JP2001332821A - 回路基板とその製造方法 - Google Patents

回路基板とその製造方法

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JP2001332821A JP2000154608A JP2000154608A JP2001332821A JP 2001332821 A JP2001332821 A JP 2001332821A JP 2000154608 A JP2000154608 A JP 2000154608A JP 2000154608 A JP2000154608 A JP 2000154608A JP 2001332821 A JP2001332821 A JP 2001332821A
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Yoshihisa Yamashita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱伝導性の向上、製造コストと特性との両立、
および異なる特性の両立を図る。 【解決手段】一方面に周囲を側壁101aに囲まれた凹
部106を有する放熱板107と、放熱板107の一方
面に配置されたリードフレーム202との間に、絶縁層
203を介装する。絶縁層203は、無機フィラーと樹
脂成分とを含む混合物からなり、凹部106の内部、お
よびリードフレーム202のフレーム間隙間にも充填す
ることで、リードフレーム202と放熱板107とを積
層一体化させる。 【選択面】 図2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高放熱性を付加した
回路基板およびその製造方法に関するものであり、基板
の高付加価値と製造コストの改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器における著しい小型軽量化に伴
い、電子機器を支える部品は年を追う毎に小型化が進
み、特に半導体集積化や高密度実装に関する技術により
IC化が進み、さらには部品の実装形態そのものを変革
するものへと至っている。しかしながら、パワーモジュ
ールに代表される電力変換回路では、局所的に多くの発
熱量を伴い、放熱板や放熱フィンを用いて熱を外部に逃
す必要があるため、他の電子機器用部材と比較して小型
・軽量化が著しく困難となっていた。
【0003】放熱性を考慮した回路基板として、セラミ
ック基板に銅板をダイレクトに接合した回路基板や、ア
ルミニウムなどの金属基板の片面もしくは両面に絶縁層
を介して回路パターンを形成する金属ベース基板が知ら
れている。
【0004】さらには、近年、熱可塑性樹脂に熱伝導性
フィラーを充填した組成物を電極であるリードフレーム
と一体化した射出成形による熱伝導モジュールが提案さ
れている。さらにまた、熱硬化性樹脂中に熱伝導性のよ
いフィラーを充填した樹脂組成物とリードフレームとを
シート工法(シート状にした樹脂組成物にリードフレー
ムを当てつけ、両者に圧力を加えて一体化する工法)に
より一体化した回路基板が提案されている。
【0005】上記シート工法による製法は、無機質フィ
ラーと熱硬化性樹脂とを少なくとも含む熱伝導樹脂組成
物スラリーをシート状に造膜して熱伝導基板用シート状
物を作製し、乾燥後リードフレームと重ね合わせ、加熱
加圧して熱伝導基板用シート状物を硬化させ、熱伝導樹
脂硬化物とした回路基板を作製するというものである。
この製法によれば、熱伝導度を飛躍的に向上させるだけ
ではなく、機械的強度の向上が得られる。また、絶縁樹
脂混合物をシート化することにより基板の多層化に対し
ても柔軟に対応できるという特徴がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子機
器においては高密度で高付加価値を有する基板の開発が
求められているため、より以上の高熱伝導性を発揮する
回路基板が要望されている。
【0007】また、このようなシート状樹脂を用いた熱
伝導基板においては、用いるシート樹脂やフィラー充填
率は一様に同じであることを特徴としている。しかしな
がら近年の電子機器においては上述した理由により、よ
り高熱伝導性を有する回路基板が必要不可欠となる。例
えば半導体パワーモジュールにおいて、電力変換回路に
は、高熱伝導度を有する材料が必要である。これに対し
て、半導体素子を動作させる駆動回路においては、電流
容量よりも伝搬速度やノイズに対する信頼性が求められ
るため、誘電率や誘電正接等の特性において優れた材料
の充填が求められる。これは、誘電体に電界をかけると
分極をおこすが、これが高周波になると分極の動きが電
界の時間変化に追従できなくなり、これが損失となって
現れるためである。
【0008】以上のような理由により、実際の回路設計
においては、熱伝導度を高くすると無機フィラーの充填
量が増加する等の理由により製造コストが高くなる。さ
らには、熱伝導度を優先させて無機フィラーの充填量を
上げると、他の成分の含有比率を下げざるを得ず、その
ために、比較的大量の無機フィラー充填量を必要とする
高い熱伝導度と、その他の特性とを両立させることが容
易ではなかった。
【0009】したがって、本願発明は、熱伝導性の向
上、製造コストと特性との両立、および異なる特性の両
立を図ることができる回路基板の提供を目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、一方面に、周囲を側壁に
より囲まれた凹部が設けられた放熱板と、前記放熱板の
一方面に配置されたリードフレームと、無機フィラーと
樹脂成分とを含む混合物からなり、前記放熱板の一方面
と前記リードフレームとの間に介装されるとともに前記
凹部の内部、および前記リードフレームのフレーム間隙
間に充填された絶縁層とを有して回路基板を構成してい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一方面に、周囲を側壁により囲まれた凹部が設けら
れた放熱板と、前記放熱板の一方面に配置されたリード
フレームと、無機フィラーと樹脂成分とを含む混合物か
らなり、前記放熱板の一方面と前記リードフレームとの
間に介装されるとともに前記凹部の内部、および前記リ
ードフレームのフレーム間隙間に充填された絶縁層とを
有して回路基板を構成しており、これにより次のような
作用を有する。すなわち、凹部に絶縁層を充填すること
で、絶縁層は凹部の底部のみならず、その側壁とも接触
するので、放熱板と絶縁層との間の接触面積が増大す
る。これにより、両者の機械的接着強度が高まるうえ
に、放熱板を介した放熱特性も改善される。
【0012】また配線パターンとして用いるリードフレ
ームの厚さに任意に設定することができるので、その厚
さを厚くすることで大電流を流すことが可能となり、大
電力向けの基板に適応できる。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に係る回路基板であって、前記放熱板の一方面に、前
記凹部を複数設けたことに特徴を有しており、これによ
