JP4439667B2 - 非常用照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、非停電時には商用交流電源により、停電時にはバッテリ電源をインバータで高周波に変換して放電ランプ点灯させる非常用照明の電源装置に係り、特に電気特性の異なる放電ランプによらず使用できる非常用照明の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は例えば特開平5−205884号公報に示された従来の非常用点灯装置の回路図である。図においてEは商用交流電源、RyLは商用交流電源Eに接続された停電検知用のリレーコイル、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4は安定器1の出力端子側に接続され停電検知用のリレーコイルRyLによって作動されるリレー接点、FLはリレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4にフィラメントFLa、FLbが接続された放電ランプである。
【0003】
T1は商用交流電源Eに一次巻線T1aが接続された降圧トランス、2は降圧トランスT1の二次巻線T1bに接続された全波整流回路、Bは全波整流回路2に抵抗R1を介して接続されたバッテリ、3はリレーコイルRyLにより制御されるリレー接点Ry5 を介してバッテリBに接続される高周波変換用のプッシュ・プル型のインバータであり、このインバータ3の高周波交流側の出力端子はリレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4を介して、放電ランプFLの各フィラメントFLa、FLbに接続されている。また、インバータトランスT2の二次巻線T2bにリレー接点Ry2、Ry3 を介して放電ランプFLのフィラメントFLa、FLbが接続され、二次巻線T2bの両側には、リレー接点Ry1、Ry4を介して、フィラメントFLa、FLbに接続されている。
【0004】
インバータ3は、バッテリBの正極側がリレー接点Ry5 を介して一次巻線T2aの中間タップT2atに接続されたインバータトランスT2、エミッタがバッテリBの負極側に各々接続され、コレクタが一次巻線T2aの一端と他端に各々接続され、ベースがインバータトランスT2のタイミング設定用の制御巻線T2c一端と他端に各々接続され、さらに、ドライブ用の抵抗R2または抵抗R3および抵抗R4を介して、リレー接点Ry5および中間タップT2atの接続点に各々接続されているプッシュ・プルのトランジスタQ1、Q2、インバータトランスT2に並列に接続されたコンデンサC1から構成される。
【0005】
4は抵抗R4に対して並列に接続されインバータ3の発振を制御する制御手段であり、コレクタ・エミッタが抵抗R4に対して並列に接続され、ベースがインバータ3の発振を制御する集積回路素子IC5に接続されたトランジスタQ3、トランジスタQ3のベース・コレクタ間に接続された抵抗R5、コレクタ・エミッタがIC5に接続されたトランジスタQ4、トランジスタQ4のコレクタとトランジスタQ3のコレクタ間に接続された抵抗R6から構成されている。
【0006】
11はトランジスタQ4のベースに接続されバッテリBの電圧を検出する電圧検出手段であり、リレーRy5を介してバッテリーBの正極と負極間に直列に接続されたツェナダイオードZD1および抵抗R7から構成され、ツェナダイオードZD1と抵抗R7の接続点にトランジスタQ4のベースに接続されている。
【0007】
次に動作を説明する。まず、停電でないときは、停電検知用のリレーコイルRyLにより、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4は安定器1側に切り換わり、リレー接点Ry5はバッテリBとインバータ3とを切り離し、安定器1を介して商用交流電源Eにより放電ランプFLが点灯されるとともに、降圧トランスT1で降圧され、全波整流回路2で全波整流されてバッテリBを充電する。
【0008】
