JP2001329566A - 油圧ショベルの油圧配管 - Google Patents

油圧ショベルの油圧配管

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JP2001329566A
JP2001329566A JP2000154153A JP2000154153A JP2001329566A JP 2001329566 A JP2001329566 A JP 2001329566A JP 2000154153 A JP2000154153 A JP 2000154153A JP 2000154153 A JP2000154153 A JP 2000154153A JP 2001329566 A JP2001329566 A JP 2001329566A
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boom
pipe
arm
flexible hose
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JP2000154153A
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Kenichi Kimura
研一 木村
Toshio Hasegawa
利男 長谷川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アームに装着した油圧シリンダへの油圧配管
のうち、このブーム・アーム間連結機構を通過する位置
に設けられる可撓性ホースが外方に大きく膨出して損傷
する等の事態が発生するのを防止する。 【解決手段】 油圧源側配管31はブーム本体20の背
面に沿ってブーム・アーム間連結機構21を構成する曲
げ板23の位置まで延在され、カップリング部材32が
連結して設けられ、またバケットシリンダ17のシリン
ダチューブから引き出されたシリンダ側配管33はアー
ム12の基端部を過ぎた直後の位置でカップリング部材
34に接続されている。油圧源側配管31のカップリン
グ部材32と、シリンダ側配管33のカップリング部材
34との間は可撓性ホース35で接続されるが、この可
撓性ホース35は軸受ブロック25における左右の軸支
部25b,25b間である支軸26の装着位置を通って
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルのフロ
ント作業機におけるアームの先端に設けたバケット等の
作業手段を駆動するための油圧シリンダに接続される油
圧配管の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルの上部旋回体に設けられる
フロント作業機は、上部旋回体に対して俯仰動作可能な
ブームと、このブームの先端に上下方向に回動可能に連
結したアームとを有し、アームの先端にリンク機構を介
して作業手段が装着される。ここで、作業手段は土砂の
掘削を行うバケットがその代表的なものであるが、バケ
ット以外にも、例えばブレーカ等、様々な作業手段を装
着できるようになっている。バケットを含めた作業手段
は、フロントアタッチメントとしてリンク機構に着脱可
能に取り付けられるが、このリンク機構を駆動するため
に、所謂バケットシリンダと呼ばれる油圧シリンダが用
いられる。このバケットシリンダは、シリンダチューブ
がアームに取り付けられ、ロッドの先端がバケット等が
連結されるリンク機構に連結される。バケットシリンダ
に接続される油圧配管は、従ってブームを通ってアーム
にまで延在される。また、バケット以外のフロントアタ
ッチメントとして、例えば油圧ブレーカを用いる場合等
のために、バケットシリンダ用の油圧配管に加えて他の
油圧配管が設けられるが、これら他の油圧配管もブーム
からアームの先端にまで引き回される。
【0003】ここで、ブームとアームとはブーム・アー
ム間連結機構を介して上下方向に相対回動可能に連結さ
れる。このブーム・アーム間連結機構は、左右の側板
と、両側板間に掛け渡すように設けた強度保持部材とか
ら構成され、ブーム・アーム連結機構はブームの先端に
直結される。また、左右の側板間にアームの基端部を回
動可能に支持する支軸が装着され、強度保持部材は軽量
で十分な強度を持たせるために中間部がアーム側に突出
するように曲成した曲げ板から構成される。
【0004】前述したバケットシリンダに接続される油
圧配管は2本必要となるが、この2本の油圧配管はブー
ムからこのブーム・アーム間連結機構を通過してアーム
にまで延在される。このような油圧配管の引き回し構造
としては、ブームの背面(ブームを水平な状態にした時
に上側を向く面)または側面に沿って延在させたものが
従来から広く用いられている。特に、バケットシリンダ
はアームの背面(アームを水平にした時に上側を向く
面)側に設けられるから、それに接続される油圧配管
は、ブームの背面に沿って延在させるのが一般的であ
り、かつ合理的でもある。そして、この油圧配管はブー
ム背面における先端近傍部位でクランプすることにより
