JP2001329470A - ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001329470A
JP2001329470A JP2001076655A JP2001076655A JP2001329470A JP 2001329470 A JP2001329470 A JP 2001329470A JP 2001076655 A JP2001076655 A JP 2001076655A JP 2001076655 A JP2001076655 A JP 2001076655A JP 2001329470 A JP2001329470 A JP 2001329470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dyed product
fiber
producing
dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001076655A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Horiguchi
智之 堀口
Toshiaki Kimura
敏明 木村
Jiro Amano
慈朗 天野
Ujiteru Niwa
氏輝 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001076655A priority Critical patent/JP2001329470A/ja
Publication of JP2001329470A publication Critical patent/JP2001329470A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】吸湿性、透水性、水分の偏在保水性に優れ、か
つ洗濯堅牢度が良好なポリエステル繊維とポリアミド繊
維を用いてなる多層構造織編物からなる染色物及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用い
てなる多層構造編織物からなり、少なくとも分散染料と
反応染料により染色する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性、吸水性、
透水性、水分の偏在保水性に優れ、かつ洗濯堅牢度が良
好なポリエステル繊維とポリアミド繊維からなる繊維染
色物およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポーツ衣料用の編織物としては、木綿
を始めとする天然繊維100%物、ポリエステル、ポリ
アミド等の合成繊維100%物、天然繊維と合成繊維と
の交編織物等がある。
【0003】一般に、スポーツ衣料は、肌に接触して着
用され、着用時には激しい発汗を伴う場合が多いため、
その生地には汗の連続吸水性や外気への拡散性、乾燥性
等が求められる。
【0004】しかし、木綿やウール等の天然繊維100
%物は、優れた吸水性を有するが、同時に保水性も良い
ため、いったん吸い取った汗はその後容易に蒸散せず、
連続吸汗性に劣る。
【0005】一方、通常の合成繊維100%物は、吸水
速度が遅く、また透水性が良くないために、汗の吸収、
移動が行われず、汗漏れによる不快感、ムレ感を招くと
いう問題があった。
【0006】このような問題を解決するために、例え
ば、実開昭59−133688号公報、特許第2667
152号公報等には、ポリエステル繊維等の合成繊維糸
条からなる多層構造により毛細管機構を利用し透水拡散
性能を付与したスポーツウエア等が開示されている。特
に、特許第2667152号公報では、ポリビニルピロ
リドンとナイロンのブレンドによる吸湿性の改質ナイロ
ンを用いて、多層構造編織物の繊維表面に親水性を付与
することにより、吸水速度を向上させる方法等が挙げら
れている。その適用例として、例えば、改質ナイロンを
裏の面(肌側)に用いた多層構造編織物は、裏の面での
吸水性、裏の面から表の面への透水性、水分の偏在保水
性において優れているため、スポーツウエア等の発汗処
理機能が要求されるような用途が挙げられている。ま
た、ポリアミド繊維のソフトで滑らかな風合い、光沢
性、染色発色性、樹脂加工性等と、ポリエステル繊維の
ドライな風合い、寸法安定性、熱セット性、耐光性等の
融合という意味でもこのような構成の素材はスポーツウ
エアを含めた衣料用途に適していると言える。
【0007】しかし、このようなポリエステル繊維とポ
リアミド繊維を用いた多層構造編織物においては、上記
の通り機能面や風合い面で非常に優れているものの、洗
濯堅牢度等の品質面では大きな問題があった。つまり、
多層構造編織物を従来の手法、すなわち酸性染料と分散
染料で染色する場合では、分散染料のポリアミド繊維へ
の多量の汚染により洗濯堅牢度が悪くなる問題があっ
た。また、この問題を解決するために酸性染料だけで片
染めした場合、洗濯堅牢度は良くなるものの、ポリエス
テル繊維で構成された布帛面が白残しになるため、片面
が白色のリバーシブル調に限定されたり、発色性不良
や、いらつきの発生といった問題が生じる場合があっ
た。さらには主としてポリエステル繊維を表にする構成
においては、白やパステル調といった外観に限定される
問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点を克服し、吸湿性、透水性、水分の偏在
保水性に優れ、かつ洗濯堅牢度が良好なポリエステル繊
維とポリアミド繊維を用いてなる多層構造織編物からな
る染色物およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次のような構成を有するものである。
【0010】すなわち、ポリエステル繊維とポリアミド
繊維を用いてなる多層構造編織物からなり、少なくとも
分散染料と反応染料により染色されてなる染色物であ
