JP2001336563A - 油圧緩衝器のベアリング防水構造 - Google Patents
油圧緩衝器のベアリング防水構造Info
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Abstract
車体側取付ブラケットとアッパスプリングシートとの間
に介装されるスラストベアリングを防水すること。 【解決手段】 油圧緩衝器10のベアリング防水構造に
おいて、スラストベアリング23の下方で、バンプラバ
ー31の上端部の外径を径方向外方に拡径し、シートラ
バー26の内径を径方向内方に縮径したもの。
Description
の油圧緩衝器のベアリング防水構造に関する。
は、特開平8-285002号公報に記載の如く、ダンパチュー
ブの外周に設けたロアスプリングシートと、ダンパチュ
ーブから突出するピストンロッドに固定される車体側取
付ブラケットにスラストベアリングを介して背面支持さ
れるアッパスプリングシートとの間に懸架ばねを介装し
ている。これにより、ダンパチューブと連結された車輪
が、スラストベアリングを介して、車体側取付ブラケッ
トに対し転舵回転可能に支持される。
では、ダンパチューブが連結された車輪がダンパチュー
ブの周辺に掻き上げる水、泥等が、スラストベアリング
に侵入し、スラストベアリングが劣化し易い。
圧緩衝器において、車体側取付ブラケットとアッパスプ
リングシートとの間に介装されるスラストベアリングを
防水することにある。
パチューブの外周に設けたロアスプリングシートと、ダ
ンパチューブから突出するピストンロッドに固定される
車体側取付ブラケットにスラストベアリングを介して背
面支持されるアッパスプリングシートとの間に懸架ばね
を介装し、アッパスプリングシートにはシートラバーを
設け、ピストンロッドの車体側取付ブラケットより下部
にはバンプラバーを設けてなる油圧緩衝器のベアリング
防水構造において、スラストベアリングの下方で、バン
プラバーの上端部の外径を径方向外方に拡径し、シート
ラバーの内径を径方向内方に縮径し、該バンプラバーの
上端部の外径と、該シートラバーの内径が、重なり配置
されてなるものである。
て更に、前記バンプラバーの上端部の外径と、シートラ
バーの内径との間に隙間が設けられて互いに非接触状態
にあるようにしたものである。
る。 車体側取付ブラケットとアッパスプリングシートとの
間に介装されるスラストベアリングの下方で、バンプラ
バーの上端部の外径を拡径し、且つシートラバーの内径
を縮径したから、ダンパチューブが連結された車輪がダ
ンパチューブの周辺に掻き上げる水の飛散経路をバンプ
ラバーとシートラバーが互いに遮断し、スラストベアリ
ングを防水する。これにより、スラストベアリングの寿
命を向上できる。
ラバーの内径が、重なり配置される。従って、ダンパチ
ューブが連結された車輪がダンパチューブの周辺からス
ラストベアリングの側に掻き上げる水の飛散経路をバン
プラバーとシートラバーの重なり部分で互いに確実に遮
断し、スラストベアリングをより確実に防水する。
る。 バンプラバーの上端部の外径と、シートラバーの内径
とが隙間を介して互いに非接触状態とされる。従って、
ダンパチューブに連結された車輪の転陀時にダンパチュ
ーブ及び懸架ばねが回転し、懸架ばねに連れ回るアッパ
スプリングシートとそのシートラバーが回転するとき
に、シートラバーがバンプラバーに対し擦れ回ることが
なく、転陀してもシートラバーとバンプラバーが破損、
磨耗しないし、摺接音も生じない。
図、図2は図1の要部拡大断面図である。
あり、アウタチューブ11(ダンパチューブ)に内蔵し
てあるシリンダ(不図示)にピストンロッド12を挿入
し、アウタチューブ11に車輪側取付ブラケット13を
備えて車輪に結合されるとともに、アウタチューブ11
から突出するピストンロッド12に車体側取付ブラケッ
ト14を備えて車体に取付けられる。尚、車体側取付ブ
ラケット14は、カラー15、上下のマウントベース1
6A、16B及びマウントラバー17からなるマウント
ラバー組立体18からなり、このマウントラバー組立体
18のカラー15をピストンロッド12の上端側小径部
に挿入してナット19で締結することにて構成されてい
る。
タイロッド取付アーム20を備えてタイロッドが連結さ
れ、不図示のステアリング装置による操舵力をアウタチ
ューブ11から車輪に伝え、転陀可能としている。
外周に固定したロアスプリングシート21と、ピストン
ロッド12の周囲に設置されて車体側取付ブラケット1
4にスラストベアリング23を介して背面支持されるア
ッパスプリングシート22との間に、懸架ばね24を介
装している。具体的には、懸架ばね24は、ロアスプリ
