JP2001330857A - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JP2001330857A
JP2001330857A JP2001007916A JP2001007916A JP2001330857A JP 2001330857 A JP2001330857 A JP 2001330857A JP 2001007916 A JP2001007916 A JP 2001007916A JP 2001007916 A JP2001007916 A JP 2001007916A JP 2001330857 A JP2001330857 A JP 2001330857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素スイッチング用のTFT上方に入射光に
対する遮光膜を設けると共に下方に戻り光に対する遮光
膜を設けた形式の電気光学装置において、画素開口率を
高めると同時に蓄積容量を増大させる。 【解決手段】 電気光学装置は、基板上にTFT(3
0)、データ線(6a)、走査線(3a)、及び画素電
極(9a)を備えており、TFTを構成する半導体層
(1a)は中継膜(80a)を中継して画素電極と接続
されている。データ線と中継膜の層間に設けられた遮光
性の導電膜(90a)と、中継膜と半導体層の層間に設
けられた走査線と同一膜からなる容量電極(3b)とを
電気的に接続して定電位にすることにより、各層間で蓄
積容量を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス駆動方式の電気光学装置の技術分野に属し、特に画
素電極に対して蓄積容量を付加するための容量線を備え
ると共に、画素電極と画素スイッチング用の薄膜トラン
ジスタ(Thin Film Transistor:以下適宜、TFTと称
す)との間で電気導通を良好にとるための導電膜を、基
板上の積層構造中に備えた形式の電気光学装置の技術分
野に属する。
【0002】
【背景技術】従来、TFT駆動によるアクティブマトリ
クス駆動方式の液晶装置等の電気光学装置においては、
TFTのゲート電極に走査線を介して走査信号が供給さ
れると、TFTはオン状態とされ、半導体層のソース領
域にデータ線を介して供給される画像信号が当該TFT
のソース・ドレイン間を介して画素電極に供給される。
このような画像信号の供給は、各TFTを介して画素電
極毎に極めて短時間しか行われないので、TFTを介し
て供給される画像信号の電圧を、このオン状態とされた
時間よりも遥かに長時間に亘って保持するために、各画
素電極には蓄積容量が付加されるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の電気光学装置
においては、表示画像の高品位化という一般的な要請が
強く、このためには、各画素において、表示光が透過し
ない非画素開口領域に対して、表示光が透過する画素開
口領域を広げることで、画素ピッチを微細化しつつ、画
素開口率化を高めると同時に各画素電極に対して付加す
る蓄積容量を増大させることが極めて重要となる。
【0004】一般に蓄積容量は、非画素開口領域を利用
して形成されるので、画素開口領域に蓄積容量を作り込
むことは基本的に困難である。このため、画素開口率を
高めるように画素開口領域を広げる程、蓄積容量を作り
込むことができる非画素開口領域は狭くなってしまう。
或いは蓄積容量を増大させるように非画素開口領域を広
げる程、画素開口率は低下してしまうという問題点があ
る。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、画素開口率を高めると同時に蓄積容量を増大さ
せることができ、高品位の画像表示が可能な電気光学装
置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の電気光学
装置は上記課題を解決するために、基板上に走査線と、
前記走査線に交差するデータ線と、前記走査線と前記デ
ータ線に接続された薄膜トランジスタと、前記薄膜トラ
ンジスタのドレイン領域に接続された画素電極を有する
電気光学装置であって、前記走査線の上方でかつ前記デ
ータ線の下方に第1蓄積容量を積層したことを特徴とす
る。
【0007】本発明のかかる構成によれば、積層構造を
利用して走査線の上方でかつデータ線の下方に第1蓄積
容量を形成することにより、蓄積容量を増大させ、高品
位の画像表示が可能な電気光学装置を提供することがで
きる。
【0008】(2)本発明の電気光学装置の一態様は、
前記第1蓄積容量は、第1容量電極と、前記第1容量電
極に対して絶縁膜を介して対向配置され、前記薄膜トラ
ンジスタのドレイン領域と前記画素電極とを電気的に接
続する中継膜をなす第2容量電極で形成されることを特
徴とする。
【0009】本発明のかかる構成によれば、第1蓄積容
量を形成する第2容量電極は、薄膜トランジスタのドレ
イン領域と画素電極とを電気的に接続する中継膜として
構成したので、画素電極と半導体層との間の距離が長く
電気的な接続が困難であった問題を解決することができ
る。また、第2容量電極がコンタクトホール開孔時にお
けるエッチングの突き抜けを防止できる。
【0010】(3)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第1蓄積容量は、前記薄膜トランジスタのソー
ス領域と前記データ線との接続領域を残して、前記半導
体層及び前記走査線の各々の領域に重なるように形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】本発明のかかる構成によれば、半導体層及
び走査線の各々の領域に重なるように形成したので、画
素開口率を高めると同時に蓄積容量を増大させることが
できる。
【0012】(4)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第2容量電極と、絶縁膜を介して前記第2容量
電極に対向配置し、前記走査線と同一膜からなる第3容
量電極とで第2蓄積容量を形成することを特徴とする。
【0013】本発明のかかる構成によれば、第1蓄積容
量を形成する第2容量電極と走査線層を利用して第2蓄
積容量を形成したので、基板の厚み方向に蓄積容量を積
み重ねることができるため、画素ピッチを微細化して
も、非開口領域内に比較的大きな蓄積容量を構築するこ
とができる。また、第3容量電極は、走査線と同一膜か
らなるため、比較的少ない層数の積層構造により蓄積容
量を構築することができる。
【0014】(5)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第3容量電極は、前記薄膜トランジスタのドレ
イン領域と前記第2容量電極との接続領域を残して、前
記走査線と並行して形成されることを特徴とする。
【0015】本発明のかかる構成によれば、第3容量電
極は走査線と並行して形成したので、非開口領域を利用
して蓄積容量を増大することができる。
【0016】(6)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第3容量電極は、前記第1容量電極と電気的に
接続されていることを特徴とする。
【0017】本発明のかかる構成によれば、第1容量電
極と第3容量電極とは電位変動がないので、薄膜トラン
ジスタの特性に影響を及ぼす事態を未然に防止できる。
【0018】(7)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第3容量電極と前記第1容量電極との電気的接
続部は、前記データ線の下方領域に位置することを特徴
とする。
【0019】本発明のかかる構成によれば、画素電極間
の間隙領域におけるデータ線の下方という各画素の開口
領域として利用不可能な領域を、第3容量電極と第1容
量電極との接続に利用したので、画素の高開口率化を図
る上で大変有利である。
【0020】(8)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第3容量電極は前記走査線に沿って延びる第1
容量線の一部からなり、前記第1容量電極は前記走査線
に沿って延びる第2容量線の一部からなり、前記第1容
量線及び前記第2容量線は、前記画素電極が配置された
画像表示領域の周辺まで延設されて電気的に接続されて
なることを特徴とする。
【0021】本発明のかかる構成によれば、走査線に沿
って配列された複数の第3容量電極を含む第1容量線
と、走査線に沿って配列された複数の第1容量電極を含
む第2容量線とは、画像表示領域の外側で相互に電気的
に接続されているので、第3容量電極と第1容量電極と
を比較的簡単に且つ確実に第1及び第2容量線を介して
相互に電気的に接続することが可能となる。また、画像
表示領域内において両者間を接続するためのコンタクト
ホールを設ける必要がないため、蓄積容量を増大させる
ことができる。
【0022】(9)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第3容量電極と、絶縁膜を介して前記第3容量
電極に対向配置し、前記半導体層と同一膜からなる第4
容量電極とで第3蓄積容量を形成することを特徴とす
る。
【0023】本発明のかかる構成によれば、第2蓄積容
量を形成する第3容量電極と半導体層を利用して第3蓄
積容量を形成したので、基板の厚み方向に蓄積容量を積
み重ねることができるため、画素ピッチを微細化して
も、非開口領域内に比較的大きな蓄積容量を構築するこ
とができる。また、第4容量電極は、半導体層と同一膜
からなるため、比較的少ない層数の積層構造により蓄積
容量を構築することができる。
【0024】(10)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第4容量電極は、前記薄膜トランジスタのドレ
イン領域から延長して形成されることを特徴とする。
【0025】本発明のかかる構成によれば、薄膜トラン
ジスタのドレイン領域を利用して蓄積容量を形成するこ
とができる。
【0026】(11)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第4容量電極は、前記走査線と並行して形成さ
れることを特徴とする。
