JP2001328333A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2001328333A
JP2001328333A JP2000151054A JP2000151054A JP2001328333A JP 2001328333 A JP2001328333 A JP 2001328333A JP 2000151054 A JP2000151054 A JP 2000151054A JP 2000151054 A JP2000151054 A JP 2000151054A JP 2001328333 A JP2001328333 A JP 2001328333A
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printing
stencil
fence
sheet
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JP2000151054A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kubota
淳 久保田
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排紙台に前回の印刷用紙が残されている状態
で製版動作が選択された場合にあっても、製版動作から
印刷動作を行う際のスピードアップ化が図れる。 【解決手段】 給紙台の印刷用紙の用紙サイズを検出す
る用紙サイズ検出手段と、排紙台上に排紙される印刷用
紙を規制する排紙フェンスと、排紙フェンスの位置を用
紙サイズ検出手段の検出結果に基づいて移動する排紙フ
ェンス移動手段と、排紙台上に印刷用紙があるか否かを
検出する紙残り検出センサとを有し、排紙台上に前回の
印刷用紙が残された状態で製版動作が選択されると、排
紙フェンス移動手段による排紙フェンスの移動を禁止
し、且つ、版胴に孔版原紙が巻付け装着されている場合
には孔版原紙を版胴より取り除く排版処理を行い、画像
データに基づき未製版の孔版原紙に穿孔を施す製版処理
を行い、この製版処理された孔版原紙を版胴に巻き付け
装着する着版処理まで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版された孔版原
紙を版胴に巻き付け装着し、回転される版胴に印刷用紙
を圧接させつつ搬送することによって印刷を施す孔版印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば孔版印刷装置は、印刷すべき原稿
の画像データを読み取るスキャナー部と、このスキャナ
ー部で読み取った画像データに基づいて孔版原紙に穿孔
する製版部と、この製版部で作製された孔版原紙を版胴
に装着し、回転する版胴に印刷圧を作用させながら印刷
用紙を搬送して画像を印刷用紙に転写する印刷部と、こ
の印刷部に印刷用紙を給紙する給紙部と、印刷部で印刷
された印刷用紙を排紙する排紙部と、版胴に装着された
孔版原紙を取り除く排版部とを備えている。そして、ユ
ーザの選択する動作としては、大きく分類すると製版動
作と印刷動作とがあり、製版動作が選択されると、版胴
に孔版原紙が巻付け装着されている場合には孔版原紙を
版胴より取り除く排版処理を行い、画像データに基づき
未製版の孔版原紙に穿孔を施す製版処理を行い、この製
版処理された孔版原紙を版胴に巻き付け装着する着版処
理を行い、その後1枚だけ印刷するファーストプリント
処理を行う。又、このような製版動作の完了後に、印刷
動作が選択されると、回転される版胴に印刷用紙を圧接
させつつ搬送することによって印刷用紙にインク画像を
転写する印刷処理を設定枚数だけ行い、排紙された印刷
用紙は排紙部に載置されるものである。
【0003】ところで、上記給紙部と排紙部としては、
次に示すものが提案されている。つまり、給紙部は、多
数の印刷用紙を載置する給紙部と、この給紙台に載置さ
れた印刷用紙の用紙サイズを検出する用紙サイズ検出手
段とを有する。又、排紙部100は、図12に示すよう
に、印刷処理された印刷用紙が排紙され、排紙された印
刷用紙を載置する排紙台101と、この排紙台101上
に設けられ、排紙される印刷用紙に干渉して載置位置を
規制する排紙フェンス102と、この排紙フェンス10
2の位置を前記用紙サイズ検出手段の検出結果に基づい
て移動可能な排紙フェンス移動手段と、排紙台101上
に印刷用紙があるか否かを検出する紙残り検出センサ1
03とを有する。排紙フェンス102は、排紙される印
刷用紙の左右端を規制する一対のサイドフェンス102
a、102bと排紙される印刷用紙の前端を規制するエ
ンドフェンス102cとから構成されており、一対のサ
イドフェンス102a,102bは左右方向に、エンド
フェンス102cは前後方向にそれぞれ移動する。
【0004】給紙台に印刷用紙が載置されると、用紙サ
イズ検出センサによって印刷用紙の用紙サイズが検出さ
れる。そして、製版動作が選択されると、この検出結果
に基づいて排紙フェンス102が排紙フェンス移動手段
によって給紙台の印刷用紙の用紙サイズに対応する位置
に移動されると共に、版胴に孔版原紙が巻付け装着され
ている場合には孔版原紙を版胴より取り除く排版処理を
行い、画像データに基づき未製版の孔版原紙に穿孔を施
す製版処理を行い、この製版処理された孔版原紙を版胴
に巻き付け装着する着版処理を行い、その後1枚だけ印
刷するファーストプリント処理を行う。ファーストプリ
ント処理された印刷用紙は排紙フェンス102によって
排紙台101上の所定位置に規則正しく載置されるもの
である。つまり、ユーザは、使用する印刷用紙の用紙サ
イズを可変する毎に、排紙フェンスの位置を調整する必
要がないものである。
【0005】又、前回の印刷による印刷用紙が排紙台1
01上に残っている状態において、製版動作が選択され
ると、この残存の印刷用紙を紙残り検出センサ103が
検出する。すると、従来では上記した動作を一切実行し
ないようにしていた。つまり、排紙フェンス102の移
動を行わず、且つ、着版処理等の一切の処理も行わな
い。これにより、排紙台101上を移動する排紙フェン
ス102が残存された印刷用紙に干渉することを防止し
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例によれば、排紙台101に前回の印刷用紙が残され
た状態で製版動作が選択されると、その製版動作を実行
しないため、残存の印刷用紙を取り除き、再び製版動作
