JP2001164351A - 溶融メッキ炉 - Google Patents

溶融メッキ炉

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JP2001164351A
JP2001164351A JP34474699A JP34474699A JP2001164351A JP 2001164351 A JP2001164351 A JP 2001164351A JP 34474699 A JP34474699 A JP 34474699A JP 34474699 A JP34474699 A JP 34474699A JP 2001164351 A JP2001164351 A JP 2001164351A
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combustion
gas
longitudinal direction
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hot
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Yukio Shimizu
行男 清水
Yoshihiro Ogura
啓宏 小倉
Katsuhiko Yamamoto
勝彦 山本
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯留部における温度分布を小さくし得る溶融
メッキ炉を提供する。 【解決手段】 平面視で細長状に形成されて、溶融金属
を貯留する貯留部Sと、その貯留部Sの側周囲を囲む環
状の燃焼室1にて燃料を燃焼させて貯留部Sを加熱する
燃焼部Bとが設けられた溶融メッキ炉であって、燃焼部
Bが、貯留部Sの長手方向における燃焼室1の両端部夫
々において、前記長手方向に交差する横幅方向の両側夫
々に、燃料を燃焼室1に対して前記長手方向に供給して
燃焼させるように設けられ、貯留部Sにおける温度分布
が均一になるように、4個の燃焼部Bを選択的に燃焼さ
せる燃焼制御手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面視で細長状に
形成されて、溶融金属を貯留する貯留部と、その貯留部
の側周囲を囲む環状の燃焼室にて燃料を燃焼させて前記
貯留部を加熱する燃焼部とが設けられた溶融メッキ炉に
関する。
【0002】
【従来の技術】かかる溶融メッキ炉は、メッキ処理対象
物を、貯留部内に貯留されている溶融金属に浸漬して、
メッキ処理するものである。従来は、図6に示すよう
に、燃焼部Bを、貯留部Sの長手方向における燃焼室1
の両端部夫々において、前記長手方向に直交する横幅方
向で互いに反対側となる位置の夫々に、燃料を燃焼室1
に対して前記長手方向に供給して燃焼させるように設け
ていた。そして、それら2個の燃焼部Bを燃焼させるこ
とにより、燃焼ガスを、環状の燃焼室1内で一方向に旋
回させて、貯留部Sを加熱するように構成していた。
尚、図6において、5は、燃焼室1内の燃焼ガスを炉体
3の底部に形成した排気用連通口6から流入させて、外
部に排出するように案内する煙道を示し、8は、その煙
道5に接続した排気ダクトを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、貯留部は、環状の燃焼室内を一方向に旋回する燃焼
ガスにより加熱されるように構成されているので、貯留
部の温度は、燃焼ガスの旋回方向において燃焼部から離
れた位置ほど低くなり、貯留部における長手方向での温
度分布が大きいという欠点があった。貯留部において、
その長手方向における温度分布が大きくなると、貯留部
の熱応力が大きくなって貯留部の耐久性が低下するとい
った問題や、メッキ処理品質が低下するといった問題
等、種々の問題が生じる。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、貯留部における温度分布を小さ