【0027】本発明のかかる構成によれば、第3容量電
極は走査線と並行して形成したので、非開口領域を利用
して蓄積容量を増大することができる。
【0028】(12)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第2蓄積容量の容量は、前記第1蓄積容量及び
前記第3蓄積容量の各々の容量に対して小さいことを特
徴とする。
【0029】本発明のかかる構成によれば、第1容量電
極と走査線と同一膜からなる第3電極で構成される第2
蓄積容量を小さくしたので、TFTの誤動作に影響しな
い程度で容量を形成することができる。
【0030】(13)本発明の電気光学装置の他の態様
は、半導体層と同一膜からなる前記第4容量電極と、絶
縁膜を介して前記第4容量電極に対向配置し、前記半導
体層を遮光する第5容量電極とで第4蓄積容量を形成す
ることを特徴とする。
【0031】本発明のかかる構成によれば、第3蓄積容
量を形成する半導体層と同一膜からなる第4容量電極と
半導体層を遮光する遮光膜を利用して第4蓄積容量を形
成したので、基板の厚み方向に蓄積容量を積み重ねるこ
とができるため、画素ピッチを微細化しても、非開口領
域内に比較的大きな蓄積容量を構築することができる。
また、第5容量電極は、遮光膜からなるため、比較的少
ない層数の積層構造により蓄積容量を構築することがで
きる。加えて、遮光膜は、少なくともチャネル領域を基
板側から見て覆うので、基板側からの戻り光がチャネル
領域に入射して、薄膜トランジスタの特性を変化させる
ことを効果的に防止できる。
【0032】(14)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第5容量電極は、画像表示領域の周辺で前記第
1容量電極と電気的に接続されていることを特徴とす
る。
【0033】本発明のかかる構成によれば、前記第1容
量電極、前記第5容量電極さらに第3容量電極を共通電
位にすることができ、安定した蓄積容量を形成すること
ができる。
【0034】(15)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第1容量電極と、絶縁膜を介して前記第1容量
電極に対向配置し、前記画素電極をなす第6容量電極と
で第5蓄積容量を形成することを特徴とする。
【0035】本発明のかかる構成によれば、第1蓄積容
量を形成する第1容量電極と画素電極を利用して第5蓄
積容量を形成したので、基板の厚み方向に蓄積容量を積
み重ねることができるため、画素ピッチを微細化して
も、非開口領域内に比較的大きな蓄積容量を構築するこ
とができる。また、第6容量電極は、画素電極からなる
ため、比較的少ない層数の積層構造により蓄積容量を構
築することができる。
【0036】(16)本発明の電気光学装置の他の態様
は、前記第5蓄積容量は、一画素のほぼ全周にわたり形
成されることを特徴とする。
【0037】本発明のかかる構成によれば、一画素の周
辺領域を利用して蓄積容量を増大させることができる。
【0038】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0040】(第1実施形態)本発明の電気光学装置の
一例である液晶装置の構成について、図1から図11を
参照して説明する。図1は、液晶装置の画像表示領域を
構成するマトリクス状に形成された複数の画素における
各種素子、配線等の等価回路であり、図2は、データ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図であり、図3は、図
2のA−A’に沿った断面図である。尚、図3において
は、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさと
するため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0041】図1において、本実施形態における液晶装
置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された
複数の画素は、画素電極9a及び画素電極9aを制御す
るためのTFT30が形成されており、画像信号が供給
されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的
に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S
1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構
わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対し
て、グループ毎に供給するようにしても良い。また、T
FT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されてお
り、所定のタイミングで、走査線3aに走査信号G1、
G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構
成されている。画素電極9aは、TFT30のドレイン
に電気的に接続されており、スイッチング素子であるT
FT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることによ
り、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、
…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極9a
を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S
1、S2、…、Snは、対向基板(後述する)に形成さ
れた対向電極(後述する)との間で一定期間保持され
る。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配
向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示
を可能にする。ノーマリーホワイトモードであれば、印
加された電圧に応じて入射光の透過光量減少し、ノーマ
リーブラックモードであれば、印加された電圧に応じて
入射光の透過光量が増大し、全体として液晶装置からは
画像信号に応じたコントラスト比を持つ光が出射する。
ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐため
に、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容
量と並列に蓄積容量70を付加する。蓄積容量70は、
画素電極9aと電気的に接続された一方の容量電極と、
定電位が供給された容量線300と電気的に接続された
他方の容量電極との間に誘電体膜を介して形成される。
この蓄積容量70により、例えば画素電極9aの電圧
は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間
だけ保持される。これにより、保持特性は更に改善さ
れ、コントラスト比の高い液晶装置が実現できる。
【0042】図2において、液晶装置のTFTアレイ基
板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9a
(点線部により画素電極端9a’が示されている)が設
けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿って
データ線6a、走査線3aが設けられている。半導体層
1aのうちチャネル領域1a’(図中右下りの斜線の領
域)に対向するように走査線3aが配置されており、走
査線3aはゲート電極として機能する。このように、走
査線3aとデータ線6aとが交差する箇所には夫々、チ
ャネル領域1a’に走査線3aの一部がゲート電極とし
て対向配置されたTFT30が設けられている。画素電
極9aは、中間導電膜である中継膜80aを中継して、
コンタクトホール8a及び8bを介して半導体層1aの
うち後述のドレインに電気的に接続されている。データ
線6aは、コンタクトホール5を介してポリシリコン膜
等からなる半導体層1aのうち後述のソース領域に電気
的に接続されている。
【0043】また、半導体層1aから延設した容量電極
1f(第4容量電極)と後述するゲート絶縁膜を介して
少なくとも部分的に重なるように、走査線3aと同一膜
からなる容量電極3b(第3容量電極)を設けても良
い。これにより、図1における蓄積容量70の少なくと
も一部を形成することができる。
【0044】更に、図2において太線で示した領域には
夫々、走査線3aに沿ってTFT30の下側を通るよう
に、下地遮光膜11aが設けられている。より具体的に
は、下地遮光膜11aは、 少なくともTFTのチャネ
ル領域1a’及び当該チャネル領域1a’とソース及び
ドレイン領域との接合領域をTFTアレイ基板側から見
て夫々覆う位置に設けられている。また、走査線3aの
方向に沿って画素電極9aがマトリクス状に形成された
画像表示領域からその周囲に延設され、周辺領域にて定
電位源と接続するようにすると良い。このように、下地
遮光膜11aの電位を定電位に固定することにより、T
FT30の誤動作を防ぐことができる。定電位源として
は、後述する当該液晶装置を駆動するための周辺回路、
例えば、走査線駆動回路、データ線駆動回路等に供給さ
れる負電源、正電源等の定電位源、接地電源、対向電極
に供給される定電位源等が挙げられる。電位レベルとす
れば、走査線3aに供給される走査信号のオフレベルに
しておくことが望ましい。これにより、走査線3aとの
間に寄生容量がほとんど発生しないので、走査線3aに
供給される走査信号の遅延が生じることはほとんどな
い。
【0045】本実施形態では特に、図中右上がりの斜線
で示した領域に、遮光性の導電膜(第1容量電極)90
aが形成されている。遮光性の導電膜90aは、走査線
3aとデータ線6aの間の層間に形成されており、コン
タクトホール5及びコンタクトホール8bの形成領域を
除く、データ線6aや走査線3a等の配線及びTFT3
0や蓄積容量の形成領域と平面的に見て重ねることがで
きるため、TFTアレイ基板上での遮光を実現すること
ができる。また、遮光性の導電膜90aは、走査線3a
