JP2017083703A - 画像形成装置及び管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メディアが変更された場合でも、メディアに応じて搬送手段の性能の低下の度合いを精度よく見積もること。【解決手段】メディアPを載置する給紙カセット15A等と、給紙カセット15A等から給紙されたメディアPを搬送する定着部21と、メディアPの特性値に基づいて定着部21の劣化度合いを演算する制御演算部10と、を備え、制御演算部10は、給紙カセット等15AのメディアPが異なるメディアに変更された場合には、変更前のメディアPの特性値に基づく定着部21の劣化度合いと、変更後のメディアの特性値に基づく定着部21の劣化度合いとから、定着部21の劣化度合いを演算する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置と、その管理システムに関する。
従来の画像形成装置では、ユーザが設定したメディアの種別情報を利用したり、画像形成装置に厚みセンサを設けたり(例えば、特許文献1参照)、画像形成装置内で剛度検知を行ったり(例えば、特許文献2参照)等して、メディアの特性を取得している。取得されたメディアの特性は、画像形成条件の決定に用いられ、様々なメディアに対して所定の品質の画像を形成することができる。
また、電子写真方式の画像形成装置には、トナー補給容器等の消耗品、又は感光ドラム、現像装置、定着装置、転写装置等の部材が装着されている。これらの部材の中で、画像形成装置本体について保証された動作時間(以下、寿命という)に比べ寿命が短い部材は、それぞれがユニット化されている。これらのユニットが寿命に達すると、ユニット単位で新品のユニットに交換される。交換可能なユニットの寿命の報知を正確に行うためには、それぞれのユニットの性能の低下の度合い(以下、劣化度合いという)を精度よく見積もる必要がある。ユニットの劣化度合いを精度よく見積もる手法として、モードの違い(例えば、普通紙とOHTを区別する)や、連続して搬送されるメディアの枚数の違いに応じて、演算結果に重み付け係数を乗算する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、画像形成装置により検知されたメディアの表面平滑度やユーザにより入力されたメディアの坪量に応じて、劣化度合いの見積もり精度を向上させる手法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
近年では、オフィスにおけるドキュメント出力環境であるマルチ・ファンクション・プリンタ(以下、MFPとする)等の画像形成装置の集中管理が行われている。また、画像形成装置の最適配置を行うマネージド・プリント・サービス(以下、MPSとする)が提供され始めている。MPS環境においては、サービスを提供する「管理ユーザ」がメディアを含めて管理する場合もある等、一般的な印刷環境と比較すると、使用されるメディアの特性を把握しやすい環境にある。また、各画像形成装置の給紙トレイごとに使用されるメディアを管理ユーザが管理、設定することも可能であり、交換ユニットの劣化度合いの見積もり精度を向上することができる。
特開2000−284549号公報 特開2012−226138号公報 特開2000−131978号公報 特開2014−178344号公報
しかし、実際に画像形成装置を使用する一般ユーザが、使用するメディアを変更してしまうおそれもある。このように、管理ユーザが設定したメディアと実際に用いられるメディアが異なる場合には、画像形成装置による交換ユニットの劣化度合いの見積もり精度が低下するおそれがある。特に、想定よりも交換ユニットの劣化に対して大きく影響するメディアが使用された場合には、交換ユニットの寿命を報知する前に画像や装置への影響が発生してしまうおそれもある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、メディアが変更された場合でも、メディアに応じて搬送手段の性能の低下の度合いを精度よく見積もることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)記録材を載置する載置部と、前記載置部から給紙された記録材を搬送する搬送手段と、前記記録材の特性値に基づいて前記搬送手段の劣化度合いを演算する演算手段と、を備え、前記演算手段は、前記載置部の記録材が異なる記録材に変更された場合には、変更前の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いと、変更後の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いとから、前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする画像形成装置。
(2)複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置とネットワーク回線を介して接続された管理装置と、を備える管理システムであって、前記画像形成装置は、記録材を載置する複数の載置部と、前記載置部から給紙された記録材を搬送する搬送手段と、前記記録材の特性値に基づいて前記搬送手段の劣化度合いを演算する演算手段と、を有し、前記管理装置は、前記複数の画像形成装置の前記複数の載置部の各々に載置された記録材の特性値を、前記複数の載置部の各々に対して一括して設定することが可能な設定手段を有し、前記演算手段は、前記載置部の記録材が異なる記録材に変更された場合には、変更前の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いと、変更後の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いとから、前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする管理システム。
本発明によれば、メディアが変更された場合でも、メディアに応じて搬送手段の性能の低下の度合いを精度よく見積もることができる。
実施例1〜3の画像形成装置の概略断面図 実施例1〜3の定着部の概略構成図、補正係数マトリクスの説明図 実施例1の摩耗量の予測値と実測値の相関を示すグラフ 実施例2の測距センサ、表面平滑度/厚みセンサを示す図 実施例3の管理システムを示す図、管理画面を示す図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。なお、画像形成装置本体や各ユニットについて保証された動作時間を、以下、寿命といい、各ユニットの性能の低下の度合いを、以下、劣化度合いという。
実施例1では、給紙カセットや手差しトレイごとに登録されたメディア(記録材)に対応する特性値に基づき、画像形成装置を構成する回転搬送手段の寿命を演算する画像形成装置について説明する。このような画像形成装置において、給紙カセットや手差しトレイごとに登録されたメディアとは別のメディアが使用された場合であっても、その別のメディアを判別した上で、回転搬送手段の寿命演算を行う構成について説明する。なお、メディアの剛度は、紙の折りや曲げに対する抵抗性を示す度合いであり、紙のこしとも、紙のこわさともいわれる。
