JP2001338784A - 防災用照明装置及び防災用照明器具 - Google Patents

防災用照明装置及び防災用照明器具

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JP2001338784A
JP2001338784A JP2000157466A JP2000157466A JP2001338784A JP 2001338784 A JP2001338784 A JP 2001338784A JP 2000157466 A JP2000157466 A JP 2000157466A JP 2000157466 A JP2000157466 A JP 2000157466A JP 2001338784 A JP2001338784 A JP 2001338784A
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Yasunori Kawase
靖憲 河瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】停電時に安定して商用電源から二次電池の電源
に切り換えてランプを非常点灯させる防災用照明装置及
び防災用照明器具を提供する。 【解決手段】商用電源Vsの通電時には降圧回路11か
らの電源を点灯回路12に供給させてランプLpを点灯
させ、停電時には切換回路13を制御して二次電池Va
からの電源を点灯回路12に供給させてランプLpを点
灯させる制御手段14を備え、停電時、制御手段14
は、降圧回路11から点灯回路12への電源供給を停止
させてランプLpを消灯させた後に、二次電池Vaから
の電源を点灯回路12に供給させる。降圧回路11から
点灯回路12への電源供給を停止させることによって、
平滑用コンデンサC1の両端電圧にリップルが発生する
のを防止することができ、安定して二次電池Vaの電源
に切り換えてランプLpを非常点灯させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源の通電時
には商用電源によりランプを点灯し、商用電源の停電時
には二次電池によりランプを点灯させ、緊急時の照明を
確保するための防災用照明装置及び防災用照明器具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、商用電源が停電したときには
二次電池から電源を供給して緊急時の照明を確保する非
常灯や誘導灯などの防災用照明装置が提供されている。
【0003】図14には従来の防災用照明装置の回路構
成の一例を示し、以下この防災用照明装置の動作につい
て簡単に説明する(特開平8−8073号公報参照)。
【0004】商用電源Vsの通電時には、商用電源Vs
は、点検スイッチ52を介して整流回路51により整流
され、さらにDC−DCコンバータ53により降圧され
て、点灯回路54に供給される。そして、電源を供給さ
れた点灯回路54は、動作してランプLpを点灯させ
る。また、商用電源Vsには消灯スイッチ55を介して
消灯検出回路56が接続されており、商用電源Vsが通
電中であっても、消灯スイッチ55をオフすることによ
って消灯検出回路56が点灯回路54の動作を停止させ
ランプLpを消灯させることができる。さらに、商用電
源Vsの通電時には、充電回路57がDC−DCコンバ
ータ53の出力電圧から二次電池Vaを充電している。
なお、ランプ電流を検出するランプ電流検出回路(図示
せず)を備えてランプ電流を検出し、ランプ電流が流れ
ていないとき、即ち無負荷状態のときには安全のために
点灯回路54の動作を停止させるものもある。
【0005】停電して商用電源Vsの電源電圧が低下し
たときには、整流回路51の出力電圧を平滑する平滑用
コンデンサC51の両端電圧が低下することによって、
トランジスタQ51のスイッチング動作が停止する。こ
れによりDC−DCコンバータ53の出力が低下し、ダ
イオードD51,D52及びトランジスタQ52などか
ら構成される切換回路が二次電池Vaの電源に切り換え
て、二次電池VaからコンデンサC52を介して点灯回
路54に電源を供給し、ランプLpを非常点灯させる。
【0006】図15には、他の従来の防災用照明装置の
回路構成例を示す(特開平10−106764号公報参
照)。この防災用照明装置は、抵抗R61,R62及び
ツェナーダイオードZD61からなる電源監視回路61
を備え、電源監視回路61は、整流回路65の出力電圧
を平滑する平滑用コンデンサC61の両端電圧の低下を
監視している。
【0007】このような防災用照明装置では、停電して
商用電源Vsの電源電圧が低下したとき、平滑用コンデ
ンサC61の両端電圧の低下により電源監視回路61が
DC−DCコンバータ62の動作を停止させ、切換回路
63がDC−DCコンバータ62の出力電圧が低下した
ことを検出して、点灯回路64に二次電池Vaからの電
源を供給する。
【0008】上述のように、従来の防災用照明装置は、
商用電源Vsが停電したとき、商用電源Vsが整流され
平滑された電圧の低下応じて、商用電源Vsから二次電
池Vaの電源に切り換えてランプLpを非常点灯させ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように例えば図15に示す平滑用コンデンサC61の両
端電圧を監視するような場合、平滑用コンデンサC61
の両端電圧にはDC−DCコンバータ62に接続された
負荷により高周波のリップルが含まれる。そのために電
源電圧監視回路61がリップルにより誤動作して、DC
−DCコンバータ62を停止させたり動作させたりし
て、通常点灯と非常点灯を繰り返すいわゆるチャタリン
グ現象が生じる。その結果、ランプLpが点滅したり、
DC−DCコンバータ62の出力電圧が低下して、ラン
プLpが立ち消えを起こしてしまうといった問題があっ
た。さらに、無負荷検出回路を備えている場合に、ラン
プLpが立ち消えると、無負荷検出回路は無負荷を検出
して点灯回路の動作を停止させ、ランプLpが非常点灯
および通常点灯ともにしなくなるなどの問題があった。
また、チャタリングによりDC−DCコンバータ62が
起動及び停止を繰り返すことでDC−DCコンバータ6
2に備えられたスイッチング素子にストレスが加わると
いう問題があった。
【0010】上述のようなリップルの発生を防止するた
めには例えば平滑用コンデンサC61の容量を大きくす
ることでリップルを小さくすることができる。しかし、
非常に大きな容量を必要とするために装置全体が大型化
し、さらに電源投入時の突入電流も非常に大きくなっ
て、別途突入電流を防止する手段を設ける必要がある。
また、リップルの影響を無くすために電源監視回路61
にヒステリシスを設けたり、別途リップルの影響を受け
ないところの電圧を監視する方法があるが、これらの方
法では部品点数が非常に多くなり装置の小型化の妨げに
なるという問題がある。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、装置の大型化や部品点数を大幅に増やすこと
なく停電時に安定して商用電源から二次電池の電源に切
り換えてランプを非常点灯させる防災用照明装置及び防
災用照明器具を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、商用電源を整流する整流回路
と、整流回路の出力電圧を平滑する平滑用コンデンサ
と、平滑用コンデンサにより平滑された直流電圧を降圧
する降圧回路と、降圧回路からの出力電圧により充電さ
れる二次電池と、二次電池又は降圧回路からの出力を電
源として動作し、ランプを点灯させる点灯回路と、二次
電池から点灯回路への電源供給を入り切りする切換回路
と、平滑用コンデンサの両端電圧を監視し、商用電源の
通電時には降圧回路からの電源を点灯回路に供給させて
ランプを点灯させ、停電時には、平滑用コンデンサの両
端電圧の監視結果に応じて二次電池からの電源を点灯回
路に供給させてランプを点灯させる制御手段とを備え、
停電時、制御手段は、降圧回路から点灯回路への電源供
給を停止させてランプを消灯させた後に、切換回路を制
御して二次電池からの電源を点灯回路に供給させること
を特徴とし、商用電源が停電したとき、二次電池からの
電源を点灯回路に供給させる前に、降圧回路から点灯回