くし得る溶融メッキ炉を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記燃焼部が、前記貯留
部の長手方向における前記燃焼室の両端部夫々におい
て、前記長手方向に交差する横幅方向の両側夫々に、燃
料を前記燃焼室に対して前記長手方向に供給して燃焼さ
せるように設けられ、前記貯留部における温度分布が均
一になるように、4個の前記燃焼部を選択的に燃焼させ
る燃焼制御手段が設けられていることにある。請求項1
に記載の特徴構成によれば、燃焼制御手段は、貯留部に
おける温度分布が均一になるように、貯留部において加
熱が必要な部分を、その部分に対して加熱作用する燃焼
部を選択して燃焼させて、加熱する。
【0006】例えば、貯留部における長手方向での温度
分布を小さくする場合は、以下のように、4個の燃焼部
を選択的に燃焼させる。即ち、前記長手方向の一端部に
おいて前記横幅方向の一方側に位置する燃焼部と、その
燃焼部とは前記横幅方向の反対側に位置する、前記長手
方向の他端部の燃焼部とから成る燃焼部の組を、対角位
置の燃焼部組と称すると、一方の対角位置の燃焼部組を
燃焼させ且つ他方の対角位置の燃焼部組の燃焼を停止さ
せる状態と、前記一方の対角位置の燃焼部組の燃焼を停
止させ且つ前記他方の対角位置の燃焼部組を燃焼させる
状態とを交互に繰り返すようにすると、環状の燃焼室に
おける燃焼ガスの旋回方向の反転が繰り返されるので、
貯留部における長手方向での温度分布を小さくすること
ができる。従って、貯留部における温度分布を小さくし
得る溶融メッキ炉を提供することができるようになっ
た。そして、貯留部における温度分布が小さくなること
により、貯留部の熱応力が小さくなって貯留部の耐久性
が向上するので、貯留部の補修や交換等のメンテナンス
に要するコストを低減することができると共に、メッキ
処理品質を向上することができるようになった。
【0007】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、前記燃焼部が、上下方向に並設された複数
のバーナにて構成され、上下方向に並ぶ前記複数のバー
ナ夫々に対応する個別の燃焼域を形成すべく、前記燃焼
室が隔壁にて上下方向に仕切られ、前記燃焼制御手段
が、前記貯留部における上下方向での温度分布が均一に
なるように、前記複数のバーナの燃焼状態を調整するよ
うに構成されていることにある。請求項2に記載の特徴
構成によれば、上下方向に並ぶ複数のバーナは、夫々に
対応する個別の燃焼域で燃料を燃焼させるので、上下方
向に並ぶ複数のバーナによって、貯留部における上下方
向の各部分が各別に加熱される。そして、燃焼制御手段
は、貯留部における上下方向での温度分布が均一になる
ように、複数のバーナの燃焼状態を調整する。従って、
貯留部における上下方向での温度分布も小さくすること
ができるようになった。
【0008】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
特徴構成は、前記貯留部が、複数の槽が列状に設けられ
て、平面視で細長状に形成されていることにある。請求
項3に記載の特徴構成によれば、貯留部が、複数の槽が
列状に設けられて、平面視で細長状に形成されているの
で、例えば、複数の槽に同一の金属を溶融させて貯留す
るようにすると、一部の槽が損傷して使用できなくなっ
ても、他の槽を用いてメッキ処理することができる。従
って、溶融金属を貯留する槽の損傷によりメッキ処理作
業を停止しなければならないといったトラブルを回避す
ることができるようになった。
【0009】又、溶融金属が異なる複数種のメッキ浴に
て順次にメッキ処理する必要がある場合がある。例え
ば、Al−Zn合金をメッキする場合は、最初に、溶融
Znメッキ浴にてメッキ処理し、次に、溶融Al−Zn
合金メッキ浴にてメッキ処理すると、メッキ品質を向上
することができる。このような場合、従来では、複数台
の溶融メッキ炉を設置する必要があり、メッキ処理コス
トが高くなっていた。これに対して、請求項3に記載の
特徴構成によれば、複数の槽を用いて複数種のメッキ浴