停電のときは、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4はインバータ3側に切り換わり、リレー接点Ry5はバッテリBとインバータ3とを接続する。そして、電圧検出手段11によりバッテリBの電圧が所定値以上のときは、ツェナダイオードZD1はオンし、トランジスタQ4をオンさせてトランジスタQ3のベース電流をオフし、インバータ3に通常の発振を行なわせる。反対に、バッテリBの電圧が低下し、電圧検出手段11のツェナダイオードZD1がオフすると、トランジスタQ4がオフした以後は、IC5はパルス出力を行ない、抵抗R4に流れる電流をトランジスタQ3にバイパスし、図8に示すように放電ランプFLの点灯で明暗を繰り返させ、バッテリBの放電終了が近いことを知らしめるとともに、バッテリBからの放電量を低下させ放電ランプFLの平均の明るさを低下させることにより、寿命を長くさせる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の非常非常用照明装置では、同一の回路構成では電気特性の異なる放電ランプFLを使用できず、放電ランプFLの種類に応じてインバータトランスT2やバッテリBを変えなければならず、電源装置と電池等の標準化を図れず、また、抵抗の小さい放電灯ランプを使用した場合、電流が多く流れるため装置に異常が生じたり、停電のときは、バッテリBがすぐなくなり、規定された明るさと時間を保つことができないという問題があった。
【0010】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、簡単な回路により、電源装置と電池等の標準化ができ、規定された明るさと時間を保つことができる非常用照明装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る非常用照明装置は、非停電時には、商用交流電源から電力を供給するとともに、非常用のバッテリを充電し、前記商用交流電源が停電のときは、前記バッテリからの直流をインバータでスイッチング素子をオン・オフして変換した高周波電力で放電ランプを点灯させる非常用照明装置において、停電時に、前記バッテリの放電電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の出力があらかじめ定められた基準値となるように前記インバータを制御するインバータ制御手段と、を備える。
【0012】
また、非停電時には商用交流電源から電力を供給するとともに、非常用のバッテリを充電し、前記商用交流電源が停電のときは、前記バッテリからの直流をインバータでスイッチング素子をオン・オフして変換した高周波電力で放電ランプを点灯させる非常用照明装置において、停電時に、前記バッテリの放電電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の出力があらかじめ定められた基準値となるように前記インバータに入力する電圧を変えるようにしたDC−DCコンバータと、を備える。
【0013】
また、電流検出手段は、インバータの入力チョークコイルの両端電圧を検出し、前記チョークコイルの直流抵抗により、両端に生じる電圧の差から、電流を検出するものである。
【0014】
また、電流検出手段は、インバータに直列に接続した電流検出抵抗に基づいて電流値を検出するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は実施の形態1を示す非常用照明の電源装置の回路図、図2は動作を示す波形図である。図1において、Eは商用交流電源、RyLは商用交流電源Eに接続された停電検知用のリレーコイル、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4は安定器1の出力端子側に接続され停電検知用のリレーコイルRyLによって作動されるリレー接点、FLはリレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4にフィラメントFLa、FLbが接続された放電ランプである。
【0016】
T1は商用交流電源Eに一次巻線T1aが接続された降圧トランス、2は降圧トランスT1の二次巻線T1bに接続された全波整流回路、Bは全波整流回路2に抵抗R1を介して接続されたバッテリ、3はリレーコイルRyLにより制御されるリレー接点Ry5とチョークコイルL1を介してバッテリBに接続される高周波変換用のプッシュ・プル型のインバータであり、このインバータ3の高周波交流側の出力端子はリレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4を介して、放電ランプFLの各フィラメントFLa、FLbに接続されている。
【0017】
なお、インバータ3の高周波交流側の出力端子とリレー接点Ry1及びリレー接点Ry4の間にフィラメント電流値を定めるコンデンサC3、C4が挿入され、高周波交流側の出力端子とリレー接点Ry2の間にバラストコンデンサC2が挿入されている。
5はチョークコイルL1に並列に接続されバッテリBの放電電流を検出する電流検出手段、4は電流検出手段5で検出された電流と基準値の比較結果に基づいてインバータ3を制御するインバータ制御手段である。
【0018】
