JP2001330727A - 偏光板 - Google Patents

偏光板

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JP2001330727A
JP2001330727A JP2000150398A JP2000150398A JP2001330727A JP 2001330727 A JP2001330727 A JP 2001330727A JP 2000150398 A JP2000150398 A JP 2000150398A JP 2000150398 A JP2000150398 A JP 2000150398A JP 2001330727 A JP2001330727 A JP 2001330727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高湿環境下における寸法安定性および接
着強度の安定性に優れた偏光板を提供すること。 【解決手段】 本発明の偏光板は、偏光膜の一面および
/または他面に、極性基を有する粘着剤もしくは接着剤
を介して、下記一般式(I)で表される単量体を重合し
て得られる環状ポリオレフィン系樹脂からなるフィルム
が積層形成されてなる。 【化1】 〔式中、R1 〜R4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜10の炭化水素基、またはその他の1価
の有機基である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
(LCD)の構成要素などとして好適に使用される偏光
板に関する。
【0002】
【従来の技術】最近において、液晶ディスプレイの構成
要素として偏光板(偏光フィルム)が使用されている。
図1は、液晶ディスプレイ用の偏光板の具体的構成を示
す模式図である。この偏光板は、偏光膜1と、その両面
に接着層(図示省略)を介して積層形成された保護フィ
ルム2A,2Bとにより構成され、一方の保護フィルム
2Aの表面(液晶基板への貼付面)には、粘着剤層3を
介して離型フィルム4が設けられている。
【0003】偏光板を構成する偏光膜1は、例えば、透
明な高分子フィルムを一定方向に分子配列し、ミセルの
間隙に二色性物質を吸着させることにより形成される。
偏光膜を構成する高分子フィルムとしては、通常、ポリ
ビニルアルコール系のフィルム(以下、「PVA系フィ
ルム」ともいう。)が使用されている。
【0004】偏光板を構成する保護フィルム2A,2B
は、偏光膜1を保護することにより、その耐久性および
機械的強度を担保するものであり、かかる保護フィルム
2A,2Bとしては、従来、セルローストリアセテート
の溶液流延フィルム(以下、「TACフィルム」とい
う。)が使用されている。
【0005】然るに、TACフィルムを保護フィルムと
して使用する偏光板においては下記のような問題があ
る。 (1)TACフィルムは防湿性が不十分であるため、こ
れを保護フィルムとする偏光板は、高温高湿環境下に曝
されることにより、偏光性能が急激に低下する。 (2)TACフィルムは、ガスバリヤー性が不十分であ
るため、これを透過して偏光膜に達した酸素によってヨ
ウ素や二色性色素が変質しやすい。 (3)TACフィルムは、製膜性を確保するために添加
された可塑剤に起因して、十分な耐熱性を有するもので
はない。 (4)TACフィルムは、十分な機械的強度を有するも
のではない。 (5)TACフィルムは、光弾性係数が大きいため、成
形時の残留応力や外力の付加によって複屈折が大きくな
りやすい。 (6)TACフィルムは、粘着剤に対する密着性が不十
分である。 (7)TACフィルムは、アクリル系の粘着剤によって
浸食されやすい。
【0006】上記のような問題を解決する手段として、
PVA系フィルムからなる偏光膜の少なくとも一面に、
アクリル酸エステル系重合体を有機溶媒に溶解してなる
アクリル系粘着剤による接着層を介して、熱可塑性飽和
ノルボルネン系樹脂シートが積層形成された複合フィル
ム(偏光板)が紹介されている(特開平5−21282
8号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のものを含めて従来公知の偏光板は、高温高湿
環境下に長時間にわたり曝されることにより寸法が大き
く変化してしまうという問題がある。また、従来公知の
偏光板は、高温高湿環境下に長時間にわたり曝されるこ
とにより、偏光膜(PVA系フィルム)と、保護フィル
ムとの間の接着強度が大きく低下するという問題もあ
る。このように、従来公知の偏光板は、高温高湿環境下
における耐久性が十分ではない。
【0008】本発明は以上のような事情に基いてなされ
たものである。本発明の目的は、透明性、耐久性、耐熱
性、機械的強度などの諸特性に優れ、特に、高温高湿環
境下における寸法安定性および接着強度(偏光膜と保護
フィルムとの間の接着強度)の安定性に優れた偏光板を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光板は、偏光
膜の一面および/または他面に、極性基を有する粘着剤
もしくは極性基を有する接着剤を介して、下記一般式
(I)で表される単量体を重合して得られる環状ポリオ
レフィン系樹脂(以下、「特定の環状ポリオレフィン系
樹脂」ともいう。)からなるフィルムが積層形成されて
なることを特徴とする。
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、R1 〜R4 は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の炭化水素基、また
はその他の1価の有機基であり、それぞれ同一であって
も異なっていてもよい。R1 とR2 またはR3 とR
4 は、一体化して2価の炭化水素基を形成してもよく、
1 またはR2 とR3 またはR4 とは互いに結合して、
単環または多環構造を形成してもよい。mは0または正
の整数であり、pは0または正の整数である。〕
【0012】本発明の偏光板においては、下記の形態が
好ましい。 (1)前記極性基を有する粘着剤もしくは極性基を有す
る接着剤が、水系粘着剤もしくは水系接着剤であるこ
と、すなわち、前記極性基を有する粘着剤が水系粘着剤
であり、前記極性基を有する接着剤が水系接着剤である
こと。 (2)上記一般式(I)において、R2 およびR4 で示
される基の少なくとも一方が極性基であること。 (3)前記極性基が、式:−(CH2 n COOR
5 (式中、R5 は炭素原子数1〜12の炭化水素基であ
り、nは0〜5である。)で示される基であること。 (4)前記偏光膜が、ポリビニルアルコール系のフィル
ムからなること。 (5)前記水系粘着剤もしくは水系接着剤が、アクリル
酸エステル系重合体の水系分散体からなること。 (6)前記アクリル酸エステル系重合体が、アクリル酸
エステルと、極性基含有単量体とを含む単量体組成物を
重合処理して得られること。 (7)前記アクリル酸エステル系重合体が、アクリル酸
エステルと、極性基含有単量体と、ジエン系単量体とを
含む組成物を重合処理して得られること。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏光板について説
明する。 <偏光膜>本発明の偏光板を構成する偏光膜は、高分子
フィルムに、ヨウ素または二色性染料を吸着・配向させ
ることにより形成することができる。本発明の偏光板を
構成する偏光膜(高分子フィルム)としては、PVA系
フィルムからなることが好ましい。
【0014】PVA系フィルムからなる偏光膜として
は、偏光子としての機能を有するものであれば特に限定
されるものではなく、例えば、PVAフィルムにヨウ素
を吸着させた後、ホウ酸浴中で一軸延伸して得られるP
VA・ヨウ素系偏光膜;PVAフィルムに二色性の高い
直接染料を拡散吸着させた後、一軸延伸して得られるP
VA・染料系偏光膜;PVAフィルムにヨウ素を吸着さ
せ延伸してポリビニレン構造としたPVA・ポリビニレ
ン系偏光膜;PVAフィルムに金、銀、水銀、鉄などの
金属を吸着させたPVA・金属系偏光膜;ヨウ化カリウ
ムとチオ硫酸ナトリウムとを含むホウ酸溶液でPVAフ
ィルムを処理した近紫外偏光膜;分子内にカチオン基を
含有する変成PVAからなるPVA系フィルムの表面お
よび/または内部に二色性染料を有する偏光膜などを挙
げることができる。
【0015】PVA系フィルムからなる偏光膜の製造方
法についても特に限定されるものではなく、例えば、P
VA系フィルムを延伸後ヨウ素イオンを吸着させる方
法;PVA系フィルムを二色性染料により染色後、延伸
する方法;PVA系フィルムを延伸後、二色性染料で染
色する方法;二色性染料をPVA系フィルムに印刷後、
延伸する方法;PVA系フィルムを延伸後、二色性染料
を印刷する方法などが挙げられる。より具体的には、ヨ
ウ素をヨウ素カリウム溶液に溶解して、高次のヨウ素イ
オンを調製し、このヨウ素イオンをPVAフィルムに吸
着させて延伸し、次いで1〜4%ホウ酸水溶液に浴温度
30〜40℃で浸漬して偏光膜を製造する方法、あるい
はPVAフィルムを同様にホウ酸処理して一軸方向に3
〜7倍程度延伸し、0.05〜5%の二色性染料水溶液
に浴温度30〜40℃で浸漬して染料を吸着し、80〜
100℃で乾燥して熱固定して偏光膜を製造する方法な
どを挙げることができる。
【0016】<特定の環状ポリオレフィン系樹脂>本発
明においては、偏光膜の一面および/または他面に、特
定の環状ポリオレフィン系樹脂からなるフィルム(以
下、「特定の樹脂フィルム」ともいう。)が積層形成さ
れて偏光板が構成される。
【0017】特定の環状ポリオレフィン系樹脂として
は、下記(1)〜(6)に示す重合体を挙げることがで
きる。 (1)上記一般式(I)で表される単量体(以下、「特
定単量体」という。)の開環重合体。 (2)特定単量体と共重合性単量体との開環共重合体。 (3)前記(1)または(2)の開環(共)重合体の水
素添加重合体。 (4)前記(1)または(2)の開環(共)重合体をフ
リーデルクラフト反応により環化した後、水素添加した
(共)重合体。 (5)特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との飽和
共重合体。 (6)特定単量体と、ビニル系環状炭化水素系単量体お
よびシクロペンタジエン系単量体から選ばれる1種以上
の単量体との付加型重合体、並びに、その水素添加重合
体。
【0018】<特定単量体>特定の環状ポリオレフィン
系樹脂を得るために好適に使用される特定単量体として
は、上記一般式(I)中、R1 およびR3 が、それぞ
れ、水素原子または炭素数1〜10、好ましくは1〜
4、更に好ましくは1〜2の炭化水素基であり、R2
よびR4 が、それぞれ、水素原子または一価の有機基で
あって、R2 およびR4 の少なくとも一方が極性基であ
り、mが0〜3の整数、pが0〜3の整数であり、m+
pが0〜4であることが好ましく、更に好ましくは0〜
2、特に好ましくは1であるものを挙げることができ
る。
【0019】上記の特定単量体の有する極性基として
は、ハロゲン原子およびハロゲン原子含有基、カルボキ
シル基、水酸基、アルキルエステル基や芳香族エステル
基などのエステル基、アミノ基、アミド基、シアノ基、
エーテル基、アシル基、シリルエーテル基、チオエーテ
ル基などが挙げられる。これらの中では、カルボキシル
基、エステル基が好ましく、特にアルキルエステル基が
好ましい。
【0020】また、極性基を有する特定単量体のうち、
式:−(CH2 n COOR5 (式中、R5 は炭素原子
数1〜12の炭化水素基であり、nは0〜5である。)
で示される極性基(以下、「特定の極性基」という。)
を有する特定単量体は、得られる環状ポリオレフィン系
樹脂が、比較的に高いガラス転移温度と低い吸湿性とを
有するものとなるとともに、偏光膜を構成する各種材料
に対して優れた密着性を有するものとなる点で好まし
い。特定の極性基を示す式において、R5 は炭素原子数
1〜12、好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜2の
炭化水素基であり、この炭化水素基がアルキル基である
ことが好ましい。また、nは通常0〜5であるが、nの
値が小さいものほど、得られる環状ポリオレフィン系樹
脂のガラス転移温度が高くなるので好ましく、特にnが
