JP2001330089A - 巻き掛け伝動装置およびベルト式無段変速機 - Google Patents

巻き掛け伝動装置およびベルト式無段変速機

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JP2001330089A
JP2001330089A JP2000150403A JP2000150403A JP2001330089A JP 2001330089 A JP2001330089 A JP 2001330089A JP 2000150403 A JP2000150403 A JP 2000150403A JP 2000150403 A JP2000150403 A JP 2000150403A JP 2001330089 A JP2001330089 A JP 2001330089A
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axis
continuously variable
rotating member
shaft
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Yukihiro Tanigawa
幸広 谷川
Atsushi Honda
敦 本多
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転部材に撓みが生じた場合でも、接続部材
の軸線が傾斜することを抑制する。 【解決手段】 プライマリシャフト30に設けられたプ
ライマリプーリ36と、プライマリプーリ36に巻き掛
けられたベルトと、プライマリプーリ36に嵌合され、
かつ、このプライマリプーリ36に動力伝達可能に嵌合
れたキャリヤと、プライマリプーリ36を支持する軸受
32とを備えたベルト式無段変速機において、プライマ
リシャフト30とキャリヤとを嵌合する外歯および内歯
の間に、プライマリシャフト30とキャリヤとの交差を
許容する隙間が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2つの回転部材
同士の間で巻き掛け伝動部材により動力伝達をおこなう
ように構成されている、巻き掛け伝動装置およびベルト
式無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の走行状態に応じた最適の
条件でエンジンを運転することを目的として、エンジン
の出力側に変速機が設けられている。この変速機には、
変速比を無段階(連続的)に制御することのできる無段
変速機と、変速比を段階的(不連続)に制御することの
できる有段変速機とがある。このような、無段変速機の
一例として、ベルト式無段変速機が挙げられる。このベ
ルト式無段変速機は、平行に配置された2つの回転部材
と、各回転部材に別々に取り付けたプライマリプーリお
よびセカンダリプーリとを有している。このプライマリ
プーリおよびセカンダリプーリは、共に、固定シーブと
可動シーブとを組み合わせて構成されており、固定シー
ブと可動シーブとの間にV字形状の溝が形成されてい
る。
【0003】また、プライマリプーリの溝およびセカン
ダリプーリの溝にベルトが巻き掛けられているととも
に、プライマリプーリのベルト支持部材およびセカンダ
リプーリのベルト支持部材に軸線方向の押圧力を作用さ
せる油圧室が別個に設けられている。そして、各油圧室
の油圧を別個に制御すると、プライマリプーリの溝幅が
制御されてベルトの巻き掛け半径が変化し、その変速比
が変更される一方、セカンダリプーリの溝幅が変化して
ベルトの張力が制御される。
【0004】このようなベルト式無段変速機の一例が特
開平11−72151号公報に記載されている。この公
報に記載されているベルト式無段変速機においては、プ
ーリ軸(回転部材)に設けられた固定シーブ(動力伝達
部材)および可動シーブ(動力伝達部材)と、可動シー
ブを軸線方向に移動させる油圧サーボ機構と、固定シー
ブおよび可動シーブの間に形成される溝に巻き掛けられ
る駆動ベルト(巻き掛け伝動部材もしくはベルト)とを
有している。また、プーリ軸に対して伝動ギヤ(接続部
材)がスプライン嵌合されている。
【0005】上記構成のベルト式無段変速機において
は、油圧サーボ機構の油圧室の油圧制御状態に応じて可
動シーブが軸線方向に移動して溝の幅が制御され、駆動
ベルトの巻き掛け径が増減する。また、プーリ軸と伝動
ギヤとの間で動力の伝達がおこなわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されているベルト式無段変速機においては、駆動ベ
ルトに所定の張力が付与されているために、軸受などの
支持部分を支点としてプーリ軸が撓むことになる。その
結果、プーリ軸に接続されている伝動ギヤが傾斜し、各
種の不具合を生じる恐れがあった。例えば、伝動ギヤ
と、この伝動ギヤに噛み合うギヤとの歯当たり状態が変
化し、ギヤノイズ、異常摩耗、動力損失などが生じる恐
れがあった。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、回転部材に撓みが生じた場合でも、接続
部材の軸線の傾斜を抑制することのできる巻き掛け伝動
装置およびベルト式無段変速機を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、回転部材に設
けられた動力伝達部材と、この動力伝達部材に巻き掛け
られた巻き掛け伝動部材と、前記回転部材に動力伝達可
能に接続された接続部材と、前記回転部材を支持する支
持部材とを備えた巻き掛け伝動装置において、前記回転
部材と前記接続部材との接続部分に、前記回転部材の軸
線と前記接続部材の軸線との交差を許容する交差許容機
構が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1の発明によれば、巻き掛け伝動部
材の張力により、回転部材が支持部材を支点として撓ん
だ場合でも、回転部材の軸線と接続部材の軸線との交差
が許容されるため、接続部材の軸線の傾斜が抑制され
る。
【0010】請求項2の発明は、回転部材に設けられた
動力伝達部材と、この動力伝達部材に巻き掛けられた巻
き掛け伝動部材と、前記回転部材に動力伝達可能に接続
された接続部材と、前記回転部材を支持する支持部材と
を備えた巻き掛け伝動装置において、前記回転部材と前
記接続部材との接続部分に、前記回転部材の軸線と前記
接続部材の軸線とが、各軸線に直交する方向に相対移動
することを許容する移動許容機構が設けられていること
を特徴とするものである。
【0011】請求項2の発明によれば、巻き掛け伝動部
材の張力により、回転部材が支持部材を支点として撓ん
だ場合でも、回転部材の軸線と接続部材の軸線とが、各
軸線に直交する方向に相対移動することが許容されるた
め、接続部材の軸線の傾斜が抑制される。
【0012】なお、請求項1または2の発明において、
動力伝達部材としては、プーリまたはスプロケットを用
いることができる。また、巻き掛け伝動部材としては、
ベルトまたはチェーンを用いることができる。
【0013】請求項3の発明は、回転部材に設けられた
動力伝達部材と、この動力伝達部材に巻き掛けられたベ
ルトと、前記回転部材に動力伝達可能に接続された接続
部材と、前記回転部材を支持する支持部材とを備えたベ
