JP2001339094A - 光半導体装置 - Google Patents
光半導体装置Info
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- JP2001339094A JP2001339094A JP2000160507A JP2000160507A JP2001339094A JP 2001339094 A JP2001339094 A JP 2001339094A JP 2000160507 A JP2000160507 A JP 2000160507A JP 2000160507 A JP2000160507 A JP 2000160507A JP 2001339094 A JP2001339094 A JP 2001339094A
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Abstract
て、ホトダイオードから発生する空乏層外生成キャリア
の収集量を向上させ、隣接するホトダイオードにおける
回路の誤動作や性能劣化を抑制することを目的とする。 【解決手段】 この光半導体装置では、ダミーホトダイ
オード22におけるP型の単結晶シリコン基板24と第
1のエピタキシャル層25との間にN+型埋め込み層3
4が形成される。そして、このダミーホトダイオード2
2をホトダイオード21、23の間に形成する。そのこ
とで、それぞれのホトダイオード21、23で発生する
空乏層外生成キャリアの収集量が向上し、お互いのホト
ダイオード21、23に影響を与えることを低減させる
こができる。
Description
ードを一体化した光半導体装置に関し、隣り合うホトダ
イオードの間にダミーホトダイオードの下にN+の埋め
込み層を形成することでクロストークを低減する光半導
体装置に関する。
リシックに形成した光半導体装置は、受光素子と回路素
子とを別個に作ってハイブリットIC化したものと異な
り、コストダウンが期待でき、また、外部電磁界による
雑音に対して強いというメリットを持つ。
て示す図12は、その一例の光半導体装置の断面図であ
る。この光半導体装置は、ホトダイオード1、ダミーホ
トダイオード2、ホトダイオード3とを一体化してモノ
リシックに形成される。そして、光半導体装置はP型の
半導体基板4、P型のエピタキシャル層5、N型のエピ
タキシャル層6、P+型分離領域7、N+型分離領域8、
9、10、等から成る。ここで、ホトダイオード1およ
び3はP型のエピタキシャル層5とN型のエピタキシャ
ル層6とのPN接合で形成し、N+型分離領域8、10
をカソード取出し、P+型分離領域7をアノード取出し
としたものである。そして、その電極に電圧をかけるこ
とで、ホトダイオード1および3に入射した光を媒体と
して発生した電子をN+型分離領域8および10から取
り出すことで信号を正確に伝えることができる。ダミー
ホトダイオード2においては、構造は上記したホトダイ
オード1および3と同様であるが、このダミーホトダイ
オード2は電気接続されない。そして、ダミーホトダイ
オード2は、クロストーク削減の目的で形成されてい
る。また、ホトダイオード1とホトダイオード3の間に
ダミーホトダイオード2を形成することで、ホトダイオ
ード1および3の間隔を保つことができる。その結果、
ホトダイオード1に入射する光がホトダイオード3に入
射することが減少させることができる。
1とホトダイオード3との間にダミーホトダイオード2
を形成する光半導体装置においては、表面から浅い所の
P型の半導体基板4でホトダイオード1および3同志が
繋がっている。そのため、ホトダイオード1で発生した
空乏層外生成キャリアが、ホトダイオード3のN+型分
離領域10から取り出された。その結果、ホトダイオー
ド3を介してホトダイオード1の信号が流れてしまい回
路の誤動作や性能劣化が生じた。その回路の誤動作等を
招く空乏層外生成キャリアをN+型分離領域9で収集す
ることでクロストークを削減するためにダミーホトダイ
オード2は形成された。しかし、ダミーホトダイオード
2を形成することで多少の改善はみられたが、十分な効
果は得られなかった。
の問題に鑑みてなされたもので、本発明である光半導体
装置は、ダミーホトダイオードにおいて、P型の半導体
基板とその上に形成されるN-型のエピタキシャル層と
の間にN+型埋め込み層を形成する。そして、隣接する
ホトダイオード間にこのダミーホトダイオードを形成す
る。
発生した空乏層外生成キャリアが、そのホトダイオード
で収集されずに共通のP型の半導体基板を介してもう一
方のホトダイオードへと向かうとき、その空乏層外生成
キャリアがこの抵抗値の低いN+型埋め込み層へと吸収
される構造を有している。
て、一方のホトダイオード内で発生した空乏層外生成キ
ャリアが、もう一方のホトダイオード内に取り込まれる
ことを減少させ、クロストークを低減する本発明の光半
導体装置が得られる。
図面を参照しながら詳細に説明する。
イオード22、およびホトダイオード23とを組み込ん
だICの断面図である。同図において、P型の単結晶シ
リコン基板24に気相成長法によりNまたはN-で積層
した厚さ10〜20(μm)の第1のエピタキシャル層
25を形成し、第1のエピタキシャル層25上に気相成
長法によりリン(P)ドープで積層した厚さ4〜7(μ
m)の第2のエピタキシャル層26を形成する。P型の
単結晶シリコン基板24は一般的なバイポーラICのも
のより不純濃度の低い40〜60(Ω・cm)の比抵抗
のものを用い、第1のエピタキシャル層25はNまたは
N-で積層する。
は、両者を完全に貫通するP+型分離領域27によって
ホトダイオード21を形成する第1の島領域28と、ダ
ミーホトダイオード22を形成する第2の島領域29