0である特定単量体は、その合成が容易である点で好ま
しい。
【0021】上記一般式(I)において、R1 またはR
3 がアルキル基であることが好ましい。このアルキル基
の炭素数は1〜4であることが好ましく、更に好ましく
は1〜2、特に好ましくは1である。また、R1 または
3 で示されるアルキル基は、特定の極性基が結合して
いる炭素原子と同一の炭素原子に結合されていることが
特に好ましい。また、上記一般式(I)において、mが
1である特定単量体は、ガラス転移温度の高い環状ポリ
オレフィン系樹脂が得られる点で好ましい。
【0022】上記一般式(I)で表わされる特定単量体
の具体例としては、次のような化合物が挙げられる。ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、トリシクロ
[5.2.1.02,6 ]−8−デセン、テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、ペン
タシクロ[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]−4
−ペンタデセン、ペンタシクロ[7.4.0.12,5
9,12.08,13]−3−ペンタデセン、トリシクロ
[4.4.0.12,5 ]−3−ウンデセン、5−メチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキ
シカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−メチル−5−メトキシカルボニルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、
【0023】8−メトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−n−プロポキシ
カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−イソプロポキシカルボニ
ルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−メチル
−8−エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−n
−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.1
2, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−イソ
プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,
5 .17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−n−ブ
トキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、
【0024】ジメタノオクタヒドロナフタレン、エチル
テトラシクロドデセン、6−エチリデン−2−テトラシ
クロドデセン、トリメタノオクタヒドロナフタレン、
【0025】ペンタシクロ[8.4.0.12,5 .1
9,12.08,13]−3−ヘキサデセン、ヘプタシクロ
[8.7.0.13,6 .110,17 .112,15 .02,7
11,16]−4−エイコセン、ヘプタシクロ[8.8.
0.14,7 .111,18 .113,16 .03,8 .012,17
−5−ヘンエイコセン、5−エチリデンビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、8−エチリデンテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5
−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
8−フェニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、5−フルオロビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−フルオロメチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−トリフルオロ
メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
ペンタフルオロエチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5,5−ジフルオロビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5,6−ジフルオロビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、
【0026】5,5−ビス(トリフルオロメチル)ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビス
(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−メチル−5−トリフルオロメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−ト
リフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5,5,6−トリス(フルオロメチル)ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6,6−テトラフ
ルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,
5,6,6−テトラキス(トリフルオロメチル)ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5−ジフルオ
ロ−6,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフルオロ
−5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ
−5−トリフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−フルオロ−5−ペンタフルオロエチ
ル−6,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフルオロ
−5−ヘプタフルオロ−iso−プロピル−6−トリフ
ルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−クロロ−5,6,6−トリフルオロビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジクロロ−
5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ
−6−トリフルオロメトキシビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ−6−ヘプ
タフルオロプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、
【0027】8−フルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−フルオロメチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−ジフルオロメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−トリフルオ
ロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8−ペンタフルオロエチルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,8−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8,8−ビス(トリフルオロメチル)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−トリフルオロメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8,8,9
−トリフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9−トリス(トリフル
オロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12, 5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9,9−テトラフルオ
ロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8,8,9,9−テトラキス(トリフルオロ
メチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8,8−ジフルオロ−9,9−ビス
(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ−
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,
8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8,8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメト
キシテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8,8,9−トリフルオロ−9−ペンタフ
ルオロプロポキシテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−フルオロ−8−ペンタフ
ルオロエチル−9,9−ビス(トリフルオロメチル)テ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、8,9−ジフルオロ−8−ヘプタフルオロiso
−プロピル−9−トリフルオロメチルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
クロロ−8,9,9−トリフルオロテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジ
クロロ−8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8−(2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル)
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−メチル−8−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシカルボニル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセンなどを挙げることができ
る。
【0028】これらの特定単量体のうち、8−メチル−
8−メトキシカルボニルテトラシクロ〔4.4.0.1
2,5 .17,10〕−3−ドデセン、8−エチリデンテトラ
シクロ〔4.4.0.12,5 .17,10〕−3−ドデセ
ン、8−エチルテトラシクロ〔4.4.0.12,5 .1
7,10〕−3−ドデセン、ペンタシクロ〔7.4.0.1
2,5 .19,12.08,13〕−3−ペンタデセンは、得られ
る特定の環状ポリオレフィン系樹脂および特定の樹脂フ
ィルムの光学特性、成形加工性および耐熱性が一段と優
れたものとなる点で好ましい。
【0029】<共重合性単量体>特定の環状ポリオレフ
ィン系樹脂を得るための開環重合工程においては、上記
の特定単量体を単独で開環重合させてもよいが、当該特
定単量体と共重合性単量体とを開環共重合させてもよ
い。この場合に使用される共重合性単量体の具体例とし
ては、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘプテ
ン、シクロオクテン、トリシクロ[5.2.1.