る。
【0011】また、ポリエステル繊維とポリアミド繊維
を用いてなる多層構造編織物を、少なくとも分散染料と
反応染料により染色し、還元洗浄する染色物の製造方法
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリエステル繊維
は、代表的にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート等
が挙げられるが、これらに限定されず、テレフタル酸以
外の酸成分としてイソフタル酸、ナフタリン−2,5−
ジカルボン酸等種々のジカルボン酸類、ポリエチレング
リコール等のジオール類を共重合させたもの等の改質ポ
リエステルや他種ポリマーをブレンドした改質ポリエス
テル等、ポリ乳酸等の脂肪族ポリエステル類等が含まれ
る。 また、ポリアミド繊維は、アミド結合を主鎖中に
有する繊維であれば特に限定されず、例えば4−ナイロ
ン、6−ナイロン、6,6−ナイロン、4,6−ナイロ
ン、9−ナイロン、6,10−ナイロン、11−ナイロ
ン、12−ナイロン、6,12−ナイロン等、及びこれ
らをベースにした改質ポリアミド等が挙げられる。
【0013】また、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維
は、その成分中に酸化チタン、カーボンブラック等の顔
料の他、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯
電防止剤等が含有していてもよい。
【0014】本発明の多層構造編織物は、表の面を主と
して構成する糸条と裏の面を主として構成する糸条が異
なっている編物または織物であればよい。なお、本発明
でいう編織物とは、編物と織物を含むこれらの総称であ
る。編物には、ダブルジャージ、シングルジャージ、ダ
ブルトリコット、ダブルラッセル、シングルラッセル等
が含まれる。また織物には、一重織物、経二重織物、緯
二重織物、経緯二重織物等が含まれる。
【0015】多層構造編織物を構成する繊維は、ポリエ
ステル繊維とポリアミド繊維を含むものであれば特に限
定されるものではなく、その他の構成繊維として、例え
ば、ポリウレタン、アクリル、ポリ乳酸、セルロース、
羊毛、絹等が含まれていても良い。
【0016】本発明における多層構造編織物は、ポリエ
ステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる多層構造を有
している。
【0017】この構造により、気体状の水分や汗は主と
してポリアミド繊維が吸収し、また、液体状の水分や汗
は主として多層構造による毛細管現象の応用により、素
早く且つ効率的に吸水、透水及び拡散することが可能と
なる。その結果、多層構造編織物は、吸湿性、吸水性、
透水性、水分の偏在保水性において優れたものとするこ
とができる。
【0018】このような多層構造体にする場合は、生地
表面側を構成するフィラメント糸条の単繊維繊度を裏面
側(肌面側)を構成するフィラメント糸条の単繊維繊度
より細くすることが望ましく、裏面側単繊維繊度/表面
側単繊維繊度=1.5以上にすることが望ましい。
【0019】また、別の手法としては、表面側より裏面
側(肌面側)をより凹凸形状とすることが望ましい。さ
らに別の手法としては、後述するように、繊維長手方向
に沿ってのびる実質的に溝様の窪みを一つ以上有するフ
ィラメント糸条を表面側に、それと異なる断面形状を有
するフィラメント糸条を裏面側(肌面側)に配置するこ
とも望ましい。
【0020】これらの要素を単独で構成したり、または
組み合わせて構成することにより、より優れた毛細管現
象を発揮させることができる。
【0021】ここで、吸湿性を向上させるには、好まし
くはポリアミド繊維側に吸湿性を持たせ、さらに下式で
算出される吸湿率差△MRが、2.5%以上のポリアミ
ド繊維を用いることが好ましく、3%以上のポリアミド
繊維を用いることがより好ましい。2.5%未満である
と期待する効果が少なく、また上限は特に規定されない
が、10%を越える場合は染色物の強度や堅牢度等が低
下する場合があるため、用いる吸湿ポリアミド繊維に応
じて適宜注意する必要がある。
【0022】吸湿率差△MR(%)=(温度30℃、湿
度90%における吸湿率(%))−(温度20℃、湿度
65%における吸湿率(%)) このような吸湿性ポリアミド繊維は、特に限定されない
が例えば、特開平9−111530号公報に記載の芯成
分を吸水性ポリマー、鞘成分をポリアミドとした芯鞘複
合繊維、あるいは特開平9−188917号公報に記載
の吸水性ポリマーがブレンドされたポリアミド繊維等を
用いることができる。
【0023】また、透水性と水分の偏在保水性を向上さ
せるには、例えば、繊維長手方向に沿ってのびる実質的
に溝様の窪みを1つ以上、好ましくは複数有するポリエ
ステル繊維を用いることが好ましい。かかる繊維は、文
字又は記号でモデル的に表すと、例えばΠ,E,F,
H,K,M,N,T,W,X,Y,Z等のような横断面
形状を有するものが好ましく、糸の製造工程における製
糸の容易性と断面形状の安定性の観点から、Π,H,
X、Y,T形状であることがより好ましい。例えば、X
型であれば図1の外観モデルに示すような横断面形状を
有するものである。
【0024】このような構造であれば、単繊維1本1本
の溝様の窪みが毛細管の働きをなすことになり、所望の
透水性と水分の偏在保水性を得ることができる。
【0025】本発明においては、上記のようなポリアミ
ド繊維の吸湿性とポリエステル繊維の透水拡散性の両方
の性能を効率良く発揮させ、それと同時に、ポリアミド
繊維のソフトでしなやかな風合いや良好な染色発色性と
いった特徴と、ポリエステル繊維のドライな風合いや優
れた寸法安定性といった特徴を生かすという観点から、
多層構造編織物のポリエステル繊維とポリアミド繊維の
混合重量比(ポリエステル繊維/ポリアミド繊維)は2
0/80〜80/20であることが好ましく、30/7
