JP2001210271A - 冷陰極形電極、蛍光ランプおよび照明装置 - Google Patents

冷陰極形電極、蛍光ランプおよび照明装置

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JP2001210271A
JP2001210271A JP2000021186A JP2000021186A JP2001210271A JP 2001210271 A JP2001210271 A JP 2001210271A JP 2000021186 A JP2000021186 A JP 2000021186A JP 2000021186 A JP2000021186 A JP 2000021186A JP 2001210271 A JP2001210271 A JP 2001210271A
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metal pipe
cold cathode
fluorescent lamp
cathode electrode
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Yuji Takeda
雄士 武田
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Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エミッター付着量を増加して、しかも電極損失
を長期間にわたり低減した冷陰極形電極、これを用いた
蛍光ランプおよび照明装置を提供する。 【解決手段】先端が開口している金属パイプ4aの内面
に沿ってエミッター4cを担持する導電性担持体4bを
配設していることにより、エミッター4cの導電性基体
への接触面積を多くできるので、エミッター4cの担持
量を増加してもエミッター4cおよび水銀のスパッタを
低減して長期間にわたり陰極降下電圧が低くて低消費電
力の冷陰極形電極4を得ることができる。導電性担持体
4bとしては、金属コイル、金属メッシュ、金属繊維な
どを用いることができる。また、金属パイプ4aの開口
を縮径すると、さらに効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極形電極、こ
れを用いた蛍光ランプおよび照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルを背面側から照明する比較的
小形のバックライト用の光源として、冷陰極を備えた蛍
光ランプが小形化が可能で、しかも低消費電力であるこ
とから多用されている。しかし、携帯情報端末に用いら
れる液晶パネルのバックライト用の光源には、さらに低
消費電力であることが求められている。この要求に応え
るために、図8に示すように、エミッターを塗布した冷
陰極形電極を備えた蛍光ランプが使用されている。
【0003】図8は、従来の蛍光ランプの一態様を示す
要部縦断面図および横断面図である。
【0004】図9は、従来の蛍光ランプの異なる態様を
示す要部縦断面図および横断面図である。
【0005】各図において、11は透光性気密容器、1
2は蛍光体層、13は導入線、14は冷陰極形電極であ
る。
【0006】透光性気密容器11は、細長い透明なガラ
スバルブの両端を封止して形成されている。そして、透
光性気密容器11の内部には水銀および希ガスからなる
放電媒体が封入される。
【0007】蛍光体層12は、透光性放電容器11の両
端部を除いた内面に被着して形成されている。
【0008】導入線13は、透光性放電容器11の両端
にそれぞれ封着されている。
【0009】冷陰極形電極14は、金属パイプ14aお
よびエミッター層14cからなる。金属パイプ14a
は、先端が開口し、基端が導入線の先端に支持される。
エミッター層14cは、金属パイプ14aの内面に塗布
されている。図9におけるエミッター層14cは、塗布
量を多くして、膜厚が大きく形成されている。そうし
て、冷陰極形電極14は、透光性放電容器11の両端の
内部に封装されている。なお、エミッター層14cは、
金属パイプ14aの内外両面に塗布されるものもあっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の冷陰
極形電極においては、蛍光ランプの点灯中にエミッター
が電極表面から透光性放電容器の内面にスパッタして消
耗し尽くされてしまうと、エミッターを用いない冷陰極
と同様になって陰極降下電圧が数十V上昇し、これによ
り陰極損失が増加する。このため、蛍光ランプの消費電
力が増大するという問題がある。 そこで、これを改善
するために、図9に示すように、エミッター層14cの
膜厚を大きくした場合、エミッタ−が消耗し尽くされる
までの時間はある程度延長される。しかし、エミッター
層14bの膜厚が大きくなるにしたがってエミッターが
スパッタされやすくなる。このため、所期の改善効果が