2, 6 ]−3−デセン、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン、ジシクロペンタジエンなどのシクロオレフィンを
挙げることができる。シクロオレフィンの炭素数として
は、4〜20が好ましく、更に好ましくは5〜12であ
る。更にポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−
ブタジエン共重合体、エチレン−非共役ジエン共重合
体、ポリノルボルネンなどの主鎖に炭素−炭素間二重結
合を含む不飽和炭化水素系ポリマーなどの存在下に特定
単量体を開環重合させてもよい。そして、この場合に得
られる開環共重合体は、そのままでも用いられるが、こ
れをさらに水素添加して得られた水素添加物は、耐衝撃
性の大きい樹脂の原料として有用である。これらの共重
合性単量体は、「特定単量体/共重合性単量体(重量
比)」が、100/0〜50/50であることが好まし
く、更に好ましくは100/0〜60/40となる割合
で用いられる。そして、この場合に得られる開環重合体
の水素添加物は、耐衝撃性の大きい樹脂の原料として有
用である。
【0030】<飽和共重合体を構成する不飽和二重結合
含有化合物>飽和共重合体よりなる特定の環状ポリオレ
フィン系樹脂を得るために、前記特定単量体と共に使用
される不飽和二重結合含有化合物としては、例えばエチ
レン、プロピレン、ブテンなど好ましくは炭素数2〜1
2、さらに好ましくは2〜8のオレフィン系化合物を挙
げることができる。これらの不飽和二重結合含有化合物
は、「特定単量体/不飽和二重結合含有化合物(重量
比)」が、90/10〜40/60が好ましく、更に好
ましくは85/15〜50/50となる割合で用いられ
る。
【0031】<シクロペンタジエン系単量体>付加型重
合体よりなる特定の環状ポリオレフィン系樹脂を得るた
めに、前記特定単量体と共に使用されるシクロペンタジ
エン系単量体としては、例えばシクロペンタジエン、1
−メチルシクロペンタジエン、2−メチルシクロペンタ
ジエン、2−エチルシクロペンタジエン、5−メチルシ
クロペンタジエン、5,5−メチルシクロペンタジエン
などが挙げられる。
【0032】<ビニル化環状炭化水素系単量体>付加型
重合体よりなる特定の環状ポリオレフィン系樹脂を得る
ために、前記特定単量体と共に使用されるビニル化環状
炭化水素系単量体としては例えば、4−ビニルシクロペ
ンテン、2−メチルー4−イソプロペニルシクロペンテ
ンなどのビニルシクロペンテン系単量体、4−ビニルシ
クロペンタン、4−イソプロペニルシクロペンタンなど
のビニルシクロペンタン系単量体などのビニル化5員環
炭化水素系単量体、4−ビニルシクロヘキセン、4−イ
ソプロペニルシクロヘキセン、1−メチル−4−イソプ
ロペニルシクロヘキセン、2−メチル−4−ビニルシク
ロヘキセン、2−メチル−4−イソプロペニルシクロヘ
キセンなどのビニルシクロヘキセン系単量体、4−ビニ
ルシクロヘキサン、2−メチル−4−イソプロペニルシ
クロヘキサンなどのビニルシクロヘキサン系単量体、ス
チレン、α―メチルスチレン、2−メチルスチレン、3
−メチルスチレン、4−メチルスチレン、1−ビニルナ
フタレン、2−ビニルナフタレン、4−フェニルスチレ
ン、p−メトキシスチレン等のスチレン系単量体、d−
テルペン、1−テルペン、ジテルペン、d−リモネン、
1−リモネン、ジペンテン等のテルペン系単量体、4−
ビニルシクロヘプテン、4−イソプロペニルシクロヘプ
テン等のビニルシクロヘプテン系単量体、4−ビニルシ
クロヘプタン、4−イソプロペニルシクロヘプタン等の
ビニルシクロヘプタン系単量体などが挙げられる。
【0033】<固有粘度>特定の環状ポリオレフィン系
樹脂について、30℃のクロロホルム中で測定した固有
粘度(ηinh )は、0.2〜5dl/gであることが好
ましく、さらに好ましくは0.3〜3dl/g、特に好
ましくは0.4〜2dl/g、最も好ましくは0.4〜
1.5dl/gである。固有粘度(ηinh )を本範囲内
とすることで、靭性、成形性、レターデーション特性が
一段と良好な環状ポリオレフィン系樹脂となる。
【0034】<分子量>特定の環状ポリオレフィン系樹
脂の分子量としては、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)分析により測定したポリスチレン換
算の数平均分子量(Mn)が10,000〜50,00
0であることが好ましく、更に好ましくは12,000
〜30,000、特に好ましくは15,000〜25,
000とされる。また、重量平均分子量(Mw)が2
0,000〜250,000であることが好ましく、更
に好ましくは24,000〜150,000、特に好ま
しくは30,000〜125,000とされる。分子量
分布(Mw/Mn)は2.0〜5.0であることが好ま
しく、更に好ましくは2.5〜5.0、特に好ましくは
2.5を超え4.0以下である。また、分子量5,00
0以下の割合が15%以下であることが好ましく、更に
好ましくは10%以下、特に好ましくは5%以下であ
る。また、分子量300,000以上の割合が15%以
下であることが好ましく、更に好ましくは10%以下、
特に好ましくは5%以下である。ここで各割合は、GP
C測定チャートにおいて横軸を分子量としたときのチャ
ートエリア面積(積分値)に相当する。
【0035】数平均分子量(Mn)および重量平均分子
量(Mw)を上記範囲とすることで、靭性が強く十分な
強度を有する樹脂フィルムを構成することができるとと
もに、当該樹脂フィルム(特定の樹脂フィルム)の複屈
折(レターデーション)が小さくなり良好な光学特性を
発揮することができる。また、分子量分布(Mw/M
n)を上記範囲内とすることで、靭性が強く十分な強度
を有する樹脂フィルムを構成することができるととも
に、当該樹脂フィルム(特定の樹脂フィルム)の複屈折
(レターデーション)が一段と小さくなり良好な光学特
性を発揮することができる。さらに、分子量5,000
以下の成分の割合が15%を超える場合には、得られる
樹脂フィルムの靭性が低いものとなるとともに、連続成
形中に該成分が金型内に析出して樹脂フィルムの特性を
低下させる傾向があり、一方、分子量300,000以
上の成分の割合が15%を超える場合には、樹脂フィル
ムの複屈折が大きくなることから好ましくない。
【0036】<ガラス転移温度(Tg)>特定の環状ポ
リオレフィン系樹脂のガラス転移温度(Tg)として
は、100℃以上200℃以下であることが好ましく、
更に好ましくは120℃以上180℃以下、特に好まし
くは130℃以上175℃以下である。ガラス転移温度
(Tg)が100℃未満であると十分な耐熱性が得られ
ず、一方、ガラス転移温度(Tg)が200℃を超える
と成形加工性が著しく低下してしまう。
【0037】さらに、特定の環状ポリオレフィン系樹脂
のゲル含有量は0.1重量%以下であることが好まし
く、更に好ましくは0.05重量%以下、特に好ましく
は0.01重量%以下、最も好ましくは0.001重量
%以下である。ゲル含有量を0.1重量%以下とするこ
とで成形時のシルバーストリークの発生を抑えることが
でき、高歩留まりで樹脂フィルムを得ることが可能とな
る。
【0038】また、特定の環状ポリオレフィン系樹脂の
加熱による揮発成分の割合としては、例えば360℃に
加熱した場合の前後の重量変化が、0.3重量%以下で
あることが好ましく、更に好ましくは0.1重量%以
下、特に好ましくは0.05重量%以下とされる。当該
