JP2001332034A - Pll回路およびこれを用いた記録再生装置 - Google Patents

Pll回路およびこれを用いた記録再生装置

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JP2001332034A
JP2001332034A JP2000152309A JP2000152309A JP2001332034A JP 2001332034 A JP2001332034 A JP 2001332034A JP 2000152309 A JP2000152309 A JP 2000152309A JP 2000152309 A JP2000152309 A JP 2000152309A JP 2001332034 A JP2001332034 A JP 2001332034A
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delay
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法男 小路
Junkichi Sugita
順吉 杉田
Kimimasa Senba
公正 仙波
Toshihiro Kawakubo
俊宏 川久保
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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
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    • H03L7/091Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector using a sampling device
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッククロス時のノイズの影響によってP
LLの挙動が乱されるため、安定したサーチ動作が得ら
れない。 【解決手段】 PRML方式を採用したテープ記録再生
装置において、クロックリカバリー回路として機能する
PLL回路30に、高速サーチのトラッククロス時に、
ヘッド出力レベル(信号レベル)が一定レベル以下にな
ったことを検出するレベル判定回路34を設け、その判
定出力によってループフィルタ32にホールドをかける
ことによってPLL動作をホールドするようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(Phase Loc
ked Loop)回路およびこれを用いた記録再生装置に関
し、特にサーチ時にヘッドがトラックを横切る(クロス
する)動作をなす記録再生装置のクロックリカバリー回
路として用いて好適なPLL回路およびこれをクロック
リカバリー回路として用いた記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テープストリーマ、ハードディス
ク装置、光ディスク装置などの記録再生装置では、PR
ML(Partial Response Maximum Likelihood)と呼ばれ
る信号処理方式が注目を集めている。このPRML信号
処理方式は、既存の記録再生系を大幅に変更することな
く、信号処理によって記録密度を1.2〜1.5倍に高
めることができる技術である。
【0003】ここでは、記録再生装置として、ヘリカル
スキャン方式のテープ記録再生装置を例に採って説明す
るものとする。このテープ記録再生装置において、図1
8に示すようにアジマス記録された磁気テープに対して
サーチを行うと、ヘッドの軌跡は記録トラックよりもさ
らに斜めになり、その再生信号波形(エンベロープ)
は、図19に示すように、ひし形形状の波形が連続して
並んだ所謂ソロバン玉のようになる。
【0004】例えば100倍速でサーチする場合を考え
ると、ヘッドはおおよそ100トラック横切ることにな
る。アジマス記録の場合は、あるヘッドでは隣のトラッ
クの信号を読めないため、2トラックに一回再生信号波
形が最大になる。そして、ピークとピークの間の谷間で
は当然ながらノイズ成分しか出てこない。また、サーチ
時にはメカニカルな補正をかけていても、通常、データ
の読み出し周波数がわずかに(+/−2%程度)変化す
る。
【0005】図20は、通常のPRML信号処理方式で
用いられているクロックリカバリー部の構成を示すブロ
ック図である。このクロックリカバリー部は、位相比較
器101、ループフィルタ102およびVCO(電圧制
御発振器)103からなるPLL回路構成となってい
る。位相比較器101は、サンプリング回路111、演
算回路112および仮判定器113から構成されてい
る。
【0006】ところで、3値(1,0,−1)のデータ
検出の場合、図21に示すように、データの振幅値を位
相誤差情報に変換する。図21には、クロックが遅れて
いる場合を示している。同図において、○は真のデータ
タイミングを、●は実際のデータタイミングをそれぞれ
示している。
【0007】位相誤差情報に変換するためには、検出対
