JP2001335598A - 新規タンパク質、その製造法および用途 - Google Patents

新規タンパク質、その製造法および用途

Info

Publication number
JP2001335598A
JP2001335598A JP2001084088A JP2001084088A JP2001335598A JP 2001335598 A JP2001335598 A JP 2001335598A JP 2001084088 A JP2001084088 A JP 2001084088A JP 2001084088 A JP2001084088 A JP 2001084088A JP 2001335598 A JP2001335598 A JP 2001335598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
protein
acid sequence
seq
leu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001084088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001335598A5 (ja
Inventor
Toshibumi Kita
俊文 喜多
Tomoko Komiyama
朋子 小宮山
Yoshihisa Taniyama
佳央 谷山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2001084088A priority Critical patent/JP2001335598A/ja
Publication of JP2001335598A publication Critical patent/JP2001335598A/ja
Publication of JP2001335598A5 publication Critical patent/JP2001335598A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】脂質代謝疾患に関連する種々の疾患、例えば、
糖尿病、肥満、癌、神経障害、特に動脈硬化症、高脂血
症等の疾患の予防や診断・治療の方法の開発。 【解決手段】SSD含有タンパク質等の提供 【効果】SSD含有タンパク質等は、当該タンパク質の
機能不全に関連する疾患の予防及び/又は治療剤、遺伝
子診断剤、当該タンパク質の発現量やステロール感知能
を変化させる化合物やその塩のスクリーニング方法、当
該化合物やその塩を含有する各種疾病の予防及び/又は
治療剤の開発、当該タンパク質の定量、当該タンパク質
に対する抗体による中和、当該タンパク質をコードする
DNAを有する非ヒト動物の作製等に用いることができ
る。特に組換型タンパク質の発現系を組み合わせること
により、該化合物を脂質代謝疾患に関連する種々の疾患
の予防・治療剤等に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト肝臓由来およ
びヒト精巣、ヒト脳由来の新規SSD含有タンパク質ま
たはその塩およびそれをコードするDNAに関する。
【0002】
【従来の技術】コレステロールは真核細胞の形質膜に豊
富に存在し、膜の透過性や機械的強度・耐久性等に関与
し、膜調節の重要な機能を持つ分子であり、また、種々
のステロイドホルモン前駆体としても必須な脂質であ
る。動物細胞は生体内の恒常性を保つために、形質膜の
主要構成脂質の1つであるコレステロールの細胞内レベ
ルを調節する複雑な機構を備えている。形質膜・細胞内
オルガネラにおけるコレステロール濃度は厳密な制御下
にあることが知られているが、そのためには必ずその濃
度を感知する機能が必要である。それを担う候補として
SSD (sterol-sensing domain)が考えられている [ Curr
ent Opinion in Structural Biology, 8, 435-439 (199
8) ]。SSDは当初、細胞内コレステロールの増加で自分
自身のプロテアーゼ分解が促進されるコレステロール生
合成経路の律速酵素、HMG-CoA (3-hydroxy-3-methylglu
taryl-coenzyme A)還元酵素と、小胞体のステロールレ
ベル低下でSREBP(ステロール調節エレメント結合タン
パク)のプロセッシングを活性化する分子として得られ
たSCAP (SREBP cleavage activating protein) に相同
性を有する5回膜貫通領域が存在することから、この5
膜領域がステロール濃度を感知している可能性があると
して提唱された[ Cell, 87, 415-426 (1996)]。 SSD
は、一次構造上それほど高いホモロジーが有るわけでは
なく(identity約20%, possibility 約40%程度)、コン
センサスモチーフが存在するわけでもない。しかしなが
ら、その疎水性プロットは極めて良く類似し、二次構造
的には良く保存されていると推測される。ニーマン・ピ
ック病C型は常染色体劣性遺伝病で、LDL由来コレステロ
ールのリソソームからの輸送に欠陥をもち、細胞内にLD
Lコレステロールが異常蓄積し、神経障害と肝脾腫を引
き起こす代謝疾患であるが、その原因遺伝子とし最近NP
C1がポジショナルクローニングされ、そのタンパクがSS
Dを持っていることが分かっている[ Molecular Medici
ne Today, 4, 525-531 (1998) ]。NPC1には現在、その
SSDがリソソームのコレステロールを感知して、閾値以
上になると小胞の出芽のようにNPC−顆粒を遊離し、小
胞体や形質膜へのコレステロール輸送を行うことが提唱
されており[Current Opinion in Lipidology, 9, 131-
135 (1998)]、数々の実験事実がこのモデルを支持して
いる[Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 96, 805-810 (199
9); J. Biol. Chem., 274, 9627-9635 (1999) ]。細胞
内脂質小胞輸送系でセンサー分子が同定されているのは
NPC1のみであるが、他のオルガネラにもセンサー輸送小
胞系が存在する可能性は高い。Patchedは基低細胞母斑
症候群の候補遺伝子であることが報告されているが[Sc
ience, 272, 1668-1671 (1996)]、形態形成にかかわる
分泌性タンパク、ヘッジホッグの受容体として機能して
おり、ヘッジホッグは胎生神経上皮においてコレステロ
ールの修飾を受けている [ Nature Genet., 15, 123-12
4 (1997) ]。 SSDは、このPatchedにも認められている
[Cold Spring Harb. Symp. Quant. Biol., 62, 191-20
4 (1997); Science, 277, 228-231 (1997)]。NPC1はリ
ソソームコレステロールセンサー(lysosome cholester
ol sensor)として、Patchedはヘッジホッグの修飾コレ
ステロールのセンサーとして機能していると考えられる
ので、今までに見いだされた4つのSSD含有タンパク質
にはすべてステロールセンサー機能が認められたことに
なる。最近、さらにSSD含有タンパクとしてTRC8[Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 95, 9572-9577 (1998) ]、DH
CR (7-dehydrocholesterol reductase) [J. Biol. Che
m., 274, 14624-14631 (1999)]、Dispatched [Cell, 9
9, 803-815 (1999)]などが報告されている。最近P糖蛋
白質ABC1がコレステロール搬出の受容体であるという説
が浮上しているが[Nature Genetics, 22, 336-345 (19
99); Nature Genetics, 22, 347-351 (1999); Nature G
enetics, 22, 352-355 (1999)]、以前から多剤耐性(M
DR)分子が細胞内脂質転送に関与するという報告はあっ
た[Cell, 87, 507-517 (1996)]。興味深いのは一群の
MDR阻害剤がコレステロール転送を阻害するのみなら
ず、NPC細胞様のリソソームへの脂質蓄積を来たし、ま
た、催奇形性を有し、これらの強さが相関するという説
である[ Science, 280, 1603-1607 (1998)]。これら
のことから、コレステロール輸送に関わるMDRはSSD含有
タンパクと共存もしくは相互作用し、活性調節を受けて
いる可能性があり、ABC1もまた同様の可能性があると推
定される。また、形質膜と小胞体, ゴルジ体の間には活
発な脂質輸送が存在するが、まだセンサー分子は同定さ
れていない。ACATは細胞内コレステロール濃度の上昇に
伴い、本来局在する小胞体からプロテアーゼ分解を免れ
るかの様に細胞質全体に分布することが知られている
が、ここにセンサー分子の存在を予測させる。細胞内・
外には、これまでに見いだされたSSD含有タンパク質で
は説明できないステロールセンサーの存在を思わせる現
象が多くあり、SSDを有する新規タンパク質を見いだす
ことが出来れば、それらの中にはマクロファージACATの
コレステロール負荷によるタンパク局在性の変化、すな
わち、ACAT含有小胞の輸送、マクロファージ中性コレス
テロールエステラーゼ(例、ホルモンセンシティブリパ
ーゼ(HSL))のコレステロール負荷によるプロテアー
ゼ分解亢進、 小胞体やゴルジ体から形質膜へのコレス
テロール輸送小胞、形質膜から小胞体へのコレステロー
ル輸送小胞、コレステロール合成系の律速酵素、胆汁酸
合成系の律速酵素、ステロイド合成の場であるミトコン
ドリアへの輸送小胞などに関与する機能分子があること
が想定される。この様にSSD含有タンパクは生理的に非
常に重要な役割を演じている可能性は高く、その新規タ
ンパク質の発見および機能解明が待ち望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は新規SSD含有
タンパク質またはその塩、該タンパク質をコードするDN
A、組換えベクター、形質転換体、該タンパク質の製造
法、該タンパク質またはDNAを含有する医薬、該タンパ
ク質に対する抗体、該タンパク質またはその塩の活性を
促進または阻害する化合物のスクリーニング方法、該タ
ンパク質またはその塩のステロール感知能を変化させる
化合物スクリーニング方法、該スクリーニング方法によ
って得られうる化合物またはその塩、並びに該化合物ま
たはその塩などを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】SSDを有する新規タンパ
ク質を見いだすことが出来れば、マクロファージACATの
コレステロール負荷によるタンパク局在性の変化、すな
わち、ACAT含有小胞の輸送、マクロファージ中性コレス
テロールエステラーゼ(例、ホルモンセンシティブリパ
ーゼ(HSL))のコレステロール負荷によるプロテアー
ゼ分解亢進、 小胞体やゴルジ体から形質膜へのコレス
テロール輸送小胞、形質膜から小胞体へのコレステロー
ル輸送小胞、コレステロール合成系の律速酵素、胆汁酸
合成系の律速酵素、ステロイド合成の場であるミトコン
ドリアへの輸送小胞などに関与する機能分子の解析をよ
り一層進展させることができ、該タンパク質に対して阻
害活性或いは促進活性を発揮し、脂質代謝疾患に関連す
る種々の疾患、例えば、糖尿病、肥満、癌、動脈硬化
症、高脂血症または神経変性疾患、神経障害などの予防
や診断、治療に役立つ新たな医薬品の開発をすることが
できる。
【0005】本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ヒ
ト肝臓、ヒト脳、精巣由来cDNAライブラリーからそれぞ
れ新規な塩基配列を有するcDNAをクローニングすること
に成功した。そして、本発明者らは、得られたcDNAにコ
ードされるタンパク質がSSD含有タンパク質であること
を見出した。これらの知見に基づいて、さらに検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)配列番号:1
6で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同
一のアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその塩、
(2)配列番号:17で表わされるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する上記
(1)記載のタンパク質またはその塩、(3)配列番
号:34で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有する上記(1)記載のタ
ンパク質またはその塩、(4)配列番号:35で表わさ
れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
酸配列を含有する上記(1)記載のタンパク質またはそ
の塩、(5)配列番号:40で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
上記(1)記載のタンパク質またはその塩、(6)配列
番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表
わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質またはその
塩、(7)配列番号:9で表わされるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する上記
(6)記載のタンパク質またはその塩、(8)上記
(1)記載のタンパク質または配列番号:8で表わさ
れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸
配列を含まないタンパク質をコードする塩基配列を含有
するDNAを含有するDNA、(9)配列番号:7で
表される塩基配列の第64番目〜第3999番目の塩基
配列、配列番号:15で表される塩基配列、配列番
号:32で表される塩基配列、配列番号:33で表さ
れる塩基配列または配列番号:41で表される塩基配
列を含有する上記(8)記載のDNA、(10)上記
(8)記載のDNAを含有する組換えベクター、(1
1)上記(10)記載の組換えベクターで形質転換され
た形質転換体、(12)上記(11)記載の形質転換体
を培養し、該タンパク質を生成せしめることを特徴とす
る、上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質またはその塩
の製造法、(13)上記(1)記載のタンパク質また
は配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:
38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質ま
たはその塩に対する抗体、(14)上記(1)記載の
タンパク質または配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされ
るアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸
配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配
列を含まないタンパク質)またはその塩を含有する医
薬、(15)上記(8)記載のDNAを含有する医薬、
(16)糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神
経変性疾患または神経障害の予防・治療剤である上記
(14)または(15)記載の医薬、(17)上記
(8)記載のDNAまたは上記(13)記載の抗体を含
有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、
神経変性疾患または神経障害の診断剤、(18)上記
(1)記載のタンパク質または配列番号:8で表わさ
れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:
8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同
一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされ
るアミノ酸配列を含まないタンパク質)またはその塩を
用いることを特徴とする上記(1)記載のタンパク質
もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタン
パク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ
酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含ま
ないタンパク質)またはその塩の活性を促進または阻害
する化合物またはその塩のスクリーニング方法、(1
9)上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましく
は、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:
38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)
またはその塩を含有してなる、上記(1)記載のタン
パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
るタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされる
アミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配
列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列
を含まないタンパク質)またはその塩の活性を促進また
は阻害する化合物またはその塩のスクリーニング用キッ
ト、(20)上記(18)記載のスクリーニング方法ま
たは上記(19)記載のスクリーニング用キットを用い
て得られうる、上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタ
ンパク質)またはその塩の活性を促進または阻害する化
合物またはその塩、(21)上記(18)記載のスクリ
ーニング方法または上記(19)記載のスクリーニング
用キットを用いて得られうる、上記(1)記載のタン
パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
るタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされる
アミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配
列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列
を含まないタンパク質)またはその塩の活性を促進また
は阻害する化合物またはその塩を含有してなる医薬、
(22)上記(18)記載のスクリーニング方法または
上記(19)記載のスクリーニング用キットを用いて得
られうる、上記(1)記載のタンパク質もしくは配
列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ま
しくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番
号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク
質)またはその塩の活性を促進する化合物またはその塩
を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤、(2
3)上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその
塩を用いることを特徴とする、上記(1)記載のタン
パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
るタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされる
アミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配
列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列
を含まないタンパク質)またはその塩のステロール感知
能を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方
法、(24)上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質また
はその塩を含有することを特徴とする、上記(1)記
載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミ
ノ酸配列を含まないタンパク質)またはその塩のステロ
ール感知能を変化させる化合物またはその塩のスクリー
ニング用キット、(25)上記(23)記載のスクリー
ニング方法または上記(24)記載のスクリーニング用
キットを用いて得られうる、上記(1)記載のタンパ
ク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
タンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を
含まないタンパク質)またはその塩のステロール感知能
を変化させる化合物またはその塩、(26)上記(2
3)記載のスクリーニング方法または上記(24)記載
のスクリーニング用キットを用いて得られうる、上記
(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質)またはその
塩のステロール感知能を変化させる化合物またはその塩
を含有してなる医薬、(27)上記(23)記載のスク
リーニング方法または上記(24)記載のスクリーニン
グ用キットを用いて得られうる、上記(1)記載のタ
ンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされ
るアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸
配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配
列を含まないタンパク質)またはその塩のステロール感
知能を増強させる化合物またはその塩を含有してなる糖
尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患
または神経障害の予防・治療剤、(28)上記(8)記
載のDNAまたはその一部を用いることを特徴とする
上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で
表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列
番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表
わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)のmRN
Aの定量方法、(29)上記(13)記載の抗体を用い
ることを特徴とする上記(1)記載のタンパク質もし
くは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク
質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)の定量方法、(30)上記(28または
上記(29)記載の定量方法を用いることを特徴とす
る、上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましく
は、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:
38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)
の機能が関連する疾患の診断方法、(31)上記(2
8)記載の定量方法を用いることを特徴とする、上記
(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質)の発現量を
変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、
(32)上記(31)記載のスクリーニング方法を用い
て得られうる、上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタ
ンパク質)の発現量を変化させる化合物またはその塩、
(33)上記(31)記載のスクリーニング方法を用い
て得られうる、上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタ
ンパク質)の発現量を変化させる化合物またはその塩を
含有してなる医薬、(34)上記(31)記載のスクリ
ーニング方法を用いて得られうる、上記(1)記載の
タンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ
酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わさ
れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸
配列を含まないタンパク質)の発現量を増加させる化合
物またはその塩を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈
硬化症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防
・治療剤、(35)上記(29)記載の定量方法を用い
ることを特徴とする、細胞内の上記(1)記載のタン
パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
るタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされる
アミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配
列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列
を含まないタンパク質)のタンパク質量を変化させる化
合物またはその塩のスクリーニング方法、(36)上記
(35)記載のスクリーニング方法を用いて得られう
る、細胞内における上記(1)記載のタンパク質もし
くは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク
質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)のタンパク質量を変化させる化合物また
はその塩、(37)上記(35)記載のスクリーニング
方法を用いて得られうる、細胞内における上記(1)
記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされる
アミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配
列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で
表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるア
ミノ酸配列を含まないタンパク質)のタンパク質量を変
化させる化合物またはその塩を含有してなる医薬、(3
8)上記(35載のスクリーニング方法を用いて得られ
うる、細胞内における上記(1)記載のタンパク質も
しくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパ
ク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)のタンパク質量を増加させる化合物また
はその塩を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化
症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治
療剤、(39)SSD含有タンパク質に働いて細胞内コ
レステロール輸送調節作用を有する化合物またはその塩
を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤、(4
0)哺乳動物に対して、上記(1)記載のタンパク質
または配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパ
ク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)またはその塩の有効量を投与することを
特徴とする糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、
神経変性疾患または神経障害の予防・治療方法、(4
1)哺乳動物に対して、上記(8)記載のDNAの有効
量を投与することを特徴とする糖尿病、肥満、癌、動脈
硬化症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防
・治療方法、(42)哺乳動物に対して、上記(18)
記載のスクリーニング方法または上記(19)記載のス
クリーニング用キットを用いて得られうる、上記
(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質)またはその
塩の活性を促進する化合物またはその塩の有効量を投与
することを特徴とする糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、
高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療方
法、(43)哺乳動物に対して、上記(23)記載のス
クリーニング方法または上記(24)記載のスクリーニ
ング用キットを用いて得られうる、上記(1)記載の
タンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ
酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わさ
れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸
配列を含まないタンパク質)またはその塩のステロール
感知能を増強させる化合物またはその塩の有効量を投与
することを特徴とする糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、
高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療方
法、(44)哺乳動物に対して、上記(31)記載のス
クリーニング方法を用いて得られうる、上記(1)記
載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミ
ノ酸配列を含まないタンパク質)の発現量を増加させる
化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とす
る糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性
疾患または神経障害の予防・治療方法、(45)哺乳動
物に対して、SSD含有タンパク質に働いて細胞内コレ
ステロール輸送調節作用を有する化合物またはその塩の
有効量を投与することを特徴とする糖尿病、肥満、癌、
動脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の
予防・治療方法、(46)糖尿病、肥満、癌、動脈硬化
症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治
療剤を製造するための上記(1)記載のタンパク質ま
たは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク
質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)またはその塩の使用、(47)糖尿病、
肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患または
神経障害の予防・治療剤を製造するための上記(8)記
載のDNAの使用、(48)糖尿病、肥満、癌、動脈硬
化症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・
治療剤を製造するための上記(18)記載のスクリーニ
ング方法または上記(19)記載のスクリーニング用キ
ットを用いて得られうる、上記(1)記載のタンパク
質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と
同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタ
ンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミ
ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含
まないタンパク質)またはその塩の活性を促進する化合
物またはその塩の使用、(49)糖尿病、肥満、癌、動
脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の予
防・治療剤を製造するための哺乳動物に対して、上記
(23)記載のスクリーニング方法または上記(24)
記載のスクリーニング用キットを用いて得られうる、
上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で
表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列
番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表
わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)またはそ
の塩のステロール感知能を増強させる化合物またはその
塩の使用、(50)糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高
脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を
製造するための上記(31)記載のスクリーニング方法
を用いて得られうる、上記(1)記載のタンパク質も
しくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパ
ク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)の発現量を増加させる化合物またはその
塩の使用、(51)糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高
脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を
製造するためのSSD含有タンパク質に働いて細胞内コ
レステロール輸送調節作用を有する化合物またはその塩
の使用などに関する。
【0007】さらには、(52)タンパク質が、配列
番号:16で表わされるアミノ酸配列中の1または2個
以上(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1
〜9個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))のア
ミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:16で表
わされるアミノ酸配列に1または2個以上(好ましく
は、1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程度、
さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミノ酸が付加
したアミノ酸配列、配列番号:16で表わされるアミ
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜30
個程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好まし
くは数個(1〜5個))のアミノ酸が他のアミノ酸で置
換されたアミノ酸配列、またはそれらを組み合わせた
アミノ酸配列を含有するタンパク質である上記(1)記
載のタンパク質またはその塩、(53)タンパク質が、
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列で表わされる
アミノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜
30個程度、より好ましくは1〜9個程度、さらに好ま
しくは数個(1〜5個))のアミノ酸が欠失したアミノ
酸配列、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列で表
わされるアミノ酸配列に1または2個以上(好ましく
は、1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程度、
さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミノ酸が付加
したアミノ酸配列、配列番号:8で表わされるアミノ
酸配列で表わされるアミノ酸配列中の1または2個以上
(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜1
0個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミ
ノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、または
それらを組み合わせたアミノ酸配列を含有し、配列番
号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク
質である上記(6)記載のタンパク質またはその塩、
(54)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のタンパ
ク質の部分ペプチド、(55)ステロール感知能を有す
る上記(54)記載の部分ペプチド、
【0008】(56)(i)上記(1)記載のタンパ
ク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
タンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を
含まないタンパク質)もしくはその塩と、ステロールと
を接触させた場合と、(ii)上記(1)記載のタンパ
ク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
タンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を
含まないタンパク質)またはその塩タンパク質とステロ
ールおよび試験化合物とを接触させた場合との比較を行
なうことを特徴とする上記(23)記載のスクリーニン
グ方法、(57)(i)ステロールを上記(1)記載
のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミ
ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ
酸配列を含まないタンパク質)を含有する細胞に接触さ
せた場合と、(ii)ステロールおよび試験化合物を上
記(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質)を含有する
細胞に接触させた場合における、該タンパク質を介した
細胞刺激活性を測定し、比較することを特徴とする上
記(1)記載のタンパク質または配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質)のステロー
ル感知能を変化させる化合物またはその塩のスクリーニ
ング方法、(58)ステロールを上記(11)記載の形
質転換体を培養することによって該形質転換体の細胞膜
に発現したタンパク質に接触させた場合と、ステロール
および試験化合物を上記(11)記載の形質転換体を培
養することによって該形質転換体の細胞膜に発現したタ
ンパク質に接触させた場合における、該タンパク質を介
する細胞刺激活性を測定し、比較することを特徴とする
上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8
で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一
のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配
列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で
表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)のステ
ロール感知能を変化させる化合物またはその塩のスクリ
ーニング方法、
【0009】(59)上記(56)または(57)記載
のスクリーニング方法で得られうる、上記(1)記載
のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミ
ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ
酸配列を含まないタンパク質)のステロール感知能を変
化させる化合物またはその塩、(60)上記(57)ま
たは上記(58)記載のスクリーニング方法で得られう
る、上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましく
は、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:
38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)
のステロール感知能を変化させる化合物またはその塩を
含有することを特徴とする医薬、
【0010】(61)上記(1)記載のタンパク質も
しくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパ
ク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)を含有する細胞を含有することを特徴と
する上記(24)記載のスクリーニング用キット、(6
2)上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましく
は、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:
38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)
を含有する細胞の膜画分を含有することを特徴とする上
記(24)記載のスクリーニング用キット、(63)上
記(11)記載の形質転換体を培養することによって該
形質転換体の細胞膜に発現したタンパク質を含有するこ
とを特徴とする上記(24)記載のスクリーニング用キ
ット、(64)上記(61)〜(63)記載のスクリー
ニング用キットを用いて得られうる、上記(1)記載
のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミ
ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するタンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ
酸配列を含まないタンパク質)のステロール感知能を変
化させる化合物またはその塩、(65)上記(61)〜
(63)記載のスクリーニング用キットを用いて得られ
うる、上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましく
は、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:
38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)
のステロール感知能を変化させる化合物またはその塩を
含有することを特徴とする医薬、(66)上記(13)
記載の抗体と、上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタ
ンパク質)もしくは上記(1)記載のタンパク質もし
くは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク
質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)の部分ペプチド、またはその塩とを接触
させることを特徴とする上記(1)記載のタンパク質
もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタン
パク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ
酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含ま
ないタンパク質)もしくは上記(1)記載のタンパク
質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と
同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタ
ンパク質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミ
ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含
まないタンパク質)の部分ペプチド、またはその塩の定
量法、(67)上記(13)記載の抗体と、被検液およ
び標識化された上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタ
ンパク質)もしくは上記(1)記載のタンパク質もし
くは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク
質(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まな
いタンパク質)の部分ペプチド、またはその塩とを競合
的に反応させ、該抗体に結合した標識化された上記
(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わ
されるアミノ酸配列を含まないタンパク質)もしくは
上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8で
表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配列
番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表
わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)の部分ペ
プチド、またはその塩の割合を測定することを特徴とす
る被検液中の上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好
ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列
番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタンパ
ク質)もしくは上記(1)記載のタンパク質もしくは
配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
(好ましくは、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタ
ンパク質)の部分ペプチドまたはその塩の定量法、およ
び(68)被検液と担体上に不溶化した上記(13)記
載の抗体および標識化された上記(13)記載の抗体と
を同時あるいは連続的に反応させたのち、不溶化担体上
の標識剤の活性を測定することを特徴とする被検液中の
上記(1)記載のタンパク質もしくは配列番号:8
で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一
のアミノ酸配列を含有するタンパク質(好ましくは、配
列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で
表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質)または
その塩の定量法などを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のタンパク質は、(1)配
列番号:16で表わされるアミノ酸配列(SSD配列)
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
タンパク質または(2)配列番号:8で表わされるアミ
ノ酸配列(SSD配列)と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるア
ミノ酸配列を含まないタンパク質である。本発明のタン
パク質は、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、モルモッ
ト、ラット、マウス、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サ
ルなど)のあらゆる細胞(例えば、脾細胞、神経細胞、
グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄細胞、メサンギウム細
胞、ランゲルハンス細胞、表皮細胞、上皮細胞、内皮細
胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細胞、脂肪細胞、免疫細
胞(例、マクロファージ、T細胞、B細胞、ナチュラル
キラー細胞、肥満細胞、好中球、好塩基球、好酸球、単
球)、巨核球、滑膜細胞、軟骨細胞、骨細胞、骨芽細
胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細胞もしくは間質細胞、ま
たはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もしくはガン細胞な
ど)や血球系の細胞、またはそれらの細胞が存在するあ
らゆる組織、例えば、脳、脳の各部位(例、嗅球、扁頭
核、大脳基底球、海馬、視床、視床下部、視床下核、大
脳皮質、延髄、小脳、後頭葉、前頭葉、側頭葉、被殻、
尾状核、脳染、黒質)、脊髄、下垂体、胃、膵臓、腎
臓、肝臓、生殖腺、甲状腺、胆のう、骨髄、副腎、皮
膚、筋肉、肺、消化管(例、大腸、小腸)、血管、心
臓、胸腺、脾臓、顎下腺、末梢血、末梢血球、前立腺、
睾丸、精巣、卵巣、胎盤、子宮、骨、関節、骨格筋など
(特に、脳や脳の各部位)に由来するタンパク質であっ
てもよく、また合成タンパク質であってもよい。
【0012】配列番号:16で表わされるアミノ酸配列
と実質的に同一のアミノ酸配列としては、例えば、配列
番号:16で表わされるアミノ酸配列と約50%以上、
好ましくは約60%以上、より好ましくは約70%以
上、さらに好ましくは約80%以上、なかでも好ましく
は約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性
を有するアミノ酸配列などが挙げられる。本発明の配列
番号:16で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一の
アミノ酸配列を含有するタンパク質としては、例えば、
配列番号:16で表わされるアミノ酸配列と実質的に同
一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:16で表わされ
るアミノ酸配列を有するタンパク質と実質的に同質の活
性を有するタンパク質などが好ましい。本発明の配列番
号:16で表わされるアミノ酸配列として具体的には、
例えば、(1)配列番号:17で表わされるアミノ酸配
列を含有するタンパク質(例えば、ヒト精巣由来のSS
P2)、(2)配列番号:34で表わされるアミノ酸配
列を含有するタンパク質(例えば、ヒト精巣由来の未成
熟SSP2)、(3)配列番号:35で表わされるアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質(例えば、ヒト精巣由来
の未成熟SSP2)、または(4)配列番号:40で表
わされるアミノ酸配列を含有するタンパク質(例えば、
ヒト脳由来のSSP2)などが挙げられる。さらに、本
発明のタンパク質には、配列番号:17、配列番号:3
4、配列番号:35または配列番号:40で表わされる
アミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
タンパク質も含まれる。配列番号:17、配列番号:3
4、配列番号:35または配列番号:40で表わされる
アミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列としては、
例えば、配列番号:17、配列番号:34、配列番号:
35または配列番号:40で表わされるアミノ酸配列と
約50%以上、好ましくは約60%以上、より好ましく
は約70%以上、さらに好ましくは約80%以上、なか
でも好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%
以上の相同性を有するアミノ酸配列などが挙げられる。
本発明の配列番号:17、配列番号:34、配列番号:
35または配列番号:40で表わされるアミノ酸配列と
実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質とし
ては、例えば、配列番号:17、配列番号:34、配列
番号:35または配列番号:40で表わされるアミノ酸
配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番
号:17、配列番号:34、配列番号:35または配列
番号:40で表わされるアミノ酸配列を有するタンパク
質と実質的に同質の活性を有するタンパク質などが好ま
しい。
【0013】配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と
実質的に同一のアミノ酸配列としては、例えば、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と約50%以上、好ま
しくは約60%以上、より好ましくは約70%以上、さ
らに好ましくは約80%以上、なかでも好ましくは約9
0%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有す
るアミノ酸配列などが挙げられる。本発明の配列番号:
8で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸
配列を含有するタンパク質としては、例えば、配列番
号:8で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有し、配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列を有するタンパク質と実質的に同質の活性を有する
タンパク質などが好ましい。本発明の配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を
含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含
まないタンパク質として、より具体的には、例えば、
配列番号:9で表わされるアミノ酸配列の第22番目〜
1332番目のアミノ酸配列または配列番号:9で表
わされるアミノ酸配列を含有するタンパク質(例えば、
ヒト肝臓由来のSSP1)などが挙げられる。さらに、
本発明のタンパク質には、配列番号:9で表わされる
アミノ酸配列の第22番目〜1332番目のアミノ酸配
列または配列番号:9で表わされるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質も含ま
れる。配列番号:9で表わされるアミノ酸配列の第2
2番目〜1332番目のアミノ酸配列または配列番
号:9で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミ
ノ酸配列としては、例えば、配列番号:9で表わされ
るアミノ酸配列の第22番目〜1332番目のアミノ酸
配列または配列番号:9で表わされるアミノ酸配列と
実質的に同一のアミノ酸配列と約50%以上、好ましく
は約60%以上、より好ましくは約70%以上、さらに
好ましくは約80%以上、なかでも好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有するア
ミノ酸配列などが挙げられる。本発明の配列番号:9
で表わされるアミノ酸配列の第22番目〜1332番目
のアミノ酸配列または配列番号:9で表わされるアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタン
パク質としては、例えば、配列番号:9で表わされる
アミノ酸配列の第22番目〜1332番目のアミノ酸配
列または配列番号:9で表わされるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:9で
表わされるアミノ酸配列の第22番目〜1332番目の
アミノ酸配列または配列番号:9で表わされるアミノ
酸配列を有するタンパク質と実質的に同質の活性を有す
るタンパク質などが好ましい。
【0014】実質的に同質の活性としては、例えば、ス
テロール(好ましくはコレステロール)感知能などが挙
げられる。実質的に同質とは、それらの活性が性質的に
同質であることを示す。したがって、ステロール感知能
などの活性が同等(例、約0.01〜100倍、好まし
くは約0.5〜20倍、より好ましくは約0.5〜2
倍)であることが好ましいが、これらの活性の程度やタ
ンパク質の分子量などの量的要素は異なっていてもよ
い。ステロール感知能などの活性の測定は、ステロール
濃度に応じた細胞応答など(細胞刺激活性など)の測定
方法またはそれに準じた方法により行なうことができる
が、例えば、後述するスクリーニング方法に従って測定
することができる。
【0015】本発明のタンパク質としては、配列番
号:16で表わされるアミノ酸配列中の1または2個以
上(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜
10個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))のア
ミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:16で表
わされるアミノ酸配列に1または2個以上(好ましく
は、1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程度、
さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミノ酸が付加
したアミノ酸配列、配列番号:16で表わされるアミ
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜30
個程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好まし
くは数個(1〜5個))のアミノ酸が他のアミノ酸で置
換されたアミノ酸配列、またはそれらの欠失、付加ま
たは置換を組み合わせたアミノ酸配列を含有する蛋白質
なども用いられる。
【0016】また、本発明のタンパク質としては、配
列番号:8で表わされるアミノ酸配列中の1または2個
以上(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1
〜10個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))の
アミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列に1または2個以上(好ましく
は、1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程度、
さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミノ酸が付加
したアミノ酸配列、配列番号:8で表わされるアミノ
酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜30個
程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましく
は数個(1〜5個))のアミノ酸が他のアミノ酸で置換
されたアミノ酸配列、またはそれらの欠失、付加また
は置換を組み合わせたアミノ酸配列を含有し、配列番
号:3で表わされるアミノ酸配列を含まない蛋白質など
も用いられる。
【0017】また、本発明のタンパク質としては、配
列番号:9で表わされるアミノ酸配列の第22番目〜1
332番目のアミノ酸配列、配列番号:9で表わされる
アミノ酸配列、配列番号:17で表わされるアミノ酸配
列、配列番号:34、配列番号:35で表わされるアミ
ノ酸配列または配列番号:40で表わされるアミノ酸配
列中の1または2個以上(好ましくは、1〜30個程
度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは
数個(1〜5個))のアミノ酸が欠失したアミノ酸配
列、配列番号:9で表わされるアミノ酸配列の第22
番目〜1332番目のアミノ酸配列、配列番号:9で表
わされるアミノ酸配列、配列番号:17で表わされるア
ミノ酸配列または配列番号:40で表わされるアミノ酸
配列に1または2個以上(好ましくは、1〜30個程
度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは
数個(1〜5個))のアミノ酸が付加したアミノ酸配
列、配列番号:9で表わされるアミノ酸配列の第22
番目〜1332番目のアミノ酸配列、配列番号:9で表
わされるアミノ酸配列、配列番号:17で表わされるア
ミノ酸配列または配列番号:40で表わされるアミノ酸
配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜30個程
度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは
数個(1〜5個))のアミノ酸が他のアミノ酸で置換さ
れたアミノ酸配列、またはそれらの欠失、付加または
置換を組み合わせたアミノ酸配列を含有するタンパク質
なども用いられる。ただし、本発明のタンパク質には、
配列番号:9で表わされるアミノ酸配列に配列番号:3
8で表わされるアミノ酸配列が挿入されたアミノ酸配列
を含むタンパク質(ゲノミクス(Genomics),65,1
37−145,2000)は含まれない。また、本発明
の蛋白質から、配列番号:42で表わされる塩基配列を
有するDNAにコードされるアミノ酸配列を有するタン
パク質を除くのが好ましい。
【0018】本明細書におけるタンパク質は、ペプチド
標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、右端
がC末端(カルボキシル末端)である。配列番号:8で
表わされるアミノ酸配列を含有するタンパク質をはじめ
とする、本発明のタンパク質は、C末端が通常カルボキ
シル基(−COOH)またはカルボキシレート(−CO
-)であるが、C末端がアミド(−CONH2)または
エステル(−COOR)であってもよい。ここでエステ
ルにおけるRとしては、例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピルもしくはn−ブチルなどのC
1-6アルキル基、例えば、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなどのC3-8シクロアルキル基、例えば、フェニ
ル、α−ナフチルなどのC6-12アリール基、例えば、ベ
ンジル、フェネチルなどのフェニル−C1-2アルキル基
もしくはα−ナフチルメチルなどのα−ナフチル−C
1-2アルキル基などのC7-14アラルキル基のほか、経口
用エステルとして汎用されるピバロイルオキシメチル基
などが用いられる。本発明のタンパク質がC末端以外に
カルボキシル基(またはカルボキシレート)を有してい
る場合、カルボキシル基がアミド化またはエステル化さ
れているものも本発明のタンパク質に含まれる。この場
合のエステルとしては、例えば上記したC末端のエステ
ルなどが用いられる。さらに、本発明のタンパク質に
は、上記したタンパク質において、N末端のメチオニン
残基のアミノ基が保護基(例えば、ホルミル基、アセチ
ルなどのC2-6アルカノイル基などのC1-6アシル基な
ど)で保護されているもの、N端側が生体内で切断され
生成したグルタミル基がピログルタミン酸化したもの、
分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基(例えば、−OH、
−SH、アミノ基、イミダゾール基、インドール基、グ
アニジノ基など)が適当な保護基(例えば、ホルミル
基、アセチルなどのC2-6アルカノイル基などのC1-6
シル基など)で保護されているもの、あるいは糖鎖が結
合したいわゆる糖タンパク質などの複合タンパク質など
も含まれる。
【0019】本発明のタンパク質の部分ペプチド(以
下、部分ペプチドと略記する場合がある)としては、前
記した本発明のタンパク質の部分ペプチドであれば何れ
のものであってもよいが、例えば、本発明のタンパク質
分子のうち、細胞膜貫通領域であって、ステロールに対
する結合活性を有するものなどが用いられる。具体的に
は、(1)配列番号:16またはで表わされるアミノ酸
配列を有するタンパク質または(2)配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列を有し、配列番号:38で表わさ
れるアミノ酸配列を含まないタンパク質の部分ペプチド
としては、図3で示される疎水性プロット解析において
膜貫通領域(疎水性(Hydrophobic)部位)であると分
析された部分を含むペプチドである。また、親水性(Hy
drophilic)部位を一部に含むペプチドも同様に用いる
ことができる。個々のドメインを個別に含むペプチドも
用い得るが、複数のドメインを同時に含む部分のペプチ
ドでも良い。本発明の部分ペプチドのアミノ酸の数は、
前記した本発明のタンパク質の構成アミノ酸配列のうち
少なくとも20個以上、好ましくは50個以上、より好
ましくは100個以上のアミノ酸配列を有するペプチド
などが好ましい。実質的に同一のアミノ酸配列とは、こ
れらアミノ酸配列と約50%以上、好ましくは約70%
以上、より好ましくは約80%以上、さらに好ましくは
約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を
有するアミノ酸配列を示す。ここで、「実質的に同質の
活性」とは、前記と同意義を示す。「実質的に同質の活
性」の測定は前記と同様に行なうことができる。
【0020】また、本発明の部分ペプチドは、上記アミ
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜10
個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミノ
酸が欠失し、または、そのアミノ酸配列に1または2個
以上(好ましくは、1〜20個程度、より好ましくは1
〜10個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))の
アミノ酸が付加し、または、そのアミノ酸配列中の1ま
たは2個以上(好ましくは、1〜10個程度、より好ま
しくは数個、さらに好ましくは1〜5個程度)のアミノ
酸が他のアミノ酸で置換されていてもよい。また、本発
明の部分ペプチドはC末端が通常カルボキシル基(−C
OOH)またはカルボキシレート(−COO-)である
が、前記した本発明のタンパク質のごとく、C末端がア
ミド(−CONH2)またはエステル(−COOR)で
あってもよい。さらに、本発明の部分ペプチドには、前
記した本発明のタンパク質と同様に、N末端のメチオニ
ン残基のアミノ基が保護基で保護されているもの、N端
側が生体内で切断され生成したGlnがピログルタミン酸
化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当
な保護基で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合し
たいわゆる糖ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれ
る。また、本発明の部分ペプチドはC末端が通常カルボ
キシル基(−COOH)またはカルボキシレート(−C
OO-)であるが、前記した本発明のタンパク質のごと
く、C末端がアミド(−CONH2)またはエステル
(−COOR)であってもよい。本発明のタンパク質ま
たはその部分ペプチドの塩としては、酸または塩基との
生理学的に許容される塩が挙げられ、とりわけ生理学的
に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ
酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが用いら
れる。
【0021】本発明のタンパク質またはその塩は、前述
したヒトや哺乳動物の細胞または組織から自体公知のタ
ンパク質の精製方法によって製造することもできるし、
後述する本発明のタンパク質をコードするDNAを含有
する形質転換体を培養することによっても製造すること
ができる。また、後述のタンパク質合成法またはこれに
準じて製造することもできる。ヒトや哺乳動物の組織ま
たは細胞から製造する場合、ヒトや哺乳動物の組織また
は細胞をホモジナイズした後、酸などで抽出を行ない、
該抽出液を逆相クロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィーなどのクロマトグラフィーを組み合わせる
ことにより精製単離することができる。
【0022】本発明のタンパク質もしくはその部分ペプ
チドまたはその塩またはそのアミド体の合成には、通常
市販のタンパク質合成用樹脂を用いることができる。そ
のような樹脂としては、例えば、クロロメチル樹脂、ヒ
ドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン樹脂、アミ
ノメチル樹脂、4−ベンジルオキシベンジルアルコール
樹脂、4−メチルベンズヒドリルアミン樹脂、PAM樹
脂、4−ヒドロキシメチルメチルフェニルアセトアミド
メチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、4−(2',4'-ジ
メトキシフェニル−ヒドロキシメチル)フェノキシ樹
脂、4−(2',4'-ジメトキシフェニル−Fmocアミノエチ
ル)フェノキシ樹脂などを挙げることができる。このよ
うな樹脂を用い、α−アミノ基と側鎖官能基を適当に保
護したアミノ酸を、目的とするタンパク質の配列通り
に、自体公知の各種縮合方法に従い、樹脂上で縮合させ
る。反応の最後に樹脂からタンパク質を切り出すと同時
に各種保護基を除去し、さらに高希釈溶液中で分子内ジ
スルフィド結合形成反応を実施し、目的のタンパク質ま
たはそのアミド体を取得する。上記した保護アミノ酸の
縮合に関しては、タンパク質合成に使用できる各種活性
化試薬を用いることができるが、特に、カルボジイミド
類がよい。カルボジイミド類としては、DCC、N,N'-ジイ
ソプロピルカルボジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチル
アミノプロリル)カルボジイミドなどが用いられる。こ
れらによる活性化にはラセミ化抑制添加剤(例えば、HO
Bt, HOOBt)とともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加する
かまたは、対称酸無水物またはHOBtエステルあるいはHO
OBtエステルとしてあらかじめ保護アミノ酸の活性化を
行なった後に樹脂に添加することができる。
【0023】保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用
いられる溶媒としては、タンパク質縮合反応に使用しう
ることが知られている溶媒から適宜選択されうる。例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミド,N−メチルピロリドンなどの酸アミド
類、塩化メチレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、トリフルオロエタノールなどのアルコール類、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、ピリジ
ン,ジオキサン,テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトニトリル,プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル類あるいは
これらの適宜の混合物などが用いられる。反応温度はタ
ンパク質結合形成反応に使用され得ることが知られてい
る範囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50℃の範
囲から適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘導体は
通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリン反応
を用いたテストの結果、縮合が不十分な場合には保護基
の脱離を行うことなく縮合反応を繰り返すことにより十
分な縮合を行なうことができる。反応を繰り返しても十
分な縮合が得られないときには、無水酢酸またはアセチ
ルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチル化す
ることができる。
【0024】原料のアミノ基の保護基としては、例え
ば、Z、Boc、ターシャリーペンチルオキシカルボニ
ル、イソボルニルオキシカルボニル、4−メトキシベン
ジルオキシカルボニル、Cl-Z、Br-Z、アダマンチルオキ
シカルボニル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホ
ルミル、2−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニル
ホスフィノチオイル、Fmocなどが用いられる。カルボキ
シル基は、例えば、アルキルエステル化(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ターシャリーブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチル、2−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状
もしくは環状アルキルエステル化)、アラルキルエステ
ル化(例えば、ベンジルエステル、4−ニトロベンジル
エステル、4−メトキシベンジルエステル、4−クロロ
ベンジルエステル、ベンズヒドリルエステル化)、フェ
ナシルエステル化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジ
ド化、ターシャリーブトキシカルボニルヒドラジド化、
トリチルヒドラジド化などによって保護することができ
る。セリンの水酸基は、例えば、エステル化またはエー
テル化によって保護することができる。このエステル化
に適する基としては、例えば、アセチル基などの低級ア
ルカノイル基、ベンゾイル基などのアロイル基、ベンジ
ルオキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などの炭
酸から誘導される基などが用いられる。また、エーテル
化に適する基としては、例えば、ベンジル基、テトラヒ
ドロピラニル基、t-ブチル基などである。チロシンのフ
ェノール性水酸基の保護基としては、例えば、Bzl、Cl2
-Bzl、2−ニトロベンジル、Br-Z、ターシャリーブチル
などが用いられる。ヒスチジンのイミダゾールの保護基
としては、例えば、Tos、4-メトキシ-2,3,6-トリメチ
ルベンゼンスルホニル、DNP、ベンジルオキシメチル、B
um、Boc、Trt、Fmocなどが用いられる。
【0025】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノ
ール、シアノメチルアルコール、パラニトロフェノー
ル、HONB、N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフタ
ルイミド、HOBt)とのエステル〕などが用いられる。原
料のアミノ基の活性化されたものとしては、例えば、対
応するリン酸アミドが用いられる。保護基の除去(脱
離)方法としては、例えば、Pd-黒あるいはPd-炭素
などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、ま
た、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸あるいはこれらの
混合液などによる酸処理や、ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなどに
よる塩基処理、また液体アンモニア中ナトリウムによる
還元なども用いられる。上記酸処理による脱離反応は、
一般に約−20℃〜40℃の温度で行なわれるが、酸処
理においては、例えば、アニソール、フェノール、チオ
アニソール、メタクレゾール、パラクレゾール、ジメチ
ルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタンジチ
オールなどのようなカチオン捕捉剤の添加が有効であ
る。また、ヒスチジンのイミダゾール保護基として用い
られる2,4-ジニトロフェニル基はチオフェノール処理に
より除去され、トリプトファンのインドール保護基とし
て用いられるホルミル基は上記の1,2-エタンジチオー
ル、1,4-ブタンジチオールなどの存在下の酸処理による
脱保護以外に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニア
などによるアルカリ処理によっても除去される。
【0026】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護ならびに保護基、およびその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などは公知の基または公知の手段
から適宜選択しうる。タンパク質のアミド体を得る別の
方法としては、例えば、まず、カルボキシ末端アミノ酸
のα−カルボキシル基をアミド化して保護した後、アミ
ノ基側にペプチド(タンパク質)鎖を所望の鎖長まで延
ばした後、該ペプチド鎖のN末端のα−アミノ基の保護
基のみを除いたタンパク質とC末端のカルボキシル基の
保護基のみを除去したタンパク質とを製造し、この両タ
ンパク質を上記したような混合溶媒中で縮合させる。縮
合反応の詳細については上記と同様である。縮合により
得られた保護タンパク質を精製した後、上記方法により
すべての保護基を除去し、所望の粗タンパク質を得るこ
とができる。この粗タンパク質は既知の各種精製手段を
駆使して精製し、主要画分を凍結乾燥することで所望の
タンパク質のアミド体を得ることができる。タンパク質
のエステル体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミ
ノ酸のα−カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合
しアミノ酸エステルとした後、タンパク質のアミド体と
同様にして、所望のタンパク質のエステル体を得ること
ができる。
【0027】本発明のタンパク質の部分ペプチドまたは
その塩は、自体公知のペプチドの合成法に従って、ある
いは本発明のタンパク質を適当なペプチダーゼで切断す
ることによって製造することができる。ペプチドの合成
法としては、例えば、固相合成法、液相合成法のいずれ
によっても良い。すなわち、本発明のタンパク質を構成
し得る部分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分とを縮
合させ、生成物が保護基を有する場合は保護基を脱離す
ることにより目的のペプチドを製造することができる。
公知の縮合方法や保護基の脱離としては、例えば、以下
の〜に記載された方法が挙げられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ ペプチド(The Peptide),
Academic Press, New York (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合成
広川書店 また、反応後は通常の精製法、たとえば、溶媒抽出・蒸
留・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィ
ー・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを
精製単離することができる。上記方法で得られる部分ペ
プチドが遊離体である場合は、公知の方法によって適当
な塩に変換することができるし、逆に塩で得られた場合
は、公知の方法によって遊離体に変換することができ
る。
【0028】本発明のタンパク質をコードするDNAを
用いて、例えば、公知の実験医学増刊「新PCRとその
応用」15(7)、1997記載の方法またはそれに準じた方法
により、本発明のタンパク質のmRNAを定量すること
ができる。本発明のタンパク質をコードするDNAとし
ては、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリー、前記
した細胞・組織由来のcDNA、前記した細胞・組織由
来のcDNAライブラリー、合成DNAのいずれでもよ
い。ライブラリーに使用するベクターは、バクテリオフ
ァージ、プラスミド、コスミド、ファージミドなどいず
れであってもよい。また、前記した細胞・組織よりtota
lRNAまたはmRNA画分を調製したものを用いて直
接Reverse Transcriptase Polymerase ChainReaction
(以下、RT-PCR法と略称する)によって増幅する
こともできる。具体的には、本発明のタンパク質をコー
ドするDNAとしては、例えば、配列番号:28または
配列番号:29で表わされる塩基配列を含有するDN
A、または配列番号:28または配列番号:29で表わ
される塩基配列とハイストリンジェントな条件下でハイ
ブリダイズする塩基配列を有し、本発明のタンパク質と
実質的に同質の活性(例、ステロール(好ましくはコレ
ステロール)結合活性など)を有するタンパク質をコー
ドするDNAであれば何れのものでもよい。 配列番
号:28または配列番号:29で表わされる塩基配列と
ハイブリダイズできるDNAとしては、例えば、配列番
号:28または配列番号:29で表わされる塩基配列と
約70%以上、好ましくは約80%以上、より好ましく
は約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性
を有する塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。
ただし、本発明のタンパク質をコードするDNAには、
配列番号:7で表わされる塩基配列に配列番号:39で
表わされる塩基配列を挿入した塩基配列を有するDNA
(ゲノミクス(Genomics),65,137−145,2
000)は含まれない。また、本発明のタンパク質をコ
ードするDNAから、配列番号:42で表わされる塩基
配列を有するDNAを除くのが好ましい。
【0029】ハイブリダイゼーションは、自体公知の方
法あるいはそれに準じる方法、例えば、モレキュラー・
クローニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook
etal., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記
載の方法などに従って行なうことができる。また、市販
のライブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記
載の方法に従って行なうことができる。より好ましく
は、ハイストリンジェントな条件に従って行なうことが
できる。該ハイストリンジェントな条件とは、例えば、
ナトリウム濃度が約19〜40mM、好ましくは約19
〜20mMで、温度が約50〜70℃、好ましくは約6
0〜65℃の条件を示す。特に、ナトリウム濃度が約1
9mMで温度が約65℃の場合が最も好ましい。より具
体的には、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列を含
有するタンパク質をコードするDNAとしては、配列番
号:28で表わされる塩基配列などが用いられ、配列番
号:16で表わされるアミノ酸配列を含有するタンパク
質をコードするDNAとしては、配列番号:29で表わ
される塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。ま
た、配列番号:8で表わされるアミノ酸配列を含有し、
配列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含有しない
タンパク質をコードするDNAとしては、配列番号:2
8で表わされる塩基配列を含有し、配列番号:39で表
わされる塩基配列を含有しないDNAなどが用いられ
る。さらに、(1)配列番号:9で表わされるアミノ酸
配列の第22番目〜第1332番目のアミノ酸配列を含
有するタンパク質をコードするDNAとしては、配列番
号:7で表される塩基配列の第64番目〜第3999番
目の塩基配列を含有するDNAなどが用いられ、(2)
配列番号:9で表わされるアミノ酸配列を含有するタン
パク質をコードするDNAとしては、配列番号:7で表
わされる塩基配列を含有するDNAなどが用いられ、
(3)配列番号:17で表わされるアミノ酸配列を含有
するタンパク質をコードするDNAとしては、配列番
号:15で表わされる塩基配列を含有するDNAなどが
用いられ、(4)配列番号:34で表わされるアミノ酸
配列を含有するタンパク質をコードするDNAとして
は、配列番号:32で表わされる塩基配列を含有するD
NAなどが用いられ、(5)配列番号:35で表わされ
るアミノ酸配列を含有するタンパク質をコードするDN
Aとしては、配列番号:33で表わされる塩基配列を含
有するDNAなどが用いられ、(6)配列番号:40で
表わされるアミノ酸配列を含有するタンパク質をコード
するDNAとしては、配列番号:41で表わされる塩基
配列を含有するDNAなどが用いられる。
【0030】本発明のタンパク質またはその部分ペプチ
ド(以下、本発明のタンパク質と略記する場合がある)
を完全にコードするDNAのクローニングの手段として
は、本発明のタンパク質の部分塩基配列を有する合成D
NAプライマーを用いてPCR法によって増幅するか、
または適当なベクターに組み込んだDNAを本発明のタ
ンパク質の一部あるいは全領域をコードするDNA断片
もしくは合成DNAを用いて標識したものとのハイブリ
ダイゼーションによって選別することができる。ハイブ
リダイゼーションの方法は、例えば、モレキュラー・ク
ローニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook e
t al., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載
の方法などに従って行なうことができる。また、市販の
ライブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載
の方法に従って行なうことができる。
【0031】DNAの塩基配列の変換は、公知のキッ
ト、例えば、MutanTM-G(宝酒造(株))、MutanTM-K
(宝酒造(株))などを用いて、Gupped duplex法やKun
kel法などの自体公知の方法あるいはそれらに準じる方
法に従って行なうことができる。クローン化されたタン
パク質をコードするDNAは目的によりそのまま、また
は所望により制限酵素で消化したり、リンカーを付加し
たりして使用することができる。該DNAはその5’末
端側に翻訳開始コドンとしてのATGを有し、また3’
末端側には翻訳終止コドンとしてのTAA、TGAまた
はTAGを有していてもよい。これらの翻訳開始コドン
や翻訳終止コドンは、適当な合成DNAアダプターを用
いて付加することもできる。本発明のタンパク質の発現
ベクターは、例えば、(イ)本発明のタンパク質をコー
ドするDNAから目的とするDNA断片を切り出し、
(ロ)該DNA断片を適当な発現ベクター中のプロモー
ターの下流に連結することにより製造することができ
る。
【0032】ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミ
ド(例、pBR322,pBR325,pUC12,p
UC13)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB11
0,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド
(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバ
クテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイル
ス,バキュロウイルスなどの動物ウイルスなどの他、p
A1−11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RS
V、pcDNAI/Neoなどが用いられる。本発明で
用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に用い
る宿主に対応して適切なプロモーターであればいかなる
ものでもよい。例えば、動物細胞を宿主として用いる場
合は、SRαプロモーター、SV40プロモーター、L
TRプロモーター、CMVプロモーター、HSV-TK
プロモーターなどが挙げられる。これらのうち、CMV
プロモーター、SRαプロモーターなどを用いるのが好
ましい。宿主がエシェリヒア属菌である場合は、trp
プロモーター、lacプロモーター、recAプロモー
ター、λPLプロモーター、lppプロモーターなど
が、宿主がバチルス属菌である場合は、SPO1プロモ
ーター、SPO2プロモーター、penPプロモーター
など、宿主が酵母である場合は、PHO5プロモータ
ー、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADH
プロモーターなどが好ましい。宿主が昆虫細胞である場
合は、ポリヘドリンプロモーター、P10プロモーター
などが好ましい。
【0033】発現ベクターには、以上の他に、所望によ
りエンハンサー、スプライシングシグナル、ポリA付加
シグナル、選択マーカー、SV40複製オリジン(以
下、SV40oriと略称する場合がある)などを含有
しているものを用いることができる。選択マーカーとし
ては、例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、dhfr
と略称する場合がある)遺伝子〔メソトレキセート(M
TX)耐性〕、アンピシリン耐性遺伝子(以下、Amp
rと略称する場合がある)、ネオマイシン耐性遺伝子
(以下、Neorと略称する場合がある、G418耐
性)等が挙げられる。特に、CHO(dhfr-)細胞
を用いてdhfr遺伝子を選択マーカーとして使用する
場合、目的遺伝子をチミジンを含まない培地によっても
選択できる。また、必要に応じて、宿主に合ったシグナ
ル配列を、本発明のタンパク質のN端末側に付加する。
宿主がエシェリヒア属菌である場合は、PhoA・シグナ
ル配列、OmpA・シグナル配列などが、宿主がバチルス
属菌である場合は、α−アミラーゼ・シグナル配列、サ
ブチリシン・シグナル配列などが、宿主が酵母である場
合は、MFα・シグナル配列、SUC2・シグナル配列
など、宿主が動物細胞である場合には、インシュリン・
シグナル配列、α−インターフェロン・シグナル配列、
抗体分子・シグナル配列などがそれぞれ利用できる。こ
のようにして構築された本発明のタンパク質をコードす
るDNAを含有するベクターを用いて、形質転換体を製
造することができる。
【0034】宿主としては、例えば、エシェリヒア属
菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞な
どが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、
エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・DH
1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),60巻,160
(1968)〕,JM103〔ヌクイレック・アシッズ・
リサーチ,(Nucleic Acids Research),9巻,309
(1981)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biolog
y)〕,120巻,517(1978)〕,HB101
〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,4
1巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティック
ス(Genetics),39巻,440(1954)〕などが用
いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・
ズブチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジー
ン,24巻,255(1983)〕,207−21〔ジャ
ーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of Bioch
emistry),95巻,87(1984)〕などが用いられ
る。酵母としては、例えば、サッカロマイセス セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)AH22,AH22
-,NA87−11A,DKD−5D,20B−1
2、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccharomy
ces pombe)NCYC1913,NCYC2036、ピ
キア パストリス(Pichia pastoris)などが用いられ
る。
【0035】昆虫細胞としては、例えば、ウイルスがA
cNPVの場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodop
tera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia ni
の中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のH
igh FiveTM 細胞、Mamestrabrassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mor
i N;BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞とし
ては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf21
細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In Viv
o),13, 213-217,(1977))などが用いられる。昆虫とし
ては、例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田
ら、ネイチャー(Nature),315巻,592(198
5)〕。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−
7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、
CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニーズ
ハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhfr-)細
胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−20,マウ
スミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細胞などが
用いられる。
【0036】エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレキ
ュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Mole
cular & General Genetics),168巻,111(19
79)などに記載の方法に従って行なうことができる。
酵母を形質転換するには、例えば、メッソズ・イン・エ
ンザイモロジー(Methods in Enzymology),194
巻,182−187(1991)、プロシージングズ・
オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシ
イズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA),75巻,1929(1978)などに記載
の方法に従って行なうことができる。昆虫細胞または昆
虫を形質転換するには、例えば、バイオ/テクノロジー
(Bio/Technology),6, 47-55(1988))などに記載の方
法に従って行なうことができる。動物細胞を形質転換す
るには、例えば、細胞工学別冊8新細胞工学実験プロト
コール.263−267(1995)(秀潤社発行)、
ヴィロロジー(Virology),52巻,456(1973)
に記載の方法に従って行なうことができる。このように
して、タンパク質をコードするDNAを含有する発現ベ
クターで形質転換された形質転換体が得られる。宿主が
エシェリヒア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培
養する際、培養に使用される培地としては液体培地が適
当であり、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素
源、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源
としては、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性
澱粉、ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニ
ウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプト
ン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液な
どの無機または有機物質、無機物としては、例えば、塩
化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシ
ウムなどが挙げられる。また、酵母エキス、ビタミン
類、生長促進因子などを添加してもよい。培地のpHは
約5〜8が望ましい。
【0037】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンツ・イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journa
l of Experiments in Molecular Genetics),431−
433,Cold Spring Harbor Laboratory, New York1
972〕が好ましい。ここに必要によりプロモーターを
効率よく働かせるために、例えば、3β−インドリル
アクリル酸のような薬剤を加えることができる。宿主が
エシェリヒア属菌の場合、培養は通常約15〜43℃で
約3〜24時間行ない、必要により、通気や撹拌を加え
ることもできる。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通
常約30〜40℃で約6〜24時間行ない、必要により
通気や撹拌を加えることもできる。宿主が酵母である形
質転換体を培養する際、培地としては、例えば、バーク
ホールダー(Burkholder)最小培地〔Bostian, K. L.
