JP2001336321A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP2001336321A
JP2001336321A JP2000161852A JP2000161852A JP2001336321A JP 2001336321 A JP2001336321 A JP 2001336321A JP 2000161852 A JP2000161852 A JP 2000161852A JP 2000161852 A JP2000161852 A JP 2000161852A JP 2001336321 A JP2001336321 A JP 2001336321A
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portable device
signal
function
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JP2000161852A
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Manabu Sakai
学 酒井
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体機10(車載機)と携帯機20間で双方
向無線通信を行い、所定の携帯機であることの照合確認
をした上で車両ドアの自動開錠等を行う制御装置(車両
のハンズフリーエントリー装置)において、消費電力の
低減等を図る。 【解決手段】 本体機10が、リクエスト信号を間欠的
に送信し、これに対する携帯機20からのアンサー信号
を受信すると、このアンサー信号に含まれる認証コード
の照合判定を行い、この判定結果が肯定的であれば、例
えばドアハンドルセンサ32によるドアハンドル操作の
検出を待って開錠制御を実行する準備状態に移行すると
ともに、アンサー信号を受信した後(設定時間A経過
後)に、リクエスト信号の発信間隔Tを通常値よりも長
く設定する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエントリー
システムなどの利便性と防犯性が求められるシステムに
おいて、認証コードの照合確認(いわゆるID認証)を
伴う動作(例えば車両のドアの開錠動作)を使用者のめ
んどうな操作を要することなく実現する制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置を含むシステム
としては、例えば、近年では広く普及している車両のキ
ーレスエントリーシステムがある。これは、使用者が携
帯可能な携帯機と、制御対象側(この場合、車両側)に
設置された本体機(この場合、車載機)とを有し、これ
らの間で無線通信により認証コードの照合確認を行い、
この照合結果が一致であることを必要条件として、前記
本体機の制御により所定の制御対象(この場合、車両ド
アの錠装置)の所定の動作(開錠動作や施錠動作)を実
現するものである。そして、このようなシステムの初期
的かつ一般的なものは、携帯機に設けられた特定のボタ
ンなどを使用者が操作することで、携帯機から認証コー
ドを含む特定の操作信号(例えば車両ドアの開錠指令)
が無線送信され、これを受信した本体機がその受信信号
中に含まれる認証コードが予め本体機に設定されている
認証コードに対応していることを確認した上で(即ち、
照合確認した上で)、所定の制御対象を制御するための
所定の制御処理(例えば、車両ドアの開錠のための制御
信号出力)を行う構成、即ち、携帯機(この場合、送信
機)から本体機(この場合、受信機)への一方向の通信
のみが行われる単方向通信式のものである。なお、上述
した携帯機のボタンなどの操作手段は、1個だけの場合
もあるし、複数設けられて複数の操作(例えば、車両ド
アの施開錠の他、トランクの開錠、エンジンの始動等)
が可能なものもある。ところが、このような単方向通信
式のものは、上述したように、必ず使用者のなんらかの
操作をきかっけとして信号を送信する構成である(即
ち、使用者の意識的ななんらかの操作が必ず必要とな
る)ため、使用者の利便性を高めるには限界がある。
【0003】そこで近年では、携帯機と本体機との間で
双方向通信を行って、必要な照合確認を行った上で制御
対象の動作を実現するより高度な装置が提案され一部実
用化されつつある。例えば、車両のキーレスエントリー
システムとしては、通信可能範囲に入った携帯機が、本
体機から送信されるリクエスト信号を受信すると、認証
コードを含む信号を本体機に対して送信する双方向通信
式のものが登場している。このような双方向通信式のも
のでは、前記リクエスト信号をきっかけ(トリガ)とし
て認証コードを含むアンサー信号を本体機に対して自動
送信することが可能となるので、使用者がなんら操作を
しなくても、制御対象の所定の動作を実現することがで
きる。例えば、車両のエントリーシステムでは、携帯機
を携帯した使用者が対応する本体機を搭載した特定の車
両のドアに近づくだけで、上記双方向通信が成立して施
錠状態にあったそのドアの錠装置に開錠指令が自動的に
出力され、自動的に車両ドアが開錠されるといったこと
が可能となる。なお、このように基本的に使用者の意識
的な操作を要さず車両ドアの開錠又は施錠動作を実現す
るより利便性の高いエントリーシステムは、一般的なキ
ーレスエントリーシステムの発展型として、ハンズフリ
ーエントリーシステム(或いは、スマートエントリーシ
ステム)などと呼ばれ、車両の商品価値を高めるものと
して市場ニーズが高まっている。
【0004】ところで、このハンズフリーエントリーシ
ステムのようなシステムの制御装置(本体機と携帯機と
を含む装置)としては、本体機から携帯機に向けて10
0〜150kHz程度の低周波電磁波を出力する第1の
方式(本体機から携帯機に対して電力伝送を行う場合)
と、300MHz帯(UHFバンド)の高周波電磁波を
出力する第2の方式(前記電力伝送を行わない場合)
の、大きく分けて2通りの方式が考えられる。このう
ち、第1の方式は、携帯機が本体機から送信される電磁
波を検波・整流して電源とし、電源としての電磁波が供
給されたら(即ち、電力伝送を受けたら)、この電磁波
をリクエスト信号として扱って携帯機が認証コードを含
むアンサー信号を本体機に対して返信し、本体機側で
は、この返信されたアンサー信号に含まれる認証コード
の照合確認を行った上で車両ドアの開錠などを行うもの
である。なお、この第1の方式としては、携帯機で必要
な電力を全て本体機からの電力伝送でまかなうタイプ
(内蔵電池が不要なもの)と、例えば電力伝送の電力を
内蔵回路の起動用としてのみ使用してその後の電力(例
えば、アンサー信号の送信用電力)を内蔵電池によって
まかなうものとが原理的には可能である。一方、第2の
方式は、携帯機が、内蔵電池のみを通信用電源として備
え、この電池の電力を使って受信状態を常に保持し、車
両側からのリクエスト信号(高周波)を受信したとき
に、携帯機が認証コードを含むアンサー信号を本体機に
対して高周波で返信し、本体機側では、この返信された
アンサー信号に含まれる認証コードの照合確認を行った
上で車両ドアの開錠などを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな双方向通信式の装置は、従来以下のような課題を有
していた。 (1)使用者の利便性をより向上させるためには、本体
機側からの前記リクエスト信号(電力伝送のための電磁
波含む)の送信を間欠的に行うようにして(即ち、トリ
ガを要することなくリクエスト信号が例えば定期的に出
力される構成として)、携帯機を携帯した使用者が通信
可能範囲内に接近したときに、少なくとも前記照合確認
が即座かつ事前に完了するようにする必要があるが、こ
の場合、特に携帯機の電池が著しく消耗する恐れがあ
る。というのは、例えば携帯機を携帯した使用者が、通
信可能範囲内(例えば、自車両の近く)に不用意に長時
間とどまった場合などには、間欠的に送信されるリクエ
スト信号を携帯機が毎回受信して、その都度アンサー信
号を携帯機が送信する動作を繰り返すことになるからで
ある。 (2)また、本体機においてアンサー信号の受信と照合
確認がなされると、即座に(無条件に)所定の制御動作
