JP2001332987A - 無線通信機の送信電力値自動制御方法およびそれを記憶した記憶媒体 - Google Patents
無線通信機の送信電力値自動制御方法およびそれを記憶した記憶媒体Info
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Abstract
信を極力なくすように送信電力を調整し、最適な送信電
力で通信することができる送信電力値自動制御方法およ
びそれを記憶した記憶媒体を提供する。 【解決手段】 通信開始時に無線通信機の送信電力値を
最大値にして送信を行い(S101)、送信に成功する
ごとに送信電力値を所定量ずつ下げていき(S10
6)、前記所定量下げることによって送信に失敗したと
きには、送信電力値を所定量上げて1つ前の電力値に戻
して再送を行い(S107)、この戻した電力値を最適
送信電力値に設定し、送信に失敗するまでこの電力値を
維持する。なお、最適送信電力値設定後に、送信に失敗
した場合には、電力値を最大にし(S112)最適送信
電力値の再設定を行う。
Description
電力値自動制御方法およびそれを記憶した記憶媒体に関
する。
ブロック単位で送信し、送信に成功した場合には基地局
から肯定応答(Acknowledge;ACK)信号を受信し、
送信に失敗した場合には基地局から再送要求を示す否定
応答(Negative Acknowledge;NACK)信号を受信
し、NACK信号を受信した場合、データを基地局に再
送する。
ッテリが使用されており、バッテリの寿命は無線通信機
の消費電力が大きくなるほど短くなる。よって、バッテ
リの寿命を長くするためには、無線通信機の消費電力を
制御して無駄な電力を抑制する必要がある。
例が、特開平10−13338号公報に開示されてい
る。この方法では、予め連続送信成功の所定回数mを設
定しておき、送信にm回成功した場合に送信電力値を所
定量ずつ下げていき、送信に1回失敗した場合に送信電
力値を所定量上げて、送信電力を調整している。
開示される従来の無線通信機の送信電力値自動制御方法
を示すフローチャートである。まず、ステップS301
にて無線通信機の電源が投入されると、初期状態となり
送信成功回数を計測する送信成功カウンタが初期化さ
れ、x=0が設定される(S302)。
ら返送される応答信号、つまりACK信号またはNAC
K信号を待ち(S303)、ステップS304でACK
信号を受信したか否かを判断する。
と判断されたら、送信成功カウンタに1を加算する(S
305)。ステップS306では、送信成功回数xが所
定回数mと等しいか否かを判断し、送信成功回数xが所
定回数mと等しくないなら、ステップS303に戻る。
続いて再びステップS304でACK信号を受信する
と、送信成功カウンタに1を加算する(S305)。
回数m回受信したか否かを判断し、m回受信したと判断
された場合には、送信電力を予め設定した所定量下げて
(S308)、応答信号の待機状態に戻る(S30
3)。
受信したと判断された場合またはACK信号を受信でき
なかった場合は、ステップS309で送信成功カウンタ
を0にして、直ちに送信電力を所定量上げ(S31
0)、ステップS303に戻る。
制御することによって、無線通信機の現時点における送
信電力が最適値となるように、消費電力を減らして通信
を行い、バッテリの寿命を延命させようとしている。こ
こで、送信電力の最適値とは、基地局で受信可能な現時
点における最小送信電力値のことである。
信電力値のレベル推移について説明する。なお、この従
来の送信電力値自動制御方法では、通信開始時の送信電
力値は、前回の通信終了時の送信電力値が選ばれる。図
9は、従来の無線通信機において、前回の通信における
送信電力が今回の通信の最適値より大きい場合の送信電
力値のレベル推移を示すグラフである。図9では、AC
K信号を連続で所定回数、ここではm=3回受信するご
とに、予め設定した所定量送信電力を降下させる場合の
送信電力値のレベル推移を示し、この例では初期値から
3回送信電力を下げたとき、NACK信号を受信し、直
ちに送信電力を所定量上昇させたことを示している。
今回の通信の最適値より小さい場合の送信電力値のレベ
ル推移を示すグラフである。図10では、NACK信号
を受信し、直ちに送信電力を所定量上昇する動作を3回