ら、「プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),77巻,45
05(1980)〕や0.5%カザミノ酸を含有するSD
培地〔Bitter, G. A. ら、「プロシージングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・
オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA),81巻,5330(1984)〕が挙げられ
る。培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培
養は通常約20℃〜35℃で約24〜72時間行ない、
必要に応じて通気や撹拌を加える。
【0038】宿主が昆虫細胞または昆虫である形質転換
体を培養する際、培地としては、Grace's Insect Mediu
m(Grace, T.C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(196
2))に非動化した10%ウシ血清等の添加物を適宜加え
たものなどが用いられる。培地のpHは約6.2〜6.
4に調整するのが好ましい。培養は通常約27℃で約3
〜5日間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿
主が動物細胞である形質転換体を培養する際、培地とし
ては、例えば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM
培地〔サイエンス(Science),122巻,501(19
52)〕,DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),
8巻,396(1959)〕,RPMI 1640培地
〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・ア
ソシエーション(The Journal of the American Medica
l Association)199巻,519(1967)〕,19
9培地〔プロシージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フ
ォー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proceeding o
fthe Society for the Biological Medicine),73
巻,1(1950)〕などが用いられる。pHは約6〜8
であるのが好ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約
15〜60時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加え
る。以上のようにして、形質転換体の細胞内、形質膜ま
たは細胞外に本発明のタンパク質を生成せしめることが
できる。
【0039】上記培養物から本発明のタンパク質を分離
精製するには、例えば、下記の方法により行なうことが
できる。本発明のタンパク質を培養菌体あるいは細胞か
ら抽出するに際しては、培養後、公知の方法で菌体ある
いは細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、超音
波、リゾチームおよび/または凍結融解などによって菌
体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ過により
タンパク質の粗抽出液を得る方法などが適宜用いられ
る。緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどの蛋白質変
性剤や、トリトンX−100TMなどの界面活性剤が含ま
れていてもよい。培養液中にタンパク質が分泌される場
合には、培養終了後、それ自体公知の方法で菌体あるい
は細胞と上清とを分離し、上清を集める。このようにし
て得られた培養上清、あるいは抽出液中に含まれるタン
パク質の精製は、自体公知の分離・精製法を適切に組み
合わせて行なうことができる。これらの公知の分離、精
製法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用す
る方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主として
分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフ
ィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニティーク
ロマトグラフィーなどの特異的新和性を利用する方法、
逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利
用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差を利用
する方法などが用いられる。
【0040】かくして得られるタンパク質が遊離体で得
られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準じる
方法によって塩に変換することができ、逆に塩で得られ
た場合には自体公知の方法あるいはそれに準じる方法に
より、遊離体または他の塩に変換することができる。な
お、組換え体が産生するタンパク質を、精製前または精
製後に適当な蛋白修飾酵素を作用させることにより、任
意に修飾を加えたり、ポリペプチドを部分的に除去する
こともできる。蛋白修飾酵素としては、例えば、トリプ
シン、キモトリプシン、アルギニルエンドペプチダー
ゼ、プロテインキナーゼ、グリコシダーゼなどが用いら
れる。かくして生成する本発明のタンパク質またはその
塩の活性は、標識したステロール(好ましくはコレステ
ロール)との結合実験および特異抗体を用いたエンザイ
ムイムノアッセイなどにより測定することができる。
【0041】本発明のタンパク質またはその塩に対する
抗体は、本発明のタンパク質またはその塩を認識し得る
抗体であれば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗
体の何れであってもよい。本発明のタンパク質またはそ
の塩(以下、本発明のタンパク質と略記する場合があ
る)に対する抗体は、本発明のタンパク質を抗原として
用い、自体公知の抗体または抗血清の製造法に従って製
造することができる。
【0042】〔モノクローナル抗体の作製〕 (a)モノクロナール抗体産生細胞の作製 本発明のタンパク質は、哺乳動物に対して投与により抗
体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、希釈剤と
ともに投与される。投与に際して抗体産生能を高めるた
め、完全フロイントアジュバントや不完全フロイントア
ジュバントを投与してもよい。投与は通常2〜6週毎に
1回ずつ、計2〜10回程度行なわれる。用いられる哺
乳動物としては、例えば、サル、ウサギ、イヌ、モルモ
ット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギが挙げられるが、
マウスおよびラットが好ましく用いられる。モノクロー
ナル抗体産生細胞の作製に際しては、抗原を免疫された
温血動物、例えば、マウスから抗体価の認められた個体
を選択し最終免疫の2〜5日後に脾臓またはリンパ節を
採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と
融合させることにより、モノクローナル抗体産生ハイブ
リドーマを調製することができる。抗血清中の抗体価の
測定は、例えば、後記の標識化タンパク質と抗血清とを
反応させたのち、抗体に結合した標識剤の活性を測定す
ることにより行なうことができる。融合操作は既知の方
法、例えば、ケーラーとミルスタインの方法〔ネイチャ
ー(Nature)、256巻、495頁(1975年)〕に
従い実施することができる。融合促進剤としては、例え
ば、ポリエチレングリコール(PEG)やセンダイウィ
ルスなどが挙げられるが、好ましくはPEGが用いられ
る。骨髄腫細胞としては、例えば、NS−1、P3U
1、SP2/0などが挙げられるが、P3U1が好まし
く用いられる。用いられる抗体産生細胞(脾臓細胞)数
と骨髄腫細胞数との好ましい比率は1:1〜20:1程
度であり、PEG(好ましくは、PEG1000〜PE
G6000)が10〜80%程度の濃度で添加され、約
20〜40℃、好ましくは約30〜37℃で約1〜10
分間インキュベートすることにより効率よく細胞融合を
実施できる。
【0043】モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの
スクリーニングには種々の方法が使用できるが、例え
ば、タンパク質の抗原を直接あるいは担体とともに吸着
させた固相(例、マイクロプレート)にハイブリドーマ
培養上清を添加し、次に放射性物質や酵素などで標識し
た抗免疫グロブリン抗体(細胞融合に用いられる細胞が
マウスの場合、抗マウス免疫グロブリン抗体が用いられ
る)またはプロテインAを加え、固相に結合したモノク
ローナル抗体を検出する方法、抗免疫グロブリン抗体ま
たはプロテインAを吸着させた固相にハイブリドーマ培
養上清を添加し、放射性物質や酵素などで標識したタン
パク質を加え、固相に結合したモノクローナル抗体を検
出する方法などが挙げられる。モノクローナル抗体の選
別は、自体公知あるいはそれに準じる方法に従って行な
うことができるが、通常はHAT(ヒポキサンチン、ア
ミノプテリン、チミジン)を添加した動物細胞用培地な
どで行なうことができる。選別および育種用培地として
は、ハイブリドーマが生育できるものならばどのような
培地を用いても良い。例えば、1〜20%、好ましくは
10〜20%の牛胎児血清を含むRPMI 1640培
地、1〜10%の牛胎児血清を含むGIT培地(和光純
薬工業(株))またはハイブリドーマ培養用無血清培地
(SFM−101、日水製薬(株))などを用いること
ができる。培養温度は、通常20〜40℃、好ましくは
約37℃である。培養時間は、通常5日〜3週間、好ま
しくは1週間〜2週間である。培養は、通常5%炭酸ガ
ス下で行なうことができる。ハイブリドーマ培養上清の
抗体価は、上記の抗血清中の抗体価の測定と同様にして
測定できる。
【0044】(b)モノクロナール抗体の精製 モノクローナル抗体の分離精製は、通常のポリクローナ
ル抗体の分離精製と同様に免疫グロブリンの分離精製法
〔例、塩析法、アルコール沈殿法、等電点沈殿法、電気
泳動法、イオン交換体(例、DEAE)による吸脱着
法、超遠心法、ゲルろ過法、抗原結合固相またはプロテ
インAあるいはプロテインGなどの活性吸着剤により抗
体のみを採取し、結合を解離させて抗体を得る特異的精
製法〕に従って行なうことができる。
【0045】〔ポリクローナル抗体の作製〕本発明のポ
リクローナル抗体は、それ自体公知あるいはそれに準じ
る方法にしたがって製造することができる。例えば、免
疫抗原(タンパク質の抗原)とキャリアー蛋白質との複
合体をつくり、上記のモノクローナル抗体の製造法と同
様に哺乳動物に免疫を行ない、該免疫動物から本発明の
タンパク質に対する抗体含有物を採取して、抗体の分離
精製を行なうことにより製造できる。哺乳動物を免疫す
るために用いられる免疫抗原とキャリアー蛋白質との複
合体に関し、キャリアー蛋白質の種類およびキャリアー
とハプテンとの混合比は、キャリアーに架橋させて免疫
したハプテンに対して抗体が効率良くできれば、どの様
なものをどの様な比率で架橋させてもよいが、例えば、
ウシ血清アルブミン、ウシサイログロブリン、キーホー
ル・リンペット・ヘモシアニン等を重量比でハプテン1
に対し、約0.1〜20、好ましくは約1〜5の割合で
カプルさせる方法が用いられる。また、ハプテンとキャ
リアーのカプリングには、種々の縮合剤を用いることが
できるが、グルタルアルデヒドやカルボジイミド、マレ
イミド活性エステル、チオール基、ジチオビリジル基を
含有する活性エステル試薬等が用いられる。縮合生成物
は、温血動物に対して、抗体産生が可能な部位にそれ自
体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。投与に際
して抗体産生能を高めるため、完全フロイントアジュバ
ントや不完全フロイントアジュバントを投与してもよ
い。投与は、通常約2〜6週毎に1回ずつ、計約3〜1
0回程度行なうことができる。ポリクローナル抗体は、
上記の方法で免疫された哺乳動物の血液、腹水など、好
ましくは血液から採取することができる。抗血清中のポ
リクローナル抗体価の測定は、上記の血清中の抗体価の
測定と同様にして測定できる。ポリクローナル抗体の分
離精製は、上記のモノクローナル抗体の分離精製と同様
の免疫グロブリンの分離精製法に従って行なうことがで
きる。
【0046】本発明に従えば、タンパク質遺伝子の複製
又は発現を阻害することのできるアンチセンスポリヌク
レオチドを、クローン化したあるいは決定されたタンパ
ク質をコードするDNAの塩基配列情報に基づき設計
し、合成しうる。そうしたポリペプチドは、タンパク質
遺伝子のmRNAとハイブリダイズすることができ、該
RNAの合成又は機能を阻害することができるか、ある
いはタンパク質をコードするRNAとの相互作用を介し
てタンパク質遺伝子の発現を調節・制御することができ
る。タンパク質をコードするRNAの選択された配列に
相補的なDNA、及びタンパク質をコードするRNAと
特異的にハイブリダイズすることができるDNAは、生
体内及び生体外でタンパク質遺伝子の発現を調節・制御
するのに有用であり、また病気などの治療又は診断に有
用である。「対応する」とは、遺伝子を含めたヌクレオ
チド又は核酸の特定の配列に相同性を有するあるいは相
補的であることを意味する。ヌクレオチド又は核酸とペ
プチドまたはタンパク質との間で「対応する」とは、ヌ
クレオチド(核酸)の配列又はその相補体から誘導され
る指令にあるペプチド(蛋白質)のアミノ酸を通常指し
ている。タンパク質遺伝子の5’端ヘアピンループ、
5’端6−ベースペア・リピート、5’端非翻訳領域、
ポリペプチド翻訳開始コドン、蛋白質コード領域、OR
F翻訳開始コドン、3’端非翻訳領域、3’端パリンド
ローム領域、及び3’端ヘアピンループは好ましい対象
領域として選択しうるが、タンパク質遺伝子内の如何な
る領域も対象として選択しうる。
【0047】目的核酸と、対象領域の少なくとも一部に
相補的なポリヌクレオチド、例えば、対象物とハイブリ
ダイズすることができるポリヌクレオチド、「アンチセ
ンス」であるということができる。アンチセンス・ポリ
ヌクレオチドは、2−デオキシ−D−リボースを含有し
ているポリデオキシヌクレオチド、D−リボースを含有
しているポリデオキシヌクレオチド、プリン又はピリミ
ジン塩基のN−グリコシドであるその他のタイプのポリ
ヌクレオチド、あるいは非ヌクレオチド骨格を有するそ
の他のポリマー(例えば、市販の蛋白質核酸及び合成配
列特異的な核酸ポリマー)又は特殊な結合を含有するそ
の他のポリマー(但し、該ポリマーはDNAやRNA中
に見出されるような塩基のペアリングや塩基の付着を許
容する配置をもつヌクレオチドを含有する)などが挙げ
られる。それらは、2本鎖DNA、1本鎖DNA、2本
鎖RNA、1本鎖RNA、さらにDNA:RNAハイブ
リッドであることができ、さらに非修飾ポリヌクレオチ
ド(又は非修飾オリゴヌクレオチド)、さらには公知の
修飾の付加されたもの、例えば当該分野で知られた標識
のあるもの、キャップの付いたもの、メチル化されたも
の、1個以上の天然のヌクレオチドを類縁物で置換した
もの、分子内ヌクレオチド修飾のされたもの、例えば非
荷電結合(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエ
ステル、ホスホルアミデート、カルバメートなど)を持
つもの、電荷を有する結合又は硫黄含有結合(例えば、
ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートなど)を持
つもの、例えば蛋白質(ヌクレアーゼ、ヌクレアーゼ・
インヒビター、トキシン、抗体、シグナルペプチド、ポ
リ−L−リジンなど)や糖(例えば、モノサッカライド
など)などの側鎖基を有しているもの、インターカレン
ト化合物(例えば、アクリジン、プソラレンなど)を持
つもの、キレート化合物(例えば、金属、放射活性をも
つ金属、ホウ素、酸化性の金属など)を含有するもの、
アルキル化剤を含有するもの、修飾された結合を持つも
の(例えば、αアノマー型の核酸など)であってもよ
い。ここで「ヌクレオシド」、「ヌクレオチド」及び
「核酸」とは、プリン及びピリミジン塩基を含有するの
みでなく、修飾されたその他の複素環型塩基をもつよう
なものを含んでいて良い。こうした修飾物は、メチル化
されたプリン及びピリミジン、アシル化されたプリン及
びピリミジン、あるいはその他の複素環を含むものであ
ってよい。修飾されたヌクレオチド及び修飾されたヌク
レオチドはまた糖部分が修飾されていてよく、例えば1
個以上の水酸基がハロゲンとか、脂肪族基などで置換さ
れていたり、あるいはエーテル、アミンなどの官能基に
変換されていてよい。
【0048】本発明のアンチセンス・ポリヌクレオチド
(核酸)は、RNA、DNA、あるいは修飾された核酸
(RNA、DNA)である。修飾された核酸の具体例と
しては核酸の硫黄誘導体やチオホスフェート誘導体、そ
してポリヌクレオシドアミドやオリゴヌクレオシドアミ
ドの分解に抵抗性のものが挙げられるが、それに限定さ
れるものではない。本発明のアンチセンス核酸は次のよ
うな方針で好ましく設計されうる。すなわち、細胞内で
のアンチセンス核酸をより安定なものにする、アンチセ
ンス核酸の細胞透過性をより高める、目標とするセンス
鎖に対する親和性をより大きなものにする、そしてもし
毒性があるならアンチセンス核酸の毒性をより小さなも
のにする。こうして修飾は当該分野で数多く知られてお
り。例えば J. Kawakami et al.,Pharm Tech Japan, Vo
l. 8, pp.247, 1992; Vol. 8, pp.395, 1992; S. T. Cr
ooke et al. ed., Antisense Research and Applicatio
ns, CRC Press, 1993 などに開示がある。本発明のアン
チセンス核酸は、変化せしめられたり、修飾された糖、
塩基、結合を含有していて良く、リポゾーム、ミクロス
フェアのような特殊な形態で供与されたり、遺伝子治療
により適用されたり、付加された形態で与えられること
ができうる。こうして付加形態で用いられるものとして
は、リン酸基骨格の電荷を中和するように働くポリリジ
ンのようなポリカチオン体、細胞膜との相互作用を高め
たり、核酸の取込みを増大せしめるような脂質(例え
ば、ホスホリピド、コレステロールなど)といった粗水
性のものが挙げられる。付加するに好ましい脂質として
は、コレステロールやその誘導体(例えば、コレステリ
ルクロロホルメート、コール酸など)が挙げられる。こ
うしたものは、核酸の3’端あるいは5’端に付着させ
ることができ、塩基、糖、分子内ヌクレオシド結合を介
して付着させることができうる。その他の基としては、
核酸の3’端あるいは5’端に特異的に配置されたキャ
ップ用の基で、エキソヌクレアーゼ、RNaseなどの
ヌクレアーゼによる分解を阻止するためのものが挙げら
れる。こうしたキャップ用の基としては、ポリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコールなどのグリコー
ルをはじめとした当該分野で知られた水酸基の保護基が
挙げられるが、それに限定されるものではない。本発明
のDNAに実質的に相補的な塩基配列とは、例えば、本
発明のDNAに相補的な塩基配列(すなわち、本発明の
DNAの相補鎖)の全塩基配列あるいは部分塩基配列と
約70%以上、好ましくは約80%以上、より好ましく
は約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性
を有する塩基配列等が挙げられる。特に、本発明のDN
Aの相補鎖の全塩基配列うち、本発明のポリペプチドの
N末端部位をコードする部分の塩基配列(例えば、開始
コドン付近の塩基配列等)の相補鎖と約70%以上、好
ましくは約80%以上、より好ましくは約90%以上、
最も好ましくは約95%以上の相同性を有するアンチセ
ンスDNAが好適である。これらのアンチセンスDNA
は、公知のDNA合成装置等を用いて製造することがで
きる。アンチセンス核酸の阻害活性は、本発明の形質転
換体、本発明の生体内や生体外の遺伝子発現系、あるい
はタンパク質の生体内や生体外の翻訳系を用いて調べる
ことができる。該核酸それ自体公知の各種の方法で細胞
に適用できる。
【0049】本発明のタンパク質(配列番号:9で表わ
されるアミノ酸配列に配列番号:38で表わされるアミ
ノ酸配列が挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質も
含む)および該タンパク質をコードするDNAは、
(1)本発明のタンパク質の機能不全に関連する疾患の
予防および/または治療剤、(2)遺伝子診断剤、
(3)本発明のタンパク質の発現量を変化させる化合物
またはその塩のスクリーニング方法、(4)本発明のタ
ンパク質の発現量を変化させる化合物またはその塩を含
有する各種疾病の予防および/または治療剤、(5)本
発明のタンパク質のステロール感知能を変化させる化合
物またはその塩のスクリーニング方法、(6)本発明の
タンパク質のステロール感知能を変化させる化合物また
はその塩を含有する各種疾病の予防および/または治療
剤、(7)本発明のタンパク質の定量、(8)本発明の
タンパク質に対する抗体による中和、(9)本発明のタ
ンパク質をコードするDNAを有する非ヒト動物の作製
などに用いることができる。
【0050】特に、本発明の組換え型タンパク質の発現
系を用いたスクリーニング法を用いることによって、本
発明のタンパク質のステロール感知能を変化させる化合
物またはその塩(以下、化合物と略記することがある)
をスクリーニングすることができ、該化合物を各種疾病
の予防・治療剤などとして使用することができる。本発
明のタンパク質をコードするDNA(以下、本発明のD
NAと略記する場合がある)および本発明のタンパク質
に対する抗体(以下、本発明の抗体と略記する場合があ
る)の用途について、以下に具体的に説明する。
【0051】(1)本発明のタンパク質の機能不全に関
連する疾患の予防および/または治療剤 本発明のタンパク質または該タンパク質をコードす
るDNAを、本発明のタンパク質の機能不全に関連する
疾患の予防および/または治療剤などの医薬として使用
することができる。例えば、生体内において本発明のタ
ンパク質が減少しているためにステロールを感知するこ
とが期待できない(該タンパク質の欠乏症)患者がいる
場合に、本発明のタンパク質を該患者に投与し該タン
パク質の量を補充したり、(イ)本発明のタンパク質
をコードするDNAを該患者に投与し発現させることに
よって、あるいは(ロ)対象となる細胞に本発明のタン
パク質をコードするDNAを挿入し発現させた後に、該
細胞を該患者に移植することなどによって、患者の体内
におけるタンパク質の量を増加させ、該タンパク質の作
用を充分に発揮させることができる。即ち、本発明のタ
ンパク質をコードするDNAは、安全で低毒性な本発明
のタンパク質の機能不全に関連する疾患の予防および/
または治療剤として有用である。本発明のタンパク質
は、ニーマンピックタイプC症の原因遺伝子とされるN
PC1および発生・分化のシグナル分子とされるPatche
d及びコレステロール生合成系の律速酵素であるHMG-CoA
Reductaseおよび脂肪酸合成系、コレステロール合成
系、およびそれらの異化代謝系を支配する主要な転写調
節物質であるSCAPの配列と約20%以上のホモロジーを
有する部分配列を含有しており、また上記4種のタンパ
クの中で、この部分配列にホモロジーを有する配列はSS
D配列と考えられている。[ Current Opinion in Struct
ural Biology, 8, 435-439 (1998) ]。このことから、
本発明のタンパク質は上記4種と同様に、ステロール濃
度を感知する機能を有していることが予想され、すなわ
ち、高脂血症、動脈硬化などの脂質代謝性疾患の予防お
よび/または治療に有用である。また、本発明のタンパ
ク質と40%以上のホモロジーを有するNPC1の機能とし
ては、細胞内の脂質輸送を制御することが提唱されてい
る[Current Opinion in Lipidology, 9, 131-135 (199
8)]。従って、NPC1と相同性が認められる本発明の
タンパク質は、細胞内の脂質輸送を制御することが予想
され、各種の脂質代謝異常症、循環器疾患、中枢性疾
患、呼吸器疾患、消化器疾患・肝/胆/膵疾患・内分泌疾
患の予防および/または治療に有用である。本発明のタ
ンパク質を上記予防・治療剤として使用する場合は、常
套手段に従って製剤化することができる。一方、本発明
のタンパク質をコードするDNA(以下、本発明のDN
Aと略記する場合がある)を上記予防・治療剤として使
用する場合は、本発明のDNAを単独あるいはレトロウ
イルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノウイ
ルスアソシエーテッドウイルスベクターなどの適当なベ
クターに挿入した後、常套手段に従って実施することが
できる。本発明のDNAは、そのままで、あるいは摂取
促進のための補助剤とともに、遺伝子銃やハイドロゲル
カテーテルのようなカテーテルによって投与できる。例
えば、本発明のタンパク質または本発明のDNAは、必
要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エリキシル
剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、あるいは
水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性
溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使
用できる。例えば、本発明のタンパク質または本発明の
DNAを生理学的に認められる公知の担体、香味剤、賦
形剤、ベヒクル、防腐剤、安定剤、結合剤などとともに
一般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で
混和することによって製造することができる。これら製
剤における有効成分量は指示された範囲の適当な用量が
得られるようにするものである。
【0052】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、上記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80TM、HCO−50)などと併用してもよい。油性液
としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いられ、溶
解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール
などと併用してもよい。
【0053】また、上記予防・治療剤は、例えば、緩衝
剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝
液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸
プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミ
ン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、
ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸化防止剤な
どと配合してもよい。調製された注射液は通常、適当な
アンプルに充填される。このようにして得られる製剤は
安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。本発明のタンパク質の投与量は、投与対象、対象臓
器、症状、投与方法などにより差異はあるが、経口投与
の場合、一般的に例えば、高脂血症患者(60kgとし
て)においては、一日につき約0.1mg〜100m
g、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましくは約
1.0〜20mgである。非経口的に投与する場合は、
その1回投与量は投与対象、対象臓器、症状、投与方法
などによっても異なるが、例えば、注射剤の形では通常
例えば、高脂血症患者(60kgとして)においては、
一日につき約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。本発明のDNAの投与量は、投与対
象、対象臓器、症状、投与方法などにより差異はある
が、経口投与の場合、一般的に例えば、高脂血症患者
(60kgとして)においては、一日につき約0.1m
g〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、より
好ましくは約1.0〜20mgである。非経口的に投与
する場合は、その1回投与量は投与対象、対象臓器、症
状、投与方法などによっても異なるが、例えば、注射剤
の形では通常例えば、高脂血症患者(60kgとして)
においては、一日につき約0.01〜30mg程度、好
ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するのが好
都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに換算
した量を投与することができる。
【0054】(2)遺伝子診断剤 本発明のDNAは、プローブとして使用することによ
り、ヒトまたは哺乳動物(例えば、ラット、マウス、ウ
サギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に
おける本発明のタンパク質またはその部分ペプチドをコ
ードするDNAまたはmRNAの異常(遺伝子異常)を
検出することができるので、例えば、該DNAまたはm
RNAの損傷、突然変異あるいは発現低下や、該DNA
またはmRNAの増加あるいは発現過多などの遺伝子診
断剤として有用である。本発明のDNAを用いる上記の
遺伝子診断は、例えば、自体公知のノーザンハイブリダ
イゼーションやPCR−SSCP法(ゲノミックス(Ge
nomics),第5巻,874〜879頁(1989年)、
プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー
・オブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Procee
dings ofthe National Academy of Sciences of the Un
ited States of America),第86巻,2766〜27
70頁(1989年))などにより実施することができ
る。
【0055】(3)本発明のタンパク質またはその部分
ペプチドの発現量を変化させる化合物のスクリーニング
方法 本発明のDNAは、プローブとして用いることにより、
本発明のタンパク質またはその部分ペプチドの発現量を
変化させる化合物のスクリーニングに用いることができ
る。すなわち本発明は、例えば、(i)非ヒト哺乳動物
の血液、特定の臓器、臓器から単離した組織もし
くは細胞、または(ii)形質転換体等に含まれる本発明
のタンパク質またはその部分ペプチドのmRNA量を測
定することによる、本発明のタンパク質またはその部分
ペプチドの発現量を変化させる化合物のスクリーニング
方法を提供する。
【0056】本発明のタンパク質のmRNA量の測定は
具体的には以下のようにして行なう。 (i)正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物(例え
ば、マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネ
コ、イヌ、サルなど、より具体的には痴呆ラット、肥満
マウス、動脈硬化ウサギ、担癌マウスなど)に対して、
薬剤(例えば、抗痴呆薬、血圧低下薬、抗癌剤、抗肥満
薬など)あるいは物理的ストレス(例えば、浸水ストレ
ス、電気ショック、明暗、低温など)などを与え、一定
時間経過した後に、血液、あるいは特定の臓器(例え
ば、脳、肝臓、腎臓など)、または臓器から単離した組
織、あるいは細胞を得る。得られた細胞に含まれる本発
明のタンパク質のmRNAは、例えば、通常の方法によ
り細胞等からmRNAを抽出し、例えばTaqManPCRなど
の手法を用いることにより定量することができ、自体公
知の手段によりノザンブロットを行うことにより解析す
ることもできる。 (ii)本発明のタンパク質を発現する形質転換体を前述
の方法に従い作製し、該形質転換体に含まれる本発明の
タンパク質のmRNAを同様にして定量、解析すること
ができる。
【0057】本発明のタンパク質の発現量を変化させる
化合物のスクリーニングは、(i)正常あるいは疾患モ
デル非ヒト哺乳動物に対して、薬剤あるいは物理的スト
レスなどを与える一定時間前(30分前ないし24時間
前、好ましくは30分前ないし12時間前、より好まし
くは1時間前ないし6時間前)もしくは一定時間後(3
0分後ないし3日後、好ましくは1時間後ないし2日
後、より好ましくは1時間後ないし24時間後)、また
は薬剤あるいは物理的ストレスと同時に被検化合物を投
与し、投与後一定時間経過後(30分後ないし3日後、
好ましくは1時間後ないし2日後、より好ましくは1時
間後ないし24時間後)、細胞に含まれる本発明のタン
パク質のmRNA量を定量、解析することにより行なう
ことができ、(ii)形質転換体を常法に従い培養する際
に被検化合物を培地中に混合させ、一定時間培養後(1
日後ないし7日後、好ましくは1日後ないし3日後、よ
り好ましくは2日後ないし3日後)、該形質転換体に含
まれる本発明のタンパク質のmRNA量を定量、解析す
ることにより行なうことができる。
【0058】本発明のスクリーニング方法を用いて得ら
れる化合物は、本発明のタンパク質の発現量を変化させ
る作用を有する化合物であり、具体的には、(イ)本発
明のタンパク質の発現量を増加させることにより、本発
明のタンパク質を介する細胞刺激活性(例えば、アラキ
ドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、
細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトー
ルリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸
化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進する活
性または抑制する活性など)を増強させる化合物、
(ロ)本発明のタンパク質の発現量を減少させることに
より、該細胞刺激活性を減弱させる化合物である。該化
合物としては、ペプチド、タンパク、非ペプチド性化合
物、合成化合物、発酵生産物などが挙げられ、これら化
合物は新規な化合物であってもよいし、公知の化合物で
あってもよい。該細胞刺激活性を増強させる化合物は、
本発明のタンパク質等の生理活性を増強するための安全
で低毒性な医薬として有用である。該細胞刺激活性を減
弱させる化合物は、本発明のタンパク質等の生理活性を
減少させるための安全で低毒性な医薬として有用であ
る。
【0059】本発明のスクリーニング方法を用いて得ら
れる化合物を医薬組成物として使用する場合、常套手段
に従って実施することができる。例えば、上記した本発
明のタンパク質を含有する医薬と同様にして、錠剤、カ
プセル剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤、無菌性
溶液、懸濁液剤などとすることができる。このようにし
て得られる製剤は安全で低毒性であるので、例えば、ヒ
トや哺乳動物(例えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツ
ジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与
することができる。該化合物の投与量は、投与対象、対
象臓器、症状、投与方法などにより差異はあるが、経口
投与の場合、一般的に例えば、高脂血症患者(60kg
として)においては、一日につき約0.1〜100m
g、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましくは約
1.0〜20mgである。非経口的に投与する場合は、
その1回投与量は投与対象、対象臓器、症状、投与方法
などによっても異なるが、例えば、注射剤の形では通常
例えば、高脂血症患者(60kgとして)においては、
一日につき約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。
【0060】(4)本発明のタンパク質の発現量を変化
させる化合物を含有する各種疾病の予防および/または
治療剤 本発明のタンパク質は前述のとおり、細胞内脂質の代謝
・転送など生体内で何らかの重要な役割を果たしている
と考えられる。従って、本発明のタンパク質の発現量を
変化させる化合物は、本発明のタンパク質の機能の亢進
または不全に関連する疾患の予防および/または治療剤
として用いることができる。特に、本発明のタンパク質
の発現量を増加させる化合物は脂質代謝疾患に関連する
種々の疾患、例えば、糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、
高脂血症または神経障害などの疾患(特に、動脈硬化
症、高脂血症など)の予防および/または治療剤として
用いることができる。該化合物を本発明のタンパク質の
機能の亢進または不全に関連する疾患の予防および/ま
たは治療剤として使用する場合は、常套手段に従って製
剤化することができる。例えば、該化合物は、必要に応
じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、マ
イクロカプセル剤などとして経口的に、あるいは水もし
くはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性溶液、
または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使用でき
る。例えば、該化合物を生理学的に認められる公知の担
体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定剤、結合
剤などとともに一般に認められた製剤実施に要求される
単位用量形態で混和することによって製造することがで
きる。これら製剤における有効成分量は指示された範囲
の適当な用量が得られるようにするものである。
【0061】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、上記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80TM、HCO−50)などと併用してもよい。油性液
としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いられ、溶
解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール
などと併用してもよい。
【0062】また、上記予防・治療剤は、例えば、緩衝
剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝
液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸
プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミ
ン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、
ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸化防止剤な
どと配合してもよい。調製された注射液は通常、適当な
アンプルに充填される。このようにして得られる製剤は
安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。該化合物の投与量は、投与対象、対象臓器、症状、
投与方法などにより差異はあるが、経口投与の場合、一
般的に例えば、高脂血症患者(60kgとして)におい
ては、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約
1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg
である。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異
なるが、例えば、注射剤の形では通常例えば、高脂血症
患者(60kgとして)においては、一日につき約0.