(車両ドアの開錠等)を行う構成であると、例えば携帯
機を携帯した使用者が通信可能範囲内を通過する度に、
なんらかの制御動作が毎回実行されてしまい、かえって
利便性が低下したり、防犯性が低下する恐れがある。 (3)また、第1の方式の場合、電力伝送用の低周波電
磁波を十分広い範囲に送信するために、本体機側の電力
伝送用アンテナが大型化し、その設置が容易ではなく、
装置コストの面でも不利になる実用上の問題がある。
【0006】なお、上記問題点(1),(2)を解消す
るために、制御対象の所定の動作(例えば、車両ドアの
開錠動作)に関連する使用者等の所定の動作(例えば、
車両ドアを開けようとして車両ドアのハンドル(ノブ)
に手をかける動作)を検出する検出手段(例えば、ドア
ハンドルセンサ)を設けて、この検出手段の検出動作を
トリガとして前記リクエスト信号の送信を実行するトリ
ガー方式(リクエスト信号を常時間欠的に送信しない構
成)が考えられる。しかし、この場合には、前記検出手
段の検出動作があってはじめて前記照合確認のための双
方向通信(リクエスト信号の送受信とアンサー信号の送
受信)がなされるため、制御対象の所定の動作がその分
遅れて実行され、使用者の利便性や快適性をより高める
円滑な動作が実現できないという問題が生じる。例え
ば、ドアハンドルへの使用者の手の接近等を検出するド
アハンドルセンサの検出動作をトリガとして、リクエス
ト信号の送信を行うハンズフリーエントリーシステムに
あっては、例えば施錠状態にあるドアから乗車しようと
する使用者(携帯機を携帯した者)が、そのドアに接近
しただけでは、リクエスト信号等の送受信も照合確認も
そのドアの開錠動作も実行されず、そのドアハンドルに
手をかけた後、若干の待ち時間(前記双方向通信や照合
確認等に要する時間)を経過したときに、はじめてその
ドアの開錠動作が実行されるため、若干の不便さがあ
る。
【0007】またなお、上述した電池の消耗の問題
(1)は、前述した第2の方式(電力伝送を行わず、携
帯機の内蔵電池が必須な構成)の場合に特に問題とな
る。第1の方式の場合には、少なくとも受信状態を電池
の電力で保持する必要がないため、内蔵電池を備える構
成であったとしても、第2の方式に比較して電池の消耗
がそれほど問題とならないからである。そこで本発明
は、前述したような双方向通信式の制御装置であって、
上述したような問題点が解消され、使用者の利便性や防
犯性がより高く、特に携帯機の消費電力が格段に低減さ
れる制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の発明に
よる制御装置は、使用者が携帯可能な携帯機と、制御対
象を含む物に搭載、付設、又は接続され、前記携帯機と
の間で無線通信を行って所定の携帯機であることを照合
確認した上で制御対象の所定の動作を実現するための制
御処理を実行する本体機とを有する制御装置であって、
前記制御対象の所定の動作に関連する前記携帯機、使用
者又は前記物の動作を検出する検出手段を備え、前記携
帯機は、前記本体機から無線送信されるリクエスト信号
を受信することを条件として、予め登録された認証コー
ドを含むアンサー信号を無線送信する機能を有し、前記
本体機は、前記リクエスト信号を間欠的に無線送信し、
前記アンサー信号を受信すると、前記アンサー信号に含
まれる認証コードが予め登録された認証コードに対応し
ているか否かを判定し、この判定結果が肯定的であれ
ば、前記照合確認がなされたとして、前記検出手段によ
る検出を待って前記制御処理を実行する準備状態に移行
する機能と、前記アンサー信号を受信した後に、前記リ
クエスト信号の発信間隔を通常値よりも長くする機能と
を有するものである。
【0009】この発明によれば、例えば所定の携帯機を
携帯した使用者が、制御対象を含む物(例えば、車両)
のなんらかの動作(例えば、車両ドアの開錠と開動)を
実現すべく、制御対象を含む物(本体機側)に接近する
と(通信可能範囲内に接近すると)、リクエスト信号の
送受信とアンサー信号の送受信、及びこれに伴う認証コ
ードの照合確認が予め自動的に実行されて、本体機は前
記準備状態に移行する。そして、例えば使用者がその
後、前記制御対象の所定の動作に関連する動作(例え
ば、車両ドアのドアハンドルに手をかける動作)を行う
と、前記検出手段(例えば、ドアハンドルセンサ)がこ
れを検出するので、前記所定の動作を実現する制御処理
(例えば、車両ドアを開錠させる制御信号出力)が即座
に(待ち時間なく)かつ自動的に実行される。しかも、
例えば携帯機を携帯した使用者が通信可能範囲内に接近
して通信(リクエスト信号の送受信とアンサー信号の送
受信)が一旦成立すると、リクエスト信号の発信間隔が
通常値よりも長くなり、リクエスト信号とアンサー信号
の送信頻度がその分低減される。このため、特に電力を
消費する送信動作の回数が、携帯機と本体機において低
減され、相当な節電効果がある。したがって、本体機か
らリクエスト信号を間欠的に送信する(トリガなしで基
本的に常に送信する)構成でありながら、特に携帯機の
電池の消耗が抑制され、携帯機の電池寿命をより実用的
なレベルまで向上できる。
【0010】なおここで、「制御対象を含む物」は、制
御対象自体である場合も当然あり、また具体的には、例
えば車両(四輪車や二輪車)などの乗物、機械、機器、
建造物又は設備などがあり得る。また、「制御対象の所
定の動作」には、例えば、乗物等のドアやトランク或い
は盗難防止装置等の開錠又は施錠、或いは乗物の搭載物
(エンジン等)の稼働又はその稼働許可などがある。な
お、乗物の搭載物としては、例えば、エンジンやモータ
等の駆動源、トランスミッションなどの駆動機構、エア
コン、オーディオ、ナビゲーションシステム、照明等が
あり得る。このうち、例えば駆動源や駆動機構について
は、本発明が適用されて照合確認が必要となれば、第3
者が容易に稼働操作(例えば、エンジン始動操作)でき
なくなるため、特に乗物自体の盗難防止に役立つ。ま
た、「検出手段」としては、例えば、前記制御対象が車
両ドアの錠装置である場合のドアハンドルセンサ(ドア
ハンドルへの使用者の手などの接近や接触を検出するセ
ンサ)やドアハンドル作動センサ(ドアハンドルの作動
を検出するセンサ)、又はドアセンサ(ドアの開閉を検
出するセンサ)などがあり得る。また、前記制御対象が
車両の駆動源である場合(前記所定の動作がこの駆動源
の始動等である場合)には、例えば、車両の運転席に携
帯機を携帯した使用者(運転者)が着座したこと、或い
は使用者が車両の操作具(ハンドルやブレーキペダル
等)に手や足を近づけたことなどを検出するセンサがあ
り得る。また、「検出手段」として、携帯機や使用者の
本体機又は前記物に対する相対移動(接近や後退)を検
出するセンサ等を設けてもよい。また、「リクエスト信
号を間欠的に無線送信し」とは、基本的に所定の発信間
隔でリクエスト信号を送信することを意味するが、必ず
しも常に継続的に一定間隔でリクエスト信号を送信する
ことを意味しない。例えば、アンサー信号を受信する受
信動作のために、このリクエスト信号の送信が所定の発
信間隔を越えて中断してもよい。また、「前記アンサー
信号を受信した後に、前記リクエスト信号の発信間隔を
通常値よりも長くする」には、アンサー信号を受信した
直後に前記発信間隔を長くする態様もあり得るし、アン
サー信号を受信してから所定の遅延時間が経過した後
に、前記発信間隔を長くする態様でもよい。また携帯機
は、通常はリクエスト信号を受信してアンサー信号を返
信できる状態(以下、稼働状態という)に保持されてい
る必要があるが、このような稼働状態に固定されている
必要はない。つまり、例えば使用者が操作可能な起動ス
イッチ(電源スイッチでもよい)が携帯機に設けられて
いて、このスイッチをオフにしておくと、上記稼働状態
が解除され、この状態では携帯機の消費電力がゼロ(又
は略ゼロ)となる態様もあり得る。また、上述した携帯
機や本体機の機能は、例えばマイクロコンピュータ(以
下、マイコンという)を含む制御回路により実現でき
る。
【0011】なお、リクエスト信号の発信間隔(送信間
隔)が通常値よりも長く設定された状態は、応答性が低
下する不利があるので、このような不利が実害とならな
いように、適度なタイミングでこの状態を解除する必要