の方向に沿って画像表示領域からその周囲に延設し、周
辺領域にて定電位源と接続することができる。これによ
り、遮光性の導電膜90aは図1における容量線300
として機能することができる。また、コンタクトホール
95を介して走査線3aと同一膜からなる容量電極3b
に接続することにより、定電位を供給することで、容量
電極1fとの間で蓄積容量70を容易に形成することが
できる。定電位源としては、後述する当該液晶装置を駆
動するための周辺回路、例えば、走査線駆動回路、デー
タ線駆動回路等に供給される負電源、正電源等の定電位
源、接地電源、対向電極に供給される定電位源等が挙げ
られる。
【0046】次に図3の断面図に示すように、本実施形
態における液晶装置は、基板の一例を構成する透明なT
FTアレイ基板10と、これに対向配置される透明な対
向基板20とを備えている。TFTアレイ基板10は、
例えば石英基板やガラス基板あるいはシリコン基板から
なり、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板か
らなる。TFTアレイ基板10には、 ITO膜などの
透明導電性膜からなる画素電極9aが設けられており、
液晶層50にTN(Twisted Nematic)液晶等を用いる
場合、画素電極9aの表面にラビング処理等の所定の配
向処理が施された配向膜16を設けるようにする。
【0047】他方、対向基板20には、その全面に渡っ
てITO膜などの透明導電性膜からなる対向電極21が
設けられており、対向電極21の表面にラビング処理等
の所定の配向処理が施された配向膜22を設けるように
する。
【0048】更に、TFT30に対向する位置におい
て、TFTアレイ基板10とTFT30との間には、下
地遮光膜11aが設けられている。下地遮光膜11a
は、少なくとも画素スイッチング用のTFT30のチャ
ネル領域1a’及び当該チャネル領域1a’とソース及
びドレイン領域との接合領域に対向する位置に形成され
ているので、TFTアレイ基板10側からの反射光等
が、チャネル領域1a’やその隣接領域に照射されるこ
とはない。これにより、光に起因したリーク電流の発生
によりTFT30の特性が変化することはない。下地遮
光膜11aとしては、好ましくはTi(チタン)、Cr
(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、
Mo(モリブデン)及びPb(鉛)などの不透明な高融
点金属を少なくとも一つ含む、金属単体、合金、金属シ
リサイド等から構成するのが好ましい。あるいは、直に
入射光が回り込んでも光を吸収できるように、下地遮光
膜11aの表面にポリシリコン等の反射防止膜を形成し
ても良い。また、TFTアレイ基板10側からの反射光
等が弱い場合には、下地遮光膜11aにポリシリコン膜
を用いても構わない。このような材料から下地遮光膜1
1aを構成すれば、例えば、ゲート絶縁膜2の形成にお
ける高温処理により、下地遮光膜11aが破壊されたり
溶融しないようにできる。尚、本実施形態では下地遮光
膜11aを、各走査線3aの下方を当該走査線3aに沿
って縞状に形成しているが、各データ線6aの下方を当
該データ線6aに沿って縞状に形成しても良いし、或い
は各走査線3a及び各データ線6aの下方に格子状に形
成しても良いことは言うまでもない。このように下地遮
光膜11aを、縞状に形成すれば下地遮光膜11aによ
る応力の緩和を実現できるし、格子状に形成すれば遮光
性が高まるだけでなく下地遮光膜11aを更に低抵抗化
を図ることができる。
【0049】また、下地遮光膜11aとTFT30との
間には、下地絶縁膜12が設けられている。下地絶縁膜
12は、TFT30を構成する半導体層1aを下地遮光
膜11aから電気的に絶縁するために設けられるもので
ある。更に、下地絶縁膜12は、TFTアレイ基板10
の全面に形成されることにより、TFT30のための下
地膜としての機能をも有する。即ち、TFTアレイ基板
10の表面の研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ
等でTFT30の特性変化を防止する機能を有する。下
地絶縁膜12は、例えば、NSG(ノンドープトシリケ
ートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BS
G(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリン
シリケートガラス)などの高絶縁性ガラス又は、酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜等からなる。また、下地絶縁
膜12により、下地遮光膜11aがTFT30等を汚染
する事態を未然に防ぐこともできる。
【0050】更に本実施形態では、下地絶縁膜12上に
形成されるTFT30は、LDD(Lightly Doped Drai
n)構造を有しており、例えばポリシリコン膜からなる半
導体層1aは、走査線3aからの電界によりチャネルが
形成されるチャネル領域1a’を挟んで低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1cが形成され、低濃度
ソース領域1bには高濃度ソース領域1dが接続され、
低濃度ドレイン領域1cには高濃度ドレイン領域1eが
接続されている。このように、TFT30をLDD構造
で形成することにより、TFT30のオフ時におけるリ
ーク電流を大幅に低減することができ、保持性能を高め
ることができる。また、TFT30は、低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物の打ち込み
を行わないオフセット構造を採っても良いし、走査線3
aの一部であるゲート電極をマスクとして高濃度で不純
物を打ち込み、自己整合的に高濃度ソース領域1d及び
高濃度ドレイン領域1eを形成するセルフアライン型の
TFTであっても良い。
【0051】半導体層1a上には100nm以下の薄膜
でゲート絶縁膜2が形成される。ゲート絶縁膜2は、ポ
リシリコン膜を1000度以上の高温で酸化することに
より緻密で絶縁性の高い膜を形成することができる。高
温処理ができない場合は、CVD(Chemical Vapor Dep
osition)等により形成しても良い。ゲート絶縁膜2上
には、例えばP(リン)が打ち込まれた低抵抗なポリシ
リコン膜で形成された走査線3aを配置し、半導体層1
aと重なった部分の走査線3aがゲート電極として機能
する。
【0052】半導体層1a上に形成したゲート絶縁膜2
及び走査線3a上に、CVD等により層間絶縁膜81を
堆積し、高濃度ドレイン領域1eの所定箇所において、
ゲート絶縁膜2及び層間絶縁膜81に対してコンタクト
ホール8aを開孔する。このコンタクトホール8aを介
して高濃度ドレイン領域1eと導電性の中継膜80aを
電気的に接続する。中継膜80a上には、層間絶縁膜9
1、層間絶縁膜4、層間絶縁膜7が順次積層され、これら
層間絶縁膜に対して中継膜80a(第2容量電極)の所
定位置にコンタクトホール8bを開孔する。このコンタ
クトホール8bを介して中継膜80aと画素電極9aを
電気的に接続する。このように、中継膜80aは、半導
体層1aと画素電極9aとを電気的に接続するための中
間導電膜として機能する。この中継膜80aにより、画
素電極9aから半導体層1aまでの長い距離に対して、
一気にコンタクトホールを開孔しなくても良いため、例
えば50nm程度と非常に薄い膜厚の半導体層1aの突
き抜けを防止することができる。また、コンタクトホー
ルを別々に開孔することで、コンタクトホール8a及び
8bの径を夫々小さくできる利点がある。これにより、
コンタクトホール8a及び8bを形成する領域が小さく
て済むため、その分だけ画素開口率を高めたり、高精細
化を実現することができる。中継膜80aの材質として
下地遮光膜11aと同様に、Ti、Cr、W、Ta、M
o及びPbなどの不透明な高融点金属を少なくとも一つ
含む、金属単体、合金、金属シリサイド等で形成すれ
ば、遮光膜としても機能することができる。更に、エッ
チング時における選択比が高いため、中継膜80aを例
えば50nm程度の膜厚で形成しても、コンタクトホー
ル8bの開孔時に中継膜80aを突き抜けることはな
い。また、走査線3aと中継膜80aを絶縁するための
層間絶縁膜81をTFT30のスイッチング動作に影響
を与えない、例えば500nm以上の膜厚で形成すれ
ば、中継膜80aはTFT30や走査線3a上に平面的
に見て重なるように設けることができる。これにより、
データ線6aの下方で且つTFT30を構成する半導体
層1aの直近で遮光できるため、チャネル領域1a’や
その接合領域である低濃度ソース領域1b及び低濃度ド
レイン領域1cに入射光が直に照射されたり、データ線
6a等により反射された迷光が照射されることがない。
これにより、TFT30のオフ時におけるリーク電流を
大幅に低減することができ、保持性能を格段に高めるこ
とができる。
【0053】本実施形態では、更に図3に示すように、
中継膜80a上に層間絶縁膜91を介して遮光性の導電
膜90aを形成している。遮光性の導電膜90aは、前
述したようにコンタクトホール5及び8bを除く非開口
領域を遮光することができる。また、遮光性の導電膜9
0aは図1における容量線300として機能することが
できるため、導電膜90aと中継膜80aとの間で層間
絶縁膜91を誘電体膜として蓄積容量70の少なくとも
一部を形成することができる。即ち、中継膜80aと遮
光性の導電膜90aが蓄積容量70を形成するための電
極として機能するのである。また、TFT30を構成す
る半導体層1aの直近で中継膜80a及び遮光性の導電
膜90aの2層で遮光できる。これにより、TFT30
のオフ時におけるリーク電流を更に大幅に低減すること
ができるため、投射型プロジェクタ等の強い光源の下で
使用される液晶装置にはとても有利である。遮光性の導
電膜90aの材質は、下地遮光膜11aあるいは中継膜
80aと同様に、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPb
などの不透明な高融点金属を少なくとも一つ含む、金属
単体、合金、金属シリサイド等で形成すれば、遮光性が
高く低抵抗な配線を実現することができる。また、遮光
