JP3116035B2 - ベルト式無段変速機のプーリ装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機のプーリ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両用の無段変
速機として使用されるベルト式無段変速機のプーリ装置
に関し、詳しくは、可動シーブに固定された可動シリン
ダとプーリ軸に係止された固定プランジャとの間に油圧
室が形成される構造の油圧サーボ機構を備えたベルト式
無段変速機のプーリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用に使用されるベルト式無段変速機
として、それぞれ溝幅が可変制御される入力側プライマ
リプーリ及び出力側セカンダリプーリの間に多数の金属
製エレメントからなる駆動ベルトを巻掛けた構造のもの
が従来一般に知られている。
【0003】ここで前記各プーリは、例えば、図3に示
すように、プーリ軸aと一体の固定シーブbと、この固
定シーブbに対して接離自在にプーリ軸aに嵌合された
可動シーブcとで溝幅可変に構成されており、この可動
シーブcを、固定シーブbに対して接離駆動する油圧サ
ーボ機構dが付設されている。
【0004】上記油圧サーボ機構dは、可動シーブcに
固定された可動シリンダeと、この可動シリンダeに摺
動自在に嵌合してプーリ軸aに係止される固定プランジ
ャfとの間に油圧室gを形成したもので、この油圧室g
に作用する油圧によって可動シーブcが固定シーブb側
に接近移動することで、プーリ溝幅が狭められて駆動ベ
ルトの巻付け径が増大するようになっている。なお、セ
カンダリプーリ側では上記油圧室gの油圧が排圧制御さ
れた場合にも可動シーブcを固定シーブb側に押圧して
駆動ベルトのスリップを防止すべく、可動シーブcと固
定プランジャfとの間にはコイルスプリングhが縮設さ
れている。
【0005】ここで前記可動シリンダeは、固定プラン
ジャfの全体を覆う段付き円筒状に深絞りプレス加工さ
れたものであり、固定プランジャfが摺動自在に嵌合す
る大径部iは、可動シーブcの背面にリング状に突設さ
れたフランジ部jの外周に液密状態で固着されている。
【0006】図3(b)および図4は、このような可動
シーブcのフランジ部jに対する可動シリンダeの大径
部iの固着構造を示しており、図3(b)では、カシメ
溝kを有するフランジ部jの外周が大径部iの内周に緊
密に嵌合するよう所定精度に研削加工され、このフラン
ジ部jの外周に嵌合した大径部iが、例えば、特開昭6
1−140334号公報に記載の専用のカシメ加工機を
用いて上記カシメ溝kにカシメ付け固定されている。
(実開昭62−179455号公報参照) また図4では、可動シーブcとそのフランジ部j外周に
嵌合した可動シリンダeの大径部iとはビーム溶接など
の手段で液密状態に固着されている。(実開昭62−5
2359号公報参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記図3
(b)に示すように可動シリンダeの大径部iを可動シ
ーブcのフランジ部j外周にカシメ付け固定する構造で
は、径寸法の大きなフランジ部jの外周に研削加工を施
し、また専用のカシメ加工機を用いて大径部iにカシメ
加工を施す必要があって製造コストが嵩むという問題が
あった。
【0008】一方、図4に示すように可動シーブcとそ
のフランジ部j外周に嵌合した可動シリンダeの大径部
iとをビーム溶接などの手段で固着する構造では、肉厚
の薄い可動シリンダeの大径部iに熱処理歪が発生する
ので、その歪を除去するための研削加工を、上記大径部
iの内周に施す必要があり、この場合も製造コストが嵩
む。
【0009】また、図3(b)および図4に示す構造
は、いずれも固定プランジャfが摺動自在に嵌合する可
動シリンダeの大径部iを可動シーブcのフランジ部j
に固着する構造であるため、ベルト式無段変速機の型式
に応じて可動シリンダeのシリンダ径を変更する場合に
は、可動シーブcのフランジ部j外径も変更する必要が
あり、可動シーブcの共用化が図れず、可動シーブcの
