JP2001332212A - 電子放出用電極及び冷陰極蛍光管 - Google Patents

電子放出用電極及び冷陰極蛍光管

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JP2001332212A JP2001064892A JP2001064892A JP2001332212A JP 2001332212 A JP2001332212 A JP 2001332212A JP 2001064892 A JP2001064892 A JP 2001064892A JP 2001064892 A JP2001064892 A JP 2001064892A JP 2001332212 A JP2001332212 A JP 2001332212A
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Hironori Hirama
浩則 平間
Masakazu Inoue
将一 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の冷陰極蛍光管においては、電子放射性
物質に酸化バリウムを使用するものであるので、管電圧
を低下させることはできるが、管電圧の維持時間(電極
寿命)が短く、実用性がないものであった。 【解決手段】 本発明により、電子放出用電極をアルカ
リ土類金属の炭酸塩、硝酸塩又は水酸化物のいずれか1
つと、希土類金属の酸化物、炭酸塩又は硝酸塩のいずれ
か1つとの混合物を加熱することにより得られる生成物
を電子放射性物質として設けたもの及び、この電子放出
用電極を用いた冷陰極放電管としたことで、低電圧で放
電し、管電圧維持時間を長いものとして、課題を解決す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タ用液晶表示装置などに背面から透過光で照明するため
の照明装置の光源などとして用いられる冷陰極蛍光管及
びこの冷陰極蛍光管に用いられる電子放出用電極に関す
るものであり、詳細には、寿命の延長を可能とする電子
放出用電極及び冷陰極放電管に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の冷陰極蛍光管90の構成
の例を示すものが図6及び図7であり、この冷陰極蛍光
管90は、例えば管径を3mm程度としたガラスバルブ
91の両端に電子放出用電極92が封着されているもの
であり、前記ガラスバルブ91内には水銀、不活性ガス
(図示せず)が封入されているものである。又、前記ガ
ラスバルブ91の内面には蛍光体93が塗布されてい
る。
【0003】図7は前記電子放出用電極92の構成を拡
大して示すものであり、導入線92aの先端にはニッケ
ル、鉄、タングステン、モリブデンなど金属のパイプ状
部材が電極体92bとしてレーザー溶接、抵抗溶接など
適宜な手段で取付けられ、この電極体92bの内面には
酸化バリウム(BaO)、酸化ストロンチウム(Sr
O)、酸化カルシウム(CaO)などの金属酸化物が電
子放射性物質(エミッタ)92cとして塗布されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成において
は、電子放出用電極92に電子放射性物質92cが設け
られているため、管電圧を低下させることができ電子放
出用電極92自体における消費電力が減少するので、消
費電力に対する発光効率が高いものとなる。しかしなが
ら、酸化バリウムなどよりなる従来の電子放射性物質9
2cは、ガラスバルブ内で生じる電子のスパッタリング
によって飛散し易いものであるため、前記冷陰極蛍光管
90を連続点灯させた場合点灯開始後数100時間のう
ちに消失してしまい、その後は発光効率が低いものとな
り、結局、長時間に亘って高い発光効率が得られないも
のとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決する具体的手段として、アルカリ土類金属の炭酸
塩、硝酸塩又は水酸化物のいずれか1つと、希土類金属
の酸化物、炭酸塩又は硝酸塩のいずれか1つとを出発材
料とし、この混合物を加熱することにより得られる生成
物を電子放射性物質として備える電子放出用電極及びこ
の電子放出用電極を用いた冷陰極蛍光管を提供すること
で課題を解決するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1に示すものは本発明
に係る冷陰極蛍光管1であり、この冷陰極蛍光管1は管
状のガラスバルブ2の両端に電子放出用電極3が封着さ
れ、前記ガラスバルブ2内には水銀、不活性ガス(図示
せず)などが封入されて構成され、そして、前記ガラス