ングシート21のシートラバー(不図示)と、アッパス
プリングシート22のシートラバー26とに着座せしめ
られる。スラストベアリング23は、車体側取付ブラケ
ット14の側のアッパケース23Aとアッパスプリング
シート22の側のロアケース23Bの間にスラストプレ
ート23Cとラジアルプレート23Dを配置して構成さ
れ、アウタチューブ11の転陀に伴う回転時に、アウタ
チューブ11に固定のロアスプリングシート21の回転
に懸架ばね24とアッパスプリングシート22をスムー
スに追従して回転させる。
車体側取付ブラケット14より下部に固く抱きつくよう
に挿着したバンプラバー31を備える。油圧緩衝器10
は、最圧縮時に、このバンプラバー31をアウタチュー
ブ11の上端面のバンプストッパキャップ32に衝合し
て最圧縮ストロークを規制する。尚、バンプラバー31
はアウタチューブ11の上端開口を覆うダストカバー3
3を下端側に連続して備えるが、このダストカバー33
の構造については後述する。
路面から受ける衝撃力を懸架ばね24の弾発力により吸
収するように伸縮する。そして、油圧緩衝器10は、そ
の伸縮に伴うピストン(不図示)の上下動時に、ピスト
ンに設けてあるピストンバルブ装置、シリンダに設けて
あるベースバルブ装置等が発生する減衰力により、その
伸縮振動を速やかに抑制するものである。
トベアリング23の防水を図るため、スラストベアリン
グ23の下方に、バンプラバー31の上端部の外径を径
方向外方に拡径した拡径外径部31Aと、シートラバー
26の内径を径方向内方に縮径した縮径内径部26Aを
備える。
31Aとシートラバー26の縮径内径部26Aは、アウ
タチューブ11に連結された車輪がアウタチューブ11
の周辺からスラストベアリング23の側に掻き上げる水
の飛散経路を有効に遮断するように、アウタチューブ1
1の周辺からスラストベアリング23の側に向かう上向
き方向、より好適には斜め上向き方向に対し互いに重な
り配置される。シートラバー26の下面は、縮径内径部
26Aの側で、上述の斜め上向き方向A(図2)に対し
直交配置され、縮径内径部26Aの側への飛散水を油圧
緩衝器10の外方へと跳ね返し可能としている。
Aとシートラバー26の縮径内径部26Aの間には隙間
が設けられ、互いに非接触状態とされている。
ある。 車体側取付ブラケット14とアッパスプリングシート
22との間に介装されるスラストベアリング23の下方
で、バンプラバー31の上端部の外径を拡径し、且つシ
ートラバー26の内径を縮径したから、アウタチューブ
11が連結された車輪がアウタチューブ11の周辺に掻
き上げる水の飛散経路をバンプラバー31とシートラバ
ー26が互いに遮断し、スラストベアリング23を防水
する。これにより、スラストベアリング23の寿命を向
上できる。
ートラバー26の内径が、アウタチューブ11の周辺か
らスラストベアリング23の側に向かう上向き方向、よ
り好適には斜め上向き方向に対し重なり配置される。従
って、アウタチューブ11が連結された車輪がアウタチ
ューブ11の周辺からスラストベアリング23の側に掻
き上げる主として斜め上向き方向の如くの上向き方向の
水の飛散経路をバンプラバー31とシートラバー26の
重なり部分で互いに確実に遮断し、スラストベアリング
23をより確実に防水する。
ートラバー26の内径とが隙間を介して互いに非接触状
態とされる。従って、アウタチューブ11に連結された
車輪の転陀時にアウタチューブ11及び懸架ばね24が
回転し、懸架ばね24に連れ回るアッパスプリングシー
ト22とそのシートラバー26が回転するときに、シー
トラバー26がバンプラバー31に対し擦れ回ることが
なく、転陀してもシートラバー26とバンプラバー31
が破損、磨耗しないし、摺接音も生じない。
ー31が連続して備えるダストカバー33を以下の如く
にしている。ダストカバー33は、バンプラバー31の
下端につながる上部カバー33Aに蛇腹部33Cを介し
て下部カバー33Bを備え、上部カバー33Aの肉厚を
厚く(例えば3mm厚)、下部カバー33Bの肉厚を薄
く(例えば2mm厚でその外径を小径化)している。そ
して、ダストカバー33の下部カバー33Bの下端部
は、油圧緩衝器10の伸長側ではロアスプリングシート
21から離隔し、油圧緩衝器10の圧縮時にバンプラバ
ー31がバンプストッパキャップ32に当接した以後に
ロアスプリングシート21に当接するようにしている。
作用がある。 (a)ダストカバー33は下部カバー33Bを薄くして軽
くしたので、油圧緩衝器10の部品段階での横置き輸送
時等に、ダストカバー33に作用する重力により該ダス
トカバー33、特に先端側の下部カバー33Bが曲げ変
形してアウタチューブ11に当接することを回避でき