[画像形成装置]
図1は、本実施例の画像形成装置の概略断面図である。本実施例では、画像形成装置の一例として中間転写ベルトを採用したカラー画像形成装置を用いるが、他の構成の画像形成装置であってもよい。本実施例の画像形成装置は、4ドラムフルカラー方式のプリンタである。画像形成部は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色ステーションに設けられた像担持体としての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを備えている。なお、色を表すY、M、C、Kは、必要な場合を除き、以降省略する。また、画像形成部は、帯電手段としての帯電ローラ2、スキャナ部11、現像手段としての現像器8、トナー補給手段としてのトナー容器7、ドラムクリーナ16、回転体である中間転写ベルト24、二次転写ローラ25を備えている。また、画像形成部は、中間転写ベルト24を駆動しつつ、二次転写ローラ25の対向ローラとして機能する駆動ローラ26、張架ローラ13、補助ローラ23、一次転写ローラ4、定着手段としての定着部21を備えている。さらに、画像形成部は、これらを制御して動作させる、演算手段である制御演算部10を備えている。感光ドラム1は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成され、不図示の駆動モータの駆動力が伝達されて回転する。駆動モータは、感光ドラム1を画像形成動作に応じて図中矢印方向(時計回り方向)に回転させる。
制御演算部10が画像信号を受信すると、メディアPは、メディアPが載置された載置部である給紙カセット15Aからピックアップローラ14、給紙ローラ17、18によって画像形成装置内に送り出される。メディアPは、後述する画像形成動作とメディアPの搬送との同期をとるためのローラ状同期回転体、即ち、レジストレーションローラ対19a、19bに一旦挟持され、停止して待機する。なお、本実施例の画像形成装置は、載置部として、画像形成装置本体に備え付けられた給紙カセット15A、手差しトレイ15Dに加え、オプションとして装着される給紙カセット15B、15Cを備えている。
一方、制御演算部10は、帯電ローラ2により一定電位に帯電された感光ドラム1の表面に、受信した画像信号に応じた静電潜像をスキャナ部11によって形成する。現像器8は静電潜像を可視化する手段であり、ステーションごとにYMCK各色の現像を行う。現像器8には、現像ローラ5が設けられており、静電潜像を可視化するための現像電圧が印加されている。このように、感光ドラム1の表面に形成された静電潜像は、現像器8により単色のトナー像として現像される。
中間転写ベルト24は、感光ドラム1に接触しており、カラー画像形成時に、図中矢印方向(反時計回り方向)に感光ドラム1の回転と同期して回転する。現像された単色のトナー像は、一次転写ローラ4に印加された一次転写電圧により順次、重畳して転写され、中間転写ベルト24上で多色のトナー像となる。ここで、中間転写ベルト24上に転写されずに感光ドラム1上に残留したトナーは、感光ドラム1に当接して設置されたドラムクリーナ16により回収される。ドラムクリーナ16は、クリーナブレード161とトナー回収容器162を有している。
中間転写ベルト24上に形成された多色のトナー像は、中間転写ベルト24と二次転写ローラ25とで形成される二次転写ニップ部に搬送される。中間転写ベルト24上のトナー像が二次転写ニップ部に搬送されるタイミングに合わせて、レジストレーションローラ対19a、19bに挟持された状態で待機していたメディアPの搬送が再開される。メディアPは、レジストレーションローラ対19a、19bにより中間転写ベルト24上の多色のトナー像の搬送と同期を取りながら二次転写ニップ部に搬送される。二次転写ニップ部に搬送されたメディアPには、二次転写ローラ25に印加された二次転写電圧により多色のトナー像が一括転写される。定着部21は大別して、弾性層を有し回転する加圧ローラ21aと、加圧ローラ21aに圧接し定着ニップ部Nを形成し、定着ニップ部Nを加熱する加熱手段であるヒータ等を有した加熱回転体21bから構成される。
[定着部]
図2(a)に定着部21の概略構成図を示す。加熱回転体21bを構成する耐熱性を有する円筒状の加熱フィルム211は、加熱フィルム211を円筒状に保持する支持ホルダー212と、支持ホルダー212を保持する金属製の定着ステー213の外周に緩やかに嵌合されている。支持ホルダー212の長手方向には、板状発熱体214が保持され、不図示の加圧手段により、板状発熱体214は、加熱フィルム211を介して加圧ローラ21aと加圧力Fで定着ニップ部Nを形成している。加圧ローラ21aと板状発熱体214に挟持された加熱フィルム211は、加圧ローラ21aに対して支持ホルダー212及び定着ステー213の周りを従動回転する。加熱フィルム211の内面には温度検知手段であるセンサ215が当接され、加熱フィルム211の内面温度が検知され、検知された温度に基づいて制御演算部10により、加熱フィルム211の温度が所定の値となるように制御される。本実施例の加熱フィルム211は、厚さ35μmのステンレス材を基層としたフィルム211Bを有している。このフィルム211Bに、熱伝導性を付与したシリコーンゴムからなる厚さ300μmの弾性層211R、及びPFA材料からなる厚さ25μmの離型性層211Sを順次形成している。
多色のトナー像を保持したメディアPは、加圧ローラ21aにより搬送されるとともに、定着ニップ部Nにて熱及び圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。図1に戻り、トナー像の定着後のメディアPは、排出ローラ20a、20bによって排紙トレイ30に排出され画像形成動作を終了する。ベルトクリーナ28は、メディアPへの転写後に中間転写ベルト24上に残ったトナーをクリーナブレード281によってクリーニングするものであり、ここで回収されたトナーはクリーナ容器282に蓄えられる。
以上説明したような一連の画像形成動作は、制御演算部10によって制御される。制御演算部10は、ユーザが情報を入力する入力手段とユーザへの情報を出力する出力手段として機能するコントロールパネル35や不図示のホストコンピュータに接続されている。制御演算部10は、コントロールパネル35やホストコンピュータ等から入力されたコマンドに応じて画像形成装置を制御する。また、制御演算部10は、画像形成装置や各ユニットの状態をアラート音及びメッセージ表示でユーザに伝える通知手段として、また、後述する画像形成装置の回転搬送手段の寿命を演算する演算手段としても機能する。さらに、制御演算部10は、回転搬送手段の寿命を演算する演算に必要な各種パラメータを記憶する記憶手段としても機能する。なお、メディアPが搬送される搬送路に沿って、測距センサ40と表面平滑度/厚みセンサ60が配置されている。測距センサ40及び表面平滑度/厚みセンサ60の詳細は、実施例2で説明する。