種類が増加するという問題がある。
【0010】さらに図3(b)および図4に示す構造で
は、円筒状をなして固定プランジャfの全体を覆ってい
る可動シリンダeが、いずれも、可動シーブcに固着さ
れているので、油圧サーボ機構dの内部メンテナンスが
不可能である、という問題もあった。
【0011】そこで、本発明は、従来に較べて製造コス
トを低減できる上に、可動シリンダのシリンダ径の変更
にも拘わらず可動シーブを共用できる可動シリンダの支
持構成を提供することを第lの目的とする。また併せて
油圧サーボ機構の内部メンテナンスも可能とする構成を
提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する手
段として、本発明は、プーリ軸と一体の固定シーブに対
して可動シーブが接離自在にプーリ軸に嵌合し、可動シ
ーブに固定された可動シリンダが、プーリ軸に係止され
た固定プランジャと摺動自在に嵌合して可動シリンダと
固定プランジャとの間に油圧室を形成する構造の油圧サ
ーボ機構を備えたべルト式無段変速機のプーリ装置を対
象として、以下のように構成したことを特徴とする。
【0013】まず第1発明として、上記可動シリンダ
は、可動シーブの背面に当接する環状円板部と、環状円
板部の外周に連続して固定プランジャが摺動自在に嵌合
するシリンダ大径部と、環状円板部の内周側に位置して
可動シーブのハブに圧入させる嵌合部とを有し、この嵌
合部を可動シーブのハブに圧入させ、環状円板部を 可
動シーブの背面に当接させた状態で可動シリンダを可動
シーブに固定してなることを特徴とする。このような第
1発明の構成では、嵌合部と環状円板部とにより可動シ
リンダが可動シーブに当接支持される構造となるので、
専用のカシメ加工機を使用するカシメ加工は一切不要と
なり、研削加工も小径のハブ外周だけで済むことから製
造コストを従来より大巾に低減化でき、また可動シリン
ダのシリンダ径を変更する場合にも、可動シーブの設計
変更は不要であるから、可動シーブの共用化を図ること
が可能となる。
【0014】また本発明は、第2発明として、可動シー
ブのハブに圧入させる可動シリンダの嵌合部は、可動シ
ーブの回転軸心と可動シリンダのシリンダ内径とを同心
的に配置させる位置に形成していることを特徴とする。
このような第2発明の構成によると、可動シリンダは可
動シーブに対して精度よく回転の一体化を図ることがで
きる。
【0015】また本発明は、第3発明として上記嵌合部
は、可動シーブのハブに圧入させる筒状の嵌合部に形成
してなることを特徴とする。このような第3発明の構成
によると、筒状の嵌合部により、可動シリンダの装着固
定時に可動シーブの回転軸心と可動シリンダのシリンダ
内径とが同心的に圧入固定される結果、可動シリンダ
は、可動シーブに対してより一層、精度よく回転の一体
化を図ることができるようになる。
【0016】さらに本発明は、第4発明として、上記嵌
合部は、可動シーブのハブに圧入させる筒状の嵌合部に
形成すると共に、嵌合部の筒部先端は、可動シーブのハ
ブ段部よりプーリ軸方向に突出していて、可動シーブの
ハブ段部と固定プランジャのスプリング受座との間に配
置したコイルスプリングの端部外周を囲む受座を兼用し
ていることを特徴とする。このような第4発明による
と、可動シーブのハブ段部と固定プランジャのスプリン
グ受座との間にコイルスプリングが配置される油圧サー
ボ機構において、スプリングが遠心力により外方向に拡
がるのを、可動シリンダの固定手段を兼用して防止する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照し
て具体的に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
し、この第1実施例によるベルト式無段変速機のプーリ
装置1は、プーリ軸2と一体の固定シーブ3と、プーリ
軸2に対し軸方向にのみ摺動自在に嵌合した可動シーブ
4とで駆動ベルトAが巻掛けられる溝幅が可変なプーリ
が構成されている。
【0018】ここで前記可動シーブ4を、固定シーブ3
に対して接離駆動する油圧サーボ機構5として、可動シ
