36aが共にオフされ、各車輪Wの全てが制動されるよ
うにブレーキ出力を決定する。
【0078】ブレーキ出力は、検出された車速Vとブレ
ーキ目標車速VBKtgtの偏差が減少するように、偏
差に比例ゲインおよび積分ゲインを乗じるなどして決定
する。
【0079】他方、S108において記載される3つの
条件の1つでも肯定されるときはS112に進み、ブレ
ーキ制御を終了する。
【0080】また、S102で肯定されるときはS11
4に進み、シフトダウンから所定時間経過したか否か判
断し、否定されるときはS108に進むと共に、肯定さ
れるときはS116に進み、ブレーキ目標車速VBKt
gtに所定値VBKUP(ブレーキ目標車速増加分)を
加算してブレーキ目標車速VBKtgtを増加させる。
【0081】図8を参照して説明すると、前記したよう
に、ブレーキ制御開始時の検出車速Vと定速走行の目標
車速VCCtgtに差(VBKS)があるため、直ちに
ブレーキアクチュエータ22を動作させると、急制動と
なって運転者に違和感を与えることから、現車速Vをブ
レーキ目標車速VBKtgtの初期値とすると共に、段
階的に(徐々に)ある値VCCtgt+VBKLIMま
で減少させる。
【0082】これにより、シフトダウン時の変速ショッ
クをより確実に低減することができる。また、ブレーキ
制御開始時の車速偏差は一定ではないが、かく構成する
ことによって一定にすることができ、同様にシフトダウ
ン時の変速ショック低減効果を確実に達成することがで
きる。
【0083】さらに、シフトダウンから所定時間経過し
た後、ブレーキ目標車速VBKtgtに所定値VBKU
Pを加算してブレーキ目標車速VBKtgtを段階的に
(徐々に)増加させ、ブレーキ制御時車速偏差VBKe
rrが零未満となったとき(S108)、ブレーキ制御
を終了する(S112)。
【0084】これにより、シフトダウン後にブレーキを
長時間作動させることがないと共に、ブレーキを滑らか
に解除することができる。また、スロットルバルブ16
の開度が全閉位置にないか、あるいは運転者によるアク
セルペダル操作中にあるときもブレーキ制御を終了させ
ることで、運転者の加速意思を優先させることができ
る。
【0085】尚、図9に示すように、ブレーキ目標車速
VBKtgtを低減する間にシフトダウンが実行された
ときは、いずれにしても変速が行われたことから、ブレ
ーキ目標車速VBKtgtの更新は中止する。
【0086】次いで、図10を参照してシフトダウン判
断処理を説明する。尚、図示のプログラムは、ECU5
4において図5フロー・チャートに示すプログラムと平
行して同様のインタバルで実行される。
【0087】以下説明すると、S200においてCC制
御中、即ち、定速走行制御が実行中であると共に、ブレ
ーキ制御も実行中であるか否かを適宜なフラグを参照し
て判断し、否定されるときは以降の処理をスキップす
る。
【0088】他方、S200で肯定されるときはS20
2に進み、検出されたブレーキ油圧PRbkが所定油圧
PSFTD(図6に示す)を超えたか否か判断し、肯定
されるときはS204に進み、シフトダウンを許可す
る。これにより、ECU54が行う変速制御において、
車速などのシフトダウン条件が成立していれば、前記し
たギヤシフトスケジューリングマップで定めるシフトダ
ウン条件が成立していなくても、シフトダウンが実行さ
れる。
【0089】また、S202で否定されるときはS20
6に進み、加速度が所定値ALSFTD(例えば零)未
満か否か、より具体的には車両10が減速しているか否
か判断し、肯定されるときはS204に進むと共に、否
定されるときはプログラムを終了する。
【0090】検出されたブレーキ油圧PRbkが所定油
圧PSFTDを超えるときは、加速度が所定値ALSF
TD未満(車両10が減速している)と等価であること
から、S202で肯定されるときはS206に進むこと
なく、シフトダウンを許可するようにした。
【0091】この実施の形態は上記の如く、検出された
車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレーキアク
チュエータを動作させ、車両の加速度が所定値以下とな
った判断するとき、シフトダウンを許可する、換言すれ
ば加速度が負値、即ち、減速度が発生した時点でシフト
ダウンを実行する如く構成した。換言すれば、ブレーキ
制御によって車速上昇を抑制し、減速度が発生した時点
でシフトダウンを実行するように構成したので、車両を
適正に制御することができ、よって運転者に不快感ある
いは違和感を与えないことがない。
【0092】また、シフトダウン後のエンジンブレーキ
力によって車速を保持することから、ブレーキを長時間
作動させることもなく、さらには車速ハンチングも生じ
ることがなく、よって良好な定速走行を実現することが
できる。
【0093】さらに、ブレーキ目標車速を決定してブレ
ーキ制御を行うことから、急制動となることがなく、運
転者に違和感を与えることがない。また、現車速Vをブ
レーキ目標車速の初期値とすると共に、段階的に(徐々
に)減少させることで、シフトダウン時の変速ショック
をより確実に低減することができる。