り次のような作用を有する。すなわち、凹部を有する放
熱板と絶縁層とリードフレームとからなる回路基板構造
が、複数並列に配置されることになる。そのため、それ
ぞれの回路基板構造毎に個別に回路構成を設けることが
可能となり、回路設計上の自由度が増すことになる。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
2に係る回路基板であって、複数設けた前記凹部のうち
の少なくとも一つには、他の凹部に設けた絶縁層とは異
なる特性を有する絶縁層を設けることに特徴を有してお
り、これにより次のような作用を有する。すなわち、凹
部毎に個別に設けた回路構成に適した絶縁層を設けるこ
とができ、その分、各回路構成の特性がさらに良好なも
のとなる。
【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に係る回路基板であって、複数設けた前記凹部のうち
の少なくとも一つには、他の凹部に設けた絶縁層とは熱
伝導度の異なる絶縁層を設けることに特徴を有してお
り、これにより次のような作用を有する。すなわち、例
えば、電力変換回路と駆動回路とでは求められる基板特
性が異なり、電力変換回路では、それ自身の発熱量が大
きいために、高い熱伝導度が求められるのに対して、駆
動回路では、信号伝搬速度やノイズに対する信頼性が求
められるものの、高い熱伝導度はそれ程求められない。
熱伝導度の調整は一般に無機フィラの充填量の増減制御
により行なわれるが、無機フィラは比較的高価であるた
めに、その充填量が製造コストに直接的に影響する。そ
こで、本発明では、凹部のうちの少なくとも一つには、
他の凹部に設けた絶縁層とは熱伝導度の異なる絶縁層を
設けることで、例えば、高い熱伝導度を求められる回路
構成が搭載されるリードフレーム領域に対向する凹部に
だけ選択的に、高い熱伝導度の絶縁層を設けることが可
能となり、製造コストの無駄な上昇を引き起こすことな
く、最適な特性を発揮する回路基板を得ることができ
る。このように、本発明では、回路基板の多機能化が可
能であり、局所的な発熱を避けることが可能となる。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1ないし4のいずれかに係る回路基板であって、前記凹
部の底部には、凹部開口に向けて突出して、他の底部領
域より前記リードフレームに近接する放熱座を有するこ
とに特徴を有しており、これにより次のような作用を有
する。すなわち、回路基板の放熱特性を向上させる構成
としては、絶縁層の組成を変えるほかに、放熱板をリー
ドフレームにできるだけ近接させることが考えられる。
本発明では、このことに基づいて、放熱座を設けてい
る。そのため、この放熱座に対向するリードフレーム上
に、絶縁層による電気的特性の改善よりも放熱特性の改
善を優先させる回路構成を搭載すれば、この回路構成の
放熱性を選択的に高めることができるようになる。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5に係る回路基板であって、前記放熱座と前記リードフ
レームとの間に介在させる前記絶縁層の厚みを0.02
mmから2mmの範囲にすることに特徴を有しており、
これにより次のような作用を有する。すなわち、上記値
が0.02mm以下になると、リードフレームと放熱座
との間の浮遊容量が極端に大きくなってノイズが伝播し
易くなる。一方、2mm以上になると、熱抵抗が高くな
り放熱効率が極端に低下し、場合によっては回路基板上
に実装した電子部品(半導体装置等)の発熱温度以上ま
で温度が上昇して、電子部品を破壊させることにもなり
かねない。このことを考慮して絶縁層の厚みを0.02
mmから2mmの範囲に設定することで、ノイズに対す
る信頼性と放熱効率の維持とを両立させている。
【0018】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1ないし6のいずれかに記載の回路基板であって、前記
放熱板の一方面と前記リードフレームとの間に絶縁層を
介在させることに特徴を有しており、これにより次のよ
うな作用を有する。すなわち、側壁の上面とリードフレ
ームとの間にも絶縁層が介在することにより、側壁に対
向するリードフレーム上にも回路構成を設けることがで
きるようになった。そのため、その分だけ、回路基板の
実装密度が向上することになる。ここで、側壁は、凹部
よりリードフレームに近接した位置にあり、放熱座と同
様の機能を発揮できるので、この側壁に対向するリード
フレームには、放熱特性の改善を優先させる回路構成を
搭載することで、この回路構成の放熱性を高めることが
できる。
【0019】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1ないし7のいずれかに係る回路基板であって、前記放
熱板が、銅、鉄、アルミニウム、ニッケルから選ばれた
少なくとも1種を主成分とする金属であることに特徴を
有しており、これにより次のような作用を有する。すな
わち、放熱板としてこのような材料の板材を用いること
で、熱伝導を良好にして大電力に対応できるようにな
る。
【0020】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1ないし8のいずれかに係る回路基板であって、前記放
熱板は、その表面をニッケル、錫、はんだ合金の少なく
とも1種類を用いためっき処理、および/または粗化処
理されたものであることに特徴を有しており、これによ
り次のような作用を有する。すなわち、このような処理
を行うことで、金属酸化防止に有効なばかりでなく、絶
縁層と放熱板とを成型一体化したときの両者の密着性を
さらに向上させることができるようになる。
【0021】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1ないし9のいずれかに係る回路基板であって、前記
無機フィラーとして、アルミナ、シリカ、マグネシア、
窒化アルミニウム、および窒化ホウ素のうちから選ばれ
た少なくとも一つを含むものを用いることに特徴を有し
ており、これにより次のような作用を有する。すなわ
ち、すなわち、アルミナ、窒化アルミニウムを用いた場
合には、熱伝導性に優れた回路基板となる。また、マグ
ネシアでは、熱伝導度が良好になり、かつ熱膨張整数を
大きくすることができる。さらには、シリカ(特に、非
晶質シリカ)であれば、熱膨張係数が小さく、かつ、軽
量で誘電率の小さい回路基板とすることができる。
【0022】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1ないし10のいずれかに記載の回路基板であって、
前記熱硬化性樹脂として、エポキシ系樹脂、フェノール
系樹脂もしくはシアネート系樹脂のうちの少なくとも一
つを含むものを用いることに特徴を有しており、これに
より次のような作用を有する。すなわち、これらの樹脂
からなる絶縁シート材を硬化させて回路基板を形成すれ
ば、高温時における電気絶縁性に優れた回路基板を得る
ことができる。特に、エポキシ系樹脂は、半導体封止樹
