JP2001334655A - 異なるタイミングで形成されるドット間の形成位置のずれの調整 - Google Patents

異なるタイミングで形成されるドット間の形成位置のずれの調整

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるタイミングで形成されるドット間の形
成位置の相対的なずれを精度よく調整して、印刷画質を
向上させる技術を提供する。 【解決手段】 異なるタイミングで形成される第1のド
ットと第2のドットとの間の形成位置のずれを調整する
ためのテストパターンとして、パッチ状のパターンを用
いる。このテストパターンは、第1のドットの形成密度
が第2のドットの形成密度よりも高い第1の領域と、第
2のドットの形成密度が第1のドットの形成密度よりも
高い第2の領域とが、主走査方向および副走査方向に混
在するテストパターンである。このテストパターンを印
刷するための印刷データは、誤差拡散の重み値を調整し
た拡散マトリクスを用いてハーフトーン処理することに
よって生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なるタイミング
で形成されるドット間の形成位置のずれの調整に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
印刷ヘッドからインクを吐出して印刷を行うインクジェ
ットプリンタが普及している。インクジェットプリンタ
には、主走査として、印刷ヘッドを印刷媒体に対して往
復動しつつ、複数色のインクを吐出して印刷媒体上にド
ットを形成するタイプのものがある。更に、印刷速度を
向上するために、主走査の往復動双方でドットを形成す
る(双方向印刷)タイプのものもある。
【0003】これらのプリンタにおいて、高品質な画像
を印刷するために、主走査方向の位置が異なる複数のノ
ズルがある場合には、それぞれ所定の位置にドットが形
成されるように、インクの吐出タイミングが調整されて
いる。更に、双方向印刷を行う場合には、主走査の往動
時に形成されるドット(以下、往ドットという)と、復
動時に形成されるドット(以下、復ドットという)と
が、それぞれ所定の位置に形成されるように、インクの
吐出タイミングが調整されている。この調整は、所定の
テストパターンを用いて行われる。
【0004】図31は、従来のドット形成位置の相対的
なずれの調整を行うためのテストパターン示す説明図で
ある。このテストパターンは、双方向印刷における往ド
ットと復ドットの形成位置のずれを調整するためのもの
である。図31に示したテストパターンは、往ドットに
よる縦罫線(上段の罫線)は、所定のタイミング信号に
従って印刷されている。また、復ドットによる罫線番号
1,2,3,…の縦罫線(下段の罫線)は、それぞれ往
ドットを形成するための所定のタイミング信号から段階
的にずらしたタイミング信号に従って印刷されている。
なお、往ドットによる縦罫線と復ドットによる縦罫線と
は、主走査方向の位置が一部重複するように印刷されて
いる。罫線番号1,2では、復ドットは印刷ヘッドの駆
動タイミングが早いため、往ドットで形成した罫線に対
して早く着弾する側(この図では右)にずれている。罫
線番号3では、往ドットによる罫線と復ドットによる罫
線とは一致している。また、罫線番号4以降では、復ド
ットは印刷ヘッドの駆動タイミングが徐々に遅くなるた
め、往ドットに対して徐々に遅く着弾する側(この図で
は左)にずれてゆく。ユーザは、これらの縦罫線の位置
が最もよく一致している罫線の番号(図31では
「3」)を選択して、その罫線番号に対応した印刷ヘッ
ドの駆動タイミングでインクを吐出するように調整す
る。なお、本明細書中で、「インクの吐出タイミング」
という文言と「印刷ヘッドの駆動タイミング」という文
言は同義である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図31に示し
た縦罫線状のテストパターンでは、ドット形成位置の相
対的なずれが判別しにくい傾向にあり、形成位置の調整
精度が不十分であるという問題があった。
【0006】近年、高画質の印刷を実現するために、ド
ットの微細化が行われている。それに伴い、従来のテス
トパターンでは、ドットの形成位置のずれを精度良く調
整することがますます困難になっていた。特に、高画質
を指向したプリンタでは、このわずかなずれによる画質
の低下が看過できないものとなっていた。
【0007】双方向印刷を行う場合には、ドット形成位
置のわずかなずれが画質に大きく影響することが多い。
例えば、左右に主走査する場合において、往路ではドッ
トが本来の位置よりも左側にずれて形成される特性を有
している印刷ヘッドを考える。復路では印刷ヘッドの特
性により、ドットは本来の位置よりも右側にずれて形成
されることになる。この結果、双方向印刷を行う場合に
は、往路で形成されたドットと、復路で形成されたドッ
トとの形成位置の相対的なずれは、往路または復路の一
方のみでドットを形成する場合に生じるずれの2倍とな
る。従って、双方向印刷では、形成位置が十分に調整で
きないドットが存在することによる画質の劣化が激し
い。複数のドット間に形成位置の相対的なずれが生じる
と、画像にざらつきが生じ、画質が低下するからであ
る。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、異なるタイミングで形成されるドッ
ト間の形成位置の相対的なずれを精度よく調整して、印
刷画質を向上させる技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では
以下の手段を採用した。本発明の第1の印刷制御装置
は、インクを吐出するための複数のノズルを有する印刷
ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷媒体上にドッ
トを形成して印刷を行う印刷部に、異なるタイミングで
形成される第1のドットと第2のドットとの間の形成位
置のずれを調整するためのテストパターンを印刷させる
印刷制御装置であって、前記テストパターンは、所定の
面積に所定の記録率で同等数の第1のドットと第2のド
ットとが形成されるパッチ状のパターンであり、前記第
1のドットの形成密度が前記第2のドットの形成密度よ
りも高い第1の領域と、前記第2のドットの形成密度が
前記第1のドットの形成密度よりも高い第2の領域と
が、主走査方向および副走査方向に混在するテストパタ
ーンであることを要旨とする。
【0010】本発明で用いるテストパターンは、所定の
面積に所定の記録率で同等数の第1のドットと第2のド
ットとが形成されるパッチ状のパターンである。パッチ
状のパターンは、ドット形成位置にずれが生じると顕著
に印刷画質(ざらつき)に影響する。従って、パッチ状
のパターンを用いることによって、ドット間の形成位置
の相対的なずれに起因する粒状性を一定の領域で判断す
ることができる。このため、従来の罫線パターンと比較
してドットの形成位置の相対的なずれを判別しやすい。
なお、「所定の面積に所定の記録率で」という文言は、
所定の面積に一定の記録率のドットが形成される場合に
限定されるものではない。従って、テストパターンは、
記録率がパッチ内で段階的に変化しているパターンであ
ってもよい。また、記録率が徐々に変化している(グラ
デーション)パターンであってもよい。また、「同等数
の第1のドットと第2のドット」とは、第1のドットと
第2のドットとが厳密に同一でなくてもよいことを意味
している。
【0011】また、本発明で用いるテストパターンは、
第1のドットの形成密度が第2のドットの形成密度より
も高い第1の領域と、第2のドットの形成密度が第1の
ドットの形成密度よりも高い第2の領域とが、主走査方
向および副走査方向に混在するテストパターンである。
本発明を完成させるに当たり、本発明者は、異なるタイ
ミングで形成される第1のドットと第2のドットとが、
それぞれ主走査方向および副走査方向にある程度の領域
でかたまりとなって形成されると、これらドット間の形
成位置が相対的にずれた場合に、印刷画像の粒状性(ざ
らつき)が目立ちやすいことを見出した。従って、本発
明のテストパターンを用いることによって、ドット間の
形成位置の相対的なずれが生じている場合には、印刷画
像のざらつきが目立ちやすくなる。このため、ドット形
成位置の相対的なずれを判別しやすい。なお、「主走査
方向および副走査方向に混在する」とは、第1の領域と
第2の領域とが、テストパターン中に不規則に配置され
ている場合だけでなく、規則的に配置されている場合も
含んだ意味を有している。
【0012】これらの理由により、インクの吐出タイミ
ングを調整して、ドットの形成位置を精度よく調整する
ことができるので、印刷画質を向上することができる。
【0013】なお、本発明の印刷制御装置において、前
記テストパターンにおける所定の記録率は、中間調に対
応した記録率とすることが好ましい。
【0014】中間調すなわち印刷装置が再現可能な階調
範囲の中間付近の階調の画像は、高階調や低階調の画像
と比較して、印刷画質に与える影響が大きく、粒状性が
より判別しやすい。従って、中間調の画像をテストパタ
ーンに用いることによって、ドットの形成位置を精度よ
く調整することができるので、印刷画質を向上すること
ができる。
【0015】本発明の印刷制御装置において、前記第1
のドットと第2のドットとは、主走査方向の位置が異な
るノズルによって形成されたドットであるものとしても
よい。主走査方向の位置が異なるノズルから吐出される
インクは、同一色インクであってもよいし、互いに異な
る色相のインクであってもよい。
【0016】主走査方向の位置が異なるノズルから吐出
されるインクによって同じ位置にドットを形成する場合
には、印刷ヘッドの主走査速度に応じて、インクの吐出
タイミングを調整する。この場合に、本発明を適用する
ことによって、ドットの形成位置を精度よく調整するこ
とができる。
【0017】また、本発明の印刷制御装置において、前
記第1のドットは、前記印刷ヘッドの主走査の往動時に
形成される往ドットであり、前記第2のドットは、前記
印刷ヘッドの主走査の復動時に形成される復ドットとし
てもよい。
【0018】双方向印刷においては、往ドットと復ドッ
トとの間の形成位置の相対的なわずかなずれは、主走査
の往動時のみで印刷を行う単方向印刷と比較して、印刷
画質に与える影響が大きい。この場合に、本発明を適用
することによって、往ドットと復ドットの形成位置を精
度よく調整することができるので、特に有効に印刷画質
を向上することができる。
【0019】また、本発明の印刷制御装置において、前
記印刷ヘッドは、異なる色相のインクを吐出可能であ
り、前記テストパターンは、前記第1のドットと、前記
第2のドットとが、それぞれ異なる色相のインクを用い
て形成されるテストパターンとしてもよい。
【0020】異なる色相の第1のドットと第2のドット
とが重なることによって、第1のドットおよび第2のド
ットとは異なる色相の部分が生じる。従って、ドット形
成位置のずれが生じているときには、テストパターン内
部で色相のばらつきが大きくなる。異なる色相のインク
によって形成されるドットをテストパターンに用いるこ
とによって、ドット間の形成位置の相対的なずれによる
粒状性を判別しやすくし、インクの吐出タイミングを調
整しやすくすることができる。この結果、ドットの形成
位置を精度よく調整することができるので、印刷画質を
向上することができる。
【0021】また、本発明の印刷制御装置において、前
記印刷ヘッドは、異なる色相のインクを吐出可能であ
り、前記第1のドットは、前記印刷ヘッドの主走査の往
動時に形成される往ドットであり、前記第2のドット
は、前記印刷ヘッドの主走査の復動時に形成される復ド
ットであり、前記テストパターンは、前記往ドットと前
記復ドットとが、共に複数色のインクを用いて形成され
るテストパターンとしてもよい。
【0022】このように、テストパターンにおいて、往
ドットと復ドットをともに異なる色相の複数色のインク
を用いて形成することによってもドット間の形成位置の
相対的なずれによる粒状性を判別しやすくし、インクの
吐出タイミングを調整しやすくすることができる。この
結果、ドットの形成位置を精度よく調整することができ
るので、印刷画質を向上することができる。