路への電源供給を停止させることによって、降圧回路を
略無負荷の状態にして、平滑用コンデンサの両端電圧に
リップルが発生するのを防止することができ、その結
果、大型化や部品点数を大幅に増やすことなく停電時に
安定して二次電池の電源に切り換えてランプを非常点灯
させることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、商用電源の電源電圧が所定の動作電圧
下限値以下に低下したときランプを消灯させる消灯信号
を出力する消灯回路と、消灯信号に応じて降圧回路から
点灯回路への電源供給を停止させる点灯制御回路と、平
滑用コンデンサの両端電圧を監視し、両端電圧が所定の
監視電圧値以下に低下したとき、切換回路を制御して二
次電池からの電源を点灯回路に供給させる電源監視回路
とからなり、消灯回路の動作電圧下限値を電源監視回路
の監視電圧値よりも大きくしたことを特徴とし、動作電
圧下限値を監視電圧値よりも大きくしたことによって、
商用電源が停電したとき、電源監視回路が切換回路を制
御して二次電池からの電源を供給させる前に、消灯回路
が消灯信号を出力し、点灯制御回路が降圧回路から点灯
回路への電源供給を停止させ、降圧回路を略無負荷の状
態にして、平滑用コンデンサの両端電圧にリップルが発
生するのを防止することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、平滑用コンデンサの両端電圧を監視
し、両端電圧が所定の監視電圧値以下に低下したとき、
検知信号を出力する電源監視回路と、検知信号に応じて
降圧回路から点灯回路への電源供給を停止させるととも
に、電源供給を停止させてから所定の停止時間経過の
後、切換回路を制御して二次電池からの電源を点灯回路
に供給させる点灯制御回路とからなることを特徴とし、
商用電源が停電したとき、切換回路を制御して二次電池
からの電源を供給させる前に、点灯制御回路が電源監視
回路からの検知信号により降圧回路から点灯回路への電
源供給を停止させることによって、降圧回路を略無負荷
の状態にして、平滑用コンデンサの両端電圧にリップル
が発生するのを防止することができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、点灯制御回路が点灯回路への電源供給を停止させる
停止時間を、商用電源の半サイクル以上としたことを特
徴とし、商用電源が停電したときに、商用電源の電源電
圧に応じて検知信号が一時的に電源監視回路から出力さ
れなくなるような場合にも、停止時間が経過したときに
は、商用電源の電源電圧が十分低下し、平滑用コンデン
サの両端電圧が監視電圧値以下となって検知信号が出力
されていることによって、安定して二次電池の電源に切
り換えてランプを非常点灯させることができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、点灯制御回路が点灯回路への電源供給を停止させる
停止時間を、一度停止した降圧回路に電圧が印加されて
から降圧回路が再起動するまでの時間以上としたことを
特徴とし、商用電源の停電により一度停止した降圧回路
が再起動したときにも、点灯回路への電源供給を停止し
て降圧回路を略無負荷状態にし、平滑用コンデンサの両
端電圧にリップルが発生するのを防止することができ、
その結果、降圧回路の構成部品にかかるストレスを低減
することができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、平滑用コンデンサの両端電圧を監視
し、両端電圧が所定の監視電圧値以下に低下したとき、
降圧回路の動作を停止させる電源監視回路と、降圧回路
の出力電圧が所定の停止電圧値以下に低下したことを判
別して降圧回路から点灯回路への電源供給を停止させる
とともに、点灯回路への電源供給を停止させてから所定
の停止時間経過の後、切換回路を制御して二次電池から
の電源を点灯回路に供給させる点灯制御回路とからな
り、降圧回路の動作が停止されてから降圧回路の出力電
圧が停止電圧値以下に低下するまでの低下時間を、一度
停止した降圧回路に電圧が印加されてから降圧回路が再
起動するまでの再起動時間よりも短く設定し、且つ低下
時間と停止時間との和を再起動時間よりも長く設定した
ことを特徴とし、商用電源が停電したとき、切換回路を
制御して二次電池からの電源を点灯回路に供給させる前
に、電源監視回路が降圧回路の動作を停止させ、且つ点
灯制御回路が降圧回路から点灯回路への電源供給を停止
させることによって、平滑用コンデンサの両端電圧にリ
ップルが発生するのを確実に防止することができ、低下
時間を再起動時間よりも短く設定し、且つ低下時間と停
止時間との和を再起動時間よりも長く設定したことによ
って、降圧回路が再起動したときには、降圧回路は、点
灯回路への電源供給が停止されて略無負荷状態になって
いるため、降圧回路の構成部品にかかるストレスを低減
することができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、降圧回路は、互いに独立した出力端を複数個有し、
点灯制御回路は、降圧回路の出力電圧が停止電圧値以下
に低下したことを、降圧回路の点灯回路に電源供給する
出力端を除く何れかの出力端からの電圧により判別する
ことを特徴とし、停止電圧値以下に低下したことを判別
するための電圧が出力される出力端からは、点灯回路に
電源を供給していないことによって、点灯回路に接続さ
れたランプの状態に影響されることなく低下時間を安定
させることができ、降圧回路が再起動する前に、確実に
降圧回路から点灯回路への電源供給を停止することがで
きる。
【0019】請求項8の発明は、請求項2の発明におい
て、消灯回路は、商用電源の全波に対して動作電圧下限
値を設定したことを特徴とし、平滑用コンデンサの両端
電圧が監視電圧値以下に低下する前に、確実に消灯回路
から消灯信号を出力させることができる。
【0020】請求項9の発明は、ランプ及び請求項1〜
8の何れかに記載の防災用照明装置を収納する器具本体
と、ランプにより照らし出されるように器具本体に取り
付けられて誘導方向を示す表示手段とを備え、オン/オ
フに応じて商用電源の電源電圧に関わらず消灯回路に消
灯信号を出力させるスイッチを器具本体の外に設けたこ
とを特徴とし、スイッチを所望の場所に配置し、使用者
が容易に操作してランプを消灯させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の防災
用照明装置は、図1に示すように、商用電源Vsを整流
する整流回路10と、整流回路10の出力電圧を平滑す
る平滑用コンデンサC1と、平滑用コンデンサC1によ
り平滑された直流電圧を降圧する降圧回路11と、降圧
回路11からの出力電圧により充電される例えばニッケ
ルカドミウム電池やニッケル水素電池などの二次電池V
aと、二次電池Vaを充電するための充電回路18と、
二次電池Va又は降圧回路11からの出力を電源として
動作し、ランプLpを点灯させる点灯回路12と、二次
電池Vaから点灯回路12への電源供給を入り切りする
切換回路13と、平滑用コンデンサC1の両端電圧を監
視し、商用電源Vsの通電時には降圧回路11からの電
源を点灯回路12に供給させてランプLpを点灯させ、
停電時には平滑用コンデンサC1の両端電圧の監視結果
に応じて切換回路13を制御し、二次電池Vaからの電
源を点灯回路12に供給させてランプLpを点灯させる
制御手段14とを備えている。なお、ランプLpは、熱
陰極ランプ又は冷陰極ランプのどちらでも良い。
【0022】また、制御手段14は、商用電源Vsの出
力電圧が所定の動作電圧下限値以下に低下したときラン
プLpを消灯させる消灯信号を出力する消灯回路15
と、消灯信号に応じて降圧回路11から点灯回路12へ
の電源供給を停止させる点灯制御回路16aと、平滑用
コンデンサC1の両端電圧を監視し、両端電圧が所定の
監視電圧値以下に低下したとき、切換回路13を制御し
て二次電池Vaからの電源を点灯回路12に供給させる
電源監視回路17aとから構成される。
【0023】図2には本実施形態の具体的な回路図を示
し、以下図2に基づいて詳細に説明する。
【0024】降圧回路11は、平滑用コンデンサC1に
FETなどのスイッチング素子Q1を介して1次巻線n
