JP2001332598A - 半導体装置の評価方法及びこの評価方法を用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の評価方法及びこの評価方法を用いた半導体装置の製造方法

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JP2001332598A JP2000150457A JP2000150457A JP2001332598A JP 2001332598 A JP2001332598 A JP 2001332598A JP 2000150457 A JP2000150457 A JP 2000150457A JP 2000150457 A JP2000150457 A JP 2000150457A JP 2001332598 A JP2001332598 A JP 2001332598A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホールにおける半導体基板の削れ
量を、半導体基板を破壊すること無く評価することがで
きる半導体装置の評価方法、及びそのような評価方法を
用いた半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 SOIウェハ1上に、評価用コンタクト
ホールを有するデバイスと、この評価用コンタクトホー
ルと同じエッチング特性を有するエミッタ用のコンタク
トホール73を有する検査用NPNトランジスタ2とを
形成する。予め、このエミッタ用のコンタクトホール7
3におけるSiの削れ量とhFEとの関係を求めてお
き、製造工程における製品の評価段階でhFEを測定す
ることにより、評価用コンタクトホールにおけるSiの
削れ量を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンタクトホール
における半導体基板の削れ量を評価することにより半導
体装置を評価する方法、及びこのような評価方法を用い
た半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置におけるコンタクトホール
は、デバイスの電極(配線)を形成するための重要な部
位である。このコンタクトホールは、半導体基板上に絶
縁膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術によりドラ
イエッチング等を行うことで形成される。この際、絶縁
膜の厚みのばらつきや設備の経時変化によるエッチング
レートの低下により、エッチング条件に十分なマージン
がないとコンタクトホールが半導体基板に対して開口し
ないこともある。
【0003】従来、このコンタクトホールの管理は、デ
バイスのコンタクトホールと同様のテストパターンを半
導体基板上に形成して、このコンタクトホールにおける
抵抗値から通電したかどうかを判断し、コンタクトホー
ルが半導体基板に対して開口したかどうかを確認するこ
とにより行っていた。
【0004】しかし、この方法では、コンタクトホール
における抵抗値しか測定していないため、製品が不良に
なって始めてコンタクトホールのエッチング条件が悪い
ということが分かる。そこで、製品が不良になる前にエ
ッチング条件を変更するために、半導体基板を厚み方向
に切断し、その断面検査を行うことにより半導体基板の
削れ量を測定し、エッチングマージンの確認を行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この断
面検査は非常に手間がかかる上、半導体基板を破壊して
行う検査であるため、同時期にデバイスの各製造工程を
共に経る単位(以下、LOT単位という)ごとに断面検
査を行うことは難しく、定期的に行うに止まっていた。
しかし、製品の高い信頼性や歩留りを維持するために
は、より頻繁に半導体基板の削れ量を検査する必要があ
る。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、コンタクトホ
ールにおける半導体基板の削れ量を半導体基板を破壊す
ること無く評価することができる半導体装置の評価方
法、及びそのような評価方法を用いた半導体装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バイポー
ラトランジスタのエミッタ用のコンタクトホールにおけ
る半導体基板の削れ量により、バイポーラトランジスタ
の電流増幅率が変化する点に着目した。以下に詳しく述