バルブ2の内面には蛍光体4が塗布されているものであ
る点は従来例のものと同様である。
【0007】又、前記電子放出用電極3は図2に示す構
成とするものであり、導入線3aの先端には、ニッケ
ル、鉄、タングステン、モリブデンなど金属部材でパイ
プ状に形成された電極体3bがレーザー溶接、抵抗加熱
などの手段で取付けられている点も従来例と同様である
が、この電極体3bの内部に設けられている電子放射性
物質3cが、従来例のものと異なるものである。
【0008】以上において、本発明では電極体3bの形
状は特に限定されるものではなく、例えば金属材料を板
状や棒状に形成されたものでも良いが、電子放射性物質
3cの保持面積を大きく確保することができるため、パ
イプ状とすることが望ましい。又、前記電子放射性物質
3cは、電極体3bの内部でなく、外部に設けられても
良いが、この場合、電子放射性物質3cがガラスバルブ
2内で生じる放電時のスパッタリングにより飛散し易く
なってしまうため、内部に設けられることが望ましい。
更に、前記電子放射性物質3cは塗布により設けるだけ
でなく、溶射、スパッタ蒸着、電子ビーム蒸着、焼結に
よりバルク状に形成したものを、前記電極体3bに配置
したものなどでも良い。バルク状とすれば、電子放射性
物質3cをより多く確保することができる。
【0009】以下、本発明に係る電子放射性物質につい
て詳細に説明する。本発明に用いられる電子放射性物質
は、基本的にバリウム、カルシウム、ストロンチウム、
マグネシウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩、硝酸塩
又は水酸化物と、ランタン、セリウムなどの希土類金属
の酸化物、炭酸塩又は硝酸塩の混合物を出発材料として
用いられるものである。又、これらの水和物を用いる場
合もある。更に、前記出発材料又は生成物にリチウム、
ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのア
ルカリ金属の炭酸塩又は水酸化物を加えても良いもので
ある。
【0010】上記の出発材料の組み合わせは、アルカリ
土類金属の炭酸塩と希土類金属の酸化物、アルカリ土類
金属の炭酸塩と希土類金属の炭酸塩、アルカリ土類金属
の炭酸塩と希土類金属の硝酸塩、アルカリ土類金属の硝
酸塩と希土類金属の酸化物、アルカリ土類金属の硝酸塩
と希土類金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の硝酸塩と希
土類金属の硝酸塩である。又、上記のもののLa(NO
・6HOやLa(CO・8HOなど
水和物も使用可能である。更に、これらにアルカリ金属
の炭酸塩又は水酸化物が含有される。
【0011】上記の各出発材料をエチルアルコール、メ
チルアルコール、プロピルアルコールなどの有機溶剤に
加え、混濁液を作製し、ボールミルを用いて、数時間以
上ミーリングして十分に攪拌する。この混濁液を前記電
極体3bにディップ、スピンコート、スプレーなどによ
り数千Å〜数十μmの厚さで均一に塗布する。この際、
前記電子放射性物質3cの膜をより均一にするために、
前記各種出発材料である前記アルカリ土類金属の炭酸
塩、硝酸塩又は水酸化物、前記希土類金属の酸化物、炭
酸塩又は硝酸塩の粒径はいずれも50nm〜10μmと
する。これにより電子放射性物質3cの膜全体より均一
に電子が放出され、電子放出の集中がなく、局所的な劣
化を少なくすることができる。又、上記の粒径とすれ
ば、バルク状の電子放射性物質を形成した場合にも表面
が均一になり、電子放出が安定する。なお、前記出発材
料中に前記アルカリ金属の炭酸塩又は水酸化物が含有さ
れる場合には、この材料についても上記の粒径とするこ
とにより表面が均一になるが、後述するように前記アル
カリ金属の炭酸塩又は水酸化物が含有される量は、他の
材料に比較して微量であるため、厳密に規定しなくても
良い。
【0012】ついで、前記電子放射性物質3cを塗布し
た電極体3bを管排気工程中などの真空中又は不活性ガ
ス中で高周波加熱や、レーザー加熱などにより加熱し、
前記各出発材料を活性化(熱分解)する。この加熱する
温度は前記各出発材料が酸化物を生成するのに十分な温
度であり、800℃以上である。この温度より低いと、
出発材料の炭酸塩や硝酸塩が電子放射性物質3c内に残
り、放電時にこれによるガスが発生し、安定な放電を妨
げるとともに、水銀と反応してガラスバルブ2の内面に
付着し変色するなどの悪影響をもたらす。この加熱によ
り、前記出発材料による酸化物を主体とする、電子放射
性物質3cが形成され、これにより電子放出電極3の仕
事関数が低くなり、電子放出が容易となる。
【0013】その後、アルゴンとネオンの混合ガスなど
所定のガスと水銀を封入し、封止することにより、冷陰
