JP2001337564A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001337564A
JP2001337564A JP2000155147A JP2000155147A JP2001337564A JP 2001337564 A JP2001337564 A JP 2001337564A JP 2000155147 A JP2000155147 A JP 2000155147A JP 2000155147 A JP2000155147 A JP 2000155147A JP 2001337564 A JP2001337564 A JP 2001337564A
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image forming
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Masatoshi Kishino
政利 岸野
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カール補正手段を備えた画像形成装置におい
て、新たな種類の用紙を使用する場合であっても、その
用紙に適合するカール補正量をより簡単でかつ適切に設
定できるようにする。 【解決手段】 記憶手段65に記憶されているカール補
正用制御情報を書き換える書換え操作手段70が、記憶
手段65に記憶されている既存の制御情報を所定の形式
で表示する表示手段71と、その表示手段71に表示さ
れる当該制御情報を参照しながら新たな情報を入力する
入力手段72とで構成される。そして、新たな種類の用
紙を使用する場合は、その新たな種類の用紙の情報を前
記既存の制御情報に前記入力手段72により追加入力し
て書き換える。また、その新たな種類の用紙のカール補
正量に関する制御情報を新規に作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
用いた複写機、プリンタ、複合機等に代表される画像形
成装置に係り、特に、画像情報に応じて形成されるトナ
ー像の用紙への定着後に生じる用紙のカール(湾曲変
形)を補正するカール補正手段を備えた画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置で
は、一般に、感光体等の像担持体に画像情報に応じて形
成される静電潜像を現像剤により現像し、その現像によ
り得られたトナー像を用紙に直接又は中間転写体を介し
て転写した後、その用紙を定着用加熱ロールと加圧ロー
ル又はベルトとの間(圧接部)を通してトナー像を用紙
に定着させることにより画像形成が行われるが、その定
着後の用紙が表面側又は裏面側に反るように湾曲変形す
る現象、いわゆるカールが発生する。そして、このよう
なカールが発生すると、その用紙が定着後の用紙搬送路
においてカールが原因で紙詰まりを起こしたり、その用
紙が画像形成後においてカールの存在により取り扱いに
くい等の不具合があった。そこで、従来の画像形成装置
のなかには、その定着後に発生する用紙のカールを補正
するためのカール補正装置を設ける場合がある。
【0003】カール補正装置としては、例えば、図16
aに例示するように弾性ロール100とこの弾性ロール
100を押圧して湾曲したニップ搬送部Nを形成しなが
ら回転する押圧ロール110とからなるロールニップ方
式のものや(特開平8−217313号公報など)、同
図bに例示するように支持ロール210、220に掛け
回されて回転するベルト200とこのベルト200の支
持ロール間となる部分を押圧して湾曲したニップ搬送部
Nを形成しながら回転する押圧ロール230とからなる
ベルトニップ方式のもの(特開平4−338060号公
報、特開平10−87141号公報など)が主に知られ
ている。このようなカール補正装置は、そのいずれの方
式のものも、定着後の用紙Pを弾性ロール100又はベ
ルト200と押圧ロール110、230との間の湾曲し
たニップ搬送部Nを通過させて、その用紙をカールした
方向とは反対側の方向に一時的に湾曲変形させることに
より、カールのない状態にするようになっている。
【0004】そして、従来のカール補正装置を備えた画
像形成装置においては、定着後に発生するカールが用紙
の種類やその用紙に形成する画像の密度や湿度等の違い
により異なる結果(状態)となるため、そのカール補正
装置により補正するカール補正量を用紙の種類や画像密
度等に応じて調整するようにしている。すなわち、前述
したようなカール補正装置においては、一般に、弾性ロ
ール100やベルト200を押圧する押圧ロール11
0,230の押圧量(押し込む量)を変えことによりカ
ール補正量を調整するように構成し、使用する用紙の種
類、画像密度、湿度等の検知情報に応じてカール補正量
(押圧ロールの押圧量)を変更するように制御してい
る。なお、このようなカール補正量の調整は、一般にそ
のカール補正量と用紙の種類、画像密度、湿度等の条件
とを関連付けた制御情報を予め作成して記憶させてお
き、かかる制御情報に基づいて押圧ロールの押圧量を制
御するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
カール補正量を調整できるカール補正装置を備えた画像
形成装置にあっては、近年における用紙の種類の多様化
(多品種化)等により、たとえば前記制御情報には含ま
れていない新しい種類の用紙を使用したい場合がある
と、その用紙に適合したカール補正量が不明であるた
め、適切なカール補正を行うことができず十分に対処す
ることができなかった。
【0006】ちなみに、本出願人は、このような新たな
用紙を使用する場合であっても対処することが可能なカ
ール補正装置について提案している(特開平6−144
679号公報)。すなわち、この提案のカール補正装置
は、カール補正量を制御する制御装置における制御情報
を使用環境等に対応させるように書き換える手段を備え
たカール補正装置であって、例えば使用する用紙が標準
的な用紙と異なる性質をもつ場合に、予め設定されてい
るカール補正量(カール補正強度)に所定の補正係数
(例えば1.5の数値)をかけることによりカール補正
量を調整して対処するものである。
【0007】しかし、この提案のカール補正装置におい
ては、そのカール補正量の調整に際して補正係数という
抽象的な要素を使用するため、制御情報の書き換え操作
がわかりにくいという難点がある。また、既存の制御情
報を補正係数によって一律に補正して書き換えるため、
画像密度や湿度等の条件の違いに応じてその新たな用紙
に適合したカール補正量に調整できない場合が多い。さ
らに、新たに書き換えた制御情報はあくまでその書き換
えを行ったカール補正装置のみに使用されるものである
ため、かかるカール補正装置を備えた同様の画像形成装
置が複数台あるようなユーザ環境においては、その書き
換え作業を各カール補正装置ごとに行わなければならず
面倒でり、効率の悪い作業が強いられることになってい
た。
【0008】本発明の目的は、上述したような各問題点
を解決することにあり、具体的には主に、新たな種類の
用紙を使用する場合であっても、その用紙に適合するカ
ール補正量をより簡単でかつ適切に設定することができ
るカール補正手段を備えた画像形成装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明(第1発明)は、画像情報に応じてトナー像を
形成するとともにそのトナー像を用紙に定着する作像手
段と、この作像手段の定着後に用紙に生じるカールを補
正するカール補正手段と、このカール補正手段によるカ
ール補正量を少なくとも前記用紙の種類に応じて調整す
る調整手段と、この調整手段により調整するカール補正
