JPS5842273Y2

JPS5842273Y2 - 商品包装袋

Info

Publication number: JPS5842273Y2
Application number: JP4953080U
Authority: JP
Inventors: 一紀山形
Original assignee: 株式会社山形グラビヤ
Priority date: 1980-04-11
Filing date: 1980-04-11
Publication date: 1983-09-24
Also published as: JPS56150744U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は商品を包装したままの状態で袋体を壁等に貼着
して使用できる商品包装袋に関する。

従来より所謂ポリ袋或いはティッシュペーパー等の商品
は包装袋に収納されたままの状態で、該袋体から商品を
１枚宛取出し使用されることが知られている。

従って斯る袋体にあっては前記商品を包装した状態で壁
等に貼着可能としたものが既に提案されており、例えば
袋体の開口部を開閉する折曲自在な封口片部に接着テー
プを備え、該接着テープを介して封口片部により袋体開
口部を封緘する一方、袋体側より接着テープを剥離して
封口片部を開放し、この状態で該封口片部に備えられた
接着テープを壁等に貼着するものが公知である。

然し乍らこの従来例では、袋体を壁等に貼着したとき封
口片部が開放した状態にあるので、開口部から塵芥が侵
入して商品を汚損する問題点がある。

この点に関し、袋体の開口部を封口片部により封緘した
状態で袋体を壁等に貼着できるよう構威すれは上記問題
点を解決できるが、この場合は封口片部の接着テープと
は別個にそのための接着手段を袋体の所定個所に設けて
おく必要があり、製造煩雑且つ袋体の高コスト化を招来
する新たな問題点を提起することになる。

本考案は上記問題点を悉く解決し、封口片部により開口
部を封口した状態で袋体を壁等に貼着することができ、
しかも別途特別な接着手段を必要とせず、前記封口片部
に設けた接着テープが、開口部封緘用接着手段と前記壁
等に対する接着手段との両機能を兼備し、以って製造容
易且つ安価な商品包装袋を提供することが目的である。

従ってその特徴とする処は、開口部を開閉する折曲自在
な封口片部を備えた袋体に於いて、前記開口部を閉塞す
べく折曲げられたとき袋体に対面する封口片部の封口面
若しくはその反対面に接着された両面接着テープを備え
、該接着テープは一面に前記封口片部に接着被覆された
第１接着面を有すると共に他面に第２接着面を有し、前
記第１接着面の一部を露出せしめるべく該第１接着面上
にあって封口片部自体が切取線を介して剥取自在な剥取
部を備えて威る点にある。

以下図面に基いて本考案の１実施例を詳述すると、第１
図乃至第５図に示した第１実施例に於いて、袋体１は透
明の合成樹脂フィルムを底縁で半折重合した表フイルム
部２と裏フイルム部３を有する上部に開口部４を備えた
袋体とされ、裏フイルム部３を表フイルム部２の開口縁
５よりも上方に延長して封口片部６を備えている。

表裏フィルム部２，３の間には１枚又は複数枚の仕切フ
ィルム７が介挿され、該仕切フィルム７の底縁を裏フイ
ルム部３に袋体１の幅方向に亘り溶着８し、これにより
袋体１の内部に複数の商品収容室Ａ、Ｂを国威している
。

前記封口片部６の基部には合成紙又は厚手の合成樹脂フ
ィルムから成るヘッダ９が溶着される。

このような袋体１は、両側縁１０゜１０に於いて溶断溶
着されたものであり、これにより該両側縁１０，１０に
於いて表裏フィルム部２．３及び仕切フィルム７の相互
が溶着され、またへラダ９及び裏フイルム部３の相互が
溶着される。

尚、袋体１の底部には円弧状の切溝１１が形成され、該
切溝１１を介して表裏フィルム部２゜３及び仕切フィル
ム７の一部を取除き可能な切抜片部１２が設けられてい
る。

上記封口片部６は、表フィルム部２上に折曲自在とされ
、これにより開口部４を封口自在とするもので、該表フ
イルム部２に対面する封口面１３とその反対面１４とを
備えている。

第３図に示す如く封口片部６の上端縁近傍の封口面１３
には所定幅を有して封口片部６の全幅に亘る帯状のイン
キ又は塗料等による印刷部１５が形成され、該印刷部１
５上に両面接着テープ１６が同様に封口片部６の全幅に
亘って接着されている。

この接着テープ１６は前記印刷部１５よりも幅広とされ
ていることが望ましく、その両端は上記袋体１の両側縁
１０．１０と同時に溶断される。

接着テープ１６は基材フィルム１７の両面に接着剤を備
え、前記封口片部６に接着被覆された側面を第１接着面
１８とし、他面を第２接着面１９とするもので、第２接
着面１９は離型紙２０により被覆されている。

封口片部６の反対面１４には、前記印刷部１５上にあっ
て且つ該印刷部１５の幅よりも狭い間隔を有して平行す
る１対のミシン目又は切溝等による切取線２１，２１が
封口片部６の全幅に亘って設けられており、該切取線２
１．２１の間に位置する封口片部６自体の一部を剥取部
２２としている。

この第１実施例に基けば、商品収容室Ａ、Ｂに商品を収
納した後、接着テープ１６より離型紙２０を剥離して第
２接着面１９を露出すると共に、封１］片部６を表フィ
ルム部２上に折曲げ、前記第２接着面１９を表フイルム
部２に接着すれば、袋体１の開口部４が封口される。