極蛍光管が完成する。
【0014】前記の方法により電極体3bに配置された
電子放射性物質3cは、前記出発材料の混合比、加熱す
る温度及び時間により以下に示す種々な混合物状態とな
るものである。その、混合物の状態は、結晶状又はアモ
ルファス状のアルカリ土類金属酸化物の少なくとも1つ
と、結晶状の希土類金属酸化物とからなる混合物、結晶
状又はアモルファス状のアルカリ土類金属酸化物の少な
くとも1つと、結晶状の希土類金属酸化物と、アルカリ
土類金属酸化物と希土類金属酸化物の結晶状又はアモル
ファス状の複合酸化物のいずれかとからなる混合物、結
晶状の希土類金属酸化物と、アルカリ土類金属酸化物と
希土類金属酸化物の結晶状又はアモルファス状の複合酸
化物のいずれかとからなる混合物、アルカリ土類金属酸
化物と希土類金属酸化物の結晶状の複合酸化物などであ
る。
【0015】前記の複合酸化物は、例えばBaLa
などのAB(Aはアルカリ土類金属、Bは希土
類金属、Oは酸素)で表されるものである。この複合酸
化物については、化合物としてBaLa自体で取
り扱いが可能なので、そのまま使用することが可能であ
る。この場合、この複合酸化物はすでに活性化(熱分
解)されたものであるので、前記した有機溶剤を加え、
ニッケルなどの電極体3bに塗布し、乾燥させることに
より電子放出用電極3が完成する。又、この複合酸化物
に前記アルカリ金属の炭酸塩又は水酸化物を加える場合
には、活性化が必要となるので当然加熱が必要となる
が、アルカリ金属の炭酸塩又は水酸化物の活性化のみで
あるので、その加熱温度は600℃程度と比較的低いも
のとなる。
【0016】上記のような電子放射性物質3cの作用は
定かではないが、アルカリ土類金属の酸化物が電子放射
性物質3c内に点在するものとなるため、放電時に飛散
し難くなるものと思われる。そして、以上のような材料
による電子放射性物質3cを電極に設けることにより、
電子放出が容易に行なわれるものとなり、この電極を用
いた冷陰極蛍光管を形成すれば、管電圧が低く、発光効
率の高いものとすることができ、更に、電子放射性物質
3cの飛散が少なくなり、耐スパッタリング性が良好
で、安定した放電を長期に亘り維持することができるも
のとなる。
【0017】更に、前記電子放射性物質3c内にアルカ
リ金属又はこの酸化物が含有する場合には、暗黒始動性
の良いものとなる。前記アルカリ金属の中でも特にセシ
ウムが良い特性を示すものとなり、これはセシウムの仕
事関数が低いため、電子が放出され易いものと思われ
る。
【0018】
【実施例】以下に本発明の冷陰極蛍光管1の特性につい
て行った試験について説明する。図3は電子放射性物質
を炭酸バリウム(BaCO)と酸化ランタン(La
)を出発材料として生成したものであり、酸化ラン
タンの混合比を10重量%〜90重量%の間で変化さ
せ、各混合比のものをニッケル製電極に塗布し活性化し
て、この電極を用い冷陰極蛍光管を構成したときの、管
電圧の時間的変化を測定したものである。なお、この際
の管サイズは内径2mm、外径2.6mm、管長164
mm、封入ガスとして、ネオンとアルゴンの混合ガス及
び水銀を90torrのガス圧で封入した。そして、こ
の冷陰極蛍光管に7mAの電流を流し過電流加速試験を
行なった。なお、各時間における管電圧の測定は、この
冷陰極蛍光管の定格電流である5mAで行なった。又、
比較として電子放射物質を有さない、ニッケル電極、電
子放射性物質として、炭酸バリウムのみを活性化したも
のを設けたニッケル電極、酸化ランタンのみを設けたニ
ッケル電極を用い、冷陰極蛍光管を形成し、同様の測定
を行った。
【0019】まず、電子放射性物質を有さないニッケル
電極を用いた冷陰極蛍光管は、管電圧の時間的変化はほ
とんどないものの、管電圧が220Vと高く電極での消
費電力が高いため、発光効率が悪い。又、炭酸バリウム
を出発材料として形成される電子放射性物質を有する電
極を用いた冷陰極蛍光管は、初期の管電圧は160Vと
低いものの、点灯時間の経過とともに管電圧が上昇し、
100時間経過時にはニッケル電極と同等となり、実用
的ではない。更に、酸化ランタンからなる電子放射性物
質を有する電極を用いた冷陰極蛍光管は、管電圧の時間
経過による上昇は少ないものの、管電圧が210V程度
と高く、これも実用的でない。
【0020】これに対し、本発明による炭酸バリウムと
酸化ランタンを出発材料として形成される電子放射性物
質を有する電極を用いた冷陰極蛍光管は、初期の管電圧
がいずれも190V以下であり、100時間経過時にお
いても管電圧は200V以下である。特に酸化ランタン
の混合比が30重量%〜90重量%では、500時間経
過時においても200V以下であり、更に、酸化ランタ
ンの混合比が60重量%〜80重量%では、800時間
