JP2001335907A - 亜鉛鍍金炉 - Google Patents

亜鉛鍍金炉

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JP2001335907A
JP2001335907A JP2000160541A JP2000160541A JP2001335907A JP 2001335907 A JP2001335907 A JP 2001335907A JP 2000160541 A JP2000160541 A JP 2000160541A JP 2000160541 A JP2000160541 A JP 2000160541A JP 2001335907 A JP2001335907 A JP 2001335907A
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space
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flame
oven
galvanizing
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JP2000160541A
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Inventor
Yasushi Sato
安司 佐藤
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ABE KO BOEKI KK
MIYAMOTO KOGYOSHO KK
Miyamoto Kogyosho Co Ltd
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ABE KO BOEKI KK
MIYAMOTO KOGYOSHO KK
Miyamoto Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面鍍金層の厚みが均一になり、釜を長期間
に亘って利用することのできる亜鉛鍍金炉を提供するこ
とである。 【解決手段】 溶湯を収容する釜1の前後に一対の空間
部10,10を区画して設け、各空間部10の外側であ
って左右の少なくとも一方にバーナ16を、火炎の先端
が釜1から離れた状態に設置し、各空間部10を中仕切
11で上下に仕切ると共に、上側空間部12と下側空間
部13を連通する通口14を空間部10の左右に備える
ことによって、空間部10を熱風の循環経路としてある
ことを特徴とする亜鉛鍍金炉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛鍍金炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の亜鉛鍍金炉の一例としては、釜の
前後面に対向して多数のバーナを、左右に間隔を開けて
設け、各バーナの火炎を釜に直接照射する構造や、釜の
前後面にチェッカー(蓄熱煉瓦)を接触させて設け、火
炎をチェッカーに直接照射する構造が知られている。
【0003】しかし、何れの構造も火炎が照射される箇
所や、チェッカーの接触箇所が局部的に加熱され、しか
も、亜鉛は熱伝導率が銅の約1/3.5、アルミニウム
の約1/2であって釜表面の温度が拡散しにくいため、
釜の撓み、歪み、高温酸化浸食等が起こり、釜の寿命が
短くなった。また、局部加熱された箇所とそうでない箇
所があるため亜鉛溶湯の温度差が発生し、処理材の表面
鍍金層の厚みにムラができることになった。さらに、バ
ーナを多数用いるので、溶湯全体を均一な温度に調整す
ることが難しく、しかも、消耗部品が多く、保守管理が
厄介であった。その上、バーナの個数が多いことから、
騒音、暑熱、黒煙、放散熱などからなる作業環境が非常
に悪かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情を考
慮して開発されたもので、その主目的は、釜表面の受熱
表面積を広く、しかも死角なく設け、溶湯全体を均一に
早く加熱し、熱伝達率を向上することによって、表面鍍
金層の厚みが均一になり、釜を長期間に亘って利用する
ことのできる亜鉛鍍金炉を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、溶湯
を収容する釜の前後に一対の空間部を区画して設け、各
空間部の外側であって左右の少なくとも一方にバーナ
を、火炎の先端が釜から離れた状態に設置し、各空間部
を中仕切で上下に仕切ると共に、上側空間部と下側空間
部を連通する通口を空間部の左右に備えることによっ
て、空間部を熱風の循環経路としてあることを特徴とす
る。
【0006】バーナからの火炎噴射によって、熱風の循
環が自然と起こり、釜が熱せられるが、釜を一段と均一
に早く温めるには、ファンを設けて熱風の流速を早め、
強制的に循環回数を多くすることが望ましい。
【0007】また、火炎の先端が釜から離れた状態を保
ちながらも亜鉛鍍金炉をコンパクトにするには、請求項
2の発明のように、バーナの火炎の先部に向かって、過
剰空気を螺旋状に吹き付ければよい。
【0008】このようにすれば、燃焼ガスと空気との混
合が促進され、火炎全長が短くなる。また、高温火炎と
空気が混合し、設定した空間部内の雰囲気温度に火炎温
度を近づけることができ、局部加熱を一段と防止でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の亜鉛鍍金炉は図1から図
3に示すように、鋼板からなる横長の釜1を底壁2の上
に載せ、釜1から離れた箇所を前壁3、後壁4、左右側
壁5,6で取り囲むと共に、釜1の上端部の外側を天壁
7で取り囲み、左側壁5の前後幅の中央部から釜1の左
側面に向かって左隔壁8を延長し、同様に右側壁6の前
後幅の中央部から釜1の右側面に向かって右隔壁9を延
長してある。左右の隔壁8,9によって、釜1の前後に
一対の空間部10,10が区画された状態で設けられ
る。また、各空間部10を中仕切11によって上下に仕