ルト式無段変速機において、前記回転部材と前記接続部
材との接続部分に、前記回転部材の軸線と前記接続部材
の軸線との交差を許容する交差許容機構が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項3の発明によれば、ベルトの張力に
より、回転部材が支持部材を支点として撓んだ場合で
も、回転部材の軸線と接続部材の軸線との交差が許容さ
れるため、接続部材の軸線の傾斜が抑制される。
【0015】なお、請求項1ないし3の発明において、
回転部材と接続部材とを接続する構成としては、回転部
材に軸線方向に設けられている穴(もしくは凹部)の内
部に接続部材を嵌合する方法と、接続部材に軸線方向に
設けられている穴の内部に回転部材を嵌合する方法とが
挙げられる。すなわち、回転部材に軸線方向に設けられ
ている穴の内部に接続部材を嵌合する構成を採用した場
合は、回転部材の内周面と接続部材の外周面との間に、
交差許容機構または移動許容機構が設けられる。これに
対して、接続部材に軸線方向に設けられている穴の内部
に回転部材を嵌合する構成を採用した場合は、回転部材
の外周面と接続部材の内周面との間に、交差許容機構ま
たは移動許容機構が設けられる。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の構成に加え
て、前記回転部材の軸線方向における同じ位置に、前記
接続部分および前記支持部材ならびに前記交差許容機構
が配置されていることを特徴とするものである。
【0017】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
と同様の作用が生じる他に、回転部材の軸線方向におけ
る同じ位置に、接続部分および支持部材ならびに交差許
容機構が配置されているため、回転部材は、その軸線方
向において、支持部材により支持されている領域を支点
として撓みが生じるため、回転部材であって支持部材に
支持されている領域は、軸線に直交する方向の変位量が
抑制される。この軸線に直交する方向の変位量が抑制さ
れる領域において、回転部材と接続部材との交差を許容
する交差許容機構が設けられているため、回転部材に撓
みが生じたとしても、この撓みは接続部材側にはほとん
ど伝達されることがなく、接続部材の軸線の傾斜が抑制
される。
【0018】請求項5の発明は、請求項3の構成に加え
て、前記接続部材に歯車が形成されていることを特徴と
する。ここで、歯車を形成する場合は、接続部材自体に
設ける構成と、接続部材に取り付けられている部材に設
ける構成とが挙げられる。
【0019】請求項5の発明によれば、請求項3の発明
と同様の作用が生じる他に、歯車の傾斜が抑制されるた
め、この歯車と、この歯車に噛み合っている歯車との噛
み合い状態の変化が抑制される。
【0020】請求項6の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記接続部材に、動力伝達状態を制御するために係
合・解放される摩擦係合装置が連結されていることを特
徴とするものである。
【0021】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、摩擦係合装置の接触状態が
全周に亘って均一な状態に保持される。
【0022】請求項7の発明は、請求項5または6の構
成に加えて、前記回転部材には、駆動側回転部材および
従動側回転部材が含まれており、前記動力伝達部材に
は、前記駆動側回転部材に設けられた駆動側プーリおよ
び前記従動側回転部材に設けられた従動側プーリが含ま
れており、駆動力源の動力が前記駆動側回転部材を経由
して前記ベルトに入力され、かつ、このベルトに入力さ
れた動力が前記従動側回転部材に伝達されるように構成
され、前記交差許容機構が、前記駆動側回転部材または
前記従動側回転部材の少なくとも一方と、前記接続部材
との接続部分に設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0023】請求項7の発明によれば、請求項5または
6の発明と同様の作用が生じる他に、駆動力源の動力が
駆動側回転部材に入力されると、この動力がベルトを経
由して従動側回転部材に伝達される。
【0024】請求項8の発明は、請求項3の構成に加え
て、前記支持部材と、この支持部材が取り付けられたケ
ースとの間に、円筒形状の補強部材が設けられていると
ともに、この補強部材に、半径方向に伸ばされたフラン
ジが形成されていることを特徴とするものである。
【0025】請求項8の発明によれば、請求項3の発明
と同様の作用が生じる他に、回転部材が撓んだ際に、回
転部材および支持部材の変位が補強部材により受け止め
られるため、回転部材の傾斜にともなう荷重がケース側
に伝達されることが抑制される。また、補強部材にフラ
ンジが設けられているため、補強部材を軸線方向に押圧
してケースに組み付ける際に、その押圧面積が可及的に
拡大される。
【0026】請求項9の発明は、請求項8の構成に加え
て、前記ケースおよび前記補強部材が金属材料により成
形され、前記ケースの硬度よりも前記補強部材の硬度の
方が高く設定されていることを特徴とするものである。
【0027】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
と同様の作用が生じる他に、補強部材よりも高度の低い
ケースの変形が抑制される。
【0028】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照し
ながら具体的に説明する。図2は、この発明を適用した
FF車(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン
前置き前輪駆動車)のスケルトン図である。図2におい
て、1は車両の駆動力源としてのエンジンであり、この
エンジン1としては内燃機関、具体的にはガソリンエン
ジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどが用い
られる。そして、エンジン1のクランクシャフト2が車
両の幅方向に配置されている。なお、以下の説明におい
ては、エンジン1として便宜上、ガソリンエンジンを用
いた場合について説明する。
【0029】また前記エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は、エンジン1の後端側に取り付けられたトランスア
クスルハウジング4と、トランスアクスルハウジング4
におけるエンジン1とは反対側の開口端に取り付けられ
たトランスアクスルケース5と、トランスアクスルケー
ス5におけるトランスアクスルハウジング4とは反対側
の開口端に取り付けられたトランスアクスルリヤカバー
6とを有している。
【0030】トランスアクスルハウジング4の内部に
は、トルクコンバータ7が設けられており、トランスア
クスルケース5およびトランスアクスルリヤカバー6の
内部には、前後進切り換え機構8およびベルト式無段変
速機(CVT)9とならびに最終減速機(言い換えれば
差動装置)10が設けられている。まず、トルクコンバ
ータ7の構成について説明する。トランスアクスルハウ
ジング4の内部には、クランクシャフト2と同一の軸線
を中心として回転可能なインプットシャフト11が設け
られており、インプットシャフト11におけるエンジン
