JP2001329522A - 取水装置 - Google Patents

取水装置

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JP2001329522A
JP2001329522A JP2000147976A JP2000147976A JP2001329522A JP 2001329522 A JP2001329522 A JP 2001329522A JP 2000147976 A JP2000147976 A JP 2000147976A JP 2000147976 A JP2000147976 A JP 2000147976A JP 2001329522 A JP2001329522 A JP 2001329522A
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water
conveyor
suspended matter
jellyfish
collecting
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JP2000147976A
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Takeshi Nishiyama
武 西山
Nobukatsu Kiga
信勝 木賀
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水中にクラゲが異常発生したような場合に
も、クラゲを能率的に分離回収し、回収したクラゲを元
気なまま遠隔位置の海に戻すことができるようにする。 【解決手段】 取水口1の浮遊物を掬い上げるバケット
コンベヤ4,5の浮遊物を洗浄ノズル15と輸送樋7,
8とを介して受け、上部に回収スクリーン10を有し下
部に水落下室11を有する回収部9を備えている取水装
置であって、下端が水落下室11の水中に水没して斜め
上方に延設された掻き上げコンベヤ18と、掻き上げコ
ンベヤ18の上端部下側に設置した回収ホッパ21と、
回収ホッパ21の下部出口にエゼクター装置26を介し
て接続され端部が取水口1から遠隔位置で海に開口する
放出管23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所或い
は火力発電所等のように大量の海水を取水する取水装置
に関し、特に海水にクラゲが異常発生した際に、取水口
から取り入れる海水中のクラゲを能率的に分離回収し、
回収したクラゲを元気なまま再び遠隔位置の海に戻すこ
とができるようにした取水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は原子力発電所等における従来の取
水装置の一例を示す平面図、図4は図3をIV−IV方
向から見た側面図である。
【0003】取水装置は、海から陸内側に海水を取り入
れるための取水口1を備えており、該取水口1の入口部
近傍には、大きな浮遊物が取水口1内に流入するのを防
止するための固定スクリーン2が設けられている。
【0004】更に、取水口1の固定スクリーン2の内側
には、該固定スクリーン2で分離できなかった浮遊物を
分離するための浮遊物分離装置3が設けられている。
【0005】浮遊物分離装置3は、取水口1における海
水の取込み方向の前後に所定の間隔を有してバケットコ
ンベヤ4,5を備えている。両バケットコンベヤ4,5
は、取水口1の全幅をカバーできるように取水口1を横
切って設けられており、且つバケットコンベヤ4,5の
下端は水中に没しており、上端は地上付近に位置するよ
うに鉛直に設けられている。バケットコンベヤ4,5
は、金網状の多数のバケット6を無端状にチェーンで接
続した構成を有しており、端部に備えられた図示しない
駆動装置によって矢印で示す方向に駆動されるようにな
っている。
【0006】更に、バケットコンベヤ4,5は、前段の
(海側の)バケットコンベヤ4に対して後段の(内側
の)バケットコンベヤ5の方がバケットの網目が小さく
なっている。従って、前段のバケットコンベヤ4にて比
較的大きな浮遊物を除去し、その後、後段のバケットコ
ンベヤ5で細かい浮遊物を除去するようになっている。
【0007】各バケットコンベヤ4,5の上端部内側に
は、該バケットコンベヤ4,5を貫通して横方向に延び
る輸送樋7,8が設けられており、該輸送樋7,8の一
端部は、バケットコンベヤ4,5の側方に設けた回収部
9上に延びている。
【0008】回収部9は、前記輸送樋7,8の一端部下
側にスノコ状の回収スクリーン10を備えており、該回
収スクリーン10の下部には水落下室11を設けてい
る。更に、水落下室11の前側にはオーバーフロー壁1
2を介して導水室13が設けてあり、該導水室13の水
は排水管14を介して取水口1における固定スクリーン
2より外側の位置に排出されるようになっている。
【0009】前記バケットコンベヤ4,5の上部反転部
の内側には、バケット6で掬い上げた浮遊物を加圧水に
より洗浄して落下させるための洗浄ノズル15が設けて
あり、該洗浄ノズル15は、分岐管16を介して加圧水
供給管17に接続している。
【0010】取水口1に備えている固定スクリーン2で
は、海からの大型の浮遊物が取水口1内部に流入するの
を防止している。固定スクリーン2を経た海水は、バケ
ットコンベヤ4,5に導かれ、前段のバケットコンベヤ
4にて比較的大きな浮遊物が掬い上げられ、又後段のバ
ケットコンベヤ5で細かい浮遊物が掬い上げられる。バ
ケットコンベヤ4,5で掬い上げられる浮遊物は、バケ
ットコンベヤ4,5の上部反転部に設けられた洗浄ノズ
ル15からの洗浄水の吹付けによって、バケット6内か
ら洗い落されて輸送樋7,8に落下する。