得られないことが分かった。しかも、スパッタによって
エミッターが透光性放電容器の内面へ付着する途中で水
銀蒸気を捕捉するので、これらがともに透光性放電容器
の内面に付着するために、水銀の消耗が加速される。さ
らに、これらのスパッタによって透光性放電容器の内面
が黒化する。その結果、蛍光ランプの光束維持率の低下
や短寿命の原因になる。
【0011】本発明は、エミッター付着量を増加して、
しかも電極損失を長期間にわたり低減した冷陰極形電
極、これを用いた蛍光ランプおよび照明装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の蛍光ラ
ンプは、先端が開口している金属パイプと;金属パイプ
の内面に沿って配設された導電性担持体と;導電性担持
体に担持されたエミッターと;を具備していることを特
徴としている。
【0013】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0014】<金属パイプについて>金属パイプは、導
電性であれば特に材質は限定されないが、ニッケル、ア
ルミニウム・ジルコニウム合金、タングステンなどの電
子放射性金属が好適である。しかし、本発明において
は、金属パイプの電子放射性は必須でないので、電子放
射性の低い金属たとえばステンレス鋼などで金属パイプ
を形成してもよい。また、金属パイプの外径は、透光性
放電容器に封装可能であれば特に制限されない。さら
に、金属パイプの長さは、特に制限されないが、たとえ
ば透光性放電容器の内径が2.6mm以下の場合、金属
パイプの外径は1.6mm未満、長さ10mm以下にす
ることができる。しかし、金属パイプの内径および長さ
は、大きい方が効果的である。
【0015】<導電性担持体について>導電性担持体
は、金属パイプの内面に沿って配設される。そして、エ
ミッターの導電性担持体および金属パイプを含む導電体
への接触面積を増大させる。このために、導電性担持体
は、金属コイル、金属メッシュまたは金属繊維などを用
いることができる。また、導電性担持体は、金属パイプ
の内面に沿って配設されるので、金属パイプに導電的に
接続されている。これを確実にするために、導電性担持
体を適当な手段たとえば溶接、加締め、圧接などによっ
て金属パイプ内に固定するのが好ましい。なお、この際
に導入線と一緒に固定することができる。さらに、導電
性担持体を金属コイルによって構成することにより、金
属パイプへの挿入、接触および固定が容易なので好適で
ある。また、金属コイルは、その外径を1.4mm以下
で、軸長を9mm以下にすると、効果的である。しか
し、導電性担持体は、要すれば、金属パイプに導電接触
しているのであれば、金属パイプに対して固定されてい
なくてもよい。また、導電性担持体が金属メッシュまた
は金属繊維の場合には、これらを円筒状に成形して金属
パイプ中に挿入し、固定することができる。
【0016】さらにまた、導電性担持体の材質は、特に
限定されないが、タングステン、ニッケルなどの電子放
射性金属が好適である。しかし、要すれば、ステンレス
鋼、モリブデンなどの金属であってもよい。
【0017】<エミッターについて>エミッターは、B
a、SrおよびCaの一種または複数種からなるアルカ
リ土類金属の酸化物たとえばBaO、BaAl
どを主体とする電子放射性物質やアルカリ土類金属およ
び遷移金属を含む焼結体を主体とする電子放射性物質な
どを用いることができる。なお、前者の電子放射性物質
は、大気中で化学的に極めて不安定なため、アルカリ土
類金属の炭化物を溶媒およびバインダーとともに分散し
た塗布液を調整して、塗布液中に金属パイプを浸漬し付
着液を乾燥させてから透光性放電容器に、封装して、蛍
光ランプの製造中の排気工程において真空または不活性
ガス雰囲気中で加熱焼成して炭化物を分解することによ
り、いわゆる活性化を行って得ることができる。これに
対して、後者の電子放射性物質は、その適当な粒度の焼
結体を溶媒およびバインダーとともに分散した塗布液を
調整して、金属パイプを塗布液中に浸漬し乾燥させ、加
熱焼成してバインダーを分解することによって得ること
ができる。このため、冷陰極形電極単体の状態でも活性
化された電子放射性物質を得ることができるし、上記と
同様に蛍光ランプの製造中に焼成して得ることもでき
る。また、金属パイプの内面に沿って配設されている導
電性担持体にエミッターを担持させるには、導電性担持
体を予め金属パイプの内面に沿って配設しておけばよ
い。さらに、エミッターは、金属パイプの内面側に担持
されるのに加えて外面にも担持していてもよい。しか
し、金属パイプの外面にエミッターを担持させない場合
には、金属パイプを塗布液に浸漬後、外面の塗布液を拭
き取ればよい。さらにまた、金属パイプの塗布液への浸
漬作業およびエミッター付着後の取り扱いを容易にする
とともに、冷陰極形電極の透光性放電容器への封装を容
易にするために、予め金属パイプに導入線を接続して、
電極マウントを製作しておくことができる。