固定した上で、このクランプ部分からアームに装着した
バケットシリンダへの接続部に至るように引き回され
る。
【0005】アームの基端部はブームの先端に相対回動
可能に連結されているので、フロント作業機を作動させ
てアームを駆動すると、前述したクランプ位置とバケッ
トシリンダにおける油圧配管の接続部との間の位置関係
及び距離が変化する。このために、少なくともブーム・
アーム間連結機構の部分を通過する位置は、油圧配管を
可撓性のあるホースで構成して、アームの動きに追従し
て変形するようになし、かつホースに所定の余長を持た
せて、前述した距離の変化を吸収させるようにしてい
る。このホースの余長としては、アームがどの状態にな
ったとしても、ホースに張力が発生しない長さを持たせ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧配管を
ブームの背面に沿って延在させている場合には、油圧配
管のブームへのクランプ位置とバケットシリンダへの接
続位置との間の距離は、アームがブームに近接する方向
に折り畳まれた時に最長となり、アームをブームに対し
てほぼ真直ぐに伸ばして、水平な状態にした時に最短と
なるのが一般的である。このために、フロント作業機の
姿勢状態によってはホースに弛みが生じるが、ホースは
ブームの背面にクランプされた位置から延在されている
ので、この弛み分はブーム・アーム間連結機構の側部か
ら張り出したり、上方に向けて膨出したりするようにな
る。その結果、フロント作業機を作動させて、土砂の掘
削等の作業を行っている際には、ホースが構築物,岩石
等の物体と衝突して損傷を生じる可能性がある。また、
油圧配管をブームの側面に沿って引き回すように構成し
たものもあるが、この場合にも、やはりブームの先端近
傍で油圧配管をクランプさせて、このクランプ位置から
バケットシリンダへの接続部までは可撓性のあるホース
で構成とし、かつ所定の余長を持たせるように引き出さ
なければならない。従って、ブームの側面に沿って油圧
配管を引き回す場合にも、背面側と同様の問題点があ
る。
【0007】さらに、実開平5−38045号公報に、
オフセット式の掘削機械において、上下に2分割したブ
ームの内部に油圧配管を通し、ブーム・アーム間連結機
構部でこの油圧配管を上部側のブームから外部に導出さ
せて、アームに取り付けた油圧シリンダに接続する構成
としたものが示されている。このように、ブームの内部
に油圧配管を挿通させても、やはりブームの出口部から
油圧シリンダへの接続部までは可撓性ホースで油圧配管
を構成している。このように構成しても、前述と同様、
可撓性ホースにはアームの動きを許容するための余長が
必要であり、かつブームに対するアームの角度をほぼ水
平にした時に、可撓性ホースが大きく膨出することにな
る。
【0008】以上のように、フロント作業機を作動させ
ると、ホースが相互に動くが、それらの動きは任意の方
向となる。また、バケットシリンダに接続した2本のホ
ース内に流れる作動油は、駆動側ではポンプ圧、戻り側
ではタンク圧となる。バケットシリンダを駆動してバケ
ットを作動させる際には、これらホースにポンプ圧が作
用したり、タンク圧となったりするので、ホース内の圧
力変動によっても、それぞれ任意の方向に動くことにな
る。その結果、ホース相互間及びホースとブーム内面と
の間で摺動する等に起因して、ホースを損傷させる可能
性がある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、アームに装着した油
圧シリンダへの油圧配管のうち、このブーム・アーム間
連結機構を通過する位置に設けられる可撓性ホースが外
方に大きく膨出して損傷する等の事態が発生するのを防
止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、フロント作業機を構成するブームに
アームを上下方向に回動可能に連結する支軸を装着した
左右の側板と、これら両側板間に設けた強度保持部材を
備えたブーム・アーム間連結機構を有する油圧ショベル
に設けられ、前記アームに装着した作業手段を駆動する
油圧シリンダに接続される油圧配管であって、前記ブー
ム側から延在させ、前記強度保持部材内に設けた配管接
続部に接続した油圧源側配管と、前記油圧シリンダ側に
設けた配管接続部との間を可撓性ホースで接続し、前記
両側板の前記補強部材連結位置より前方側に配置させた
前記支軸は左右に2分割されたものからなり、前記可撓
性ホースはこの左右に分割された支軸間の位置に延在さ
せる構成としたことをその特徴とするものである。
【0011】そして、可撓性ホースの支軸間を通る位置
から前述した両配管接続部までの距離をほぼ等しいか、
または油圧源側配管の配管接続部から支軸までの間隔の
方を短くなるように設定すると、アームがブームに対し
て回動変位する際に、可撓性ホースは確実に支軸間の位
置で曲がることから、可撓性ホースの動きが最小限にな
る。油圧源側配管の経路としては、構成の簡略化、ブー
ムの強度等の観点からは、油圧源側配管はブームの背面
に沿って延在させて、強度保持部材内に向けて概略直角
