JP2001328217A - 高周波ウエルダー加工用オレフィン系樹脂多層フィルムまたはシート - Google Patents

高周波ウエルダー加工用オレフィン系樹脂多層フィルムまたはシート

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JP2001328217A
JP2001328217A JP2001140804A JP2001140804A JP2001328217A JP 2001328217 A JP2001328217 A JP 2001328217A JP 2001140804 A JP2001140804 A JP 2001140804A JP 2001140804 A JP2001140804 A JP 2001140804A JP 2001328217 A JP2001328217 A JP 2001328217A
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resin
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propylene
film
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Kenichi Yamauchi
健一 山内
Takeshi Ogawa
武志 小川
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂
やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等からなるフィルム
・シートが元来有する高周波ウエルダー適性を損なうこ
となく、耐傷性、耐熱性、裁断性及び透明性を改良す
る。 【解決手段】 エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選
ばれる樹脂を主体とするエチレン系樹脂からなる中間層
の両面に、20〜80重量%のシンジオタクチックポリ
プロピレンと80〜20重量%のプロピレン−エチレン
−ブテン共重合体との混合樹脂を主体とするプロピレン
系樹脂からなる外層を形成する。外層の樹脂に、EMM
AおよびEVAから選ばれる一種以上を特定割合で混合
すると、高周波ウエルダー溶着部の溶着強度が更に向上
すると共に、透明性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、文具用、各種ケース類用、包装
用、農業用、等として使用されるオレフィン系樹脂から
なる軟質多層フィルム又はシート(以下、「フィルム・
シート」と記すことがある)に関し、詳しくは、高周波
ウエルダー適性、耐傷性、耐熱性、裁断性に優れたオレ
フィン系樹脂からなる軟質多層フィルム・シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、文具用、各種ケース類用、包
装用、農業用、等として、合成樹脂から成る軟質フィル
ム・シートが使用されている。また、このフィルム・シ
ートとしては、エチレン−メチルメタアクレート共重合
樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単層フ
ィルム・シート等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のエチレン−メチ
ルメタアクレート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂からなる単層フィルム・シートは、柔軟性があ
り、また、高周波ウエルダー適性に優れるという利点を
有する点では、二次加工を必要とすることが多い上記用
途での使用に適していると言えるが、反面、表面に傷が
つき易い(耐傷性に劣る)という欠点を有しており、従
来からこれを改善するための種々の提案、具体的には、
脂肪酸アマイドを添加したり、表面に塗膜を形成する等
の提案がなされている。
【0004】しかしながら、上記のような手法で耐傷性
を改善しようとした場合、エチレン−メチルメタアクレ
ート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から
なるフィルム・シートが元来有している高周波ウエルダ
ー適性に優れるといったような特性を損なう場合が多
い。
【0005】また、エチレン−メチルメタアクレート共
重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単
層フィルム・シートは、耐熱性に劣り、80〜90℃程
度の温度でも、変形が生じてしまい易いという欠点、或
いは、裁断性に劣り、裁断時に刃が入りにくいため、端
部(裁断することによってできる端部)近傍が伸びて変
形が生じ易いという欠点も有していた。
【0006】一方、上記の課題を解決するために、エチ
レン−メチルメタアクレート共重合樹脂やエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂からなるフィルム・シートの両面
に、ポリプロピレンからなる外層を形成することも検討
してみたが、一般に使用されているポリプロピレン、具
体的には、プロピレンの単独重合体であるホモポリプロ
ピレン、プロピレンとエチレンのランダム共重合体であ
るランダムポリプロピレン、プロピレンとエチレンのブ
ロック共重合体であるブロックポリプロピレン、等のポ
リプロピレンを用いた場合には、エチレン−メチルメタ
アクレート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂からなるフィルム・シートの表面に、接着剤等を介さ
ずに直接積層することが実質的に不可能であった。
【0007】また、一般に使用されている上記のポリプ
ロピレンからなる外層を、エチレン−メチルメタアクレ
ート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から
なるフィルム・シート表面に、通常使用される接着剤を
介して積層したとしても、得られるフィルム・シート
