JP2005064061A - 半導体試料の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体試料を薄く切り出さずに、該半導体試料の断面におけるキャリア分布を走査型プローブ顕微鏡により直接測定することが可能な半導体装置の検査方法を提供する。
【解決手段】半導体試料の主面上に電極10を形成する工程と、半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、前記電極10に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブ14で上記断面を走査することにより、該断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法。
【選択図】 図9
【解決手段】半導体試料の主面上に電極10を形成する工程と、半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、前記電極10に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブ14で上記断面を走査することにより、該断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体試料の検査方法に関し、より詳細には、半導体試料の断面におけるキャリア分布を走査型プローブ顕微鏡により測定する半導体試料の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超LSIがより一層集積化されるのに伴い、MOSトランジスタ等の素子の微細化が進み、トランジスタのゲート電極下のキャリア分布の形状がトランジスタの特性に大きく影響するようになっている。このため、ゲート電極下のキャリア分布をナノメータ単位で制御する技術が求められると共に、超LSI等のデバイスの設計段階においては、設計されたMOSトランジスタを実際に作成し、作成されたトランジスタのキャリア分布を直接測定することにより、キャリア分布がトランジスタに与える影響を調べる必要がある。設計段階でこのように試験的に作成される半導体試料はTEG(Test Element Group)とも呼ばれる。
【0003】
ところで、走査型プローブ顕微鏡の一種に、走査型容量顕微鏡(Scanning Capacitance Microscope:以下、SCMと言う)及び走査型拡がり抵抗顕微鏡(Scanning Spreading Resistance Microscope:以下、SSRMと言う)がある。図1に、従来例に係るSCM測定の概念図を示す。SCMではキャパシタセンサー102に接続された導電性のプローブ101とTEG100との間に電圧を印加したままプローブ101を検査面Sに沿って走査する。これにより、TEG100と、検査面S上の自然酸化膜(不図示)と、プローブ101とで構成されるキャパシタの容量の変化を測定し、この測定値に基づいて、容量測定器103で検査面Sにおける二次元キャリア分布を導出する。
【0004】
測定の際、TEG100の電圧は、TEG100を固定する金属板(不図示)からAu(金)膜104を介してTEG100に印加するのが通例である。このため、SCMの測定技術においては、検査面Sを鏡面研磨する技術と、電圧を印加する経路の確保とが重要である。SSRMも基本的には同様で、ログアンプに接続された導電性のプローブとTEGとの間に電圧を印加したままプローブを検査面に沿って走査し、プローブに流れる電流を検出して拡がり抵抗分布を求め、その拡がり抵抗分布から二次元キャリア分布を導出する。この場合も、TEGを固定する金属板からTEGの裏面に電圧を印加するのが通例である。
【0005】
そのため、MOSトランジスタの検査面を鏡面状態で容易に露出させ、裏面側から電圧を印加できるTEGが存在すれば、これらの装置は、空間分解能と感度が極めて高いため、超LSIの二次元キャリア分布の測定装置となり得る。実際、試料を選択すれば、特許文献1に記載されるように、SCMやSSRMは二次元キャリア分布の測定に好適である。
【0006】
また、原理的には、特許文献2に記載されるように、MOSトランジスタのソース、ドレイン、及びゲートに電圧を与えながらSCMでキャリア分布を調べることにより、動作状態にあるMOSトランジスタのキャリア分布を測定することは可能である。なお、特許文献2は、DRAMのように、断面を切り出せば必ずMOSトランジスタの断面が切り出し面に存在するような簡単な試料のみ有効であると思われる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−214092号公報
【特許文献2】
特開2000−146810号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1、特許文献2では、TEGの検査面(断面)にプローブを直接当てるのではなく、TEGの主面からプローブを当てているので、TEGの断面におけるキャリアの分布を正確に把握することができない。
【0009】
また、特許文献1、特許文献2の技術は、二次元キャリア分布が測定できるTEGの構造に制限があり、実際の電気特性評価などに利用するTEG評価へ適応するのが困難である。
【0010】
キャリア分布を正確に知るには、図2(a)に示すように、検査面Sにプローブ101を直接当て、プローブ101が接触する領域下の同じキャリア濃度の半導体を経由して電圧が印加されなければならない。
【0011】
しかしながら、図2(b)に示すように、その電圧印加経路の途中にソース領域やウエル等の導電性の異なる領域が介在すると、電圧印加経路にp−n接合が形成され、TEG100の裏面から正確に電圧を印加できなくなる。その結果、検査面Sにおけるキャリア分布を正確に測定することができない。
【0012】
このように導電性の異なる領域をまたがないように電圧印加経路を作る方法として、ダイシングソーによりTEGをダイシングして薄くし、そのTEGの切断面に、電圧を印加するための金属板を当てることも考えられる。このようにすると、ソース領域やウエル領域等の導電性の異なる領域が金属板に共通に当たり、これらの領域に同じ大きさの電圧が印加されるので、電圧経路に沿ったp−n接合が形成されない。
【0013】
しかしながら、トランジスタのゲート幅は現在20μm程度なので、このようにTEGを切り出すと、試料の幅が20μm以下になるが、このように薄い試料を作製することは現実的に不可能である。
【0014】
本発明は係る従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、半導体試料を薄く切り出さずに、該半導体試料の断面におけるキャリア分布を走査型プローブ顕微鏡により直接測定することが可能な半導体装置の検査方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、半導体試料の主面上に電極を形成する工程と、前記半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、前記電極に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブで前記断面を走査することにより、前記断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法が提供される。
【0016】
本発明によれば、半導体試料に電圧を印加するための電極を半導体試料の主面に形成するので、その電極を当てるための面を半導体試料から薄く切り出す必要が無く、半導体試料の断面におけるキャリア分布の測定を実現化することができる。
【0017】