性の導電膜90aを形成する前に、例えば活性化熱処理
等の400度以上の高温処理が終わっていれば、更に低
抵抗なAl(アルミニウム)を含む、金属単体、合金、
金属シリサイド等から遮光性の導電膜90aを形成する
ことができる。このように容量線300を兼ねる遮光性
の導電膜90aをデータ線6aの材質と同じAlで形成
することにより、容量線300の抵抗を従来のポリシリ
コン膜に比べて2〜3桁分の低減を図ることができる。
これにより、容量線300の時定数が大きいことにより
生じる走査線3a方向のクロストークを大幅に低減でき
る。
【0054】また、遮光性の導電膜90aは各画素電極
9a毎にコンタクトホール95を介して、走査線3aと
同一膜からなる容量電極3bと電気的に接続するように
しても良い。これにより、容量電極3bは遮光性の導電
膜90aと同じ定電位に固定することができる。したが
って、容量電極3bと半導体層1aの高濃度ドレイン領
域1eと電気的に接続された中継膜80aとの間で、層
間絶縁膜81を誘電体膜として蓄積容量70の少なくと
も一部をこの領域でも形成することができる。更に、容
量電極3bと半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eか
ら延設された容量電極1fとの間で、ゲート絶縁膜2を
誘電体膜としてこの領域にも蓄積容量70の少なくとも
一部を形成することもできる。また、コンタクトホール
95は、データ線6aの下方にて開孔するようにし、デ
ータ線6aに沿って隣接する画素電極9aに接続された
半導体層1aとデータ線6aとを電気的に接続するため
のコンタクトホール5の直近にて、電気的に接続すると
良い。このような構成を採れば、データ線6aの下方に
おいて、蓄積容量70を形成するための大きな領域を確
保することが可能になる。
【0055】図4に、本実施形態の液晶装置を構成する
1画素の等価回路図を示す。図4に示すとおり、半導体
層1aの高濃度ドレイン領域1eと中継膜80a及び画
素電極9aを電気的に接続し、一方、遮光性の導電膜9
0aと容量電極3bを電気的に接続する。遮光性の導電
膜90aは、画像表示領域からその周囲に延設し、周辺
領域にて定電位源と接続されている。また、下地遮光膜
11aと遮光性の導電膜90aを電気的に接続しても良
い。これらの導電膜を組み合わせることにより、理想的
なスタック構造による蓄積容量70を形成することがで
きる。即ち本実施形態では、定電位に固定された遮光性
の導電膜90a,容量電極3b及び下地遮光膜11aの
各導電膜の層間に誘電体膜を介して高濃度ドレイン領域
1eから延設された容量電極1f,中継膜80a及び画
素電極9aを形成することが可能になる。
【0056】具体的に、図2の隣接する画素群の平面図
において、どの領域に蓄積容量が形成されているかを図
5から図9に示す。尚、図2及び図5から図9の縮尺は
同じとする。
【0057】図5は、遮光性の導電膜90aと中継膜8
0aとの間に形成される第1蓄積容量C1を示してい
る。誘電体膜として、層間絶縁膜91を用いる。クロス
ハッチングの領域が実際に第1蓄積容量C1が形成され
る領域で、コンタクトホール5やコンタクトホール95
並びにコンタクトホール8bを除く非開口領域のかなり
の部分で蓄積容量C1を形成できる。ここで、容量電極
3bを設けない場合は、当該容量電極3bと遮光性の導
電膜90aを電気的に接続するためのコンタクトホール
95を開孔する必要がなくなるので、この領域でも第1
蓄積容量C1を形成することができる。また、本実施形
態では、従来不可能であったTFT30のチャネル領域
1a’上にも第1蓄積容量C1を形成することができる
ため、透過型の液晶装置の画素開口率の向上や微細化に
はとても有利である。層間絶縁膜91には、酸化膜や窒
化膜等の絶縁性及び誘電率の高い膜を用いることができ
る。また、中継膜80aをポリシリコン膜で形成し、更
に、遮光性の導電膜90aを、下層をポリシリコン膜、
上層を高融点金属を含有した遮光膜といった多層構造で
構成することにより、層間絶縁膜91をポリシリコン膜
との連続工程で形成することができるため、欠陥の少な
い緻密な絶縁膜を形成することができる。これにより、
装置欠陥が減るばかりか、層間絶縁膜91aを100n
m以下の膜厚に形成することが可能なため、第1蓄積容
量C1を更に増大することができる。
【0058】次に図6は、中継膜80aと容量電極3b
との間に形成される第2蓄積容量C2を示している。誘
電体膜として、層間絶縁膜81を用いる。クロスハッチ
ングの領域が実際に第2蓄積容量C2が形成される領域
である。容量電極3bは、半導体層1aと中継膜80a
を電気的に接続するためのコンタクトホール8aの領域
で、各画素毎に分断しており、コンタクトホール95に
て上方の遮光性の導電膜90aと電気的に接続される。
図6に示すように、容量電極3bをT字型に形成する
と、効率的に第2蓄積容量C2を形成できる。層間絶縁
膜81には、酸化膜や窒化膜等の絶縁性及び誘電率の高
い膜を用いることができる。但し、容量電極3bは走査
線3aと同一膜で形成しているため、第2蓄積容量C2
を形成できる領域は、図5における第1蓄積容量C1を
形成する領域よりも小さくなる。また、中継膜80aで
チャネル領域1a’及びその隣接領域を遮光する場合に
は、TFT30の誤動作を防ぐために層間絶縁膜81の
膜厚は500nm以上必要なことから、第2蓄積容量C
2は第2蓄積容量C1ほど増大させることができない。
【0059】図7は、容量電極3bと容量電極1fとの
間に形成される第3蓄積容量C3を示している。誘電体
膜として、ゲート絶縁膜2を用いる。クロスハッチング
の領域が実際に第3蓄積容量C3が形成される領域であ
る。ゲート絶縁膜2は前述のように、1000度以上の
高温で酸化して形成するため、緻密で絶縁性の高い膜が
形成される。したがって、第3蓄積容量C3を形成でき
る面積は図6の第2蓄積容量C2を形成する領域とほと
んど変わらないが、第3蓄積容量C3は第2蓄積容量C
2より大きく形成することができる。また、容量電極3
bと上方の遮光性の導電膜90aを電気的に接続するた
めのコンタクトホール95の形成領域の下方にも第3蓄
積容量C3を形成することができる。
【0060】更に、図8に示すように、容量電極1fと
下地遮光膜11aとの間にも第4蓄積容量C4を形成す
ることができる。誘電体膜として、下地絶縁膜12を用
いる。クロスハッチングの領域が実際に第4蓄積容量C
4が形成される領域である。下地絶縁膜12を500n
m以下の膜厚で形成すると、チャネル領域1a’と下地
遮光膜11aの距離も近づくため、TFT30が下地遮
光膜11aの電位によって誤動作してしまう。そこで、
蓄積容量1fと下地遮光膜11aが平面的に見て重なる
領域の下地絶縁膜12を選択的に薄膜化して第4蓄積容
量C4を増大させるようにしても良い。すなわち、チャ
ネル領域1aに対向する下地絶縁膜12の領域以外の部
分を薄膜にすることで、第4蓄積容量C4を増大させる
ことができる。
【0061】更に、図9に示すように、画素電極9aと
遮光性の導電膜90aとの間にも第5蓄積容量C5を形
成することができる。誘電体膜として、層間絶縁膜4及
び層間絶縁膜7を用いる。クロスハッチングの領域が実
際に第5蓄積容量C5が形成される領域である。層間絶
縁膜4及び層間絶縁膜7としては、例えば、NSG、P
SG、BSG、BPSGなどの高絶縁性ガラス又は、酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜等からなる。但し、デー
タ線6aは層間絶縁膜4上に形成されるため、画素電極
9aとデータ線6aとの間に生じる寄生容量により表示
画像が劣化するため、層間絶縁膜7を厚くする必要があ
り、実際には第5蓄積容量C5を第1蓄積容量C1ほど
には増大することができない。
【0062】このように、本実施形態の液晶装置は、蓄
積容量70を形成するための容量電極を誘電体膜を介し
て積層していくことにより、第1蓄積容量C1から第5
蓄積容量C5まで5層からなるスタック型の蓄積容量7
0を形成することができる。これにより、蓄積容量形成
用の領域が小さくても、効率的に大きな蓄積容量70を
形成することができる。ここで、本実施形態の液晶装置
は、少なくとも第1蓄積容量C1が形成できれば良い。
今後、画素の高開口率化や微細化が更に進み、例えば蓄
積容量電極3bを形成することができなくても、本実施
形態の構造によれば第1蓄積容量C1の誘電体膜である
層間絶縁膜91を薄膜化することで十分な蓄積容量70
を得ることができる。したがって、本実施形態によれ
ば、電気光学装置の目的にあった仕様に対して、第1蓄
積容量C1から第5蓄積容量C5までの蓄積容量の中か
ら選択して用いることができ有利である。
【0063】再び図3に示すように、データ線6aは、
遮光性の導電膜90aより上方の層間絶縁膜4上に形成
されている。また、データ線6aは、ゲート絶縁膜2,
層間絶縁膜81,層間絶縁膜91及び層間絶縁膜7の所
定箇所にコンタクトホール5を開孔し、このコンタクト
ホール5を介して半導体層1aの高濃度ドレイン領域1
eと電気的に接続されている。更に、データ線6aは画
像信号が供給されるため、Al等の低抵抗で遮光性の高
い金属膜や金属シリサイド等から構成されている。
【0064】ここで、本実施形態の液晶装置では、デー
タ線6aに加えて、遮光性の導電膜90a等により非開
口領域である遮光領域を規定することができる。具体的
には、図10に示すように、画素電極9aに重なるよう
に遮光性の導電膜90aを形成し、チャネル領域1a’
を含むほとんどの領域を遮光するようにする。また、遮
光性の導電膜90aでデータ線6aに沿った領域のほと
んどを遮光することができるため、従来のようにデータ
線6aだけで遮光領域を規定する必要がなくなり、デー
タ線6aと画素電極9aとを層間絶縁膜7を介して極力
重ねないように構成することができる。これにより、デ
ータ線6aと画素電極9aとの間の寄生容量を大幅に低
減することができ、画素電極9aの電位変動による表示
画質の低下を招くことがない。但し、遮光性の導電膜9
0aはデータ線6aより下方に形成されるので、データ
線6aと半導体層1aを電気的に接続するためのコンタ
クトホール5を形成する領域は遮光できない。そこで、
コンタクトホール5が形成される領域はデータ線6aを