1側の端部にはタービンランナ13が取り付けられてい
る。
【0031】一方、クランクシャフト2の後端にはドラ
イブプレート14を介してフロントカバー15が連結さ
れており、フロントカバー15にはポンプインペラ16
が接続されている。このタービンランナ13とポンプイ
ンペラ16とは対向して配置され、タービンランナ13
およびポンプインペラ16の内側にはステータ17が設
けられている。ステータ17には一方向クラッチ17A
を介して中空軸17Bが接続されている。中空軸17B
の内部にインプットシャフト11が設けられている。ま
た、インプットシャフト11におけるフロントカバー1
5側の端部には、ダンパ機構18を介してロックアップ
クラッチ19が設けられている。上記のように構成され
たフロントカバー15およびポンプインペラ16などに
より形成されたケーシング(図示せず)内に、作動流体
としてのオイルが供給されている。
【0032】上記構成により、エンジン1の動力(トル
ク)がクランクシャフト2からフロントカバー15に伝
達される。この時、ロックアップクラッチ19が解放さ
れている場合は、ポンプインペラ16のトルクが流体に
よりタービンランナ13に伝達され、ついでインプット
シャフト11に伝達される。なお、ポンプインペラ16
からタービンランナ13に伝達されるトルクを、ステー
タ17により増幅することもできる。一方、ロックアッ
プクラッチ19が係合されている場合は、フロントカバ
ー15のトルクが機械的にインプットシャフト11に伝
達される。
【0033】前記トルクコンバータ7と前後進切り換え
機構8との間には、オイルポンプ20が設けられてい
る。このオイルポンプ20のロータ21と、ポンプイン
ペラ16とが円筒形状のハブ22により接続されてい
る。また、オイルポンプ20のボデー23は、トランス
アクスルケース5側に固定されている。なお、中空軸1
7Bはボデー23側に固定されている。上記構成によ
り、エンジン1の動力がポンプインペラ16を介してロ
ータ21に伝達され、オイルポンプ20を駆動すること
ができる。
【0034】前記前後進切り換え機構8は、インプット
シャフト11とベルト式無段変速機9との間の動力伝達
経路に設けられている。前後進切り換え機構8はダブル
ピニオン形式の遊星歯車機構24を有している。この遊
星歯車機構24は、インプットシャフト11のベルト式
無段変速機9側の端部に設けられたサンギヤ25と、こ
のサンギヤ25の外周側に、サンギヤ25と同心状に配
置されたリングギヤ26と、サンギヤ25に噛み合わさ
れたピニオンギヤ27と、このピニオンギヤ27および
リングギヤ26に噛み合わされたピニオンギヤ28と、
ピニオンギヤ27,27を自転可能に保持し、かつ、ピ
ニオンギヤ27,27を、サンギヤ25の周囲で一体的
に公転可能な状態で保持したキャリヤ29とを有してい
る。そして、このキャリヤ29と、ベルト式無段変速機
9のプライマリシャフト(後述する)とが連結されてい
る。
【0035】また、キャリヤ29とインプットシャフト
11との間の動力伝達経路を接続・遮断するフォワード
クラッチCRが設けられている。フォワードクラッチC
Rは、インプットシャフト11を中心として回転可能で
あり、かつ、環状に構成されたプレートおよびディスク
を、軸線方向に交互に配置した公知の構造を備えてい
る。プレートおよびディスクなどの構成は金属材料によ
り構成されている。さらに、トランスアクスルケース5
側には、リングギヤ26の回転・固定を制御するリバー
スブレーキBRが設けられている。リバースブレーキB
Rは、インプットシャフト11の外周側に設けられ、か
つ、環状に構成されたプレートおよびディスクを、軸線
方向に交互に配置した公知の構造を備えている。
【0036】前記ベルト式無段変速機9は、インプット
シャフト11と同心状に配置されたプライマリシャフト
(言い換えれば駆動側シャフト)30と、プライマリシ
ャフト30と相互に平行に配置されたセカンダリシャフ
ト(言い換えればカウンタシャフト、もしくは従動側シ
ャフト)31とを有している。プライマリシャフト30
およびセカンダリシャフト31は、金属材料、例えば機
械構造用合金鋼などにより構成されている。また、軸受
32,33によりプライマリシャフト30が回転可能に
保持されているとともに、軸受34,35によりセカン
ダリシャフト31が回転可能に保持されている。
【0037】前記プライマリシャフト30にはプライマ
リプーリ36が設けられており、セカンダリシャフト3
1側にはセカンダリプーリ37が設けられている。プラ
イマリプーリ36は、プライマリシャフト30の外周に
一体的に形成された固定シーブ(言い換えれば固定部
材)38と、プライマリシャフト30の軸線方向に移動
できるように構成された可動シーブ(言い換えれば可動
部材)39とを有している。そして、固定シーブ38と
可動シーブ39との対向面間にV字形状の溝40が形成
されている。
【0038】また、この可動シーブ39をプライマリシ
ャフト30の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ39と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧ア
クチュエータ(言い換えれば油圧サーボ機構)41が設
けられている。この油圧アクチュエータ41は、油路
(図示せず)および油圧室(図示せず)ならびにピスト
ン(図示せず)などを備えている。一方、セカンダリプ
ーリ37は、セカンダリシャフト31の外周に一体的に
形成された固定シーブ(言い換えれば固定部材)42
と、セカンダリシャフト31の軸線方向に移動できるよ
うに構成された可動シーブ(言い換えれば可動部材)4
3とを有している。そして、固定シーブ42と可動シー
ブ43との対向面間にV字形状の溝44が形成されてい
る。また、この可動シーブ43をセカンダリシャフト3
1の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ43
と固定シーブ42とを接近・離隔させる油圧アクチュエ
ータ(言い換えれば油圧サーボ機構)45が設けられて
いる。油圧アクチュエータ45は、圧縮コイルばね(図
示せず)、油路(図示せず)、油圧室(図示せず)など
を備えている。
【0039】上記構成のプライマリプーリ36の溝40
およびセカンダリプーリ37溝44に対して、ベルト4
6が巻き掛けられている。ベルト46は、多数の金属製
の駒および2本のスチールリングを有している。なお、
前記セカンダリシャフト31におけるエンジン1側に
は、円筒形状のカウンタドリブンギヤ47が固定されて
おり、カウンタドリブンギヤ47が軸受48,49によ
り保持されている。さらに、軸受35はトランスアクス
ルリヤカバー6側に設けられており、セカンダリシャフ
ト31における軸受35とセカンダリプーリ37との間
には、パーキングギヤ31Aが設けられている。
【0040】前記ベルト式無段変速機9のカウンタドリ
ブンギヤ47と最終減速機10との間の動力伝達経路に
は、セカンダリシャフト31と相互に平行なインターミ
ディエイトシャフト50が設けられている。インターミ
ディエイトシャフト50は軸受51,52により支持さ
れている。インターミディエイトシャフト50にはカウ
ンタドリブンギヤ53とファイナルドライブギヤ54と
が形成されている。そして、カウンタドライブギヤ47
