JP2001334798A - 糊付壁紙の乾燥防止用養生袋 - Google Patents

糊付壁紙の乾燥防止用養生袋

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JP2001334798A JP2000157012A JP2000157012A JP2001334798A JP 2001334798 A JP2001334798 A JP 2001334798A JP 2000157012 A JP2000157012 A JP 2000157012A JP 2000157012 A JP2000157012 A JP 2000157012A JP 2001334798 A JP2001334798 A JP 2001334798A
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完志 宮木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋内面の拭き取り作業を容易に行い得るとと
共に、収容される糊付壁紙の接着剤の乾燥を良好に防止
できる糊付壁紙の乾燥防止用養生袋の提供。 【解決手段】 平袋の開口部を形成する上面部分よりも
下面部分が長く、かつ開口部の上面端より袋の底方向の
平行位置で上面部分及び下面部分を重ねて折り曲げ、下
面部分及び折り曲げられた上面部分を残りの上面部分の
上に重畳可能にした糊付壁紙乾の燥防止用養生袋におい
て、前記開口部に接して互いに相対する両側二周辺に、
下面部分と上面部分との付着および脱離を自在に行い得
る部材を設け、前記両側二周辺における下面部分と上面
部分との脱離によって前記平袋を展開可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面への貼付まで
の間、接着剤を塗布しておいた壁紙を収容して接着剤の
乾燥を防止するための養生袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、建築物の内装施工における壁装材
の室内壁面への貼付は、壁紙糊付機を用いてシート状の
壁装の裏面に連続的に接着剤を塗布しながら行うのが一
般的となっている。このような連続的な糊付け作業で
は、貼付壁面に応じた長さの、必要枚数分の糊付壁紙が
まとまって得られる。従って、全ての貼付が終わるま
で、例えば数十分、数時間の間、糊付壁紙を接着剤が乾
燥しないように袋に収容して養生しておくことが必要で
ある。
【0003】この養生袋としては、様々なものが使用可
能ではあるが、市販品等を用いると、養生すべき壁紙の
寸法に適合しないこともあって、破損や、密閉性が不充
分で過度のあるいは不均一な接着剤の乾燥が生じて満足
できる養生効果を得ることが困難であるため、糊付壁紙
専用の養生袋を用いることが望まれる。
【0004】このような養生袋には、接着剤を塗布した
糊付壁紙の袋内への収容や取り出しが容易に行えるとと
もに、収容中において接着剤の乾燥を良好に防止するこ
とが必要である。そこで、図5の平面図(a)および
(a)のD−D断面矢視図(b)に示すような、非透湿
性の材料からなる糊付壁紙用養生袋が開発されている。
これは、一辺に開口部44を有する長方形の平袋であ
り、長方形の材料の短辺の一方を他端から距離を置く平
行の位置で折り曲げ、折り曲げて輪となる部分を底と
し、重ねられる下面部分41と上面部分42の接触する
両側周辺域(帯状固着部45)を帯状に溶着、接着また
は縫製等の固着方法で閉じることにより袋構造としたも
のである。
【0005】この養生袋では、上面部分42よりも下面
部分41が長く、上面部分42の上端辺によって開口部
44が形成されるが、この幅広の開口部44において、
上方の下面部分41の上面に沿って糊付壁紙を滑らせな
がら容易に袋内部に収容することができ、また取り出し
も容易に行える。壁紙収容時には、開口部44の上面端
より袋の底方向の平行位置で上面部分42及び下面部分
41を重ねて折り曲げ、折り曲げられた下面部分と上面
部分とを残りの上面部分42の上に重畳することによっ
て、袋内部が密閉され、袋内に収容された壁紙の接着剤
