JP2001339244A - 温度補償型発振器とその製造方法および温度補償型発振用集積回路 - Google Patents

温度補償型発振器とその製造方法および温度補償型発振用集積回路

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JP2001339244A JP2000157740A JP2000157740A JP2001339244A JP 2001339244 A JP2001339244 A JP 2001339244A JP 2000157740 A JP2000157740 A JP 2000157740A JP 2000157740 A JP2000157740 A JP 2000157740A JP 2001339244 A JP2001339244 A JP 2001339244A
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徹 松本
Masayuki Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度補償型発振器およびその製造のコストを
低減する。 【解決手段】発振回路1の発振出力信号の周波数と外部
から入力される外部基準周波数信号の周波数とを比較す
る周波数比較回路8と、その比較結果に基づき各ビット
が決定される逐次比較レジスタ9とを設け、逐次比較レ
ジスタ9からのデジタル信号をバリキャップダイオード
CVの制御電圧を発生するD/A変換器5の入力とし、
周波数比較毎に逐次比較レジスタ9の各ビットを順次定
めて発振出力信号の周波数を外部基準周波数信号のそれ
に一致させる自己補償動作を行い、逐次比較レジスタ9
からのデジタル信号をそのときに温度検出器2の検出温
度に対応した補償データとし、温度検出器2で検出され
る所定の温度変化毎に自己補償動作をさせて補償データ
を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度補償型発振器と
その製造方法および温度補償型発振用集積回路に関し、
特に発振器の周囲温度による周波数変動をデジタル制御
で補正する温度補償型発振器とその製造方法およびその
ような温度補償型発振器に用いられる温度補償型発振用
集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話等各種通信機器において
は、通信速度の高速化に伴ってより周波数精度の高いシ
ステムクロックが望まれており、温度補償型水晶発振器
が用いられている。このような温度補償型水晶発振器と
しては図4に示すようなものがある。これは、発振回路
41の発振周波数調整用のバリキャップダイオードCV
と、温度検出器42と、温度検出器42の出力をA/D
変換するA/D変換器43と、温度補償型水晶発振器の
周囲の温度毎の補償データを記憶した不揮発性メモリー
44と、A/D変換器43の出力によってアドレス指定
されて不揮発性メモリーから読み出される補償データに
基づいて補正値信号を発生させる補正値信号発生回路4
5と、補正値信号をD/A変換し、バリキャップダイオ
ードCVの制御電圧を発生するD/A変換器46とから
なる温度補償型水晶発振用集積回路に水晶振動子XLを
外付けしてなる。
【0003】一般に温度補償型発振回路に用いられる水
晶振動子(ATカット)の周波数精度の温度特性は、次
のとおり表される3次関数で近似できる。
【0004】 Δf/f=A3(T−T03+A1(T−T0)+A00は基準温度であり、3次関数の係数と共に個々の水
晶によって異なる。例えば図3に示すような周波数精度
の温度特性のものがある。
【0005】一方、水晶発振回路の発振周波数は次の様
になる。
【0006】 f0=fS(1+1/(2C0/C1(1+CL/C0)) ここで、fS、C0、C1はそれぞれ水晶の共振周波数、
等価並列容量、等価直列容量CLは発振回路の負荷容量
を表わす。この式からCLを温度Tに応じて可変とすれ
ば周波数を調整することにより、温度補償ができること
が分かる。バリキャップダイオードを等価直列容量CL
として用いるのである。
【0007】このような温度補償型水晶発振器において
補償データの設定は次のように行なわれる。温度補償型
水晶発振用集積回路に水晶振動子を接続して実際に発振
器を構成し、これを恒温槽に入れて所定の温度設定毎に
バリキャップダイオードCVに外部から電圧を印加す
る。図4のスイッチ47は端子Aの側にオンとしてお
く。発振器の発振出力信号をモニターして所定の周波数
が得られるバリキャップダイオードの制御電圧VCを特
定し、その温度でのD/A変換器46の特性を測定す
る。これら測定データを基に3次関数の各係数(A3、A
1、A0)とD/A変換器46の調整用データとを算出
し、各温度に対応した補償データとして不揮発性メモリ
ー44に格納する。
【0008】実際の動作時には、温度検出器42が検出