【0094】さらに、シフトダウンから所定時間経過し
た後は、ブレーキ目標車速を段階的に(徐々に)増加さ
せ、ブレーキ制御時車速偏差VBKerrが零未満とな
ったときにブレーキ制御を終了することにより、シフト
ダウン後にブレーキを長時間作動させることがないと共
に、ブレーキを滑らかに解除することができる。
【0095】また、スロットルバルブ16の開度が全閉
位置にないか、あるいは運転者によるアクセルペダル操
作中にあるときもブレーキ制御を終了させることで、運
転者の加速意思を優先させることができ、運転者の運転
と干渉することがない。
【0096】第1および第2の実施の形態においては上
記の如く、自動変速機(AT20)を備えた車両10の
定速走行制御装置において、前記車両の車速Vを検出す
る車速検出手段(車速センサ74,ECU54)、前記
車両のブレーキBに接続され、前記ブレーキを作動させ
るブレーキアクチュエータ22、スイッチ(セットスイ
ッチ78)を通じて入力される運転者の指示に応じて目
標車速VCCtgtを設定し、前記検出された車速Vが
設定した目標車速VCCtgtとなるように少なくとも
前記ブレーキアクチュエータ22を動作させて前記車両
の車速を制御する車速制御手段(ECU54)、および
少なくとも前記検出された車速Vに基づいて前記自動変
速機をシフトダウンさせるシフトダウン制御手段(EC
U54)を備えると共に、前記車速制御手段は、少なく
とも前記検出された車速Vが前記目標速度VCCtgt
を所定値VBKS(ブレーキ開始判定車速偏差)以上超
えるとき、前記ブレーキアクチュエータ22を動作させ
(S26,S30)、前記ブレーキアクチュエータの動
作によって前記車両の加速度が所定値ALSFTD以下
となった判断するとき、前記シフトダウン制御手段にシ
フトダウンを許可する(S206,204)如く構成し
た。
【0097】また、前記車速制御手段は、前記ブレーキ
Bに供給される油圧PRbkを検出するブレーキ油圧検
出手段(油圧センサ58)を備え、前記検出されたブレ
ーキ油圧が所定油圧ALSFTD以上となったとき、前
記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可する(S
202,S204)如く構成した。
【0098】また、前記車速制御手段は、前記目標車速
VCCtgtと前記検出された車速に基づいてブレーキ
目標車速VBKtgtを決定するブレーキ目標車速決定
手段(ECU54,S28,S104,S106,S1
14,S116)を備え、前記決定されたブレーキ目標
車速VBKtgtに基づいて前記ブレーキアクチュエー
タ22を動作させる(S108,S110)如く構成し
た。
【0099】また、前記ブレーキ目標車速決定手段は、
前記検出された車速Vに基づいて前記ブレーキ目標車速
VBKtgtの初期値を決定する(S28)ように構成
した。
【0100】また、前記ブレーキ目標車速決定手段は、
前記ブレーキ目標車速VBKtgtの初期値を段階的に
減少させる(S104,S106)如く構成した。
【0101】また、前記ブレーキ目標車速決定手段は、
前記シフトダウン制御手段がシフトダウンを許可されて
シフトダウンした後、前記ブレーキ目標車速VBKtg
tを段階的に増加させる(S114,S116)如く構
成した。
【0102】また、前記車速制御手段は、前記検出され
た車速Vが前記ブレーキ目標車速VBKtgt未満とな
ったとき、前記ブレーキアクチュエータ22の動作を終
了させる(S108,S112)如く構成した。
【0103】また、前記車速制御手段は、前記車両に搭
載される内燃機関のスロットルバルブ16の開度を検出
するスロットル開度検出手段(スロットル開度センサ6
6,ECU54)を備え、前記検出されたスロットルバ
ルブが全閉位置にないとき、前記ブレーキアクチュエー
タ22の動作を終了させる(S108,S112)如く
構成した。
【0104】また、前記車速制御手段は、運転者による
前記車両のアクセルペダル操作を検出するアクセルペダ
ル操作検出手段(アクセルペダルスイッチ68)を備
え、前記アクセルペダル操作が検出されるとき、前記ブ
レーキアクチュエータの動作を終了させる(S108,
S112)如く構成した。
【0105】尚、上記において図5フロー・チャートの
S26の処理においてカッコで示す如く、現在のギヤが
Topギヤ(最大変速比)にあるか否かの判断を追加
し、それも含めた4つの条件の全てが成立するとき、S
28を経てS30に進んでブレーキ制御を行うようにし
ても良い。即ち、変速比が最大のときにシフトダウンが
生じ易く、よって前記した不都合が生じ易いからであ
る。
【0106】また、図5フロー・チャートのS20にお
いてアクセルペダル操作から運転者の加速意思を判断し
たが、それに代え、スロットルバルブ16が全閉位置に
あるか否か判断して運転者の加速意思を判断しても良
い。
【0107】また、図5フロー・チャートにおいてS1
0からS20に示す全ての条件が成立してからの経過時
間を計測するようにしたが、それに代え、一部のステッ
プの条件が成立するごとに個別に経過時間を計測しても
良い。
【0108】