が乾燥するのを防ぐことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、養生袋
内部に糊付壁紙を収容している間、接着剤が壁紙端部か
ら袋内面への転写付着が度々生じるが、養生袋は繰り返
し使用されることから、前回の収容で袋内面に付着して
していた接着剤が次に収容する壁紙表面へ付着して汚損
することがないように、使用前には袋内面の拭き取り洗
浄が必要となる。しかし、袋中に手を入れて内面全体を
拭き取り洗浄するのは、手間がかかり困難であるとと共
に、拭き取り状態がわかり難いため洗浄が不充分で付着
接着剤が残ってしまう恐れもある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、袋内面の充
分な拭き取り作業を容易に行い得るとと共に、収容され
る糊付壁紙の接着剤の乾燥を良好に防止できる糊付壁紙
の乾燥防止用養生袋の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る糊付壁紙の乾燥防止用
養生袋は、非透湿性の材料からなり、一辺が開口部を形
成する長方形の平袋であり、開口部を形成する上面部分
よりも下面部分が長く、かつ開口部の上面端より袋の底
方向の平行位置で上面部分及び下面部分を重ねて折り曲
げ、下面部分及び折り曲げられた上面部分を残りの上面
部分の上に重畳可能にした糊付壁紙の乾燥防止用養生袋
において、前記開口部に接して互いに相対する両側二周
辺に、下面部分と上面部分との付着および脱離を自在に
行い得る部材を設け、前記両側二周辺における下面部分
と上面部分との脱離によって前記平袋を展開可能とした
ものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る糊付壁
紙の乾燥防止用養生袋は、請求項1に記載の糊付壁紙の
乾燥防止用養生袋において、前記下面部分と上面部分と
の付着および脱離を自在に行い得る部材が、前記両側二
周辺の前記折り曲げ位置より下方辺域に設けられている
ことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る糊付壁
紙の乾燥防止用養生袋は、請求項1に記載の糊付壁紙の
乾燥防止用養生袋において、前記上面部分または下面部
分の一方の他方に対向する内面の前記開口部に直交する
両側上下領域に亘って、それぞれ条片部材が長手方向の
一辺側で一体的に取付けられ、これら条片部材は、それ
ぞれ条片部材の他辺側が対向する他方面部分との当接に
より内側へ折り畳まれて平袋の両側内で部分的に二重構
造を形成するものである。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る糊付壁
紙の乾燥防止用養生袋は、請求項1に記載の糊付壁紙の
乾燥防止用養生袋において、前記上面部分または下面部
分の一方は、前記開口部に沿う方向の横幅が他方部分の
横幅より長く、両部分の重なり状態で他方部分の両端辺
から突出する一方部分の両側端部をそれぞれ他方部分の
両端辺に沿って該他方部分を挟むように折り畳まれる長
方形状を有し、前記折り畳まれた両側端部の二周辺と該
二周辺に接する他方部分の表面領域との付着および脱離
を自在に行い得る部材を設けたものである。
【0012】本発明においては、下面部分と上面部分と
によって構成される平袋の開口部に接して互いに相対す
る両側二周辺に、下面部分と上面部分との付着および脱
離を自在に行い得る部材を設けたものであり、前記両側
二周辺において下面部分と上面部分とを脱離させて袋を
展開することができるものである。従って、部材による
付着を解いて下面部分と上面部分とを展開状態とすれ
ば、袋内面を完全に露呈させることができ、拭き取り作
業を容易に行うことができる。
【0013】本発明における下面部分と上面部分とを着
脱可能に付着させるための部材としては、例えば、ベル
クロ・ファスナ、スライド・ファスナ、レール(帯条)
・ファスナ、フォック、ボタン、スナップ・ファスナ等
の各種ファスナまたは粘着テープ等、既存のものを含め
種々の部材が採用できる。但し本発明に用いるものとし
ては、上面・下面部分の間をより良く密閉できると共に
安価で取付けが容易、また繰り返しの使用に耐えるもの
が望まれる。
【0014】なお、以上のような部材において、用いる