したアナログ温度情報をA/D変換したデータを不揮発
性メモリー44のアドレスとして補償データを読み出
し、補正値信号発生回路45に出力して補正値信号を発
生し、これをD/A変換器46によってD/A変換する
ことによってバリキャップダイオードCVの制御電圧V
Cが発生する。図4のスイッチ47を端子Bの側にオン
として制御電圧VCをバリキャップダイオードCVに与
える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、温度
毎の測定データを一旦外部装置に納めて別途処理する、
所謂オフライン処理することによって補償データを算出
した後に不揮発性メモリーに書き込むため費用と手間が
非常に大きい。
【0010】さらに、温度検出器42、A/D変換器4
3、D/A変換器46、バリキャップダイオードCVの
温度特性、水晶振動子XLの周波数−温度特性は個々に
異なり、これら異なる温度特性を近似値で補正するた
め、合わせ込み精度を向上する事が困難であった。
【0011】また、補償データの抽出には、温度設定の
絶対的な正確さが求められるため、コスト低減と補償精
度の向上は非常に困難であった。
【0012】そこで本発明は、製造時の正確な温度設定
及び温度検出を不要とし、温度補償型発振器およびその
製造のコストを低減することを目的にする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、温度補償型
発振器の発振出力信号の周波数と外部から入力される外
部基準周波数信号の周波数とを比較する周波数比較回路
と、その比較結果に基づき各ビットが決定されるレジス
タとを設け、レジスタからのデジタル信号を発振出力信
号の周波数を調整する可変容量素子の制御電圧を発生す
るD/A変換器に供給し、比較毎の比較結果に基づきレ
ジスタの各ビットを順次定めて発振出力信号の周波数を
外部基準周波数信号の周波数に一致させる自己補償動作
を行なう。発振出力信号の周波数と外部基準周波数信号
の周波数とが一致したときのレジスタからのデジタル信
号をそのときの温度検出器の検出温度に対応した補償デ
ータとし、温度検出器で検出される所定の温度変化毎に
自己補償動作をさせて補償データを定めることにより、
オフライン処理をなくし、製造時の絶対温度を制御する
費用と手間の削減を可能にする。
【0014】さらに、全ての素子の特性をトータル的に
補正することによって、合わせ込み精度の向上をも可能
とする。
【0015】さらに、補償データ設定時に温度変化を自
己検出して適正な補償データを抽出できるため、温度設
定の厳密さも要求されないため調整のトータルコストパ
フォーマンスの飛躍的な向上が望める。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の温度補償型発振器は、温
度に応じたアナログ信号を出力する温度検出器と、前記
温度検出器からのアナログ信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器と、前記A/D変換器からのデジタル信
号をアドレスとして補償データが読み出されるメモリー
と、前記補償データをデジタル信号からアナログ信号へ
変換するD/A変換器と、前記D/A変換器からのアナ
ログ信号を制御電圧とした可変容量素子と、水晶振動
子、弾性表面波共振子等の振動子を発振動作させて発振
出力信号を発生し、前記可変容量素子を前記発振出力信
号の周波数調整要素とした発振回路と、外部から入力さ
れる外部基準周波数信号と前記発振出力信号との周波数
を比較する周波数比較回路と、前記周波数比較回路の比
較結果に基づき、各ビットの値が順次決定されるレジス
タと、前記メモリーから読み出される補償データと前記
レジスタから出力されるデジタル信号とを選択的に前記
D/A変換器に供給する切換回路とを備え、前記レジス
タから出力されるデジタル信号を前記切換回路を介して
前記D/A変換器へ供給して前記発振回路に発振動作を
行なわせ、前記周波数比較回路による比較動作毎の比較
結果に基づき前記レジスタの各ビットの値を順次決定し
て前記発振出力信号の周波数を変更し、前記発振回路の
発振出力信号の周波数と前記外部基準周波数信号の周波
数とを一致させ、当該一致したときの前記レジスタから
出力されるデジタル信号を、そのときの前記温度検出器
の検出温度に対応して前記A/D変換器から出力される
デジタル信号をアドレスとして前記検出温度に対応した
前記補償データとして前記メモリーに書き込む動作を、
所定の温度ステップ毎に行なう。本発明の温度補償型発
振器の製造方法では、温度に応じたアナログ信号を出力
する温度検出器と、前記温度検出器からのアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D
変換器からのデジタル信号をアドレスとして補償データ
が読み出されるメモリーと、前記補償データをデジタル
信号からアナログ信号へ変換するD/A変換器と、前記
