JP2001327193A - 駆動装置及び、駆動制御装置 - Google Patents

駆動装置及び、駆動制御装置

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JP2001327193A
JP2001327193A JP2000140689A JP2000140689A JP2001327193A JP 2001327193 A JP2001327193 A JP 2001327193A JP 2000140689 A JP2000140689 A JP 2000140689A JP 2000140689 A JP2000140689 A JP 2000140689A JP 2001327193 A JP2001327193 A JP 2001327193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の位置検出手段によって、複数の被駆動
部材が所定位置で停止したことを検出することにより、
コストダウンを図った駆動装置及び、駆動制御装置を提
供する。 【解決手段】 単一の位置検出手段4dが、各検出コイ
ル11a1…に生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該
検出した誘導電圧の有無に基づき、被駆動部材21…が
ストッパ51…に当接して所定位置で停止したことを検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置及び、駆
動制御装置に係わり、特に、ステッピングモータの回転
によって被駆動部材が駆動される駆動装置及び、ステッ
ピングモータを回転駆動するための駆動制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述した駆動制御装置を組み込ん
だ駆動装置として、例えば、車両の速度やエンジンの回
転数を指示する指針を被駆動部材とする指示装置が知ら
れている。上記指示装置は、図8に示すように、2つの
励磁コイル11a1、11a2及び、NS極が交互に5
極づつ着磁され、励磁コイル11a1、11a2の励磁
状態の変化に追従して回転する回転子11bを有するス
テッピングモータ11と、回転子11bの回転動作に連
動する指針21と、回転子11bの回転動作を指針21
に伝えるギア31と、励磁コイル11a1、11a2の
励磁状態を制御して、回転子11bを正逆回転させる駆
動制御装置4とを備えている。
【0003】ここで、励磁コイル11a1、11a2の
励磁状態と回転子11bの回転との関係を図8を参照し
て以下説明する。まず、励磁ステップに規定された励
磁状態、すなわち励磁コイル11a2のb側が無励磁
に、励磁コイル11a1のa側がS極となるように制御
すると、励磁コイル11a1のa側に回転子11bのN
極が吸引され安定する。
【0004】次に、励磁ステップに進んで、励磁コイ
ル11a2のb側がS極に、励磁コイル11a2のa側
がS極になるように制御すると、回転子11bは励磁ス
テップの回転子11bの位置から矢印Y1方向に9度
回転した位置で安定する。この回転子1bの矢印Y1方
向の回転を以降正回転という。
【0005】以下、励磁コイル11a2のb側、励磁コ
イル11a1のa側をそれぞれS極、無励磁(励磁ステ
ップ)→S極、N極(励磁ステップ)→無励磁、N
極(励磁ステップ)→N極、N極(励磁ステップ)
→N極、無励磁(励磁ステップ)→N極、S極(励磁
ステップ)となるように制御すると、回転子11bは
励磁状態の変化に追従して9度づつ正回転する。
【0006】そして、励磁ステップから、再び励磁ス
テップに規定された励磁状態に制御すると、回転子1
bはまた9度正回転して安定する。従って、それぞれ異
なる複数の励磁ステップ→→…から構成される励
磁パターンに従って繰り返し励磁コイル11a1、11
a2の励磁状態を制御することによって、回転子11b
を1ステップごとに9度づつ正回転させている。なお、
この正回転に応じて指針21は矢印Y3方向(図8参
照)に回転することとなる。
【0007】また、回転子11bを矢印Y2方向に回転
させるには、励磁コイル11a1、11a2の励磁状態
を励磁ステップ→→…→というように上記励磁パ
ターンと逆の励磁パターンに従って制御すればよい。以
降、回転子11bの矢印Y2方向の回転を逆回転と言
い、この逆回転を行うことにより指針21がストッパ5
1に向かう方向Y4(図7参照)に移動することとな
る。
【0008】上記指示装置が例えば車速計に用いられて
いる場合、駆動制御装置4は、車速センサが計測した車
速情報に基づき算出した指針21の指示位置である目標
位置θと、現位置θ′との差である移動量θ−θ′に相
当する回転子11bの回転角度を示す角度データD11
