JPH0452933Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0452933Y2 JPH0452933Y2 JP1985169863U JP16986385U JPH0452933Y2 JP H0452933 Y2 JPH0452933 Y2 JP H0452933Y2 JP 1985169863 U JP1985169863 U JP 1985169863U JP 16986385 U JP16986385 U JP 16986385U JP H0452933 Y2 JPH0452933 Y2 JP H0452933Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- power consumption
- arc tube
- discharge current
- torr
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Discharge Lamp (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、発光管の内径が10mm以下の小型螢光
ランプに関するものである。
ランプに関するものである。
最近、壁掛け型テレビやポケツトテレビなどの
新製品が開発されているが、これらのテレビの画
面は液晶素子にて形成されている。そして、ポケ
ツト・テレビの場合液晶素子を照射するためのバ
ツクライトとしてはエレクトロルミネセンスが利
用されている。このエレクトロルミネセンスは、
小型で消費電力が小さい長所を有するが、反面、
明るさが十分とはいえず、このため画面が暗いと
いう問題点を有している。
新製品が開発されているが、これらのテレビの画
面は液晶素子にて形成されている。そして、ポケ
ツト・テレビの場合液晶素子を照射するためのバ
ツクライトとしてはエレクトロルミネセンスが利
用されている。このエレクトロルミネセンスは、
小型で消費電力が小さい長所を有するが、反面、
明るさが十分とはいえず、このため画面が暗いと
いう問題点を有している。
このようなことから、このバツクライトとして
小型螢光ランプを用いることが提案されている
が、いずれにしても小型であつて消費電力の少な
い螢光ランプが要求される。しかしながら、螢光
ランプを、例えばランプの全長が120mm以下、発
光管の内径が10mm以下の小型とすると、発光効率
が低くなつて十分な明るさを得ることができず、
逆に発光効率を高くして十分明るいものを得よう
とすると消費電力が大きくなつてしまう欠点があ
る。なぜならば、消費電力が小さいために熱陰極
型のフイラメント電極の発熱量が小さくてランプ
の温度が十分に上昇せずに、最冷点温度が低いた
めに水銀が十分に蒸発しないことや、全長が短い
ので電極間隔も短くなるが、陰極前方の発光にあ
まり寄与しない陰極暗部の長さは電極間隔に比例
して小さくはならず、電極間の有効な陽光柱部の
電極間隔に対する比率が小さくなることなどのた
めに発光比率が低下するからである。
小型螢光ランプを用いることが提案されている
が、いずれにしても小型であつて消費電力の少な
い螢光ランプが要求される。しかしながら、螢光
ランプを、例えばランプの全長が120mm以下、発
光管の内径が10mm以下の小型とすると、発光効率
が低くなつて十分な明るさを得ることができず、
逆に発光効率を高くして十分明るいものを得よう
とすると消費電力が大きくなつてしまう欠点があ
る。なぜならば、消費電力が小さいために熱陰極
型のフイラメント電極の発熱量が小さくてランプ
の温度が十分に上昇せずに、最冷点温度が低いた
めに水銀が十分に蒸発しないことや、全長が短い
ので電極間隔も短くなるが、陰極前方の発光にあ
まり寄与しない陰極暗部の長さは電極間隔に比例
して小さくはならず、電極間の有効な陽光柱部の
電極間隔に対する比率が小さくなることなどのた
めに発光比率が低下するからである。
このため、発光管の端部の構造や電極の構造に
改良を加え、充填ガス圧や放電電流値などを検討
した結果、消費電力や発光効率などの要求特性を
ほヾ満足するものが得られている。ことに消費電
力を少なくするために、放電電流値は、例えば
10mA以下の極めて小さな値で動作させるが、放
電電流値がこの様な小さな値にすると、どうして
も電圧が高くなる。そして、電圧が高くなると電
子が加速されて電極に衝突するため、小さな電極
がスパツターされてランプの寿命が短かくなり、
数百時間で使用不能となることがあつた。また、
充填ガスは、安価なこともあつてアルゴンガスが
よく使用されていたが、アルゴンガスの場合は、
消費電力を一定の値にすると電圧が大きくなる特
性を有し、ランプの寿命が短いという問題点があ
つた。
改良を加え、充填ガス圧や放電電流値などを検討
した結果、消費電力や発光効率などの要求特性を
ほヾ満足するものが得られている。ことに消費電
力を少なくするために、放電電流値は、例えば
10mA以下の極めて小さな値で動作させるが、放
電電流値がこの様な小さな値にすると、どうして
も電圧が高くなる。そして、電圧が高くなると電
子が加速されて電極に衝突するため、小さな電極
がスパツターされてランプの寿命が短かくなり、
数百時間で使用不能となることがあつた。また、
充填ガスは、安価なこともあつてアルゴンガスが
よく使用されていたが、アルゴンガスの場合は、
消費電力を一定の値にすると電圧が大きくなる特
性を有し、ランプの寿命が短いという問題点があ
つた。
本考案は以上の如き事情に基いてなされたもの
であつて、消費電力や発光効率などの特性を犠牲
にすることなく、ランプ寿命の長い小型螢光ラン
プを提供することを目的とする。