01〜30mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程
度、より好ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射
により投与するのが好都合である。他の動物の場合も、
60kg当たりに換算した量を投与することができる。
【0063】(5)本発明のタンパク質のステロール感
知能を変化させる化合物のスクリーニング方法 本発明のタンパク質等を用いるか、または組換え型タン
パク質等の発現系を構築し、該発現系を用いた、スクリ
ーニング法を用いることによって、本発明のタンパク質
のステロール感知能を変化させる化合物(例えば、ペプ
チド、蛋白質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵
生産物など)またはその塩を効率よくスクリーニングす
ることができる。このような化合物には、(イ)本発明
のタンパク質を介する細胞刺激活性(例えば、アラキド
ン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細
胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトール
リン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸
化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進する活
性または抑制する活性など)を増強する化合物、(ロ)
該細胞刺激活性を減弱する化合物などが含まれる。すな
わち、本発明は、(i)本発明のタンパク質と標識した
ステロールとを接触させた場合と(ii)本発明のタンパ
ク質と標識したステロールおよび試験化合物とを接触さ
せた場合との比較を行なうことを特徴とする、本発明の
タンパク質のステロール感知能を変化させる化合物のス
クリーニング方法を提供する。本発明のスクリーニング
方法においては、(i)と(ii)の場合における、例え
ば、該タンパク質等の細胞刺激活性などを測定して、比
較することを特徴とする。
【0064】より具体的には、本発明は、 ステロールを本発明のタンパク質を含有する細胞に接
触させた場合と、ステロールおよび試験化合物を本発明
のタンパク質を含有する細胞に接触させた場合におけ
る、本発明のタンパク質を介した細胞刺激活性(例え
ば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、
イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白
質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを
促進する活性または抑制する活性など)を測定し、比較
することを特徴とする、本発明のタンパク質のステロー
ル感知能を変化させる化合物のスクリーニング方法、お
よび ステロールを本発明のDNAを含有する形質転換体を
培養することによって細胞膜上に発現した本発明のタン
パク質に接触させた場合と、ステロールおよび試験化合
物を本発明のDNAを含有する形質転換体を培養するこ
とによって細胞膜上に発現した本発明のタンパク質に接
触させた場合における、本発明のタンパク質を介した細
胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリ
ン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞
内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位
変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、
pHの低下などを促進する活性または抑制する活性な
ど)を測定し、比較することを特徴とする、本発明のタ
ンパク質のステロール感知能を変化させる化合物のスク
リーニング方法を提供する。
【0065】本発明のスクリーニング方法の具体的な説
明を以下にする。まず、本発明のスクリーニング方法に
用いる本発明のタンパク質としては、上記した本発明の
タンパク質を含有するものであれば何れのものであって
もよいが、本発明のタンパク質を含有する哺乳動物の臓
器の細胞膜画分が好適である。しかし、特にヒト由来の
臓器は入手が極めて困難なことから、スクリーニングに
用いられるものとしては、組換え体を用いて大量発現さ
せたヒト由来のタンパク質などが適している。
【0066】本発明のタンパク質を製造するには、前述
の方法が用いられるが、本発明のDNAを哺乳細胞や昆
虫細胞で発現することにより行なうことが好ましい。目
的とする蛋白質部分をコードするDNA断片には相補D
NAが用いられるが、必ずしもこれに制約されるもので
はない。例えば、遺伝子断片や合成DNAを用いてもよ
い。本発明のタンパク質をコードするDNA断片を宿主
動物細胞に導入し、それらを効率よく発現させるために
は、該DNA断片を昆虫を宿主とするバキュロウイルス
に属する核多角体病ウイルス(nuclear polyhedrosis v
irus;NPV)のポリヘドリンプロモーター、SV40
由来のプロモーター、レトロウイルスのプロモーター、
メタロチオネインプロモーター、ヒトヒートショックプ
ロモーター、サイトメガロウイルスプロモーター、SR
αプロモーターなどの下流に組み込むのが好ましい。発
現したレセプターの量と質の検査はそれ自体公知の方法
で行うことができる。例えば、文献〔Nambi,P.ら、ザ
・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(J. Biol. Chem.),267巻,19555〜19559頁,1992年〕に
記載の方法に従って行なうことができる。したがって、
本発明のスクリーニング方法において、本発明のタンパ
ク質を含有するものとしては、それ自体公知の方法に従
って精製したタンパク質であってもよいし、該タンパク
質を含有する細胞を用いてもよく、また該タンパク質を
含有する細胞の膜画分を用いてもよい。
【0067】本発明のスクリーニング方法において、本
発明のタンパク質を含有する細胞を用いる場合、該細胞
をグルタルアルデヒド、ホルマリンなどで固定化しても
よい。固定化方法はそれ自体公知の方法に従って行なう
ことができる。本発明のタンパク質を含有する細胞とし
ては、該タンパク質を発現した宿主細胞をいうが、該宿
主細胞としては、大腸菌、枯草菌、酵母、昆虫細胞、動
物細胞などが好ましい。細胞膜画分としては、細胞を破
砕した後、それ自体公知の方法で得られる細胞膜が多く
含まれる画分のことをいう。細胞の破砕方法としては、
Potter−Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方
法、ワーリングブレンダーやポリトロン(Kinematica社
製)のよる破砕、超音波による破砕、フレンチプレスな
どで加圧しながら細胞を細いノズルから噴出させること
による破砕などが挙げられる。細胞膜の分画には、分画
遠心分離法や密度勾配遠心分離法などの遠心力による分
画法が主として用いられる。例えば、細胞破砕液を低速
(500rpm〜3000rpm)で短時間(通常、約
1分〜10分)遠心し、上清をさらに高速(15000
rpm〜30000rpm)で通常30分〜2時間遠心
し、得られる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発
現したタンパク質と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質など
の膜成分が多く含まれる。該タンパク質を含有する細胞
や膜画分中のタンパク質の量は、1細胞当たり103
108分子であるのが好ましく、105〜107分子であ
るのが好適である。なお、発現量が多いほど膜画分当た
りのステロール感知能が高くなり、高感度なスクリーニ
ング系の構築が可能になるばかりでなく、同一ロットで
大量の試料を測定できるようになる。
【0068】本発明のタンパク質のステロール感知能を
変化させる化合物のスクリーニング法を実施するために
は、例えば、適当なタンパク質画分が必要である。タン
パク質画分としては、天然型のタンパク質画分か、また
はそれと同等の活性を有する組換え型タンパク質画分な
どが望ましい。ここで、同等の活性とは、同等のシグナ
ル情報伝達作用などを示す。
【0069】本発明のタンパク質のステロール感知能を
変化させる化合物スクリーニング法を実施するために
は、例えば、タンパク質を介する細胞刺激活性(例え
ば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イ
ノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質
のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促
進する活性または抑制する活性など)を公知の方法また
は市販の測定用キットを用いて測定することができる。
具体的には、まず、本発明のタンパク質を含有する細胞
をマルチウェルプレート等に培養する。スクリーニング
を行なうにあたっては前もって新鮮な培地あるいは細胞
に毒性を示さない適当なバッファーに交換し、試験化合
物などを添加して一定時間インキュベートした後、細胞
を抽出あるいは上清液を回収して、生成した産物をそれ
ぞれの方法に従って定量する。細胞刺激活性の指標とす
る物質(例えば、アラキドン酸など)の生成が、細胞が
含有する分解酵素によって検定困難な場合は、該分解酵
素に対する阻害剤を添加してアッセイを行なってもよ
い。また、cAMP産生抑制などの活性については、フ
ォルスコリンなどで細胞の基礎的産生量を増大させてお
いた細胞に対する産生抑制作用として検出することがで
きる。細胞刺激活性を測定してスクリーニングを行なう
には、適当なタンパク質を発現した細胞が必要である。
本発明のタンパク質を発現した細胞としては、天然型の
本発明のタンパク質を有する細胞株、前述の組換え型タ
ンパク質を発現した細胞株などが望ましい。試験化合物
としては、例えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド性
化合物、合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽
出液、動物組織抽出液などが用いられ、これら化合物は
新規な化合物であってもよいし、公知の化合物であって
もよい。
【0070】ステロール(好ましくはコレステロール)
と本発明のタンパク質との結合性を変化させる化合物の
スクリーニング用キットは、本発明のタンパク質、本発
明のタンパク質を含有する細胞、または本発明のタンパ
ク質を含有する細胞の膜画分を含有するものなどであ
る。本発明のスクリーニング用キットの例としては、次
のものが挙げられる。 1.スクリーニング用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 本発明のタンパク質標品 本発明のタンパク質を発現させたCHO細胞を、12穴
プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、5%C
2、95%airで2日間培養したもの。
【0071】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物は、本発明の
タンパク質のステロール感知能を変化させる作用を有す
る化合物であり、具体的には、(イ)本発明のタンパク
質を介して細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、
アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAM
P生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産
生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−f
osの活性化、pHの低下などを促進する活性または抑
制する活性など)を有する化合物、(ロ)該細胞刺激活
性を減弱する化合物である。該化合物としては、ペプチ
ド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵
生産物などが挙げられ、これら化合物は新規な化合物で
あってもよいし、公知の化合物であってもよい。本発明
のタンパク質等のステロール感知能を増強させる化合物
は、本発明のタンパク質の有するステロールに対する生
理活性を促進することができるので、本発明のタンパク
質の活性を促進する安全で低毒性な医薬として有用であ
る。本発明のタンパク質等のステロール感知能を減弱さ
せる化合物は、本発明のタンパク質の有するステロール
に対する生理活性を抑制することができるので、本発明
のタンパク質の活性を抑制する安全で低毒性な医薬とし
て有用である。
【0072】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物を上述の医薬
組成物として使用する場合、常套手段に従って実施する
ことができる。例えば、上記した本発明のタンパク質を
含有する医薬と同様にして、錠剤、カプセル剤、エリキ
シル剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶液、懸濁液剤な
どとすることができる。このようにして得られる製剤は
安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。該化合物の投与量は、投与対象、対象臓器、症状、
投与方法などにより差異はあるが、経口投与の場合、一
般的に例えば、高脂血症患者(60kgとして)におい
ては、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約
1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg
である。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異
なるが、例えば、注射剤の形では通常例えば、高脂血症
患者(60kgとして)においては、一日につき約0.
01〜30mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程
度、より好ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射
により投与するのが好都合である。他の動物の場合も、
60kg当たりに換算した量を投与することができる。
【0073】(6)本発明のタンパク質のステロール感
知能を変化させる化合物を含有する各種疾病の予防およ
び/または治療剤 本発明のタンパク質は前述のとおり、細胞内脂質の代謝
・転送など生体内で何らかの重要な役割を果たしている
と考えられる。従って、本発明のタンパク質のステロー
ル感知能を変化させる化合物は、本発明のタンパク質の
機能の亢進または不全に関連する疾患の予防および/ま
たは治療剤として用いることができる。該化合物を本発
明のタンパク質の機能不全に関連する疾患の予防および
/または治療剤として使用する場合は、常套手段に従っ
て製剤化することができる。例えば、該化合物は、必要
に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エリキシル
剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、あるいは
水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性
溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使
用できる。例えば、該化合物を生理学的に認められる公
知の担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定
剤、結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要
求される単位用量形態で混和することによって製造する
ことができる。これら製剤における有効成分量は指示さ
れた範囲の適当な用量が得られるようにするものであ
る。
【0074】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、上記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80TM、HCO−50)などと併用してもよい。油性液
としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いられ、溶
解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール
などと併用してもよい。
【0075】また、上記予防・治療剤は、例えば、緩衝
剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝
液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸
プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミ
ン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、
ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸化防止剤な
どと配合してもよい。調製された注射液は通常、適当な
アンプルに充填される。このようにして得られる製剤は
安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。該化合物の投与量は、投与対象、対象臓器、症状、
投与方法などにより差異はあるが、経口投与の場合、一
般的に例えば、高脂血症患者(60kgとして)におい
ては、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約
1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg
である。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異
なるが、例えば、注射剤の形では通常例えば、高脂血症
患者(60kgとして)においては、一日につき約0.
01〜30mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程
度、より好ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射
により投与するのが好都合である。他の動物の場合も、
60kg当たりに換算した量を投与することができる。
【0076】(7)本発明のタンパク質の定量 本発明の抗体は、本発明のタンパク質を特異的に認識す
ることができるので、被検液中の本発明のタンパク質の
定量、特にサンドイッチ免疫測定法による定量などに使
用することができる。すなわち、本発明は、例えば、
(i)本発明の抗体と、被検液および標識化タンパク質
とを競合的に反応させ、該抗体に結合した標識化タンパ
ク質の割合を測定することを特徴とする被検液中の本発
明のタンパク質の定量法、(ii)被検液と担体上に不溶
化した本発明の抗体および標識化された本発明の抗体と
を同時あるいは連続的に反応させたのち、不溶化担体上
の標識剤の活性を測定することを特徴とする被検液中の
本発明のタンパク質の定量法を提供する。上記(ii)に
おいては、一方の抗体が本発明のタンパク質のN端部を
認識する抗体で、他方の抗体が本発明のタンパク質のC
端部に反応する抗体であることが好ましい。
【0077】本発明のタンパク質に対するモノクローナ
ル抗体(以下、本発明のモノクローナル抗体と称する場
合がある)を用いて本発明のタンパク質の測定を行なえ
るほか、組織染色等による検出を行なうこともできる。
これらの目的には、抗体分子そのものを用いてもよく、
また、抗体分子のF(ab')2 、Fab'、あるいはFa
b画分を用いてもよい。本発明のタンパク質に対する抗
体を用いる測定法は、特に制限されるべきものではな
く、被測定液中の抗原量(例えば、タンパク質量)に対
応した抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の量を化学
的または物理的手段により検出し、これを既知量の抗原
を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算出する測
定法であれば、いずれの測定法を用いてもよい。例え
ば、ネフロメトリー、競合法、イムノメトリック法およ
びサンドイッチ法が好適に用いられるが、感度、特異性
の点で、後述するサンドイッチ法を用いるのが特に好ま
しい。標識物質を用いる測定法に用いられる標識剤とし
ては、例えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光
物質などが用いられる。放射性同位元素としては、例え
ば、〔125I〕、〔131I〕、〔3H〕、〔14C〕などが
用いられる。上記酵素としては、安定で比活性の大きな
ものが好ましく、例えば、β−ガラクトシダーゼ、β−
グルコシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、パーオキ
シダーゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用いられる。蛍光
物質としては、例えば、フルオレスカミン、フルオレッ
センイソチオシアネートなどが用いられる。発光物質と
しては、例えば、ルミノール、ルミノール誘導体、ルシ
フェリン、ルシゲニンなどが用いられる。さらに、抗体
あるいは抗原と標識剤との結合にビオチン−アビジン系
を用いることもできる。
【0078】抗原あるいは抗体の不溶化に当っては、物
理吸着を用いてもよく、また通常、蛋白質あるいは酵素
等を不溶化、固定化するのに用いられる化学結合を用い
る方法でもよい。担体としては、例えば、アガロース、
デキストラン、セルロースなどの不溶性多糖類、ポリス
チレン、ポリアクリルアミド、シリコン等の合成樹脂、
あるいはガラス等が用いられる。サンドイッチ法におい
ては不溶化した本発明のモノクローナル抗体に被検液を
反応させ(1次反応)、さらに標識化した本発明のモノ
クローナル抗体を反応させ(2次反応)たのち、不溶化
担体上の標識剤の活性を測定することにより被検液中の
本発明のタンパク質量を定量することができる。1次反
応と2次反応は逆の順序に行なっても、また、同時に行
なってもよいし時間をずらして行なってもよい。標識化
剤および不溶化の方法は上記のそれらに準じることがで
きる。また、サンドイッチ法による免疫測定法におい
て、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いられる抗体は
必ずしも1種類である必要はなく、測定感度を向上させ
る等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用いてもよ
い。本発明のサンドイッチ法によるタンパク質の測定法
においては、1次反応と2次反応に用いられる本発明の
モノクローナル抗体はタンパク質の結合する部位が相異
なる抗体が好ましく用いられる。即ち、1次反応および
2次反応に用いられる抗体は、例えば、2次反応で用い
られる抗体が、タンパク質のC端部を認識する場合、1
次反応で用いられる抗体は、好ましくはC端部以外、例
えばN端部を認識する抗体が用いられる。
【0079】本発明のモノクローナル抗体をサンドイッ
チ法以外の測定システム、例えば、競合法、イムノメト
リック法あるいはネフロメトリーなどに用いることがで
きる。競合法では、被検液中の抗原と標識抗原とを抗体
に対して競合的に反応させたのち、未反応の標識抗原と
(F)と抗体と結合した標識抗原(B)とを分離し(B
/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定し、被検液
中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体として可溶
性抗体を用い、B/F分離をポリエチレングリコール、
上記抗体に対する第2抗体などを用いる液相法、およ
び、第1抗体として固相化抗体を用いるか、あるいは、
第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として固相化抗
体を用いる固相化法とが用いられる。イムノメトリック
法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識
化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を分離する
か、あるいは、被検液中の抗原と過剰量の標識化抗体と
を反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標識化抗体
を固相に結合させたのち、固相と液相を分離する。次
に、いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗原量を
定量する。また、ネフロメトリーでは、ゲル内あるいは
溶液中で抗原抗体反応の結果、生じた不溶性の沈降物の
量を測定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少量の
沈降物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用す
るレーザーネフロメトリーなどが好適に用いられる。
【0080】これら個々の免疫学的測定法を本発明の測
定方法に適用するにあたっては、特別の条件、操作等の
設定は必要とされない。それぞれの方法における通常の
条件、操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて本発
明のタンパク質またはその塩の測定系を構築すればよ
い。これらの一般的な技術手段の詳細については、総
説、成書などを参照することができる〔例えば、入江
寛編「ラジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和49年発
行)、入江 寛編「続ラジオイムノアッセイ〕(講談
社、昭和54年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定
法」(医学書院、昭和53年発行)、石川栄治ら編「酵
素免疫測定法」(第2版)(医学書院、昭和57年発
行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第3版)(医
学書院、昭和62年発行)、「メソッズ・イン・エンジ
モノジー(Methods in ENZYMOLOGY)」 Vol.70(Immunoch
emical Techniques(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunoch
emical Techniques(Part B))、 同書 Vol. 74(Immunoch
emical Techniques(Part C))、 同書Vol. 84(Immunoche
mical Techniques(Part D:Selected Immunoassays))、
同書Vol. 92(Immunochemical Techniques(Part E:Monoc
lonal Antibodies and General Immunoassay Method
s))、 同書 Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part
I:Hybridoma Technology and Monoclonal Antibodies))
(以上、アカデミックプレス社発行)など参照〕。以上の
ように、本発明の抗体を用いることによって、本発明の
タンパク質またはその塩を感度良く定量することができ
る。さらに、本発明の抗体を用いて、生体内での本発明
のタンパク質またはその塩を定量することによって、本
発明のタンパク質の機能不全に関連する各種疾患の診断
をすることができる。また、本発明の抗体は、体液や組
織などの被検体中に存在する本発明のタンパク質を特異
的に検出するために使用することができる。また、本発
明のタンパク質を精製するために使用する抗体カラムの
作製、精製時の各分画中の本発明のタンパク質の検出、
被検細胞内における本発明のタンパク質の挙動の分析な
どのために使用することができる。
【0081】(8)本発明のタンパク質に対する抗体に
よる中和 本発明のタンパク質に対する抗体の、該タンパク質に対
する中和活性とは、即ち、該タンパク質の関与するシグ
ナル伝達機能を不活性化する活性を意味する。従って、
該抗体が中和活性を有する場合は、該タンパク質の関与
するシグナル伝達、例えば、該タンパク質を介する細胞
刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン
遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内
cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、p
Hの低下などを促進する活性または抑制する活性など)
を不活性化することができる。従って、該タンパク質の
過剰発現などに起因する疾患の予防および/または治療
に用いることができる。
【0082】(9)本発明のタンパク質をコードするD
NAを有する動物の作製 本発明のDNAを用いて、本発明のタンパク質を発現す
るトランスジェニック動物を作製することができる。動
物としては、哺乳動物(例えば、ラット、マウス、ウサ
ギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)など
(以下、動物と略記する場合がある)が挙げれるが、特
に、マウス、ウサギなどが好適である。本発明のDNA
を対象動物に転移させるにあたっては、該DNAを動物
細胞で発現させうるプロモーターの下流に結合した遺伝
子コンストラクトとして用いるのが一般に有利である。
例えば、ウサギ由来の本発明のDNAを転移させる場
合、これと相同性が高い動物由来の本発明のDNAを動
物細胞で発現させうる各種プロモーターの下流に結合し
た遺伝子コンストラクトを、例えば、ウサギ受精卵へマ
イクロインジェクションすることによって本発明のタン
パク質を高産生するDNA転移動物を作出できる。この
プロモーターとしては、例えば、ウイルス由来プロモー
ター、メタロチオネイン等のユビキアスな発現プロモー
ターも使用しうるが、好ましくは脳で特異的に発現する
NGF遺伝子プロモーターやエノラーゼ遺伝子プロモー
ターなどが用いられる。
【0083】受精卵細胞段階における本発明のDNAの
転移は、対象動物の胚芽細胞および体細胞の全てに存在
するように確保される。DNA転移後の作出動物の胚芽
細胞において本発明のタンパク質が存在することは、作
出動物の子孫が全てその胚芽細胞及び体細胞の全てに本
発明のタンパク質を有することを意味する。遺伝子を受
け継いだこの種の動物の子孫はその胚芽細胞および体細
胞の全てに本発明のタンパク質を有する。本発明のDN
A転移動物は、交配により遺伝子を安定に保持すること
を確認して、該DNA保有動物として通常の飼育環境で
飼育継代を行うことができる。さらに、目的DNAを保
有する雌雄の動物を交配することにより、導入遺伝子を
相同染色体の両方に持つホモザイゴート動物を取得し、
この雌雄の動物を交配することによりすべての子孫が該
DNAを有するように繁殖継代することができる。本発
明のDNAが転移された動物は、本発明のタンパク質が
高発現させられているので、本発明のタンパク質のステ
ロール感知能を変化させる化合物のスクリーニング用の
動物などとして有用である。本発明のDNA転移動物
を、組織培養のための細胞源として使用することもでき
る。例えば、本発明のDNA転移マウスの組織中のDN
AもしくはRNAを直接分析するか、あるいは遺伝子に
より発現された本発明のタンパク質が存在する組織を分
析することにより、本発明のタンパク質について分析す
ることができる。本発明のタンパク質を有する組織の細
胞を標準組織培養技術により培養し、これらを使用し
て、例えば、脳や末梢組織由来のような一般に培養困難
な組織からの細胞の機能を研究することができる。ま
た、その細胞を用いることにより、例えば、各種組織の
機能を高めるような医薬の選択も可能である。また、高
発現細胞株があれば、そこから、本発明のタンパク質を
単離精製することも可能である。 (10)SSD含有タンパクに働いて細胞内コレステロ
ール輸送調節作用を有する化合物 さらに、本発明のタンパク質などのSSD含有タンパク
に働いて細胞内コレステロール輸送調節作用を有する化
合物は、コレステロールの生合成や吸収、またはリポタ
ンパク質としての分泌やその細胞内への取り込みや蓄積
・貯蔵、あるいは放出を制御することができる。したが
って、該化合物を含有してなる医薬は脂質代謝疾患に関
連する種々の疾患、例えば、糖尿病、肥満、癌、動脈硬
化症、高脂血症または神経障害などの疾患(特に、動脈
硬化症、高脂血症など)の予防・治療剤として用いるこ
とができる。
【0084】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commission on Biochemical Nomenclature による略号
あるいは当該分野における慣用略号に基づくものであ
り、その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体
があり得る場合は、特に明示しなければL体を示すもの
とする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム
【0085】 Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基 TC :チアゾリジン−4(R)−カルボキサミド基
【0086】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Tos :p−トルエンスルフォニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェノール Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカルボニル HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ− 1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :1-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカルボキシイミド DCC :N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
【0087】本明細書の配列表の配列番号は、以下の配
列を示す。 〔配列番号:1〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコード
するcDNAをクローニングするために使用したプライ
マーの塩基配列を示す。 〔配列番号:2〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコード
するcDNAをクローニングするために使用したプライ
マーの塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコード
するcDNAをクローニングするために使用したプライ
マーの塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコード
するcDNAをクローニングするために使用したプライ
マーの塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコード
するcDNAをクローニングするために使用したプライ
マーの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコード
するcDNAをクローニングするために使用したプライ
マーの塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕配列番号:9で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のヒトSSP1タンパク質をコードするc
DNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕本発明のヒトSSP1タンパク質に含有さ
れるSSDのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:9〕本発明のヒト肝臓由来SSP1タンパク質
のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:10〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:11〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:12〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:13〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:14〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:15〕配列番号:17で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のヒト精巣由来SSP2タンパク質を
コードするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕本発明のヒトSSP2タンパク質に含有
されるSSDのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:17〕本発明のヒト精巣由来SSP2タンパク
質のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:18〕本発明のヒトSSP1のノーザン解析に
用いるプローブを作製するために使用したプライマーの
塩基配列を示す。 〔配列番号:19〕本発明のヒトSSP1のノーザン解析に
用いるプローブを作製するために使用したプライマーの
塩基配列を示す。 〔配列番号:20〕本発明のヒトSSP1のノーザン解析に
用いるプローブを作製するために使用したプライマーの
塩基配列を示す。 〔配列番号:21〕本発明のヒトSSP1のノーザン解析に
用いるプローブを作製するために使用したプライマーの
塩基配列を示す。 〔配列番号:22〕本発明のヒトSSP1タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:23〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:24〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:25〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:26〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:27〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:28〕配列番号:8で表わされるアミノ酸
配列を有する本発明のヒトSSP1タンパク質のSSDをコー
ドするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:29〕配列番号:16で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のヒトSSP2タンパク質のSSDをコ
ードするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:30〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:31〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:32〕配列番号:34で表されるアミノ酸
配列を有する本発明のヒト精巣由来SSP2-V1タンパク質
をコードするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:33〕配列番号:35で表されるアミノ酸
配列を有する本発明のヒト精巣由来SSP2-V2タンパク質
をコードするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:34〕本発明のヒト精巣由来SSP2-V1タン
パク質のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:35〕本発明のヒト精巣由来SSP2-V2タン
パク質のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:36〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:37〕本発明のヒトSSP2タンパク質をコー
ドするcDNAをクローニングするために使用したプラ
イマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:38〕ゲノミクス(Genomics),65,1
37−145,2000に記載のアミノ酸配列に挿入さ
れているアミノ酸配列であり、配列番号:9で表わされ
るアミノ酸配列に含まれないアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:39〕配列番号:38で表わされるアミノ
酸配列をコードするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:40〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:41〕配列番号:40で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質をコ
ードするcDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:42〕KIAAI377(DNA Res., 7, 65-73(200
0))の塩基配列を示す。 〔配列番号:43〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために使用し
たプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:44〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために使用し
たプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:45〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために使用し
たプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:46〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために使用し
たプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:47〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために行った
PCRで増幅した領域を示す。 〔配列番号:48〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために行った