ものによっては、比較的厚みが大きいものもある。この
場合、この部材厚みが、折り曲げ部において僅かな隙間
を生じせしめ、収容時間の経過に伴って密閉性の維持が
難しくなることも考えられる。そこで、用いる部材の厚
みが折り曲げ部で影響しないように、請求項2に記載し
た如く、部材を設ける領域を、前記両側二周辺の折り曲
げ位置より下方辺域とすれば、折り曲げ位置において部
材の厚み分による密閉性の低減を回避することができ、
接着剤乾燥防止効果が良好に維持できる。
【0015】また、請求項3に記載したように、上面部
分あるいは下面部分の一方の他方面部分に対向する内面
の開口部に直交する両側上下領域に亘って、それぞれ条
片部材をその長手方向の一辺側で取付けることにより、
これら条片部材がそれぞれ他辺側の対向する他方面部分
との当接により内側へ折り畳まれて袋内両側で部分的に
二重構造を形成する構成とすれば、付着部における下面
部分と上面部分との間の密閉性が向上し、糊付壁紙の接
着剤の乾燥防止効果を高めることができる。
【0016】なお、本発明は、開口部に接する両側二周
辺において下面部分と上面部分とを着脱可能に付着する
ものであるが、必ずしも開口部と対向する底辺部につい
ても上下面部分を着脱可能とする必要はない。
【0017】これは、底辺部において上面部分と下面部
分が一体に連通するものであっても、前記両側二周辺で
両部分を離脱できれば、平袋を底辺部を中心として一シ
ート状に展開でき、袋内面を構成していた上面部分と下
面部分の互いの対面領域前面を露呈できるためである。
この場合、本養生袋の製造は、略長方形の一シート状部
材を、その短辺の一方を他端から距離を置く平行の位置
で折り曲げ、折り曲げて輪となる部分を底辺とし、重ね
られる下面部分と上面部分の接触する両側周辺域を前記
付着用部材を取付けて着脱可能に閉じるという簡便な工
程で袋構造とすることができる。
【0018】この底辺部で下面部分と上面部分とが連通
する構成としては、予め下面部分と上面部分とを一体成
型物として形成しておいたものを用いても、また、上面
部分と下面部分とをそれぞれ別体に形成しておいたもの
を底辺部で互いに溶着や接着により固着してもよい。も
ちろん、この底辺部においても上面部分と下面部分とが
付着部材により着脱可能に付着される構成も可能である
が、その場合、必要な部材数および製造工程数が多くな
り、その分コスト高も生じることから、底辺部では付着
部材を設けないで下面部分と上面部分とを一体成型ある
いは脱離不能に固着して連通する構成とすることが望ま
しい。
【0019】また、前記両側二周辺における下面部分と
上面部分との具体的な付着方法としては、重なる下面部
分と上面部分との幅を一致させ、両側二周辺の互いに対
向当接する上下面部分間に付着部材を介在させるのが最
も簡便な構成であるが、この構成に限定するものではな
い。
【0020】例えば、請求項4に記載したように、上面
部分あるいは下面部分の一方の開口部に沿う方向の横幅
を他方部分の横幅より長くし、両部分の重なり状態で他
方部分の両端辺から突出する一方部分の両側端部をそれ
ぞれ他方部分の両端辺に沿って該他方部分を挟むように
折り畳まれる長方形状を有するものとし、この折り畳ま
れた両側端部の二周辺と該二周辺に接する他方部分の表
面領域との間に前記付着部材を設ける構成でも展開可能
な平袋を構成することができる。この場合、長い方の面
部分の折り畳み部分の重なりによって、両側二周辺にお
ける下面部分と上面部分との間の密閉性が向上し、収納
される糊付壁紙の接着剤乾燥がより良く防止される。
【0021】なお、他方より長くするのは上面部分でも
下面部分でもいずれの場合でも展開可能な袋構造は得ら
れるが、用いる付着部材が厚みの比較的大きいもので折
り畳み部の内側にあると袋内側の密閉性を低減させる可
能性がある場合は、上面部分の方を下面部部より横幅を
長くして下面部分横幅より突出する両側部分をそれぞれ
下面部分両端辺に沿って背面側へ折り畳む構成とするこ
とが望ましい。この場合、下面部分と上面部分との付着
部材の厚みは、下面部分の背面側に顕れることになるた
め、折り曲げ位置では部材厚みの影響は生じないため、
袋状態で折り曲げた壁紙収容期間中における密閉性は高
く維持される。
