JP2001335250A - エレベーターのかご操作盤装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かご操作盤の各種操作釦のうち、運転時の制
御過程に対応した操作すべき操作釦の操作指示を表示す
るエレベーターのかご操作盤装置を得る。 【解決手段】 かご操作盤１の操作釦に対応して操作指
示表示発光手段を配置する。そして、制御装置１３によ
りかごが戸開待機中であってかごにおけるかご呼び未登
録時に、かご呼釦用操作指示表示発光手段１２を付勢す
る。また、かごが戸開待機中であってかごにおけるかご
呼び登録済み時に、閉釦用操作指示表示発光手段１１を
付勢する。また、かごが戸開待機中であってかごにおけ
るかご呼び登録済みであり、かごの戸が戸閉中であると
きに開釦用操作指示表示発光手段１０を付勢する。これ
によって各種操作釦のうち、エレベーター運転時の制御
過程に対応した操作すべき操作釦の操作指示を表示して
誤認による誤操作を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、かご内に設けら
れて乗客が操作釦を操作するエレベーターのかご操作盤
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３及び図４は、例えば実公平５−４０
０５０号公報に示された従来のかご操作盤を示す正面
図、図４は図３のＡ−Ａ線断面拡大図である。図におい
て、１はかご操作盤で、開釦２、閉釦３、複数のかご呼
釦４及び方向灯５が設けられている。６は開釦２、閉釦
３、八階のかご呼釦４及び一階のかご呼釦４に設けられ
た標示板である。７は開釦２、閉釦３、八階のかご呼釦
４及び一階のかご呼釦４それぞれの周囲に配置されたキ
ャップで、かご操作盤１面から突出して設けられてい
る。

【０００３】従来のかご操作盤１は上記のように構成さ
れ、エレベーターの自動運転時に乗客が所要のかご呼釦
４を操作し、また開釦２又は閉釦３を適宜に操作してエ
レベーターを使用する。そして、使用頻度の高い釦、す
なわち開釦２、閉釦３、八階のかご呼釦４及び一階のか
ご呼釦４には表示板６及びキャップ７が設けられる。こ
れによって、高使用頻度釦と他の釦を差別して目立ち易
くし、容易に操作できるように構成されている。

【０００４】また図５は、例えば実公平５−４００５１
号公報に示された他の従来のかご操作盤を示す正面図で
ある。図において、前述の図３及び図４と同符号は相当
部分を示し、８は一階のかご呼釦４とＢ階のかご呼釦４
との間に形成された隔離スペースで、図５に示す間隔Ｂ
が、他のかご呼釦４相互間隔Ｃよりも広く設定されてい
る。

【０００５】他の従来のかご操作盤１は上記のように構
成され、乗客によって前述の図３及び図４に示すかご操
作盤と同様に使用される。そして、使用頻度の低い釦、
すなわちＢ階のかご呼釦４は他のかご呼釦４との間に隔
離スペース８を介して配置されて差別化され、使用頻度
の高い釦の方の操作の容易化が図られている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターのかご操作盤では、高使用頻度釦にキャップ
７を設けて他の釦と差別して目立ち易くするように設計
される。また、低使用頻度釦と他の釦との間に隔離スペ
ース８を設けて低使用頻度釦を差別し他の釦の操作性を
向上するように設計される。これにより、かご操作盤１
に設けられた各種の操作釦に対する乗客の誤操作を防ぐ
ように構成される。しかし、これらの誤操作防止手段は
一般標識と同様に常時標示されているものの、かごに乗
り込んだ乗客が咄嗟に判断することが容易でなく、慌て
て操作する場合には誤認による誤操作が生じ易くなりエ
レベーターの運転効率低下の一因になるという問題点が
あった。

【０００７】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、かご操作盤に設けられた各種の
操作釦のうち、エレベーター運転時の制御過程に対応し
た操作すべき操作釦の操作指示を表示するエレベーター
のかご操作盤装置を得ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターのかご操作盤装置においては、エレベーターのかご
操作盤に設けられた操作釦に対応して配置された操作指
示表示発光手段と、エレベーターのかごが戸開待機中で
あってかごにおけるかご呼び未登録時に、かご操作盤に
設けられたかご呼釦の操作指示表示発光手段を付勢し、
かごが戸開待機中であってかごにおけるかご呼び登録済
み時に、かご操作盤に設けられた閉釦の操作指示表示発
光手段を付勢し、かごが戸開待機中であってかごにおけ
るかご呼び登録済みであり、かごの戸が戸閉中であると
きにかご操作盤に設けられた開釦の操作指示表示発光手
段を付勢する制御装置とが設けられる。