[寿命の演算方法]
本実施例では、定着部21の劣化度合いを予測演算し、演算して得られた値に基づき、定着部21の寿命演算を行う方法について説明する。本実施例の定着部21の寿命について、加熱フィルム211の離型性層211Sの摩耗に伴う画像不良が劣化度合いの進み具合を決定する要素となっている。本実施例に使用した画像形成装置は、制御演算部10において、メディアPの搬送による離型性層211Sの摩耗量の標準値を、1ページあたり0.84×10−4μmとし、1枚のメディアPを搬送するごとに摩耗量を積算して保持している。
また、画像形成装置が実際に使用される環境においては、単位ページあたりの摩耗量よりも、加熱フィルム211の単位回転数あたりの摩耗量を基準にする方が、予測演算の精度が向上する場合もある。そこで、本実施例では、実測した加熱フィルム211の回転数も計測しておき、1回転あたりの摩耗量の標準値を0.17×10−5μmとして摩耗量を演算し、積算して保持することとする。そして、積算された摩耗量が、予め定められた定着部21の寿命値にどれだけ近づいたかを百分率で示す寿命演算を行う。前述した通り、本実施例に用いた離型性層211Sの厚みの初期値は25μmである。しかし、離型性層211Sの摩耗が進行して厚みが極端に薄くなると、離型性層211Sに微小な亀裂が発生し、離型性能の効果が充分に発揮されず、画像の品質が低下してしまうおそれがある。したがって、本実施例では、離型性層211Sの積算された摩耗量の寿命値を23μmとし、以下の式(1)によって寿命演算を行う。
式(1)では、定着部21の残りの寿命(以下、残寿命という)を求める。ここで、寿命値とは、離型性層211Sの摩耗量の積算値をいい、本実施例では、離型性層211Sの摩耗量の積算値が23μmとなったとき、定着部21が寿命に達したものとする。言い換えれば、離型性層211Sの厚みが2μm(=25μm−23μm)となったときを、定着部21の寿命とする。離型性層211Sの摩耗量の積算値が23μmとなったとき、定着部21を交換するタイミングとなる。
残寿命(%)=(1−(積算摩耗量(μm)/23))×100 式(1)
式(1)の残寿命(%)の演算結果は、コントロールパネル35に表示され、ユーザに通知される。
ところで、離型性層211Sの摩耗量は、搬送されるメディアの種類によって差が生じることが知られている。本発明者らが検討を行ったところ、メディアPの剛度とメディアに含まれる填料の配合量を考慮することで、離型性層211Sの摩耗量を精度良く予測できることが判明した。即ち、メディアPの剛度が高いほど、またメディアに含まれる填料の配合量が多いほど、単位ページ当たりの摩耗量が大きくなる。一般的なコピー用紙の場合、メディアに含まれる填料の主成分は炭酸カルシウムであるが、メディアにはそれ以外にもシリカ、酸化チタン、タルク、クレーなどが含まれる。そこで本実施例では、回転搬送手段の劣化度合いを予測演算する際に、メディアの剛度、及びメディアに含まれる填料の配合量をパラメータとして用いることとする。
本実施例において填料の配合量は、JIS P8251記載の「紙、板紙及びパルプ−灰分試験方法−525℃燃焼法」を用いて求めている。なお、この方法以外にも、例えば蛍光X線を用いた定量分析手法により、前述した各種填料の配合量を成分ごとに算出し、それらの総和を配合量として用いたり、特定の成分に着目して配合量として用いたりしてもよい。
そして、この検討におけるメディアの剛度の測定方法としては、JIS P8143記載のクラークこわさ試験機法を採用している。ここで、クラーク剛度と相関性のある他の手法として、例えばJAPAN TAPPI No.40のガーレ法やJIS P8125のテーバーこわさ試験機法、又はTAPPI UM409の簡便法等がある。これらのクラーク剛度と相関性のある他の手法を用いて測定しても、離型性層211Sの摩耗量と同様の相関関係が得られると考えられる。
劣化度合いの予測演算値として、加熱フィルム211における離型性層211Sの摩耗量を演算し、制御演算部10に保持されたメディアの剛度及び填料の配合量に応じて補正する。即ち、制御演算部10において、メディアPが搬送されたことによる離型性層211Sの摩耗量の標準値を、1ページあたり0.84×10−4μm、加熱フィルム211の1回転あたり0.17×10−5μmとする。そして、1枚のメディアPを搬送するごと及び加熱フィルム1回転ごとに、離型性層211Sの摩耗量を積算して保持しておく。
本実施例の画像形成装置は、画像形成装置本体に備え付けられた給紙カセット15A、手差しトレイ15Dに加え、オプションとして装着される給紙カセット15B、15Cを備えている。給紙カセット15A〜15C、手差しトレイ15D(以下、給紙カセット15A等ともいう)には、メディアに対応する剛度と填料の配合量がそれぞれ対応付けられている。制御演算部10は、メディアに対応する剛度と填料の配合量とに応じて、図2(b)に示すマトリクスから、0.5から1.6の補正係数P(S)を求め、1ページあたりの摩耗量を、前述の標準値(0.84×10−4μm)に乗算し、ページごとに積算する。
ここで、図2(b)は、横軸にクラーク剛度、縦軸に填料の配合量(%)を示し、所定のクラーク剛度、填料の配合量に対する補正係数P(S)を示している。補正係数P(S)は、0.5から1.6の範囲となっている。補正係数P(S)は、剛度が小さいほど小さい値が設定され、填料の配合量が少ないほど小さい値が設定される。例えば、メニュー画面から入力されたクラーク剛度が120以上で125未満であり、填料の配合量が14以上で15未満である場合、補正係数P(S)は0.9となる。
このように、制御演算部10は、次の式(2)から、積算摩耗量W(μm)を求める。
積算摩耗量W(μm)=Σ(標準値×P(S)) 式(2)
補正係数P(S)は、メディアの剛度が低いほど、また填料の配合量が少ないほど小さく、逆に剛度が高く填料の配合量が多いほど大きくなる。なお、ページ数での積算方法と回転数での積算方法の少なくとも一つを用いて、積算摩耗量を求めればよく、両方を用いて求めてもよい。
本実施例の画像形成装置の制御演算部10は、表1に示すような一般にユーザがよく使用するメディアの銘柄と、各銘柄のメディアの剛度及び填料の配合量の一覧(リスト)を内部に有している。制御演算部10は、ユーザが使用するメディアに応じた剛度と填料の配合量を参照して、図2(b)のマトリクスから補正係数P(S)を求め、積算摩耗量Wを補正することが可能である。
Figure 2017083703
ここで、表1は、一列目にメディアの銘柄(A〜V)、二列目に各メディアの坪量(g/m)、三列目に各メディアの厚み(mm)、四列目にベック式測定法により測定した各メディアのベック平滑度(sec)を、それぞれ示す。また、表1は、五列目にクラークこわさ試験機法により測定した各メディアのクラーク剛度(mN)、六列目は各メディアの填料の配合量(%)を、それぞれ示す。例えば、メディアDは、坪量が76.51g/m、厚みが0.105mm、ベック平滑度が22.28(sec)、クラーク剛度が92.35mN、填料の配合量が24.18%である。