画素電極9aに一部重ねるように幅広に形成すれば良
い。このコンタクトホール5を形成する領域がチャネル
領域1a’の直近にあると、遮光性の導電膜90aでチ
ャネル領域1a’付近を十分に遮光できなくなるため、
このような場合には、コンタクトホール5の形成領域を
データ線6aに沿ってチャネル領域1a’から遠ざける
方向に移動しても何ら問題ない。本実施形態では、この
ようにコンタクトホール5の形成領域を移動しても中継
膜80aと遮光性の導電膜90aとの間に形成される第
1蓄積容量C1は変化しないという利点がある。また、
遮光性の導電膜90aは、中継膜80aと画素電極9a
とを電気的に接続するためのコンタクトホール8bの形
成領域にも設けることができないため、この領域は中継
膜80aで遮光すれば良い。もし、中継膜80aをポリ
シリコン膜等の光透過性の膜で形成する場合には、下地
遮光膜11aにて遮光しても構わない。この際、コンタ
クトホール8bの形成領域は、チャネル領域1a’から
遠ざけるようにした方が良い。図10に示すように、隣
接するデータ線6aの中間にコンタクトホール8bを設
けるようにすれば、入射光が下地遮光膜11aに照射さ
れても、チャネル領域1a’に到達することがなく有利
である。また、画素の構成をデータ線6aに対して線対
称に形成できるため、例えば、TN液晶の捻れ方向が異
なる液晶装置を組み合わせるプロジェクタ等で、色むら
等の表示画質の低下を招くことがない。
【0065】このように、本実施形態では、TFTアレ
イ基板10上で遮光領域を規定することができるため、
図3に示すように、対向基板20に遮光膜を設ける必要
がなくなる。したがって、TFTアレイ基板10と対向
基板20を機械的に貼り合わせる際に、アライメントが
ずれたとしても対向基板20上に遮光膜がないため、光
が透過する領域(開口領域)が変化することはない。こ
れにより、常に安定した画素開口率が得られるため、装
置不良を大幅に低減することができる。
【0066】また、本実施形態による液晶装置は、入射
光の入射角度に対しても従来より強い構造を採ることが
できる。そこで、図11を参照して説明する。図11
(1)は、図2における B−B’に沿った断面図で、
図11(2)は従来の構造を示している。尚、図11
(1)及び(2)においては、同じ縮尺で表している。
【0067】一般に、半導体層1aのチャネル領域付近
に光が照射されると、TFT30のオフ時において、光
励起によるリーク電流が発生するため、画素電極9aに
書き込まれた電荷を保持する能力が低下してしまう。そ
こで、本実施形態では、図11(1)に示すように、入
射光L1に対しては遮光性の導電膜90aを設け、TF
Tアレイ基板10方向からの反射光L2に対しては下地
遮光膜11aを設けることにより、半導体層1aへの光
の照射を防ぐ構造を採る。また、入射光L1の光量に対
して、反射光L2は100分の1以下の光量しか照射さ
れないため、チャネル領域及びその近接領域において入
射光L1を遮光するための遮光性の導電膜90aの幅W
1の方が、下地遮光膜11aの幅W2より長くなるよう
に構成する。即ち、チャネル領域及びその近接領域にお
いて下地遮光膜11aが遮光性の導電膜90aをはみ出
さないように形成されている。更に、半導体層1aの幅
W3はチャネル領域及びその近接領域において下地遮光
膜11aの幅W2よりも短くなるように構成する。即
ち、チャネル領域及びその近接領域がTFTアレイ基板
側から見て下地遮光膜11aにより覆われている。この
ような構成を採ることにより、入射光L1がある角度を
もって入射されたとしても、半導体層1aへ光が到達す
る可能性を低減することができる。また、本実施形態で
は、遮光性の導電膜90aをデータ線6aと半導体層1
aの層間に形成することができるため、図11(2)に
示す従来例のようにデータ線6aでチャネル領域を遮光
する場合よりも、更にチャネル領域の直近で遮光するこ
とが可能になる。ここで、本実施形態及び従来例におい
て、入射光L1の入射角度に対するマージンを考えてみ
る。通常、入射光L1は、半導体層1aに直接照射され
ることは半導体層1aの幅W3が、例えば1μmと短い
ことから、あまり考えられない。そこで、半導体層1a
の下方に設けられた下地遮光膜11aに照射された光が
反射して半導体層1aに照射されると仮定してみる。こ
こで、図11における(1)本実施形態及び(2)従来
例に示す下地遮光膜11aの幅は同じW2とする。ま
た、入射光L1を遮るための本実施形態における遮光性
の導電膜90aの幅と、従来例におけるデータ線6aの
幅を同じW1とする。本実施形態では、下地遮光膜11
aと遮光性の導電膜90aの層間距離をD1とし、一方
従来例は、下地遮光膜11aとデータ線6aまでの層間
距離をD2とする。ここで、本実施形態における下地遮
光膜11aとデータ線6aまでの層間距離をD2とする
と、D1>D2の関係になる。したがって、入射光L1
が同じ角度で入射されてきた場合、下地遮光膜11aま
での層間距離が短い分だけ、入射光L1の角度が本実施
形態の方がマージンがあることになる。即ち、本実施形
態における入射光L1のマージン角度をR1とし、従来
例における入射光L1のマージン角度をR2とすると、
R1>R2の関係になる。この結果から、本実施形態の
液晶装置の方が入射光の入射角度にマージンがあるた
め、今後、光学系が小型化されて更に入射角度が大きく
なっても対応することができ、有利である。尚、本実施
形態では、半導体層1aの側面部に絶縁膜を介して遮光
膜を形成することも可能であり、入射角度への対応を更
に向上させることができる。
【0068】また、本実施形態の液晶装置では、従来例
のようにデータ線6aで遮光する必要がないため、チャ
ネル領域及びその近接領域においてデータ線6aの幅W
4を遮光性の導電膜90aの幅W1よりも短くすること
ができる。即ち、W1>W4の関係になり、チャネル領
域及びその近接領域において、データ線6aが遮光性の
導電膜90aをはみ出さないように形成されている。こ
れにより、データ線6aで反射された光が迷光となって
半導体層1aに照射されるのを未然に防ぐことができ
る。特に、遮光性の導電膜90aは、データ線6aを形
成するAlよりも反射率の低い高融点金属を含有した膜
で形成することができるため、データ線6aによる迷光
を遮光性の導電膜90aで吸収することも可能である。
【0069】更に、本実施形態の液晶装置では、遮光性
の導電膜90aの下方に中継膜80aを形成することも
可能なことから、この中継膜80aにより半導体層1a
を直近で遮光することができ、遮光性が向上する。この
場合、中継膜80aの幅を遮光性の導電膜90aの幅W
1とほぼ同じにすると、更に遮光性が高まる。また、万
が一、TFTアレイ基板10側から反射光L2が入射さ
れた場合、従来例では反射率の高いデータ線6aを遮光
膜として代用するため、データ線6aの下方で反射され
た迷光が半導体層1aに照射される恐れがあったが、本
実施形態では中継膜80aをポリシリコン膜や低反射な
高融点金属を含有した膜で形成することにより光を吸収
するようにする。これにより、内面反射の迷光を大幅に
低減することができ、何らTFT30のリークによる画
質表示の劣化を心配する必要がなくなる。また、中継膜
80aを低反射な膜で形成することにより、遮光性の導
電膜90aはデータ線6aと同じ高反射なAlを少なく
とも含有した膜で形成しても構わない。このように、液
晶装置の遮光領域を例えば可視光領域において80%以
上の反射率を有する高反射率のAlを少なくとも含有し
た膜で、データ線6a及び遮光性の導電膜90aを形成
することが可能になるため、入射光をデータ線6a及び
遮光性の導電膜90aで反射させ、液晶装置の温度上昇
を防ぐことができる。したがって本実施形態における液
晶装置では、例えばプロジェクタの冷却装置の開発にか
かるコストを低減したり、液晶装置の耐光性を向上させ
ることが可能である。
【0070】以上説明した本実施形態において、画素電
極9a下の層間絶縁膜7の表面を平坦化している。これ
は、配線や素子等の段差による液晶のディスクリネーシ
ョンを防ぐためで、更に下方の層間絶縁膜4等に対して
行っても良い。ここで、平坦化処理としては、有機や無
機のSOG(Silicon On glass)膜をスピンコーターに
て塗布しても良いし、CMP処理を施すことにより、平
坦化を図ることも可能である。
【0071】(第2実施形態)本発明の電気光学装置の
第2実施形態の構成について、図12から図16を参照
して説明する。
【0072】電気光学装置の一例である液晶装置は、一
般に液晶の劣化を防ぐために交流反転駆動を行わなけれ
ばならない。そこで、いくつかの駆動方法が提案されて
いるが、本発明の第2実施形態の液晶装置では、図12
に示すように走査線3a毎に液晶にかかる画像信号の極
性を反転し、更に、これに加えて1フィールド毎に画像
信号の極性を反転する構成を採る。これにより、液晶に
かかる直流成分を極力抑えることができ、フリッカーの
発生を大幅に低減することができる。このように走査線
3a毎に画像信号の極性を反転させる場合、走査線3a
に沿ってX方向に隣接する画素電極9aには同じ極性の
画像信号が書き込まれるため、隣接する画素電極9a間
において、電界が発生しない。一方、データ線6aに沿
ってY方向に隣接する画素電極9aには、異なる極性の
画像信号が書き込まれるため、隣接する画素電極9a間
において、電界が発生し液晶のディスクリネーション4
00が生じる。
【0073】そこで、図12におけるディスクリネーシ
ョン400の発生領域を最小限に抑えるために、本発明
の第2実施形態では、図13に示すように、TFTアレ
イ基板の相隣接する複数の画素群は、右上がりの斜線領
域部において、TFTアレイ基板10に対して溝10’
を形成し、データ線6a等の配線やTFT30を部分的
に埋め込んで平坦化する。また、TFTアレイ基板に対
するラビング処理を矢印の方向で行う場合には、開口領
域に接した走査線3aの領域に溝10’を設けないよう
にすることで、ディスクリネーション400の発生領域
を更に低減することができる。これにより、各画素の光
漏れ領域が低減し、画素開口率を大幅に向上することが
できる。特に、明るさ及び小型を要求されるプロジェク
タ用途の液晶装置には最適である。
【0074】図14は、図13のA−A’に沿った断面
図を示す。図14に示すように、TFT30や蓄積容量