を形成することができて、1台の溶融メッキ炉を設置す
るだけで済むので、メッキ処理コストを低減することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1ない
し図4に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明す
る。図1ないし図3に示すように、溶融メッキ炉は、溶
融金属を貯留する貯留部Sと、その貯留部Sの側周囲を
囲む環状の燃焼室1にて燃料を燃焼させて貯留部Sを加
熱する燃焼部Bと、その燃焼部Bの燃焼作動を制御する
燃焼制御部2と、その燃焼制御部2に各種制御情報を指
令する操作盤2A等備えて構成してある。
【0011】図1及び図2に示すように、炉体3を、内
部に、横断面形状が細長状に形成され、且つ、長手方向
の両端部が円弧状の曲面に形成された内部空間を備え、
上面部に、平面視で内部空間の略中央部に開口する細長
状の槽挿入用の開口部3wを備える形状に形成してあ
る。貯留部Sは、平面視で、長手方向の両端部が円弧状
の曲面となる細長状に形成され、且つ、開口部の周部に
鍔部4bを備えた1個の槽4にて構成してある。そし
て、その槽4を、その長手方向を炉体3の長手方向に沿
わせた姿勢にて、鍔部4bを炉体3の開口部3wの縁に
載せた状態で、炉体3の内部空間内に配設して、炉体3
の内周面と槽4の側周面とにより、槽4の側周囲を囲
み、平面視で細長状の環状の燃焼室1を形成してある。
【0012】炉体3の底部には、燃焼室1内の燃焼ガス
を外部に排出するための煙道5を、燃焼室1におけるそ
の長手方向の両端部夫々に対応する部分に排気用連通口
6にて連通し、且つ、炉体3の長手方向に沿う側部の長
手方向の略中央に形成した排気口7を通じて外部に開く
状態で形成してある。排気口7には、排気ダクト8を接
続してある。
【0013】燃焼室1において、その長手方向に延びる
部分の両方夫々は、上下方向の略中央部に位置する隔壁
9にて上下方向に仕切ってあり、燃焼室1においてその
長手方向に延びる部分の両方夫々に、上下方向に並ぶ二
つの燃焼域1eを形成してある。尚、2枚の隔壁9は、
槽4の両側を炉体3に対して支持する機能も果たしてい
る。
【0014】本発明においては、燃焼部Bは、燃焼室1
における長手方向の両端部夫々において、前記長手方向
に直交する横幅方向の両側夫々に、燃料ガスを燃焼室1
に対して前記長手方向に供給して燃焼させるように設
け、燃焼制御部2は、槽4における長手方向での温度分
布が均一になるように、4個の燃焼部Bを選択的に燃焼
させるように構成してある。
【0015】燃焼部Bについて説明を加えると、燃焼部
Bは、前記横幅方向で同じ側にある上下二つの燃焼域1
e夫々を個別の燃焼域1eとする状態で上下方向に並設
した2個のガスバーナ10にて構成してある。つまり、
前記横幅方向で同じ側にある2個の燃焼部Bのガスバー
ナ10で、それらの間にある燃焼域1eを供用するよう
に構成してある。各ガスバーナ10は、供給される燃料
ガスを燃焼させた燃焼ガスを、燃焼室1に対してその長
手方向に噴出するように、炎口10oを燃焼室1内に臨
ませた状態で、炉体3に対して支持して設けてある。
【0016】尚、4個の燃焼部Bは、夫々、同一構成の
ガスバーナ10にて構成して、同様の構成としてある
が、設置位置を区別して説明する必要がある場合は、以
下のように記載して、設置位置を区別する。即ち、前記
長手方向の一端部において、前記横幅方向の両側の位置
をa,cにて示し、前記長手方向の他端部において、a
と前記横幅方向の同側の位置をdにて、cと前記横幅方
向の同側の位置をbにて夫々示す。尚、位置aと位置b
とは対角位置にあり、位置cと位置dとは対角位置にあ
るとする。そして、燃焼部を示す符号「B」に、4箇所
の設置位置を区別するための符号a,b,c,dを添え
て、Ba,Bb,Bc,Bdと記載し、ガスバーナを示
す符号「10」に、4箇所の設置位置を区別するための
符号a,b,c,d、及び、同じ設置位置における上部
を示す符号t又は下部を示す符号uを添えて記載する。