また、半導体試料において接合が存在する部分の上にレーザを照射した後、該レーザが照射された部分に上記の電極を形成してもよい。このようにすると、レーザの照射によって接合が壊されるので、電極に印加した電圧が接合容量によって分割されず、接合容量による電位差が半導体試料の断面に現れなくなり、該断面におけるキャリア分布を精度良く把握することが可能となる。
【0018】
なお、半導体試料において上記の電極が形成される部分に溝を形成し、該溝内に導電膜を堆積させて電極としてもよい。その場合は、半導体試料の中にある接合を貫く深さに溝を形成することにより、接合を境にする導電性の異なる二つの領域に上記の電極が溝の側面において接触するようになる。これにより、これら導電性の異なる二つの領域に電極を介して同じ電圧を印加することができるので、接合に起因する電位差が半導体試料の断面に現れず、精度のよい二次元キャリア分布を得ることができる。
【0019】
更に、上記半導体試料としてMOSトランジスタを使用する場合は、該MOSトランジスタのソース領域、ゲート電極、及びドレイン領域にまたがって上記電極を形成することにより、電極からソース領域及びドレイン領域に同じ大きさの電圧が印加され、ソース領域とドレイン領域との間の電位差が無くなるので、上記と同様にして二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0020】
また、半導体試料の断面をプローブで走査する前に、該断面を中性洗剤で洗浄することにより、該断面に自然酸化膜を安定性良く形成することができるので、走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用する場合、自然酸化膜の膜質のバラツキに起因する測定誤差を低減することが可能となる。
【0021】
一方、走査型容量顕微鏡ではなく、走査型拡がり抵抗顕微鏡で断面を測定する場合には、その断面をイオンビームに曝して上記の自然酸化膜を除去することにより、自然酸化膜の存在によって測定値が不正確になるのを防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
(第1実施形態)
図3〜図5は、本実施形態に係る半導体装置の検査方法について説明するための断面図であり、図6及び図7はその平面図である。
【0024】
まず、図3(a)に示される断面形状を有するTEG(半導体試料)を次のような方法で作製する。
【0025】
最初に、n型シリコン基板1のトランジスタ形成領域の周囲にフォトリソグラフィー法により素子分離用溝を形成した後に、その中に酸化シリコン(SiO2)を埋め込んで素子分離絶縁膜2を形成する。そのような構造の素子分離絶縁膜2は、STI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれる。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により形成した絶縁膜を素子分離絶縁膜2として採用してもよい。
続いて、素子分離絶縁膜2で画定されるトランジスタ形成領域にp型不純物を導入してウェル3を形成した後、このウェル3の表面を熱酸化して、ゲート絶縁膜16となるシリコン酸化膜を形成する。
【0026】
次に、シリコン基板1の上側全面にポリシリコン膜を形成し、その後に、ポリシリコン膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングしてゲート電極7を形成する。
【0027】
次に、p型のウェル3のうちゲート電極7の両側にn型不純物、例えばリンをイオン注入してソース/ドレインとなる第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bを形成する。
【0028】
さらに、CVD法により絶縁膜、例えば酸化シリコン(SiO2)膜をシリコン基板1の全面に形成した後に、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極7の両側部分に絶縁性サイドウォール6として残す。
【0029】
続いて、ゲート電極7とサイドウォールスペーサ6をマスクに使用して、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bに再びn型不純物をイオン注入することにより、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bのそれぞれに高濃度不純物領域を形成し、各不純物拡散領域4a、4bをLDD(Lightly Doped Drain)構造にする。
【0030】
次いで、シリコン基板1の全面にチタン膜をスパッタ法により形成し、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bの表層においてチタンをシリコンと反応させて第1、第2シリサイド層5a、5bを形成する。
【0031】
この後に、未反応のチタン膜をエッチングして除去した後、CVD法によりSiO2膜をシリコン基板1の全面に形成し、このSiO2膜の表面をCMP法により平坦化して、残存するSiO2膜を層間絶縁膜8とする。
【0032】
ここまでの工程により、本実施形態で使用されるTEGの基本構造が完成する。
【0033】
このTEGの平面図は図6(a)のようになり、上記した図3(a)は図6(a)のI−I線に沿った断面図に相当する。なお、図6(a)では、図の簡略化のために層間絶縁膜8を省略してある。
【0034】
次いで、図6(b)に示すように、TEGの主面において、SCMやSSRMでキャリア分布を測定する際に電圧を印加する部分Aに対し、直径を1μm以下に収束したAr+等のレーザを約1〜2秒間照射し、この部分Aを加熱する。この部分Aとしては、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7とをまたぐ領域を採用するのが好ましい。
【0035】
このようにレーザを照射した後の図6(b)のII−II断面図は図3(b)のようになり、レーザが照射された部分の下にあるキャリアが拡散し、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合が壊れる。
【0036】
次に、図4(a)に示すように、電圧30kVで加速されたGaイオンを加工用のビームとして使用するFIB(Focused Ion Beam)により、レーザを照射した部分の層間絶縁膜8に電極用溝9を形成し、この電極用溝9の底面にシリサイド層5a、5bを露出させる。
【0037】
なお、図4(a)に対応する平面図は図7(a)のようになり、上記の図4(a)は図7(a)のIII−III線に沿う断面図に相当する。
【0038】
その後に、図4(b)に示すように、Gaイオンの加速電圧を弱めて上記のFIBを引き続き行うことにより電極用溝9の内面を活性化すると共に、WF6等のガスをGaイオンと共に流して、活性化された電極用溝9の内面にタングステン膜を堆積し、そのタングステン膜を電極10とする。
【0039】
電極10を形成した後の平面図は図7(b)のようになり、上記の図4(b)は図7(b)のIV−IV線に沿う断面図に相当する。図7(b)に示すように、この電極10は、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7とにまたがって形成されることになる。
【0040】
その後に、上記したようなFIBによる溝の形成とタングステン膜の形成とを再び行うことにより、図7(b)に示すように、電極10に繋がる配線用溝11と、その中に埋め込まれたタングステン膜で構成される配線12とを層間絶縁膜8の表層部分に形成する。その配線12が形成された後の図7(b)のV−V線断面図は図5のようになる。
【0041】
