JP2001340323A - 放射線撮像装置、撮像装置、放射線撮像方法及び記憶媒体 - Google Patents

放射線撮像装置、撮像装置、放射線撮像方法及び記憶媒体

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JP2001340323A
JP2001340323A JP2000241424A JP2000241424A JP2001340323A JP 2001340323 A JP2001340323 A JP 2001340323A JP 2000241424 A JP2000241424 A JP 2000241424A JP 2000241424 A JP2000241424 A JP 2000241424A JP 2001340323 A JP2001340323 A JP 2001340323A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4291Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis the detector being combined with a grid or grating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡易な構成で、グリッドやX線検出手
段等の振動の影響を受けることなく容易且つ確実に良質
の画像を得る。 【解決手段】 被検体である患者50からの放射線を検
出して二次元平面画像を得るに際して、撮影に関する所
定の素子(グリッド54又はX線検出器52等)を移動
させるときに、二次元平面画像を得るための信号の読み
出しに関連する動作期間中には前記駆動手段が前記素子
を加速度を生ぜしめない一定速度で動作させるように制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線を用いて被
検体の撮像を行う撮像装置及び方法に関し、検出素子を
駆動して信号を読み出して処理する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のX線撮像装置では、X線源から医
療患者のような被分析対象を通してX線ビームを投射す
る。X線ビームが被検体を通過した後、通常イメージ倍
増管がX線放射を可視光像に変換し、ビデオカメラが可
視像からアナログビデオ信号を作成し、モニタに表示す
る。アナログビデオ信号を作成するので、自動輝度調節
及び画像強調のための画像処理がアナログ領域で行われ
る。
【0003】すでに、高分解能の固体X線検出器が提案
されており、これは各次元に3000〜4000個のフ
ォトダイオードなどに代表される検出素子を用いた2次
元アレーで構成される。各素子は検出器に投射されるX
線像の画素輝度に対応する電気信号を作成する。各検出
素子からの信号は個別に読み出されてディジタル化さ
れ、その後で画像処理、記憶及び表示される。
【0004】さて、医療用X線画像では4096階調以
上が要求される。更にX線照射量を抑えて被爆量を低減
することが望まれるため、画像信号量も制約を受ける。
このため、一般的な撮像素子に比べ極端に低ノイズシス
テムが要求される。
【0005】また、医療用X線撮影では、X線の散乱に
よる影響を抑えるためにグリッドが使用されるが、固定
グリッドは一般的に固体X線撮像素子との相性が悪く、
エリアジングなどの問題が発生するため、移動グリッド
を使用してシステムを構築する場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた通り医療用
X線撮像装置では低ノイズが要求されるが、この移動グ
リッドによる振動が新たなノイズ源となりうる。これ
は、例えば基準電位を生成している回路中に使用してい
る高誘電系のコンデンサなどの圧電効果によるものであ
ったり、単に振動により読み出し回路中の寄生容量が変
動したりするためである。
【0007】最良の画質を得るためには、グリッド駆動
制御、X線検出器の移動制御、及びX線検出器の駆動方
法を適切に行わなければならないという問題が生じる。
【0008】そこで本発明は、極めて簡易な構成で、グ
リッドやX線検出手段等の振動の影響を受けることなく
容易且つ確実に良質の画像を得ることを可能とする放射
線撮像装置(撮像装置)及び撮像方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、鋭意検討の結果、以下に示す発明の諸
態様に想到した。
【0010】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段とを有し、前記制御手段は、前記検出手段の読み出
しに関連する動作期間中には前記駆動手段が前記素子を
加速度を生ぜしめない一定速度で動作させるように制御
することを特徴とする。
【0011】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段とを有し、前記制御手段は、前記検出手段の読み出
しに関連する動作期間中には前記駆動手段が前記素子を
等加速度で動作させるように制御することを特徴とす
る。
【0012】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記検出手段は、放射線としてX線を検出するものであ
る。
【0013】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記検出手段は、放射線としてX線を検出するものであ
る。
【0014】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記一定速度は、前記素子の静止状態を含む。
【0015】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記所定の素子は、放射線グリッドである。
【0016】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記所定の素子は、前記検出手段である。
【0017】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段と、前記駆動手段の動作に伴う前記検出手段の振動
を検出するための振動検知手段とを有し、前記制御手段
は、前記検出手段の画像読み出しに関連する動作期間中
には前記振動検知手段の値が既定値以下の振動状態であ
ることを確認して、画像取得に関する駆動を行うように
制御することを特徴とする。
【0018】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記検出手段は、放射線としてX線を検出するものであ
る。
【0019】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記一定速度は、前記素子の静止状態を含む。
【0020】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記所定の素子は、放射線グリッドである。
【0021】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記所定の素子は、前記検出手段である。
【0022】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段とを有し、前記制御手段は、前記検出手段による補
正画像取得中には前記駆動手段が前記素子を加速度を生
ぜしめない一定速度で動作させるように制御することを
特徴とする。
【0023】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段とを有し、前記制御手段は、前記検出手段による補
正画像取得中には前記駆動手段が前記素子を等加速度で
動作させるように制御することを特徴とする。
【0024】本発明の撮像装置は、被写体の撮像を行う
撮像装置であって、前記被写体の画像を得るための読み
出しセンサと、前記読み出しセンサからの信号読み出し
期間中には、当該読み出しセンサを等速度で移動させる
制御手段とを有することを特徴とする。
【0025】本発明の撮像装置は、被写体の撮像を行う
撮像装置であって、前記被写体の画像を得るための読み
出しセンサと、前記読み出しセンサからの信号読み出し
期間中には、当該読み出しセンサを等加速度で移動させ
る制御手段とを有することを特徴とする。
【0026】本発明の放射線撮像方法は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う撮像方法であって、前記被検体か
らの放射線を検出して二次元平面画像を得るに際して、
撮影に関する所定の素子を移動させるときに、二次元平
面画像を得るための信号の読み出しに関連する動作期間
中には前記素子を加速度を生ぜしめない一定速度で動作
させるように制御することを特徴とする。
【0027】本発明の放射線撮像方法は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う撮像方法であって、前記被検体か
らの放射線を検出して二次元平面画像を得るに際して、
撮影に関する所定の素子を移動させるときに、二次元平
面画像を得るための信号の読み出しに関連する動作期間
中には前記素子を等加速度で動作させるように制御する
ことを特徴とする。
【0028】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記放射線としてX線を検出する。
【0029】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記一定速度は、前記素子の静止状態を含む。
【0030】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記所定の素子は、放射線グリッドである。
【0031】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記所定の素子は、前記検出手段である。
【0032】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段の読み出しに関連する動作期間中には前記
駆動手段が前記素子を振動の収束した定常状態で動作さ
せるように制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0033】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記定常状態は、等加速度の状態である。
【0034】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記定常状態は、等速度の状態である。