PCRで増幅した領域を示す。 〔配列番号:49〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAに含まれる未知領域を示す。 〔配列番号:50〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために行った
PCRで増幅した領域を示す。 〔配列番号:51〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために行った
PCRで増幅した領域を示す。 〔配列番号:52〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために行った
PCRで増幅した領域を示す。 〔配列番号:53〕本発明のヒト脳由来SSP2タンパク質
をコードするcDNAをクローニングするために行った
PCRで増幅した領域を示す。 〔配列番号:54〕本発明のヒトSSP1遺伝子の発現解析
に用いたプローブの塩基配列を示す。 〔配列番号:55〕本発明のヒトSSP1遺伝子の発現解析
に用いたプローブの塩基配列を示す。 〔配列番号:56〕本発明のヒトSSP1遺伝子の発現解析
に用いたプローブの塩基配列を示す。 〔配列番号:57〕本発明のヒトSSP2遺伝子の発現解析
に用いたプローブの塩基配列を示す。 〔配列番号:58〕本発明のヒトSSP2遺伝子の発現解析
に用いたプローブの塩基配列を示す。 〔配列番号:59〕本発明のヒトSSP2遺伝子の発現解析
に用いたプローブの塩基配列を示す。
【0088】後述の実施例1で得られた形質転換体エシ
ェリヒア コリ(Escherichia coli)DH5α/pTB
2080は、平成12年2月2日から通商産業省工業技
術院生命工学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号F
ERM BP−7015として、平成12年1月13日
から財団法人・発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO
16351として寄託されている。後述の実施例2で
得られた形質転換体エシェリヒア コリ(Escherichia
coli)DH5α/pTB2081は、平成12年2月2
日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所
(NIBH)に寄託番号FERM BP−7016とし
て、平成12年1月13日から財団法人・発酵研究所
(IFO)に寄託番号IFO 16352として寄託さ
れている。後述の実施例5で得られた形質転換体エシェ
リヒア コリ(Escherichia coli)DH5α/pTB2
221は、平成13年3月14日から経済産業省産業技
術総合研究所生命工学工業技術研究所(NIBH)に寄
託番号FERM BP−7502として、平成13年3
月8日から財団法人・発酵研究所(IFO)に寄託番号
IFO 16580として寄託されている。
【0089】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより詳細に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法は、モレキ
ュラー・クローニング(Molecular cloning)に記載さ
れている方法に従った。
【0090】実施例1 ヒト肝臓由来 SSP1 タンパク質
をコードする cDNA のクローニング ヒト肝臓由来 cDNA Library を用いて以下の要領で PCR
を行うことによりヒトSSP1 タンパク質をコードする c
DNA のクローニングを行った。ヒト肝臓由来Gene Pool
cDNA ( Invitrogen 社 )及び、HepG2細胞から精製したm
RNAからランダムプライマーを用いてRT-PCRを行って取
得したcDNAを用いて、配列番号:1で表されるオリゴDN
Aをセンス鎖プライマーとして、配列番号:2で表され
るオリゴDNAをアンチセンス鎖プライマーとしてPCRを行
い、各プライマーを起点とする5'上流側の配列を得た。
同じく配列番号:3及び配列番号:4で表されるオリゴ
DNAをセンス鎖及びアンチセンス鎖プライマーとしてPCR
を行い、各プライマーを起点とするその下流側の配列を
得た。さらに、配列番号:5及び配列番号:6で表され
るオリゴDNAをセンス鎖及びアンチセンス鎖プライマー
としてPCRを行い、各プライマーを起点とする 3'下流側
の配列を得た。ここで得られた3つの各2本鎖DNAの塩基
配列を決定したところ、オーバーラップする共通配列が
存在していたことから、これらの配列は同一遺伝子に由
来することが判った。そこで3つのPCRにより得られた
各cDNA断片をこの共通配列部分で制限酵素処理により接
合し、最終的に配列番号:7で表されるORFとして全長
3,999 塩基対(bp)のcDNA断片を得た。このcDNA断片に
は配列番号:8で表される194 アミノ酸残基のSSD配列
を含む 配列番号:9で表される 1,332 個のアミノ酸か
らなる新規なヒト SSP1 タンパク質がコ−ドされてい
た。配列番号:8で表されるSSD配列をコードする塩基
配列は、配列番号:28で表される。このヒト SSP1 タ
ンパク質はヒトNPC1 タンパク質と相同性が最も高く、N
末の NPC Domain の領域に 8 カ所存在するシステイン
残基の位置が一致しており、その両者間の相同性はアミ
ノ酸レベルで 42.0% であった。本発明のヒト肝臓 SSP1
タンパク質をコードするcDNA (配列番号:7)を
pUC118(宝酒造)に導入し、得られたプラスミド
pTB2080を自体公知の方法に従い大腸菌(Escher
ichia coli)DH5αに導入して、形質転換体:大腸菌
(Escherichia coli)DH5α/pTB2080を得
た。
【0091】実施例2 ヒト精巣由来 SSP2 タンパク質
をコードするcDNA のクローニング ヒト精巣由来 cDNA Library を用いて以下の要領で PCR
を行うことによりヒトSSP2 タンパク質をコードする c
DNA のクローニングを行った。ヒト精巣由来Marathon-R
eady cDNA ( CLONTECH 社 ) を用いて、配列番号:10
で表されるオリゴDNAをアンチセンス鎖プライマーとし
て5' RACE を行い、各プライマーを起点とする 5'上流
側の配列を得た。また、ヒトSSP1 タンパク質をコード
する cDNA のクローニングの場合と同様にして、配列番
号:11及び配列番号:12で表されるオリゴDNAをセ
ンス鎖及びアンチセンス鎖プライマーとしてPCRを行
い、各プライマーを起点とするその下流側の配列を得
た。さらに、配列番号:13及び配列番号:14で表さ
れるオリゴDNAをセンス鎖及びアンチセンス鎖プライマ
ーとしてPCRを行い、各プライマーを起点とする 3'下流
側の配列を得た。ここで得られた3つの各2本鎖DNAの塩
基配列を決定したところ、オーバーラップする共通配列
が存在していたことから、これらの配列は同一遺伝子に
由来することが判った。この共通配列部分で接合したcD
NA 断片のORFは配列番号:15で表される全長 3,264
塩基対(bp)のcDNAだった。このcDNA 断片には配列番
号:16で表される 200 アミノ酸残基のSSD 配列を含
む 配列番号:17で表される 1,087個のアミノ酸から
なる新規なヒトSSP2 タンパク質がコ−ドされていた。
配列番号:16で表されるSSD配列をコードする塩基配
列は、配列番号:29で表される。本発明のヒト精巣由
来SSP2 タンパク質をコードするcDNA(配列番号:
15)を取得するために、ヒト精巣由来Marathon-Ready
cDNA ( CLONTECH 社 ) を用いて、さらにこの配列領域
についてPCRを行った。配列番号:30及び配列番号:
31で表されるオリゴ DNA をセンス鎖及びアンチセン
ス鎖プライマーとして PCR を行い、各プライマーを起
点とする 5'上流側の配列を得た。この時、オルタネー
ティブスプライシングバリアントと思われる、ORFとし
て配列番号:32及び配列番号:33で表される、目的
とする配列以外の塩基配列を有するcDNA断片を取得し
た。これらは全て、配列番号:16で表されるSSD領域
をコードする部位を含有するものの、塩基の挿入や欠失
が入ることで生じるフレームシフトによりORF配列の途
中にストップコドンが入るために未成熟なSSP2タンパク
をコードしていた。配列番号:32で示されるcDNAは配
列番号:34で表される456個のアミノ酸からなるSSP2-
V1をコードし、配列番号:33で示されるcDNAは配列番
号:35で表される445個のアミノ酸からなるSSP2-V2を
コードしていた。また、配列番号:36及び配列番号:
37で表されるオリゴDNA をセンス鎖及びアンチセンス
鎖プライマーとして PCR を行い、各プライマーを起点
とする 3'下流側の配列を得た。これらの PCR で得られ
た各 cDNA 断片をこの共通配列部分にある制限酵素処理
により接合し、最終的に配列番号:15で表される cDN
A断片をpT7(Novagene社)に導入し、プラスミドp
TB2081を得た。得られたプラスミドpTB208
1を自体公知の方法に従い大腸菌(Escherichia coli)
DH5αに導入して、形質転換体:大腸菌(Escherichi
a coli)DH5α/pTB2081を得た。
【0092】実施例3 SSP1のヒト組織における発現
およびその組織特異性の検討 ノーザン解析に用いるプローブはヒト胎児由来 cDNA Li
brary を用いて以下の要領で PCR を行うことにより行
った。ヒト胎児由来Marathon Ready cDNA ( CLONTECH
社 )を用いて、配列番号:18で表されるオリゴDNAを
センス鎖プライマーとして、配列番号:19で表される
オリゴDNAをアンチセンス鎖プライマーとしてPCRを行
い、得られた増幅産物を用いて配列番号:20で表され
るオリゴDNAをセンス鎖プライマーとして、配列番号:
21で表されるオリゴDNAをアンチセンス鎖プライマー
としてPCRを行い、配列番号22で表されるcDNAを得
た。配列番号:22で表されるcDNAをプローブとして用
い、Multiple Tissue Northern Blots (CLONTECH)、Mul
tiple Tissue Northern Blots II (CLONTECH)、及びMul
tiple Tissue Northern Blots III (CLONTECH)に対して
ハイブリダイズすることにより、SSP1 mRNAの発現組織
特異性を解析した(図1)。図1に示す様に、SSP1は肝
特異的に発現していることが判った。
【0093】実施例4 SSP2のヒト組織における発現お
よびその組織特異性の検討 ノーザン解析に用いるプローブはヒト胎児由来 cDNA Li
brary を用いて以下の要領で PCR を行うことにより行
った。ヒト胎児由来Marathon Ready cDNA ( CLONTECH
社 )を用いて、配列番号:23で表されるオリゴDNAを
センス鎖プライマーとして、配列番号:24で表される
オリゴDNAをアンチセンス鎖プライマーとしてPCRを行
い、得られた増幅産物を用いて配列番号:25で表され
るオリゴDNAをセンス鎖プライマーとして、配列番号:
26で表されるオリゴDNAをアンチセンス鎖プライマー
としてPCRを行い、配列番号:27で表されるcDNAを得
た。配列番号:27で表されるcDNAをプローブとして用
い、Multiple Tissue Northern Blots (CLONTECH)、Mul
tiple Tissue Northern Blots II (CLONTECH)、及びMul
tiple Tissue Northern Blots III (CLONTECH)に対して
ハイブリダイズすることにより、SSP2 mRNAの発現組織
特異性を解析した(図2)。図2に示すように、SSP2は
脳、脊髄に約6kbのmRNAとして発現され、また精巣では
約4kbのmRNAとして発現されることが判った。
【0094】実施例5 ヒト脳由来 SSP2 タンパク質を
コードするcDNA のクローニング 脳・脊髄に発現するSSP2遺伝子は約6kbpのmRNAと、精巣
のものより長く、より上流から転写されている可能性が
考えられた。また、KIAA1377として報告されたヒト脳由
来ESTクローンの配列(DNA Res., 7, 65-73(2000))
は、上記で得たヒト精巣由来SSP2の配列を含み、さらに
上流約1kbpを含んでいた(配列番号:42)。しかし、
このKIAA1377の配列は明確に5’末端を規定するもので
はなかった。そこで、ヒト脳に発現するSSP2遺伝子の
5’末端構造を決定した。具体的には、ヒト脳poly(A)+
RNAより配列番号:43で表されるプライマーを用いて
逆転写反応を行う際に、配列番号:44で表されるSMAR
T III oligo (Clontech)を混在させて反応し、5’末端
における伸長鎖の変換を起こさせた。これを鋳型とし
て、配列番号:45および配列番号:46でそれぞれ表
される5’リン酸化プライマーを用いたPCRを行い、SSP2
5’末端領域を増幅した。増幅産物を精製した後に、ラ
イゲーション反応を行い、産物の環状化あるいはコンカ
テマー化を行い、これを鋳型として配列番号:47で表
される塩基配列と配列番号:48で表される塩基配列で
挟まれる領域を増幅することで、5’末端未知領域を含
む増幅断片を得た。未知領域の配列を配列番号:49に
示す。この領域には、下流のSSP2遺伝子の翻訳枠で終始
コドンも出現することから、配列番号:41で表される
SSP2遺伝子には、配列番号:40で表されるアミノ酸配
列を有するタンパク質がコードされていることが明らか
となった。これらの情報から、配列番号:50で表され
る塩基配列と配列番号:51で表される塩基配列で挟ま
れる領域をPCRによって得た。配列番号:15で表される
精巣発現型SSP2より、配列番号:52で表される塩基配
列と配列番号:53で表される塩基配列で挟まれる領域
をPCRによって取得し、上記のPCR産物とを制限酵素によ
って切断後にライゲーションし、これを鋳型として配列
番号:50および配列番号:53でそれぞれ表されるプ
ライマーとしたPCR反応により、脳発現型SSP2遺伝子全
長を含む遺伝子を得た。全長遺伝子はpcDNA3.1(+)にサ
ブクローニングし、プラスミドpTB2221を得た。
得られたプラスミドpTB2221を自体公知の方法に
従い大腸菌(Escherichia coli)DH5αに導入して、
形質転換体:大腸菌(Escherichia coli)DH5α/p
TB2221を得た。
【0095】実施例6 TaqMan PCRを用いた発現解析系
の設定 SSP1のより詳細な発現解析を行うために、TaqMan PCR条
件を設定した。用いたプライマーはUpper Primer(配列
番号:54)とLower Primer(配列番号:55)で、検
出に用いたプローブは配列番号:56に示した。TaqMan
PCRには、TaqMan Universal MixtureとUpper Primer 2
50 nM, Lower Primer 250 nM, プローブ75 nM, 及びテ
ンプレートDNAを混合し、95℃ 15秒と60℃ 60秒
の40サイクルのリアルタイムPCRによってSSP1遺伝子を
定量した。典型的な検量線パターンを図3に示した。SS
P2のより詳細な発現解析を行うために、TaqMan PCR条件
を設定した。用いたプライマーはUpper Primer(配列番
号:57)とLower Primer(配列番号:58)で、検出
に用いたプローブは配列番号:59に示した。TaqMan P
CRには、TaqMan Universal MixtureとUpper Primer 250
nM, Lower Primer 250 nM, プローブ75 nM, 及びテン
プレートDNAを混合し、95℃ 15秒と60℃ 60秒の4
0サイクルのリアルタイムPCRによってSSP2遺伝子を定量
した。典型的な検量線パターンを図4に示した。
【0096】実施例7 TaqMan PCR法によるSSP1遺伝子
発現組織特異性に関する検討 実施例6で作製したTaqMan PCRによるSSP1遺伝子発現定
量系を用い、各種Marathon Ready cDNA及び、HepG2細
胞、Caco-2細胞より抽出したRNAをもとに、oligodTをプ
ライマーとした逆転写反応によって得られたcDNAについ
てSSP1 mRNA発現量を定量した。結果を図5に示した。
【0097】実施例8 ノーザンブロットによるSSP1 m
RNAの小腸部位特異的発現 配列番号:22で表されるcDNAをプローブとして用い、
Multiple Tissue Northern Blots (CLONTECH)、Multipl
e Tissue Northern Blots II (CLONTECH)、及びMultipl
e Tissue Northern Blots III (CLONTECH)に対してハイ
ブリダイズすることにより、SSP1 mRNAの小腸組織内の
部位特異性を解析した(図6)。図6に示す様に、SSP1
は十二指腸、空腸に特異的に発現していることが判っ
た。
【0098】実施例9 SSP1遺伝子の細胞内コレステロ
ールレベルによる発現変化 HepG2細胞に図中に示した処理を1日間行い、RNAを抽
出、oligo dTをプライマーとした逆転写反応を行い、実
施例6で示したSSP1 mRNA発現量定量系を用いてSSP1 mR
NAの発現量の変化を解析した。具体的にはHepG2細胞を
24穴プレートに培養し、無血清D-MEM培地(serum fre
e)、10% FBS存在下(10% FBS)、25-hydroxycholesterol
5μg/ml (25-OH)、ウサギβVLDL 100μg-TC/ml(βVLD
L)、Atrvastatin 1μM (ATOS)、5 mM hydroxypropyl-β
-cyclodextrin (HPβCD)、10μM progesterone (Proges
terone)、及び100μM dibutyl-cyclic AMP (db-cAMP)の
存在下に24時間インキュベートし、これらから抽出し
たRNA中のSSP1 mRNA発現量を内部標準として測定したGA
PDH mRMAに対する割合(%)として求めた。結果を図7
に示した。これらの結果からSSP1 mRNAはコレステロー
ル負荷条件(βVLDL、25OH、10% FBS)で発現低下し、
逆に無血清条件やさらにHPβCDによってコレステロール
を減少せしめた条件では発現上昇した。これらの結果か
らSSP1 mRNAはステロールレベルによって発現制御を受
けることが示された。
【0099】実施例10 TaqMan PCRによるSSP2遺伝子
の神経系細胞株での神経芽細胞種特異的発現、IMR-32細
胞での分化依存性発現誘導 IMR-32細胞を 2.5x10e-5 cells/well (6 well plate)で
一夜培養し、1mM dibutyl cyclc AMP (db-cAMP)、10μM
Bromo deoxyuridine (BrDU)、1mM db-cAMP/10μM BrD
U、及び分化誘導剤非添加の4種の条件で14日間培養
を行った。7日目、14日目の各細胞からRNAを抽出
後、TaqMan PCRによりSSP2 mRNAの定量を行った。10μM
BrDUによって形態的にも神経細胞分化を遂げた細胞に
おいてSSP2 mRNAの発現誘導が認められた(図8)。
【0100】実施例11 SSP1安定過剰発現型HepG2細
胞の取得 HepG2細胞にSSP1遺伝子をpcDNA3.1 (+)-mycベクター(I
nvitrogen)にサブクローニングし、得られたC末端Myc
タグ付加真核細胞発現用プラスミドをHepG2細胞にリポ
フェクション法によりトランスフェクションし、500 ug
/ml G418存在下に培養を行い、G418耐性株を取得した。
これらの細胞についてTaqMan PCRによりSSP1 mRNAの発
現量を定量し、SSP1 mRNA安定高発現細胞4株を取得し
た。これらの細胞のSSP1 mRNA発現量を表に示す。またS
SP1タンパクのアミノ酸番号33−273をコードする
遺伝子をpET 21(+)ベクター(Novagen)にサブクローニ
ングし、大腸菌で産生したSSP1部分タンパクを抗原とし
て定法によりポリクローナル抗体を得た。抗原タンパク
のアミノ酸配列を配列番号(抗原AP-1)に示す。本抗体
(AP-1)を用いてSSP1安定発現細胞4株の細胞抽出液中
のSSP1タンパク発現をWestern blotting法により検討し
た結果、安定発現細胞のSSP1 mRNAレベルに相応し、SSP
1タンパクの産生が認められた(図9および表1)。
【表1】
【0101】実施例12 SSP1安定過剰発現型HepG2細
胞におけるApoBリポタンパク分泌の低下 上記で得られた安定発現細胞の24時間のApoBリポタン
パク産生を親株の HepG2細胞と比較した。ApoBリポタン
パクの定量には抗ヒトapoBヤギポリクローナル抗体と抗
ヒトapoBマウスモノクローナル抗体のサンドイッチEIA
法を用いた。定量にはヒトLDLを標準物質に用い、上清
中に分泌されたApoBリポタンパク濃度をヒトLDL換算値
で示した。その結果SSP1安定発現細胞でApoB産生分泌の
低値が認められた。また、これらの細胞株では、オレイ
ン酸添加によるapoB リポタンパク分泌の促進作用が消
失していた(図10および表2)。
【表2】
【0102】実施例13 SSP2 mRNAのアルツハイマー
患者脳部位特異的発現誘導 TaqMan PCRを用いて正常人、アルツハイマー患者の脳各
部位におけるSSP2 mRNA発現レベルを定量した。実験に
用いた脳部位別cDNAはBioChain社より購入した。定量の
結果、SSP2 mRNAは正常では小脳・海馬・扁桃体などの
脳部位に局在的に発現しているのに対し、アルツハイマ
ー患者脳では頭頂葉・後頭葉・側頭葉などの大脳半球各
部位にも発現していた(図11)。
【0103】
【発明の効果】本発明のタンパク質はステロール感知能
を有し、細胞内脂質の代謝・転送など生体内で何らかの
重要な役割を果たしていることから、脂質代謝疾患に関
連する種々の疾患、例えば、糖尿病、肥満、癌、動脈硬
化症、高脂血症または神経障害などの疾患(特に、動脈
硬化症、高脂血症など)の予防・治療剤として用いるこ
とができ、該ステロール感知能を変化させる化合物のス
クリーニングに用いることもできる。
【0104】
【配列表】 [Sequence Listing] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Novel Protein, its production and use <130> B01110 <150> JP2000-088595 <151> 2000-03-24 <160> 59 <210> 1 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 1 ccagtcaggc cagggttgtc a 21 <210> 2 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 2 cacacggctg caggagtcat ag 22 <210> 3 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 3 cctctacacc ggccccaaca c 21 <210> 4 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 4 gggcccctag gaagaagcag at 22 <210> 5 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 5 ccatgggctt cttctcctac ttg 23 <210> 6 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 6 tcaaggggca gtcacaagga agat 24 <210> 7 <211> 3999 <212> DNA <213> Human <400> 7 atggcggagg ccggcctgag gggctggctg ctgtgggccc tgctcctgcg cttggcccag 60 agtgagcctt acacaaccat ccaccagcct ggctactgcg ccttctatga cgaatgtggg 120 aagaacccag agctgtctgg aagcctcatg acactctcca acgtgtcctg cctgtccaac 180 acgccggccc gcaagatcac aggtgatcac ctgatcctat tacagaagat ctgcccccgc 240 ctctacaccg gccccaacac ccaagcctgc tgctccgcca agcagctggt atcactggaa 300 gcgagtctgt cgatcaccaa ggccctcctc acccgctgcc cagcctgctc tgacaatttt 360 gtgaacctgc actgccacaa cacgtgcagc cccaatcaga gcctcttcat caatgtgacc 420 cgcgtggccc agctaggggc tggacaactc ccagctgtgg tggcctatga ggccttctac 480 cagcatagct ttgccgagca gagctatgac tcctgcagcc gtgtgcgcgt ccctgcagct 540 gccacgctgg ctgtgggcac catgtgtggc gtgtatggct ctgccctttg caatgcccag 600 cgctggctca acttccaggg agacacaggc aatggtctgg ccccactgga catcaccttc 660 cacctcttgg agcctggcca ggccgtgggg agtgggattc agcctctgaa tgagggggtt 720 gcacgttgca atgagtccca aggtgacgac gtggcgacct gctcctgcca agactgtgct 780 gcatcctgtc ctgccatagc ccgcccccag gccctcgact ccaccttcta cctgggccag 840 atgccgggca gtctggtcct catcatcatc ctctgctctg tcttcgctgt ggtcaccatc 900 ctgcttgtgg gattccgtgt ggcccccgcc agggacaaaa gcaagatggt ggaccccaag 960 aagggcacca gcctctctga caagctcagc ttctccaccc acaccctcct tggccagttc 1020 ttccagggct ggggcacgtg ggtggcttcg tggcctctga ccatcttggt gctatctgtc 1080 atcccggtgg tggccttggc agcgggcctg gtctttacag aactcactac ggaccccgtg 1140 gagctgtggt cggcccccaa cagccaagcc cggagtgaga aagctttcca tgaccagcat 1200 ttcggcccct tcttccgaac caaccaggtg atcctgacgg ctcctaaccg gtccagctac 1260 aggtatgact ctctgctgct ggggcccaag aacttcagcg gaatcctgga cctggacttg 1320 ctgctggagc tgctagagct gcaggagagg ctgcggcacc tccaggtatg gtcgcccgaa 1380 gcacagcgca acatctccct gcaggacatc tgctacgccc ccctcaatcc ggacaatacc 1440 agtctctacg actgctgcat caacagcctc ctgcagtatt tccagaacaa ccgcacgctc 1500 ctgctgctca cagccaacca gacactgatg gggcagacct cccaagtcga ctggaaggac 1560 cattttctgt actgtgccaa tgccccgctc accttcaagg atggcacagc cctggccctg 1620 agctgcatgg ctgactacgg ggcccctgtc ttccccttcc ttgccattgg ggggtacaaa 1680 ggaaaggact attctgaggc agaggccctg atcatgacgt tctccctcaa caattaccct 1740 gccggggacc cccgtctggc ccaggccaag ctgtgggagg aggccttctt agaggaaatg 1800 cgagccttcc agcgtcggat ggctggcatg ttccaggtca cgttcatggc tgagcgctct 1860 ctggaagacg agatcaatcg caccacagct gaagacctgc ccatctttgc caccagctac 1920 attgtcatat tcctgtacat ctctctggcc ctgggcagct attccagctg gagccgagtg 1980 atggtggact ccaaggccac gctgggcctc ggcggggtgg ccgtggtcct gggagcagtc 2040 atggctgcca tgggcttctt ctcctacttg ggtatccgct cctccctggt catcctgcaa 2100 gtggttcctt tcctggtgct gtccgtgggg gctgataaca tcttcatctt tgttctcgag 2160 taccagaggc tgccccggag gcctggggag ccacgagagg tccacattgg gcgagcccta 2220 ggcagggtgg ctcccagcat gctgttgtgc agcctctctg aggccatctg cttcttccta 2280 ggggccctga cccccatgcc agctgtgcgg acctttgccc tgacctctgg ccttgcagtg 2340 atccttgact tcctcctgca gatgtcagcc tttgtggccc tgctctccct ggacagcaag 2400 aggcaggagg cctcccggtt ggacgtctgc tgctgtgtca agccccagga gctgcccccg 2460 cctggccagg gagaggggct cctgcttggc ttcttccaaa aggcttatgc ccccttcctg 2520 ctgcactgga tcactcgagg tgttgtgctg ctgctgtttc tcgccctgtt cggagtgagc 2580 ctctactcca tgtgccacat cagcgtggga ctggaccagg agctggccct gcccaaggac 2640 tcgtacctgc ttgactattt cctctttctg aaccgctact tcgaggtggg ggccccggtg 2700 tactttgtta ccaccttggg ctacaacttc tccagcgagg ctgggatgaa tgccatctgc 2760 tccagtgcag gctgcaacaa cttctccttc acccagaaga tccagtatgc cacagagttc 2820 cctgagcagt cttacctggc catccctgcc tcctcctggg tggatgactt cattgactgg 2880 ctgaccccgt cctcctgctg ccgcctttat atatctggcc ccaataagga caagttctgc 2940 ccctcgaccg tcaactctct gaactgccta aagaactgca tgagcatcac gatgggctct 3000 gtgaggccct cggtggagca gttccataag tatcttccct ggttcctgaa cgaccggccc 3060 aacatcaaat gtcccaaagg cggcctggca gcatacagca cctctgtgaa cttgacttca 3120 gatggccagg ttttagcctc caggttcatg gcctatcaca agcccctgaa aaactcacag 3180 gattacacag aagctctgcg ggcagctcga gagctggcag ccaacatcac tgctgacctg 3240 cggaaagtgc ctggaacaga cccggctttt gaggtcttcc cctacacgat caccaatgtg 3300 ttttatgagc agtacctgac catcctccct gaggggctct tcatgctcag cctctgcctt 3360 gtgcccacct tcgctgtctc ctgcctcctg ctgggcctgg acctgcgctc cggcctcctc 3420 aacctgctct ccattgtcat gatcctcgtg gacactgtcg gcttcatggc cctgtggggc 3480 atcagttaca atgctgtgtc cctcatcaac ctggtctcgg cggtgggcat gtctgtggag 3540 tttgtgtccc acattacccg ctcctttgcc atcagcacca agcccacctg gctggagagg 3600 gccaaagagg ccaccatctc tatgggaagt gcggtgtttg caggtgtggc catgaccaac 3660 ctgcctggca tccttgtcct gggcctcgcc aaggcccagc tcattcagat cttcttcttc 3720 cgcctcaacc tcctgatcac tctgctgggc ctgctgcatg gcttggtctt cctgcccgtc 3780 atcctcagct acgtggggcc tgacgttaac ccggctctgg cactggagca gaagcgggct 3840 gaggaggcgg tggcagcagt catggtggcc tcttgcccaa atcacccctc ccgagtctcc 3900 acagctgaca acatctatgt caaccacagc tttgaaggtt ctatcaaagg tgctggtgcc 3960 atcagcaact tcttgcccaa caatgggcgg cagttctga 3999 <210> 8 <211> 194 <212> PRT <213> Human <400> 8 Phe Met Ala Glu Arg Ser Leu Glu Asp Glu Ile Asn Arg Thr Thr Ala 5 10 15 Glu Asp Leu Pro Ile Phe Ala Thr Ser Tyr Ile Val Ile Phe Leu Tyr 20 25 30 Ile Ser Leu Ala Leu Gly Ser Tyr Ser Ser Trp Ser Arg Val Met Val 35 40 45 Asp Ser Lys Ala Thr Leu Gly Leu Gly Gly Val Ala Val Val Leu Gly 50 55 60 Ala Val Met Ala Ala Met Gly Phe Phe Ser Tyr Leu Gly Ile Arg Ser 65 70 75 80 Ser Leu Val Ile Leu Gln Val Val Pro Phe Leu Val Leu Ser Val Gly 85 90 95 Ala Asp Asn Ile Phe Ile Phe Val Leu Glu Tyr Gln Arg Leu Pro Arg 100 105 110 Arg Pro Gly Glu Pro Arg Glu Val His Ile Gly Arg Ala Leu Gly Arg 115 120 125 Val Ala Pro Ser Met Leu Leu Cys Ser Leu Ser Glu Ala Ile Cys Phe 130 135 140 Phe Leu Gly Ala Leu Thr Pro Met Pro Ala Val Arg Thr Phe Ala Leu 145 150 155 160 Thr Ser Gly Leu Ala Val Ile Leu Asp Phe Leu Leu Gln Met Ser Ala 165 170 175 Phe Val Ala Leu Leu Ser Leu Asp Ser Lys Arg Gln Glu Ala Ser Arg 180 185 190 Leu Asp <210> 9 <211> 1332 <212> PRT <213> Human <400> 9 Met Ala Glu Ala Gly Leu Arg Gly Trp Leu Leu Trp Ala Leu Leu Leu 5 10 15 Arg Leu Ala Gln Ser Glu Pro Tyr Thr Thr Ile His Gln Pro Gly Tyr 20 25 30 Cys Ala Phe Tyr Asp Glu Cys Gly Lys Asn Pro Glu Leu Ser Gly Ser 35 40 45 Leu Met Thr Leu Ser Asn Val Ser Cys Leu Ser Asn Thr Pro Ala Arg 50 55 60 Lys Ile Thr Gly Asp His Leu Ile Leu Leu Gln Lys Ile Cys Pro Arg 65 70 75 80 Leu Tyr Thr Gly Pro Asn Thr Gln Ala Cys Cys Ser Ala Lys Gln Leu 85 90 95 Val Ser Leu Glu Ala Ser Leu Ser Ile Thr Lys Ala Leu Leu Thr Arg 100 105 110 Cys Pro Ala Cys Ser Asp Asn Phe Val Asn Leu His Cys His Asn Thr 115 120 125 Cys Ser Pro Asn Gln Ser Leu Phe Ile Asn Val Thr Arg Val Ala Gln 130 135 140 Leu Gly Ala Gly Gln Leu Pro Ala Val Val Ala Tyr Glu Ala Phe Tyr 145 150 155 160 Gln His Ser Phe Ala Glu Gln Ser Tyr Asp Ser Cys Ser Arg Val Arg 165 170 175 Val Pro Ala Ala Ala Thr Leu Ala Val Gly Thr Met Cys Gly Val Tyr 180 185 190 Gly Ser Ala Leu Cys Asn Ala Gln Arg Trp Leu Asn Phe Gln Gly Asp 195 200 205 Thr Gly Asn Gly Leu Ala Pro Leu Asp Ile Thr Phe His Leu Leu Glu 210 215 220 Pro Gly Gln Ala Val Gly Ser Gly Ile Gln Pro Leu Asn Glu Gly Val 225 230 235 240 Ala Arg Cys Asn Glu Ser Gln Gly Asp Asp Val Ala Thr Cys Ser Cys 245 250 255 Gln Asp Cys Ala Ala Ser Cys Pro Ala Ile Ala Arg Pro Gln Ala Leu 260 265 270 Asp Ser Thr Phe Tyr Leu Gly Gln Met Pro Gly Ser Leu Val Leu Ile 275 280 285 Ile Ile Leu Cys Ser Val Phe Ala Val Val Thr Ile Leu Leu Val Gly 290 295 300 Phe Arg Val Ala Pro Ala Arg Asp Lys Ser Lys Met Val Asp Pro Lys 305 310 315 320 Lys Gly Thr Ser Leu Ser Asp Lys Leu Ser Phe Ser Thr His Thr Leu 325 330 335 Leu Gly Gln Phe Phe Gln Gly Trp Gly Thr Trp Val Ala Ser Trp Pro 340 345 350 Leu Thr Ile Leu Val Leu Ser Val Ile Pro Val Val Ala Leu Ala Ala 355 360 365 Gly Leu Val Phe Thr Glu Leu Thr Thr Asp Pro Val Glu Leu Trp Ser 370 375 380 Ala Pro Asn Ser Gln Ala Arg Ser Glu Lys Ala Phe His Asp Gln His 385 390 395 400 Phe Gly Pro Phe Phe Arg Thr Asn Gln Val Ile Leu Thr Ala Pro Asn 405 410 415 Arg Ser Ser Tyr Arg Tyr Asp Ser Leu Leu Leu Gly Pro Lys Asn Phe 420 425 430 Ser Gly Ile Leu Asp Leu Asp Leu Leu Leu Glu Leu Leu Glu Leu Gln 435 440 445 Glu Arg Leu Arg His Leu Gln Val Trp Ser Pro Glu Ala Gln Arg Asn 450 455 460 Ile Ser Leu Gln Asp Ile Cys Tyr Ala Pro Leu Asn Pro Asp Asn Thr 465 470 475 480 Ser Leu Tyr Asp Cys Cys Ile Asn Ser Leu Leu Gln Tyr Phe Gln Asn 485 490 495 Asn Arg Thr Leu Leu Leu Leu Thr Ala Asn Gln Thr Leu Met Gly Gln 500 505 510 Thr Ser Gln Val Asp Trp Lys Asp His Phe Leu Tyr Cys Ala Asn Ala 515 520 525 Pro Leu Thr Phe Lys Asp Gly Thr Ala Leu Ala Leu Ser Cys Met Ala 530 535 540 Asp Tyr Gly Ala Pro Val Phe Pro Phe Leu Ala Ile Gly Gly Tyr Lys 545 550 555 560 Gly Lys Asp Tyr Ser Glu Ala Glu Ala Leu Ile Met Thr Phe Ser Leu 565 570 575 Asn Asn Tyr Pro Ala Gly Asp Pro Arg Leu Ala Gln Ala Lys Leu Trp 580 585 590 Glu Glu Ala Phe Leu Glu Glu Met Arg Ala Phe Gln Arg Arg Met Ala 595 600 605 Gly Met Phe Gln Val Thr Phe Met Ala Glu Arg Ser Leu Glu Asp Glu 610 615 620 Ile Asn Arg Thr Thr Ala Glu Asp Leu Pro Ile Phe Ala Thr Ser Tyr 625 630 635 640 Ile Val Ile Phe Leu Tyr Ile Ser Leu Ala Leu Gly Ser Tyr Ser Ser 645 650 655 Trp Ser Arg Val Met Val Asp Ser Lys Ala Thr Leu Gly Leu Gly Gly 660 665 670 Val Ala Val Val Leu Gly Ala Val