【0011】輸送樋7,8に落下した浮遊物は、洗浄水
と共に流動して回収部9の回収スクリーン10上に流入
される。このとき、浮遊物は回収スクリーン10上に残
り、洗浄水は水落下室11に落下する。
【0012】水落下室11に落下した水は、オーバーフ
ロー壁12から導水室13に導かれ、排水管14を介し
て取水口1における固定スクリーン2より外側の位置に
排出される。
【0013】回収部9の回収スクリーン10上に回収さ
れた浮遊物は、作業員によって定期的に除去する。通
常、回収スクリーン10上に回収される浮遊物は僅かで
あり、定期的な除去作業で十分であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、海水中にクラ
ゲが異常発生する場合があり、このような場合には取水
口1に多量のクラゲが流入し、バケットコンベヤ4,5
により掬い上げられたクラゲが輸送樋7,8を介して多
量に回収部9に流入する。この時、回収されるクラゲの
量が多いと、クラゲは回収スクリーン10上から溢れ
て、水落下室11に落下し、更にこのクラゲは排水管1
4を経て再び取水口1に戻されて循環することになる。
【0015】更に、クラゲの発生量が多い場合には、回
収スクリーン10から溢れたクラゲにより水落下室11
も満杯になって溢れてしまい、このような場合には、回
収部9のクラゲを人海戦術によって除去することになる
が、このような人海戦術による除去でも間に合わない場
合があり、このような場合には、バケットコンベヤ4,
5の運転速度を遅くしたり、又は停止せざるを得なくな
る。
【0016】しかし、このようにバケットコンベヤ4,
5の運転速度を遅くしたり、停止するとクラゲの除去が
不能になり、冷却水の冷却不足により発電出力を低減せ
ざるを得なくなったり、最悪の場合には発電プラントの
運転を停止せざるを得なくなる可能性があるという問題
を有していた。
【0017】又、前記したように人海戦術によって回収
したクラゲは、産業廃棄物となってしまい、新たな処理
上の問題が生じることになる。
【0018】本発明は、かかる従来装置のもつ問題点を
解決すべくなしたもので、海水中にクラゲが異常発生し
たような場合にも、クラゲを能率的に分離回収し、回収
したクラゲを元気なまま遠隔位置の海に戻すことができ
るようにした取水装置を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、取水口の水中
に下端が水没して浮遊物を掬い上げるようにしたバケッ
トコンベヤと、該バケットコンベヤの上部反転部で掬い
上げた浮遊物を加圧水により洗浄して落下させる洗浄ノ
ズルと、洗浄により落下した浮遊物を受けて洗浄水と共
に側方に送る輸送樋と、該輸送樋の浮遊物と洗浄水を受
け、上部に回収スクリーンを備え下部に水落下室を備え
た回収部とを有する取水装置であって、下端が前記水落
下室の水中に水没して斜め上方に延設された掻き上げコ
ンベヤと、該掻き上げコンベヤの上端部下側に設置した
回収ホッパと、該回収ホッパの下部出口にエゼクター装
置を介して接続され端部が取水口から遠隔位置で海に開
口する放出管とを備えたことを特徴とする取水装置、に
係るものである。
【0020】上記手段において、掻き上げコンベヤは、
水平なバーを所定の間隔で備えたバースクリーンコンベ
ヤであってもよく、又、少なくとも掻き上げコンベヤが
可搬式であってもよい。
【0021】本発明によれば、以下のように作用する。
【0022】クラゲの異常発生時に、バケットコンベヤ
により回収されて回収部の水落下室に落下したクラゲ
を、掻き上げコンベヤにより掬い上げて回収ホッパに連
続的に回収し、更に、回収ホッパ内のクラゲをエゼクタ
ー装置により放出管を介して取水口から遠隔位置に設け
た開口より海に放出するようにしているので、取水装置
にて回収したクラゲを、作業員の労力を要することなし
に生きたまま海に返すことができる。更に、回収したク
ラゲが産業廃棄物となるような問題も防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0024】図1、図2は本発明の取水装置の一例を示
したものであり、図中図3、図4と同一のものには同じ
符号を付して詳細な説明は省略し、本発明の特徴部分に
ついてのみ詳述する。
【0025】図1、図2に示すように、回収部9におけ
る水落下室11に、下端が水落下室11の水中に水没し
て斜め上方に延設された掻き上げコンベヤ18を設置す
る。
【0026】この掻き上げコンベヤ18は、水落下室1
1内のクラゲを効果的に排出できるように、例えば金網
などの水平なバー19を所定の間隔で備えたバースクリ
ーンコンベヤとすることができる。図中20は掻き上げ
コンベヤ18を矢印方向に駆動するための駆動モータで
ある。
【0027】前記掻き上げコンベヤ18の上端部の下側
位置には、回収ホッパ21を設置する。この回収ホッパ
21は、前記掻き上げコンベヤ18にて掻き上げられて
上端部から落下するクラゲを受けて収容できるように上
部が開口しており、且つ回収ホッパ21の下端部には、
鉛直下方に延びた後、水平方向に曲げられたエルボから
なる出口22が設けられており、該出口には放出管23
の一端が接続されている。
【0028】上記放出管23の他端は、取水口1から遠
隔位置において海に開口25している。この放出管23
は、取水口1のために内海を形成している堤24よりも
外側の例えば発電プラントの図示しない排水口側に開口
させるようにすると、放出したクラゲが再び取水口1に
流入する問題を低減できる。
【0029】前記回収ホッパ21の出口22のエルボに
は、エゼクター装置26が設けられている。エゼクター
装置26は、前記バケットコンベヤ4,5の洗浄ノズル