経過時でも初期の管電圧とほとんど変わらない180V
以下である。なお、実際にはこの種の冷陰極蛍光管は、
初期の管電圧を安定させるため、定格電流より多い9〜
12mA程度の電流を1時間程度流すなどしてエージン
グ処理がなされるものであり、この処理が行なわれた際
の管電圧は、170V以下となり、ニッケル電極と比較
して、50V程度低いものとなる。
【0021】図4は炭酸バリウムと酸化ランタンを出発
材料として形成される電子放射性物質の酸化ランタンの
混合比を70重量%とし、加熱温度1000℃、加熱時
間を5秒程度としたときのXRD(X線回折)パターン
である。図から酸化ランタン(La)と、酸化バ
リウムと酸化ランタンの複合酸化物(BaLa
のピークが確認でき、これらが結晶状態で存在するもの
と考えられる。
【0022】又、図5は加熱温度のみ900℃とし、他
は前記と同じ条件で行った際のXRDパターンである。
図から酸化ランタン(La)のピークのみ確認で
きる。そこで、この膜のEPMA(電子探針微小部分分
析)での半定量分析を行った結果、出発材料の組成比に
近い量のBaを検出した。従って、酸化バリウム(Ba
O)の大部分はアモルファス状態で存在し、酸化ランタ
ン(La)は結晶状態で存在するものと考えられ
る。
【0023】つぎに、上記の加熱温度を変えたそれぞれ
の電子放射性物質を有する電子放出用電極を用い冷陰極
蛍光管を構成し、管特性をそれぞれ調べたところ、管電
圧及び管電圧の時間的変化はともに大差はなく、管電圧
が低く、時間的変化の少ない理想的なものであった。
【0024】更に、他の実施例として、上記の炭酸バリ
ウムと酸化ランタンを出発材料として形成される電子放
射性物質の酸化ランタンの混合比を70重量%としたも
のに、前記出発材料10gに対しアルカリ金属の炭酸塩
(炭酸セシウムCsCO)を0〜3gの種々な割合
で含有し、電子放射性物質を形成してこれを有する電極
を用いた冷陰極蛍光管を形成した。前記アルカリ金属の
炭酸塩の割合を変えたものをそれぞれ10本づつ形成
し、暗黒での始動特性を測定した。
【0025】このとき、炭酸セシウムが0.0001g
以下の場合には、点灯までに、1.1秒以上かかるもの
が発生し、実用上好ましくないものとなった。又、炭酸
セシウムが2g以上の場合には、点灯までに全て1秒以
内のものとなったが、点灯を続けると管壁に黒化が生
じ、放電に揺れが生じるものであった。そして、炭酸セ
シウムの量が0.0005g〜2gにおいては、点灯ま
でに全て1秒以内となるとともに、管壁の黒化、放電の
揺れが生じないものとなった。従って、この炭酸セシウ
ムの含有量は、出発材料10gに対し0.0005g〜
2gが理想であるものと判断でき、これをモル比で換算
すると、1×10−3mol〜1×10−5molである。
【0026】同様な測定を炭酸セシウム以外の材料を上
記の他の材料に変えて行ったところ、炭酸セシウムの理
想的な含有量は、ほぼ同様な数値であった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子放出
用電極及び冷陰極蛍光管は効率が高く、長時間使用して
も、その管電圧が上昇することがなく、低い管電圧を有
し、安定した放電を長期に亘り維持することができる。
【0028】更に、アルカリ金属を含有することによ
り、暗黒始動性を向上させることができ、管壁の黒化、
放電の揺れが少ないものとすることができるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷陰極蛍光管の実施形態を示す
断面図である。
【図2】 同じ実施形態の要部の拡大断面図である。
【図3】 本発明及び比較例による冷陰極蛍光管の管電
圧の経時変化を示す特性図である。
【図4】 本発明の実施形態の1つの電子放射性物質の
X線回折図である。
【図5】 本発明の他の実施形態の1つの電子放射性物
質のX線回折図である。
【図6】 従来例を示す断面図である。
【図7】 同じ従来例の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ……冷陰極蛍光管 2 ……ガラスバルブ 3 ……電子放出用電極 3a……導入線 3b……電極体 3c……電子放射性物質 4 ……蛍光体

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ土類金属の炭酸塩、硝酸塩又は
    水酸化物のいずれか1つと、希土類金属の酸化物、炭酸
    塩又は硝酸塩のいずれか1つとを出発材料とし、この混
    合物を加熱することにより得られる生成物を電子放射性
    物質として備える電子放出用電極。
  2. 【請求項2】 前記出発材料又は生成物に更に、アルカ