べる。図2に、バイポーラトランジスタのエミッタを模
式的に示す。なお、図示例はNPN型バイポーラトラン
ジスタであるが、PNP型バイポーラトランジスタも同
様に本発明に適用することができる。
【0008】図2に示すように、半導体基板のベース
(P-)領域(43)における半導体基板の表面(1
a)側にエミッタ(N+)領域(45)が形成されてお
り、半導体基板の表面に形成された絶縁膜(6)が、エ
ミッタ(N+)領域(45)の部分でエッチングされて
エミッタ用のコンタクトホール(73)が形成されてい
る。また、コンタクトホールにおける半導体基板との界
面が半導体基板に対して開口している。この開口した部
分においては半導体基板(エミッタ(N+)領域(4
5))が削れて窪んだ状態になっており、半導体基板の
表面(1a)から窪みの底部までの距離を半導体基板の
削れ量(L)としている。そして、このコンタクトホー
ルに配線(83)が埋め込まれて半導体基板と接触して
いる。
【0009】バイポーラトランジスタにおける電流増幅
率は、コレクタ電流とベース電流との比で決定される。
また、バイポーラトランジスタがオンするときに配線
(83)からエミッタ(N+)領域(45)に注入され
る電子の注入効率は、配線(83)とエミッタ(N+
領域(45)との界面における不純物濃度で決定され
る。また、一般に、エミッタ領域(N+)の不純物濃度
は上層が高く下層にいくにつれ低くなる。
【0010】従って、エミッタ用のコンタクトホール
(73)における削れ量が大きくなる程、エミッタ(N
+)領域(45)の下層で配線(83)と接触すること
になるため、配線(83)とエミッタ(N+)領域(4
5)との界面における不純物濃度が減少して、コレクタ
電流が減少し電流増幅率の値が小さくなる。このよう
に、電流増幅率を測定することにより、エミッタ用のコ
ンタクトホールにおける半導体基板の削れ量を評価する
ことができる。
【0011】そこで、請求項1に記載の発明では、半導
体基板(1)上に絶縁膜(6)を形成し、該絶縁膜をエ
ッチングすることによりコンタクトホールを形成する半
導体装置の評価方法において、半導体基板に形成したバ
イポーラトランジスタ(2)の電流増幅率を測定するこ
とにより、コンタクトホールにおけるエッチングによる
半導体基板の削れ量を評価することを特徴としている。
【0012】本発明によれば、上述のように、電流増幅
率を測定することにより、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ用のコンタクトホール(73)における半導体基
板の削れ量を評価することができるため、予め、エミッ
タ用のコンタクトホールにおける半導体基板の削れ量と
電流増幅率との関係、及び、エミッタコンタクトにおけ
る半導体基板の削れ量と評価したいコンタクトホールに
おける半導体基板の削れ量との関係を求めておけば、そ
の後は、電流増幅率を測定するだけでコンタクトホール
における半導体基板の削れ量を、半導体基板を破壊する
こと無く評価することができる。
【0013】この請求項1の発明では、製品として用い
るデバイス中に形成したバイポーラトランジスタを利用
しても良いが、請求項2に記載の発明のように、半導体
装置を評価するためのテストパターンとして、半導体基
板に形成されるデバイスとは別に、バイポーラトランジ
スタを形成しても良い。
【0014】また、この場合に、請求項3に記載の発明
のように、バイポーラトランジスタとして、半導体基板
の削れ量を評価したいコンタクトホールと、エッチング
特性が同様になるエミッタ用のコンタクトホール(7
3)を有するものを用いれば、予め、エミッタ用のコン
タクトホールにおける半導体基板の削れ量と電流増幅率
との関係を求めておけば、電流増幅率から半導体基板の
削れ量を評価したいコンタクトホールにおける半導体基
板の削れ量を評価することができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1〜3のいずれか1つの発明において、バイポーラトラ
ンジスタを複数形成し、各々のバイポーラトランジスタ
における複数のエミッタ用のコンタクトホールを、その
形状、寸法、及び配置の少なくとも1つを変えて形成す
ることを特徴としている。
【0016】本発明によれば、デバイスに形成されるコ
ンタクトホールが種々存在する場合に、その形状等の条
件に対応したエミッタ用のコンタクトホールを有する種
々のバイポーラトランジスタを形成して、デバイスのコ
ンタクトホールの評価を行うことができる。また、特に