繰り返したとき、ACK信号を受信し、その電力値で所
定回数、ここではm=3回連続で送信を行う。この送信
に成功しACK信号をm=3回連続で受信すると、送信
電力を所定量降下させ、再びNACK信号を受信したの
で、直ちに送信電力を上昇させている。この後、ACK
信号を3回連続で受信した場合は、送信電力を所定量降
下させ、再びNACK信号を受信した場合は、直ちに送
信電力を上昇させる制御を繰り返し行っている。
信電力値自動制御方法では、図10で説明したように、
送信電力を所定量ずつしか上昇させないので、前回の通
信の送信電力が現在の最適値よりも何ステップも小さか
った場合には、送信電力を何ステップも上昇させる必要
があり、送信電力が最適値になるまで連続で送信に失敗
するといった問題を有する。
でも、図10に示すように送信に所定回数成功すれば送
信電力を所定量下げてしまうので、送信に失敗する可能
性は高くなる。ここで、通信に失敗した場合には、送信
電力を上げて再送を行う必要があり、送信電力値を抑制
するために送信電力を下げたつもりが、逆に再送にかか
る余分な電力を消費することになる。
化のため、無駄な消費電力を極力なくすように送信電力
を調整し、最適な送信電力で通信することができる送信
電力値自動制御方法およびそれを記憶した記憶媒体を提
供することである。
制するための無線通信機の送信電力値自動制御方法にお
いて、通信開始時に送信電力値を最大値にして送信を行
い、送信に所定回数成功するごとに送信電力値を所定量
ずつ下げていき、所定量下げた送信電力値で送信に失敗
した場合、その電力値より所定量大きい電力値を最適送
信電力値に設定することを特徴とする無線通信機の送信
電力値自動制御方法である。
を最大値から順に下げて最適送信電力値を設定するの
で、前回の通信終了時における送信電力値が、今回の通
信の最適値より低い場合であっても、前述した従来の送
信電力値制御方法のように最適送信電力値を設定するま
で何度も送信に失敗することを防ぐことができる。この
ため、通信成功率を低下させることなく、最適な送信電
力を設定することが可能であり、無線通信機の送信電力
値を抑制することができる。したがって、無線通信機の
バッテリの寿命を延命させることができ、これによって
無線通信機の使い勝手が向上する。なお、前記送信に失
敗した場合とは、1回送信に失敗した場合でも、複数回
送信に失敗した場合でもどちらでもかまわない。
は、同一の送信電力値で、予め定める複数回数の送信に
失敗した場合であることを特徴とする。
じ電力値おいて送信に失敗した場合に、その電力値より
も所定量大きい電力値を最適送信電力値に設定するの
で、一度送信に失敗したときの電力値が本当に通信不可
能な範囲であるか否かを確認することができる。このた
め、本来通信可能な電力値であるにもかかわらず、ノイ
ズなどの影響によって通信不可能であると判断されて、
誤った最適送信電力値が設定されることを防止すること
ができ、最適送信電力値を正確に設定することができ
る。
された後、送信に失敗するまで最適送信電力値を維持す
ることを特徴とする。
電力を最適送信電力値に維持し、前述した先行技術の送
信電力値自動制御方法のように、送信に所定回数成功す
るごとに電力値を下げる制御が行われないので、最適電
力値設定後に無駄な再送をすることを防止でき、無線通
信機の送信電力値を抑制することができる。
め設定した時間に達した場合には、送信電力値を最大値
にし、前記最適送信電力値の設定を行うことを特徴とす
る。
予め設定した時間に達した場合には、通信状態が変わっ
ている可能性があるので、送信電力値を最大値にして前
記最適送信電力値の設定を行う。これによって、通信状
態の変化に迅速に対応することができる。
された後に、送信に失敗した場合には、送信電力値を最
大値にし、最適送信電力値の再設定を行うことを特徴と
する。
れた後に送信に失敗した場合には、通信状態が変わって
いる可能性があるので、送信電力値を最大値にし、最適
送信電力値の再設定を行う。これによって、通信状態の
変化に迅速に対応することができる。
に失敗した場合、送信電力値を最大のままデータの再送
を行うことを特徴とする。
したまま、データの再送が行われるので、確実にデータ
の送受信を行うことができる。
された後に、送信に所定回数失敗した場合には、送信電