脂やプリント基板等で良く知られているように、電気特
性ばかりでなく、耐薬品性、機械的性能(強度等)に優
れた材料である。
【0023】なお、本発明の回路基板は、請求項12に
記載したように、放熱板の一方面に、周囲を側壁により
囲まれた凹部を形成する工程と、前記凹部に、無機フィ
ラーと樹脂とを含む絶縁樹脂シート材を配置したうえ
で、さらに、この絶縁樹脂シート材上にリードフレーム
を配置する工程と、前記リードフレームを前記放熱板に
向けて相対的に加圧することで、前記凹部および前記リ
ードフレームのフレーム間隙間に前記絶縁樹脂シート材
を充填する工程と、を含んだ製造方法により製造するこ
とができる。
【0024】この製造方法において、請求項13に記載
したように、前記凹部を前記放熱板に形成するに際して
複数の凹部を形成すれば、凹部を有する放熱板と絶縁層
とリードフレームとからなる回路基板構造が複数並列に
配置された回路基板を同時に製造することができるよう
になる。
【0025】さらには、請求項13に係る回路基板の製
造方法において、請求項14に記載したように、複数形
成した前記凹部のうちの少なくとも一つに、他の凹部に
設けた絶縁樹脂シート材とは異なる特性を有する絶縁樹
脂シート材を配置すれば、凹部毎に個別に設けた回路構
成に適した絶縁層を形成することができ、その分、各回
路構成の特性がさらに良好な回路基板を製造することが
できるようになる。
【0026】なお、請求項14の回路基板の製造方法で
は、請求項15に記載したように、複数形成した前記凹
部のうちの少なくとも一つに、他の凹部に設けた絶縁樹
脂シート材とは熱伝導度の異なる絶縁樹脂シート材を配
置するのが好ましく、そうすれば、各凹部毎に熱伝導度
の調整を行なうことができるようになる。
【0027】さらには、請求項16に記載したように、
前記凹部および前記リードフレームのフレーム間隙間に
前記絶縁樹脂シート材を充填したのち、前記リードフレ
ーム表面をエッチングにより、前記絶縁樹脂シート材よ
り凹んだ位置まで選択的に削り取る工程をさらに含むの
が好ましく、そうすれば、次のように作用が得られる。
すなわち、配線パターンの表面が絶縁シート材より凹ん
だ位置に配置されるので、後に行う回路基板に電子部品
を実装する工程において、電子部品の位置合わせを容易
にかつ精度高く行えるようになる。これは、絶縁シート
材上の凹みの近傍に電子部品の外部接続端子を配置すれ
ば、外部接続端子は自然と凹みに入り込んで、外部接続
端子と配線パターンとが当接するためである。また、配
線パターンが凹み内に配置されることで、隣接する配線
パターンどうしは、凹みの周縁に沿って縁面距離が形成
されるので、その分、縁面距離が増加して、短絡しにく
くなる。
【0028】また、請求項17に記載したように、前記
凹部および前記リードフレームのフレーム間隙間に前記
絶縁樹脂シート材を充填したのち、この回路基板を、各
凹部の側壁に沿って分断する工程をさらに含めば、次の
ような作用を有する。すなわち、特性の異なる複数の回
路基板を一度に作製することができ、その分、製造の手
間が削減できる。
【0029】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1
の実施形態を図面を参照して説明する。
【0030】まず、本実施形態における放熱板の製造方
法を、図1を参照して説明する。図1(a)において、
101は電気良導性の金属板である。金属板101とし
ては、熱伝導性を考慮すると、例えば銅、鉄、アルミニ
ウム、ニッケルから選ばれた少なくとも1種を主成分と
する金属から構成するのが好ましく、そうすれば大電力
に対応することができる。また、金属板101は、0.
1〜1.5mmの厚みを有する一様な圧延板であること
が好ましく、そうすれば、基板における放熱特性および
機械的強度を向上させることが可能である。
【0031】図1(b)において、102はレジスト膜
であり、このレジスト膜102を金属板101の両面に
形成する。図1(c)において、103はフィルムマス
クパターンであり、このフィルムマスクパターン103
を金属板101の一方面側のレジスト膜102上に配置
する。そして、金属板101の一方面(フィルムマスク
パターン貼付面)に対して紫外線(UV)を照射して露
光する。このとき、同時に金属板101のフレーム他方
面(フィルムマスクパターン未貼付面)を全面露光す
る。
【0032】次いで、さらにレジスト膜102の現像を
行う。レジスト膜102は、露光後、露光部分のみ硬化
するので、現像によってレジスト膜102の非露光部を
除去することで、図1(d)に示すように、レジスト露
光部105と、開口部104とを形成する。次に図1
(e)に示すように、レジスト露光部105を形成した
金属板101の一方面をエッチングすることで、金属板
101の一方面に任意の形状と深さを有し、周囲を側壁
101aにより囲まれた複数の凹部106A、106B
を形成する。なお、図1では、二つの凹部106A、1
06Bとしているが、さらに多数の凹部としてもよい
し、単一の凹部としてもよいのはいうまでもない。
【0033】また、凹部106A、106Bのうちの少
なくとも一つ106Bには、放熱座108を設けてい
る。放熱座108は、凹部101Bの内部にあって、凹
部底部から凹部開口側に突出する台座形状をしており、
側壁101aと同等の高さ寸法を有している。つまり、
放熱座108は他の凹部底部領域よりも凹部開口側に近
接する突出体である。
【0034】ここで、凹部106の深さであるが、金属
板101の厚み方向に対してその厚みの20〜80%以
下の深さに形成するのが望ましいが、金属板101の厚
みの半分とするのが一般的である。これは次のような理
由による。
【0035】凹部106の深さを金属板101の厚みの
20%以下にすると、後述する絶縁シート材を十分に充
填できなくなり、この金属板101(放熱板となる)と
後述するリードフレームとの間の浮遊容量が大きくなっ
て、ノイズが伝搬し易くなる。また凹部106の深さを
金属板101の厚みの80%以上とすれば、凹部106
が深くなり過ぎて、金属板101を削り取るのに長時間
を有し、経済的ではない。なお、この比率は30〜60
%程度であることが望ましく、そうすれば、削り取りに
要する時間と金属板(放熱板)101の機械的強度の強
化、さらには大電力に対応した厚みが適切な範囲とな
る。そこで、本実施形態では凹部106の深さを金属板
101の厚みの約半分としている。なお、金属板101
に対して選択的なエッチングを複数回施せば、深さのこ
となる凹部106を形成することも可能である。
【0036】最後に、硬化したレジスト露光部105を
苛性ソーダ等の剥離液を用いて剥離することで、図1
(f)に示す放熱板107を形成する。その後、放熱板
107の一方面をめっき処理、もしくは/さらに表面粗
化する工程を追加することも有効であり、そうすれば、
後の工程で配設する絶縁シート材と成型一体化したとき
の両者(絶縁シート材と放熱板)の密着性をさらに良く
することができるようになる。このような処理は少なく
とも凹部106の内面に対して行えばよい。
【0037】以上は、放熱板107を作製するにあた