工程の開発段階において、このような種々のバイポーラ
トランジスタを半導体基板に形成して電流増幅率を測定
することにより、コンタクトホールの形状等の条件によ
るエッチングレートの評価を半導体基板を破壊すること
無く行い、適切な製造工程を設計することができる。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、半導体基
板(1)にデバイスを形成するために、該半導体基板上
に絶縁膜(6)を形成し、該絶縁膜を部分的にエッチン
グすることによりデバイス用のコンタクトホールを形成
する半導体装置の製造方法において、半導体基板にバイ
ポーラトランジスタ(2)を形成し、バイポーラトラン
ジスタのエミッタ用のコンタクトホール(73)におけ
る半導体基板の削れ量と電流増幅率との関係を求める予
備工程を行った後、半導体基板にデバイスとバイポーラ
トランジスタとを形成するために、半導体基板上に形成
された絶縁膜を部分的にエッチングして、デバイス用の
コンタクトホールとエミッタ用のコンタクトホールとを
形成するデバイス形成工程を行い、その後、バイポーラ
トランジスタの電流増幅率を測定して、予備工程におい
て求めた半導体基板の削れ量と電流増幅率との関係に基
づいて、デバイス用のコンタクトホールにおける半導体
基板の削れ量を評価するデバイス検査工程を行い、続い
て、デバイス用のコンタクトホールにおける半導体基板
の削れ量に基づいて、デバイス形成工程におけるエッチ
ングの条件を調節する工程を行うことを特徴としてい
る。
【0018】これにより、電流増幅率を測定するだけ
で、半導体基板を破壊すること無くデバイス用のコンタ
クトホールにおける半導体基板の削れ量を判断すること
ができ、随時エッチングの条件を調節して、最適な条件
で半導体装置を製造することができる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
実施形態について説明する。本実施形態では、半導体基
板としてSOIウェハを用い、SOIウェハに形成され
る製品としてのデバイスのコンタクトホールの評価を行
う。具体的には、SOIウェハ中に、テストパターンと
なるNPN型バイポーラトランジスタ(以下、単にNP
Nトランジスタという)をデバイスとは別に設けること
によってコンタクトホールの評価を行う。
【0021】このコンタクトホールの評価は、コンタク
トホールにおけるSOIウェハとの界面において、SO
Iウェハが削られる量(以下、単にSiの削れ量とい
う)に基づいて行う。また、本実施形態は、トランジス
タのコンタクトホールに限らず、各種のデバイスのコン
タクトホールの評価に適用することができる。
【0022】まず、本実施形態の半導体装置の構成につ
いて説明する。SOIウェハのデバイス形成領域には各
種の所望のデバイスが形成されており、デバイス上には
絶縁膜が形成されて、この絶縁膜にはコンタクトホール
が形成されている。このコンタクトホールはデバイスと
外部回路とを電気的に接続するためのものであり、コン
タクトホールには配線金属が配置されている。なお、こ
のコンタクトホールにおけるSiの削れ量を評価するこ
とによりエッチングマージンを確認し、半導体装置の評
価を行うことが本実施形態の目的であり、以下、このコ
ンタクトホールを評価用コンタクトホールという。
【0023】また、SOIウェハにおけるデバイス形成
領域とは異なる領域にテストパターンとなるNPNトラ
ンジスタが形成されている。図1は、このNPNトラン
ジスタ2の模式図であって、(a)は上面図であり、
(b)は(a)におけるA−A’断面図である。
【0024】SOIウェハ1には、埋め込み酸化膜3上
に埋め込みN+層41が配置され、トレンチ51によっ
てNPNトランジスタを形成する領域が他の素子から絶
縁分離されている。また、SOIウェハ1上にはLOC
OS酸化膜52が形成されている。
【0025】トレンチ51で絶縁分離された領域内にお
ける埋め込みN+層41の上にコレクタ(N-)領域42
が形成されており、コレクタ(N-)領域42の表層部
にはベース(P-)領域43が形成されている。また、
このベース(P-)領域43内の表層部に、ベース
(P+)領域44とエミッタ(N+)領域45が形成され
ている。また、コレクタ(N-)領域42の表層部に
は、ベース(P+)領域44と離間した位置にコレクタ
(N+)領域46が形成されている。
【0026】SOIウェハ1上には、ボロン(B)やリ
ン(P)を含むBPSG膜等からなる絶縁膜6が堆積さ
れている。この絶縁膜6には、コレクタ(N+)領域4
