JP2001139120A - ベルト支持装置および画像形成装置 - Google Patents

ベルト支持装置および画像形成装置

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JP2001139120A
JP2001139120A JP31871299A JP31871299A JP2001139120A JP 2001139120 A JP2001139120 A JP 2001139120A JP 31871299 A JP31871299 A JP 31871299A JP 31871299 A JP31871299 A JP 31871299A JP 2001139120 A JP2001139120 A JP 2001139120A
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JP
Japan
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belt
roll
cam
moving
walk control
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JP31871299A
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English (en)
Inventor
Norio Hokari
則雄 保苅
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト支持装置のステアリングロールのロー
ル軸の傾斜を調節するためのベルトウォーク制御カムの
回転位置を簡単な構成で制御可能とすること。 【解決手段】 ベルトウォーク制御モータ(M5)がオ
ンになったときロール軸移動支持部材(2,3)は所定
のホームポジションに移動しているので、前記ベルトウ
ォーク制御モータ(M5)を所定角度回転させることに
より前記ベルトウォーク制御カム(9)を所定の回転位
置に移動させることができ、ステアリングロール(R
m)を支持するロール軸移動支持部材(2,3)および
それに支持されたロール軸(Rma)を所定の制御開始
位置に移動させることができる。したがって、ベルトウ
ォーク制御カム(9)の回転位置を簡単な構成で制御す
ることができ、ベルト支持装置のステアリングロール
(Rm)のロール軸(Rma)の傾斜を容易に調節する
ことができるベルト支持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転力が伝達される
ベルト駆動ロール、ベルトの幅方向の位置を制御するス
テアリングロールを含む複数のベルト支持ロールと、前
記複数のベルト支持ロールを回転可能に支持するための
ベルトフレームと、前記複数のベルト支持ロールにより
回転移動可能に支持されたベルトとを備えたベルト支持
装置および前記ベルト支持装置を使用した画像形成装置
に関する。本発明は、特に、ベルトフレームにより回転
可能に支持されるステアリングロールのロール軸の傾斜
姿勢を調節することによりベルトの幅方向の位置を制御
するベルト支持装置および前記ベルト支持装置を使用し
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記種類のベルト支持装置としては、次
の技術が従来公知である。 (1)特願平10−100754号(特開平11−29
2338号公報)記載の技術 この公報には、ベルトフレームにより回動可能に支持さ
れた揺動アーム(ロール軸移動支持部材)によりステア
リングロールのロール軸の一端部を回転可能に支持する
とともに、揺動アーム(ロール軸移動支持部材)の位置
を調節して、前記ロール軸を傾斜させることにより、ベ
ルトの幅方向の位置を制御する技術が記載されている。
前記揺動アームの位置の調節は、前記ステアリングロー
ルの軸方向の一端側の部分の前記ベルトへの圧接力が小
さくなる方向と大きくなる方向との間で調節される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報には、この公
報で開示した発明の従来技術として、前記揺動アームの
位置の調節をカム(ベルトウォーク制御カム)の回転位
置の調節により行い、カムと同軸上に設け且つ発光素子
および受光素子間に配置したアクチュエーター(半円形
の板)の回転位置を検知して、カム回転位置をイニシャ
ライズすることによりカム回転位置を見付ける技術が記
載されている。しかし、この方法ではセンサーが必要に
なりコストアップになる。また、イニシャライズシーケ
ンスが必要になり時間が掛かっていた。したがって、こ
の公報には前記従来技術の問題点を解決するために、ス
リップクラッチを使って、カムの壁面にカムフォロワー
部を押し付けてイニシャルポイントを見つけ出す手段が
提示されているが、スリップクラッチを必要とし、か
つ、押しつけ工程を別に必要とするので、部品点数の増
加、作業工程数の増加などの問題点があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑み、下記(O01)
の記載内容を課題とする。 (O01)ベルト支持装置のステアリングロールのロール
軸の傾斜を調節するためのベルトウォーク制御カムの回
転位置を簡単な構成で制御可能とすること。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
る本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施
例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符
号をカッコで囲んだものを付記する。なお、本発明を後
述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明
の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例
に限定するためではない。
【0006】(第1発明)前記課題を解決するため、第
1発明のベルト支持装置は、次の要件(A01)〜(A0
