JP2001336220A - 鋼管柱の仮止め構造及び仮止め方法 - Google Patents

鋼管柱の仮止め構造及び仮止め方法

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JP2001336220A
JP2001336220A JP2000155223A JP2000155223A JP2001336220A JP 2001336220 A JP2001336220 A JP 2001336220A JP 2000155223 A JP2000155223 A JP 2000155223A JP 2000155223 A JP2000155223 A JP 2000155223A JP 2001336220 A JP2001336220 A JP 2001336220A
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steel pipe
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hole
temporary fixing
column
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JP2000155223A
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English (en)
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Norihiko Matsuki
則彦 松木
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Hazama Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管柱自体の材質を低下させること無く、比
較的緩やかな寸法精度で施工可能であり、さらに、接合
に用いる治具を再利用可能にする鋼管柱の仮止め構造及
び仮止め方法を提供すること。 【解決手段】 上下に接合された上部鋼管柱10と下部
鋼管柱20のいずれか一方の端部に凹部23が設けら
れ、この凹部に嵌合する凸部13が他方の鋼管柱の端部
に設けられ、上部鋼管柱と下部鋼管柱の周面対向位置に
それぞれ貫通孔11,21が穿設され、一端に突出部3
1dを備え他端に貫通孔31bを備えた仮止め治具31
の該突出部が一方の鋼管柱の貫通孔に挿着されると共
に、仮止め治具の貫通孔と他方の鋼管柱の貫通孔とに軸
部材32が挿着されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管柱の接合構造
及び接合方法に関し、さらに詳細には、上下に接合する
鋼管柱を建て上げて熔接で接合する際の仮止め構造及び
仮止め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の柱として鋼管を使用し、建造物
を下層階から上層階に構築する場合には、下方の鋼管柱
を梁部材などと接合して固定した後に、この鋼管柱の上
端部に上方の鋼管柱を立設してこれら上下の鋼管柱を仮
止めし、この上下の鋼管柱の接合部を熔接で連結してい
る。
【0003】さらに詳細には、図6(a)(b)に示し
たように、上部鋼管柱41と下部鋼管柱42のそれぞれ
接合端部の4周面にあらかじめ熔接などで細長鋼板41
a,42aを突設し、この上部鋼管柱41を下部鋼管柱
42の上端部に建て上げて、各面の細長鋼板41a,4
2aを両面から連結鋼板43で挟み、ここにボルト44
を通して上部鋼管柱41と下部鋼管柱42を仮止めした
後、この接合部を熔接で固定するに際して細長鋼板41
a,42aと連結鋼板43を取り外している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の鋼管柱の仮
止め構造では、上下の細長鋼板41a,42aが連結鋼
板43を介して連結されるので、この細長鋼板41a,
42aの固定位置は比較的高い精度が要求されるもので
あるが、かような精度を熔接により出すことは困難であ
る。
【0005】また上部鋼管柱41と下部鋼管柱42の接
合部を熔接で固定するに際し、細長鋼板41a,42a
はガス切断装置により切断されるものであるが、ガス切
断装置の熱により鋼管柱自体の材質が低下する可能性も
あるため、この切断作業には熟練と細心の注意が求めら