とカウンタドリブンギヤ53とが噛み合わされている。
【0041】一方、前記最終減速機10は内部中空のデ
フケース55を有している。デフケース55は、軸受5
6,57により回転可能に保持されているとともに、デ
フケース55の外周にはリングギヤ58が設けられてい
る。そして、ファイナルドライブギヤ54とリングギヤ
58とが噛み合わされている。また、デフケース55の
内部にはピニオンシャフト59が取り付けられており、
ピニオンシャフト59には2つのピニオンギヤ60が取
り付けられている。このピニオンギヤ60には2つのサ
イドギヤ61が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
61には別個にフロントドライブシャフト62が接続さ
れ、各フロントドライブシャフト62には、車輪(前
輪)63が接続されている。
【0042】図1は、プライマリプーリ36付近の正面
断面図である。プライマリプーリ36は、プライマリシ
ャフト30の外周において、トランスアクスルリヤカバ
ー6に取り付けられた軸受33と、トランスアクスルケ
ース5側に取り付けられた軸受32との間に配置されて
いる。つまり、プライマリシャフト30は、その軸線方
向の2箇所で支持されており、その支持箇所の間にプラ
イマリプーリ36が配置されている。軸受32は、内輪
139および外輪140ならびに転動体141を備えた
公知のラジアル軸受である。なお、軸受33も公知のラ
ジアル軸受である。プライマリシャフト30における固
定シーブ38よりも前後進切り換え機構8側の端部に
は、前後進切り換え機構8側に向けて突出した円筒部1
42が形成されている。
【0043】一方、トランスアクスルケース5の内部に
は、ベルト式無段変速機9と前後進切り換え機構8との
間に隔壁143が設けられており、隔壁143に貫通孔
144が形成されている。この貫通孔144はプライマ
リシャフト30の軸線方向に貫通されており、貫通孔1
44の周囲には軸線B1を中心とする環状凹部145が
形成されている。環状凹部145における前後進切り換
え機構8側の奥端には内向きフランジ146が形成され
ている。内向きフランジ146により前記貫通孔144
が形成されている。
【0044】そして、環状凹部145の内周には円筒形
状のスリーブ147が嵌合固定されている。スリーブ1
47は、円筒部148と、円筒部148における内向き
フランジ146とは反対側の端部に、外周側に向けて一
体的に連続されたフランジ149とを有している。この
スリーブ147は鉄、鋼などの金属材料により構成され
ている。なお、トランスアクスルケース5は、スリーブ
147よりもその硬度が低い金属材料、例えばアルミニ
ウムにより成形されている。また、前記軸受32の内輪
139が、プライマリシャフト30の円筒部142の外
周に嵌合固定され、軸受32の外輪140が、スリーブ
147の内周に嵌合固定されている。
【0045】一方、プライマリシャフト30は軸線B1
を中心として回転可能であり、プライマリシャフト30
の内部には軸線方向に油路108が形成されている。前
記プライマリシャフト30の円筒部142側に設けられ
ている油路108に臨む内周面には、内歯150が形成
されている。さらに、前記遊星歯車機構24のキャリヤ
29は円筒部151を備えており、円筒部151の外周
面に外歯152が形成されている。
【0046】そして、内歯150と外歯152とが嵌合
された状態において、プライマリシャフト30の軸線
と、円筒部151の軸線とが、所定角度の範囲内で交差
することが許容されるように、内歯150および外歯1
52が構成されている。具体的には、内歯150と外歯
152との間に、歯面方向に所定の隙間(言い換えれば
ガタ)が設定されている。また、内歯150の歯底面と
外歯152の歯先面との間にも所定の隙間が設定されて
いる。さらに、内歯150の歯先面と外歯152の歯底
面との間にも所定の隙間が設定されている。このように
構成した場合、内歯150と外歯152とが嵌合された
状態において、プライマリシャフト30の軸線と、円筒
部151の軸線とが、その軸線に直交する方向に相対移
動することも許容される。なお、内歯150と外歯15
2とが嵌合された状態において、その嵌合部分と軸受3
2とが、軸線方向のほぼ同じ位置(具体的には所定長の
領域)に配置されている。
【0047】前記セカンダリプーリ37は、セカンダリ
シャフト31の外周における軸受34と軸受35との間
に配置されている。図3は、前記セカンダリシャフト3
1付近の具体的な構成を示す正面断面図である。また、
セカンダリシャフト31は軸線A1を中心として回転可
能であり、セカンダリシャフト31の内部には軸線方向
に油路79が形成されている。セカンダリシャフト31
の外周面から半径方向に伸ばされ、かつ、油路79に接
続された油路81が設けられている。
【0048】さらに、セカンダリシャフト31の外周に
はナット104が締め付け固定されており、このナット
104により軸受34が、セカンダリシャフト31の軸
線方向に位置決め固定されている。一方、トランスアク
スルハウジング4の内部には、トルクコンバータ7側の
隔壁153が設けられている。そして、前記隔壁143
とトランスアクスルハウジング5との間に軸受48が取
り付けられ、隔壁153とトランスアクスルハウジング
4との間に軸受49が取り付けられている。そして、セ
カンダリシャフト31におけるトランスアクスルハウジ
ング4側の端部には、円筒部154が設けられており、
トランスアクスルハウジング4には円柱状の突出部15
5が設けられている。そして、円筒部154が突出部1
55の外周面に回転可能に取り付けられている。
【0049】また、セカンダリシャフト31の外周面に
おける円筒部154と軸受34との間には、外歯156
が形成されている。この外歯156の外周には円筒部材
157が取り付けられており、円筒部材157の内周面
には内歯158が形成されている。なお、円筒部材15
7の外周面には前記カウンタドライブギヤ47が形成さ
れている。そして、内歯158と外歯156とが嵌合さ
れた状態において、セカンダリシャフト31の軸線と、
円筒部材157の軸線とが、所定角度の範囲内での交差
が許容されるように、内歯158および外歯156が構
成されている。具体的には、内歯158と外歯156と
の間に、歯面方向に所定の隙間(言い換えればガタ)が
設定されている。また、内歯158の歯底面と外歯15
6の歯先面との間にも所定の隙間が設定されている。さ
らに、内歯158の歯先面と外歯156の歯底面との間
にも所定の隙間が設定されている。このように構成した
場合、内歯158と外歯156とが嵌合された状態にお
いて、セカンダリシャフト31の軸線と、円筒部材15
7の軸線とが、その軸線に直交する方向に相対移動する
ことも許容される。
【0050】図4は、トランスアクスルケース5の内部
における各部品の配置位置を示す側面図である。図4に
示すように、セカンダリシャフト31は、プライマリシ
ャフト30よりも上方に、かつ、プライマリシャフト3
0よりも後方に配置されている。また、インターミディ
エイトシャフト50は、プライマリシャフト30よりも
上方に、かつ、セカンダリシャフト31よりも下方に配
置されている。また、インターミディエイトシャフト5
0は、セカンダリシャフト31よりも後方に配置されて
いる。さらに、ドライブシャフト62は、車体の前後方