があり、この解除の態様としては、例えば以下の構成が
あり得る。即ち、前記準備状態において前記検出手段に
よる検出がなされると、本体機が前記制御処理(例えば
車両ドアの開錠又は施錠制御)を実行するとともに、前
記リクエスト信号の発信間隔を通常値に戻す構成、又
は、前記準備状態に移行した時点から所定の制限時間内
に前記検出手段による検出がなされないと、本体機が前
記発信間隔を通常値に戻す構成、或いは、前記準備状態
において前記リクエスト信号に対して前記アンサー信号
を受信しなくなると、本体機が前記発信間隔を通常値に
戻す構成があり得る。また、携帯機に設けられた操作部
が操作されることにより送信される操作信号(例えば、
一般的な単方向式キーレスエントリーシステムの開錠操
作信号又は施錠操作信号などと同様なもの)を、前記準
備状態にある本体機が受信すると、本体機が前記リクエ
スト信号の発信間隔を通常値に戻す構成でもよい。この
ような構成であれば、前記発信間隔が長く設定された状
態が不必要に長引いて、応答性が低下する問題が回避さ
れる。
【0012】また、前記準備状態は、検出手段が作動す
るだけで制御対象の所定の動作が自動的に実行されてし
まう状態であり、防犯性が低下する不利があるので、こ
のような不利が実害とならないように、適度なタイミン
グでこの準備状態を解除する必要があり、この解除の態
様としては、例えば以下の構成があり得る。即ち、前記
準備状態に移行した時点から所定の制限時間内に前記検
出手段による検出がなされないと、前記本体機が前記準
備状態を解除する構成、或いは、前記準備状態において
前記リクエスト信号に対して前記アンサー信号を受信し
なくなると、本体機が前記準備状態を解除する構成があ
り得る。また、携帯機に設けられた操作部が操作される
ことにより送信される操作信号を、前記準備状態にある
本体機が受信すると、本体機が前記準備状態を解除する
構成でもよい。このような構成であれば、前記準備状態
が不必要に長引いて、防犯性が低下する問題が回避され
る。
【0013】また、本出願の第2の発明の制御装置は、
使用者が携帯可能な携帯機と、制御対象を含む物に搭
載、付設、又は接続され、前記携帯機との間で無線通信
を行って所定の携帯機であることを照合確認した上で制
御対象の所定の動作を実現するための制御処理を実行す
る本体機とを有する制御装置であって、前記制御対象の
所定の動作に関連する前記携帯機、使用者又は前記物の
動作を検出する検出手段を備え、前記携帯機は、前記本
体機から無線送信されるリクエスト信号を受信すること
を条件として、予め登録された認証コードを含むアンサ
ー信号を無線送信する機能を有し、前記本体機は、前記
リクエスト信号を間欠的に無線送信し、前記アンサー信
号を受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証コー
ドが予め登録された認証コードに対応しているか否かを
判定し、この判定結果が肯定的であれば、前記照合確認
がなされたとして、前記検出手段による検出を待って前
記制御処理を実行する準備状態に移行する機能と、前記
アンサー信号を受信した時点から所定の制限時間内に前
記検出手段による検出がなされないと、前記準備状態を
解除するとともに、前記リクエスト信号の間欠的な送信
を中断した停止状態に移行する機能とを有するものであ
る。
【0014】この発明によれば、前記第1の発明と同様
に、例えば所定の携帯機を携帯した使用者が、制御対象
を含む物のなんらかの動作を実現すべく、制御対象を含
む物に接近すると(通信可能範囲内に接近すると)、リ
クエスト信号の送受信とアンサー信号の送受信、及びこ
れに伴う認証コードの照合確認が予め自動的に実行され
て、本体機は前記準備状態に移行する。そして、例えば
使用者がその後、前記制御対象の所定の動作に関連する
動作を行うと、前記検出手段がこれを検出するので、前
記所定の動作を実現する制御処理が即座に(待ち時間な
く)かつ自動的に実行される。しかも、例えば携帯機を
携帯した使用者が通信可能範囲内に接近して通信が一旦
成立してから、検出手段による関連動作の検出がなされ
ないまま使用者が通信可能範囲内に居続けると、前記制
限時間を経過した時点で、リクエスト信号の送信が停止
された停止状態になり、この停止状態ではリクエスト信
号に対する応答であるアンサー信号の送信も結果的に停
止した状態とる。このため、例えば携帯機を携帯した使
用者が検出手段を作動させることなく制御対象側(本体
機側)の近くに単にとどまった場合に、リクエスト信号
とアンサー信号の送信が無限に繰り返されることが回避
され、携帯機と本体機の消費電力を節約することができ
る。特に、携帯機において、このように送信動作が繰り
返し長時間継続的に実行されることは、携帯機の電池消
耗をいたずらに進行させ、携帯機のより実用的な電池寿
命が得られ難くなる恐れがあるが、本発明であると、こ
のような問題点が良好に解消される。
【0015】なお、上記停止状態は、より高度なハンズ
フリー機能が制限される不利があるので、このような不
利が実害とならないように、適度なタイミングで上記停
止状態を解除する必要があり、この解除の態様として
は、例えば以下の構成があり得る。即ち、前記停止状態
において前記検出手段による検出がなされると、本体機
が前記停止状態を解除して、前記リクエスト信号の間欠
的な送信を再開する構成、又は、携帯機に設けられた操
作部が操作されることにより送信される操作信号を、前
記停止状態にある本体機が受信すると、本体機が前記停
止状態を解除して、前記リクエスト信号の間欠的な送信
を再開する構成でもよい。
【0016】また、本出願の第3の発明の制御装置は、
前記第1の発明の特徴と、前記第2の発明の特徴とを併
せ持ったものである。即ち、本体機が、前記リクエスト
信号を間欠的に無線送信し、前記アンサー信号を受信す
ると、前記アンサー信号に含まれる認証コードが予め登
録された認証コードに対応しているか否かを判定し、こ
の判定結果が肯定的であれば、前記照合確認がなされた
として、前記検出手段による検出を待って前記制御処理
を実行する準備状態に移行する機能と、前記アンサー信
号を受信した後に、前記リクエスト信号の発信間隔を通
常値よりも長くする機能と、前記アンサー信号を受信し
た時点から所定の制限時間内に前記検出手段による検出
がなされないと、前記準備状態を解除するとともに、前
記リクエスト信号の間欠的な送信を中断した停止状態に
移行する機能とを有することを特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、例えば車両のエントリ
ーシステムに適用された場合(検出手段がドアハンドル
である場合)、消費電力が少なく、防犯性及び利便性の
高い次のようなハンズフリーエントリーシステムの動作
が可能となる。即ち、例えば所定の携帯機を携帯した運
転者が、車両に搭乗しようとして車両に近づくと(通信
可能範囲内に接近すると)、リクエスト信号の送受信と
アンサー信号の送受信、及びこれに伴う認証コードの照
合確認が予め自動的に実行されて、本体機は前記準備状
態に移行する。そして、運転者がその後、前記制限時間
内に例えばドアハンドルに手をかけると(検出手段であ
るドアハンドルセンサを作動させると)、車両ドアが例
えば施錠状態の場合には即座に(待ち時間なく)自動開
錠される。このため、認証コードの照合確認をこの開錠
動作の必要条件とする構成でありながら、運転者は、例
えば車両ドアが施錠状態にある場合でも、開錠及び前記
照合確認のための意識的な操作をなんら行うことなく、
車両に接近して単にドアハンドルに手をかけてドアを開
ける操作をすれば、そのまま車両に即座に搭乗できる
(つまり、より高度なハンズフリーエントリーが実現さ
れる)。
【0018】しかも、運転者が通信可能範囲内に接近し
て通信が成立すると、まず、リクエスト信号の発信間隔
が例えば2秒から10秒に長くなり、リクエスト信号と
アンサー信号の送信頻度がその分低減される。このた
め、特に電力を消費する送信動作の回数が、携帯機と本
体機において低減され、相当な節電効果がある。したが
って、本体機からリクエスト信号を間欠的に送信する
(トリガなしで基本的に常に送信する)構成でありなが
ら、特に携帯機の電池の消耗が抑制され、携帯機の電池
寿命をより実用的なレベルまで向上できる。また、例え