【0018】<本発明の作用について>本発明は、以上
の構成を具備していることにより、金属パイプの内面に
沿って配設した導電性担持体を備えているので、金属パ
イプおよび導電性基体によって構成される導電性基体へ
のエミッターの接触面積が増加する。これに伴って、エ
ミッターおよび水銀のスパッタが著しく減少する。この
ため、長時間の点灯でも陰極降下電圧の上昇がない蛍光
ランプを得ることができる。
【0019】請求項2の発明の冷陰極形電極は、請求項
1記載の冷陰極形電極において、金属パイプは、先端の
開口が縮径されていることを特徴としている。
【0020】本発明は、金属パイプの開口が縮径されて
いることにより、エミッターのスパッタが抑制されると
ともに、エミッターの塗布液に浸漬する際にエミッター
を多く担持することができる。また、縮径部が金属パイ
プの内面に沿って配設されている導電性担持体の位置を
規制することができる。
【0021】金属パイプの縮径の程度は、特に限定され
ないが、開口径が金属パイプの外径に対して1/2を中
心に外径の±20%程度の範囲まで許容される。
【0022】請求項3の発明の蛍光ランプは、透光性放
電容器と;透光性放電容器の内面側に形成された蛍光体
層と;透光性気密容器の両端において先端が透光性気密
容器の内部に突出するように封装された一対の導入線
と;導入線の先端に接続された一対の請求項1または2
記載の冷陰極形電極と;透光性放電容器内に封入された
水銀および希ガスからなる放電媒体と;を具備している
ことを特徴としている。
【0023】<透光性放電容器について>透光性放電容
器は、一般的にはガラスによって形成されるが、要すれ
ばガラス以外の透光性材料たとえばセラミックスなどで
あってもよい。また、ガラスは、硬質ガラス、半硬質ガ
ラスまたは軟質ガラス、石英ガラスなどであってもよ
い。
【0024】「透光性」とは、透光性放電容器の所要部
分が透光性であれば、その他の部分は遮光性であっても
よい。
【0025】また、透光性放電容器の内径は、一般的に
は5mm以下、好適には2.6mm以下、最適には2.
0mm以下である。
【0026】さらに、透光性放電容器の軸方向の長さ
は、利用する照明装置の要求に応じて設定することがで
きるが、500mm以下であれば、任意所望の値にする
ことができる。
【0027】さらにまた、透光性放電容器は、直管状だ
けでなく、湾曲または屈曲した形状であってもよい。た
とえば、円環状、半円状、L字状、M字状、U字状、コ
字状、へ字状などであることを許容する。
【0028】<蛍光体層について>蛍光体層は、透光性
放電容器の内面に直接形成してもよいし、たとえば保護
膜、反射膜などを介して間接的に形成してもよい。
【0029】また、使用する蛍光体は、その用途に応じ
て任意所望のものを用いることができる。たとえば、バ
ックライト装置や車載計器照明用の蛍光ランプの場合
は、3波長発光形蛍光体またはハロリン酸塩蛍光体など
の白色系の蛍光体を用いることができる。また、読取用
の蛍光ランプの場合は、希土類のリン酸塩蛍光体(La
PO:Ce3+、Tb3+)のような単色蛍光体また
はこれを含んだ蛍光体を用いることができる。
【0030】さらに、蛍光体層は、透光性放電容器の内
面側の全周にわたり形成してもよいし、透光性放電容器
の軸方向に沿って一部に蛍光体層を形成しないことによ
り、導光開口を配設することができる。
【0031】そうして、蛍光体層は、蛍光体粒子の重な
りによって形成されているために多孔質であり、したが
って蛍光体粒子の間には、わずかな隙間が形成されてい
る。
【0032】<一対の電極について>一対の電極は、請
求項1または2記載の冷陰極形電極が用いられる。
【0033】<放電媒体について>放電媒体は、水銀お
よび希ガスを含み、そのうち水銀は所定量を封入する。
【0034】水銀は、その適当量を液体水銀や水銀蒸気
圧特性が液体水銀に比較的近いZnHgのようなアマル
ガムの形で水銀を封入することができる。
【0035】希ガスは、始動ガスおよび緩衝ガスとして
作用し、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンおよ
びヘリウムなどを一種または複数種混合して用いること
ができる。希ガスの混合としては、たとえばネオンおよ
びアルゴンや、ネオンおよびヘリウムなどである。
【0036】<本発明の作用について>本発明において
は、一対の電極として請求項1または2記載の冷陰極形
電極を封装していることにより、エミッターの担持量を
増加してもエミッターおよび水銀のスパッタが少ないの
で、長時間点灯してもエミッターの消耗が遅く、したが
って長期間にわたって消費電力の少ない点灯状態を維持
する。このことは寿命中の消費電力が少ない蛍光ランプ
を得ることができることを意味している。なお、定格消
費電力を3W以下にすることができる。
【0037】請求項4の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項3記載の蛍光ラ