7)を備えたことを特徴とする。 (A01)回転力が伝達される駆動ロール(Rd)、回転
軸(Rma)の傾斜を調節可能なステアリングロール
(Rm)、および回転軸の位置が固定された従動ロール
を含む複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rm,R
f,T2a)により回転移動可能に支持されたエンドレ
スのベルト(B)、(A02)前記複数のベルト支持ロー
ル(Rd,Rt,Rm,Rf,T2a)を回転可能に支
持するためのベルトフレーム(F2)、(A03)前記ベ
ルトフレーム(F2)により移動可能に支持されるとと
もに前記ステアリングロール(Rm)のロール軸(Rm
a)の一端部を回転可能に支持するロール軸移動支持部
材(2,3)、(A04)前記ステアリングロール(R
m)のロール軸(Rma)方向の一端側部分の前記ベル
ト(B)への圧接力が変化する方向に前記ロール軸移動
支持部材(2,3)を移動させる移動力を前記ロール軸
移動支持部材(2,3)に作用させる移動力作用部材
(6)、(A05)前記移動力が作用しているロール軸移
動支持部材(2,3)に設けたカム当接部(5a)に当
接して前記ロール軸移動支持部材(2,3)の位置を調
節することにより前記ステアリングロール(Rm)の位
置を調節するベルトウォーク制御カム(9)、(A06)
前記ベルトウォーク制御カム(9)を駆動するベルトウ
ォーク制御モータ(M5)および前記ベルトウォーク制
御モータ(M5)の回転力を前記ベルトウォーク制御カ
ム(9)に伝達する伝達機構(8+11〜13)を有す
るカム駆動装置(M5,8,11〜13)、(A07)前
記ベルトウォーク制御モータ(M5)がオフの状態では
前記移動力作用部材(6)の前記移動力により前記ロー
ル軸移動支持部材(2,3)が所定のホームポジション
に移動するように構成された前記ベルトウォーク制御カ
ム(9)および前記カム駆動装置(M5,8,11〜1
3)。
【0007】(第1発明の説明)前記第1発明におい
て、前記移動力作用部材は、引張バネまたは圧縮バネ等
の弾性部材により構成することが可能である。前記第1
発明において、前記移動力作用部材(6)の前記移動力
は、前記ベルトウォーク制御モータ(M5)がオフの状
態でベルトウォーク制御カム(9)をホームポジション
に復帰させるために、ベルトウォーク制御カム(9)の
回転を阻害する摩擦力に比べて大きく設定されている。
すなわち、ベルトウォーク制御カム(9)とこのカム
(9)に接触する部品(例えばカムホロワ)(5)の間
に生じる摩擦力と、カム(9)の回転に伴って動く部品
(例えばベアリング)(8)とそれを保持している部品
(例えばカム支持軸)(7)との間の摩擦力の合計は、
前記移動力作動部材(6)の移動力よりも小さく設定さ
れている。
【0008】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明のベルト支持装置では、回転力が伝達される駆動ロ
ール(Rd)、回転軸(Rma)の傾斜を調節可能なス
テアリングロール(Rm)、および回転軸の位置が固定
された従動ロールを含む複数のベルト支持ロール(R
d,Rt,Rm,Rf,T2a)は、エンドレスのベル
ト(B)を回転移動可能に支持する。ベルトフレーム
(F2)は、前記複数のベルト支持ロール(Rd,R
t,Rm,Rf,T2a)を回転可能に支持する。前記
ベルトフレーム(F2)により移動可能に支持されたロ
ール軸移動支持部材(2,3)は、前記ステアリングロ
ール(Rm)のロール軸(Rma)の一端部を回転可能
に支持する。移動力作用部材(6)は、前記ステアリン
グロール(Rm)のロール軸(Rma)方向の一端側部
分の前記ベルト(B)への圧接力が変化する方向に前記
ロール軸移動支持部材(2,3)を移動させる移動力を
前記ロール軸移動支持部材(2,3)に作用させる。
【0009】ベルトウォーク制御カム(9)は、前記移
動力が作用しているロール軸移動支持部材(2,3)に
設けたカム当接部(5a)に当接して前記ロール軸移動
支持部材(2,3)の位置を調節することにより前記ス
テアリングロール(Rm)の位置を調節する。カム駆動
装置(M5,8,11〜13)のベルトウォーク制御モ
ータ(M5)の回転力は伝達機構(8+11〜13)を
介して前記ベルトウォーク制御カム(9)に伝達され
る。前記ベルトウォーク制御モータ(M5)がオフの状
態では、前記移動力作用部材(6)は、前記ロール軸移
動支持部材(2,3)を所定のホームポジションに移動
させる。したがって、前記ベルトウォーク制御モータ
(M5)がオンになったときには、前記ロール軸移動支
持部材(2,3)を所定のホームポジションに移動して
いるので、前記ベルトウォーク制御モータ(M5)を所
定角度回転させることにより前記ベルトウォーク制御カ
ム(9)を所定の回転位置に移動させることができる。
このとき、前記ステアリングロール(Rm)を支持する
ロール軸移動支持部材(2,3)およびそれに支持され
たロール軸(Rma)を所定の制御開始位置に移動させ
ることができる。したがって、ベルトウォーク制御カム
(9)の回転位置を簡単な構成で制御することができる
ので、ベルト支持装置のステアリングロール(Rm)の
ロール軸(Rma)の傾斜を容易に調節することができ
る。
【0010】(第2発明)第2発明の画像形成装置は、
次の要件(A01′),(A02)〜(A07)を備えたこと
を特徴とする。 (A01′)回転力が伝達される駆動ロール(Rd)、回
転軸(Rma)の傾斜を調節可能なステアリングロール
(Rm)、および回転軸の位置が固定された従動ロール
を含む複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rm,R
f,T2a)により回転移動可能に支持されるとともに
トナー像(Tn)が形成された記録シート(S)を吸着
するベルト表面またはトナー像(Tn)が直接形成され
るベルト表面を有するエンドレスのベルト(B)、(A
02)前記複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rm,
Rf,T2a)を回転可能に支持するためのベルトフレ
ーム(F2)、(A03)前記ベルトフレーム(F2)に