電流検出回路5はチョークコイルL1の両端とバッテリBの負極の間に各々直列に接続され電圧を引き出す抵抗R23、R24及び抵抗R25、R26、抵抗R23、R24の接続点と抵抗R25、R26の接続点と各々接続され、チョークコイルL1の抵抗成分による電圧降下を比較し電流値を出力する比較回路から構成される。
【0019】
インバータ3は、バッテリBの正極側がリレー接点Ry5を介して一次巻線T2aの中間タップT2atに接続されたインバータトランスT2、エミッタがバッテリBの負極側に各々接続され、コレクタが一次巻線T2aの一端と他端に各々接続され、ベースがインバータトランスT2のタイミング設定用の制御巻線T2c一端と他端に各々接続されているプッシュ・プルのトランジスタQ1、Q2、インバータトランスT2に並列に接続された共振コンデンサC1、トランジスタQ2のベースとインバータ制御手段4の間に接続された抵抗R2から構成される。
【0020】
インバータ制御手段4は、バッテリBの両極に並列に接続されるとともに、直列に接続された分圧抵抗R21、R22、比較回路6とバッテリBの負極間に直列に接続された抵抗R27、R28、抵抗R28に並列に接続されたノイズ除去用コンデンサ21、分圧抵抗R21、R22の接続点とバッテリBの負極及び抵抗R27、R28の接続点に接続されたインバータ制御用集積回路素子IC1、コレクタがインバータ3の抵抗R2に接続され、エミッタが抵抗R20とリレーRy5を介してバッテリBの正極に接続され、ベースがダイオードD23を介して集積回路IC1に接続されたトランジスタQ21から構成されている。
【0021】
次に動作を図1と図2により説明する。図2(a)はバッテリBの放電電流の変化、同図(b)はインバータ用集積制御回路IC1の出力波形、同図(c)はバッテリBの電圧の変化、同図(d)は放電ランプの出力変化を示す図である。
まず、停電でないときは、停電検知用のリレーコイルRyLにより、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4は安定器1側に切り換え、リレー接点Ry5はバッテリBとインバータ3とをオフとし、安定器1を介して商用交流電源Eにより放電ランプFLが点灯されるとともに、降圧トランスT1で降圧され、全波整流回路2で全波整流されてバッテリBを充電する。
【0022】
停電のときは、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4はインバータ3側に切り換わり、リレー接点Ry5がオンとなりバッテリBの正極がチョークコイルL1を介してインバータ3とを接続し、また、バッテリBの正極がインバータ制御手段4と接続される。インバータ制御手段4においてはバッテリBから入力された電圧が抵抗R21、R22で分圧されインバータ制御用集積回路IC1に入力され、また、バッテリBから入力された電圧が抵抗R20を介してトランジスタQ21のエミッタに印加される。
【0023】
一方、チョークコイルL1に流れる電流は、電流検出手段5により検出される。チョークコイルL1に流れる直流抵抗により、チョークコイルL1の両端に発生した電圧差が比較回路6に入力され、インバータの入力電流値としてインバータ制御用集積回路IC1に入力される。そして、インバータ制御用集積回路IC1では、チョークコイルL1の両端の電位差、即ち放電電流の値と抵抗R21、R22を分圧して設定した電圧、即ち基準電流値とを比較し、図2(a)に示すように基準電流値Aを越えるときは過電流と判定し、図2(b)に示すように、オン時間が短いパルス信号を出力し、基準電流値A以下のときはオン時間が長いパルス信号を出力する。
【0024】
このインバータ制御用集積回路IC1からの出力信号がトランジスタQ21のベースに印加されトランジスタQ21がオン・オフし、基準電流値Aを越えるときは、インバータ3のオン時間が短く、基準電流値A以下のときはオン時間が長くなる。そして、トランジスタQ21がオンのときにインバータ3のトランジスタQ2のベースにバッテリBからの電流が抵抗R20、R2を介して印加され、トランジスタQ2がオンとなる。
【0025】
トランジスタQ2がオンすると、バッテリBの正極→チョークコイルL1→トランスT2の一次巻線T2b→トランジスタQ2→バッテリBの負極の閉ループで電流が流れる。この電流の流れにより一次巻線T2a、T2bに起電力が生じ共振コンデンサC1との間で共振が生じ、また、3次巻線T2Cに誘起電圧が生じ、この電圧はトランジスタQ2を順バイアスし、トランジスタQ1を逆バイアスするのでトランジスタQ2は充分にオンし、トランジスタQ1は完全にオフする。
【0026】