この状態で袋体１を壁等に貼着して使用するには、第４
図に鎖線で示す如く、切取線２１．２１を介して剥取部
２２を封口片部６より剥取り、これにより、第１接着面
１８を封口片部６の反対面１４に露出させれば良い。

この際、前記印刷部１５が表面平滑にして第１接着面１
８からの離型効果に優れ、しかもこの印刷部１５により
剥取部２２が腰を強いものとしているので、該剥取部２
２の剥取りが容易である。

而してこの露出した第１接着面１８を介して第５図示の
如く袋体１を壁面２３に貼着し、袋体１底部の上記切抜
片部１２を取除いて開口された取出口２４より、ポリ袋
或いはティッシュペーパ等の袋体１に収納された商品を
図示矢印の如く自由に引出して使用できる。

第６図及び第７図は本考案の第２実施例を示し、袋体１
は上記仕切フィルムの有無を自由とし、ヘッダ９を幅広
のものとして裏フイルム部３より封口片部６に至って溶
着し、該封口片部６がヘッダ９と共に折曲自在とされて
いる。

封口片部６の上端縁に沿って封口面１３に印刷部１５が
形成され、該印刷部１５上に位置し且つ印刷部１５より
封口片部６の下方にはみ出して接着テープ１６が接着さ
れている。

接着テープ１６が基材フィルム１７の両面に第１接着部
１８及び第２接着部１９を備えていることは上記実施例
と同様である。

切取線２１は、封口片部６の反対面１４に印刷部１５上
に位置して１条のみが設けられ、該切取線２１より上方
に位置する封口片部６の上端縁部を剥取部２２としてい
る。

この第２実施例にあっても、封口片部６を折曲げて表フ
イルム部２に第２接着面１９を接着することにより開口
部４を封口し、その後に第７図示の如く切取線２１を介
して剥取部２２を封口片部６より剥取って第１接着面１
８を反対面１４に露出せしめ、この第１接着面１８によ
って袋体１を壁等に貼着することが可能である。

尚、本考案に於いて、両面接着テープ１６は、上記図示
した基材フィルムの両側に接着剤を備えた汎用の両面接
着テープに限られるものではなく、例えばホットメルト
をテープ状に塗着し、この単一層の接着剤が両面に第１
接着面及び第２接着面を備えたものであれば足り、要す
るに表裏両面に接着手段を備えたものであれば良い。

また上記何れの実施例でも封口片部６の封口面１３に接
着テープ１６を接着し、第１接着面１８を袋体１の壁等
に対する貼着用接着手段とし、第２接着面１９を封日用
接着手段としたものを示したが、本考案に於いて上記接
着テープ１６を反対面１４に接着し、封口片部６に被覆
された第１接着面１８を剥取部２２の剥離により露出さ
せて対日用接着手段とし、封口片部６に被覆されない第
２接着面１９を壁等に対する貼着用接着手段とすること
が自由である。

更に第８図は本考案の第３実施例を示し、袋体１は封口
片部６の略全面に亘ってヘッダ９を延長し、封口片部６
がヘッダ９と共に折曲自在とされるもので、該ヘッダ９
に形成された封口面１３に印刷部１５を設け、該印刷部
１５上に上記と同様の接着テープ１６を接着している。

切取線２１は、封口片部６の反対面１４からヘッダ９に
至る深さのものとして形成され、これにより封口片部６
及びヘッダ９自体により剥取部２２を形成している。

この第３実施例にあっても、接着テープ１６の第２接着
面１９を介して封口片部６により開口部４を封口し、同
図鎖線に示す如く切取線２１を介して剥取部２２を剥取
って第１接着面１８を反対面１４に露出せしめ、これに
より袋体１を壁等に貼着できることは上記実施例と同様
である。

本考案は以上のように構成した結果、袋体１の封口片部
６に設けられた両面接着テープ１６が第１接着面１８と
第２接着面１９を備え、第１接着面１８が封口片部６自
体を成す剥取部２２を切取線２１を介して剥取ることに
より自由に露出可能とされているので、この周接着面を
介して接着テープ１６が対日用接着手段と壁等に対する
貼着用接着手段との両機能を兼備し、従って開口部４を
封緘した状態で袋体１を壁等に貼着して使用できるもの
であって収納された商品が塵芥により汚損されることな
く、しかも別途貼着用の接着テープを設ける必要がなく
、製造容易且つ安価に提供できるものとして頗る優れて
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す正面図、第２図は同
縦断面図、第３図は同要部拡大縦断面図、第４図は封緘
状態を示す縦断面図、第５図は使用状態を示す縦断面図
、第６図は第２実施例を示す要部拡大縦断面図、第７図
は封緘状態を示す縦断面図、第８図は第３実施例を示す
要部拡大縦断面図である。１・・・袋体、４・・・開口部、６・・・封口片部、１
３・・・封口面、１４・・・反対面、１５・・・印刷部
、１６・・・接着テープ、１８・・・第１接着面、１９
・・・第２接着面、２１・・・切取線、２２・・・剥取
部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

開口部４を開閉する折曲自在な封口片部６を備えた袋体
１に於いて、前記開口部４を閉塞すべく折曲げられたと
き袋体１に対面する封口片部６の封口面１３若しくはそ
の反対面１４に接着された両面接着テープ１６を備え、
該接着テープ１６は一面に前記封口片部６に接着被覆さ
れた第１接着面１８を有すると共に他面に第２接着面１
９を有し、前記第１接着面１８の一部を露出せしめるべ
く該第１接着面１８上にあって封口片部自体が切取線２
１を介して剥取自在な剥取部２２を備えて成ることを特
徴とする商品包装袋。