【0023】また、本発明の印刷制御装置において、印
刷条件を入力する印刷条件入力部を備え、前記入力され
た印刷条件に応じて異なるテストパターンを印刷させる
ことが好ましい。
【0024】いわゆる普通紙や専用紙といった印刷媒体
の種類によって、インクのにじみ具合が異なるため、印
刷画像のざらつきの程度が異なる。また、ドットの大き
さによっても印刷画像のざらつきの程度が異なる。この
ような場合に、印刷条件を入力し、入寮された印刷条件
に応じてテストパターンを変更することによって、より
精度よく印刷画像のざらつきの程度を視認することがで
きる。なお、「印刷条件」とは、印刷媒体の種類やドッ
トの大きさに限定されるものではなく、一般に印刷画質
に影響を与える条件のことを意味している。従って、印
刷環境(温度や湿度)によって印刷媒体のインクの打ち
こみ量の上限値(デューティー制限)が変わる場合に、
異なるテストパターンを印刷するようにしてもよい。
【0025】本発明の印刷制御装置において、テストパ
ターンを印刷するための印刷データ(テストパターンデ
ータともいう)は、予め記憶しておいてもよいが、前記
テストパターンの階調データを記憶するメモリと、処理
対象画素における階調誤差を所定の重み付けで近傍の未
処理画素に拡散する拡散マトリクスを用いて前記階調デ
ータのハーフトーン処理を行い、前記テストパターンを
印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成部
と、を備えるものとしてもよい。
【0026】テストパターンデータの生成には、処理対
象画素における階調誤差を所定の重み付けで近傍の未処
理画素に拡散する拡散マトリクスを用いてハーフトーン
処理を行う。なお、このハーフトーン処理としては、誤
差拡散法や、平均誤差最小法等を適用することができ
る。
【0027】本発明によれば、種々の条件に応じた複数
のテストパターンデータを記憶しておかなくても、テス
トパターンの階調データを1つ記憶しておけば、拡散マ
トリクスを変更することによって、適宜必要なテストパ
ターンデータを生成することができる。
【0028】誤差拡散法では、周知のとおり所定の重み
パターンを有する拡散マトリクスが用いられる。この拡
散マトリクスと閾値を変更することにより、ドットの発
生確率を制御することができる。
【0029】例えば、第1の態様として、前記拡散マト
リクスは、前記処理対象画素に対して主走査方向および
副走査方向に隣接する未処理画素に対応する要素の値が
最も大きい値をとるマトリクスとすることができる。
【0030】このような拡散マトリクスは、ある画素に
おけるドットのオン・オフが、隣接する画素におけるド
ットのオン・オフに大きく影響を与える。なお、「処理
対象画素に対して主走査方向および副走査方向に隣接す
る未処理画素に対応する要素の値が最も大きい値をと
る」とは、必ずしも、17(b),(c)に示したよう
な他の画素に対応する要素と異なる最大値をとる必要は
なく、他の画素に対応する要素の値と同じであっても構
わない。従って、図17(a)に示した要素の値(重み
値)が「0」と「1」から構成される拡散マトリクスで
あっても、処理対象画素に対して主走査方向および副走
査方向に隣接する未処理画素に対応する要素の値が最も
大きい値をとるマトリクスである。
【0031】第2の態様として、前記拡散マトリクス
は、前記処理対象画素におけるドットの形成状態と同じ
形成状態にすべき画素に対応する要素の値が0または負
の値をとるマトリクスとすることができる。
【0032】このような拡散マトリクスを用いれば、要
素の値が0の画素には拡散誤差が分配されないため、そ
の画素におけるドットの形成状態に影響を与えない。ま
た、要素の値が負の値の画素は、処理画素におけるドッ
トの形成状態と同じになる確率が高くなる。なお、「ド
ットの形成状態」とは、ドットが形成されるか否かの状
態を意味している。また、「同じ形成状態にすべき」と
は、必ず同じ形成状態にするという意味ではなく、この
拡散マトリクスを用いれば、結果的に高い確率で同じ形
成状態になることを意味している。
【0033】第3の態様として、前記拡散マトリクス
は、主走査方向に並ぶ3つの要素のうちの真中の値が最
大値または最小値をとるマトリクスとすることができ
る。これは、必ずしも真中の値が極大値または極小値と
なる必要はない。例えば、主走査方向に並ぶ3つの要素
の値をm1,m2,m3とするとき、これらの値の大小関
係は、m1<m2=m3、m1<m2>m3、m1=m2
3、m1>m2=m3、m1>m2<m3、m1=m2<m3
なればよい。但し、m2を極大値または極小値とするこ
とによって、ドットの発生確率を強く制御することがで
きる。
【0034】本発明の第2の印刷制御装置は、インクを
吐出するための複数のノズルを有する印刷ヘッドを備
え、前記印刷ヘッドを印刷媒体に対して相対的に主走査
および副走査しつつ前記印刷媒体上にドットを形成して
印刷を行う印刷部を制御する印刷制御装置であって、印
刷モードを設定する印刷モード設定部と、前記印刷モー
ドとして、テストパターンを印刷させるためのテストパ
ターンモードが設定されたときに、前記テストパターン
固有に設定された態様で前記テストパターンの画像デー
タのハーフトーン処理を行って前記印刷部に供給する印
刷データを生成する印刷制御部と、を備えることを要旨
とする。
【0035】一般に、印刷データを生成するときのハー
フトーン処理によって、印刷画像のざらつきの程度が異
なる。従って、印刷画質の向上という観点から、通常の
文字や自然画像の印刷時には、ざらつきが目立ちにくい
態様のハーフトーン処理を行うことが望ましい。一方、
テストパターンの印刷時には、ざらつきが目立ちやすい
態様のハーフトーン処理を行うことが望ましい。上記構
成では、テストパターンの印刷か否かによって、ハーフ
トーン処理の態様を使い分けることにより、2つの条件
を両立させることができる。
【0036】本発明は、上述の印刷制御装置としての構
成の他、インクを吐出するための複数のノズルを有する
印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷媒体上に
ドットを形成して印刷を行う印刷部と、上記の印刷制御
装置と、を備える印刷装置として構成することもでき
る。
【0037】また、本発明は、以下に示すテストパター
ンデータの生成方法として構成することも可能である。
即ち、インクを吐出するための複数のノズルを有する印
刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷媒体上にド
ットを形成して印刷を行う印刷部を用いて、異なるタイ
ミングで形成される第1のドットと第2のドットとの間
の形成位置のずれを調整するためのテストパターンデー
タを生成する生成方法であって、(a)所定の面積を有
するパッチ状のテストパターンの画像データを設定する
工程と、(b)ドットの記録方式を設定する工程と、
(c)処理対象画素における階調誤差を所定の重み付け
で近傍の未処理画素に拡散するマトリクスを用いてハー
フトーン処理を行う工程と、を備え、前記拡散マトリク
スは、前記第1のドットの形成密度が前記第2のドット
の形成密度よりも高い第1の領域と、前記第2のドット
の形成密度が前記第1のドットの形成密度よりも高い第
2の領域とを、主走査方向および副走査方向に混在させ
る拡散マトリクスである、生成方法である。
【0038】この生成方法によって、本発明のテストパ
ターンを印刷するための印刷データを生成することがで
きる。
【0039】また、本発明は、以下に示すドットのずれ
を調整する調整方法として構成することも可能である。
即ち、本発明の第1の調整方法は、インクを吐出するた
めの複数のノズルを有する印刷ヘッドを備え、前記印刷
ヘッドにより印刷媒体上にドットを形成して印刷を行う
印刷部を用いて異なるタイミングで形成される第1のド
ットと第2のドットとの間の形成位置のずれを調整する
調整方法であって、(a)予め定められた異なる複数の
タイミングで前記印刷ヘッドを駆動することによって、
複数のテストパターンを前記第1のドットと前記第2の
ドットとの間の形成位置のずれを検出可能に印刷する工
程と、(b)前記印刷された複数のテストパターンの中
から最適なテストパターンを選択する工程と、(c)前
記選択されたテストパターンに対応した前記印刷ヘッド
の駆動タイミングを設定する工程と、を備え、前記工程
(a)において、前記テストパターンは、所定の面積に
所定の記録率で同等数の第1のドットと第2のドットと
が形成されるパッチ状のパターンであり、前記第1のド
ットの形成密度が前記第2のドットの形成密度よりも高
い第1の領域と、前記第2のドットの形成密度が前記第
1のドットの形成密度よりも高い第2の領域とが、主走
査方向および副走査方向に混在するテストパターンであ
る、調整方法である。
【0040】この調整方法によって、ドット間の形成位
置の相対的なずれによる粒状性を判別しやすくし、イン
クの吐出タイミングを調整しやすくすることができる。
この結果、ドットの形成位置を精度よく調整することが
できるので、印刷画質を向上することができる。
【0041】なお、本発明の調整方法において、前記印
刷部は、N種類(Nは2以上の整数)のドットを形成可
能であり、前記工程(a)は、前記N種類のドットのう
ちのM種類(Mは2以上N以下の整数)のドットについ
て前記テストパターンを印刷する工程を含み、前記工程
(b)は、前記M種類のドットについて前記最適なテス
トパターンを選択する工程を含み、前記工程(c)は、
前記選択されたM種類のテストパターンにに対応したM
個の印刷ヘッドの駆動タイミングに基づく所定の関数に
よって、前記印刷ヘッドの駆動タイミングを決定する工
程を含むものとしてもよい。
【0042】近年の印刷装置は、互いに色相の異なるド
ットや、大きさの異なるドットや、材料の異なるインク
(例えば、染料インクと顔料インク)を用いたドット
等、複数種類のドットを用いて印刷を行う。これら複数
種類のドットについてテストパターンを印刷し、その中
から最適なテストパターンを選択して、印刷ヘッドの駆
動タイミングを調整することによって、より好適な調整
を行うことができる。なお、この調整は、使用可能な全
てのドットについて行ってもよいし、印刷画質に影響を
与えるドットについてだけ行ってもよい。また、印刷す
べき画像データからそれぞれのドットの使用率を割り出
し、多く使用するドットについて調整を行うようにして
もよい。
【0043】なお、「所定の関数によって」とは、ある
パラメータが入力されたときに、一義的にその答えが決
まることを意味している。例えば、選択された複数の最
適パターンの印刷ヘッドの駆動タイミング(以下、最適
タイミングという)それぞれを平均して決定することが
できる。あるいは、選択された複数の最適タイミングの
中から印刷画像に最も影響を与えるドットの最適タイミ
ングに決定してもよい。あるいは、選択された複数の最
適タイミングの中の最も多いタイミングに決定してもよ
い。あるいは、選択された複数の最適タイミングが大き
く異なるときに、所定の重み付けをして中間のタイミン
グに決定してもよい。
【0044】本発明の第2の調整方法は、インクを吐出
するための複数のノズルを有する印刷ヘッドを備え、前
記印刷ヘッドにより印刷媒体上にドットを形成して印刷
を行う印刷部を用いて異なるタイミングで形成される第
1のドットと第2のドットとの間の形成位置のずれを調
整する調整方法であって、(a)調整を実行するか否か
の指示を入力する工程と、(b)前記調整を実行する指
示が入力されたときには、テストパターン固有に設定さ
れた態様で前記テストパターンの画像データをハーフト
ーン処理することにより生成されたテストパターンを、
前記印刷ヘッドの駆動タイミングを予め定められた複数
の異なるタイミングに変化させてそれぞれ印刷する工程
と、(c)前記印刷された複数のテストパターンの中か
ら最適なテストパターンを選択する工程と、(d)前記
選択されたテストパターンに対応した前記印刷ヘッドの
駆動タイミングを設定する工程と、を備える、調整方法
である。
【0045】この調整方法によっても、ドット間の形成
位置の相対的なずれによる粒状性を判別しやすくし、イ
ンクの吐出タイミングを精度よく調整することができ
る。この結果、ドットの形成位置を精度よく調整するこ
とができるので、印刷画質を向上することができる。