象のデータが1,0,−1のいずれであるかを知る必要
がある。このため、位相比較器101では、通常、仮判
定器113を用いている。そして、この仮判定器113
では、データを2つのスレッシュホールドレベルTH,
TLと比較することにより、1,0,−1の仮判定結果
を得るようにしている。
【0008】図21の場合を例にとると、タイミングa
〜dで0,1,0,−1と仮判定結果が変わるので、タ
イミングaのデータを反転し、タイミングcのデータを
そのまま位相誤差情報とすることができる。演算式は、
サンプル値をSt(tはクロック#)、仮判定値をD
t、位相出力をPtとすると、次のように表わされる。 Pt=−St if Dt=0 and Dt+1= 1 Pt= St if Dt=0 and Dt+1=−1
【0009】パーシャル・レスポンス(Partial Respons
e)には色々な方式があり、またデータ処理方法としても
図21に示したように仮判定値が0のときのみ位相誤差
情報を出力する以外にも色々ある。それによって演算回
路102での演算方式も異なるが、基本的な考え方は同
じである。仮判定器103を使用せずビタビ復号を行っ
た後のデータを用いる場合もあるが、これはループが大
きくなり、ディレイの影響を受けやすい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下でP
LLの挙動を解析する。ここでは、仮判定器103のサ
ンプリングタイミングとデータのタイミングが別である
と仮定する。このようにタイミングがずれることについ
ては不自然にみえるが、現実的な回路を考えた場合、例
えば、現在の技術でごく普通に見られる100Mbit
/secでもビット幅は10nsecでその1%は10
0psである。
【0011】このオーダーのディレイは、例えばフラッ
シュ型A/Dコンバータの各ラッチ間のクロックスキュ
ー(Clock Skew)として現れ得る値である。アナログ的に
処理する場合は、仮判定器用のコンパレータとサンプリ
ング用のコンパレータは別々に用意することが多い。こ
のように、1ビット幅の1,2%のサンプリングタイミ
ングのズレ(ディレイ)が大きくPLLの挙動に影響を
与える。
【0012】結果をまとめると、 サーチ時の波形をAGC(Automatic Gain Control)回
路を通してほぼフラットにした場合、トラッククロス時
のノイズの影響によってPLLが乱されるが、その影響
は上記のデータと仮判定器103のタイミング誤差に大
きく依存し、許容範囲は+/−2%程度である。 VCO103の発振周波数とデータレートに差がある
ときはさらに許容範囲が小さくなり、の場合の半分ぐ
らいになる。また、その周波数が高いときと低いときで
は許容されるディレイの範囲がずれる。
【0013】以上のように、非常に厳しくデータサンプ
ルと仮判定器103のディレイを限りなく0にしないと
安定してサーチができなく、結果として、設計上のマー
ジンがほとんど取れない、という問題点がある。
【0014】このような問題点が起こるのは、次の理由
による。すなわち、ノイズによってPLLの挙動が乱さ
れたり、また周波数偏差がある場合はその差をなくすよ
うにPLLが動こうとするが、前者に対してはループゲ
インが小さい(自然周波数ωnが小さい)方が有利とな
り、後者の場合はループゲインが大きい(ωnが大き
い)方が有利となり、中々両者折り合う点に設定できな
いことが原因である。
【0015】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ノイズによってPL
Lの挙動が乱されないようにすることで、サーチ動作の
安定化および設計マージンの拡大化に寄与し得るPLL
回路およびこれを用いた記録再生装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるPLL回路
は、位相比較器、ループフィルタおよび電圧制御発振器
を含み、入力信号に基づいてクロックを生成するループ
回路部と、入力信号のレベルが所定レベル以下になった
ことを判定し、その判定結果に基づいてループ回路部の
PLL動作をホールドする制御手段とを備えた構成とな
っている。そして、このPLL回路は、記録再生装置に
おいて、記録媒体から読み取った信号に基づいて、当該
信号をA/D変換するためのA/Dコンバータのサンプ
リングクロックを生成するクロックリカバリー回路とし
て用いられる。
【0017】上記構成のPLL回路およびこれをクロッ
クリカバリー回路として用いた記録再生装置において、
サーチのトラッククロス時に、記録媒体から読み取った
信号のレベルが一定レベル以下になったことが検出され
ると、PLL動作にホールドがかかる。これにより、ト
ラッククロス時のノイズ成分によってPLLの挙動が乱
されることがないため、サーチ動作の安定化が図れる。
【0018】本発明による他のPLL回路は、位相比較
器、ループフィルタおよび電圧制御発振器を含み、入力
信号に基づいてクロックを生成するループ回路部を有
し、このループ回路部で生成したクロックを、入力信号
をA/D変換するA/Dコンバータに与えるPLL回路
であって、生成したクロックを遅延してA/Dコンバー