重量変化を0.3重量%以下とすることによりシルバー
ストリークの抑制効果をより一層発揮することができ
る。
【0039】<他の樹脂成分>本発明の偏光板を構成す
る特定の樹脂フィルムは、特定の環状ポリオレフィン系
樹脂のみからなるものであってもよいが、炭化水素樹
脂、ポリスチレンオリゴマー、ロジン樹脂などの他の樹
脂成分が含有されて構成されていてもよい。このとき、
他の樹脂成分の含有量としては、特定の環状ポリオレフ
ィン系樹脂100重量部あたり、60重量部以下とさ
れ、好ましくは30重量部以下とされる。
【0040】これらの他の樹脂成分は、常温で固体のも
のであって、ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)
が20,000以下、好ましくは200〜20,000
ものであることが好ましい。ここで、これらのポリスチ
レン換算重量平均分子量が過大であると、特定の環状ポ
リオレフィン系樹脂との相溶性が悪くなり、得られる樹
脂混合物の透明性が低減するので好ましくない。また、
常温で液状の炭化水素樹脂を用いると、得られる樹脂混
合物の機械的強度が低下し、しかも、当該炭化水素樹脂
が樹脂フィルムの表面にブリードするので好ましくな
い。
【0041】かかる炭化水素樹脂としては、C5 系樹
脂、C9 系樹脂、C5 系/C9 系混合樹脂、シクロペン
タジエン系樹脂、ビニル置換芳香族系化合物の重合体系
樹脂、オレフィン/ビニル置換芳香族系化合物の共重合
体系樹脂、シクロペンタジエン系化合物/ビニル置換芳
香族系化合物の共重合体系樹脂、前記樹脂の水素添加物
水素添加物などを挙げることができる。
【0042】ロジン樹脂としては、例えばアピエチン
酸、ピマル酸などと、その誘導体としての水添体、不均
化体、重合体、エステル化体などが挙げられる。
【0043】<充填剤および添加剤>特定の環状ポリオ
レフィン系樹脂には、機械的性質を向上させる目的で、
充填剤を添加することができる。かかる充填剤として
は、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、金属フレーク、
ガラスビーズ、ワラストナイト、ロックフィラー、炭酸
カルシウム、タルク、シリカ、マイカ、ガラスフレー
ク、ミルドファイバー、カオリン、硫酸バリウム、黒
鉛、二硫化モリブデン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウ
ィスカー、チタン酸カリウムウィスカーなどを挙げるこ
とができ、これらは、単独でまたは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0044】また、特定の環状ポリオレフィン系樹脂に
は、公知の難燃剤、抗菌剤、木粉、カップリング剤、酸
化防止剤、老化防止剤、熱劣化防止剤、帯電防止剤、可
塑剤、着色剤、滑剤、シリコーンオイル、発泡剤、紫外
線吸収剤、レベリング剤などの各種添加剤を配合するこ
ともできる。ここに、紫外線吸収剤としては、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤、アクリルニトリル系紫外線吸収剤などを例示する
ことができる。また、レベリング剤としては、フッ素系
ノニオン界面活性剤、特殊アクリル樹脂系レベリング
剤、シリコーン系レベリング剤など塗料用レベリング剤
を例示することができる。
【0045】<他の樹脂成分、充填剤および添加剤の添
加方法>上記の他の樹脂成分、充填剤、添加剤等を特定
の環状ポリオレフィン系樹脂に配合する方法としては特
に限定されるものではなく、公知の方法、例えば、
(i)二軸押出機、ロール混練機などを用いて混合する
ことによりペレット状の樹脂組成物を得る方法、(ii)
溶液の状態にして混合し、溶媒を除去することにより樹
脂組成物を得る方法を挙げることができる。
【0046】前記(i)の製造方法においては、例えば
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール、フィーダール
ーダーなどの溶融混練機を用いることができる。混練温
度は、好ましくは200〜350℃、更に好ましくは2
40〜320℃である。また、各成分を混練りするに際
しては、各成分を一括して混練りしても数回に分けて添
加しながら混練りしてもよい。
【0047】<水素添加率>特定の環状ポリオレフィン
系樹脂が上記(3)、(4)、(6)に示した水素添加
重合体である場合において、その水素添加率は、通常9
0重量%以上とされ、好ましくは95重量%以上、更に
好ましくは99重量%以上とされる。水素添加率を90
重量%以上とすることにより、最終的に得られる偏光板
の耐熱劣化性、耐光劣化性などを向上させることができ
る。
【0048】特定の環状ポリオレフィン系樹脂は、透明
性、耐熱性、耐湿性、機械的強度、粘着剤に対する耐蝕
性などに優れている。そして、特定の環状ポリオレフィ
ン系樹脂から得られる特定の樹脂フィルム(厚さ25μ
m)は、その吸湿性が通常0.1〜5%とされ、好まし
くは0.15〜3%とされる。また、常温高湿(25
℃、相対湿度90%)の環境下における当該特定の樹脂
フィルムの水蒸気透過度は20〜200g/(m2 ・2
4Hr)と低いものである。さらに、当該特定の樹脂フ
ィルムの光弾性係数は、1×10-7〜7×10-7cm2
/dyneと小さいため、成形時の残留応力や外力の付
加によっても複屈折(レターデーション)が変化しにく
く、光学的な均一性にも優れている。
【0049】<特定の樹脂フィルムの形成方法>本発明
の偏光板を構成する特定の樹脂フィルムは、溶液流延法
により形成してもよいが、特定の環状ポリオレフィン系
樹脂が光弾性係数の小さい樹脂であるため、溶融成形法
で形成しても、複屈折が十分に小さいフィルムを得るこ
とができる。
【0050】<溶液流延法>溶液流延法によって特定の
樹脂フィルムを形成する場合において、特定の環状ポリ
オレフィン系樹脂を溶解させるために使用する溶媒とし
ては、沸点が100℃以上のものであることが好まし
く、更に好ましくは120℃以上とされる。特に、25
℃において固型分濃度10重量%以上としても、特定の
環状ポリオレフィン系樹脂を均一に溶解できる溶媒が好
ましい。
【0051】このような溶媒としては、例えばトルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、トリ
メチルベンゼン、ジエチルベンゼン、イソプロピルベン
ゼン、クロロベンゼン等が挙げられ、その中でも、キシ
レン、エチルベンゼン、クロロベンゼンが好ましい。ま
た、特定の環状ポリオレフィン系樹脂を溶解する限りに
おいて、これらの溶媒に、ジクロヘキサン、クロロホル
ム、ベンゼン、テトラヒドロフランやジオキサン等の環
状エーテル、あるいはn−ヘキサンやn−オクタン等の
直鎖の炭化水素等を含有させてもよい。これらの条件を
良好に満たすものとしては、沸点が100℃以上のキシ
レン、エチルベンゼン等の芳香族系溶剤を50%以上含
有するものがある。
【0052】溶液流延法において使用する溶液(樹脂溶
液)中の樹脂濃度は、通常5〜60重量%とされ、好ま
しくは10〜50重量%、更に好ましくは20〜45重
量%とされる。溶液中の樹脂濃度が低過ぎる場合には、
当該溶液の粘度が低くなって、フィルムの厚さの調整が
困難となる。一方、溶液中の樹脂濃度が高過ぎる場合に
は、当該溶液の粘度が高くなって製膜性が低下し、ま
た、外観の良好なフィルムを形成することができない。
【0053】樹脂溶液を流延する方法は、特に限定され