より移動可能に支持されるとともに前記ステアリングロ
ール(Rm)のロール軸(Rma)の一端部を回転可能
に支持するロール軸移動支持部材(2,3)、(A04)
前記ステアリングロール(Rm)のロール軸(Rma)
方向の一端側部分の前記ベルト(B)への圧接力が変化
する方向に前記ロール軸移動支持部材(2,3)を移動
させる移動力を前記ロール軸移動支持部材(2,3)に
作用させる移動力作用部材(6)、(A05)前記移動力
が作用しているロール軸移動支持部材(2,3)に設け
たカム当接部(5a)に当接して前記ロール軸移動支持
部材(2,3)の位置を調節することにより前記ステア
リングロール(Rm)の位置を調節するベルトウォーク
制御カム(9)、(A06)前記ベルトウォーク制御カム
(9)を駆動するベルトウォーク制御モータ(M5)お
よび前記ベルトウォーク制御モータ(M5)の回転力を
前記ベルトウォーク制御カム(9)に伝達する伝達機構
(8+11〜13)を有するカム駆動装置(M5,8,
11〜13)、(A07)前記ベルトウォーク制御モータ
(M5)がオフの状態では前記移動力作用部材(6)の
前記移動力により前記ロール軸移動支持部材(2,3)
が所定のホームポジションに移動するように構成された
前記ベルトウォーク制御カム(9)および前記カム駆動
装置(M5,8,11〜13)。
【0011】(第2発明の作用)前記構成を備えた第2
発明の画像形成装置では、回転力が伝達される駆動ロー
ル(Rd)、回転軸(Rma)の傾斜を調節可能なステ
アリングロール(Rm)、および回転軸の位置が固定さ
れた従動ロールを含む複数のベルト支持ロール(Rd,
Rt,Rm,Rf,T2a)は、エンドレスのベルト
(B)を回転移動可能に支持する。前記エンドレスのベ
ルト(B)は記録シート(S)を吸着するベルト表面ま
たはトナー像(Tn)が直接形成されるベルト表面を有
する。前記ベルト(B)は前記第1発明のベルト支持装
置のベルト(B)と同様にベルトウォークが制御され
る。したがって、画像形成装置のベルト(B)のウォー
キング制御用の前記ステアリングロール(Rm)を支持
するロール軸移動支持部材(2,3)およびそれに支持
されたロール軸(Rma)を所定の制御開始位置に容易
に移動させることができる。したがって、画像形成装置
のベルト(B)のベルトウォーク制御カム(9)の回転
位置を簡単な構成で制御することができるので、ウォー
キング制御を行うステアリングロール(Rm)のロール
軸(Rma)の傾斜を容易に調節することができる。
【0012】
【実施の形態】(実施の形態1)本発明のベルト支持装
置の実施の形態1は、前記第1発明または第2発明にお
いて次の要件(A08)を備えたことを特徴とする、(A
08)前記ステアリングロール(Rm)の前記ベルト
(B)への圧接力が小さくなる方向に前記ロール軸移動
支持部材(2,3)を移動させる移動力を前記ロール軸
移動支持部材(2,3)に作用させる前記移動力作用部
材(6)。
【0013】(実施の形態1の作用)前記構成を備えた
本発明のベルト支持装置の実施の形態1では、前記移動
力作用部材(6)は、前記ステアリングロール(Rm)
の前記ベルト(B)への圧接力が小さくなる方向に前記
ロール軸移動支持部材(2,3)を移動させる移動力を
前記ロール軸移動支持部材(2,3)に作用させる。こ
のため、ベルトウォーク制御モータ(M5)がオフの状
態ではステアリングロール(Rm)は、その張力が小さ
くなる位置に移動する。
【0014】(実施の形態2)本発明のベルト支持装置
の実施の形態2は、前記第1発明または第2発明におい
て次の要件(A09),(A010)を備えたことを特徴と
する。 (A09)前記ベルトフレーム(F2)によりヒンジ軸
(3a)回りに回動可能に支持されるとともに前記ステ
アリングロール(Rm)のロール軸(Rma)の一端部
を回転可能に支持するロール軸支持部が前記ヒンジ軸
(3a)から離れた位置に設けられた回動レバー(3)
により構成された前記ロール軸移動支持部材(2,
3)、(A010)前記ステアリングロール(Rm)の前
記ベルト(B)への圧接力が小さくなる方向に前記回動
レバー(3)を常時回動させる回動力を発生する前記移
動力作用部材(6)。
【0015】(実施の形態2の作用)前記構成を備えた
本発明のベルト支持装置の実施の形態2では、前記ロー
ル軸移動支持部材(2,3)は回動レバー(3)により
構成されており、前記回動レバー(3)は、前記ベルト
フレーム(F2)によりヒンジ軸(3a)回りに回動可
能に支持されるとともに前記ヒンジ軸(3a)から離れ
た位置に設けたロール軸支持部が前記ステアリングロー
ル(Rm)のロール軸(Rma)の一端部を回転可能に
支持する。前記移動力作用部材(6)は、前記ステアリ
ングロール(Rm)の前記ベルト(B)への圧接力が小
さくなる方向に前記回動レバー(3)を常時回動させる
回動力を発生する。したがって、前記ベルトウォーク制
御カム(9)の回転位置により前記回動レバー(3)の
回転位置を制御することによりベルトウォークを制御す
ることができる。
【0016】(実施の形態3)本発明のベルト支持装置
の実施の形態3は、前記第1発明もしくは第2発明また
は実施の形態1もしくは2において次の要件(A011)
を備えたことを特徴とする。 (A011)前記ロール軸移動支持部材(2,3)に回転
可能に支持されたカムホロワ(5)の外周面により形成
された前記カム当接部(5a)。
【0017】(実施の形態3の作用)前記構成を備えた
本発明のベルト支持装置の実施の形態3では、前記カム
当接部(5a)は前記ロール軸移動支持部材(2,3)
に回転可能に支持されたカムホロワ(5)の外周面によ
り形成される。前記回転可能に支持されたカムホロワ
(5)は回転摩擦力が小さいので、前記カム当接部(5
a)は、ベルトウォーク制御モータ(M5)がオフの状
態では前記移動力作用部材(6)の移動力およびベルト
(B)の張力により前記ベルトウォーク制御カム(9)
のカム表面に沿って回転移動する。このとき、前記移動
力作用部材(6)の移動力が比較的小さくても、ベルト
ウォーク制御カム(9)を容易にホームポジションに移
動させることができる。
【0018】(実施の形態4)本発明のベルト支持装置