【0035】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段の読み出しに関連する動作を、前記素子が
振動の生じる非定常状態で動作する期間を除き、前記駆
動手段が前記素子を振動の収束した定常状態で動作させ
る期間に実行するように制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0036】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記定常状態は、等加速度の状態である。
【0037】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記定常状態は、等速度の状態である。
【0038】本発明の放射線撮像方法は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う撮像方法であって、前記被検体か
らの放射線を検出して二次元平面画像を得るに際して、
撮影に関する所定の素子を移動させるときに、二次元平
面画像を得るための信号の読み出しに関連する動作期間
中には前記素子を振動の収束した定常状態で動作させる
ように制御することを特徴とする。
【0039】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記定常状態は、等加速度の状態である。
【0040】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記定常状態は、等速度の状態である。
【0041】本発明の放射線撮像方法は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う撮像方法であって、前記被検体か
らの放射線を検出して二次元平面画像を得るに際して、
撮影に関する所定の素子を移動させるときに、前記二次
元平面画像を得るための信号の読み出しに関連する動作
を、前記素子が振動の生じる非定常状態で動作する期間
を除き、前記素子を振動の収束した定常状態で動作させ
る期間に実行することを特徴とする。
【0042】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記定常状態は、等加速度の状態である。
【0043】本発明の放射線撮像方法の一態様では、前
記定常状態は、等速度の状態である。
【0044】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段とを有し、前記制御手段は、前記検出手段の読み出
しに関連する動作期間中には前記駆動手段が前記素子を
等加速度で駆動して振動の収束した定常状態で、前記検
出手段により画像を取得するように制御することを特徴
とする。
【0045】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記検出手段は、放射線としてX線を検出するものであ
る。
【0046】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記等加速度は、前記素子の静止を含む等速度状態であ
る。
【0047】本発明の放射線撮像装置は、放射線を用い
て被検体の撮像を行う放射線撮像装置であって、二次元
平面画像を得るために、前記被検体からの放射線を検出
する検出手段と、前記検出手段の画像取得に際して、撮
影に関する所定の素子を移動させるための駆動手段と、
前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、予め予測された前記駆
動手段に振動が生じる期間を除き、前記検出手段の画像
読み出しに関連する動作期間を設定して、当該動作期間
に画像取得に関する駆動を行うように制御することを特
徴とする。
【0048】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記所定の素子は、放射線グリッドである。
【0049】本発明の放射線撮像装置の一態様では、前
記所定の素子は、前記検出手段である。
【0050】本発明の撮像装置は、被写体の撮像を行う
撮像装置であって、前記被写体の画像を得るための読み
出しセンサを備え、前記読み出しセンサからの信号読み
出し期間中には、当該読み出しセンサを振動の収束した
定常状態で移動させることを特徴とする。
【0051】本発明の撮像装置は、被写体の撮像を行う
撮像装置であって、前記被写体の画像を得るための読み
出しセンサを備え、前記読み出しセンサからの信号読み
出し期間中には、当該読み出しセンサを等加速度で移動
させることを特徴とする。
【0052】本発明の記録媒体は、前記放射線撮像装置
を構成する各構成要素としてコンピュータを機能させる
ためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な
ものである。
【0053】本発明の記録媒体は、前記放射線撮像方法
の処理手順を実行させるためのプログラムを格納したコ
ンピュータ読取り可能なものである。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0055】(第1の実施形態)図1は、本発明の一実
施形態を示すX線撮像システムの構成を示すブロック図
である。ここで、10はX線室、12はX線制御室、1
4は診断室である。
【0056】X線制御室12には、本X線撮像システム
の全体的な動作を制御するシステム制御器20が配置さ
れる。X線曝射要求SW、タッチパネル、マウス、キー
ボード、ジョイスティック及びフットスイッチなどから
なる操作者インターフェース22は、操作者21が種々
の指令をシステム制御器20に入力するのに使用され
る。操作者21の指示内容は、例えば、撮影条件(静止
画/動画、X線管電圧、管電流及びX線照射時間な
ど)、撮影タイミング、画像処理条件、被検者ID及び
取込み画像の処理方法などがある。撮像制御器24は、
X線室10に置かれるX線撮像系を制御し、画像処理器
26はX線室10のX線撮像系による画像を画像処理す
る。画像処理器26における画像処理は、例えば、画像
データの補正、空間フィルタリング、リカーシブ処理、
階調処理、散乱線補正及びダイナミックレンジ(DR)
圧縮処理などである。
【0057】28は、画像処理器26により処理された
基本画像データを記憶する大容量高速の記憶装置であ
り、例えば、(RAID)等のハードディスクアレーか
らなる。30は映像を表示するモニタディスプレイ(以
下、モニタと略す。)、32はモニタ30を制御して種
々の文字及び画像を表示させる表示制御器、34は、大
容量の外部記憶装置(例えば、光磁気ディスク)、36
はX線制御室12と診断室14とを接続し、X線室10
での撮影画像などを診断室14の装置に転送するLAN
ボードである。
【0058】X線室10には、X線を発生するX線発生
器40が置かれる。X線発生器40は、X線を発生する
X線管球42、撮像制御器24により制御されてX線管
球42を駆動する高圧発生源44、及びX線管球42に
より発生されたX線ビームを所望の撮像領域に絞り込む
X線絞り46からなる。撮影用寝台48上に被検体とし
ての患者50が横たわる。撮影用寝台48は、撮像制御
器24からの制御信号に従って駆動され、X線発生器4
0からのX線ビームに対する患者の向きを変更できる。
撮影用寝台48の下には、被検体50及び撮影用寝台4
8を透過したX線ビームを検出するX線検出器52が配
置されている。
【0059】X線検出器52は、グリッド54、シンチ
レータ56、光検出器アレー58及びX線露光量モニタ
60の積層体と、光検出器アレー58を駆動する駆動器
62とからなる。グリッド54は、被検体50を透過す
ることによって生じるX線散乱の影響を低減するために
設けられている。グリッド54はX線低吸収部材と高吸
収部材とからなり、例えば、AlとPbのストライプ構
造からなる。光検出器アレー58とグリッド54との格
子比の関係によりモアレが生じていることがないよう
に、X線照射時には、X線検出器52は、撮像制御器2
4からの設定に基づいて駆動器62の制御信号に従いグ
リッド54を振動させる。
【0060】シンチレータ56では、エネルギーの高い
X線によって蛍光体の母体物質が励起(吸収)され、そ
の再結合エネルギーにより可視領域の蛍光が発生する。
即ち、X線を可視光に変換する。
【0061】その蛍光はCaWo4やCdWo4などの母
体自身によるものや、CsI:T1やZnS:Agなど
の母体内に付加された発光中心物質によるものがある。
光検出器アレー58は、シンチレータ56による可視光
を電気信号に変換する。
【0062】X線露光量モニタ60は、X線透過量を監
視する目的で配置される。X線露光量モニタ60として
は、結晶シリコンの受光素子などを用いて直接X線を検
出しても良いし、シンチレータ56による蛍光を検出し
てもよい。この実施形態では、X線露光量モニタ60
は、光検出器アレー58の基板裏面に成膜されたアモル
ファス・シリコン受光素子からなり、光検出器アレー5
8を透過した過視光(X線量に比例する。)を検知し
て、その光量情報を撮像制御器24に伝達する。撮像制
御器24は、X線露光量モニタ60からの情報に基づい
て高圧発生電源40を制御し、X線量を調節する。
【0063】駆動器62は、撮像制御器24の制御下で
光検出器アレー58を駆動し、各画素から信号を読み出
す。なお、光検出器アレー58及び駆動器62の動作に
ついては、後で詳細に説明する。
【0064】診断室14には、LANボード36からの
画像を画像処理したり、診断支援する画像処理端末70
やLANボード36からの画像(動画像/静止画)を映
像表示モニタ72、イメージ・プリンタ74及び画像デ
ータを格納するファイルサーバ76が設けられている。
【0065】なお、システム制御器20からの各機器に
対する制御信号は、X線制御室12内の操作者インター
フェース22、或いは、診断室14内にある画像処理端
末70からの指示により発生可能である。
【0066】次に、システム制御器20の基本的な動作
を説明する。システム制御器20は、X線撮像系のシー
ケンスを制御する撮像制御器24に、操作者21の指示
に基づいて撮影条件を指令し、撮像制御器24は、その
指令に基づき、X線発生器40、撮影用寝台48及びX
線検出器52を駆動して、X線像を撮影させる。X線検
出器52から出力されるX線画像信号は、画像処理器2
6に供給され、操作者21指定の画像処理を施されてモ
ニタ30に画像表示され、同時に、基本画像データとし
て記憶装置28に格納される。システム制御器20は更
に、操作者21の指示に基づいて、再画像処理とその結
果の画像表示、ネットワーク上の装置への画像データの
転送、保存、映像表示及びフィルム印刷等を実行する。
【0067】次に、信号の流れに従って、図1に示すシ
ステムの基本的な動作を説明する。X線発生器40の高