ず、一般の溶液流延法を用いることができる。具体的に
は、樹脂溶液をバーコーター、Tダイ、バー付きTダ
イ、ドクターナイフ、メイア・バー、ロール・コート、
ダイ・コートなどを用いて、ポリエチレンテレフタレー
トなどの耐熱材料、スチールベルト、金属箔などの平板
またはロール上に流延する方法を挙げることができる。
【0054】溶液流延法により形成されたフィルムは、
残留溶媒濃度が2重量%以下となるまで乾燥する。残留
溶媒濃度が高すぎる場合には、得られるフィルムが耐熱
性の良好なものとならず、また、高温環境下に曝された
ときに、残留溶媒が蒸発して周囲に悪影響を与えたり、
変形の原因となったりする。
【0055】溶液流延法により形成されたフィルムの乾
燥処理は、2段階に分けて実施することが好ましい。ま
ず、第1段階の乾燥として、平板またはロール上のフィ
ルムを30〜100℃、好ましくは40〜80℃の温度
で残留溶媒温度が10重量%以下、好ましくは5重量%
以下になるまで乾燥する。この場合、乾燥温度が高すぎ
ると、溶媒の揮発に際してフィルムが発泡することがあ
る。次いで、平板またはロールからフィルムを剥離し、
第2段階の乾燥として、室温から60℃以上、好ましく
は70℃から樹脂のガラス転移温度(Tg)までの温度
に昇温させ、残留溶媒濃度が2重量%以下、好ましくは
1重量%以下、更に好ましくは0.5重量%以下になる
まで乾燥する。この乾燥温度が低すぎると乾燥が進ま
ず、温度が高すぎると発泡する。
【0056】第1段階の乾燥終了後にフィルムを平板ま
たはロールから剥離し、第2段階の乾燥を行ってもよい
し、第1段階の乾燥終了後、一旦冷却してフィルムを平
板またはロールから剥離し、第2段階の乾燥を行っても
よい。
【0057】<溶融成形法>溶融成形法によって特定の
樹脂フィルムを形成する具体的方法としては、Tダイを
用いる溶融押出法、インフレーション法などの溶融押出
法、カレンダー法、熱プレス法、射出成形法などを挙げ
ることができる。これらのうち、形成されるフィルムの
厚さのバラツキが小さく、10〜500μm程度の厚さ
のフィルムを容易に加工することができ、かつ、レター
デーションの絶対値およびそのバラツキを小さくするこ
とができる点から、Tダイを用いる溶融押出法が好まし
い。
【0058】溶融成形法の条件としては、特定の環状ポ
リオレフィン系樹脂と同程度のガラス転移温度(Tg)
を有する光学材料に適用される一般的な条件と同様であ
り、例えば、Tダイを用いる溶融押出法では、樹脂温度
240〜300℃程度とし、引き取りロールの温度を1
00〜150℃程度の比較的高温として、樹脂フィルム
を徐冷できる条件を選択することが好ましい。また、ダ
イライン等の表面の欠陥を小さくするためには、ダイに
は滞留部が極力少なくなるような構造が必要であり、ダ
イの内部やリップにキズ等が極力ないものを用いること
が好ましい。
【0059】<特定の樹脂フィルムの厚さ>以上のよう
にして形成される特定の樹脂フィルムの厚さは、通常5
〜500μmとされ、好ましくは10〜200μm、更
に好ましくは20〜100μmとされる。樹脂フィルム
の厚さが5μm未満である場合には、十分な強度を有す
るものとならない。一方、樹脂フィルムの厚さが500
μmを超える樹脂フィルムは、良好な外観を有するもの
とならない。さらに溶液流延法でフィルムを形成する場
合に、乾燥処理が困難となる。
【0060】ここに、TACフィルムによって所期の性
能(耐湿性、耐熱性および強度)を達成するためには、
通常80μm以上の厚みを必要とするのに対し、特定の
樹脂フィルムによれば50μm程度の厚みによって同等
程度の性能を発揮することができる。このように、特定
の樹脂フィルムは、薄肉であっても、偏光膜の保護フィ
ルムとして機能を十分に有するものであり、これによ
り、液晶ディスプレイの視覚依存性の改良にも寄与する
ことができる。
【0061】特定の樹脂フィルムの厚さのバラツキとし
ては、平均厚さの±5%以内とされ、好ましくは±3%
以内、更に好ましくは±3%以内とされる。厚さのバラ
ツキが大きいと、レターデーションのバラツキなどの原
因となり、偏光膜の保護フィルムとして好ましくない。
【0062】特定の樹脂フィルムの光線透過率は、通常
80%以上とされ、好ましくは85%以上、更に好まし
くは90%以上とされる。
【0063】特定の樹脂フィルムの耐熱性は、これを構
成する特定の環状ポリオレフィン系樹脂の種類(ガラス
転移温度(Tg))により決定され、また、当該特定の
樹脂フィルムが溶液流延法により形成される場合には、
残留溶媒濃度にも依存する。
【0064】<極性基を有する粘着剤もしくは接着剤>
特定の樹脂フィルムは、極性基を有する粘着剤もしくは
極性基を有する接着剤(以下、これらをまとめて「極性
基含有粘接着剤」ともいう。)による層、例えば、極性
基含有粘接着剤の塗膜から形成される層を介して、偏光
膜の一面および/または他面に積層形成される。極性基
含有粘接着剤の有する極性基としては、ハロゲン原子お
よびハロゲン原子含有基、カルボキシル基、カルボニル
基、水酸基、アルキルエステル基や芳香族エステル基な
どのエステル基、アミノ基、アミド基、シアノ基、エー
テル基、アシル基、シリルエーテル基、チオエーテル基
などが挙げられる。これらの中では、カルボキシル基、
カルボニル基、水酸基、エステル基が好ましい。また、
極性基含有粘接着剤は、水系粘着剤もしくは水系接着剤
であることが好ましい。特定の樹脂フィルムを貼り付け
るために使用する好適な極性基含有粘接着剤としては、
アクリル酸エステル系重合体の水系分散体を挙げること
ができる。
【0065】極性基含有粘接着剤を構成するアクリル酸
エステル系重合体は、アクリル酸エステルと、極性基含
有単量体とを含む単量体組成物を重合処理することによ
り得ることができる。ここに、アクリル酸エステルとし
ては、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリ
ル酸シクロヘキシル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシルなどを挙げることができる。また、極
性基含有単量体の有する極性基としては、ハロゲン原子
およびハロゲン原子含有基、カルボキシル基、カルボニ
ル基、水酸基、アルキルエステル基や芳香族エステル基
などのエステル基、アミノ基、アミド基、シアノ基、エ
ーテル基、アシル基、シリルエーテル基、チオエーテル
基などを挙げることができ、これらのうち、カルボキシ
ル基、カルボニル基、水酸基、エステル基が好ましく、
水酸基およびカルボキシル基が特に好ましい。好ましい
極性基含有単量体の具体例としては、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、アクリル酸、メタクリル酸などを挙げることができ
る。アクリル酸エステル系重合体の合成に供されるアク
リル酸エステルと、極性基含有単量体との比率として
は、アクリル酸エステル系重合体100重量部に対し
て、極性基含有単量体が0.5〜15重量部とされる。
【0066】さらに、アクリル酸エステル系重合体の合
成に供される単量体として、ジビニルベンゼンなどのジ
エン系単量体を使用することが好ましい。アクリル酸エ
ステルと、極性基含有単量体と、ジエン系単量体とを含
む組成物を重合処理して得られるアクリル酸エステル系
重合体は、高い強度の接着層を形成することができる。
ここに、ジエン系単量体の使用量としては、アクリル酸
エステル系重合体100重量部に対して0〜10重量部