【0046】また、本発明は、以下に示す記録媒体とし
て構成することも可能である。即ち、本発明の第1の記
録媒体は、上述した印刷装置を制御するためのコンピュ
ータプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録し
た記録媒体であって、上述した印刷制御装置の機能を前
記コンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある。
【0047】このプログラムが実行されると、上述した
印刷制御装置、印刷装置、テストパターンデータの生成
方法および調整方法を実現することができる。
【0048】また、本発明の第2の記録媒体は、インク
を吐出するための複数のノズルを有する印刷ヘッドを備
え、前記印刷ヘッドにより印刷媒体上にドットを形成し
て印刷を行う印刷部を制御するための印刷データをコン
ピュータに読み取り可能に記録した記録媒体であって、
上述した印刷制御装置に用いられるテストパターンを印
刷するための印刷データを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である。
【0049】この印刷データを上述したに印刷制御装
置、印刷装置および調整方法に用いてテストパターンを
印刷することによって、ドット間の形成位置の相対的な
ずれによる粒状性を判別しやすくし、インクの吐出タイ
ミングを調整しやすくすることができる。この結果、ド
ットの形成位置を精度よく調整することができるので、
印刷画質を向上することができる。
【0050】また、本発明の第3の記録媒体は、インク
を吐出するための複数のノズルを有する印刷ヘッドを備
え、前記印刷ヘッドにより印刷媒体上にドットを形成し
て印刷を行う印刷部を制御するための拡散マトリクスを
コンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体であっ
て、上述した印刷制御装置に用いられるテストパターン
を生成するための前記拡散マトリクスを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0051】この拡散マトリクスを上述した印刷制御装
置、印刷装置、テストパターンデータの生成方法および
調整方法に用いてテストパターンデータを生成し、印刷
することによって、ドット間の形成位置の相対的なずれ
による粒状性を判別しやすくし、インクの吐出タイミン
グを調整しやすくすることができる。この結果、ドット
の形成位置を精度よく調整することができるので、印刷
画質を向上することができる。
【0052】本発明は、上述の印刷制御装置、印刷装
置、テストパターンデータの生成方法、調整方法として
の構成の他、テストパターンの発明として構成すること
もできる。また、これらを実現するコンピュータプログ
ラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、その
プログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号な
ど種々の態様で実現することが可能である。なお、それ
ぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適
用することが可能である。
【0053】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、印刷制御装置や印刷装置を駆動するプログラム全
体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を
果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記
録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが
読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順で説明する。 A.印刷装置の構成: B.印刷制御: C.駆動タイミング調整: D.第1実施例の変形例: E.第2実施例: F.変形例:
【0055】A.印刷装置の構成:図1は、本発明の第
1実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図
である。プリンタPRTは、コンピュータPCに接続さ
れており、コンピュータPC内のプリンタドライバ80
で生成された印刷データを受け取って印刷を実行する。
印刷データには、ラスタ上の各画素についてドットのオ
ン・オフを指定するラスタデータと、副走査送り量を特
定する副走査送り量データとが含まれる。コンピュータ
PCは、外部のネットワークTNに接続されており、特
定のサーバSVに接続することにより、プリンタPRT
を駆動するためのプログラムおよびデータをダウンロー
ドすることも可能である。また、フレキシブルディスク
ドライブFDDやCD−ROMドライブCDDを用い
て、必要なプログラムおよびデータをフレキシブルディ
スクやCD−ROMなどの記録媒体からロードすること
も可能である。これらのプログラムは、印刷に必要なプ
ログラム全体をまとめてロードする態様を採ることもで
きるし、一部の機能をモジュールとしてロードする態様
を採ることもできる。
【0056】コンピュータPCでは、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、図示しないアプリケーションプ
ログラムが動作している。アプリケーションプログラム
は、画像の生成やレタッチなどの処理を行う。オペレー
ティングシステムには、プリンタドライバ80が組み込
まれている。なお、プリンタドライバ80は、副走査送
り量データと、各主走査時のドットの記録状態を示すラ
スタデータとを含む印刷データを生成する機能を実現す
るためのプログラムに相当する。
【0057】プリンタドライバ80は、アプリケーショ
ンプログラムから画像データを受け取り、これをプリン
タPRTに供給する印刷データを生成している。プリン
タドライバ80の内部には、印刷モード設定部82と、
印刷モード制御部84と、3つの印刷データ生成部8
6,87,88とが備えられている。
【0058】本実施例では、印刷モード設定部82は、
文字を印刷するテキスト印刷モードか、自然画像を印刷
する自然画像印刷モードか、テストパターンを印刷する
テストパターン印刷モードかの設定を行う。印刷モード
制御部84は、印刷モード設定部82で設定された印刷
モードに応じて、文字印刷用の印刷データの生成を行う
か、自然画像印刷用の印刷データの生成を行うか、テス
トパターン印刷用の印刷データの生成を行うかの判断を
行う。第1の印刷データ生成部86は、テキスト印刷用
の印刷データを生成する。第2の印刷データ生成部87
は、自然画像印刷用の印刷データを生成する。第3の印
刷データ生成部88には、予め一定階調値のパッチ状の
テストパターンを印刷するための画像データが用意され
ている。第3の印刷データ生成部88は、この画像デー
タを他の印刷データ生成部とは異なる態様でハーフトー
ン処理することによって、テストパターン印刷用の印刷
データを生成する。なお、テストパターンの階調値は任
意に設定可能であるが、本実施例では中間調とした。
【0059】3つの印刷データ生成部86,87,88
には、解像度変換モジュールと、色変換モジュールと、
ハーフトーンモジュールと、インタレースデータ生成モ
ジュールとが備えられている(図示省略)。また、色変
換テーブルも設けられている。解像度変換モジュール
は、アプリケーションプログラムが扱っているカラー画
像データの解像度をプリンタドライバ80が扱うことが
できる解像度に変換する。色変換モジュールは、色変換
テーブルを参照しつつ、各画素毎にプリンタPRTが使
用するシアン(C),ライトシアン(LC),マゼンタ
(M),ライトマゼンタ(LM),イエロ(Y),ブラ
ック(K)の各色の多階調データに変換する。ハーフト
ーンモジュールは、画像データの階調値をドットの分布
で表現するハーフトーン処理を行う。インタレースデー
タ生成モジュールは、ハーフトーン処理された画像デー
タを副走査送り量データとともに、プリンタPRTに転
送する所定のフォーマットに配列する。なお、プリンタ
ドライバ80内で行われる処理の一部をプリンタPRT
で行うようにしてもよい。
【0060】プリンタドライバ80の各モジュールの機
能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取
り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。この
ような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD
−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカート
リッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷さ
れた印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやR
OMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュ
ータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0061】プリンタPRTには、入力部91と、バッ
ファ92と、主走査部93と、副走査部94と、ヘッド
駆動部95と、駆動タイミングテーブル96とが備えら
れている。入力部91は、プリンタドライバ80から転
送された印刷データを受け取る。この印刷データは、一
旦、バッファ92に記憶される。そして、バッファ92
に記憶された印刷データに従って、主走査部93および
副走査部94が印刷ヘッドの主走査および印刷用紙の搬
送を行い、ヘッド駆動部95が駆動タイミングテーブル
96に設定された駆動タイミングを参照して印刷ヘッド
を駆動して画像を印刷する。なお、プリンタPRTは、
双方向印刷が可能なプリンタである。
【0062】図2は、プリンタ22の概略構成図であ
る。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモー
タ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモ
ータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方
向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された
印刷ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形
成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャ
リッジモータ24,印刷ヘッド28および操作パネル3
2との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成さ
れている。
【0063】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と平行に架設さ
れ、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0064】このキャリッジ31には、ブラックインク
用のカートリッジ71とシアン,ライトシアン,マゼン
タ,ライトマゼンタ,イエロの5色のインクを収納した
カラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。な
お、ライトシアンインクはシアンインクと色相がほぼ同
一で濃度がシアンインクよりも低いインクである。ライ
トマゼンタインクについても同様である。キャリッジ3
1の下部の印刷ヘッド28には、これらのインクに対応
して計6個のインク吐出用ヘッド61〜66が形成され
ている。また、キャリッジ31の底部には、この各色用
ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管が立設
されている。