6、ベース(P+)領域44、及びエミッタ(N+)領域
45上に相当する部位に、各々の電位を取るためのコレ
クタコンタクトホール71、ベースコンタクトホール7
2、及びエミッタ用のコンタクトホール73が形成され
ている。各々のコンタクトホール71〜73は1個以上
あれば良いが、図示例では、コレクタコンタクトホール
71とベースコンタクトホール72が各々5個、エミッ
タ用のコンタクトホール73が1個形成されている。
【0027】ここで、エミッタ用のコンタクトホール7
3は、上記デバイス形成領域において形成するコンタク
トホールと、形状、寸法、及び配置が同一であり、エッ
チング特性が同一になっている。
【0028】なお、コレクタ(N+)領域46とベース
(P+)領域44は、コンタクト抵抗を下げるために設
けられている。また、各々の領域41〜46やコンタク
トホール71〜73は図示例では矩形であるが、どのよ
うな形状であっても良い。そして、各々のコンタクトホ
ール71〜73に配線金属が埋め込まれ、各々コレクタ
配線81、ベース配線82、及びエミッタ配線83が形
成されている。
【0029】次に、評価用コンタクトホールにおけるS
iの削れ量を評価する方法について説明する。図2に、
図1(b)におけるエミッタ部分を拡大した模式図を示
す。図2に示すように、エミッタ用のコンタクトホール
73におけるSOIウェハ1との界面においてSOIウ
ェハ1が削れて窪んだ状態になっており、SOIウェハ
1の表面1aから窪みの底部までの距離をSiの削れ量
(半導体基板の削れ量)Lとする。
【0030】まず、エミッタ用のコンタクトホール73
における上記Siの削れ量Lが異なるNPNトランジス
タ2を複数用意する。この際、上述のように、SOIウ
ェハ1にデバイスをともに形成したNPNトランジスタ
2を用いても良いし、エッチングの特徴がこのNPNト
ランジスタ2と同様になるNPNトランジスタ2のみを
形成したものを用いても良い。
【0031】そして、各々のNPNトランジスタ2の電
流増幅率(以下、hFEとする)を測定する。以下に、
このhFEの測定方法の一例を示す。エミッタをグラン
ドにして、コレクタ電位を3Vにし、ベース電位を0〜
1Vまで0.01V間隔で変化させる。このとき、コレ
クタ電流とベース電流をモニターし、コレクタ電流を1
μA、10μA、100μA、500μA、1mAに変
化させたときのコレクタ電流/ベース電流をhFEとす
る。
【0032】また、各々のNPNトランジスタ2のエミ
ッタ用のコンタクトホール73におけるSiの削れ量L
を測定する。この測定は、例えば、エミッタにおいてS
OIウェハ1の厚み方向に切断し、電子顕微鏡を用いる
等して行うことができる。
【0033】そして、各エミッタ用のコンタクトホール
73におけるSiの削れ量LとhFEとの関係を求め
る。図3に、コレクタ電流が100μAのときのhFE
とSiの削れ量Lとの関係を示す。図3に示すように、
Siの削れ量Lが大きい程、hFEの値が小さくなる。
これは、エミッタ(N+)領域45は上層ほど不純物濃
度が大きく下層にいくにつれ小さくなるため、Siの削
れ量Lが大きい程、エミッタ配線83とエミッタ
(N+)領域45との界面における不純物濃度が小さく
なり、電子の注入効率が低下してコレクタ電流が低下す
るためである。なお、hFEはエミッタ(N+)領域4
5自体の深さに依存するが、本実施形態ではその深さは
0.16μmとしている。
【0034】その後、上述の構成のように、図3に示す
ようなhFEとSiの削れ量Lとの関係を求めておいた
NPNトランジスタ(以下、検査用NPNトランジスタ
という)2と、評価用コンタクトホールとをSOIウェ
ハ1に形成する。そして、NPNトランジスタ2のhF
Eを測定し、図3に基づいて、まず、エミッタ用のコン
タクトホール73におけるSiの削れ量Lを評価する。
【0035】一方、エミッタ用のコンタクトホール73
は、評価用コンタクトホールと、形状、寸法、及び配置
が同一になっているため、この評価用コンタクトホール
におけるSiの削れ量とエミッタ用のコンタクトホール
73におけるSiの削れ量Lとは同一になる。
【0036】従って、hFEを測定することにより、評
価用コンタクトホールにおけるSiの削れ量を評価する
ことができる。つまり、予めhFEとエミッタ用のコン
タクトホール73におけるSiの削れ量Lとの関係を求
めておけば、SOIウェハ1を破壊すること無く評価用
コンタクトホールにおけるSiの削れ量を評価してエッ
チングマージンを確認することができる。
