JP2001333720A - ホイップ済みクリーム - Google Patents
ホイップ済みクリームInfo
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- JP2001333720A JP2001333720A JP2001026679A JP2001026679A JP2001333720A JP 2001333720 A JP2001333720 A JP 2001333720A JP 2001026679 A JP2001026679 A JP 2001026679A JP 2001026679 A JP2001026679 A JP 2001026679A JP 2001333720 A JP2001333720 A JP 2001333720A
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- Japan
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- whipped cream
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- oil
- fat globule
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Abstract
が可能なホイップ済みクリームの提供。 【解決手段】 ホイップ済みクリーム中に、粒子径が1
μm以上の脂肪球粒子を実質的に存在させないか、粒子
径が0.1μm以下の脂肪球粒子を10%以上存在させ
る。ホイップ済クリームはオーバーランが150以上で
あり、パーム核オレイン硬化油を含有し冷蔵保存する。
Description
が可能なホイップ済みクリームに関する。
流通し、使用する際にホイップして用いるものと異な
り、ホイップする手間がなく、取り扱いが簡便なもので
ある。しかし、ホイップ済みクリームは、経時的に不安
定であるため、オーバーランの低下や機械耐性の劣化が
起こりやすく、特に高オーバーランのホイップ済みクリ
ームを長期間保管するためには、特開昭60−8775
0号公報に記載されているように冷凍保管が必要であっ
た。また、特開平6−225720号公報には、ホイッ
プした後、長期間冷蔵保存できる起泡性水中油滴型乳化
組成物が開示されている。
87750号公報に記載の製品は、高オーバーラン品で
あるが、凍結しなければならず、解凍する手間を必要と
するものであった。また、特開平6−225720号公
報に記載の組成物は、長期間冷蔵保存することができる
が、オーバーランの低いものであった。
高く、且つ長期間の冷蔵保存が可能なホイップ済みクリ
ームを提供することにある。
m以上の脂肪球粒子が実質的に存在しないことを特徴と
するホイップ済みクリーム(以下、第1のホイップ済み
クリームともいう)を提供することにより、上記目的を
達成したものである。また、本発明は、粒子径が0.1
μm以下の脂肪球粒子が10%以上存在することを特徴
とするホイップ済みクリーム(以下、第2のホイップ済
みクリームともいう)を提供することにより、上記目的
を達成したものでもある。
ームについて詳細に説明する。
説明する。第1のホイップ済みクリームにおける「粒子
径が1μm以上の脂肪球粒子が実質的に存在しない」と
は、粒子径が1μm以上の脂肪球粒子の含有量が、1%
以下、好ましくは0.5%以下、さらに好ましくは0.
2%以下であることを意味する。ここでいう「%」は、
全脂肪球粒子の数に対する粒子径が1μm以上の脂肪球
粒子の数の百分率である。
径と数の測定は、脂肪球粒子の粒子径と数を測定できる
装置を用いて測定する。斯かる装置としては、例えば島
津レーザー回析式粒度分布測定装置(SALD-2100、島津製
作所製)を用いて測定すればよい。この島津レーザー回
析式粒度分布測定装置(SALD-2100、島津製作所製)を用
いる場合は、例えばホイップ済みクリームをイオン交換
水に分散したものを、上記測定装置に付属している超音
波槽で超音波処理を60秒施した後、上記測定装置を使
用し、屈折率1.60−0.20iの条件で測定を行う
ことにより、脂肪球粒子の粒子径と数を得ることができ
る。
説明する。第2のホイップ済みクリームは、粒子径が
0.1μm以下の脂肪球粒子が、10%以上、好ましく
は20%以上、さらに好ましくは30%以上存在するも
のである。ここでいう「%」は、全脂肪球粒子の数に対
する粒子径が0.1μm以下の脂肪球粒子の数の百分率
であり、これらの脂肪球粒子の粒子径と数の測定は、上
記の第1のホイップ済みクリームにおける場合と同様に
して行われる。
が1μm以上の脂肪球粒子が実質的に存在せず、且つ粒
子径が0.1μm以下の脂肪球粒子が10%以上存在す
るものが好ましい。また、本発明のホイップ済みクリー
ムは、粒子径が1μm以上の脂肪球粒子が気泡界面上に
実質的に存在していないものが好ましい。「粒子径が1
μm以上の脂肪球粒子が気泡界面上に実質的に存在しな
い」とは、電子顕微鏡でみた場合に気泡界面上に1μm
以上の脂肪球粒子が存在しないことを意味する。
構成する油脂としては、特に限定されないが、例えばパ
ーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆
油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛
脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油などの各種植物
油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエス
テル交換から選択される一又は二以上の処理を施した加
工油脂があげられ、これらの油脂の中でもパーム核オレ
イン硬化油が好ましい。これらの油脂は、単独で用いる
こともでき、又は二種以上を組み合わせて用いることも
できる。上記油脂の配合量は、本発明のホイップ済みク
リーム中、好ましくは10〜50重量%、さらに好まし
くは20〜40重量%、一層好ましくは25〜35重量
%である。
相部は、蛋白質及び糖類を含有することが好ましい。上
記蛋白質としては、特に限定されないが、例えばα−ラ