を選択した後に初めて最初から製版動作を実行すること
になる。つまり、版胴に孔版原紙が巻付け装着されてい
る場合には孔版原紙を版胴より取り除く排版処理を行
い、画像データに基づき未製版の孔版原紙に穿孔を施す
製版処理を行い、この製版処理された孔版原紙を版胴に
巻き付け装着する着版処理を行い、その後1枚だけ印刷
するファーストプリント処理を行うため、その後の印刷
動作が遅れてしまうという不都合がある。
【0007】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、排紙台に前回の印刷用紙が残
されている状態で製版動作が選択された場合にあって
も、製版動作から印刷動作を行う際のスピードアップ化
が図れる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、給紙
台に載置された印刷用紙の用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出手段を有する給紙部と、排紙された印刷用紙を
載置する排紙台と、この排紙台上に排紙される前記印刷
用紙に干渉して載置位置を規制する排紙フェンスと、こ
の排紙フェンスの位置を移動可能で、前記用紙サイズ検
出手段の検出結果に基づいて前記排紙フェンスの位置を
変移する排紙フェンス移動手段と、前記排紙台上に前記
印刷用紙があるか否かを検出する紙残り検出センサとを
有する排紙部とを備えた孔版印刷装置において、製版動
作が選択されると、前記排紙台上に前記印刷用紙がある
か否かを前記紙残り検出センサの出力にてチェックし、
前記排紙台上に前記印刷用紙がある場合には、前記排紙
フェンス移動手段による前記排紙フェンスの移動を禁止
し、且つ、版胴に孔版原紙が巻付け装着されている場合
には前記孔版原紙を前記版胴より取り除く排版処理を行
い、画像データに基づき未製版の孔版原紙に穿孔を施す
製版処理を行い、この製版処理された前記孔版原紙を前
記版胴に巻き付け装着する着版処理まで行うことを特徴
とする。
【0009】この孔版印刷装置では、前回の印刷用紙が
排紙台上から除去されない状態で製版動作が選択されて
も製版処理された孔版原紙が版胴に装着されることか
ら、ユーザが排紙台上から印刷用紙を除去し、印刷動作
が選択された場合には、直ちに印刷動作に移行すること
ができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印
刷装置であって、製版動作の選択時に前記排紙台上に前
記印刷用紙がある場合には、エラーの警告を出力するこ
とを特徴とする。
【0011】この孔版印刷装置では、請求項1の発明の
作用に加え、製版動作の選択時に排紙台上に印刷用紙が
残っていることを容易に認識できる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の孔版印刷装置であって、印刷動作が選択される
と、前記排紙台上に前記印刷用紙があるか否かを前記紙
残り検出センサの出力にてチェックし、前記排紙台上に
前記印刷用紙がある場合には、前記排紙フェンス移動手
段による前記排紙フェンスの移動を禁止し、且つ、エラ
ーの警告を出力することを特徴とする。
【0013】この孔版印刷装置では、請求項1又は請求
項2の発明の作用に加え、印刷動作の選択時に排紙台上
に印刷用紙が残っていることを容易に認識できる。
【0014】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
記載の孔版印刷装置であって、前記エラーの警告は、前
記排紙台に印刷用紙が残っている旨を知らせるエラー表
示であることを特徴とする。
【0015】この孔版印刷装置では、請求項2又は請求
項3の発明の作用に加え、エラー表示によって排紙台上
に印刷用紙が残っていることを認識できる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記
載の孔版印刷装置であって、前記排紙台上に前記印刷用
紙が残っている状態で製版動作が選択された場合におい
て、着版処理の完了までに前記排紙台上の前記印刷用紙
が除去された場合には、その後の印刷処理を許容するこ
とを特徴とする。
【0017】この孔版印刷装置では、請求項1〜請求項
4の発明の作用に加え、製版動作の着版完了時点までに
排紙台上から印刷用紙が除去されているとそれ以降の印
刷処理が続行される。
【0018】請求項6の発明は、請求項1〜請求項5記
載の孔版印刷装置であって、前記排紙フェンスは、排紙
される前記印刷用紙の左右端を規制する一対のサイドフ
ェンスと排紙される前記印刷用紙の前端を規制するエン
ドフェンスとから構成されたことを特徴とする。
【0019】この孔版印刷装置では、請求項1〜請求項
5の発明の作用に加え、排紙される印刷用紙の左右位置
と前方位置を規制できる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜請求項6記
載の孔版印刷装置であって、製版動作の選択時、着版処
理の完了時、又は、印刷動作の選択時に前記排紙台上に
前記印刷用紙があると判断され、前記排紙フェンス移動
手段による前記排紙フェンスの移動禁止は、前回の製版
・印刷動作時における前記印刷用紙の用紙サイズに対し
て今回の印刷用紙の用紙サイズが小さい場合にのみ実行
し、前回の製版・印刷動作時における前記印刷用紙の用
紙サイズに対して今回の印刷用紙の用紙サイズが大きい
場合には、前記排紙フェンス移動手段による前記排紙フ
ェンスの移動を行うことを特徴とする。
【0021】この孔版印刷装置では、請求項6の発明の
作用に加え、前回の印刷用紙の用紙サイズに対して今回
の用紙サイズが大きい場合には、排紙フェンスの移動が
実行されても印刷用紙と干渉しないことから排紙フェン
スの移動及び一連の製版動作が実行される。
【0022】請求項8の発明は、請求項1〜請求項7記
載の孔版印刷装置であって、ネットワークによってコン
ピュータと接続されている場合には、前記コンピュータ
から製版動作指令が出力されると、前記排紙台に印刷用
紙が残っていても前記コンピュータからの画像データを
スプールすることを特徴とする。
【0023】この孔版印刷装置では、請求項1〜請求項
7の発明の作用に加え、コンピュータで製版動作を指令
したときに排紙台上に印刷用紙が残っていても製版動作
指令を受け入れる。
【0024】請求項9の発明は、請求項8記載の孔版印
刷装置であって、前記排紙台に印刷用紙が残っている状