D/A変換器からのアナログ信号を制御電圧とした可変
容量素子と、水晶振動子等の振動子を接続してあり、当
該振動子に応じた発振動作を行なって発振出力信号を発
生し、前記可変容量素子を前記発振出力信号の周波数調
整要素とした発振回路と、外部から入力される外部基準
周波数信号と前記発振出力信号との周波数を比較する周
波数比較回路と、前記周波数比較回路の周波数比較結果
に基づき、各ビットの値が順次決定されるレジスタと、
前記メモリーから読み出される補償データと前記レジス
タから出力されるデジタル信号とを選択的に前記D/A
変換器に供給する切換回路とを備えた温度補償型発振器
を構成し、前記温度補償型発振器を所定の特定温度で作
動させる工程と、前記外部基準周波数信号を前記周波数
比較回路に入力する工程と、前記レジスタから出力され
るデジタル信号を前記切換回路を介して前記D/A変換
器に供給して前記発振回路に発振動作を行なわせ、前記
周波数比較回路による比較動作毎の比較結果に基づき前
記レジスタの各ビットの値を順次決定して前記発振出力
信号の周波数を変更し、前記発振回路の発振出力信号の
周波数と前記外部基準周波数信号の周波数とを一致させ
る工程と、当該一致したときの前記レジスタから出力さ
れるデジタル信号を、そのときの前記温度検出器の検出
温度に対応して前記A/D変換器から出力されるデジタ
ル信号をアドレスとして前記検出温度に対応した前記補
償データとして前記メモリーに書き込む工程と、前記温
度補償型発振器の周囲温度を前記特定温度から所定の速
さで変化させて所定の温度補償範囲を横断させ、前記所
定温度ステップ毎に前記補償データの書き込み動作を行
なって前記温度補償範囲内で必要となる前記補償データ
を前記メモリーに書き込む工程とからなる。前記特定温
度は前記温度補償範囲外にあることも好ましい。
【0017】また、前記振動子等を除く前記温度補償型
発振器の各構成を1チップに集積化して温度補償型発振
用集積回路を構成することも好ましい。
【0018】また、これら温度補償型発振器とその製造
方法および温度補償型発振用集積回路において、前記温
度ステップは、前記温度検出器の検出温度の所定の変化
幅に対応しており、前記A/D変換器から出力されるデ
ジタル信号が所定の変化幅を示したことをもって前記温
度ステップの区切りとすることも好ましく、前記温度ス
テップは、前記振動子の周波数精度の温度変動が大きく
なる温度範囲では狭く設定されることも好ましく、前記
振動子は水晶振動子であり、前記可変容量素子はバリキ
ャップダイオードであることも好ましい。
【0019】
【実施例】次に本発明の温度補償型発振器とその製造方
法および温度補償型発振用集積回路の詳細について図1
に示す第一実施例にそって説明する。図1は本例の温度
補償型水晶発振器の構成を説明するブロック図であり、
まず、同図を参照しながら本例の温度補償型水晶発振器
の構成について説明する。
【0020】発振回路1は、図示しないCMOSインバ
ータの入力端子、出力端子間に振動子としての水晶振動
子XLを接続してある。水晶振動子XLはATカット水
晶振動子である。発振回路1の負荷容量Cgには直列に
可変容量素子としてのバリキャップダイオードCVを接
続してあり、この接続点に後述するD/A変換器からの
制御電圧を印加してバリキャップダイオードCVの容量
値を制御することにより発振回路1からは温度補償され
た発振出力信号が発生する。なお、発振回路としてはC
MOSインバータ構成のものに限らず、バイポーラトラ
ンジスタを用いたコルビッツ発振回路等でも良く、バリ
キャップダイオード等の可変容量素子を用いて周波数調
整可能なものであれば良い。
【0021】温度検出器2はP/N接合の順方向電圧V
BEの温度依存性を利用した回路等からなり、温度に応じ
た電圧を出力するものである。例えば、特開平10-12297
6号に開示される如き半導体温度センサーである。A/
D変換器3は温度検出器2の出力電圧をA/D変換して
不揮発性メモリー4のアドレスを指定するデジタル信号
を発生する。メモリーとしての不揮発性メモリー4は、
後述する本例の製造方法によって補償データを記憶した
ものである。D/A変換器5は切換回路としてのスイッ
チ6を介して不揮発性メモリー4から読み出される補償
データまたは後述する逐次比較レジスタからのデジタル
信号を受け、これをD/A変換してバリキャップダイオ
ードCVの制御電圧を発生するものである。
【0022】タイミング制御回路7は、後述する本例の
製造方法において周波数比較回路8、レジスタとしての
逐次比較レジスタ9を制御して温度毎の補償データを抽
出し、これら補償データを不揮発性メモリー4に書き込
むためのものである。
【0023】周波数比較回路8は、図示しない外部の発
振回路からの所定の周波数の外部基準周波数信号と発振
回路1からの発振出力信号とを受けて両者の周波数を比
較するものである。図示しないが、フリップフロップを
用いた一対のバイナリカウンタとこれらのカウント値の