【発明の効果】請求項1項にあっては、少なくとも検出
された車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレー
キアクチュエータを動作させ、車両の加速度が所定値以
下となった判断するとき、シフトダウンを許可する、換
言すれば加速度が負値、即ち、減速度が発生した時点で
シフトダウンを実行する如く構成したので、車速を適正
に制御することができて変速ショックを効果的に低減す
ることができ、よって運転者に不快感や違和感を与える
ことがない。
【0109】また、シフトダウン後のエンジンブレーキ
力によって車速を保持することから、ブレーキを長時間
作動させることもなく、さらには車速ハンチングも生じ
ることがなく、よって良好な定速走行を実現することが
できる。
【0110】請求項2項にあっては、検出されたブレー
キ油圧が所定油圧以上となったとき、シフトダウンを許
可する如く構成したので、車両の減速状態を精度良く検
出することができ、変速ショックを一層効果的に低減す
ることができる。また、これによって、急勾配(例えば
10%以上)の降坂路を走行するときに所定の減速度に
中々達しない場合などでも、シフトダウンすることで、
ブレーキ制御を長時間継続することがない。
【0111】請求項3項にあっては、目標車速と検出さ
れた車速に基づいてブレーキ目標車速を決定し、それに
基づいてブレーキアクチュエータを動作させる如く構成
したので、急制動となるのを防止することができ、よっ
て運転者に違和感を与えることがない。
【0112】請求項4項にあっては、検出された車速、
より具体的にはブレーキ制御開始時の現車速に基づいて
ブレーキ目標車速の初期値を決定する如く構成したの
で、急制動となるのを一層効果的に防止することができ
る。
【0113】請求項5項にあっては、ブレーキ目標車速
の初期値を段階的に減少させる如く構成したので、ブレ
ーキ制御を開始した後も運転者に滑らかな制動感を与え
ることができる。
【0114】請求項6項にあっては、シフトダウンした
後、ブレーキ目標車速を段階的に増加させる如く構成し
たので、シフトダウン後にブレーキを長時間作動させる
ことがないと共に、ブレーキを滑らかに解除することが
できる。
【0115】請求項7項にあっては、検出された車速が
前記ブレーキ目標車速未満となったとき、前記ブレーキ
アクチュエータの動作を終了させる如く構成したので、
シフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除す
ることができる。
【0116】請求項8項にあっては、検出されたスロッ
トルバルブが全閉位置にないとき、ブレーキアクチュエ
ータの動作を終了させる如く構成したので、シフトダウ
ン後に最適のタイミングでブレーキを解除することがで
きると共に、運転者の加速意思を優先させることがで
き、運転者の操作と干渉することがない。
【0117】請求項9項にあっては、同様にシフトダウ
ン後に最適のタイミングでブレーキを解除することがで
きると共に、運転者の加速意思を優先させることがで
き、運転者の操作と干渉することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る車両の定速
走行制御装置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1装置の中のブレーキアクチュエータの詳細
を示す概略図路図である。
【図3】図1装置の中のスロットルアクチュエータの詳
細を示す概略図路図である。
【図4】同様に、図1装置の中のスロットルアクチュエ
ータの詳細を示す概略図路図である。
【図5】図1装置の中の動作を示すメインフロー・チャ
ートである。
【図6】図5フロー・チャートの処理を示すタイム・チ
ャートである。
【図7】図5フロー・チャートのブレーキ制御のサブル
ーチン・フロー・チャートである。
【図8】図7フロー・チャートの処理を示すタイム・チ
ャートである。
【図9】同様に図7フロー・チャートの処理を示すタイ
ム・チャートである。
【図10】図5フロー・チャートと平行して行われるシ
フトダウン判断処理を示すサブルーチン・フロー・チャ
ートである。
【符号の説明】
10 車両 12 内燃機関(エンジン) 16 スロットルバルブ 20 自動変速機(AT) 22 ブレーキアクチュエータ 54 電子制御ユニット(ECU) 58 油圧センサ 64 スロットルアクチュエータ 66 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手
段) 68 アクセルペダルスイッチ(アクセルペダル操作