圧電圧源44は、撮像制御器24からの制御信号に従い
X線管球42にX線発生のための高圧を印加する。これ
により、X線管球42はX線ビームを発生する。発生さ
れたX線ビームはX線絞り46を介して被検体たる患者
50に照射される。X線絞り46は、X線ビームを照射
すべき位置に応じて撮像制御器24により制御される。
即ち、X線絞り46は、撮像領域の変更に伴い、不必要
なX線照射を行なわないようにX線ビームを整形する。
【0068】X線発生器40が出力するX線ビームは、
X線透過性の撮影用寝台48の上に横たわった被検体5
0、及び撮影用寝台48を透過してX線検出器52に入
射する。なお、撮影用寝台48は、被検体の異なる部位
又は方向でX線ビームが透過するように撮像制御器24
により制御される。
【0069】X線検出器52のグリッド54は、被検体
50を透過することによって生じるX線散乱の影響を低
減する。撮像制御器24は、光検出器アレー58とグリ
ッド54との格子比の関係によりモアレが生じないよう
に、X線照射時にグリッド54を振動させる。シンチレ
ータ56では、エネルギーの高いX線によって蛍光体の
母体物質が励起(X線を吸収)され、その際に発生する
再結合エネルギーにより可視領域の蛍光を発生する。シ
ンチレータ56に隣接して配置された光検出器アレー5
8は、シンチレータ56で発生する蛍光を電気信号に変
換する。即ち、シンチレータ56がX線像を過視光像に
変換し、光検出器アレー58が過視光像を電気信号に変
換する。X線露光量モニタ60は、光検出器アレー58
を透過した過視光(X線量に比例)を検出し、その検出
量情報を撮像制御器24に供給する。撮像制御器24
は、このX線露光量情報に基づき高圧発生電源44を制
御して、X線を遮断又は調節する。駆動器62は、撮像
制御器24の制御下で光検出器アレー58を駆動し、各
光検出器から画素信号を読み出す。なお、光検出器アレ
ー58と駆動器62の詳細については、後述する。
【0070】X線検出器52から出力される画素信号
は、X線制御室12内の画像処理器26に印加される。
X線室10内はX線発生に伴うノイズが大きいので、X
線検出器52から画像処理器26への信号伝送路は耐雑
音性の高いものである必要があり、具体的には、高度の
誤り訂正機能を具備するディジタル伝送系としたり、差
動ドライバによるシールド付きより対線又は光ファイバ
を用いることが望ましいことはいうまでもない。
【0071】画像処理器26は、詳細は後述するが、シ
ステム制御器20からの指令に基づき画像信号の表示形
式を切り換えるが、その他には、画像信号の補正、空間
フィルタリング及びリカーシブ処理などをリアルタイム
で行ない、階調処理、散乱線補正及びDR圧縮処理など
を実行できる。画像処理器26により処理された画像
は、モニタ30の画面に表示される。
【0072】リアルタイム画像処理と同時に、画像補正
のみを行なわれた画像情報(基本画像)は、記憶装置2
8に保存される。また、操作者21の指示に基づいて、
記憶装置28に格納される画像情報は、所定の規格(例
えば、Image Save&Carry(IS&
C))を満たすように再構成された後に、外部記憶装置
34及びファイル・サーバ76内のハードディスクなど
に格納される。
【0073】X線制御室12の装置は、LANボード3
6を介してLAN(又はWAN)に接続する。LANに
は、複数のX線撮像システムを接続できることは勿論で
ある。LANボード36は、所定のプロトコル(例え
ば、Digital Imagingand Comm
unications in Medicine(DI
COM))に従って、画像データを出力する。LAN
(又はWAN)に接続されたモニタ72の画面にX線画
像を高解像静止画及び動画を表示することにより、X線
撮影とほぼ同時に、医師によるリアルタイム遠隔診断が
可能になる。
【0074】図2は、光検出器アレー58の構成単位の
等価回路の一例を示す回路図である。1つの素子は、光
検出部80と電荷の蓄積及び読み取りを制御するスイッ
チング薄膜トランジスタ(TFT)82とからなり、一
般には、ガラス基板上にアモルファスシリコン(a−S
i)により形成される。光検出部80は更に、光ダイオ
ード80aとコンデンサ80bの並列回路、及び、前記
コンデンサ80bと直列に接続されたコンデンサ80c
とからなる。また、光電効果による電荷を定電流源81
として記述している。コンデンサ80bは光ダイオード
80aの寄生容量でも、光ダイオード80aのダイナミ
ックレンジを改善する追加的なコンデンサでもよい。光
検出部80の共通バイアス電極(以下、D電極)はバイ
アス配線Lbを介してバイアス電源84に接続する。光
検出部80のスイッチングTFT82側電極(以下、G
電極)は、スイッチングTFT82を介してコンデンサ
86及び電荷読出し用プリアンプ88に接続する。プリ
アンプ88の入力はまた、リセット用スイッチ90及び
信号線バイアス電源91を介してアースに接続する。
【0075】ここで、図3を用いて光検出部80のデバ
イス動作について説明する。図3(a)、(b)はそれ
ぞれ本実施形態のリフレッシュ及び光電変換モードの動
作を示す光電変換素子のエネルギバンド図であり、各層
の厚さ方向の状態を表している。301はCrで形成さ
れた下部電極(G電極)である。302は電子、ホール
共に通過を阻止するSiNで形成された絶縁層であり、
その厚みはトンネル効果により電子、ホールが移動でき
ないほどの厚さである50nm以上に設定される。30
3は水素化アモルファスシリコンa−Siの真性半導体
i層で形成された光電変換半導体層、304は光電変換
半導体層303へのホールの注入を阻止するa−Siの
n層の注入阻止層、305はAlで形成される上部電極
(D電極)である。本実施形態ではD電極はn層を完全
には覆っていないがD電極とn層との間は電子の移動が
自由に行われるためD電極とn層の電位は常に同電位で
あり以下の説明ではそれを前提としている。本光電変換
素子にはD電極、G電極の電圧印加の仕方によりリフレ
ッシュモードと光電変換モードとの2種類の動作があ
る。
【0076】図3(a)において、D電極はG電極に対
して負の電位が与えられており、i層303中の黒丸で
示されたホールは電界によりD電極に導かれる。同時に
白丸で示された電子はi層303に注入される。このと
き一部のホールと電子はn層304,i層303におい
て再結合して消滅する。十分に長い時間この状態が続け
ばi層303内のホールはi層304から掃き出され
る。
【0077】この状態から光電変換モードの図3(b)
のようにするには、D電極にG電極に対して正の電位を
与える。するとi層303中の電子は瞬時にD電極に導
かれる。しかし、ホールはn層304が注入阻止層とし
て働くためi層303に導かれる事はない。この状態で
i層303に光が入射すると、光は吸収されて電子・ホ
ール対が発生する。この電子は電界によりD電極に導か
れ、ホールはi層303内を移動してi層303と絶縁
層302との界面に達する。しかし、絶縁層302内に
は移動できないため、i層303内の絶縁層302界面
に移動するため、素子内の電気的中性を保つため電流が
G電極から流れる。この電流は光により発生した電子・
ホール対に対応するため、入射した光に比例する。ある
期間、光電変換モードの図3(b)の状態を保った後、
再びリフレッシュモードの図3(a)の状態になると、
i層303に留まっていたホールは前述のようにD電極
に導かれ、同時にこのホールに対応した電流が流れる。
このホールの量は光電変換モード期間に入射した光の総
量に対応する。この時、i層303内に注入される電子
の量に対応した電流も流れるが、この量はおよそ一定で
あるため差し引いて検出すればよい。つまり、本実施形
態においての光電変換素子はリアルタイムに入射する光
の量を出力すると同時に、ある期間に入射した光の総量
も出力する事もできる。
【0078】しかしながら、何等かの理由により光電変
換モードの期間が長くなったり、入射する光の照度が強
い場合、光の入射があるにもかかわらず電流が流れない
事がある。これは図3(c)のように、i層303内に
ホールが多数留まり、このホールのためi層303内の
ホールと再結合してしまうからである。この状態で光の
入射の状態が変化すると、電流が不安定に流れる事もあ
るが、再びリフレッシュモードにすればi層303のホ
ールは掃き出され次の光電変換モードでは再び光に比例
した電流が流れる。
【0079】また、前述の説明において、リフレッシュ
モードでi層303内のホールを掃き出す場合、全ての
ホールを掃き出すのが理想であるが、一部のホールを引
き出すだけでも効果は有り、前述と等しい電流が得ら
れ、問題はない。つまり、次の光電変換モードでの検出
機会において図3(c)の状態になっていなければよ
く、リフレッシュモードでのD電極のG電極に対する電
位、リフレッシュモードの期間及びn層304の注入阻
止層の特性を決めればよい。また、更にリフレッシュモ
ードにおいてi層303への電子の注入は必要条件では
なく、D電極のG電極に対する電位は負に限定されるも
のでもない。ホールが多数i層303に留まっている場
合には例えD電極のG電極に対する電位が上であっても
i層303内の電界はホールをD電極に導く方向に加わ
るからである。n層304の注入阻止層の特性も同様に
電子をi層303に注入できる事が必要条件ではない。
【0080】図2に戻り、1画素の信号の読み出しにつ
いて述べる。先ず、スイッチングTFT82とリセット
用スイッチ90を一時的にオンにし、バイアス電源84
をリフレッシュモード時の電位に設定する。コンデンサ
80b,80cがリセットされた後に、バイアス電源8
4を光電変換モード時の電位に設定し、スイッチングT
FT82とリセット用スイッチ90を順次オフにする。
一その後、X線を発生させて、被検体50に曝射する。
シンチレータ54が被検体50を透過してX線像を可視
光線像に変換し、光ダイオード80aは、その可視光線
像により導通状態になり、コンデンサ80bの電荷を放
電させる。スイッチングTFT82をオンにして、コン
デンサ80bとコンデンサ86を接続する。これによ
り、コンデンサ80cの情報がコンデンサ86にも伝達
される。プリアンプ88によりコンデンサ86の蓄積電
荷による電圧の増幅、もしくは点線で示されたコンデン
サ89により電荷−電圧変換され、外部に出力される。
【0081】図4は、光検出器アレー58の構成単位の
等価回路の別の一例を示す回路図である。1つの素子
は、光検出部80と電荷の蓄積及び読み取りを制御する
スイッチング薄膜トランジスタ(TFT)82とからな
り、一般には、ガラス基板上にアモルファスシリコン
(a−Si)により形成される。光検出部80は更に、
光ダイオード80aとコンデンサ80bの並列回路から
なり、光電効果による電荷を定電流源81として記述し
ている。コンデンサ80bは光ダイオード80aの寄生