ば運転者が自車両の近くで立ち話等をしているために、
運転者が通信可能範囲内に接近してから例えばドアハン
ドルに手をかけるまでの時間がさらに長引いた場合(或
いは、乗車等の意志がなく最終的にドアハンドルに手を
かけないまま、なんらかの理由で自車両の近くに居続け
ている場合)には、前記制限時間(例えば10分)を経
過した時点で、リクエスト信号の送信が停止された停止
状態になり、この停止状態ではリクエスト信号に対する
応答であるアンサー信号の送信も結果的に停止した状態
とる。このため、携帯機を携帯した運転者が車両のドア
を操作ることなく(ドアハンドルに手をかけることな
く)自車両の近くに単にとどまった場合に、リクエスト
信号とアンサー信号の送信が無限に繰り返されることが
回避され、この点でも携帯機と本体機の消費電力を節約
することができる。特に、携帯機において、このように
送信動作が繰り返し長時間継続的に実行されることは、
携帯機の電池消耗をいたずらに進行させ、リクエスト信
号の発信間隔(即ち、アンサー信号の発信間隔)を前述
したように長く変更したとしても、携帯機のより実用的
な電池寿命が得られ難くなる恐れがある(即ち、システ
ム全体のより高いレベルでの実用化が困難になる)が、
本発明であると、このような問題点が良好に解消され
る。
【0019】なお、この第3の発明の制御装置の場合に
も、上記準備状態や、リクエスト信号の発信間隔が長く
変更された状態や、上記停止状態は、適度なタイミング
で解除される必要があるが、その態様は、前述した第1
又は第2の発明の場合と同様でよい。また、各発明(上
記第1,第2,第3の発明)の制御装置における、本体
機と携帯機間の無線通信(リクエスト信号とアンサー信
号の送受信を含む通信)は、高周波の電磁波(電力伝送
に不向きな程度の高周波であり、例えば300MHz
帯)によるものであることが好ましい。この場合には、
電力伝送が実用上不可能であるため、前述した電池の消
耗の問題が顕著であり、各発明の効果(特に消費電力の
低減効果)がより有効なものとなる。また、高周波のみ
を使用する構成であれば、アンテナが小型化されて(或
いは、その個数が低減されて)設置が容易となるため、
装置の小型化やコスト低減を図る上で格段に有利となる
し、また、通信可能なデータ量が増加する利益も得られ
る。なお、ここでの「電磁波」には、少なくとも狭義の
電波の他、赤外線等も含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。本形態例は、車両のハンズ
フリーエントリーシステムの制御装置に本発明を適用し
た例である。この装置は、図1に示すように、携帯機1
0と、車両に搭載した本体機20とよりなる。携帯機1
0は、通信用周波数(例えばUHFバンド内の周波数)
で信号を無線通信するための携帯機側通信手段(送信回
路11、受信回路12、及びアンテナ13)と、少なく
とも認証コード(IDコードなどとも呼ばれる)を記憶
する携帯機側記憶手段14と、携帯機全体の制御や必要
な情報処理を行うマイコンを含む制御回路15と、内蔵
電池16とを備える。また、この携帯機10の操作表面
には、押しボタン式の操作部である施錠用スイッチと開
錠用スイッチ(図示省略)が設けられている。また、図
1において、符号1は、車両ドアの錠装置の駆動源であ
るモータ(ドアロックアクチュエータ)を示し、また符
号2は、車両のバッテリーを示す。
【0021】ここで、送信回路11や受信回路12など
の詳細構成については、本発明は特に限定されず、少な
くとも公知の各種構成が採用できるので、特に説明しな
い。主要な要素の概要を説明すると、送信回路11や受
信回路12は、アンテナ13を介して所定の通信用周波
数で無線通信するための回路(変調回路や復調回路、或
いは発信回路等)などを備えるものである。また制御回
路15は、CPU,ROM,RAMや入出力回路を備え
る。また、携帯機側記憶手段14は、認証コードを記憶
する書き込み消去可能な不揮発性のメモリ(例えば、E
EPROM)よりなる。
【0022】また、制御回路15は、そのマイコンの動
作プログラム設定等によって、以下のような処理動作を
実行する機能を有する。即ち、図2に示すように、まず
定常時は、スタンバイモードの動作を実行する。即ち、
間欠的に受信回路12を作動させて受信動作を間欠的に
行う。そして、この間欠的な受信動作のいずれかで本体
機20から無線送信されるリクエスト信号を受信する
と、携帯機側記憶手段14に予め登録された認証コード
を含むアンサー信号を無線送信する機能を有する。ま
た、図示省略した施錠用スイッチ又は開錠用スイッチが
操作されると、認証コードを含む施錠操作信号、或いは
認証コードを含む開錠操作信号を無線送信する機能も有
する。なお、これら施錠操作信号又は開錠操作信号が送
信され、これらが本体機20で受信されると、本体機2
0の制御機能で照合確認がなされた上で車両のドアを即
座に施錠又は開錠する動作が実行される。即ち、携帯機
10と本体機20とよりなる本形態例の制御装置は、一
般的なキーレスエントリーシステムの制御装置(前述し
た単方向通信式のもの)と同じ機能をも実現する構成と
なっている。
【0023】一方、本体機20は、図1に示すように、
ドアセンサ31やドアハンドルセンサ32などのセンサ
類と、本体機ユニット20aとを備える。ここで、ドア
センサ31は、車両のドアの開閉状態を検出するセンサ
であり、近年の四輪自動車等には、エントリーシステム
とは無関係に通常標準装備されているものである。ま
た、ドアハンドルセンサ32は、車両のドアハンドルを
操作するためにこのドアハンドル又はその付近に接近又
は接触した使用者の身体(例えば手や指)を検出する例
えば近接スイッチである。なお、ドアセンサ31やドア
ハンドルセンサ32は、後述するように、ドアの施錠又
は開錠動作を制御する際のトリガを形成するための検出
手段(本発明の検出手段)を構成している。また、ドア
ハンドルセンサ32の代わりに、或いはドアハンドルセ
ンサ32に加えて、ドアハンドル作動センサ(図示省
略)を設けてもよい。ドアハンドル作動センサは、ドア
ハンドルが引かれると検出信号を出力するなんらかのセ
ンサである。
【0024】そして、本体機ユニット20aは、所定の
通信用周波数で信号を無線通信するための本体機側通信
手段(送信回路21、受信回路22、アンテナ23)
と、認証コードを記憶する本体機側記憶手段24と、本
体機全体の制御や必要な情報処理を行うマイコンよりな
る制御回路25と、電源回路26と、駆動回路27とを
備える。ここで、本体機側通信手段等の詳細構成につい
ては、本発明は特に限定されず、少なくとも公知の各種
構成が採用できるので、特に説明しない。主要な要素の
概要を説明すると、送信回路21や受信回路22は、ア
ンテナ23を介して所定の通信用周波数で無線通信する
ための回路(変調回路や復調回路、或いは発信回路等)
よりなるものである。また制御回路25は、CPU,R
OM,RAMや入出力回路を備える。また、本体機側記
憶手段24は、認証コードを記憶する書き込み消去可能
な不揮発性のメモリ(例えば、EEPROM)よりな
る。また、電源回路26は、車両に搭載されたバッテリ
ー2を入力電源として、必要な電圧変換や電圧の安定化
処理等を行う回路を有するものであり、本体機ユニット
20aの電力消費要素に基本的に常に電源供給を行って
いる。
【0025】また、上記制御回路25は、そのマイコン
の動作プログラム設定等によって、以下のような処理動
作を実行する機能を有する。即ち、通常状態(後述する
準備状態や停止状態でない定常状態)では、図2に示す
ように、認証コードを含むリクエスト信号を通常値とし
ての発信間隔T(例えば、2秒程度)で間欠的に送信す
るとともに、その間の期間(リクエスト信号を送信して
いない期間)には、間欠的に受信回路22を機能させて
受信動作を実行する。そして、リクエスト信号の送信後
に携帯機10からアンサー信号を受信すると、このアン
サー信号に含まれる認証コードが本体機側記憶手段24
に予め登録された認証コードに対応しているか否かを判
定し、この判定結果が肯定的であれば照合確認がなされ
たとして、ドアハンドルセンサ32(検出手段)による
検出を待って車両ドアの開錠等を実行する準備状態に移
行し、前記アンサー信号を受信した後に(所定の遅延時