【0065】図3は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるノズルNzの配列を示す説明図である。これらの
インク吐出用ヘッド61〜66には、それぞれブラック
インク(K)と、シアンインク(C)と、ライトシアン
インク(LC)と、マゼンタインク(M)と、ライトマ
ゼンタインク(LM)と、イエロインク(Y)との6色
のインクを吐出するためのノズルNzが設けられてい
る。インク吐出用ヘッド61〜66の副走査方向の位置
は、互いに一致している。また、インク吐出用ヘッド6
1〜66は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk
で千鳥状に配列された48個のノズルNzをそれぞれ備
えている。なお、ノズルNzは、製造上ノズルピッチを
小さく設定しやすいように千鳥状に配列されているが、
一直線上に配置しても良い。
【0066】図4は、制御装置40の内部構成を示す説
明図である。図示する通り、制御装置40の内部には、
CPU41,PROM42,RAM43を中心に以下に
示す種々の回路がバス48で相互に接続されている。P
Cインタフェース44はコンピュータ90とのデータの
やりとりを行う。周辺入出力部(PIO)45は、紙送
りモータ23、キャリッジモータ24および操作パネル
32などとの信号をやりとりする。クロック46は各回
路の動作の同期をとる。駆動用バッファ47はヘッド6
1〜66に各ノズルごとのドットのオン・オフの信号を
駆動信号生成部55に出力する。
【0067】駆動信号生成部55には、発振器50が接
続されている。発振器50は駆動信号を生成する基準と
なるクロック信号を周期的に出力する。駆動信号生成部
55は、発振器50からの信号に基づいてヘッド61〜
66の各ノズル列に出力する駆動波形を生成する。既に
図示した通り、ヘッド61〜66には、主走査方向の位
置が異なる複数のノズル列が備えられている。駆動信号
生成部55は、こうした位置の相違を考慮して、各画素
に適切にドットを形成可能な出力タイミングで駆動信号
を出力する。プリンタPRTは双方向記録が可能である
ため、出力タイミングは、主走査の往動時、復動時に対
して個別にPROM42内の駆動タイミングテーブル9
6(図1参照)に記憶されている。
【0068】図5は、基準印刷タイミング信号PTSの
生成について示す説明図である。印刷タイミング信号
は、各画素に対応して出力される信号であり、駆動波形
の開始を指示する信号である。図示する通り、プリンタ
PRTは、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸
34に平行に所定間隔で黒塗りの部分が均等に付された
リニアスケールを備えている。本実施例では、黒塗り部
分の幅はプリンタPRTの解像度の2倍、即ち360D
PIの間隔に相当する。キャリッジ31は光学センサ7
3を備えている。光学センサ73は、キャリッジ31の
移動時にセンサの対向する面が黒塗り部であるか否かに
応じてオン・オフの信号を出力する。図中にこの信号の
様子を示した。このパルスによって制御装置40はキャ
リッジ31の主走査方向の位置を検出することができ
る。
【0069】光学センサ73から出力されたパルスを等
分割することにより、黒塗り部以上の解像度でキャリッ
ジ31の位置を検出することができる。前記パルスの間
隔を2等分すれば、720DPIの解像度でキャリッジ
31の位置を検出することができる。こうして得られた
信号は、キャリッジ31と画素との関係が一定に保たれ
ている。720DPIで印刷を行う場合には、このよう
にして得られた信号が基準印刷タイミング信号PTSと
なる。図中には、720DPIに対応する基準印刷タイ
ミング信号PTSの例を示した。なお、基準印刷タイミ
ング信号PTSは、このように光学センサを用いて生成
するものの他、主走査の開始から一定の時間周期で出力
するようにして生成することもできる。但し、光学セン
サを用いて生成するものとすれば、より高精度な信号を
生成することができる。
【0070】図6は、基準印刷タイミング信号PTS
と、遅延させた印刷タイミング信号との関係を示す説明
図である。図示していないが、遅延させた印刷タイミン
グ信号は、基準印刷タイミング信号PTSに遅延信号を
与えることによって生成される。プリンタ22は、この
基準タイミング信号PTSに対して遅延させた複数の印
刷タイミング信号PTS(0),PTS(1),PTS
(3),…を用いて印刷ヘッドを駆動することが可能で
ある。これに応じてドットの形成位置を調整することが
できる。
【0071】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往
復動させる。それと同時に印刷ヘッド28のインク吐出
用ヘッド61〜66のピエゾ素子を駆動して、各色イン
ク滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に
多色多階調の画像を形成する。
【0072】B.印刷制御:図7は、印刷モード制御ル
ーチンのフローチャートである。これは、コンピュータ
PC内のCPUが実行する処理である。この処理が開始
されると、まず、印刷モードの設定を行う(ステップS
100)。設定された印刷モードがテキスト印刷モード
であれば(ステップS120)、テキスト用の印刷デー
タの生成を行う(ステップS140)。設定された印刷
モードが自然画像印刷モードであれば(ステップS12
0)、自然画像用の印刷データの生成を行う(ステップ
S160)。設定された印刷モードがテストパターン印
刷モードであれば(ステップS120)、テストパター
ン用の印刷データの生成を行う(ステップS180)。
なお、ステップS140およびステップS160におい
て行うハーフトーン処理には、ディザ法や誤差拡散法が
用いられる。ステップS180におけるハーフトーン処
理については後述する。
【0073】これらの印刷データには、前述したよう
に、ラスタ上の各画素についてのドットのオン・オフを
指定するラスタデータと、副走査送り量を特定する副走
査送り量データとが含まれる。プリンタPRTは、これ
らのデータを受け取って印刷を実行する。
【0074】B1.テキスト印刷モード、自然画像印刷
モード:図8は、テキスト印刷モードのドット記録方式
を示す説明図である。図8(A)に示すように、この記
録方式では、ノズルピッチkが6,使用ノズル個数Nが
47,スキャン繰り返し数sが2である。また、図8
(A)の下部の表には、1回目から13回目までの各パ
スに関するパラメータを示している。1サイクルは、1
2(=k・s)回分の副走査を含んでいる。12回分の
副走査は、送り量が(21,26)ドットである2回の
副走査を6回繰り返すことによって完了する。また、図
8(A)の最下段に示した水平位置は、水平位置が
「1」のときには、そのパスにおいて各ラスタラインの
奇数番目の画素を記録し、「2」のときには、偶数番目
の画素を記録することを意味している。
【0075】図8(B)は、図8(A)の各パス番号に
対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドット記
録に用いるノズル番号を示している。左端に示した各ラ
スタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続番号
である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッドの
往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時にド
ット記録を行っている。この図から解かるように、各ラ
スタライン上の複数のドットは、印刷ヘッドの主走査の
往動と復動の双方によって異なる2つのノズルを用いて
形成されている。
【0076】図8(B)右側には、ラスタ番号2〜7の
各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を示
した。テキスト印刷モードでは、k=6,s=2である
ので、画像全体のドットは、主走査方向に2画素、副走
査方向に6画素分の合計12画素の領域を単位として一
様な順序で形成される。水平位置1は、奇数番目の画素
位置を表しており、水平位置2は、偶数番目の画素位置
を表している。また、マス内の数字は、それぞれパス番
号を表している。図示したように、ラスタ番号2〜7の
ラスタにおいて、奇数番目の画素は、パス1,11,
9,7,5,3でそれぞれ記録し、偶数番目の画素は、
パス8,6,4,2,12,10でそれぞれ記録する。
言い換えれば、各ラスタラインの奇数番目の画素は、往
ドットを用いて記録し、偶数番目の画素は、復ドットを
用いて記録する。また、このように連続する主走査で形
成するドットの水平位置を異ならせることによって、各
画素に径の大きなドットを形成したときでもドット同士
が重なりにくくすることができる。なお、この記録方式
で記録したドットの様子を図10(a)に示した。白丸
は往ドットを示している。また、黒丸は復ドットを示し
ている。
【0077】図9は、自然画像印刷モードのドット記録
方式を示す説明図である。図9(A)に示すように、こ
の記録方式では、ノズルピッチkが6,使用ノズル個数
Nが48,スキャン繰り返し数sが2である。また、こ
の図の下部の表には、1回目から13回目までの各パス
に関するパラメータを示している。1サイクルを構成す
る12(=k・s)回分の副走査は、送り量が(20,
27,22,28,21,26)ドットである6回の副
走査を2回繰り返すことによって完了する。また、図1
2(A)の最下段に示した水平位置は、水平位置が
「1」のときには、そのパスにおいて各ラスタラインの
奇数番目の画素を記録し、「2」のときには、偶数番目
の画素を記録することを意味している。
【0078】図9(B)は、図9(A)の各パス番号に
対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドット記
録に用いるノズル番号を示している。左端に示した各ラ
スタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続番号
である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッドの
往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時にド
ット記録を行っている。この図から解かるように、往動
によって形成されるラスタと復動によって形成されるラ
スタは、3ラスタずつの束になって交互に配置されてい
る。また、各ラスタライン上の複数のドットは、印刷ヘ
ッドの主走査の往動または復動によって異なる2つのノ
ズルを用いて形成されている。
【0079】図9(B)右側には、ラスタ番号2〜7の
各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を示
した。比較例では、k=6,s=2であるので、画像全
体のドットは、主走査方向に2画素、副走査方向に6画
素分の合計12画素の領域を単位として一様な順序で形
成される。水平位置1は、奇数番目の画素位置を表して
おり、水平位置2は、偶数番目の画素位置を表してい
る。また、マス内の数字は、それぞれパス番号を表して
いる。図示したように、ラスタ番号2〜7のラスタにお
いて、奇数番目の画素はパス1,5,8,10,12,
3でそれぞれ記録し、偶数番目の画素はパス7,11,
2,4,6,9でそれぞれ記録する。言い換えれば、ラ
スタ番号2,3,7では、各ラスタラインの奇数番目の
画素は、第1の主走査で記録し、偶数番目の画素は、第
2の主走査で記録する。また、ラスタ番号4,5,6で
は、各ラスタラインの奇数番目の画素は、第2の主走査
で記録し、偶数番目の画素は、第1の主走査で記録す
る。また、このように連続する主走査で形成するドット
の水平位置を異ならせることによって、各画素に径の大
きなドットを形成したときでもドット同士が重なりにく
くすることができる。なお、この記録方式で記録したド
ットの様子を図10(b)に示した。白丸は往ドットを
示している。また、黒丸は復ドットを示している。
【0080】B2.テストパターン印刷モード:次に、
テストパターン印刷モードの処理(図7のステップS1
80)を説明する。このモードでは、ハーフトーン処理