次に、図8の斜視図に示すように、ダイシングソー13でTEGを切断し、検査面となる第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7との断面を露出させる。ダイシングソー13としては、レジンボンドに2000〜3000番のダイヤモンドの粒子を埋め込んだものを使用するのが好ましい。
【0042】
続いて、コロイダルシリカを研磨剤として使用し、図9の斜視図に示す検査面Bを鏡面研磨する。その後、家庭用の中性洗剤でこの検査面Bを洗浄し、更に、この検査面Bを純水で濯いだ後、エアブローによって純水を飛ばして検査面Bを乾燥させる。
【0043】
本願発明者は、このように検査面Bを中性洗剤で洗浄することにより、SCMで必要な膜質のバラツキが少ない自然酸化膜を検査面B上に安定性良く形成することができることを見出した。
【0044】
但し、プローブから検査面Bに電流を流す必要があるSSRMでは、このように自然酸化膜がある状態では検査面Bを測定できない。SSRMで測定を行う場合は、例えば、加速電圧が約2kVと低いArビームを検査面B上に照射し、そのArビームによって自然酸化膜を除去することにより測定が可能となる。なお、加速電圧を2kVよりも高くすると、Arイオンが検査面B内に打ち込まれてしまい、検査面B内におけるキャリアの分布を正確に把握することが困難になるので、好ましくない。
【0045】
続いて、このTEGをチャック15上に固定し、そのチャック15から配線12を介して電極10に所定の電圧を印加することにより、電極10と電気的に接続されている第1、第2n型不純物拡散領域4a、4b、及びウェル3に所定の電位を与える。そして、SCMやSSRM用のプローブ14を検査面Bに当接させ、そのプローブ14で検査面Bを走査することにより、検査面Bのキャリア濃度に応じて変化する電気容量や電流をプローブ14により探索し、検査面Bでの二次元キャリア分布を得る。
【0046】
図10は、周波数が90Hzで最大電圧が1Vの交流電圧を電極10に与え、SCMにより実際に得られた二次元キャリア分布を基にして描いた図である。このような二次元キャリア分布により、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合の位置を確認したり、ゲート電極7下への第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bの拡がり(extension)を評価することができ、CMOSトランジスタの設計に役立てることができる。
【0047】
上記した実施形態によれば、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4b、及びウェル3に所定の電位を与えるための電極10をTEGの主面に形成するので、図1に示したような電極を当てるための面BをTEGから切り出す必要が無く、検査面Bにおけるキャリア分布の測定を実現化することができる。
【0048】
しかも、電極10を形成する前に、TEGにおいて電極10が形成される部分にレーザを照射し、電極10下における第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3との間のp−n接合を壊してあるので、電極10に印加した電圧が接合容量によって分割されない。これにより、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とに同じ大きさの電圧を印加することが可能となり、上記の接合容量による電位差が検査面Bに現れず、プローブ14で読み取られる電圧値がキャリア分布を忠実に反映するようになるので、二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0049】
更に、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7とにまたがって電極10を形成するので、電極10から各不純物拡散領域4a、4bに同じ大きさの電圧が印加され、各不純物拡散領域4a、4b間の電位差が無くなるので、上記と同様にして二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0050】
そして、プローブ14で検査面Bを走査する前に、検査面Bを中性洗剤で洗浄するので、検査面Bに自然酸化膜を安定性良く形成することができ、SCMで検査面Bを測定する場合、自然酸化膜の膜質のバラツキに起因する測定誤差を低減することが可能となる。
【0051】
一方、SCMではなく、SSRMで検査面Bを測定する場合には、Arイオンのビームによって上記の自然酸化膜を除去してしまうので、自然酸化膜の存在によって測定値が不正確になるのを防ぐことができる。
【0052】
(第2実施形態)
図11(a)、(b)は、本実施形態に係る半導体装置の検査方法について説明するための断面図である。本実施形態では、第1実施形態において電極用溝を形成する前に行ったレーザ照射を行わず、且つ、電極用溝の深さを第1実施形態よりも深くする。これ以外は第1実施形態と同じなので、以下の図面において、第1実施形態で説明した部材には第1実施形態と同じ符号を付す。
【0053】
まず、図3(a)に示したTEGを作製した後、図11(a)に示すように、電圧30kVの電圧で加速されたGaイオンを加工用のビームとして使用するFIBにより、第1実施形態と同じ部分に電極用溝9を形成する。但し、本実施形態ではこの電極用溝9の深さを第1実施形態よりも深くし、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合を完全に貫く深さに電極用溝9を形成する。電極用溝9の深さは、FIBを行う時間を変えることにより、所望に制御することができる。
【0054】
次いで、図11(b)に示すように、Gaイオンの加速電圧を弱めて上記のFIBを引き続き行うことにより電極用溝9の内面を活性化すると共に、WF6等のガスをGaイオンと共に流して、活性化された電極用溝9の内面にタングステン膜を堆積し、そのタングステン膜を電極10とする。
【0055】
この後は、第1実施形態と同様に、配線12を形成し、ダイシングソーでTEGを切断して検査面Bを露出させ、その検査面を中性洗剤で洗浄した後、SCMやSSRMで検査面Bにおける二次元キャリア分布を測定する。
【0056】
上記した本実施形態によれば、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合を完全に貫く深さに電極用溝9を形成するので、その電極用溝9の側面において電極10が第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とに接触する。従って、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3との間にp−n接合が存在しても、電極10を介して第1、第2n型不純物拡散領域4a、4b及びウェル3に同じ電圧を印加することができるので、p−n接合に起因する電位差が検査面Bに現れず、検査面Bにおけるキャリアの二次元分布を精度良く得ることができる。
【0057】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記ではMOSトランジスタが形成されたシリコン基板1をTEGとして使用したが、p−n接合が形成されたシリコン基板、例えばバイポーラトランジスタが形成されたシリコン基板であればTEGとして使用し得る。
【0058】
以下に、本発明の特徴を付記する。
【0059】
(付記1) 半導体試料の主面上に電極を形成する工程と、
前記半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、