大小判別する比較回路からなり、外部基準周波数信号と
発振回路1からの発振出力信号とをそれぞれ一定期間カ
ウントし、カウント値の大小を判別してこれを周波数比
較結果として出力する。例えば、発振回路1の発振出力
信号の周波数(以下、発振周波数という。)が外部基準
周波数信号のそれより低い場合は“1”を、逆に高い場
合には“0”を出力する。
【0024】本例では、逐次比較レジスタ9は9ビット
のレジスタである。逐次比較レジスタ9は補償データ設
定動作の際にその出力をD/A変換器5に与えて発振回
路1の発振周波数を制御するとともに、タイミング制御
回路7の制御のもとに周波数比較回路8の比較結果に応
じて最上位ビットから順にその値を定め、発振回路1の
発振周波数にフィードバックしてこれを外部基準周波数
信号のそれに合わせ込んでいくことにより、温度毎の補
償データを抽出するためのものである。
【0025】以上の各構成は、水晶振動子XLを除い
て、温度補償型発振用集積回路として図示しない1チッ
プICに集積化してある。
【0026】次に本例の製造方法、すなわち、製造段階
において不揮発性メモリーに補償データを設定する動作
について図2のフローチャートに添って説明する。
【0027】1チップICに水晶振動子XLを外付けし
て図1に示す温度補償型水晶発振器を構成し、スイッチ
6を端子A側に接続したものを恒温槽に入れる。恒温槽
を所定の温度(補償したい温度範囲より温度検出手段の
バラツキを見込んだ分高温側もしくは低温側)、例えば
85℃に設定し、充分に安定させる(ステップA)。こ
の後、温度補償型水晶発振器の外部よりタイミング制御
回路7にスタート信号を与え、周波数比較回路8には外
部基本周波数信号を与え、補償データ設定動作を開始さ
せる(ステップB)。
【0028】補償データ設定動作が開始されると、タイ
ミング制御回路7は逐次比較レジスタ9の最上位ビット
を“1”とし、それより下位の各ビットを“0”とする
(ステップC)。
【0029】初期状態では逐次比較レジスタ9の各ビッ
トの値から構成されるデジタル信号をD/A変換器5に
よってD/A変換することにより、端子Vcにバリキャ
ップダイオードCVの制御電圧が発生する。逐次比較レ
ジスタ9の最上位ビットのみを“1”としてあるので、
制御電圧はその可変範囲の中間値となっている。制御電
圧によってバリキャップダイオードVCの容量値が定ま
り、この値に応じた周波数で発振回路1は発振する(ス
テップD)。
【0030】次にタイミング制御回路7は周波数比較回
路8に発振回路1の発振出力信号と外部基準周波数信号
との比較を行なわせる(ステップE)。周波数比較回路
8は外部基準周波数信号と発振回路1からの発振出力信
号とをそれぞれ一定期間カウントし、カウント値の大小
を判別し、発振回路1の発振周波数が外部基準周波数信
号の周波数より低い場合は”1”を、逆に高い場合に
は”0”を出力する。
【0031】次に周波数比較回路8の比較結果に応じて
逐次比較レジスタ9の予め“1”と仮決定されたビット
の値を決定し、その1つ下位側のビットの値を“1”に
仮決定する(ステップF)。比較回路8の比較結果が
“1”の場合、すなわち、発振周波数が外部基準周波数
信号の周波数より低い場合は仮決定されたビット、初期
状態では最上位ビットを“1”に決定し、最上位から2
番目のビットを“1”に仮決定してバリキャップダイオ
ードCVの制御電圧を上げ、逆に比較回路8の比較結果
が“0”の場合、すなわち、発振周波数が基準発振出力
信号の周波数より高い場合は最上位ビットを“0”に決
定し、最上位から2番目のビットを“1”に仮決定して
バリキャップダイオードCVの制御電圧を下げる。これ
により、発振回路1の発振周波数が変更される(ステッ
プG)。
【0032】タイミング制御回路7は逐次比較レジスタ
9の最下位ビットが決定されたか否かを判定し(ステッ
プH)、最下位ビットが決定されていなければ、ステッ
プEに戻り周波数比較回路8による発振出力信号と外部
基準周波数信号との比較動作を行なわせ(ステップ
E)、比較結果に基づいて仮決定されたビット、ここで
は、最上位から2番目のビットを決定し、その1つ下位
のビット、ここでは、最上位から3番目のビットを
“1”に仮決定し(ステップF)、発振回路1の発振周
波数を変更する(ステップG)。このようにステップE
〜Hの動作を繰り返して最上位ビットから下位側へと各
ビットの値を順次決定しながら、発振周波数を外部基準
周波数信号の周波数に近づけていく。このような自己補
償動作により、最下位ビットまで決定された時点では発
振周波数を外部基準周波数信号のそれと一致したものと
し、発振周波数を所定の周波数に高精度で合わせ込むこ
とができる。
【0033】逐次比較レジスタ9の各ビットの値が全て
決定されると、温度検出器2の出力をA/D変換器3に
よりA/D変換してなるデジタル信号をアドレスとして
不揮発性メモリー4に逐次比較レジスタ9の各ビットの
内容を、その時点の恒温槽の温度に対応する補償データ