70を形成する領域のTFTアレイ基板10に溝10’
を形成することにより、画素電極9a及び配向膜16を
ほぼ平坦に形成することができる。溝10’は、パター
ン形成で通常に用いられるフォトリソグラフィ及びエッ
チングにより容易に形成できる。また、溝10’の側壁
のテーパー角度はドライエッチング法やウェットエッチ
ング法を駆使することにより様々に制御することができ
る。また、溝10’を形成しての平坦化は溝10’の深
さの制御が重要になるが、ドライエッチングの時間管理
等により容易に制御できる。このように、溝10’を形
成して平坦化する場合には、光に対して感光しやすい有
機膜等を一切使用せずに平坦化が実現できるので、強い
光源を用いるプロジェクタに用いられる液晶装置には特
に有利である。
【0075】図15は、図13のB−B’に沿った断面
図で、図12においてX方向に相隣接する画素電極9a
間の断面構造を示す。このように、TFTアレイ基板1
0に溝10’を形成することで、データ線6aの形成領
域をほぼ完全に平坦化することができる。特に、図13
に示すようにデータ線6aに沿ってラビング処理する場
合に、データ線6a等が形成されている領域は埋め込ま
れて平坦化されているため、データ線6a等の配線や素
子による段差でディスクリネーションが発生することは
ない。
【0076】図16は、図13のC−C’に沿った断面
図で、図12においてY方向に相隣接する画素電極9a
間の断面構造を示す。この領域では、隣接する画素電極
9a間の電界による液晶のディスクリネーションが発生
するため、図16に示すように、隣接する画素電極9a
の分断領域において、液晶層50のセルギャップが狭く
なるように、走査線3aの形成領域にはTFTアレイ基
板10に溝10’を形成しないようにする。これによ
り、相隣接する画素電極9a間で電界が生じても、対向
基板20に設けられた対向電極21と画素電極9aとの
電界が強められるため、液晶のディスクリネーションが
発生する領域を極力小さくすることができるのである。
また、液晶のセルギャップそのものを狭くしてディスク
リネーションを低減する必要がないため、狭セルギャッ
プ用の液晶開発やセルギャップ制御が困難になるといっ
た諸問題が発生することもない。
【0077】このように、本発明の第2実施形態では、
TFTアレイ基板10上に溝10’を形成し、その中に
配線や素子をほぼ完全にあるいは部分的に埋め込むこと
ができるので、CMP処理のように完全にしか平坦化で
きない場合と比較して、更に高開口率な画素を備えた電
気光学装置を実現することができる。尚、溝10’はT
FTアレイ基板10の他に、下地絶縁膜12や層間絶縁
膜81等の層間絶縁膜に形成しても同様な効果が得られ
る。また、 TFTアレイ基板10に設けられた溝1
0’と、下地絶縁膜12や層間絶縁膜81等の層間絶縁
膜に設けた溝とを組み合わせて平坦化しても良いことは
言うまでもない。
【0078】(第3実施形態)本発明による電気光学装
置の第3実施形態である液晶装置の構成について、図1
7及び図18を参照して説明する。図17は、データ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図であり、図18は、
図17のA−A’に沿った断面図である。尚、図18に
おいては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大
きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめて
ある。
【0079】図17に示すように、第3実施形態では、
走査線3aと同一膜で容量電極3bを兼ねた補助配線3
b’を形成しているところが、第1実施形態と大きく違
う。また、補助配線3b’は、走査線3aの方向に沿っ
て画像表示領域からその周囲に延設し、周辺領域にて定
電位源と接続することができる。定電位源としては、後
述する当該液晶装置を駆動するための周辺回路(例え
ば、走査線駆動回路、データ線駆動回路等)に供給され
る負電源、正電源等の定電位源、接地電源、対向電極に
供給される定電位源等が挙げられ、遮光性の導電膜90
aに供給される電位と同じであることが好ましい。これ
により、補助配線3b’は図1における容量線300の
一部として機能することができる。また、データ線6a
の下方でコンタクトホール95を介して上方の遮光性の
導電膜90aと電気的に接続することもできる。この
際、コンタクトホール95を介しての補助配線3b’と
遮光性の導電膜90aとの接続は、各画素電極9a毎に
行っても構わないし、複数の画素電極9a毎に行っても
良い。このように、補助配線3b’と遮光性の導電膜9
0aにより冗長構造の容量線300を構築することがで
きる。尚、第1実施形態や第2実施形態でも遮光領域に
余裕のある場合は、容量電極3bを延設して補助配線3
b’を構築しても良いことは言うまでもない。
【0080】また、第3実施形態では、図17に示すよ
うに、右上がりの斜線で示される中継膜80a’が走査
線3aに平面的に重ならないように形成されているとこ
ろが、第1実施形態と大きく違う。これは、図18に示
すように、層間絶縁膜81を100nm以下の膜厚で形
成することにより、容量電極を含む補助配線3b’上で
大きな蓄積容量を形成することができる。即ち、図4に
示す蓄積容量C2を増大させることができる。この場
合、走査線3aと中継膜80a’の間を絶縁するための
層間絶縁膜81が薄膜化されるため、走査線3a上に重
なるように中継膜80a’を設けると寄生容量が増大
し、走査信号が遅延してしまう。また、中継膜80a’
にかかる電位の影響でTFT30が誤動作するため、チ
ャネル領域1a’付近にも中継膜80a’を設けること
ができない。しかしながら、半導体層1aと中継膜80
a’との間の層間絶縁膜81を非常に薄く形成すること
ができるため、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1e
と中継膜80a’とを電気的に接続するためのコンタク
トホール8a開孔時に半導体層1aを突き抜けることは
ない。また、コンタクトホール8aの開口径を非常に小
さくすることができる利点がある。更に、遮光性の導電
膜90aは、チャネル領域1a’及びその隣接領域と走
査線3a上の遮光をするために、層間絶縁膜91を50
0nm以上の膜厚で形成しなければならないが、補助配
線3b’と遮光性の導電膜90aとの間で図4に示す蓄
積容量C1を形成することができる。
【0081】(第4実施形態)本発明による電気光学装
置の第4実施形態である液晶装置の構成について、図1
9及び図20を参照して説明する。図19は、データ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図であり、図20は、
図19のA−A’に沿った断面図である。尚、図20に
おいては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大
きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめて
ある。第1実施形態と同一の部材については同一の符号
を付し詳細な説明は省略する。
【0082】第4実施形態は、図19に示すように、非
開口領域のほぼ中心に走査線3a及びデータ線6aを設
けている。半導体層1aは、走査線3aと交差するよう
にデータ線6aの下方に配置する。図20に示すように
データ線6aと半導体層1aの高濃度ソース領域1d
は、データ線6aの下方においてコンタクトホール5を
介して電気的に接続されている。また、半導体層1aの
高濃度ドレイン領域1eと中継膜80aは、データ線6
aの下方においてコンタクトホール8aを介して電気的
に接続されている。このように半導体層1aを遮光性の
データ線6aの下方に配置することにより、対向基板2
0側から入射される光が直接半導体層1aに照射される
ことを防ぐ効果がある。更に、半導体層1aとコンタク
トホール5及び8aを、走査線3a方向の非開口領域及
びデータ線6a方向の非開口領域の中心線に対して線対
称に形成することにより、段差形状をデータ線6aに対
して左右対称にすることができ、液晶の回転方向による
光抜けの差がなくなるので有利である。
【0083】半導体層1aの下方には、下地絶縁膜12
を介して下地遮光膜11aが形成されている。下地遮光
膜11aはデータ線6a方向及び走査線3a方向に沿っ
て、マトリクス状に形成されている。半導体層1aは下
地遮光膜11aの内側に配置されており、TFTアレイ
基板10側からの戻り光が、直接半導体層1aに照射さ
れることを防ぐ効果がある。
【0084】中継膜80aはポリシリコン膜や高融点金
属等を含む導電膜から成り、半導体層1aと画素電極9
aの層間において、走査線3a及びデータ線6aに沿っ
て略T字型に延設され、半導体層1aと画素電極9aを
電気的に接続するためのバッファとしての機能を果た
す。具体的には、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1
eと導電性の中継膜80aをコンタクトホール8aにお
いて電気的に接続し、中継膜80aと画素電極9aをコ
ンタクトホール8bにおいて電気的に接続されている。
このような構成を採る事により、層間絶縁膜に対して深
いコンタクトホールを開孔する場合でも、エッチング選
択比が大きい中継膜80aを設けることにより、コンタ
クトホール開孔時に半導体層1aを突き抜けてしまう危
険を回避する事ができる。尚、データ線6aと半導体層
1aの高濃度ソース領域1dとを電気的に接続するため
のコンタクトホール5においても同様に、中継膜80a
と同一膜で中継させても良い。
【0085】また、第4実施形態では、中継膜80aに
層間絶縁膜91が積層され、その上に遮光性の導電膜9
0aを形成している。遮光性の導電膜90aは、コンタ
クトホール8bを除いて中継膜80aを覆うように走査
線3a方向に画像表示領域の外側まで延設され、走査線
駆動回路やデータ線駆動回路等に供給される負電源、正
電源等の定電位源、接地電源、あるいは対向電極に供給
される定電位源等のいずれかと電気的に接続することに
より電位が固定されている。したがって、中継膜80a
を一方の容量電極とし、遮光性の導電膜90aを他方の
容量電極として図4及び図5に示す蓄積容量C1を形成