の実施の形態4は、実施の形態3において次の要件(A
012)を備えたことを特徴とする。 (A012)自己潤滑性の有る材料により形成された前記
カム当接部(5a)。
【0019】(実施の形態4の作用)前記構成を備えた
本発明のベルト支持装置の実施の形態4では、前記カム
当接部(5a)が自己潤滑性の有る材料により形成され
ているので、カム当接部材(5)とベルトウォーク制御
カム(9)との接触部表面の摩擦抵抗が小さい。このた
め、前記移動力作用部材(6)の移動力が比較的小さく
ても、ベルトウォーク制御カム(9)を容易にホームポ
ジションに移動させることができる。
【0020】(実施例)次に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以
後の説明の理解を容易にするために、図面において、前
後方向をX軸方向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ
軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す
方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左
方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上
側、下側とする。また、図中、「○」の中に「・」が記
載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、
「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏
に向かう矢印を意味するものとする。
【0021】図1は本発明のベルト支持装置を備えた画
像形成装置の実施例の全体説明図である。図1におい
て、画像形成装置Uは、自動原稿搬送装置U1とこれを
支持するプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体
(複写機)U2とを備えている。前記自動原稿搬送装置
U1は、複写しようとする複数の原稿Gが重ねて載置さ
れる原稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から
前記プラテンガラスPG上の複写位置(原稿読取位置)
を通過して搬送される原稿Gが排出される原稿排紙トレ
イTG2とを有している。前記画像形成装置本体U2は、
ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作す
るUI(ユーザインタフェース)、露光光学系A等を有
している。前記画像形成装置本体U2でプラテンガラス
PGに搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG
上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露
光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)でR
(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、前記R
GBの電気信号をK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼ
ンタ)、C(シアン)の画像データに変換して一時的に
記憶し、前記画像データを所定のタイミングでレーザ駆
動回路DLに出力する。
【0022】矢印Ya方向に回転移動する像担持体(感
光体ドラム)PRの表面は、帯電ロールCRにより一様
に帯電され、潜像書込位置Q1、現像領域Q2、および
1次転写領域Q3を順次通過する。前記レーザ駆動回路
DLにより駆動されるROS(潜像書込装置)は、前記
潜像書込位置Q1においてレーザビームLにより露光走
査し、像担持体PR表面に静電潜像を形成する。フルカ
ラー画像を形成する場合は、K(黒),Y(イエロ
ー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対
応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像の場合は
K(黒)画像に対応した静電潜像のみが形成される。
【0023】前記静電潜像が形成された像担持体PR表
面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順
次通過する。ロータリ式の現像装置Gは、回転軸Gaの
回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するK
(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)の4色の現像器GK,GY,GM,GCを有してい
る。前記各色の現像器GK,GY,GM,GCは、前記
現像領域Q2に現像剤を搬送する現像ロールDRを有し
ており、現像領域Q2を通過する像担持体PR上の静電
潜像をトナー像Tnに現像する。
【0024】前記像担持体PRの下方には左右一対のス
ライドレールSR,SRによりスライドフレームF1
(2点鎖線で表示)が前後(紙面に垂直な方向)にスラ
イド移動可能に支持されている。スライドフレームF1
にはベルトモジュールBMのベルトフレームF2がヒン
ジ軸F2a周りに上下に回動可能に支持されている。前
記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBを回
転移動可能に支持する複数のベルト支持ロール(Rd,
Rt,Rm,Rf,T2a)と、1次転写ロールT1
と、コンタクトロールT2cと、それらを支持する前記
ベルトフレームF2とを有している。前記複数のベルト
支持ロール(Rd,Rt,Rm,Rf,T2a)は、ベ
ルト駆動ロールRd、テンションロールRt、ステアリ
ングロールRm、アイドラロール(フリーロール)Rf
およびバックアップロールT2aを含み、バックアップ
ロールT2aには前記コンタクトロールT2cが当接して
いる。
【0025】前記ベルトモジュールBMは、前記ヒンジ
軸F2a周りに上下に回動可能であり、下方に回動した