【０００９】また、この発明に係るエレベーターのかご
操作盤装置においては、操作釦を囲んで枠状に形成され
た操作指示表示発光手段が設けられる。

【００１０】また、この発明に係るエレベーターのかご
操作盤装置においては、操作釦に内蔵された光源体によ
って形成された操作指示表示発光手段が設けられる。

【００１１】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１及び図２は、
この発明の実施の形態の一例を示す図で、図１はかご操
作盤の正面図、図２は図１のかご操作盤の制御装置の動
作を説明するフローチャートである。図において、１は
かご操作盤で、開釦２、閉釦３、複数のかご呼釦４及び
インターホン釦９が設けられている。１０は開釦２に対
応して配置された開釦用操作指示表示発光手段で、開釦
２を囲んで枠状に設けられている。１１は閉釦３に対応
して配置された閉釦用操作指示表示発光手段で、閉釦３
を囲んで枠状に設けられている。

【００１２】１２は複数のかご呼釦４に対応して配置さ
れたかご呼釦用操作指示表示発光手段で、かご呼釦４を
囲んで枠状に設けられている。なお、操作指示表示発光
手段はそれぞれ発光ダイオード等からなる光源体によっ
て構成されている。１３は制御装置で、開釦用操作指示
表示発光手段１０、閉釦用操作指示表示発光手段１１及
びかご呼釦用操作指示表示発光手段１２に接続されてい
る。

【００１３】上記のように構成されたエレベーターのか
ご操作盤装置において、エレベーター運転時の制御過程
に対応した操作すべき操作釦の操作指示表示発光手段
が、制御装置１３の動作によって付勢される。以下、制
御装置１３の動作を図２に示すフローチャートによって
説明する。すなわち、ステップ１０１においてエレベー
ターのかごが戸開待機中であれば、ステップ１０２へ進
む。

【００１４】そして、ステップ１０２においてかご呼び
が登録されていなければ、ステップ１０３へ進みかご呼
釦用操作指示表示発光手段１２が付勢されて点滅動作
し、かご呼びが登録されると消勢される。また、ステッ
プ１０２においてかご呼びが登録されていれば、ステッ
プ１０４へ進んで閉釦用操作指示表示発光手段１１が付
勢されて点滅動作し、かごの戸閉開始によって消勢され
る。

【００１５】次いで、ステップ１０５へ進みかごが戸閉
中でなければステップ１０４へ戻り、かごが戸閉中であ
ればステップ１０６へ進んで開釦用操作指示表示発光手
段１０が付勢されて点滅動作し、かごの戸閉完了によっ
て消勢される。そして、ステップ１０７へ進みかごが戸
閉完了でなければステップ１０６へ戻り、またステップ
１０７でかごが戸閉完了であれば開釦用操作指示表示発
光手段１０が消勢される。

【００１６】以上説明したような制御装置１３の動作に
よって、かご操作盤１に設けられた各種の操作釦のう
ち、エレベーター運転時の制御過程に対応した操作すべ
き操作釦の操作指示が表示される。すなわち、エレベー
ターのかごが戸開待機中であってかごにおけるかご呼び
未登録時に、かご操作盤１に設けられたかご呼釦４のか
ご呼用操作指示表示発光手段１２が付勢されて点滅す
る。

【００１７】これによって、かごに乗り込んだ乗客が咄
嗟であったり、慌てて操作したりしたとしても、操作す
べき操作釦、すなわちかご呼釦４を容易に判別すること
ができる。したがって、乗客が逡巡したり、迷ったりす
ることなく容易に所要のかご呼釦４を操作することがで
き、操作すべき操作釦を判別できず誤認して誤操作する
不具合を未然に防ぐことができる。

【００１８】また、かごが戸開待機中であってかごにお
けるかご呼び登録済み時に、かご操作盤１に設けられた
閉釦３の閉釦用操作指示表示発光手段１１が付勢されて
点滅する。これによって、かごに乗り込んだ乗客が操作
すべき操作釦、すなわち閉釦３を容易に判別することが
できる。したがって、乗客が逡巡したり、迷ったりする
ことなく容易に所要のかご呼釦４を操作することがで
き、操作すべき操作釦を判別できず誤認して誤操作する
不具合を未然に防ぐことができる。

【００１９】また、かごが戸開待機中であってかごにお
けるかご呼び登録済みであり、かごの戸が戸閉中である
ときにかご操作盤１に設けられた開釦２の開釦用操作指
示表示発光手段１０が付勢されて点滅する。これによっ
て、かごに乗り込んだ乗客が操作すべき操作釦、すなわ
ち開釦２を容易に判別することができる。したがって、
乗客が逡巡したり、迷ったりすることなく容易に所要の
かご呼釦４を操作することができ、操作すべき操作釦を
判別できず誤認して誤操作する不具合を未然に防ぐこと
ができる。

【００２０】実施の形態２．図１及び図２の実施の形態
における開釦用操作指示表示発光手段１０、閉釦用操作
指示表示発光手段１１及びかご呼釦用操作指示表示発光
手段１２を、次に述べるように容易に構成することがで
きる。すなわち、操作指示表示発光手段として、対応し
た操作釦に内蔵された操作応答表示用の光源体を付勢し
て点滅動作させる。このように構成された場合であって
も図１及び図２の実施の形態における作用を得ることが
できる。