る。また、油圧緩衝器10の軽量化も図れる。
ラバー31がバンプストッパキャップ32に衝合し、下
部カバー33Bの下端部がロアスプリングシート21に
当接した後、油圧緩衝器10に更に圧縮荷重が作用して
バンプラバー31が縮むと、このバンプラバー31の縮
みをダストカバー33の蛇腹部33Cで補償し、上部カ
バー33A、下部カバー33Bが座屈してアウタチュー
ブ11に当接することを回避できる。
のような状態でも、ダストカバー33はアウタチューブ
11に当接せず、ダストカバー33の磨耗、破損を防止
できる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の油圧緩衝器は、アウタチューブ11とシリンダを
有する二重管ダンパに限らず、シリンダ(ダンパチュー
ブ)のみからなる単管ダンパであっても良い。
トダンパ型の油圧緩衝器において、車体側取付ブラケッ
トとアッパスプリングシートとの間に介装されるスラス
トベアリングを防水することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ダンパチューブの外周に設けたロアスプ
リングシートと、ダンパチューブから突出するピストン
ロッドに固定される車体側取付ブラケットにスラストベ
アリングを介して背面支持されるアッパスプリングシー
トとの間に懸架ばねを介装し、 アッパスプリングシートにはシートラバーを設け、ピス
トンロッドの車体側取付ブラケットより下部にはバンプ
ラバーを設けてなる油圧緩衝器のベアリング防水構造に
おいて、 スラストベアリングの下方で、バンプラバーの上端部の
外径を径方向外方に拡径し、シートラバーの内径を径方
向内方に縮径し、該バンプラバーの上端部の外径と、該
シートラバーの内径が、重なり配置されてなることを特
徴とする油圧緩衝器のベアリング防水構造。 - 【請求項2】 前記バンプラバーの上端部の外径と、シ
ートラバーの内径との間に隙間が設けられて互いに非接
触状態にある請求項1記載の油圧緩衝器のベアリング防
水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000161014A JP3938461B2 (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 油圧緩衝器のベアリング防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000161014A JP3938461B2 (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 油圧緩衝器のベアリング防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001336563A true JP2001336563A (ja) | 2001-12-07 |
JP3938461B2 JP3938461B2 (ja) | 2007-06-27 |
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JP (1) | JP3938461B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008491A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-17 | Skf Ab | サスペンションスラスト軸受装置およびストラット |
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2000
- 2000-05-30 JP JP2000161014A patent/JP3938461B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008008491A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-17 | Skf Ab | サスペンションスラスト軸受装置およびストラット |
KR101345852B1 (ko) * | 2006-06-26 | 2013-12-30 | 악티에볼라게트 에스카에프 | 서스펜션 스러스트 베어링 장치 및 스트럿 |
DE102007028584B4 (de) * | 2006-06-26 | 2019-05-02 | Aktiebolaget Skf | Radaufhängungseinrichtung und Federbein |
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