容量でも、光ダイオード80aのダイナミックレンジを
改善する追加的なコンデンサでもよい。光検出部80
(光ダイオード80a)のカソードは共通電極(D電
極)であるバイアス配線Lbを介してバイアス電源85
に接続する。光検出部80(光ダイオード80a)のア
ノードは、ゲート電極(G電極)からスイッチングTF
T82を介してコンデンサ86及び電荷読出し用プリア
ンプ88に接続する。プリアンプ88の入力はまた、リ
セット用スイッチ90及び信号線バイアス電源91を介
してアースに接続する。
【0082】先ず、スイッチングTFT82とリセット
用スイッチ90を一時的にオンにして、コンデンサ80
bをリセットし、スイッチングTFT82とリセット用
スイッチ90をオフにする。その後、X線を発生させ
て、被検体50に曝射する。シンチレータ54が被検体
50を透過してX線像を可視光線像に変換し、光ダイオ
ード80aは、その可視光線像により導通状態になり、
コンデンサ80bの電荷を放電させる。スイッチングT
FT82をオンにして、コンデンサ80bとコンデンサ
86を接続する。これにより、コンデンサ80bの放電
量の情報がコンデンサ86にも伝達される。プリアンプ
88によりコンデンサ86の蓄積電荷による電圧の増
幅、もしくは点線で示されたコンデンサ89により電荷
−電圧変換され、外部に出力される。
【0083】次に、図2、図4に示す光電変換素子を2
次元に拡張して構成した場合の光電変換動作を説明す
る。図5は2次元配列の光電変換素子を具備する光検出
器アレー58の等価回路である。2次元読み出し動作は
前記2種類の等価回路において同様であるので、図5
は、図4に示した等価回路を用いて示している。
【0084】光検出器アレー58は、2000×200
0〜4000×4000程度の画素から構成され、アレ
ー面積は200mm×200mm〜500mm×500
mm程度である。図3では、光検出器アレー58は40
96×4096の画素から構成され、アレー面積は43
0mm×430mmである。従って、1画素のサイズは
約105μm×105μmである。横方向に配置した4
096個の画素を1ブロックとし、4096個のブロッ
クを縦方向に配置して、2次元構成としている。
【0085】図5では、4096×4096画素からな
る光検出器アレーを1枚の基板で構成しているが、20
48×2048画素を持つ4枚の光検出器アレーを組み
合わせてもよいことは勿論である。この場合、4つの光
検出器アレーを組み付ける手間が発生するものの、各光
検出器アレーの歩留まりが向上するので、全体としても
歩留まりが向上するという利点がある。
【0086】図2、図4で説明したように、1つの画素
は、1つの光検出部80とスイッチングTFT82とか
らなる。光電変換素子PD(1,1)〜(4096,4
096)は光検出部80に対応し、転送用スイッチSW
(1,1)〜(4096,4096)はスイッチングT
FT82に対応する。光電変換素子PD(m,n)のゲ
ート電極(G電極)は、対応するスイッチSW(m,
n)を介してその列に対する共通の列信号線Lcmに接
続する。例えば、第1列の光電変換素子PD(1,1)
〜(4096,1)は、第1の列信号線Lc1に接続す
る。各光電変換素子PD(m,n)の共通電極(D電
極)は全て、バイアス配線Lbを介してバイアス電源8
5に接続する。
【0087】同じ行のスイッチSW(m,n)の制御端
子は、共通の行選択線Lrnに接続する。例えば、第1
行のスイッチSW(1,1)〜(1,4096)は、行
選択線Lr1に接続する。行選択線Lr1〜4096
は、ラインセレクタ92を介して撮像制御器24に接続
する。ラインセレクタ92は、撮像制御器24からの制
御信号を解読し、どのラインの光電変換素子の信号電荷
を読み出すべきかを決定するアドレスデコーダ94と、
アドレスデコ一ダ94の出力に従って開閉される409
6個のスイッチ素子96から構成される。この構成によ
り、任意のラインLrnに接続するスイッチSW(m,
n)に接続する光電変換素子PD(m,n)の信号電荷
を読み出すことができる。ラインセレクタ92は、最も
簡単な構成としては、単に液晶ディスプレイなどに用い
られているシフトレジスタによって構成してもよい。
【0088】列信号線Lc1〜4096は、撮像制御器
24により制御される信号読出し回路100に接続す
る。信号読出し回路100で、102−1〜4096は
リセット用スイッチであり、それぞれ列信号線Lc1〜
4096をリセット基準電位101にリセットする。1
06−1〜4096は、それぞれ列信号線Lc1〜40
96からの信号電位を増幅するプリアンプ、108−1
〜4096はそれぞれプリアンプ、106−1〜409
6の出力をサンプルホールドするサンプルホールド(S
/H)回路108−1〜4096の出力を時間軸上で多
重化するアナログ・マルチプレクサ、112はマルチプ
レクサ110のアナログ出力をディジタル化するA/D
変換器である。A/D変換器112の出力は画像処理器
26に供給される。
【0089】図3に示す光検出器アレーでは、4096
×4096個の画素を列信号線Lc1〜4096により
4096個の列に分け、1行あたりの4096画素の信
号電荷を同時に読み出し、各列信号線Lc1〜409
6、プリアンプ106−1〜4096及びS/H回路1
08−1〜4096を介してアナログ・マルチプレクサ
110に転送し、ここで時間軸多重化して、順次、A/
D変換器112によりディジタル信号に変換する。
【0090】図3では、信号読出し回路100が、1つ
のA/D変換器112のみを具備するように図示されて
いるが、実際には4〜32系統で同時にA/D変換を実
行する。これは、アナログ信号帯域とA/D変換レート
を不必要に大きくすることなく、画像信号の読み取り時
間を短くすることが要求されるためである。信号電荷の
蓄積時間とA/D変換時間とは密接な関係にある。高速
にA/D変換を行なうとアナログ回路の帯域が広くなり
所望のS/Nを達成することが難しくなるので、通常
は、A/D変換速度を不必要に速くすることなく、画像
信号の読み取り時間を短くすることが要求される。多く
のA/D変換器でマルチプレクサ110の出力をA/D
変換すればよいが、A/D変換器の数を増せば、それだ
けコストが高くなる。よって、上述の点を考慮して適当
な数のA/D変換器を用いる。
【0091】X線の照射時間はおよそ10〜500ms
ecであるので、全画面の取り込み時間あるいは電荷蓄
積時間を100msecのオーダーあるいはやや短めに
することが適当である。
【0092】例えば、全画素を順次駆動して100ms
ecで画像を取り込むためには、アナログ信号帯域を5
0MHz程度にし、例えば、10MHzのサンプリング
レートでA/D変換を行なうと、最低でも4系統のA/
D変換器が必要になる。本実施形態では、16系統で同
時にA/D変換を行なう。16系統のA/D変換器の出
力はそれぞれに対応する16系統の図示しないメモリ
(FIFOなど)に入力される。そのメモリを選択して
切り替えることにより、連続した1ラインの走査線にあ
たる画像データが画像処理器26に転送される。
【0093】図6はセンサ読み出しの概要タイミングチ
ャートであり、図5と併せて1回のX線照射により静止
画撮像を行う場合の二次元駆動について述べる。601
は、X線への曝射要求制御信号、602はX線の曝射状
態、603はセンサ内電流源81の電流、604は行選
択線Lrnの制御状態、605はAD変換器112への
アナログ入力をそれぞれ模式的に示している。
【0094】図2参照の等価回路センサでは、先ず、駆
動器62はバイアス配線をリフレッシュモード時のバイ
アス値Vrにし、全ての列信号配線Lc1〜4096
を、列信号配線Lcの所期バイアス値に初期化するため
にリセット基準電位101に接続し、全ての行選択配線
Lr1〜4096に正電圧Vghを印加する。すると、
SW(1,1)〜(4096,4096)がオンし、全
ての光電変換素子のG電極はVbtに、D電極はVrに
リフレッシュされる。
【0095】その後、駆動器62はバイアス配線Lbを
光電変換時のバイアス値Vsにし、全ての列信号配線L
c1〜4096をリセット基準電位101から開放に
し、SW(1,1)〜(4096,4096)をオフす
るために全ての行選択配線Lr1〜4096に電圧Vg
1を印加する。これにより、光電変換モードヘ移行す
る。
【0096】ここからは図2、図4参照のそれぞれの等
価回路センサに共通の動作であるので、同時に説明を加
える。バイアス配線を光電変換時のバイアス値Vsのま
ま、全ての列信号配線Lcをリセット基準電位101に
接続し、列信号線をリセットする。その後、行選択配線
Lr1に正電圧Vghを印加し、SW(1,1)〜
(1,4096)をオンし、第1列の光電変換素子のG
電極をVbtにリセットする。次に行選択配線Lr1を
正電圧Vg1にしてSW(1,1)〜(1,4096)
をオフする。
【0097】行の選択を順次繰り返し、全ての画素のリ
セットを行い撮影準備が完了する。以上の動作は信号電
荷の読み出し操作と同じであり、信号電荷を取り込むか
否かの差しかないので、このリセット操作を以後「空読
み」と呼ぶ。この空読み動作中で、行選択配線Lrを全
て同時にVghにする事は可能であるが、この場合では
読み出し準備完了時に、信号配線電位がリセット電圧V
btから大きくずれることなり、高S/Nの信号を得る
ことが難しい。また、前述の例では、行選択配線Lrを
1から4096ヘリセットしたが、撮像制御器24の設
定に基づいた駆動器62の制御により任意の順番でリセ
ットを行うことが可能である。
【0098】空読み動作を繰り返して、X線の曝射要求
を待つ。曝射要求が発生すると、画像取得準備のため
に、再度空読み動作を行いX線曝射に備える。画像取得
準備が整った時に、撮像制御機24の指示に従いX線が
曝射される。
【0099】X線曝射後、光電変換素子80の信号電荷
を読み出す。まず、光電変換素子アレーのある行(例え
ばLr1)に対する行選択配線LrにVghを印加し、
蓄積電荷信号を信号配線Lc1〜4096に出力する。
列信号配線Lc1〜4096から1列ずつ4096画素
分の信号を同時に読み出す。
【0100】次に、異なる行選択配線Lr(例えぱLr
2)にVghを印加し、蓄積電荷信号を信号配線Lc1
〜4096に出力する。列信号配線Lc1〜4096か
ら1列づつ4096画素分の信号を同時に読み出す。こ
の動作を4096の列信号配線に順次繰り返す事によ
り、すべての画像情報を読み出す。
【0101】前記動作中、各センサの電荷蓄積時間は、
リセット動作が完了した時、即ち空読み時のTFT82
をオフしてから、次に電荷読み出しが行われるためにT
FT82がオンするまでの間である。従って、各行選択
毎に蓄積時間及び時刻が異なる。
【0102】X線画像を読み出した後、補正用画像を取
得する。これは、X線画像の補正に使用するためであ