Met Ala Ala Met Gly Phe Phe Ser 675 680 685 Tyr Leu Gly Ile Arg Ser Ser Leu Val Ile Leu Gln Val Val Pro Phe 690 695 700 Leu Val Leu Ser Val Gly Ala Asp Asn Ile Phe Ile Phe Val Leu Glu 705 710 715 720 Tyr Gln Arg Leu Pro Arg Arg Pro Gly Glu Pro Arg Glu Val His Ile 725 730 735 Gly Arg Ala Leu Gly Arg Val Ala Pro Ser Met Leu Leu Cys Ser Leu 740 745 750 Ser Glu Ala Ile Cys Phe Phe Leu Gly Ala Leu Thr Pro Met Pro Ala 755 760 765 Val Arg Thr Phe Ala Leu Thr Ser Gly Leu Ala Val Ile Leu Asp Phe 770 775 780 Leu Leu Gln Met Ser Ala Phe Val Ala Leu Leu Ser Leu Asp Ser Lys 785 790 795 800 Arg Gln Glu Ala Ser Arg Leu Asp Val Cys Cys Cys Val Lys Pro Gln 805 810 815 Glu Leu Pro Pro Pro Gly Gln Gly Glu Gly Leu Leu Leu Gly Phe Phe 820 825 830 Gln Lys Ala Tyr Ala Pro Phe Leu Leu His Trp Ile Thr Arg Gly Val 835 840 845 Val Leu Leu Leu Phe Leu Ala Leu Phe Gly Val Ser Leu Tyr Ser Met 850 855 860 Cys His Ile Ser Val Gly Leu Asp Gln Glu Leu Ala Leu Pro Lys Asp 865 870 875 880 Ser Tyr Leu Leu Asp Tyr Phe Leu Phe Leu Asn Arg Tyr Phe Glu Val 885 890 895 Gly Ala Pro Val Tyr Phe Val Thr Thr Leu Gly Tyr Asn Phe Ser Ser 900 905 910 Glu Ala Gly Met Asn Ala Ile Cys Ser Ser Ala Gly Cys Asn Asn Phe 915 920 925 Ser Phe Thr Gln Lys Ile Gln Tyr Ala Thr Glu Phe Pro Glu Gln Ser 930 935 940 Tyr Leu Ala Ile Pro Ala Ser Ser Trp Val Asp Asp Phe Ile Asp Trp 945 950 955 960 Leu Thr Pro Ser Ser Cys Cys Arg Leu Tyr Ile Ser Gly Pro Asn Lys 965 970 975 Asp Lys Phe Cys Pro Ser Thr Val Asn Ser Leu Asn Cys Leu Lys Asn 980 985 990 Cys Met Ser Ile Thr Met Gly Ser Val Arg Pro Ser Val Glu Gln Phe 995 1000 1005 His Lys Tyr Leu Pro Trp Phe Leu Asn Asp Arg Pro Asn Ile Lys Cys 1010 1015 1020 Pro Lys Gly Gly Leu Ala Ala Tyr Ser Thr Ser Val Asn Leu Thr Ser 1025 1030 1035 1040 Asp Gly Gln Val Leu Ala Ser Arg Phe Met Ala Tyr His Lys Pro Leu 1045 1050 1055 Lys Asn Ser Gln Asp Tyr Thr Glu Ala Leu Arg Ala Ala Arg Glu Leu 1060 1065 1070 Ala Ala Asn Ile Thr Ala Asp Leu Arg Lys Val Pro Gly Thr Asp Pro 1075 1080 1085 Ala Phe Glu Val Phe Pro Tyr Thr Ile Thr Asn Val Phe Tyr Glu Gln 1090 1095 1100 Tyr Leu Thr Ile Leu Pro Glu Gly Leu Phe Met Leu Ser Leu Cys Leu 1105 1110 1115 1120 Val Pro Thr Phe Ala Val Ser Cys Leu Leu Leu Gly Leu Asp Leu Arg 1125 1130 1135 Ser Gly Leu Leu Asn Leu Leu Ser Ile Val Met Ile Leu Val Asp Thr 1140 1145 1150 Val Gly Phe Met Ala Leu Trp Gly Ile Ser Tyr Asn Ala Val Ser Leu 1155 1160 1165 Ile Asn Leu Val Ser Ala Val Gly Met Ser Val Glu Phe Val Ser His 1170 1175 1180 Ile Thr Arg Ser Phe Ala Ile Ser Thr Lys Pro Thr Trp Leu Glu Arg 1185 1190 1195 1200 Ala Lys Glu Ala Thr Ile Ser Met Gly Ser Ala Val Phe Ala Gly Val 1205 1210 1215 Ala Met Thr Asn Leu Pro Gly Ile Leu Val Leu Gly Leu Ala Lys Ala 1220 1225 1230 Gln Leu Ile Gln Ile Phe Phe Phe Arg Leu Asn Leu Leu Ile Thr Leu 1235 1240 1245 Leu Gly Leu Leu His Gly Leu Val Phe Leu Pro Val Ile Leu Ser Tyr 1250 1255 1260 Val Gly Pro Asp Val Asn Pro Ala Leu Ala Leu Glu Gln Lys Arg Ala 1265 1270 1275 1280 Glu Glu Ala Val Ala Ala Val Met Val Ala Ser Cys Pro Asn His Pro 1285 1290 1295 Ser Arg Val Ser Thr Ala Asp Asn Ile Tyr Val Asn His Ser Phe Glu 1300 1305 1310 Gly Ser Ile Lys Gly Ala Gly Ala Ile Ser Asn Phe Leu Pro Asn Asn 1315 1320 1325 Gly Arg Gln Phe 1330 <210> 10 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 10 aaggcggcca ccccattcag gat 23 <210> 11 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 11 tatgaagtgc gcaggacgtt 20 <210> 12 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 12 tgcgggcagg ggaatctta 19 <210> 13 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 13 cttcttctgc atcatcgccc catttg 26 <210> 14 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 14 ccaaaggtgc aagtgtccag ag 22 <210> 15 <211> 3264 <212> DNA <213> Human <400> 15 atggaccacc caggcttccg ggagttctgc tggaagcccc acgaggtgct caaggatctg 60 ccgctgggct cctactccta ctgctcgccc cccagctcgc tcatgaccta cttttttccc 120 accgagaggg gcggcaagat ctactatgac ggcatgggcc aggacctggc ggacatccgg 180 ggctccctgg agctggccat gactcaccct gagttctact ggtatgtgga tgagggcctc 240 tctgcagaca atctgaagag ctccctcctg cgcagtgaga tcctgtttgg agcacccctg 300 cccaactact actcagtaga tgaccgctgg gaggaacaac gggctaagtt tcagagcttc 360 gtggtcacct acgtggccat gctggccaag cagtctacca gcaaagtcca ggttctctat 420 ggggggacag acctgtttga ctatgaagtg cgcaggacgt tcaacaatga catgctcctg 480 gccttcatca gcagcagctg cattgctgcc ctggtctaca tcctcacctc ctgctcagtg 540 ttcctgtcct tctttgggat tgccagcatt ggtctcagct gcctggtggc cctcttcctg 600 taccacgtgg tctttggtat ccagtacttg ggcatcctga atggggtggc cgccttcgtg 660 atcgtgggca ttggtgtgga cgatgtcttt gtgttcatca acacctaccg ccaggccacc 720 cacctggaag acccacagct gcgcatgatc cacaccgtcc aaactgcagg caaggccacc 780 ttcttcacct ccctgaccac agccgccgcc tacgcagcta acgtcttctc ccagatccca 840 gccgtccacg actttggcct gttcatgtct ctcatcgtgt cctgttgctg gctggccgtg 900 cttgtcacca tgcctgcagc tctgggcctc tggagcctct acctggcacc actggagagc 960 tcctgccaga ccagctgcca ccagaattgc agccggaaga cctccctgca cttccccgga 1020 gacgtgtttg ccgctcccga gcaggttgga ggcagccctg cccagggccc cataccctac 1080 ctggatgatg acatcccctt gctggaggtc gaggaagagc cagtgtcact ggagctggga 1140 gacgtgtccc tggtgtctgt gtcccccgag ggtctgcagc cagcctccaa cacgggcagc 1200 cgcggccatc tcatcgtgca gctgcaggag ctgctgcacc actgggtcct gtggtcagcc 1260 gtcaagagcc gctgggtgat tgtggggctg ttcgtctcca tcctcatctt gtccctggtg 1320 ttcgccagcc ggctccgccc cgccagccgg gccccgctac tcttccggcc tgataccaac 1380 atccaggtgc tgctggacct caagtacaac ctgagcgccg agggcatctc ctgcatcacc 1440 tgttcaggtc tgttccagga gaagccccac agcctgcaga acaacatccg gacgtccctg 1500 gagaagaaga ggcgaggctc aggggtcccc tgggctagcc ggcctgaggc caccctgcag 1560 gatttcccag gcaccgtgta catctctaaa gtgaagagtc aaggccaccc cgctgtctac 1620 aggctctccc tcaatgccag cctgcctgct ccttggcagg ctgtgtcgcc tggggatgga 1680 gaggtgccct ccttccaggt gtatagagcg ccttttggta acttcaccaa gaagctgacc 1740 gcttgtatgt ctacagtagg gctgctccag gcggcgagcc cctcccgcaa gtggatgctg 1800 acgaccttgg cctgtgatgc caagcggggc tggaagtttg acttcagctt ctacgtggcc 1860 accaaggagc agcagcacac ccggaagctg tacttcgccc agtcccacaa gccccccttc 1920 cacgggcgcg tatgcatggc accccctggc tgcctgctta gctccagccc cgatgggcct 1980 accaaaggct tcttcttcgt gcctagtgag aaagtgccca aggcccgtct ctcagccacc 2040 ttcggcttca acccctgcgt gaacacgggc tgcgggaagc cggcggtgcg gccactagtg 2100 gataccgggg ccatggtctt tgtggtcttc ggcattattg gcgtcaaccg cactcggcag 2160 gtggacaacc acgtcattgg agacccgggt agtgttgtct acgacagcag ctttgacctc 2220 ttcaaggaaa ttgggcacct gtgtcacctc tgcaaggcca tcgcagccaa ctccgagctg 2280 gtgaagccgg gtggggccca gtgcctgcct tcaggctaca gcatctcctc cttcctgcag 2340 atgttgcacc ctgagtgcaa ggagctgccc gagcccaacc tgctcccggg gcagctgtcc 2400 cacggggcag tgggcgtcag ggagggccgc gtgcagtgga tctccatggc tttcgagtcg 2460 accacgtaca agggcaaatc ctccttccag acctactcgg actacctgcg ctgggagagc 2520 ttcctccagc agcagctgca ggccttgccc gagggctcag tcctgcgccg gggcttccag 2580 acctgcgagc actggaagca gatattcatg gaaatcgtag gggtgcagag cgccctgtgc 2640 ggcctggtgc tatccctgct catctgcgtg gccgcggtgg ccgtgttcac cacccacatc 2700 ctgctcctgc tgcccgtgct cctcagcatc ttgggcatcg tgtgcctggt ggtgaccatc 2760 atgtactgga gcggctggga gatgggggct gtggaagcca tctccctgtc catcctcgtt 2820 ggctcctccg tggattactg cgtccacctg gtcgagggct acctgctggc tggagagaac 2880 ctgccccccc accaggccga ggacgcccga acgcagcgcc agtggcgtac gctggaggcc 2940 gtgcggcacg tgggcgtggc catcgtctcc agtgccctca ccacggtcat cgccacagtg 3000 cccctcttct tctgcatcat cgccccattt gccaagttcg gcaagattgt ggcactcaac 3060 acgggcgtgt ccatcctcta cacgctgacc gtcagcaccg ccctgctggg catcatggcg 3120 cccagctctt tcactcggac ccggacttcc ttcctcaagg ccctgggtgc cgtgctgctg 3180 gcaggggccc tggggctggg tgcctgcctc gtgctcctgc agagcggcta taagattccc 3240 ctgcccgcag gggcctccct atag 3264 <210> 16 <211> 200 <212> PRT <213> Human <400> 16 Lys Val Gln Val Leu Tyr Gly Gly Thr Asp Leu Phe Asp Tyr Glu Val 5 10 15 Arg Arg Thr Phe Asn Asn Asp Met Leu Leu Ala Phe Ile Ser Ser Ser 20 25 30 Cys Ile Ala Ala Leu Val Tyr Ile Leu Thr Ser Cys Ser Val Phe Leu 35 40 45 Ser Phe Phe Gly Ile Ala Ser Ile Gly Leu Ser Cys Leu Val Ala Leu 50 55 60 Phe Leu Tyr His Val Val Phe Gly Ile Gln Tyr Leu Gly Ile Leu Asn 65 70 75 80 Gly Val Ala Ala Phe Val Ile Val Gly Ile Gly Val Asp Asp Val Phe 85 90 95 Val Phe Ile Asn Thr Tyr Arg Gln Ala Thr His Leu Glu Asp Pro Gln 100 105 110 Leu Arg Met Ile His Thr Val Gln Thr Ala Gly Lys Ala Thr Phe Phe 115 120 125 Thr Ser Leu Thr Thr Ala Ala Ala Tyr Ala Ala Asn Val Phe Ser Gln 130 135 140 Ile Pro Ala Val His Asp Phe Gly Leu Phe Met Ser Leu Ile Val Ser 145 150 155 160 Cys Cys Trp Leu Ala Val Leu Val Thr Met Pro Ala Ala Leu Gly Leu 165 170 175 Trp Ser Leu Tyr Leu Ala Pro Leu Glu Ser Ser Cys Gln Thr Ser Cys 180 185 190 His Gln Asn Cys Ser Arg Lys Thr 195 200 <210> 17 <211> 1087 <212> PRT <213> Human <400> 17 Met Asp His Pro Gly Phe Arg Glu Phe Cys Trp Lys Pro His Glu Val 5 10 15 Leu Lys Asp Leu Pro Leu Gly Ser Tyr Ser Tyr Cys Ser Pro Pro Ser 20 25 30 Ser Leu Met Thr Tyr Phe Phe Pro Thr Glu Arg Gly Gly Lys Ile Tyr 35 40 45 Tyr Asp Gly Met Gly Gln Asp Leu Ala Asp Ile Arg Gly Ser Leu Glu 50 55 60 Leu Ala Met Thr His Pro Glu Phe Tyr Trp Tyr Val Asp Glu Gly Leu 65 70 75 80 Ser Ala Asp Asn Leu Lys Ser Ser Leu Leu Arg Ser Glu Ile Leu Phe 85 90 95 Gly Ala Pro Leu Pro Asn Tyr Tyr Ser Val Asp Asp Arg Trp Glu Glu 100 105 110 Gln Arg Ala Lys Phe Gln Ser Phe Val Val Thr Tyr Val Ala Met Leu 115 120 125 Ala Lys Gln Ser Thr Ser Lys Val Gln Val Leu Tyr Gly Gly Thr Asp 130 135 140 Leu Phe Asp Tyr Glu Val Arg Arg Thr Phe Asn Asn Asp Met Leu Leu 145 150 155 160 Ala Phe Ile Ser Ser Ser Cys Ile Ala Ala Leu Val Tyr Ile Leu Thr 165 170 175 Ser Cys Ser Val Phe Leu Ser Phe Phe Gly Ile Ala Ser Ile Gly Leu 180 185 190 Ser Cys Leu Val Ala Leu Phe Leu Tyr His Val Val Phe Gly Ile Gln 195 200 205 Tyr Leu Gly Ile Leu Asn Gly Val Ala Ala Phe Val Ile Val Gly Ile 210 215 220 Gly Val Asp Asp Val Phe Val Phe Ile Asn Thr Tyr Arg Gln Ala Thr 225 230 235 240 His Leu Glu Asp Pro Gln Leu Arg Met Ile His Thr Val Gln Thr Ala 245 250 255 Gly Lys Ala Thr Phe Phe Thr Ser Leu Thr Thr Ala Ala Ala Tyr Ala 260 265 270 Ala Asn Val Phe Ser Gln Ile Pro Ala Val His Asp Phe Gly Leu Phe 275 280 285 Met Ser Leu Ile Val Ser Cys Cys Trp Leu Ala Val Leu Val Thr Met 290 295 300 Pro Ala Ala Leu Gly Leu Trp Ser Leu Tyr Leu Ala Pro Leu Glu Ser 305 310 315 320 Ser Cys Gln Thr Ser Cys His Gln Asn Cys Ser Arg Lys Thr Ser Leu 325 330 335 His Phe Pro Gly Asp Val Phe Ala Ala Pro Glu Gln Val Gly Gly Ser 340 345 350 Pro Ala Gln Gly Pro Ile Pro Tyr Leu Asp Asp Asp Ile Pro Leu Leu 355 360 365 Glu Val Glu Glu Glu Pro Val Ser Leu Glu Leu Gly Asp Val Ser Leu 370 375 380 Val Ser Val Ser Pro Glu Gly Leu Gln Pro Ala Ser Asn Thr Gly Ser 385 390 395 400 Arg Gly His Leu Ile Val Gln Leu Gln Glu Leu Leu His His Trp Val 405 410 415 Leu Trp Ser Ala Val Lys Ser Arg Trp Val Ile Val Gly Leu Phe Val 420 425 430 Ser Ile Leu Ile Leu Ser Leu Val Phe Ala Ser Arg Leu Arg Pro Ala 435 440 445 Ser Arg Ala Pro Leu Leu Phe Arg Pro Asp Thr Asn Ile Gln Val Leu 450 455 460 Leu Asp Leu Lys Tyr Asn Leu Ser Ala Glu Gly Ile Ser Cys Ile Thr 465 470 475 480 Cys Ser Gly Leu Phe Gln Glu Lys Pro His Ser Leu Gln Asn Asn Ile 485 490 495 Arg Thr Ser Leu Glu Lys Lys Arg Arg Gly Ser Gly Val Pro Trp Ala 500 505 510 Ser Arg Pro Glu Ala Thr Leu Gln Asp Phe Pro Gly Thr Val Tyr Ile 515 520 525 Ser Lys Val Lys Ser Gln Gly His Pro Ala Val Tyr Arg Leu Ser Leu 530 535 540 Asn Ala Ser Leu Pro Ala Pro Trp Gln Ala Val Ser Pro Gly Asp Gly 545 550 555 560 Glu Val Pro Ser Phe Gln Val Tyr Arg Ala Pro Phe Gly Asn Phe Thr 565 570 575 Lys Lys Leu Thr Ala Cys Met Ser Thr Val Gly Leu Leu Gln Ala Ala 580 585 590 Ser Pro Ser Arg Lys Trp Met Leu Thr Thr Leu Ala Cys Asp Ala Lys 595 600 605 Arg Gly Trp Lys Phe Asp Phe Ser Phe Tyr Val Ala Thr Lys Glu Gln 610 615 620 Gln His Thr Arg Lys Leu Tyr Phe Ala Gln Ser His Lys Pro Pro Phe 625 630 635 640 His Gly Arg Val Cys Met Ala Pro Pro Gly Cys Leu Leu Ser Ser Ser 645 650 655 Pro Asp Gly Pro Thr Lys Gly Phe Phe Phe Val Pro Ser Glu Lys Val 660 665 670 Pro Lys Ala Arg Leu Ser Ala Thr Phe Gly Phe Asn Pro Cys Val Asn 675 680 685 Thr Gly Cys Gly Lys Pro Ala Val Arg Pro Leu Val Asp Thr Gly Ala 690 695 700 Met Val Phe Val Val Phe Gly Ile Ile Gly Val Asn Arg Thr Arg Gln 705 710 715 720 Val Asp Asn His Val Ile Gly Asp Pro Gly Ser Val Val Tyr Asp Ser 725 730 735 Ser Phe Asp Leu Phe Lys Glu Ile Gly His Leu Cys His Leu Cys Lys 740 745 750 Ala Ile Ala Ala Asn Ser Glu Leu Val Lys Pro Gly Gly Ala Gln Cys 755 760 765 Leu Pro Ser Gly Tyr Ser Ile Ser Ser Phe Leu Gln Met Leu His Pro 770 775 780 Glu Cys Lys Glu Leu Pro Glu Pro Asn Leu Leu Pro Gly Gln Leu Ser 785 790 795 800 His Gly Ala Val Gly Val Arg Glu Gly Arg Val Gln Trp Ile Ser Met 805 810 815 Ala Phe Glu Ser Thr Thr Tyr Lys Gly Lys Ser Ser Phe Gln Thr Tyr 820 825 830 Ser Asp Tyr Leu Arg Trp Glu Ser Phe Leu Gln Gln Gln Leu Gln Ala 835 840 845 Leu Pro Glu Gly Ser Val Leu Arg Arg Gly Phe Gln Thr Cys Glu His 850 855 860 Trp Lys Gln Ile Phe Met Glu Ile Val Gly Val Gln Ser Ala Leu Cys 865 870 875 880 Gly Leu Val Leu Ser Leu Leu Ile Cys Val Ala Ala Val Ala Val Phe 885 890 895 Thr Thr His Ile Leu Leu Leu Leu Pro Val Leu Leu Ser Ile Leu Gly 900 905 910 Ile Val Cys Leu Val Val Thr Ile Met Tyr Trp Ser Gly Trp Glu Met 915 920 925 Gly Ala Val Glu Ala Ile Ser Leu Ser Ile Leu Val Gly Ser Ser Val 930 935 940 Asp Tyr Cys Val His Leu Val Glu Gly Tyr Leu Leu Ala Gly Glu Asn 945 950 955 960 Leu Pro Pro His Gln Ala Glu Asp Ala Arg Thr Gln Arg Gln Trp Arg 965 970 975 Thr Leu Glu Ala Val Arg His Val Gly Val Ala Ile Val Ser Ser Ala 980 985 990 Leu Thr Thr Val Ile Ala Thr Val Pro Leu Phe Phe Cys Ile Ile Ala 995 1000 1005 Pro Phe Ala Lys Phe Gly Lys Ile Val Ala Leu Asn Thr Gly Val Ser 1010 1015 1020 Ile Leu Tyr Thr Leu Thr Val Ser Thr Ala Leu Leu Gly Ile Met Ala 1025 1030 1035 1040 Pro Ser Ser Phe Thr Arg Thr Arg Thr Ser Phe Leu Lys Ala Leu Gly 1045 1050 1055 Ala Val Leu Leu Ala Gly Ala Leu Gly Leu Gly Ala Cys Leu Val Leu 1060 1065 1070 Leu Gln Ser Gly Tyr Lys Ile Pro Leu Pro Ala Gly Ala Ser Leu 1075 1080 1085 <210> 18 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 18 ctggtgggca tactgggtgg actc 24 <210> 19 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 19 gcctcctgcc tcttgctgtc ca 22 <210> 20 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 20 ccatgggctt cttctcctac ttg 23 <210> 21 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 21 gggcccctag gaagaagcag at 22 <210> 22 <211> 240 <212> DNA <213> Human <400> 22 ccatgggctt cttctcctac ttgggtatcc gctcctccct ggtcatcctg caagtggttc 60 ctttcctggt gctgtccgtg ggggctgata acatcttcat ctttgttctc gagtaccaga 120 ggctgccccg gaggcctggg gagccacgag aggtccacat tgggcgagcc ctaggcaggg 180 tggctcccag catgctgttg tgcagcctct ctgaggccat ctgcttcttc ctaggggccc 240 <210> 23 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 23 ttgctgccct ggtctacatc ctca 24 <210> 24 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 24 cagagctgca ggcatggtga caa 23 <210> 25 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 25 gggtggccgc cttcgtgat 19 <210> 26 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 26 gcacggccag ccagcaaca 19 <210> 27 <211> 258 <212> DNA <213> Human <400> 27 gggtggccgc cttcgtgatc gtgggcattg gtgtggacga tgtctttgtg ttcatcaaca 60 cctaccgcca ggccacccac ctggaagacc cacagctgcg catgatccac accgtccaaa 120 ctgcaggcaa ggccaccttc ttcacctccc tgaccacagc cgccgcctac gcagctaacg 180 tcttctccca gatcccagcc gtccacgact ttggcctgtt catgtctctc atcgtgtcct 240 gttgctggct ggccgtgc 258 <210> 28 <211> 582 <212> DNA <213> Human <400> 28 ttcatggctg agcgctctct ggaagacgag atcaatcgca ccacagctga agacctgccc 60 atctttgcca ccagctacat tgtcatattc ctgtacatct ctctggccct gggcagctat 120 tccagctgga gccgagtgat ggtggactcc aaggccacgc tgggcctcgg cggggtggcc 180 gtggtcctgg gagcagtcat ggctgccatg ggcttcttct cctacttggg tatccgctcc 240 tccctggtca tcctgcaagt ggttcctttc ctggtgctgt ccgtgggggc tgataacatc 300 ttcatctttg ttctcgagta ccagaggctg ccccggaggc ctggggagcc acgagaggtc 360 cacattgggc gagccctagg cagggtggct cccagcatgc tgttgtgcag cctctctgag 420 gccatctgct tcttcctagg ggccctgacc cccatgccag ctgtgcggac ctttgccctg 480 acctctggcc ttgcagtgat ccttgacttc ctcctgcaga tgtcagcctt tgtggccctg 540 ctctccctgg acagcaagag gcaggaggcc tcccggttgg ac 582 <210> 29 <211> 600 <212> DNA <213> Human <400> 29 aaagtccagg ttctctatgg ggggacagac ctgtttgact atgaagtgcg caggacgttc 60 aacaatgaca tgctcctggc cttcatcagc agcagctgca ttgctgccct ggtctacatc 120 ctcacctcct gctcagtgtt cctgtccttc tttgggattg ccagcattgg tctcagctgc 180 ctggtggccc tcttcctgta ccacgtggtc tttggtatcc agtacttggg catcctgaat 240 ggggtggccg ccttcgtgat cgtgggcatt ggtgtggacg atgtctttgt gttcatcaac 300 acctaccgcc aggccaccca cctggaagac ccacagctgc gcatgatcca caccgtccaa 360 actgcaggca aggccacctt cttcacctcc ctgaccacag ccgccgccta cgcagctaac 420 gtcttctccc agatcccagc cgtccacgac tttggcctgt tcatgtctct catcgtgtcc 480 tgttgctggc tggccgtgct tgtcaccatg cctgcagctc tgggcctctg gagcctctac 540 ctggcaccac tggagagctc ctgccagacc agctgccacc agaattgcag ccggaagacc 600 <210> 30 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 30 cggagcgcaa cattttcac 19 <210> 31 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 31 acaacactac ccgggtctcc aatg 24 <210> 32 <211> 1371 <212> DNA <213> Human <400> 32 atggaccacc caggcttccg ggagttctgc tggaagcccc acgaggtgct caaggatctg 60 ccgctgggct cctactccta ctgctcgccc cccagctcgc tcatgaccta cttttttccc 120 accgagaggg gcggcaagat ctactatgac ggcatgggcc aggacctggc ggacatccgg 180 ggctccctgg agctggccat gactcaccct gagttctact ggtatgtgga tgagggcctc 240 tctgcagaca atctgaagag ctccctcctg cgcagtgaga tcctgtttgg agcacccctg 300 cccaactact actcagtaga tgaccgctgg gaggaacaac gggctaagtt tcagagcttc 360 gtggtcacct acgtggccat gctggccaag cagtctacca gcaaagtcca ggttctctat 420 ggggggacag acctgtttga ctatgaagtg cgcaggacgt tcaacaatga catgctcctg 480 gccttcatca gcagcagctg cattgctgcc ctggtctaca tcctcacctc ctgctcagtg 540 ttcctgtcct tctttgggat tgccagcatt ggtctcagct gcctggtggc cctcttcctg 600 taccacgtgg tctttggtat ccagtacttg ggcatcctga atggggtggc cgccttcgtg 660 atcgtgggca ttggtgtgga cgatgtcttt gtgttcatca acacctaccg ccaggccacc 720 cacctggaag acccacagct gcgcatgatc cacaccgtcc aaactgcagg caaggccacc 780 ttcttcacct ccctgaccac agccgccgcc tacgcagcta acgtcttctc ccagatccca 840 gccgtccacg actttggcct gttcatgtct ctcatcgtgt cctgttgctg gctggccgtg 900 cttgtcacca tgcctgcagc tctgggcctc tggagcctct acctggcacc actggagagc 960 tcctgccaga ccagctgcca ccagaattgc agccggaaga cctccctgca cttccccgga 1020 gacgtgtttg ccactcccga gcaggttgga ggcagccctg cccagggccc cataccctac 1080 ctggatgatg acatcccctt gctggaggtc gaggaagagc cagtgtcact ggagctggga 1140 gacgtgtccc tggtgtctgt gtcccccgag ggtctgcagc cagcctccaa cacgggcagc 1200 cgcggccatc tcatcgtgca gctgcaggag ctgctgcacc actgggtcct gtggtcagcc 1260 gtcaagagcc gctgggtgat tgtggccggc tccgccccgc cagccgggcc ccgctactct 1320 tccggcctga taccaacatc caggtgctgc tggacctcaa gtacaacctg a 1371 <210> 33 <211> 1338 <212> DNA <213> Human <400> 33 atggaccacc caggcttccg ggagttctgc tggaagcccc acgaggtgct caaggatctg 60 ccgctgggct cctactccta ctgctcgccc cccagctcgc tcatgaccta cttttttccc 120 accgagaggg gcggcaagat ctactatgac ggcatgggcc aggacctggc ggacatccgg 180 ggctccctgg agctggccat gactcaccct gagttctact ggtatgtgga tgagggcctc 240 tctgcagaca atctgaagag ctccctcctg cgcagtgaga tcctgtttgg agcacccctg 300 cccaactact actcagtaga tgaccgctgg gaggaacaac gggctaagtt tcagagcttc 360 gtggtcacct acgtggccat gctggccaag cagtctacca gcaaagtcca ggttctctat 420 ggggggacag acctgtttga ctatgaagtg cgcaggacgt tcaacaatga catgctcctg 480 gccttcatca gcagcagctg cattgctgcc ctggtctaca tcctcacctc ctgctcagtg 540 ttcctgtcct tctttgggat tgccagcatt ggtctcagct gcctggtggc cctcttcctg 600 taccacgtgg tctttggtat ccagtacttg ggcatcctga atggggtggc cgccttcgtg 660 atcgtgggca ttggtgtgga cgatgtcttt gtgttcatca acacctaccg ccaggccacc 720 cacctggaag acccacagct gcgcatgatc cacaccgtcc aaactgcagg caaggccacc 780 ttcttcacct ccctgaccac agccgccgcc tacgcagcta acgtcttctc ccagatccca 840 gccgtccacg actttggcct gttcatgtct ctcatcgtgt cctgttgctg gctggccgtg 900 cttgtcacca tgcctgcagc tctgggcctc tggagcctct acctggcacc actggagagc 960 tcctgccaga ccagctgcca ccagaattgc agccggaaga cctccctgca cttccccgga 