[摩耗量の予測演算結果と実測値]
図3に、ページ数を基準とした場合の摩耗量の予測演算の結果を示す。図3は、横軸に摩耗量の予測値(10−4μm/Page)を示し、縦軸に摩耗量の実測値(10−4μm/Page)を示す。このときの相関係数Rは0.92である。なお、離型性層211Sの回転数を基準として予測演算を行った結果も同様に、高い相関係数を得ることができる。このように、ページ数、回転数のいずれの積算方式においても、離型性層211Sの摩耗量を精度よく予測することができる。
給紙カセット15A等のそれぞれから搬送されたメディアによる摩耗量は、上述した式(2)にしたがい、Wa、Wb、Wc、Wdとして個別に算出される。ここで、添え字a〜dは、給紙カセット15A等の添え字A〜Dに対応している。そして、積算摩耗量Wは、次の式(3)から求めることができる。このように、制御演算部10は、給紙カセット15A等ごとに積算摩耗量を求め、給紙カセット15A等ごとの摩耗量を合算して、離型性層211Sの積算摩耗量を演算する。
W=Wa+Wb+Wc+Wd 式(3)
(表1に記載されたメディアに変更された場合)
一方、ユーザが給紙カセット15A等に登録されたメディアとは別のメディアに変更する場合も想定される。これらの場合においても、摩耗量を精度良く見積もることができる点が本実施例の特徴である。以下、給紙カセット15Aからのメディアが搬送された場合を例に説明する。なお、制御演算部10は、例えば、給紙カセット15A〜15Cが挿抜されたことに基づいて、また、手差しトレイ15D上でメディアの有無を検知する不図示のセンサ等の検知結果に基づいて、メディアが変更されたと判断する。
ユーザが表1のリストに記載されたメディアを使用する場合には、ユーザが使用するメディアの銘柄をコントロールパネル35に表示されるメニュー画面を介してリストから選択することを可能とする。コントロールパネル35は、表示部及び選択手段として機能する。これにより、表1のリスト上のメディアの銘柄と、給紙カセット15A等とを、相互に結び付けることが可能となる。特定手段としての制御演算部10は、コントロールパネル35から入力された情報に基づいて、言い換えれば選択結果に応じてメディアが変更されたことを判断し、変更後のメディアを特定する。これにより、表1のリストに記載されたメディアの銘柄では、精度の良い寿命演算が保たれることになる。
例えば、給紙カセット15Aにおいて、最初に登録された、言い換えれば変更前のメディアから、表1のリスト上に記載された別のメディアに変更された場合について説明する。この場合、制御演算部10は、最初に登録されたメディアを搬送した際の積算摩耗量Wa_1と、変更後のメディアを搬送した際の積算摩耗量Wa_2を、それぞれ求める。制御演算部10は、給紙カセット15Aから搬送されたメディアによる積算摩耗量Waを、積算摩耗量Wa_1と、積算摩耗量Wa_2の和から求める。即ち、制御演算部10は、給紙カセット15Aの積算摩耗量Waを、次の式(4)から求める。
Wa=Wa_1+Wa_2 式(4)
(表1に記載されていないメディアに変更された場合)
一方、ユーザが表1のリストに載っていないメディアに変更するケースも生じ得る。表1のリストに載っていないメディアを用いる場合には、本実施例では、コントロールパネル35に表示されるメニュー画面を介して「その他のメディア」が選択されるように構成する。制御演算部10は、コントロールパネル35のメニュー画面において「その他のメディア」が選択された場合、仮の補正係数P(Sx)を用いて、式(2)にしたがい積算摩耗量Wを演算する。ここで、「その他のメディア」が使用されている期間に仮の補正係数P(Sx)を用いて算出された積算摩耗量をWa_x等とする。
制御演算部10は、「その他のメディア」が選択された場合には、給紙カセット15A等ごとに積算摩耗量Wa_x等を、メディアが変更される前の積算摩耗量Wa_1等とは別に記憶しておく。ここで、「その他のメディア」として指定されたメディアの銘柄に対応して画像形成装置のメーカやメディアのメーカ等からメディアの剛度及び填料の配合量の各データが提供されたときに、次のように対応することができる。即ち、もとは表1のリストに登録されていなかった「その他のメディア」について、コントロールパネル35等を介して表1のリストに新しい情報を追加して入力し登録できるような構成とする。そして、「その他のメディア」が表1のリストに新たに登録された場合には、制御演算部10は、新たに登録されたメディアに応じた補正係数P(Snew)を求める。即ち、コントロールパネル35は、登録手段として機能する。そして、制御演算部10は、例えば、給紙カセット15Aについて、次の式(5)にしたがって、寿命を再度演算することが可能である。なお、給紙カセット15B等についても同様である。
積算摩耗量Wa=Wa_1+Wa_x×P(Snew)/P(Sx) 式(5)
本実施例においては、「その他のメディア」が選択された際に仮の補正係数P(Sx)として、例えば補正係数P(S)が取り得る値の中で最も大きい値である1.6を用いる。これは、画像形成装置で使用できるメディアの中で、離型性層211Sの摩耗量が最も大きくなるメディアの特性値を仮の特性値として用いているともいえる。ユーザが使用したメディアの銘柄が表1のリスト上に無く、かつ離型性層211Sの摩耗量が最も大きくなるようなメディアが使用されている場合に、表1のリストへ情報が登録されることなく使用され続けた場合を考慮して、このようにしている。これにより、「その他のメディア」が表1のリストに登録されることなく使用が継続された場合でも、画像や装置への影響の発生を低減させることができる。
本実施例では、表1のリストに記載されていないメディアのデータは、ユーザにより速やかに入力されることを前提とした構成としている。これは、前述した管理ユーザが存在するMPS環境では、比較的容易にこのような運用形態を取ることが可能なためである。
一方、リストへ情報が登録されることなく使用され続けると、次のようなことが起こるおそれがある。例えば、使用されるメディアが離型性層211Sの摩耗に対して有利なメディアであって、つまり実際には離型性層211Sの摩耗がさほど進んでいない場合であっても、画像形成装置は定着部21が寿命に達したと判断してしまうことがある。特に仮の補正係数P(Sx)として、補正係数P(S)が取り得る最大値を用いた場合には、このようなケースが起こりやすい。したがって、リストへ情報が登録されることなく定着部21が寿命に到達することも想定し、その場合であっても実際の離型性層211Sの摩耗量と、予測摩耗量の乖離が小さくなるように、次のように構成してもよい。即ち、「その他のメディア」に対応する仮の補正係数P(Sx)は、ユーザが設定した「普通紙」、「薄紙」、「厚紙」等のプリントモード(プリント速度)等も加味して決定する等してもよい。一般に、剛度は用紙の厚さが厚いほど大きいため、例えば仮の補正係数P(Sx)が取り得る値を、「厚紙」モードなら1.0〜1.6、「普通紙」モードなら0.8〜1.3、「薄紙」モードなら0.5〜1.0とする等してもよい。