量と少なくとも前記用紙の種類とを関連付けて構成され
るカール補正用の制御情報を記憶する記憶手段と、この
記憶手段に記憶されている制御情報に基づいて前記調整
手段のカール補正量調整用の動作を制御する制御手段
と、前記記憶手段に記憶されている制御情報を書き換え
る書換え操作手段とを備えた画像形成装置を前提とし、
前記書換え操作手段が、前記記憶手段に記憶されている
既存の制御情報を所定の形式で表示する表示手段と、そ
の表示手段に表示される当該制御情報を参照しながら新
たな情報を入力する入力手段とを有してなり、かつ、前
記用紙として前記記憶手段に記憶されている既存の制御
情報に含まれていない新たな種類の用紙を使用する場
合、その新たな種類の用紙の情報を、前記表示手段に前
記既存の制御情報について同じカール補正量が適用され
る用紙を分類した用紙群とその同じ用紙群に含まれる用
紙どうしで共通する特性情報とを関連付けた形式で表示
させたうえで、その用紙群のいずれかに追加するように
前記入力手段により入力する構成になっていることを特
徴とするものである。
【0010】この第1発明の画像形成装置によれば、上
記したような新たな種類の用紙を使用する場合、その新
たな種類の用紙の情報が、書換え操作手段における表示
手段及び入力手段を使用して既存のカール補正用制御情
報に追加入力される。すなわち、その新たな種類の用紙
の情報は、特に表示手段に表示される既存の制御情報に
おけるカール補正量に基づいて分類された同じ用紙群に
含まれる用紙どうしで共通する特性情報(厚さ、重さ、
コート層の有無など)を参照しながら、その用紙群のい
ずれかに入力手段を介して追加される。この際、記憶手
段に記憶されている既存の制御情報は、このような新た
な種類の用紙の情報が追加入力された後の制御情報に更
新する形式で書き換えられる。したがって、新たな種類
の用紙に対するカール補正量は、その用紙の特性情報と
似た既存の用紙に対する既存のカール補正量が同様に適
用されることになる。これにより、新たな種類の用紙に
対しては、その用紙の特性情報と似た用紙のカール補正
量に基づくカール補正が実行されるため、かかる用紙に
発生するカールが適切に補正されるようになる。
【0011】また、上記目的を達成するための本発明
(第2発明)は、前記第1発明で前提とした画像形成装
置において、前記書換え操作手段が、前記記憶手段に記
憶されている既存の制御情報を所定の形式で表示する表
示手段と、その表示手段に表示される当該制御情報を参
照しながら新たな情報を入力する入力手段と、任意の用
紙に対して所定のテスト画像情報に基づく前記作像手段
による画像形成と前記カール補正手段によるカール補正
とを試行して当該用紙に適合するカール補正量を選定す
るテストモード操作手段とを有してなり、かつ、前記用
紙として前記記憶手段に記憶されている既存の制御情報
に含まれていない新たな種類の用紙を使用する場合、そ
の新たな種類の用紙に対して前記テストモード操作手段
により前記画像形成及びカール補正を試行して当該用紙
に適用するカール補正量を選定したうえで、その選定し
たカール補正量を、前記表示手段に前記新たな種類の用
紙に対するカール補正量の制御情報を新規に作成し得る
表形式で表示する新規作成表の該当欄に前記入力手段に
より入力する構成になっていることを特徴とするもので
ある。
【0012】この第2発明の画像形成装置によれば、上
記したような新たな種類の用紙を使用する場合、前記書
換え手段における表示手段、入力手段及びテストモード
操作手段を使用して新たな種類の用紙に対するカール補
正量に係る新規の制御情報が作成される。すなわち、そ
の新たな種類の用紙に関する制御情報は、まず当該用紙
に対してテストモード操作手段によるテスト画像情報に
基づく画像形成及びカール補正を試行して当該用紙に適
用するカール補正量を選定したうえで、その選定された
カール補正量を表示手段に表示される制御情報に関する
新規作成表の該当欄に入力手段を介して入力することに
より作成される。この際、記憶手段に記憶されている既
存の制御情報は、このような新たな種類の用紙のために
作成された新規の制御情報を新たに追加する形式で又は
その新規の制御情報を含めて更新する形式で書き換えら
れる。したがって、新たな種類の用紙に対するカール補
正量は、その用紙に適合するように新たに選定されたカ
ール補正量が適用されることになる。これにより、その
新たな種類の用紙に対しては、その用紙に実際に適合し
たカール補正量に基づいたカール補正が実行されるた
め、かかる用紙に発生するカールがより一層適切に補正
されるようになる。
【0013】さらに、上記第1発明及び第2発明の画像
形成装置においては、前記記憶手段に記憶されている制
御情報を外部に出力するとともにその記憶手段に外部か
ら制御情報を入力する情報入出力手段を設けることが好
ましい。
【0014】このように構成した場合には、第1発明又
は第2発明の画像形成装置において新たな種類の用紙の
情報を既存の制御情報中に追加入力した制御情報又はそ
の用紙に対して新たに作成した新規な制御情報を、情報
入出力手段を通して記憶手段から外部に出力したりある
いは外部から記憶手段に入力することができる。これに
より、1つの画像形成装置において新たな種類の用紙に
ついて作成したカール補正用の制御情報を、他の同じ構
成の画像形成装置に入力して利用することができ、同じ
構成の画像形成装置どうしの間において共用することが
可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、本発明
の実施の形態1に係る画像形成装置(例えばプリンタ)
を示すものである。この実施形態1に係る画像形成装置
は、そのハウジング1内に、画像情報(データ)に応じ
たトナー像を形成するとともにそのトナー像を用紙Pに
転写した後に定着する作像システム2と、この作像シス
テム2に所定の用紙Pを供給する給紙システム4と、作
像システム2から排出される定着後の用紙Pに生じるカ
ールを補正するカール補正システム5とが基本的に装備
されている。
【0016】上記作像システム2は、ブラック(K)、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色
成分のトナー像をそれぞれ形成する4つの作像ユニット
10K,10Y,10M、10Cと、この各作像ユニッ
ト10K,10Y,10M、10Cで形成されるトナー
像を中間転写体に一時的に転写させた後に用紙Pに再転
写する中間転写機構20と、この中間転写機構20で転
写されたトナー像を用紙Pに定着させる定着装置30と
でその主要部が構成されている。
【0017】このうち作像ユニット10はいずれも、電
子写真プロセスによりトナー像を形成するものであり、
水平方向に所定の間隔をあけて配設されている。また、
この作像ユニット10はいずれも、基本的に、矢印A方
向に回転するように配設される像担持体としての感光ド
ラム11と、この感光ドラム11の周囲近傍に所定の位
置関係で配設される帯電装置12、潜像書込み装置1
3、現像装置14及び転写装置15とを有している。帯
電装置12としてはスコロトロンタイプの帯電装置が、
潜像書込み装置13としてはレーザビームLBを画像デ
ータに基づいて適宜変調して感光ドラム11に露光走査
するレーザ露光装置(ROS)が、現像装置14として
は例えば各色成分からなるトナーとキャリアからなる二
成分現像剤を用いた二成分現像方式のものが、転写装置
15としてはロールタイプの帯電装置がそれぞれ使用さ
れている。
【0018】また、中間転写機構20は、中間転写体と
しての中間転写ベルト21と、この中間転写ベルト21
を支持して前記各作像ユニット10における感光ドラム
11の転写位置を通過するように矢印B方向に回転走行
させる駆動ロール22、従動ロール23及びバックアッ