間A経過後に)、リクエスト信号の発信間隔(発信間隔
T)を通常値よりも長くし(例えば、10秒程度と
し)、この準備状態に移行した時点から所定の制限時間
B内にドアハンドルセンサ32による検出がされない
と、前記準備状態を解除するとともに、リクエスト信号
の間欠的な送信を中断する停止状態に移行する機能を有
する(詳細後述する)。
【0026】なお、本体機20側の制御機能としては、
上述したような双方向通信によって照合確認がなされた
上で実行される制御機能以外にも、例えば次のような機
能が設けられている。即ちこの場合、本体機20は、携
帯機10の説明で既述したように、携帯機10の操作部
(例えば、前述した施錠用スイッチや開錠用スイッチ)
の操作によって、携帯機10から送信された操作信号
(例えば、認証コードを含む施錠操作信号)を受信する
と、認証コードの照合確認をした上でその操作信号に含
まれる指令に応じた動作(例えば、車両ドアを施錠する
動作)を実現する制御信号出力を実行する機能(即ち、
一般的な単方向通信式のキーレスエントリーシステムと
同じ機能)をも有している。また、本体機20において
リクエスト信号が発信されたのに、アンサー信号が受信
されないということは、携帯機10(又はこれを携帯し
た使用者)が通信可能範囲外にあるということを意味す
る。このため、本体機20は、携帯機10の車両(又は
本体機20)に対する相対移動(通信可能範囲内に接近
しているか、或いは通信可能範囲外に後退したか)を検
出する本発明の検出手段としても機能する(後述する図
3のステップS3参照)。なお以下では、場合によっ
て、携帯機10の存在位置を検出するこのような本体機
20の機能を携帯機検出機能という。
【0027】次に、本体機20における制御回路25の
特徴的な制御処理について、図3のフローチャートに従
って説明する。制御回路25(マイコン)は、所定電源
が供給された起動状態では、以下の処理をエンドレスで
実行する。まず、ステップS1では、発信間隔タイマが
タイムアップしたか否か(設定値に到達したか否か)を
判定し、タイムアップしていれば、発信間隔タイマのカ
ウント値を初期化してステップS2に進み、タイムアッ
プしていなければステップS9に進む。なお、発信間隔
タイマは、発信間隔T(リクエスト信号の発信間隔)を
計時するためのタイマであり、後述するステップS8,
S13,S18において設定値が設定されるものであ
る。次にステップS2では、リクエスト信号を送信す
る。そしてステップS3では、アンサー信号を受信した
か否か判定し、受信していればステップS4に進み、受
信していなければステップS14に進む。次いでステッ
プS4では、省電力タイマをカウントアップする(計時
動作を進行させる)。なお、省電力タイマは、アンサー
信号が受信された時点からの経過時間を計時するための
タイマであり、後述するステップS8,S13,S18
において設定値が設定されるものである。
【0028】次に、ステップS5では、省電力タイマの
カウント値が後述する設定値B(制限時間)に到達して
タイムアップしたか否か判定し、タイムアップ状態であ
れば、省電力タイマのカウント値を初期化してステップ
S6に進み、そうでなければステップS17に進む。次
いでステップS6では、認証コードの照合確認の成否を
表すIDコード一致フラグの値を「0」(照合確認の非
成立を示す値)にする。そしてステップS7では、ドア
ハンドルセンサ32がONした状態(検出状態)にある
か否か判定し、検出状態であればステップS8に進み、
検出状態になっていないとこのステップS7の判定を繰
り返し実行して処理の進行を停止させる。なお、このス
テップS7の処理では、ドアハンドルセンサ32の代わ
りに、ドアセンサ31を用いることもできる。
【0029】その後ステップS8では、省電力タイマの
設定値として設定値A(例えば、約1分)を設定すると
ともに、発信間隔タイマの設定値を比較的短い通常値
(例えば、約2秒程度)に設定した後、ステップS2に
戻る。一方、ステップS9では、発信間隔タイマをカウ
ントアップする(計時動作を進行させる)。次いでステ
ップS10では、IDコード一致フラグの値が「1」か
否か判定し、「1」であればステップS11に進み、そ
うでなければステップS1に戻る。そしてステップS1
1では、ドアハンドルセンサ32がONした状態(検出
状態)にあるか否か判定し、検出状態であればステップ
S12に進み、検出状態になっていないとステップS1
に戻る。
【0030】次に、ステップS12では、車両ドアが施
錠状態にある場合に、車両ドアの錠装置を開錠させる制
御処理(モータ1を開錠方向に作動させる制御信号出
力)を実行する。この結果、施錠状態にある車両ドア
(左右前後全てのドアでもよいし、例えばトリガを形成
したドアハンドルセンサ32が設けられた側のドアのみ
でもよい)の錠装置が自動的に開錠される。なお、この
ステップS12を経ると、省電力タイマのカウント値を
初期化して、ステップS13に進む。そして、ステップ
S13では、省電力タイマの設定値として設定値A(例
えば、約1分)を設定するとともに、発信間隔タイマの
設定値を比較的短い通常値(例えば、約2秒程度)に設
定した後、ステップS1に戻る。一方、ステップS14
では、IDコード一致フラグの値が「1」か否か判定
し、「1」であればステップS15に進み、そうでなけ
ればステップS1に戻る。次いでステップS15では、
IDコード一致フラグの値を「0」に戻す。次に、ステ
ップS16では、開錠状態にある車両ドアの錠装置を施
錠動作させる制御処理(モータ1を施錠方向に作動させ
る制御信号出力)を実行する。この結果、開錠状態にあ
る車両ドア(左右前後全てのドアであることが好まし
い)の錠装置が自動的に施錠される。なお、このステッ
プS16を経ると、省電力タイマのカウント値を初期化
して、前記ステップS13に進む。
【0031】次に、ステップS17では、省電力タイマ
のカウント値が設定値A(遅延時間)に到達してタイム
アップしたか否か判定し、タイムアップ状態であれば、
ステップS18に進み、そうでない場合にはステップS
19に進む。なお、このステップS17に処理が進んだ
時点で、省電力タイマの設定値として設定値Bが設定さ
れていて、省電力タイマのカウント値が設定値A以上で
設定値B未満の場合には、ステップS18に進む。そし
て、ステップS18では、省電力タイマの設定値として
設定値Aが設定されている場合(発信間隔タイマの設定
値が短い通常値の場合)に、省電力タイマの設定値とし
て設定値B(例えば、約10分)を設定するとともに、
発信間隔タイマの設定値を比較的長い値(例えば、約1
0秒程度)に設定した後、ステップS1に戻る。一方、
ステップS19では、ステップS3で受信したと判定さ
れたアンサー信号に含まれる認証コードが本体機側記憶
手段24に予め登録された認証コードに対応しているか
否かを判定し、この判定結果が肯定的であれば照合確認
がなされたとして、ステップS20に進み、そうでなけ
れば(照合不一致の場合には)、ステップS13に進
む。そして、ステップS20では、認証コードの照合確
認の成否を表すIDコード一致フラグの値を「1」(照
合確認の成立を示す値)にする。なお、このステップS
20を経ると、前記ステップS13に進む。
【0032】以上の制御処理によれば、通常時は短い周
期(例えば、2秒程度)でリクエスト信号が送信され
(ステップS1,S2,S8,S13)、このリクエス
ト信号の送信後に携帯機10からアンサー信号を受信す
ると、このアンサー信号に含まれる認証コードが本体機
側記憶手段24に予め登録された認証コードに対応して
いるか否かが判定され(ステップS3,S19)、この
判定結果が肯定的であれば照合確認がなされたとして、
この場合ドアハンドルセンサ32(検出手段)による検
出(ステップS11)、或いは前記携帯機検出機能によ
る検出(ステップS3)を待って車両ドアの開錠(ステ
ップS12)又は施錠(ステップS16)を実行する準
備状態(この場合、前記IDコード一致フラグの値が
「1」である状態)に移行する(ステップS20)。ま
た、アンサー信号の受信を開始した後に、上記ドアハン
ドルセンサ32等による検出がなされないまま、所定の
遅延時間(設定値A;例えば1分程度)が経過すると、