【0037】次に、本実施形態の評価方法を適用した半
導体装置の製造工程を図4に示し、図4に基づいて製造
方法を説明する。
【0038】〔予備工程〕上述のように、検査用NPN
トランジスタ2のエミッタ用のコンタクトホール73に
おけるSiの削れ量LとhFEとの関係を求めておく。
なお、検査用NPNトランジスタの製造方法は、以下の
〔デバイス工程〕における検査用NPNトランジスタの
製造方法と同様である。
【0039】〔デバイス形成工程〕SOIウェハ1を用
意し、デバイス形成領域及び検査用NPNトランジスタ
2を形成する領域において、トレンチ51を形成して周
りの素子から絶縁分離する。また、SOIウェハ1上に
LOCOS酸化膜52を形成する。そして、デバイス形
成領域においては各種の所望のデバイスを形成するため
に、SOIウェハ1内に不純物をドーピングする。この
とき、検査用NPNトランジスタ2を形成する領域にお
いても、各領域41〜46を形成して上述の構成になる
ように不純物をドーピングする。
【0040】次に、SOIウェハ1上にBPSG膜等の
酸化膜6を形成し、デバイス形成領域における評価用コ
ンタクトホールを形成する部分、及び検査用NPNトラ
ンジスタ2におけるコレクタコンタクトホール71、ベ
ースコンタクトホール72、エミッタ用のコンタクトホ
ール73を形成する部分が開口するように、酸化膜6上
にレジストを形成する。そして、ドライエッチングを行
うことによって、評価用コンタクトホールと検査用NP
Nトランジスタ2における各コンタクトホール71〜7
3とを同時に形成する。
【0041】その後、デバイスを形成するための各種の
工程を経た後、デバイス形成領域における評価用コンタ
クトホールと検査用NPNトランジスタ2における各コ
ンタクトホール71〜73に、例えばAl(アルミニウ
ム)等の金属を埋め込むことにより、配線(コレクタ配
線81、ベース配線82、エミッタ配線83)を形成す
る。このようにして、デバイス及び検査用NPNトラン
ジスタ2が形成される。
【0042】〔デバイス検査工程〕デバイスを形成した
SOIウェハ1の各種の検査を行うときに、検査用NP
Nトランジスタ2のhFEを測定する。そして、上記予
備工程で求めておいたエミッタ用のコンタクトホール7
3におけるSiの削れ量LとhFEとの関係に基づい
て、評価用コンタクトホールにおけるSiの削れ量を評
価する。
【0043】〔検査結果検討工程〕上記評価用コンタク
トホールにおけるSiの削れ量に基づいて、〔デバイス
形成工程〕におけるドライエッチング条件を変更し、最
適な条件でエッチングを行うようにする。
【0044】以下、〔デバイス形成工程〕、〔デバイス
検査工程〕、及び〔検査結果検討工程〕を繰り返す。
【0045】このように、hFEを測定するだけで評価
用コンタクトホールにおけるSiの削れ量を評価してエ
ッチングマージンを確認することができるため、LOT
単位若しくはウェハ単位で容易にSiの削れ量を評価し
てエッチングマージンを確認することができ、随時製造
工程に反映させ、最適な条件で半導体装置を製造するこ
とができる。
【0046】なお、本実施形態では、製品として用いる
デバイスとは別に、検査用NPNトランジスタ2を形成
したが、製品として用いるデバイスに形成されたバイポ
ーラトランジスタ自身のコンタクトホールにおけるSi
の削れ量を評価するために、本実施形態の評価方法を適
用しても良い。また、検査用バイポーラトランジスタを
形成するのではなく、製品として用いるバイポーラトラ
ンジスタを利用して、デバイス中に形成された他のコン
タクトホールを評価しても良い。
【0047】(第2実施形態)第1実施形態では、エミ
ッタ用のコンタクトホール73が1個形成された検査用
NPNトランジスタ2を用いる例について示したが、評
価用コンタクトホールの形状や寸法、配置などに対応し
て、エミッタ用のコンタクトホールを複数形成したり、
形状や寸法、配置などを変えた検査用NPNトランジス
タを用いることもできる。
【0048】図5に、種々のNPNトランジスタ2の上
面図を示す。なお、詳細な構成については、図中図1と
同一符号を付して説明を省略する。図5に示すように、
各々のNPNトランジスタ2におけるエミッタ用のコン
タクトホール73が、(a)では、小さいものが12
個、(b)では、大きいものが1個、(c)では、長細
いものが2個各々形成されている。
【0049】コンタクトエッチングは、コンタクトホー
ルの形状、寸法及び配置などにより、エッチングレート
が変化する。従って、本実施形態のように、評価用コン
タクトホールの形状等に対応したエミッタ用のコンタク