タに供給する第1のディレイ手段と、生成したクロック
を遅延して位相比較器に供給する第2のディレイ手段と
を備えた構成となっている。
【0019】そして、好ましくは、第1のディレイ手段
を通してA/Dコンバータに供給するクロックと、第2
のディレイ手段を通して位相比較器に供給するクロック
との間に相対的なディレイを持たせるようにする。ま
た、このPLL回路は、記録再生装置において、記録媒
体から読み取った信号に基づいて、当該信号をA/D変
換するためのA/Dコンバータのサンプリングクロック
を生成するクロックリカバリー回路として用いられる。
【0020】上記構成の他のPLL回路およびこれをク
ロックリカバリー回路として用いた記録再生装置におい
て、A/Dコンバータに供給するクロックと位相比較器
に供給するクロックとの間に相対的なディレイを持たせ
ることで、位相比較器として位相が例えば遅れていると
判断するチャンスが非常に多くなるため、PLLとして
は、位相を積極的に進めようと挙動する。その結果、P
LLが位相ロック状態に迅速に移行するため、より安定
したサーチ動作を実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用される一般的なPRML方式を採用したデジタル式テ
ープ記録再生装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【0022】図1において、記録媒体である磁気テープ
11の記録情報は、読取手段である磁気ヘッド12によ
って読み取られる。磁気ヘッド12からの再生出力は、
プリアンプ13を経てAGC回路14で利得制御が行わ
れ、さらにアナログイコライザ(EQ)15で周波数補
償が行われた後、AGC回路14にフィードバックされ
るとともに、A/Dコンバータ16およびクロックリカ
バリー回路17に供給される。
【0023】クロックリカバリー回路17では、アナロ
グイコライザ15を経た再生出力に基づいて当該再生出
力に同期したクロックの生成が行われる。ここで生成さ
れたクロックは、A/Dコンバータ16にサンプリング
クロックとして与えられる。A/Dコンバータ16でデ
ジタル化された再生データは、デジタルイコライザ18
を経た後ビタビ復号器19でビタビ復号が行われ、さら
にECC(error correcting circuit;誤り訂正回路)な
どを含む復調回路20で復調が行われる。
【0024】一方、記録系(書き込み系)においては、
データ(デジタル入力系列)がECCなどを含む変調回
路21で変調された後、書き込み補償回路22および書
き込みアンプ23を通して磁気ヘッド12に供給され
る。そして、この磁気ヘッド12によって磁気テープ1
1に対して書き込みが行われる。
【0025】上記構成のテープ記録再生装置において、
クロックリカバリー回路17はPLL回路構成を採って
いる。そして、本発明では、クロックリカバリー回路1
7として用いられるPLL回路の具体的な構成を特徴と
している。以下に、その具体的な実施形態について説明
する。
【0026】[第1実施形態]図2は、本発明の第1実
施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0027】本実施形態に係るPLL回路30は、位相
比較器(PD)31、ループフィルタ32およびVCO
(電圧制御発振器)33からなる回路部分(ループ回路
部)を基本回路とし、これに加えてレベル判定回路34
を有する構成となっている。位相比較器31としては、
例えば図20に示した構成のもの、即ちサンプリング回
路、演算回路および仮判定器からなる構成のものが用い
られる。
【0028】レベル判定回路34は、全波整流器35、
ローパスフィルタ(LPF)36、ピーク検波器36お
よびコンパレータ37などからなり、プリアンプ13
(図1を参照)を経たヘッド出力のレベルを検出し、そ
のレベルが適当なスレッシュホールドレベル以下になっ
たときにPLL動作をホールドする制御手段としての機
能を持つ。
【0029】全波整流器35はプリアンプ13を経たヘ
ッド出力を全波整流する。ローパスフィルタ36は、全
波整流器35で全波整流されたヘッド出力の低域成分を
抽出する。ここで、アジマス記録された磁気テープに対
して高速サーチを行った場合を考えると、高速サーチ時
にはヘッド出力の波形がソロバン玉のようになる(図1
9を参照)ことから、ローパスフィルタ36からは図3
(A)に示すようなノコギリ波が出力される。
【0030】このノコギリ波のヘッド出力(A)は、ピ
ーク検波器37およびコンパレータ38に与えられる。
ピーク検波器37は、ノコギリ波のヘッド出力(A)を
ピーク検波する。このピーク検波出力は、抵抗R11,
R12によって適当な抵抗比で分圧される。この分圧レ
ベルは、コンパレータ38にそのスレッシュホールドレ
ベルVTHとして与えられる。
【0031】コンパレータ38は、ノコギリ波のヘッド
出力(A)がスレッシュホールドレベルVTHよりも高
いときに高レベル、VTH以下のときに低レベルの比較
結果(B)を出力する。この低レベルの比較出力(B)
は、ループフィルタ32に対してホールドをかけるため
の信号となる。
