JP2001339566A - 通信ネットワークに接続された画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】外部情報処理装置が、通信ネットワークを介し
て接続された画像読取装置の機能・性能や使用状況を容
易に取得できる、画像読取装置を提供する。 【解決手段】通信ネットワークを介してパソコンＢ等の
外部情報処理装置と接続可能な画像読取装置Ａであっ
て、外部情報処理装置Ｂの要求に応じて、画像読取装置
Ａの機能・性能情報や使用状況を外部情報処理装置Ｂに
送出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を介して接続された外部情報処理装置からの要求に応じ
て、画像読取装置の機能情報等を送出する画像読取装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、パソコンからの読取要求に基づ
き、原稿を読み取り、読み取った画像情報をパソコン側
に送出できるような、ＬＡＮ等の通信ネットワークを介
してパソコンと接続された画像読取装置が広く普及して
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、ＬＡＮに複
数の画像読取装置（スキャナ）が接続されている場合、
パソコンからスキャナを使用したいとき、どのスキャナ
がどのような機能を有しているか、使用したいスキャナ
が使用可能か否かについて、パソコン側では確認するこ
とができなかった。

【０００４】その結果、パソコン使用者は、原稿を読み
取らせるためにスキャナの設置されている場所まで行
き、使用条件に合ったスキャナを選択しなければなら
ず、また、選択したいスキャナが使用中であれば、使用
可能になるまでその場で待機したり、元の場所に戻って
待機したりする必要があった。

【０００５】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、外部情報処理装置が、通
信ネットワークを介して接続された画像読取装置の機能
・性能や使用状況を容易に取得できる、画像読取装置を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、次のような構成を特徴とする画像読取
装置を提案している。

【０００７】すなわち、請求項１に記載の画像読取装置
は、通信ネットワークを介してパソコン等の外部情報処
理装置と接続可能な画像読取装置であって、外部情報処
理装置の要求に応じて、画像読取装置の機能・性能情報
を、上記外部情報処理装置に送出することを特徴として
いる。

【０００８】この機能・性能情報には、たとえば、カラ
ー対応の有無、解像度、中間調の階調数、自動原稿送り
機構の有無とセット可能枚数、読取速度等の、画像読取
装置が有する情報を含んでいる。

【０００９】請求項２では、請求項１における機能・性
能情報に加えて、ステータス情報を送出することを特徴
とする。

【００１０】ステータス情報には、画像読取装置が使用
中か否かなどの情報を含んでいる。

【００１１】請求項３では、請求項２のステータス情報
に、読取動作中情報と読取予約中情報を含ませている。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。

【００１３】図１は、画像読取装置の内部構成の一例を
示すブロック図である。ここでは、画像読取装置がＬＡ
Ｎ接続されたファクシミリ装置Ａに適用される場合を示
すが、本発明はこれに限定されるものではなく、コピー
機、コピーとファクシミリの複合機、あるいは読取機能
のみを有する画像読取装置（スキャナ）などにも適用可
能である。

【００１４】図において、１は以下の各部を制御するＣ
ＰＵ、２は電話回線に接続されダイヤル信号を送出した
り、電話回線に対する接続制御を行うＮＣＵ、３はファ
クシミリ通信を行うために信号の変調と復調を行うモデ
ム、４は画像データを一時格納する画像メモリ、５は可
変情報や印字出力情報を記憶するＲＡＭ、６は制御プロ
グラムなどを記憶したＲＯＭである。

【００１５】また、７は液晶画面等で構成され、ファク
シミリ装置Ａの動作状態や操作方法を表示する表示部、
８はテンキーや各種操作キーで構成された操作部、９は
原稿をスキャナ９ａから読み取る読取部、１０はＬＡＮ
接続されたパソコンＢ等とデータを送受信するためのＬ
ＡＮインターフェース、１１は画像データを記録する記
録部である。

【００１６】読取部９は、自動原稿送り機構（ＡＤＦ）
（不図示）を備えたものでもよいが、フラットベッドス
キャナ９ａのみであってもよい。

【００１７】図には示していないが、ファクシミリ装置
ＡとパソコンＢ以外に、スキャナ装置や他のパソコン等
がＬＡＮを介して接続されている。

【００１８】ファクシミリ装置Ａでは、スキャナ９ａで
読み取った画像データを順次符号化した後、いったん画
像メモリ４に蓄積し、ＬＡＮインターフェース１０を介
してパソコンＢに対して送信する一方、画像データを受
信すると、受信した画像データをいったん画像メモリ４
に蓄積し、順次読み出し復号して、記録部１１によって
記録するという基本動作を実行する。

【００１９】本発明は、自装置の機能・性能情報などを
外部情報処理装置に対して送出する画像読取装置に関す
るものである。すなわち、パソコンＢの要求に応じて、
ファクシミリ装置Ａ（スキャナ９ａ）のカラー対応の有
無、解像度などの機能・性能情報や、使用中か否かなど
のステータス情報を、ファクシミリ装置ＡとＬＡＮ接続
されたパソコンＢに、パソコンＢの要求に応じて送出す
る点に特徴を有する。

【００２０】図２は、ファクシミリ装置Ａにおけるパソ
コンＢからの情報要求受信時の基本動作を示すフローチ
ャートである。以下、フローチャートに沿って説明す
る。

【００２１】パソコンＢから情報要求があったときに
は、ファクシミリ装置Ａの機能・性能情報を応答する
（１０１）。機能・性能情報には、カラー対応の有無、
解像度、カラー階調数中間調の階調数、自動原稿送り機
構の有無とセット可能枚数、読取速度等が含まれる。