向において、セカンダリシャフト31とインターミディ
エイトシャフト50との間に配置されている。
【0051】一方、インターミディエイトシャフト50
の軸線方向において、最終減速機10のデフケース55
の配置領域内に、インターミディエイトシャフト50の
カウンタドリブンギヤ53が設けられている。図5は、
最終減速機10およびカウンタドリブンギヤ53を車両
の後方側から見た概念図であり、デフケース55には、
リングギヤ58の側方に開口部159が設けられてい
る。この開口部159は、デフケース55の内部に、ピ
ニオンシャフト50、ピニオンギヤ60、サイドギヤ6
1などの部品を組み付けるためのものである。そして、
インターミディエイトシャフト50の軸線方向におい
て、カウンタドリブンギヤ53と開口部159とがほぼ
同じ領域に配置されている。また、車体の上下方向にお
いて、カウンタドリブンギヤ53の下方に開口部159
が配置されている。
【0052】図6は、図2に示す車両の制御系統を示す
ブロック図である。車両全体を制御する電子制御装置6
4は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶
装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフ
ェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成さ
れている。
【0053】この電子制御装置64に対しては、エンジ
ン回転数センサ65の信号、アクセル開度センサ66の
信号、スロットル開度センサ67の信号、ブレーキスイ
ッチ68の信号、シフトポジション選択装置69Aの操
作状態を検出するシフトポジションセンサ69の信号、
ベルト式無段変速機9の入力回転数を検出する入力回転
数センサ70の信号、ベルト式無段変速機9の出力回転
数を検出する出力回転数センサ71の信号、ベルト式無
段変速機9およびトルクコンバータ7の作動油温を検出
する油温センサ72の信号、エアコンスイッチ73の信
号、エンジン1の冷却水温を検出する水温セン74の信
号などが入力される。
【0054】前記シフトポジションセンサ69の信号に
基づいて、駆動ポジション(例えばD(ドライブ)ポジ
ション、R(リバース)ポジションなど)、または非駆
動ポジション(例えばN(ニュートラル)ポジション、
P(パーキング)ポジションなど)のいずれが選択され
ているかが判断される。さらに、駆動ポジションのう
ち、前進ポジション(例えばDポジション)または後進
ポジション(Rポジション)のいずれが選択されている
かが判断される。また、エンジン回転数センサ65の信
号、入力回転数センサ70の信号、出力回転数センサ7
1の信号などに基づいて、車速およびベルト式無段変速
機9の変速比を演算することができる。
【0055】また電子制御装置64からは、エンジン1
の燃料噴射制御装置75を制御する信号、エンジン1の
点火時期制御装置76を制御する信号、油圧制御装置7
7を制御する信号が出力される。油圧制御装置77は、
ロックアップクラッチ19の係合・解放を制御するソレ
ノイドバルブ(図示せず)、油圧アクチュエータ41,
45の油圧室の油圧を制御するソレノイドバルブ(図示
せず)、フォワードクラッチCRおよびリバースブレー
キBRに作用する油圧を制御するソレノイドバルブ(図
示せず)、油圧回路などを備えている。
【0056】そして、電子制御装置64には、各種の信
号に基づいてエンジン1およびロックアップクラッチ1
9ならびにベルト式無段変速機9の変速制御をおこなう
ためのデータが記憶されている。例えば、アクセル開度
および車速などのような走行状態に基づいて、ベルト式
無段変速機9の変速比を制御することにより、エンジン
1の最適な運転状態を選択するためのデータが、電子制
御装置64に記憶されている。また、電子制御装置64
には、アクセル開度および車速をパラメータとするロッ
クアップクラッチ制御マップが記憶されており、このロ
ックアップクラッチ制御マップに基づいてロックアップ
クラッチ19が係合・解放・スリップの各状態に制御さ
れる。そして、電子制御装置64に入力される各種の信
号や、電子制御装置64に記憶されているデータに基づ
いて、電子制御装置64から、燃料噴射制御装置75、
点火時期制御装置76、油圧制御装置77に対して制御
信号が出力される。
【0057】ここで、この実施形態の構成とこの発明の
構成との対応関係を説明すれば、プライマリシャフト3
0およびセカンダリシャフト31がこの発明の回転部材
に相当し、プライマリシャフト30がこの発明の駆動側
回転部材に相当し、セカンダリシャフト31がこの発明
の従動側回転部材に相当する。また、プライマリプーリ
36およびセカンダリプーリ37がこの発明の動力伝達
部材に相当し、ベルト45がこの発明の巻き掛け伝動部
材に相当し、キャリヤ29、円筒部151、円筒部材1
57、カウンタドライブギヤ47がこの発明の接続部材
に相当する。
【0058】さらに、軸受32,33,34,35がこ
の発明の支持部材に相当し、前後進切り換え機構8およ
びベルト式無段変速機9などにより構成された動力伝達
経路がこの発明の巻き掛け伝動装置に相当し、内歯15
0および外歯152と、この内歯150と外歯152と
の間に形成されている隙間により、この発明の交差許容
機構および移動許容機構が構成されている。また、外歯
156および内歯158と、この外歯156および内歯
158との間に形成されている隙間により、この発明の
交差許容機構および移動許容機構が構成されている。
【0059】また、ピニオンギヤ27,28およびカウ
ンタドライブギヤ47がこの発明の歯車に相当し、リバ
ースブレーキBRおよびフォワードクラッチCRがこの
発明の摩擦係合装置に相当し、エンジン1がこの発明の
駆動力源に相当し、トランスアクスルハウジング4、ト
ランスアクスルケース5、トランスアクスルリヤカバー
6がこの発明のケースに相当し、スリーブ147がこの
発明の補強部材に相当する。
【0060】上記構成を有する車両の制御内容の一例を
説明する。まず、シフトポジション選択装置69Aの操
作に基づいて前後進切り換え機構8が制御される。前進
ポジションが選択された場合はフォワードクラッチCR
が係合され、かつ、リバースブレーキBRが解放され
て、インプットシャフト11とプライマリシャフト30
とが直結状態になる。この状態においては、エンジン1
のトルク(言い換えれば動力)が、トルクコンバータ7
を経由してインプットシャフト11に伝達されると、イ
ンプットシャフト11およびキャリヤ37ならびにプラ
イマリシャフト30が一体回転する。プライマリシャフ
ト30のトルクは、プライマリプーリ36およびベルト
46ならびにセカンダリプーリ37を経由してセカンダ
リシャフト31に伝達される。
【0061】セカンダリシャフト31に伝達されたトル
クは、カウンタドライブギヤ47およびカウンタドリブ
ンギヤ53を経由してインターミディエイトシャフト5
0に伝達される。インターミディエイトシャフト50に
伝達されたトルクは、ファイナルドライブギヤ54およ
びリングギヤ58を経由してデフケース55に伝達され
る。デフケース55が回転すると、そのトルクがピニオ
ンギヤ60およびサイドギヤ61を経由してドライブシ
ャフト62に伝達され、ついでそのトルクが車輪63に
伝達される。