態で前記コンピュータから製版や印刷動作指令が出力さ
れると、前記排紙フェンスのエラーメッセージを前記コ
ンピュータに出力することを特徴とする。
【0025】この孔版印刷装置では、請求項8の発明の
作用に加え、コンピュータの操作者が排紙台上に印刷用
紙が残っている状態を認識できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】図1〜図11は本発明の一実施形態を示
し、図1は孔版印刷装置の全体概略構成図、図2(A)
は操作パネル51の正面図、図2(B)はエラー表示の
内容を示す図、図3は給紙台38の構成を示す平面図、
図4は排紙台46の側面図、図5は排紙台46の正面
図、図6は排紙台46の底面図、図7は排紙台46の底
面側から見た一部斜視図、図8は孔版印刷装置の回路ブ
ロック図、図9は製版動作が選択された場合のフローチ
ャート、図10は印刷動作が選択された場合のフローチ
ャート、図11は排紙フェンスの移動処理の詳しいフロ
ーチャートである。
【0028】図1において、孔版印刷装置は、原稿読み
取り部1と製版部2と印刷部3と給紙部4と排紙部5と
排版部6とから主に構成されている。
【0029】原稿読み取り部1は、印刷すべき原稿が載
置される原稿セット台10と、原稿セット台10上の原
稿の有無を検出する反射型の原稿センサ11,12と、
原稿セット台10の原稿を搬送する原稿搬送ロール1
3,14と、原稿搬送ロール13,14を回転駆動させ
るステッピングモータ15と、原稿搬送ロール13,1
4によって搬送される原稿の画像データを光学的に読み
取り、これを電気信号に変換する密着型のイメージセン
サ16と、原稿セット台10より排出される原稿を載置
する原稿排出トレー17とを有する。そして、原稿セッ
ト台10に載置された原稿が原稿搬送ロール13,14
によって搬送され、この搬送される原稿の画像データを
イメージセンサ16が読み取る。
【0030】製版部2は、ロールされた長尺状の孔版原
紙18を収容する原紙収容部19と、この原紙収容部1
9の搬送下流に配置されたサーマルヘッド20と、この
サーマルヘッド20の対向位置に配置されたプラテンロ
ール21と、このプラテンロール21及びサーマルヘッ
ド20の搬送下流に配置された一対の原紙送りロール2
2と、プラテンロール21及び原紙送りロール22を回
転駆動させるライトパルスモータ23と、一対の原紙送
りロール22の搬送下流に配置された原紙カッタ24と
を有する。そして、プラテンロール21と原紙送りロー
ル22の回転により長尺状の孔版原紙18を搬送し、イ
メージセンサ16で読み取った画像データに基づきサー
マルヘッド20の各点状発熱体が選択的に発熱動作する
ことにより孔版原紙18に感熱穿孔して製版し、この製
版された孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所定
長さの孔版原紙18を作製する。
【0031】印刷部3は、外周部分が多孔構造によるイ
ンク通過性の部材で構成され、メインモータ25の駆動
力によって図1のA矢印方向に回転する版胴26と、こ
の版胴26の外周面に設けられ、孔版原紙18の先端を
クランプする原紙クランプ部27と、版胴26の検出片
28aを検出することによって版胴26の外周面に孔版
原紙18が巻き付け装着されているか否かを検出する原
紙確認センサ28と、版胴26の検出片29を検出する
ことによって版胴26の基準位置を検出する基準位置検
出センサ30と、メインモータ25の回転を検出するロ
ータリエンコーダ31とを有する。基準位置検出センサ
30の検出出力を基にロータリエンコーダ31の出力パ
ルスを検出することによって版胴26の回転位置を検出
することができる。
【0032】又、印刷部3は、版胴26の内部に配置さ
れたスキージロール32と、このスキージロール32に
近接配置されたドクターロール33とを有し、スキージ
ロール32とドクターロール33とで囲まれた外周スペ
ースにインク34が溜められている。回転するスキージ
ロール32の外周に付着するインク34がドクターロー
ル33との隙間を通ることでスキージロール32には所
定膜厚のインク34のみが付着され、この所定膜厚のイ
ンク34が版胴26の内周面に供給される。又、スキー
ジロール32の対向位置で、且つ、版胴26の外側位置
にはプレスロール35が設けられ、このプレスロール3
5はソレノイド装置36の駆動力によって版胴26の外
周面に押圧する押圧位置と、版胴26の外周面から離間
する待機位置との間で変移可能に構成されている。プレ
スロール35は、給紙部4からの給紙動作に同期して待
機位置から押圧位置に変移され、印刷用紙37が版胴2
6の下部を通過する際のみ押圧位置に位置され、それ以
外の時には待機位置に位置される。
【0033】そして、製版部2から搬送される孔版原紙
18の先端を原紙クランプ部27でクランプし、このク
ランプした状態で版胴26が回転されて孔版原紙18が
版胴26の外周面に巻き付け装着され、版胴26の回転
に同期して給紙部4より搬送されてくる印刷用紙37を
プレスロール35で版胴26の孔版原紙18に押圧する
ことによって印刷用紙37に孔版原紙18の穿孔からイ
ンクが転写されて画像が印刷される。
【0034】給紙部4は、印刷用紙37が積層される給
紙台38と、この給紙台38から最上位置の印刷用紙3
7のみを搬送させる1次給紙ロール39,40と、この
1次給紙ロール39,40によって搬送された印刷用紙
37を版胴26の回転に同期して版胴26とプレスロー
ル35間に搬送する一対の2次給紙ロール41と、この
一対の2次給紙ロール41間に印刷用紙37が搬送され
たか否かを検出する給紙センサ42とを有する。1次給
紙ロール39,40には給紙クラッチ43を介してメイ
ンモータ25の回転が選択的に伝達されるように構成さ
れている。前記給紙台38の詳しい構成は、下記する。
【0035】排紙部5は、印刷処理された印刷用紙37
を版胴26から分離する用紙分離爪44と、この用紙分
離爪44により版胴26から離間された印刷用紙37が
搬送される搬送通路45と、この搬送通路45より排紙
される印刷用紙37が載置される排紙台46とを有す
る。排紙台46の詳しい構成については、下記する。
【0036】排版部6は、版胴26より使用済みの孔版
原紙18を引き剥がしながら搬送する一対の排版搬送ロ
ール47と、この一対の排版搬送ロール47を回転駆動
する排版モータ48と、一対の排版搬送ロール47によ
り搬送されて来る孔版原紙18を収納する排版ボックス