11が並列接続されるトランスT1と、トランスT1の
1次巻線n11に並列接続されるコンデンサC2及びダ
イオードD2の直列回路と、コンデンサC2に並列接続
される抵抗R3と、平滑用コンデンサC1の両端電圧を
電源としてスイッチング素子Q1をオン/オフする制御
用IC2と、トランスT1の二次巻線n12にダイオー
ドD3を介して並列接続される平滑用コンデンサC3と
からなる。このような降圧回路11は、フライバック方
式のDC−DCコンバータであって、制御用IC2がス
イッチング素子Q1を繰返しオン/オフさせることによ
り、平滑用コンデンサC1の両端電圧を降圧してトラン
スT1の2次巻線n12に出力し、2次巻線n12から
の出力電圧を平滑用コンデンサC3にて平滑している。
なお、本実施形態の降圧回路11はフライバック方式で
あるが、例えばフォワード方式などのDC−DCコンバ
ータであっても良い。
【0025】充電回路18は、抵抗R25を介して降圧
回路11の平滑用コンデンサC3に逆並列に接続される
ツェナーダイオードZD3と、平滑用コンデンサC3の
高電位側の一端に抵抗R4を介してエミッタが接続さ
れ、ベースがツェナーダイオードZD3及び抵抗R25
の接続点に接続されるトランジスタQ2から成り、二次
電池Vaは、トランジスタQ2のコレクタおよび平滑用
コンデンサC3の低電位側の一端の間に接続される。ま
た、ツェナーダイオードZD3のツェナー電圧は、商用
電源Vsの電源電圧が定格値である通常時に、降圧回路
11の出力電圧(平滑用コンデンサC3の両端電圧)よ
りも大きくなるように設定される。これにより商用電源
Vsの通電時には、降圧回路11の出力電圧によりツェ
ナーダイオードZD3が導通して、トランジスタQ2の
ベースにLレベルの信号が入力され、トランジスタQ2
がオンすることによって、二次電池Vaは、降圧回路1
1からの出力電圧により充電される。
【0026】切換回路13は、二次電池Vaに並列接続
される抵抗R6及びフォトカプラPC2のフォトトラン
ジスタPT2の直列回路と、二次電池Vaの高電位側出
力端にエミッタが接続され、オンすることにより二次電
池Vaからの電源を点灯回路12に供給させるトランジ
スタQ3と、フォトトランジスタPT2のコレクタにベ
ースが接続され、コレクタがトランジスタQ3のベース
に抵抗R7を介して接続され、エミッタがフォトトラン
ジスタPT2のエミッタに接続されるトランジスタQ4
と、トランジスタQ3のベース-エミッタ間に接続され
る抵抗R5とからなる。
【0027】電源監視回路17aは、平滑用コンデンサ
C1の低電位側の一端にカソードが接続されるフォトカ
プラPC2のフォトダイオードPD2と、フォトダイオ
ードPD2のアノードにアノードが接続されるツェナー
ダイオードZD2と、ツェナーダイオードZD2のカソ
ード及び平滑用コンデンサC1の高電位側の一端に接続
される抵抗R2とからなる。
【0028】ここで、ツェナーダイオードZD2のツェ
ナー電圧は、商用電源Vsの電源電圧が定格値のときの
平滑用コンデンサC1の両端電圧値以下になるように、
且つ商用電源Vsが停電して平滑用コンデンサC1が所
定の監視電圧値以下に低下したときにツェナーダイオー
ドZD2がオフするように設定されている。これによ
り、商用電源Vsの通電時には、ツェナーダイオードZ
D2はオンしてフォトカプラPC2のフォトダイオード
PD2が点灯し、切換回路13のフォトトランジスタP
T2がオン、トランジスタQ4,Q3がオフとなって、
二次電池Vaから点灯回路12への電源供給は停止され
る。また、停電して平滑用コンデンサC1の両端電圧が
所定の監視電圧値以下に低下すると、ツェナーダイオー
ドZD2がオフしてフォトダイオードPD2が消灯する
ことにより、電源監視回路17aは、切換回路13に切
換信号を出力する。この切換信号により、切換回路13
のフォトトランジスタPT2がオフ、トランジスタQ
4,Q3がオンとなって、二次電池Vaから点灯回路1
2に電源が供給される。
【0029】点灯回路12は、降圧回路11に備えられ
た平滑用コンデンサC3の高電位側の一端および点灯制
御回路16aに備えられた後述の制御用IC1の出力端
子INVの間に接続される抵抗R9,R10の直列回路
と、平滑用コンデンサC3の高電位側の一端にエミッタ
が接続され、コレクタが切換回路13に備えられたトラ
ンジスタQ3のコレクタに接続され、ベースが抵抗R
9,R10の接続点に接続されるトランジスタQ5と、
トランジスタQ5のコレクタに一端が接続される定電流
用のインダクタL1と、両端がそれぞれ抵抗R11,R
12を介してインダクタL1の他端に接続される帰還巻
線n2を有し、1次巻線n21の中間端子に前記インダ
クタL1の他端が接続される昇圧トランスT2と、1次
巻線n21に並列接続される共振用のコンデンサC4
と、コンデンサC4の各一端にそれぞれにコレクタが接
続され、帰還巻線n2の各一端にそれぞれベースが接続
され、エミッタが平滑用コンデンサC3の低電位側の一
端に接続されるトランジスタQ6,Q7と、昇圧トラン
スT2の2次巻線n22の一端に接続されるコンデンサ
C5とからなる。このような点灯回路12は、いわゆる
L−プッシュプル構成のインバータ回路であって、トラ
ンジスタQ6,Q7がプッシュプル動作することによ
り、昇圧トランスT2の2次巻線n22とコンデンサC
5の直列回路に並列接続されるランプLpに、降圧回路
11又は二次電池Vaからの直流電圧を昇圧するととも
に高周波に変換して印加し、ランプLpを点灯させる。
【0030】点灯制御回路16aは、電源入力端子Vc
cが充電回路18のトランジスタQ2及び二次電池Va
の接続点に接続されて、降圧回路11又は二次電池Va
から電源が供給されるとともに、入力端子aに入力され
る信号レベルに応じて出力端子INVから制御信号を出
力して降圧回路11から点灯回路12への電源供給を制
御する制御用IC1と、制御用IC1の接地端子GND
および電源入力端子Vccの間に接続される抵抗R8及
びフォトカプラPC1のフォトトランジスタPT1の直
列回路とから成る。また、抵抗R8及びフォトトランジ
スタPT1のコレクタの接続点は、制御用IC1の入力
端子aに接続され、制御用IC1の接地端子GNDは、
降圧回路11の平滑用コンデンサC3の低電位側の一端
に接続される。
【0031】消灯回路15は、整流回路10の低電位側
出力端にカソードが接続されたフォトカプラPC1のフ
ォトダイオードPD1、フォトダイオードPD1のアノ
ードに抵抗R1を介してアノードが接続されるツェナー
ダイオードZD1、ツェナーダイオードZD1のカソー
ドにカソードが接続されるダイオードD1を具備する消
灯検出回路15aと、消灯検出回路15aのダイオード
D1のカソード及び商用電源Vsの出力端の間に接続さ
れるスイッチSW1とからなる。
【0032】ここで、消灯回路15の動作電圧下限値で
あるツェナーダイオードZD1のツェナー電圧は、商用
電源Vsの電源電圧の定格値以下になるように、さらに
電源監視回路17の監視電圧値よりも大きく設定してい
る。
【0033】これにより、商用電源Vsの通電時には、
消灯回路15のスイッチSW1は通常オンされているの
で、ツェナーダイオードZD1はオンしてフォトカプラ
PC1のフォトダイオードPD1は点灯している。フォ
トダイオードPD1が点灯しているので、点灯制御回路
16aのフォトトランジスタPT1はオンし、制御用I
C1の入力端子aにはLレベルの信号が入力される。こ
のとき、点灯制御回路16aは、制御用IC1の出力端
子INVからLレベルの制御信号を点灯回路12に出力
させ、点灯回路12のトランジスタQ5をオンする。点
灯回路12は、トランジスタQ5がオンされることによ
り、降圧回路11から電源が供給されて動作し、ランプ
Lpを点灯させる。
【0034】一方、商用電源Vsが停電すると、平滑用
コンデンサC1の両端電圧が、上述の電源監視回路17
aの監視電圧値以下に低下するよりも先に、商用電源V
sの電源電圧が消灯回路15の動作電圧下限値以下に低
下してツェナーダイオードZD1がオフし、フォトカプ
ラPC1のフォトダイオードPD1が消灯することによ
って、消灯回路15は点灯制御回路16aに消灯信号を
出力する。また、スイッチSW1をオフしたときには、
消灯回路15は、商用電源Vsの電源電圧に関わらず、
強制的にフォトダイオードPD1を消灯させて、点灯制