プロール24と、このバックアップロール24と対向し
て配置されて二次転写部を構成する二次転写ロール25
とで概略構成されている。定着装置30は、一定方向に
回転駆動する加熱ロール31と、この加熱ロール31に
圧接して定着ニップ部を形成するように複数本の支持ロ
ールに支持されて回転する圧接ベルト32とで概略構成
されている。図中の符号35は、二次転写後の用紙Pを
搬送ベルトに担持させて定着装置30まで搬送する用紙
搬送ベルト機構である。
【0019】上記給紙システム4は、作像システム2に
供給するための用紙Pを収容する複数の給紙トレイ4
0、41、42と、この各給紙トレイ40〜42から用
紙Pを1枚ずつ送り出す用紙送出機構43とで主に構成
されている。また、給紙トレイ40、41、42には、
その各トレイに収容する用紙Pの重量(坪量)及びコー
ト層の有無(コート紙又は普通紙のいずれか)を選択し
て指定する紙種識別スイッチ(図6の符号SW1,SW
2参照)が配設されている。さらに、この給紙システム
4は、ハウジング1に取り付けられる不図示の手差しト
レイからも用紙Pを作像システム2に供給できるように
もなっている。図1中の一点鎖線の一部を指す符号R1
は、各給紙トレイからそれぞれ送り出される用紙Pを作
像システム2の二次転写部まで搬送する給紙路であり、
この給紙路R1は複数の用紙搬送ロール対45と図示し
ない用紙ガイド等にて構成されている。この他、図1中
の一点鎖線の一部を指す符号R2は、定着装置30から
排出される定着後の用紙Pをカール補正システム5を経
由させて排紙トレイ44まで搬送する排紙路であり、複
数の用紙搬送ロール対46と図示しない用紙ガイド等に
て構成されている。また、一点鎖線の一部を指す符号R
3は、定着装置30から排出される定着後の用紙Pの表
裏面を反転させるために搬送する反転路であり、用紙P
の搬送進路を切り替える切替つめ47と複数の用紙搬送
ロール対48と図示しない用紙ガイド等にて構成されて
いる。さらに、一点鎖線の一部を指す符号R4は、両面
画像形成時に反転路R3で表裏面が反転された後の用紙
Pを給紙路R1に再度送り込むように搬送する再送路で
あり、複数の用紙搬送ロール対49と図示しない用紙ガ
イド等にて構成されている。
【0020】上記カール補正システム5は、図1や図2
に示すように、上向きに反ったカールを補正する第1カ
ール補正装置50と、下向きに反ったカールを補正する
第2カール補正装置51と、定着後の用紙Pを導入する
搬入ロール対57と、導入された用紙Pを第1又は第2
カール補正装置50、51のいずれか一方に送り込むよ
うに搬送進路を切り替える切替つめ58と、カール補正
後の用紙Pを排出する搬出ロール対59とでその主要部
が構成されている。
【0021】第1カール補正装置50及び第2カール補
正装置51は、いずれもベルトニップ方式のものであ
り、また、駆動ロール52aと従動ロール52bに掛け
回されて回転するベルト53とこのベルト53の上記ロ
ール52a、52b間となる部分を所定量だけ押圧して
湾曲させたニップ搬送部Nを形成しながら回転する押圧
ロール54とで基本的に構成されている。押圧ロール5
4については、図3に示すように、両矢印方向に変位可
能な変位機構としてのリンク部材55の上部に回転可能
に支持されている。また、このリンク部材55は、その
下部に取り付けられたカムフォロワー55aを介してカ
ム機構としての偏心カム56の回転により矢印方向に変
位するようになっており、これにより、押圧ロール54
の移動量が調整されてベルト53の湾曲度合い(カール
補正量に相当する)を任意に調整できるようになってい
る。
【0022】そして、このカール補正システム5は、定
着後の用紙Pに発生するカールの反り方向に応じて切替
つめ58を切り替えることにより、図4に示すように、
上向きに反ったカールが発生した用紙P(U)について
は第1カール補正装置50側に送り込み、下向きに反っ
たカールが発生した用紙P(D)については第2カール
補正装置51側に送むようになっている。また、このカ
ール補正システム5は、図5に例示するように、定着後
の用紙Pに発生するカールの大きさに応じて押圧ロール
54の移動量を前記変位機構及びカム機構の動作により
所定の4段階に調整することにより、各カール補正装置
50、51によるカール補正量(レベル)を4段階に調
整できるようになっている。
【0023】図6は、この画像形成装置の主な制御系に
ついて示すブロック図である。
【0024】図6中の符号60は、この画像形成装置全
体の動作を総合的に制御する中央制御装置であり、演算
処理装置(CPU)、メモリ(ROM,RAM)等で構
成されている。この中央制御装置60には、外部接続機
器(パーソナルコンピュータ、原稿読取装置など)から
入力される画像情報を所定の処理を施して作像システム
2に送る画像処理装置61や、作像システム2の各作像
ユニット10及び定着装置30の各動作を制御する作像
定着系の制御装置62や、給紙システム4の用紙送出機
構43並びに各搬送路R1〜R4の用紙搬送ロール対及
び切替つめ等の各動作を制御する給紙系の制御装置63
や、カール補正システム5の各動作を制御するカール補
正系の制御装置64などが接続されている。
【0025】このうち給紙系の制御装置63には、前記
した各用紙トレイに配設される用紙Pの重量及びコート
層の有無(コート紙、普通紙のいずれであるかの選択)
を選択指定するスイッチSW1,SW2が接続されてい
る。カール補正系の制御装置64には、前記した第1カ
ール補正装置50及び第2カール補正装置51の駆動ロ
ール52aの回転駆動(回転の開始及び停止や速度調整
など)を制御する回転系ドライバ520と、切替つめ5
8の切替動作を制御する切替系ドライバ580と、押圧
ロール54の移動量(カール補正量に相当するもの)を
調整するカム機構の動作を制御する変位系ドライバ54
0が接続されている。また、このカール補正系の制御装
置64には、上記各ドライバ520、580、540に
おける制御情報(プログラムやパラメータテープル)が
記憶されている書換え処理可能な記憶装置(ハードディ
スクなど)65が接続されている。
【0026】さらに、中央制御装置60には、ハウジン
グ1内の相対湿度を検出する湿度センサ66や、所望の
情報を表示する液晶パネル等からなる表示装置71や、
所定の情報を入力及び選択設定する各種入力キー(スイ
ッチやボタン)等が配設された入力装置72や、少なく
とも前記記憶装置65に記憶されているカール補正用の
制御情報を出力したり反対に記録装置65に入力するこ
とが可能な情報記録媒体ドライブ(磁気ディスク、光磁
気ディスク、光ディスク等の情報記録媒体への情報の書
きこみとその情報記録媒体に書き込まれている情報の読
み出しが可能な装置)、接続ケーブル等を介してデータ
の送受信が可能なデータ信号入出力端子(通信ポート)
等からなるデータ入出力装置80が接続されている。こ
のうち表示装置71及び入力装置72については、前記
記憶装置65に記憶されているカール補正用の制御情報
を書き換えるために使用する書換え操作装置70として
も兼用されるものである。また、この表示装置71及び
入力装置72については、図示したように別個独立した
構成のものに限らず、一体的に構成されたものであって
も構わない。
【0027】また、この画像形成装置においては、カー
ル補正量と用紙Pの種類(銘柄:商品名や品番など、又
は同じカール補正量が適用される用紙を分類した用紙群
の属性情報など)、湿度及び画像密度(用紙Pに最終的
に転写されるトナー総量に相当するもの)とを予め関連
付けて構成される制御情報(パラメータテーブル)が、
前記記憶装置65に記憶されている。
【0028】特に、この実施形態では、図7に例示する
ように、用紙Pに発生するカール量(±d)がその紙種