れ、手間と時間が掛かって煩雑であるという欠点があっ
た。さらに、鋼管柱の切断箇所は外観がきたなく、切断
除去した細長鋼板は鉄屑として廃棄され再利用は困難で
あった。
【0006】本発明の課題は、鋼管柱自体の材質を低下
させる懸念が無く、比較的緩やかな寸法精度で施工可能
であり、さらに、接合作業に用いる治具を再利用可能に
した仮止め構造及び仮止め方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上下に
接合された鋼管柱の一方の端部に凹部が設けられ、該凹
部に嵌合する凸部が他方の鋼管柱の端部に設けられ、上
下一対の鋼管柱の周面対向位置にそれぞれ貫通孔が穿設
され、一端に突出部を備え他端に貫通孔を備えた仮止め
治具の該突出部が一方の鋼管柱の前記貫通孔に着脱可能
に挿着されると共に、該仮止め治具の貫通孔と前記他方
の鋼管柱の貫通孔とに軸部材が着脱可能に挿着されてな
る鋼管柱の仮止め構造が提供される。
【0008】ここで、前記凸部は上下いずれの鋼管柱の
端部に設けても良く、例えば、上方に配置する鋼管柱の
下端部に前記凸部を設けた場合には、下方に配置する鋼
管柱の上端部に前記凸部に嵌合可能な凹部を設ければ良
く、また凸部と凹部はその逆の上下配置でも良い。
【0009】また本発明では、上下に接合する一対の鋼
管柱には、予め一方の端部に凸部を他方の端部に凹部を
設けると共に周面対向位置にそれぞれ貫通孔を穿設し、
前記鋼管柱の一方を立設し、該立設した鋼管柱の上端部
に前記鋼管柱の他方の下端部を嵌入した後に、一端に突
出部を備え他端に貫通孔を備えた仮止め治具の該突出部
を、前記鋼管柱のいずれか一方の貫通孔に着脱可能に挿
着し、前記仮止め治具の貫通孔を他方の前記鋼管柱の貫
通孔と位置合わせし、これら貫通孔に軸部材を着脱可能
に挿着することを特徴とする鋼管柱の仮止め方法が提供
される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定
されるものではない。図1は本発明の鋼管柱の仮止め構
造を示す断面図である。図1において、下部鋼管柱20
の端部は鋼板22で塞がれ、この鋼板22に凹部として
の開口23が形成され、下部鋼管柱20の各周面に貫通
孔21が穿設される一方で、上部鋼管柱10の下端にリ
ブプレート12を介して凸部13が設けられてこの凸部
13が下部鋼管柱20の開口23に嵌合し、上部鋼管柱
10の各周面に貫通孔11が穿設され、これら上下の貫
通孔11,21に仮止め軸部材32の突出部32aと、
仮止め治具31の突出部31dとが着脱可能に挿着され
て、上部鋼管柱10と下部鋼管柱20の仮止め構造1は
構成されている。
【0011】ここで、前記仮止め治具31は、図3
(a)(b)の正面図と側面図に示したように、軸部3
1cと、この軸部31cの一端が曲折してなる突出部3
1dと、軸部31cの他端に熔接で固定された鋼板31
aとからなり、この鋼板31aには貫通孔31bが形成
されている。一方、図3(c)は軸部材としての仮止め
軸部材32の側面図であり、一端が曲折して突出部32
aとして形成されている。なお、本発明に用いる仮止め
軸部材は、前記鋼管柱10,20の貫通孔11,21
と、前記仮止め治具31の貫通孔31bとに貫通可能で
あれば形状は特に限定されず、例えば、図3(d)に示
したような形状の仮止め軸部材33でも使用可能であ
る。なお、前記凸部13は、鋼板22に開口23を形成
したときに生じた鋼板切断片を使用することが可能であ
り、両部材は当然のこととして嵌合可能であるため、凸
部13を別途製作する場合に比べて、手間と材料コスト
を削減できる。
【0012】次に、本発明の鋼管柱の仮止め方法につい
て説明する。上部鋼管柱10と下部鋼管柱20は、あら
かじめ、図2のように加工しておく。すなわち、下部鋼
管柱20の上端には、ほぼ中央に開口23を形成した鋼
板22を熔接にて固定すると共に、各周面には貫通孔1
1を穿設する。一方、上部鋼管柱10の下端にはリブプ
レート12を熔接で固定し、このリブプレート12に凸
部13を固定し、各周面には貫通孔21を穿設する。な
お、貫通孔11,21は、それぞれ上部鋼管柱10と下
部鋼管柱20の対向位置に形成する。
【0013】最初に、図4(a)(b)に示したよう
に、立設された下部鋼管柱20の上端に上部鋼管柱10
を建て上げる。このとき、下部鋼管柱20の開口23に
は、上部鋼管柱10の凸部13を嵌入する。次いで、図