に曲成したパイプで形成して、このパイプの先端におい
て、ブームのほぼ中心軸の位置に配管接続部を設けるよ
うにするのが望ましいが、これ以外にも、例えばブーム
の内部を通すこともできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に油圧
ショベルの全体構成を示す。図中において、1は履帯式
走行手段を備えた下部走行体、2はこの下部走行体1に
旋回可能に装着した上部旋回体である。上部旋回体2に
は運転室3や機械類等を収容する建屋4に加えて、フロ
ント作業機10が設置されている。このフロント作業機
10は土砂の掘削等の作業を行うためのものである。
【0013】フロント作業機10は、上部旋回体2に俯
仰動作可能に連結したブーム11と、このブーム11の
先端に上下方向に回動可能に連結したアーム12と、ア
ーム12の先端にリンク機構13を介して連結される作
業手段としてのバケット14とを備える構成となってい
る。そして、上部旋回体2とブーム11との間にはブー
ムシリンダ15が設けられ、またブーム11とアーム1
2との間にはアームシリンダ16が、さらにアーム12
とリンク機構13との間にはバケットシリンダ17がそ
れぞれ設けられる。これら各シリンダ15〜17は、そ
れぞれ油圧シリンダから構成され、シリンダチューブ1
5a〜17a(シリンダチューブ15aは図面には表れ
ない)は、それぞれ上部旋回体2,ブーム11,アーム
12に連結され、またシリンダチューブ15a〜17a
から導出したロッド15b〜17bは、それぞれブーム
11,アーム12及びリンク機構13に連結して設けら
れる。
【0014】以上の構成において、まず油圧ショベルの
バケットシリンダ17への油圧配管の引き回し構造につ
いて、図2乃至図4に基づいて説明する。まず、図2に
おいて、ブーム11は、周知のように、缶組構造の部材
からなるブーム本体20を有し、このブーム本体20の
先端部にはブーム・アーム間連結機構21が連結して設
けられている。このブーム・アーム間連結機構21は、
左右の側板22,22と強度保持部材としての曲げ板2
3とから構成されている。両側板22の基端部はブーム
本体20に固着して設けられている。また、曲げ板23
は、ブーム本体20の上下の面から、このブーム本体2
0の延長線方向に張り出した概略U字状の板体から構成
され左右の側板22の強度を保持する機能を発揮する。
そして、この曲げ板23は、ブーム本体20の先端部
と、側板22の内面とに固着されている。さらに、曲げ
板23の内部にはブーム本体20の軸線方向に延在させ
た補強板24が固着して設けられている。
【0015】図3から明らかなように、アーム12の基
端部には軸受ブロック25が取り付けられており、この
軸受ブロック25はアーム12に連結された基部25a
から左右に分岐してブーム11側に張り出すようにした
左右一対の軸支部25b,25bを連設することにより
構成される。そして、軸受ブロック25の両軸支部25
bと各側板22との間には一対からなる支軸26を介し
て連結され、ブーム11とアーム12との間は、この支
軸26を中心として相対回動可能となる。このように、
ブーム11とアーム12との間を相対回動可能に連結す
る支軸26は左右に2分割することによって、その間に
所定の幅を有する空間が形成される。また、軸受ブロッ
ク25の左右両側にはそれぞれブラケット27が取り付
けられており、両ブラケット27,27間にはピン28
が架設され、このピン28にはアームシリンダ16のロ
ッド16bの先端が連結されている。
【0016】リンク機構13を作動させるためのバケッ
トシリンダ17は、そのシリンダチューブ17aがアー
ム12に設けたブラケット27,27間に連結したピン
29に連結して設けられ、ロッド17bの先端がピン3
0によりリンク機構13に連結されている。従って、こ
のバケットシリンダ17を伸縮作動させることによりバ
ケット14が作動することになる。
【0017】以上のことから、アーム12に連結したバ
ケットシリンダ17のシリンダチューブ17aには、そ
のボトム室及びロッド室に一対の油圧配管31,31が
接続されるが、この一対からなる油圧配管31はブーム
12を経て上部旋回体2における建屋4内に設けた方向
切換弁を介して油圧ポンプ及び作動油タンクに接続され
る。なお、油圧配管は他の作業手段を装着した時のため
に、さらに2本の油圧配管が設けられる場合もあるが、
この他の作業手段用の油圧配管については、図示及び説
明を省略する。
【0018】油圧配管31のブーム11からバケットシ
リンダ17までの引き回し構造について説明する。前述
した方向切換弁から引き出された油圧源側配管31は、
ブーム11におけるブーム本体20の背面、つまりブー
ム11を水平にした時における上側の面に沿ってブーム
・アーム間連結機構21を構成する曲げ板23の位置ま
で延在されている。そして、曲げ板23の上側の面には
第1の透孔23aが穿設されており、油圧源側配管31
は概略直角に曲成されて、この第1の透孔23aから曲
げ板23の内部に導かれる。ここで、曲げ板23はブー