や画像密度及び湿度によって異なることに鑑み、本画像
形成装置での使用が予測される用紙Pの種類ごとに画像
密度及び湿度の各レベルに応じた適正なカール補正量を
試験的に調べ、その結果を、図8に例示するようなカー
ル補正量の制御情報(パラメータテーブル)として予め
作成して記憶装置65に記憶させている。この場合、画
像密度については前記した画像処理装置61から得られ
る情報が使用され、湿度については前記した湿度センサ
66から得られる情報が使用される。また、図8におい
てカール補正量は「Up1〜4」又は「Low1〜4」
として示されている。例えば、図8中で「Up1」と示
されるカール補正量は上側に配置された第1カール補正
装置50のカール補正量を「レベル1(図5)」にする
ことを意味し、同じく「Low2」と示されるカール補
正量は下側に配置された第2カール補正装置50のカー
ル補正量を「レベル2(図5)」にすることを意味す
る。特に「Up」と「Low」は切替つめ58の切替
(ゲート)位置の識別記号である。このようなカール補
正量に関する制御情報は、用紙Pの種類(銘柄:α,
β,γ,δ,……)ごとに作成されており(更に、後述
する定着後における用紙Pの搬送パターンの違いも考慮
し、同じ種類の用紙ごとに対しても片面プリント用及び
両面プリント用の制御情報、反転排紙時の制御情報など
が作成されている)、そのすべてのものが前記記憶装置
65に予め記憶されている。
【0029】この制御情報は、基本的に次のように使用
される。銘柄αの用紙Pに対するカール補正量を例に挙
げると、その用紙Pの使用時における相対湿度が56〜
75%RHの範囲であって画像密度が51〜60%の範
囲にある場合には、図8に示される「Up1」のカール
補正量が選択設定され、第1カール補正装置50の押圧
ロール54が「レベル1」(図5)に設定されることに
なる。
【0030】さらに、この画像形成装置においては、前
記した3つの給紙トレイ40〜42にそれぞれ収容する
用紙Pの重量とコート紙又は普通紙の違いが紙種識別ス
イッチSW1,SW2により選択指定される。この紙種
識別スイッチSW1,SW2で指定された情報は、カー
ル補正系の制御装置6に送られてカール補正量の制御時
におけるパラメータ情報として使用されるほか、給紙系
の制御装置63や作像定着系の制御装置62に送られて
用紙搬送路や作像及び定着プロセスの各動作の制御時に
おけるパラメータ情報としてもそれぞれ使用される。
【0031】しかも、この画像形成装置においては、前
記した3つの給紙トレイ40〜42に収容する用紙Pの
種類をその銘柄(商品名や品番等)によって入力設定す
るようにもなっている。すなわち、図9に例示するよう
に、各給紙トレイ40〜42(図中の「トレイ1〜3」
に相当する)ごとに用紙Pの重量及びコート紙又は普通
紙に関する属性情報(特性情報)で分類された複数の用
紙銘柄入力欄を有する「設定表」を前記表示手段71に
表示させ、その用紙銘柄入力欄のいずれかに用紙Pの銘
柄を前記入力装置72により入力する。例えば、銘柄α
の用紙Pをトレイ1(給紙トレイ40)に収容して使用
する場合、その銘柄αの用紙Pが重量50〜100g/
2の普通紙であれば、その該当する入力欄(図9では
トレイ1の最上段の入力欄)を指定してその欄に「銘柄
α」と入力することになる。図9中において符号71a
は表示画面(液晶画面など)、71bは操作ボタン又は
表示ランプである。なお、この図9に例示するような表
示画面は、必要に応じて、その各トレイに対して適用す
るカール補正の属性情報(例えば図11に例示するよう
な「Table−1A」等の識別記号)を入力するため
に使用することも可能である。
【0032】このような3つの給紙トレイ40〜42に
対する用紙Pの種類(銘柄)を設定することにより、カ
ール補正システム5で適用されるカール補正量に関する
制御情報が給紙トレイ及び用紙Pの種類に対応して適宜
選択されるようになっている。例えば、トレイ1に収容
されている銘柄αの用紙Pを使用した画像形成が行われ
る場合、カール補正システム5では、記録装置65に記
憶されている複数の制御情報のうちから用紙銘柄α用の
制御情報(図8)が選択されて適用され、その制御情報
に基づいたカール補正量が実行されることになる。
【0033】そして、この画像形成装置では、記憶装置
65に記憶されている既存のカール補正用制御情報に含
まれていない新たな種類の用紙Pを使用する場合には、
その新たな種類の用紙の情報を、後述するように、書換
え操作装置70における表示装置71及び入力手段72
を使用して既存のカール補正用制御情報に追加入力し、
その新たな種類の用紙の情報が追加された制御情報に書
き換えて対処することができるようになっている。
【0034】次に、この画像形成装置の基本的な動作に
ついて説明する。
【0035】まず、この画像形成装置に接続されている
外部接続装置から画像情報及び条件(例えば、使用する
用紙の種類又は給紙トレイの条件)が入力されると、そ
の画像情報及び条件に応じた画像形成動作(プリント)
が実行される。ここではフルカラー画像を形成する場合
について例示する。
【0036】すなわち、外部から入力されるカラー画像
情報が画像処理装置61で所定の画像処理された後に4
色に色分解された画像信号として作像システム2に送ら
れると、その作像システム2の各作像ユニット10にお
いて、帯電装置12によって一様に帯電された感光ドラ
ム11に、潜像書込み装置13から上記画像信号に基づ
くレーザビームLBが走査露光されて静電潜像が形成さ
れる、続いて、その潜像は現像装置14から供給される
所定の色成分の現像剤により現像されて各色のトナー像
となる。これにより、各感光ドラム11上にはイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が個
別に形成される。次いで、その4色のトナー像は、感光
ドラム11と転写装置15の間を通過する中間転写ベル
ト21の表面に重ね合わせられるようにして静電的に一
次転写された後、そのベルト21の回転移動により二次
転写ロール25と対向する二次転写部まで搬送される。
【0037】一方、給紙システム4においては、作像シ
ステム2の上記作像プロセスに同期させるようにして、
その画像形成時に指定された種類の用紙Pがその収容さ
れている給紙トレイ(40〜42のいずれか)から送出
機構43によって送り出され、給紙路R1を経由して二
次転写部まで搬送される。例えば、銘柄αの用紙Pが指
示されている場合には、かかる用紙Pが収容されている
給紙トレイ40(トレイ1)から給紙が行われる。
【0038】そして、前記作像システム2の中間転写ベ
ルト21上のトナー像は、その二次転写部に給紙される
用紙Pに対して静電的に二次転写される。続いて、この
トナー像が二次転写された後の用紙Pは、用紙搬送ベル
ト機構35によって定着装置30に送られ、その定着装
置30における加熱ロール31と加圧ベルト32の間の
ベルトニップ部を通過することにより、そのトナー像が
加熱加圧されて定着される。次いで、この定着後の用紙
Pは、以下の3つの搬送パターンに分けられて搬送され
る。
【0039】その1つは、その画像形成面を上面にした
状態(フェイスアップ状態)で排紙するパターンであ
り、定着後の用紙Pは定着装置30から排出された後に
そのまま排紙路R2に送られる。2つめは、その画像形
成面を下面にした状態(フェイスダウン状態)で排紙す
るパターンであり、定着後の用紙Pは、定着装置30か
ら排出された後に切替つめ47により反転路R3に送く
られ、用紙全体が反転路内に送り込まれた時点で反転路
R3の搬送方向が切り替わる(逆転)することにより排
紙路R2に再び送り込まれるように搬送される。3つめ
は、両面画像形成時におけるパターンであり、定着後の