【0022】なお、本発明による壁紙乾燥防止用養生袋
の主要な材料は、非透湿性のフイルム、シートあるいは
布帛状物であり、適度の可撓性を有する材料が選択され
る。それらの、単層であっても、複数の材料を重層した
複合材料でもよい。また、必要により透明な材料あるい
は金属箔を重層した材料でもよい。それらの材料の例と
しては、厚さが10〜600μmのポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリル酸
エステルまたはナイロンのシートあるいはこれらの素材
に着色材または充填材を添加して成形したシート、さら
にこれらのシートを重層して成形した複合シートが挙げ
られる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態とし
て、非透湿性の一シート状部材を折って重なる下面部部
1とこれより短い上面部分2とで長方形の平袋状に形成
されてなる糊付壁紙の乾燥防止用養生袋を図1に示す。
図1(a)は本実施形態による養生袋の概略平面図、
(b)は(a)のA−A断面矢視図である。
【0024】本実施形態による養生袋は、前記一シート
状部材を折って輪となる部分で底辺部が形成され、この
底辺と直交する両側二周辺で上面部分2と下面部分1と
が、が着脱可能に閉じられて、底辺と対向する一辺側の
上面部分2の上端辺を開口部4とする袋構造となる。本
実施例では、前記両側二周辺で上面部材2と下面部材1
とをで一体的に付着および脱離を自在に行い得る部材と
してスライド・ファスナ5を用いた場合を示す。
【0025】この養生袋は、開口部4である上面部分2
の上端辺より袋の底方向の平行位置(折り曲げ位置)3
で袋上方の上面部分2及び下面部分1を重ねて折り曲
げ、折り曲げられた下面部分および上面部分を残りの上
面部分の上に重畳することにより、袋内が密閉されるも
のである。
【0026】このような本実施形態の養生袋で糊付壁紙
を養生する際には、まず、下面部分1に対して上面部分
2を折り、両側二周辺で両部分を合わせ、それぞれスラ
イド・ファスナ5を閉じて袋構造とする。この養生袋で
は、上面部分2より長い下面部分1上に沿って、容易に
糊付壁紙を開口部4から袋内部へ導入し収容することが
できる。
【0027】袋内部に糊付壁紙収容後、折り曲げ位置3
で下面部分1および上面部分2の上方を折り曲げれば、
開口部4の全幅方向に亘って袋内部が外部と遮断されて
袋内部が密閉され、内部の糊付壁紙が、糊の乾燥を防止
されつつ良好に養生保持される。袋内部の糊付壁紙は、
前記袋上方の折り曲げ状態を解除すれば、開口部4から
容易に取り出せる。
【0028】以上のこのように、袋内部に糊付壁紙が保
持されている間には、壁紙端部から糊が袋内面に転写し
て付着していることもあるため、使用後は、前記両側二
周辺のスライド・ファスナ5を開ければ、養生袋を一シ
ート状に展開できるので、袋内面を構成していた上面部
分2および下面部分1の対向面領域が全て露呈され、容
易に付着糊を拭き取って洗浄できる。従って、次回の使
用の際に、前回収容された壁紙からの糊の持ち込みがな
くなり、新たに収容される糊付壁紙の表面を汚損するこ
とはない。
【0029】次に、本発明の第2の本実施形態として、
上記第1の実施の形態に示した養生袋の密閉性をさらに
向上させた糊付壁紙の乾燥防止用養生袋を図2に示す。
ここでは、図1と共通の構成を同一符号で示した。
【0030】本実施形態では、下面部分1と上面部分2
との付着及び脱離を自在に行いうる部材として用いてス
ライド・ファスナ5の厚み分により、折り曲げ時に、折
り曲げ位置3の両側に僅かな隙間が生じて袋内の密閉性
が低減する可能性が或る場合、前記両側二周辺のスライ
ド・ファスナ5を、折り曲げ位置3より下方辺域にのみ
設けたものである。
【0031】これにより、袋上方を折り曲げた際にファ
スナの部材厚みが折り曲げ位置3で何ら影響せず、隙間
なく袋上方が折り曲げられるため、開口部4に全幅方向
に亘って折り曲げ位置3で袋内部が外部と隙間なく遮断
されて、袋内の壁紙収容期間が長引いても、その期間中
に亘って密閉性が低下することなく良好な養生効果が持
続できる。
【0032】次に、本発明の第3の実施の形態として、
上記第1の実施の形態に示した養生袋を基本構成とし両