4(c)に示したように、下部鋼管柱20の貫通孔21
に仮止め治具31の突出部31dを挿入し、仮止め治具
31の貫通孔31bと上部鋼管柱10の貫通孔11とを
位置合わせして、さらに、図4(d)に示したように、
両方の貫通孔11,31bに仮止め軸部材32の突出部
32aを挿入すれば、本発明の仮止め構造1は形成する
ことができる。図1及び図4(d)のように上部鋼管柱
10と下部鋼管柱20を仮止めした後、上部鋼管柱10
に梁部材(図示せず)などを連結し、架構としての安定
性を確保したら、仮止め軸部材32と仮止め治具31を
取り外して、上部鋼管柱10と下部鋼管柱20の接合部
を一体化するように熔接で固定する。
【0014】
【発明の効果】本発明では、上下に接合された鋼管柱の
端部に設けられたそれぞれ嵌合可能な凸部と凹部によ
り、下方の鋼管柱の上端部に上方の鋼管柱を立て上げる
際の位置決めが容易に行なえると共に、上方の鋼管柱の
横方向への位置ずれが確実に防止できる。
【0015】また上下の鋼管柱は、それぞれ上下端部の
周面対向位置に貫通孔が設けられ、一方の鋼管柱の貫通
孔と仮止め治具の貫通孔とに軸部材が着脱可能に挿着さ
れ、他方の鋼管柱の貫通孔に仮止め治具の突出部が着脱
可能に挿着されることにより仮止め構造が構成されてい
るので、ガス切断装置のような手段によらなくても仮止
め治具や軸部材は自在に着脱することができて、それ故
に、熱による鋼管柱自体の材質低下のような懸念が全く
無いばかりか、仮止め治具や軸部材の再利用も可能にな
った。
【0016】さらに、上下の鋼管柱にあらかじめ穿設し
た貫通孔は、従来の鋼管柱周面に直接熔接で固定する細
長鋼板に比べて寸法精度が出し易く、一方、本発明の仮
止め治具における上下鋼管柱の貫通孔に対する許容寸法
誤差も、従来の連結鋼板における細長鋼板に対する許容
寸法誤差より緩やかであり、したがって、施工前の鋼管
柱の加工と、鋼管柱の仮止め施工との両方が容易に行な
えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管柱の仮止め構造を示す断面図であ
る。
【図2】本発明に用いる鋼管柱の簡略斜視図である。
【図3】(a)は本発明に用いる仮止め治具の正面図で
あり、(b)は(a)の側面図であり、(c)(d)は
それぞれ異なる仮止め軸部材の側面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の仮止め方法を説明す
るための正面図である。
【図5】(a)(b)はそれぞれ従来例を示す正面図及
び断面図である。
【符号の説明】
10 上部鋼管柱 11,21 貫通孔 13 凸部 20 下部鋼管柱 23 凹部 31 仮止め治具 31b 貫通孔 31d 突出部 32 軸部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に接合された鋼管柱の一方の端部に
    凹部が設けられ、該凹部に嵌合する凸部が他方の鋼管柱
    の端部に設けられ、上下一対の鋼管柱の周面対向位置に
    それぞれ貫通孔が穿設され、一端に突出部を備え他端に
    貫通孔を備えた仮止め治具の該突出部が一方の鋼管柱の
    前記貫通孔に着脱可能に挿着されると共に、該仮止め治
    具の貫通孔と前記他方の鋼管柱の貫通孔とに軸部材が着
    脱可能に挿着されてなる鋼管柱の仮止め構造。
  2. 【請求項2】 上下に接合する一対の鋼管柱には、予め
    一方の端部に凸部を他方の端部に凹部を設けると共に周
    面対向位置にそれぞれ貫通孔を穿設し、 前記鋼管柱の一方を立設し、該立設した鋼管柱の上端部
    に前記鋼管柱の他方の下端部を嵌入した後に、一端に突
    出部を備え他端に貫通孔を備えた仮止め治具の該突出部
    を、前記鋼管柱のいずれか一方の貫通孔に着脱可能に挿
    着し、前記仮止め治具の貫通孔を他方の前記鋼管柱の貫
    通孔と位置合わせし、これら貫通孔に軸部材を着脱可能
    に挿着することを特徴とする鋼管柱の仮止め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115126097A (zh) * 2022-07-19 2022-09-30 重庆交通职业学院 一种预制装配式结构及预制装配式结构的连接节点

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