ンプと;を具備していることを特徴としている。
【0038】本発明において、「照明装置」とは、蛍光
ランプの発光を利用する全ての装置を含む広い概念であ
り、たとえばバックライトユニットおよびこれを備えた
液晶表示装置、ならびに液晶表示装置を組み込んだ機器
を含む。液晶表示装置を組み込んだ機器は、たとえば、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末機、液晶テレビ
ジョン受像装置などの液晶表示装置組込み機器、ならび
に自動車などの移動体用計器パネル照明装置、装飾用照
明器具などである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0040】図1は、本発明の冷陰極形電極および蛍光
ランプの第1の実施形態を示す縦断面図および横断面図
である。
【0041】図2は、同じく冷陰極形電極マウントの拡
大縦断面斜視図である。
【0042】各図において、1は透光性放電容器、2は
蛍光体層、3は導入線、4は冷陰極形電極、Mは電極マ
ウントである。
【0043】透光性放電容器1は、ガラス製である。
【0044】蛍光体層2は、透光性放電容器1の内面の
両端領域を除いて3波長発光形蛍光体を用いて形成され
ている。
【0045】導入線3は、透光性放電容器1の両端に封
着され、先端が透光性放電容器1の内部に突出してい
る。
【0046】冷陰極形電極4は、金属パイプ4a、導電
性担持体4bおよびエミッター層4cからなる。金属パ
イプ4aは、ニッケルを主成分とする金属からなり、蛍
光ランプ先端の放電空間に対向する先端に開口4a1が
形成されている。導電性担持体4bは、タングステンの
コイルによって構成されていて、金属パイプ4a内に挿
入されることによって金属パイプ4aの内面に沿って配
設されている。エミッター層4cは、金属パイプ4aお
よび導電性担持体4bに接触しながら金属パイプ4aの
内面に付着して形成されている。そうして、冷陰極形電
極4は、導入線3の先端に導電性担持体4bおよび金属
パイプ4aの基端を嵌め、そして三者を溶接することに
よって導入線3に支持されて電極マウントMを構成する
とともに、透光性放電容器1の内部に封装されている。
【0047】放電媒体は、水銀および希ガスであり、希
ガスがアルゴンおよびネオンの混合ガスである。
【0048】図3は、本発明の冷陰極形電極および蛍光
ランプの第2の実施形態を示す縦断面図および横断面図
である。
【0049】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、冷陰極
形電極4が異なる。すなわち、冷陰極形電極4は、金属
パイプ4aが先端に金属パイプ4aの外径の1/2に縮
径された開口4a1‘を備えている。
【0050】図4は、本発明の冷陰極形電極および蛍光
ランプの各実施形態における冷陰極形電極のエミッター
層の重量を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0051】図において、横軸は実施形態1、2および
比較例1、2を、縦軸はエミッター層の重量(mg)
を、それぞれ示す。なお、実施形態1は図1に示すも
の、実施形態2は図3に示すもの、比較例1は図8に示
す従来例、比較例2は図9に示す従来例、をそれぞれ示
す。
【0052】図から理解できるように、実施形態1およ
び2のエミッター層の重量は、図9に示す従来技術と同
等にエミッターを増加している。
【0053】図5は、本発明の冷陰極形電極および蛍光
ランプの各実施形態における点灯時間に対するランプ電
圧の変化を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0054】図において、横軸は蛍光ランプの点灯時間
(Hrs.)を、縦軸はランプ電圧(Vrms.)を、それぞ
れ示す。ランプ電圧が上昇する領域において曲線Aは実
施形態1および2、曲線Bは比較例1、曲線Cは比較例
2を、それぞれ示す。なお、実施形態1、2および比較
例1、2は、図4と同じである。いずれもランプ電流5
mAで点灯したときのデータである。なお、ランプ電圧
が低い状態および高い状態でそれぞれ安定している領域
は曲線A、BおよびC共通である。
【0055】図から理解できるように、ランプ電圧が上
昇しない範囲を寿命とすれば、本発明の各実施形態によ
れば、比較例1の2倍の寿命であり、また比較例2に較
べても明らかに寿命が長いことを認めることができる。
【0056】図6は、本発明の冷陰極形電極および蛍光
ランプの各実施形態における水銀のスパッタ量を示すグ
ラフである。
【0057】図において、横軸は実施形態1、2および
比較例1、2を、縦軸はエミッター層の重量(mg)
を、それぞれ示す。なお、実施形態1、2および比較例
1、2は、図4と同じである。いずれもランプ電流5m
Aで5000時間点灯したときのデータである。
【0058】図から理解できるように、水銀のスパッタ
量は、実施形態1が比較例1より多少多いが、比較例2