によりテストパターン印刷用のデータを生成している。
以下では、まず、テストパターンデータ生成の全体的な
流れを工程図に基づいて説明し、その後、ステップS1
80における具体的なテストパターン用印刷データ生成
の処理を説明する。
【0081】図11は、テストパターンデータの生成処
理を示す工程図である。まず、テストパターンの画像デ
ータを設定する(ステップS200)。画像データは一
定階調値とした。次に、ドットの記録方式を設定する
(ステップS220)。記録方式は任意に設定可能であ
る。
【0082】本実施例では、次の記録方式を用いるもの
とした。図12は、テストパターン印刷モードのドット
記録方式を示す説明図である。図12(A)に示すよう
に、この記録方式では、ノズルピッチkが6,使用ノズ
ル個数Nが47,スキャン繰り返し数sが2である。ま
た、図12(A)の下部の表には、1回目から13回目
までの各パスに関するパラメータを示している。1サイ
クルは、12(=k・s)回分の副走査を含んでいる。
12回分の副走査は、送り量が(21,26)ドットで
ある2回の副走査を6回繰り返すことによって完了す
る。また、図12(A)の最下段に示した水平位置は、
水平位置が「1」のときには、そのパスにおいて各ラス
タラインの奇数番目の画素を記録し、「2」のときに
は、偶数番目の画素を記録することを意味している。
【0083】図12(B)は、図12(A)の各パス番
号に対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドッ
ト記録に用いるノズル番号を示している。左端に示した
各ラスタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続
番号である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッ
ドの往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時
にドット記録を行っている。この図から解かるように、
各ラスタライン上の複数のドットは、印刷ヘッドの往動
または復動によって異なる2つのノズルを用いて形成さ
れている。また、互いに隣り合うラスタラインのドット
が印刷ヘッドの互いに異なる方向の主走査によって形成
されている。
【0084】図12(B)右側には、ラスタ番号2〜7
の各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を
示した。第2実施例では、k=6,s=2であるので、
画像全体のドットは、主走査方向に2画素、副走査方向
に6画素分の合計12画素の領域を単位として一様な順
序で形成される。水平位置1は、奇数番目の画素位置を
表しており、水平位置2は、偶数番目の画素位置を表し
ている。また、マス内の数字は、それぞれパス番号を表
している。図示したように、ラスタ番号2〜7のラスタ
において、奇数番目の画素をパス1,6,9,2,5,
10でそれぞれ記録し、偶数番目の画素をパス8,1
1,4,7,12,3でそれぞれ記録する。言い換えれ
ば、この記録方式は、印刷媒体上のすべての画素にドッ
トを形成するときに、往ドットと復ドット(影を付した
画素)とが市松状に配置される記録方式である。
【0085】このようなテストパターン印刷モードのド
ット記録方式は、スキャン繰り返し数sを4としても実
現することができる。図13は、このときのドット記録
方式を示す説明図である。この例は、同一ラスタライン
上で、主走査の往動時に形成されるドットと復動時に形
成されるドットとを互いに隣接して形成する点で第1実
施例と同じであるが、使用ノズル個数N,スキャン繰り
返し数s,副走査送り量Lが異なる。図13(A)に示
すように、この記録方式では、ノズルピッチkが6,使
用ノズル個数Nが46,スキャン繰り返し数sが4であ
る。また、図13(A)の下部の表には、1回目から2
5回目までの各パスに関するパラメータを示している。
1サイクルは、24(=k・s)回分の副走査を含んで
いる。24回分の副走査は、送り量が(9,14)ドッ
トである2回の副走査を12回繰り返すことによって完
了する。また、図13(A)の最下段に示した水平位置
は、主走査方向に連続する4つの画素のうちの位置を表
している。水平位置が「1」のときには、そのパスにお
いて各ラスタラインの連続する4つの画素のうちの1番
目の画素を記録し、「2」のときには、2番目の画素を
記録し、「3」のときには3番目の画素を記録し、
「4」のときには、4番目の画素を記録することを意味
している。
【0086】図13(B)は、図13(A)の各パス番
号に対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドッ
ト記録に用いるノズル番号を示している。左端に示した
各ラスタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続
番号である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッ
ドの往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時
にドット記録を行っている。この図から解かるように、
各ラスタライン上の複数のドットは、印刷ヘッドの主走
査の往動と復動の双方によって異なる4つのノズルを用
いて形成されている。
【0087】図13(B)右側には、ラスタ番号2〜7
の各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を
示した。この例では、k=6,s=4であるので、画像
全体のドットは、主走査方向に4画素、副走査方向に6
画素分の合計24画素の領域を単位として一様な順序で
形成される。水平位置1,2,3,4は、それぞれ主走
査方向に連続する4つの画素のうちの位置を表してい
る。また、マス内の数字は、それぞれパス番号を表して
いる。図示したように、ラスタ番号2〜7のラスタにお
いて、1番目の画素をパス1,18,9,2,17,1
0でそれぞれ記録し、2番目の画素をパス20,11,
4,19,12,3でそれぞれ記録し、3番目の画素を
パス13,6,21,14,5,22でそれぞれ記録
し、4番目の画素をパス8,23,16,7,24,1
5でそれぞれ記録する。なお、図12、図13に示した
ドット記録方式以外の記録方式を用いるものとしてもよ
い。
【0088】ドットの記録方式が設定されると、次に誤
差拡散処理を行う(図11のステップS240)。図1
4は、誤差拡散処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。ここでは、所定のドットについて、ドットを形成す
る(ON)か否(OFF)かの2値化を行う場合につい
て説明する。まず、図11のステップS200で設定さ
れたテストパターンの画像データを画素の階調データD
ataとして入力する(ステップS300)。本実施例
では、パッチ状の一定階調値のテストパターンを用い
る。次に、処理済の周囲の画素から分配された拡散誤差
を反映した補正データData_Xを生成する(ステッ
プS320)。そして、補正データData_Xと閾値
Thrとを比較し(ステップS340)、補正データD
ata_Xが閾値Thr以上であれば、ドットONとす
る(ステップS350)。また、補正データData_
Xが閾値Thr未満であれば、ドットOFFとする(ス
テップS360)。次に、誤差計算および誤差拡散処理
を行う(ステップS370)。誤差計算は、補正データ
Data_Xと、上記判定に基づいてその画素で表現さ
れる濃度評価値との差をとることによって行う。ここで
得られた誤差を所定の拡散マトリクスに従って所定の重
み付けで近傍の未処理画素に分配する。本実施例では、
ここでの拡散マトリクスに特徴がある。以上の処理が全
画素について終了すれば(ステップS380)、設定さ
れた記録方式に応じて所定のフォーマットに配列するイ
ンタレースデータの生成(図11のステップS260)
に移る。終了していなければ(ステップS380)、以
上の処理を繰り返す。
【0089】図15は、図14のステップS370で行
う誤差拡散処理の様子を示す説明図である。図15
(a)は、拡散マトリクスの重みパターンの一例を示し
ている。マス内の「*」は、2値化対象画素を示してい
る。また、マス内の数字は重み値を示している。図15
(a)の重みパターンは、2値化対象画素において生じ
た階調誤差を主走査方向の右隣の未処理画素と副走査方
向の直下の未処理画素と右下の未処理画素に1:1:0
の比率で分配することを表している。
【0090】図15(b)は、図15(a)に示した拡
散マトリクスを用いたときの誤差拡散の様子を示してい
る。各マスは画素を表しており、マス内に各パラメータ
を示した。また、二重線のマスは、ドットがONである
ことを示している。この例において、各画素は0〜25
5の256階調とし、各画素の階調データDataは、
すべて128とする。また、閾値Thrは、すべて85
とする。今、図15(b)の左上の画素Aに着目する。
階調データData=128(Data_X=12
8)、閾値Thr=85であるので、ドットはONとな
る。すると、この画素の階調値は255となるので、階
調誤差Err=−127が発生する。この階調誤差Er
rを主走査方向の右隣の未処理画素Bと副走査方向の直
下の未処理画素Dと右下の未処理画素Eに拡散誤差De
rrとして1:1:0の比率で分配する。画素Bおよび
画素Dは、画素Aからの拡散誤差Derr=−63.5
を受けて、補正データData_X=64.5となる。
すると、ドットはOFFとなるので、階調値は0とな
り、階調誤差Err=64.5が発生する。この階調誤
差Errは、前述したのと同様に分配される。画素E
は、画素Aおよび画素Bからの拡散誤差Derrを受け
て、補正データData_X=160.25になり、ド
ットはONになる。すべての画素について同様の処理を
行う。
【0091】図16は、図15(b)に示した最上段の
ラスタにおいて、主走査方向に連続する14個の画素に
対して上述した誤差拡散処理を行ったときの各パラメー
タを表した説明図である。最上段の数字は、画素の番号
を表している。パラメータResultが255の画素
は、ドットがONであることを表している。また、パラ
メータResultが0の画素は、ドットがOFFであ
ることを表している。
【0092】画素番号1〜7では、奇数番号の画素がド
ットONになっており、偶数番号の画素がドットOFF
になっている。図12に示したとおり、本実施例では、
往ドットと復ドットとが市松状に配置される記録方式を
採るので、この領域は、往ドットの形成密度が復ドット
の形成密度よりも高い領域となる。また、画素番号8〜
14では、奇数番号の画素がドットONになっており、
偶数番号の画素がドットOFFになっている。この領域
は、復ドットの形成密度が往ドットの形成密度よりも高
い領域となる。このような領域が主走査方向および副走
査方向に混在することによって、ドット形成位置の相対
的なずれが視認しやすくなる。
【0093】拡散マトリクスは、種々の態様をとること
ができる。例えば、第1の態様として、処理対象画素に
対して主走査方向および副走査方向に隣接する未処理画
素に対応する要素の値が最も大きい態様、第2の態様と
して、処理対象画素におけるドットの形成状態と同じ形
成状態にすべき画素に対応する要素の値が0または負の
値をとる態様、第3の態様として、主走査方向に並ぶ3
つの要素のうちの真中の値が最大値または最小値をとる
態様、等をとることができる。
【0094】図17は、拡散マトリクスの重みパターン
の種々の態様を示す説明図である。図17(a)の拡散
マトリクスは、処理対象画素に対して主走査方向および
副走査方向に隣接する未処理画素に対応する要素の値が
最も大きいパターンである。このマトリクスでは、処理
対象画素におけるドットのオン・オフが隣接画素におけ
るドットのオン・オフに与える影響が大きい。なお、要
素の値が「0」と「1」から構成される図17(a)の
拡散マトリクスであっても、処理対象画素に対して主走
査方向および副走査方向に隣接する未処理画素に対応す
る要素の値が最も大きい値をとるマトリクスである。
【0095】図17(b)の拡散マトリクスを用いれ