前述したメディアの剛度や填料の配合量の情報は、通常では一般ユーザが知り得ない場合があるため、本実施例においては、これらの情報の入力は管理ユーザがアクセスできるメニュー画面から行うこととしている。また、給紙カセット15A等で標準的に使用されるメディアの銘柄の登録も管理ユーザが行うこととしてもよい。管理ユーザ以外の一般ユーザにこれらの値の入力を委ねる場合には、直接メニュー画面にメディアの特性値を入力することが可能な構成としてもよい。また、本実施例では、給紙カセット15Aから搬送されるメディアを例に摩耗量の積算方法について説明したが、他の給紙カセット15B等から搬送されるメディアに対しても同様に適用される。
以上、本実施例によれば、メディアが変更された場合でも、メディアに応じて搬送手段の性能の低下の度合いを精度よく見積もることができる。
ユーザによっては、使用するメディアを比較的高い頻度で変更する場合もある。このようなユーザにとっては、メディアを変更するたびにメディアの銘柄を入力して登録する作業はユーザビリティの観点から課題がある。また、ユーザによっては、メディアを変更した場合でも、表1のリストに新たな情報を登録するためにメディアの情報を入力しないおそれもある。実施例2では、画像形成装置はメディアの特性を検知する検知手段としての剛度センサ、表面平滑度センサ及び厚みセンサを備える構成である。判別手段としての制御演算部10は、これらの検知手段により検知された情報に基づいて、メディアの判別を行う構成である。一方、一般に画像形成装置が有するセンサでは、メディアの填料の配合量の測定は困難であるため、本実施例では、剛度センサ、表面平滑度センサ及び厚みセンサによる検知結果に基づいてメディアの銘柄を予測し、填料の配合量を取得する構成である。
本実施例の画像形成装置は、実施例1と同様に、表1のようなメディアの銘柄リストを有しており、メディアの特性値として剛度、填料の配合量だけでなく、表面平滑度及びメディアの厚みがリスト化されている。そして、制御演算部10は、前述のように、各センサによってメディアの剛度、表面平滑度及び厚みに関する情報を取得することが可能である。
[測距センサ]
本実施例では、図1に示すように、給紙ローラ17と給紙ローラ18の間に、剛度を検知する検知手段として、メディアPの自重たわみ量を測定するための測距センサ40を配置している。そして、測距センサ40の検知結果に基づき求められたメディアPの自重たわみ量に基づいて、TAPPI UM409測定法の原理を用いてメディアの剛度を求める。
図4(a)は、測距センサ40の近傍の要部を示す図である。図4(a)に示すように、記録材Pが給紙カセット15Aから給紙され、メディアPの先端が給紙ローラ17のニップ部を通過すると、給紙ローラ17のニップ部よりも記録材Pの先端が自重により下方にたわむ。既知の値である測距センサ40から一点鎖線で示す給紙ローラ17のニップ部の高さまでの距離と、測距センサ40から二点鎖線で示す記録材Pまでの距離との差を、自重たわみ量Sとする。制御演算部10は、測距センサ40から求めた自重たわみ量Sに基づき、メディアPの剛度を求める。
[表面平滑度/厚みセンサ]
図4(b)は、表面平滑度センサと厚みセンサを一体構成とした表面平滑度/厚みセンサ60(以下、単にセンサ60とする)の概略構成を示す断面模式図である。センサ60は、第1の光照射手段であるLED621、第2の光照射手段であるLED622、撮像手段であるCMOSエリアセンサ63A及び結像手段である結像レンズ64Aを備えている。さらに、センサ60は、フィルタリング手段を構成するフィルタリング部65A及び演算部61を備えている。LED621を光源とする光は、460nm付近に極大波長を持つ青色光であり、メディアPの表面に向けて照射される。
青色のLED621は、メディアPの紙面から45度の角度で光を照射させるよう配置されており、メディアPの表面に凹凸に応じた陰影を持つ反射光を生じさせる。この反射光は、結像レンズ64Aを介し集光され、このうちフィルタリング部65Aを透過した波長成分がCMOSエリアセンサ63Aに反射光像として結像する。CMOSエリアセンサ63Aは、結像したエリアごとに反射光量に応じて変化する電気信号として電圧信号を演算部61に出力する。演算部61は、CMOSエリアセンサ63Aから電圧信号を入力されると、電圧信号をアナログ−デジタル(以下、A−Dとする)変換し、変換後の256階調のデジタル信号を制御演算部10へ出力する。
一方、LED622を光源とする光は、640nm付近に極大波長を持つ赤色光であり、メディアPの、LED621が照射する面とは反対側の面に向けて照射される。赤色のLED622は、メディアPの紙面の法線方向から光を照射させるよう配置されており、メディアPの厚みに応じた減衰量で光が透過する。この透過光も結像レンズ64Aを介し集光され、フィルタリング部65Aを透過した波長成分がCMOSエリアセンサ63Aに透過光像として結像され、透過光量に応じて変化する電気信号としての電圧信号を演算部61に出力する。そして、同様の作用で、演算部61は、電圧信号をA−D変換し、変換後の256階調のデジタル信号を制御演算部10へ出力する。なお、赤色のLED622から照射された光は、メディアPの坪量についても、坪量に応じた減衰量で光が透過するため、センサ60によりメディアPの坪量を検知してもよい。
このように、本実施例のセンサ60は、メディアPの表面凹凸性に関する情報と厚みに関する情報を制御演算部10に出力する。制御演算部10は、センサ60により検知された情報に基づいて、表1からメディアを特定し、そのメディアの剛度及び填料の配合量を用いて寿命演算を行う。即ち、制御演算部10は、特定手段としても機能する。例えば、センサ60によりメディアPの表面平滑度が22.28、厚みが0.105と検知された場合、制御演算部10は、得られた検知結果と表1の情報とに基づいて、メディアPの銘柄をメディアDであると判別する。なお、検知されるパラメータの数が増えるほど、メディアPを特定する際の精度が向上する。このため、例えば本実施例では、メディアPの剛度、表面平滑度及び厚みを測距センサ40及びセンサ60により検知し、これらを用いて表1に基づきメディアPを特定する。
このように、制御演算部10は、画像形成装置内で測定したメディアの剛度、表面平滑度、厚み情報を、表1のようなメディアの銘柄リスト上の特性値と照らし合わせ、実際に使用されるメディアを特定することができる。ただし、実際に測定された特性値は、メディアが有するムラ、ロット差や測定器の検知ばらつき等の影響を受けて、ばらつきを有する。本実施例では、表1の銘柄リストに記載される情報は、複数の測定値の平均値とする。制御演算部10は、画像形成装置内で測定される剛度、表面平滑度、厚みの3つの特性値全てが平均値に対して例えば±10%以内に入るメディアを、使用されたメディアとみなす。