【0062】これに対して、後進ポジションが選択され
た場合はフォワードクラッチCRが解放され、かつ、リ
バースブレーキBRが係合されて、リングギヤ34が固
定される。すると、インプットシャフト11の回転にと
もなってピニオンギヤ27,28が共に自転しつつ公転
し、キャリヤ29がインプットシャフト11の回転方向
とは逆の方向に回転する。その結果、プライマリシャフ
ト30、セカンダリシャフト31、インターミディエイ
トシャフト50などの回転部材が、前進ポジションの場
合とは逆方向に回転して車両が後退する。
【0063】また、車速およびアクセル開度などの条件
から判断される車両の加速要求(言い換えれば駆動力要
求)、および電子制御装置64に記憶されているデータ
(例えば、エンジン回転数およびスロットル開度をパラ
メータとする最適燃費曲線)などに基づいて、エンジン
1の運転状態が最適状態になるように、ベルト式無段変
速機9の変速比が制御される。具体的には、油圧アクチ
ュエータ41の油圧室の油圧を制御することにより、プ
ライマリプーリ36の溝40の幅が調整される。その結
果、プライマリプーリ36におけるベルト46の巻き掛
け半径が変化し、ベルト式無段変速機9の入力回転数と
出力回転数との比、すなわち変速比が無段階(連続的)
に制御される。
【0064】さらに、油圧アクチュエータ45の油圧室
の油圧を制御することにより、セカンダリプーリ37の
溝44の幅が変化する。つまり、ベルト31に対するセ
カンダリプーリ37の軸線方向の挟圧力(言い換えれば
挟持力)が制御される。この挟圧力によりベルト31の
張力が制御され、プライマリプーリ36およびセカンダ
リプーリ37とベルト31との接触面圧が制御される。
油圧アクチュエータ45の油圧室の油圧は、ベルト式無
段変速機9に入力されるトルク、およびベルト式無段変
速機9の変速比などに基づいて制御される。ベルト式無
段変速機9に入力されるトルクは、エンジン回転数、ス
ロットル開度、トルクコンバータ7のトルク比などに基
づいて判断される。
【0065】ところで、ベルト45に張力が付与される
と、プライマリシャフト30およびセカンダリシャフト
31に撓みが生じる可能性がある。まず、プライマリシ
ャフト30側について説明すると、プライマリシャフト
30は、軸受32,33を介して、トランスアクスルケ
ース5およびトランスアクスルリヤカバー6により支持
され、軸受32と軸受33との間にプライマリプーリ3
6が配置されている。このため、ベルト45に張力が与
えられると、プライマリシャフト30が軸受32,33
により支持されているジャーナルを支点として撓みが生
じる。
【0066】ここで、プライマリシャフト30に撓みが
所定値以下である場合におけるプライマリシャフト30
の基準位置を軸線B1とすれば、撓みが生じた際のプラ
イマリシャフト30の軸線は、軸線B1に対して所定の
角度(撓み角度)で傾斜した状態になる。すると、プラ
イマリシャフト30の軸線方向において、軸受32より
も前後進切り換え機構8側に位置している領域のプライ
マリシャフト30の軸線が、軸線B1に対して所定の角
度で傾斜する可能性がある。しかしながら、この実施形
態においては、プライマリシャフト30に対して、軸受
32よりも前後進切り換え機構8側に接続されているキ
ャリヤ29の円筒部151と、プライマリシャフト30
の円筒部142とが、プライマリシャフト30の軸線
と、キャリヤ29の軸線との交差が許容される状態で接
続されている。言い換えれば、キャリヤ29の円筒部1
51と、プライマリシャフト30の円筒部142とが、
各軸線に直交する方向に相対移動することが許容されて
いる。
【0067】このため、プライマリシャフト30に撓み
角が生じた場合でも、キャリヤ29の軸線と軸線B1と
により形成される撓み角(傾斜角)の増加が抑制され
る。したがって、キャリヤ29に保持されているピニオ
ンギヤ27,28と、サンギヤ25およびリングギヤ2
8との噛み合い状態(具体的には歯当たり状態)が正常
な状態に維持され、ギヤノイズ、異常摩耗、動力損失な
どを抑制することができる。さらに、フォワードクラッ
チCRが係合される際に、環状のプレートと環状のディ
スクとが円周方向において均等に接触され、その偏摩耗
などを抑制することができる。さらにまた、フォワード
クラッチCRの解放状態において、プレートとディスク
とが接触することを確実に防止することができる。さら
にまた、リバースブレーキBRが係合される際に、環状
のプレートと環状のディスクとが円周方向において均等
に接触され、その偏摩耗などを抑制することができる。
さらにまた、リバースブレーキBRの解放状態におい
て、プレートとディスクとが接触することを確実に防止
することができる。
【0068】また、この実施形態においては、プライマ
リシャフト30の軸線方向における同じ位置に、軸受3
2と、外歯152と内歯150との嵌合部分が配置され
ている。このため、プライマリシャフト30に、軸受3
2,33により支持されている領域を支点として撓みが
生じると、プライマリシャフト30であって軸受32,
33に支持されている領域は、軸線B1に直交する方向
の変位量が抑制される。そして、この軸線B1に直交す
る方向の変位量が抑制される領域において、プライマリ
シャフト30とキャリヤ29の円筒部151との交差を
許容する(言い換えれば、プライマリシャフト30とキ
ャリヤ29の円筒部151とが、各軸線に直交する方向
に相対移動することを許容する)外歯152および内歯
150が設けられているため、プライマリシャフト30
に撓みが生じたとしても、この撓みはキャリヤ29側に
はほとんど伝達されることがなく、キャリヤ29の軸線
の傾斜が抑制される。したがって、ギヤノイズ、異常摩
耗、動力損失などを抑制する機能が一層向上する。
【0069】なお、図1の実施形態においては、プライ
マリシャフト30を軸受32により支持し、プライマリ
シャフト30の内周にキャリヤ29の円筒部151が嵌
合されており、プライマリシャフト30の内周面と円筒
部151の外周面とに、交差許容機構(言い換えれば移
動許容機構)が設けられているが、キャリヤ29の内周
にプライマリシャフト30を嵌合する構成を採用し、キ
ャリヤ29の内周面とプライマリシャフト30の外周面
とに、上記のような交差許容機構(言い換えれば移動許
容機構)を設けることもできる。
【0070】ところで、この実施形態においては、軸受
32と隔壁143との間にスリーブ147が介在されて
いる。このため、プライマリシャフト30が前述のよう
に撓んだ際に、プライマリシャフト30から軸受32に
伝達される半径方向の荷重が、スリーブ147により受
け止められるため、隔壁143の変形を抑制することが
できる。
【0071】一方、車両の製造工程においては、隔壁1
43にスリーブ147が嵌合される。具体的には、スリ
ーブ147を環状凹部145内に挿入し、かつ、内向き
フランジ146側に向けて圧入する。そして、プライマ
リシャフト30の円筒部142に軸受32を嵌合した状
態のベルト式無段変速機9の組立体を、トランスアクス
ルケース5の内部に挿入して、軸受32の外輪140を
スリーブ147の内周に嵌合固定する。この実施形態に
おいては、スリーブ147にフランジ149が形成され
ている。言い換えれば、スリーブ147の圧入方向の後
端にフランジ149が形成されているため、圧入荷重の
伝達面積を可及的に拡大することができる。したがっ