り、高画質の画像を取得するために必要な補正データで
ある。基本的な画像取得方法はX線を曝射しない点以外
は同じである。電荷蓄積時間は、X線画像を読み出す際
と、補正画像を読み出す際とで同じにする。
【0103】また、高分解能の画像情報が必要でない場
合や画像データ取り迅速度を速くしたい場合には、すべ
ての画像情報を常に取り込む必要はなく、操作者21の
撮影方法の選択により、撮像制御器24は、間引き、画
素平均、領域抽出の駆動指示を駆動器62に設定する。
【0104】間引きを行うには、まず、行選択配線Lr
1を選択し、列信号配線Lcから信号を出力する際に、
例えばLc2n−1(n:自然数)のnを0から1つず
つ増加させるように1列の読み出しを行い、その後、行
を選択する際、行選択配線Lr2m−1(m:自然数)
のmを1から1つずつ増加させて、1行の信号を読み出
す事により行われる。この例では画素数を1/4に間引
いたことになるが、撮像制御器24の設定指示に従って
駆動器62は、1/9,1/16などに画素数を間引
く。
【0105】また、画素平均について、上述の動作中、
行選択配線Lr2mとLr2m+1とに同時にVghを
印加する事により、TFT2m,2nとTFT2m+
1,2nとが同時にターンオンし、列方向の2画素のア
ナログ加算を行う事が可能である。これは2画素の加算
に限ったものではなく、列信号配線方向の複数画素のア
ナログ加算を容易に行う事ができることを表している。
更に、行方向の加算については、A/D変換出力後に隣
り合う画素(Lc2nとLc2n+1)をディジタル加
算する事により、上述のアナログ加算と合わせて、2×
2の正方形画素の加算値を得る事ができる。これによ
り、照射されたX線を無駄にすることなく、高速にデー
タを読み出す事が可能である。
【0106】その他、総画素数を減らして高速化を目指
す方法として、画像の取込領域を制限する方法がある。
これは、操作者21が必要な領域を操作者インターフェ
ース22から入力し、それに基づいて撮像制御器24は
駆動器62に指示を出し、駆動器62はデータ取込範囲
を変更して二次元検出器アレーを駆動する。
【0107】本実施形態では高速取込モードでは102
4×1024の画素を30F/Sで取り込む。すなわ
ち、2次元検出器アレーの全領域では4×4画素の加算
処理を行い1/16に間引き、最も小さい範囲では10
24×1024の領域で間引きなしで撮像する。このよ
うに撮像する事で、ディジタルズーム画像が得られる。
【0108】図7はX線検出器52の撮像動作を含むタ
イミングチャートである。図7を中心にX線検出器52
の動作について説明する。701は操作者インターフェ
ース22に対する撮像要求信号、702は実X線曝射状
態、703は操作者21の指示に基づいた撮像制御器2
4から駆動器62への撮影要求信号、704はX秤検出
器52の撮影レディ信号、705はグリッド54の駆動
信号、706はX線検出器52内のパワー制御信号、7
07はX線検出器の駆動状態(特に光検出器アレー58
からの電荷読み出し動作)をそれぞれしている。708
は画像データの転送状態や、画像処理や表示の状態を概
念的に表している。
【0109】操作者21からの検出器準備要求または撮
影要求が有るまで、駆動器62は706に示すようにパ
ワー制御をオフ状態で待機する。具体的には、図5にお
いて行選択線Lr、列信号線Lc、バイアス配線Lbの
電位を図示しないスイッチにより同電位(特に信号GN
Dレベル)に保ち、光検出器アレー58にバイアスを印
加しない。更には、信号読出し回路100、ラインセレ
クタ92、バイアス電源84または85を含む電源を遮
断することにより、前記行選択線Lr、列信号線Lc、
バイアス配線Lbの電位をGND電位に保っても良い。
【0110】操作者21の操作者インターフェース22
に対する撮影準備の要求指示(701:1stSW)に
より、撮像制御器24はX線発生器40を撮影レディ状
態に遷移させるとともに、X線検出器52に対して撮影
準備状態へ移行させる指示を出す。指示を受けた駆動器
62は光検出器アレー58にバイアスを印加するととも
に、(リフレッシュ及び)空読みFiを繰り返す。要求
指示は、例えば、X線発生装置への曝射要求SWの1s
tスイッチ(通常は管球のロータアップなどが開始され
る。)や、X線検出器52が撮影準備のために所定時間
(数秒以上)を要する場合などは、X線検出器52の準
備を開始するための指示である。
【0111】この場合、操作者21が、X線検出器52
に対すじで意識的に撮影準備の要求指示を出さなくても
良い。即ち、操作者インターフェース22に対して、患
者情報、撮影情報などが入力されたことをもって、撮像
制御機24は検出器準備の要求指示と解釈して、X線検
出器52を検出器準備状態へ移行させても良い。
【0112】検出器準備状態では、光電変換モードにお
いて、空読み後、光検出部80に暗電流が徐々に蓄積さ
れてコンデンサ80b(c)が飽和状態で保持されるこ
とを避けるため、(リフレッシュR及び)空読みFiを
所定間隔で繰り返す。この操作者21からの撮影準備要
求が有りながら実際のX線曝射要求が発生していない期
間に行う駆動、即ち、検出器準備状態に行う空読みFi
を所定時間間隔T1で繰り返す駆動を以後「アイドリン
グ駆動」と呼び、アイドリング駆動を行っている検出器
準備状態の期間を「アイドリング駆動期間」と呼ぶ。こ
のアイドリング駆動期間は、どの程度続くかが実使用
上、未定義のため、光検出器アレー58(特にTFT8
2)に負荷のかかる読み出し動作は極力少なくするため
にT1は通常の撮影動作時よりも長く設定し、通常の読
み出し駆動FrよりもTFT82のオン時間の短いアイ
ドリング専用空読み駆動Fiを行う。また、リフレッシ
ュR動作が必要なセンサの場合には、空読みFi数回に
対して1回リフレッシュR動作を行うようにする。
【0113】次に、X線検出器52を中心としたX線画
像取得について述べる。X線検出器52のX線画像取得
時の駆動は大きく二つの画像取得からなる。707に示
した通り、1つはX線画像取得駆動であり、残りは補正
用暗画像取得駆動である。それぞれの駆動は概ね同じで
あり、X線曝射が行われる動作が有るか否かが主な違い
である。更にそれぞれの駆動とも、撮像準備シーケン
ス、電荷蓄積(曝射ウィンドウ)、画像読み出しの3つ
の部分から構成される。
【0114】以下、順を追ってX線画像取得について述
べる。操作者21から操作者インターフェース22に対
す撮影要求指示(701:2ndSW)により、撮像制
御器24はX線発生器40とX線検出器52との同期を
取りながら撮影動作を制御する。撮影要求指示(70
1:2ndSW)に従いX線曝射要求信号703に示す
タイミングでX線検出器に対し、撮像要求信号をアサー
トする。駆動器は撮像要求信号に呼応して撮像駆動状態
707に示すように所定の撮像準備シーケンス駆動を行
う。具体的には、リフレッシュが必要な場合はリフレッ
シュを行い、そして、撮像シーケンスのための専用空読
みFPを所定回数及び電荷蓄積状態専用空読みFpfを
行って電荷蓄積状態(撮像ウィンドウ:T4)に遷移す
る。
【0115】その際、撮像シーケンスのための空読みF
pの回数及び時間間隔T2は、撮像制御機24から撮像
要求に先んじて予め設定された値に基づいて行う。これ
は操作者21の要求により操作性重視なのか画質重視な
のか、または撮像部位により自動的に最適な駆動を選択
して切り替える。曝射要求から撮影準備完了までの期間
(T3)は所用時間が短いことが実使用上要求されるの
で、そのために撮像準備シーケンス専用空読みFpを行
う。さらに、アイドリング駆動のいかなる状態からも曝
射要求が発生した場合は、即時撮像準備シーケンス駆動
に入ることにより曝射要求から撮影準備完了までの期問
(T3)を短くすることにより、操作性の向上を図る。
【0116】さて、駆動器62は検出器アレー58の撮
像準備を行うのと同期して、グリッド54を移動させ始
める。これは実X線曝射702に同期してグリッドを最
適な移動状態で撮像を行うためである。この場合も、駆
動器62は撮像制御器により設定された、最適グリッド
移動開始タイミング、最適グリッド移動速度で動作す
る。
【0117】本実施形態では、グリッド54の動作によ
る振動の影響を除去するため、加速度の変化が小さくな
るようにグリッド54の始動を制御するとともに、振動
の影響を受けやすい電荷蓄積状態専用空読みFpfを行
う際にはグリッド54は定速運動(停止又は等速運動)
を行うように制御する。
【0118】X線検出器52の撮像準備が整った時点
で、駆動器62は撮像制御器24に対し、X線検出器レ
ディ信号704を返し、撮像制御器24はこの信号の遷
移を元にして、X線発生要求信号702としてX線発生
器4qにアサートする。X線発生器40は、X線発生要
求信号702が与えられている間、X線を発生する。所
定X線量を発生したら撮像制御器24はX線発生要求信
号702をネゲートするとともにX線撮像要求信号70
3をネゲートすることによりX線検出器52へ画像取得
タイミングを通知する。このタイミングを元にして駆動
器62は直ちにグリッド54を静止し、それまで待機状
態だった信号読出し回路100の動作を開始させる。グ
リッド54静止時間及び信号読み出し回路100の安定
のための所定ウェイト時間後、駆動器62に基づいてX
線検出器アレー58から画像データを読み出して画像処
理器26に生画像を取得す乱軽挙が完了すると駆動器6
2は読み出し回路100を再び待機状態に遷移させる。
【0119】本実施形態では、グリッド54の動作によ
る振動の影響を除去するため、最も振動ノイズの影響を
受けやすいX線画像取得フレームFrxo駆動前にグリ
ッド54が(静止を含む)定速運動をしているようにす
る。更に、X線検出器52内に振動を測定するための振
動センサを取り付けて、グリッドもしくはその他の要因
による振動が所定値以下に収まったことを確認した後
に、X線画像取得フレームFrxo駆動を開始しても良
い。
【0120】引き続き、X線検出器52は補正画像を取
得する。即ち、先の撮像のための撮像シーケンスを繰り
返し、X線照射の無い暗画像を取得し、画像処理器26
に補正用暗画像を転送する。
【0121】この時、撮像シーケンスは撮影の度にX線
曝射時間など若干異なる可能性が有るが、それも含めて
全く同じ撮影シーケンスを再現して略画像を取得するこ
とにより、より高画質な画像が得られる。但し、グリッ
ド54の動作はこの限りでなく、略画像取得時には振動
の影響を抑えるために静止させておくようにしてもよ
い。この場合、ほぼ画像を取得した後、画質に影響しな
い所定のタイミングでグリッド54の初期化動作を行
う。
【0122】図8は画像処理器26の画像データの流れ
を示している。801はデータパスを選択するマルチプ
レクサ、802及び803はそれぞれX線画像用及び略
画像用フレームメモリ、804はオフセット補正回路、