49と、一対の排版搬送ロール47により孔版原紙18
が排版ボックス49に搬送されたか否かを検出する排版
センサ50とを有する。
【0037】図2に示すように、孔版印刷装置には操作
パネル51が設けられ、この操作パネル51には製版/
印刷選択キー52、スタートキー53、ストップキー5
4、メニューキー55、テンキー56、試し刷りキー5
7等の各種キーが設けられていると共に、各種のデータ
を表示するための表示パネル58が設けられている。製
版動作は、製版/印刷選択キー52で製版を選び、スタ
ートキー53を押下することによって選択できる。印刷
動作は、製版/印刷選択キー52で印刷を選び、スター
トキー53を押下することによって選択できる。
【0038】次に、給紙台38の構成を説明する。図3
において、給紙台38上には積載された印刷用紙37の
左右端を規制する一対の給紙フェンス81が配置され、
この一対の給紙フェンス81は中心位置を基準として左
右対称に移動可能に設けられている。そして、給紙台3
8には印刷用紙37が載置されているか否かを検出する
紙有無センサ82と、載置されている用紙サイズを検出
する用紙サイズ検出手段83とが設けられている。用紙
サイズ検出センサ83は、一対の給紙フェンス81の移
動位置を検出することにより印刷用紙37の幅を検出す
る用紙サイズポテンショメータ84と、印刷用紙37が
縦置きか横置きかを検出する用紙長さセンサ85とから
構成され、この用紙サイズポテンショメータ84と用紙
長さセンサ85との検出データによって印刷用紙37の
用紙サイズが検出される。
【0039】次に、排紙台46の構成を説明する。図4
〜図7において、排紙台46は、排紙される印刷用紙3
7の落下位置に配置され、この排紙台46上には排紙フ
ェンスである一対のサイドフェンス59、60及びエン
ドフェンス61が設けられている。一対のサイドフェン
ス59,60及びエンドフェンス61は、それぞれ排紙
される印刷用紙37に干渉して載置位置を規制する直立
位置と印刷用紙37の載置位置を規制できない傾倒位置
とに変移可能に設けられている。又、一対のサイドフェ
ンス59,60は中心位置を基準として左右対称で左右
方向に、エンドフェンス61は前後方向にそれぞれ移動
自在に設けられており、一対のサイドフェンス59、6
0は排紙される印刷用紙37の左右端を規制し、エンド
フェンス61は排紙される印刷用紙37の前端を規制す
る。
【0040】そして、一対のサイドフェンス59,60
及びエンドフェンス61は、前記用紙サイズ検出手段8
3の検出結果に基づき給紙台38上の印刷用紙37の用
紙サイズに対応する位置に排紙フェンス移動手段62に
よって移動される。排紙フェンス移動手段62は、サイ
ドフェンスモータ63と、このサイドフェンスモータ6
3の回転を減速伝達する複数のギア64と、このギア6
4の出力により同期して移動する左右一対のタイミング
ベルト移動手段65とを有し、この一対のタイミングベ
ルト移動手段65の各タイミングベルト65aに各サイ
ドフェンス59,60が固定されている。サイドフェン
スモータ63の駆動によって一対のサイドフェンス5
9,60が同期して移動される。又、排紙フェンス移動
手段62は、エンドフェンスモータ66と、このエンド
フェンスモータ66の回転を減速伝達する複数のギア6
7と、このギア67の出力により移動するタイミングベ
ルト移動手段68とを有し、このタイミングベルト移動
手段68のタイミングベルト68aにエンドフェンス6
1が固定されている。エンドフェンスモータ66の駆動
によってエンドフェンス61が移動される。
【0041】又、排紙台46には、一対のサイドフェン
ス59,60のホームポジション位置を検出するサイド
フェンスホームポジションセンサ69a(図8に示す)
と、エンドフェンス61のホームポジション位置を検出
するエンドフェンスホームポジションセンサ69b(図
8に示す)と、排紙台46上に印刷用紙37が残ってい
るか否かを検出する紙残り検出センサ69cとが設けら
れている。サイドフェンスホームポジションセンサ69
aは、一対のサイドフェンス59,60の最大幅の位置
を、エンドフェンスホームポジションセンサ69cは、
エンドフェンス61の最大前方位置をそれぞれホームポ
ジション位置とされている。
【0042】又、排紙台46は、一対のサイドフェンス
59,60及びエンドフェンス61の全てを傾倒位置と
した状態で装置本体(図示せず)に収納可能に設けられ
ている。
【0043】次に、孔版印刷装置の制御系を説明する。
図8において、操作パネル51の入力データ、紙有無セ
ンサ82、紙残り検出センサ69c等のセンサ出力は制
御装置(CPU)70に出力され、この制御装置70は
これら入力データに基づいて上述した原稿読み取り部1
と製版部2と印刷部3と給紙部4と排紙部5と排版部6
とを制御すると共に、操作パネル51の表示パネル58
への表示を制御する。又、制御装置70は、記憶手段7
3を制御すると共に、各種プログラムが格納されている
ROM71及びRAM72の書き込み及び読み出しを制
御し、例えば図9〜図11に示すフローを実行する。こ
の制御内容については、下記する作用の箇所で詳しく説
明する。
【0044】次に、上記構成の作用を説明する。図9に
示すように、制御装置70は、給紙台38に載置されて
いる印刷用紙38の用紙サイズを用紙サイズ検出手段8
3のデータを取り込むことによって認識している(ステ
ップS1)。この状態にあって、製版モードが選ばれ、
スタートキー53が押下される、つまり、製版動作が選
択されると(ステップS2)、紙残り検出センサ69c
の出力により排紙台46上に印刷用紙37が残っている
か否かをチェックする(ステップS3)。印刷用紙37
が残っておらず、又、印刷用紙37が残っていても用紙
サイズが前回の印刷用紙37よりも今回の印刷用紙37
の方が大きい(同じを含む)場合には、排紙フェンス移
動手段62によってサイドフェンス59,60及びエン
ドフェンス61の移動を行う(ステップS4、S7)。
ここで、用紙サイズの大小比較は、縦寸法と横寸法のい
ずれか一方が小さければ小さいと判断してフェンス移動
を行わず、両方共に大きいか又はいずれか一方が同じで
他方が大きい場合に大きいと判断してフェンス移動を行
う。尚、両方同じであれば排紙フェンス59,60,6
1の移動を行う必要がない。排紙フェンス移動処理の詳
しいフローについては、下記する。
【0045】又、排紙台46上に印刷用紙37が残って
おり、且つ、用紙サイズが前回の印刷用紙37よりも今