ム11に対して固定的な関係となっているので、この油
圧源側配管31は硬質のパイプ材で構成することができ
る。ただし、可撓性のあるホースにより構成するように
しても良い。そして、油圧源側配管31の先端は、曲げ
板23の内部において、配管接続部としてのカップリン
グ部材32が連結して設けられている。そして、このカ
ップリング部材32と支軸26とを結ぶ線はブーム11
の軸線とほぼ一致させるか、または概略平行とするのが
望ましい。
【0019】一方、バケットシリンダ17のシリンダチ
ューブには、そのロッド室側とボトム室側とからそれぞ
れシリンダ側配管33,33が引き出されており、これ
らシリンダ側配管33は、油圧源側配管31と同様、硬
質パイプで構成される。シリンダ側配管33はアーム1
2の上面に対して所定の間隔を置いた状態で、このアー
ム12の基端部を過ぎた直後の位置にまで延在されて、
その先端には配管接続部を構成するカップリング部材3
4が設けられている。
【0020】油圧源側配管31のカップリング部材32
と、シリンダ側配管33のカップリング部材34との間
は可撓性ホース35で接続されている。このために、曲
げ板23の先端部分には、第2の透孔23bが穿設され
ており、カップリング部材32に連結した可撓性ホース
35は、この第2の透孔23bを介して外部に導出され
て、ブーム11とアーム12とを連結するための軸受ブ
ロック25における左右の軸支部25b,25b間、つ
まり支軸26の装着位置を通ってシリンダ側配管33の
カップリング部材34に連結されている。ここで、可撓
性ホース35は、カップリング部材32から支軸26の
装着位置までは、実質的に真直ぐ延在しており、ブーム
11の軸線と一致するか、またはこの軸線とほぼ平行な
方向となっている。また、可撓性ホース35は、そのカ
ップリング部材32から支軸26の位置までの長さと、
支軸26の位置からカップリング部材34までの長さと
の差は最小限となるようにし、それらの長さを実質的に
同じにするか、または差がある場合には、カップリング
部材32への連結側から支軸26までの長さの方を短く
するのが好ましい。
【0021】ここで、可撓性ホース35は、その全長に
わたって可撓性を有するものではなく、その両端にカッ
プリング部材32,34に接続される口金35a,35
bが設けられており、口金35a,35bは硬質部材で
ある。従って、口金35a,35bの長さ適宜設定する
ことによって、可撓性ホース35におけるカップリング
部材32側から支軸26の位置までの可撓部分の長さ
と、支軸26からカップリング部材34までの可撓部分
の長さとの差を自在に制御することができる。
【0022】而して、油圧ショベルは土砂の掘削等の作
業を行うものであり、この作業はフロント作業機10に
より行われる。フロント作業機10を作動させると、ア
ーム12が支軸26を中心としてブーム11に対して上
下方向に回動するように作動する。図2には、アーム1
2をブーム11側に折り畳んだ状態が、また図4にはア
ーム12を伸ばした状態が示されている。この時には、
バケットシリンダ17への油圧配管におけるシリンダ側
配管33のカップリング部材34の位置は、油圧源側配
管31のカップリング部材32に対して相対的に変位す
る。両カップリング部材32,34間を可撓性ホース3
5で連結しているのは、この相対的な変位を許容するた
めである。
【0023】ところで、可撓性ホース35はブーム11
とアーム12との間を相対回動可能に連結する支軸26
の位置を通るものであり、しかもこの支軸26からブー
ム11側の固定部であるカップリング部材32までの間
隔と、支軸26の位置からアーム12側の固定部である
カップリング部材34までの間隔との間には殆ど差がな
い状態となっている。従って、アーム12がブーム11
に対して相対回動したとした時に、可撓性ホース35は
ほぼこの支軸26の位置を支点として曲がることにな
る。その結果、可撓性ホース35は、曲げ板23の内部
から左右の側板22間、軸受ブロック25における左右
の軸支部25bの間から左右のブラケット27の間の内
部に収容された状態に保持され、上方にも、また下方に
も突出することはなくなる。しかも、たとえアーム12
がブーム11に対してどのような角度状態になったとし
ても、カップリング部材32から支軸26までの距離
と、支軸26からカップリング部材34までの距離とは
変化しない。従って、可撓性ホース35が支軸26の位
置を支点として曲がる限りは、可撓性ホース35の変位
は最小限に抑制され、このために可撓性ホース35に殆
ど余長を持たせる必要がなくなる。
【0024】以上のことから、可撓性ホース35が他の
物体と衝突して損傷等が発生するおそれはない。また、
可撓性ホース35の動きも少なくなることから、それが
変形する際に、2本(乃至4本)設けられる可撓性ホー
ス相互間が接触したり、この可撓性ホース35が挿通さ
れている部位の左右両側に位置する部材等に対して損傷
を発生させるおそれはない。
【0025】なお、前述した実施の形態においては、油
圧源側配管を硬質パイプで形成し、それをブームの背面
に沿って延在させる構成としたが、例えば、図5に示し