として書き込む(ステップI)。
【0034】このように、温度補償型発振回路としての
構成を完備した状態で、自己補償動作によって抽出さ
れ、実際の使用においても制御電圧を発生するD/A変
換器5によってD/A変換され、所定の周波数の発振出
力信号を実現する制御電圧とされた逐次比較レジスタ9
からのデジタル信号を、温度検出器2の出力をA/D変
換してなるデジタル信号をアドレスとして不揮発性メモ
リー4に書き込み、補償データとするので、水晶振動子
XL、バリキャップダイオードCV、A/D変換器3、
D/A変換器5等の温度特性のばらつきによらず、かつ
温度検出器2の絶対精度にもよらない高精度の補償デー
タが抽出できる。しかも、発振周波数を調整する制御電
圧を発生するD/A変換器5の入力となるデジタル信号
をビット毎に自己補償動作を行って定めるので高精度の
補償データが得られる。
【0035】次に所定の温度ステップ毎の補償データが
不揮発性メモリー4に書き込まれたか否か判定し(ステ
ップJ)、次の温度ステップ毎の補償データ設定動作に
移る。
【0036】恒温槽の設定温度を所定の速さで高温側か
ら低温側へ徐々に変化させる(以下、スイープさせると
いう。)(ステップK)。
【0037】タイミング制御回路7はA/D変換器3か
らのデジタル信号を受けており、その値が所定の値だけ
変化したことをもって、温度検出器2によって所定温度
変化、すなわち、所定の温度ステップが検出されたとす
る(ステップL)。これをスタート信号としてステップ
C以降の動作を行い、この温度ステップにおいても、実
際に外部基準周波数にほぼ等しい周波数の発振出力信号
を実現する逐次比較レジスタ9からのデジタル信号を、
温度検出器2の出力をA/D変換してなるデジタル信号
をアドレスとし、補償データとして不揮発性メモリー4
に書き込む。温度検出器2によって所定温度変化が検出
されたことをもって温度ステップ毎の補償データの抽出
が開始されるので、温度補償型水晶発振器の周囲温度、
すなわち、恒温槽の温度設定の精度によらず、温度ステ
ップ毎の補償データの抽出できる。これによって製造時
の設定温度を制御する費用と手間の削減が可能となる。
【0038】以上、ステップC〜Lの動作を繰り返すこ
とにより温度ステップ毎の補償データが不揮発性メモリ
ー4に書き込まれる。所定の温度ステップの全てについ
て補償データの書き込みが完了する(ステップJ)と本
例の補償データ設定動作が完了する(END)。
【0039】以上のように本例の製造方法では、補償デ
ータの抽出と不揮発性メモリー4への書き込みがオンラ
インで行なえる。また、全ての素子の特性を合わせ込ん
だ形で補償データが求められるため精度の向上が可能と
なる。
【0040】実使用時には、スイッチ6は端子B側に接
続される。周囲温度に応じて出力される温度検出器2の
出力をA/D変換したデジタル信号をアドレスとして不
揮発性メモリー4から補償データが読み出され、D/A
変換器5によりD/A変換されて制御電圧としてバリキ
ャップダイオードCVに印可され、発振回路1の発振出
力信号の周波数は製造時に用いられた外部基準周波数信
号のそれと一致したものとなる。
【0041】本例で得られる精度およびそれを実現する
各構成の詳細は、例えば次のとおりである。
【0042】周波数比較回路8は、フリップフロップを
用いたバイナリカウンタとカウンタ値の大小判別回路を
用いており、発振回路からの発振出力信号と外部基準発
振器からの基準周波数信号をそれぞれ一定期間カウント
し大小を判別している。このような周波数比較回路8の
カウンタのビット数として22ビットを使用すると1/
22(約0.24ppm)の精度での比較判定が可能に
なる。このカウントに必要な時間は発振器の周波数によ
り異なってくる。10MHzの場合222/(10×10
6)となり約0.42秒になる。
【0043】逐次比較レジスタを9ビットとすると、1
つの温度での補償データの抽出にかかる時間は、0.4
2×9=3.78秒になる温度スイープの速さとして
は、この時間の間の温度変化が所望の精度に影響を与え
ない程度の速さである必要がある。この時間の間の温度
変化を例えば、0.1℃以下に抑える。水晶振動子の共
振周波数の変動は、固体バラツキと温度変動を含めて約
20ppmであるため、最大0.25ppmステップで
の調整を行なう場合にはD/A変換器5に必要なステッ
プ数は20ppm/0.25ppm=80ステップとな
り、D/A変換器5のビット数は7ビットになる。但
し、バリキャップダイオードの電圧−容量の非線型性や
固体変動も考慮すると現実的には8〜9ビットであるか
ら、本例では9ビットとしてある。
【0044】温度検出器2の出力を不揮発性メモリー4
のアドレスに変換するA/D変換器3に必要なビット数
は以下の様に求める事ができる。共振周波数の温度変動
の最大値は約1ppm/℃程度であるので補償精度を
0.25ppmとし、温度範囲を−40℃〜85℃とす
ると必要な温度ステップ数は125×1ppm/0.2