り、レジスト膜102を形成しエッチング法を用いて凹
凸パターンを作製する方法であるが、例えばスクリーン
印刷法などで配線パターンに対応した逆パターンを印刷
して、化学エッチング法で凹部106を形成してもよ
い。また切削加工や射出成型法、ダイキャスト法などで
任意の凹部106を有する放熱板107を加工すること
もできる。
【0038】次に、このようにして形成した放熱板10
7を用いた回路基板の製造方法の一例を図2を参照して
説明する。
【0039】まず、図2(a)、(b)に示すように、
上述した工程で作製した放熱板107と絶縁シート材2
01とリードフレーム202とを用意する。絶縁シート
材201は、その厚み寸法を放熱板107の凹部106
の深さ寸法より大きく成形しておく。リードフレーム2
02は、銅板等の良導電性の金属板に対して金型を用い
た打ち抜き工程を施す、もしくはフォトトリソグラフィ
工程を施すことによって作製しておく。
【0040】絶縁シート材201の作製方法をさらに詳
細にいえば、次のようになる。すなわち、少なくとも未
硬化状態の熱硬化性樹脂と無機フィラーからなる絶縁物
とをシート状に加工することで、熱伝導性に優れた絶縁
シート材201を作製する。この絶縁シート材201に
含まれる熱硬化樹脂は、エポキシ系樹脂、フェノール系
樹脂若しくはシアネート系樹脂の少なくとも1種類から
構成されるのが好ましい。これは次のような理由によ
る。すなわち、これらの樹脂からなる絶縁シート材20
1を硬化させて回路基板を形成すれば、高温時における
電気絶縁性に優れた回路基板を得ることができる。特
に、エポキシ系樹脂は、半導体封止樹脂やプリント基板
等で良く知られているように、電気特性ばかりでなく、
耐薬品性、機械的性能(強度等)に優れた回路基板とな
る。
【0041】また無機フィラーは、アルミナ、シリカ、
マグネシア、窒化アルミニウム及び窒化ホウ素から選ば
れた少なくとも1種の粉末で構成されるのが好ましい。
これは次のような理由による。すなわち、アルミナ、窒
化アルミニウムを無機フィラーとして用いた場合には、
熱伝導性に優れた回路基板となる。また、マグネシアで
は、熱伝導度が良好になり、かつ熱膨張係数を大きくす
ることができる。さらには、シリカ(特に、非晶質シリ
カ)であれば、熱膨張係数が小さく、かつ、軽量で、さ
らには、誘電率の小さい回路基板とすることができる。
無機フィラーの添加量は、絶縁シート材全体の70〜9
5重量%程度が望ましいが、良好な熱伝導性を要求され
る回路基板においては、90重量%以上の高い無機フィ
ラー充填量にすることが望ましい。
【0042】次に、図2(c)に示すように、リードフ
レーム202に、未硬化状態の絶縁シート材201を重
ね合せ配置した後、さらに図2(d)に示すように、リ
ードフレーム202を絶縁シート材201に向けて相対
的に加圧し、さらに加熱することで、絶縁シート材20
1の硬化およびリードフレーム202と絶縁シート材2
01との接着を行う。これにより、絶縁シート材201
は絶縁層203となる。このとき放熱板107の凹部1
06A、106B内に絶縁シート材201を押し込むこ
とで凹部106の内部を絶縁シート材201で埋め込
む。
【0043】このようにして形成した回路基板204
は、リードフレーム202を絶縁層203内に埋没させ
ることでリードフレーム202上の回路で生じる熱を、
絶縁層203の厚み方向だけではなく、側壁101aを
介して、絶縁層203の幅方向にも熱を放散させること
ができ、その分、回路基板全体としての放熱性が向上し
ている。
【0044】さらには、凹部106A、106B内と、
リードフレーム202の内部隙間(フレーム間隙間)と
に、絶縁層203を入り込ませた状態で、放熱板107
の一方面に絶縁層203を介してリードフレーム202
を貼り付けているので、放熱板107とリードフレーム
202とは絶縁層203を介して強固に接着されること
になる。そのため、このような回路基板に電力変換回路
を実装させることで発熱量が増大し、それにより熱応力
が回路基板に対して多大に及ぶ場合となっても、回路基
板に反り、剥がれ等が生じることはない。
【0045】さらには、放熱座108を有さない凹部1
06Aの全領域や、凹部106Bにおいて放熱座108
が存在しない領域では、絶縁層103の厚みが十分に厚
くなっている。そのため、これらの領域に対向するリー
ドフレーム領域には、駆動回路を実装することが適して
いる。また、放熱座108が存在する領域に対向するリ
ードフレーム領域には、電力変換回路を実装することが
適している。以下、その理由を説明する。
【0046】電力変換回路を実装した領域の絶縁層20
3には、高熱伝導度を有する材料が必要となる。これに
対して、半導体素子等を動作させる駆動回路において
は、電流容量よりも伝搬速度やノイズに対する信頼性が
求められるため、誘電率や誘電正接等の特性において優
れた材料が必要となる。このように、電力変換回路と駆
動回路とでは、求められる特性が異なるために、絶縁層
203として同一組成のものを用いることができない。
つまり、単一の絶縁層203においてその組成を調整す
るだけで電力変換回路と駆動回路とで求められる特性そ
れぞれを同時に満足させることは容易ではない。
【0047】これに対して、高い熱伝導度は、絶縁層2
03の組成による調整で得られるほか、放熱板107を
放熱座108を有さない凹部106Aの全領域や、凹部
106Bにおいて107とリードフレーム202とを近
接させることでも実現できる。この場合、絶縁層203
の厚みが小さくなるため、誘電率や誘電正接等の特性を
多少とも向上させにくくはなる。
【0048】このような構造上および特性上の特徴を踏
まえて、放熱座108を有さない凹部106Aの全領域
や、凹部106Bにおいて放熱座108が存在しない領
域に対向するリードフレーム領域に駆動回路を実装し、
放熱座108が存在する領域に対向するリードフレーム
領域に電力変換回路を実装すれば、各回路に要求される
特性を互いに両立させた状態で発揮させることができ
る。
【0049】なお、凹部106A、106Bを囲む側壁
101aのうち、その幅寸法が回路を実装するのに十分
な大きさの側壁(例えば、側壁101a')は、上述し
た放熱座108として用いることができる。
【0050】ここで、放熱座108とリードフレーム2
02との間や、側壁101a'とリードフレーム202
との間に残存させる絶縁層203の厚み(図2中、符号
tで表示)は、0.02mm〜2mmに設定することが
好ましい。その理由を説明する。
【0051】厚みtが0.02mm以下であると、リー
ドフレーム202と放熱板107との間が近接しすぎて
両者の間に生じる浮遊容量が大きくなり、電力変換回路
等の比較的ノイズについては寛容にできる回路において
もノイズを伝播し易くなって問題となる。一方、厚みt
が2mm以上であると、熱抵抗が高くなって放熱効率が
極端に低下し、場合によっては回路基板上に実装した電
子部品(半導体装置等)の発熱温度以上まで温度が上昇
して、電子部品を破壊させてしまうことにもなりかねな
い。以上の理由により、上記厚みtを0.02mm〜2
mmに設定するのが好ましい。