ば、正の重み値の画素では、処理対象画素と反対のドッ
ト形成状態になる確率を上げることができる。また、0
または負の重み値の画素では、処理対象画素と同じドッ
トの形成状態になる確率を上げることができる。
【0096】図17(c)の拡散マトリクスを用いれ
ば、重み値が0である要素が全体の約25%を占めるの
で、記録率が25%程度となるテストパターンに適した
誤差拡散を行うことができる。これは、印刷媒体のイン
クの打ち込み量の制限値が低い場合に有効である。
【0097】これらのマトリクスを用いることにより、
往ドットの形成密度が復ドットの形成密度よりも高い領
域と、復ドットの形成密度が往ドットの形成密度よりも
高い領域とが、主走査方向および副走査方向に混在す
る、ドットの形成位置の相対的なずれが視認しやすいテ
ストパターンを印刷するための印刷データを生成するこ
とができる。
【0098】なお、拡散マトリクスのサイズを大きくす
ることは、拡散誤差の影響を受ける領域を大きくするこ
とを意味している。従って、拡散マトリクスのサイズを
大きくすれば、上述したドット記録方式で記録を行った
場合に、往ドットの形成密度が高い領域および復ドット
の形成密度が高い領域の大きさが、それぞれ大きくな
る。
【0099】本実施例では、以上の考え方に基づき、テ
ストパターンデータの生成(図7のステップS180)
を行う。ここでは、図17で示した拡散マトリクスを用
いて誤差拡散処理(図11のステップS240、図1
4)とインタレースデータの生成(図11のステップS
260)を行う。
【0100】図18は、本実施例のドット記録方式で、
上述したテストパターンデータを記録したテストパター
ンの一例を示す説明図である。白丸は往ドットを示して
いる。また、黒丸は復ドットを示している。本実施例の
記録方式は、印刷媒体上のすべての画素にドットを形成
するときに、往ドットと復ドットとが市松状に配置され
る記録方式である。従って、各画素におけるドットの形
成状態によって往ドットか復ドットかが決定される。こ
のようなテストパターンは、往ドットの形成密度が高い
領域と、復ドットの形成密度が高い領域とが、主走査方
向および副走査方向に混在するテストパターンであり、
ドットの形成位置の相対的なずれが視認しやすいパター
ンである。
【0101】C.駆動タイミング調整:図19は、印刷
ヘッドの駆動タイミング調整のフローチャートである。
まず、後述する5つのタイミングでテストパターンの印
刷を実行する(ステップS400)。
【0102】図20は、テストパターンの様子を示す説
明図である。白丸は往ドットを示している。また、黒丸
は復ドットを示している。なお、本実施例では、往ドッ
トと復ドットとは、同一色の同一サイズのドットであ
る。テストパターンは、復ドットの形成タイミングを、
往ドットの形成タイミングに対して相対的に1〜5の番
号で示された5段階に変化させて記録される。例えば、
往ドットは、図6に示した印刷タイミング信号PTS
(0)を用いて印刷されている。また、テストパターン
1〜5の復ドットは、印刷タイミング信号PTS(1)
〜PTS(5)を用いて印刷されている。なお、今メモ
リに記憶されている復ドットを形成するための駆動タイ
ミングは、印刷タイミング信号PTS(3)のタイミン
グ、即ち、往ドットを形成するための駆動タイミングと
3段階差のタイミングであるものとしている。テストパ
ターン1では、復ドットは印刷タイミングが早いため往
ドットに対して早く着弾する側(この図では右)にずれ
ている。テストパターン2では、復ドットが適切なタイ
ミングで形成されている。これは、現在の復ドットの形
成タイミングが1段階分遅かったことを意味している。
また、テストパターン3,4,5では、復ドットは印刷
タイミングが徐々に遅くなるため、往ドットに対して徐
々に遅く着弾する側(この図では左)にずれてゆく。テ
ストパターン1,3,4,5のように、往ドットと復ド
ットとの相対的な形成位置がずれるとドット間に空白の
部分が生じ、ざらつき感や濃淡の模様を視認させる。こ
の作用によって、ドットの形成位置のずれを精度よく認
知することが可能である。ドット形成位置の調整は、最
もざらつき感を与えない,最も適切なタイミングで形成
されたパターン2をユーザが選択することによって行
う。
【0103】ユーザは、印刷された5つのテストパター
ンの中から最もざらつき感の少ないものを選択し、その
番号を入力する(図19のステップS420)。図1の
駆動タイミングテーブル96に記憶されている印刷ヘッ
ドの駆動タイミングを入力された番号に対応した駆動タ
イミングに変更する(ステップS440)。ドットの形
成タイミングが大きくずれ過ぎているために、上述した
5つのテストパターンでは、最適に調整することができ
ない場合がある。この場合、更に調整を行うか否かの判
断を行う(ステップS460)。更に調整を行わない場
合には終了となる。更に調整を行う場合には、再度テス
トパターンの印刷を実行し、同様の処理を繰り返す。
【0104】第1実施例では、テストパターンとして、
往ドットの形成密度が高い領域と復ドットの形成密度が
高い領域とが主走査方向および副走査方向に混在してい
るパターンを用いている(図20)。このテストパター
ンは、ドット間の形成位置が相対的にずれた場合に、ざ
らつきが目立ちやすいパターンである。従って、ざらつ
きの程度の判別がしやすく、印刷ヘッドの駆動タイミン
グを精度よく調整しやすい。また、印刷対象(テキス
ト、自然画像、テストパターン)によって、記録方式を
切換えて使い分けているので、それぞれに適した印刷を
行うことができる。
【0105】D.第1実施例の変形例:図21は、第1
実施例の変形例としての印刷システムの構成を示すブロ
ック図である。変形例では、プリンタドライバ80内部
にテストパターン印刷用の印刷データ生成部(図1の第
3印刷データ生成部88)を備えていない。その代わり
に、予めプリンタPRT内にテストパターンデータ97
を備えている。テストパターンデータ97は、テストパ
ターンを印刷するための印刷データであり、ラスタ上の
各画素についてドットのオン・オフを指定するラスタデ
ータと、副走査送り量を特定する副走査送り量データと
を含んでいる。このテストパターンデータは、図11に
示した工程で予め生成される。印刷モードとしてテスト
パターン印刷モードが設定されると、主走査部93と、
副走査部94と、ヘッド駆動部95とに直接テストパタ
ーンデータが供給される。なお、テストパターンデータ
は、プリンタドライバ80内に備えるようにしてもよ
い。この他は第1実施例と同じである。
【0106】E.第2実施例:第1実施例では、往ドッ
トと復ドットとが同じインクで形成される場合を例示し
た。第2実施例では、両者を異なるインクで形成する場
合について説明する。図22は、第2実施例のテストパ
ターンの説明図である。図22(a)では、往ドットに
シアンインク(C)を用いており、復ドットにマゼンタ
インク(M)を用いている。また、図22(b)では、
往ドットにシアンインク(C)を用いており、復ドット
にイエロインク(Y)を用いている。ドット記録方式
は、図12に示した第1実施例と同じである。
【0107】第2実施例では、往ドットと復ドットに互
いに異なる色相のインクを用いている。互いに異なる色
相のドットが重なると、それらとは更に異なる色相の部
分が生じる。例えば、図22(a)に示した例では、シ
アンドットとマゼンタドットとが重なっている部分は、
青になる。また、図22(b)に示した例では、シアン
ドットとイエロドットとが重なっている部分は、緑にな
る。このように、往ドットと復ドットに互いに異なる色
相のインクを用いれば、ドット形成位置のずれの程度に
よってテストパターン内部での色相のばらつきが変化
し、ざらつき感の程度が視認しやすくなる。この結果、
ドットの形成位置を精度よく調整することができるの
で、印刷画質を向上することができる。また、一般にイ
エロインクは視認性が低いため調整がしにくいが、本発
明によれば容易に調整を行うことが可能になる。
【0108】F.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、以下のような変形例も可能である。
【0109】F1.変形例1:上記実施例では、1種類
のドットについてドット間の相対的な形成位置のずれを
調整しているが、複数種類のドットについて行ってもよ
い。複数種類のドットのそれぞれについてテストパター
ンを印刷し、その中から最適なテストパターンを選択し
て、印刷ヘッドの駆動タイミングを調整することによっ
て、より好適な調整を行うことができる。このとき、テ
ストパターンは、複数種類の各ドットについて異なるパ
ターンを用いてもよい。
【0110】図23は、小ドットと中ドットについてテ
ストパターンの印刷を行った様子を示す説明図である。
第1実施例と同様に、ユーザは、小ドットについての5
つのテストパターンと、中ドットについての5つのテス
トパターンの中から、それぞれ最もざらつき感の少ない
ものを選択することによって、印刷ヘッドの駆動タイミ
ングを調整する。このとき、例えば、小ドットについて
は、2番のテストパターンが最もざらつき感が少なく、
中ドットについては、4番のテストパターンが最もざら
つき感が少ないとすると、両者の平均をとって、3番の
テストパターンを印刷するタイミングに調整されるよう
にしてもよい。
【0111】この調整は、使用可能な全てのドットにつ
いて行ってもよいし、印刷画質に影響を与えるドットに
ついてだけ行ってもよい。また、印刷すべき画像データ
から使用するドットを割り出し、多く使用するドットに
ついて調整を行うようにしてもよい。
【0112】複数種類のドットについて調整を行う場
合、例えば、選択された複数の最適パターンの印刷ヘッ
ドの駆動タイミング(以下、最適タイミングという)そ
れぞれを平均して最適タイミングに決定することができ
る。
【0113】この他、選択された複数の最適タイミング
の中から印刷画像に最も影響を与えるドットの最適タイ
ミングに決定してもよい。あるいは、選択された複数の
最適タイミングの中の最も多いタイミングに決定しても
よい。あるいは、選択された複数の最適タイミングが大
きく異なるときに、所定の重み付けをして中間のタイミ
ングに決定してもよい。
【0114】F2.変形例2:変形例1では、複数種類
のドットについて、異なるテストパターンを用いること
ができることに言及したが、印刷媒体の種類や印刷環境
等の印刷画質に影響を与える印刷条件に応じてテストパ
ターンを使い分けるようにしてもよい。例えば、印刷媒
体の種類が専用紙の場合には、図17(a)の拡散マト
リクスを用い、普通紙の場合には、図17(c)の拡散
マトリクスを用いるようにしてもよい。また、画像デー
タが異なるテストパターンを用いるようにしてもよい。
【0115】F3.変形例3:上記実施例では、双方向
印刷における往ドットと復ドットの間の相対的な形成位
置のずれを調整しているが、一般に、本発明は、異なる
タイミングで形成される第1のドットと第2のドットと
の間の形成位置のずれの調整に適用することができる。
従って、本発明は、印刷ヘッドが主走査方向の位置が異
なる複数のノズル列を有する場合に、各ノズル列から吐
出されるインクによって形成されるドット間の相対的な
形成位置のずれの調整にも適用できる。例えば、図3に
示した印刷ヘッド28において、図示したブラックイン
ク用ノズル群内のA列とB列それぞれのノズルから吐出
されるインクによって形成されるドット形成位置の調整
に適用してもよい。あるいは、互いに異なる色相のイン
クを吐出するB列とC列それぞれのノズルから吐出され
るインクによって形成されるドット形成位置の調整に適
用してもよい。なお、本発明は、主走査の往動のみで印
刷を行う単方向印刷に適用してもよい。
【0116】図24は、6色のインクを吐出するノズル
群が副走査方向に配置されている印刷ヘッド28Aを示
す説明図である。このような印刷ヘッドを用いる場合に
も、本発明を適用することができる。即ち、各ノズル群
内の0列と1列それぞれのノズルから吐出されるインク
によって形成されるドット形成位置の調整に適用しても
よい、あるいは、互いに異なる色相のインクを吐出する
ノズル群間のノズルから吐出されるインクによって形成
されるドット形成位置の調整に適用してもよい。
【0117】図25は、図3に示した印刷ヘッド28が
副走査方向に6つ配置された印刷ヘッド28Bを示す説