することができる。この際、層間絶縁膜91が蓄積容量
C1の誘電体膜として機能することは言うまでもない。
ここで、層間絶縁膜91は蓄積容量C1を形成するため
だけに積層するので、中継膜80aと遮光性の導電膜9
0aとの間でリークしない膜厚まで層間絶縁膜91を薄
膜化することにより、蓄積容量C1を増大できる。更
に、第4実施形態では層間絶縁膜81を厚く形成するこ
とにより、中継膜80aをTFT30や走査線3aの上
方まで延設することができるため、蓄積容量C1を効率
良く増大させることができる。更に、第4実施形態では
半導体層1aを延設して容量電極を形成していない。こ
れにより、走査線3aと同一膜で蓄積容量を形成するた
めの容量電極及び容量線を形成する必要がないため、図
19に示すように、走査線3aを遮光性の導電膜90a
や下地遮光膜11aから規定される非開口領域のほぼ中
心に配置することができる。また、ポリシリコン膜から
成る半導体層1aは膜の低抵抗化をする必要がないの
で、容量電極形成部に不純物を打ち込まなくても良く、
工程を削減する事ができる。
【0086】第4実施形態では、TFT30のチャネル
領域1a’は、走査線3aとデータ線6aの交差部に形
成することで、データ線6a方向と走査線3a方向の非
開口領域のほぼ中心に設けることができる。これによ
り、対向基板20側からの入射光やTFTアレイ基板1
0側からの戻り光に対して、最も光が照射されにくい位
置になるため、光によるTFT30のリーク電流を大幅
に低減することができる。
【0087】更に、第4実施形態では図19に示すよう
に、チャネル領域1a’付近において、遮光性の導電膜
90a,中継膜80a,下地遮光膜11aの順にパター
ン幅を狭く形成する事により、入射光が直接下地遮光膜
11aに照射されないように工夫してある。また、遮光
性の導電膜90aと半導体層1aの間にポリシリコン膜
からなる中継膜80aを介在させる事により、下地遮光
膜11a表面での反射光やTFTアレイ基板10側から
の戻り光を吸収させる効果を持たせる事ができ、耐光性
に有利である。
【0088】また、第4実施形態では、データ線6a,
遮光性の導電膜90a,下地遮光膜11a等によりTF
Tアレイ基板10上で非開口領域を形成できるため、対
向基板20に遮光膜を設けなくても良い。これにより、
TFTアレイ基板10と対向基板20を機械的に貼り合
わせる際に、アライメントがずれたとしても対向基板2
0上に遮光膜がないため、光が透過する領域(開口領
域)が変化することはない。これにより、常に安定した
画素開口率が得られるため、装置不良を大幅に低減する
ことができる。
【0089】(電気光学装置の全体構成)以上のように
構成された各実施形態における液晶装置の全体構成を図
21及び図22を参照して説明する。尚、図21は、T
FTアレイ基板10をその上に形成された各構成要素と
共に対向基板20の側から見た平面図であり、図22
は、図21のH−H’断面図である。
【0090】図21において、素子や配線が形成された
TFTアレイ基板10上には、シール材52が対向基板
20の縁に沿って設けられており、その内側に並行し
て、画像表示領域の周辺を規定するための遮光性の額縁
53が設けられている。この額縁53は、本実施形態の
ようにTFTアレイ基板10側に設けても良いし、対向
基板20側に設けても良い。シール材52の外側の領域
には、データ線6aに画像信号を所定タイミングで供給
するためのデータ線駆動回路101及び外部回路接続端
子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けら
れており、走査線3aに走査信号を所定タイミングで供
給するための走査線駆動回路104が、この一辺に隣接
する2辺に沿って設けられている。走査線3aに供給さ
れる走査信号の遅延が問題にならないのならば、走査線
駆動回路104は片側だけでも良いことは言うまでもな
い。また、データ線駆動回路101を画像表示領域の辺
に沿って両側に配列しても良い。更にTFTアレイ基板
10の残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた
走査線駆動回路104間に共通の信号を供給するための
複数の配線105が設けられている。また、対向基板2
0のコーナー部の少なくとも1箇所において、TFTア
レイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をと
るための上下導通材106が設けられている。即ち、外
部回路接続端子102から印加された対向電極電位が、
TFTアレイ基板10に設けられた配線及び上下導通材
106を介して、対向基板20に設けられた対向電極2
1に供給される。そして、図22に示すように、対向基
板20がシール材52によりTFTアレイ基板10に固
着されている。尚、TFTアレイ基板10上には、これ
らのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等
に加えて、複数のデータ線6aに画像信号を所定のタイ
ミングで供給するサンプリング回路、複数のデータ線6
aに所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先
行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷
時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査
回路等を形成しても良い。このように、本実施形態にお
ける液晶装置では、画素電極9aを制御するためのTF
T30を形成する工程で、データ線駆動回路101や走
査線駆動回路102等の周辺回路を同一のTFTアレイ
基板10上に形成することができるため、高精細で高密
度な液晶装置を実現することができる。
【0091】また、データ線駆動回路101及び走査線
駆動回路104をTFTアレイ基板10上に設ける代わ
りに、例えばTAB(Tape Automated Bonding)基板上
に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の
周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的
及び機械的に接続するようにしても良い。更に、対向基
板20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10
の出射光が出射する側には各々、例えば、TNモード、
VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer D
ispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノ
ーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの
別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板な
どが所定の方向で配置しても良い。
【0092】以上説明した各実施形態における液晶装置
は、カラー表示のプロジェクタに適用されるため、3枚
の液晶装置がR(赤)G(緑)B(青)用のライトバル
ブとして各々用いられ、各ライトバルブにはRGB色分
解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の
光が投射光として入射されることになる。従って、各実
施形態では、対向基板20に、カラーフィルタは設けら
れていない。しかしながら、画素電極9aに対向する所
定領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜と共に、
対向基板20上に形成しても良い。あるいは、TFTア
レイ基板10上においてRGBに対向する画素電極9a
下にカラーレジスト等でカラーフィルタ層を形成するこ
とも可能である。このようにすれば、プロジェクタ以外
にも直視型や反射型のカラー液晶テレビなどのカラー表
示用の液晶装置に各実施形態における液晶装置を適用で
きる。更に、対向基板20上に1画素1個対応するよう
にマイクロレンズを形成しても良い。このようにマイク
ロレンズを形成することにより、入射光の集光効率を格
段に向上でき、明るい液晶装置が実現できる。更にま
た、対向基板20上に、何層もの屈折率の相違する干渉
層を堆積することで、光の干渉を利用して、RGB色を
作り出すダイクロイックフィルタを形成しても良い。こ
のダイクロイックフィルタ付き対向基板によれば、より
明るいカラー表示用の液晶装置が実現できる。
【0093】尚、以上説明した各実施形態における液晶
装置では、従来と同様に入射光を対向基板20の側から
入射することとしたが、下地遮光膜11a及び遮光性の
導電膜90aをTFTアレイ基板10上に設けているの
で、TFTアレイ基板10の側から光を入射し、対向基
板20の側から出射するようにしても良い。また、TF
Tアレイ基板10の裏面側での反射を防止するための反
射防止用のAR(AntiReflection)被膜された偏光板を
別途配置したりARフィルムを貼り付ける必要もなく、
その分だけ、材料コストを削減でき、また偏光板貼り付
け時に、ごみ、傷等により、歩留まりを落とすことがな
く大変有利である。また、耐光性が優れているため、明
るい光源を使用したり、偏光ビームスプリッタにより偏
光変換して、光利用効率を向上させても、光によるクロ
ストーク等の画質劣化を生じない。また、本実施形態で
は、導電膜90aは遮光性で形成されているが、対向基
板側からの光の入射に対して他に遮光性の膜が形成され
ている場合は、導電膜90aは遮光性で形成しない場合
がある。導電膜90aが遮光性を有していない場合で
も、本実施例の構成によれば、蓄積容量を増大すること
が可能である。
【0094】また、各画素に設けられるスイッチング素
子としては、正スタガ型又はコプラナー型のポリシリコ
ンTFTであるとして説明したが、逆スタガ型のTFT
やアモルファスシリコンTFT等の他の形式のTFTに
対しても、各実施形態は有効である。
【0095】本発明の電気光学装置は、上述した各実施
形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全