即ち、燃焼部Baの上部のガスバーナを10at、下部
のガスバーナを10auと夫々記載し、燃焼部Bbの上
部のガスバーナを10bt、下部のガスバーナを10b
uと夫々記載し、燃焼部Bcの上部のガスバーナを10
ct、下部のガスバーナを10cuと夫々記載し、燃焼
部Bdの上部のガスバーナを10dt、下部のガスバー
ナを10duと夫々記載する。
【0017】図3に示すように、2本の元空気供給路1
3を燃焼用空気供給用のブロア12に各別に接続し、一
方の元空気供給路13から分岐した4本の個別用空気供
給路14を、燃焼部Ba,Bbの4個のガスバーナ10
に各別に接続し、他方の元空気供給路13から分岐した
4本の個別用空気供給路14を、燃焼部Bc,Bdの4
個のガスバーナ10に各別に接続してある。各元空気供
給路13には、電動モータ駆動式の交番用空気開閉弁A
Vaを設け、各個別用空気供給路14には、電動モータ
駆動式の個別用空気開閉弁AVi、及び、手動操作式の
個別用空気調整弁ACm(例えば、バタフライバルブ)
を設けてある。更に、個別用空気供給路14には、個別
用空気開閉弁AViを迂回する状態で、パイロット用空
気供給路15を接続すると共に、そのパイロット用空気
供給路15には、手動操作式のパイロット用空気調整弁
ACp(例えば、バタフライバルブ)を設けてある。
【0018】図3に示すように、8個のガスバーナ10
夫々に対して、都市ガス供給管等の燃料ガス供給源(図
示省略)に接続されるメイン用ガス供給路16、及び、
そのメイン用ガス供給路16から分岐したパイロット用
ガス供給路17を接続してある。各メイン用ガス供給路
16には、電磁式のメイン用ガス開閉弁GVm、均圧弁
GK及び手動操作式のメイン用ガス調整弁GCm(例え
ば、ニードルバルブ)を設け、各パイロット用ガス供給
路17には、電磁式のパイロット用ガス開閉弁GVp、
及び、手動操作式のパイロット用ガス調整弁GCp(例
えば、ニードルバルブ)を設けてある。均圧弁GKは、
燃料ガスの通流量を、印加される制御用圧力が高くなる
ほど多くなるように調整する。
【0019】各均圧弁GKに制御用圧力を印加する制御
圧力印加路18を、各個別用空気供給路14においてパ
イロット用空気供給路15にて迂回される部分よりも下
流側に接続して、各ガスバーナ10に供給される燃焼用
空気の圧力が各均圧弁GKに対して制御用圧力として印
加されるようにしてある。
【0020】つまり、交番用空気開閉弁AVa、及び、
その交番用空気開閉弁AVaに対応する4個のガスバー
ナ10夫々に対するメイン用ガス開閉弁GVm及びパイ
ロット用ガス開閉弁GVpを開作動した状態で、それら
4個のガスバーナ10を燃焼させることができ、交番用
空気開閉弁AVa、及び、その交番用空気開閉弁AVa
に対応する4個のガスバーナ10夫々に対するメイン用
ガス開閉弁GVm及びパイロット用ガス開閉弁GVpを
閉作動すると、それら4個のガスバーナ10の燃焼を停
止させることができる。そして、交番用空気開閉弁AV
a、及び、その交番用空気開閉弁AVaに対応する4個
のガスバーナ10夫々に対するメイン用ガス開閉弁GV
m及びパイロット用ガス開閉弁GVpを開作動した状態
で、個別用空気開閉弁AViを閉作動すると、パイロッ
ト燃焼状態となり、個別用空気開閉弁AViを開作動す
ると、通常燃焼状態となる。
【0021】パイロット燃焼状態では、個別用空気開閉
弁AViが閉じられるので、パイロット用空気調整弁A
Cpにて調整されたパイロット燃焼用空気量の燃焼用空
気がガスバーナ10に供給され、並びに、そのパイロッ
ト燃焼用空気量にて供給される燃焼用空気の圧力が、制
御用圧力として均圧弁GKに印加されて、メイン用ガス
供給路16による燃料ガスの供給が遮断されるかあるい
は洩れ程度の微量な供給量になるように制限され、パイ
ロット用ガス供給路17を通じて、パイロット燃焼用ガ
ス量の燃料ガスがガスバーナ10に供給され、ガスバー
ナ10は、パイロット燃焼状態となる。
【0022】通常燃焼状態では、個別用空気開閉弁AV
iが開かれて、通常燃焼用空気量の燃焼用空気が各ガス