回の印刷用紙37の方が小さい場合には、エラーフラグ
1に「1」をセットし、エラー表示(図2(B)の内
容)、つまり、「排紙台に紙が残っています。取り除い
てください。」旨を表示パネル58にて表示する(ステ
ップS4〜S6)。
【0046】そして、排紙台46上に印刷用紙37が残
っていいるか否かにかかわらず、版胴26に孔版原紙1
8が巻付け装着されている場合には孔版原紙18を版胴
26より取り除く排版処理を行い、画像データに基づき
未製版の孔版原紙18に穿孔を施す製版処理を行う(ス
テップS8,S9)。排版センサ50の出力より排版処
理が適正に完了したか否かをチェックし、排版不良であ
ればエラーフラグ2に「1」をセットする(ステップS
10,S11)。エラーフラグ2に「1」がセットされ
ていれば(ステップS12)、エラー処理を行う(ステ
ップS22)。エラーフラグ2に「1」がセットされて
いなければ、上記製版処理された孔版原紙18を版胴2
6に巻き付け装着する着版処理を行い(ステップS1
3)、この着版処理が適正に完了したか否かをチェック
し(ステップS14)、着版不良であればエラー処理を
行う(ステップS22)。着版処理が適正に完了した場
合には、エラーフラグ1に「1」がセットされているか
否かをチェックする(ステップS15)。
【0047】そして、エラーフラグ1に「1」がセット
されていない場合、つまり、排紙台46に印刷用紙37
が残っていない場合等には、排紙フェンスの移動完了を
条件としてファースト印刷処理を行う(ステップS1
9,S20)。エラーフラグ1に「1」がセットされて
いる場合、つまり、製版動作の選択時に排紙台46に印
刷用紙37が残っていた場合には、再び排紙台46上の
印刷用紙37の有無を紙残り検出センサ69cでチェッ
クし、残っている場合には、これで製版動作を終える
(ステップS16)。
【0048】又、排紙台46上の印刷用紙37が除去さ
れている場合には、エラー表示を消去し(ステップS1
7)、排紙フェンス移動処理を実行し(ステップS1
8)、排紙フェンスの移動完了を条件としてファースト
プリント処理を行う(ステップS19、S20)。即
ち、版胴26を回転し、この回転に同期して給紙部4よ
り1枚のみ印刷用紙37を給紙し、給紙した印刷用紙3
7をプレスロール35で版胴26の孔版原紙18に押圧
することによって印刷用紙37にインク画像を転写し、
印刷された印刷用紙37を排紙部5に排紙する。そし
て、このファーストプリント処理が適正に完了したか否
かをチェックし(ステップS21)、ファーストプリン
ト不良であればエラー処理を行う(ステップS22)。
ファーストプリント処理が適正に完了した場合には、こ
れで製版動作を終える。
【0049】以上、排紙台46上に印刷用紙37(但
し、本実施形態では、今回の印刷用紙37より大きいサ
イズのもの)が残された状態で製版動作が選択される
と、版胴26に孔版原紙18が巻付け装着されている場
合には孔版原紙18を版胴26より取り除く排版処理を
行い、画像データに基づき未製版の孔版原紙18に穿孔
を施す製版処理を行い、この製版処理された孔版原紙1
8を版胴26に巻き付け装着する着版処理まで行うの
で、ユーザが排紙台の印刷用紙を除去し、印刷動作が選
択された場合には、直ちに印刷動作に移行することがで
きるため、製版動作から印刷動作を行う際のスピードア
ップ化が図れる。つまり、従来例では、排紙台46に印
刷用紙37が残存された状態で製版動作が選択された場
合には、製版動作が全く実行されないため、排紙台46
より印刷用紙37を除去した後に再度製版動作を選択
し、製版動作を初めからやり直す必要があるが、本発明
においては製版動作それ自体をやり直す必要がない。
【0050】又、着版動作の完了時点でも排紙台46の
印刷用紙37が除去されていない場合には、ファースト
プリント処理がなされないが、印刷状態を確認したい場
合には試し刷りキー57によって試し刷りを行えばよ
い。
【0051】図10に示すように、制御装置70は、給
紙台38に載置されている印刷用紙38の用紙サイズを
用紙サイズ検出手段83のデータを取り込むことによっ
て認識している(ステップS30)。この状態にあっ
て、印刷モードが選ばれ、スタートキー53が押下され
る、つまり、印刷動作が選択されると(ステップS3
1)、排紙台46上に印刷用紙37が残存しているか否
かがチェックされる(ステップS32)。印刷用紙37
が残っておらず、又、印刷用紙37が残っていても用紙
サイズが前回の印刷用紙37よりも今回の印刷用紙37
の方が大きい(同じを含む)場合には、排紙フェンス移
動手段62によってサイドフェンス59,60及びエン
ドフェンス61の移動を行う(ステップS32、S3
3、S36)。ここで、用紙サイズの大小比較は、縦寸
法と横寸法のいずれか一方が小さければ小さいと判断し
てフェンス移動を行わず、両方共に大きいか又はいずれ
か一方が同じで他方が大きい場合には大きいと判断して
フェンス移動を行う。尚、両方同じであれば排紙フェン
ス59,60,61の移動を行う必要がない。
【0052】又、排紙フェンス印刷用紙37が残ってお
り、且つ、用紙サイズが前回の印刷用紙37よりも今回
の印刷用紙37の方が小さい場合には、エラー表示(図
2(B)の内容)、つまり、「排紙台に紙が残っていま
す。取り除いてください。」旨を表示パネル58にて表
示する(ステップS32〜S34)。ユーザがこのエラ
ー表示を見て印刷用紙37を除去した場合には、エラー
表示を消去して排紙フェンス移動手段62によってサイ
ドフェンス59,60及びエンドフェンス61の移動を
行う(ステップS32〜S36)。排紙フェンス移動処
理の詳しいフローについては、下記する。
【0053】そして、排紙台46に印刷用紙37が残っ
ておらず、又、印刷用紙37が残っていても用紙サイズ
が前回の印刷用紙37よりも今回の印刷用紙37の方が
大きく(同じを含む)、排紙フェンス移動処理がなされ
ると、原紙確認センサ28の出力をチェックする(ステ
ップS37)。原紙確認センサ28の出力がオフ、つま
り、孔版原紙18が版胴26に装着されていなければ、
エラー処理を行い(ステップS38)、処理を終える。
原紙確認センサ28の出力がオン、つまり、孔版原紙1
8が版胴26に装着されていれば、印刷処理を行う。即
ち、版胴26を回転し、この回転に同期して給紙部4よ
り印刷用紙37を給紙し、給紙した印刷用紙37をプレ
スロール35で版胴26の孔版原紙18に押圧すること
によって印刷用紙37にインク画像を転写し、印刷され