であつて、消費電力や発光効率などの特性を犠牲
にすることなく、ランプ寿命の長い小型螢光ラン
プを提供することを目的とする。
本考案の構成は、発光管の内径が10mm以下であ
つて、発光管内に、微量の水銀と、クリプトンあ
るいはキセノンガスが15〜40トールの圧力で充填
され、放電電流が20mAを越えて30mA未満で動
作されることを特徴とする。
つて、発光管内に、微量の水銀と、クリプトンあ
るいはキセノンガスが15〜40トールの圧力で充填
され、放電電流が20mAを越えて30mA未満で動
作されることを特徴とする。
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体
的に説明する。
的に説明する。
第1図は本考案に係る小型螢光ランプの一例を
示す説明用断面図であるが、ガラス発光管1は全
長Lが120mm以下、内径Dが10mm以下の小型なも
のであり、内壁面には螢光体が塗布されている。
発光管1の両端にはガラスステム2,2が溶着さ
れ、これらのステム2にはニツケル線やコバール
線などよりなる2本のリード線3が植立してい
る。そして、フイラメント電極4がリード線3に
よつて保持されている。このフイラメント電極4
はタングステン、モリブデンなどの高融点金属よ
り成り、シングルやダブルのコイル状であるが、
いずれにしても軽量なものであり、例えば電子エ
ミツターが固着される部分の重量は0.3〜3.0mg程
度となつている。これは、軽量化によつて熱容量
が小さくなり、消費電力を少なくしても昇温しや
すく、点燈性が向上するためである。電子エミツ
ターの材質としては、アルカリ金属やアルカリ土
類金属の酸化物もしくは炭酸塩、その他各種のも
のが使用される。両端のフイラメント電極4は、
電流で点燈する場合にはいずれか一方が熱陰極と
して機能し、交流で点燈する場合には両方が熱陰
極として機能する。
示す説明用断面図であるが、ガラス発光管1は全
長Lが120mm以下、内径Dが10mm以下の小型なも
のであり、内壁面には螢光体が塗布されている。
発光管1の両端にはガラスステム2,2が溶着さ
れ、これらのステム2にはニツケル線やコバール
線などよりなる2本のリード線3が植立してい
る。そして、フイラメント電極4がリード線3に
よつて保持されている。このフイラメント電極4
はタングステン、モリブデンなどの高融点金属よ
り成り、シングルやダブルのコイル状であるが、
いずれにしても軽量なものであり、例えば電子エ
ミツターが固着される部分の重量は0.3〜3.0mg程
度となつている。これは、軽量化によつて熱容量
が小さくなり、消費電力を少なくしても昇温しや
すく、点燈性が向上するためである。電子エミツ
ターの材質としては、アルカリ金属やアルカリ土
類金属の酸化物もしくは炭酸塩、その他各種のも
のが使用される。両端のフイラメント電極4は、
電流で点燈する場合にはいずれか一方が熱陰極と
して機能し、交流で点燈する場合には両方が熱陰
極として機能する。
発光管1内には、例えば1〜2mg程度の微量の
水銀が封入され、15〜40トールのクリプトンもし
くはキセノンから選ばれたガスまたは両者の混合
ガスが封入される。これは、クリプトンもしくは
キセノンガスは、アルゴンに較べて消費電力が同
一のときは放電電流が大きく、電圧が低くなる特
性を有するためである。そして、封入圧力は、15
トール未満もしくは40トールを越えると発光効率
が著しく低下するためである。
水銀が封入され、15〜40トールのクリプトンもし
くはキセノンから選ばれたガスまたは両者の混合
ガスが封入される。これは、クリプトンもしくは
キセノンガスは、アルゴンに較べて消費電力が同
一のときは放電電流が大きく、電圧が低くなる特
性を有するためである。そして、封入圧力は、15
トール未満もしくは40トールを越えると発光効率
が著しく低下するためである。
次に、放電電流は20mAを越えて30mA未満で
動作される。第2図は、上記構成の小型螢光ラン
プの放電電流値を変化させたときのランプ寿命を
調べた結果を示すが、放電電流値が20mAまでは
寿命は直線状に上昇し、以後はほヾ飽和状態とな
る。そして、放電電流値が30mA以上では消費電
力が大きくなつてしまうので不適である。
動作される。第2図は、上記構成の小型螢光ラン
プの放電電流値を変化させたときのランプ寿命を
調べた結果を示すが、放電電流値が20mAまでは
寿命は直線状に上昇し、以後はほヾ飽和状態とな
る。そして、放電電流値が30mA以上では消費電
力が大きくなつてしまうので不適である。
次に、実際に製作した小型螢光ランプの一例を
示す。
示す。
全長L 75mm
内径D 6.45mm
電極間隔 60mm
封入ガス クリプトン
封入ガス圧 20トール
水銀量 2mg
フイラメント タングステン
電子エミツター トリプルカーボネイト
とジルコニア混合物
電圧 35A
放電電流 22mA
消費電力 0.75W
このランプを実際に点燈してその輝度を測定す
ると、雰囲気温度が20℃において約5500ntと大き
なものであり、発光効率も21.5lm/Wであつた。
そして、5000時間の連続点燈後においても実用上
十分な明るさを有し、寿命は5000時間と長いもの
であつた。このことから、液晶素子のバツクライ
トとして用いたときに画面を十分な明るさとする
ことができ、実用上のメリツトは大きい。
ると、雰囲気温度が20℃において約5500ntと大き
なものであり、発光効率も21.5lm/Wであつた。
そして、5000時間の連続点燈後においても実用上
十分な明るさを有し、寿命は5000時間と長いもの
であつた。このことから、液晶素子のバツクライ
トとして用いたときに画面を十分な明るさとする