体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲
で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう電気光
学装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電気光学装置における
画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設
けられた各種素子、配線等の等価回路図である。
【図2】第1実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図3】図2のA−A’に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施形態の電気光学装置を構成する1
画素の等価回路図である。
【図5】図2のうち、遮光性の導電膜及び中継膜を抜粋
して示す平面図である。
【図6】図2のうち、中継膜及び容量電極を抜粋して示
す平面図である。
【図7】図2のうち、容量電極及び半導体層を抜粋して
示す平面図である。
【図8】図2のうち、半導体層及び下地遮光膜を抜粋し
て示す平面図である。
【図9】図2のうち、遮光性の導電膜及び画素電極を抜
粋して示す平面図である。
【図10】図2のうち、下地遮光膜、遮光性の導電膜、
中継膜及びデータ線を抜粋して示す平面図である。
【図11】(1)は図2のB−B’に沿った断面図で、
(2)は従来例の断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態の電気光学装置におけ
る画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素電
極に供給される画像信号の極性を示した模式図である。
【図13】第2実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図14】図13のA−A’に沿った断面図である。
【図15】図13のB−B’に沿った断面図である。
【図16】図13のC−C’に沿った断面図である。
【図17】第3実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図18】図17のA−A’に沿った断面図である。
【図19】第4実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図20】図19のA−A’に沿った断面図である。
【図21】各実施形態の液晶装置におけるTFTアレイ
基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の
側から見た平面図である。
【図22】図21のH−H’に沿った断面図である。
【符号の説明】
1a…半導体層 1a’…チャネル領域 1b…低濃度ソース領域 1c…低濃度ドレイン領域 1d…高濃度ソース領域 1e…高濃度ドレイン領域 1f…容量電極 2…ゲート絶縁膜 3a…走査線 3b…容量電極 4…層間絶縁膜 5…コンタクトホール 6a…データ線 7…層間絶縁膜 8a…コンタクトホール 8b…コンタクトホール 9a…画素電極 10…TFTアレイ基板 11a…下地遮光膜 12…下地絶縁膜 16…配向膜 20…対向基板 21…対向電極 22…配向膜 30…TFT 50…液晶層 70…蓄積容量 80a、80a’…中継膜 81…層間絶縁膜 90a…遮光性の導電膜 91…層間絶縁膜 95…コンタクトホール 101…データ線駆動回路 104…走査線駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA24Y FB08 FC02 FC10 FC26 FD04 GA13 LA03 LA12 2H092 JA25 JA29 JA38 JA42 JA46 JB13 JB23 JB32 JB33 JB51 JB57 JB63 JB69 KA07 MA05 MA08 MA13 MA17 MA27 MA28 MA35 MA37 MA41 NA07 NA24 NA27 PA09 QA07 5C094 AA10 BA03 BA43 CA19 EA04 EA07 FB19 5F110 AA30 BB02 CC02 CC05 CC07 DD02 DD03 DD05 DD12 DD13 DD14 DD21 EE09 FF02 FF23 FF29 GG02 GG13 GG15 HL02 HL03 HL04 HL05 HM14 HM15 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN25 NN26 NN42 NN44 NN46 NN47 NN48 NN72 NN73 QQ01 QQ11 QQ19

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に走査線と、前記走査線に交差す
    るデータ線と、前記走査線と前記データ線に接続された
    薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタのドレイン
    領域に接続された画素電極を有する電気光学装置であっ
    て、 前記走査線の上方でかつ前記データ線の下方に第1蓄積
    容量を積層したことを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第1蓄積容量は、第1容量電極と、
    前記第1容量電極に対して絶縁膜を介して対向配置さ
    れ、前記薄膜トランジスタのドレイン領域と前記画素電
    極とを電気的に接続する中継膜をなす第2容量電極で形
    成されることを特徴とする請求項1記載の電気光学装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1蓄積容量は、前記薄膜トランジ
    スタのソース領域と前記データ線との接続領域を残し
    て、前記半導体層及び前記走査線の各々の領域に重なる
    ように形成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第2容量電極と、絶縁膜を介して前
    記第2容量電極に対向配置し、前記走査線と同一膜から
    なる第3容量電極とで第2蓄積容量を形成することを特
    徴とする請求項2または3記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第3容量電極は、前記薄膜トランジ
    スタのドレイン領域と前記第2容量電極との接続領域を
    残して、前記走査線と並行して形成されることを特徴と
    する請求項4記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第3容量電極は、前記第1容量電極
    と電気的に接続されていることを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第3容量電極と前記第1容量電極と
    の電気的接続部は、前記データ線の下方領域に位置する
    ことを特徴とする請求項6記載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第3容量電極は前記走査線に沿って
    延びる第1容量線の一部からなり、前記第1容量電極は
    前記走査線に沿って延びる第2容量線の一部からなり、
    前記第1容量線及び前記第2容量線は、前記画素電極が
    配置された画像表示領域の周辺まで延設されて電気的に
    接続されてなることを特徴とする請求項4乃至7のいず
    れか一項記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記第3容量電極と、絶縁膜を介して前
    記第3容量電極に対向配置し、前記半導体層と同一膜か
    らなる第4容量電極とで第3蓄積容量を形成することを
    特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項記載の電気光
    学装置。
  10. 【請求項10】 前記第4容量電極は、前記薄膜トラン
    ジスタのドレイン領域から延長して形成されることを特
    徴とする請求項9記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第4容量電極は、前記走査線と並
    行して形成されることを特徴とする請求項9または10
    記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第2蓄積容量の容量は、前記第1
    蓄積容量及び前記第3蓄積容量の各々の容量に対して小
    さいことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項
    記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 半導体層と同一膜からなる前記第4容
    量電極と、絶縁膜を介して前記第4容量電極に対向配置
    し、前記半導体層を遮光する第5容量電極とで第4蓄積
    容量を形成することを特徴とする請求項4乃至12のい
    ずれか一項記載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記第5容量電極は、画像表示領域の
    周辺で前記第1容量電極と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項13記載の電気光学装置。
  15. 【請求項15】 前記第1容量電極と、絶縁膜を介して
    前記第1容量電極に対向配置し、前記画素電極をなす第
    6容量電極とで第5蓄積容量を形成することを特徴とす
    る請求項2乃至14のいずれか一項記載の電気光学装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第5蓄積容量は、一画素のほぼ全
    周にわたり形成されることを特徴とする請求項15記載
    の電気光学装置。
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