5ppm=500となり、A/D変換器3のビット数
は、9ビットになる。上記構成をそのまま行なうと不揮
発性メモリー4の必要容量はビット数としては500×
9=4.5Kビットとなる。本例ではA/D変換器3の
出力するデジタル信号をアドレスとして補償データを不
揮発性メモリー4に記憶するため不揮発性メモリーの必
要容量を最小限にすることができる。
【0045】また、全ての補償データの抽出にかかる時
間は、例えば1つの温度ステップでの補償データの抽出
にかかる時間が3.78秒、その間の温度変化を0.1
℃、温度ステップを0.25℃、温度ステップ数を50
0とすると、(0.25/(0.1/3.78))×5
00=4725秒(78.75分)となる。このよう
に、必要とされる精度で決まるカウンタ、D/A変換
器、A/D変換器のビット数、温度スイープの速さにも
よるが、比較的短時間で全ての補償データの抽出が可能
である。
【0046】不揮発性メモリー4の必要容量をさらに削
減する方法として、周波数精度の温度変動の小さい領域
では、周波数調整のための温度ステップを大きくした
り、全範囲で温度ステップを大きくして間を補間した
り、その両者を組み合わせる事もできる。例えば、水晶
振動子の周波数精度の温度特性が図3に示すようなもの
であれば、周波数精度の温度変動の大きい温度範囲t
1、t2における温度ステップを密にし、周波数精度の
温度変動の小さい温度範囲t3では温度ステップを大き
くするのである。
【0047】また、本例では恒温槽の初期温度を補償す
べき温度範囲より高温とし、高温側から低温側へと温度
をスイープさせたが、この逆に初期温度を補償すべき温
度範囲より低温として低温側から高温側へと温度をスイ
ープさせても良い。
【0048】また、本例によれば、自己補償動作によっ
て補償データ抽出するため、外部からスタート信号と外
部基準周波数信号とを与えさえすれば良く、従来のもの
のように外部から補償データを与える必要がない。個々
のIC毎に補償データ出力用の外部設備を構成する必要
がないため、外部設備の数量制限も無く、同時により多
数のICに補償データ設定を行なうことが可能であり、
製造コストの低減が可能となる。また、従来では異なる
発振周波数の製品を製造する際には、それに合った外部
設備を構成する必要があったがその必要もなく、この点
からも製造コストを低減することが可能となる。1チッ
プICに集積化した際にも、従来の補正データ入力用の
インターフェイス等の占める面積に比べ、タイミング制
御回路7、周波数比較回路8、逐次比較レジスタ9の占
める面積はそれと同等かそれ以下であり、IC面積を増
大させることもない。
【0049】また、上記一実施例では振動子としてAT
カット水晶振動子を用いた温度補償型水晶発振器を示し
たが、本発明はこれに限るものではなく、SAW(弾性
表面波)共振子を用いた温度補償型発振器にも応用可能
である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、温度検出器の正確な温
度精度及びA/D変換器、D/A変換器の精度もあまり
必要としないため、これらの合わせ込み回路が不用にな
りIC化しやすい。
【0051】また、所望の温度範囲内で温度補償型発振
器の周囲温度をスイープさせ、温度検出器により検出さ
れる温度変化を温度ステップとし、この温度ステップ毎
に温度補償データを自己抽出するため、温度補償データ
の抽出には温度設定の正確さも必要としない。このた
め、温度設定のための高精度の恒温槽等は不要になり設
備費用が軽減できる。
【0052】また、温度補償データを抽出するための外
部設備も基準周波数とスタート信号を入力するだけで済
み設備費用が軽減できる。
【0053】また、振動子の温度特性の近似的な特性で
の補償でないため高精度の温度補償が実現できる。
【0054】また、温度検出器のアナログ信号をデジタ
ル信号へ変換するA/D変換器からのデジタル信号をア
ドレスとして補償データをメモリーに書き込むため、メ
モリーの必要容量を最小限に留めることができる。この
点からも温度補償型発振器のコストを低減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の温度補償型水晶発振器の構
成を説明するためのブロック図。
【図2】本発明の一実施例の温度補償型水晶発振器の製
造方法を説明するためのフローチャート。
【図3】水晶振動子の周波数精度の温度特性を示す特性
図。
【図4】従来の温度補償型水晶発振器の構成を説明する
ためのブロック図。
【符号の説明】
1 発振回路 XL 水晶振動子(振動子) 2 温度検出器 3 A/D変換器 4 不揮発性メモリー 5 D/A変換器 CV バリキャップダイオード(可変容量素子) 6 スイッチ(切換回路) 8 周波数比較回路 9 逐次比較レジスタ(レジスタ)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に応じたアナログ信号を出力する温
