JP2001336603A - ピニオン軸支持用軸受ユニット - Google Patents

ピニオン軸支持用軸受ユニット

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JP2001336603A JP2000155813A JP2000155813A JP2001336603A JP 2001336603 A JP2001336603 A JP 2001336603A JP 2000155813 A JP2000155813 A JP 2000155813A JP 2000155813 A JP2000155813 A JP 2000155813A JP 2001336603 A JP2001336603 A JP 2001336603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷能力の高い複列の円すいころ軸受を外向
きに組み合わせたピニオン軸支持用軸受ユニットにおい
て、組込後の予圧のばらつき並びにピニオンハイトのば
らつきを抑制することのできるピニオン軸支持用軸受ユ
ニットを提供する。 【解決手段】 ピニオン軸1のヘッド側(小歯車11の
形成側)の円すいころ軸受の内輪軌道面12aをピニオ
ン軸1に一体形成するとともに、その内輪軌道面12a
に対応する小鍔を形成せず、当該軌道面12aに組み込
まれる円すいころ3および保持器3aの軌道面12aの
小端側移動端を、別部材からなる他方の円すいころ軸受
内輪2により規制することで、軌道面12aの一体化に
よる予圧のばらつきとピニオンハイトのばらつきの抑制
を達成し、しかも内輪軌道面12aに組み込まれる保持
器3aのカシメ工程を不要として、容易に組立ができる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のデファレ
ンシャルギアのピニオン軸を回転自在に支持するピニオ
ン軸支持用軸受ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のデファレンシャルギアのピニオ
ン軸は、一般に、一端に歯車が一体形成され、他端には
プロペラシャフトに対して連結するための接続フランジ
が固定され、ハウジングに対して軸受ユニットを介して
回転自在に支持される。
【0003】このようなピニオン軸を支持するための軸
受ユニットは、通常、ピニオン軸の軸方向に所定の距離
を開けて2つの転がり軸受を配した構造を採る。ピニオ
ン軸には比較的大きなラジアル荷重並びにスラスト荷重
が作用するため、これらの各方向への定格荷重の大きな
円すいころ軸受を外向き(小鍔どうしが突き合わされた
状態)に組み合わせた構造とすることが、寿命を含めて
総合的に最も好ましい構造と言える。
【0004】図4に2つの円すいころ軸受を外向きに組
み合わせた従来のピニオン軸支持用の軸受ユニットの構
成例を断面図で示す。この例においては、ピニオン軸4
1に2つの内輪42a,42bを外向きに圧入するとと
もに、2つの軌道面が形成された複列の外輪43をハウ
ジング44に固定している。ピニオン軸41の一端には
小歯車(ピニオンヘッド)411が一体形成されてお
り、また、他端には雄ねじ412が刻設されている。そ
して、この他端側から、プロペラシャフトに対して連結
するための接続フランジ45が挿入された状態で、雄ね
じ412にナット46をねじ込むことによって、ピニオ
ン軸41に対して接続フランジ45が固定される。な
お、47は、組立時において内輪42a,2bが相互に
分離してしまうことを防止するための分離防止リングで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に複列の円すいころ軸受を用いたピニオン軸支持用軸受
ユニットにおいては、以下に示すような問題がある。
【0006】第1に、ピニオンヘッド側の内輪42aと
軸との嵌め合いがばらつくと、組込後の予圧のばらつき
が大きくなるとともに、図4においてHで示されるピニ
オンハイトのばらつきが大となってしまうという問題が
ある。
【0007】第2に、ナット46の締めつけによって接
続フランジ45を固定するとともに内輪42a,42b
を固定しているが、組立時においてナット46を締めつ
けていく必要があり、その工数が大となるばかりでな
く、重量も大きくなるという問題がある。
【0008】本発明の主たる目的は、負荷能力の高い複
列の円すいころ軸受を外向きに組み合わせたピニオン軸
支持用軸受ユニットの組込後の予圧のばらつきを抑制
し、かつ、ピニオンハイトのばらつきを抑えることにあ
り、また、本発明の他の目的はその組立工数を削減する
と同時に、軽量化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した主たる目的を達
成するため、請求項1に係る発明のピニオン軸支持用軸
受ユニットは、デファレンシャルギアのピニオン軸を支
持するための軸受ユニットで、複列の円すいころ軸受軌