て、環状凹部145に対するスリーブ147の圧入作業
性が向上する。
【0072】前記セカンダリシャフト31側について説
明する。セカンダリシャフト31は、軸受34,35を
介してトランスアクスルケース5およびトランスアクス
ルリヤカバー6により支持され、セカンダリシャフト3
1における軸受34と軸受35との間にセカンダリプー
リ37が配置されている。そして、セカンダリシャフト
31には、軸受34を隔ててセカンダリシャフト31の
軸線方向の両側に、セカンダリプーリ37およびカウン
タドライブギヤ47が設けられている。
【0073】このため、ベルト45に張力が与えられる
と、セカンダリシャフト31が軸受34,35により支
持されているジャーナルを支点として撓みが生じる。こ
こで、セカンダリシャフト31に生じる撓みが所定値以
下である場合に対応する基準位置を軸線A1とすれば、
撓みが生じた際のセカンダリシャフト31の軸線は、軸
線A1に対して所定の角度(撓み角度)で傾斜した状態
になる。すると、セカンダリシャフト31の軸線方向に
おいて、軸受34よりも突出部155側に位置している
領域の軸線が軸線A1に対して所定の角度で傾斜する可
能性がある。しかしながら、この実施形態においては、
セカンダリシャフト31の外歯156と、円筒部材15
7の内歯158とが、セカンダリシャフト31の軸線
と、円筒部材157の軸線との交差が許容される状態で
接続されている。言い換えれば、セカンダリシャフト3
1の外歯156と、円筒部材157の内歯158とが、
各軸線に直交する方向に相対移動することが交差が許容
される状態で接続されている。
【0074】このため、セカンダリシャフト31に撓み
が生じた場合でも、円筒部材157の軸線と軸線A1と
により形成される撓み角(傾斜角)の増加が抑制され
る。また、円筒部材157は軸線方向の両側で軸受4
8,49により支持されており、この点でも前記撓み角
の増加が抑制される。したがって、カウンタドライブギ
ヤ47とカウンタドリブンギヤ53との噛み合い状態
(具体的には歯当たり状態)が正常な状態に維持され、
ギヤノイズ、異常摩耗、動力損失などを抑制することが
できる。
【0075】なお、図3の実施形態においても、セカン
ダリシャフト31の軸線方向における同じ位置に、軸受
48,49の少なくとも一方と、外歯156と内歯15
8との嵌合部分とを設けることもできる。このように構
成すれば、セカンダリシャフト31が軸受48,49を
支点として撓むため、軸受48,49に支持されている
領域では、軸線A1に直交する方向のセカンダリシャフ
ト31の変位量が抑制される。そして、この軸線A1に
直交する方向の変位量が抑制される領域において、セカ
ンダリシャフト31カウンタドライブギヤ47とが接続
されることになるため、セカンダリシャフト31に撓み
が生じたとしても、この撓みがカウンタドライブギヤ4
7にはほとんど伝達されることがなく、ギヤノイズ、異
常摩耗、動力損失などを抑制する機能が一層向上する。
【0076】なお、内歯150と外歯152との間に設
定される隙間、および内歯158と外歯156との間に
設定される隙間の大きさの設定基準としては、ベルト4
6に付与される張力、軸受同士の軸線方向の距離、嵌合
部分と、この嵌合部分に最も近い位置に配置されている
軸受との軸線方向の距離、プライマリシャフト30およ
びセカンダリシャフト31の材質、外径、曲げ剛性(も
しくは曲げ強度)などが挙げられる。なお、上記隙間を
設定する場合、キャリヤ29とプライマリシャフト30
との間、およびセカンダリシャフト31と円筒部材15
7との間でおこなわれる動力(言い換えればトルク)の
伝達に支障が生じない程度に設定されることは勿論であ
る。
【0077】ところで、この実施形態においては、油圧
制御装置77の油圧回路および油路を経由して、トラン
スアクスルハウジング4およびトランスアクスルケース
5ならびにトランスアクスルリヤカバー6の内部の各部
位に、潤滑および冷却用のオイルが供給されている。こ
のオイルは、インターミディエイトシャフト50のカウ
ンタドリブンギヤ53にも供給されている。そして、こ
の実施形態においては、カウンタドリブンギヤ53と、
デフケース55の開口部159とが、インターミディエ
イトシャフト50の軸線方向の同じ領域に配置され、か
つ、カウンタドリブンギヤ53の下方にデフケース55
が配置されている。
【0078】このため、デフケース55が回転して、開
口部159がカウンタドリブンギヤ53の下方に到達し
た際に、カウンタドリブンギヤ53に付着しているオイ
ルが自重により落下し、かつ、開口部159を通過して
デフケース55の内部に供給される。したがって、デフ
ケース55の内部の発熱部位および摩耗部位を、冷却お
よび潤滑することができ、デフケース55の内部におけ
る潤滑性能が向上する。
【0079】なお、この実施形態は、エンジン以外の駆
動力源、たとえば電動機を用いた車両に適用することが
できる。この実施形態は、エンジンおよび電動機を駆動
力源とする車両に適用することができる。さらにこの実
施形態は、四輪駆動車において、前後輪に対する動力分
配装置(言い換えればセンターデフ)に用いることがで
きる。すなわち、この動力分配装置は、駆動力源の動力
を前後輪に分配するために、2つのスプロケットと、こ
れらのスプロケットに巻き掛けられたチェーンとを備え
ている。また、スプロケットが取り付けられた回転部材
と、この回転部材に動力伝達可能に嵌合された接続部材
とを備えており、回転部材が軸受により支持されてい
る。そして、回転部材と接続部材との接続部分に、回転
部材の軸線と接続部材の軸線との交差を許容する交差許
容機構を設けることができる。なお、各実施形態に記載
されている構成の少なくとも一部同士を組み合わせるこ
ともでき、また、特許請求の範囲に記載されている各請
求項同士を組み合わせたり、各請求項に記載されている
構成の一部同士を組み合わせることもできる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、巻き掛け伝動部材の張力により、回転部材が支持
部材を支点として撓んだ場合でも、回転部材の軸線と接
続部材の軸線との交差が許容されるため、接続部材の軸
線と基準位置との間に形成される傾斜角度の増加が抑制
される。したがって、接続部材の軸線が基準位置から大
幅に変位することによる各種の不具合を未然に防止でき
る。
【0081】請求項2の発明によれば、巻き掛け伝動部
材の張力により、回転部材が支持部材を支点として撓ん
だ場合でも、回転部材の軸線と接続部材の軸線とが、各
軸線に直交する方向に相対移動することが許容されるた
め、接続部材の軸線の傾斜が抑制される。したがって、
接続部材の軸線が基準位置から大幅に変位することによ
る各種の不具合を未然に防止できる。
【0082】請求項3の発明によれば、ベルトの張力に
より、回転部材が支持部材を支点として撓んだ場合で
も、回転部材の軸線と接続部材の軸線との交差が許容さ
れるため、接続部材の軸線の傾斜が抑制される。したが
って、接続部材の軸線が傾斜することにともなう各種の
不具合を未然に防止できる。
【0083】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
と同様の効果を得られる他に、回転部材の軸線方向にお
ける同じ位置に、接続部分および支持部材ならびに交差