0〜70/30がより好ましい。
【0026】本発明は、かかる多層構造を有する編織物
を用いることから、優れた吸湿性や透水拡散性と良好な
風合いを有するものであるため、特にスポーツシャツ、
スポーツパンツ、ウオームアップスーツ等のスポーツ衣
料分野に最適に使用することができる。このような衣料
用途として使用される場合、多層構造編織物の表の面
(外側の面)と裏の面(肌側の面)は特に限定されるも
のではないが、例えば、ポリアミド繊維が表の面、ポリ
エステル繊維が裏の面になるような構成であれば、ポリ
アミド繊維の染色発色性、光沢性、樹脂加工性とポリエ
ステル繊維のドライな肌触りが得られ、また、逆にポリ
エステル繊維が表の面、ポリアミド繊維が裏の面になる
ような構成であれば、ポリエステル繊維の透水拡散性と
ポリアミド繊維のソフトでしなやかな風合い、吸湿性が
得られる。
【0027】また、本発明において、ポリエステル繊維
とポリアミド繊維の単繊維繊度は特に限定されるもので
はないが、例えば衣料用として用いることを考慮すると
0.1〜10デシテックスが好ましく、0.3〜5デシ
テックスがより好ましい。
【0028】本発明の染色物は、多層構造編織物が少な
くとも分散染料と反応染料により染色されてなるもので
ある。その他の染料、例えば酸性染料や金属錯塩染料、
建染染料等が本発明の効果を損なわない範囲で含まれて
いても良い。
【0029】ここでいう分散染料は、一般にポリエステ
ルを染色する分散型の染料であり、代表的にはキノン系
分散染料やモノアゾ、ジズアゾ、複素環アゾ等のアゾ系
分散染料があるが、これらに限定されず種々のものが含
まれる。本発明の染色物は洗濯堅牢度、鮮明性、異色性
等を向上させる観点から、染色後に還元洗浄を行って製
造することが好ましいが、淡中色領域ではキノン系およ
び/またはアゾ系分散染料を用い、中濃色領域ではアゾ
系分散染料を用いてなることが好ましい。また、本発明
においては発色性の他、調色の容易さ、洗濯堅牢度、異
色表現などの点で分子構造中にアゾ基を少なくとも1つ
以上有するアゾ系分散染料が主体として染色されてなる
ことが好ましい。通常種々の色に染色する場合は2色以
上の染料を配合することが行われているが、洗濯堅牢度
および/または異色性を向上させる観点から、少なくと
もその配合されてなる染料の内1種以上がアゾ基を有す
るアゾ系分散染料であることが好ましく、また配合され
てなる分散染料の内アゾ系分散染料の比率が20〜10
0重量%であることがより好ましく、60〜100重量
%であることがさらに好ましい。
【0030】また、これらのアゾ系分散染料で、ポリエ
ステル繊維上での堅牢度に優れる、ポリエステル繊維に
より優先染着する、還元洗浄した後の分解物がポリアミ
ド繊維に汚染しにくい等の観点により目的に応じて適宜
選択することが好ましい。
【0031】本発明で好ましく用いられる分散染料は、
アゾ基を少なくとも1つ以上有する分散染料であれば特
に限定されないが、例えばC.I.Disperse
Yellow 5、7、23、114、163、23
1、Orange 13、25、29、30、Red
50、54、65、72、73、82、88、137、
143、145、152、177、184、258、3
43、371、Blue79、79:1、165、16
5:1、183、183:1、257、265、26
6、268、341、366、367などがある。
【0032】また、反応染料は、水溶性のアニオン性染
料であり一般にヒドロキシル基やアミノ基に対し、共有
結合性を有する反応基を有する染料が含まれる。例えば
式[I]に示すモノクロロトリアジン基(X=Cl、Y=
置換基)、モノフルオロトリアジン基(X=F、Y=置
換基)、カルボキシピリジニオトリアジン基(X=式[I
I]、Y=置換基)、ジクロロトリアジン基(X=Y=C
l)など、式[III]に示すビニルスルホン基(Zは−C
H=CH2)、スルファトエチルスルホン基など(Zは
−CH2 CH2 1 を表し、Z1 は−OSO3 H、−O
COCH3 、−OPO3 2 、−Cl、などの脱離基を
示す)、式[IV]に示すフルオロクロロピリミジン基、ト
リクロロピリミジン基など、式[V]に示すブロモアクリ
ルアミド基等の反応基を少なくとも1つ以上有する染料
であるが、これに限らず、例えば「解説 染料化学」
(色染社)に記載されているような反応基を有するもの
でもよい。
【0033】本発明においてはこれらの反応基を1つ以
上有している染料であれば特に限定されず、例えば式
[I]のモノクロロトリアジン基を分子内に2つ以上有し
ている染料や、式[I]のモノクロロトリアジン基又はモ
ノフルオロトリアジン基と式[III]のスルファトエチル
スルホン基を同一分子内含む異種反応基型染料でもよ
い。例えば式IにおいてYが式[III]を含むものでもよ
い。
【0034】
【化1】
【0035】
【化2】
【0036】
【化3】
【0037】
【化4】
【0038】(式[IV]中において、X1〜X3はClまた
はFを示す)
【0039】
【化5】
【0040】こういった反応基を持つ染料としては、た
とえば”Sumifix”、”Sumifix Sup
ra”、”Remazol”、”Celmazo
l”、”Levafix”、”Procion”、”C
ibacron”、”Basilen”、”Drima
rene”、”Drimalan”、”Lanaso
l”、”Kayacion”、”Mikacio
n”、”Kayacelon React”、”Rea
lan”等の冠称名で市販されているものを用いること
ができる。いずれの反応染料も洗濯堅牢度の良好な染色
布帛を提供することができるが、特に式[III]に示すス
ルファトエチルスルホン基等は保護基により反応基が保
護されており、これらの反応基のみを有する染料で十分
な固着量を得るには、この保護基を外して反応基を活性
化させる必要がある。これらの保護基を完全に脱離させ