た印刷用紙37を排紙部5に排紙する。このような印刷
処理を設定枚数の印刷残り枚数がゼロになった時点で処
理を終える(ステップS39、S40)。
【0054】次に、排紙フェンス移動処理フローの詳細
を図11に基づいて説明する。図11に示すように、サ
イドフェンスモータ63を駆動してサイドフェンス5
9,60をホームポジション位置方向、つまり、間隔を
広げる方向に移動する(ステップS50)。サイドフェ
ンスホームポジションセンサ69aの出力がオンになる
と、サイドフェンスモータ63の回転を逆転駆動に切り
替え,ホームポジション位置を基準として所望の距離
(Xmm)分だけ移動させた時点でサイドフェンスモー
タ63の駆動を停止する(ステップS51〜S54)。
【0055】次に、エンドフェンスモータ63を駆動し
てエンドフェンス61をホームポジション位置方向、つ
まり、排紙口より遠ざかる方向に移動する(ステップS
55)。エンドフェンスホームポジションセンサ69b
の出力がオンになると、エンドフェンスモータ66の回
転を逆転駆動に切り替え,ホームポジション位置を基準
として所望の距離(Ymm)分だけ移動させた時点でエ
ンドフェンスモータ66の駆動を停止する(ステップS
56〜S59)。以上より、一対のサイドフェンス5
9,60及びエンドフェンス61の位置が給紙台38上
の印刷用紙37の用紙サイズに対応する位置に自動的に
設定される。
【0056】本実施形態では、排紙台46に印刷用紙3
7が残存している状態で製版動作、又は、印刷動作が選
択されると、エラーの警告を出力、具体的にはエラー表
示を出力したので、製版動作の選択時又は印刷動作の選
択時に排紙台46上に印刷用紙37が残っていることを
容易に認識できるため、適切な対応を容易に取ることが
できる。尚、エラーの警告の手段としては、エラー表示
以外の手段、例えば音声でも良い。
【0057】本実施形態では、排紙台46に印刷用紙3
7が残存している状態で製版動作が選択された場合にお
いて、着版処理の完了までに排紙台46から印刷用紙3
7が除去された場合には、その後の印刷処理を許容する
ので、製版動作の着版完了時点までに排紙台上の印刷用
紙37が除去されているとそれ以降の印刷処理が続行さ
れるため、製版動作から印刷動作を行う際のスピードア
ップ化がさらに図れる。
【0058】本実施形態では、製版動作の選択時、着版
処理の完了時、又は、印刷動作の選択時に排紙台46上
に印刷用紙37があると判断され、排紙フェンス移動手
段62による排紙フェンス59,60,61の移動禁止
は、前回の製版・印刷動作時における印刷用紙37の用
紙サイズに対して今回の印刷用紙37の用紙サイズが小
さい場合にのみ実行し、前回の製版・印刷動作時におけ
る印刷用紙37の用紙サイズに対して今回の印刷用紙3
7の用紙サイズが大きい場合には、排紙フェンス移動手
段62による排紙フェンス59,60,61の移動を行
うので、前回の印刷用紙37の用紙サイズに対して今回
の用紙サイズが大きい場合には、排紙フェンス59,6
0,61の移動が実行されても印刷用紙37と干渉しな
いことから排紙フェンス59,60,61の移動及び一
連の製版動作が実行されるため、製版動作から印刷動作
を行う際のスピードアップ化がさらに図れる。尚、排紙
台46上に印刷用紙37が残っている場合には、一律に
排紙フェンス移動手段62によりフェンス移動を禁止す
るよう構成しても良い。
【0059】本実施形態では、排紙フェンスは、排紙さ
れる印刷用紙37の左右端を規制する一対のサイドフェ
ンス59、60と排紙される印刷用紙37の前端を規制
するエンドフェンス61とから構成されているので、印
刷用紙37の載置位置の規制が適切になされる。排紙フ
ェンスは、エンドフェンス61のみでも良い。
【0060】又、図8に示すように、孔版印刷装置をネ
ットワークによってパーソナルコンピュータ(コンピュ
ータ)80と接続し、パーソナルコンピュータ80によ
って孔版印刷装置を制御可能に構成し、パーソナルコン
ピュータ80によって製版動作指令が出力されると、排
紙台46に残存の印刷用紙37があってもパーソナルコ
ンピュータからの画像データをスプールするように構成
する。このように構成すれば、パーソナルコンピュータ
80で製版動作を指令したときに排紙台46に印刷用紙
37が残存していても製版動作指令を受け入れるため、
再度製版動作指令を出力する必要がない。
【0061】又、排紙台46に印刷用紙37が残存して
いる状態でパーソナルコンピュータ80から製版や印刷
動作指令が出力されると、排紙台46に印刷用紙37が
残存している旨のエラーメッセージをパーソナルコンピ
ュータ80に出力するよう構成する。このように構成す
れば、パーソナルコンピュータ80の操作者が排紙台4
6の不適正状態を認識できるため、適切な対応を容易に
取ることができる。
【0062】尚、この実施形態では、排紙フェンス5
9,60,61のフェンス移動は、一旦ホームポジショ
ン位置に移動させ、それから所望の位置に移動させてい
るが、フェンス位置を記憶する手段を有しこれに記憶さ
せておけば直接に所望の位置に移動可能であり、迅速な
フェンス移動ができる。
【0063】尚、この実施形態では、用紙サイズ検出手
段は、用紙サイズポテンショメータ84及び用紙長さセ
ンサ85とから構成したので、定形の用紙サイズしか検
出できないが、不定形の用紙サイズをも検出できるよう
に構成すればより適切な排紙フェンス59,60,61
の移動が可能できる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、給紙台の印刷用紙の用紙サイズを検出する用紙
サイズ検出手段と、排紙台上に排紙される前記印刷用紙
に干渉して載置位置を規制する排紙フェンスと、この排
紙フェンスの位置を移動可能で、前記用紙サイズ検出手
段の検出結果に基づいて前記排紙フェンスの位置を変移
する排紙フェンス移動手段と、前記排紙台上に前記印刷
用紙があるか否かを検出する紙残り検出センサとを有す
る孔版印刷装置において、製版動作が選択されると、前
記排紙台上に前記印刷用紙があるか否かを前記紙残り検
出センサの出力にてチェックし、前記排紙台上に前記印
刷用紙がある場合には、前記排紙フェンス移動手段によ
る前記排紙フェンスの移動を禁止し、且つ、版胴に孔版
原紙が巻付け装着されている場合には前記孔版原紙を前
記版胴より取り除く排版処理を行い、画像データに基づ
き未製版の孔版原紙に穿孔を施す製版処理を行い、この
製版処理された前記孔版原紙を前記版胴に巻き付け装着