1020 gacgtgtttg ccactcccga gcaggttgga ggcagccctg cccagggccc cataccctac 1080 ctggatgatg acatcccctt gctggaggtc gaggaagagc cagtgtcact ggagctggga 1140 gacgtgtccc tggtgtctgt gtcccccgag ggtctgcagc cagcctccaa cacgggcagc 1200 cgcggccatc tcatcgtgca gctgcaggag ctgctgcacc actgggtcct gtggtcagcc 1260 gtcaagagcc gctgggtgat tgtggtccgt ttagcactca gttcctattc tgtaattgag 1320 gatgagaacg gtggctag 1338 <210> 34 <211> 456 <212> PRT <213> Human <400> 34 Met Asp His Pro Gly Phe Arg Glu Phe Cys Trp Lys Pro His Glu Val 5 10 15 Leu Lys Asp Leu Pro Leu Gly Ser Tyr Ser Tyr Cys Ser Pro Pro Ser 20 25 30 Ser Leu Met Thr Tyr Phe Phe Pro Thr Glu Arg Gly Gly Lys Ile Tyr 35 40 45 Tyr Asp Gly Met Gly Gln Asp Leu Ala Asp Ile Arg Gly Ser Leu Glu 50 55 60 Leu Ala Met Thr His Pro Glu Phe Tyr Trp Tyr Val Asp Glu Gly Leu 65 70 75 80 Ser Ala Asp Asn Leu Lys Ser Ser Leu Leu Arg Ser Glu Ile Leu Phe 85 90 95 Gly Ala Pro Leu Pro Asn Tyr Tyr Ser Val Asp Asp Arg Trp Glu Glu 100 105 110 Gln Arg Ala Lys Phe Gln Ser Phe Val Val Thr Tyr Val Ala Met Leu 115 120 125 Ala Lys Gln Ser Thr Ser Lys Val Gln Val Leu Tyr Gly Gly Thr Asp 130 135 140 Leu Phe Asp Tyr Glu Val Arg Arg Thr Phe Asn Asn Asp Met Leu Leu 145 150 155 160 Ala Phe Ile Ser Ser Ser Cys Ile Ala Ala Leu Val Tyr Ile Leu Thr 165 170 175 Ser Cys Ser Val Phe Leu Ser Phe Phe Gly Ile Ala Ser Ile Gly Leu 180 185 190 Ser Cys Leu Val Ala Leu Phe Leu Tyr His Val Val Phe Gly Ile Gln 195 200 205 Tyr Leu Gly Ile Leu Asn Gly Val Ala Ala Phe Val Ile Val Gly Ile 210 215 220 Gly Val Asp Asp Val Phe Val Phe Ile Asn Thr Tyr Arg Gln Ala Thr 225 230 235 240 His Leu Glu Asp Pro Gln Leu Arg Met Ile His Thr Val Gln Thr Ala 245 250 255 Gly Lys Ala Thr Phe Phe Thr Ser Leu Thr Thr Ala Ala Ala Tyr Ala 260 265 270 Ala Asn Val Phe Ser Gln Ile Pro Ala Val His Asp Phe Gly Leu Phe 275 280 285 Met Ser Leu Ile Val Ser Cys Cys Trp Leu Ala Val Leu Val Thr Met 290 295 300 Pro Ala Ala Leu Gly Leu Trp Ser Leu Tyr Leu Ala Pro Leu Glu Ser 305 310 315 320 Ser Cys Gln Thr Ser Cys His Gln Asn Cys Ser Arg Lys Thr Ser Leu 325 330 335 His Phe Pro Gly Asp Val Phe Ala Thr Pro Glu Gln Val Gly Gly Ser 340 345 350 Pro Ala Gln Gly Pro Ile Pro Tyr Leu Asp Asp Asp Ile Pro Leu Leu 355 360 365 Glu Val Glu Glu Glu Pro Val Ser Leu Glu Leu Gly Asp Val Ser Leu 370 375 380 Val Ser Val Ser Pro Glu Gly Leu Gln Pro Ala Ser Asn Thr Gly Ser 385 390 395 400 Arg Gly His Leu Ile Val Gln Leu Gln Glu Leu Leu His His Trp Val 405 410 415 Leu Trp Ser Ala Val Lys Ser Arg Trp Val Ile Val Ala Gly Ser Ala 420 425 430 Pro Pro Ala Gly Pro Arg Tyr Ser Ser Gly Leu Ile Pro Thr Ser Arg 435 440 445 Cys Cys Trp Thr Ser Ser Thr Thr 450 455 <210> 35 <211> 445 <212> PRT <213> Human <400> 35 Met Asp His Pro Gly Phe Arg Glu Phe Cys Trp Lys Pro His Glu Val 5 10 15 Leu Lys Asp Leu Pro Leu Gly Ser Tyr Ser Tyr Cys Ser Pro Pro Ser 20 25 30 Ser Leu Met Thr Tyr Phe Phe Pro Thr Glu Arg Gly Gly Lys Ile Tyr 35 40 45 Tyr Asp Gly Met Gly Gln Asp Leu Ala Asp Ile Arg Gly Ser Leu Glu 50 55 60 Leu Ala Met Thr His Pro Glu Phe Tyr Trp Tyr Val Asp Glu Gly Leu 65 70 75 80 Ser Ala Asp Asn Leu Lys Ser Ser Leu Leu Arg Ser Glu Ile Leu Phe 85 90 95 Gly Ala Pro Leu Pro Asn Tyr Tyr Ser Val Asp Asp Arg Trp Glu Glu 100 105 110 Gln Arg Ala Lys Phe Gln Ser Phe Val Val Thr Tyr Val Ala Met Leu 115 120 125 Ala Lys Gln Ser Thr Ser Lys Val Gln Val Leu Tyr Gly Gly Thr Asp 130 135 140 Leu Phe Asp Tyr Glu Val Arg Arg Thr Phe Asn Asn Asp Met Leu Leu 145 150 155 160 Ala Phe Ile Ser Ser Ser Cys Ile Ala Ala Leu Val Tyr Ile Leu Thr 165 170 175 Ser Cys Ser Val Phe Leu Ser Phe Phe Gly Ile Ala Ser Ile Gly Leu 180 185 190 Ser Cys Leu Val Ala Leu Phe Leu Tyr His Val Val Phe Gly Ile Gln 195 200 205 Tyr Leu Gly Ile Leu Asn Gly Val Ala Ala Phe Val Ile Val Gly Ile 210 215 220 Gly Val Asp Asp Val Phe Val Phe Ile Asn Thr Tyr Arg Gln Ala Thr 225 230 235 240 His Leu Glu Asp Pro Gln Leu Arg Met Ile His Thr Val Gln Thr Ala 245 250 255 Gly Lys Ala Thr Phe Phe Thr Ser Leu Thr Thr Ala Ala Ala Tyr Ala 260 265 270 Ala Asn Val Phe Ser Gln Ile Pro Ala Val His Asp Phe Gly Leu Phe 275 280 285 Met Ser Leu Ile Val Ser Cys Cys Trp Leu Ala Val Leu Val Thr Met 290 295 300 Pro Ala Ala Leu Gly Leu Trp Ser Leu Tyr Leu Ala Pro Leu Glu Ser 305 310 315 320 Ser Cys Gln Thr Ser Cys His Gln Asn Cys Ser Arg Lys Thr Ser Leu 325 330 335 His Phe Pro Gly Asp Val Phe Ala Thr Pro Glu Gln Val Gly Gly Ser 340 345 350 Pro Ala Gln Gly Pro Ile Pro Tyr Leu Asp Asp Asp Ile Pro Leu Leu 355 360 365 Glu Val Glu Glu Glu Pro Val Ser Leu Glu Leu Gly Asp Val Ser Leu 370 375 380 Val Ser Val Ser Pro Glu Gly Leu Gln Pro Ala Ser Asn Thr Gly Ser 385 390 395 400 Arg Gly His Leu Ile Val Gln Leu Gln Glu Leu Leu His His Trp Val 405 410 415 Leu Trp Ser Ala Val Lys Ser Arg Trp Val Ile Val Val Arg Leu Ala 420 425 430 Leu Ser Ser Tyr Ser Val Ile Glu Asp Glu Asn Gly Gly 435 440 445 <210> 36 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 36 tactcttccg gcctgatacc aacat 25 <210> 37 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 37 ccaaaggtgc aagtgtccag ag 22 <210> 38 <211> 27 <212> PRT <213> Human <400> 38 Asp Thr Val Ala Ile Leu Ser Pro Arg Leu Glu Tyr Ser Gly Thr Ile 5 10 15 Ser Ala His Cys Asn Leu Tyr Leu Leu Asp Ser 20 25 <210> 39 <211> 81 <212> DNA <213> Human <400> 39 acacagttgc cattctgtca cccaggctgg agtacagtgg cacaatctcg gctcactgca 60 acctctacct cctggattca g 81 <210> 40 <211> 1392 <212> PRT <213> Human <400> 40 Met Asp Thr Glu Asp Asp Pro Leu Leu Gln Asp Val Trp Leu Glu Glu 5 10 15 Glu Gln Glu Glu Glu Glu Ala Thr Gly Glu Thr Phe Leu Gly Ala Gln 20 25 30 Lys Pro Gly Pro Gln Pro Gly Ala Gly Gly Gln Cys Cys Trp Arg His 35 40 45 Trp Pro Leu Ala Ser Arg Pro Pro Ala Ser Gly Phe Trp Ser Thr Leu 50 55 60 Gly Trp Ala Phe Thr Asn Pro Cys Cys Ala Gly Leu Val Leu Phe Leu 65 70 75 80 Gly Cys Ser Ile Pro Met Ala Leu Ser Ala Phe Met Phe Leu Tyr Tyr 85 90 95 Pro Pro Leu Asp Ile Asp Ile Ser Tyr Asn Ala Phe Glu Ile Arg Asn 100 105 110 His Glu Ala Ser Gln Arg Phe Asp Ala Leu Thr Leu Ala Leu Lys Ser 115 120 125 Gln Phe Gly Ser Trp Gly Arg Asn Arg Arg Asp Leu Ala Asp Phe Thr 130 135 140 Ser Glu Thr Leu Gln Arg Leu Ile Ser Glu Gln Leu Gln Gln Leu His 145 150 155 160 Leu Gly Asn Arg Ser Arg Gln Ala Ser Arg Ala Pro Arg Val Ile Pro 165 170 175 Ala Ala Ser Leu Gly Ser Pro Gly Pro Tyr Arg Asp Thr Ser Ala Ala 180 185 190 Gln Lys Pro Thr Ala Asn Arg Ser Gly Arg Leu Arg Arg Glu Thr Pro 195 200 205 Pro Leu Glu Asp Leu Ala Ala Asn Gln Ser Glu Asp Pro Arg Asn Gln 210 215 220 Arg Leu Ser Lys Asn Gly Arg Tyr Gln Pro Ser Ile Pro Pro His Ala 225 230 235 240 Ala Val Ala Ala Asn Gln Ser Arg Ala Arg Arg Gly Ala Ser Arg Trp 245 250 255 Asp Tyr Ser Arg Ala Tyr Val Ser Ala Asn Thr Gln Thr His Ala His 260 265 270 Trp Arg Ile Glu Leu Ile Phe Leu Ala Arg Gly Asp Ala Glu Arg Asn 275 280 285 Ile Phe Thr Ser Glu Arg Leu Val Thr Ile His Glu Ile Glu Arg Lys 290 295 300 Ile Met Asp His Pro Gly Phe Arg Glu Phe Cys Trp Lys Pro His Glu 305 310 315 320 Val Leu Lys Asp Leu Pro Leu Gly Ser Tyr Ser Tyr Cys Ser Pro Pro 325 330 335 Ser Ser Leu Met Thr Tyr Phe Phe Pro Thr Glu Arg Gly Gly Lys Ile 340 345 350 Tyr Tyr Asp Gly Met Gly Gln Asp Leu Ala Asp Ile Arg Gly Ser Leu 355 360 365 Glu Leu Ala Met Thr His Pro Glu Phe Tyr Trp Tyr Val Asp Glu Gly 370 375 380 Leu Ser Ala Asp Asn Leu Lys Ser Ser Leu Leu Arg Ser Glu Ile Leu 385 390 395 400 Phe Gly Ala Pro Leu Pro Asn Tyr Tyr Ser Val Asp Asp Arg Trp Glu 405 410 415 Glu Gln Arg Ala Lys Phe Gln Ser Phe Val Val Thr Tyr Val Ala Met 420 425 430 Leu Ala Lys Gln Ser Thr Ser Lys Val Gln Val Leu Tyr Gly Gly Thr 435 440 445 Asp Leu Phe Asp Tyr Glu Val Arg Arg Thr Phe Asn Asn Asp Met Leu 450 455 460 Leu Ala Phe Ile Ser Ser Ser Cys Ile Ala Ala Leu Val Tyr Ile Leu 465 470 475 480 Thr Ser Cys Ser Val Phe Leu Ser Phe Phe Gly Ile Ala Ser Ile Gly 485 490 495 Leu Ser Cys Leu Val Ala Leu Phe Leu Tyr His Val Val Phe Gly Ile 500 505 510 Gln Tyr Leu Gly Ile Leu Asn Gly Val Ala Ala Phe Val Ile Val Gly 515 520 525 Ile Gly Val Asp Asp Val Phe Val Phe Ile Asn Thr Tyr Arg Gln Ala 530 535 540 Thr His Leu Glu Asp Pro Gln Leu Arg Met Ile His Thr Val Gln Thr 545 550 555 560 Ala Gly Lys Ala Thr Phe Phe Thr Ser Leu Thr Thr Ala Ala Ala Tyr 565 570 575 Ala Ala Asn Val Phe Ser Gln Ile Pro Ala Val His Asp Phe Gly Leu 580 585 590 Phe Met Ser Leu Ile Val Ser Cys Cys Trp Leu Ala Val Leu Val Thr 595 600 605 Met Pro Ala Ala Leu Gly Leu Trp Ser Leu Tyr Leu Ala Pro Leu Glu 610 615 620 Ser Ser Cys Gln Thr Ser Cys His Gln Asn Cys Ser Arg Lys Thr Ser 625 630 635 640 Leu His Phe Pro Gly Asp Val Phe Ala Thr Pro Glu Gln Val Gly Gly 645 650 655 Ser Pro Ala Gln Gly Pro Ile Pro Tyr Leu Asp Asp Asp Ile Pro Leu 660 665 670 Leu Glu Val Glu Glu Glu Pro Val Ser Leu Glu Leu Gly Asp Val Ser 675 680 685 Leu Val Ser Val Ser Pro Glu Gly Leu Gln Pro Ala Ser Asn Thr Gly 690 695 700 Ser Arg Gly His Leu Ile Val Gln Leu Gln Glu Leu Leu His His Trp 705 710 715 720 Val Leu Trp Ser Ala Val Lys Ser Arg Trp Val Ile Val Gly Leu Phe 725 730 735 Val Ser Ile Leu Ile Leu Ser Leu Val Phe Ala Ser Arg Leu Arg Pro 740 745 750 Ala Ser Arg Ala Pro Leu Leu Phe Arg Pro Asp Thr Asn Ile Gln Val 755 760 765 Leu Leu Asp Leu Lys Tyr Asn Leu Ser Ala Glu Gly Ile Ser Cys Ile 770 775 780 Thr Cys Ser Gly Leu Phe Gln Glu Lys Pro His Ser Leu Gln Asn Asn 785 790 795 800 Ile Arg Thr Ser Leu Glu Lys Lys Arg Arg Gly Ser Gly Val Pro Trp 805 810 815 Ala Ser Arg Pro Glu Ala Thr Leu Gln Asp Phe Pro Gly Thr Val Tyr 820 825 830 Ile Ser Lys Val Lys Ser Gln Gly His Pro Ala Val Tyr Arg Leu Ser 835 840 845 Leu Asn Ala Ser Leu Pro Ala Pro Trp Gln Ala Val Ser Pro Gly Asp 850 855 860 Gly Glu Val Pro Ser Phe Gln Val Tyr Arg Ala Pro Phe Gly Asn Phe 865 870 875 880 Thr Lys Lys Leu Thr Ala Cys Met Ser Thr Val Gly Leu Leu Gln Ala 885 890 895 Ala Ser Pro Ser Arg Lys Trp Met Leu Thr Thr Leu Ala Cys Asp Ala 900 905 910 Lys Arg Gly Trp Lys Phe Asp Phe Ser Phe Tyr Val Ala Thr Lys Glu 915 920 925 Gln Gln His Thr Arg Lys Leu Tyr Phe Ala Gln Ser His Lys Pro Pro 930 935 940 Phe His Gly Arg Val Cys Met Ala Pro Pro Gly Cys Leu Leu Ser Ser 945 950 955 960 Ser Pro Asp Gly Pro Thr Lys Gly Phe Phe Phe Val Pro Ser Glu Lys 965 970 975 Val Pro Lys Ala Arg Leu Ser Ala Thr Phe Gly Phe Asn Pro Cys Val 980 985 990 Asn Thr Gly Cys Gly Lys Pro Ala Val Arg Pro Leu Val Asp Thr Gly 995 1000 1005 Ala Met Val Phe Val Val Phe Gly Ile Ile Gly Val Asn Arg Thr Arg 1010 1015 1020 Gln Val Asp Asn His Val Ile Gly Asp Pro Gly Ser Val Val Tyr Asp 1025 1030 1035 1040 Ser Ser Phe Asp Leu Phe Lys Glu Ile Gly His Leu Cys His Leu Cys 1045 1050 1055 Lys Ala Ile Ala Ala Asn Ser Glu Leu Val Lys Pro Gly Gly Ala Gln 1060 1065 1070 Cys Leu Pro Ser Gly Tyr Ser Ile Ser Ser Phe Leu Gln Met Leu His 1075 1080 1085 Pro Glu Cys Lys Glu Leu Pro Glu Pro Asn Leu Leu Pro Gly Gln Leu 1090 1095 1100 Ser His Gly Ala Val Gly Val Arg Glu Gly Arg Val Gln Trp Ile Ser 1105 1110 1115 1120 Met Ala Phe Glu Ser Thr Thr Tyr Lys Gly Lys Ser Ser Phe Gln Thr 1125 1130 1135 Tyr Ser Asp Tyr Leu Arg Trp Glu Ser Phe Leu Gln Gln Gln Leu Gln 1140 1145 1150 Ala Leu Pro Glu Gly Ser Val Leu Arg Arg Gly Phe Gln Thr Cys Glu 1155 1160 1165 His Trp Lys Gln Ile Phe Met Glu Ile Val Gly Val Gln Ser Ala Leu 1170 1175 1180 Cys Gly Leu Val Leu Ser Leu Leu Ile Cys Val Ala Ala Val Ala Val 1185 1190 1195 1200 Phe Thr Thr His Ile Leu Leu Leu Leu Pro Val Leu Leu Ser Ile Leu 1205 1210 1215 Gly Ile Val Cys Leu Val Val Thr Ile Met Tyr Trp Ser Gly Trp Glu 1220 1225 1230 Met Gly Ala Val Glu Ala Ile Ser Leu Ser Ile Leu Val Gly Ser Ser 1235 1240 1245 Val Asp Tyr Cys Val His Leu Val Glu Gly Tyr Leu Leu Ala Gly Glu 1250 1255 1260 Asn Leu Pro Pro His Gln Ala Glu Asp Ala Arg Thr Gln Arg Gln Trp 1265 1270 1275 1280 Arg Thr Leu Glu Ala Val Arg His Val Gly Val Ala Ile Val Ser Ser 1285 1290 1295 Ala Leu Thr Thr Val Ile Ala Thr Val Pro Leu Phe Phe Cys Ile Ile 1300 1305 1310 Ala Pro Phe Ala Lys Phe Gly Lys Ile Val Ala Leu Asn Thr Gly Val 1315 1320 1325 Ser Ile Leu Tyr Thr Leu Thr Val Ser Thr Ala Leu Leu Gly Ile Met 1330 1335 1340 Ala Pro Ser Ser Phe Thr Arg Thr Arg Thr Ser Phe Leu Lys Ala Leu 1345 1350 1355 1360 Gly Ala Val Leu Leu Ala Gly Ala Leu Gly Leu Gly Ala Cys Leu Val 1365 1370 1375 Leu Leu Gln Ser Gly Tyr Lys Ile Pro Leu Pro Ala Gly Ala Ser Leu 1380 1385 1390 <210> 41 <211> 4179 <212> DNA <213> Human <400> 41 atggacacgg aggatgaccc cttgctgcag gatgtgtggc tagaggagga gcaggaggag 60 gaagaagcaa cgggtgaaac ctttttaggg gcccagaagc cagggcccca acctggggca 120 gggggacagt gttgctggcg gcactggccc ctggcttccc gacccccagc ttcgggcttc 180 tggagtaccc tgggctgggc cttcaccaat ccgtgctgtg ctgggctggt gctcttcctg 240 ggctgcagca tccccatggc cctgtcagcc ttcatgttcc tttactaccc accgctggac 300 attgacatct cctacaacgc ctttgagatc cgcaaccacg aggcctcaca gcgtttcgac 360 gctctcactc tggcgcttaa gtcccagttt ggatcctggg ggcggaaccg gcgcgatttg 420 gccgacttca cctccgagac gcttcagcgc cttatctcag agcagctgca gcagctgcat 480 ctcggcaacc gctcgcggca agcctcccga gccccccgcg tcatccccgc ggcctcactc 540 ggtagcccag gcccttaccg ggacacttcc gcggctcaaa agcccacagc caatcggagc 600 gggcgacttc ggcgtgagac cccgcccctg gaggatctgg cagccaacca gagtgaagac 660 ccgcgaaacc agcggctgag caagaatggg cggtaccagc ccagcatccc gccccacgcg 720 gcagtcgcgg ccaatcagag ccgtgcccgc cgaggcgcct cgcgctggga ctactcgcgc 780 gcctatgtga gtgccaacac tcagacgcac gcgcactggc gcatcgagct catcttcctg 840 gcgcgcggcg acgcggagcg caacattttc accagtgagc gcctggtcac gatccatgag 900 atcgagcgca agatcatgga ccacccaggc ttccgggagt tctgctggaa gccccacgag 960 gtgctcaagg atctgccgct gggctcctac tcctactgct cgccccccag ctcgctcatg 1020 acctactttt ttcccaccga gaggggcggc aagatctact atgacggcat gggccaggac 1080 ctggcggaca tccggggctc cctggagctg gccatgactc accctgagtt ctactggtat 1140 gtggatgagg gcctctctgc agacaatctg aagagctccc tcctgcgcag tgagatcctg 1200 tttggagcac ccctgcccaa ctactactca gtagatgacc gctgggagga acaacgggct 1260 aagtttcaga gcttcgtggt cacctacgtg gccatgctgg ccaagcagtc taccagcaaa 1320 gtccaggttc tctatggggg gacagacctg tttgactatg aagtgcgcag gacgttcaac 1380 aatgacatgc tcctggcctt catcagcagc agctgcattg ctgccctggt ctacatcctc 1440 acctcctgct cagtgttcct gtccttcttt gggattgcca gcattggtct cagctgcctg 1500 gtggccctct tcctgtacca cgtggtcttt ggtatccagt acttgggcat cctgaatggg 1560 gtggccgcct tcgtgatcgt gggcattggt gtggacgatg tctttgtgtt catcaacacc 1620 taccgccagg ccacccacct ggaagaccca cagctgcgca tgatccacac cgtccaaact 1680 gcaggcaagg ccaccttctt cacctccctg accacagccg ccgcctacgc agctaacgtc 1740 ttctcccaga tcccagccgt ccacgacttt ggcctgttca tgtctctcat cgtgtcctgt 1800 tgctggctgg ccgtgcttgt caccatgcct gcagctctgg gcctctggag cctctacctg 1860 gcaccactgg agagctcctg ccagaccagc tgccaccaga attgcagccg gaagacctcc 1920 ctgcacttcc ccggagacgt gtttgccact cccgagcagg ttggaggcag ccctgcccag 1980 ggccccatac cctacctgga tgatgacatc cccttgctgg aggtcgagga agagccagtg 2040 tcactggagc tgggagacgt gtccctggtg tctgtgtccc ccgagggtct gcagccagcc 2100 tccaacacgg gcagccgcgg ccatctcatc gtgcagctgc aggagctgct gcaccactgg 2160 gtcctgtggt cagccgtcaa gagccgctgg gtgattgtgg ggctgttcgt ctccatcctc 2220 atcttgtccc tggtgttcgc cagccggctc cgccccgcca gccgggcccc gctactcttc 2280 cggcctgata ccaacatcca ggtgctgctg gacctcaagt acaacctgag cgccgagggc 2340 atctcctgca tcacctgttc aggtctgttc caggagaagc cccacagcct gcagaacaac 2400 atccggacgt ccctggagaa gaagaggcga ggctcagggg tcccctgggc tagccggcct 2460 gaggccaccc tgcaggattt cccaggcacc gtgtacatct ctaaagtgaa gagtcaaggc 2520 caccccgctg tctacaggct ctccctcaat gccagcctgc ctgctccttg gcaggctgtg 2580 tcgcctgggg atggagaggt gccctccttc caggtgtata gagcgccttt tggtaacttc 2640 accaagaagc tgaccgcttg tatgtctaca gtagggctgc tccaggcggc gagcccctcc 2700 cgcaagtgga tgctgacgac cttggcctgt gatgccaagc ggggctggaa gtttgacttc 2760 agcttctacg tggccaccaa ggagcagcag cacacccgga agctgtactt cgcccagtcc 2820 cacaagcccc ccttccacgg gcgcgtatgc atggcacccc ctggctgcct gcttagctcc 2880 agccccgatg ggcctaccaa aggcttcttc ttcgtgccta gtgagaaagt gcccaaggcc 2940 cgtctctcag ccaccttcgg cttcaacccc tgcgtgaaca cgggctgcgg gaagccggcg 3000 gtgcggccac tagtggatac cggggccatg gtctttgtgg tcttcggcat tattggcgtc 3060 aaccgcactc ggcaggtgga caaccacgtc attggagacc cgggtagtgt tgtctacgac 3120 agcagctttg acctcttcaa ggaaattggg cacctgtgtc acctctgcaa ggccatcgca 3180 gccaactccg agctggtgaa gccgggtggg gcccagtgcc tgccttcagg ctacagcatc 3240 tcctccttcc tgcagatgtt gcaccctgag tgcaaggagc tgcccgagcc caacctgctc 3300 ccggggcagc tgtcccacgg ggcagtgggc gtcagggagg gccgcgtgca gtggatctcc 3360 atggctttcg agtcgaccac gtacaagggc aaatcctcct tccagaccta ctcggactac 3420 ctgcgctggg agagcttcct ccagcagcag ctgcaggcct tgcccgaggg ctcagtcctg 3480 cgccggggct tccagacctg cgagcactgg aagcagatat tcatggaaat cgtaggggtg 3540 cagagcgccc tgtgcggcct ggtgctatcc ctgctcatct gcgtggccgc ggtggccgtg 3600 ttcaccaccc acatcctgct cctgctgccc gtgctcctca gcatcttggg catcgtgtgc 3660 ctggtggtga ccatcatgta ctggagcggc tgggagatgg gggctgtgga agccatctcc 3720 ctgtccatcc tcgttggctc ctccgtggat tactgcgtcc acctggtcga gggctacctg 3780 ctggctggag agaacctgcc cccccaccag gccgaggacg cccgaacgca gcgccagtgg 3840 cgtacgctgg aggccgtgcg gcacgtgggc gtggccatcg tctccagtgc cctcaccacg 3900 gtcatcgcca cagtgcccct cttcttctgc atcatcgccc catttgccaa gttcggcaag 3960 attgtggcac tcaacacggg cgtgtccatc ctctacacgc tgaccgtcag caccgccctg 4020 ctgggcatca tggcgcccag ctctttcact cggacccgga cttccttcct caaggccctg 4080 ggtgccgtgc tgctggcagg ggccctgggg ctgggtgcct gcctcgtgct cctgcagagc 4140 ggctataaga ttcccctgcc cgcaggggcc tccctatag 4179 <210> 42 <211> 5181 <212> DNA <213> Human <400> 42 gcggctccga gaagcttccc cctgcgactt ccgcgaggag acgagtctgc gcagcgtggt 60 ggccgccgcc ccccgaccct ctgcgcactc tctcccgcgc cggcggctca gcctagcccc 120 gttcggccgg ccgagactat ggacacggag gatgacccct tgctgcagga tgtgtggcta 180 gaggaggagc aggaggagga agaagcaacg ggtgaaacct ttttaggggc ccagaagcca 240 gggccccaac ctggggcagg gggacagtgt tgctggcggc actggcccct ggcttcccga 300 cccccagctt cgggcttctg gagtaccctg ggctgggcct tcaccaatcc gtgctgtgct 360 gggctggtgc tcttcctggg ctgcagcatc cccatggccc tgtcagcctt catgttcctt 420 tactacccac cgctggacat tgacatctcc tacaacgcct ttgagatccg caaccacgag 480 gcctcacagc gtttcgacgc tctcactctg gcgcttaagt cccagtttgg atcctggggg 540 cggaaccggc gcgatttggc cgacttcacc tccgagacgc ttcagcgcct tatctcagag 600 cagctgcagc agctgcatct cggcaaccgc tcgcggcaag cctcccgagc cccccgcgtc 660 atccccgcgg cctcactcgg tagcccaggc ccttaccggg acacttccgc ggctcaaaag 720 cccacagcca atcggagcgg gcgacttcgg cgtgagaccc cgcccctgga ggatctggca 780 gccaaccaga gtgaagaccc gcgaaaccag cggctgagca agaatgggcg gtaccagccc 840 agcatcccgc cccacgcggc agtcgcggcc aatcagagcc gtgcccgccg aggcgcctcg 900 cgctgggact actcgcgcgc ctatgtgagt gccaacactc agacgcacgc gcactggcgc 960 atcgagctca tcttcctggc gcgcggcgac gcggagcgca acattttcac cagtgagcgc 1020 ctggtcacga tccatgagat cgagcgcaag atcatggacc acccaggctt ccgggagttc 1080 tgctggaagc cccacgaggt gctcaaggat ctgccgctgg gctcctactc ctactgctcg 1140 ccccccagct cgctcatgac ctactttttt cccaccgaga ggggcggcaa gatctactat 1200 gacggcatgg gccaggacct ggcggacatc cggggctccc tggagctggc catgactcac 1260 cctgagttct actggtatgt ggatgagggc ctctctgcag acaatctgaa gagctccctc 1320 ctgcgcagtg agatcctgtt tggagcaccc ctgcccaact actactcagt agatgaccgc 1380 tgggaggaac aacgggctaa gtttcagagc ttcgtggtca cctacgtggc catgctggcc 1440 aagcagtcta ccagcaaagt ccaggttctc tatgggggga cagacctgtt tgactatgaa 1500 gtgcgcagga cgttcaacaa tgacatgctc ctggccttca tcagcagcag ctgcattgct 1560 gccctggtct acatcctcac ctcctgctca gtgttcctgt ccttctttgg gattgccagc 1620 attggtctca gctgcctggt ggccctcttc ctgtaccacg tggtctttgg tatccagtac 1680 ttgggcatcc tgaatggggt ggccgccttc gtgatcgtgg gcattggtgt ggacgatgtc 1740 tttgtgttca tcaacaccta ccgccaggcc acccacctgg aagacccaca gctgcgcatg 1800 atccacaccg tccaaactgc aggcaaggcc accttcttca cctccctgac cacagccgcc 1860 gcctacgcag ctaacgtctt ctcccagatc ccagccgtcc acgactttgg cctgttcatg 1920 tctctcatcg tgtcctgttg ctggctggcc gtgcttgtca ccatgcctgc agctctgggc 1980 ctctggagcc tctacctggc accactggag agctcctgcc agaccagctg ccaccagaat 2040 tgcagccgga agacctccct gcacttcccc ggagacgtgt ttgccactcc cgagcaggtt 2100 ggaggcagcc ctgcccaggg ccccataccc tacctggatg atgacatccc cttgctggag 2160 gtcgaggaag agccagtgtc actggagctg ggagacgtgt ccctggtgtc tgtgtccccc 2220 gagggtctgc agccagcctc caacacgggc agccgcggcc atctcatcgt gcagctgcag 2280 gagctgctgc accactgggt cctgtggtca