メディアの特定の精度をより向上させるため、画像形成装置内での測定も複数のメディアに渡って行うことが望ましい。本実施例においては、メディアが給紙カセット15A等にセットされたことを検知した後、例えば10枚に渡りセンサ60による測定を行い、平均値を得る構成としている。また、平均値を得るとともに測定ばらつきを測定し、測定した10枚のメディアが、同じ銘柄のメディアであるかを判定してもよい。
このような構成にすることで、実施例1と同様に、標準的に給紙カセット15A等で使用されるメディアが登録された状態では、実施例1で説明した方法で使用されるメディアを特定する。一方、表1に登録されたメディアが使用されていない場合には、登録されていないメディアの銘柄を判別することができる。制御演算部10は、給紙カセット15A等が挿抜される等、用紙が変更されたと判別された場合には、測距センサ40及びセンサ60により得られた情報を、表1のリストと照合してメディアを特定する。制御演算部10は、メディアを特定すると、表1のリストから寿命演算に必要な、そのメディアに対応する填料の配合量を得ることができる。制御演算部10は、測距センサ40により測定した剛度と表1の中で特定したメディアPの填料の配合量とから、図2(b)のマトリクスを用いて補正係数P(Snew)を求め、精度のよい寿命演算を行うことができる。
[手差しトレイ]
実施例1では、使用されるメディアが限定的であるMPS環境を前提に、給紙カセット15A等ごとに「その他のメディア」は1種類であることを想定して説明を行っている。しかし、給紙カセット15A等で使用されるメディアが複数に渡る場合、さらにそれらのメディアが表1のリスト上に無いメディアであるおそれもある。本実施例では、このような状況であっても、メディアの特性を検知する検知手段により、ある程度それらメディアの区別が可能であれば、それぞれのメディアに対し使用期間を記憶しておくことで、より精度の高い寿命演算を行うことができる。特にカセット方式の給紙カセット15A〜15Cと比較すると、手差しトレイ15Dでは様々なメディアが使用される傾向にある。このため、本実施例のように、多種のメディアが使用される前提で寿命演算を可能にしておくことが望ましい。また、メディアの特定についても、手差しトレイ15Dから搬送されたメディアについては、使用されるメディアが高い頻度で変更されることに対応するため、前述したような10枚の平均値ではなく、1枚ごとの測定に基づき行う構成とする。
手差しトレイ15Dから搬送されたメディアに起因する摩耗量について説明する。ここで、手差しトレイ15Dでは、表1に登録されているメディアを含めたリスト上のメディアがm種類、それ以外にn種類の「その他のメディア」が搬送されたとする。その場合、手差しトレイ15Dから搬送されたメディアによる積算摩耗量Wdは、次の式(6)のように表すことができる。このように、制御演算部10は、手差しトレイ15Dに載置されるメディアの銘柄ごとに積算摩耗量を求め、銘柄ごとの積算摩耗量を合算して、離型性層211Sの積算摩耗量を演算する。
積算摩耗量Wd=ΣWd_i+Σ(Wd_xj×P(Snew_j)/P(Sxj))
(i=1〜m、j=1〜n) 式(6)
このような構成とすることで、同じ銘柄のメディアが他の銘柄のメディアを挟んで積載されているような、即ち、一つのメディアが搬送される期間が分散されているような場合であっても、積算摩耗量Wを別々に求める必要はない。即ち、メディアごとに積算摩耗量を求めることで、記憶する情報量を圧縮することができる。
本実施例では、図4(b)に示すような反射光と透過光をCMOSエリアセンサ63Aによって撮像することによって、それぞれメディアの表面凹凸に関する情報と厚み情報を検知し、検知した結果をメディアの銘柄を特定するために用いている。しかし、本発明に適用できるメディア特性検知手段はこれらに限定されるものではなく、例えば、次のような構成であってもよい。例えば、メディアに超音波を照射し、その反射率や透過率を検知することにより、メディアの表面状態や厚さ、坪量を認識する超音波センサ等、各方式のセンサを単独又はそれらを組合せて使用してもよい。
使用されるメディアの特定の方法、及び補正係数の取得手段も上述した方法に限られるものではなく、測定した特性値と最も近いメディアの特性値との合致度合いを補正係数に反映させる等してもよい。また、本実施例では、メディアの剛度、厚み及び表面平滑度に基づきメディアの特定を行っている。しかし、メディアの特定に用いる物性はこれに限られるものではなく、メディアの厚みと表面平滑度だけを用い、剛度はメディアごとに予め測定された値をリストに載せておいてもよい。いずれの場合においても、メディアの特定を行って得られる特性値以外の特性値を、表1のリストを参照して取得し、寿命の演算を行う点が本実施例の特徴である。一方、測定の結果、表1のリスト内に該当するメディアが無い場合には、所定値を用いて暫定的に寿命演算を行い、リストにメディアの銘柄と特性値が登録された後、寿命を再度演算する構成は、実施例1と同様である。
以上、本実施例によれば、メディアが変更された場合でも、メディアに応じて搬送手段の性能の低下の度合いを精度よく見積もることができる。
ユーザが個々の画像形成装置に対して幾つものメディアPの特性値を設定することで、ユーザビリティが低下するおそれがある。また、前述した通り、メディアPの剛度や填料の配合量のデータは、画像形成装置の管理ユーザが把握していて、一般ユーザは知り得ない場合もある。この場合、これらのパラメータは、管理ユーザにより設定されることとなる。しかし、管理ユーザが複数の画像形成装置及びメディアPを管理している場合、個々の画像形成装置に対して、同じメディア特性の設定を、何度も繰り返すこととなる。このような作業を一括して設定することができると、管理ユーザの作業効率を向上させることが可能になる。そこで、実施例3では、メディアPの銘柄及びメディアPの特性値のリスト(表1)への登録を、ネットワーク回線を介してホスト装置から入力する構成である。
図5(a)は、本実施例の複数の画像形成装置100A〜100Cとホスト装置50の接続状況を示す図である。画像形成装置100Aから画像形成装置100Cは、いずれも、ネットワーク接続装置55を介してネットワーク回線70に接続されている。ホスト装置50は、設定手段である制御部50aを有している。ホスト装置50は、制御部50aにより、ネットワーク回線70を経由して、画像形成装置100A〜100Cの給紙カセット15A等ごとにメディアPの特性値の登録が可能となっている。画像形成装置100Aから画像形成装置100Cでは、ネットワーク接続装置55は制御演算部10と接続されており、ネットワーク回線70経由で入力されたメディアPの特性値は、記憶手段としても機能する制御演算部10に保持される。なお、画像形成装置100Aから画像形成装置100Cの構成及び動作は、実施例1、2で説明した構成と同様であり、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