【0032】上記構成のレベル判定回路34によれば、
高速サーチ時にソロバン玉形状のヘッド出力(A)のレ
ベルが一定レベル(スレッシュホールドレベルVTH)
以下になったときに低レベルの比較出力(B)が得られ
る。そして、この低レベルの比較出力(B)がPLLの
ループフィルタ32に与えられることで、ループフィル
タ32がホールド状態となる。
【0033】ループフィルタは、通常、チャージポンプ
回路およびC(コンデンサ)R(抵抗)によって構成さ
れる。かかる構成のループフィルタ32において、レベ
ル判定回路34の比較出力(B)が低レベルの期間、チ
ャージポンプ回路の出力を高インピーダンスにする構成
を採ることで、容易にループフィルタ32をホールドす
ることができる。これにより、VCO33の制御電圧と
してその直前の制御電圧がホールドされ、結果として、
PLL動作をホールドできる。
【0034】上述したように、PRML方式を採用した
デジタル式テープ記録再生装置において、第1実施形態
に係るPLL回路30では、高速サーチのトラッククロ
ス時に、ヘッド出力レベル(信号レベル)が一定レベル
以下になったことを検出し、PLL動作をホールドする
ようにしたことにより、トラッククロス時のノイズによ
ってPLLの挙動が乱されることがないため、位相比較
器31内の仮判定器とA/Dコンバータ16の各クロッ
ク間の相対ディレイに対する許容範囲を格段に向上でき
る。
【0035】[第2実施形態]図4は、本発明の第2実
施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0036】本実施形態に係るPLL回路40は、位相
比較器41、ループフィルタ42およびVCO43から
なる回路部分(ループ回路部)を基本回路とし、これに
加えて2つのコンパレータ44,45および2つのD-
FF(フリップフロップ)46,47を有する構成とな
っている。ここでは、位相比較器41のデータ入力とし
て、A/Dコンバータ16の出力データが与えられる。
【0037】2つのコンパレータ44,45はそれぞ
れ、固定のスレッシュホールドレベルTH,TLを有
し、これを比較基準レベルとしてアナログイコライザ1
5を経たヘッド出力とのレベル比較を行う。すなわち、
コンパレータ44,45は、先述した仮判定器の構成と
なっている。コンパレータ44,45の各比較出力は、
VCO43から与えられるクロックに同期して2つのD
-FF46,47にそれぞれラッチされる。
【0038】上記構成のPLL回路40において、位相
比較器41は仮判定器、即ちコンパレータ44,45の
出力系列から、例えば0→1等のデータの遷移を検出し
て、そこに位相情報があることを知る。そこで、ヘッド
出力のレベルが下がったときに検出結果が常に0である
ようにすることで、高速サーチ時にヘッド出力が一定レ
ベル以下になったことを検出できる。
【0039】このためには、例えば、コンパレータ4
4,45のスレッシュホールドレベルTH,TLを一定
にしておけば良い。このとき、即ちサーチ時は、少なく
ともAGC回路14(図1を参照)の時定数を大きく設
定してソロバン玉の波形がそのまま保存されるようにす
る。これにより、コンパレータ44,45およびD-F
F46,47からなる仮判定器は、ヘッド出力レベルが
スレッシュホールドレベルTH,TL以下になったと
き、PLL動作をホールドする制御手段として機能す
る。
【0040】上述したように、PRML方式を採用した
デジタル式テープ記録再生装置において、第2実施形態
に係るPLL回路40では、高速サーチのトラッククロ
ス時に、ヘッド出力の絶対値が上下のスレッシュホール
ドレベルTH,TLよりも下がると、位相比較器41が
位相情報を出力しなくなり、自動的にPLL動作にホー
ルドがかかるため、第1実施形態に係るPLL回路30
の場合と同様に、トラッククロス時のノイズによってP
LLの挙動が乱されることがないため、コンパレータ4
4,45およびD-FF46,47からなる仮判定器と
A/Dコンバータ16の各クロック間の相対ディレイに
対する許容範囲を格段に向上できる。
【0041】なお、本実施形態においては、位相比較器
41のデータ入力として、A/Dコンバータ16の出力
データを用いる場合を例に採って説明したが、この方法
に限られるものではなく、アナログ的なサンプルホール
ド等どのような方法でも良いことは言うまでもない。
【0042】[第3実施形態]図5は、本発明の第3実
施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0043】本実施形態に係るPLL回路50は、位相
比較器51、ループフィルタ52およびVCO53から
なる回路部分(ループ回路部)を基本回路とし、これに
加えて2つのコンパレータ54,55、2つのD-FF
56,57および2つのディレイ回路58,59を有す
る構成となっている。位相比較器51のデータ入力とし
て、ここでは、A/Dコンバータ16の出力データを用
いる構成を採るが、第2実施形態の場合と同様に、これ
に限られるものではない。
【0044】2つのコンパレータ54,55はそれぞ
れ、固定のスレッシュホールドレベルTH,TLを有