前記電極に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブで前記断面を走査することにより、前記断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法。
【0060】
(付記2) 前記電極を形成する工程は、前記半導体試料において接合が存在する部分の上にレーザを照射した後、該レーザが照射された部分に前記電極を形成することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0061】
(付記3) 前記電極を形成する工程は、前記半導体試料において前記電極が形成される部分に溝を形成し、該溝内に導電膜を堆積させて前記電極とすることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0062】
(付記4) 前記溝は、前記半導体試料の中にある接合を貫く深さに形成されることを特徴とする付記3に記載の半導体装置の検査方法。
【0063】
(付記5) 前記溝の形成と前記導電膜の形成とをFIB(Focused Ion Beam)技術により行うことを特徴とする付記3に記載の半導体装置の検査方法。
【0064】
(付記6) 前記導電膜としてタングステン膜を形成することを特徴とする付記3に記載の半導体装置の検査方法。
【0065】
(付記7) 前記半導体試料としてMOSトランジスタを使用し、該MOSトランジスタのソース領域、ゲート電極、及びドレイン領域にまたがって前記電極を形成することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0066】
(付記8) 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程と、該鏡面研磨された断面を中性洗剤で洗浄する工程と、前記洗浄後の断面を乾燥させる工程とを行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0067】
(付記9) 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程を行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型拡がり抵抗顕微鏡を使用することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0068】
(付記10) 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程と、該鏡面研磨された断面を洗浄する工程と、前記洗浄後の断面を乾燥させる工程と、前記乾燥後の断面をイオンビームに曝して前記断面に形成された自然酸化膜を除去する工程とを行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型拡がり抵抗顕微鏡を使用することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0069】
(付記11) 前記断面を鏡面研磨する工程は、コロイダルシリカを研磨剤として使用しながら行われることを特徴とする付記8乃至付記10のいずれかに記載の半導体装置の検査方法。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る半導体装置の試験方法によれば、走査型プローブ顕微鏡の測定に必要な電極を半導体試料の主面に形成するので、その電極を当てるための面を半導体試料から薄く切り出す必要が無く、半導体試料の断面におけるキャリア分布の測定を実現化することができる。
【0071】
また、その電極が形成する部分に予めレーザを照射して電極の下の接合を壊したり、その接合を貫く深さの溝を形成してそこに電極を形成したりするので、接合に起因する電位差が半導体試料の断面に現れず、精度のよい二次元キャリア分布を得ることができる。
【0072】
更に、上記半導体試料としてMOSトランジスタを使用する場合は、該MOSトランジスタのソース領域、ゲート電極、及びドレイン領域にまたがって上記電極を形成するので、ソース領域とドレイン領域との間の電位差が無くなり、上記と同様にして二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0073】
また、半導体試料の断面を中性洗剤で洗浄するので、該断面に自然酸化膜を安定性良く形成することができ、走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用する場合、自然酸化膜の膜質のバラツキに起因する測定誤差を低減することが可能となる。
【0074】
そして、走査型拡がり抵抗顕微鏡で断面を測定する場合には、その断面をイオンビームに曝して上記の自然酸化膜を除去するので、自然酸化膜の存在によって測定値が不正確になるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来例に係る半導体装置の検査方法について示す斜視図である。
【図2】図2(a)、(b)は、従来例に係る半導体装置の検査方法について示す断面図である。
【図3】図3(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図(その1)である。
【図4】図4(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図(その2)である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図(その3)である。
【図6】図6(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す平面図(その1)である。
【図7】図7(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す平面図(その2)である。
【図8】図8は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す斜視図(その1)である。
【図9】図9は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す斜視図(その2)である。
【図10】図10は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法において得られた二次元キャリア分布を基にして描いた図である。
【図11】図11(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁膜、3…ウェル、4a、4b…第1、第2n型不純物拡散領域、5a、5b…シリサイド層、6…絶縁性サイドウォール、7…ゲート電極、8…層間絶縁膜、9…電極用溝、10…電極、11…配線用溝、12…配線、13…ダイシングソー、14…プローブ、15…チャック、16…ゲート絶縁膜、100…TEG、102…キャパシタセンサー、103…容量測定器、104…Au膜。
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体試料の検査方法に関し、より詳細には、半導体試料の断面におけるキャリア分布を走査型プローブ顕微鏡により測定する半導体試料の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超LSIがより一層集積化されるのに伴い、MOSトランジスタ等の素子の微細化が進み、トランジスタのゲート電極下のキャリア分布の形状がトランジスタの特性に大きく影響するようになっている。このため、ゲート電極下のキャリア分布をナノメータ単位で制御する技術が求められると共に、超LSI等のデバイスの設計段階においては、設計されたMOSトランジスタを実際に作成し、作成されたトランジスタのキャリア分布を直接測定することにより、キャリア分布がトランジスタに与える影響を調べる必要がある。設計段階でこのように試験的に作成される半導体試料はTEG(Test Element Group)とも呼ばれる。