リクエスト信号の発信間隔Tが通常値よりも長い値(例
えば、10秒程度)に変更される(ステップS17,S
18)。そして、アンサー信号の受信を開始した後に、
上記ドアハンドルセンサ32等による検出がなされない
まま、所定の制限時間(設定値B;例えば10分程度)
が経過すると、前記準備状態が解除されるとともに、リ
クエスト信号の間欠的な送信が中断する停止状態に移行
する(ステップS5,S6,S7)。この場合、この停
止状態は、ステップS7の判定が否定的となった状態の
まま処理の進行が停止し、その結果ステップS2の間欠
的実行が停止されることによって実現されている。
【0033】なお、前記準備状態においてドアハンドル
センサ32(検出手段)による検出がなされると、施錠
状態にある車両ドアの開錠の制御処理が実行され(ステ
ップS10,S11,S12)、リクエスト信号の発信
間隔が通常値に戻される(ステップS13)。また、前
記準備状態において前記携帯機検出機能による検出(携
帯機10が通信可能範囲外に後退したことの検出)がな
されると、開錠状態にある車両ドアの施錠の制御処理が
実行され(ステップS3,S14,S16)、リクエス
ト信号の発信間隔が通常値に戻される(ステップS1
3)。また、前記停止状態においてドアハンドルセンサ
32(検出手段)による検出がなされると、前記停止状
態が解除されて、リクエスト信号の発信間隔が通常値に
戻されるとともに、リクエスト信号の間欠的な送信が再
開される(ステップS7,S8)。また、前記準備状態
において送信するリクエスト信号に対してアンサー信号
を受信しなくなると、前記準備状態が解除され(ステッ
プS3,S14,S15)、リクエスト信号の発信間隔
が通常値に戻される(ステップS13)。
【0034】このため、本形態例の制御装置では、消費
電力が少なく、防犯性及び利便性の高い次のようなハン
ズフリーエントリーシステムの動作が可能となる。即
ち、例えば所定の携帯機10を携帯した運転者が、車両
に搭乗しようとして車両に近づくと(通信可能範囲内に
接近すると)、リクエスト信号の送受信とアンサー信号
の送受信、及びこれに伴う認証コードの照合確認が予め
自動的に実行されて、本体機20は前記準備状態に移行
する。そして、運転者がその後、前記制限時間(設定値
B)内にドアハンドルに手をかけると(或いはドアハン
ドルを引くと)、前述したドアハンドルセンサ32が検
出信号を出力するので、車両ドアが施錠状態の場合には
即座に(待ち時間なく)自動開錠される。このため、認
証コードの照合確認をこの開錠動作の必要条件とする構
成でありながら、運転者は、車両ドアが施錠状態にある
場合でも、開錠及び前記照合確認のための意識的な操作
をなんら行うことなく、車両に接近して単にドアハンド
ルに手をかけてドアを開ける操作をすれば、そのまま車
両に即座に搭乗できる(つまり、より高度なハンズフリ
ーエントリーが実現される)。また、携帯機10を携帯
した運転者が通信可能範囲内(車室内でもよい)に居て
前記準備状態となっている状態から、車両を離れて通信
可能範囲外に移動した場合、車両ドアが開錠状態の場合
には即座に自動施錠される(つまり、車両ドアの施錠し
忘れのない防犯性の高いハンズフリーエントリーシステ
ムが実現される)。なお、携帯機10を携帯した運転者
が車両に乗車した状態から、ドアを開けて降車し、次い
でドアを閉めて車両から離れる際にも、この自動施錠が
通常実行される。というのは、適正な携帯機10を携帯
した運転者が車両に乗車した状態では、前述した準備状
態か停止状態の何れかになっているが、運転者が車両か
ら降車する際には、通常、ドアの開閉のためにドアハン
ドルに手をかけるから、停止状態であったとしても、そ
の時点で停止状態が解除され、即座にリクエスト信号等
の送受信及び照合確認が実行され、瞬時に準備状態とな
る(即ち、通信可能範囲外に出るときには、ほとんどの
場合準備状態となっている)からである。なお、上記準
備状態(車両ドアの施錠のための準備状態)となる必要
条件(この場合、上記停止状態を解除する条件)とし
て、ドアハンドルスイッチ32の検出動作の代わりに、
ドアスイッチ31の検出動作(例えば、車両ドアの開閉
動作の検出)を設定してもよい。このようにすると、使
用者が車両に乗車した状態から、ドアを開けて降車し、
次いでドアを閉める時点までに、ドアハンドルに触れな
くても上記リクエスト信号等の送受信及び照合確認が必
ず実行されて準備状態に移行し、その後車両から離れる
際に(通信可能範囲外に離れる際に)、ドアの自動施錠
が必ず実行される。
【0035】しかも、運転者が通信可能範囲内に接近し
て通信(リクエスト信号の送受信とアンサー信号の送受
信)が成立してから、ドアハンドルの操作がなされない
まま運転者が通信可能範囲内に居て前記遅延時間(設定
値A;例えば1分)が経過すると、リクエスト信号の発
信間隔が例えば2秒から10秒に長くなり、リクエスト
信号とアンサー信号の送信頻度がその分格段に低減され
る。このため、特に電力を消費する送信動作の回数が、
携帯機10と本体機20において低減され、相当な節電
効果がある。したがって、本体機20からリクエスト信
号を間欠的に送信する(トリガなしで基本的に常に送信
する)構成でありながら、特に携帯機10の電池の消耗
が抑制され、携帯機10の電池寿命をより実用的なレベ
ルまで向上できる。また、例えば運転者が自車両の近く
で立ち話等をしているために、運転者が通信可能範囲内
に接近してからドアハンドルに手をかけるまでの時間が
さらに長引いた場合(或いは、乗車等の意志がなく最終
的にドアハンドルに手をかけないまま、なんらかの理由
で自車両の近くに居続けている場合)には、前記制限時
間(設定値B;例えば10分)を経過した時点で、前述
したようにリクエスト信号の送信が停止された停止状態
になり、この停止状態ではリクエスト信号に対する応答
であるアンサー信号の送信も結果的に停止した状態と
る。このため、携帯機10を携帯した運転者が車両に乗
車することなく(ドアハンドルに手をかけることなく)
自車両の近くに単にとどまった場合に、リクエスト信号
とアンサー信号の送信が無限に繰り返されることが回避
され、この点でも携帯機10と本体機20の消費電力を
節約することができる。特に、携帯機10において、こ
のように送信動作が繰り返し長時間継続的に実行される
ことは、携帯機10の電池消耗をいたずらに進行させ、
リクエスト信号の発信間隔(即ち、アンサー信号の発信
間隔)を前述したように長く変更したとしても、携帯機
10のより実用的な電池寿命が得られ難くなる恐れがあ
る(即ち、システム全体のより高いレベルでの実用化が
困難になる)が、本形態例であると、このような問題点
が良好に解消される。
【0036】なお、リクエスト信号の発信間隔Tが通常
値よりも長く設定された状態は、前述したように車両ド
アの開錠又は施錠制御が実行されたとき(前記ステップ
S12,S16,S13参照)、或いは、前記停止状態
においてドアハンドルに例えば運転者が手をかけたとき
(前記ステップS7,S8参照)に解除されて、前記発
信間隔Tが通常値に戻される。このため、発信間隔Tが
長く設定された状態が不必要に長引いて、応答性が低下
する問題が回避される。即ち、発信間隔Tが長く設定さ
れた状態がいつまでも継続すると、携帯機10を携帯し
た使用者が新たに車両に(通信可能範囲内に)接近して
も、即座にリクエスト信号等の送受信が実行されず、事
前の照合確認(前記準備状態への移行)が遅れて、使用
者がドアハンドルに手をかけても開錠動作が即座に実行
されない恐れがあるが、本形態例であれば、このような
不具合発生の可能性がほとんどなくなる。
【0037】また、前記停止状態は、ドアハンドルに例
えば運転者が手をかけたときに解除される(前記ステッ
プS7参照)。このため、省電力のための前記停止状態
が不必要に長引いて、より高度なハンズフリー機能が制
限された状態が継続される恐れが解消される。即ち、前
記停止状態においては、例えば使用者がドアハンドルに
手をかけてドアハンドルセンサ32が検出状態にならな
い限り、リクエスト信号の送信が再開されないため、結
果的に既述したトリガ方式(ドアハンドルセンサなどの
検出手段の検出をトリガとしてリクエスト信号を出力す
る方式)となる。そしてこのトリガ方式は、前述したよ
うな待ち時間が存在する短所があり、より円滑なハンズ