力値を最大値にし、最適送信電力値の再設定を行うこと
を特徴とする。
失敗が所定回数に設定されているので、送信電力の制御
時におけるノイズなどの影響を低減できる。なお、上記
所定回数とは、複数回数が好ましい。
無線通信機の送信電力値自動制御方法を記憶した記憶媒
体において、通信開始時に送信電力値を最大値にして送
信を行い、送信に所定回数成功するごとに送信電力値を
所定量ずつ下げていき、所定量下げた送信電力値で送信
に失敗した場合、その電力値より所定量大きい電力値を
最適送信電力値に設定することを特徴とする送信電力値
自動制御方法を記憶した記憶媒体である。
を最大値から順に下げて最適送信電力値を設定するの
で、前回の通信終了時における送信電力値が、今回の通
信の最適値より低い場合であっても、前述した従来の送
信電力値制御方法のように最適送信電力値を設定するま
で何度も送信に失敗することを防ぐことができる。この
ため、通信成功率を低下させることなく最適な送信電力
を設定することが可能であり、無線通信機の送信電力値
を抑制することができる。したがって、無線通信機のバ
ッテリの寿命を延命させることができ、これによって無
線通信機の使い勝手が向上する。なお、前記送信に失敗
した場合とは、1回送信に失敗した場合でも、複数回送
信に失敗した場合でもどちらでもかまわない。
は、同一の送信電力値で、予め定める複数回数の送信に
失敗した場合であることを特徴とする。
回の送信に失敗した場合に、その電力値よりも所定量大
きい電力値を最適送信電力値に設定するので、一度送信
に失敗したときの電力値が本当に通信不可能な範囲であ
るか否かを確認することができる。このため、本来通信
可能な電力値であるにもかかわらず、ノイズなどの影響
によって通信不可能であると判断されて、誤った最適送
信電力値が設定されることを防止することができ、最適
送信電力値を正確に設定することができる。
された後、送信に失敗するまで最適送信電力値を維持す
ることを特徴とする。
電力を最適送信電力値に維持し、前述した従来の送信電
力値自動制御方法のように、送信に所定回数を成功する
ごとに電力値を下げることはしないので、最適電力値設
定後に無駄な再送をすることを防止でき、無線通信機の
送信電力値を抑制することができる。
め設定した時間に達した場合には、送信電力値を最大値
にし、前記最適送信電力値の設定を行うことを特徴とす
る。
予め設定した時間に達した場合には、通信状態が変わっ
ている可能性があるので、送信電力値を最大値にして前
記最適送信電力値の設定を行う。これによって、通信状
態の変化に迅速に対応することができる。
された後に、送信に失敗した場合には、送信電力値を最
大値にし、最適送信電力値の再設定を行うことを特徴と
する。
れた後に送信に失敗した場合には、通信状態が変わって
いる可能性があるので、送信電力値を最大値にし、最適
送信電力値の再設定を行う。これによって、通信状態の
変化に迅速に対応することができる。
に失敗した場合、送信電力値を最大のままデータ再送す
ることを特徴とする。
したまま、データの再送が行われるので、確実にデータ
の送受信を行うことができる。
された後に、送信に所定回数失敗した場合には、送信電
力値を最大値にし、最適送信電力値の再設定を行うこと
を特徴とする。
失敗の所定回数に設定されているので、送信電力の制御
時におけるノイズなどの影響を低減できる。なお、上記
所定回数とは、複数回であることが好ましい。
どのシステム本体と無線通信機である周辺装置とによる
無線通信システムを例に本発明の実施の形態について説
明する。図1は、周辺装置10とシステム本体20とに
よる無線通信システム1を示すブロック図である。無線
通信システム1は、制御部21、送信部22および受信
部23を有するシステム本体20と、制御部11、受信
部13および送信部14を有する周辺装置10とによっ
て構成される。
タを赤外線などの無線信号によってブロック単位で送受
信する。無線通信機である周辺装置10がシステム本体
20にデータを送信するとき、送信に成功した場合には
システム本体20から送信される肯定応答(Acknowledg
e;ACK)信号を周辺装置10が受信し、送信に失敗
した場合には再送要求を示す否定応答(Negative Ackno