ホスト装置50は、画像形成装置100Aから画像形成装置100Cと同一のネットワーク回線70に接続され、画像形成装置100Aから画像形成装置100Cの設定を一括管理したり、動作状況を監視したりすることが可能となっている。ホスト装置50からメディアPの特性値等の情報を送信する際には、例えば、図5(b)に示すような管理画面を用いて、送信先となる画像形成装置を選択する。
図5(b)はホスト装置50に表示される管理画面351を示す図である。管理画面351には、「用紙パラメータ管理設定メニュー」として、トレイ設定入力352と、設定送信プリンタ選択353とを入力することができる。トレイ設定入力352では、給紙カセット15A等に対応するトレイ1からトレイ4にセットされたメディアPについて、剛度と填料の配合量等のメディアの特性値を登録できるようになっている。また、設定送信プリンタ選択353では、画像形成装置100Aから画像形成装置100Cの設置場所の情報が表示されている。設定送信プリンタ選択353では、トレイ設定入力352で登録したメディアPの特性値のデータを、どの画像形成装置に送信するかをチェックボックスにて設定できるようになっている。
例えば、図5(b)の設定送信プリンタ選択353では、画像形成装置100Aに対応する画像形成装置1と画像形成装置100Bに対応する画像形成装置2にチェックがついている。このため、画像形成装置1と画像形成装置2の、それぞれのトレイ1からトレイ4までについては、トレイ設定入力352で設定された同じメディアPの特性値が登録される。このため、ホスト装置50は、設定手段として機能する。ホスト装置50の制御部50aは、ユーザによりこれらのデータが入力された後、OKボタン354が押下されることにより、これらの情報を対応する各画像形成装置100Aから100Cの制御演算部10に送信する。これにより、ホスト装置50は、画像形成装置100Aから100Cを一括で管理することができる。なお、本実施例では、メディアPの特性値として、剛度及び填料の配合量のデータが登録される構成であるが、メディアPの特性値が登録される構成であればよい。
画像形成装置の個体識別情報には、予め画像形成装置に対して登録されているIPアドレスを用いる等、ホスト装置50は、公知の方法で画像形成装置の個体識別を行うことが可能である。このようにして管理画面351から選択した複数台の画像形成装置に対して、ホスト装置50はメディアPの特性値を、給紙カセット15A等ごとに一括送信する。
このように、ネットワーク回線70を経由して登録されたメディアPの特性値を用いて、各画像形成装置の制御演算部10は、定着部21の寿命演算を精度よく行うことができる。また、各画像形成装置で行われた寿命演算の結果は、ネットワーク回線70を経由してホスト装置50に送信される。これにより、ホスト装置50は、各画像形成装置の定着部21の寿命演算結果を保守管理情報の一つとして保持することができるので、管理ユーザの管理負荷を軽減することもできる。
以上説明したように、画像形成装置の管理システムを構成することで、使用するメディアも含めて管理ユーザが管理する複数の画像形成装置に対して、メディアの特性値のデータを一度の作業で登録することが可能となる。これにより、管理ユーザの作業負荷を大きく低減させることが可能となる。
以上、これまで説明した各実施例では、劣化度合いの予測演算を行う対象として加熱フィルム211を用いたが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば加熱フィルム211以外に、定着部21を構成する部品である加圧ローラ21aに適用してもよい。また、定着部21の寿命演算には加熱フィルム211の摩耗量の予測演算値のみを用いたが、上述した定着部21を構成する他の部品の劣化度合いなどを総合的に考慮して寿命演算を行うようにしてもよい。また、定着部21以外にも、例えば、二次転写ローラ25や給紙ローラ17、18等、メディアPの表面に当接してメディアPの搬送に寄与する搬送手段全般に適用することが可能である。
以上、本実施例によれば、メディアが変更された場合でも、メディアに応じて搬送手段の性能の低下の度合いを精度よく見積もることができる。
10 制御演算部
15A,15B,15C 給紙カセット
15D 手差しトレイ
21 定着部

Claims (25)

  1. 記録材を載置する載置部と、
    前記載置部から給紙された記録材を搬送する搬送手段と、
    前記記録材の特性値に基づいて前記搬送手段の劣化度合いを演算する演算手段と、
    を備え、
    前記演算手段は、前記載置部の記録材が異なる記録材に変更された場合には、変更前の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いと、変更後の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いとから、前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録材と前記記録材の特性値とが対応付けられて記憶されている記憶手段と、
    表示部と、
    前記記憶手段に記憶されている記録材の一覧を前記表示部に表示させ、前記一覧の中から前記変更後の記録材を選択させる選択手段と、
    前記選択手段による選択結果に応じて前記変更後の記録材を特定する特定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録材と前記記録材の特性値とが対応付けられて記憶されている記憶手段と、
    搬送されている記録材の特性値を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知した記録材の特性値と、前記記憶手段に記憶されている記録材の特性値とに基づいて、前記変更後の記録材を特定する特定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記検知手段は、記録材の剛度を検知する手段、記録材の表面平滑度を検知する手段、及び記録材の厚みを検知する手段のうち、少なくとも一つであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記演算手段は、前記特定手段により特定された記録材が前記記憶手段に記憶されている場合には、前記変更後の記録材の特性値を前記記憶手段から取得し、取得した記録材の特性値を用いて前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記演算手段は、前記特定手段により特定された記録材が前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記画像形成装置で使用できる記録材の中で、前記搬送手段の劣化度合いが最も大きくなる記録材の特性値を仮の特性値として用いて前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段に記憶されていない記録材と前記記憶されていない記録材の特性値とを登録する登録手段を備え、