状態では、前記スライドフレームF1とともに前記像担
持体PRと摩擦接触することなく、画像形成装置本体に
対して出入可能である。前記1次転写器T1は、コント
ローラCが制御する電源回路Eによりトナーの帯電極性
と逆極性の転写電圧が印加され、前記像担持体PR表面
のトナー像Tnを、1次転写領域Q3において中間転写
ベルトBに1次転写する。フルカラー画像の場合、像担
持体PR表面に順次形成される各色のトナー像Tnは、
前記1次転写領域Q3において中間転写ベルトB表面に
順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重ト
ナー像Tnが中間転写ベルトB上に形成される。単色の
モノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを
使用し、単色トナー像Tnが中間転写ベルトB上に1次
転写される。1次転写後、像担持体PR表面は、残留ト
ナーが像担持体クリーナCLpによりクリーニングされ、
除電ロールJRにより除電される。
【0026】前記バックアップロールT2aの下方に
は、左右一対のスライドレールSR,SRにより前後
(紙面に垂直な方向)にスライド移動可能な2次転写ス
ライドフレームFsが、画像形成装置本体に対して着脱
可能に支持されている。前記2次転写スライドフレーム
Fsには2次転写ユニットUtの2次転写昇降フレームF
tがヒンジ軸Fta周りに上下に回動可能に支持されてい
る。2次転写ユニットUtは下方に回動した状態では前
記ベルトモジュールBMと摩擦接触することなく、画像
形成装置本体U2に対して出入可能である。前記2次転
写ユニットUtは、2次転写ロールT2bと、2次転写ロ
ールクリーナCLtと、ロール支持レバーLrと、転写
後シートガイドSG2と、シート搬送ベルトBHと、そ
れらを支持する前記2次転写昇降フレームFtと、を有
している。
【0027】前記ロール支持レバーLrは、前記2次転
写ロールT2bおよび2次転写ロールクリーナCLtを支
持するレバーであり、図示しないモータによりヒンジ軸
La周りに回動され、前記2次転写ロールT2bを、前
記中間転写ベルトBに接触する2次転写位置および中間
転写ベルトBから離れた待機位置の間で移動させる。前
記2次転写ロールT2bおよび前記中間転写ベルトBの
接触領域により2次転写領域Q4が形成され、前記2次
転写ロールT2b、前記バックアップロールT2aおよび
コントクトロールT2cにより2次転写器T2が構成さ
れている。
【0028】給紙トレイTR1に収容された記録シート
Sは、所定のタイミングでピックアップロールRpによ
り取り出され、さばきロールRsで1枚ずつ分離され
て、レジロールRrに搬送される。前記レジロールRr
に搬送された記録シートSは、前記1次転写された多重
トナー像Tnまたは単色トナー像Tnが2次転写領域Q
4に移動するのにタイミングを合わせて、転写前シート
ガイドSG1から2次転写領域Q4に搬送される。前記
2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転
写器T2のコンタクトロールT2cには、コントローラ
Cが制御する電源回路Eからトナーの帯電極性と同極性
の2次転写電圧が印加される。前記2次転写器T2は、
前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラート
ナー像Tnを前記2次転写領域において一括して記録シ
ートSに2次転写する。2次転写後の中間転写ベルトB
はベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去され
る。また、前記2次転写ロールT2bは2次転写ロール
クリーナCLtにより表面付着トナーが回収される。
【0029】なお、前記2次転写ロールT2bおよびベ
ルトクリーナCLbは、中間転写ベルトBと離接(離隔
および接触)自在に配設されており、カラー画像が形成
される場合には最終色の未定着トナー像Tnが中間転写
ベルトBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから
離隔している。なお、前記2次転写ロールクリーナCL
tは、前記2次転写ロールT2bと一緒に離接移動を行
う。トナー像Tnが2次転写された前記記録シートS
は、転写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBH
により定着領域Q5に搬送され、定着領域Q5を通過す
る際に加熱ロールFhおよび加圧ロールFpにより構成
される一対の定着ロールを有する定着装置Fにより加熱
定着される。トナー像Tnが定着された記録シートS
は、記録シート排出トレイTR2に排出される。前記符
号Rp,Rs,Rr,SG1,SG2,BHで示された要
素によりシート搬送装置SHが構成されている。
【0030】(ベルトモジュールBM)図2はベルトモ
ジュールBMの要部斜視図で、ベルトウォーク制御カム
9の外周面10の形状を分かりやすくするために、ベル
トウォーク制御カム9の位置がベルト作動状態とは異な
っている。図3は前記図2に示す部分の正面図で、図3
Aはベルト停止状態を示す図、図3Bはベルト作動状態
を示す図である。図4は前記図3と同じ部分の正面図で
あるが、図4Aは前記図3Aのベルトウォーク制御カム
の手前のギヤを細い線で示した図、図4Bは前記図3B
のベルトウォーク制御カムの手前のギヤを細い線で示し
た図である。図5は前記図3BのV−V線断面図であ
る。
【0031】図2において、前記ベルトモジュールBM
のベルトフレームF2(図1参照)はフロント側ベルト
フレームF2f(図2参照)とリア側ベルトフレームF
2r(図示せず)とを有している。フロント側ベルトフ
レームF2fにはロール軸貫通孔1が形成されている。
ロール軸貫通孔1は上下方向に円弧状に延びる溝であ
り、ステアリングロールRmの軸(ロール軸)Rmaの
前端部が貫通する孔である。ロール軸Rmaの前端部は
ベアリング2を介して回動レバー3に回転可能に支持さ
れている。回動レバー3はヒンジ軸3aにより前記フロ
ント側ベルトフレームF2fに回転可能に支持されてい
る。前記ベアリング2および回動レバー3により本実施