ことができ、実用上のメリツトは大きい。
この様に、本考案の小型螢光ランプは、クリプ
トンあるいはキセノンガスが15〜40トールの圧力
で充填され、放電電流が20mAを越えて30mA未
満で動作されるので、小さな消費電力で電流値が
大きくて電圧値が小さくなり、ランプ寿命が長く
なる。従つて、消費電力や発光効率などの特性を
犠牲にすることなく、ランプ寿命の長い小型螢光
ランプとすることができる。
トンあるいはキセノンガスが15〜40トールの圧力
で充填され、放電電流が20mAを越えて30mA未
満で動作されるので、小さな消費電力で電流値が
大きくて電圧値が小さくなり、ランプ寿命が長く
なる。従つて、消費電力や発光効率などの特性を
犠牲にすることなく、ランプ寿命の長い小型螢光
ランプとすることができる。
第1図は本考案実施例の断面図、第2図は特性
曲線説明図である。 1……発光管、2……ガラスステム、3……リ
ード線、4……電極。
曲線説明図である。 1……発光管、2……ガラスステム、3……リ
ード線、4……電極。
Claims (1)
- 発光管の内径が10mm以下であつて、発光管内
に、微量の水銀と、クリプトンあるいはキセノン
ガスが15トール〜40トールの圧力で充填され、放
電電流が20mAを越えて30mA未満で動作される
ことを特徴とする小型螢光ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985169863U JPH0452933Y2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985169863U JPH0452933Y2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6277858U JPS6277858U (ja) | 1987-05-19 |
| JPH0452933Y2 true JPH0452933Y2 (ja) | 1992-12-11 |
Family
ID=31104056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985169863U Expired JPH0452933Y2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0452933Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20100113079A (ko) * | 2008-01-18 | 2010-10-20 | 파나소닉 주식회사 | 백라이트 및 조명장치 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5941858U (ja) * | 1982-09-03 | 1984-03-17 | ウエスト電気株式会社 | 螢光放電管 |
| JPS60151948A (ja) * | 1984-01-19 | 1985-08-10 | Ushio Inc | 小型螢光燈 |
-
1985
- 1985-11-06 JP JP1985169863U patent/JPH0452933Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6277858U (ja) | 1987-05-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0697603B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
| EP0157440A1 (en) | Low-pressure mercury vapour discharge lamp | |
| JP2947958B2 (ja) | 高圧放電ランプ | |
| JPH0452933Y2 (ja) | ||
| US3048737A (en) | Gaseous discharge device and method | |
| JP3400489B2 (ja) | 複合放電ランプ | |
| JPH024097B2 (ja) | ||
| US3521107A (en) | Flashtube getter electrode | |
| JP3067661B2 (ja) | 冷陰極蛍光ランプ | |
| US5079478A (en) | Fluorescent lamp having auxiliary anodes | |
| JP2000133201A (ja) | 冷陰極蛍光ランプの電極 | |
| JP3480340B2 (ja) | 直流放電ランプ | |
| JPH0452930Y2 (ja) | ||
| JPS644305B2 (ja) | ||
| JPS62108447A (ja) | 小型螢光ランプとその製造方法 | |
| JPH0448629Y2 (ja) | ||
| JPH05144412A (ja) | 蛍光ランプ | |
| JP3970788B2 (ja) | 放電管 | |
| JP3970418B2 (ja) | 放電管 | |
| JPH0452931Y2 (ja) | ||
| JPH024098B2 (ja) | ||
| JP2523921Y2 (ja) | 小型蛍光ランプ | |
| JPH0452932Y2 (ja) | ||
| JP3074651B2 (ja) | 蛍光ランプ | |
| WO1989002160A1 (fr) | Tube luminescent a gaz rare a basse pression du type a cathode chaude |