許容機構が配置されている。このため、回転部材は、そ
の軸線方向において、支持部材により支持されている領
域を支点として撓みが生じるため、回転部材であって支
持部材に支持されている領域は、軸線に直交する方向の
変位量が抑制される。この軸線に直交する方向の変位量
が抑制される領域において、回転部材と接続部材との交
差を許容する交差許容機構が設けられているため、回転
部材に撓みが生じたとしても、この撓みは接続部材側に
はほとんど伝達されず、接続部材の軸線の傾斜を抑制す
ることができる。
【0084】請求項5の発明によれば、請求項3の発明
と同様の効果を得られる他に、歯車の傾斜が抑制される
ため、この歯車と、この歯車に噛み合っている歯車との
噛み合い状態の変化が抑制される。したがって、ギヤノ
イズ、偏摩耗、動力伝達損失などの不具合が抑制され
る。
【0085】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、摩擦係合装置の接触状態
が全周に亘って均一な状態に保持される。このため、摩
擦係合装置を構成するプレートやディスクなどの部品同
士が、円周方向において均一に接触され、偏摩耗、発熱
などが抑制される。
【0086】請求項7の発明によれば、請求項5または
6の発明と同様の効果を得られる他に、駆動力源の動力
が駆動側回転部材に入力されると、この動力がベルトを
経由して従動側回転部材に伝達される。
【0087】請求項8の発明によれば、請求項3の発明
と同様の効果を得られる他に、回転部材が撓んだ際に、
回転部材の撓みによる荷重が補強部材により受け止めら
れるため、その荷重がケース側に伝達されることが抑制
され、ケースの変形を防止することができる。また、補
強部材にフランジが設けられているため、補強部材を軸
線方向に押圧してケースに組み付ける際に、その押圧面
積が可及的に拡大される。したがって、ケースに対する
補強部材の組付け性が向上する。
【0088】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
と同様の作用が生じる他に、補強部材よりも高度の低い
ケースの変形が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態であり、プライマリシャ
フトの支持構造を示す正面断面図である。
【図2】 この発明を適用したFF車の動力伝達経路を
示すスケルトン図である。
【図3】 この発明の実施形態であり、セカンダリシャ
フトの支持構造を示す正面断面図である。
【図4】 図2に示すトランスアクスルケースの内部に
おいて、各シャフトの配置位置を示す側面図である。
【図5】 図2に示すカウンタドリブンギヤとデフケー
スとの関係を示す側面図である。
【図6】 図2に示す車両の制御系統を示すブロック図
である。
【符号の説明】
4…トランスアクスルハウジング、 5…トランスアク
スルケース、 6…トランスアクスルリヤカバー、 9
…ベルト式無段変速機、 27,28…ピニオンギヤ、
29…キャリヤ、 30…プライマリシャフト、 3
1…セカンダリシャフト、 32,33,34,35…
軸受、 36…プライマリプーリ、 37…セカンダリ
プーリ、 45…ベルト、 47…カウンタドライブギ
ヤ、 53…カウンタドリブンギヤ、 142…円筒
部、 143…隔壁、 147…スリーブ、 149…
フランジ、 150,156…内歯、 152,156
…外歯、 157…円筒部材、 BR…リバースブレー
キ、 CR…フォワードクラッチ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材に設けられた動力伝達部材と、
    この動力伝達部材に巻き掛けられた巻き掛け伝動部材
    と、前記回転部材に動力伝達可能に接続された接続部材
    と、前記回転部材を支持する支持部材とを備えた巻き掛
    け伝動装置において、 前記回転部材と前記接続部材との接続部分に、前記回転
    部材の軸線と前記接続部材の軸線との交差を許容する交
    差許容機構が設けられていることを特徴とする巻き掛け
    伝動装置。
  2. 【請求項2】 回転部材に設けられた動力伝達部材と、
    この動力伝達部材に巻き掛けられた巻き掛け伝動部材
    と、前記回転部材に動力伝達可能に接続された接続部材
    と、前記回転部材を支持する支持部材とを備えた巻き掛
    け伝動装置において、 前記回転部材と前記接続部材との接続部分に、前記回転
    部材の軸線と前記接続部材の軸線とが、各軸線に直交す
    る方向に相対移動することを許容する移動許容機構が設
    けられていることを特徴とする巻き掛け伝動装置。
  3. 【請求項3】 回転部材に設けられた動力伝達部材と、
    この動力伝達部材に巻き掛けられたベルトと、前記回転
    部材に動力伝達可能に接続された接続部材と、前記回転
    部材を支持する支持部材とを備えたベルト式無段変速機
    において、 前記回転部材と前記接続部材との接続部分に、前記回転
    部材の軸線と前記接続部材の軸線との交差を許容する交
    差許容機構が設けられていることを特徴とするベルト式
    無段変速機。
  4. 【請求項4】 前記回転部材の軸線方向における同じ位
    置に、前記接続部分および前記支持部材ならびに前記交
    差許容機構が配置されていることを特徴とする請求項3
    に記載のベルト式無段変速機。
  5. 【請求項5】 前記接続部材に歯車が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のベルト式無段変速機。
  6. 【請求項6】 前記接続部材に、動力伝達状態を制御す
    るために係合・解放される摩擦係合装置が連結されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のベルト式無段変速
    機。
  7. 【請求項7】 前記回転部材には、駆動側回転部材およ
    び従動側回転部材が含まれており、前記動力伝達部材に
    は、前記駆動側回転部材に設けられた駆動側プーリおよ
    び前記従動側回転部材に設けられた従動側プーリが含ま
    れており、駆動力源の動力が前記駆動側回転部材を経由
    して前記ベルトに入力され、かつ、このベルトに入力さ
    れた動力が前記従動側回転部材に伝達されるように構成
    され、前記交差許容機構が、前記駆動側回転部材または
    前記従動側回転部材の少なくとも一方と、前記接続部材
    との接続部分に設けられていることを特徴とする請求項
    5または6に記載のベルト式無段変速機。
  8. 【請求項8】 前記支持部材と、この支持部材が取り付
    けられたケースとの間に、円筒形状の補強部材が設けら
    れているとともに、この補強部材に、半径方向に伸ばさ
    れたフランジが形成されていることを特徴とする請求項
    3に記載のベルト式無段変速機。
  9. 【請求項9】 前記ケースおよび前記補強部材が金属材
    料により成形され、前記ケースの硬度よりも前記補強部
    材の硬度の方が高く設定されていることを特徴とする請
    求項8に記載のベルト式無段変速機。
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