は、エチレン−メチルメタアクレート共重合樹脂やエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単層フィルム・シ
ートに比べて高周波ウエルダー適性が低下するという問
題もあった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、エチレン−メチルメタアクレート共重合樹脂やエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂からなるフィルム・シート
が元来有する高周波ウエルダー適性に優れるという特性
を損なうことなく、表面に耐傷性、耐熱性及び裁断性を
改善した、高周波ウエルダー加工用フィルム・シートを
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明のフィルム・シートは、エチレン系樹
脂からなる中間層及びプロピレン系樹脂からなる外層と
から構成され、中間層を形成するエチレン系樹脂が、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂及びエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれる一種以上を
主体とするエチレン系樹脂であり、外層を形成するプロ
ピレン系樹脂が、シンジオタクチックポリプロピレンと
プロピレン−エチレン−ブテン共重合体との混合樹脂を
主体とするプロピレン系樹脂であることを特徴とする高
周波ウエルダー加工用オレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートである。
【0010】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートの中間層を形成するエチレン系樹脂は、上記し
た通り、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれた
樹脂を主体とするエチレン系樹脂、もしくは、これから
選ばれる二種以上を混合したものを主体とするエチレン
系樹脂である。
【0011】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合樹脂は、エチレンと、アクリル酸エステル又は/及
びメタクリル酸エステルを共重合させたものであり、具
体的には、上記したエチレン−メチルメタアクレート共
重合樹脂の他、エチレン−メタアクリレート共重合樹
脂、エチレン−メチルメタアクレート共重合樹脂、等が
使用できる。
【0012】また、このエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合樹脂としては、(メタ)アクリル酸エス
テル成分が5〜30重量%のもの、特に高周波ウエルダ
ー適性の観点から15〜30重量%のものが好適であ
る。
【0013】勿論、このエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合樹脂としては、エチレンと共重合する
(メタ)アクリル酸エステルの種類やその含有量等が異
なるものを混合したものであってもよい。また、得られ
るフィルム・シートの特性を損なわない範囲であれば、
エチレン及び(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体
成分が共重合したものであっても差し支えない。
【0014】エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂として
は、酢酸ビニル成分が5〜30重量%のもの、特に高周
波ウエルダー適性の観点から15〜30重量%のものが
好適である。
【0015】勿論、このエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂は、酢酸ビニル含有量が異なるものを混合したもので
あってもよい。また、得られるフィルム・シートの特性
を損なわない範囲であれば、エチレン及び酢酸ビニル以
外の単量体成分が共重合したものであっても差し支えな
い。
【0016】中間層を形成するエチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂から選ばれる一種以上のエチレン系樹脂には、
必要に応じて、帯電防止剤、酸化防止剤、ヒンダードア
ミン系化合物等の光安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、無機
充填剤、顔料等の着色剤、等の各種添加剤を添加しても
よい。
【0017】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートの中間層は、必要に応じて各種添加剤が添加さ
れたエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂
及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれる一種
以上のエチレン系樹脂により形成されるものであるが、
得られるフィルム・シートの特性を損なわない範囲であ
れば、上記のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に、それ
以外の重合体、具体的には、低密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等のポリエチレン;ポリプロピレン(ホモポリ
プロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプ
ロピレン等);ポリブテン;エチレン系エラストマー;
オレフィン系ゴム;等を混合しても差し支えない。
【0018】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートには、上記の中間層の両面にプロピレン系樹脂
からなる外層が形成される。この外層を形成するプロピ
レン系樹脂は、上記した通り、シンジオタクチックポリ
プロピレンとプロピレン−エチレン−ブテン共重合体と