【0052】ここで、本実施形態では、放熱座108は
側壁101aとほぼ同じ高さ寸法に設定されている。そ
のため、設定される厚みtは放熱板107とリードフレ
ーム202との間の離間隙間(凹部106A、106B
の形成領域は除く)に介在される絶縁層203の厚み寸
法とほぼ同一となる。ただし、放熱座108の高さ寸法
と、側壁101aの高さ寸法とを揃えなくてもよいのは
いうまでもない。
【0053】本実施形態では、以上のようにして回路基
板204を構成しているのであるが、図3に示すように
さらに加工してもよい。すなわち、回路基板204にお
いて、表面の樹脂ばりを研磨除去した後に、絶縁層20
3に埋設配置されているリードフレーム202を絶縁層
203の厚み方向に対してエッチングを施して削り取る
ことで、絶縁層203内においてリードフレーム202
を若干凹んだ状態にし、これによってリードフレーム2
02上に凹み205を形成する。そうすれば、リードフ
レーム202の表面が絶縁層203より凹んだ位置(凹
み205)に配置されることになる。これにより回路基
板204に電子部品を実装する後の工程において、電子
部品の位置合わせを容易にかつ精度高く行えるようにな
る。これは、絶縁層203上の凹み205の近傍に電子
部品の外部接続端子を配置すれば、外部接続端子は自然
と凹み205に入り込んで、外部接続端子と配線パター
ンとが当接するためである。また、リードフレーム20
2が凹み205内に配置されることで、隣接する配線パ
ターン17どうしは、凹み33の周縁に沿って縁面距離
が形成されるので、その分、縁面距離が増加して、短絡
しにくくなり、その分、高密度化が達成でき、電源など
の機器の小型化に貢献できる。
【0054】(第2の実施の形態)以下、本発明の回路
基板における第2の実施形態について図4を参照して説
明する。
【0055】図4(a)、(b)、(c)に示すよう
に、絶縁シート材201と放熱板107と、リードフレ
ーム202とを用意する。絶縁シート材201は次のよ
うにして作製する。すなわち、少なくとも未硬化状態の
熱硬化性樹脂と無機フィラーからなる絶縁物とをシート
状に加工することで、熱伝導性に優れた絶縁シート材2
01を作製する。この絶縁シート材201に含まれる熱
硬化樹脂は、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂若しく
はシアネート系樹脂の少なくとも1種類から構成される
のが好ましい。また無機フィラーは、アルミナ、シリ
カ、マグネシア、窒化アルミニウム及び窒化ホウ素から
選ばれた少なくとも1種の粉末で構成されるのが好まし
い。無機フィラーの添加量は、絶縁シート材全体の70
〜95重量%程度が望ましいが、良好な熱伝導性を要求
される回路基板においては、90重量%以上の高い無機
フィラー充填量にすることが望ましい。
【0056】放熱板107は複数の凹部106A〜10
6Cを備えており、このような構成の放熱板107は第
1の実施形態と同様の方法で作製することができる。た
だし、本実施形態では放熱座108を設けていない。し
かしながら、本実施形態においても放熱座108を作製
してもよいのはいうまでもない。
【0057】リードフレーム202は第1の実施形態で
説明した方法と同様の方法によりに作製する。
【0058】次に、図4(c)に示すように、放熱板1
07の一方面に設けた凹部106A〜106Cそれぞれ
に対して、各凹部106A〜106Cの形状に合わせた
形に成形した未硬化状態の絶縁シート材201それぞれ
を配置する、もしくは各凹部106A〜106Cに未硬
化状態の絶縁シート材201を印刷充填する。
【0059】そして、図4(d)に示すように、リード
フレーム202を絶縁シート材201に向けて相対的に
加圧し、さらに加熱することで、絶縁シート材201の
硬化およびリードフレーム202と絶縁シート材201
との接着を行って絶縁層203を形成する。このとき凹
部106A〜106C内に絶縁シート材201を押し込
むことで凹部106A〜106Cの内部を絶縁シート材
201で埋め込む。また、このとき、放熱板107に設
けた各側壁101aの頂部をリードフレーム202の内
部隙間に組み込むように配置する。これは、回路基板の
構造の小型化や放熱性の向上を図るために採用した構成
である。しかしながら、リードフレーム202と放熱板
107とを完全に電気的に分離する必要がある場合など
では、第1の実施形態と同様、リードフレーム202と
放熱板107とを完全に互いに離間させて、その間に絶
縁層203を介装させればよい。
【0060】このようにして形成した回路基板204
は、リードフレーム202を凹部106に充填した絶縁
層203内に埋没させることでリードフレーム202の
下からだけでなく幅方向にも熱を放散させることがで
き、その分、放熱性が向上したものとなる。
【0061】また、図5に示すように凹部106A〜1
06C内に充填する絶縁シート材201について、他の
絶縁層203とは、異なる特性を有する絶縁層203'
を一つないし複数の凹部106(図5では、凹部106
A)に充填することで、局所的に熱伝導度や誘電率を制
御することが可能となる。そうすれば、絶縁層203、
203'それぞれに対向するリードフレーム202の領
域に実装する回路構成にとって最適ととなる電気特性や
放熱特性を獲得することができる。
【0062】図5に示す構成(凹部106A〜106C
のうちの一部に他とは異なる特性を有する絶縁層20
3'を設ける構成)は、本実施形態のように、各凹部1
06A〜106Cの形状に合わせた形に成形した絶縁シ
ート材201それぞれを、各凹部106A〜106Cに
配置することにより、容易に実現することができる。
【0063】なお、電気特性を調整するには、樹脂層中
203'中の組成を変えることで行なうことができる。
特に、熱伝導度を調整するには、樹脂層中203'中の
無機フィラーの含有量を調整すればよい。
【0064】さらに、図6に示すように回路基板204
において、表面の樹脂ばりを研磨除去した後に、絶縁層
203に埋設配置されているリードフレーム202を樹
脂層203の厚み方向に対してエッチングを施して削り
取ることで、絶縁層203内においてリードフレーム2
02を若干凹んだ状態にして、リードフレーム202上
に凹み205を形成してもよい。そうすれば、リードフ
レーム202の表面が絶縁層203より凹んだ位置(凹
み205)に配置されるので、回路基板204に電子部
品を実装する後の工程において、電子部品の位置合わせ
を容易にかつ精度高く行えるようになる。その理由は第
1の実施形態で説明したのでここでは省略する。
【0065】なお、上述した各実施形態では、作製した
回路基板204をそのままの状態で完成品としたが、各
凹部106の領域を一単位とした、各単位領域毎もしく
は複数単位領域毎に分断し、分断した各回路構成品を回
路基板の完成品としてよい。そうすれば、ひとつの基板
構造体から多数の回路基板を一度に作製することがで
き、その分、製造の手間が省けてコストダウンにつなが
る。
【0066】次に、放熱板107の製造方法の実施例に
ついて説明する。
【0067】まず金属板101として、一定の厚み1.