次に、一次巻線T2a、T2bには共振により共振電圧が発生するが、共振電圧がマイナス方向に反転すると、三次巻線T2cも反転するため、トランジスタQ2がオフし、トランジスタQ1がオンしかかる。これにより、バッテリBの正極→チョークコイルL1→トランスT2の一次巻線T2a→バッテリBの負極の閉ループで電流が流れ始める。そして、3次巻線T2Cの誘起電圧はトランジスタQ1を順バイアスし、トランジスタQ2を逆バイアスするのでトランジスタQ1は充分にオンし、トランジスタQ2は完全にオフする。
【0027】
このように、インバータ制御用集積回路IC1からの出力信号によりトランジスタQ21がオンのときに、以上の動作を繰り返しインバータ3が動作し、トランスT2の二次巻線に接続された放電灯FLが点灯する。
【0028】
このように、停電のとき、バッテリBの放電は放電灯の種類により過電流が流れないように、基準値を越えるときは、インバータ3が作動する時間を少なく制御してバッテリBの放電を基準値となるように抑制するので、定められた規定時間経過後も、バッテリBは放電基準電圧以上の電圧を保つことができる。
【0029】
この様子を図2(c)に示す。図において実線はこの発明による非常照明の電源装置の制御を行った場合のバッテリBの電圧の変化、一点鎖線は従来の非常照明の電源装置のバッテリBの電圧の変化を示す。点線Bは放電ランプFLの明るさの下限となる放電基準電圧であり、規定時間t6は放電基準電圧に達する時間で法律に定められている。従来のものは放電ランプにより時間t5でt6の規定時間前に放電基準電圧になる(c点)が、この発明によるものは放電基準電圧に達する時間t7(a点)は規定時間t6の後(b点)である。
なお、t1〜t2は放電初期、t2〜t3は定電圧域、t3以降は放電末期の低下域を示す。
【0030】
また、放電ランプFLの出力(明るさ)は図2(d)に示すように、時間t1の点灯開始後t4まではインバータ3のオン、オフの期間で明るさがきまり、t4以降はバッテリBの電圧低下に伴い暗くなる。
【0031】
以上のように電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、規定された明るさと時間を保つことができる。また、放電ランプによって電源装置と電池等を変える必要がないので、電源装置と電池等を標準化することができる
【0032】
実施の形態2.
図3は実施の形態2を示す非常用照明の電源装置の回路図である。本実施の形態は実施の形態1で示した電流検出手段5に代えて電流検出用の抵抗を設けたものである。図において実施形態1の図1と同じまたは同等のものには同じ符号を付し説明を省略する。R29はトランジスタQ1、Q2のエミッタの接続点とバッテリBの負極間に挿入した電流検出手段である電流検出抵抗であり、電流検出抵抗R29のトランジスタQ1、Q2のエミッタの接続点側からインバータ制御用集積回路IC1に接続されている。
【0033】
この構成により、停電のときは、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4はインバータ3側に切り換わり、リレー接点Ry5がオンとなりバッテリBの正極がチョークコイルL1を介してインバータ3とを接続され、また、バッテリBの正極がインバータ制御手段4と接続される。インバータ制御手段4においてはバッテリBから入力された電圧が抵抗R21、R22で分圧されインバータ制御用集積回路IC1に入力され、また、バッテリBから入力された電圧が抵抗R20を介してトランジスタQ21のエミッタに印加される。
【0034】
一方、インバータの入力電流が電流検出抵抗R29で検出され、インバータ制御用集積回路IC1に入力される。そして、インバータ制御用集積回路IC1では、検出された電流を抵抗R21、R22で分圧して設定した電圧、即ち基準電流値とを比較し、基準電流値を越えるときはオン時間が短いパルス信号を出力し、基準電流値以下のときはオン時間が長いパルス信号を出力し、検出された電流が基準値となるようにする。
【0035】
このインバータ制御用集積回路IC1からの出力信号がトランジスタQ21のベースに印加されトランジスタQ21がオン・オフし、トランジスタQ21がオンのときにインバータ3のトランジスタQ2のベースにバッテリBからの電流が抵抗R20、R2を介して印加され、トランジスタQ2がオンとなる。
以下の動作は実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
【0036】
以上のように電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、簡単な回路で規定された明るさと時間を保つことができる。
【0037】
実施の形態3.