御回路16aに消灯信号を出力する。消灯信号が入力さ
れた点灯制御回路16aは、フォトトランジスタPT1
がオフされることにより、制御用IC1の入力端子aに
Hレベルの信号が入力される。これにより、点灯制御回
路16aは、制御用IC1の出力端子INVからHレベ
ルの制御信号を出力させ、点灯回路12のトランジスタ
Q5をオフする。点灯回路12は、トランジスタQ5が
オフされることにより、降圧回路11から電源が供給が
されずに動作を停止し、ランプLpを消灯させる。この
とき、降圧回路11からの電源は充電回路13にのみ供
給されるので、消費電力が点灯回路15を動作させてラ
ンプLpを点灯させているときよりも極端に抑えられ、
降圧回路11は略無負荷の状態で動作を行うこととな
る。
【0035】そして、ランプLpが消灯された後、平滑
用コンデンサC1の両端電圧が電源監視回路17aの監
視電圧値以下に低下すると、上述のように電源監視回路
17aが切換信号を出力して切換回路13を制御し、二
次電池Vaから点灯回路12に電源を供給させて点灯回
路12を動作させ、ランプLpを非常点灯させる。
【0036】上述のような本実施形態における一連の動
作の例を図3に示し、以下図3に基づいて説明する。
【0037】時刻t0では、商用電源Vsの電源電圧は
図3(a)に示すように定格値であって、図3(h)に
示すように、ランプLpは点灯している。
【0038】時刻t0から商用電源Vsの電源電圧が次
第に低下し、時刻t1に消灯回路15の動作電圧下限値
以下に低下すると、図3(c)に示すように、消灯回路
15はフォトダイオードPD1が消灯することにより消
灯信号を出力する。これにより図3(f)に示すよう
に、点灯制御回路16aの制御用IC1の出力端子IN
VからはHレベルの制御信号が出力される。このとき、
図3(e)に示すように降圧回路11は動作している
が、点灯制御回路16aからHレベルの制御信号が点灯
回路12に入力されることにより、点灯回路12は降圧
回路11からの電源供給が断たれ、動作を停止し、図3
(h)に示すようにランプLpを消灯させる。
【0039】また、時刻t0から商用電源Vsの電源電
圧が次第に低下すると共に、図3(b)に示すように、
平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc1の値も次第に低
下し、時刻t1から商用電源Vsの電源電圧がさらに低
下すると、両端電圧Vc1は電源監視回路17aの監視
電圧値V2以下に低下する(時刻t2)。このとき、図
3(d)に示すように電源監視回路17aはフォトダイ
オードPD2が消灯することにより切換信号を出力し、
切換回路13のトランジスタQ3を、図3(g)に示す
ように、オンさせる。トランジスタQ3がオンすること
により、切換回路13は二次電池Vaから点灯回路12
に電源を供給させて点灯回路12を動作させる。そし
て、ランプLpは、図3(h)に示すように、一度消灯
された後に、非常点灯する。
【0040】その後、時刻t3に商用電源Vsの電源電
圧が定格値に戻ると、時刻t0の時と同様に、切換回路
13のトランジスタQ3がオフして二次電池Vaから点
灯回路12への電源供給が停止されるとともに、降圧回
路11から点灯回路12に電源が供給されて、ランプL
pが点灯する。
【0041】上述のように本実施形態では、消灯回路1
5と点灯制御回路16aと電源監視回路17aとからな
る制御手段14が、商用電源Vsの停電時に切換回路1
3を制御して二次電池Vaからの電源を点灯回路12に
供給させる前に、降圧回路11から点灯回路12への電
源供給を停止させることによって、降圧回路11を略無
負荷の状態にして、平滑用コンデンサC1の両端電圧V
c1にリップルが発生するのを防止することができる。
その結果、大型化や部品点数を大幅に増やすことなく停
電時に電源監視回路17aをリップルによって誤動作
(チャタリング)させずに安定して二次電池Vaの電源
に切り換えてランプLpを非常点灯させることができ
る。
【0042】ところで本実施形態では、図4に示すよう
に、消灯回路15のダイオードD1の代わりにツェナー
ダイオードZD1’を接続し、フォトカプラPC1のフ
ォトダイオードPD1にフォトダイオードPD1’を逆
並列に接続するようにしても良い。このときには、商用
電源Vsの全波に対して動作電圧下限値が設定され、消
灯回路15は、平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc1
が電源監視回路17の監視電圧値V2に達する前に、確
実に消灯回路15のフォトダイオードPD1、PD1’
から消灯信号を出力させることができる。
【0043】なお、本実施形態では、点灯制御回路16
aからの出力が点灯であるにも関わらずランプLpが不
点灯であったり、ランプLpが点灯していてもランプ電
流が基準値よりも低くいとき、無負荷であると判別して
点灯制御回路16aに無負荷信号を出力して、降圧回路
11から点灯回路12への電源供給を停止させる無負荷
検出回路(図示せず)を備えても良い。この場合には、
無負荷検出回路の誤動作も防止することができる。 (実施形態2)本実施形態における基本構成は実施形態
1と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0044】本実施形態の制御手段14は、図5に示す
ように、平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc1を監視
し、両端電圧Vc1が所定の監視電圧値V2以下に低下
したとき、検知信号を出力する電源監視回路17bと、
検知信号に応じて点灯回路12への電源供給を停止させ
るとともに、電源供給を停止させてから所定の停止時間
Ta経過の後、切換回路13を制御して二次電池Vaか
らの電源を点灯回路12に供給させる点灯制御回路16
bとからなる。
【0045】図6に本実施形態の具体的な回路構成を示
し、以下図6に基づいて詳細に説明する。
【0046】電源監視回路17bの回路構成は、実施形
態1の電源監視回路17aと同様である。商用電源Vs
の停電時には、平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc1
がツェナーダイオードZD2のツェナー電圧である監視
電圧値V2以下に低下すると、ツェナーダイオードZD
2がオフし、フォトカプラPC2のフォトダイオードP
D2が消灯することにより検知信号を出力する。ここ
で、監視電圧値V2は、消灯回路15の動作電圧下限値
よりも大きく設定しておき、商用電源Vsが停電すると
きには、消灯回路15から消灯信号が出力される前に、
電源監視回路17bから検知信号が出力されるようにし
ている。
【0047】点灯制御回路16bの回路構成は、実施形
態1の点灯制御回路16aと基本的に同様であって、制
御用IC1の電源入力端子Vccと接地端子GND間
に、抵抗R15とフォトカプラPC2のフォトトランジ
スタPT2の直列回路が接続され、抵抗R15とフォト
トランジスタPT2の接続点は、制御用IC1の入力端
子bに接続される。また、制御用IC1の出力端子c
は、切換回路13のトランジスタQ4のベースに直接接
続されている。
【0048】このような点灯制御回路16bは、商用電
源Vsの通電時には、電源監視回路17bのフォトダイ
オードPD2が点灯することにより、フォトトランジス
タPT2がオンして、制御用IC1の入力端子bにはL
レベルの信号が入力される。このとき、制御用IC1は
出力端子cからLレベルの信号を出力して、切換回路1
3のトランジスタQ4,Q3をオフする。これにより、
切換回路13は二次電池Vaから点灯回路12に電源が
供給されるのを停止している。さらに制御用IC1は、
出力端子INVからLレベルの制御信号を出力して、点
灯回路12のトランジスタQ5をオンし、降圧回路11
から点灯回路12に電源を供給させて点灯回路12を動
作させることによって、ランプLpを点灯させる。
【0049】一方、商用電源Vsが停電すると、電源監
視回路17bのフォトダイオードPD2が消灯すること
により電源監視回路17bから検知信号が出力され、点
灯制御回路16bのフォトトランジスタPT2がオフし
て、制御用IC1の入力端子bにはHレベルの信号が入