wledge;NACK)信号を受信する。このNACK信号
を受信した場合、周辺装置10はデータをシステム本体
20に再送する。
信部13は受信データおよびACK信号またはNACK
信号などの無線信号をシステム本体20から受信し、受
信したデータを制御部11へ受け渡す。
データを無線信号としてシステム本体20に送出する。
送信部14の電力制御部15は、制御部11から送られ
る電力制御信号が増加を示すものであれば送信電力を上
げ、減少を示すものであれば送信電力を下げる。
ータを送信部14に送ったり、受信部13から送信され
た応答信号を解析しACK信号かNACK信号かを判断
したり、電力減少信号または電力増加信号を送信電力制
御信号として送信部14の電力制御部15に送出するな
ど、データの送受信に関する制御を行う。さらに、制御
部11は、タイマ12を有し、データの送受信が行われ
ない時間をカウントし、一定時間通信が行われない場合
は、送信電力値を最大にする信号を送信部14に送出す
る機能や、またデータを送信してからの時間をカウント
し、この送信データに対しての応答が一定時間返ってこ
なかった場合は送信失敗と判断し、再送処理を行うなど
の機能を有する。
と、受信部23は、周辺装置10から送信される無線信
号を受信し、これを受信データとして制御部21へ受け
渡す。送信部22は、制御部21から受け取った送信デ
ータおよびACK信号またはNACK信号などを周辺装
置10に送信する。
2に送ったり、受信部23から受信データを受け取って
エラーチェックを行い、エラーがなければACK信号、
エラーがあればNACK信号を送信部22に伝える。
バッテリが使用されており、バッテリの寿命は周辺装置
10の消費電力が大きくなるほど短くなる。よって、バ
ッテリの寿命を長くするためには、周辺装置10の消費
電力を制御して無駄な電力を抑制する必要がある。
信電力値自動制御方法について説明する。周辺装置10
は、通信開始時に送信電力値を最大値にして送信を行
い、送信に所定回数成功するごとに送信電力値を所定量
ずつ下げていき、所定量下げた電力値で送信に所定回数
失敗した場合に、その電力値より所定量大きい電力値を
最適送信電力値に設定し、送信に失敗するまで前記最適
送信電力値を維持する。
定後に、応答信号が一定時間返ってこなかった場合に
は、送信不成功と判断し、送信電力値を最大にして、最
適送信電力値を設定し直す。送信電力の降下および上昇
させる所定量は、予め外部から制御部11に与えられ設
定される。
装置10の制御部11に設けられるROM(Read Only
Memory)などの記憶媒体にプログラムとして記憶され
る。また、ここでシステム本体20は、一定送信電力で
通信するものとする。
置10の送信電力値自動制御方法を示すフローチャート
である。図2に示す送信電力値自動制御方法では、送信
電力値の上昇および下降させる所定量が設定され、送信
成功および送信失敗の所定回数が共に1回に設定されて
いる。
状態として送信電力を最大に設定し、送信データがある
か否かを判断する(S102)。ステップS102で送
信データがありと判断されると、ステップS103でデ
ータをシステム本体20に送信する。データ送信後、ス
テップS104で正しくデータが送信できたか否かを制
御部11で判断する。ここで、周辺装置10がシステム
本体20からACK信号を受信した場合は送信成功であ
り、NACK信号を受信した場合または応答信号を受信
できなかった場合は送信失敗であり、再送を行う必要が
ある。
信成功であると判断された場合は、送信電力が最小であ
るかを制御部11で判定し(S105)、送信電力が最
小でなければ送信電力を予め設定した所定量下げ(S1
06)、ステップS102へ戻る。ステップS105の
判断で、送信電力が最小であると判断されると、ステッ
プS109へ移る。
たと判断された場合または応答信号を受信送信できず送
信失敗であると判断された場合は、送信電力が最大であ
るかを制御部11で判断する(S113)。送信電力が
最大でなければ直ちに送信電力を所定量上昇させ、1つ
前の電力値に戻してデータ再送を行い(S107)、送
信電力値が最大であれば送信電力値を最大のままデータ
再送を行う(S114)。
の電力値を最適送信電力値として、ステップS109へ
移る。この後、無駄な送信を行わないために、ステップ