    度検出器と、前記温度検出器からのアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器
    からのデジタル信号をアドレスとして補償データが読み
    出されるメモリーと、前記補償データをデジタル信号か
    らアナログ信号へ変換するD/A変換器と、前記D/A
    変換器からのアナログ信号を制御電圧とした可変容量素
    子と、水晶振動子等の振動子を発振動作させて発振出力
    信号を発生し、前記可変容量素子を前記発振出力信号の
    周波数調整要素とした発振回路とからなる温度補償型発
    振器であって、 外部から入力される外部基準周波数信号と前記発振出力
    信号との周波数を比較する周波数比較回路と、前記周波
    数比較回路の周波数比較結果に基づき、各ビットの値が
    順次決定されるレジスタと、前記メモリーから読み出さ
    れる補償データと前記レジスタから出力されるデジタル
    信号とを選択的に前記D/A変換器に供給する切換回路
    とを備え、 前記レジスタから出力されるデジタル信号を前記切換回
    路を介して前記D/A変換器へ供給して前記発振回路に
    発振動作を行なわせ、 前記周波数比較回路による比較動作毎の比較結果に基づ
    き前記レジスタの各ビットの値を順次決定して前記発振
    出力信号の周波数を変更し、 前記発振回路の発振出力信号の周波数と前記外部基準周
    波数信号の周波数とを一致させ、 当該一致したときの前記レジスタから出力されるデジタ
    ル信号を、そのときの前記温度検出器の検出温度に対応
    して前記A/D変換器から出力されるデジタル信号をア
    ドレスとして前記検出温度に対応した前記補償データと
    して前記メモリーに書き込む動作を、所定の温度ステッ
    プ毎に行なうことを特徴とする温度補償型発振器。
  2. 【請求項2】 前記温度ステップは、前記温度検出器の
    検出温度の所定の変化幅に対応しており、前記A/D変
    換器から出力されるデジタル信号が所定の変化幅を示し
    たことをもって前記温度ステップ間の区切りとすること
    を特徴とする請求項1に記載の温度補償型発振器。
  3. 【請求項3】 前記温度ステップは、前記振動子の周波
    数精度の温度変動が大きくなる温度範囲では狭く設定さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の温度補
    償型発振器。
  4. 【請求項4】 前記振動子は水晶振動子であり、前記可
    変容量素子はバリキャップダイオードであることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の温度補償型発
    振器。
  5. 【請求項5】 温度に応じたアナログ信号を出力する温
    度検出器と、前記温度検出器からのアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器
    からのデジタル信号をアドレスとして補償データが読み
    出されるメモリーと、前記補償データをデジタル信号か
    らアナログ信号へ変換するD/A変換器と、前記D/A
    変換器からのアナログ信号を制御電圧とした可変容量素
    子と、水晶振動子等の振動子を接続してあり、当該振動
    子に応じた発振動作を行なって発振出力信号を発生し、
    前記可変容量素子を前記発振出力信号の周波数調整要素
    とした発振回路と、外部から入力される外部基準周波数
    信号と前記発振出力信号との周波数を比較する周波数比
    較回路と、前記周波数比較回路の周波数比較結果に基づ
    き、各ビットの値が順次決定されるレジスタと、前記メ
    モリーから読み出される補償データと前記レジスタから
    出力されるデジタル信号とを選択的に前記D/A変換器
    に供給する切換回路とを備えた温度補償型発振器を構成
    し、 前記温度補償型発振器を所定の特定温度で作動させる工
    程と、 前記外部基準周波数信号を前記周波数比較回路に入力す
    る工程と、 前記レジスタから出力されるデジタル信号を前記切換回
    路を介して前記D/A変換器に供給して前記発振回路に
    発振動作を行なわせ、前記周波数比較回路による比較動
    作毎の比較結果に基づき前記レジスタの各ビットの値を
    順次決定して前記発振出力信号の周波数を変更し、前記
    発振回路の発振出力信号の周波数と前記外部基準周波数
    信号の周波数とを一致させる工程と、 当該一致したときの前記レジスタから出力されるデジタ
    ル信号を、そのときの前記温度検出器の検出温度に対応
    して前記A/D変換器から出力されるデジタル信号をア
    ドレスとして前記検出温度に対応した前記補償データと