用紙Pは、定着装置30から排出された後に切替つめ4
7により反転路R3に送られ、用紙全体が反転路内に送
り込まれた時点で反転路R3の搬送方向が切り替わる
(逆転)することにより再送路R4側に送られ、最終的
に給紙路R1に再送される。そして、定着後の用紙P
は、上記いずれの搬送パターンで搬送された場合であっ
ても、最終的には排紙路R2の途上にあるカール補正シ
ステム5を通過して排紙トレイ44に排紙されることに
なっている。
【0040】次いで、カール補正システム5に送り込ま
れた用紙Pは、その用紙Pの種類に応じて選択適用され
るカール補正量用の制御情報に基づいたカール補正が実
行される。
【0041】例えば、給紙トレイ40(トレイ1)に収
容されている銘柄αの用紙Pが使用されている場合に
は、そのカール補正用の制御情報として用紙銘柄α用の
制御情報(図8)が適用される。この際、その用紙Pの
使用時における相対湿度が56〜75%RHの範囲であ
って画像密度が51〜60%の範囲にあると仮定する
と、カール補正システム5では「Up1」のカール補正
量が選択設定され、第1カール補正装置50の押圧ロー
ル54が「レベル1」(図5)に設定される。具体的に
は偏心カム56が、押圧ロール54をレベル1となる位
置まで移動させるように回転する。そして、定着時にカ
ール(この場合には上向きのカール)が発生した銘柄α
の用紙Pは、導入ロール対57の下流側において切替つ
め58の進路切替作用により第1カール補正装置50側
に送り込まれ、押圧ロール54とその押圧ロール54に
湾曲変形したベルト53の間の湾曲搬送路(ベルトニッ
プ部)を通過させられる。これにより、かかる用紙P
は、一時的に下向きの方向に湾曲変形される。厳密には
レベル1のカール補正がなされる。この結果、その湾曲
搬送路を通過した後の用紙Pは、カールが補正されるこ
とになる。カール補正後の用紙Pは、排出ロール対58
によりカール補正システム5から排出され、最終的には
排紙路P2を経由して排紙トレイ44に排出収容され
る。
【0042】また、上記の説例において、相対湿度が同
じく56〜75%RHの範囲であって画像密度が11〜
20%の範囲にあると仮定すると、カール補正システム
5では「Low2」のカール補正量が選択され、第2カ
ール補正装置51の押圧ロール54が「レベル2」(図
5)に設定される。具体的には偏心カム56が、押圧ロ
ール54をレベル2となる位置まで移動させるように回
転する。そして、定着時にカール(この場合には下向き
のカール)が発生した銘柄αの用紙Pは、導入ロール対
57の下流側において切替つめ58の進路切替作用によ
り第2カール補正装置51側に送り込まれ、押圧ロール
54とその押圧ロール54に湾曲変形したベルト53の
間の湾曲搬送路(ベルトニップ部)を通過させられる。
これにより、かかる用紙Pは、一時的に上向きの方向に
湾曲変形される。厳密にはレベル2のカール補正がなさ
れる。この結果、その湾曲搬送路を通過した後の用紙P
は、カールが補正されることになる。
【0043】このように、カール補正システム5では、
使用する用紙Pの種類(この実施形態では画像密度及び
湿度を含む)に適合したカール補正量に基づくカール補
正が行われるため、各種の用紙Pに発生するカールが的
確に補正されるようになる。そして、このようなカール
補正がなされた後の用紙Pは、排出ロール対58により
カール補正システム5から排出され、最終的に排紙路P
2を経由して排紙トレイ44に排出収容される。
【0044】次に、この画像形成装置において、記憶装
置65に記憶されている既存のカール補正用制御情報に
含まれていない新たな種類の用紙Pを使用する場合につ
いて説明する。
【0045】この画像形成装置では、はじめに前記した
書換え操作手段70を利用して、その新たな種類の用紙
Pの情報を既存のカール補正用制御情報に追加入力する
ようになっている。
【0046】まず、書換え操作手段70の一部である入
力装置72により「用紙銘柄の追加設定モード」を選択
指定することにより、書換え操作手段70の一部である
表示装置71に図10に例示するようなカール補正用の
制御情報が表示される。このときの表示内容は、記憶装
置65に記憶されている既存のカール補正用制御情報に
ついて同じカール補正量(パラメータテーブル)が適用
される用紙の種類(分類)を分類した用紙群(の欄:M
1,M2,…)と、その同じ用紙群に含まれる用紙どう
しで共通する用紙重量等の特性情報(の欄:Q1,Q
2,…)とを関連付けた形式で表示させたものである。
また、この実施形態では、カール補正の制御情報につい
ても、同じ用紙重量の範囲に対して3つのタイプに大別
し、その各制御情報を任意の属性名(例えば「Tabl
e−1A」のような文字内容)で併せて表示している。
【0047】次いで、表示装置71に表示された既存の
制御情報の画面を見て、新たな種類の用紙Pの特性(こ
の場合には用紙重量)がどの用紙群の特性情報(用紙重
量の範囲)に当てはまるものであるのかを見極めたうえ
で、その新たな用紙Pの情報を該当する用紙群の欄に入
力する(図11)。このときの入力は、入力装置72か
ら該当する用紙群の欄を指定した後に用紙銘柄を文字入
力キー又はボタンを使用して直接入力する方法によって
行われる。図11は、新たな銘柄xの用紙Pが「用紙重
量50〜100g/m2の範囲」に含まれる特性のもの
であったため、その用紙重量の範囲で分類されている3
つの用紙群の或る欄(M3)に入力した場合について示
している。また、この銘柄xの用紙とは異なる別の新た
な銘柄yの用紙Pが「用紙重量101〜150g/m2
の範囲」に含まれる特性のものであったときには、その
用紙重量の範囲で分類されている3つの用紙群の或る欄
(M5)に入力することになる。ちなみに、この例は、
1つの用紙重量の範囲ごとに用紙群の欄が3つずつある
場合を示しているが、この3つの欄のいずれに入力する
かは、例えば、ある1つの欄を予めデフォルト状態にし
ておき、その欄におけるカール補正レベルでテストプリ
ントを実行してカール補正の良否を確認するように構成
し、その結果が良ければ当該デフォルトの欄に確定する
一方で、悪ければ他の欄を選択してテストプリントを再
行して確認することにより、最終的に結果のよいものと
判断される欄を選定するようにすればよい。
【0048】そして、この入力した内容に間違いがなけ
れば、その入力操作を入力装置72等によって確定する
ことにより、記憶装置65に記憶されている既存の制御
情報がその新たな銘柄(x)の用紙について追加入力し
たカール補正用制御情報(パラメータテーブル)に自動
的に書換えられるようになっている。特に、この追加入
力操作に際しては、用紙の銘柄名を追加入力するように
なっているため、その操作はきわめて簡単に行うことが
でき、利便性に優れたものである。
【0049】このようにしてカール補正用の制御情報の
書き換えを行った後、その新たな銘柄xの用紙Pを所定
の給紙トレイ40等に収容するとともに、給紙トレイ4
0等に配設されている紙種識別スイッチSW1,SW2
によりその用紙Pの重量とコート紙又は普通紙の違いに
ついて選択指定する。しかる後、その銘柄xの用紙Pを
用いた画像形成が実行されると、カール補正システム2
では属性名「Table−1C」のカール補正用制御情
報が選択されて適用され、その制御情報に基づいたカー
ル補正が行われることになる。
【0050】この結果、上記新たな種類(銘柄x)の用
紙Pに対するカール補正量は、その用紙Pの特性情報
(用紙重量)と似た既存の用紙(銘柄η)に対する既存
のカール補正量(属性名Table−1Cの制御情報)
が同様に適用されることになるため、その新たな種類
(銘柄x)の用紙Pを使用する場合であっても、適切な
カール補正を行うことができる。
【0051】また、この画像形成装置は、図6に示すよ