S111で送信失敗であると判断されるまで、送信電力
値を前記最適送信電力値に維持してステップS109か
らステップS111のシーケンスを繰り返す。
で送信失敗であると判断された場合は、通信状態が変わ
っている可能性があるので、送信電力を最大値に戻し
(S112)、ステップS102へ戻り、送信電力の再
設定を行う。
法による送信電力値のレベル推移を示すグラフである。
図3では、まず送信電力値が最大の状態で送信を行い、
ACK信号を1回受信し、送信電力を所定量下げる動作
を4回繰り返したときに、NACK信号を受信し、送信
電力を所定量上昇させ1つ前の状態に戻し再送を行った
ことを示している。この後、再送した結果ACK信号を
受信し、その後NACK信号を受信するまでその電力値
を最適送信電力値として維持し、送信を繰り返してNA
CK信号を受信したところで電力値を最大に戻し、最適
送信電力値の再設定を行っている。
辺装置10の送信電力値自動制御方法を示すフローチャ
ートである。この送信電力値自動制御方法では、タイマ
12の所定時間、上昇させる送信電力値の所定量、下降
させる送信電力値の所定量、送信成功の所定回数および
送信失敗の所定回数が予め設定される。
状態として送信電力を最大値に、送信成功カウンタ、送
信失敗カウンタおよびタイマ12のカウンタを初期値
「0」に設定し、ステップS202で送信データが有る
か否かを判断する。この判断で送信データが有りとされ
ると、ステップS203でタイマ12をリセットし、ス
テップS204で周辺装置10はデータをシステム本体
20に送信する。ステップS205では、システム本体
20から返送される応答信号が、ACK信号かNACK
信号かを識別し、送信が成功したか否かを判断する。
送信に成功したと判断された場合には、ステップS20
6で送信電力が最小か否かを判定し、最小でなければ送
信失敗カウンタをクリアし(S207)、送信成功カウ
ンタに1を加算する(S208)。ステップS209
で、この送信成功カウンタの値と予め設定した送信成功
の所定回数(送信成功回数の閾値)とを照合し、等しく
ないならステップS202へ戻り、等しいならステップ
S210で送信電力を予め設定した所定量分下げ、ステ
ップS202へ戻る。ステップS206の判断で、送信
電力が最小であると判断されると、ステップS217へ
移る。
し送信に失敗したと判断された場合または応答信号を受
信できなかった場合は、送信成功カウンタを0に戻し
(S212)、送信失敗カウンタに1を加算し(S21
3)、送信電力が最大であるかを制御部11で判断する
(S224)。送信電力値が最大でなければ直ちに送信
電力を所定量上げるとともにデータの再送を行い(S2
14)、送信電力値が最大であれば送信電力値を最大の
ままデータの再送を行う(S225)。
否かを判断し、再送に成功した場合は送信失敗カウンタ
の値と送信失敗の所定回数(送信失敗回数の閾値)とを
照合し(S216)、等しくないなら送信電力を所定量
下げて(S210)、ステップS202へ戻り送信デー
タができるまで待機する。
ンタと予め定めた送信失敗の所定回数とが等しいと判断
されたら、ステップS217へ移り、送信データの待機
状態となる。その後、データの送信に成功し通信が続い
ている間は、ステップS214で上昇された送信電力値
またはステップS225で送信電力値を最適送信電力値
として維持したままステップS217からステップS2
20を繰返し、送信に成功しても送信電力を下げる動作
を行わないので、無駄な送信を抑制することができる。
220で送信失敗と判断された場合は、通信状態が変わ
っている可能性があるので、ステップS221で送信電
力を最大に戻し再送を行い、送信失敗カウンタ、送信成
功カウンタおよびタイマ12を初期設定に戻し(S22
2)、ステップS202へ移り送信電力の再設定を行
う。
場合は、連続送信失敗を避けるために送信電力を最大に
上げ、データを再送する(S221)。その後、送信失
敗カウンタ、送信成功カウンタおよびタイマ12を初期
値に戻し(S222)、ステップS202へ移り送信電
力の再設定を行う。
223ではタイマ12で経過時間をチェックし、通信が
行われない時間が予め設定した所定時間続いた場合は、
通信状態が変わっている可能性があるので、初期状態に