    リ金属の炭酸塩又は水酸化物を加えたことを特徴とする
    請求項1に記載の電子放出用電極。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ金属の炭酸塩は炭酸セシウ
    ム(CsCO)、アルカリ金属の水酸化物は水酸化
    セシウム(Cs(OH)・HO)であることを特徴と
    する請求項2に記載の電子放出用電極。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ土類金属の炭酸塩は炭酸バ
    リウム(BaCO)、アルカリ土類金属の硝酸塩は硝
    酸バリウム(Ba(NO)、アルカリ土類金属の
    水酸化物は水酸化バリウム(Ba(OH)・HO)
    又は(Ba(OH)・8HO)であり、前記希土類
    金属の酸化物は酸化ランタン(La)、希土類金
    属の炭酸塩は炭酸ランタン(La(CO)、希
    土類金属の硝酸塩は硝酸ランタン(La(N
    )であることを特徴とする請求項1〜請求項3
    の何れかに記載の電子放出用電極。
  5. 【請求項5】 前記希土類金属が酸化物の場合、混合比
    が30〜90重量%であることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の電子放出用電極。
  6. 【請求項6】 前記希土類金属が酸化物の場合、混合比
    が50〜80重量%であることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかにに記載の電子放出用電極。
  7. 【請求項7】 前記アルカリ土類金属の炭酸塩、硝酸塩
    又は水酸化物、前記希土類金属の酸化物、炭酸塩又は硝
    酸塩の粒径がいずれも50nm〜10μmであることを
    特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電子
    放出用電極。
  8. 【請求項8】 前記加熱する温度は800℃以上である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載
    の電子放出用電極。
  9. 【請求項9】 結晶状又はアモルファス状のアルカリ土
    類金属酸化物の少なくとも1つと、結晶状の希土類金属
    酸化物とからなる混合物を備えることを特徴とする電子
    放出用電極。
  10. 【請求項10】 結晶状又はアモルファス状のアルカリ
    土類金属酸化物の少なくとも1つと、結晶状の希土類金
    属酸化物と、アルカリ土類金属酸化物と希土類金属酸化
    物の結晶状又はアモルファス状の複合酸化物のいずれか
    1つとからなる混合物を備えることを特徴とする電子放
    出用電極。
  11. 【請求項11】 結晶状の希土類金属酸化物と、アルカ
    リ土類金属酸化物と希土類金属酸化物の結晶状又はアモ
    ルファス状の複合酸化物のいずれか1つとからなる混合
    物を備えることを特徴とする電子放出用電極。
  12. 【請求項12】 アルカリ土類金属酸化物と希土類金属
    酸化物の結晶状の複合酸化物を備えることを特徴とする
    電子放出用電極。
  13. 【請求項13】 前記アルカリ土類金属酸化物と希土類
    金属酸化物の複合酸化物はAB(Aはアルカリ土
    類金属、Bは希土類金属、Oは酸素)で表されることを
    特徴とする請求項10〜請求項12のいずれかに記載の
    電子放出用電極。
  14. 【請求項14】 前記電子放出用電極は更に、結晶状又
    はアモルファス状のアルカリ金属又はアルカリ金属の酸
    化物の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項
    9〜請求項13のいずれかに記載の電子放出用電極。
  15. 【請求項15】 前記アルカリ金属はセシウム(C
    s)、アルカリ金属の酸化物は酸化セシウム(Cs
    O)であることを特徴とする請求項14に記載の電子
    放出用電極。
  16. 【請求項16】 前記アルカリ土類金属はバリウム(B
    a)であり、前記希土類金属はランタン(La)である
    ことを特徴とする請求項9〜請求項15のいずれかに記
    載の電子放出用電極。
  17. 【請求項17】 前記電子放出用電極を放電電極として
    備えることを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれ
    かに記載の冷陰極蛍光管。
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