切ると共に、上側空間部12と下側空間部13を連通す
る通口14を空間部10の左右に形成することによっ
て、熱風が空間部10内を循環可能に設けてある。な
お、符号Fは、天壁7を支えるフランジである。
【0010】後側の空間部10内に熱風を循環させるた
めに、図1に示すように左側壁5の後側の下部には、筒
状の取付壁15を側方に突出し、同様に、右側壁6の後
側の上部にも取付壁15を側方に突出し、各取付壁15
にバーナ16を固定し、さらに、左側壁5の後側の上部
にはファン17を設け、熱風を25〜30回/minの
割合で循環させている。なお、符号Gは、ファンによる
空気の吸い込み効率を向上させるガイドである。また、
図1に示すように前側の空間部10内に熱風を、後側の
空間部内と逆方向に循環させるために、バーナ16とフ
ァン17を左右対称に設けてある。さらに、前壁3と後
壁4の左右幅の中間部に排ガスのダクト18を設けると
共に、ダクト18にダンパー19を備え、ダンパー19
の開閉具合をコンピュータ制御することによって、バー
ナ16から空間部10に吹き込まれた排ガスを一定量に
自動的に調整してある。
【0011】取付壁15の外側には図4及び図5に示す
ように、エクセスエアーセット20を固定し、過剰空気
が流れる多数の流路21を取付壁15の周方向に間隔を
開けて設け、各流路21の傾斜具合を設定することによ
って、全ての流路21から内部に向かって吹き込まれる
空気が、火炎の先部に向かって螺旋状となる状態にして
ある。このように設定することによって、亜鉛鍍金炉の
横幅を短くしながらも、火炎の先端が釜から離れた状態
に保持できる。
【0012】また、上部に比べて熱が伝わり難い釜1の
下部に、熱を伝える効率を向上するために、図3に示す
ように、釜1の前後面の下部には蓄熱用の補助壁22を
接触させて設けてある。補助壁22の上部は、通常の耐
火煉瓦に比べて熱伝導率の良いカーボンランダム質煉瓦
又はファインセラミックを用い、下部には耐火煉瓦を用
いる。なお、熱伝導率(kcal/mh℃)は、耐火煉
瓦が0.9〜1.4で、カーボンランダム質煉瓦又はフ
ァインセラミックが14〜23である。
【0013】底壁2は図2及び図3に示すように、左右
方向に沿って多数の逆V字状の隆起部23を設け、溶湯
亜鉛が洩れた時の排出口24を隣り合う隆起部23,2
3の間に設け、各排出口24を扉25で開閉可能に塞い
である。なお、符号Pは、気密化を保ちつつ溶湯が漏れ
た場合も早く炉外に排出する役目を果たすセラミックペ
ーパである。
【0014】本発明の亜鉛鍍金炉と従来の火炎直接照射
式の亜鉛鍍金炉との性能の比較を以下の表1に示す。
【表1】 これによれば本発明は、釜の寿命が約2倍、燃料原単位
が1/3から1/4、処理能力が約1.3倍、熱効率が約
4倍となり、温度精度(釜内の溶湯の温度差)が格段に
向上していることが分かる。また、火炎温度が1000
℃程度と大幅に下がることにより、溶湯の温度制御が精
度良く細かく行える。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明は、火炎の先端が釜から
離れた状態にバーナを設置してあるので、火炎によって
釜が局部加熱されることがなくなり、しかも、釜の前後
の空間部内に熱風を循環させるので、熱風によって釜が
全体的に均一に熱せられ、その結果、釜内の溶湯の温度
が均一化され、表面鍍金層の厚みが一定になる。また、
釜が局部加熱されなくなることから、釜の寿命も延び
る。さらに、熱風が空間部内を循環するので、従来に比
べて熱伝達率が向上し、その結果、製造費が低下し、コ
ストダウンが図れる。その上、釜を火炎で直接照射する
従来のものに比べて、バーナの本数が少なくて済むの
で、保守管理が容易となり、騒音、暑熱に代表される作
業環境が向上する。
【0016】請求項2の発明は、過剰空気を火炎の先部
に螺旋状に吹き付け混合することによって、燃焼ガスと
空気との混合が促進され、火炎の全長が短くなるので、
バーナの取付位置を釜に近づけても、火炎の先端が釜か
ら離れた状態に設置できることになり、その結果、亜鉛
鍍金炉のコンパクト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線断面図である。
【図2】本発明の亜鉛鍍金炉を示す一部切欠平面図であ
る。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】過剰空気を螺旋状に吹き付ける構造を示す断面
図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 釜 10 空間部 11 中仕切 12 上側空間部 13 下側空間部 14 通口 16 バーナ
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 安司 富山県富山市奥田新町12番3号 株式会社 宮本工業所内 Fターム(参考) 4K027 AB42 AD04 AD25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯を収容する釜(1)の前後に一対の
    空間部(10,10)を区画して設け、各空間部(1
    0)の外側であって左右の少なくとも一方にバーナ(1
    6)を、火炎の先端が釜(1)から離れた状態に設置
    し、各空間部(10)を中仕切(11)で上下に仕切る
    と共に、上側空間部(12)と下側空間部(13)を連
    通する通口(14)を空間部(10)の左右に備えるこ
    とによって、空間部(10)を熱風の循環経路としてあ
    ることを特徴とする亜鉛鍍金炉。
  2. 【請求項2】 バーナ(16)の火炎の先部に向かっ
    て、過剰空気を螺旋状に吹き付けることを特徴とする請
    求項1記載の亜鉛鍍金炉。
JP2000160541A 2000-05-30 2000-05-30 亜鉛鍍金炉 Pending JP2001335907A (ja)

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