うにデータ入出力装置80を装備しているため、その入
出力装置80を介して記憶装置65に記憶されているカ
ール補正用制御情報を外部に出力することができる。こ
れにより、ユーザーが本画像形成装置を複数台所有して
いる場合には、1つの当該画像形成装置において新たな
種類の用紙の情報について追加して書き換えたカール補
正用制御情報をデータ入出力装置80から取り出した
後、他の当該画像形成装置にデータ入出力装置80を介
して入力することにより、かかる制御情報を有効に利用
することができるようになる。この結果、他の画像形成
装置において新たな種類の用紙の情報をカール補正用制
御情報に追加入力して書き換えるという作業が不要とな
り、作業効率が高められる。
【0052】なお、この画像形成装置にあっては、新た
な種類の用紙Pに対し、上記のようにして書き換えられ
た制御情報に基づくカール補正システム2によるカール
補正を実際に行った結果、良好なカール補正が行われな
かった場合には、前記した追加入力操作を同様に繰り返
すことにより別の用紙群の欄に追加入力し直すことで対
応できるようになっている。また、前記した追加入力操
作において、新たな種類の用紙Pの特性などが確認でき
ない等の理由によりその用紙の情報を追加入力する制御
情報における用紙群の欄が不明である場合には、はじめ
に該当すると思われる用紙群の欄を取り敢えず選択して
追加入力した後、その書き換えた制御情報に基づくカー
ル補正システム2によるカール補正を実行し、そのカー
ル補正の結果を確認しながら適合する制御情報における
用紙群の欄を探したうえで新たな用紙の種類(銘柄)を
追加入力することで対応できるようになっている。
【0053】[実施の形態2]この実施形態に係る画像
形成装置は、記憶装置65に記憶されている既存のカー
ル補正用制御情報に含まれていない新たな種類(銘柄
x)の用紙Pを使用する場合に、その用紙Pに対するカ
ール補正用の制御情報を新規に作成して対応する構成に
なっている以外は実施形態1に係る画像形成装置と同じ
構成からなるものである。
【0054】すなわち、この画像形成装置にあっては、
まず、任意の用紙Pに対して所定のテストプリント用チ
ャートに基づく前記作像システム2による画像形成と前
記カール補正システム5によるカール補正とを試行して
当該用紙に適合するカール補正量を選定するための「テ
ストプリントモード」を指定するようになっている。こ
のテストプリントモードは、前記書換え操作手段70に
おける入力装置72の入力操作又は外部接続機器からの
指示操作により指定される。また、このテストプリント
モードは、図14に示すように、画像情報としてテスト
プリント用チャートCHが使用されることと、カール補
正システム2におけるカール補正レベル(押圧ロール5
4の移動量レベル)が任意に設定したレベルに固定され
ること以外は、通常の画像形成動作が実施されるもので
ある。
【0055】上記テストプリント用チャートCHは、図
14に例示するように、予め所定の画像密度に定めされ
た画像データであり、画像密度の異なる複数のものが中
央制御装置60のメモリ等に記憶されて用意されてい
る。これらのチャートCHは、テストプリントモードが
指定された際に、前記表示装置71及び入力装置72な
どを通して、その画像密度等の指定により任意に選択で
きるようになっている。また、テストプリントモードが
指定された際には、前記表示装置71及び入力装置72
などを通して、カール補正システム5におけるカール補
正量レベル(押圧ロール54の移動量レベル)を「レベ
ル1〜4」(図5)の中から任意に選択できるようにな
っている。しかも、この画像形成装置の場合、カール補
正システム5における第1カール補正装置50及び第2
カール補正装置51のどちらを使用するかについても任
意に選択できるようにもなっている。
【0056】また、この画像形成装置においては、図1
2に示すように、各用紙Pの種類(銘柄)ごとに予め作
成されたカール補正用制御情報(カール補正の属性名で
表示)が記憶装置65に記憶されて用意されている。そ
して、前記テストプリントモードが指定されたときに
は、図13に示すように、新たな種類(銘柄x)の用紙
Pに対するカール補正量の制御情報を新規に作成するた
めの表形式の新規作成表(Table−N)が前記表示
装置71に表示されるようになっている。この新規作成
表は、記憶装置65に記憶されている既存のカール補正
用制御情報と基本的に同様の構成からなるものであり、
画像密度及び湿度に応じたカール補正量(補正レベル)
を入力する欄Jが空欄になっている点で異なるのみであ
る。したがって、この新規作成表は、その空欄Jに、テ
ストプリントモードで最終的に選定されるカール補正量
レベル(カール補正装置の指定も含む)を適宜入力する
ようになっている。その際、新規作成表の空欄Jは、前
記テストプリント用チャートCHの画像密度と湿度の条
件に照らして選択されることになる。なお、テストプリ
ントモード指定時における湿度については、前記湿度セ
ンサ66により検出される結果(数値)が前記表示装置
71等に表示されて把握できるようになっている。ま
た、その湿度の検出結果を数値で表示することに代え
て、その検出結果に該当する湿度の分類欄を点滅させる
ようにしてもよい。
【0057】次に、この画像形成装置において新たな種
類(銘柄x)の用紙Pを使用する場合に行う主な操作及
び動作について説明する。
【0058】まず、その用紙Pに対するカール補正用の
制御情報を新規に作成するため、前記書換え操作手段7
0における入力装置72によりテストプリントモードの
指定を行う。この指定により、図13に示すようにその
用紙Pのカール補正量に関する新規作成表(Table
−N)が前記表示装置71に表示される。次いで、テス
トプリントモード時に使用するテストプリント用チャー
トCHを選択するとともに、カール補正システム5にお
けるカール補正量レベル(補正レベル1〜4のいずれ
か)と使用するカール補正装置(第1及び第2のカール
補正装置のいずれか)を選択する。この選択操作は、例
えば前記表示装置71に選択設定画面が表示され、その
画面内容を参照しつつ前記入力装置72によって選択設
定することにより行われる。カール補正量レベルの選択
については、前記新規作成表の空欄に一時的に入力する
ようにしてもよい。また、銘柄xの用紙Pを給紙トレイ
40等又は手差しトレイに収容する。特に給紙トレイ4
0等に収容する場合には、紙種識別スイッチSW1,S
W2の指定操作を行う必要がある。
【0059】そして、これらの指定、選択設定等の必要
な操作が完了した時点で、テストプリント動作が開始実
行される。この際、作像システム2では選択されたテス
トプリント用チャートCHに基づく所定濃度の画像形成
が行われ、また、カール補正システム5では選択固定さ
れたカール補正量レベルと選択されたカール補正装置に
よるカール補正が行われることになる。続いて、このテ
ストプリント終了後に、排紙トレイ44に排出された銘
柄xの用紙Pのカール補正状態を観察する。その際、良
好な結果が得られた場合には、その選択したカール補正
レベル及びカール補正装置を決定するが、思わしくない
結果が得られた場合には、他のカール補正量レベル等を
選択した後に再度テストプリントを行ってその結果を観
察する。そして、選択したテストプリント用チャートC
Hの数だけテストプリント動作を繰り返し、画像密度に
応じた適切なカール補正量レベルを選定する。
【0060】図14に示す例は、テストプリント用チャ
ートCHとして4種の画像密度(10%、40%、60
%、80%)からなるチャートを選択し、テストプリン
トを湿度56〜75%RHの環境下で行った場合のもの
である。このテストプリントの結果、画像密度10%の
チャートCHに対しては第2カール補正装置51による