とされる。ジエン系単量体の使用量が10重量部を超え
ると、粘着剤層もしくは接着剤層が硬くなる。
【0067】アクリル酸エステル系重合体を得るための
重合法としては、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法
などを挙げることができる。なお、重合溶媒に、トルエ
ン、キシレンなどの非極性溶媒を用いると、得られる粘
着剤を使用する際に、被粘着体である偏光膜と樹脂フィ
ルムとの間にずれ等を生じやすく、好ましくない。
【0068】極性基含有粘接着剤を構成するアクリル酸
エステル系重合体の分子量としては、GPC分析により
測定したポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が
5,000〜500,000であることが好ましく、更
に好ましくは10,000〜200,000とされ、重
量平均分子量(Mw)が15,000〜1,000,0
00であることが好ましく、更に好ましくは20,00
0〜500,000とされ、その分子量分布(Mw/M
n)は1.2〜5であることが好ましく、更に好ましく
は1.4〜3.6とされる。
【0069】本発明で使用する極性基含有粘接着剤に
は、イソシアネートやブチル化メラミンなどの架橋剤、
紫外線吸収剤などを添加することができる。ここに、極
性基含有粘接着剤への架橋剤の添加は、通常、当該極性
基含有粘接着剤を塗布する直前に行われる。
【0070】<偏光板の製造方法>本発明の偏光板は、
PVA系フィルムなどからなる偏光膜の一面および/ま
たは他面に、特定の樹脂フィルムを極性基含有粘接着剤
を使用して貼り合わせ、これを加熱し圧着することによ
り、偏光膜と特定の樹脂フィルムとを接着(複合化)さ
せることにより製造することができる。
【0071】本発明で使用する極性基含有粘接着剤は、
通常、特定の樹脂フィルムの表面に塗布される。特定の
樹脂フィルムの表面に極性基含有粘接着剤を塗布する方
法としては、平滑性の良好な離型フィルム(セパレータ
ー)の表面に極性基含有粘接着剤を塗布し、塗膜を乾燥
した後、当該塗膜を特定の樹脂フィルムの表面に転写す
る転写法を挙げることができる。
【0072】離型フィルムの表面への極性基含有粘接着
剤の塗布方法としては、刷毛を用いる方法、ガンスプレ
ーを用いる方法、スピンコーターを用いる方法、バーコ
ーターを用いる方法などを例示することができる。これ
らのうち、均一な厚みの塗膜を容易に形成することがで
きる観点からバーコーターを用いる方法が好ましい。極
性基含有粘接着剤の塗膜の厚さは、通常0.1〜50μ
mとされ、好ましくは0.5〜10μmとされる。塗膜
の乾燥条件としては、40〜90℃で1〜100分間と
され、好ましくは50〜80℃で2〜30分間とされ
る。
【0073】なお、本発明で使用する極性基含有粘接着
剤は、有機溶媒系のアクリル系の粘着剤とは異なり、特
定の環状ポリオレフィン系樹脂を浸食するものではない
ため、特定の樹脂フィルムの表面に直接塗布しても、当
該特定の樹脂フィルムに光学的バラツキなどを発生させ
ることはない。
【0074】偏光膜と特定の樹脂フィルムとを接着させ
るための加熱・圧着処理としては、例えば、50〜12
0℃(好ましくは80〜100℃)で1〜5分間(好ま
しくは1.5〜3分間)加熱し、次いで、1〜10kg
/cm2 (好ましくは4〜7kg/cm2 )の圧力で加
圧する処理を挙げることができる。これにより、接着強
度に優れた複合フィルム(本発明の偏光板)を得ること
ができる。
【0075】本発明の偏光板は、(1)偏光膜の保護フ
ィルムとして特定の樹脂フィルムを使用していること、
(2)偏光膜と、特定の樹脂フィルムとの間に極性基含
有粘接着剤が介在していることにより、低複屈折性、透
明性、耐久性、耐熱性、機械的強度などの諸特性に優れ
ており、しかも、高温高湿環境下における寸法安定性お
よび接着強度(偏光膜と保護フィルムとの間の接着強
度)の安定性に優れている。
【0076】本発明の偏光板を構成する特定の樹脂フィ
ルムは、偏光膜の片面(一面または他面)のみに積層形
成されていてもよいが、偏光膜の両面(一面および他
面)に積層形成されていることが好ましい。また、偏光
膜の一面のみに特定の樹脂フィルムを積層形成する場合
には、当該偏光膜の他面に、従来公知の樹脂フィルムを
積層形成していてもよい。
【0077】本発明の偏光板(特定の樹脂フィルム−偏
光膜−特定の樹脂フィルム)の一面または他面(例えば
液晶基板への貼付面)には、粘着剤層を介して、離型紙
または離型フィルムが設けられていることが好ましい。
【0078】本発明の偏光板は、液晶ディスプレイ(L
CD)の構成要素として特に好適に用いることができる
が、サングラス、カメラ用フィルター、スポーツゴーグ
ル、照明用グローブ、自動車ヘッドライトの防眩被覆、
室内透視防止、光量調整フィルター、蛍光表示コントラ
スター、透光度連続変化板、顕微鏡用偏光フィルムなど
の分野にも利用することができる。
【0079】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、
以下において、「部」および「%」は、特に断りのない
限り「重量部」および「重量%」を意味する。
【0080】<合成例1>8−メチル−8−カルボキシ
メチルテトラシクロ[4.4.0.12.5 ,17. 10]−
3−ドデセン(特定単量体)250部と、1−ヘキセン
(分子量調節剤)18部と、トルエン750部とを窒素
置換した反応容器に仕込み、この溶液を60℃に加熱し
た。次いで、反応容器内の溶液に、重合触媒としてトリ
エチルアルミニウム(1.5モル/l)のトルエン溶液
0.62部と、t−ブタノールおよびメタノールで変性
した六塩化タングステン(t−ブタノール:メタノー
ル:タングステン=0.35モル:0.3モル:1モ
ル)のトルエン溶液(濃度0.05モル/l)3.7部
とを添加し、この系を80℃で3時間加熱攪拌すること
により開環重合反応させて開環重合体溶液を得た。この
重合反応における重合転化率は97%であり、得られた
開環重合体について、30℃のクロロホルム中で測定し
た固有粘度(ηinh )は0.65dl/gであった。
【0081】このようにして得られた開環重合体溶液
4,000部をオートクレーブに仕込み、この開環重合
体溶液に、RuHCl(CO)[P(C6 5 3 3
0.48部を添加し、水素ガス圧100kg/cm2
反応温度165℃の条件下で、3時間加熱攪拌して水素
添加反応を行った。得られた反応溶液(水素添加重合体
溶液)を冷却した後、水素ガスを放圧した。この反応溶
液を大量のメタノール中に注いで凝固物を分離回収し、
これを乾燥して、水素添加重合体(特定の環状ポリオレ
フィン系樹脂)を得た。
【0082】このようにして得られた水素添加重合体
(以下、「樹脂(a)」という。)について 1H−NM
Rを用いて水素添加率を測定したところ99.9%であ
った。また、当該樹脂(a)についてDSC法によりガ
ラス転移温度(Tg)を測定したところ170℃であっ
た。また、当該樹脂(a)について、GPC法(溶媒:
テトラヒドロフラン)により、ポリスチレン換算の数平
均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定
したところ、数平均分子量(Mn)は39,000、重
量平均分子量(Mw)は116,000、分子量分布
(Mw/Mn)は2.97であった。また、当該樹脂
(a)について、23℃における飽和吸水率を測定した