道面が形成されてハウジングに対して固定される外輪
と、その外輪の各軌道面に対応するようにピニオン軸に
対して固定配置された2つの内輪軌道面との間に、それ
ぞれ複数の円すいころが転動自在に配置されてなるピニ
オン軸支持用軸受ユニットにおいて、上記2つの内輪軌
道面のうち、ヘッド側の内輪軌道面が上記ピニオン軸の
外周面に一体形成され、かつ、他方の内輪軌道面は別部
材からなる内輪に形成されてピニオン軸に圧入固定され
ているとともに、上記ピニオン軸に一体形成された内輪
軌道面の小端側には小鍔が形成されておらず、当該内輪
軌道面に転動自在に配置される複数の円すいころは、上
記別部材からなる内輪の端部によりその移動端が規制さ
れるように構成されていることによって特徴づけられ
る。
【0010】この請求項1に係る発明は、ピニオン軸の
ヘッド側(ギア形成側)の内輪軌道面をピニオン軸の表
面に直接的に形成することにより所期の目的を達成する
ものである。
【0011】すなわち、ピニオン軸の表面にヘッド側の
内輪軌道面を直接形成することにより、内輪とピニオン
軸の嵌め合いのばらつきに起因する予圧のばらつき並び
にピニオンハイトのばらつきが解消される。
【0012】ここで、ヘッド側の内輪軌道面をピニオン
軸の表面に形成した場合には、保持器と円すいころのセ
ットをピニオン軸のヘッド側と反対側の端部から挿入す
る必要があるが、保持器を通常の円すいころ軸受に多用
されているプレス保持器を用いる場合、ヘッド側の軌道
面用に小鍔を形成すると、保持器と円すいころからなる
セットがその小鍔を越えて軌道面にまで達するために
は、保持器を一旦開いた後に閉じる、いわゆる保持器の
カシメ工程が必要となる。この保持器のカシメは、ピニ
オン軸のヘッド側と反対側から行う必要があり、極めて
特殊な治具等を用いなければ行うことができず、極めて
困難な作業となる。
【0013】そこで、請求項1に係る発明においては、
ピニオン軸のヘッド側に設けた内輪用軌道面に対しては
小鍔を設けず、従って保持器と円すいころのセットは、
保持器を開くことなくそのままピニオン軸のヘッド側と
反対側から挿入して内輪軌道面にまで至らせることがで
きる。そして、この請求項1に係る発明においては、こ
の内輪用軌道面に小鍔を設けないことから、この軌道面
に配置される保持器と円すいころのセットが内輪軌道面
の小端側に移動して各円すいころが分離してしまうこと
になるが、その移動端を、別部材からなるもう一方の内
輪の端部によって規制することで、問題は生じない。
【0014】また、ヘッド側の内輪軌道面をピニオン軸
の表面に形成する構成の採用により、当該軌道面の大鍔
もピニオン軸に一体形成されることになり、別部材の内
輪を用いる場合に比して、大鍔の強度を向上させること
ができるという利点もある。
【0015】一方、上記した他の目的を達成するため、
請求項2に係る発明のピニオン軸支持用軸受ユニット
は、上記と同様に、デファレンシャルギアのピニオン軸
を支持するための軸受ユニットで、複列の円すいころ軸
受軌道面が形成されてハウジングに対して固定される外
輪と、その外輪の各軌道面に対応するようにピニオン軸
に対して固定配置された2つの内輪軌道面との間に、そ
れぞれ複数の円すいころが転動自在に配置されてなるピ
ニオン軸支持用軸受ユニットにおいて、上記ピニオン軸
の歯車形成側の端部と反対側の端部が、プロペラシャフ
トに連結するための接続フランジに対してカシメにより
固定されていることによって特徴づけられる。
【0016】この請求項2に係る発明は、接続フランジ
とピニオン軸との結合手段として、雄ねじとナットによ
る締結に代えて、カシメによる固着とすることにより、
組立時におけるナット締め工程を廃している。これによ
り、組立工数の削減と、軸方向スペースの縮小による軽
量化を達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施の形態について説明する。図1は、請求項1
に係る発明および請求項2に係る発明の双方を適用した
実施の形態の構成を示す軸平行断面図である。
【0018】ピニオン軸1の一端には小歯車11が一体
形成されており、その小歯車11に隣接して、円すいこ
ろ軸受内輪用の大鍔12bと軌道面12aとが一体形成
されている。この軌道面12aの小端側には小鍔は形成
されておらず、ぬすみ部12cを介して円筒面12dが
一体形成され、その円筒面12dの外径寸法は軌道面1
2aの小端径と同等となっている。この軌道面12aの
外側には、複数の円筒ころ3が保持器3aによって周方
向に一定のピッチで保持された状態で配置されている。
【0019】上記の円筒面12dの形成位置に隣接し
て、ピニオン軸1に対して別部材からなる円すいころ軸
受の内輪2が、複数の円すいころ5並びにその各円すい
ころ4を周方向に一定のピッチで保持する保持器4aが
組み込まれた状態で圧入されている。この内輪2は、そ
の小端側が前記した軌道面12aの小端側に対向する向
きに圧入されている。また、この内輪2は、通常のもの
と同様に軌道面2a,大鍔2bおよび小鍔2cが形成さ