るためには、アルカリが必要である場合が多く、このよ
うな染料を使用する場合、染色前のアルカリ前処理、あ
るいは中性から弱酸性条件においても脱保護する染料を
選定することが必要となる。また染色によって十分な固
着が行われていない場合、還元洗浄によって色相が大き
く変化する場合がある。従って十分な固着量を容易に得
ることができるといった点で特に、ブロモアクリルアミ
ド基、モノクロロトリアジン基、モノフルオロトリアジ
ン基、ジクロロトリアジン基、カルボキシピリジニオト
リアジン基、フルオロクロロピリミジン基のうち少なく
とも1つ以上を有する反応染料が、より好ましくはブロ
モアクリルアミド基、モノクロロトリアジン基、モノフ
ルオロトリアジン基、カルボキシピリジニオトリアジン
基のうち少なくとも1つ以上有する反応染料が、より発
色性に優れ、洗濯堅牢度および/または耐光堅牢度が向
上するので好ましい。これらの反応基を1つ以上有して
いれば、その他の反応基は、例えばビニルスルホン基や
スルファトエチルスルホン基との異種官能基型であって
もよい。これらの染料は、市販されているものを適宜使
用することができ、例えば”Sumifix Supr
a”染料(住友化学(株)製)、”Cibacron”
染料(チバスペシャリティケミカルズ(株)製)、”L
anasol”染料(チバスペシャリティケミカルズ
(株)製)、”Procion”染料(三井BASF染
料(株)製)、”Kayacion”染料(日本化薬
(株)製)、”Kayacelon React”染料
(日本化薬(株)製)、”Basilen”染料(三井
BASF(株)製)、”Drimalan F”染料
(クラリアント(株)製)、”Drimarene”染
料(クラリアント(株)製)などを使用することができ
る。
【0041】本発明のポリエステル繊維とポリアミド繊
維からなる繊維構造物は、上記分散染料と反応染料を用
いて二浴法または一浴法で染色することで得ることがで
きるが、染色時間が短くコスト的に有利な点で一浴法が
好ましい。さらに染色した後、好ましくは還元洗浄をし
て製品とする。また、特に染色物がJIS L−084
4に規定される洗濯堅牢度A−2法において変退色及び
汚染が共に4級以上であると、特にスポーツ用途などに
展開が可能であり適用範囲が広がるため好ましい。
【0042】染色する場合の手段は特に限定されず、浸
染、捺染、サーモゾル染色、インクジェット染色等適宜
使い分けることができる。但しサーモゾル染色について
はポリアミド繊維側に反応染料が十分固着しないため、
浸染、捺染、インクジェット染色、好ましくは浸染の手
段で行うことが好ましい。浸染の場合、用いる染色機は
特に限定されず、例えば高圧ジッガー染色機、ドラム染
色機、ウィンス染色機、液流染色機、気流染色機等があ
げられる。
【0043】いずれの手段においても本発明の染色物を
得るための製造方法としては特に限定されず、常法によ
って製造することができる。
【0044】特に本発明において好ましい染色物の製造
方法としては、染液のpHを3〜8、好ましくは4〜
7、さらに好ましくは4.5〜6に調整して90〜14
0℃で一浴染色した後、還元洗浄する方法である。染液
のpHが3未満であると洗濯堅牢度が低下しやすくな
り、またpH8を越えるとポリアミド側への反応染料の
染着が不十分になり発色性が低下する問題がある。ま
た、特にポリアミド繊維側の均染性を向上させる必要が
ある場合、染色開始段階の染浴pHを中性にし、時間お
よび/または温度上昇に従い染浴のpHを酸性側にシフ
トさせる方法も有効である。pHスライド法で行う場
合、染色初期のpHを6〜9に調整し、最も酸性側で2
〜6にスライドさせる方法が好ましい。さらにpH調整
剤の他に金属イオン封鎖剤、均染剤、堅牢度向上剤、柔
軟剤、分散染料分散剤、キャリアー等を適宜使用するこ
とができる。特に反応染料が金属を含有する場合、適宜
金属イオン封鎖剤を使用することが好ましい。金属イオ
ン封鎖剤としては特に限定されずに使用できるが、この
とき染色液のpHに注意して選択する。
【0045】その他、捺染についても通常の方法で行う
ことができ、インクジェット染色においても通常の方法
をそのまま適用することができる。例えばインクとして
染料と水の他に湿潤剤、乾燥防止剤、pH調整剤、防腐
剤、堅牢度向上剤等を適宜調整して調合し、繊維構造物
や水溶性高分子等で前処理した繊維構造物に付与した
後、ついでHP(高圧)又はHT(高温)スチーミング
等で染料を繊維に吸尽固着させる。捺染やインクジェッ
ト染色において、染料の固着の際にはポリアミド繊維側
の反応染料の固着を向上させるためにHP(高圧)スチ
ーミングを行うことが好ましい。
【0046】さらに本発明においては、染色中および/
または染色後に常法によってフィックス処理を施すこと
もできる。
【0047】また異色効果、洗濯堅牢度、耐光堅牢度等
の向上の点で、染色後に還元洗浄を行うことが好まし
い。その方法は特に限定されないが、例えばハイドロサ
ルファイト(Na224)、二酸化チオ尿素((N
2)2CSO2)、ナトリウムスルホキシレートホルム
アルデヒド(NaHSO2・CH2O)、亜鉛スルホキシ
レートホルムアルデヒド(Zn(HSO2CHO)2)、
塩化第一スズ(SnCl2・2H2O)等の還元剤を用
い、pH調整剤、界面活性剤、還元剤の安定化剤等を適
宜併用して行うことができる。ここで本発明で得られる
染色物の洗濯堅牢度、耐光堅牢度、鮮明性、異色調表現
等のために好ましい還元洗浄の方法としては、少なくと
も二酸化チオ尿素、ナトリウムスルホキシレートホルム
アルデヒド、亜鉛スルホキシレートホルムアルデヒドか
ら選ばれる1種以上の還元剤、好ましくは少なくともナ
トリウムスルホキシレートホルムアルデヒドを含む還元
剤を用い、pHを2〜10、好ましくは4〜9、さらに
好ましくは5〜8に調整して、60〜130℃、好まし
くは90〜120℃、さらに好ましくは100〜120
℃の温度で10〜60分間処理する方法である。pHが