力される。制御用IC1は、このHレベルの信号が入力
されることにより、まず、出力端子INVからHレベル
の制御信号を出力して、点灯回路12のトランジスタQ
5をオフにする。これにより降圧回路11から点灯回路
12への電源供給は断たれて、点灯回路12の動作は停
止し、ランプLpは消灯する。そして、制御用IC1
は、出力端子INVからHレベルの制御信号を出力して
から所定の停止時間Ta経過の後に、出力端子cからH
レベルの信号を出力して、切換回路13のトランジスタ
Q4,Q3をオンする。その結果、点灯制御回路16b
は、二次電池Vaから点灯回路12に電源を供給させて
点灯回路12を動作させ、ランプLpを非常点灯させ
る。
【0050】上述のような本実施形態における一連の動
作の例を図7に示し、以下図7に基づいて説明する。
【0051】時刻t0〜t1では、商用電源Vsの電源
電圧は、図7(a)に示すように定格値であって、図7
(g)に示すように、ランプLpは点灯している。
【0052】時刻t1から商用電源Vsの電源電圧が次
第に低下すると、図7(b)に示すように、平滑用コン
デンサC1の両端電圧Vc1が電源監視回路17bの監
視電圧値V2以下に低下する(時刻t2)。このとき、
電源監視回路17bは、図7(c)に示すように、フォ
トダイオードPD2を消灯して検知信号を出力する。こ
れにより図7(e)に示すように、点灯制御回路16b
の制御用IC1からはHレベルの制御信号が出力され
る。このとき、図3(d)に示すように降圧回路11は
動作しているが、点灯制御回路16bからHレベルの制
御信号が点灯回路12に入力されることにより、点灯回
路12は降圧回路11からの電源供給が断たれて、動作
を停止して、図7(g)に示すようにランプLpを消灯
させる。
【0053】点灯制御回路16bは、Hレベルの制御信
号を出力してから所定の停止時間Taが経過した時刻t
3になると、図7(f)に示すように、切換回路13の
トランジスタQ3をオンする。トランジスタQ3がオン
されることによって、切換回路13は二次電池Vaから
点灯回路12に電源を供給させて点灯回路12を動作さ
せる。そして、ランプLpは、図7(h)に示すよう
に、一度消灯された後に、非常点灯する。
【0054】その後、時刻t4に商用電源Vsの電源電
圧が定格値に戻ると、時刻t0の時と同様に、切換回路
13のトランジスタQ3がオフして二次電池Vaから点
灯回路12への電源供給が停止されるとともに、降圧回
路11から点灯回路12に電源が供給されて、ランプL
pが点灯する。
【0055】ところで、平滑用コンデンサC1の両端電
圧Vc1は、商用電源Vsが停電して電源監視回路17
bの監視電圧値V2以下に低下した後にも、商用電源V
sの電源電圧の波形により再び監視電圧値V2以上にな
ることがある。このような場合には、電源監視回路17
bは、図7(c)に示すように、時刻t2に検知信号を
出力した後、再び平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc
1が監視電圧値V2以下になるまで(期間Tdの間)一
時的に検知信号の出力を停止してしまう。また、点灯制
御回路16bは、例えば瞬時停電のように検知信号が極
めて短時間に出力されて、検知信号の出力されていない
ときに停止時間Taが経過した場合には、切換回路13
のトランジスタQ3をオンさせずに、点灯回路12のト
ランジスタQ5をオンさせて降圧回路11から電源を供
給させるようにしている。ここで、上述のような商用電
源Vsの波形による一時的な検知信号の出力停止がある
場合に、停止時間Taが期間Tdよりも短いと、一度オ
フしたトランジスタQ5を再びオンさせ、さらにその後
オフさせて、降圧回路11からの電源供給の入り切りを
繰返した後、二次電池Vaからの電源を点灯回路12に
供給させることとなる。
【0056】そこで、上述のような商用電源Vsの波形
による一時的な検知信号の出力停止に影響されずに、安
定して二次電池Vaから電源を供給させるため、停止時
間Taを、一時的に検知信号が停止される期間Tdより
も長く、つまり商用電源Vsの半サイクル以上に設定し
た方が良い。
【0057】またさらに、図8(d)に示すように、商
用電源Vsの停電により降圧回路11が動作を停止して
から、商用電源Vsの電源電圧が定格値に戻る時刻t4
の間で、降圧回路11が再起動することがある。これ
は、上述のように時刻t2で平滑用コンデンサC1の両
端電圧Vc1が電源監視回路17bの監視電圧値V2以
下になって、その後に降圧回路11の動作が停止して
も、再び両端電圧Vc1が監視電圧値V2以上となって
(時刻t2’)、再び降圧回路11に駆動電圧が印加さ
れことによるものである。
【0058】ここで、点灯制御回路16bの点灯回路1
2への電源供給を停止させる停止期間Taが経過した後
に、降圧回路11が再起動するような場合には、点灯制
御回路16bは、停止期間Taの経過後、電源監視回路
17bの検知信号が出力されていないことにより、降圧
回路11の再起動前に点灯回路12のトランジスタQ5
をオンして降圧回路11に負荷を接続させてしまうこと
になる。その結果、降圧回路11が再起動したときには
負荷が接続されているので、平滑用コンデンサC1の両
端電圧Vc1にリップルが生じることとなる。
【0059】そこで、停止期間Taを、図8(c)に示
す電源監視回路17bからの検知信号の出力が一時的に
停止して降圧回路11に再び駆動電圧が印加される時刻
t2’から図8(d)に示す降圧回路11が再起動する
までの再起動時間Tbよりも長く設定する。これによ
り、降圧回路11が再起動したときにも降圧回路11を
略無負荷状態にし、上述のようなリップルの発生を防止
することができる。その結果、降圧回路11の例えばス
イッチング素子Q1などの構成部品にかかるストレスを
低減することができる。 (実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態
1又は2と共通するために共通する部分については同一
の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ詳細に説明する。
【0060】本実施形態の制御手段14は、図9に示す
ように、平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc1を監視
し、両端電圧Vc1が所定の監視電圧値V2以下に低下
したとき、降圧回路11の動作を停止させる電源監視回
路17cと、降圧回路11の出力電圧Vc3(平滑用コ
ンデンサC3の両端電圧)が所定の停止電圧値V1以下
に低下したことを判別して降圧回路11から点灯回路1
2への電源供給を停止させるとともに、点灯回路12へ
の電源供給を停止させてから所定の停止時間Ta経過の
後、切換回路13を制御して二次電池Vaからの電源を
点灯回路12に供給させる点灯制御回路16cとから成
る。
【0061】図10に本実施形態の具体的な回路構成を
示し、以下図10に基づいて詳細に説明する。
【0062】電源監視回路17cは、平滑用コンデンサ
C1に並列接続される抵抗R2及びツェナーダイオード
ZD2並びに抵抗R16の直列回路と、同様に平滑用コ
ンデンサC1に並列接続される抵抗R17及びトランジ
スタQ9の直列回路と、トランジスタQ9のコレクタに
ベースが接続されるトランジスタQ10とから成る。ト
ランジスタQ9のベースはツェナーダイオードZD2と
抵抗R16の接続点に接続され、トランジスタQ9,Q
10のそれぞれのエミッタ同士が接続されている。ま
た、ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧は、実施
形態2と同様に、平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc
1が所定の監視電圧値V2以下に低下したときにツェナ
ーダイオードZD2がオフするように、且つ消灯回路1
5の動作電圧下限値よりも大きく設定される。
【0063】ところで、本実施形態の降圧回路11に
は、制御用IC2と平滑用コンデンサC1の高電位側の
一端との間に抵抗R18が接続され、制御用IC2にコ
ンデンサC7が並列接続されている。また、制御用IC
2と抵抗R18との接続点は、電源監視回路17cのト
ランジスタQ10のコレクタに接続されている。