の混合樹脂を主体とするプロピレン系樹脂である。
【0019】得られるオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートを高周波ウエルダーにより接合したときの溶着
強度をより向上させるためには、上記のシンジオタクチ
ックポリプロピレンとプロピレン−エチレン−ブテン共
重合体との混合比率は、シンジオタクチックポリプロピ
レンが20〜80重量%、プロピレン−エチレン−ブテ
ン共重合体が80〜20重量%の範囲であり、特に好ま
しくはシンジオタクチックポリプロピレンが35〜60
重量%、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体が65
〜45重量%の範囲である。
【0020】外層を形成するプロピレン系樹脂には、中
間層を形成するエチレン系樹脂と同様に、必要に応じ
て、帯電防止剤、酸化防止剤、ヒンダードアミン系化合
物等の光安定剤、滑剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸
収剤、無機充填剤、顔料等の着色剤、等の各種添加剤を
添加してもよい。
【0021】また、得られるフィルム・シートの特性を
損なわない範囲であれば、上記のプロピレン系樹脂以外
の重合体、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン等のポリエチレン;エチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
エチレン系共重合体;ポリプロピレン(ホモポリプロピ
レン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレ
ン);ポリブテン;エチレン系エラストマー;オレフィ
ン系ゴム;等を混合しても差し支えない。特に、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体及び/又はエチレン−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体を混合した場合であっても
その混合割合が上記プロピレン系樹脂の5〜30重量%
のときには、得られるフィルム・シートの透明性、高周
波ウエルダー性が向上して好ましいものである。5重量
%未満では透明性や高周波ウエルダー性の向上がみられ
ず、30重量%を越えるとフィルム・シートの表面ベタ
ツキが大きくなる傾向があり好ましくない。
【0022】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートは、中間層の両面に外層を形成してなるが、本
発明の多層フィルム・シートにおいては、中間層と外層
との層間接着性に優れ、両層の間に接着剤を介する必要
がないので、その形成手段として好ましくは、製造工程
が簡略である共押出法や共押出インフレーション法であ
る。勿論、中間層と外層とを、カレンダー法、押出法、
インフレーション法等の手段によって別々に成形し、そ
れらを熱ラミネートもしくは適宜の接着剤による接着等
の手段で積層する等によっても本発明の多層フィルム・
シートを得ることができる。
【0023】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートの厚さについては、特に限定されるものではな
いが、上記用途として一般的には、0.03〜2.0m
m程度である。
【0024】また、本発明のオレフィン系樹脂製多層フ
ィルム・シートにおける中間層と各外層との厚さの比
は、それぞれ2:1〜40:1(すなわち、1/2/1
〜1/40/1)の範囲とするのが望ましい。中間層と
外層との厚さの比が、上記範囲を著しく逸脱した場合、
本発明の課題を解決し得る多層フィルム・シートを得る
ことができない。尚、両外層の厚さは必ずしも同じであ
ることを要しない。
【0025】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートは、片面もしくは両面に、梨地や絹目等のエン
ボス絞を形成することもできるし、通常の印刷によるプ
リント模様を形成することもできる。また、水系、溶剤
系、紫外線硬化型等の各種塗料による塗膜を形成するこ
とも可能であるが、塗膜を形成した部分は、高周波ウエ
ルダー適性が著しく低下するので、塗膜を形成する場合
には、この点に留意する必要がある。勿論、プリント模
様を形成する場合の同様である。
【0026】上記の構成からなる本発明のオレフィン系
樹脂製多層フィルム・シートは、軟質で、耐傷性、耐熱
性に優れており、また着色剤を含まない、或いは着色剤
の添加量が少ない場合(即ち、着色透明フィルム・シー
トとした場合)には、透明性にも優れるものである。ま
た、高周波ウエルダー適性や裁断性にも優れるので、二
次加工を要する用途への使用が好適である。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を挙げる
が、本発明は以下に挙げる実施例に限定されるものでは
ない。
【0028】[実施例1〜5、比較例1〜2]表1に示
す配合からなる中間層用エチレン系樹脂組成物及び外層
用プロピレン系樹脂組成物を用い、三層Tダイ押出機で
共押出して、全体厚さ0.3mm、中間層の厚さ0.2
5mm、各外層の厚さがそれぞれ0.025mmのオレ
フィン系樹脂樹脂製多層フィルムを得た。また、得られ
たフィルムについて、高周波ウエルダー適性、高周波ウ
エルダー溶着部の溶着強度、耐傷性、透明性、層間接着
性、耐熱性、裁断性及び押出成形性を、下記基準にて評
価した。結果を表1に併せて示す。
【0029】(a)高周波ウエルダー適性 ◎:ウエルダー刃を加熱しなくても溶着可能 ○:ウエルダー刃を40〜60℃に加熱することで溶着
可能 △:ウエルダー刃を70℃以上の加熱することで溶着可
能 ×:高周波ウエルダー加工は実質的に不可能 (b)溶着強度 ◎:溶着部を引っ張ったとき、フィルム自体が破壊(溶
着部のはがれなし) ○:溶着部を引っ張ったとき、溶着部の剥がれが僅かに
あり ×:溶着部を引っ張ったとき、溶着部で容易に剥がれる (c)耐傷性 学振型摩擦試験機(基布カナキン3号、擦り回数50