2未満や温度が130℃を越えると反応染料の変色が著
しくなる傾向になり、pHが10を越える場合や温度が
60℃未満の場合は洗濯堅牢度および/又は耐光堅牢度
が低下する場合があるため好ましくない。また、所望の
pHを調整する方法は特に限定されないが、反応染料の
変色をより抑制するためには還元洗浄後のpHが3〜
9、好ましくは5〜7であることがよく、このために例
えば燐酸等の緩衝液によるpH調整が好ましい。
【0048】また、本発明においてはキノン系分散染料
を主体として用いた場合は、上記還元洗浄の他にアルカ
リ還元洗浄を行うこともできる。この時pHは7〜13
に調整し、好ましくは少なくともハイドロサルファイト
を含む還元剤を用いて、適宜pH調整剤、界面活性剤、
還元剤の安定化剤を併用して処理する。pH7未満や1
3を越えると洗濯堅牢度および/または耐光堅牢度が低
下する場合があるため好ましくない。
【0049】一方、本発明で好ましく用いられるアゾ系
分散染料を主体として用いた場合は、キノン系分散染料
とは逆に酸性で還元洗浄をすることもできる。この時、
少なくとも二酸化チオ尿素、ナトリウムスルホキシレー
トホルムアルデヒド、亜鉛スルホキシレートホルムアル
デヒドから選ばれる少なくとも1種以上の還元剤、好ま
しくは少なくともナトリウムスルホキシレートホルムア
ルデヒドを含む還元剤を用い、pH2〜7、好ましくは
3〜6に調整して適宜pH調整剤、界面活性剤、還元剤
の安定化剤等を併用して処理することができる。
【0050】これらの還元処理は、再現性の点で適宜還
元処理槽を密閉し、場合によっては窒素などの不活性ガ
スで槽内の空気を置換することが好ましい。
【0051】また、さらに耐光堅牢度を向上させる必要
がある場合、鮮明性を向上させる必要がある場合等には
還元処理後にソーピング処理や酸化洗浄を行うことがで
きる。特に表が主としてポリアミド繊維である構成の素
材に適用することが好ましい。本発明においては、その
効果がより高い点で酸化洗浄が好ましい。酸化洗浄の条
件としては特に限定されず、例えば過酢酸、過酸化水
素、亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム等の酸
化剤を用い、必要に応じてpH調整剤、界面活性剤、脆
化防止剤、テトラアセチレンジアミンのごとき酸化促進
剤、防錆剤等を適宜使用して処理することができる。特
に本発明においては、少なくとも亜塩素酸ナトリウムを
含む酸化剤を用い、pH3〜8、好ましくは4.5〜6
で50〜100℃、好ましくは60〜80℃で処理する
ことが好ましい。pH3未満や温度が100℃を越える
と反応染料の変色が激しくなり、pH8を越える場合や
温度が50℃未満であると期待する効果が得られない。
【0052】また必要に応じて脱塩素処理や過酸化水素
による処理を追加しても良い。
【0053】このように本発明によれば、優れた洗濯堅
牢度を達成できるだけでなく、使用する染料により様々
な外観を持たせることも可能である。例えば、ポリエス
テル繊維とポリアミド繊維を同色調に染色した場合は、
いらつき感がなく、均一な鮮明色を表現できるし、逆に
異色調に染色した場合には、各色がそれぞれ明瞭であ
り、特にリバーシブル組織による多層構造編織物では表
の面と裏の面を所望の通り異色に染め分けることも可能
である。
【0054】また、本発明においては、濃色染めと良好
な洗濯堅牢度という点で、従来技術に対して特に効果が
高い対象として、1デシテックス以下の極細繊維や吸湿
性ポリアミド繊維等を用いた繊維構造物が挙げられる
が、これらに関しても本発明によれば何ら問題が無く、
良好な洗濯堅牢度を維持した濃色染色物が提供できるの
である。
【0055】
【実施例】染色に使用した布帛、染料、均染剤、還元洗
浄剤、フィックス処理剤等は下記のものを使用した。ま
た、得られた染色物は洗濯堅牢度(JIS L−084
4A−2法、9ファイバー使用)を評価し、発色性は目
視により3段階(濃いものから薄いものに、○、△、
×)、異色調のものについては異色性を2段階(異色効
果があるものに○、異色効果がないものに×)で評価し
た。なお、%omfは布帛に対する重量%を示す。
【0056】布帛 X型の断面形状を有する繊維からなるポリエチレンテレ
フタレートマルチフィラメント83デシテックス24フ
ィラメントを用い、仮撚り数3360ターン/m、仮撚
り温度210℃、再熱セット温度180℃の条件下で仮
撚り加工を行い、糸条1を得た。
【0057】また、ポリビニルピロリドン4重量%、ピ
ロリドン0.04重量%を含有する6−ナイロンマルチ
フィラメント83デシテックス24フィラメントを用
い、糸条1と同一条件で仮撚り加工を行い、糸条2を得
た。この糸条の下式で示す△MRは4.2%だった。
【0058】28Gダブルジャージ編機を用い、変形リ
バーシブル組織で編地の一方の面を糸条1で、他方の面
を糸条2で形成されるように編成した編物を用いた。
【0059】この編物の混率(ポリエステル/ポリアミ
ド)は50/50であった。
【0060】 ΔMR=(温度30℃、湿度90%における吸湿率(%))− (温度20℃、湿度65%における吸湿率(%)) 染料 分散染料 a:アゾ系分散染料 ”Kayalon Polyester Blue CR−E 200” (日本化薬(株)製) b:アゾ系分散染料 ”Dianix Blue S−2G”(ダイスター(株)製) 反応染料 c:モノクロロトリアジン系反応染料 ”Procion Royal H−EXL” (三井BASF染料(株)製) d:ブロモアクリルアミド系反応染料 ”Lanasol Blue 3G” (チバスペシャリティケミカルズ(株)製) e:モノフルオロトリアジン系反応染料 ”Cibacron Red F−B” (チバスペシャリティケミカルズ(株)製) 酸性染料 f:酸性染料 ”Telon Blue AFN” g:酸性染料 ”Telon Red ABL” (ダイスター(株)製) 均染剤 