し、これを比較基準レベルとしてアナログイコライザ1
5を経たヘッド出力とのレベル比較を行う。これらコン
パレータ54,55の各比較出力は、VCO53からデ
ィレイ回路59を通して与えられるクロックに同期して
2つのD-FF56,57にそれぞれラッチされる。
【0045】2つのディレイ回路58,59のうち、一
方のディレイ回路58はVCO53の発振クロックを第
1のディレイ時間だけ遅延させてA/Dコンバータ16
にそのサンプリングクロックとして与える。他方のディ
レイ回路59は、VCO53の発振クロックを第2のデ
ィレイ時間だけ遅延させてD-FF56,57にそのク
ロック入力として与える。
【0046】上記構成のPLL回路50において、仮判
定用コンパレータ54,55のスレッシュホールドレベ
ルTH,TLを一定にすることで、位相比較器51は高
速サーチ時にヘッド出力レベルが一定レベル以下になっ
たことを検出できる。このとき(サーチ時)、少なくと
もAGC回路14の時定数を大きく設定してソロバン玉
の波形がそのまま保存されるようにする。
【0047】これにより、第2実施形態に係るPLL回
路40の場合と同様に、高速サーチのトラッククロス時
に、ヘッド出力レベル(信号レベル)の絶対値が上下の
スレッシュホールドレベルTH,TL以下になると、位
相比較器51が位相誤差情報を出力しなくなり、自動的
にPLL動作にホールドがかかるため、コンパレータ5
4,55およびD-FF56,57からなる仮判定器と
A/Dコンバータ16の各クロック間の相対ディレイに
対する許容範囲を格段に向上できる。
【0048】また、本実施形態に係るPLL回路50
は、サーチ時にヘッド出力に周波数偏差が発生するよう
な場合に用いて好適なものである。周波数偏差が存在す
る場合には、ヘッド出力の周波数がVCO53の発振周
波数に対して高いか低いかによって許容されるディレイ
範囲がずれる。
【0049】本実施形態に係るPLL回路50では、こ
のことを積極的に利用し、あらかじめプログラマブルな
ディレイ回路58,59を設け、コンパレータ54,5
5およびD-FF56,57からなる仮判定器のサンプ
リングタイミングと、A/Dコンバータ16のサンプリ
ングタイミングとの間に相対的なディレイを持たせるこ
とによって、より安定なサーチを実現するようにしてい
る。
【0050】すなわち、信号周波数(ヘッド出力周波
数)が低いときは、仮判定用コンパレータ54,55の
各比較出力をラッチするD-FF56,57のクロック
を、A/Dコンバータ16のサンプリングクロックに対
して進めるようにする。一例として、ディレイ回路58
のディレイを0、ディレイ回路59のディレイを1ビッ
トの時間間隔の2%から数%に設定すれば良い。
【0051】図6に、位相比較器51の入出力特性を示
す。図6の特性図において、(A)は仮判定器に対して
A/Dコンバータ16のサンプリングタイミングが10
%進んでいる場合を、(B)はA/Dコンバータ16に
対して仮判定器のサンプリングタイミングが10%進ん
でいる場合を、(C)は両者の相対的なディレイが0の
場合をそれぞれ表わしている。
【0052】この入出力特性図から明らかなように、仮
判定器のサンプリングタイミングとA/Dコンバータ1
6のサンプリングタイミングとの間に相対的なディレイ
を持たせることにより、位相比較器51として位相が遅
れている、あるいは進んでいると判断するチャンスが非
常に多くなる。換言すれば、PLLとしては、位相が遅
れている場合には積極的に進めようと挙動する。したが
って、PLLが位相ロック状態に迅速に移行するため、
サーチ時にヘッド出力に周波数偏差が発生するような場
合でも、より安定したサーチ動作を実現できることにな
る。
【0053】なお、本実施形態においては、A/Dコン
バータ16のサンプリングクロックを遅延させる構成を
採っているが、アナログイコライザ15の出力信号その
ものを遅延させる構成を採ることも可能である。しか
し、通常、A/Dコンバータ16のサンプリングクロッ
クを遅延させる方が容易である。このように、例えばA
/Dコンバータ16のクロックを遅らせることにより、
相対的に仮判定器の出力を遅らせていることになる。
【0054】また、上記実施形態では、サーチ時に、ソ
ロバン玉の波形がそのまま保存されるようにするため
に、AGC回路14の時定数を大きく設定する構成を採
ることで、PLL動作をホールドするようにしている
が、この構成に限られるものではない。例えば、AGC
回路14の時定数を小さく設定し、AGCの応答速度を
速くする構成を採る場合には、第1実施形態に係るPL
L回路30(図2を参照)の構成を併用するようにすれ
ば良い。
【0055】なお、第1,第2実施形態に係る構成(P
LLをホールド)を必ずしも併用する必要はなく、プロ
グラマブルなディレイ回路58,59を設け、コンパレ
ータ54,55およびD-FF56,57からなる仮判
定器のサンプリングタイミングと、A/Dコンバータ1
6のサンプリングタイミングとの間に相対的なディレイ
を持たせる構成を採るだけでも、サーチ時にヘッド出力
に周波数偏差が存在する場合でも、より安定なサーチを
実現できるという効果を得ることができる。