クトアルブミンやβ−ラクトグロブリン、血清アルブミ
ンなどのホエイ蛋白質、カゼイン、その他の乳蛋白質、
低密度リポ蛋白質、高密度リポ蛋白質、ホスビチン、リ
ベチン、リン糖蛋白質、オボアルブミン、コンアルブミ
ン、オボムコイドなどの卵蛋白質、グリアジン、グルテ
ニン、プロラミン、グルテリンなどの小麦蛋白質、その
他動物性及び植物性蛋白質などの蛋白質があげられる。
これらの蛋白質は、目的に応じて一種ないし二種以上の
蛋白質として、あるいは一種ないし二種以上の蛋白質を
含有する食品素材の形で添加してもよい。上記蛋白質の
配合量は、本発明のホイップ済みクリーム中、好ましく
は0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜6
重量%である。
例えばブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、酵素糖化水飴、
乳糖、還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オ
リゴ糖、還元糖ポリデキストロース、ソルビトール、還
元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトール、マ
ルチトール、エリスリトール、マンニトール、フラクト
オリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリ
ゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオ
リゴ糖、ステビア、アスパルテームなどの糖類があげら
れる。これらの糖類のうちでも、還元澱粉糖化物、還元
乳糖、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エ
リスリトール、マンニトールなどの糖アルコールを用い
るのが好ましい。これらの糖類は、単独で用いることも
でき、又は二種以上を組み合わせて用いることもでき
る。上記糖類の配合量は、本発明のホイップ済みクリー
ム中、好ましくは10〜70重量%、さらに好ましくは
25〜60重量%である。
糖などの水分含有物を用いた場合は、本発明のホイップ
済みクリームの水相部に水を配合する必要はない。水を
配合する場合は、本発明のホイップ済みクリーム中、好
ましくは0〜50重量%、さらに好ましくは5〜40重
量%、一層好ましくは10〜40重量%である。
により乳化剤及び安定剤を油相部又は/及び水相部に配
合することができる。上記乳化剤としては、特に限定さ
れないが、例えばレシチン、グリセリン脂肪酸エステ
ル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂
肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グ
リセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ショ糖酢酸イ
ソ酪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウ
ム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノグリセリドなどがあげられる。これらの乳化
剤は、単独で用いることもでき、又は二種以上を組み合
わせて用いることもできる。上記乳化剤の配合量は、本
発明のホイップ済みクリーム中、好ましくは0〜5重量
%、さらに好ましくは0.15〜3重量%である。
タリン酸、第2リン酸、第1リン酸)、クエン酸のアル
カリ金属塩(カリウム、ナトリウムなど)、グアーガ
ム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、
アルギン酸塩、ファーセルラン、ローカストビーンガ
ム、ペクチン、カードラン、澱粉、化工澱粉、結晶セル
ロース、ゼラチン、デキストリン、寒天、デキストラ
ン、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどの安
定剤があげられる。これらの安定剤は、単独で用いるこ
ともでき、又は二種以上を組み合わせて用いることもで
きる。特に本発明のホイップ済みクリームでは、上記安
定剤のうちキサンタンガムとペクチンとを併用するのが
好ましく、その併用重量比率はキサンタンガム:ペクチ
ン=2:8〜8:2が好ましい。また、ペクチンを用い
る場合は、HMペクチン(高メトキシルペクチン)を用
いるのが好ましく、また該HMペクチンは、DE値〔ペ
クチン分子を構成しているガラクチュロン酸のうち、メ
チルエステルとして存在するガラクチュロン酸の割合
(エステル化度=Degree of Esterification) 〕が好ま
しくは50%以上、さらに好ましくは60%以上、最も
好ましくは70%以上のものを用いるのがよい。上記安
定剤の配合量は、本発明のホイップ済みクリーム中、好
ましくは0〜5重量%、さらに好ましくは0.01〜1
重量%である。
は、果汁、ジャム、乳製品、卵製品、カカオ及びカカオ
製品、コーヒー及びコーヒー製品、マロンペースト、ナ
ッツ加工品などの呈味成分、調味料、着香料、着色料、
保存料、酸化防止剤、pH調整剤などを配合することもで
きる。
しい製造方法について説明する。まず、水及びその他の
物質を含む水相部と、油脂及びその他の物質を含む油相
部とをそれぞれ個別に調製し、該水相部と該油相部とを
混合乳化し、水中油型乳化組成物を得る。得られた水中
油型乳化組成物は、必要により、バルブ式ホモジナイザ
ー、ホモミキサー、コロイドミルなどの均質化装置によ
り圧力0〜1000kg/cm2の範囲で均質化しても
よい。また、必要によりインジェクション式、インフー
ジョン式などの直接加熱方式、あるいはプレート式、チ
ューブラー式、掻き取り式などの間接加熱方式を用いた
UHT・HTST・低温殺菌、バッチ式、レトルト、マ
イクロ波加熱などの加熱滅菌もしくは加熱殺菌処理を施
してもよく、あるいは直火などの加熱調理により加熱し
てもよい。また、加熱後に必要に応じて再度均質化して
もよい。また、必要により急速冷却、徐冷却などの冷却
操作を施してもよい。
キサーや連続ホイップマシーンにてホイップし、ホイッ
プ済みクリームを製造する。得られたホイップ済みクリ