【0064】上述のような電源監視回路17cは、商用
電源Vsが通電しているときには、平滑用コンデンサC
1の両端電圧Vc1が監視電圧値V2よりも大きいた
め、ツェナーダイオードZD2がオンして、トランジス
タQ9をオンし、トランジスタQ10をオフする。トラ
ンジスタQ10がオフすることにより、降圧回路11の
制御用IC2には平滑用コンデンサC1から電源が供給
されて、降圧回路11は、制御用IC2がスイッチング
素子Q1を高周期にオン/オフして動作する。
【0065】一方、商用電源Vsが停電すると、電源監
視回路17cは、ツェナーダイオードZD2,トランジ
スタQ9をオフ、トランジスタQ10をオンさせること
によって、平滑用コンデンサC1から降圧回路11の制
御用IC2への電源供給を停止させる。これにより、降
圧回路11の動作は停止する。
【0066】点灯制御回路16cの回路構成は、実施形
態2の点灯制御回路16bと基本的に同様であって、フ
ォトトランジスタPT2の代わりに抵抗R19が接続さ
れ、制御用IC1の入力端子bは、抵抗R15を介して
降圧回路11に備えられた平滑用コンデンサC3の高電
位側の一端に接続されている。これにより、制御用IC
1の入力端子bには、降圧回路11の出力電圧Vc3を
抵抗R15,R19で分圧した電圧信号が入力される。
【0067】このような点灯制御回路16cは、商用電
源Vsの通電時には、入力端子bに入力される電圧信号
から降圧回路11の出力電圧Vc3が所定の停止電圧値
V1よりも大きいことを判別し、制御用IC1の出力端
子cからLレベルの信号を切換回路13に出力させると
ともに、出力端子INVからLレベルの制御信号を点灯
回路12に出力させる。その結果、実施形態2と同様
に、切換回路13は二次電池Vaから点灯回路12への
電源供給を停止し、降圧回路11から点灯回路12に電
源が供給されて、ランプLpが点灯する。
【0068】そして、商用電源Vsが停電したときに
は、上述のように、電源監視回路17cが降圧回路11
の動作を停止させるために、降圧回路11の出力電圧V
c3が低下する。点灯制御回路16cの制御用IC1
は、入力端子bに入力された電圧信号から降圧回路11
の出力電圧Vc3が所定の停止電圧値V1以下に低下し
たことを判別し、実施形態2と同様に、まず出力端子I
NVからHレベルの制御信号を点灯回路12に出力し、
降圧回路11から点灯回路12への電源供給を停止させ
てランプLpを消灯させる。そして、制御用IC1は、
所定の停止時間Ta経過の後に、出力端子cからHレベ
ルの信号を出力して、切換回路13を制御して二次電池
Vaから点灯回路12に電源を供給させて点灯回路12
を動作させ、ランプLpを非常点灯させる。
【0069】上述のような本実施形態における一連の動
作の例を図11に示し、以下図11に基づいて説明す
る。
【0070】時刻t0〜t1では、商用電源Vsの電源
電圧は図11(a)に示すように定格値であって、図7
(i)に示すように、ランプLpは点灯している。
【0071】時刻t1から商用電源Vsの電源電圧が次
第に低下すると、図11(b)に示すように、時刻t2
に平滑用コンデンサC1の両端電圧Vc1が電源監視回
路17cの監視電圧値V2以下に低下する。このとき、
電源監視回路17cのトランジスタQ10は、図11
(c)に示すようにオンして、電源監視回路17cは、
図11(d)に示すように降圧回路11の動作を停止さ
せる。そして図11(e)に示すように、降圧回路11
の出力電圧Vc3は、時刻t2から次第に低下し始め
て、時刻t4に停止電圧値V1に達する。出力電圧Vc
3が分圧された電圧信号は、点灯制御回路16cの制御
用IC1の入力端子bに入力されるので、点灯制御回路
16cは、図11(f)に示すように、時刻t4に降圧
回路11の出力電圧Vc3が停止電圧値V1以下に達し
たことを判別する。そして、図11(g)に示すよう
に、制御用IC1の出力端子INVからHレベルの制御
信号を出力させて、降圧回路11から点灯回路12への
電源供給を断ち、点灯回路12の動作を停止させて、図
11(i)に示すようにランプLpを消灯させる。
【0072】点灯制御回路16bは、Hレベルの制御信
号を出力してから所定の停止時間Taが経過した時刻t
7になると、制御用IC1の出力端子cからHレベルの
信号を出力して、図11(h)に示すように、切換回路
13のトランジスタQ3をオンさせる。トランジスタQ
3がオンされることによって、切換回路13は二次電池
Vaから点灯回路12に電源を供給させて点灯回路12
を動作させる。そして、ランプLpは、図11(i)に
示すように、一度消灯された後に、非常点灯する。
【0073】その後、時刻t8に商用電源Vsの出力電
圧が定格値に戻ると、時刻t0の時と同様に、切換回路
13のトランジスタQ3がオフして二次電池Vaから点
灯回路12への電源供給が停止されるとともに、降圧回
路11から点灯回路12に電源が供給され、ランプLp
が点灯する。
【0074】上述のように本実施形態では、商用電源V
sが停電したとき、切換回路13を制御して二次電池V
aからの電源を点灯回路12に供給させる前に、電源監
視回路17cが降圧回路11の動作を停止させ、且つ点
灯制御回路16cが降圧回路11から点灯回路12への
電源供給を停止させることによって、平滑用コンデンサ
C1の両端電圧Vc1にリップルが発生するのを確実に
防止することができる。
【0075】ここで、本実施形態においても実施形態2
と同様、降圧回路11が再起動することがある。例えば
図11(b)に示すように、平滑用コンデンサC1の両
端電圧Vc1が、時刻t2で監視電圧値V2以下に低下
すると、図11(c)に示すように、電源監視回路17
cのトランジスタQ10がオンする。これにより、電源
監視回路17cは、図11(d)に示すように、制御用
IC2への電源供給を停止して降圧回路11の動作を停
止させる。その後、時刻t3に再び平滑用コンデンサC
1の両端電圧Vc1が監視電圧値V2を超えると、トラ
ンジスタQ10がオフするので、電源監視回路17cは
制御用IC2への電源供給を開始させる。そして、時刻
t3から再起動時間Tbが経過した後に降圧回路11が
再起動する。
【0076】降圧回路11が動作を停止されてから再起
動するときまでに、点灯制御回路16cが点灯回路12
のトランジスタQ5をオフしていない場合、或いは実施
形態2と同様に点灯制御回路16cの停止期間Taが既
に経過してしまった場合には、降圧回路11の再起動時
に負荷が接続されていることによって、平滑用コンデン
サC1の両端電圧Vc1にリップルが生じることがあ
る。
【0077】そこで、本実施形態では、降圧回路11の
動作が停止されてから降圧回路11の出力電圧Vc3が
停止電圧値V1以下に低下するまでの低下時間Tcを、
一度停止した降圧回路11に電圧が印加されてから降圧
回路11が再起動するまでの再起動時間Tbよりも短く
設定し、且つ低下時間Tcと停止時間Taとの和を再起
動時間Tbよりも長く設定している。
【0078】上述のように低下時間Tcを再起動時間T
bよりも短く設定することによって、例えば図11
(d)に示すように、時刻t5で降圧回路11が再起動
したときまでに、図11(e)に示すように降圧回路1
1の出力電圧Vc3は停止電圧値V1以下に低下してい
るので、点灯制御回路16cは、図11(f)(g)に
示すように、時刻t4のときに出力電圧Vc3が停止電
圧値V1以下になったことを判別して、出力端子INV
からHレベルの制御信号を出力し、降圧回路11から点
灯回路12への電源供給を停止させることができる。
【0079】そして、低下時間Tcと停止時間Taとの
和を再起動時間Tbよりも長く設定することによって、
時刻t5で再起動したときにも未だ降圧回路11から点
灯回路12への電源供給を停止させていることができ
る。
【0080】このように低下時間Tcおよび停止時間T
aを設定することによって、降圧回路11が再起動した
ときにも降圧回路11には負荷が接続されておらず、平
滑用コンデンサC1のリップルの発生を防止することが
できる。その結果、実施形態2と同様に、降圧回路11
の例えばスイッチング素子Q1などの構成部品にかかる
ストレスを低減することができる。 (実施形態4)ところで、ランプLpの状態、例えば点
灯および消灯ならびに調光点灯などに応じて消費電力が