ーブ4のプーリ面と反対側の背面に固着される可動シリ
ンダ6と、プーリ軸2に係止される固定プランジャ7と
が摺動自在に嵌合して両者の対向間に油圧室8が形成さ
れ、この油圧室8は可動シーブ4のハブ小径部4aに穿
設された油口4bを介してプーリ軸2内の油路2aに連
通している。
【0019】前記可動シリンダ6は、可動シーブ4の背
面に当接される環状円板部6bと、この環状円板部6b
の外周に連続して固定プランジャ7の大径部7aが摺動
自在に嵌合するシリンダ大径部6cと、環状円板部6
bの内周側に位置して可動シーブ4のハブ大径部4cに
圧入される嵌合部6aとを有するプレス成形品であり、
嵌合部6aは本実施例の場合、筒状の嵌合部に形成さ
れ、その端部内周には、可動シーブ4のハブ小径部4a
に外装されたコイルスプリング9の一端部外周を囲むス
プリング受座6dが切欠き形成されている。
【0020】また前記固定プランジャ7は、可動シリン
ダ6の大径部6c内周にシールリング10を介して嵌合
する大径部7aと、ツバ付リング状のストッパ部材11
を介してプーリ軸2に係止される小径部7bと、スプリ
ング受座7cとを有する段付き筒状にプレス加工された
ものであり、上記スプリング受座7cと、前記可動シー
ブ4のハブ小径部4aとハブ大径部4cの段部4dとの
間に前記コイルスプリング9が縮設されている。
【0021】前記固定プランジャ7の外周には、プラン
ジャの外周を囲み固定プランジャ7との間により油圧バ
ランス室12を形成するカバー部材13が設けられる。
このカバー部材13は、前記可動シリンダ6の大径部6
c外周に液密状態で着脱自在に嵌合する嵌合支持部13
aと、プーリ軸2にスプライン嵌合した伝動ギヤ14の
ボス部14a外周に遊嵌する絞り部13bとを有して固
定プランジャ7の外周に略沿う段付き筒状にプレス加工
されたものであり、嵌合支持部13a側の基端部13c
はツバ状に屈曲形成されている。そしてこの基端部13
cは可動シーブ4の外面に突設されたリング状突起4e
の内周にCリング等の適宜な止め具15を介して着脱自
在に係着されている。
【0022】こうして固定プランジャ7とカバー部材1
3との間に形成された油圧バランス室12は、前記スト
ッパ部材11と伝動ギヤ14のボス部14a端面との間
の間隙、および伝動ギヤ14のスプライン嵌合部の間隙
を介してプーリ軸2内の他の油路2bに連通している。
【0023】このように構成された本発明の第1実施例
によるベルト式無段変速機のプーリ装置1では、油圧サ
ーボ機構5の油圧室8内の圧力が増加すると、それに応
じて可動シリンダ6が、可動シーブ4側に押圧され、可
動シーブ4が固定シーブ3側に接近移動して駆動ベルト
Aの巻掛け径が増大する。また反対に、油圧室8内の圧
力が低下すると、駆動ベルトAの喰込み力により可動シ
ーブ4がコイルスプリング9の付勢力に抗して固定シー
ブ3から離間移動することで、駆動ベルトAの巻掛け径
が減少する。
【0024】ここでプーリ軸2の回転中にはその回転数
に応じた遠心油圧が油圧室8に発生するが、この油圧室
8内の遠心油圧は、油圧バランス室12内に発生する遠
心油圧によって相殺されるので、プーリ軸2の回転数の
大小に拘らず油圧サーボ機構5は所期の機能を果たすこ
とができる。またプーリ軸2の回転中には、コイルスプ
リング9にもこれを拡径するように遠心力が作用する
が、可動シーブ4の段部4dに支持されたコイルスプリ
ング9の一端部は、その外周が可動シリンダ6のスプリ
ング受座6dによって囲まれているので、コイルスプリ
ング9の一端部が可動シーブ4の段部4dからずれるこ
とがない。
【0025】一方、第1実施例のベルト式無段変速機の
プーリ装置1では、その製造過程において、研削加工を
施した可動シーブ4のハブ大径部4cに、可動シリンダ
6の嵌合部6aを圧入嵌合するだけで可動シーブ4の背
面に、可動シリンダ6が装着固定されるので、従来のよ
うな専用のカシメ加工機を使用するカシメ加工は一切不
要となり、研削加工も小径のハブ大径部4cの外周だけ
で済み、製造コストが従来より低減する。
【0026】また可動シーブ4はそのハブ大径部4cに