フリーエントリーが実現できない。しかし本形態例の場
合には、このような停止状態は、その後の最初の1回の
トリガ(この場合、ドアハンドルセンサ32の検出動
作)によって即座に解除される(つまり、例えばトリガ
方式のエントリー動作が1回だけあれば解除される)。
このため、上述のトリガ方式の不具合が実際に発生する
頻度は僅かで、実用上問題にならない。また本形態例で
は、前記準備状態が、携帯機10を携帯した使用者が車
両から離れて、本体機20がアンサー信号を受信しなく
なると解除される(前記ステップS3,S14,S1
5)。このため、ドアハンドルセンサ32が検出状態に
なるだけで(ドアハンドルに手をかけるだけで)車両ド
アが開錠される前記準備状態が不必要に維持されること
による弊害(防犯性の低下)も解消されている。
【0038】なお、本発明は上記形態例に限定されるも
のでなく、各種の変形や態様があり得る。例えば、上記
実施の形態ではドアの開錠動作又は施錠動作についてし
か具体例を挙げなかったが、本発明はドアの開錠等に限
られず、各種の制御対象や制御内容があり得ることは課
題を解決するための手段の欄で記述のとおりである。即
ち、携帯機と本体機間の無線通信により照合確認を行っ
た上でなんらかの制御を行う装置であれば、車両のエン
トリーシステム等以外にも広く適用することができる。
また、上記実施の形態においては、一旦通信が成立する
と、所定の遅延時間(設定値A)が経過した後に、リク
エスト信号の発信間隔を長くしているが、一旦通信が成
立すると、即座に(遅延時間を設けないで)リクエスト
信号の発信間隔を長く変更する態様もあり得る。また、
このような発信間隔の変更を行わないで、節電のための
構成としては、制限時間(設定値B)経過後のリクエス
ト信号の停止のみを行う構成(例えば、図3におけるス
テップS17,S18が削除されたような構成)もあり
得る。また逆に、制限時間(設定値B)経過後のリクエ
スト信号の停止を行わないで、節電のための構成とし
て、上記発信間隔の変更のみを行う構成(例えば、図3
におけるステップS5〜S8が削除されたような構成)
もあり得る。また、リクエスト信号の発信間隔を長くし
た状態や、前述の準備状態或いは停止状態が、一般的な
キーレスエントリー操作(携帯機に設けられた操作部の
操作によるなんらかの遠隔操作)を行うと解除される構
成としてもよい。なお、ここでの遠隔操作は、上記各状
態の解除のみを目的とするものでもよいし、それ以外の
もの(例えば、車両ドアの開錠のための遠隔操作)であ
ってもよい。
【0039】また、上記実施の形態において、携帯機1
0にはさらに複数のスイッチが設けられ、これに対応し
て各種の遠隔操作(マニュアル操作)が可能な構成とさ
れていてもよい。例えば、トランクやエンジンルーム又
は燃料補給口等の開閉を遠隔操作するためのスイッチ
や、暴漢に襲われたときなどに車両のクラクションを鳴
らすためのパニックスイッチなどが、適宜設けられてい
てもよいことはいうまでもない。また、リクエスト信号
には、なんらかの固有コード(防犯性の観点から開錠等
のための認証コードでないことが好ましい)を含ませて
もよい。例えば、車両のエントリーシステムでは、同型
式のエントリーシステムを搭載した他の車両が近くに複
数台存在しているような状況で使われることが十分あり
得るため、このような状況で他車の本体機から送出され
たリクエスト信号を携帯機が受信し、その都度認証コー
ドを含むアンサー信号を携帯機が送信しないように、他
車との識別のために携帯機においても上記固有コードの
照合確認を行った上でアンサー信号を返信するようにし
てもよい。また、例えば本体機の構成は、図1に示した
構成に限られず、例えば駆動回路27を含むモータ1の
コントロールユニットが、本体機側通信手段等を含むユ
ニットと別個に設けられているタイプもあり得る。
【0040】
【発明の効果】本発明の制御装置によれば、例えば所定
の携帯機を携帯した使用者が、制御対象を含む物(例え
ば、車両)のなんらかの動作(例えば、車両ドアの開錠
と開動)を実現すべく、制御対象を含む物(本体機側)
に接近すると(通信可能範囲内に接近すると)、リクエ
スト信号の送受信とアンサー信号の送受信、及びこれに
伴う認証コードの照合確認が予め自動的に実行されて、
本体機は前記準備状態に移行する。そして、例えば使用
者がその後、前記制御対象の所定の動作に関連する動作
(例えば、車両ドアのドアハンドルに手をかける動作)
を行うと、前記検出手段(例えば、ドアハンドルセン
サ)がこれを検出するので、所定の動作を実現する制御
処理(例えば、車両ドアを開錠させる制御信号出力)が
即座に(待ち時間なく)かつ自動的に実行される。しか
も、本体機がリクエスト信号の発信間隔を変更する機能
を有する場合には、例えば携帯機を携帯した使用者が通
信可能範囲内に接近して通信(リクエスト信号の送受信
とアンサー信号の送受信)が一旦成立すると、リクエス
ト信号の発信間隔が通常値よりも長くなり、リクエスト
信号とアンサー信号の送信頻度がその分低減される。こ
のため、特に電力を消費する送信動作の回数が、携帯機
と本体機において低減され、相当な節電効果がある。し
たがって、本体機からリクエスト信号を間欠的に送信す
る(トリガなしで基本的に常に送信する)構成でありな
がら、特に携帯機の電池の消耗が抑制され、携帯機の電
池寿命をより実用的なレベルまで向上できる。また、本
体機がリクエスト信号の送信を停止した停止状態に移行
する機能を有する場合には、例えば携帯機を携帯した使
用者が通信可能範囲内に接近して通信が一旦成立してか
ら、検出手段による関連動作の検出がなされないまま使
用者が通信可能範囲内に居続けると、所定の制限時間を
経過した時点で、リクエスト信号の送信が停止された停
止状態になり、この停止状態ではリクエスト信号に対す
る応答であるアンサー信号の送信も結果的に停止した状
態とる。このため、例えば携帯機を携帯した使用者が検
出手段を作動させることなく制御対象側(本体機側)の
近くに単にとどまった場合に、リクエスト信号とアンサ
ー信号の送信が無限に繰り返されることが回避され、携
帯機と本体機の消費電力を節約することができる。特
に、携帯機において、このように送信動作が繰り返し長
時間継続的に実行されることは、携帯機の電池消耗をい
たずらに進行させ、携帯機のより実用的な電池寿命が得
られ難くなる恐れがあるが、本発明であると、このよう
な問題点が良好に解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御装置の構成を示す図である。
【図2】制御装置の基本的通信動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】本体機の制御処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 携帯機 20 本体機 31 ドアセンサ(検出手段) 32 ドアハンドルセンサ(検出手段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が携帯可能な携帯機と、 制御対象を含む物に搭載、付設、又は接続され、前記携
    帯機との間で無線通信を行って所定の携帯機であること
    を照合確認した上で制御対象の所定の動作を実現するた
    めの制御処理を実行する本体機とを有する制御装置であ
    って、 前記制御対象の所定の動作に関連する前記携帯機、使用
    者又は前記物の動作を検出する検出手段を備え、 前記携帯機は、 前記本体機から無線送信されるリクエスト信号を受信す
    ることを条件として、予め登録された認証コードを含む
    アンサー信号を無線送信する機能を有し、 前記本体機は、 前記リクエスト信号を間欠的に無線送信し、前記アンサ
    ー信号を受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証
    コードが予め登録された認証コードに対応しているか否
    かを判定し、この判定結果が肯定的であれば、前記照合
    確認がなされたとして、前記検出手段による検出を待っ
    て前記制御処理を実行する準備状態に移行する機能と、 前記アンサー信号を受信した後に、前記リクエスト信号