【0003】
ところで、走査型プローブ顕微鏡の一種に、走査型容量顕微鏡(Scanning Capacitance Microscope:以下、SCMと言う)及び走査型拡がり抵抗顕微鏡(Scanning Spreading Resistance Microscope:以下、SSRMと言う)がある。図1に、従来例に係るSCM測定の概念図を示す。SCMではキャパシタセンサー102に接続された導電性のプローブ101とTEG100との間に電圧を印加したままプローブ101を検査面Sに沿って走査する。これにより、TEG100と、検査面S上の自然酸化膜(不図示)と、プローブ101とで構成されるキャパシタの容量の変化を測定し、この測定値に基づいて、容量測定器103で検査面Sにおける二次元キャリア分布を導出する。
【0004】
測定の際、TEG100の電圧は、TEG100を固定する金属板(不図示)からAu(金)膜104を介してTEG100に印加するのが通例である。このため、SCMの測定技術においては、検査面Sを鏡面研磨する技術と、電圧を印加する経路の確保とが重要である。SSRMも基本的には同様で、ログアンプに接続された導電性のプローブとTEGとの間に電圧を印加したままプローブを検査面に沿って走査し、プローブに流れる電流を検出して拡がり抵抗分布を求め、その拡がり抵抗分布から二次元キャリア分布を導出する。この場合も、TEGを固定する金属板からTEGの裏面に電圧を印加するのが通例である。
【0005】
そのため、MOSトランジスタの検査面を鏡面状態で容易に露出させ、裏面側から電圧を印加できるTEGが存在すれば、これらの装置は、空間分解能と感度が極めて高いため、超LSIの二次元キャリア分布の測定装置となり得る。実際、試料を選択すれば、特許文献1に記載されるように、SCMやSSRMは二次元キャリア分布の測定に好適である。
【0006】
また、原理的には、特許文献2に記載されるように、MOSトランジスタのソース、ドレイン、及びゲートに電圧を与えながらSCMでキャリア分布を調べることにより、動作状態にあるMOSトランジスタのキャリア分布を測定することは可能である。なお、特許文献2は、DRAMのように、断面を切り出せば必ずMOSトランジスタの断面が切り出し面に存在するような簡単な試料のみ有効であると思われる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−214092号公報
【特許文献2】
特開2000−146810号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1、特許文献2では、TEGの検査面(断面)にプローブを直接当てるのではなく、TEGの主面からプローブを当てているので、TEGの断面におけるキャリアの分布を正確に把握することができない。
【0009】
また、特許文献1、特許文献2の技術は、二次元キャリア分布が測定できるTEGの構造に制限があり、実際の電気特性評価などに利用するTEG評価へ適応するのが困難である。
【0010】
キャリア分布を正確に知るには、図2(a)に示すように、検査面Sにプローブ101を直接当て、プローブ101が接触する領域下の同じキャリア濃度の半導体を経由して電圧が印加されなければならない。
【0011】
しかしながら、図2(b)に示すように、その電圧印加経路の途中にソース領域やウエル等の導電性の異なる領域が介在すると、電圧印加経路にp−n接合が形成され、TEG100の裏面から正確に電圧を印加できなくなる。その結果、検査面Sにおけるキャリア分布を正確に測定することができない。
【0012】
このように導電性の異なる領域をまたがないように電圧印加経路を作る方法として、ダイシングソーによりTEGをダイシングして薄くし、そのTEGの切断面に、電圧を印加するための金属板を当てることも考えられる。このようにすると、ソース領域やウエル領域等の導電性の異なる領域が金属板に共通に当たり、これらの領域に同じ大きさの電圧が印加されるので、電圧経路に沿ったp−n接合が形成されない。
【0013】
しかしながら、トランジスタのゲート幅は現在20μm程度なので、このようにTEGを切り出すと、試料の幅が20μm以下になるが、このように薄い試料を作製することは現実的に不可能である。
【0014】
本発明は係る従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、半導体試料を薄く切り出さずに、該半導体試料の断面におけるキャリア分布を走査型プローブ顕微鏡により直接測定することが可能な半導体装置の検査方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、半導体試料の主面上に電極を形成する工程と、前記半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、前記電極に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブで前記断面を走査することにより、前記断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法が提供される。
【0016】
本発明によれば、半導体試料に電圧を印加するための電極を半導体試料の主面に形成するので、その電極を当てるための面を半導体試料から薄く切り出す必要が無く、半導体試料の断面におけるキャリア分布の測定を実現化することができる。
【0017】
また、半導体試料において接合が存在する部分の上にレーザを照射した後、該レーザが照射された部分に上記の電極を形成してもよい。このようにすると、レーザの照射によって接合が壊されるので、電極に印加した電圧が接合容量によって分割されず、接合容量による電位差が半導体試料の断面に現れなくなり、該断面におけるキャリア分布を精度良く把握することが可能となる。
【0018】
なお、半導体試料において上記の電極が形成される部分に溝を形成し、該溝内に導電膜を堆積させて電極としてもよい。その場合は、半導体試料の中にある接合を貫く深さに溝を形成することにより、接合を境にする導電性の異なる二つの領域に上記の電極が溝の側面において接触するようになる。これにより、これら導電性の異なる二つの領域に電極を介して同じ電圧を印加することができるので、接合に起因する電位差が半導体試料の断面に現れず、精度のよい二次元キャリア分布を得ることができる。
【0019】
更に、上記半導体試料としてMOSトランジスタを使用する場合は、該MOSトランジスタのソース領域、ゲート電極、及びドレイン領域にまたがって上記電極を形成することにより、電極からソース領域及びドレイン領域に同じ大きさの電圧が印加され、ソース領域とドレイン領域との間の電位差が無くなるので、上記と同様にして二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0020】
また、半導体試料の断面をプローブで走査する前に、該断面を中性洗剤で洗浄することにより、該断面に自然酸化膜を安定性良く形成することができるので、走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用する場合、自然酸化膜の膜質のバラツキに起因する測定誤差を低減することが可能となる。
【0021】
一方、走査型容量顕微鏡ではなく、走査型拡がり抵抗顕微鏡で断面を測定する場合には、その断面をイオンビームに曝して上記の自然酸化膜を除去することにより、自然酸化膜の存在によって測定値が不正確になるのを防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