回)で擦過した後、JIS−K−6714に基づいてヘ
イズ値(単位%)を測定し、擦過前のヘイズ値と比較し
た。 ○:ヘイズ値増加が20%未満 ×:ヘイズ値増加が20%以上 (d)透明性 ◎:ヘイズ値が5%未満 ○:ヘイズ値が5%以上で10%未満 ×:ヘイズ値が10%以上 (e)層間接着性 ○:良好(高周波ウエルダー加工時、各層の層間で容易
に剥離せず) ×:不良(高周波ウエルダー加工時、各層の層間で容易
に剥離する) (f)耐熱性 ○:100℃中に1時間放置しても、変形が見られない ×:100℃中に1時間放置したとき、変形が見られる (g)裁断性 ○:フィルムを50枚重ねて裁断した時に、フィルム端
部の変形が見られない ×:フィルムを50枚重ねて裁断した時に、フィルム端
部の変形が見られる (h)押出成形性 ◎:90m/m押出機の吐出量が200kg/hr以上 ○:90m/m押出機の吐出量が100kg/hr以上
で200kg/hr未満 ×:90m/m押出機の吐出量が100kg/hr未満
【0030】
【表1】
【0031】[実施例6〜11]中間層用エチレン系樹
脂組成物及び外層用プロピレン系樹脂組成物を表2に示
すものに代える以外は、実施例1〜5と同様にしてオレ
フィン系樹脂製多層フィルムを得た。また、得られたフ
ィルムについて、高周波ウエルダー適性、高周波ウエル
ダー溶着部の溶着強度、耐傷性、透明性、層間接着性、
耐熱性、裁断性及び押出成形性を、実施例2〜5と同様
にして評価した。結果を表2に併せて示す。
【0032】
【表2】
【0033】尚、参考までに、実施例1のオレフィン系
樹脂製多層フィルムの部分拡大断面図を図1に示す。図
中の符号1はオレフィン系樹脂製多層フィルムを、符号
11は中間層を、符号12(a)及び(b)は外層を、
それぞれ示している。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のオレフィン
系樹脂製多層フィルム・シートは、高周波ウエルダー適
性、耐傷性、耐熱性、裁断性に優れ、文具用、各種ケー
ス類用、包装用、農業用、等として好適に使用できる。
また、着色剤の添加量が少ない場合や、着色剤を全く添
加しないような場合では、透明性にも優れるという利点
がある。
【0035】更に、本発明のオレフィン系樹脂製多層フ
ィルム・シートは、中間層と外層との間に接着剤を介在
させなくても優れた層間接着性を有するので、共押出法
等により容易に製造できるものである。
【0036】更にまた、外層を形成するプロピレン系樹
脂が、20〜80重量%のシンジオタクチックポリプロ
ピレンと80〜20重量%のプロピレン−エチレン−ブ
テン共重合体の混合物と、エチレン−(メタ)アクリル
酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂から選ばれる一種以上とを、重量比で95:5〜7
0:30の割合で混合した場合には、高周波ウエルダー
加工による溶着部の接着強度が更に向上するばかりでな
く、透明性も更に向上するという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・オレフィン系樹脂製多層フィルム 11・・・中間層 12(a)、(b)・・・外層
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK04B AK04C AK04J AK07B AK07C AK07J AK09B AK09C AK09J AK68A AK68B AK68C AK70A AK70B AK70C AK80B AK80C AL01B AL01C AL05B AL05C BA03 BA06 EH20 GB01 GB15 GB71 JJ03 JK14 JL01 4J002 BB06Y BB08Y BB12W BB15X GF00 GG02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン系樹脂からなる中間層及びその
    両面に形成されたプロピレン系樹脂からなる外層とから
    構成されるオレフィン系樹脂製多層フィルム又はシート
    であって、 中間層を形成するエチレン系樹脂が、エチレン−(メ
    タ)アクリル酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸
    ビニル共重合樹脂から選ばれる一種以上を主体とするエ
    チレン系樹脂であり、 外層を形成するプロピレン系樹脂が、20〜80重量%
    のシンジオタクチックポリプロピレンと80〜20重量
    %のプロピレン−エチレン−ブテン共重合体との混合樹
    脂を主体とするプロピレン系樹脂である、高周波ウエル
    ダー加工用オレフィン系樹脂製多層フィルム又はシー
    ト。
  2. 【請求項2】 外層を形成するプロピレン系樹脂が、2
    0〜80重量%のシンジオタクチックポリプロピレンと
    80〜20重量%のプロピレン−エチレン−ブテン共重
    合体の混合物と、エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
    ル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から
    選ばれる一種以上とを、重量比で95:5〜70:30
    の割合で混合してなる混合樹脂である請求項1記載のオ
    レフィン系樹脂製多層フィルム又はシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016191023A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 三井化学東セロ株式会社 プロピレン系共重合体組成物及びそれからなるフィルム
CN111825981A (zh) * 2020-07-20 2020-10-27 中广核高新核材科技(苏州)有限公司 耐辐射核级热塑性低烟无卤阻燃电缆护套料及其制备方法

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