【0056】ただし、第1,第2実施形態に係る構成と
併用した方が、仮判定器のサンプリングタイミングとA
/Dコンバータ16のサンプリングタイミングとの間の
相対的なディレイに対する許容範囲を拡大できることに
より、ディレイ設定の自由度が大きく、設計マージンを
大きくとることができるため、より大きな効果を得るこ
とができる。
【0057】ここで、例えば第3実施形態に係るPLL
回路50を用いた場合のシミュレーション結果を示す。
図7〜図16は各々、異なる設定条件下でのシミュレー
ション結果を示す特性図である。これらの特性図におい
て、横軸が周波数を、縦軸がループフィルタ52の出力
電圧、即ちVCO53の入力制御電圧をそれぞれ表わし
ている。また、特性図中の数値は、ディレイ回路58の
ディレイ時間に対するディレイ回路59のディレイ時間
の差分を表わしている。
【0058】図7は、AGC回路14がオン(以下、単
にAGCオンと記す)、周波数オフセット無し、ωn
(自然周波数)=0.02、ノイズ:ホワイトノイズ
(無相関なノイズ)の条件下での特性図である。図8
は、AGCオン、周波数オフセット無し、ωn=0.0
2、ノイズ:1+Dの条件下での特性図である。ここ
で、1+Dは、ホワイトノイズを1としたとき、ホワイ
トノイズとこれを1クロック分だけ遅延させたノイズと
の加算結果を表わしている。
【0059】図9は、AGCオン、周波数オフセット無
し、ωn=0.05、ノイズ:1+Dの条件下での特性
図である。図10は、AGCオン、周波数オフセット=
0.002、ωn=0.02、ノイズ:1+Dの条件下
での特性図である。図11は、AGCオン、周波数オフ
セット=−0.02、ωn=0.02、ノイズ:1+D
の条件下での特性図である。
【0060】図12は、信号レベル<0.5の期間でA
GC&PLLホールド、周波数オフセット無し、ωn=
0.02、ノイズ:1+Dの条件下での特性図である。
図13は、信号レベル<0.5の期間でAGC&PLL
ホールド、周波数オフセット=0.02、ωn=0.0
2、ノイズ:1+Dの条件下での特性図である。図14
は、信号レベル<0.5の期間でAGC&PLLホール
ド、周波数オフセット=0.02、ωn=0.05、ノ
イズ:1+Dの条件下での特性図である。
【0061】図15は、AGCをかけずにPLLホール
ド、周波数オフセット無し、ωn=0.02、ノイズ:
1+Dの条件下での特性図である。図16は、AGCを
かけずにPLLホールド、周波数オフセット=−0.0
2、ωn=0.02、ノイズ:1+Dの条件下での特性
図である。
【0062】図17に、上記シミュレーション結果に基
づく各設定条件ごとの相対的なディレイ(仮判定器のサ
ンプリングタイミングとA/Dコンバータ16のサンプ
リングタイミング)の許容範囲を示す。
【0063】図17の特性図から明らかなように、PR
ML方式を採用したデジタル式テープ記録再生装置にお
いて、高速サーチのトラッククロス時の場合のように、
ノイズの多い部分ではPLL動作にホールドをかけた方
が、相対的なディレイの許容範囲が広がることがわか
る。また、A/Dコンバータ16のサンプリングタイミ
ングを進めるか、仮判定器のサンプリングタイミングを
進めるかによって許容されるディレイの向きが逆になる
こともわかる。
【0064】なお、以上の説明では、第1,第2,第3
実施形態に係るPLL回路30,40,50を、テープ
ストリーマ等のデジタル式テープ記録再生装置における
クロックリカバリー回路として用いた場合を例に採った
が、この適用例に限定されるものではなく、サーチ時に
ヘッド(光ピックアップ)がトラックを横切る動作をな
す光ディスク装置などの記録再生装置(または、再生装
置)にも同様に適用可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PLL回路およびこれをクロックリカバリー回路として
用いた記録再生装置において、サーチのトラッククロス
時に、記録媒体から読み取った信号のレベルが一定レベ
ル以下になったことを検出し、PLL動作にホールドを
かけるようにすることにより、トラッククロス時のノイ
ズ成分によってPLLの挙動が乱されることがないた
め、サーチ動作の安定化が図れ、また設計マージンも大
幅に拡大できる。
【0066】また、A/Dコンバータに供給するクロッ
クと位相比較器に供給するクロックとの間に相対的なデ
ィレイを持たせるようにしたことにより、位相比較器と
して位相が例えば遅れていると判断するチャンスが非常
に多くなり、PLLとしては位相を積極的に進めようと
挙動することから、PLLが位相ロック状態に迅速に移
行できるため、サーチ時にヘッド出力に周波数偏差が存
在する場合でも、より安定したサーチ動作を実現でき、
また設計マージンも大幅に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される一般的なPRML方式を採
用したデジタル式テープ記録再生装置の構成の一例を示
すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るPLL回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るPLL回路のレベル判定回