図4は実施の形態3を示す非常用照明の電源装置の回路図、図5は動作を示す波形図である。本実施の形態は実施の形態2のインバータ制御手段をDC−DCコンバータに代えたものである。図4において実施形態2の図3と同じまたは同等のものには同じ符号を付し説明を省略する。7はDC−DCコンバータであり、電流検出抵抗R29のトランジスタQ1、Q2のエミッタの接続点側とバッテリBの負極間に直列に接続された抵抗R31、R32、抵抗R32と並列に接続されたノイズ除去用コンデンサC21、バッテリBに接続リレーRy5を介して並列に接続されるとともに、抵抗R31、R32の接続点に接続されたコンバータ制御用IC2、ベースがコンバータ制御用IC2に接続され、コレクタがリレーRy5を介してバッテリBの正極に接続され、エミッタがチョークコイルL21に接続されたトランジスタQ22、トランジスタQ22とバッテリBの負極間に接続されたダイオードD21、チョークコイルL21の出力側とバッテリBの負極間に接続されたコンデンサC22から構成されている。DC−DCコンバータ7の出力はチョークコイルL21とコンデンサC22の接続点であり、インバータ3の抵抗R2とチョークコイルL1が接続されている。
【0038】
この構成により、停電のときは、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4はインバータ3側に切り換わり、リレー接点Ry5がオンとなりバッテリBの正極がDCーDCコンバータ7とを接続される。DCーDCコンバータ7においてはバッテリBから入力された電圧がコンバータ制御集積回路IC2に入力され、また、バッテリBから入力された電圧がトランジスタQ22のエミッタに印加される。
【0039】
一方、インバータの入力電流が電流検出抵抗R29で検出され、コンバータ制御用集積回路IC2に入力される。そして、コンバータ制御用集積回路IC2では、検出された電流をコンバータ制御用集積回路IC2の内部基準値と比較し、基準値を越えるときはオン時間が短いパルス信号を出力し、基準値以下のときはオン時間が長いパルス信号を出力し、検出された電流基準値となるようにする。
【0040】
このコンバータ制御用集積回路IC2からの出力信号がトランジスタQ22のベースに印加されトランジスタQ22がオン・オフし、チョークコイルL21と転流ダイオードD21及び平滑用コンデンサC22で図5の実線に示すように一定の電圧をインバータ3に出力する。一点鎖線はバッテリBの電圧を示す。
【0041】
DC−DCコンバータ7の出力がインバータ3のトランジスタQ2のベースに抵抗R2を介して印加され、トランジスタQ2がオンとなる。
以下の動作は実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
【0042】
以上のように電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、規定された明るさと時間を保つことができる。
【0043】
実施の形態4.
図6は実施の形態4を示す非常用照明の電源装置の回路図である。本実施の形態は実施の形態3の電流検出抵抗R29に代えて、実施の形態1で示した電流検出手段と同じものを使用したものである。
図5において実施形態1の図1または実施の形態3と同じまたは同等のものには同じ符号を付し説明を省略する。
電流検出手段5の接続は実施の形態1とは異なり、DC−DCコンバータ7の出力に接続されたチョークコイルL1の両端電圧から電流検出手段5により電流値をDC−DCコンバータ7に入力する。
【0044】
この構成により、停電のときは、リレー接点Ry1、Ry2、Ry3、Ry4はインバータ3側に切り換わり、リレー接点Ry5 がオンとなりバッテリBの正極がDCーDCコンバータ7とを接続される。DCーDCコンバータ7においてはバッテリBから入力された電圧がコンバータ制御集積回路IC2に入力され、また、バッテリBから入力された電圧がトランジスタQ22のエミッタに印加される。
【0045】
一方、チョークコイルL1に流れる電流は、電流検出手段5により検出される。チョークコイルL1に流れる直流は、チョークコイルL1の両端に発生した電圧差として比較回路6に入力され、インバータの入力電流値としてコンバータ制御用集積回路IC2に入力される。そして、入力された電流値をコンバータ制御用集積回路IC2の内部基準値と比較し、基準値を越えるときはオン時間が短いパルス信号を出力し、基準値以下のときはオン時間が長いパルス信号を出力し、検出された電流が基準値となるようにする。
【0046】
このコンバータ制御用集積回路IC2からの出力信号がトランジスタQ22のベースに印加されトランジスタQ22がオン・オフし、チョークコイルL21と転流ダイオードD21及び平滑用コンデンサC22で一定の電圧をインバータ3に出力する。一点鎖線はバッテリBの電圧を示す。
以下の動作は実施の形態3と同様であり、説明を省略する。
【0047】