(第1実施形態)
図3〜図5は、本実施形態に係る半導体装置の検査方法について説明するための断面図であり、図6及び図7はその平面図である。
【0024】
まず、図3(a)に示される断面形状を有するTEG(半導体試料)を次のような方法で作製する。
【0025】
最初に、n型シリコン基板1のトランジスタ形成領域の周囲にフォトリソグラフィー法により素子分離用溝を形成した後に、その中に酸化シリコン(SiO2)を埋め込んで素子分離絶縁膜2を形成する。そのような構造の素子分離絶縁膜2は、STI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれる。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により形成した絶縁膜を素子分離絶縁膜2として採用してもよい。
続いて、素子分離絶縁膜2で画定されるトランジスタ形成領域にp型不純物を導入してウェル3を形成した後、このウェル3の表面を熱酸化して、ゲート絶縁膜16となるシリコン酸化膜を形成する。
【0026】
次に、シリコン基板1の上側全面にポリシリコン膜を形成し、その後に、ポリシリコン膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングしてゲート電極7を形成する。
【0027】
次に、p型のウェル3のうちゲート電極7の両側にn型不純物、例えばリンをイオン注入してソース/ドレインとなる第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bを形成する。
【0028】
さらに、CVD法により絶縁膜、例えば酸化シリコン(SiO2)膜をシリコン基板1の全面に形成した後に、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極7の両側部分に絶縁性サイドウォール6として残す。
【0029】
続いて、ゲート電極7とサイドウォールスペーサ6をマスクに使用して、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bに再びn型不純物をイオン注入することにより、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bのそれぞれに高濃度不純物領域を形成し、各不純物拡散領域4a、4bをLDD(Lightly Doped Drain)構造にする。
【0030】
次いで、シリコン基板1の全面にチタン膜をスパッタ法により形成し、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bの表層においてチタンをシリコンと反応させて第1、第2シリサイド層5a、5bを形成する。
【0031】
この後に、未反応のチタン膜をエッチングして除去した後、CVD法によりSiO2膜をシリコン基板1の全面に形成し、このSiO2膜の表面をCMP法により平坦化して、残存するSiO2膜を層間絶縁膜8とする。
【0032】
ここまでの工程により、本実施形態で使用されるTEGの基本構造が完成する。
【0033】
このTEGの平面図は図6(a)のようになり、上記した図3(a)は図6(a)のI−I線に沿った断面図に相当する。なお、図6(a)では、図の簡略化のために層間絶縁膜8を省略してある。
【0034】
次いで、図6(b)に示すように、TEGの主面において、SCMやSSRMでキャリア分布を測定する際に電圧を印加する部分Aに対し、直径を1μm以下に収束したAr+等のレーザを約1〜2秒間照射し、この部分Aを加熱する。この部分Aとしては、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7とをまたぐ領域を採用するのが好ましい。
【0035】
このようにレーザを照射した後の図6(b)のII−II断面図は図3(b)のようになり、レーザが照射された部分の下にあるキャリアが拡散し、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合が壊れる。
【0036】
次に、図4(a)に示すように、電圧30kVで加速されたGaイオンを加工用のビームとして使用するFIB(Focused Ion Beam)により、レーザを照射した部分の層間絶縁膜8に電極用溝9を形成し、この電極用溝9の底面にシリサイド層5a、5bを露出させる。
【0037】
なお、図4(a)に対応する平面図は図7(a)のようになり、上記の図4(a)は図7(a)のIII−III線に沿う断面図に相当する。
【0038】
その後に、図4(b)に示すように、Gaイオンの加速電圧を弱めて上記のFIBを引き続き行うことにより電極用溝9の内面を活性化すると共に、WF6等のガスをGaイオンと共に流して、活性化された電極用溝9の内面にタングステン膜を堆積し、そのタングステン膜を電極10とする。
【0039】
電極10を形成した後の平面図は図7(b)のようになり、上記の図4(b)は図7(b)のIV−IV線に沿う断面図に相当する。図7(b)に示すように、この電極10は、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7とにまたがって形成されることになる。
【0040】
その後に、上記したようなFIBによる溝の形成とタングステン膜の形成とを再び行うことにより、図7(b)に示すように、電極10に繋がる配線用溝11と、その中に埋め込まれたタングステン膜で構成される配線12とを層間絶縁膜8の表層部分に形成する。その配線12が形成された後の図7(b)のV−V線断面図は図5のようになる。
【0041】
次に、図8の斜視図に示すように、ダイシングソー13でTEGを切断し、検査面となる第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7との断面を露出させる。ダイシングソー13としては、レジンボンドに2000〜3000番のダイヤモンドの粒子を埋め込んだものを使用するのが好ましい。
【0042】
続いて、コロイダルシリカを研磨剤として使用し、図9の斜視図に示す検査面Bを鏡面研磨する。その後、家庭用の中性洗剤でこの検査面Bを洗浄し、更に、この検査面Bを純水で濯いだ後、エアブローによって純水を飛ばして検査面Bを乾燥させる。
【0043】
本願発明者は、このように検査面Bを中性洗剤で洗浄することにより、SCMで必要な膜質のバラツキが少ない自然酸化膜を検査面B上に安定性良く形成することができることを見出した。
【0044】
但し、プローブから検査面Bに電流を流す必要があるSSRMでは、このように自然酸化膜がある状態では検査面Bを測定できない。SSRMで測定を行う場合は、例えば、加速電圧が約2kVと低いArビームを検査面B上に照射し、そのArビームによって自然酸化膜を除去することにより測定が可能となる。なお、加速電圧を2kVよりも高くすると、Arイオンが検査面B内に打ち込まれてしまい、検査面B内におけるキャリアの分布を正確に把握することが困難になるので、好ましくない。
【0045】
続いて、このTEGをチャック15上に固定し、そのチャック15から配線12を介して電極10に所定の電圧を印加することにより、電極10と電気的に接続されている第1、第2n型不純物拡散領域4a、4b、及びウェル3に所定の電位を与える。そして、SCMやSSRM用のプローブ14を検査面Bに当接させ、そのプローブ14で検査面Bを走査することにより、検査面Bのキャリア濃度に応じて変化する電気容量や電流をプローブ14により探索し、検査面Bでの二次元キャリア分布を得る。
【0046】