ところ0.4%であった。また、当該樹脂(a)につい
て、30℃のクロロホルム中で固有粘度(ηinh )を測
定したところ0.67dl/gであった。
【0083】<合成例2>6−メチル−1,4,5,8
−ジメタノ―1,4,4a,5,6,7,8,8a−オ
クタヒドロナフタレンに、重合触媒としてトリエチルア
ルミニウムの15%シクロヘキサン溶液10部と、トリ
エチルアミン5部と、4塩化チタンの20%シクロヘキ
サン溶液10部とを添加して、シクロヘキサン中で開環
重合反応させて開環重合体溶液を得た。このようにして
得られた開環重合体溶液をオートクレーブに仕込み、こ
の開環重合体溶液にニッケル触媒を添加し、水素ガス圧
40kg/cm2 、反応温度165℃の条件下で、4時
間加熱攪拌して水素添加反応を行った。得られた反応溶
液(水素添加重合体溶液)を冷却した後、水素ガスを放
圧した。この反応溶液を大量のメタノール中に注いで凝
固物を分離回収し、これを乾燥して、粉末状の水素添加
重合体を得た。
【0084】このようにして得られた水素添加重合体
(以下、「樹脂(b)」という。)について 1H−NM
Rを用いて水素添加率を測定したところ99.9%であ
った。また、当該樹脂(b)についてDSC法によりガ
ラス転移温度(Tg)を測定したところ142℃であっ
た。また、当該樹脂(b)について、GPC法(溶媒:
テトラヒドロフラン)により、ポリスチレン換算の数平
均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定
したところ、数平均分子量(Mn)は40,000、重
量平均分子量(Mw)は118,000、分子量分布
(Mw/Mn)は2.95であった。また、当該樹脂
(b)について、23℃における飽和吸水率を測定した
ところ0.05%であった。また、当該樹脂(b)につ
いて、30℃のクロロホルム中で固有粘度(ηinh )を
測定したところ0.69dl/gであった。
【0085】<調製例1>反応容器に蒸留水250部を
仕込み、当該反応容器に、アクリル酸ブチル90部と、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート8部と、ジビニル
ベンゼン2部と、オレイン酸カリウム0.1部とを添加
し、これをテフロン(登録商標)製の攪拌羽根により攪
拌して分散処理した。当該反応容器内を窒素置換した
後、この系を50℃まで昇温し、過硫酸カリウムを0.
2部を添加して重合を開始した。2時間経過後、過硫酸
カリウム0.1部を更に添加し、この系を80℃まで昇
温し、1時間にわたり重合反応を継続させて重合体分散
液を得た。次いで、エバポレーターを用いて、固形分濃
度が70%になるまでこの重合体分散液を濃縮すること
により、アクリル酸エステル系重合体の水系分散体から
なる水系粘着剤(極性基を有する粘着剤)を得た。
【0086】このようにして得られた水系粘着剤(以
下、「水系粘着剤(A−1)」という。)を構成するア
クリル酸エステル系重合体について、GPC法(溶媒:
テトラヒドロフラン)により、ポリスチレン換算の数平
均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定
したところ、数平均分子量(Mn)は69,000、重
量平均分子量(Mw)は135,000、分子量分布
(Mw/Mn)は1.96であった。また、水系粘着剤
(A−1)について、30℃のクロロホルム中で固有粘
度(ηinh )を測定したところ1.2dl/gであっ
た。
【0087】<調製例2>2−ヒドロキシエチルメタク
リレートに代えて、メタクリル酸8部を使用したこと以
外は調製例1と同様にして、アクリル酸エステル系重合
体の水系分散体からなる水系粘着剤(極性基を有する粘
着剤)を得た。このようにして得られた水系粘着剤(以
下、「水系粘着剤(A−2)」という。)を構成するア
クリル酸エステル系重合体について、GPC法(溶媒:
テトラヒドロフラン)により、ポリスチレン換算の数平
均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定
したところ、数平均分子量(Mn)は65,000、重
量平均分子量(Mw)は140,000、分子量分布
(Mw/Mn)は2.15であった。また、水系粘着剤
(A−2)について、30℃のクロロホルム中で固有粘
度(ηinh )を測定したところ1.1dl/gであっ
た。
【0088】<比較調製例1>オートクレーブにトルエ
ン180部を仕込み、当該オートクレーブに、アクリル
酸ブチル90部と、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト10部とを添加した。当該オートクレーブ内を窒素置
換した後、この系を80℃まで昇温し、ラウロイルパー
オキサイド0.2部を添加し、更にこの系を110℃ま
で昇温して重合を開始した。2時間経過後、この系を1
35℃まで昇温し、2時間にわたり重合反応を継続させ
て重合体溶液を得た。次いで、エバポレーターを用い
て、固形分濃度が70%になるまでこの重合体溶液を濃
縮することにより、アクリル酸エステル系重合体のトル
エン溶液からなる有機溶媒系の粘着剤を得た。
【0089】このようにして得られた粘着剤(以下、
「溶液型粘着剤(B−1)」という。)を構成するアク
リル酸エステル系重合体について、GPC法(溶媒:テ
トラヒドロフラン)により、ポリスチレン換算の数平均
分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定し
たところ、数平均分子量(Mn)は39,000、重量
平均分子量(Mw)は94,000、分子量分布(Mw
/Mn)は2.41であった。また、溶液型粘着剤(B
−1)について、30℃のクロロホルム中で固有粘度
(ηinh )を測定したところ0.55dl/gであっ
た。
【0090】<作製例1>合成例1で得られた樹脂
(a)を、Tダイを備えた押出機による溶融押出法によ
り、厚さ0.1mmの樹脂フィルム(特定の樹脂フィル
ム)を作製した。ここに、溶融温度を300℃とし、引
取ロールの温度を150℃とした。このようにして得ら
れた樹脂フィルム(以下、「樹脂フィルム(a−1)」
という。)について、ダイヤル式厚さゲージを使用して
厚さのバラツキを測定したところ、平均厚さ(0.1m
m)の±2%以内であった。
【0091】<作製例2>合成例1で得られた樹脂
(a)を、Tダイを備えた押出機による溶融押出法によ
り、厚さ0.05mmの樹脂フィルム(特定の樹脂フィ
ルム)を作製した。ここに、溶融温度を300℃とし、
引取ロールの温度を150℃とした。このようにして得
られた樹脂フィルム(以下、「樹脂フィルム(a−
2)」という。)について、ダイヤル式厚さゲージを使
用して厚さのバラツキを測定したところ、平均厚さ
(0.05mm)の±5%以内であった。
【0092】<比較作製例1>ポリメチルメタクリレー
ト樹脂「アクリペットVH」(三菱レーヨン(株)製)
を、Tダイを備えた押出機による溶融押出法により、厚
さ0.05mmの樹脂フィルム(比較用の樹脂フィル
ム)を作製した。ここに、溶融温度を230℃とし、引
取ロールの温度を80℃とした。このようにして得られ
た樹脂フィルム(以下、「樹脂フィルム(PMMA)」
という。)について、ダイヤル式厚さゲージを使用して
厚さのバラツキを測定したところ、平均厚さ(0.05
mm)の±5%以内であった。
【0093】<比較作製例2>合成例2で得られた樹脂
(b)を、Tダイを備えた押出機による溶融押出法によ