ことなるため、低下時間Tcに変動が生じる恐れがあ
る。このような場合には、低下時間Tcを適切に設定す
ることが難しく、降圧回路11が再起動したときには未
だ点灯制御回路16cが降圧回路11から点灯回路12
への電源供給を停止していないことがある。
【0081】そこで、本実施形態の降圧回路11のトラ
ンスT1は、図12に示すように、2次巻線n12の他
に、2次巻線n12’を備えている。2次巻線n12’
にはダイオードD5を介してコンデンサC8が並列接続
され、コンデンサC3,C8の低電位側の一端がそれぞ
れ接続されている。このような2次巻線n12,n1
2’はそれぞれ独立し、2次巻線n12からは、点灯回
路12にのみに電源が供給され、2次巻線n12’から
は、充電回路18と点灯制御回路16cに電源が供給さ
れる。
【0082】また、点灯制御回路16cの抵抗R15
は、降圧回路11のコンデンサC8の高電位側の一端に
接続され、点灯制御回路16cは、降圧回路11の出力
電圧Vc3が停止電圧値V1以下に低下したことを、2
次巻線n12’の出力電圧から判別する。
【0083】このように本実施形態では、停止電圧値V
1以下に低下したことを判別するための電圧が出力され
る2次巻線n12’からは、点灯回路12に電源を供給
していないことによって、点灯回路12に接続されたラ
ンプLpの状態に影響されることなく低下時間Tcを安
定させることができ、降圧回路11が再起動する前に、
確実に降圧回路11から点灯回路12への電源供給を停
止することができる。 (実施形態5)ランプLp及び実施形態1〜4の防災用
照明装置の消灯回路15のスイッチSW1を除く各回路
構成部材からなる部材ユニット3,4を収納する器具本
体22と、器具本体22に取り付けられて誘導方向を示
す透光性材料からなる表示プレート21とを備えた防災
用照明器具を、図13に示す。
【0084】本実施形態の防災用照明器具は、図13に
示すように、スイッチSW1を器具本体22の外側に配
置している。
【0085】器具本体22は、一面を開口した略箱状に
形成され、開口面に表示プレート21が着脱自在に取り
つけられる。そして、器具本体22に収納されたランプ
Lpを点灯させたときには、表示プレート21は照らし
出されて災害時の誘導方向を分かり易く表示させる。
【0086】スイッチSW1は、例えば操作部31を有
し、操作部31を操作してスイッチSW1をオフしたと
きには、商用電源Vsの電源電圧に関わらず消灯回路1
5から消灯信号を点灯制御回路16a,16b,16c
に出力して、点灯回路12の動作を停止させてランプL
pを消灯させる。
【0087】このように本実施形態では、スイッチSW
1を例えば使用者の手の届き易い場所に配置することに
よって、使用者が容易にランプLpを消灯することがで
きる。
【0088】なお、本実施形態ではスイッチSW1を器
具本体22の外側に1つ配置したが、内部にもう1つ設
けておいても良い。
【0089】
【発明の効果】請求項1の発明は、商用電源を整流する
整流回路と、整流回路の出力電圧を平滑する平滑用コン
デンサと、平滑用コンデンサにより平滑された直流電圧
を降圧する降圧回路と、降圧回路からの出力電圧により
充電される二次電池と、二次電池又は降圧回路からの出
力を電源として動作し、ランプを点灯させる点灯回路
と、二次電池から点灯回路への電源供給を入り切りする
切換回路と、平滑用コンデンサの両端電圧を監視し、商
用電源の通電時には降圧回路からの電源を点灯回路に供
給させてランプを点灯させ、停電時には、平滑用コンデ
ンサの両端電圧の監視結果に応じて二次電池からの電源
を点灯回路に供給させてランプを点灯させる制御手段と
を備え、停電時、制御手段は、降圧回路から点灯回路へ
の電源供給を停止させてランプを消灯させた後に、切換
回路を制御して二次電池からの電源を点灯回路に供給さ
せるので、二次電池からの電源を点灯回路に供給させる
前に、降圧回路から点灯回路への電源供給を停止させる
ことによって、降圧回路を略無負荷の状態にして、平滑
用コンデンサの両端電圧にリップルが発生するのを防止
することができ、その結果、大型化や部品点数を大幅に
増やすことなく停電時に安定して二次電池の電源に切り
換えてランプを非常点灯させることができるという効果
がある。
【0090】請求項2の発明は、制御手段は、商用電源
の電源電圧が所定の動作電圧下限値以下に低下したとき
ランプを消灯させる消灯信号を出力する消灯回路と、消
灯信号に応じて降圧回路から点灯回路への電源供給を停
止させる点灯制御回路と、平滑用コンデンサの両端電圧
を監視し、両端電圧が所定の監視電圧値以下に低下した
とき、切換回路を制御して二次電池からの電源を点灯回
路に供給させる電源監視回路とからなり、消灯回路の動
作電圧下限値を電源監視回路の監視電圧値よりも大きく
したので、商用電源が停電したとき、電源監視回路が切
換回路を制御して二次電池からの電源を供給させる前
に、消灯回路が消灯信号を出力し、点灯制御回路が降圧
回路から点灯回路への電源供給を停止させ、降圧回路を
略無負荷の状態にして、平滑用コンデンサの両端電圧に
リップルが発生するのを防止することができるという効
果がある。
【0091】請求項3の発明は、制御手段は、平滑用コ
ンデンサの両端電圧を監視し、両端電圧が所定の監視電
圧値以下に低下したとき、検知信号を出力する電源監視
回路と、検知信号に応じて降圧回路から点灯回路への電
源供給を停止させるとともに、電源供給を停止させてか
ら所定の停止時間経過の後、切換回路を制御して二次電
池からの電源を点灯回路に供給させる点灯制御回路とか
らなるので、商用電源が停電したとき、切換回路を制御
して二次電池からの電源を供給させる前に、点灯制御回
路が電源監視回路からの検知信号により降圧回路から点
灯回路への電源供給を停止させることによって、降圧回
路を略無負荷の状態にして、平滑用コンデンサの両端電
圧にリップルが発生するのを防止することができるとい
う効果がある。
【0092】請求項4の発明は、点灯制御回路が点灯回
路への電源供給を停止させる停止時間を、商用電源の半
サイクル以上としたので、商用電源が停電したときに、
商用電源の電源電圧に応じて検知信号が一時的に電源監
視回路から出力されなくなるような場合にも、停止時間
が経過したときには、商用電源の電源電圧が十分低下
し、平滑用コンデンサの両端電圧が監視電圧値以下とな
って検知信号が出力されていることによって、安定して
二次電池の電源に切り換えてランプを非常点灯させるこ
とができるという効果がある。
【0093】請求項5の発明は、点灯制御回路が点灯回
路への電源供給を停止させる停止時間を、一度停止した
降圧回路に電圧が印加されてから降圧回路が再起動する
までの時間以上としたので、商用電源の停電により一度
停止した降圧回路が再起動したときにも、点灯回路への
電源供給を停止して降圧回路を略無負荷状態にし、平滑
用コンデンサの両端電圧にリップルが発生するのを防止
することができ、その結果、降圧回路の構成部品にかか
るストレスを低減することができるという効果がある。
【0094】請求項6の発明は、制御手段は、平滑用コ
ンデンサの両端電圧を監視し、両端電圧が所定の監視電
圧値以下に低下したとき、降圧回路の動作を停止させる
電源監視回路と、降圧回路の出力電圧が所定の停止電圧
値以下に低下したことを判別して降圧回路から点灯回路
への電源供給を停止させるとともに、点灯回路への電源
供給を停止させてから所定の停止時間経過の後、切換回
路を制御して二次電池からの電源を点灯回路に供給させ
る点灯制御回路とからなり、降圧回路の動作が停止され
てから降圧回路の出力電圧が停止電圧値以下に低下する
までの低下時間を、一度停止した降圧回路に電圧が印加
されてから降圧回路が再起動するまでの再起動時間より
も短く設定し、且つ低下時間と停止時間との和を再起動
時間よりも長く設定したので、商用電源が停電したと
き、切換回路を制御して二次電池からの電源を点灯回路
に供給させる前に、電源監視回路が降圧回路の動作を停
止させ、且つ点灯制御回路が降圧回路から点灯回路への
電源供給を停止させることによって、平滑用コンデンサ
の両端電圧にリップルが発生するのを確実に防止するこ
とができ、低下時間を再起動時間よりも短く設定し、且
つ低下時間と停止時間との和を再起動時間よりも長く設
定したことによって、降圧回路が再起動したときには、