と、ホトダイオード23を形成する第3の島領域30と
に電気的に分離される。この分離領域27は、P型の単
結晶シリコン基板24表面から上下方向に拡散した第1
の分離領域31と、第1と第2のエピタキシャル層2
5、26の境界から上下方向に拡散した第2の分離領域
32と、第2のエピタキシャル層26表面から形成した
第3の分離領域33から成り、3者が連結することで第
1と第2のエピタキシャル層25、26を島状に分離す
る。
エピタキシャル層26表面には、ホトダイオード21お
よび23のカソード取り出しとなるN+型分離領域35
および37を形成する。N+型分離領域35および37
を第1の島領域28および第3の島領域30の略全面に
拡大すると、カソードの取り出し直列抵抗を低減でき
る。
のシリコン酸化膜38は部分的に開放され、この開口部
を覆うようにしてシリコン表面に直に接触する表面保護
膜39および40を形成する。表面保護膜39および4
0の膜厚は、90(nm)±9(nm)の範囲内で管理
され、その材料はシリコン窒化膜から成る。
ては、分離領域27の表面にアノード電極(図示せず)
が配設され、N+型分離領域35および37の表面保護
膜39および40を一部除去した部分にはカソード(図
示せず)が配設される。
の島領域29の表面には、入射光を取り込む必要がない
ためホトダイオード21および23とは異なり、シリコ
ン酸化膜38が形成される。尚、N+型分離領域36
は、ホトダイオード21および23と同様に同時に形成
される。そして、P型の単結晶シリコン基板24と第1
のエピタキシャル層25との間にN+型埋め込み層34
が第2の島領域29にいっぱいに形成される。
ホトダイオードを他の周辺回路とを一体化してモノリシ
ックに形成する場合は、シリコン酸化膜41上にAlに
よる電極配線、ポリイミド系絶縁膜による層間絶縁膜、
ポリイミド系のジャケット・コート等が形成される。
ド電極に+5Vの如きVCC電位を、アノード電極GND
電位を印加した逆バイアス状態で動作させる。このよう
な逆バイアス状態を与えると、ホトダイオード21およ
び23の第1と第2のエピタキシャル層25、26の境
界から空乏層が拡がり、第1のエピタキシャル層25が
高比抵抗層であることから特に第1のエピタキシャル層
25中に大きく拡がる。その空乏層はP型の単結晶シリ
コン基板24に達するまで容易に拡がり、厚さ10〜1
5(μm)の極めて厚い空乏層を得ることができる。そ
のため、ホトダイオード21および23の接合容量を低
減し、高速応答を可能にする。
は、アノード側では低抵抗の分離領域27を介してアノ
ード電極に達するので、ホトダイオード21および23
の直列抵抗を小さくできる。カソード側は全面を覆うよ
うに形成したN+型拡散領域35および37で回収する
ので、直列抵抗を小さくできる。
ド22について説明する。
2は、P型の単結晶シリコン基板24と第1のエピタキ
シャル層25との間にN+型埋め込み層34が形成され
る。このことにより、ホトダイオード21で発生した空
乏層外生成キャリアが、ホトダイオード23に取り込ま
れることが減少した。
るダミーホトダイオードを用いた光半導体装置を説明す
る図である。また、図11は、図10に示した光半導体
装置でN+型埋め込み層43が形成される本発明とN+型
埋め込み層43が形成されない従来との光半導体装置に
おけるクロストークを比較した図である。
6つのホトダイオードA、B、C、D、E、Fから形成
される。中央の4分割に形成されたホトダイオードA、
B、C、D上を光スポットでスキャンし、ホトダイオー
ドE、Fの出力(IF−IE)(nA)をモニターする。
ここで、測定に用いる光スポットは、λ=780(n
m)、Φ=2.0(μm)の光である。そして、ホトダ
イオードE、Fは、ホトダイオードA、Dとホトダイオ
ードB、Cとの間の分離部分に対して線対称に形成され
ている。
−X線断面図である。上記したように、本発明である光
半導体装置では、ダミーホトダイオード45にN+型埋
め込み層42を形成する。しかし、従来の光半導体装置
では、N+型埋め込み層42は形成されていなかった。
いて、ホトダイオードA、BとホトダイオードC、Dと
の間の分離部分(X−X線)に光を照射したときに、ホ
トダイオードE、Fに流れる電流の差(IF−IE)(n
A)を示した図である。図のX軸であるspot位置
(μm)とは、X−X線上におけるホトダイオードE、
Fの中心と光スポットとの距離との差(LF−LE)(μ
m)である。
イオードにおいて、P型の単結晶シリコン基板43と第
1のエピタキシャル層44との間にN+型埋め込み層4
2が形成されることで、ホトダイオードE、Fに流れる
電流の差(IF−IE)(nA)が減少することが明らか
になる。
トダイオードA、B、C、Dで発生した空乏層外生成キ
ャリアが、ダミーホトダイオード45のN+型埋め込み
層42に収集される。このとき、この光半導体装置に
は、逆バイアスがかかっているため、N+型埋め込み層
42により収集される。そして、収集された空乏層外生
成キャリアは、このN+型埋め込み層43で自然消滅す
る。
乏層外生成キャリアが減少したことによりクロストーク
が低減され、その結果、回路の誤動作や性能劣化を抑制
することができる。
構造が以下の製造方法によって形成される工程について
説明する。
リコン基板24の表面を熱酸化して酸化膜を形成し、酸
化膜をホトエッチングして選択マスクとする。そして、
P型の単結晶シリコン基板24表面に分離領域27の第
1の分離領域31を形成するボロン(B)およびN+型
埋め込み層34を形成するアンチモン(Sb)を拡散す
る。
て用いた酸化膜を全て除去した後、P型の単結晶シリコ
ン基板24をエピタキシャル成長装置のサセプタ上に配