バーナ10に供給され、並びに、その通常燃焼用空気量
にて供給される燃焼用空気の圧力が制御用圧力として均
圧弁GKに印加されて、メイン用ガス供給路16及びパ
イロット用ガス供給路17を通じて、通常燃焼用ガス量
の燃料ガスがガスバーナ10に供給され、ガスバーナ1
0は、通常燃焼状態となる。
【0023】尚、個別用空気開閉弁AViの開閉によ
り、ガスバーナ10への燃焼用空気供給量が、通常燃焼
用空気量とパイロット燃焼用空気量とに調整できるよう
に、個別用空気調整弁ACm及びパイロット用空気調整
弁ACpを予め調整しておく。又、燃焼用空気供給量が
通常燃焼用空気量とパイロット燃焼用空気量とに切り換
わることに基づいて、均圧弁GKにより、ガスバーナ1
0への燃料ガス供給量が、通常燃焼用ガス量とパイロッ
ト燃焼用ガス量とに調整できるように、メイン用ガス調
整弁GCm及びパイロット用ガス調整弁GCpを予め調
整しておく。
【0024】図1及び図2に示すように、燃焼量制御用
温度センサ19及びメッキ浴過熱防止用温度センサ20
を、槽4内のメッキ浴の温度を検出するように設け、燃
焼室過熱防止用温度センサ21を、燃焼室1内の温度を
検出するように設けてある。
【0025】図3及び図4に基づいて、燃焼制御部2の
制御構成について説明を加える。操作盤2Aには、メッ
キ浴の加熱目標温度を設定する温度設定部(図示省略)
を設け、その温度設定部にて設定された加熱目標温度が
燃焼制御部2に対して指令されるように構成してある。
予め、8個のガスバーナ10夫々について、通常燃焼状
態で燃焼させる設定燃焼時間Tf(例えば、5〜10秒
間程度)を設定すると共に、それら設定燃焼時間Tfを
各ガスバーナ10に対応させて、燃焼制御部2に記憶さ
せてある。又、予め、設定交番サイクル時間Ta(例え
ば15分間程度)を設定して、燃焼制御部2に記憶させ
てある。
【0026】燃焼制御部2は、燃焼量制御用温度センサ
19の検出温度と操作盤2Aにて設定された加熱目標温
度との偏差を熱負荷として求めると共に、設定燃焼サイ
クル時間Tcを、求めた熱負荷に基づいて、熱負荷が大
きくなるほど短くなるように設定する。尚、設定燃焼サ
イクル時間Tcは、熱負荷が最大(100%)のとき
は、1個の交番用空気開閉弁AVaに対応する4個のガ
スバーナ10夫々の設定燃焼時間Tfのうち、最長の設
定燃焼時間Tfに等しい時間に設定し、熱負荷が小さく
なるに伴って長くなるように、例えば、熱負荷が50%
のときは、前記最長の設定燃焼時間Tfの2倍になるよ
うに設定する。
【0027】燃焼制御部2は、図4に示すように、一方
の交番用空気開閉弁AVa、及び、その交番用空気開閉
弁AVaに対応する4個のガスバーナ10夫々に対する
メイン用ガス開閉弁GVm及びパイロット用ガス開閉弁
GVpの組と、他方の交番用空気開閉弁AVa、及び、
その交番用空気開閉弁AVaに対応する4個のガスバー
ナ10夫々に対するメイン用ガス開閉弁GVm及びパイ
ロット用ガス開閉弁GVpの組とを、一方の組が開状態
のときは他方の組が閉状態となり、且つ、一方の組が閉
状態のときは他方の組が開状態となるように、設定交番
サイクル時間Ta毎に開状態と閉状態に切り換え、並び
に、交番用空気開閉弁AVa、及び、その交番用空気開
閉弁AVaに対応する4個のガスバーナ10夫々に対す
るメイン用ガス開閉弁GVm及びパイロット用ガス開閉
弁GVpの組を開状態にしている間、燃焼量制御用温度
センサ19の検出温度に基づいて設定燃焼サイクル時間
Tcを設定するとともに、設定した設定燃焼サイクル時
間内Tc毎に、開状態になっている組に対応する4個の
ガスバーナ10夫々に対する個別用空気開閉弁AVi
を、ガスバーナ10夫々について設定された設定燃焼時
間Tfの間だけ開状態とする。
【0028】従って、設定交番サイクル時間Ta毎に、
一方の対角位置に位置する燃焼部組(Ba,Bb)の4
個のガスバーナ10(10at,10au,10bt,
10bu)を燃焼させ、且つ、他方の対角位置に位置す
る燃焼部組(Bc,Bd)のガスバーナ10(10c
t,10cu,10dt,10du)を燃焼停止状態に