する着版処理まで行うので、前回の印刷用紙が排紙台上
から除去されない状態で製版動作が選択されても製版処
理された孔版原紙が版胴に装着されることから、ユーザ
が排紙台上から印刷用紙を除去し、印刷動作が選択され
た場合には、直ちに印刷動作に移行することができるた
め、排紙台に前回の印刷用紙が残されている状態で製版
動作が選択された場合にあっても、製版動作から印刷動
作を行う際のスピードアップ化が図れる。
【0065】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
孔版印刷装置であって、製版動作の選択時に前記排紙台
上に前記印刷用紙がある場合には、エラーの警告を出力
するので、請求項1の発明の効果に加え、製版動作の選
択時に排紙台上に印刷用紙が残っていることを容易に認
識できるため、適切な対応を容易に取ることができる。
【0066】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の孔版印刷装置であって、印刷動作が選択さ
れると、前記排紙台上に前記印刷用紙があるか否かを前
記紙残り検出センサの出力にてチェックし、前記排紙台
上に前記印刷用紙がある場合には、前記排紙フェンス移
動手段による前記排紙フェンスの移動を禁止し、且つ、
エラーの警告を出力するので、請求項1又は請求項2の
発明の効果に加え、印刷動作の選択時に排紙台上に印刷
用紙が残っていることを容易に認識できるため、適切な
対応を容易に取ることができる。
【0067】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3記載の孔版印刷装置であって、前記エラーの警告
は、前記排紙台に印刷用紙が残っている旨を知らせるエ
ラー表示であるので、請求項2又は請求項3の発明の効
果に加え、エラー表示によって排紙台上に印刷用紙が残
っていることを認識できるため、適切な対応を容易に取
ることができる。
【0068】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4記載の孔版印刷装置であって、前記排紙台上に前記
印刷用紙が残っている状態で製版動作が選択された場合
において、着版処理の完了までに前記排紙台上の前記印
刷用紙が除去された場合には、その後の印刷処理を許容
するので、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、製
版動作の着版完了時点までに排紙台上から印刷用紙が除
去されているとそれ以降の印刷処理が続行されるため、
排紙台に前回の印刷用紙が残されている状態で製版動作
が選択された場合にあっても、製版動作から印刷動作を
行う際のスピードアップ化がさらに図れる。
【0069】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5記載の孔版印刷装置であって、前記排紙フェンス
は、排紙される前記印刷用紙の左右端を規制する一対の
サイドフェンスと排紙される前記印刷用紙の前端を規制
するエンドフェンスとから構成されたので、請求項1〜
請求項5の発明の効果に加え、排紙される印刷用紙の左
右位置と前方位置を規制できる。
【0070】請求項7の発明によれば、請求項1〜請求
項6記載の孔版印刷装置であって、製版動作の選択時、
着版処理の完了時、又は、印刷動作の選択時に前記排紙
台上に前記印刷用紙があると判断され、前記排紙フェン
ス移動手段による前記排紙フェンスの移動禁止は、前回
の製版・印刷動作時における前記印刷用紙の用紙サイズ
に対して今回の印刷用紙の用紙サイズが小さい場合にの
み実行し、前回の製版・印刷動作時における前記印刷用
紙の用紙サイズに対して今回の印刷用紙の用紙サイズが
大きい場合には、前記排紙フェンス移動手段による前記
排紙フェンスの移動を行うので、請求項6の発明の効果
に加え、前回の印刷用紙の用紙サイズに対して今回の用
紙サイズが大きい場合には、排紙フェンスの移動が実行
されても印刷用紙と干渉しないことから排紙フェンスの
移動及び一連の製版動作が実行されるため、排紙台に前
回の印刷用紙が残されている状態で製版動作が選択され
た場合にあっても、製版動作から印刷動作を行う際のス
ピードアップ化がさらに図れる。
【0071】請求項8の発明によれば、請求項1〜請求
項7記載の孔版印刷装置であって、ネットワークによっ
てコンピュータと接続されている場合には、前記コンピ
ュータから製版動作指令が出力されると、前記排紙台に
印刷用紙が残っていてもコンピュータからの画像データ
をスプールするので、請求項1〜請求項7の発明の効果
に加え、コンピュータで製版動作を指令したときに排紙
台上に印刷用紙が残っていても製版動作指令を受け入れ
るため、再度製版動作指令を出力する必要がない。
【0072】請求項9の発明によれば、請求項8記載の
孔版印刷装置であって、前記排紙台に印刷用紙が残って
いる状態で前記コンピュータから製版や印刷動作指令が
出力されると、前記排紙フェンスのエラーメッセージを
前記コンピュータに出力するので、請求項8の発明の効
果に加え、コンピュータの操作者が排紙台上に印刷用紙
が残っている状態を認識できるため、適切な対応を容易
に取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の全
体概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、(A)は操作パネ
ルの正面図、(B)はエラー表示1の内容を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示し、給紙台の構成を示
す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、排紙台の側面図で
ある。
【図5】本発明の一実施形態を示し、排紙台の正面図で
ある。
【図6】本発明の一実施形態を示し、排紙台の底面図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態を示し、排紙台の底面側か
ら見た一部斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の回
路ブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、製版動作が選択さ
れた場合のフローチャート図である。
【図10】本発明の一実施形態を示し、印刷動作が選択