均染剤1:”アルベガールB”(チバスペシャリティケミカルズ(株)製) 均染剤2:”ニューボンTS400”(日華化学(株)製) 酸性還元洗浄条件(80℃で20分処理) 開始pH 5.0 還元剤:ナトリウムスルホキシレートホルムアルデヒド系 ”スーパーライトC”(三菱ガス化学(株)製) 4g/L 酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液 pH5 ”デモールN”(花王(株)製) 0.5g/L 中性還元洗浄条件(110℃で30分処理) 開始pH 6.9 ”スーパーライトC”(三菱ガス化学(株)製) 4g/L ”カヤクバッファーAC”(日本化薬(株)製) 2g/L ”カヤソーパURE”(日本化薬(株)製) 3g/L 酸化洗浄条件(70℃で40分処理) 酸化剤:亜塩素酸ナトリウム系酸化剤 ”スーパーホワイトL”(大東薬品工業(株)製) 5g/L ”オスモゼンCL370”(大和化学(株)製) 1g/L 酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液 pH5 フィックス処理条件(80℃で20分処理) ”ナイロンフィックス501” 2%omf (センカ(株)製) 実施例1 染色前布帛に対し染料a(1%omf)と染料c(1%
omf)、均染剤1(2%omf)を用いて、酢酸/酢
酸ナトリウム緩衝液でpH5に調整して120℃で60
分染色し、酸性還元洗浄を行って染色布帛1を得た。こ
の染色布帛の洗濯堅牢度および発色性を評価し、結果を
表1に示した。
【0061】実施例2 染色前布帛に対し染料b(2%omf)と染料d(1%
omf)を用いた以外は実施例1と同様にして染色布帛
2を得た。この染色布帛の洗濯堅牢度および発色性を評
価し、結果を表1に示した。
【0062】実施例3 酸性還元洗浄を中性還元洗浄に代えた以外は実施例2と
同様にして染色布帛3を得た。得られた布帛の糸条2で
構成させる面の鮮明性が染色布帛2より若干向上してい
た。この染色布帛の洗濯堅牢度および発色性を評価し、
結果を表1に示した。
【0063】実施例4 実施例3の中性還元洗浄後に、さらに酸化洗浄を行って
染色布帛4を得た。得られた布帛の糸条2で構成される
面の鮮明性は染色布帛3よりさらに若干向上していた。
この染色布帛の洗濯堅牢度および発色性を評価し、結果
を表1に示した。
【0064】実施例5 染色前布帛に対し染料a(1%omf)と染料e(1%
omf)、均染剤1(2%omf)を用いて、酢酸/酢
酸ナトリウム緩衝液でpH5に調整して120℃で60
分染色し、酸性還元洗浄を行って染色布帛5を得た。こ
の染色布帛の洗濯堅牢度および発色性、異色性を評価
し、結果を表1に示した。
【0065】実施例6 染色前布帛に対し染料b(2%omf)と染料e(1%
omf)、均染剤1(2%omf)を用いて、酢酸/酢
酸ナトリウム緩衝液でpH5に調整して120℃で60
分染色し、中性還元洗浄を行って染色布帛6を得た。こ
の染色布帛の洗濯堅牢度および発色性、異色性を評価
し、結果を表1に示した。
【0066】比較例1 染色前布帛に対し染料a(1%omf)と染料f(1%
omf)、均染剤2(2%omf)を用いて、酢酸/酢
酸ナトリウム緩衝液でpH5に調整して120℃で60
分染色し、フィックス処理を行って染色布帛7を得た。
この染色布帛の洗濯堅牢度および発色性を評価し、結果
を表1に示した。
【0067】比較例2 染料fの代わりに染料gを用いた以外は比較例1と同様
に染色して染色布帛8を得た。この染色布帛の洗濯堅牢
度および発色性、異色性を評価し、結果を表1に示し
た。
【0068】比較例3 フィックス処理の代わりに酸性還元洗浄を行った以外は
比較例1と同様に染色し、染色布帛9を得た。この染色
布帛の洗濯堅牢度および発色性を評価し、結果を表1に
示した。得られた染色物は酸性還元洗浄により変退色し
て鮮明性が失われ、黒ずんだ色相になった。
【0069】比較例4 染色前布帛に対し染料f(1%omf)、均染剤2(2
%omf)を用いて、酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液でp
H5に調整して90℃で40分染色し、フィックス処理
を行って染色布帛10を得た。この染色布帛の洗濯堅牢
度および発色性を評価し、結果を表1に示した。
【0070】
【表1】
【0071】この結果から、本発明のポリエステル繊維
とポリアミド繊維からなる繊維染色物は洗濯堅牢度と発
色性が両立していることがわかった。さらには、両繊維
を同色調に染色した場合には、いらつき感がなく、逆に
異色調に染色した場合には、鮮明で明瞭な異色効果によ
り繊維構造物の表の面と裏の面を異色に染め分けること
が可能であることがわかった。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステル繊維のド
ライ感、張り腰、寸法安定性と、ポリアミド繊維のソフ
ト感、しなやかさ、染色発色性、樹脂加工性といった特
徴、また、両繊維を多層構造に編織することによって得
られる吸湿性、吸水性、透水性、水分の偏在保水性を同
時に満たし、かつ両繊維が鮮明に同色染色されたり、リ
バーシブル等に異色染色された洗濯堅牢度良好なポリエ
ステル繊維とポリアミド繊維からなる繊維染色物および
その製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維の横断面形状を示す外観モデル図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 21/14 D04B 21/14 Z 21/16 21/16 D06P 1/18 D06P 1/18 1/382 1/382 3/872 3/872 (72)発明者 丹羽 氏輝 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用い
    てなる多層構造編織物からなり、少なくとも分散染料と