維持する状態と、前記一方の対角位置に位置する燃焼組
(Ba,Bb)のガスバーナ10を燃焼停止状態に維持
し、且つ、前記他方の対角位置に位置する燃焼部組(B
c,Bd)のガスバーナ10を燃焼させる状態とに切り
換えられる。
【0029】従って、環状の燃焼室1を流動する燃焼ガ
スの方向が、設定交番サイクル時間Ta毎に反転するよ
うに、4個の燃焼部Bを選択的に燃焼させるので、槽4
における長手方向での温度分布を小さくすることができ
るようになった。
【0030】尚、上述のように、4個の燃焼部Bを選択
的に燃焼させることによって、槽4における長手方向で
の温度分布、及び、上下方向での温度分布が小さくなる
ように、予め、8個のガスバーナ10夫々について設定
燃焼時間Tfを設定して、燃焼制御部10に記憶させて
おく。従って、槽4における長手方向及び上下方向での
温度分布を一層小さくすることができる。
【0031】又、燃焼状態となっている燃焼部Bのガス
バーナ10については、単位時間当たりの燃焼量を、熱
負荷に応じて、熱負荷が小さくなるほど少なくなるよう
に調整するので、メッキ浴の温度調節精度を向上するこ
とができる。
【0032】又、燃焼制御部2は、燃焼室過熱防止用温
度センサ21の検出温度が、燃焼室過熱防止用の設定温
度より高くなると、その時点で燃焼状態としている4個
のガスバーナ10に対応する個別用空気開閉弁AViを
閉じ状態に維持して、4個のガスバーナ10をパイロッ
ト燃焼状態に維持し、燃焼室過熱防止用温度センサ21
の検出温度が、燃焼室過熱防止用の設定温度以下になる
と、通常の制御に戻る。又、燃焼制御部2は、メッキ浴
過熱防止用温度センサ20の検出温度が、メッキ浴過熱
防止用の設定温度よりも高くなると、全ての交番用空気
開閉弁AVa、全てのメイン用ガス開閉弁GVm及び全
てのパイロット用ガス開閉弁GVpを閉作動して、8個
のガスバーナ10全ての燃焼を停止させる。
【0033】〔第2実施形態〕以下、図5に基づいて、
本発明の第2の実施の形態を説明する。尚、第1実施形
態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素について
は、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことによ
り説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成
を説明する。貯留部Sは、平面視で長手方向の両端部が
円弧状の曲面となる細長状に形成された2個の槽15を
列状に設けることにより、平面視で細長状に形成し、燃
焼室1は、2個の槽15を囲む状態に、平面視で細長状
の環状に形成した以外は、上記の第1実施形態と同様に
構成してある。
【0034】2個の槽15には、同一の金属を溶融させ
て貯留しても良いし、互いに異なる金属を溶融させて貯
留しても良い。同一の金属を溶融させて貯留する場合
は、一方の槽15が損傷しても、他方の槽15を用いて
メッキ処理することができるので、溶融金属を貯留する
槽の損傷によりメッキ処理作業を停止しなければならな
いといったトラブルを回避することができる。互いに異
なる金属を溶融させて貯留する場合は、例えば、一方の
槽15には、Znを溶融させて貯留し、他方の槽15に
は、Al−Zn合金を溶融させて貯留する。そして、先
に、溶融Znを貯留した槽15にてメッキ処理し、次
に、溶融Al−Zn合金を貯留した槽15にてメッキ処
理するようにすると、Al−Zn合金のメッキ品質を向
上することができる。
【0035】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態においては、槽4における長手
方向での温度分布、及び、上下方向での温度分布が小さ
くなるように、予め、8個のガスバーナ10夫々につい
て設定燃焼時間Tfを固定的に設定しておく場合につい
て例示した。これに代えて、槽4における長手方向での
温度分布を検出するように、複数個の温度センサを槽4
の長手方向に沿って設けておき、燃焼制御手段2を、そ