トホール73を用いて評価することにより、より正確に
評価用コンタクトホールにおけるSiの削れ量を評価す
ることができる。
【0050】また、検査用NPNトランジスタは1種類
のみ用いるのではなく、図5に示すような種々のエミッ
タ用のコンタクトホール73を有する検査用NPNトラ
ンジスタ2を複数種類、同時に形成しても良い。
【0051】(第3実施形態)上記第1及び第2実施形
態では、SOIウェハ1に形成されたデバイスの製品検
査の段階で、評価用コンタクトホールにおけるSiの削
れ量を評価するものであったが、バイポーラトランジス
タを用いた評価方法を、製造工程の開発段階で活用する
こともできる。以下に、この活用方法について一例を示
す。
【0052】上記図5に示したような、エミッタ用のコ
ンタクトホール73の形状等が異なる種々の検査用NP
Nトランジスタ2を用い、予め、これらのエミッタ用の
コンタクトホール73のうちの形状や寸法が異なるもの
について、Siの削れ量とhFEとの関係を求めてお
く。そして、あるエッチング条件でこれらの種々の検査
用NPNトランジスタ2をSOIウェハ上の全面に形成
するか、又は必要数の検査用NPNトランジスタ2を形
成する。その後、このSOIウェハにおいて、個々のエ
ミッタ用のコンタクトホール73を用いてhFEを測定
することにより、各々のエミッタ用のコンタクトホール
73におけるSiの削れ量を評価する。
【0053】その結果、このエッチング条件において、
エッチングレートのコンタクトホールの形状等に対する
依存を確認することができる。また、SOIウェハの全
面に検査用NPNトランジスタ2を形成した場合は、ウ
ェハ面内におけるエッチングレートの偏りを確認するこ
とができる。また、複数のウェハを同一工程で形成する
場合は、ウェハ間でのエッチングレートの違いも確認す
ることができる。
【0054】従って、エッチング条件を様々に変えて同
様にエッチングレートを確認することにより、最適なエ
ッチング条件を選定することができる。
【0055】(他の実施形態)上記第1及び第2実施形
態は、検査用NPNトランジスタ2におけるSiの削れ
量Lと、評価用コンタクトホールにおけるSiの削れ量
とが同一になる場合について示した。しかし、必ずしも
この2つのSiの削れ量が同一にならなくても、hFE
を測定することにより評価用コンタクトホールにおける
Siの削れ量を評価することができる。
【0056】一般に、hFEの値は、エミッタ(N+
領域の深さと濃度に依存する。また、配線にバリアメタ
ルを用いたり、追加のイオン注入を行ったりしてもhF
Eの値は変化する。また、エミッタ(N+)領域の濃度
により、Siの削れ量が変化する可能性もある。さら
に、コンタクトホールの形状や寸法、配置等にも、エッ
チングレートは依存する。
【0057】しかしながら、上述のような条件が変更し
ても、バイポーラトランジスタにおけるエミッタ用のコ
ンタクトホールにおけるSiの削れ量とhFEの値との
関係はほぼ線形、あるいは1対1になる。従って、評価
用コンタクトホールにおけるSiの削れ量と検査用バイ
ポーラトランジスタのエミッタ用のコンタクトホールに
おけるSiの削れ量との相関関係を求めておくことによ
り、製造工程において評価用コンタクトホールを評価す
る際には、hFEを測定するだけで、SOIウェハを破
壊すること無く評価用コンタクトホールにおけるSiの
削れ量を評価することができる。
【0058】また、上記各実施形態では、検査用バイポ
ーラトランジスタとしてNPNトランジスタ2を用いて
いるが、図6に上面図で示すようなPNP型バイポーラ
トランジスタを用いることもできる。このPNP型バイ
ポーラトランジスタは、図の右側にベース(N+)領域
44が形成されており、図の左側の口字形状の部分がコ
レクタ(P+)領域46となっており、その中心部分に
エミッタ(P+)領域45が形成されている。その他の
構成は、図中図1と同一符号を付して説明を省略する。
【0059】また、エピタキシャルトランジスタで、ト
ランジスタの周囲を絶縁したジャンクションアイソレー
ション型のものを、検査用バイポーラトランジスタとし
て用いることもできる。
【0060】また、エミッタ(N+)領域をイオン注入
ではなく、図7に示すように、エミッタ拡散用のPol
ySi9から拡散させることにより形成した場合も各実
施形態の評価方法に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態で用いる検査用のNPN型バイポ
ーラトランジスタの模式図である。