    反応染料により染色されてなることを特徴とする染色
    物。
  2. 【請求項2】該ポリアミド繊維の下式で算出される吸湿
    率差△MRが2.5%以上であることを特徴とする請求
    項1記載の染色物。 吸湿率差△MR(%)=(温度30℃、湿度90%にお
    ける吸湿率(%))−(温度20℃、湿度65%におけ
    る吸湿率(%))
  3. 【請求項3】該ポリエステル繊維が繊維長手方向に沿っ
    てのびる実質的に溝様の窪みを1つ以上有するものであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の染色物。
  4. 【請求項4】該多層構造編織物のポリエステル繊維とポ
    リアミド繊維の混合重量比(ポリエステル繊維/ポリア
    ミド繊維)が20/80〜80/20であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の染色物。
  5. 【請求項5】洗濯堅牢度試験(JIS L−0844
    A−2法)による変退色及び汚染が共に4級以上である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の染色
    物。
  6. 【請求項6】該分散染料が少なくともアゾ基を1つ以上
    有する分散染料を含むものであることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の染色物。
  7. 【請求項7】該反応染料が、ブロモアクリルアミド基、
    モノクロロトリアジン基、モノフルオロトリアジン基、
    ジクロロトリアジン基、カルボキシピリジニオトリアジ
    ン基、フルオロクロロピリミジン基のうち、少なくとも
    1つ以上有するものを含むものであることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の繊維染色物。
  8. 【請求項8】ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用い
    てなる多層構造編織物を、少なくとも分散染料と反応染
    料により染色し、還元洗浄することを特徴とする染色物
    の製造方法。
  9. 【請求項9】該ポリアミド繊維の下式で算出される吸湿
    率差ΔMRが2.5%以上であることを特徴とする請求
    項8記載の染色物の製造方法。 吸湿率差ΔMR(%)=(温度30℃、湿度90%にお
    ける吸湿率(%))−(温度20℃、湿度65%におけ
    る吸湿率(%))
  10. 【請求項10】該ポリエステル繊維が繊維長手方向に沿
    ってのびる実質的に溝様の窪みを1つ以上有するもので
    あることを特徴とする請求項8または9に記載の染色物
    の製造方法。
  11. 【請求項11】該分散染料と反応染料を同時および/ま
    たは逐次染色した後、還元洗浄する方法において、該還
    元洗浄をpH2〜10で行うことを特徴とする請求項8
    〜10のいずれかに記載の染色物の製造方法。
  12. 【請求項12】該分散染料が少なくともアゾ基を1つ以
    上有するものを含ものであることを特徴とする請求項8
    〜11のいずれかに記載の染色物の製造方法。
  13. 【請求項13】該反応染料が、ブロモアクリルアミド
    基、モノクロロトリアジン基、モノフルオロトリアジン
    基、ジクロロトリアジン基、カルボキシピリジニオトリ
    アジン基、フルオロクロロピリミジン基のうち、少なく
    とも1つ以上有するものを含むものであることを特徴と
    する請求項8〜12のいずれかに記載の染色物の製造方
    法。
  14. 【請求項14】該還元洗浄における還元剤がナトリウム
    スルホキシレートホルムアルデヒド、二酸化チオ尿素、
    亜鉛スルホキシレートホルムアルデヒドのいずれか1種
    以上を含むことを特徴とする請求項8〜13のいずれか
    に記載の染色物の製造方法。
  15. 【請求項15】該還元洗浄をpH5〜8、温度90〜1
    20℃で行うことを特徴とする請求項8〜14のいずれ
    かに記載の染色物の製造方法。
  16. 【請求項16】還元洗浄後に酸化洗浄を行うことを特徴
    とする請求項8〜15のいずれかに記載の染色物の製造
    方法。
  17. 【請求項17】該酸化洗浄における酸化剤が少なくとも
    亜塩素酸ナトリウムを含むことを特徴とする請求項16
    記載の染色物の製造方法。
  18. 【請求項18】該酸化洗浄をpH4〜7、温度50〜8
    0℃で行うことを特徴とする請求項16または17に記
    載の染色物の製造方法。
JP2001076655A 2000-03-17 2001-03-16 ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法 Withdrawn JP2001329470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076655A JP2001329470A (ja) 2000-03-17 2001-03-16 ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-75398 2000-03-17
JP2000075398 2000-03-17
JP2001076655A JP2001329470A (ja) 2000-03-17 2001-03-16 ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001329470A true JP2001329470A (ja) 2001-11-27

Family