れら複数個の温度センサによって検出される長手方向の
温度分布に基づいて、その温度分布を小さくするよう
に、8個のガスバーナ10夫々について設定燃焼時間T
fを変更設定するように構成しても良い。又、各燃焼部
B夫々に対応して、槽4における上下方向での温度分布
を検出するように、複数個の温度センサを槽4の上下方
向に沿って設けておき、燃焼制御手段2を、それら複数
個の温度センサによって検出される上下方向の温度分布
に基づいて、その温度分布を小さくするように、各燃焼
部Bのガスバーナ10夫々について設定燃焼時間Tfを
変更設定するように構成しても良い。
【0036】(ロ) 貯留部Sにおける温度分布が均一
になるように、4個の燃焼部Bを選択的に燃焼させる形
態は、上記の実施形態において例示した形態に限定され
るものではない。例えば、4個の燃焼部Bを所定の順序
で一個ずつ順次燃焼させる形態でも良い。所定の順序と
しては、例えば、燃焼部Ba、燃焼部Bb、燃焼部B
d、燃焼部Bcの順が考えられる。
【0037】又、貯留部Sに対して、長手方向の一端側
からメッキ処理対象物を投入する場合は、貯留部Sにお
けるメッキ処理対象物投入側の端部の熱負荷が大きいの
で、そのメッキ処理対象物投入側の端部の熱負荷が設定
よりも大きくなったときに、メッキ処理対象物投入側の
端部の2個の燃焼部B(例えば、燃焼部Ba及び燃焼部
Bc)の両方を燃焼させ、且つ、メッキ処理対象物投入
側とは反対側の端部の2個の燃焼部B(例えば、燃焼部
Bd及び燃焼部Bb)の両方を燃焼停止状態に維持する
状態を所定の時間、実行する形態としても良い。
【0038】又、燃焼状態となっている燃焼部Bにおい
ては、上下のガスバーナ10を交互に燃焼させるように
しても良い。この場合、対角位置に位置する2個の燃焼
部Bにおいては、両者間で、燃焼しているガスバーナ1
0が異なるようにすると、燃焼室1内の燃焼ガスの攪拌
が一層促進されるので、一層温度分布を少なくすること
ができる。
【0039】(ハ) 各ガスバーナ10の単位時間当た
りの燃焼量を熱負荷に応じて調節する形態として、上記
の実施形態においては、設定燃焼時間Tfを一定にした
状態で、設定燃焼サイクル時間Tcを熱負荷に応じて調
節する形態を採用したが、これに代えて、設定燃焼サイ
クル時間Tcを一定にした状態で、各ガスバーナ10の
設定燃焼時間Tfを、予め設定した値を基準にして、熱
負荷に応じて調節する形態を採用することができる。
【0040】(ニ) 4個の燃焼部Bを選択的に燃焼さ
せる形態を異ならせることにより、あるいは、各ガスバ
ーナ10夫々の設定燃焼時間Tfを異ならせることによ
り、複数種の燃焼パターンを予め設定して、燃焼制御部
2に記憶させておくと共に、操作盤2Aに燃焼パターン
を指令する燃焼パターン指令部を設けておく。そして、
実施するメッキ処理に適した燃焼パターンを、操作盤2
Aにて指令して、燃焼制御部2に実行させるように構成
しても良い。
【0041】(ホ) 各燃焼部Bを構成するガスバーナ
の数は適宜変更可能であり、1個でも3個以上でも良
い。各燃焼部Bを構成するガスバーナの数が1個のとき
や、多数のときは、燃焼室1を上下に仕切ることによる
効果が小さくなるので、隔壁9を省略することができ
る。
【0042】(ヘ) ガスバーナ10をパイロット燃焼
状態にするための具体構成としては、パイロットバーナ
を設ける構成、及び、燃料ガス供給量を少なくして燃焼
量を小さくすることにより、パイロット燃焼状態とする
構成のいずれかを採用することができる。
【0043】(ト) 設定燃焼時間Tf及び設定交番サ
イクル時間Taの具体的な設定値は、上記の実施形態に
おいて例示した値に限定されるものではなく、適宜変更
可能である。又、設定燃焼サイクル時間Tcを熱負荷に
応じて変更設定する形態は、上記の実施形態において例
示した形態に限定されるものではなく、例えば、熱負荷
が最大(100%)のときは、前記最長の設定燃焼時間
Tfよりも長い時間に設定して、熱負荷が小さくなるに
伴って、所定の比例定数で比例的に長くなるように変更
設定する形態でも良い。