れているとともに、その小鍔2cには軸方向に延出する
延出部2dが一体的に形成されている。そして、この延
出部2dが、軌道面12aの小端側に形成されている円
筒面12dの表面の一部を覆い、当該軌道面12aのた
めの小鍔の役割を担っている。すなわち、軌道面12a
に対して組み込まれた複数の円すいころ3および保持器
3aの組立体の当該軌道面12aの小端側への移動端
は、隣接して圧入されている内輪2の小鍔2cに一体形
成された延出部2dによって規制されるようになってい
る。
【0020】ピニオン軸1の外側には、軌道面12a上
の各円すいころ3と、軌道面2a上の各円すいころ4の
ための外輪軌道面5a,5bが一体的に形成された複列
の外輪5が設けられており、この外輪5はハウジング6
に対してハイト調整シム6aを介して固定されている。
また、外輪5と内輪2の間には、これらの間に形成され
るリング状空間を密封するための密封シール7が配置さ
れている。なお、8はスリンガである。
【0021】ピニオン軸1の他端側には、プロペラシャ
フトに連結するための接続フランジ9が固定されてい
る。この接続フランジ9の内面には、ピニオン軸1の他
端側の表面に形成されているセレーション溝と噛み合う
セレーション溝が形成されて回り止めが施された状態
で、カシメによってピニオン軸1に固定されている。す
なわち、ピニオン軸1の他端面には孔13が形成されて
筒状を呈しているとともに、その筒状部分は焼き戻しも
しくは防炭が施されて硬度が低くされている。そして、
その筒状部分が接続フランジ9に形成された貫通孔9a
内に挿入された状態で、外側に塑性変形されることによ
って接続フランジ9が固定されている。
【0022】以上の実施の形態において特に注目すべき
点は、複列の円すいころ軸受を構成する一方の内輪軌道
面12aおよび大鍔12bがピニオン軸1に一体形成さ
れ、また、この内輪軌道面12aには小鍔が付設されて
おらずに円筒面12dとなっているとともに、その小鍔
の役割を他方の内輪軌道面2aが形成された別部材から
なる内輪2に形成されている延出部2dが担っている点
である。
【0023】これにより、複数の円すいころ3を保持し
て内輪軌道面12aに対して組み付けられる保持器3a
は、内輪軌道面12aの小端径と同等の外径を有する円
筒面12dを通過するだけでいいため、組付けに際して
開いた後に閉じる、いわゆるカシメ工程が不要となり、
単に内輪軌道面12aの外側に挿入するだけでよくな
る。また、円すいころ3および保持器3aを内輪軌道面
12aの外側に挿入した後、円すいころ4および保持器
4aが既にセットされた内輪2をピニオン軸1に圧入し
てその延出部2dを円筒面12d上に位置させること
で、内輪軌道面12a上の円すいころ3および保持器3
aが脱落してしまうことがない。そして、内輪軌道面1
2aおよび大鍔12bをピニオン軸1に一体形成してい
るが故に、これらを別部材の内輪に形成してピニオン軸
1に圧入する場合に比して、その内輪とピニオン軸1と
の嵌め合いのばらつきに起因して生じる可能性のある組
込後の予圧のばらつき、ピニオンハイトのばらつきが生
じることがない。また、内輪軌道面12aをピニオン軸
1に一体形成することにより、ピニオン軸1自体の曲げ
剛性が向上するとともに、大鍔12bの強度も向上す
る。
【0024】また、以上の実施の形態によると、ピニオ
ン軸1に設けたセンター孔を基準としてヘッド側(小歯
車11側)の内輪軌道面の加工が行えることから、回転
精度が向上するという利点もある。
【0025】また、以上の実施の形態において更に注目
すべき点は、接続フランジ9がピニオン軸1に対してカ
シメによって固定されている点であり、従来のナットの
締結による固定に比して、その組立工数を削減すること
ができると同時に、全体としての重量を軽減することが
できる。
【0026】ここで、以上の実施の形態においては、請
求項1および2の発明の双方を適用したが、これらの一
方のみを適用しても、それぞれに応じた効果を奏するこ
とができる。
【0027】図2は請求項1に係る発明のみを適用した
実施の形態の軸平行断面図である。この例においては、
一方の内輪軌道面12aおよび大鍔12bがピニオン軸
1に一体形成され、他方の内輪軌道面2aおよび大鍔2
b,小鍔2cは別部材の内輪2に形成されてピニオン軸
1に圧入され、かつ、その小鍔2cから延出した延出部
2dが内輪軌道面12a用の小鍔の役割を担っている点
において先の例と同じであるが、接続フランジ9はピニ
オン軸1を塑性変形させるカシメによらずに、図4に示
した従来のものと同様に、ピニオン軸1に形成された雄
ねじ14にナット15を締結することによって当該ピニ
オン軸1に固定されている。
【0028】この図2の実施の形態によれば、組込後の
予圧のばらつきおよびピニオンハイトのばらつきが生じ
ることがなく、内輪軌道面12aをピニオン軸1に一体
形成することによるピニオン軸1自体の曲げ剛性の向
上、並びに大鍔12bの強度を奏することができる。
【0029】一方、図3は請求項2に係る発明のみを適