【００２２】さらに、スキャナ９ａの状態によって、次
のようなステータス情報を応答する。すなわち、スキャ
ナ９ａが動作中であれば、動作中である旨と使用してい
るクライアント名を応答し、予約中であれば、予約中で
ある旨と予約しているクライアント名を応答し、動作中
でも予約中でもなければ、使用可能である旨を応答する
（以上、１０２〜１０６）。

【００２３】ここで、予約中とは、外部の情報処理装置
から使用を受け付けた状態で、かつ原稿がセットされず
に待機している状態をいう。

【００２４】また、スキャナ９ａが動作中、予約中、ま
たは使用可能であるかは、ファクシミリ装置Ａ内で管理
するステータス情報で判断する。なお、ステータス情報
の遷移は、図３にて後述する。

【００２５】このように、ファクシミリ装置Ａの機能・
性能情報およびステータス情報を応答送出することによ
って、ＬＡＮ接続されたパソコンＢの使用者は、席を離
れることなく、ファクシミリ装置Ａの機能・性能を確認
したり、使用中等の状態を知ることができる。

【００２６】本実施例では、機能・性能情報とステータ
ス情報は別々に応答しているが、両情報を編集し、一度
に応答送出するようにしてもよい。

【００２７】図３は、スキャン要求受信時の基本動作を
示すフローチャートである。

【００２８】パソコンＢ等の情報処理装置からスキャン
要求があった場合には、スキャナ９ａが使用可能（動作
中でも予約中でもない）であれば、スキャン要求があっ
た旨と要求元のクライアント名を表示部７に表示する。
動作中か予約中であれば、要求元クライアント（パソコ
ンＢ）に要求拒否を応答し、以下の処理を実行せずに終
了する（以上、２０１、２０２、２１４）。

【００２９】自動原稿送り機構またはフラットベッドス
キャナ９ａに、原稿がセットされていなければ、３分の
タイマーをセットし、タイムアップまたは原稿がセット
されるまで、ステータス情報を「予約中」にして、これ
を表示部７に表示する。タイムアップすれば、要求元ク
ライアントに要求拒否を応答し、原稿がセットされれ
ば、タイマーを初期化し（以上、２０３、２０９〜２１
４）、ステータス情報を初期化するとともに、表示部７
のステータス表示もクリアする（２０８）。

【００３０】原稿がセットされると、ステータスを「動
作中」にして、これを表示部７に表示し、パソコンＢか
ら指定された条件で原稿を読み取り、パソコンＢに読み
取りデータを転送する。この処理を原稿全頁分繰返す
（２０３〜２０７）。

【００３１】原稿をすべて読み取ると、ステータスを初
期化するとともに、表示部７のステータス表示もクリア
する（２０９）。

【００３２】このステータス情報は、パソコンＢからの
情報要求があった時点でパソコンＢに応答送出され、パ
ソコンＢはスキャナ９ａの使用状態を確認することがで
きる（図２を参照）。

【００３３】なお、本実施例では、スキャン要求があっ
たときにスキャナ９ａが動作中または予約中である場合
には（２０１、２０２）、スキャン要求を拒否するよう
にしているが、この要求をいったん受け付けて、ＲＡＭ
５上に要求情報を蓄積して、ステータスが使用可能とな
った時点で、蓄積した要求情報に基づいてスキャン処理
（２０２〜２１４）を開始するようにしてもよい。

【００３４】また、本実施例においては、ステータス情
報は、使用可能（初期値）、予約中、動作中の状態のい
ずれかをとるようにしているが、さらに、電源オフ、故
障などの状態を含めてもよい。

【００３５】

【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、請
求項１の画像読取装置によれば、外部情報処理装置の要
求に応じて、機能・性能情報を送出しているので、情報
処理装置側で、複数の画像読取装置の各々の機能や性能
について確認することができる。

【００３６】その結果、情報処理装置の使用者は、特殊
な条件（たとえば解像度を指定する場合）で画像読取装
置を使用したい場合などに、その機能が備わっている装
置を容易に選択することができる。

【００３７】請求項２によれば、画像読取装置は、ステ
ータス情報を送出しているので、情報処理装置側で、画
像読取装置が使用中か否かを確認することができる。こ
れにより、情報処理装置は、複数の画像処理装置の中か
ら使用可能な装置を選択して使用することができる。

【００３８】請求項３によれば、ステータス情報には、
読取動作中に加えて、読取予約中のステータスを設けて
いるため、情報処理装置側で、原稿がセットされずに待
機している画像読取装置も使用中であると判断できる。
画像読取装置が、情報処理装置から離れた場所に配置さ
れている場合には、特に効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像読取装置の内部構成の一例を示す
ブロック図である。

【図２】本発明の画像読取装置の、情報要求受信時の基
本動作を示すフローチャートである。

【図３】本発明の画像読取装置の、スキャン要求受信時
の基本動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

Ａ 画像読取装置 Ｂ パソコン（外部情報処理装置） ９ａ スキャナ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通信ネットワークを介して外部情報処理装
   置と接続可能な画像読取装置であって、 上記外部情報処理装置の要求に応じて、画像読取装置の
   機能・性能情報を、上記外部情報処理装置に送出するこ
   とを特徴とする、通信ネットワークに接続された画像読
   取装置。
2. 【請求項２】請求項１において、 上記機能・性能情報に加えて、ステータス情報を送出す
   ることを特徴とする、通信ネットワークに接続された画
   像読取装置。
3. 【請求項３】請求項２において、 上記ステータス情報は、読取動作中情報と読取予約中情
   報を含んでいる、通信ネットワークに接続された画像読
   取装置。