以上のように電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、規定された明るさと時間を保つことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、非停電時には、商用交流電源から電力を供給するとともに、非常用のバッテリを充電し、前記商用交流電源が停電のときは、前記バッテリからの直流をインバータでスイッチング素子をオン・オフして変換した高周波電力で放電ランプを点灯させる非常用照明装置において、停電時に、前記バッテリの放電電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の出力があらかじめ定められた基準値となるように前記インバータを制御するインバータ制御手段と、を備えたので、電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、規定された明るさと時間を保つことができる。また、放電ランプによって電源装置と電池等を変える必要がないので、電源装置と電池等を標準化することができる。
【0049】
また、非停電時には商用交流電源から電力を供給するとともに、非常用のバッテリを充電し、前記商用交流電源が停電のときは、前記バッテリからの直流をインバータでスイッチング素子をオン・オフして変換した高周波電力で放電ランプを点灯させる非常用照明装置において、停電時に、前記バッテリの放電電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の出力があらかじめ定められた基準値となるように前記インバータに入力する電圧を変えるようにしたDC−DCコンバータと、を備えたので、電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、規定された明るさと時間を保つことができる。また、放電ランプによって電源装置と電池等を変える必要がないので、電源装置と電池等を標準化することができる。
【0050】
また、電流検出手段は、インバータの入力チョークコイルの両端電圧を検出し、前記チョークコイルの直流抵抗により、両端に生じる電圧の差から、電流を検出するので、回路を簡単にして電気特性の異なる放電ランプの種類によらず、規定された明るさと時間を保つことができる。
【0051】
また、電流検出手段は、インバータに直列に接続した電流検出抵抗に基づいて電流値を検出するので、回路を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す非常用照明装置の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す非常用照明装置の動作波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す非常用照明装置の回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す非常用照明装置の回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す非常用照明装置の動作波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す非常用照明装置の回路図である。
【図7】 従来の非常用点灯装置の回路図である。
【図8】 従来の非常用点灯装置のインバータの出力の変化を示す波形図である。
【符号の説明】
E 商用交流電源、B バッテリ、3 インバータ、Q1、Q2 スイッチング素子、FL 放電ランプ、5 電流検出手段、4 インバータ制御手段、R29 電流検出用抵抗、7 コンバータ。
Claims (4)
- 非停電時には、商用交流電源から電力を供給するとともに、非常用のバッテリを充電し、前記商用交流電源が停電のときは、前記バッテリからの直流をインバータでスイッチング素子をオン・オフして変換した高周波電力で放電ランプを点灯させる非常用照明装置において、
停電時に、前記バッテリの放電電流を検出する電流検出手段と、
この電流検出手段の出力があらかじめ定められた基準値となるように前記インバータを制御するインバータ制御手段と、
を備えたことを特徴とする非常用照明装置。 - 非停電時には商用交流電源から電力を供給するとともに、非常用のバッテリを充電し、前記商用交流電源が停電のときは、前記バッテリからの直流をインバータでスイッチング素子をオン・オフして変換した高周波電力で放電ランプを点灯させる非常用照明装置において、
停電時に、前記バッテリの放電電流を検出する電流検出手段と、
この電流検出手段の出力があらかじめ定められた基準値となるように前記インバータに入力する電圧を変えるようにしたDC−DCコンバータと、
を備えたことを特徴とする非常用照明装置。 - 電流検出手段は、インバータの入力チョークコイルの両端電圧を検出し、前記チョークコイルの直流抵抗により、両端に生じる電圧の差から、電流を検出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の非常用照明装置。
- 電流検出手段は、インバータに直列に接続した電流検出抵抗に基づいて電流値を検出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の非常用照明装置。
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