側二周辺における密閉性をさらに向上させる手段を設け
た糊付壁紙の乾燥防止用養生袋を図3に示す。図3
(a)は本実施形態による養生袋の概略平面図、(b)
は(a)のB−B断面矢視図である。
【0033】本実施形態による養生袋は、図1に示した
養生袋と同様の基本的構成を有するものである。即ち、
一シート状部材を折って下面部分11とこれより短い上
面部分12とを重ね、輪となる部分で底辺部が形成さ
れ、この底辺と直交する両側二周辺で上面部分12と下
面部分11とが、スライド・ファスナ15で着脱可能に
閉じられて、底辺と対向する一辺側の上面部分12の上
端辺を開口部14とする袋構造が得られるものである。
【0034】この養生袋においても、開口部14である
上面部分12の上端辺より袋の底方向の平行位置(折り
曲げ位置)13で袋上方の上面部分12及び下面部分1
1を重ねて折り曲げ、折り曲げられた下面部分および上
面部分を残りの上面部分の上に重畳することにより、袋
内が密閉されるものである。
【0035】本実施形態では、さらに、上面部分12の
下面部分11に対面する内面に、開口部14に直交する
両側上下領域に亘って、それぞれ条辺部材16をその長
手方向の一辺側で一体的に取付けた。これら条辺部材1
4は、それぞれ他辺側の下面部分11との当接により内
側へ折り畳まれて袋内両側で部分的に二重構造を形成す
るものである。
【0036】従って、本実施形態による養生袋では、前
記両側二周辺においてスライド・ファスナ15によって
閉じられた下面部分11と上面部分12との間の密閉性
がさらに向上し、袋内部に収容される糊付壁紙の糊の乾
燥防止効果を高めることができる。本実施形態では、上
面部分12側に条片部材16を取付け、下面部分11に
当接することによって条片部材16を折り曲げる構成と
したが、逆に、下面部分11側に条片部材16を取付け
る構成としても良く、また、両側二周辺でそれぞれ異な
る側に条片部材16を取付けても良い。
【0037】次に、本発明に第4の実施の形態として、
袋の開口部と底辺部と直交方向の両側二周辺における下
面部分と上面部分との付着部材を、下面部分の背面側に
設けた場合を図4に示す。図4(a)は本実施形態によ
る養生袋の概略平面図、(b)は(a)のC−C断面矢
視図である。本実施形態では、付着部材としてベルクロ
・ファスナを用いる場合を説明する。
【0038】本実施形態による養生袋は、非透湿性の一
シート状部材を折って重なる下面部部21とこれより短
い上面部分22とで長方形の平袋状に形成されものであ
り、折って輪となる部分で底辺部が形成され、この底辺
と直交する両側二周辺で上面部分22と下面部分21と
がベルクロ・ファスナ25で着脱可能に閉じられて、底
辺と対向する一辺側の上面部分22の上端辺を開口部2
4とする袋構造が得られるものである。
【0039】但し、上面部部22は、その横幅が下面部
分21の横幅より長く、下面部分21上に重ねられて下
面部分21の両端辺より突出する両側部分22xをそれ
ぞれ下面部分21両端辺に沿って背面側へ折り返すもの
とした。この両側折り返し部分22xの両側二周辺と該
二周辺に接する下面部分21の背面領域とが、ベルクロ
・ファスナ25によって着脱可能に付着され袋状に閉じ
される。
【0040】従って、本実施形態による養生袋では、下
面部分21と上面部分22との付着部材の厚みは、下面
部分21の背面側に顕れることになり、折り曲げ位置2
3では付着部材、ここではベルクロ・ファスナ25の厚
みの影響は生じないため、袋上方を折り曲げた際の密閉
性は高いものである。さらに、上面部分21の両側折り
返し部分22xの下面部分22両端辺に沿った背面側へ
の折り返しにより、前記両側二周辺での下面部分21と
上面部分22との間の密閉性が向上し、収納される糊付
壁紙の接着剤乾燥がより良く防止される。
【0041】また、使用後は、ベルクロ・ファスナ25
による下面部分21と上面部分22との付着を解けば、
袋を展開して袋内面であった領域を露呈でき、容易に拭
き取り洗浄が行える。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の養生袋に
よれば、糊付壁紙の収容、取り出しが簡便で且つ袋内面