たように、缶組構造からなり、内部が中空となったブー
ム11の内部に油圧源側配管131を延在させることも
できる。この場合には、油圧源側配管131は可撓性ホ
ースで構成する。そして、ブーム11におけるブーム本
体20の先端面に透孔20aを形成して、この透孔20
aを介して強度保持部材を構成する曲げ板23内に導く
ようにする。また、曲げ板23の内部には補強板24が
設けられているから、この補強板24にカップリング部
材132を固定的に保持するようになし、このカップリ
ング部材132に可撓性ホースからなる油圧源側配管1
31と、他端がシリンダ側配管33のカップリング部材
34に接続した可撓性ホース35を接続する。そして、
油圧源側配管131は透孔20aを介して曲げ板23内
に導かれることから、この曲げ板23には油圧源側配管
を内部に導くための第1の透孔を設けなくても良いが、
第2の透孔23bを設ける必要はある。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、ア
ームに装着した油圧シリンダへの油圧配管のうち、この
ブーム・アーム間連結機構を通過する位置に設けられる
可撓性ホースが外方に大きく膨出して損傷する等の事態
が発生するのを防止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロント作業機を設けた油圧ショベルの外観図
である。
【図2】本発明の実施の一形態を示すフロント作業機に
おけるバケットシリンダへの油圧配管の引き回し構造を
示す断面図である。
【図3】油圧シリンダを省略して示す図2の要部平面図
である。
【図4】図2とは異なる作動状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態を示すフロント作業機
におけるバケットシリンダへの油圧配管の引き回し構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 10 フロント作業機 11 ブーム 12 アーム 13 リンク機構 14 バケット 17 バケットシリンダ 20 ブーム本体 21 ブーム・アーム間連結
機構 22 側板 23 曲げ板 23a 第1の透孔 23b 第2の透孔 25 軸受ブロック 25a 基部 25b 軸支部 26 支軸 27 ブラケット 31,131 油圧源側配管 32,34,132 カップリング部材 33 シリンダ側配管 35 可撓性ホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロント作業機を構成するブームにアー
    ムを上下方向に回動可能に連結する支軸を装着した左右
    の側板と、これら両側板間に設けた強度保持部材を備え
    たブーム・アーム間連結機構を有する油圧ショベルに設
    けられ、前記アームに装着した作業手段を駆動する油圧
    シリンダに接続される油圧配管において、 前記ブーム側から延在させ、前記強度保持部材内に設け
    た配管接続部に接続した油圧源側配管と、前記油圧シリ
    ンダ側に設けた配管接続部との間を可撓性ホースで接続
    し、 前記両側板の前記補強部材連結位置より前方側に配置さ
    せた前記支軸は左右に2分割されたものからなり、 前記可撓性ホースはこの左右に分割された支軸間の位置
    に延在させる構成としたことを特徴とする油圧ショベル
    の油圧配管。
  2. 【請求項2】 前記可撓性ホースの前記支軸間を通る位
    置から前記両配管接続部までの間隔はほぼ等しいか、ま
    たは前記油圧源側配管の配管接続部から支軸までの間隔
    の方を短くする構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の油圧ショベルの油圧配管。
  3. 【請求項3】 前記油圧源側配管は前記ブームの背面に
    沿って延在させて、前記強度保持部材内に向けて概略直
    角に曲成したパイプで形成し、このパイプの先端におい
    て、前記ブームのほぼ中心軸の位置に前記配管接続部を
    設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の油圧
    ショベルの油圧配管。
  4. 【請求項4】 前記油圧源側配管は前記ブームの内部を
    通して、前記強度保持部材の内部に固定して設けた配管
    接続部に連結する構成としたことを特徴とする請求項1
    記載の油圧ショベルの油圧配管。
JP2000154153A 2000-05-25 2000-05-25 油圧ショベルの油圧配管 Pending JP2001329566A (ja)

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CN103276761A (zh) * 2013-05-24 2013-09-04 广西玉柴重工有限公司 一种液压挖掘机清泥装置
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