【００２１】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、エレベ
ーターのかご操作盤に設けられた操作釦に対応して配置
された操作指示表示発光手段と、エレベーターのかごが
戸開待機中であってかごにおけるかご呼び未登録時に、
かご操作盤に設けられたかご呼釦の操作指示表示発光手
段を付勢し、かごが戸開待機中であってかごにおけるか
ご呼び登録済み時に、かご操作盤に設けられた閉釦の操
作指示表示発光手段を付勢し、かごが戸開待機中であっ
てかごにおけるかご呼び登録済みであり、かごの戸が戸
閉中であるときにかご操作盤に設けられた開釦の操作指
示表示発光手段を付勢する制御装置とを設けたものであ
る。

【００２２】これによって、制御装置の動作により、か
ご操作盤に設けられた各種の操作釦のうち、エレベータ
ー運転時の制御過程に対応した操作すべき操作釦の操作
指示が表示される。すなわち、エレベーターのかごが戸
開待機中であってかごにおけるかご呼び未登録時に、か
ご操作盤に設けられたかご呼釦のかご呼用操作指示表示
発光手段が付勢されて点滅する。また、かごが戸開待機
中であってかごにおけるかご呼び登録済み時に、かご操
作盤に設けられた閉釦の閉釦用操作指示表示発光手段が
付勢されて点滅する。また、かごが戸開待機中であって
かごにおけるかご呼び登録済みであり、かごの戸が戸閉
中であるときにかご操作盤に設けられた開釦の開釦用操
作指示表示発光手段が付勢されて点滅する。このような
構成によって、かごに乗り込んだ乗客が咄嗟であった
り、慌てて操作したりしたとしても、操作すべき操作釦
を容易に判別することができる。したがって、乗客が逡
巡したり、迷ったりすることなく容易に所要の操作釦を
操作することができる。このため、操作すべき操作釦を
判別できず誤認して誤操作することによってエレベータ
ーの運転効率低下の一因になるという不具合を未然に防
ぐ効果がある。

【００２３】また、この発明は以上説明したように、操
作釦を囲んで枠状に形成された操作指示表示発光手段を
設けたものである。

【００２４】これによって、制御装置の動作により、か
ご操作盤に設けられた各種の操作釦のうち、エレベータ
ー運転時の制御過程に対応した操作すべき操作釦に対応
して枠状に設けられた操作指示表示発光手段が付勢され
て操作指示が表示される。したがって、かごに乗り込ん
だ乗客が操作すべき操作釦を判別できず、誤認して誤操
作することによってエレベーターの運転効率低下の一因
になるという不具合を未然に防ぐ効果がある。

【００２５】また、この発明は以上説明したように、操
作釦に内蔵された光源体によって形成された操作指示表
示発光手段を設けたものである。

【００２６】これによって、制御装置の動作により、か
ご操作盤に設けられた各種の操作釦のうち、エレベータ
ー運転時の制御過程に対応した操作すべき操作釦に内蔵
された光源体によって形成された操作指示表示発光手段
が付勢されて操作指示が表示される。したがって、かご
に乗り込んだ乗客が操作すべき操作釦を判別できず、誤
認して誤操作することによってエレベーターの運転効率
低下の一因になるという不具合を未然に防ぐ効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１を示す図で、かご操
作盤の正面図。

【図２】 図１のかご操作盤に接続して設けられた制御
装置の動作を説明するフローチャート。

【図３】 従来のかご操作盤を示す正面図。

【図４】 図３のＡ−Ａ線断面拡大図。

【図５】 他の従来のかご操作盤を示す正面図。

【符号の説明】

１ かご操作盤、２ 開釦、３ 閉釦、４ かご呼釦、
１０ 開釦用操作指示表示発光手段、１１ 閉釦用操作
指示表示発光手段、１２ かご呼釦用操作指示表示発光
手段、１３ 制御装置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベーターのかご操作盤に設けられた
   操作釦に対応して配置された操作指示表示発光手段と、
   上記エレベーターのかごが戸開待機中であって上記かご
   におけるかご呼び未登録時に、上記かご操作盤に設けら
   れたかご呼釦の上記操作指示表示発光手段を付勢し、上
   記かごが戸開待機中であって上記かごにおけるかご呼び
   登録済み時に、上記かご操作盤に設けられた閉釦の上記
   操作指示表示発光手段を付勢し、上記かごが戸開待機中
   であって上記かごにおけるかご呼び登録済みであり、上
   記かごの戸が戸閉中であるときに上記かご操作盤に設け
   られた開釦の上記操作指示表示発光手段を付勢する制御
   装置とを備えたエレベーターのかご操作盤装置。
2. 【請求項２】 操作指示表示発光手段を、操作釦を囲ん
   で枠状に形成されたものとしたことを特徴とする請求項
   １記載のエレベーターのかご操作盤装置。
3. 【請求項３】 操作指示表示発光手段を、操作釦に内蔵
   された光源体によって形成されたものとしたことを特徴
   とする請求項１記載のエレベーターのかご操作盤装置。