図10は、周波数が90Hzで最大電圧が1Vの交流電圧を電極10に与え、SCMにより実際に得られた二次元キャリア分布を基にして描いた図である。このような二次元キャリア分布により、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合の位置を確認したり、ゲート電極7下への第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bの拡がり(extension)を評価することができ、CMOSトランジスタの設計に役立てることができる。
【0047】
上記した実施形態によれば、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4b、及びウェル3に所定の電位を与えるための電極10をTEGの主面に形成するので、図1に示したような電極を当てるための面BをTEGから切り出す必要が無く、検査面Bにおけるキャリア分布の測定を実現化することができる。
【0048】
しかも、電極10を形成する前に、TEGにおいて電極10が形成される部分にレーザを照射し、電極10下における第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3との間のp−n接合を壊してあるので、電極10に印加した電圧が接合容量によって分割されない。これにより、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とに同じ大きさの電圧を印加することが可能となり、上記の接合容量による電位差が検査面Bに現れず、プローブ14で読み取られる電圧値がキャリア分布を忠実に反映するようになるので、二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0049】
更に、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとゲート電極7とにまたがって電極10を形成するので、電極10から各不純物拡散領域4a、4bに同じ大きさの電圧が印加され、各不純物拡散領域4a、4b間の電位差が無くなるので、上記と同様にして二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0050】
そして、プローブ14で検査面Bを走査する前に、検査面Bを中性洗剤で洗浄するので、検査面Bに自然酸化膜を安定性良く形成することができ、SCMで検査面Bを測定する場合、自然酸化膜の膜質のバラツキに起因する測定誤差を低減することが可能となる。
【0051】
一方、SCMではなく、SSRMで検査面Bを測定する場合には、Arイオンのビームによって上記の自然酸化膜を除去してしまうので、自然酸化膜の存在によって測定値が不正確になるのを防ぐことができる。
【0052】
(第2実施形態)
図11(a)、(b)は、本実施形態に係る半導体装置の検査方法について説明するための断面図である。本実施形態では、第1実施形態において電極用溝を形成する前に行ったレーザ照射を行わず、且つ、電極用溝の深さを第1実施形態よりも深くする。これ以外は第1実施形態と同じなので、以下の図面において、第1実施形態で説明した部材には第1実施形態と同じ符号を付す。
【0053】
まず、図3(a)に示したTEGを作製した後、図11(a)に示すように、電圧30kVの電圧で加速されたGaイオンを加工用のビームとして使用するFIBにより、第1実施形態と同じ部分に電極用溝9を形成する。但し、本実施形態ではこの電極用溝9の深さを第1実施形態よりも深くし、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合を完全に貫く深さに電極用溝9を形成する。電極用溝9の深さは、FIBを行う時間を変えることにより、所望に制御することができる。
【0054】
次いで、図11(b)に示すように、Gaイオンの加速電圧を弱めて上記のFIBを引き続き行うことにより電極用溝9の内面を活性化すると共に、WF6等のガスをGaイオンと共に流して、活性化された電極用溝9の内面にタングステン膜を堆積し、そのタングステン膜を電極10とする。
【0055】
この後は、第1実施形態と同様に、配線12を形成し、ダイシングソーでTEGを切断して検査面Bを露出させ、その検査面を中性洗剤で洗浄した後、SCMやSSRMで検査面Bにおける二次元キャリア分布を測定する。
【0056】
上記した本実施形態によれば、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とのp−n接合を完全に貫く深さに電極用溝9を形成するので、その電極用溝9の側面において電極10が第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3とに接触する。従って、第1、第2n型不純物拡散領域4a、4bとウェル3との間にp−n接合が存在しても、電極10を介して第1、第2n型不純物拡散領域4a、4b及びウェル3に同じ電圧を印加することができるので、p−n接合に起因する電位差が検査面Bに現れず、検査面Bにおけるキャリアの二次元分布を精度良く得ることができる。
【0057】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記ではMOSトランジスタが形成されたシリコン基板1をTEGとして使用したが、p−n接合が形成されたシリコン基板、例えばバイポーラトランジスタが形成されたシリコン基板であればTEGとして使用し得る。
【0058】
以下に、本発明の特徴を付記する。
【0059】
(付記1) 半導体試料の主面上に電極を形成する工程と、
前記半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、
前記電極に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブで前記断面を走査することにより、前記断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法。
【0060】
(付記2) 前記電極を形成する工程は、前記半導体試料において接合が存在する部分の上にレーザを照射した後、該レーザが照射された部分に前記電極を形成することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0061】
(付記3) 前記電極を形成する工程は、前記半導体試料において前記電極が形成される部分に溝を形成し、該溝内に導電膜を堆積させて前記電極とすることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0062】
(付記4) 前記溝は、前記半導体試料の中にある接合を貫く深さに形成されることを特徴とする付記3に記載の半導体装置の検査方法。
【0063】
(付記5) 前記溝の形成と前記導電膜の形成とをFIB(Focused Ion Beam)技術により行うことを特徴とする付記3に記載の半導体装置の検査方法。
【0064】
(付記6) 前記導電膜としてタングステン膜を形成することを特徴とする付記3に記載の半導体装置の検査方法。
【0065】
(付記7) 前記半導体試料としてMOSトランジスタを使用し、該MOSトランジスタのソース領域、ゲート電極、及びドレイン領域にまたがって前記電極を形成することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0066】
(付記8) 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程と、該鏡面研磨された断面を中性洗剤で洗浄する工程と、前記洗浄後の断面を乾燥させる工程とを行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0067】