【0044】(チ) 貯留部Sを構成するために列状に
並べる槽の数は、3個以上でも良い。 (リ) 燃焼部Bを構成するバーナは、上記の実施形態
において例示したガスバーナ以外に、液体燃料を燃焼さ
せるオイルバーナ、あるいは、ガス燃料と液体燃料を混
焼させる混焼バーナを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る溶融メッキ炉の横断平面図
【図2】第1実施形態に係る溶融メッキ炉の縦断右側面
【図3】第1実施形態に係る溶融メッキ炉の制御構成を
示すブロック図
【図4】第1実施形態に係る溶融メッキ炉の制御構成の
タイムチャートを示す図
【図5】第2実施形態に係る溶融メッキ炉の横断平面図
【図6】従来の溶融メッキ炉の横断平面図
【符号の説明】
1 燃焼室 1e 燃焼域 2 燃焼制御手段 9 隔壁 10 バーナ 15 槽 B 燃焼部 S 貯留部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 勝彦 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3K003 EA08 FA01 FA02 FB02 FB05 FC01 GA03 HA04 4K027 AB42 AB44 AC47 AD04 AD05 AD22 AD25 AE02 AE33 AE37 4K045 AA04 BA02 DA02 DA04 RA09 RB12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視で細長状に形成されて、溶融金属
    を貯留する貯留部と、その貯留部の側周囲を囲む環状の
    燃焼室にて燃料を燃焼させて前記貯留部を加熱する燃焼
    部とが設けられた溶融メッキ炉であって、 前記燃焼部が、前記貯留部の長手方向における前記燃焼
    室の両端部夫々において、前記長手方向に交差する横幅
    方向の両側夫々に、燃料を前記燃焼室に対して前記長手
    方向に供給して燃焼させるように設けられ、 前記貯留部における温度分布が均一になるように、4個
    の前記燃焼部を選択的に燃焼させる燃焼制御手段が設け
    られている溶融メッキ炉。
  2. 【請求項2】 前記燃焼部が、上下方向に並設された複
    数のバーナにて構成され、 上下方向に並ぶ前記複数のバーナ夫々に対応する個別の
    燃焼域を形成すべく、前記燃焼室が隔壁にて上下方向に
    仕切られ、 前記燃焼制御手段が、前記貯留部における上下方向での
    温度分布が均一になるように、前記複数のバーナの燃焼
    状態を調整するように構成されている請求項1記載の溶
    融メッキ炉。
  3. 【請求項3】 前記貯留部が、複数の槽が列状に設けら
    れて、平面視で細長状に形成されている請求項1又は2
    記載の溶融メッキ炉。
JP34474699A 1999-12-03 1999-12-03 溶融メッキ炉 Pending JP2001164351A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335907A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Miyamoto Kogyosho Co Ltd 亜鉛鍍金炉
CN107460422A (zh) * 2016-06-02 2017-12-12 科普夫控股有限责任公司 镀锌炉

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JP2001335907A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Miyamoto Kogyosho Co Ltd 亜鉛鍍金炉
CN107460422A (zh) * 2016-06-02 2017-12-12 科普夫控股有限责任公司 镀锌炉

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