    の発信間隔を通常値よりも長くする機能とを有すること
    を特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記本体機は、前記準備状態において前
    記検出手段による検出がなされると、前記制御処理を実
    行し、前記リクエスト信号の発信間隔を通常値に戻す機
    能を有することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記本体機は、前記準備状態に移行した
    時点から所定の制限時間内に前記検出手段による検出が
    なされないと、前記準備状態を解除し、前記リクエスト
    信号の発信間隔を通常値に戻す機能を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記本体機は、前記準備状態において前
    記リクエスト信号に対して前記アンサー信号を受信しな
    くなると、前記準備状態を解除し、前記リクエスト信号
    の発信間隔を通常値に戻す機能を有することを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れかに記載の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記携帯機は、 使用者が操作する操作部を有し、この操作部が操作され
    ると、対応する操作信号を無線送信する機能を有し、 前記本体機は、 前記準備状態において前記操作信号を受信すると、前記
    準備状態を解除して、前記リクエスト信号の発信間隔を
    通常値に戻す機能を有することを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 使用者が携帯可能な携帯機と、 制御対象を含む物に搭載、付設、又は接続され、前記携
    帯機との間で無線通信を行って所定の携帯機であること
    を照合確認した上で制御対象の所定の動作を実現するた
    めの制御処理を実行する本体機とを有する制御装置であ
    って、 前記制御対象の所定の動作に関連する前記携帯機、使用
    者又は前記物の動作を検出する検出手段を備え、 前記携帯機は、 前記本体機から無線送信されるリクエスト信号を受信す
    ることを条件として、予め登録された認証コードを含む
    アンサー信号を無線送信する機能を有し、 前記本体機は、 前記リクエスト信号を間欠的に無線送信し、前記アンサ
    ー信号を受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証
    コードが予め登録された認証コードに対応しているか否
    かを判定し、この判定結果が肯定的であれば、前記照合
    確認がなされたとして、前記検出手段による検出を待っ
    て前記制御処理を実行する準備状態に移行する機能と、 前記アンサー信号を受信した時点から所定の制限時間内
    に前記検出手段による検出がなされないと、前記準備状
    態を解除するとともに、前記リクエスト信号の間欠的な
    送信を中断した停止状態に移行する機能とを有すること
    を特徴とする制御装置。
  7. 【請求項7】 前記本体機は、前記停止状態において前
    記検出手段による検出がなされると、前記停止状態を解
    除して、前記リクエスト信号の間欠的な送信を再開する
    機能を有することを特徴とする請求項6記載の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記携帯機は、 使用者が操作する操作部を有し、この操作部が操作され
    ると、対応する操作信号を無線送信する機能を有し、 前記本体機は、 前記停止状態において前記操作信号を受信すると、前記
    停止状態を解除し、前記リクエスト信号の間欠的な送信
    を再開する機能を有することを特徴とする請求項6又は
    7記載の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記使用者が携帯可能な携帯機と、 制御対象を含む物に搭載、付設、又は接続され、前記携
    帯機との間で無線通信を行って所定の携帯機であること
    を照合確認した上で制御対象の所定の動作を実現するた
    めの制御処理を実行する本体機とを有する制御装置であ
    って、 前記制御対象の所定の動作に関連する前記携帯機、使用
    者又は前記物の動作を検出する検出手段を備え、 前記携帯機は、 前記本体機から無線送信されるリクエスト信号を受信す
    ることを条件として、予め登録された認証コードを含む
    アンサー信号を無線送信する機能を有し、 前記本体機は、 前記リクエスト信号を間欠的に無線送信し、前記アンサ
    ー信号を受信すると、前記アンサー信号に含まれる認証
    コードが予め登録された認証コードに対応しているか否
    かを判定し、この判定結果が肯定的であれば、前記照合
    確認がなされたとして、前記検出手段による検出を待っ
    て前記制御処理を実行する準備状態に移行する機能と、 前記アンサー信号を受信した後に、前記リクエスト信号
    の発信間隔を通常値よりも長くする機能と、 前記アンサー信号を受信した時点から所定の制限時間内
    に前記検出手段による検出がなされないと、前記準備状
    態を解除するとともに、前記リクエスト信号の間欠的な
    送信を中断した停止状態に移行する機能とを有すること
    を特徴とする制御装置。
  10. 【請求項10】 前記本体機は、前記準備状態において
    前記検出手段による検出がなされると、前記制御処理を
    実行し、前記リクエスト信号の発信間隔を通常値に戻す
    機能を有することを特徴とする請求項9記載の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記本体機は、前記停止状態において
    前記検出手段による検出がなされると、前記停止状態を
    解除して、前記リクエスト信号の発信間隔を通常値に戻
    すとともに、前記リクエスト信号の間欠的な送信を再開
    する機能を有することを特徴とする請求項9又は10記
    載の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記本体機は、前記準備状態において
    前記リクエスト信号に対して前記アンサー信号を受信し
    なくなると、前記準備状態を解除し、前記リクエスト信
    号の発信間隔を通常値に戻す機能を有することを特徴と
    する請求項9乃至11の何れかに記載の制御装置。
  13. 【請求項13】 前記携帯機は、 使用者が操作する操作部を有し、この操作部が操作され
    ると、対応する操作信号を無線送信する機能を有し、 前記本体機は、 前記準備状態において前記操作信号を受信すると、前記
    準備状態を解除して、前記リクエスト信号の発信間隔を
    通常値に戻す機能と、 前記停止状態において前記操作信号を受信すると、前記
    停止状態を解除して、前記リクエスト信号の発信間隔を
    通常値に戻すとともに、前記リクエスト信号の間欠的な
    送信を再開する機能とを有することを特徴とする請求項
    9乃至12の何れかに記載の制御装置。
  14. 【請求項14】 前記物は乗物であって、前記制御対象
    は乗物のドアの施錠又は開錠を行う錠装置であり、前記
    制御処理は、前記錠装置の施錠動作又は開錠動作を実現
    する制御信号出力であることを特徴とする請求項1乃至
    13の何れかに記載の制御装置。
  15. 【請求項15】 前記検出手段は、乗物のドアハンドル
    を操作するために、このドアハンドル又はその付近に接
    近又は接触した使用者の身体を検出するドアハンドルセ
    ンサであることを特徴とする請求項14記載の制御装
    置。
  16. 【請求項16】 前記本体機と携帯機間の無線通信は、
    高周波の電磁波によるものであることを特徴とする請求
    項1乃至15の何れかに記載の制御装置。
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