805はゲイン補正データ用フレームメモリ、806は
ゲイン補正用回路、807は欠陥補正回路、808はそ
の他の画像処理回路を代表してそれぞれ現している。
【0123】図7でX線画像取得フレームFrxoフレ
ームで取得されたX線画像が、マルチプレクサ801を
経由してX線画像用フレームメモリ802に記憶され、
続いて補正画像取得フレームFrnoフレームで取得さ
れた補正画像が、同様にマルチプレクサ801を経由し
て暗画像用フレームメモリ803に記憶される。
【0124】ほぼ画像の記憶完了から、オフセット補正
回路804によりオフセット補正(例えばFrxo−F
rno)が行われ、引き続き予め取得されゲイン補正用
フレームメモリに記憶してあるゲイン補正用データFg
を用いて、ゲイン補正回路806がゲイン補正(例え
ば、(Frxo−Frno)/Fg)を行う。引き続き
欠陥補正回路807に転送されたデータは、不感画素や
複数パネルで構成されたX線検出器52のつなぎ日部な
どに違和感を生じないように画像を連続的に補間して、
X線検出器52に由来するセンサ依存の補正処理を完了
する。更に、その他の画像処理回路808にて、一般的
な画像処理、例えば、階調処理、周波数処理、強調処理
などの処理を施した後、表示制御機32に処理済データ
を転送して、モニタ30に撮影画像を表示する。
【0125】図9、図10にグリッド54の駆動機構の
例を示す。901はグリッド54を保持するためのフレ
ーム、902はフレーム901を振動させるためのカム
機構であり、図示しないグリッド駆動用モータなどの回
転機構に接続されている。
【0126】図示しないグリッド駆動用モータは、駆動
器62の指示に従って図7に示したグリッド移動タイミ
ングで回転、停止を行うことにより、グリッド54を矢
印の方向に移動、及び停止させる。1001はグリッド
を移動させるための弾性体、例えばバネなどであり、1
002は、グリッド54を初期位置へ移動させるための
ソレノイドなどの機構であり、1003はグリッド54
を静止させるためのブレーキ機構である。初期化動作時
は、ソレノイド機構1002を動作させて破線で示した
初期位置に移動させて、ブレーキ機構1003で静止さ
せる。駆動器62の指示に基づいてブレーキを解除する
ことによりグリッド54を移動させる。更に所定のタイ
ミングで駆動器62の指示に従ってブレーキ機構100
3はグリッドを静止させる。
【0127】以上説明したように、本実施形態のX線撮
像装置によれば、極めて簡易な構成で、グリッド54等
の振動の影響を受けることなく容易且つ確実に良質の画
像を得ることが可能となる。
【0128】(第2の実施形態)本実施形態では、X線
室10の内部は概ね図1と同じであり、共通するユニッ
トの説明は割愛する。48bは撮影用寝台48の一部
で、図11では透視システム用の寝台を示している。1
101は透視用のII(イメージインテンシファイア)
であり、X線検出器52同様、撮像制御器24により制
御され、取得画像を画像処理器26に転送後、モニタ3
0もしくは図示しない透視画像専用モニタに表示する。
X線検出器52は、透視画像取得期間中は主に位置Bに
位置し、単純撮影画像取得期間中は主に位置Aに移動す
る。X線検出器52の移動は撮像制御器24からの撮影
用寝台48への指示により行われ、図示しないX線検出
器52を移動させるための機構手段により移動動作がな
される。
【0129】図12はX線検出器52の撮像動作を含む
タイミングチャートである。図12を中心に本実施形態
のX線検出器52の動作について説明する。図12は概
ね図7と同じであるので、異なる部分について主に解説
を加える。
【0130】1201は操作者インターフェース22に
対する撮像要求信号であり、図7では、単純X線撮影の
要求状態を表していたが、今回は透視及び単純撮影の要
求を現している。702は実X線曝射状態、703は操
作者21の指示に基づいた撮像制御器24から駆動器6
2への撮影要求信号、704はX線検出器52の撮影レ
ディ信号、705はグリッド54の駆動信号、706は
X線検出器52内のパワー制御信号、707はX線検出
器の駆動状態(特に光検出器アレー58からの電荷読み
出し動作)、708は画像データの転送状態や、画像処
理や表示の状態を概念的に表している。さらに、120
2はX線透視用のX線出力状態、1203はX線検出器
52の移動速度の概念、1204はX線検出器52の位
置をそれぞれ現している。
【0131】操作者21から要求が無い間は、X線検出
機52は撮影用寝台48の位置Bで待機する。操作者2
1からの透視要求1201が有ると、透視撮影を開始
(1202)すると同時にX線検出器52はアイドリン
グ駆動を開始(707)する。操作者21が撮影対象を
決定して一般撮影準備要求(1stSW:1201)を
すると、X線発生器40は一般撮影用のX線発生のため
の準備を開始し、所定時間後に準備を完了する。操作者
21が一般撮影要求(2ndSW:1201)をする
と、撮像制御器24は、X線画像取得駆動を開始し、X
線検出器52に撮影準備を指示(703)し、透視撮影
を中止(1202)して、同時にX線検出器52の位置
を移動させ始める(1203及び1204)。
【0132】本実施形態では、制御手段である撮像制御
器24は、検出手段であるX線検出器52の読み出しに
関連する動作期間中には駆動器62が光検出器アレー5
8を振動の収束した定常状態、ここでは光検出器アレー
58を加速度を生ぜしめない一定速度(等速度)で動作
するように制御する。
【0133】上記の移動開始の際、振動が大きくならな
いように加速度が連続的に変化するよう移動を開始す
る。X線検出器52の撮影準備完了までの時間T3は、
予め分かるので、それに応じた時間でX線検出器52を
一般撮影位置Aに移動を完了させる。但し、707にお
いて、撮影準備完了直前のFpfフレーム時に振動が発
生するとノイズが画像に乗りやすいので、Fpfフレー
ム完了直後からX線検出器52の停止動作に入り、それ
までは加速度を生ぜしめないように一定速で運動するよ
うに制御する。
【0134】すべての準備が整った時点で、X線曝射7
02を行い、曝射完了後直ちに、X線画像取得フレーム
Frxo駆動を行ってX線画像を取得707する。X線
曝射完7702後はなるべく短い時間で透視撮影を開始
したいため、X線画像取得フレームFrxo駆動完了
後、補正用暗画像取得駆動に入るとともに、直ちにX線
検出器52を位置Aから位置Bへ移動し始める(120
4)。先のX線画像取得駆動時と同様に、この時の振動
が大きくならないように加速度が連続的に変化するよう
移動を開始する。X線検出器52の撮影準備完了までの
時間T3は、X線画像取得駆動時と同様に予め分かるの
で、それに応じた時間でX線検出器52を一般撮影位置
Bに移動を完了させる。撮影準備完了直前のFpfフレ
ームに関する内容もX線画像取得駆動時と同様である。
位置Aから位置Bへの移動が完了した時点で透視撮影が
再開され透視画像はこの時点から再表示可能となる。こ
の後、所定のタイミングで略画像取得フレームFrno
駆動を行い略画像を取得し、一般撮影画像は所定の画像
処理を行った後モニタ30に表示される。
【0135】また、前記制御に関して第1の実施形態と
同様に、X線検出器52もしくはその近傍に図示しない
振動量を検知可能なセンサを搭載して、その振動が既定
値以下になった時点で所定の読み出し(例えば、X線画
像取得フレームFrxo、暗画像取得フレームFrn
o、撮影準備完了直前フレームFpf)を開始するよう
に制御しても良い。
【0136】更に、前記制御に関して、予め予測された
駆動器62に振動が生じる期間を除き、X線検出器52
の画像読み出しに関連する動作期間を設定して、当該動
作期間に画像取得に関する駆動を行うように制御しても
良い。
【0137】以上説明したように、本実施形態のX線撮
像装置によれば、極めて簡易な構成で、X線検出器52
等の振動の影響を受けることなく容易且つ確実に良質の
画像を得ることが可能となる。
【0138】(第3の実施形態)本実施形態では、X線
室10の内部は概ね図1と同じであり、共通するユニッ
トの説明は割愛する。48bは撮影用寝台48の一部
で、図11では透視システム用の寝台を示している。1
101は透視用のII(イメージインテンシファイア)
であり、X線検出器52同様、撮像制御器24により制
御され、取得画像を画像処理器26に転送後、モニタ3
0もしくは図示しない透視画像専用モニタに表示する。
X線検出器52は、透視画像取得期間中は主に位置Bに
位置し、単純撮影画像取得期間中は主に位置Aに移動す
る。X線検出器52の移動は撮像制御器24からの撮影
用寝台48への指示により行われ、図示しないX線検出
器52を移動させるための機構手段により移動動作がな
される。
【0139】図13はX線検出器52の撮像動作を含む
タイミングチャートである。図12を中心に本実施形態
のX線検出器52の動作について説明する。図13は概
ね図7と同じであるので、異なる部分について主に解説
を加える。
【0140】1201は操作者インターフェース22に
対する撮像要求信号であり、図7では、単純X線撮影の
要求状態を表していたが、今回は透視及び単純撮影の要
求を現している。702は実X線曝射状態、703は操
作者21の指示に基づいた撮像制御器24から駆動器6
2への撮影要求信号、704はX線検出器52の撮影レ
ディ信号、705はグリッド54の駆動信号、706は
X線検出器52内のパワー制御信号、707はX線検出
器の駆動状態(特に光検出器アレー58からの電荷読み
出し動作)、708は画像データの転送状態や、画像処
理や表示の状態を概念的に表している。さらに、120
2はX線透視用のX線出力状態、1203はX線検出器
52の移動速度の概念、1204はX線検出器52の位
置をそれぞれ現している。
【0141】操作者21から要求が無い間は、X線検出
機52は撮影用寝台48の位置Bで待機する。操作者2
1からの透視要求1201が有ると、透視撮影を開始
(1202)すると同時にX線検出器52はアイドリン
グ駆動を開始(707)する。操作者21が撮影対象を
決定して一般撮影準備要求(1stSW:1201)を
すると、X線発生器40は一般撮影用のX線発生のため
の準備を開始し、所定時間後に準備を完了する。操作者
21が一般撮影要求(2ndSW:1201)をする
と、撮像制御器24は、X線画像取得駆動を開始し、X
線検出器52に撮影準備を指示(703)し、透視撮影
を中止(1202)して、同時にX線検出器52の位置
を移動させ始める(1203及び1204)。
【0142】本実施形態では、制御手段である撮像制御
器24は、検出手段であるX線検出器52の読み出しに
関連する動作期間中には駆動器62が光検出器アレー5
8を振動の収束した定常状態、ここでは光検出器アレー
58を等加速度で動作させるように制御する。
【0143】所望の加速度まで到達したら等加速度運動