の拭き取り作業を容易に行い得るものでありながら、収
容される糊付壁紙の接着剤の乾燥を良好に防止できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による糊付壁紙の乾燥防
止用養生袋の概略構成図であり、(a)は平面模式図、
(b)は(a)のA−A断面矢視図である。
【図2】本発明の第2実施形態による糊付壁紙の乾燥防
止用養生袋の概略構成を示す平面模式図である。
【図3】本発明の第3実施形態による糊付壁紙の乾燥防
止用養生袋の概略構成図であり、(a)は平面模式図、
(b)は(a)のB−B断面矢視図である。
【図4】本発明の第4実施形態による糊付壁紙の乾燥防
止用養生袋の概略構成図であり、(a)は平面模式図、
(b)は(a)のC−C断面矢視図である。
【図5】従来技術による糊付壁紙の乾燥防止用養生袋の
一例を示す概略構成図であり、(a)は平面模式図、
(b)は(a)のD−D断面矢視図である。
【符号の説明】 1,11,21,41:下面部分 2,12,22,42:上面部分 22x:上面部分の両側折り返し部分 3,13,23,43:折り曲げ位置 4,14,24,44:開口部 5,15:スライド・ファスナ 25:ベルクロ・ファスナ 45:帯状固着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 重則 富山県高岡市下麻生4649番地 ヤヨイ化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA01 BA26 BA30 BA36 BA38 BA55 BB03 BC07 EA18 EA30 FA01 GA02 HM01 HM03 HN21 HN62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非透湿性の材料からなり、一辺が開口部
    を形成する長方形の平袋であり、開口部を形成する上面
    部分よりも下面部分が長く、かつ開口部の上面端より袋
    の底方向の平行位置で上面部分及び下面部分を重ねて折
    り曲げ、下面部分及び折り曲げられた上面部分を残りの
    上面部分の上に重畳可能にした糊付壁紙の乾燥防止用養
    生袋において、 前記開口部に接して互いに相対する両側二周辺に、下面
    部分と上面部分との付着および脱離を自在に行い得る部
    材を設け、前記両側二周辺における下面部分と上面部分
    との脱離によって前記平袋を展開可能としたことを特徴
    とする糊付壁紙の乾燥防止用養生袋。
  2. 【請求項2】 前記下面部分と上面部分との付着および
    脱離を自在に行い得る部材は、前記両側二周辺の前記折
    り曲げ位置より下方辺域に設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の糊付壁紙の乾燥防止用養生袋。
  3. 【請求項3】 前記上面部分または下面部分の一方の他
    方に対向する内面の前記開口部に直交する両側上下領域
    に亘って、それぞれ条片部材が長手方向の一辺側で一体
    的に取付けられ、これら条片部材は、それぞれ条片部材
    の他辺側が対向する他方面部分との当接により内側へ折
    り畳まれて平袋の両側内で部分的に二重構造を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の糊付壁紙の乾燥防止
    用養生袋。
  4. 【請求項4】 前記上面部分または下面部分の一方は、
    前記開口部に沿う方向の横幅が他方部分の横幅より長
    く、両部分の重なり状態で他方部分の両端辺から突出す
    る一方部分の両側端部をそれぞれ他方部分の両端辺に沿
    って該他方部分を挟むように折り畳まれる長方形状を有
    し、 前記折り畳まれた両側端部の二周辺と該二周辺に接する
    他方部分の表面領域との付着および脱離を自在に行い得
    る部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の糊付
    壁紙の乾燥防止用養生袋。
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