路の各部の波形図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るPLL回路の構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るPLL回路の構成
を示すブロック図である。
【図6】第3実施形態に係るPLL回路の位相比較器の
入出力特性図である。
【図7】シミュレーション結果を示す特性図(その1)
である。
【図8】シミュレーション結果を示す特性図(その2)
である。
【図9】シミュレーション結果を示す特性図(その3)
である。
【図10】シミュレーション結果を示す特性図(その
4)である。
【図11】シミュレーション結果を示す特性図(その
5)である。
【図12】シミュレーション結果を示す特性図(その
6)である。
【図13】シミュレーション結果を示す特性図(その
7)である。
【図14】シミュレーション結果を示す特性図(その
8)である。
【図15】シミュレーション結果を示す特性図(その
9)である。
【図16】シミュレーション結果を示す特性図(その1
0)である。
【図17】各シミュレーション結果に基づく各設定条件
ごとの相対ディレイの許容範囲を示す図である。
【図18】アジマス記録された磁気テープのサーチ時に
おける記録トラックに対するヘッド軌跡を示す図であ
る。
【図19】サーチ時の再生信号波形を示す波形図であ
る。
【図20】通常のPRML信号処理方式で用いられてい
るクロックリカバリー部の構成を示すブロック図であ
る。
【図21】クロックリカバリー部の動作原理の概略を説
明するための波形図である。
【符号の説明】
11…磁気テープ、12…磁気ヘッド、14…AGC回
路、16…A/Dコンバータ、17…クロックリカバリ
ー回路、20…復調回路、21…変調回路、30,4
0,50…PLL回路、31,41,51…位相比較
器、32,42,52…ループフィルタ、33,43,
53…VCO(電圧制御発振器)、34…レベル判定回
路、35…全波整流器、37…ピーク検波器、38,4
4,45,54,55…コンパレータ、46,47,5
5,57…D-FF、58,59…ディレイ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙波 公正 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 川久保 俊宏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC01 CC03 GM12 GM14 GM15 5J106 AA04 BB04 CC01 CC21 CC41 DD06 DD36 DD48 EE05 GG07 GG18 KK29

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相比較器、ループフィルタおよび電圧
    制御発振器を含み、入力信号に基づいてクロックを生成
    するループ回路部と、 前記入力信号のレベルが所定レベル以下になったことを
    判定し、その判定結果に基づいて前記ループ回路部のP
    LL動作をホールドする制御手段とを備えたことを特徴
    とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記入力信号のレベル
    が所定レベル以下になったとき、前記ループフィルタに
    対してホールドをかけることを特徴とする請求項1記載
    のPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記位相比較器がデータの遷移を検出し
    て位相情報を出力する構成のものであり、 前記制御手段は、前記入力信号のレベルが所定レベル以
    下になったとき、前記位相比較器の検出結果を0にする
    ことを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 位相比較器、ループフィルタおよび電圧
    制御発振器を含み、入力信号に基づいてクロックを生成
    するループ回路部を有し、このループ回路部で生成した
    クロックを、前記入力信号をA/D変換するA/Dコン
    バータに与えるPLL回路であって、 前記ループ回路部で生成したクロックを遅延して前記A
    /Dコンバータに供給する第1のディレイ手段と、 前記ループ回路部で生成したクロックを遅延して前記位
    相比較器に供給する第2のディレイ手段とを備えたこと
    を特徴とするPLL回路。
  5. 【請求項5】 前記第1のディレイ手段を通して前記A
    /Dコンバータに供給するクロックと、前記第2のディ
    レイ手段を通して前記位相比較器に供給するクロックと
    の間に相対的なディレイを持たせたことを特徴とする請
    求項4記載のPLL回路。
  6. 【請求項6】 位相比較器、ループフィルタおよび電圧
    制御発振器を含み、入力信号に基づいてクロックを生成
    するループ回路部を有し、このループ回路部で生成した