補正レベル2のカール補正が適合することが判明したた
め、カール補正量として「第2カール補正装置51によ
る補正レベル2」を選定し、その選定した情報を前記入
力装置72により新規作成表の該当する空欄Jに「Lo
w2」と入力している。同様に、このテストプリントに
より、画像密度40%のチャートCHに対してはカール
補正量として「第2カール補正装置51による補正レベ
ル1」が適合することが判明したため新規作成表に「L
ow1」と入力し、画像密度60%のチャートCHに対
してはカール補正量として「第1カール補正装置50に
よる補正レベル1」が適合することが判明したため新規
作成表に「Up1」と入力し、画像密度80%のチャー
トCHに対してはカール補正量として「第1カール補正
装置50による補正レベル3」が適合することが判明し
たため新規作成表に「Up3」と入力したものである。
【0061】ちなみに、このカール補正レベルに関する
新規作成表は、その空欄Jのすべてを埋めるように適合
したカール補正レベルをそれぞれ入力することが望まし
いが、場合によっては、ユーザーにおいて頻繁に使用す
ることが予想される画像濃度(及び環境湿度)に関係す
る空欄J部分のみを埋めるカール補正レベルだけを入力
することであっても構わない。例えば、新たな銘柄xの
用紙Pを使用する時期に湿度が上記範囲(56〜75%
RH)におけるカール補正レベルのみを入力しておき、
その後、その湿度範囲が異なるような季節等となり銘柄
xの用紙Pを使用したい時期に、その該当する湿度範囲
におけるカール補正レベルを入力すればよい。特に湿度
については、通常、画像形成装置において人為的に設定
することができないため、そのような湿度環境となる時
期においてテストプリントを実施してカール補正量につ
いて選定すればよい。さらに、より精度の高い新規作成
表即ちカール補正用制御情報を作成するためには、画像
密度範囲を可能な限り細分化したテストプリント用チャ
ートを用いることが好ましい。
【0062】一方、上記新規作成表が、カール補正レベ
ルの情報を入力しない空欄Jのある状態で作成された場
合(図14参照)、その空欄に対する画像密度(範囲)
のプリント要求があった際には、例えば、当該欄の画像
密度範囲よりも少なくとも下位側の画像密度範囲の欄に
入力されているカール補正レベルの情報を適用するよう
に設定されている。例えば、画像密度31〜40%の欄
が空欄となっている新規作成表に対して、その新規作成
表が使用される用紙を用いて画像密度が35%等のプリ
ント要求がなされた場合には、その下位側の画像密度1
1〜20%の欄(その画像密度の欄も空欄であった場合
には更にその下位側の画像密度の欄)に入力されている
カール補正レベルの情報が適用されることになる。
【0063】このようにして作成されたカール補正レベ
ルに関する新規作成表(情報)は、用紙Pの銘柄xに関
する情報とともに、前記記憶装置65に新たに追加記憶
される(又は書き換えられる)。これにより、図12に
例示するように、銘柄xの用紙に対する専用のカール補
正用制御情報が存在することになる。
【0064】そして、その銘柄xの用紙Pを使用する際
には、実施形態1と同様に、その用紙Pを所定の給紙ト
レイ等に収容するとともに、その用紙の重量やコート紙
・普通紙の別を紙種識別スイッチSW1,SW2にて選
択指定する。また、実施形態1と同様に、その収容した
給紙トレイに銘柄xの用紙Pを収容したことを入力設定
する(図9参照)。このような設定操作後において銘柄
xの用紙Pを使用した画像形成を実行すると、特に、そ
のカール補正システム5では、その用紙Pの種類(銘柄
x)に応じたカール補正量用の制御情報(Table−
N)が記憶装置65から呼び出されて選択適用され、か
かる制御情報に基づいたカール補正が実行されるように
なる。
【0065】この結果、新たな種類(銘柄x)の用紙P
に対するカール補正量は、その用紙Pの特性に基づいて
新規に作成された専用のカール補正量(属性名Tabl
e−Nの制御情報)が適用されることになるため、その
新たな種類の用紙Pはより一層適したレベル(条件)で
カール補正が行われる。特に、本実施形態のように新た
な種類の用紙に対するカール補正レベルに関する制御情
報(新規作成表)を新規に作成して対処する場合には、
かかる用紙の実際の特性に適したカール補正を行うこと
が可能となる。従って、実施形態1のように既存のカー
ル補正用制御情報のいずれかに新たな用紙の情報を対応
させる対処方式においては、既存のカール補正用制御情
報が新たな用紙に適合するものがない場合も起こり得る
が、その点、本実施形態2のような対処方式では、かか
る不具合が発生することがなく有利である。
【0066】また、この画像形成装置においても、実施
形態1の場合と同様に、記憶装置65に記憶しているカ
ール補正用制御情報をデータ入出力装置80を介して外
部との間で入出することが可能である。このため、新た
な種類の用紙に関して作成した新規の制御情報について
も、実施形態1の場合と同様に、同じ構成からなる他の
画像形成装置に入力して有効に利用することができる。
特に、この実施形態の画像形成装置にあっては、その新
規に作成する制御情報の作業が実施形態1の対処方法に
比べて時間を要するものであるため、この作成作業を他
の画像形成装置で行う必要がなくなるため、かかる制御
情報を共用できることは作業効率が高められるほか、実
施形態1の場合に比べてより便利で有益である。
【0067】なお、この実施形態においては、テストプ
リントモードに使用するテストプリント用チャートCH
としては、前述したような既存のものを使用する以外に
も、図14に例示するように、ユーザー固有の特殊なテ
ストプリント用チャートCH−S(例えば、既存のチャ
ートにはない特定の画像密度や画像内容からなるもの)
を使用してもよい。
【0068】図示した特殊なテストプリント用チャート
CH−Sは、画像密度が25%RHであって特殊な画像
内容(例えばユーザ−が多用する画像)からなるもので
ある。また、このような特殊なチャートCH−Sは、例
えば、記憶装置65等に記憶させておいてもよいが、カ
ール補正レベルに関する新規作成表の作成作業(テスト
プリント)時にその都度用意すればよい。そして、この
チャートCH−Sを用いて前記テストプリントを同様に
行ったところ、例えば、カール補正量としては第2カー
ル補正装置51によるレベル1のものが適合することが
判明したため、新規作成表の画像濃度21〜30%の空
欄Jに「Low1」と入力したものである。このような
特殊なテストプリント用チャートを使用した場合には、
そのユーザーにとってより一層適切なカール補正を確実
に実現させることが可能となる。
【0069】[他の実施の形態]実施形態1、2では、
カール補正装置50(51)としてロールニップ方式の
ものを使用した場合について例示したが、この他にも、
例えば図15に示すように、ロールニップ方式のカール
補正装置90を使用してもよい。図中の符号91は弾性
層92を有する弾性ロール、93は弾性ロール91を所
定量だけ押圧して湾曲させたニップ搬送部Nを形成しな
がら回転する押圧ロール、94は押圧ロール93を回転
可能に支持するとともに押圧ロール93を弾性ロール9
1に圧接する方向(両矢印で示す方向)に変位可能に支
持する変位機構としてのリンク部材、95はリンク部材
94を上記方向に変位させるためのカム機構としての偏
心カムである。そして、このカール補正装置90は、押
圧ロール93の移動量が調整されて弾性ロール91(弾
性層92)の押圧変形度合い(カール補正量に相当す
る)を任意に調整できるようになっている。例えば、こ
のカール補正装置90においては、同図bに示すように
押圧ロール93が4つのレベルに調整することができ、
これにより、この装置90によるカール補正量のレベル
を4段階に変更できるようになっている。