ームのオーバーランは、好ましくは150以上、さらに
好ましくは180以上350以下、一層好ましくは21
0以上300以下である。このオーバーランとは下記の
式により得られた値である。
容積のホイップ後のクリームの重量である。
済みクリームを容器に充填し、冷蔵状態(0〜15℃)
で保存する。なお、本発明のホイップ済みクリームは、
冷凍状態(−18℃以下)で保存することも可能であ
る。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
の油相部及び水相部をそれぞれ調製し、該水相部と該油
相部を混合、乳化した。そして、ホモジナイザー(10
00kg/cm2 )で均質処理を行い、掻き取り式熱交
換機により殺菌した後、10℃まで冷却し、水中油型乳
化液を得た。次いで、この水中油型乳化液を連続ホイッ
パー(2000rpm)によりホイップし、ホイップ済
み水中油型クリームをそれぞれ得た。得られたホイップ
済み水中油型クリームのオーバーラン、機械耐性の評
価、脂肪球粒子の粒度分布、及び電子顕微鏡観察による
気泡界面上の1μm以上の脂肪球粒子の有無を下記〔表
1〕に示した。また、実施例1及び実施例4のホイップ
済み水中油型クリームについては、離水状態も評価し、
その結果を下記〔表1〕に示した。また、実施例2のホ
イップ済み水中油型クリームの脂肪球粒子の構造を示す
電子顕微鏡写真を図1に示した。
にして行った。ホイップ済みクリームをイオン交換水に
分散したものを、島津レーザー回析式粒度分布測定装置
(SALD-2100、島津製作所製)に付属している超音波槽で
60秒の超音波処理を施した後、これを上記の島津レー
ザー回析式粒度分布測定装置を用い、屈折率1.60−
0.20iの条件で粒度の測定を行った。また、機械耐
性の評価は、充填機クリームプレッサーK−3型
〔(有)光陽機械製作所製、5mmφノズル使用、30
rpm〕を使用し、充填が途中で止まることなく、充填
機通過前後の比重変化が10%以内であるものを良好と
した。また、実施例2及び実施例3のホイップ済み水中
油型クリームについては、冷蔵(5℃)保管し、10日
後及び60日後のオーバーラン及び機械耐性の評価を下
記〔表1〕に示した。実施例1及び実施例4のホイップ
済み水中油型クリームについては、冷蔵(5℃)保管
し、10日後、60日後及び120日後のオーバーラ
ン、機械耐性の評価及び離水状態の評価を下記〔表1〕
に示した。
のホイップ済みクリームは、60日間冷蔵保管しても、
オーバーランの低下は殆どみられず、機械耐性が良好で
ある。
バーランが高く、且つ長期間の冷蔵保存が可能なもので
ある。
油型クリームの脂肪球粒子の構造を示す電子顕微鏡写真
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 粒子径が1μm以上の脂肪球粒子が実質
的に存在しないことを特徴とするホイップ済みクリー
ム。 - 【請求項2】 粒子径が0.1μm以下の脂肪球粒子が
10%以上存在することを特徴とするホイップ済みクリ
ーム。 - 【請求項3】 粒子径が1μm以上の脂肪球粒子が実質
的に存在せず、且つ粒子径が0.1μm以下の脂肪球粒
子が10%以上存在することを特徴とするホイップ済み
クリーム。 - 【請求項4】 粒子径が1μm以上の脂肪球粒子が気泡
界面上に実質的に存在しない請求項1〜3の何れかに記
載のホイップ済みクリーム。 - 【請求項5】 オーバーランが150以上である請求項
1〜4の何れかに記載のホイップ済みクリーム。 - 【請求項6】 パーム核オレイン硬化油を含有する請求
項1〜5の何れかに記載のホイップ済みクリーム。 - 【請求項7】 冷蔵保存する請求項1〜6の何れかに記
載のホイップ済みクリーム。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026679A JP2001333720A (ja) | 2000-03-22 | 2001-02-02 | ホイップ済みクリーム |
US09/958,562 US6770317B2 (en) | 2000-02-10 | 2001-02-07 | Whipped cream |
EP01904334.8A EP1254605B1 (en) | 2000-02-10 | 2001-02-07 | Whipped cream |
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CNB018002609A CN100366182C (zh) | 2000-02-10 | 2001-02-07 | 掼奶油 |
TW090102907A TWI267357B (en) | 2000-02-10 | 2001-02-09 | Whipped cream |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
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JP2000-80338 | 2000-03-22 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001333720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021108634A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 雪印メグミルク株式会社 | 展延性の優れたバター及びその製造方法 |
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2001
- 2001-02-02 JP JP2001026679A patent/JP2001333720A/ja active Pending
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JP7465661B2 (ja) | 2020-01-15 | 2024-04-11 | 雪印メグミルク株式会社 | 展延性の優れたバター及びその製造方法 |
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