0mmを有する銅板(神戸製鋼製:KFC 1/2)を
準備した。金属板101の一方面に任意のパターン形状
を有するレジスト膜を形成するため、ドライフィルムレ
ジストを用いてロールラミネート装置により、金属板1
01の両面にレジスト膜102を形成した。ドライフィ
ルムレジストは、プリント基板のパターニングに使用さ
れる一般的なものである(ドライフィルムレジスト:日
立化成工業製 H−S930−30)。
【0068】次に両面にレジスト膜102を形成した金
属板101に対して、配線パターンを描画したフィルム
マスクパターン103を介して紫外線の密着露光を行っ
た。このとき、金属板101の他方面(フィルムマスク
パターン103を形成しない面)は全面露光した。次
に、露光した金属板101上のレジスト膜102を現像
液中で処理し、レジスト露光部105だけを選択的に紫
外線により硬化させて残存させ、フィルムマスクパター
ン103により露光されなかったレジスト膜の領域を除
去することで、開口部(金属板101が露出している)
104を形成した。
【0069】さらにレジスト露光部105が形成された
金属板101を塩化鉄溶液中でエッチング処理すること
で、金属板101の一方面にのみ厚み方向に対して任意
の形状で、かつ一様な深さを持つ凹部106を形成し
た。このときエッチング処理する時間を変更することに
より、金属板101に形成する凹部106の深さを制御
することができた。ここでは、0.5mmの厚みの金属
板101に対し、約半分の0.25mm深さの凹部10
6を形成した。なお、凹部106に放熱座108を設け
るか否かは、そのパターンの設計により任意に設定し
た。
【0070】最後にレジスト露光部105を苛性ソーダ
等の剥離液により処理することで除去し、これにより表
面に任意の形状と深さの凹部106を有する放熱板10
7を作製した。
【0071】また本発明における放熱板を製造する別の
方法の実施例を説明する。
【0072】まず、一定の厚み0.5mmを有する銅板
からなる金属板101(神戸製鋼製:KFC 1/2)
を準備した。そして、金属板101の一方面に任意のパ
ターン形状を有するレジスト膜102を形成した。レジ
スト膜102はスクリーン印刷法でレジストペーストを
印刷して形成した。すなわち、任意のパターンを形成し
たスクリーン版を用いてスキージにより金属板101の
表面に印刷した。レジストペーストはバインダとしてブ
チラール樹脂とターピネオールを混練したものを用い
た。レジスト膜102を形成した金属板101を100
℃/10分間の条件で乾燥機にかけることで、溶剤の乾
燥を行った。乾燥後のレジスト膜102はブチラール樹
脂の膜(厚み約30μm)となる。一方、金属板101
の他方面には同様にしてその全面にレジスト印刷・乾燥
を行った。
【0073】次にレジスト膜102を形成した金属板1
01を塩化鉄溶液中でエッチング処理することで、金属
板101の一方面にのみ厚み方向に対して一様な深さを
持つ凹部106を形成した。このときエッチング処理す
る時間を変更することにより、金属板101に形成する
凹部106の深さを制御することができた。この方法で
は、0.5mmの厚みの金属板101に対し、約半分の
0.25mm深さの分離溝106を形成した。なお、凹
部106に放熱座108を設けるか否かは、そのパター
ンの設計により任意に設定した。
【0074】最後にレジスト膜102を溶剤を用いて溶
解除去し、その面を電解ニッケルメッキ法で5μmの厚
みまでメッキ処理した。これにより表面にニッケルメッ
キ処理された任意の形状を有する放熱板107を作製し
た。さらにこの放熱板107の表面を、アルミナ粉末を
吹き付けるサンドブラスト処理を行った。サンドブラス
ト処理をすることで、熱硬化性樹脂との密着性を強化す
ることが可能となり、粗化度は吹き付けるアルミナ粉末
粒径で制御できた。
【0075】次に、リードフレームの製造方法の実施例
について説明する。
【0076】リードフレーム202の作製に際し、金属
板として、一定の厚み1.0mmを有する銅板(神戸製
鋼製:KFC 1/2)を準備した。次に打ち抜き金型
を用いて、金属板をプレス機により打ち抜いた。これに
より配線パターンの島がすべて外枠に接続されているリ
ードフレーム202が作製できた。
【0077】次に、リードフレーム202の製造方法の
別の実施例を図7を参照して説明する。まず、図7
(a)に示すように金属板210として、一定の厚み
0.5mmを有する銅板(神戸製鋼製:KFC 1/
2)を準備した。そして、図8(b)に示すように金属
板210の一方面に任意のパターン形状を有するレジス
ト膜211を形成した。レジスト膜211はスクリーン
印刷法でレジストペーストを印刷して形成した。すなわ
ち、任意のパターンを形成したスクリーン版を用いてス
キージにより金属板210の表面に印刷した。レジスト
ペーストはバインダとしてブチラール樹脂とターピネオ
ールを混練したものを用いた。レジスト膜211を形成
した金属板210を100℃で10分間の条件で乾燥機
にかけることで溶剤の乾燥を行った。乾燥後のレジスト
膜211はブチラール樹脂の膜(厚み約30μm)とな
る。一方、金属板210の他面には同様に全面にレジス
ト印刷・乾燥を行った。
【0078】次に図7(c)に示すようにレジスト膜2
11を形成した金属板210を塩化鉄溶液中でエッチン
グ処理することで、導体配線パターンの島がすべて外枠
に接続されているリードフレーム202ができた。
【0079】最後にレジスト膜211を溶剤を用いて溶
解除去し、その面を電解ニッケルメッキ法で5μmの厚
みまでメッキ処理した。これにより表面にニッケルメッ
キ処理された配線パターンを有する第2のリードフレー
ム202を作製した。さらにこの第2のリードフレーム
の表面を、アルミナ粉末を吹き付けるサンドブラスト処
理を行った。サンドブラスト処理を片面のみ処理するこ
とで、熱硬化性樹脂との密着性を強化することが可能と
なる。粗化度は吹き付けるアルミナ粉末粒径で制御でき
た。
【0080】次に回路基板の製造方法の実施例を説明す
る。
【0081】まず無機フィラーと熱硬化樹脂による絶縁
シート材201の作製方法から述べる。本実施例に使用
した絶縁シート材201は、無機フィラーと液状の熱硬
化樹脂、適度の溶剤を攪拌混合機により混合することに
より作製した。使用した攪拌混合機は、所定の容量の容
器に無機フィラーと液状の熱硬化樹脂、溶剤を投入し、
容器自身を自転させながら公転させるもので、比較的粘
度が高くても充分な分散状態が得られるものである。本
実施例では、絶縁シート材201の配合および組成を互
いに違えて各サンプルを作製した。
【0082】各サンプルにおける絶縁シート材201の
具体的な作製方法は次の通りである。すなわち、各サン
プル毎に秤量・混合された絶縁シート材201の材料
(ペースト状の混合物)の所定量を取って、離型フィル
ム上で造膜させる。ここで、離型フィルムとして厚み7
5μmの表面にシリコンによる離型処理を施されたポリ
エチレンテレフタレートフィルムを用いた。そして、混
練した材料をドクターブレード法で一定厚みに造膜させ
た。
【0083】次に、離型フィルム上の混合物を離型フィ
ルムごと加熱し、粘着性が無くなる条件下で乾燥熱処理
した。この乾燥熱処理により含有される溶剤は除去され
るので、本実施例の各サンプルでは溶剤添加量を示して