【0070】また、実施形態1、2では、カール補正シ
ステム5として、2タイプのカール補正装置50、51
を使用する構成のものを例示したが、そのカール補正装
置そのものは1つであっても、あるいは3以上であって
もよい。そして、カール補正装置におけるカール補正量
のレベルは、4段階のものに限定されず、より細かいレ
ベルに微調整できるように構成してもよい。また、カー
ル補正システム5は、画像形成装置のハウジング1内に
組み込んで一体化した構成のものに限らず、画像形成装
置本体と連結して使用する別個独立した構成のものであ
ってもよい。
【0071】さらに、本発明における作像システム2
は、実施形態1、2の構成(形式)のものに限定される
ものではなく、他の公知の方式からなる作像システムを
適用しても構わない。例えば、1つの作像ユニット10
からなる作像システムや、中間転写機構20を有しない
作像システムなどであってもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカール補
正手段を備えた画像形成装置によれば、新たな種類の用
紙を使用する場合であっても、その用紙に適合するカー
ル補正手段によるカール補正量をより簡単でかつ適切に
設定することができ、その結果、新たな種類の用紙を使
用する場合にも、その用紙に対するカール補正を適切に
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示
す概要図。
【図2】 カール補正システムの全体を示す概要図。
【図3】 カール補正システムにおけるベルトニップ方
式のカール補正装置の構成及びレベル設定量を示す概要
図。
【図4】 用紙のカール方向と適用するカール補正装置
との組み合わせを示す説明図。
【図5】 カール補正装置のカール補正量レベル(押圧
ロールの移動量)を示す説明図。
【図6】 制御系の構成を示す機構ブロック図。
【図7】 カール量と画像密度及び湿度との関係を示す
グラフ図。
【図8】 用紙の種類ごとに作成されたカール補正用の
制御情報(パラメータテーブル)を示す説明図。
【図9】 各給紙トレイに収容する用紙の種類(銘柄)
を入力設定するための内容を表示装置に表示した状態を
示す説明図。
【図10】 既存のカール補正用制御情報について、カ
ール補正の属性に応じて分類される用紙群とその各用紙
群で共通する特性情報(用紙重量)とを関連付けた形式
で表示装置に表示した状態を示す説明図。
【図11】 図10の表示内容に新たな種類の用紙の情
報を追加入力した状態を示す説明図。
【図12】 用紙の銘柄とその各用紙ごとに作成された
カール補正の属性との関係を示すリスト図表。
【図13】 新たな種類の用紙のカール補正量に関する
新規作成表を表示装置に表示した状態を示す説明図。
【図14】 テストプリントモードの一部内容と新規作
成表の作成工程を示す説明図。
【図15】 ロールニップ方式のカール補正装置の構成
例及びレベル設定量を示す概要図。
【図16】 従来におけるベルトニップ方式及びロール
ニップ方式のカール補正装置を示す要部概念図。
【符号の説明】
2…作像システム(作像手段)、5…カール補正システ
ム、50,51…カール補正装置(カール補正手段)、
54…押圧ロール(カール補正手段)、55…リンク部
材(調整手段の一部)、56…偏心カム(調整手段の一
部)、64…カール補正装置の制御装置(制御手段)、
65…記憶装置、70…書換え手段、71…表示装置、
72…入力装置、80…データ入出力装置、P…用紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じてトナー像を形成すると
    ともにそのトナー像を用紙に定着する作像手段と、この
    作像手段の定着後に用紙に生じるカールを補正するカー
    ル補正手段と、このカール補正手段によるカール補正量
    を少なくとも前記用紙の種類に応じて調整する調整手段
    と、この調整手段により調整するカール補正量と少なく
    とも前記用紙の種類とを関連付けて構成されるカール補
    正用の制御情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に
    記憶されている制御情報に基づいて前記調整手段のカー
    ル補正量調整用の動作を制御する制御手段と、前記記憶
    手段に記憶されている制御情報を書き換える書換え操作
    手段とを備えた画像形成装置において、 前記書換え操作手段が、 前記記憶手段に記憶されている既存の制御情報を所定の
    形式で表示する表示手段と、その表示手段に表示される
    当該制御情報を参照しながら新たな情報を入力する入力
    手段とを有してなり、 かつ、前記用紙として前記記憶手段に記憶されている既
    存の制御情報に含まれていない新たな種類の用紙を使用
    する場合、その新たな種類の用紙の情報を、前記表示手
    段に前記既存の制御情報について同じカール補正量が適
    用される用紙を分類した用紙群とその同じ用紙群に含ま
    れる用紙どうしで共通する特性情報とを関連付けた形式
    で表示させたうえで、その用紙群のいずれかに追加する
    ように前記入力手段により入力する構成になっているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像情報に応じてトナー像を形成すると
    ともにそのトナー像を用紙に定着する作像手段と、この
    作像手段の定着後に用紙に生じるカールを補正するカー
    ル補正手段と、このカール補正手段によるカール補正量
    を少なくとも前記用紙の種類に応じて調整する調整手段
    と、この調整手段により調整するカール補正量と少なく
    とも前記用紙の種類とを関連付けて構成されるカール補
    正用の制御情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に
    記憶されている制御情報に基づいて前記調整手段のカー
    ル補正量調整用の動作を制御する制御手段と、前記記憶
    手段に記憶されている制御情報を書き換える書換え操作
    手段とを備えた画像形成装置において、 前記書換え操作手段が、 前記記憶手段に記憶されている既存の制御情報を所定の
    形式で表示する表示手段と、その表示手段に表示される
    当該制御情報を参照しながら新たな情報を入力する入力
    手段と、任意の用紙に対して所定のテスト画像情報に基
    づく前記作像手段による画像形成と前記カール補正手段
    によるカール補正とを試行して当該用紙に適合するカー
    ル補正量を選定するテストモード操作手段とを有してな
    り、 かつ、前記用紙として前記記憶手段に記憶されている既
    存の制御情報に含まれていない新たな種類の用紙を使用
    する場合、その新たな種類の用紙に対して前記テストモ
    ード操作手段により前記画像形成及びカール補正を試行
    して当該用紙に適用するカール補正量を選定したうえ
    で、その選定したカール補正量を、前記表示手段に前記
    新たな種類の用紙に対するカール補正量の制御情報を新
    規に作成し得る表形式で表示する新規作成表の該当欄に
    前記入力手段により入力する構成になっていることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶されている制御情報
    を外部に出力するとともにその記憶手段に外部から制御
    情報を入力する情報入出力手段を設けた請求項1又は2
    に記載の画像形成装置。
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