置し、ランプ加熱によってP型の単結晶シリコン基板2
4に1140℃程度の高温を与えると共に反応管内にS
iH2Cl2ガスとH2ガスを導入することにより、Nま
たはN-の第1のエピタキシャル層25を10〜20
(μm)成長させる。
ピタキシャル層25表面を熱酸化して選択マスクを形成
する。この熱処理で第1の分離領域31も少し拡散され
る。次いで選択マスクを変更し、分離領域27の第2分
離領域32を形成するボロン(B)を拡散する。そして
酸化膜付けを行いながらP型の単結晶シリコン基板24
全体に熱処理を与え、第1と第2の分離領域31、32
を拡散することにより両者を連結する。
分離領域31は8〜10(μm)、第2の分離領域32
は6〜8(μm)拡散される。その後、酸化膜を除去し
て第1のエピタキシャル層25の上に膜厚4〜7(μ
m)のリンドープの第2のエピタキシャル層26を形成
する。そして、第2のエピタキシャル層26表面を熱酸
化して選択マスクを形成し、分離領域27の第3分離領
域33を形成するボロン(B)を拡散し、熱処理を加え
て第2と第3の分離領域32、33を連結する。この工
程で第2の分離領域32は上方向へ4〜5(μm)、第
3の分離領域33は2〜3(μm).拡散される。
8にホトダイオード21のN+型拡散領域36、第2の
島領域29にダミーホトダイオード22のN+型拡散領
域37および第3の島領域30にホトダイオード23の
N+型拡散領域38を同時に形成する。
36および38上のシリコン酸化膜35を除去し、CV
D法によって上記膜厚のシリコン窒化膜を堆積し、ホト
エッチングすることでホトダイオード21および23の
表面保護膜36を形成する。その後、図1に示すよう
に、シリコン酸化膜41形成によって図1の光半導体装
置の構造となる。
て、隣接するホトダイオードの間に形成されるダミーホ
トダイオードのP型の単結晶シリコン基板と第1のエピ
タキシャル層との間にN+型埋め込み層が形成される。
そして、一方のホトダイオードで発生した空乏層外生成
キャリアが、ダミーホトダイオードのN+型埋め込み層
43に収集され、そこで自然消滅する。そのことによ
り、隣接するもう一方のホトダイオードは、その発生し
た空乏層外生成キャリアを収集する量を減少することが
できる。その結果、隣接するホトダイオードの間におけ
る回路の誤動作や性能劣化を抑制することができる。
る。
体装置の平面図である。
である。
量の関係を示す図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 一導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面に形成したエピタキシャル層と、 前記エピタキシャル層を複数の島領域に形成する一導電
型の分離領域と、 前記島領域の少なくとも1つに形成したホトダイオード
と、 前記ホトダイオードを設けた前記島領域に隣接する島領
域に設けたダミーホトダイオードとを備え、前記ダミー
ホトダイオードを設けた島領域の前記エピタキシャル層
に逆導電型の埋め込み層を形成し、空乏層外生成キャリ
アを回収することを特徴とする光半導体装置。 - 【請求項2】 前記ダミーホトダイオードは、隣り合う
ホトダイオードを形成した島領域間の島領域に形成され
ることを特徴とする請求項1に記載した光半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000160507A JP2001339094A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 光半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000160507A JP2001339094A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 光半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001339094A true JP2001339094A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18664692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000160507A Pending JP2001339094A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 光半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001339094A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009218457A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Panasonic Corp | 光半導体装置 |
JP7493225B2 (ja) | 2019-12-13 | 2024-05-31 | コーデンシ株式会社 | 半導体集積回路装置及び光センサ |
-
2000
- 2000-05-30 JP JP2000160507A patent/JP2001339094A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009218457A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Panasonic Corp | 光半導体装置 |
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