された場合のフローチャート図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、排紙フェンス移
動処理の詳しいフローチャート図である。
【図12】従来例を説明するための排紙台の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 原稿読み取り部 2 製版部 3 印刷部 4 給紙部 5 排紙部 6 排版部 18 孔版原紙 26 版胴 37 印刷用紙 38 給紙台 46 排紙台 58 表示パネル 59,60 サイドフェンス(排紙フェンス) 61 エンドフェンス(排紙フェンス) 62 排紙フェンス移動手段 69c 紙残り検出センサ 80 パーソナルコンピュータ(コンピュータ) 82 紙有無センサ 83 用紙サイズ検出手段 84 用紙サイズポテンショメータ(用紙サイズ検出手
段) 85 用紙長さセンサ(用紙サイズ検出手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B65H 37/04 B65H 37/04 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙台に載置された印刷用紙の用紙サイ
    ズを検出する用紙サイズ検出手段を有する給紙部と、 排紙された印刷用紙を載置する排紙台と、この排紙台上
    に排紙される前記印刷用紙に干渉して載置位置を規制す
    る排紙フェンスと、この排紙フェンスの位置を移動可能
    で、前記用紙サイズ検出手段の検出結果に基づいて前記
    排紙フェンスの位置を変移する排紙フェンス移動手段
    と、前記排紙台上に前記印刷用紙があるか否かを検出す
    る紙残り検出センサとを有する排紙部とを備えた孔版印
    刷装置において、 製版動作が選択されると、前記排紙台上に前記印刷用紙
    があるか否かを前記紙残り検出センサの出力にてチェッ
    クし、前記排紙台上に前記印刷用紙がある場合には、前
    記排紙フェンス移動手段による前記排紙フェンスの移動
    を禁止し、且つ、版胴に孔版原紙が巻付け装着されてい
    る場合には前記孔版原紙を前記版胴より取り除く排版処
    理を行い、画像データに基づき未製版の孔版原紙に穿孔
    を施す製版処理を行い、この製版処理された前記孔版原
    紙を前記版胴に巻き付け装着する着版処理まで行うこと
    を特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 製版動作の選択時に前記排紙台上に前記
    印刷用紙がある場合には、エラーの警告を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 印刷動作が選択されると、前記排紙台上
    に前記印刷用紙があるか否かを前記紙残り検出センサの
    出力にてチェックし、前記排紙台上に前記印刷用紙があ
    る場合には、前記排紙フェンス移動手段による前記排紙
    フェンスの移動を禁止し、且つ、エラーの警告を出力す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の孔版
    印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記エラーの警告は、前記排紙台に印刷
    用紙が残っている旨を知らせるエラー表示であることを
    特徴とする請求項2又は請求項3に記載の孔版印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記排紙台上に前記印刷用紙が残ってい
    る状態で製版動作が選択された場合において、着版処理
    の完了までに前記排紙台上の前記印刷用紙が除去された
    場合には、その後の印刷処理を許容することを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の
    孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記排紙フェンスは、排紙される前記印
    刷用紙の左右端を規制する一対のサイドフェンスと排紙
    される前記印刷用紙の前端を規制するエンドフェンスと
    から構成されたことを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4又は請求項5に記載の孔版印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 製版動作の選択時、着版処理の完了時、
    又は、印刷動作の選択時に前記排紙台上に前記印刷用紙
    があると判断され、前記排紙フェンス移動手段による前
    記排紙フェンスの移動禁止は、前回の製版・印刷動作時
    における前記印刷用紙の用紙サイズに対して今回の印刷
    用紙の用紙サイズが小さい場合にのみ実行し、前回の製
    版・印刷動作時における前記印刷用紙の用紙サイズに対
    して今回の印刷用紙の用紙サイズが大きい場合には、前
    記排紙フェンス移動手段による前記排紙フェンスの移動
    を行うことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の孔版印刷
    装置。
  8. 【請求項8】 ネットワークによってコンピュータと接
    続されている場合には、前記コンピュータから製版動作
    指令が出力されると、前記排紙台に印刷用紙が残ってい
    ても前記コンピュータからの画像データをスプールする
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の孔版印
    刷装置。
  9. 【請求項9】 前記排紙台に印刷用紙が残っている状態
    で前記コンピュータから製版や印刷動作指令が出力され
    ると、前記エラーメッセージを前記コンピュータに出力
    することを特徴とする請求項8に記載の孔版印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013028017A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Duplo Seiko Corp 印刷機

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