    して前記メモリーに書き込む工程と、 前記温度補償型発振器の周囲温度を前記特定温度から所
    定の速さで変化させて所定の温度補償範囲を横断させ、
    前記所定温度ステップ毎に前記補償データの書き込み動
    作を行なって前記温度補償範囲内で必要となる前記補償
    データを前記メモリーに書き込む工程とからなることを
    特徴とする温度補償型発振器の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記温度ステップは、前記温度検出器の
    検出温度の所定の変化幅に対応しており、前記A/D変
    換器から出力されるデジタル信号が所定の変化幅を示し
    たことをもって前記温度ステップ間の区切りとすること
    を特徴とする請求項4に記載の温度補償型発振器の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記温度ステップは、前記振動子の周波
    数精度の温度変動が大きくなる温度範囲では狭く設定さ
    れることを特徴とする請求項5または6に記載の温度補
    償型発振器の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記振動子は水晶振動子であり、前記可
    変容量素子はバリキャップダイオードであることを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれかに記載の温度補償型発
    振器の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記特定温度は前記所定温度範囲外にあ
    ることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の
    温度補償型発振器の製造方法。
  10. 【請求項10】 温度に応じたアナログ信号を出力する
    前記温度検出器からのアナログ信号をデジタル信号に変
    換するA/D変換器と、前記A/D変換器からのデジタ
    ル信号をアドレスとして補償データが読み出されるメモ
    リーと、前記補償データをデジタル信号からアナログ信
    号へと変換するD/A変換器と、前記D/A変換器から
    のアナログ信号を制御電圧とした可変容量素子と、水晶
    振動子等の振動子を外付けして当該振動子を発振動作さ
    せて発振出力信号を発生し、前記可変容量素子を前記発
    振出力信号の周波数調整要素とした発振回路と、外部か
    ら入力される外部基準周波数信号と前記発振出力信号と
    の周波数を比較する周波数比較回路と、前記周波数比較
    回路の周波数比較結果に基づき、各ビットの値が順次決
    定されるレジスタと、前記メモリーから読み出される補
    償データと前記レジスタから出力されるデジタル信号と
    を選択的に前記D/A変換器に供給する切換回路とを備
    えた温度補償型発振用集積回路であって、 前記レジスタから出力されるデジタル信号を前記切換回
    路を介して前記D/A変換器に供給して前記発振回路に
    発振動作を行なわせ、 前記周波数比較回路による比較動作毎の比較結果に基づ
    き前記レジスタの各ビットの値を順次決定して前記発振
    出力信号の周波数を変更し、 前記発振回路の発振出力信号の周波数と前記外部基準周
    波数信号の周波数とを一致させ、 当該一致したときの前記レジスタから出力されるデジタ
    ル信号を、そのときの前記温度検出器の検出温度に対応
    して前記A/D変換器から出力されるデジタル信号をア
    ドレスとして前記検出温度に対応した前記補償データと
    して前記メモリーに書き込む動作を、所定の温度ステッ
    プ毎に行なうことを特徴とする温度補償型発振用集積回
    路。
  11. 【請求項11】 前記温度ステップは、前記温度検出器
    の検出温度の所定の変化幅に対応しており、前記A/D
    変換器から出力されるデジタル信号が所定の変化幅を示
    したことをもって前記温度ステップ間の区切りとするこ
    とを特徴とする請求項10に記載の温度補償型発振用集
    積回路。
  12. 【請求項12】 前記温度ステップは、前記振動子の周
    波数精度の温度変動が大きくなる温度範囲では狭く設定
    されることを特徴とする請求項10または11に記載の
    温度補償型発振用集積回路。
  13. 【請求項13】 前記振動子は水晶振動子であり、前記
    可変容量素子はバリキャップダイオードであることを特
    徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の温度補
    償型発振用集積回路。
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