可動シリンダ6の嵌合部6aを嵌合固定する構造であっ
て、可動シリンダ6の大径部6cの径寸法には影響され
ないから、ベルト式無段変速機の型式に応じて可動シリ
ンダ6のシリンダ径(大径部6cの内径)を変更する場
合にも、可動シーブ4の設計変更は基本的に不要であ
り、ベルト式無段変速機の型式に拘らず可動シーブ4を
共用することができる。
【0027】さらに第1実施例のベルト式無段変速機の
プーリ装置1では、固定プランジャ7との間に油圧バラ
ンス室12を形成するカバー部材13の取付け構造が、
可動シリンダ6の大径部6c外周に着脱自在に嵌合して
その基端部13cを止め具15により可動シーブ4のリ
ング状突起4eの内周に係着する構造であるから、カバ
ー部材13を適宜に取り外すことで、固定プランジャ7
が可動シリンダ6に対して分解可能に露出する。従っ
て、油圧サーボ機構5の内部メンテナンスが可能とな
る。
【0028】図2は、本発明の第2実施例によるベルト
式無段変速機のプーリ装置20を示す。このベルト式無
段変速機のプーリ装置20は、前述した第1実施例のベ
ルト式無段変速機のプーリ装置1におけるカバー部材1
3及びこれに関連する構造部分のみを変更したものであ
るから、それ以外の構造部分は第1実施例と同一符号を
付してその詳細説明は省略する。
【0029】ここで、固定プランジャ7との間に油圧室
8と仕切られた油圧バランス室12を形成するカバー部
材21は、プーリ軸2にスプライン嵌合した伝動ギヤ1
4のボス部14a外周に遊嵌する絞り部21aを有して
固定プランジャ7の外周に略沿う段付き筒状にプレス加
工されたものであり、その大径部側の基端部21bは外
方向にツバ状に屈曲形成されている。そしてこの基端部
21bは、可動シリンダ6の大径部6cの端部を拡径し
て形成した取付部内周に、Cリングなどの適宜に止め具
15を介して着脱自在に係着されている。
【0030】このように構成された第2実施例のベルト
式無段変速機のプーリ装置20も、カバー部材21の組
付け構造が着脱自在であって、これを取り外せば固定プ
ランジャ7が可動シリンダ6に対して分解可能に露出す
るから、油圧サーボ機構5の内部メンテナンスが可能で
ある。またその他の構造部分は前記ベルト式無段変速機
のプーリ装置1と同様であるから、第1実施例の場合と
同様の作用効果を奏することができる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した通り本発明によれば、可
動シリンダ6が、可動シーブ4の背面に当接される環状
円板部6bと、環状円板部6bの外周に連続してプーリ
軸方向に配置されるシリンダ大径部6cと、環状円板部
6bの内周側に位置して可動シーブ4のハブに圧入させ
る嵌合部6aとを有し、この嵌合部6aを可動シーブ4
のハブに圧入させ、環状円板部6bを可動シーブ4の背
面に当接させた状態で可動シリンダ6を可動シーブ4に
固定してなる構造であるので、可動シリンダ6の装着固
定に際して、専用のカシメ加工機を使用する等のカシメ
加工は一切不要となり、研削加工も小径のハブ外周だけ
で済むことから製造コストを従来より大巾に低減化でき
る。
【0032】また可動シリンダ6は、その嵌合部6aを
可動シーブ4のハブに圧入固定する構造であるから、ベ
ルト式無段変速機の型式に応じて可動シリンダ6のシリ
ンダ径を変更する場合にも、可動シーブ4の設計変更は
不要であり、可動シーブ4の共用化を図ることができ
る。
【0033】また本発明の第2発明によると、可動シー
ブ4のハブに圧入させる可動シリンダの嵌合部6aは、
可動シーブ4の回転軸心と可動シリンダ6のシリンダ内
径とを同心的に配置させる位置に形成しているので、可
動シリンダ6は、可動シーブ4に対して精度よく回転の
一体化を図ることができる。
【0034】また本発明の第3発明によると、上記嵌合
部6aは可動シーブ4のハブに圧入させる筒状の嵌合部
に形成しているので、嵌合部6aを、可動シーブ4のハ
ブに圧入させる嵌合時に、可動シーブ4の回転軸心と可
動シリンダ6のシリンダ内径とが同心的に圧入固定され
る結果、可動シリンダ6は、可動シーブ4に対してより
一層、精度よく回転の一体化を図ることができるように