いない。熱処理条件は、温度が120℃で15分間保持
とした。これにより前記混合物から、厚み500μmの
粘着性のない絶縁シート材201ができた。本実施例で
用いる熱硬化エポキシ樹脂は、硬化開始温度が130℃
であるため、前記熱処理条件下では、未硬化状態(Bス
テージ)であり、以降の工程で加熱により再度溶融させ
ることができた。
【0084】作製した絶縁シート材201を、リードフ
レーム202の一方面に向かい合うように位置合わせし
て重ね合わせたのち、この積層体を、厚み10mmの2
枚の加圧板の間に挟んで150℃の条件下で50kgf
/cm2で加熱加圧した。このときリードフレーム20
2のフレーム間隙間には絶縁シート材201が入り込ん
で完全に充填された。さらには絶縁シート材201中の
熱硬化樹脂は加熱により硬化されて絶縁層203とな
り、リードフレーム202と機械的に接着して、図2
(d)に示すような回路基板ができた。さらに、リード
フレーム202にエッチング処理を施すことで、図3に
示されるようなリードフレーム202が絶縁層巣203
中に凹んだ状態にした。
【0085】なお、本実施例では、液状熱硬化樹脂であ
るエポキシ樹脂として、日本ペルノックス(株)製(W
E−2025、酸無水系硬化剤含む)、フェノール樹脂
としては、大日本インキ(株)製(フェノライト VH
4150)、シアネート樹脂としては、旭チバ(株)製
(AroCy M−30)を用いた。
【0086】つぎに、回路基板の製造方法の別の実施例
を説明する。まず、上述した方法で作製された絶縁シー
ト材201それぞれを、放熱板107上に形成した凹部
106内に充填した。この際、一部の凹部106におい
ては、フィラー充填率のことなる絶縁シート材201を
配置した。絶縁シート材201を充填した放熱板107
の上に、リードフレーム202を重ね合わせた後、この
積層体を厚み10mmの2枚の加圧板の間に挟んで15
0℃条件下で50kg/cm2で加熱加圧した。このと
きリードフレーム202のフレーム間隙間には絶縁シー
ト材201が入り込む形で完全に充填され、かつ放熱板
107の凹部106内に埋設された。さらには絶縁シー
ト材201中の熱硬化性樹脂は加熱処理により硬化され
て絶縁層203となった。さらに、リードフレーム20
2にエッチング処理を施すことで、図6に示すように、
リードフレーム202が絶縁層203中に凹んだ状態に
した。
【0087】このようにして作製した本実施例の各サン
プルの熱抵抗を熱抵抗測定器「キャッツ電子設計(株)
製」を用いて測定した。測定原理は、次の通りである。
すなわち、実施例で作製した回路基板204に予め物性
を正確に把握している半導体(IGBT、SOパッケー
ジ)を直接半田付けにより実装し、絶縁層203の表面
にシリコン系の熱伝導グリスを介して理想放熱ヒートシ
ンクに接着させる。理想放熱ヒートシンクは冷却ファン
や熱電素子などで常に室温に保持できるようにするため
に使用する。実装した半導体素子に所定の電圧を供給し
て発熱させ、半導体のベース、エミッタ間の電圧(VB
E)の温度特性から半導体素子の温度を知る。
【0088】このようにして半導体の温度と理想ヒート
シンクの温度差から回路基板204の熱抵抗値を求める
ことができる。熱抵抗には、過渡熱抵抗と飽和熱抵抗が
あり、ごく短時間(0.8秒)の放熱性を示すのが過渡
熱抵抗、飽和した状態(60秒)の熱抵抗が飽和熱抵抗
である。ごく短時間に大電流を処理するような回路(オ
ーディオ用パワーアンプなど)の場合は過渡熱抵抗が重
視されるが、一般的なパワー回路(スイッチング電源や
インバータ回路など)には飽和熱抵抗が問題となる。
【0089】厚さ0.5mmのリードフレーム202を
用いて作製した回路基板204において、リードフレー
ム202直下の厚み(図2(d)における符号t、図4
(d)における符号T)を500μmとした場合には、
単位面積当たり飽和熱抵抗値の目標値は1.2℃/Wと
なる。飽和熱抵抗目標値は、1W当たり1.2℃発熱す
ることを示しており、通常のプリント基板(ガラスエポ
キシ基板)の熱抵抗値(約12℃/W)に比べて極めて
放熱に優れた基板と言える。
【0090】本発明の各サンプルの性能評価結果は、次
の表1に示す通りである。なお、試料番号1〜5は第1
の実施形態において、放熱板107厚みを1.0mmと
したうえで絶縁層203の組成をそれぞれ異ならせた各
サンプルであり、試料番号6〜11は、第2の実施形態
において、放熱板107の厚みを1.5mmとしたうえ
で、絶縁層203の組成を異ならせた各サンプルであ
る。また、第1の実施形態に対応する試料1〜5におけ
るリードフレーム202下の絶縁層203の厚みとは、
図2(d)に示す厚みtを示し、第2の実施形態に対応
する試料6〜11におけるリードフレーム202下の絶
縁層203の厚みとは、図4(d)に示す厚みTを示し
ている。
【0091】
【表1】
【0092】この表1から明らかなように、各種フィラ
ーと熱硬化樹脂選択時の回路基板204の飽和熱抵抗
は、概ね良好なものであった。なお、従来例における飽
和熱抵抗は、1.50℃/Wであって、本発明の各試料
が従来例に比べて優れていることがわかる。
【0093】また、無機フィラーとしてアルミナを89
重量%添加した各資料4、9では、熱抵抗値が目標値を
満足するだけでなく、熱膨張係数がリードフレーム材料
である銅とほぼ同じ程度であるため、基板そりが小さか
った。また窒化アルミ粉末を添加した各資料6、8で
は、さらに熱抵抗値が低下しているのが確認できた。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放熱性に優れパターン設計が容易な回路基板を得ること
ができる。すなわち放熱板上に凹部を形成して、この部
分にも絶縁層を配置することで、絶縁層と放熱板の接触
面積を増大させることが可能となり放熱特性が増大し
た。
【0095】さらに、凹部を活かすことで部品配置の関
係上特定部分に対して、高熱伝導性が要求される場合や
大電流を取り扱う場合に対して、熱伝導度や誘電率にお
いて他の領域とは異なる特性を有する絶縁層を部分的に
配置することができた。そのため、それまでのパワーモ
ジュールにおいてパワー半導体を実装する回路基板と制
御回路基板という別々の回路基板からなっていたもの
を、同一回路基板上に実装することが可能となり、これ
により、低コストで製造することが可能となった。
【0096】また、複数設けた凹部それぞれに回路基板
構造を形成したのち、これらの凹部領域を分断すること
で、多種多様な回路基板を一つの基板構造物上に一度に
形成して分断することが可能となり、これにより、製造
の手間が削減できて、コストダウンを図ることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による放熱板の製造
過程である。
【図2】 本発明の第1の実施形態による回路基板の製
造過程を示す工程別断面図である。
【図3】 本発明の変形例を記す断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態による回路基板の製
造過程を示す工程別断面図である。
【図5】 本発明の変形例を示す断面図である。
【図6】 本発明の変形例を示す断面図である。