より顕著に少なく、また、実施形態2が最も少ないこと
が分かる。
【0059】図7は、本発明の照明装置の一実施形態と
しての液晶表示装置を示す要部断面図である。
【0060】図において、6はバックライトユニット、
7は液晶表示部である。
【0061】<バックライトユニット6について>バッ
クライトユニット6は、導光体6a、蛍光ランプ6b、
樋状反射板6c、背面反射板6d、拡散板6e1および
集光板6e2備え、図示しないケースに収納される。
【0062】導光体6aは、アクリル樹脂などの高屈折
率を有する透明体から構成されている。
【0063】蛍光ランプ6bは、導光体6aの端面に対
向して配設され、その発光を導光体6aの端面から内部
へ入射させる。
【0064】樋状反射板6cは、蛍光ランプ6bから導
光体6aに直接入射しない方向へ放射された光を反射し
て導光体6aに入射させるとともに、蛍光ランプ6bの
発光が導光体6a以外の箇所から漏光しないように遮蔽
する。
【0065】背面反射板6dは、導光体6aの背面から
出る光を反射して導光体6aの前面から出射させる。ま
た、その際に光がなるべく均一に出射するように、背面
反射板6cの反射率を部分的に制御することができる。
【0066】拡散板6e1は、導光体6aの前面に配設
されて、導光体6aから前方へ出射する光を拡散して輝
度分布をなるべく均一化する。
【0067】集光板6e2は、拡散板6e1から出射し
た光を集光して、液晶表示部7に対する入射効率を高め
る。
【0068】<液晶表示部7について>液晶表示部7
は、バックライトユニット6の前面に重ねて配設され、
その背面からバックライトユニット6により照明され、
液晶表示が行われる。
【0069】
【発明の効果】請求項1および2の発明によれば、先端
が開口している金属パイプの内面に沿ってエミッターを
担持する導電性担持体を配設していることにより、エミ
ッターの導電性基体との接触面積を多くできるので、エ
ミッターの担持量を増加してもエミッターおよび水銀の
スパッタを低減して長期間にわたり陰極降下電圧が低く
て低消費電力の冷陰極形電極を提供することができる。
【0070】請求項2の発明によれば、加えて金属パイ
プの先端に縮径された開口を備えていることにより、さ
らにエミッターおよび水銀のスパッタが少ない冷陰極形
電極を提供することができる。
【0071】請求項3の発明によれば、請求項1および
2の効果を有する蛍光ランプを提供することができる。
【0072】請求項4の発明によれば、請求項1および
2の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷陰極形電極および蛍光ランプの第1
の実施形態を示す縦断面図および横断面図
【図2】同じく冷陰極形電極マウントの拡大縦断面斜視
【図3】本発明の冷陰極形電極および蛍光ランプの第2
の実施形態を示す縦断面図および横断面図
【図4】本発明の冷陰極形電極および蛍光ランプの各実
施形態における冷陰極形電極のエミッター層の重量を比
較例のそれとともに示すグラフ
【図5】本発明の冷陰極形電極および蛍光ランプの各実
施形態における点灯時間に対するランプ電圧の変化を比
較例のそれとともに示すグラフ
【図6】本発明の冷陰極形電極および蛍光ランプの各実
施形態における水銀のスパッタ量を示すグラフ。
【図7】本発明の照明装置の一実施形態としての液晶表
示装置を示す要部断面図
【図8】従来の蛍光ランプの一態様を示す要部縦断面図
および横断面図
【図9】従来の蛍光ランプの異なる態様を示す要部縦断
面図および横断面図
【符号の説明】 1…透光性気密容器 2…蛍光体層 3…導入線 4…冷陰極形電極 4a…金属パイプ 4b…導電性担持体 4c…エミッター M…電極マウント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端が開口している金属パイプと;金属パ
    イプの内面に沿って配設された導電性担持体と;導電性
    担持体に担持されたエミッターと;を具備していること
    を特徴とする冷陰極形電極。
  2. 【請求項2】金属パイプは、先端の開口が縮径されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の冷陰極形電極。
  3. 【請求項3】透光性放電容器と;透光性放電容器の内面
    側に形成された蛍光体層と;透光性気密容器の両端にお
    いて先端が透光性気密容器の内部に突出するように封装
    された一対の導入線と;導入線の先端に接続された一対
    の請求項1または2記載の冷陰極形電極と;透光性放電
    容器内に封入された水銀および希ガスからなる放電媒体
    と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項3記載の蛍光ランプと;を具備していることを
    特徴とする照明装置。
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