戻し(S201)もう一度最適送信電力を設定し直す。
の閾値)、送信失敗の所定回数(送信失敗回数の閾
値)、降下させる送信電力の所定量、上昇させる送信電
力の所定量およびタイマの所定時間は、無線通信システ
ムに応じて最適な値を設定する。
回数が複数回に設定されており、送信失敗がこの所定回
数に達するまで繰り返しトライして、最適送信電力値を
設定しているので、図2に示す送信失敗の所定回数が1
回に設定される制御方法に比べて、ノイズなどの影響を
受けにくい。
法による送信電力値のレベル推移を示すグラフである。
図5では、送信成功および送信失敗の前記所定回数を共
に2回に設定した場合を示す。まず送信電力値最大で送
信し、ACK信号を2回連続で受信し、送信電力を所定
量下げる動作を3回繰り返したとき、NACK信号を受
信し、送信電力を所定量上昇させ再送を行っている。こ
の直後、ACK信号を受信し、もう一度送信電力値を所
定量下げて送信し、再び同じ電力値でNACK信号を受
信し、送信失敗回数が所定回数と等しくなったので、こ
の通信電力では低いと判断して送信電力を所定量上げ
て、この電力値を最適送信電力値として設定している。
その後、NACK信号を受信するまでその電力値を維持
し、NACK信号を受信したところで電力を最大に戻
し、再設定を行っている。
制御方法では、通信成功率をほとんど下げることなく、
無駄な電力の消費を抑制することができ、通信状態に応
じた最適送信電力を自動設定することが可能であり、無
線通信機のバッテリの消費を削減することができる。
る周辺装置10の送信電力値自動制御方法を示すフロー
チャートである。この送信電力値自動制御方法では、タ
イマ12の所定時間、上昇させる送信電力値の所定量、
降下させる送信電力値の所定量、送信成功の所定回数、
送信失敗Aおよび送信失敗Bの所定回数が予め設定され
る。なお、上記送信失敗Aとは、最適送信電力の探索時
に送信を失敗することを指し、送信失敗Bとは最適送信
電力の維持時に送信を失敗することを指す。
状態として送信電力を最大値に、送信成功カウンタ、送
信失敗カウンタA、送信失敗カウンタBおよびタイマ1
2のカウンタを初期値「0」に設定し、ステップS40
2で送信データがあるか否かを判断する。この判断で送
信データありとされたら、タイマ12のカウンタを初期
値に戻し(S403)、ステップS404で周辺装置1
0はデータをシステム本体20に送信する。
から返送される応答信号が、ACK信号かNACK信号
かを判別し、送信が成功したか否かを判断する。
送信に成功したと判断された場合には、ステップS40
6で送信電力が最小か否かを制御部11で判定し、最小
でなければ送信失敗カウンタAをクリアし(S40
7)、送信成功カウンタに1を加算する(S408)。
ステップS409で、この送信成功カウンタの値と予め
設定した送信成功の所定回数(送信成功回数の閾値)と
を照合し、等しく無ければステップS402へ戻り、等
しければステップS410で送信電力を予め設定した所
定量分下げ、ステップS402へ戻る。ステップS40
6の判断で、送信電力が最小であると判断されると、ス
テップS417へ移る。
し送信に失敗したと判断された場合または応答信号を受
信できなかった場合は、送信成功カウンタを0に戻し
(S412)、送信失敗カウンタAに1を加算し(S4
13)、送信電力が最大であるかを制御部11で判断す
る(S424)。送信電力値が最大でなければ直ちに送
信電力を所定量上げるとともにデータの再送を行い(S
414)、送信電力値が最大であれば送信電力値を最大
のままデータの再送を行う(S425)。
た場合、ステップS416の判断で、送信失敗カウンタ
Aの値と予め定める送信失敗Aの所定回数(最適送信電
力値の探索時に同一の電力値における送信失敗回数の閾
値)とが等しいと判断されると、ステップS417へ移
り、送信データの待機状態となる。その後、データの送
信に成功し通信が続いている間は、ステップS414で
上昇させた送信電力値またはステップS425の送信電
力値を最適送信電力値として維持したままステップS4
17からステップS420、およびステップS426の
一連の処理を繰り返す。したがって、送信に成功しても
送信電力を下げる動作を行わないので、無駄な送信を抑
制することができる。
420で送信失敗と判断された場合は、送信失敗カウン