gccgtcaaga gccgctgggt gattgtgggg 2340 ctgttcgtct ccatcctcat cttgtccctg gtgttcgcca gccggctccg ccccgccagc 2400 cgggccccgc tactcttccg gcctgatacc aacatccagg tgctgctgga cctcaagtac 2460 aacctgagcg ccgagggcat ctcctgcatc acctgttcag gtctgttcca ggagaagccc 2520 cacagcctgc agaacaacat ccggacgtcc ctggagaaga agaggcgagg ctcaggggtc 2580 ccctgggcta gccggcctga ggccaccctg caggatttcc caggcaccgt gtacatctct 2640 aaagtgaaga gtcaaggcca ccccgctgtc tacaggctct ccctcaatgc cagcctgcct 2700 gctccttggc aggctgtgtc gcctggggat ggagaggtgc cctccttcca ggtgtataga 2760 gcgccttttg gtaacttcac caagaagctg accgcttgta tgtctacagt agggctgctc 2820 caggcggcga gcccctcccg caagtggatg ctgacgacct tggcctgtga tgccaagcgg 2880 ggctggaagt ttgacttcag cttctacgtg gccaccaagg agcagcagca cacccggaag 2940 ctgtacttcg cccagtccca caagcccccc ttccacgggc gcgtatgcat ggcaccccct 3000 ggctgcctgc ttagctccag ccccgatggg cctaccaaag gcttcttctt cgtgcctagt 3060 gagaaagtgc ccaaggcccg tctctcagcc accttcggct tcaacccctg cgtgaacacg 3120 ggctgcggga agccggcggt gcggccacta gtggataccg gggccatggt ctttgtggtc 3180 ttcggcatta ttggcgtcaa ccgcactcgg caggtggaca accacgtcat tggagacccg 3240 ggtagtgttg tctacgacag cagctttgac ctcttcaagg aaattgggca cctgtgtcac 3300 ctctgcaagg ccatcgcagc caactccgag ctggtgaagc cgggtggggc ccagtgcctg 3360 ccttcaggct acagcatctc ctccttcctg cagatgttgc accctgagtg caaggagctg 3420 cccgagccca acctgctccc ggggcagctg tcccacgggg cagtgggcgt cagggagggc 3480 cgcgtgcagt ggatctccat ggctttcgag tcgaccacgt acaagggcaa atcctccttc 3540 cagacctact cggactacct gcgctgggag agcttcctcc agcagcagct gcaggccttg 3600 cccgagggct cagtcctgcg ccggggcttc cagacctgcg agcactggaa gcagatattc 3660 atggaaatcg taggggtgca gagcgccctg tgcggcctgg tgctatccct gctcatctgc 3720 gtggccgcgg tggccgtgtt caccacccac atcctgctcc tgctgcccgt gctcctcagc 3780 atcttgggca tcgtgtgcct ggtggtgacc atcatgtact ggagcggctg ggagatgggg 3840 gctgtggaag ccatctccct gtccatcctc gttggctcct ccgtggatta ctgcgtccac 3900 ctggtcgagg gctacctgct ggctggagag aacctgcccc cccaccaggc cgaggacgcc 3960 cgaacgcagc gccagtggcg tacgctggag gccgtgcggc acgtgggcgt ggccatcgtc 4020 tccagtgccc tcaccacggt catcgccaca gtgcccctct tcttctgcat catcgcccca 4080 tttgccaagt tcggcaagat tgtggcactc aacacgggcg tgtccatcct ctacacgctg 4140 accgtcagca ccgccctgct gggcatcatg gcgcccagct ctttcactcg gacccggact 4200 tccttcctca aggccctggg tgccgtgctg ctggcagggg ccctggggct gggtgcctgc 4260 ctcgtgctcc tgcagagcgg ctataagatt cccctgcccg caggggcctc cctatagccc 4320 gggacgggct ctggacactt gcacctttgg tcccatgggt gggggacagg agctgcttcc 4380 cagctcgact tcagctagct gtgtccccag gcctgggccc agggcgccct gcgggccagc 4440 gtggaggctg acacccacac agatggtgtg gaccatgctg ccttgtggag ctgggagttg 4500 gagacagccg ccaccccaca ggccgggcta ctggcagcca cactcggctt tttgcccagt 4560 ggcagaagag accagccctc ctcccatgcc cggtcaccat gggggtcagg ttatttttgt 4620 agggggtctc cctctcacac tgcctcagtg ctcacaacct tccagtgtgg atgttacagg 4680 gtggccccca ttctaccgat gtgaaaactg aggcgccagg acacagtggc tgccctgtcg 4740 ctggatcagt agcagagcca gagctgcctc cgagcgccat gccgccctcg ggaatcatac 4800 aggaagagca cagtggatcc agggtggggg cctctcaccc cctaaccccg cccccccgca 4860 accctcccct tcagctttac ggcggccagt gctgaatggc cctgtggccc tccctgggcc 4920 ttttggtctt ggccagagaa gacagaagga cccggcttgg gcttctgcat gtcctacccc 4980 tgaccccagc ctcaaggggc ccctcaaagg ccctctctgg gggctctggg gctcagcaca 5040 gctttcctca tggatctaag cccctgtctt tcccacctga ctctgagtgg atgttttggg 5100 ggatggcccc tgtggggagg agctgccatg ccggccgcct gctcacggca gaaggttgct 5160 attaaaatga cataggattg c 5181 <210> 43 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 43 cttaagcgcc agagtgagag c 21 <210> 44 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 44 aagcagtggt atcaacgcag agtggccatt atggccggg 39 <210> 45 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 45 aagcagtggt atcaacgcag agt 23 <210> 46 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 46 agcgccagag tgagagcgt 19 <210> 47 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 47 tgttccttta ctacccaccg ctg 23 <210> 48 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 48 gtcatcctcc gtgtccatag tctc 24 <210> 49 <211> 80 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 49 ttgcgagctg aggactggga ttcgcgcgca gcttcccgcg gtctgcttgc cctggagcgg 60 agggggagcc ccagcctcct 80 <210> 50 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 50 gagactatgg acacggagga tgac 24 <210> 51 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 51 aggccctcat ccacatacca 20 <210> 52 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 52 ggagcgcaac attttcacca gt 22 <210> 53 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 53 ccaaaggtgc aagtgtccag ag 22 <210> 54 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 54 cactggatca ctcgaggtgt tg 22 <210> 55 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 55 ccagtcccac gctgatgtg 19 <210> 56 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 56 ctgctgtttc tcgccctgtt cgga 24 <210> 57 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 57 aatgacatgc tcctggcctt c 21 <210> 58 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 58 atgctggcaa tcccaaaaga a 21 <210> 59 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 59 tacatcctca cctcctgctc agtgttcctg 30
【0105】
【図面の簡単な説明】
【図1】SSP1 mRNAの発現組織特異性の解析結果を示
す。図中、heartは心臓を、brainは脳を、placentaは胎
盤を、lungは肺を、liverは肝臓を、skeletal muscleは
骨格筋を、kidneyは腎臓を、pancreasは膵臓を、spleen
は脾臓を、thymusは胸腺を、prostateは前立腺を、test
isは精巣を、ovaryは卵巣を、small intestineは小腸
を、colonは大腸を、PBL(peripheral blood monocyte)
は末梢血白血球を、stomachは胃を、thyroidは甲状腺
を、spinal cordは脊髄を、tracheaは気管を、adrenal
grandは副腎を、bone marrowは骨髄を示す。
【図2】SSP2 mRNAの発現組織特異性の解析結果を示
す。図中、heartは心臓を、brainは脳を、placentaは胎
盤を、lungは肺を、liverは肝臓を、skeletal muscleは
骨格筋を、kidneyは腎臓を、pancreasは膵臓を、spleen
は脾臓を、thymusは胸腺を、prostateは前立腺を、test
isは精巣を、ovaryは卵巣を、small intestineは小腸
を、colonは大腸を、PBL(peripheral blood monocyte)
は末梢血白血球を、stomachは胃を、thyroidは甲状腺
を、spinal cordは脊髄を、tracheaは気管を、adrenal
grandは副腎を、bone marrowは骨髄を示す。
【図3】SSP1の発現解析を行った結果を示す。図中、横
軸は反応液中のSSP1 cDNAのコピー濃度(copies/μl)
を、縦軸は検出域に達するに要したPCRサイクル数を示
す。
【図4】SSP2の発現解析を行った結果を示す。図中、横
軸は反応液中のSSP2 cDNAのコピー濃度(copies/μl)
を、縦軸は検出域に達するに要したPCRサイクル数を示
す。
【図5】SSP1の遺伝子発現組織特異性を調べた結果を示
す。図中、縦軸のCaco−2は結腸癌由来ヒト細胞株
Caco-2細胞を、HepG2は肝癌由来ヒト細胞株HepG2
を、M.Grandは乳腺を、B.Marrowは骨髄
を、Adipocyteは脂肪細胞を、Retinaは
網膜を、Uterusは子宮を、Prostateは前
立腺を、Spleenは脾臓を、Pancreasは膵
臓を、Fetus Brainは胎児脳を、P.Gra
ndは脳下垂体を、Testisは精巣を、Leuko
cyteは白血球を、Colonは大腸を、A,Gra
ndは副腎を、Ovaryは卵巣を、S.Muscle
は平滑筋を、S.Intestineは小腸を、Lun
gは肺を、Liverは肝臓を、Kidneyは腎臓
を、Heartは心臓を、Fetusは胎児を示す。横
軸は遺伝子の発現量を示す。
【図6】ノーザンブロットによるSSP1 mRNAの小腸部位
特異的発現を調べた結果を示す。
【図7】HepG2細胞内コレステロールレベルによるSSP1
遺伝子の発現変化を調べた結果を示す。
【図8】SSP2遺伝子の神経系細胞株での神経芽細胞腫特
異的発現とIMR-32細胞での分化依存性発現誘導を調べた
結果を示す。横軸の数値はSSP2遺伝子の発現量を示す。
【図9】SSP1安定発現細胞のSSP1タンパクの産生量を調
べた結果を示す。
【図10】SSP1安定過剰発現型HepG2細胞におけるAp
oBリポタンパク分泌量を調べた結果を示す。縦軸はA
poBリポタンパク分泌量を示す。
【図11】アルツハイマー病患者におけるSSP2mRNAの脳
部位特異的発現を調べた結果を示す。縦軸のCereb
ellumは小脳を、Amygdalahは扁桃体を、
Hippocanpusは海馬を、Temporal
Lobeは側頭葉を、Parietal Lobeは頭
頂葉を、Occipital Lobeは後頭葉を、F
rontal Lobeは前頭葉を示す。横軸はSSP2mRN
A発現量を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 48/00 48/00 A61P 3/04 A61P 3/04 3/06 3/06 3/10 3/10 9/10 101 9/10 101 25/00 25/00 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 C07K 16/18 C07K 16/18 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 A 15/09 ZNA G01N 33/15 Z C12P 21/02 33/50 Z C12Q 1/68 C12P 21/08 G01N 33/15 A61K 37/02 33/50 C12N 5/00 A // C12P 21/08 15/00 ZNAA

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列番号:16で表わされるアミノ酸配列
    と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
    タンパク質またはその塩。
  2. 【請求項2】配列番号:17で表わされるアミノ酸配列
    と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
    請求項1記載のタンパク質またはその塩。
  3. 【請求項3】配列番号:34で表わされるアミノ酸配列
    と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
    請求項1記載のタンパク質またはその塩。
  4. 【請求項4】配列番号:35で表わされるアミノ酸配列
    と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
    請求項1記載のタンパク質またはその塩。
  5. 【請求項5】配列番号:40で表わされるアミノ酸配列
    と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
    請求項1記載のタンパク質またはその塩。
  6. 【請求項6】配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と
    同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配
    列番号:38で表わされるアミノ酸配列を含まないタン
    パク質またはその塩。
  7. 【請求項7】配列番号:9で表わされるアミノ酸配列の
    第22番目〜第1332番目のアミノ酸配列と同一もし
    くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する請求項6記
    載のタンパク質またはその塩。
  8. 【請求項8】請求項1記載のタンパク質または配列
    番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質
    的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で表
    わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質をコードす
    る塩基配列を含有するDNAを含有するDNA。
  9. 【請求項9】配列番号:7で表される塩基配列の第6
    4番目〜第3999番目の塩基配列、配列番号:15
    で表される塩基配列、配列番号:32で表される塩基
    配列、配列番号:33で表される塩基配列または配
    列番号:41で表される塩基配列を含有する請求項8記
    載のDNA。
  10. 【請求項10】請求項8記載のDNAを含有する組換え
    ベクター。
  11. 【請求項11】請求項10記載の組換えベクターで形質
    転換された形質転換体。
  12. 【請求項12】請求項11記載の形質転換体を培養し、
    該タンパク質を生成せしめることを特徴とする、請求
    項1記載のタンパク質もしくは配列番号:8で表わさ
    れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
    酸配列を含有し、配列番号:38で表わされるアミノ酸
    配列を含まないタンパク質またはその塩の製造法。
  13. 【請求項13】請求項1記載のタンパク質または配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:38で
    表わされるアミノ酸配列を含まないタンパク質またはそ
    の塩に対する抗体。
  14. 【請求項14】請求項1記載のタンパク質または配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩を含有する医薬。
  15. 【請求項15】請求項8記載のDNAを含有する医薬。
  16. 【請求項16】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤である
    請求項14または請求項15記載の医薬。
  17. 【請求項17】請求項8記載のDNAまたは請求項13
    記載の抗体を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化
    症、高脂血症、神経変性疾患または神経障害の診断剤。
  18. 【請求項18】請求項1記載のタンパク質または配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩を用いることを特徴とする請求項1記載のタン
    パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
    列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質またはその塩の活性を促進または阻害する
    化合物またはその塩のスクリーニング方法。
  19. 【請求項19】請求項1記載のタンパク質もしくは
    配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質また
    はその塩を含有してなる、請求項1記載のタンパク質
    もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同
    一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタン
    パク質またはその塩の活性を促進または阻害する化合物
    またはその塩のスクリーニング用キット。
  20. 【請求項20】請求項18記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項19記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩の活性を促進または阻害する化合物またはその
    塩。
  21. 【請求項21】請求項18記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項19記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩の活性を促進または阻害する化合物またはその塩
    を含有してなる医薬。
  22. 【請求項22】請求項18記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項19記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩の活性を促進する化合物またはその塩を含有して
    なる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変
    性疾患または神経障害の予防・治療剤。
  23. 【請求項23】請求項1記載のタンパク質もしくは
    配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質また
    はその塩を用いることを特徴とする、請求項1記載の
    タンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ
    酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
    有するタンパク質またはその塩のステロール感知能を変
    化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法。
  24. 【請求項24】請求項1記載のタンパク質もしくは
    配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質また
    はその塩を含有することを特徴とする、請求項1記載
    のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミ
    ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
    含有するタンパク質またはその塩のステロール感知能を
    変化させる化合物またはその塩のスクリーニング用キッ
    ト。
  25. 【請求項25】請求項23記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項24記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩のステロール感知能を変化させる化合物またはそ
    の塩。
  26. 【請求項26】請求項23記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項24記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩のステロール感知能を変化させる化合物またはそ
    の塩を含有してなる医薬。
  27. 【請求項27】請求項23記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項24記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配
    列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質または
    その塩のステロール感知能を増強させる化合物またはそ
    の塩を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高
    脂血症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤。
  28. 【請求項28】請求項8記載のDNAまたはその一部を
    用いることを特徴とする請求項1記載のタンパク質も
    しくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
    もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパ
    ク質のmRNAの定量方法。
  29. 【請求項29】請求項13記載の抗体を用いることを特
    徴とする請求項1記載のタンパク質もしくは配列番
    号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
    に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質の定量方
    法。
  30. 【請求項30】請求項28または請求項29記載の定量
    方法を用いることを特徴とする、請求項1記載のタン
    パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
    列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質の機能が関連する疾患の診断方法。
  31. 【請求項31】請求項28記載の定量方法を用いること
    を特徴とする、請求項1記載のタンパク質もしくは
    配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質の発
    現量を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング
    方法。
  32. 【請求項32】請求項31記載のスクリーニング方法を
    用いて得られうる、請求項1記載のタンパク質もしく
    は配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
    くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
    の発現量を変化させる化合物またはその塩。
  33. 【請求項33】請求項31記載のスクリーニング方法を
    用いて得られうる、請求項1記載のタンパク質もしく
    は配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
    くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
    の発現量を変化させる化合物またはその塩を含有してな
    る医薬。
  34. 【請求項34】請求項31記載のスクリーニング方法を
    用いて得られうる、請求項1記載のタンパク質もしく
    は配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もし
    くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
    の発現量を増加させる化合物またはその塩を含有してな
    る糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性
    疾患または神経障害の予防・治療剤。
  35. 【請求項35】請求項29記載の定量方法を用いること
    を特徴とする、細胞内の請求項1記載のタンパク質も
    しくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一
    もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパ
    ク質のタンパク質量を変化させる化合物またはその塩の
    スクリーニング方法。
  36. 【請求項36】請求項35記載のスクリーニング方法を
    用いて得られうる、細胞内における請求項1記載のタ
    ンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸
    配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
    するタンパク質のタンパク質量を変化させる化合物また
    はその塩。
  37. 【請求項37】請求項35記載のスクリーニング方法を
    用いて得られうる、細胞内における請求項1記載のタ
    ンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸
    配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
    するタンパク質のタンパク質量を変化させる化合物また
    はその塩を含有してなる医薬。
  38. 【請求項38】請求項35載のスクリーニング方法を用
    いて得られうる、細胞内における請求項1記載のタン
    パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
    列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質のタンパク質量を増加させる化合物または
    その塩を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、
    高脂血症または神経障害の予防・治療剤。
  39. 【請求項39】SSD含有タンパク質に働いて細胞内コ
    レステロール輸送調節作用を有する化合物またはその塩
    を含有してなる糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤。
  40. 【請求項40】哺乳動物に対して、請求項1記載のタ
    ンパク質または配列番号:8で表わされるアミノ酸配
    列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質またはその塩の有効量を投与することを特
    徴とする糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神
    経変性疾患または神経障害の予防・治療方法。
  41. 【請求項41】哺乳動物に対して、請求項8記載のDN
    Aの有効量を投与することを特徴とする糖尿病、肥満、
    癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患または神経障
    害の予防・治療方法。
  42. 【請求項42】哺乳動物に対して、請求項18記載のス
    クリーニング方法または請求項19記載のスクリーニン
    グ用キットを用いて得られうる、請求項1記載のタン
    パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
    列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質またはその塩の活性を促進する化合物また
    はその塩の有効量を投与することを特徴とする糖尿病、
    肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患または
    神経障害の予防・治療方法。
  43. 【請求項43】哺乳動物に対して、請求項23記載のス
    クリーニング方法または請求項24記載のスクリーニン
    グ用キットを用いて得られうる、請求項1記載のタン
    パク質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配
    列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質またはその塩のステロール感知能を増強さ
    せる化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴
    とする糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経
    変性疾患または神経障害の予防・治療方法。
  44. 【請求項44】哺乳動物に対して、請求項31記載のス
    クリーニング方法を用いて得られうる、請求項1記載
    のタンパク質もしくは配列番号:8で表わされるアミ
    ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
    含有するタンパク質の発現量を増加させる化合物または
    その塩の有効量を投与することを特徴とする糖尿病、肥
    満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性疾患または神
    経障害の予防・治療方法。
  45. 【請求項45】哺乳動物に対して、SSD含有タンパク
    質に働いて細胞内コレステロール輸送調節作用を有する
    化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とす
    る糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血症、神経変性
    疾患または神経障害の予防・治療方法。
  46. 【請求項46】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を製造
    するための請求項1記載のタンパク質または配列番
    号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
    に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその
    塩の使用。
  47. 【請求項47】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を製造
    するための請求項8記載のDNAの使用。
  48. 【請求項48】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を製造
    するための請求項18記載のスクリーニング方法または
    請求項19記載のスクリーニング用キットを用いて得ら
    れうる、請求項1記載のタンパク質もしくは配列番
    号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
    に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその
    塩の活性を促進する化合物またはその塩の使用。
  49. 【請求項49】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を製造
    するための哺乳動物に対して、請求項23記載のスクリ
    ーニング方法または請求項24記載のスクリーニング用
    キットを用いて得られうる、請求項1記載のタンパク
    質もしくは配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と
    同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタ
    ンパク質またはその塩のステロール感知能を増強させる
    化合物またはその塩の使用。
  50. 【請求項50】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を製造
    するための請求項31記載のスクリーニング方法を用い
    て得られうる、請求項1記載のタンパク質もしくは
    配列番号:8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質の発
    現量を増加させる化合物またはその塩の使用。
  51. 【請求項51】糖尿病、肥満、癌、動脈硬化症、高脂血
    症、神経変性疾患または神経障害の予防・治療剤を製造
    するためのSSD含有タンパク質に働いて細胞内コレス
    テロール輸送調節作用を有する化合物またはその塩の使
    用。
JP2001084088A 2000-03-24 2001-03-23 新規タンパク質、その製造法および用途 Pending JP2001335598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001084088A JP2001335598A (ja) 2000-03-24 2001-03-23 新規タンパク質、その製造法および用途

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-88595 2000-03-24
JP2000088595 2000-03-24
JP2001084088A JP2001335598A (ja) 2000-03-24 2001-03-23 新規タンパク質、その製造法および用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001335598A true JP2001335598A (ja) 2001-12-04
JP2001335598A5 JP2001335598A5 (ja) 2008-05-08

Family

ID=26588558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001084088A Pending JP2001335598A (ja) 2000-03-24 2001-03-23 新規タンパク質、その製造法および用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001335598A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507202A (ja) * 1999-03-31 2004-03-11 キュラジェン コーポレイション ポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを含む核酸;「orfx」

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507202A (ja) * 1999-03-31 2004-03-11 キュラジェン コーポレイション ポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを含む核酸;「orfx」

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4486187B2 (ja) 新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質、そのdnaおよびそのリガンド
US20040077535A1 (en) Novel physiologically active peptide and use thereof
US20050240008A1 (en) Novel protein, dna thereof and process for producing the same
KR20010103766A (ko) 신규 g 단백질 공역형 리셉터 단백질 및 그 dna
JP4767019B2 (ja) 動脈硬化の予防・治療用医薬
US20040053397A1 (en) Novel proteins and dnas thereof
US20060035835A1 (en) Novel protein, production and use thereof
JPWO2006028241A1 (ja) 動脈硬化の予防・治療用医薬
EP1698697A2 (en) SSD-containing protein, process for producing the same and use thereof
WO2000008053A1 (fr) Proteine recepteur couplee a une nouvelle proteine g et son adn
EP1118620A1 (en) Novel g protein-coupled receptor protein and dna thereof
US7943137B2 (en) FPRL1 ligands and use thereof
JP2001335598A (ja) 新規タンパク質、その製造法および用途
US20040253597A1 (en) Novel protein and dna thereof
JP4300008B2 (ja) 新規タンパク質およびそのdna
JP2002223762A (ja) 新規タンパク質およびそのdna
JP2002233369A (ja) 新規タンパク質およびそのdna
JP2001340094A (ja) 新規蛋白質、そのdnaおよびその製造法
JP2005128010A (ja) インスリン抵抗性改善剤のスクリーニング方法
JP2005151826A (ja) C1qtnf5の用途
JP2003000275A (ja) 新規膜貫通型レセプター様タンパク質およびそのdna
EP1308512A1 (en) Novel proteins and dnas thereof
JP2002233372A (ja) 新規タンパク質およびそのdna
JP2002360279A (ja) 新規gタンパク質共役型レセプタータンパク質およびそのdna
JP2002335977A (ja) 新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質およびそのdna

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110301