検出手段) 74 車速センサ(車速検出手段) 76 メインスイッチ 78 セットスイッチ 80 リジュームスイッチ 82 キャンセルスイッチ B ブレーキ W 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:18 F16H 59:18 59:24 59:24 59:44 59:44 59:54 59:54 63:12 63:12 Fターム(参考) 3D041 AA34 AA53 AB01 AC15 AC18 AC26 AD04 AD10 AD31 AD41 AD51 AE32 AE41 AF01 3D044 AA04 AA42 AC03 AC16 AC24 AC26 AC28 AD17 AD21 AE04 AE07 3D046 BB19 BB26 BB28 GG06 HH02 HH05 HH07 HH16 HH20 HH21 HH22 HH26 JJ01 JJ04 JJ05 LL23 3J552 MA01 NA01 NB01 PA02 PA39 RB11 RB23 SB20 TA01 TB03 TB07 TB13 UA05 VA62Z VB01W VB04W VB16W VC03W VD02W VD11W

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機を備えた車両の定速走行制御
    装置において、 a.前記車両の車速を検出する車速検出手段、 b.前記車両のブレーキに接続され、前記ブレーキを作
    動させるブレーキアクチュエータ、 c.スイッチを通じて入力される運転者の指示に応じて
    目標車速を設定し、前記検出された車速が設定した目標
    車速となるように少なくとも前記ブレーキアクチュエー
    タを動作させて前記車両の車速を制御する車速制御手
    段、および d.少なくとも前記検出された車速に基づいて前記自動
    変速機をシフトダウンさせるシフトダウン制御手段、 を備えると共に、前記車速制御手段は、少なくとも前記
    検出された車速が前記目標速度を所定値以上超えると
    き、前記ブレーキアクチュエータを動作させ、前記ブレ
    ーキアクチュエータの動作によって前記車両の加速度が
    所定値以下となった判断するとき、前記シフトダウン制
    御手段にシフトダウンを許可することを特徴とする車両
    の定速走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車速制御手段は、 e.前記ブレーキに供給される油圧を検出するブレーキ
    油圧検出手段、を備え、前記検出されたブレーキ油圧が
    所定油圧以上となったとき、前記シフトダウン制御手段
    にシフトダウンを許可することを特徴とする請求項1項
    記載の車両の定速走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記車速制御手段は、 f.前記目標車速と前記検出された車速に基づいてブレ
    ーキ目標車速を決定するブレーキ目標車速決定手段、を
    備え、前記決定されたブレーキ目標車速に基づいて前記
    ブレーキアクチュエータを動作させることを特徴とする
    請求項1項または2項記載の車両の定速走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記
    検出された車速に基づいて前記ブレーキ目標車速の初期
    値を決定することを特徴とする請求項3項記載の車両の
    定速走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記
    ブレーキ目標車速の初期値を段階的に減少させることを
    特徴とする請求項4項記載の車両の定速走行制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記
    シフトダウン制御手段がシフトダウンを許可されてシフ
    トダウンした後、前記ブレーキ目標車速を段階的に増加
    させることを特徴とする請求項3項から5項のいずれか
    に記載の車両の定速走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記車速制御手段は、前記検出された車
    速が前記ブレーキ目標車速未満となったとき、前記ブレ
    ーキアクチュエータの動作を終了させることを特徴とす
    る請求項3項から6項のいずれかに記載の車両の定速走
    行制御装置。
  8. 【請求項8】 前記車速制御手段は、 g.前記車両に搭載される内燃機関のスロットルバルブ
    の開度を検出するスロットル開度検出手段、を備え、前
    記検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、
    前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させることを
    特徴とする請求項1項から6項のいずれかに記載の車両
    の定速走行制御装置。
  9. 【請求項9】 前記車速制御手段は、 h.運転者による前記車両のアクセルペダル操作を検出
    するアクセルペダル操作検出手段、を備え、前記アクセ
    ルペダル操作が検出されるとき、前記ブレーキアクチュ
    エータの動作を終了させることを特徴とする請求項1項
    から6項のいずれかに記載の車両の定速走行制御装置。
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