タBに1を加算する(S427)。ステップS428
で、この送信失敗カウンタBの値と予め設定した設定失
敗Bの所定回数(最適送信電力値の維持時における送信
失敗回数の閾値)とを照合し、等しく無ければデータ再
送を行い(S429)、ステップS420へ戻る。等し
ければ通信状態が変わっている可能性があるので、送信
電力を最大に戻し再送を行い(S421)、送信失敗カ
ウンタA、送信失敗カウンタB、送信成功カウンタおよ
びタイマ12を初期設定に戻し(S422)、ステップ
S402へ移り送信電力値の再設定を行う。
場合は、連続送信失敗を避けるために送信電力を最大に
上げ、データを再送する(S421)。その後、送信失
敗カウンタA、送信失敗カウンタB、送信成功カウンタ
およびタイマ12を初期値に戻し(S422)、ステッ
プS402へ移り送信電力の再設定を行う。
423では、タイマ12で経過時間をチェックし、通信
が行われない時間が予め設定する所定時間続いた場合
は、通信状態が変わっている可能性があるので、初期状
態に戻し(S401)、再び最適送信電力を設定し直
す。
所定回数、送信失敗Bの所定回数、降下させる送信電力
の所定量、上昇させる送信電力の所定量およびタイマの
所定時間は、無線通信システムに応じて最適な値が設定
される。
を設定した後、送信失敗の所定回数が複数回に設定され
ており、送信失敗がこの所定回数に達するまで繰返しト
ライしているので、図2および図4に示す最適送信電力
値での送信失敗の所定回数が1回に設定されている制御
方法に比べて、ノイズなどの影響を受けにくいと言う利
点がある。
方法による送信電力値のレベル推移を示すグラフであ
る。図7では、送信成功、送信失敗Aおよび送信失敗B
の前記所定回数(各閾値)をそれぞれ2回に設定した場
合を示す。まず送信電力値が最大で送信し、ACK信号
を2回連続で受信し、送信電力を所定量下げる動作を2
回繰り返したとき、NACK信号を受信し、送信電力を
所定量上昇させ再送を行っている。この直後、ACK信
号を受信し、もう一度送信電力値を所定量下げて送信
し、ACK信号を2回連続で受信し、送信電力を所定量
下げたとき、NACK信号を受信し、送信電力を所定量
上昇させ再送を行っている。この直後、ACK信号を受
信し、もう一度送信電力値を所定量下げて送信したが、
再び同じ電力値でNACK信号を受信し、同一電力値に
おける失敗回数Aが所定回数(本実施形態では2回)に
等しくなったので、この送信電力では低いと判断して送
信電力を所定量上げて、この電力値を最適送信電力値と
して設定している。その後、NACK信号を2回連続し
て受信するまでその電力値を維持し、NACK信号を2
回連続で受信し、同一電力値における失敗回数Bが所定
回数(本実施形態では2回)に等しくなったところで電
力値を最大に戻し、再設定を行っている。
て、パーソナルコンピュータの周辺装置を例に説明した
が、本発明は、たとえばコードレス電話の子機または携
帯電話などの無線通信機に適用してもかまわない。
値を最大値から下げていき、送信に失敗したときの電力
値よりも所定量大きい電力値を最適送信電力値に設定す
るので、通信成功率を下げることなく、通信可能な最適
消費電力で通信することができる。また、前記最適送信
電力値を送信に失敗するまで維持するので、送信電力調
整のために起こるデータの再送を減らすことができ、デ
ータを再送するために消費する電力を抑制することがで
きる。したがって、本発明による送信電力値自動制御方
法では、無線通信機の送信電力値を抑制することがで
き、無線通信機のバッテリの消費を削減することが可能
となる。また、送信電力の制御におけるノイズなどの影
響を低減することができる。
線通信システム1を示すブロック図である。
信電力値自動制御方法を示すフローチャートである。
信電力値自動制御方法による送信電力値のレベル推移を
示すグラフである。
送信電力値自動制御方法を示すフローチャートである。
送信電力値自動制御方法による送信電力値のレベル推移
を示すグラフである。
0の送信電力値自動制御方法を示すフローチャートであ
る。
0の送信電力値自動制御方法による送信電力値のレベル
推移を示すグラフである。
来の無線通信機の送信電力値自動制御方法を示すフロー
チャートである。
信電力値が今回の通信の最適値より大きい場合の送信電