なる。
【0035】さらに本発明の第4発明によると、上記嵌
合部6aは、筒状の嵌合部に形成すると共に嵌合部6a
の筒部先端は、可動シーブ4のハブ段部よりプーリ軸方
向に突出していて可動シーブのハブ段部と固定プランジ
ャ7のスプリング受座7cとの間に配置したコイルスプ
リング9の端部外周を囲むスプリング受座6dを兼用し
ているので、可動シーブ4のハブ段部と固定プランジャ
7のスプリング受座7cとの間にコイルスプリング9が
配置される油圧サーボ機構において、スプリングが遠心
力により外方向に拡がるのを、可動シリンダ6の固定手
段(嵌合部6a)を兼用して防止することができる等の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるベルト式無段変速機
のプーリ装置を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例によるベルト式無段変速機
のプーリ装置を示す縦断面図である。
【図3】(a)はベルト式無段変速機のプーリ装置の一
従来例を示す縦断面図であり、(b)はその部分拡大断
面図である。
【図4】ベルト式無段変速機のプーリ装置の他の従来例
における図3(b)に対応した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト式無段変速機のプーリ装置 2 プーリ軸 2a,2b 油路 3 固定シーブ 4 可動シーブ 4a ハブ小径部 4b 油口 4c ハブ大径部 4d 段部 4e リング状突起 5 油圧サーボ機構 6 可動シリンダ 6a 嵌合部 6b 環状円板部 6c 大径部 6d スプリング受座 7 固定プランジャ 7a 大径部 7b 小径部 7c スプリング受座 8 油圧室 9 コイルスプリング 10 シールリング 11 ストッパ部材 12 油圧バランス室 13 カバー部材 13a 嵌合支持部 13b 絞り部 13c 基端部 14 伝動ギヤ 14a ボス部 15 止め具 20 ベルト式無段変速機のプーリ装置 21 カバー部材 21a 絞り部 21b 基端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリ軸と一体の固定シーブに対して可
    動シーブが接離自在にプーリ軸に嵌合し、可動シーブに
    固定された可動シリンダが、プーリ軸に係止された固定
    プランジャと摺動自在に嵌合して可動シリンダと固定プ
    ランジャとの間に油圧室を形成する構造の油圧サーボ機
    構を備えたべルト式無段変速機のプーリ装置において、 上記可動シリンダは、可動シーブの背面に当接する環状
    円板部と、環状円板部の外周に連続して固定プランジャ
    が摺動自在に嵌合するシリンダ大径部と、環状円板部の
    内周側に位置して可動シーブのハブに圧入させる嵌合部
    とを有し、 上記嵌合部を可動シーブのハブに圧入させ、環状円板部
    を可動シーブの背面に当接させた状態で可動シリンダを
    可動シーブに固定してなることを特徴とするベルト式無
    段変速機のプーリ装置。
  2. 【請求項2】 上記嵌合部は、可動シーブの回転軸心と
    可動シリンダのシリンダ内径とを同心的に配置させる位
    置に形成していることを特徴とする請求項1記載のベル
    ト式無段変速機のプーリ装置。
  3. 【請求項3】 上記嵌合部は、可動シーブのハブに圧入
    させる筒状の嵌合部に形成してなることを特徴とする請
    求項1及び2記載のベルト式無段変速機のプーリ装置。
  4. 【請求項4】 上記嵌合部は、可動シーブのハブに圧入
    させる筒状の嵌合部に形成すると共に、嵌合部の筒部先
    端は、可動シーブのハブ段部よりプーリ軸方向に突出し
    ていて、可動シーブのハブ段部と固定プランジャのスプ
    リング受座との間に配置したコイルスプリングの端部外
    周を囲む受座を兼用していることを特徴とする請求項3
    記載のベルト式無段変速機のプーリ装置。
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