ID=26587755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001076655A Withdrawn JP2001329470A (ja) 2000-03-17 2001-03-16 ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001329470A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003278050A (ja) * 2002-03-19 2003-10-02 Ventex Co Ltd 防水機能を有する超高速吸湿速乾性織編物
CN111748893A (zh) * 2020-07-03 2020-10-09 绍兴海成化工有限公司 一种新型仿天丝风格面料及染整工艺
CN112805426A (zh) * 2019-05-27 2021-05-14 技术环球投资有限公司 水分传输特性得到改善的织物
CN113638218A (zh) * 2021-09-09 2021-11-12 广东德美精细化工集团股份有限公司 一种涤纶织物短流程高色牢度提升方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003278050A (ja) * 2002-03-19 2003-10-02 Ventex Co Ltd 防水機能を有する超高速吸湿速乾性織編物
CN112805426A (zh) * 2019-05-27 2021-05-14 技术环球投资有限公司 水分传输特性得到改善的织物
JP2022501524A (ja) * 2019-05-27 2022-01-06 スキルド グローバル インヴェストメンツ リミテッド 改良された水分輸送特性を有する布地
JP7162970B2 (ja) 2019-05-27 2022-10-31 コンフィニット リミテッド 改良された水分輸送特性を有する布地
CN112805426B (zh) * 2019-05-27 2024-02-13 舒织有限公司 水分传输特性得到改善的织物
CN111748893A (zh) * 2020-07-03 2020-10-09 绍兴海成化工有限公司 一种新型仿天丝风格面料及染整工艺
CN113638218A (zh) * 2021-09-09 2021-11-12 广东德美精细化工集团股份有限公司 一种涤纶织物短流程高色牢度提升方法
CN113638218B (zh) * 2021-09-09 2023-10-20 广东德美精细化工集团股份有限公司 一种涤纶织物短流程高色牢度提升方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5824614A (en) Articles having a chambray appearance and process for making them
US5849648A (en) Comfort melamine fabrics and process for making them
US5830574A (en) Dyeing articles composed of melamine fiber and cellulose fiber
EP0875620A1 (en) Process for dyeing melamine fibers and melamine fibers so dyed
US6068666A (en) Blended fiber garment over dyeing process
JP2001329470A (ja) ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる染色物およびその製造方法
JP2006200045A (ja) 斑染め布帛の染色方法
JPH0797777A (ja) ポリアミド系材料の染色法
JP2001329440A (ja) ポリエステル繊維とポリアミド繊維の混合糸を用いてなる染色物およびその製造方法
JP2007146339A (ja) 金属光沢布帛およびその製造方法
JP2001262479A (ja) ポリエステル極細繊維とポリアミド極細繊維を用いてなる染色物およびその製造方法
KR20230103304A (ko) 보온성과 세탁 내구성이 우수한 목욕 가운
JP5805416B2 (ja) セルロース繊維用染料組成物、及びセルロース繊維を含む染色物を製造する方法
JP2006322112A (ja) 異色染め芯鞘糸及びその製造方法並びに織物
JP2001329471A (ja) 繊維染色物の製造方法および繊維染色物
JP2002194680A (ja) 均染染色方法
JP2001329472A (ja) 交編織染色物および交編織染色物の製造方法
KR101131492B1 (ko) 염색견뢰도가 우수한 극세사 직물의 제조방법 및 그에 의한 고흡수성 의류
JP2005179827A (ja) 染料の混成染色方法
JP3312938B2 (ja) 異色効果を有する獣毛繊維製品の製造方法
JP5230894B2 (ja) 複合素材の染色方法及びその方法により染色された複合素材
KR102650265B1 (ko) 면과 폴리에스테르의 혼방사를 포함하는 원단 제조방법
JP2001262476A (ja) ポリエステル繊維とポリアミド繊維を用いてなる人工皮革およびその製造方法
MX2007005607A (es) Productos textiles teñidos por medio de colorantes cationicos y proceso para su fabricacion.
JP2001254282A (ja) 染色物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080311

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100401