り、厚さ0.05mmの樹脂フィルム(比較用の樹脂フ
ィルム)を作製した。ここに、溶融温度を270℃と
し、引取ロールの温度を130℃とした。このようにし
て得られた樹脂フィルム(以下、「樹脂フィルム(b−
1)」という。)について、ダイヤル式厚さゲージを使
用して厚さのバラツキを測定したところ、平均厚さ
(0.05mm)の±5%以内であった。
【0094】<実施例1>調製例1で得られた水系粘着
剤(A−1)を、離型フィルム「バイナシート」(藤森
工業社製)の表面に、バーコーターを用いて塗布し、厚
さ0.02mmの塗膜を形成し、この塗膜を80℃で2
分間乾燥することにより、転写フィルムを作製した。次
いで、当該転写フィルムの乾燥塗膜〔水系粘着剤(A−
1)〕を、作製例1で得られた厚さ0.1mmの樹脂フ
ィルム(a−1)の表面に転写した。このようにして水
系粘着剤(A−1)の乾燥塗膜が転写形成された樹脂フ
ィルム(a−1)を2枚用意し、これらの樹脂フィルム
(a−1)の各々を、水系粘着剤(A−1)の乾燥塗膜
を介して、ヨウ素を吸着させて一軸延伸して得られたP
VA・ヨウ素系の偏光膜の一面および他面に貼り付ける
ことにより、樹脂フィルム(a−1)と、乾燥塗膜と、
偏光膜と、乾燥塗膜と、樹脂フィルム(a−1)との積
層体を作製した。次いで、この積層体を、90℃で2分
間加熱し、5kg/cm2 の条件で加圧することによ
り、本発明の偏光板を製造した。
【0095】<実施例2>水系粘着剤(A−1)に代え
て、調製例2で得られた水系粘着剤(A−2)を使用し
たこと以外は実施例1と同様にして本発明の偏光板を製
造した。
【0096】<実施例3>樹脂フィルム(a−1)に代
えて、作製例2で得られた厚さが0.05mmの樹脂フ
ィルム(a−2)を使用したこと以外は実施例1と同様
にして本発明の偏光板を製造した。
【0097】<比較例1>樹脂フィルム(a−1)に代
えて、比較作製例1で得られた厚さ0.05mmの樹脂
フィルム(PMMA)を使用したこと以外は実施例1と
同様にして比較用の偏光板を製造した。
【0098】<比較例2>樹脂フィルム(a−1)に代
えて、比較作製例2で得られた厚さ0.05mmの樹脂
フィルム(b−1)を使用したこと以外は実施例1と同
様にして比較用の偏光板を製造した。
【0099】<比較例3>水系粘着剤(A−1)に代え
て、比較調製例1で得られた溶液型粘着剤(B−1)を
使用したこと以外は実施例1と同様にして比較用の偏光
板を製造した。
【0100】<比較例4>樹脂フィルム(a−1)に代
えて樹脂フィルム(b−1)を使用し、水系粘着剤(A
−1)に代えて溶液型粘着剤(B−1)を使用したこと
以外は実施例1と同様にして比較用の偏光板を製造し
た。
【0101】<偏光板の評価>実施例1〜3および比較
例1〜4により得られた偏光板の各々について、(1)
偏光膜と樹脂フィルムとの間の初期接着強度(C0 )、
(2)高温高湿環境に曝された後の接着強度(C)、
(3)高温高湿環境に曝されたことによる寸法変化率を
測定した。ここに、「高温高湿環境」としては、恒温恒
湿試験機(タバイエスペック社)により、温度85℃、
相対湿度80%の環境を実現し、この環境下に、偏光板
の各々を300時間放置した。また、「接着強度」は、
ピール剥離試験機(JIS Z−0237)を用いて測
定し、「寸法変化率」は、偏光板を短冊状(100mm
×30mm)に裁断し、高温高湿環境に放置した前後の
寸法(長手方向および幅方向)をノギスを用いて測定す
ることにより求めた。以上の評価結果を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】
【発明の効果】本発明の偏光板は、透明性、耐久性、耐
熱性、機械的強度などの諸特性に優れており、特に、高
温高湿環境下における寸法安定性および接着強度の安定
性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶ディスプレイ用の偏光板の具体的構成を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 偏光膜 2A,2B 保護フィルム 3 粘着剤層 4 離型フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊沢 英明 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA27 BB22 BB43 BB50 BB51 BB54 BC03 BC22 2H091 FA08X FA08Z FB02 FC08 GA17 4F071 AA29 AA69 AH12 BB02 BC01 4J032 CA33 CA34 CA36 CA45 CB01 CB03 CB04 CC03 CG08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光膜の一面および/または他面に、極
    性基を有する粘着剤もしくは極性基を有する接着剤を介
    して、下記一般式(I)で表される単量体を重合して得
    られる環状ポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが積
    層形成されてなることを特徴とする偏光板。 【化1】 〔式中、R1 〜R4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
    子、炭素数1〜10の炭化水素基、またはその他の1価
    の有機基であり、それぞれ同一であっても異なっていて
    もよい。R1 とR2 またはR3 とR4 は、一体化して2
    価の炭化水素基を形成してもよく、R1 またはR2 とR
    3 またはR4 とは互いに結合して、単環または多環構造
    を形成してもよい。mは0または正の整数であり、pは
    0または正の整数である。〕
  2. 【請求項2】 前記極性基を有する粘着剤もしくは極性
    基を有する接着剤が、水系粘着剤もしくは水系接着剤で
    あることを特徴とする請求項1に記載の偏光板。
  3. 【請求項3】 上記一般式(I)において、R2 および
    4 で示される基の少なくとも一方が極性基であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の偏光板。
  4. 【請求項4】 前記偏光膜が、ポリビニルアルコール系
    のフィルムからなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れかに記載の偏光板。
  5. 【請求項5】 前記水系粘着剤もしくは水系接着剤が、
    アクリル酸エステル系重合体の水系分散体からなること
    を特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載の偏
    光板。
  6. 【請求項6】 前記アクリル酸エステル系重合体が、ア
    クリル酸エステルと、極性基含有単量体とを含む単量体
    組成物を重合処理して得られることを特徴とする請求項
    5に記載の偏光板。
  7. 【請求項7】 前記アクリル酸エステル系重合体が、ア
    クリル酸エステルと、極性基含有単量体と、ジエン系単
    量体とを含む組成物を重合処理して得られることを特徴
    とする請求項5に記載の偏光板。
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