例のロール軸移動支持部材2,3が構成されている。前
記回動レバー3にはカムホロワ軸4が支持され、カムホ
ロワ軸4上にはコロガリベアリングにより構成されたカ
ムホロワ5が回転可能に支持されている。前記カムホロ
ワ5の外周面によりカム当接部5aが形成されている。
【0032】ロール軸移動支持部材2,3は、前記フロ
ント側ベルトフレームF2fによりヒンジ軸3a回りに
回転移動可能に支持されるとともに、ベアリング2を介
して前記ステアリングロールRmのロール軸Rmaの一
端部を回転可能に支持する。
【0033】回動レバー3とフロント側ベルトフレーム
F2fとの間には引張バネ(移動力作用部材)6が設け
られており、回動レバー3は前記引張バネ6により常時
図3A、図4Aに示す位置(下方位置)に回動する力
(移動力)を受けている。前記フロント側ベルトフレー
ムF2fにはカム支持軸7が固定支持されており、カム
支持軸7にはベアリング8を介してベルトウォーク制御
カム9が回転可能に支持されている。ベルトウォーク制
御カム9の外周面(カム面)10は、前記カム支持軸7
を中心とする螺旋状周面により形成されており、前記カ
ム支持軸7に最も短い距離の外周面部分10aから、最
も長い距離の外周面部分10bまで螺旋状外周面に沿っ
て前記距離(半径)が徐々に大きくなっている。前記外
周面部分10a,10bを接続するストッパ面10cは
カム支持軸7を中心とする半径方向に沿って形成されて
いる。
【0034】前記ベルトウォーク制御カム9の外周面1
0には前記カムホロワ5の外周面(カム当接部)5aが
当接しており、前記引張バネ(移動力作用部材)6によ
りロール軸移動支持部材2,3は、常時図3A、図4A
に示す位置に移動させられる力(移動力)を受けてい
る。前記ベルトウォーク制御カム9にはギヤ11が一体
的に連結されており、ギヤ11は、ベルトウォーク制御
モータM5の出力軸12に装着された出力ギヤ13と噛
み合っている。前記ベルトウォーク制御モータM5はフ
ロント側ベルトフレームF2fにブラケット14を介し
て支持されている。ベルトウォーク制御モータM5の回
転力は出力軸12、出力ギヤ13、ギヤ11およびベア
リング8により構成される伝達機構(8,11〜13)
を介してベルトウォーク制御カム9に伝達される。前記
ベルトウォーク制御モータM5および伝達機構(8,1
1〜13)によりカム駆動装置(M5,8,11〜1
3)が構成されている。
【0035】(実施例の制御部の説明)図6は本発明の
ベルト支持装置を備えた画像形成装置の実施例の全体説
明図で、その制御部分が備えている各機能をブロック図
(機能ブロック図)で示した図である。図6において、
前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入
出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インター
フェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよび
データ等が記憶されたROM(リードオンリーメモ
リ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM
(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶された
プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装
置)、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータ
により構成されており、前記ROMに記憶されたプログ
ラムを実行することにより種々の機能を実現することが
できる。
【0036】(前記コントローラCに接続された信号出
力要素)前記コントローラCには、次の信号出力要素の
出力信号が入力されている。 UI:ユーザインタフェース ユーザインタフェースUIは、表示器UIa、コピース
タートキーUIb,コピー枚数設定入力キーUIc、テン
キーUId等を備えており、それらが入力されたことを
検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。 SNb:幅方向ベルト位置センサ 幅方向ベルト位置センサSNbは中間転写ベルトBの幅
方向の位置を検出し、検出信号をコントローラCに出力
する。
【0037】(前記コントローラCに接続された被制御
要素)コントローラCは、次の被制御要素の制御信号を
出力している。 D1:現像器支持部材回転駆動回路 現像器支持部材回転駆動回路D1は現像器支持部材回転
駆動モータM1を駆動し、ロータリ式の現像装置Gの回
転軸Gaを回転、停止させる。 D2:メインモータ駆動回路 メインモータ駆動回路D2はメインモータM2を駆動す
ることにより、図示しないギヤを介して像担持体PRを
回転駆動する。 D3:現像器駆動回路 現像器駆動回路D3は現像器駆動モータM3を駆動する
ことにより、図示しないギヤを介して、現像器GK,G
Y,GM,GCの現像ロールDR、現像容器内攪拌部材
(現像剤を攪拌する部材)を回転駆動する。
【0038】D4:ベルト駆動回路 ベルト駆動回路D4はベルト駆動モータM4を駆動する
ことにより、図示しないギヤを介してベルト駆動ロール
Rdおよび中間転写ベルトBを回転駆動する。 D5:ベルトウォーク制御モータ駆動回路 ベルトウォーク制御モータ駆動回路D5はベルトウォー
ク制御モータM5を駆動し、図示しないギヤを介してベ
ルトウォーク制御カム9の回転位置およびベルトBの幅
方向の位置を制御する。
【0039】(コントローラCの機能)コントローラC
は、前記信号出力要素の出力信号に応じて前記各被制御
要素の動作を制御するためのプログラムにより、次の機
能実現手段を有している。
【0040】C1:現像装置回転制御手段 現像装置回転制御手段C1は、現像器支持部材回転駆動
回路D1の制御信号を出力して、現像装置Gの各現像器
GY,GM,GC,GKを所定のタイミングで、順次、
現像位置または待機位置に回転させ、停止させる。 C2:メインモータ制御手段 メインモータ制御手段C2は、メインモータ駆動回路D
2の制御信号を出力して、所定のタイミングで像担持体