    クロックを、前記入力信号をA/D変換するA/Dコン
    バータに与えるPLL回路であって、 前記入力信号のレベルが所定レベル以下になったときP
    LL動作をホールドする制御手段と、 前記ループ回路部で生成したクロックを遅延して前記A
    /Dコンバータに供給する第1のディレイ手段と、 前記ループ回路部で生成したクロックを遅延して前記位
    相比較器に供給する第2のディレイ手段とを備えたこと
    を特徴とするPLL回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のディレイ手段を通して前記A
    /Dコンバータに供給するクロックと、前記第2のディ
    レイ手段を通して前記位相比較器に供給するクロックと
    の間に相対的なディレイを持たせたことを特徴とする請
    求項6記載のPLL回路。
  8. 【請求項8】 記録媒体から記録情報を読み取る読取手
    段と、 前記読取手段の出力信号をA/D変換するA/Dコンバ
    ータと、 位相比較器、ループフィルタおよび電圧制御発振器を含
    み、前記読取手段の出力信号に基づいてクロックを生成
    するループ回路部を有し、このループ回路部で生成した
    クロックを前記A/Dコンバータにそのサンプリングク
    ロックとして与えるPLL回路とを備え、 前記PLL回路は、サーチ時に前記読取手段の出力信号
    のレベルが所定レベル以下になったことを判定し、その
    判定結果に基づいて前記ループ回路部のPLL動作をホ
    ールドする制御手段を有することを特徴とする記録再生
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記読取手段の出力信
    号のレベルが所定レベル以下になったとき、前記ループ
    フィルタに対してホールドをかけることを特徴とする請
    求項8記載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記PLL回路の位相比較器がデータ
    の遷移を検出して位相情報を出力する構成のものであ
    り、 前記制御手段は、前記読取手段の出力信号のレベルが所
    定レベル以下になったとき、前記位相比較器の検出結果
    を0にすることを特徴とする請求項8記載の記録再生装
    置。
  11. 【請求項11】 記録媒体から記録情報を読み取る読取
    手段と、 前記読取手段の出力信号をA/D変換するA/Dコンバ
    ータと、 位相比較器、ループフィルタおよび電圧制御発振器を含
    み、前記読取手段の出力信号に基づいてクロックを生成
    するループ回路部を有し、このループ回路部で生成した
    クロックを前記A/Dコンバータにそのサンプリングク
    ロックとして与えるPLL回路とを備え、 前記PLL回路は、前記ループ回路部で生成したクロッ
    クを遅延して前記A/Dコンバータに供給する第1のデ
    ィレイ手段と、前記ループ回路部で生成したクロックを
    遅延して前記位相比較器に供給する第2のディレイ手段
    とを有することを特徴とする記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のディレイ手段を通して前記
    A/Dコンバータに供給するクロックと、前記第2のデ
    ィレイ手段を通して前記位相比較器に供給するクロック
    との間に相対的なディレイを持たせたことを特徴とする
    請求項11記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体から記録情報を読み取る読取
    手段と、 前記読取手段の出力信号をA/D変換するA/Dコンバ
    ータと、 位相比較器、ループフィルタおよび電圧制御発振器を含
    み、前記読取手段の出力信号に基づいてクロックを生成
    するループ回路部を有し、このループ回路部で生成した
    クロックを前記A/Dコンバータにそのサンプリングク
    ロックとして与えるPLL回路とを備え、 前記PLL回路は、サーチ時に前記読取手段の出力信号
    のレベルが所定レベル以下になったことを判定し、その
    判定結果に基づいて前記ループ回路部のPLL動作をホ
    ールドする制御手段と、前記ループ回路部で生成したク
    ロックを遅延して前記A/Dコンバータに供給する第1
    のディレイ手段と、前記ループ回路部で生成したクロッ
    クを遅延して前記位相比較器に供給する第2のディレイ
    手段とを有することを特徴とする記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のディレイ手段を通して前記
    A/Dコンバータに供給するクロックと、前記第2のデ
    ィレイ手段を通して前記位相比較器に供給するクロック
    との間に相対的なディレイを持たせたことを特徴とする
    請求項13記載の記録再生装置。
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