15に加圧水を供給している加圧水供給管17にエゼク
ター用給水管27を介して接続されており、加圧水供給
管17からの加圧水を出口22のエルボに噴出すること
によって、回収ホッパ21内のクラゲをエゼクター効果
により放出管23を介し海に放出するようにしている。
【0030】以下に、上記形態例の作用を説明する。
【0031】図1、図2において、バケットコンベヤ
4,5の駆動により回収部9の回収スクリーン10上に
回収される浮遊物は通常時は僅かであり、従って通常時
は作業員が定期的に回収スクリーン10を掃除するのみ
で十分である。
【0032】一方、海水中にクラゲが異常発生した場合
には、取水口1に多量のクラゲが流入し、バケットコン
ベヤ4,5にて掬い上げられたクラゲは輸送樋7,8を
介して多量に回収部9に流れ込むことになる。
【0033】この時、回収されるクラゲの量が多いと、
クラゲが回収スクリーン10上から溢れて、水落下室1
1に落下し、更に水落下室11からも溢れてしまうこと
が考えられる。
【0034】このような場合には、下端が水落下室11
の水中に水没している掻き上げコンベヤ18を矢印方向
に駆動する。すると、水落下室11内のクラゲは例えば
バースクリーンコンベヤによる金網のバー19によって
掬い上げられ、掻き上げコンベヤ18の上端部から回収
ホッパ21内に連続的に投入される。
【0035】回収ホッパ21に投入されたクラゲは、回
収ホッパ21の下部出口22に備えたエゼクター装置2
6の高圧水により放出管23に送り出され、取水口1か
ら遠隔位置に設けられた開口25から海に放出される。
この時、放出管23を、取水口1のための内海を形成し
ている堤24よりも外側の例えば発電プラントの排水口
側に開口させると、放出したクラゲが再び取水口1に流
入するのを低減できる。
【0036】上記したように、クラゲの異常発生時に回
収部9の水落下室11に落下したクラゲを掻き上げコン
ベヤ18により掬い上げて回収ホッパ21に連続的に回
収し、更に、回収ホッパ21内のクラゲをエゼクター装
置26により放出管23を介して取水口1から遠隔位置
に設けた開口25から海に放出するようにしているの
で、取水装置にて回収したクラゲを、作業員の労力を要
することなしに生きたまま海に返すことができる。従っ
て、回収したクラゲが産業廃棄物となるような問題も防
止できる。
【0037】なお、上記した掻き上げコンベヤ18、回
収ホッパ21、放出管23の各構成、或いは少なくとも
掻き上げコンベヤ18の構成は、通常時は設置しておか
ず、クラゲの異常発生時のみ設置できるように可搬式と
することもできる。
【0038】尚、本発明は上記形態例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、クラゲの異常発生時
に、バケットコンベヤにより回収されて回収部の水落下
室に落下したクラゲを、掻き上げコンベヤにより掬い上
げて回収ホッパに連続的に回収し、更に、回収ホッパ内
のクラゲをエゼクター装置により放出管を介して取水口
から遠隔位置に設けた開口より海に放出するようにして
いるので、取水装置にて回収したクラゲを、作業員の労
力を要することなしに生きたまま海に返すことができる
という効果がある。更に、回収したクラゲが産業廃棄物
となるような問題も防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取水装置の形態の一例を示す平面図で
ある。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】従来の取水装置の一例を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【符号の説明】
1 取水口 4,5 バケットコンベヤ 7,8 輸送樋 9 回収部 10 回収スクリーン 11 水落下室 15 洗浄ノズル 18 掻き上げコンベヤ 19 バー 21 回収ホッパ 22 出口 23 放出管 25 開口 26 エゼクター装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D025 BA21 3B201 AA08 AB53 BB22 BB90 BB92 CB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水口の水中に下端が水没して浮遊物を
    掬い上げるようにしたバケットコンベヤと、該バケット
    コンベヤの上部反転部で掬い上げた浮遊物を加圧水によ
    り洗浄して落下させる洗浄ノズルと、洗浄により落下し
    た浮遊物を受けて洗浄水と共に側方に送る輸送樋と、該
    輸送樋の浮遊物と洗浄水を受け、上部に回収スクリーン
    を備え下部に水落下室を備えた回収部とを有する取水装
    置であって、下端が前記水落下室の水中に水没して斜め
    上方に延設された掻き上げコンベヤと、該掻き上げコン
    ベヤの上端部下側に設置した回収ホッパと、該回収ホッ
    パの下部出口にエゼクター装置を介して接続され端部が
    取水口から遠隔位置で海に開口する放出管とを備えたこ
    とを特徴とする取水装置。
  2. 【請求項2】 掻き上げコンベヤが、水平なバーを所定
    の間隔で備えたバースクリーンコンベヤであることを特
    徴とする請求項1記載の取水装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも掻き上げコンベヤが可搬式で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の取水装置。
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