降圧回路は、点灯回路への電源供給が停止されて略無負
荷状態になっているため、降圧回路の構成部品にかかる
ストレスを低減することができるという効果がある。
【0095】請求項7の発明は、降圧回路は、互いに独
立した出力端を複数個有し、点灯制御回路は、降圧回路
の出力電圧が停止電圧値以下に低下したことを、降圧回
路の点灯回路に電源供給する出力端を除く何れかの出力
端からの電圧により判別するので、点灯回路に接続され
たランプの状態に影響されることなく低下時間を安定さ
せることができ、降圧回路が再起動する前に、確実に降
圧回路から点灯回路への電源供給を停止することができ
るという効果がある。
【0096】請求項8の発明は、消灯回路は、商用電源
の全波に対して動作電圧下限値を設定したことを特徴と
し、平滑用コンデンサの両端電圧が監視電圧値以下に低
下する前に、確実に消灯回路から消灯信号を出力させる
ことができるという効果がある。
【0097】請求項9の発明は、ランプ及び請求項1〜
8の何れかに記載の防災用照明装置を収納する器具本体
と、ランプにより照らし出されるように器具本体に取り
付けられて誘導方向を示す表示手段とを備え、オン/オ
フに応じて商用電源の電源電圧に関わらず消灯回路に消
灯信号を出力させるスイッチを器具本体の外に設けたの
で、スイッチを所望の場所に配置し、使用者が容易に操
作してランプを消灯させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略ブロック図である。
【図2】同上の回路図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の消灯回路の他の回路図である。
【図5】実施形態2を示す概略ブロック図である。
【図6】同上の回路図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の他の動作説明図である。
【図9】実施形態3を示す概略ブロック図である。
【図10】同上の回路図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】実施形態4を示す回路図である。
【図13】実施形態5を示す構成図である。
【図14】従来例を示す回路図である。
【図15】同上の他の回路図である。
【符号の説明】
10 整流回路 11 降圧回路 12 点灯回路 13 切換回路 14 制御手段 15 消灯回路 15a 消灯検出回路 16a 点灯制御回路 17a 電源監視回路 18 充電回路 C1 平滑用コンデンサ SW1 スイッチ Lp ランプ Va 二次電池 Vs 商用電源

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を整流する整流回路と、整流回
    路の出力電圧を平滑する平滑用コンデンサと、平滑用コ
    ンデンサにより平滑された直流電圧を降圧する降圧回路
    と、降圧回路からの出力電圧により充電される二次電池
    と、二次電池又は降圧回路からの出力を電源として動作
    し、ランプを点灯させる点灯回路と、二次電池から点灯
    回路への電源供給を入り切りする切換回路と、平滑用コ
    ンデンサの両端電圧を監視し、商用電源の通電時には降
    圧回路からの電源を点灯回路に供給させてランプを点灯
    させ、停電時には、平滑用コンデンサの両端電圧の監視
    結果に応じて二次電池からの電源を点灯回路に供給させ
    てランプを点灯させる制御手段とを備え、停電時、制御
    手段は、降圧回路から点灯回路への電源供給を停止させ
    てランプを消灯させた後に、切換回路を制御して二次電
    池からの電源を点灯回路に供給させることを特徴とする
    防災用照明装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、商用電源の電源電圧が所定
    の動作電圧下限値以下に低下したときランプを消灯させ
    る消灯信号を出力する消灯回路と、消灯信号に応じて降
    圧回路から点灯回路への電源供給を停止させる点灯制御
    回路と、平滑用コンデンサの両端電圧を監視し、両端電
    圧が所定の監視電圧値以下に低下したとき、切換回路を
    制御して二次電池からの電源を点灯回路に供給させる電
    源監視回路とからなり、消灯回路の動作電圧下限値を電
    源監視回路の監視電圧値よりも大きくしたことを特徴と
    する請求項1記載の防災用照明装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、平滑用コンデンサの両端電
    圧を監視し、両端電圧が所定の監視電圧値以下に低下し
    たとき、検知信号を出力する電源監視回路と、検知信号
    に応じて降圧回路から点灯回路への電源供給を停止させ
    るとともに、電源供給を停止させてから所定の停止時間
    経過の後、切換回路を制御して二次電池からの電源を点
    灯回路に供給させる点灯制御回路とからなることを特徴
    とする請求項1記載の防災用照明装置。
  4. 【請求項4】 点灯制御回路が点灯回路への電源供給を
    停止させる停止時間を、商用電源の半サイクル以上とし
    たことを特徴とする請求項3記載の防災用照明装置。
  5. 【請求項5】 点灯制御回路が点灯回路への電源供給を
    停止させる停止時間を、一度停止した降圧回路に電圧が
    印加されてから降圧回路が再起動するまでの時間以上と
    したことを特徴とする請求項3記載の防災用照明装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、平滑用コンデンサの両端電
    圧を監視し、両端電圧が所定の監視電圧値以下に低下し
    たとき、降圧回路の動作を停止させる電源監視回路と、
    降圧回路の出力電圧が所定の停止電圧値以下に低下した
    ことを判別して降圧回路から点灯回路への電源供給を停
    止させるとともに、点灯回路への電源供給を停止させて
    から所定の停止時間経過の後、切換回路を制御して二次
    電池からの電源を点灯回路に供給させる点灯制御回路と
    からなり、降圧回路の動作が停止されてから降圧回路の
    出力電圧が停止電圧値以下に低下するまでの低下時間
    を、一度停止した降圧回路に電圧が印加されてから降圧
    回路が再起動するまでの再起動時間よりも短く設定し、
    且つ低下時間と停止時間との和を再起動時間よりも長く
    設定したことを特徴とする請求項1記載の防災用照明装
    置。
  7. 【請求項7】 降圧回路は、互いに独立した出力端を複
    数個有し、点灯制御回路は、降圧回路の出力電圧が停止
    電圧値以下に低下したことを、降圧回路の点灯回路に電
    源供給する出力端を除く何れかの出力端からの電圧によ
    り判別することを特徴とする請求項6記載の防災用照明
    装置。
  8. 【請求項8】 消灯回路は、商用電源の全波に対して動
    作電圧下限値を設定したことを特徴とする請求項2記載
    の防災用照明装置。
  9. 【請求項9】 ランプ及び請求項1〜8の何れかに記載
    の防災用照明装置を収納する器具本体と、ランプにより
    照らし出されるように器具本体に取り付けられて誘導方
    向を示す表示手段とを備え、オン/オフに応じて商用電
    源の電源電圧に関わらず消灯回路に消灯信号を出力させ
    るスイッチを器具本体の外に設けたことを特徴とする防
    災用照明器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100652127B1 (ko) 2004-12-24 2006-11-30 강성화 배터리 전원으로만 동작되는 배터리 내장형 다기능 무선유도등

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KR100652127B1 (ko) 2004-12-24 2006-11-30 강성화 배터리 전원으로만 동작되는 배터리 내장형 다기능 무선유도등

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