明図である。このような印刷ヘッドを用いる場合にも、
本発明を適用することができる。また、更に多くのノズ
ル群を有する印刷ヘッドに本発明を適用してもよい。
【0118】F4.変形例4:上記第2実施例では、互
いに異なる色相のインクとして、シアンインクとマゼン
タインクの2色およびシアンインクとイエロインクの2
色を用いているが、他のインクを用いるようにしてもよ
い。また、3色以上のインクを用いるようにしてもよ
い。
【0119】図26は、シアン、マゼンタ、イエロ、
赤、緑、青のL***空間でのL軸に垂直な面への斜
影図である。この図は、シアン(C)とマゼンタ(M)
とが混ざると青(B)になり、マゼンタ(M)とイエロ
(Y)とが混ざると赤(R)になり、イエロ(Y)とシ
アン(C)が混ざると緑(G)になることを示してい
る。また、シアン(C)と赤(R)、マゼンタ(M)と
緑(G)、イエロ(Y)と青(B)の関係が補色になっ
ていることを示している。
【0120】図26から理解できるように、3色以上の
インクを用いることによって、テストパターン内の色相
の変化を大きくすることができるため、ドットの形成位
置のずれによるざらつき感が視認しやすくなる。また、
比較的視認性の低いライトシアンインクやライトマゼン
タインクを用いても有効である。
【0121】F5.変形例5:上記第2実施例では、往
ドットと復ドットとをそれぞれ互いに異なる色相のイン
クを用いて形成しているが、往ドットと復ドットを共に
複数色のインクを用いて形成するようにしてもよい。
【0122】図27は、シアンインクとマゼンタインク
を用いて往ドットおよび復ドットを形成するテストパタ
ーンの一例を示す説明図である。図中の白丸と黒丸は、
それぞれシアンインクを用いて形成したシアン往ドット
とシアン復ドットを示している。また、白三角と黒三角
は、それぞれマゼンタインクを用いて形成したマゼンタ
往ドットとマゼンタ復ドットを示している。このテスト
パターンの記録方式は、第1実施例と同様に印刷媒体上
のすべての画素位置にドットを形成するときに、往ドッ
トと復ドットとが市松状に配置される記録方式である。
また、このテストパターンは、第1実施例と同様の拡散
マトリクスを用いており、シアン往ドット、シアン復ド
ット、マゼンタ往ドット、マゼンタ復ドットそれぞれの
形成密度が高い領域が、主走査方向および副走査方向に
混在するパターンである。
【0123】このようなテストパターンでは、それぞれ
のドットの形成位置にずれがない場合には、均一な青の
パターンになる。しかし、ドットの形成位置にずれが生
じると、激しい色ムラが生じる。これにより、ドットの
形成位置のずれを判別しやすくすることができる。
【0124】F6.変形例6:上記実施例では、拡散マ
トリクスとして図15(a)、図17(a),(b),
(c)の4つの例を示したが、これらに限定されるもの
ではない。テストパターンのざらつき感を視認するとい
う観点から、第1のドットの形成密度が高い領域および
第2のドットの形成密度が高い領域が、視覚感度が高い
空間周波数で発生していることが望ましい。
【0125】図28は、視覚の空間周波数と視覚感度と
の関係を示す説明図である。例えば、720dpiの解
像度でテストパターンの印刷を行う場合には、第1のド
ットの形成密度が高い領域および第2のドットの形成密
度が高い領域の主走査方向および副走査方向の幅が10
〜50ドット分であることが好ましい。これは、空間周
波数が約0.5〜2.0[サイクル/mm]に対応して
おり、視覚感度が高い領域である。従って、このように
なるように拡散マトリクスを設定することが好ましい。
但し、この周波数領域から多少ずれても構わない。
【0126】F7.変形例7:上記実施例では、往ドッ
トの形成密度が高い領域と、復ドットの形成密度が高い
領域とが不規則に配置されたテストパターンを用いた
が、例えば、図29に示したような規則的に配置された
テストパターンであってもよい。
【0127】F8.変形例8:上記実施例では、テスト
パターンデータを生成するハーフトーン処理に誤差拡散
法を適用したが、これに限定されるものではない。例え
ば、ディザ法を適用してテストパターンデータを生成す
るようにしてもよい。この場合には、往ドットと復ドッ
トとがかたまって形成されるようなディザマトリクスを
用意すればよい。また、このディザマトリクスは、反転
使用してもよい。
【0128】図30は、ディザマトリクスを反転使用す
る場合について示す説明図である。奇数番目のラスタの
奇数番目の画素および偶数番目のラスタの偶数番目の画
素にドットが形成されやすいように設定された16×1
6のディザマトリクスを用意する(図30(a))。こ
のマトリクスを左右反転すると、奇数番目のラスタの偶
数番目の画素および偶数番目のラスタの奇数番目の画素
にドットが形成されやすいマトリクスとして使用するこ
とができる(図30(b))。例えば、これらのマトリ
クスを一定階調値のテストパターンの画像データに対し
て、図30(c)の二重線で囲った領域A,C,Eに
は、図30(a)のマトリクスを、領域B,D,Fに
は、図30(b)のマトリクスをそれぞれ主走査方向お
よび副走査方向に交互に適用する。往ドットと復ドット
とが上記実施例の記録方式では、市松状に配置される記
録方式であるので、領域A,C,Eは、往ドットの形成
密度が高い領域となり、領域B,D,Fは、復ドットの
形成密度が高い領域となる。このようにディザマトリク
スを適用しても、本発明のテストパターンデータを生成
することができる。なお、上記2つのマトリクスは、規
則的に適用しなくてもよい。
【0129】F9.変形例9:上記実施例では、パッチ
状のテストパターンを用いてドット形成位置の調整を行
っているが、従来の罫線パターンと併用してもよい。例
えば、罫線パターンを用いておおまかな調整をし、パッ
チ状のパターンで微調整を行うようにしてもよい。
【0130】F10.変形例10:上記実施例では、ピ
エゾ素子を用いたインクジェットプリンタを用いている
が、他の方法によりインク滴を吐出するプリンタを用い
るものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒ
ータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)
によりインク滴を吐出するタイプのプリンタである。
【0131】F11.変形例11:上記実施例では、本
発明のテストパターンを用いて第1のドットと第2のド
ットとの間の主走査方向における形成位置のずれの調整
を行っているが、副走査方向における形成位置のずれの
調整に適用することもできる。即ち、ドットの形成位置
は、印刷ヘッドの主走査時の機械的な振動によって副走
査方向にずれ、印刷画像にざらつきが生じる場合もあ
る。この副走査方向のずれ量は、印刷ヘッドの各主走査
の初期における加速度によって変化する。このような場
合に、本発明のテストパターンを用いて、印刷ヘッドの
主走査の初期における加速度を、ざらつきの少ない最適
な加速度に調整することができる。
【0132】以上で説明した本実施例の印刷装置は、コ
ンピュータによる処理を含んでいることから、この処理
を実現するためのプログラム、データを記録した記録媒
体としての実施の態様を採ることもできる。このような
記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータ
が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての印刷システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】プリンタ22の概略構成図である。
【図3】インク吐出用ヘッド61〜66におけるノズル
Nzの配列を示す説明図である。
【図4】制御装置40の内部構成を示す説明図である。
【図5】基準印刷タイミング信号PTSの生成について
示す説明図である。
【図6】基準印刷タイミング信号PTSと、遅延させた
印刷タイミング信号との関係を示す説明図である。
【図7】印刷モード制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【図8】テキスト印刷モードのドット記録方式を示す説
明図である。
【図9】自然画像印刷モードのドット記録方式を示す説
明図である。
【図10】テキスト印刷モードおよび自然画像印刷モー
ドのドット記録方式で記録したドットの様子を示す説明
図である。
【図11】テストパターンデータの生成処理を示す工程
図である。
【図12】スキャン繰り返し数2で行うテストパターン
印刷モードのドット記録方式を示す説明図である。
【図13】スキャン繰り返し数4で行うテストパターン
印刷モードのドット記録方式を示す説明図である。
【図14】誤差拡散処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図15】誤差拡散処理の様子を示す説明図である。
【図16】主走査方向に連続する14個の画素に対して
誤差拡散処理を行ったときの各パラメータを表した説明
図である。
【図17】拡散マトリクスの重みパターンの種々の態様
を示す説明図である。
【図18】テストパターン印刷モードのドット記録方式
で記録したテストパターンの様子を示す説明図である。
【図19】印刷ヘッドの駆動タイミング調整のフローチ
ャートである。
【図20】本発明のテストパターンの様子を示す説明図
である。
【図21】第1実施例の変形例としての印刷システムの
構成を示すブロック図である。
【図22】第2実施例のテストパターンの説明図であ
る。
【図23】小ドットと中ドットについてテストパターン
の印刷を行った様子を示す説明図である。
【図24】6色のインクを吐出するノズル群が副走査方
向に配置されている印刷ヘッド28Aを示す説明図であ
る。
【図25】印刷ヘッド28が副走査方向に6つ配置され
た印刷ヘッド28Bを示す説明図である。
【図26】シアン、マゼンタ、イエロ、赤、緑、青のL
***空間でのL軸に垂直な面への斜影図である。
【図27】シアンインクとマゼンタインクを用いて往ド
ットおよび復ドットを形成するテストパターンの一例を
示す説明図である。
【図28】視覚の空間周波数と視覚感度との関係を示す
説明図である。
【図29】往ドットの形成密度が高い領域と復ドットの
形成密度が高い領域とが規則的に配置されたテストパタ
ーンを示す説明図である。
【図30】ディザマトリクスを反転使用する場合につい
て示す説明図である。
【図31】従来のドットずれの調整を行うためのテスト
パターン示す説明図である。
【符号の説明】
22…プリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 25…紙送りローラ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…PROM 43…RAM 44…PCインタフェース 45…周辺入出力部(PIO) 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 50…発振器 55…駆動信号生成部 61〜66…インク吐出用ヘッド 71…ブラックインク用カートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 73…光学センサ 80…プリンタドライバ 82…印刷モード設定部 84…印刷モード制御部 86,87,88…印刷データ生成部 91…入力部 92…バッファ 93…主走査部 94…副走査部 95…ヘッド駆動部 96…駆動タイミングテーブル

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための複数のノズルを
    有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷媒
    体上にドットを形成して印刷を行う印刷部に、異なるタ
    イミングで形成される第1のドットと第2のドットとの
    間の形成位置のずれを調整するためのテストパターンを
    印刷させる印刷制御装置であって、 前記テストパターンは、所定の面積に所定の記録率で同
    等数の第1のドットと第2のドットとが形成されるパッ
    チ状のパターンであり、前記第1のドットの形成密度が