【図7】 リードフレームの製造方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
101 金属板 102 レジスト膜 103 フィルムマスクパターン 104 開口部 105 レジスト露光部 106 凹部 107 放熱板 108 放熱座 201 絶縁シート材 202 リードフレーム 203 絶縁層 204 回路基板 205 凹み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/20 H05K 3/20 Z (72)発明者 中谷 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山下 嘉久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E338 AA05 AA16 AA18 BB63 BB71 CC01 CD11 EE02 EE32 5E343 AA01 AA16 AA17 BB02 BB03 BB21 BB67 DD55 DD62 DD75 EE43 ER50 GG11 GG20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方面に、周囲を側壁により囲まれた凹
    部が設けられた放熱板と、 前記放熱板の一方面に配置されたリードフレームと、 無機フィラーと樹脂成分とを含む混合物からなり、前記
    放熱板の一方面と前記リードフレームとの間に介装され
    るとともに前記凹部の内部、および前記リードフレーム
    のフレーム間隙間に充填された絶縁層と、 を有することを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回路基板であって、 前記放熱板の一方面に、前記凹部を複数設けたことを特
    徴とする回路基板。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回路基板であって、 複数設けた前記凹部のうちの少なくとも一つには、他の
    凹部に設けた絶縁層とは異なる特性を有する絶縁層を設
    けることを特徴とする回路基板。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回路基板であって、 複数設けた前記凹部のうちの少なくとも一つには、他の
    凹部に設けた絶縁層とは熱伝導度の異なる絶縁層を設け
    ることを特徴とする回路基板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の回
    路基板であって、 前記凹部の底部には、凹部開口に向けて突出して、他の
    底部領域より前記リードフレームに近接する放熱座を設
    けることを特徴とする回路基板。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回路基板であって、 前記放熱座と前記リードフレームとの間に介在させる前
    記絶縁層の厚みを0.02mmから2.00mmの範囲
    にすることを特徴とする回路基板。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の回
    路基板であって、 前記放熱板の一方面と前記リードフレームとの間に絶縁
    層を介在させることを特徴とする回路基板。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の回
    路基板であって、 前記放熱板が、銅、鉄、アルミニウム、ニッケルから選
    ばれた少なくとも1種を主成分とする金属であることを
    特徴とする回路基板。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の回
    路基板であって、 前記放熱板は、その表面をニッケル、錫、はんだ合金の
    少なくとも1種類を用いためっき処理、および/または
    粗化処理されたものであることを特徴とする回路基板。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    回路基板であって、 前記無機フィラーとして、アルミナ、シリカ、マグネシ
    ア、窒化アルミニウム、および窒化ホウ素のうちから選
    ばれた少なくとも一つを含むものを用いることを特徴と
    する回路基板。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の回路基板であって、 前記熱硬化性樹脂として、エポキシ系樹脂、フェノール
    系樹脂もしくはシアネート系樹脂のうちの少なくとも一
    つを含むものを用いることを特徴とする回路基板。
  12. 【請求項12】 放熱板の一方面に、周囲を側壁により
    囲まれた凹部を形成する工程と、 前記凹部に、無機フィラーと樹脂とを含む絶縁樹脂シー
    ト材を配置したうえで、さらに、この絶縁樹脂シート材
    上にリードフレームを配置する工程と、 前記リードフレームを前記放熱板に向けて相対的に加圧
    することで、前記凹部および前記リードフレームのフレ
    ーム間隙間に前記絶縁樹脂シート材を充填する工程と、 を含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の回路基板の製造方
    法であって、 前記凹部を前記放熱板に形成するに際して、複数の凹部
    を形成することを特徴とする回路基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の回路基板の製造方
    法であって、 複数形成した前記凹部のうちの少なくとも一つに、他の
    凹部に設けた絶縁樹脂シート材とは異なる特性を有する
    絶縁樹脂シート材を配置することを特徴とする回路基板
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の回路基板の製造方法
    であって、 複数形成した前記凹部のうちの少なくとも一つに、他の
    凹部に設けた絶縁樹脂シート材とは熱伝導度の異なる絶
    縁樹脂シート材を配置することを特徴とする回路基板の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項12ないし15のいずれかに記
    載の回路基板の製造方法であって、 前記凹部および前記リードフレームのフレーム間隙間に
    前記絶縁樹脂シート材を充填したのち、前記リードフレ
    ーム表面をエッチングにより、前記絶縁樹脂シート材よ
    り凹んだ位置まで選択的に削り取る工程をさらに含むこ
    とを特徴とする回路基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項12ないし16のいずれかに記
    載の回路基板の製造方法であって、 前記凹部および前記リードフレームのフレーム間隙間に
    前記絶縁樹脂シート材を充填したのち、この回路基板
    を、各凹部の側壁に沿って分断する工程をさらに含むこ
    とを特徴とする回路基板の製造方法。
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