【図2】図1におけるエミッタコンタクトの拡大図であ
る。
【図3】バイポーラトランジスタにおけるエミッタ用の
コンタクトホールにおけるSiの削れ量LとhFEとの
関係を示すグラフである。
【図4】第1実施形態の製造工程を示すフローチャート
である。
【図5】第2実施形態で用いるNPN型バイポーラトラ
ンジスタの上面図である。
【図6】PNP型バイポーラトランジスタの上面図であ
る。
【図7】エミッタ拡散用のPolySiを用いて形成し
たNPN型バイポーラトランジスタの模式図である。
【符号の説明】
1…SOIウェハ、1a…SOIウェハの表面、2…N
PN型バイポーラトランジスタ、3…埋め込み酸化膜、
6…絶縁膜、9…エミッタ拡散用のPolySi、41
…埋め込みN+層、42…コレクタ(N-)領域、43…
ベース(P-)領域、44…ベース(P+)領域、45…
エミッタ(N+)領域、46…コレクタ(N+)領域、5
1…トレンチ、52…LOCOS酸化膜、71…コレク
タコンタクトホール、72…ベースコンタクトホール、
73…エミッタ用のコンタクトホール、81…コレクタ
配線、82…ベース配線、83…エミッタ配線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板(1)上に絶縁膜(6)を形
    成し、該絶縁膜をエッチングすることによりコンタクト
    ホールを形成する半導体装置の評価方法において、 前記半導体基板に形成したバイポーラトランジスタ
    (2)の電流増幅率を測定することにより、前記コンタ
    クトホールにおける前記エッチングによる前記半導体基
    板の削れ量を評価することを特徴とする半導体装置の評
    価方法。
  2. 【請求項2】 前記バイポーラトランジスタとして、前
    記半導体基板に形成されるデバイスとは別に、評価する
    ために形成されたものを用いることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置の評価方法。
  3. 【請求項3】 前記バイポーラトランジスタとして、前
    記コンタクトホールとエッチング特性が同様になるエミ
    ッタ用のコンタクトホール(73)を有するものを用い
    ることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の評価
    方法。
  4. 【請求項4】 前記バイポーラトランジスタを複数形成
    し、前記各々のバイポーラトランジスタにおける前記複
    数のエミッタ用のコンタクトホールを、その形状、寸
    法、及び配置の少なくとも1つを変えて形成することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導
    体装置の評価方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板(1)にデバイスを形成する
    ために、該半導体基板上に絶縁膜(6)を形成し、該絶
    縁膜を部分的にエッチングすることにより、デバイス用
    のコンタクトホールを形成する半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記半導体基板にバイポーラトランジスタ(2)を形成
    し、前記バイポーラトランジスタのエミッタ用のコンタ
    クトホール(73)における前記半導体基板の削れ量と
    電流増幅率との関係を求める予備工程を行った後、 前記半導体基板に前記デバイスと前記バイポーラトラン
    ジスタとを形成するために、前記半導体基板上に形成さ
    れた前記絶縁膜を部分的にエッチングして、前記デバイ
    ス用のコンタクトホールと前記エミッタ用のコンタクト
    ホールとを形成するデバイス形成工程を行い、 その後、前記バイポーラトランジスタの電流増幅率を測
    定して、前記予備工程において求めた前記半導体基板の
    削れ量と電流増幅率との関係に基づいて、前記デバイス
    用のコンタクトホールにおける前記半導体基板の削れ量
    を評価するデバイス検査工程を行い、 続いて、前記デバイス用のコンタクトホールにおける前
    記半導体基板の削れ量に基づいて、前記デバイス形成工
    程におけるエッチングの条件を調節する工程を行うこと
    を特徴とする半導体基板の製造方法。
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