用した実施の形態の軸平行断面図である。この例におい
ては、接続フランジ9が図1の例と同様にしてカシメに
よりピニオン軸1に対して固定されているが、図4に示
した従来のものと同様に、ピニオン軸1に対して2つの
内輪2および20が圧入されている。この図3の実施の
形態によれば、図4に示した従来のものに比して、組立
工数の削減と重量の軽減を達成することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、ピニオン軸を支承する2つの円すいころ軸受のう
ち、小歯車側の軸受の内輪をピニオン軸に対して一体形
成するとともに、その内輪の小端側には小鍔を形成せ
ず、その内輪に対して組み込まれる円すいころと保持器
の小動側への移動端を、別部材からなりピニオン軸に圧
入された他方の内輪の小鍔側の端部により規制するよう
に構成しているので、小歯車側(ヘッド側)の内輪とピ
ニオン軸とのはめあいのばらつきに起因する組込後の予
圧のばらつき並びにピニオンハイトのばらつきが生じ
ず、ピニオン軸の曲げ剛性および当該ヘッド側の軸受の
大鍔の強度の向上をも達成することができるとともに、
ピニオン軸のセンター孔を基準としてヘッド側の内輪軌
道面の加工を行えることから、回転精度を向上させるこ
ともできる。しかも、その一体形成した内輪に組み込ま
れる保持器をプレス保持器としてもそのカシメ工程が不
要となり、容易に組み込むことが可能となる
【0031】また、請求項2に係る発明によると、ピニ
オン軸に対して接続フランジをカシメにより固定してい
るため、従来のナットを用いて接続フランジを固定する
場合に比して、組立工数の削減並びに軽量化を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2に係る発明の双方を適
用した実施の形態の構成を示す軸平行断面図である。
【図2】請求項1に係る発明を適用した実施の形態の構
成を示す軸平行断面図である。
【図3】請求項2に係る発明を適用した実施の形態の構
成を示す軸平行断面図である。
【図4】複列円すいころ軸受を用いて従来のピニオン軸
支持用軸受ユニットの構成例を示す軸平行断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ピニオン軸 11 小歯車 12a 内輪軌道面 12b 大鍔 12c ぬすみ部 12d 円筒面 13 孔 14 雄ねじ 15 ナット 2,20 内輪 2a 軌道面 2b 大鍔 2c 小鍔 2d 延出部 3,4 円すいころ 3a,4a 保持器 5 外輪 5a,5b 軌道面 6 ハウジング 9 接続フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA18 FA36 FA37 FB02 HC12 HC19 3J101 AA16 AA25 AA32 AA43 AA54 AA62 AA72 BA53 BA56 FA41 FA46 FA51 FA60 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デファレンシャルギアのピニオン軸を支
    持するための軸受ユニットで、複列の円すいころ軸受軌
    道面が形成されてハウジングに対して固定される外輪
    と、その外輪の各軌道面に対応するようにピニオン軸に
    対して固定配置された2つの内輪軌道面との間に、それ
    ぞれ複数の円すいころが転動自在に配置されてなるピニ
    オン軸支持用軸受ユニットにおいて、 上記2つの内輪軌道面のうち、ヘッド側の内輪軌道面が
    上記ピニオン軸の外周面に一体形成され、かつ、他方の
    内輪軌道面は別部材からなる内輪に形成されてピニオン
    軸に圧入固定されているとともに、上記ピニオン軸に一
    体形成された内輪軌道面の小端側には小鍔が形成されて
    おらず、当該内輪軌道面に転動自在に配置される複数の
    円すいころは、上記別部材化からなる内輪の端部により
    その移動端が規制されるように構成されていることを特
    徴とするピニオン軸支持用軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 デファレンシャルギアのピニオン軸を支
    持するための軸受ユニットで、複列の円すいころ軸受軌
    道面が形成されてハウジングに対して固定される外輪
    と、その外輪の各軌道面に対応するようにピニオン軸に
    対して固定配置された2つの内輪軌道面との間に、それ
    ぞれ複数の円すいころが転動自在に配置されてなるピニ
    オン軸支持用軸受ユニットにおいて、 上記ピニオン軸の歯車形成側の端部と反対側の端部が、
    プロペラシャフトに連結するための接続フランジに対し
    てカシメにより固定されていることを特徴とするピニオ
    ン軸支持用軸受ユニット。
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