PRを回転させ、停止させる。 C3:現像器駆動制御手段 現像器駆動制御手段C3は、現像器駆動回路D3の制御
信号を出力して、所定のタイミングで現像器GY,G
M,GC,GKの現像ロールDRおよび現像容器内攪拌
部材を回転させ、停止させる。
【0041】C4:ベルト回転制御手段 ベルト回転制御手段C4は、ベルト駆動回路D4の制御
信号を出力して、所定のタイミングでベルト駆動ロール
Rdおよび中間転写ベルトBを回転させ、停止させる。 C5:ベルトウォーク制御手段 ベルトウォーク制御手段C5は、ベルトウォーク制御モ
ータ駆動回路D5の制御信号を出力して、所定のタイミ
ングでベルトウォーク制御カム9の回転位置を制御す
る。前記ベルトウォーク制御カム9の回転位置により中
間転写ベルトBの幅方向の位置が制御される。 C6:ベルトウォーク制御モータ停止直前回転位置記憶
手段 ベルトウォーク制御モータ停止直前回転位置記憶手段C
6はモータ停止直前回転位置記憶メモリC6aを有して
おり、ベルトウォーク制御モータM5が停止した時回転
位置をモータ停止直前回転位置記憶メモリC6aに記憶
する。
【0042】(実施例の作用)前記構成を備えた実施例
では、中間転写ベルトBの停止時には、ベルト駆動モー
タM4およびベルトウォーク制御モータM5は停止して
いる。この状態では、引張バネ6により回動レバー3は
図4A、図3Aの状態となっており、カムホロワ5はイ
ニシャルポイント(ベルトウォーク制御カム9の外周面
10のストッパ面10cに係止される位置)に保持され
ている。画像形成動作時には、画像形成装置のベルト回
転駆動信号は画像形成動作を制御するプログラムに従っ
て所定のタイミングで出力される。前記ベルト回転駆動
信号が出力されると、次の動作が行われる。 (1)ベルト回転制御手段C4はベルト駆動回路D4を
介してベルト駆動モータM4を作動させ、ベルト駆動ロ
ールRdおよび中間転写ベルトBを回転させる。 (2)ベルトウォーク制御モータ手段C5は、ベルトウ
ォーク制御モータ駆動回路D5を介してベルトウォーク
制御モータM5を作動させ、前回の停止直前の回転位置
を記憶するモータ停止直前回転位置記憶メモリC6aに
記憶されたモータ停止直前回転位置に回転させる。前記
モータ停止直前の回転位置に回転させてから、幅方向ベ
ルト位置センサSNbの検出信号に応じてベルトウォー
ク制御モータM5の回転位置を制御する。前記ベルトウ
ォーク制御モータM5の回転位置の制御により、中間転
写ベルトBの幅方向の位置が所定の位置に保持される。
【0043】ジョブ(コピースタートキーUIbの入力
により開始された画像形成動作)が終了すると、次の動
作が行われる。 (1)ベルト駆動モータM4を停止させる。 (2)ベルトウォーク制御モータM5の回転停止直前の
回転位置を、モータ停止直前回転位置記憶メモリC6a
に記憶してからベルトウォーク制御モータM5を停止さ
せる。
【0044】(ベルトウォーク制御フローの説明)図7
は前記実施例の画像形成装置のベルトウォーク制御用フ
ローチャートである。図7のフローチャートの各ST
(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMに
記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処
理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタス
クで実行される。図7に示すベルトウォーク制御用フロ
ーチャートのフローは電源オンにより開始される。図7
のST(ステップ)1において、ベルト回転駆動信号が
出力されたか否か判断する。ノー(N)の場合はST1
を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はST2に移
る。
【0045】ST2においてベルトウォーク制御モータ
M5を、前回のモータ停止直前回転位置に回転させるこ
とにより、ベルトウォーク制御カム9を前回のモータ停
止直前の回転位置に回転させる。次にST3に移る。S
T3において、幅方向ベルト位置センサSNbの検出す
るベルト幅方向位置検出信号に応じて、ベルトウォーク
制御モータM5およびベルトウォーク制御カム9の回転
位置の制御(すなわち、中間転写ベルトBの幅方向の位
置制御)を開始する。次にST4に移る。ST4におい
てジョブが終了したか否か判断する。ノー(N)の場合
はST4を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はS
T5に移る。ST5において次の処理を実行する。 (1)ベルトウォーク制御モータM5の停止直前の回転
位置を記憶する。 (2)ベルトウォーク制御モータM5を停止する。
【0046】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の小設計変更を行うことが可能である。次に、
本発明の変更例を例示する。 (H01)本発明はロータリ式現像装置以外の現像装置、
例えば、タンデム型現像装置またはカラーでは無くモノ
クロの現像装置にも適用することが可能である。 (H02)本発明は中間転写ベルト以外のベルト、例え
ば、記録シート搬送ベルト、感光体ベルト等にも適用す
ることが可能である。 (H03)温度、湿度等の環境を検出するセンサを設け、
検出した環境に応じて、ベルトウォーク制御開始位置を
設定するように構成することが可能である。
【0047】
【発明の効果】前述の本発明は、次の効果を奏すること
ができる。 (1)ベルト支持装置のステアリングロールのロール軸
の傾斜を調節するためのベルトウォーク制御カムの回転
位置が駆動モータの電源オフ時に自動的にホームポジシ
ョンに復帰するので、ベルトウォーク制御カムの回転位
置検出装置を設けることなく、簡単な構成でベルトウォ
ークを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明のベルト支持装置を備えた画像
形成装置の実施例の全体説明図である。
【図2】 図2はベルトモジュールBMの要部斜視図
で、ベルトウォーク制御カム9の外周面10の形状を分
かりやすくするために、ベルトウォーク制御カム9の位
置がベルト作動状態とは異なっている。