(付記9) 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程を行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型拡がり抵抗顕微鏡を使用することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0068】
(付記10) 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程と、該鏡面研磨された断面を洗浄する工程と、前記洗浄後の断面を乾燥させる工程と、前記乾燥後の断面をイオンビームに曝して前記断面に形成された自然酸化膜を除去する工程とを行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型拡がり抵抗顕微鏡を使用することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の検査方法。
【0069】
(付記11) 前記断面を鏡面研磨する工程は、コロイダルシリカを研磨剤として使用しながら行われることを特徴とする付記8乃至付記10のいずれかに記載の半導体装置の検査方法。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る半導体装置の試験方法によれば、走査型プローブ顕微鏡の測定に必要な電極を半導体試料の主面に形成するので、その電極を当てるための面を半導体試料から薄く切り出す必要が無く、半導体試料の断面におけるキャリア分布の測定を実現化することができる。
【0071】
また、その電極が形成する部分に予めレーザを照射して電極の下の接合を壊したり、その接合を貫く深さの溝を形成してそこに電極を形成したりするので、接合に起因する電位差が半導体試料の断面に現れず、精度のよい二次元キャリア分布を得ることができる。
【0072】
更に、上記半導体試料としてMOSトランジスタを使用する場合は、該MOSトランジスタのソース領域、ゲート電極、及びドレイン領域にまたがって上記電極を形成するので、ソース領域とドレイン領域との間の電位差が無くなり、上記と同様にして二次元キャリア分布を精度良く把握することができる。
【0073】
また、半導体試料の断面を中性洗剤で洗浄するので、該断面に自然酸化膜を安定性良く形成することができ、走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用する場合、自然酸化膜の膜質のバラツキに起因する測定誤差を低減することが可能となる。
【0074】
そして、走査型拡がり抵抗顕微鏡で断面を測定する場合には、その断面をイオンビームに曝して上記の自然酸化膜を除去するので、自然酸化膜の存在によって測定値が不正確になるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来例に係る半導体装置の検査方法について示す斜視図である。
【図2】図2(a)、(b)は、従来例に係る半導体装置の検査方法について示す断面図である。
【図3】図3(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図(その1)である。
【図4】図4(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図(その2)である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図(その3)である。
【図6】図6(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す平面図(その1)である。
【図7】図7(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す平面図(その2)である。
【図8】図8は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す斜視図(その1)である。
【図9】図9は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す斜視図(その2)である。
【図10】図10は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法において得られた二次元キャリア分布を基にして描いた図である。
【図11】図11(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の検査方法について示す断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁膜、3…ウェル、4a、4b…第1、第2n型不純物拡散領域、5a、5b…シリサイド層、6…絶縁性サイドウォール、7…ゲート電極、8…層間絶縁膜、9…電極用溝、10…電極、11…配線用溝、12…配線、13…ダイシングソー、14…プローブ、15…チャック、16…ゲート絶縁膜、100…TEG、102…キャパシタセンサー、103…容量測定器、104…Au膜。
Claims (5)
- 半導体試料の主面上に電極を形成する工程と、
前記半導体試料を切断し、該半導体試料の断面を露出させる工程と、
前記電極に所定電位を与えながら、走査型プローブ顕微鏡のプローブで前記断面を走査することにより、前記断面内におけるキャリア分布を得ることを特徴とする半導体装置の検査方法。 - 前記電極を形成する工程は、前記半導体試料において接合が存在する部分の上にレーザを照射した後、該レーザが照射された部分に前記電極を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の検査方法。
- 前記電極を形成する工程は、前記半導体試料において前記電極が形成される部分に溝を形成し、該溝内に導電膜を堆積させて前記電極とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の検査方法。
- 前記溝は、前記半導体試料の中にある接合を貫く深さに形成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の検査方法。
- 前記断面を前記プローブで走査する前に、前記断面を鏡面研磨する工程と、該鏡面研磨された断面を中性洗剤で洗浄する工程と、前記洗浄後の断面を乾燥させる工程とを行い、前記走査型プローブ顕微鏡として走査型容量顕微鏡を使用することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の検査方法。
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CN101453943B (zh) * | 2006-03-27 | 2010-12-08 | 富士胶片株式会社 | 图像记录装置和图像记录方法 |
JP2016188817A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | 広がり抵抗測定方法及び広がり抵抗顕微鏡 |
CN106093472A (zh) * | 2016-08-02 | 2016-11-09 | 河南师范大学 | 一种适用于扫描探针显微镜的抗变质防短路覆膜样品 |
CN106449465A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-22 | 武汉新芯集成电路制造有限公司 | 一种存储器芯片上测试单个比特的方法 |
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2003
- 2003-08-18 JP JP2003207750A patent/JP2005064061A/ja active Pending
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