    前記演算手段は、前記登録手段により前記特定手段により特定された記録材の特性値が前記記憶手段に登録された場合には、前記仮の特性値と前記登録手段により登録された特性値とに基づいて、前記搬送手段の劣化度合いを、再度演算することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記演算手段は、前記載置部に載置される記録材の銘柄ごとに前記搬送手段の劣化度合いを求め、前記銘柄ごとの劣化度合いを合算して、前記載置部から給紙された記録材による前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 複数の前記載置部を備え、
    前記演算手段は、前記載置部ごとに前記搬送手段の劣化度合いを求め、前記載置部ごとの劣化度合いを合算して、前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記演算手段は、前記劣化度合いを演算する際に、記録材の剛度及び記録材に含まれる填料の配合量に応じた補正を行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記演算手段は、前記搬送手段により記録材を搬送する際の1枚あたりの摩耗量及び前記搬送手段により記録材を搬送する際の1回転あたりの摩耗量の少なくともいずれか一方に、前記剛度及び前記填料の配合量に応じた係数を乗じて積算した摩耗量を、前記劣化度合いとして求めることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記演算手段は、前記剛度が小さいほど、且つ、前記填料の配合量が少ないほど、前記係数を小さい値に設定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置とネットワーク回線を介して接続された管理装置と、を備える管理システムであって、
    前記画像形成装置は、
    記録材を載置する複数の載置部と、
    前記載置部から給紙された記録材を搬送する搬送手段と、
    前記記録材の特性値に基づいて前記搬送手段の劣化度合いを演算する演算手段と、
    を有し、
    前記管理装置は、
    前記複数の画像形成装置の前記複数の載置部の各々に載置された記録材の特性値を、前記複数の載置部の各々に対して一括して設定することが可能な設定手段を有し、
    前記演算手段は、前記載置部の記録材が異なる記録材に変更された場合には、変更前の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いと、変更後の記録材の特性値に基づく前記搬送手段の劣化度合いとから、前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする管理システム。
  14. 前記画像形成装置は、
    前記設定手段により設定された記録材と前記記録材の特性値とが対応付けられて記憶されている記憶手段と、
    表示部と、
    前記記憶手段に記憶されている記録材の一覧を前記表示部に表示させ、前記一覧の中から前記変更後の記録材を選択させる選択手段と、
    前記選択手段による選択結果に応じて前記変更後の記録材を特定する特定手段と、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の管理システム。
  15. 前記画像形成装置は、
    前記設定手段により設定された記録材と前記記録材の特性値とが対応付けられて記憶されている記憶手段と、
    搬送されている記録材の特性値を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知した記録材の特性値と、前記記憶手段に記憶されている記録材の特性値とに基づいて、前記変更後の記録材を特定する特定手段と、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の管理システム。
  16. 前記検知手段は、記録材の剛度を検知する手段、記録材の表面平滑度を検知する手段、及び記録材の厚みを検知する手段のうち、少なくとも一つであることを特徴とする請求項15に記載の管理システム。
  17. 前記演算手段は、前記特定手段により特定された記録材が前記記憶手段に記憶されている場合には、前記変更後の記録材の特性値を前記記憶手段から取得し、取得した記録材の特性値を用いて前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の管理システム。
  18. 前記演算手段は、前記特定手段により特定された記録材が前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記画像形成装置で使用できる記録材の中で、前記搬送手段の劣化度合いが最も大きくなる記録材の特性値を仮の特性値として用いて前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の管理システム。
  19. 前記演算手段は、前記特定手段により特定された記録材の特性値が前記設定手段により前記記憶手段に設定された場合には、前記仮の特性値と前記設定手段により登録された特性値とに基づいて、前記搬送手段の劣化度合いを、再度演算することを特徴とする請求項18に記載の管理システム。
  20. 前記演算手段は、前記載置部に載置される記録材の銘柄ごとに前記搬送手段の劣化度合いを求め、前記銘柄ごとの劣化度合いを合算して、前記載置部から給紙された記録材による前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項13から請求項19のいずれか1項に記載の管理システム。
  21. 複数の前記載置部を備え、
    前記演算手段は、前記載置部ごとに前記搬送手段の劣化度合いを求め、前記載置部ごとの劣化度合いを合算して、前記搬送手段の劣化度合いを演算することを特徴とする請求項20に記載の管理システム。
  22. 前記演算手段は、前記劣化度合いを演算する際に、記録材の剛度及び記録材に含まれる填料の配合量に応じた補正を行うことを特徴とする請求項13から請求項21のいずれか1項に記載の管理システム。
  23. 前記演算手段は、前記搬送手段により記録材を搬送する際の1枚あたりの摩耗量及び前記搬送手段により記録材を搬送する際の1回転あたりの摩耗量の少なくともいずれか一方に、前記剛度及び前記填料の配合量に応じた係数を乗じて積算した摩耗量を、前記劣化度合いとして求めることを特徴とする請求項22に記載の管理システム。
  24. 前記演算手段は、前記剛度が小さいほど、且つ、前記填料の配合量が少ないほど、前記係数を小さい値に設定することを特徴とする請求項23に記載の管理システム。
  25. 前記管理装置は、前記演算手段により演算された前記搬送手段の劣化度合いを、前記複数の画像形成装置の各々に対応付けて管理することを特徴とする請求項13から請求項24のいずれか1項に記載の管理システム。
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