【図3】 図3は前記図2に示す部分の正面図で、図3
Aはベルト停止状態を示す図、図3Bはベルト作動状態
を示す図である。
【図4】 図4は前記図3と同じ部分の正面図である
が、図4Aは前記図3Aのベルトウォーク制御カムの手
前のギヤを細い線で示した図、図4Bは前記図3Bのベ
ルトウォーク制御カムの手前のギヤを細い線で示した図
である。
【図5】 図5は前記図3BのV−V線断面図である。
【図6】 図6は本発明のベルト支持装置を備えた画像
形成装置の実施例の全体説明図で、その制御部分が備え
ている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した
図である。
【図7】 図7は前記実施例の画像形成装置のベルトウ
ォーク制御用フローチャートである。
【符号の説明】
B…ベルト、F2…ベルトフレーム、M5…ベルトウォ
ーク制御モータ、Rd…駆動ロール、Rm…ステアリン
グロール、Rma…回転軸,ロール軸、S…記録シー
ト、Tn…トナー像、3…回動レバー、3a…ヒンジ
軸、5…カムホロワ、5a…カム当接部、6…移動力作
用部材、7…カム支持軸、8…ベアリング、9…ベルト
ウォーク制御カム、2,3…ロール軸移動支持部材、
(Rd,Rt,Rm,Rf,T2a)…ベルト支持ロー
ル、(8+11〜13)…伝達機構、(M5,8,11
〜13)…カム駆動装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の要件(A01)〜(A07)を備えたベ
    ルト支持装置、(A01)回転力が伝達される駆動ロー
    ル、回転軸の傾斜を調節可能なステアリングロール、お
    よび回転軸の位置が固定された従動ロールを含む複数の
    ベルト支持ロールにより回転移動可能に支持されたエン
    ドレスのベルト、(A02)前記複数のベルト支持ロール
    を回転可能に支持するためのベルトフレーム、(A03)
    前記ベルトフレームにより移動可能に支持されるととも
    に前記ステアリングロールのロール軸の一端部を回転可
    能に支持するロール軸移動支持部材、(A04)前記ステ
    アリングロールのロール軸方向の一端側部分の前記ベル
    トへの圧接力が変化する方向に前記ロール軸移動支持部
    材を移動させる移動力を前記ロール軸移動支持部材に作
    用させる移動力作用部材、(A05)前記移動力が作用し
    ているロール軸移動支持部材に設けたカム当接部に当接
    して前記ロール軸移動支持部材の位置を調節することに
    より前記ステアリングロールの位置を調節するベルトウ
    ォーク制御カム、(A06)前記ベルトウォーク制御カム
    を駆動するベルトウォーク制御モータおよび前記ベルト
    ウォーク制御モータの回転力を前記ベルトウォーク制御
    カムに伝達する伝達機構を有するカム駆動装置、(A0
    7)前記ベルトウォーク制御モータがオフの状態では前
    記移動力作用部材の前記移動力により前記ロール軸移動
    支持部材が所定のホームポジションに移動するように構
    成された前記ベルトウォーク制御カムおよび前記カム駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 次の要件(A01′),(A02)〜(A0
    7)を備えた画像形成装置、(A01′)回転力が伝達さ
    れる駆動ロール、回転軸の傾斜を調節可能なステアリン
    グロール、および回転軸の位置が固定された従動ロール
    を含む複数のベルト支持ロールにより回転移動可能に支
    持されるとともにトナー像が形成された記録シートを吸
    着するベルト表面またはトナー像が直接形成されるベル
    ト表面を有するエンドレスのベルト、(A02)前記複数
    のベルト支持ロールを回転可能に支持するためのベルト
    フレーム、(A03)前記ベルトフレームにより移動可能
    に支持されるとともに前記ステアリングロールのロール
    軸の一端部を回転可能に支持するロール軸移動支持部
    材、(A04)前記ステアリングロールのロール軸方向の
    一端側部分の前記ベルトへの圧接力が変化する方向に前
    記ロール軸移動支持部材を移動させる移動力を前記ロー
    ル軸移動支持部材に作用させる移動力作用部材、(A0
    5)前記移動力が作用しているロール軸移動支持部材に
    設けたカム当接部に当接して前記ロール軸移動支持部材
    の位置を調節することにより前記ステアリングロールの
    位置を調節するベルトウォーク制御カム、(A06)前記
    ベルトウォーク制御カムを駆動するベルトウォーク制御
    モータおよび前記ベルトウォーク制御モータの回転力を
    前記ベルトウォーク制御カムに伝達する伝達機構を有す
    るカム駆動装置、(A07)前記ベルトウォーク制御モー
    タがオフの状態では前記移動力作用部材の前記移動力に
    より前記ロール軸移動支持部材が所定のホームポジショ
    ンに移動するように構成された前記ベルトウォーク制御
    カムおよび前記カム駆動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5999247B1 (ja) * 2015-12-15 2016-09-28 富士ゼロックス株式会社 記録媒体搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP2017107016A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 株式会社リコー ロックレバー構造、ユニット、画像形成装置
US11269270B2 (en) 2018-07-20 2022-03-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging system including a steering roller tiltable about a fulcrum

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