力値のレベル推移を示すグラフである。
送信電力値が今回の通信の最適値より小さい場合の送信
電力値のレベル推移を示すグラフである。
Claims (14)
- 【請求項1】 送信電力を抑制するための無線通信機の
送信電力値自動制御方法において、 通信開始時に送信電力値を最大値にして送信を行い、送
信に所定回数成功するごとに送信電力値を所定量ずつ下
げていき、所定量下げた送信電力値で送信に失敗した場
合、その電力値より所定量大きい電力値を最適送信電力
値に設定することを特徴とする無線通信機の送信電力値
自動制御方法。 - 【請求項2】 前記送信に失敗した場合とは、同一の送
信電力値で、予め定める複数回数の送信に失敗した場合
であることを特徴とする請求項1記載の無線通信機の送
信電力値自動制御方法。 - 【請求項3】 前記最適送信電力値が設定された後、送
信に失敗するまで最適送信電力値を維持することを特徴
とする請求項1または2記載の無線通信機の送信電力値
自動制御方法。 - 【請求項4】 通信が行われない時間が予め設定した時
間に達した場合には、送信電力値を最大値にし、前記最
適送信電力値の設定を行うことを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の無線通信機の送信電力値自動制御
方法。 - 【請求項5】 前記最適送信電力値が設定された後に送
信に失敗した場合には、送信電力値を最大値にし、最適
送信電力値の再設定を行うことを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の無線通信機の送信電力値自動制御
方法。 - 【請求項6】 前記最大送信電力値で送信に失敗した場
合、送信電力値を最大のままデータの再送を行うことを
特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信機
の送信電力値自動制御方法。 - 【請求項7】 前記最適送信電力値が設定された後に、
送信に所定回数失敗した場合には、送信電力値を最大値
にし、最適送信電力値の再設定を行うことを特徴とする
請求項1〜6のいずれかに記載の無線通信機の送信電力
値自動制御方法。 - 【請求項8】 送信電力を抑制するための無線通信機の
送信電力値自動制御方法を記憶した記憶媒体において、 通信開始時に送信電力値を最大値にして送信を行い、送
信に所定回数成功するごとに送信電力値を所定量ずつ下
げていき、所定量下げた送信電力値で送信に失敗した場
合、その電力値より所定量大きい電力値を最適送信電力
値に設定することを特徴とする送信電力値自動制御方法
を記憶した記憶媒体。 - 【請求項9】 前記送信に失敗した場合とは、同一の送
信電力値で、予め定める複数回数の送信に失敗した場合
であることを特徴とする請求項8記載の送信電力値自動
制御方法を記憶した記憶媒体。 - 【請求項10】 前記最適送信電力値が設定された後、
送信に失敗するまで最適送信電力値を維持することを特
徴とする請求項8または9記載の送信電力値自動制御方
法を記憶した記憶媒体。 - 【請求項11】 通信が行われない時間が予め設定した
時間に達した場合には、送信電力値を最大値にし、前記
最適送信電力値の設定を行うことを特徴とする請求項8
〜10のいずれかに記載の送信電力値自動制御方法を記
憶した記憶媒体。 - 【請求項12】 前記最適送信電力値が設定された後
に、送信に失敗した場合には、送信電力値を最大値に
し、最適送信電力値の再設定を行うことを特徴とする請
求項8〜11のいずれかに記載の送信電力値自動制御方
法を記憶した記憶媒体。 - 【請求項13】 前記最大送信電力値で送信に失敗した
場合、送信電力値を最大のままデータ再送することを特
徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の送信電力値
自動制御方法を記憶した記憶媒体。 - 【請求項14】 前記最適送信電力値が設定された後
に、送信に所定回数失敗した場合には、送信電力値を最
大値にし、最適送信電力値の再設定を行うことを特徴と
する請求項8〜13のいずれかに記載の送信電力値自動
制御方法を記憶した記憶媒体。
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