    前記第2のドットの形成密度よりも高い第1の領域と、
    前記第2のドットの形成密度が前記第1のドットの形成
    密度よりも高い第2の領域とが、主走査方向および副走
    査方向に混在するテストパターンである、印刷制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記テストパターンにおける所定の記録率は、中間調に
    対応した記録率である、 印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記第1のドットと第2のドットとは、主走査方向の位
    置が異なるノズルによって形成されたドットである、印
    刷制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記第1のドットは、前記印刷ヘッドの主走査の往動時
    に形成される往ドットであり、前記第2のドットは、前
    記印刷ヘッドの主走査の復動時に形成される復ドットで
    ある、印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記印刷ヘッドは、異なる色相のインクを吐出可能であ
    り、 前記テストパターンは、前記第1のドットと、前記第2
    のドットとが、それぞれ異なる色相のインクを用いて形
    成されるテストパターンである、印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記印刷ヘッドは、異なる色相のインクを吐出可能であ
    り、 前記第1のドットは、前記印刷ヘッドの主走査の往動時
    に形成される往ドットであり、 前記第2のドットは、前記印刷ヘッドの主走査の復動時
    に形成される復ドットであり、 前記テストパターンは、前記往ドットと前記復ドットと
    が、共に複数色のインクを用いて形成されるテストパタ
    ーンである、印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 印刷条件を入力する印刷条件入力部を備え、 前記入力された印刷条件に応じて異なるテストパターン
    を印刷させる、印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記テストパターンの階調データを記憶するメモリと、 処理対象画素における階調誤差を所定の重み付けで近傍
    の未処理画素に拡散する拡散マトリクスを用いて前記階
    調データのハーフトーン処理を行い、前記テストパター
    ンを印刷するための印刷データを生成する印刷データ生
    成部と、 を備える、印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の印刷制御装置であって、 前記拡散マトリクスは、前記処理対象画素に対して主走
    査方向および副走査方向に隣接する未処理画素に対応す
    る要素の値が最も大きい値をとるマトリクスである、印
    刷制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記拡散マトリクスは、前記処理対象画素におけるドッ
    トの形成状態と同じ形成状態にすべき画素に対応する要
    素の値が0または負の値をとるマトリクスである、印刷
    制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記拡散マトリクスは、主走査方向に並ぶ3つの要素の
    うちの真中の値が最大値または最小値をとるマトリクス
    である、印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドを印刷媒体
    に対して相対的に主走査および副走査しつつ前記印刷媒
    体上にドットを形成して印刷を行う印刷部を制御する印
    刷制御装置であって、 印刷モードを設定する印刷モード設定部と、 前記印刷モードとして、テストパターンを印刷させるた
    めのテストパターンモードが設定されたときに、前記テ
    ストパターン固有に設定された態様で前記テストパター
    ンの画像データのハーフトーン処理を行って前記印刷部
    に供給する印刷データを生成する印刷制御部と、 を備える、印刷制御装置。
  13. 【請求項13】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷
    媒体上にドットを形成して印刷を行う印刷部と、 請求項1ないし12のいずれかに記載の印刷制御装置
    と、 を備える、印刷装置。
  14. 【請求項14】 異なるタイミングで形成される第1の
    ドットと第2のドットとの間の形成位置のずれを調整す
    るためのテストパターンであって、 所定の面積に所定の記録率で同等数の第1のドットと第
    2のドットとが形成されるパッチ状のパターンであり、
    前記第1のドットの形成密度が前記第2のドットの形成
    密度よりも高い第1の領域と、前記第2のドットの形成
    密度が前記第1のドットの形成密度よりも高い第2の領
    域とが、2次元的に混在するテストパターン。
  15. 【請求項15】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷
    媒体上にドットを形成して印刷を行う印刷部を用いて、
    異なるタイミングで形成される第1のドットと第2のド
    ットとの間の形成位置のずれを調整するためのテストパ
    ターンデータを生成する生成方法であって、 (a)所定の面積を有するパッチ状のテストパターンの
    画像データを設定する工程と、 (b)ドットの記録方式を設定する工程と、 (c)処理対象画素における階調誤差を所定の重み付け
    で近傍の未処理画素に拡散する拡散マトリクスを用いて
    ハーフトーン処理を行う工程と、 を備え、 前記拡散マトリクスは、前記第1のドットの形成密度が
    前記第2のドットの形成密度よりも高い第1の領域と、
    前記第2のドットの形成密度が前記第1のドットの形成
    密度よりも高い第2の領域とを、主走査方向および副走
    査方向に混在させるマトリクスである、生成方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の生成方法であって、 前記工程(c)において、前記拡散マトリクスは、前記
    処理対象画素に対して主走査方向および副走査方向に隣
    接する未処理画素に対応する要素の値が最も大きい値を
    とるマトリクスである、生成方法。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の生成方法であって、 前記工程(c)において、前記拡散マトリクスは、前記
    処理対象画素におけるドットの形成状態と同じ形成状態
    にすべき画素に対応する要素の値が0または負の値をと
    るマトリクスである、生成方法。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の生成方法であって、 前記工程(c)において、前記拡散マトリクスは、主走
    査方向に並ぶ3つの要素のうちの真中の値が最大値また
    は最小値をとるマトリクスである、生成方法。
  19. 【請求項19】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷
    媒体上にドットを形成して印刷を行う印刷部を用いて異
    なるタイミングで形成される第1のドットと第2のドッ
    トとの間の形成位置のずれを調整する調整方法であっ
    て、 (a)予め定められた異なる複数のタイミングで前記印
    刷ヘッドを駆動することによって、複数のテストパター
    ンを前記第1のドットと前記第2のドットとの間の形成
    位置のずれを検出可能に印刷する工程と、 (b)前記印刷された複数のテストパターンの中から最
    適なテストパターンを選択する工程と、 (c)前記選択されたテストパターンに対応した前記印
    刷ヘッドの駆動タイミングを設定する工程と、 を備え、 前記工程(a)において、前記テストパターンは、所定
    の面積に所定の記録率で同等数の第1のドットと第2の
    ドットとが形成されるパッチ状のパターンであり、前記
    第1のドットの形成密度が前記第2のドットの形成密度
    よりも高い第1の領域と、前記第2のドットの形成密度
    が前記第1のドットの形成密度よりも高い第2の領域と
    が、主走査方向および副走査方向に混在するテストパタ
    ーンである、調整方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の調整方法であって、 前記印刷部は、N種類(Nは2以上の整数)のドットを
    形成可能であり、 前記工程(a)は、前記N種類のドットのうちのM種類
    (Mは2以上N以下の整数)のドットについて前記テス
    トパターンを印刷する工程を含み、 前記工程(b)は、前記M種類のドットについて前記最
    適なテストパターンを選択する工程を含み、 前記工程(c)は、前記選択されたM種類のテストパタ
    ーンに対応したM個の印刷ヘッドの駆動タイミングに基
    く所定の関数によって、前記印刷ヘッドの駆動タイミン
    グを決定する工程を含む、調整方法。
  21. 【請求項21】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷
    媒体上にドットを形成して印刷を行う印刷部を用いて異
    なるタイミングで形成される第1のドットと第2のドッ
    トとの間の形成位置のずれを調整する調整方法であっ
    て、 (a)調整を実行するか否かの指示を入力する工程と、 (b)前記調整を実行する指示が入力されたときには、
    テストパターン固有に設定された態様で前記テストパタ
    ーンの画像データをハーフトーン処理することにより生
    成されたテストパターンを、前記印刷ヘッドの駆動タイ
    ミングを予め定められた複数の異なるタイミングに変化
    させてそれぞれ印刷する工程と、 (c)前記印刷された複数のテストパターンの中から最
    適なテストパターンを選択する工程と、 (d)前記選択されたテストパターンに対応した前記印
    刷ヘッドの駆動タイミングを設定する工程と、 を備える、調整方法。
  22. 【請求項22】 請求項13記載の印刷装置を制御する
    ためのコンピュータプログラムをコンピュータに読み取
    り可能に記録した記録媒体であって、 請求項1ないし10のいずれかに記載の印刷制御装置の
    機能を前記コンピュータに実現させるためのコンピュー
    タプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  23. 【請求項23】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷
    媒体上にドットを形成して印刷を行う印刷部を制御する
    ための印刷データをコンピュータに読み取り可能に記録
    した記録媒体であって、 請求項1ないし7のいずれかに記載の印刷制御装置に用
    いられるテストパターンを印刷するための印刷データを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 インクを吐出するための複数のノズル
    を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドにより印刷
    媒体上にドットを形成して印刷を行う印刷部を制御する
    ための拡散マトリクスをコンピュータに読み取り可能に
    記録した記録媒体であって、 請求項8ないし11のいずれかに記載の印刷制御装置に
    用いられるテストパターンを生成するための前記拡散マ
    トリクスを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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