へ移行することが望ましいが、現実には一般的な制御で
は、急激な加速度変化が発生する(1205の矢印)。
X線検出器52の撮影準備完了までの時間T3は、予め
分かるので、それに応じた時間でX線検出器52を一般
撮影位置Aに移動を完了させる。移動完了とFpfフレ
ーム完了をそろえる事が、2ndSWからX線曝射70
2までの時間を最短に出来るため、一定減速(負加速
度)時にFpfフレームを完了させる事が要求される。
707において、撮影準備完了直前のFpfフレーム時
に振動が発生するとノイズが画像に乗りやすいので、F
pfフレーム取得時には、急激な加速度変化による振動
が収束したタイミングを見計らって行い、Fpfフレー
ム完了直後に停止するように制御する。
【0144】すべての準備が整った時点で、X線曝射7
02を行う。X線曝射完了702後はなるべく短い時間
で透視撮影を開始したいため、曝射完了後直ちに、X線
検出器52を位置Aから位置Bへ移動し始める(120
4)。同様に加速度変化による振動が収束するタイミン
グの等加速(又は等加速性加速)時にX線画像取得フレ
ームFrxo駆動を行ってX線画像を取得する。X線画
像取得フレームFrxo駆動完了後、補正用暗画像取得
駆動に入る。X線検出器52の撮影準備完了までの時間
T3は、X線画像取得駆動時と同様に予め分かるので、
それに応じた時間でX線検出器52を一般撮影位置Bに
移動を完了させる。撮影準備完了直前のFpfフレーム
に関する内容もX線画像取得駆動時と同様である。位置
Aから位置Bへの移動が完了した時点で透視撮影が再開
され、透視画像はこの時点から再表示可能となる。この
後、所定のタイミングで暗画像取得フレームFrno駆
動を行い暗画像を取得し、一般撮影画像は所定の画像処
理を行った後モニタ30に表示される。
【0145】また、前記制御に関して第1の実施形態と
同様に、X線検出器52もしくはその近傍に図示しない
振動量を検知可能なセンサを搭載して、その振動が既定
値以下になった時点で所定の読み出し(例えば、X線画
像取得フレームFrxo、暗画像取得フレームFrn
o、撮影準備完了直前フレームFpf)を開始するよう
に制御しても良い。
【0146】更に、前記制御に関して、予め予測された
駆動器62に振動が生じる期間を除き、X線検出器52
の画像読み出しに関連する動作期間を設定して、当該動
作期間に画像取得に関する駆動を行うように制御しても
良い。
【0147】以上説明したように、本実施形態のX線撮
像装置によれば、極めて簡易な構成で、X線検出器52
等の振動の影響を受けることなく容易且つ確実に良質の
画像を得ることが可能となる。
【0148】以上、3つの実施形態ついて述べたが、そ
の他、冷却用ファンやその他の振動源になり得る物には
本発明が適用される。
【0149】ここで、上述した各実施形態の機能を実現
するように各種のデバイスを動作させるように、前記各
種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコン
ピュータに対し、各実施形態の機能を実現するためのソ
フトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステム
あるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)
に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動
作させることによって実施したものも、本発明の範疇に
含まれる。
【0150】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した各実施形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコード自体、およびその
プログラムコードをコンピュータに供給するための手
段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体
は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶す
る記憶媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)デ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0151】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の各実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコ
ンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティン
グシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等の
共同して上述の各実施形態の機能が実現される場合にも
かかるプログラムコードは本発明の各実施形態に含まれ
ることは言うまでもない。
【0152】更に、供給されたプログラムコードがコン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、その
プログラムの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能
拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部また
は全部を行い、その処理によって上述した各実施形態の
機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、極めて簡易な構成で、
グリッドやX線検出手段等の振動の影響を受けることな
く容易且つ確実に良質の画像を得ることを可能とする放
射線撮像装置(撮像装置)及び撮像方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線撮像システムの概要を示す模式図である。
【図2】第1の光検出部の等価回路を示す回路図であ
る。
【図3】第1の光検出部のエネルギバンドを示す特性図
である。
【図4】第2の光検出部の等価回路を示す回路図であ
る。
【図5】光検出器アレーの構成例を示す模式図である。
【図6】光検出器アレーの駆動概念を示すタイミングチ
ャートである。
【図7】第1の実施形態のX線撮像システムのタイミン
グチャートである。
【図8】取得画像の処理を示すフローブロック図であ
る。
【図9】第1の移動グリッドの構成を示す模式図であ
る。
【図10】第2の移動グリッドの構成を示す模式図であ
る。
【図11】第2の実施形態のX線撮像システムの概要を
示す模式図である。
【図12】第2の実施形態のX線撮像システムのタイミ
ングチャートである。
【図13】第3の実施形態のX線撮像システムのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
10:X線室 12:X線制御室 14:診断室 20:システム制御器 21:操作者 24:撮像制御器 26:画像処理器 30:モニタ 40:X線発生器 48:撮影用寝台 50:患者 52:X線検出器 54:グリッド 58:光検出器アレー 62:駆動器 80:光検出部 82:スイッチング薄膜トランジスタ(TFT) 84:バイアス電源 851バイアス電源 92:ラインセレクタ 100:信号読出し回路

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放射
    線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段とを有し、 前記制御手段は、前記検出手段の読み出しに関連する動
    作期間中には前記駆動手段が前記素子を加速度を生ぜし
    めない一定速度で動作させるように制御することを特徴
    とする放射線撮像装置。
  2. 【請求項2】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放射
    線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段とを有し、 前記制御手段は、前記検出手段の読み出しに関連する動
    作期間中には前記駆動手段が前記素子を等加速度で動作
    させるように制御することを特徴とする放射線撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、放射線としてX線を検
    出するものであることを特徴とする請求項1に記載の放
    射線撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、放射線としてX線を検
    出するものであることを特徴とする請求項2に記載の放
    射線撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記一定速度は、前記素子の静止状態を
    含むことを特徴とする請求項1又は3に記載の放射線撮
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の素子は、放射線グリッドであ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の放射線撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の素子は、前記検出手段である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    放射線撮像装置。
  8. 【請求項8】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放射
    線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段と、 前記駆動手段の動作に伴う前記検出手段の振動を検出す
    るための振動検知手段とを有し、 前記制御手段は、前記検出手段の画像読み出しに関連す
    る動作期間中には前記振動検知手段の値が既定値以下の
    振動状態であることを確認して、画像取得に関する駆動
    を行うように制御することを特徴とする放射線撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は、放射線としてX線を検
    出するものであることを特徴とする請求項8に記載の放
    射線撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記一定速度は、前記素子の静止状態
    を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の放射線
    撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の素子は、放射線グリッドで
    あることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に
    記載の放射線撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の素子は、前記検出手段であ
    ることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記
    載の放射線撮像装置。
  13. 【請求項13】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放
    射線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段とを有し、 前記制御手段は、前記検出手段による補正画像取得中に
    は前記駆動手段が前記素子を加速度を生ぜしめない一定
    速度で動作させるように制御することを特徴とする放射
    線撮像装置。
  14. 【請求項14】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放
    射線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段とを有し、 前記制御手段は、前記検出手段による補正画像取得中に
    は前記駆動手段が前記素子を等加速度で動作させるよう
    に制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  15. 【請求項15】 被写体の撮像を行う撮像装置であっ
    て、 前記被写体の画像を得るための読み出しセンサと、 前記読み出しセンサからの信号読み出し期間中には、当
    該読み出しセンサを等速度で移動させる制御手段と、を
    有することを特徴とする撮像装置。
  16. 【請求項16】 被写体の撮像を行う撮像装置であっ
    て、 前記被写体の画像を得るための読み出しセンサと、 前記読み出しセンサからの信号読み出し期間中には、当
    該読み出しセンサを等加速度で移動させる制御手段とを
    有することを特徴とする撮像装置。
  17. 【請求項17】 放射線を用いて被検体の撮像を行う撮
    像方法であって、 前記被検体からの放射線を検出して二次元平面画像を得
    るに際して、撮影に関する所定の素子を移動させるとき
    に、二次元平面画像を得るための信号の読み出しに関連
    する動作期間中には前記素子を加速度を生ぜしめない一
    定速度で動作させるように制御することを特徴とする放
    射線撮像方法。
  18. 【請求項18】 放射線を用いて被検体の撮像を行う撮
    像方法であって、 前記被検体からの放射線を検出して二次元平面画像を得
    るに際して、撮影に関する所定の素子を移動させるとき
    に、二次元平面画像を得るための信号の読み出しに関連
    する動作期間中には前記素子を等加速度で動作させるよ
    うに制御することを特徴とする放射線撮像方法。
  19. 【請求項19】 前記放射線としてX線を検出すること
    を特徴とする請求項17に記載の放射線撮像方法。
  20. 【請求項20】 前記放射線としてX線を検出すること
    を特徴とする請求項18に記載の放射線撮像方法。
  21. 【請求項21】 前記一定速度は、前記素子の静止状態
    を含むことを特徴とする請求項18又は19に記載の放
    射線撮像方法。
  22. 【請求項22】 前記所定の素子は、放射線グリッドで
    あることを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項
    に記載の放射線撮像方法。
  23. 【請求項23】 前記所定の素子は、前記検出手段であ
    ることを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に
    記載の放射線撮像方法。
  24. 【請求項24】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放
    射線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段の読み出しに関連する動作期間中には前記
    駆動手段が前記素子を振動の収束した定常状態で動作さ
    せるように制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る放射線撮像装置。
  25. 【請求項25】 前記定常状態は、等加速度の状態であ
    ることを特徴とする請求項24に記載の放射線撮像装
    置。
  26. 【請求項26】 前記定常状態は、等速度の状態である
    ことを特徴とする請求項24に記載の放射線撮像装置。
  27. 【請求項27】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放
    射線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段の読み出しに関連する動作を、前記素子が
    振動の生じる非定常状態で動作する期間を除き、前記駆
    動手段が前記素子を振動の収束した定常状態で動作させ
    る期間に実行するように制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする放射線撮像装置。
  28. 【請求項28】 前記定常状態は、等加速度の状態であ
    ることを特徴とする請求項27に記載の放射線撮像装
    置。
  29. 【請求項29】 前記定常状態は、等速度の状態である
    ことを特徴とする請求項27に記載の放射線撮像装置。
  30. 【請求項30】 放射線を用いて被検体の撮像を行う撮
    像方法であって、 前記被検体からの放射線を検出して二次元平面画像を得
    るに際して、撮影に関する所定の素子を移動させるとき
    に、二次元平面画像を得るための信号の読み出しに関連
    する動作期間中には前記素子を振動の収束した定常状態
    で動作させるように制御することを特徴とする放射線撮
    像方法。
  31. 【請求項31】 前記定常状態は、等加速度の状態であ
    ることを特徴とする請求項30に記載の放射線撮像方
    法。
  32. 【請求項32】 前記定常状態は、等速度の状態である
    ことを特徴とする請求項30に記載の放射線撮像方法。
  33. 【請求項33】 放射線を用いて被検体の撮像を行う撮
    像方法であって、 前記被検体からの放射線を検出して二次元平面画像を得
    るに際して、撮影に関する所定の素子を移動させるとき
    に、前記二次元平面画像を得るための信号の読み出しに
    関連する動作を、前記素子が振動の生じる非定常状態で
    動作する期間を除き、前記素子を振動の収束した定常状
    態で動作させる期間に実行することを特徴とする放射線
    撮像方法。
  34. 【請求項34】 前記定常状態は、等加速度の状態であ
    ることを特徴とする請求項33に記載の放射線撮像方
    法。
  35. 【請求項35】 前記定常状態は、等速度の状態である
    ことを特徴とする請求項33に記載の放射線撮像方法。
  36. 【請求項36】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放
    射線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段とを有し、 前記制御手段は、前記検出手段の読み出しに関連する動
    作期間中には前記駆動手段が前記素子を等加速度で駆動
    して振動の収束した定常状態で、前記検出手段により画
    像を取得するように制御することを特徴とする放射線撮
    像装置。
  37. 【請求項37】 前記検出手段は、放射線としてX線を
    検出するものであることを特徴とする請求項36に記載
    の放射線撮像装置。
  38. 【請求項38】 前記等加速度は、前記素子の静止を含
    む等速度状態であることを特徴とする請求項36又は3
    7に記載の放射線撮像装置。
  39. 【請求項39】 放射線を用いて被検体の撮像を行う放
    射線撮像装置であって、 二次元平面画像を得るために、前記被検体からの放射線
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の画像取得に際して、撮影に関する所定の
    素子を移動させるための駆動手段と、 前記検出手段と前記駆動手段とを連動して制御する制御
    手段とを備え、 前記制御手段は、予め予測された前記駆動手段に振動が
    生じる期間を除き、前記検出手段の画像読み出しに関連
    する動作期間を設定して、当該動作期間に画像取得に関
    する駆動を行うように制御することを特徴とする放射線
    撮像装置。
  40. 【請求項40】 前記所定の素子は、放射線グリッドで
    あることを特徴とする請求項39に記載の放射線撮像装
    置。
  41. 【請求項41】 前記所定の素子は、前記検出手段であ
    ることを特徴とする請求項39に記載の放射線撮像装
    置。
  42. 【請求項42】 被写体の撮像を行う撮像装置であっ
    て、 前記被写体の画像を得るための読み出しセンサを備え、 前記読み出しセンサからの信号読み出し期間中には、当
    該読み出しセンサを振動の収束した定常状態で移動させ
    ることを特徴とする撮像装置。
  43. 【請求項43】 被写体の撮像を行う撮像装置であっ
    て、 前記被写体の画像を得るための読み出しセンサを備え、 前記読み出しセンサからの信号読み出し期間中には、当
    該読み出しセンサを等加速度で移動させることを特徴と
    する撮像装置。
  44. 【請求項44】 請求項1〜14,24〜29,36〜
    41のいずれか1項に記載の放射線撮像装置を構成する
    各構成要素としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  45. 【請求項45】 請求項17〜23,30〜35のいず
    れか1項に記載の放射線撮像方法の処理手順を実行させ
    るためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
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