が供給される。そして、駆動制御装置4内の第1の励磁
回路4a1が、この角度データD11に応じて励磁コイ
ル1a1、1a2の励磁状態を制御することにより、指
針2が差分θ−θ′だけ移動して目標位置を指示するよ
うになる。
【0009】ところで、上記指示装置は、車体の振動あ
るいは雑音が重畳している角度データD11の入力等の
原因により、指針21が本来移動すべき移動量θ−θ′
と、実際の移動量とが異なる脱調を起こしてしまうこと
があった。そして、この脱調が繰り返されると、指針2
1が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報と
の間で差異が生じ、指示装置は正確な指示を行うことが
できなくなってしまう。
【0010】そこで、このような問題を解決するため
に、図7に示すように、指針21がゼロ(例えば0Km/
h)を示す位置にストッパ51を設けると共に、駆動制
御装置4内に、励磁コイル11a1及び、11a2の励
磁状態を制御して、指針21をストッパ51側に逆回転
させる第2の励磁回路4bと、イグニッションスイッチ
オン、オフ又はバッテリを接続するごとに、第1の励磁
回路4a1による制御を停止させると共に、第2の励磁
回路4bによる制御を開始させる制御回路4fを更に設
ける。
【0011】以上のような指示装置において、制御回路
4fは、イグニッションスイッチオン、オフ又はバッテ
リを接続する毎に、第2の励磁回路4bによる制御を開
始させ、指針21をストッパ51側に移動させることに
よって、強制的に指針21をストッパ51に当接させて
ゼロ位置に停止させ、指針21が指示する速度と、速度
センサが計測した速度情報との間の差異をリセットする
リセット動作を行っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た指示装置は、指針21を確実にストッパ51に当接さ
せるため、指針21の振れ角Aより大きい角度(A+
α)だけ指針21を移動させるように回転子11bを回
転させる必要がある。このため、指針21が指示する速
度と、速度センサが計測した速度情報との間で差異が生
じていようが、いまいが必ずリセット動作に指針21を
角度(A+α)移動させる分の時間を費やし、リセット
動作に時間がかかり過ぎるという問題があった。
【0013】また、指針21がストッパ51に当接して
停止しているにも拘わらず励磁コイル11a1、11a
2の励磁状態が制御し続けられるため、指針21がスト
ッパ51に当接したり離れたりを繰り返し、指針21が
ストッパ51に当接する毎に「カチ、カチ」という音が
生じ、運転者にとってその音は不快となる。
【0014】そこで、リセット動作により指針21がス
トッパ51に当接しておらず、指針21が移動して回転
子11bが回転している間は、無励磁状態のコイルに誘
導電圧が生じ、一方、指針21がストッパ51に当接し
て、回転子1bの回転が停止したときは、コイルに誘導
電圧が生じていないことに着目し、駆動制御装置4内
に、無励磁状態のコイルに生じる誘導電圧の有無に基づ
き、指針21がストッパ51と当接したことを検出する
位置検出回路4dをさらに設けたものが考えられてい
る。すなわち、この指示装置は、位置検出回路4dが当
接を検出したとき、制御回路4fが第2の励磁回路4b
による回転子11bの逆回転制御を停止させて、指針2
1がストッパ51と当接したと同時に、指針21の移動
を停止するものである。
【0015】しかしながら、例えば車両内では、上述し
た車速計以外に、タコメータや、燃料計など多数の指示
装置が備えられている場合が多い。従って、指示装置ご
とに、位置検出回路を設ける必要があり、コスト的に問
題があった。
【0016】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、単一の位置検出手段によって、複数の被駆動部
材が所定位置で停止したことを検出することにより、コ
ストダウンを図った駆動装置及び、駆動制御装置を提供
することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、複数の励磁コイル
と、NS極が着磁され、かつ前記励磁コイルの励磁状態
の変化に追従して回転する回転子とを有する複数のステ
ッピングモータと、前記各回転子の回転動作に連動する
複数の被駆動部材と、前記各被駆動部材を所定位置に機
械的に停止させる複数のストッパと、前記複数の励磁コ
イルを各々制御し、前記各回転子を正逆回転させる複数
の第1の励磁手段と、前記各複数の励磁コイルの励磁状
態を規定する複数の励磁ステップから構成される励磁パ
ターンに従って前記複数の励磁コイルの励磁状態を制御
し、前記各被駆動部材が前記所定位置に向かう方向に前
記各回転子を逆回転させる第2の励磁手段と、前記各回
転子の回転に応じて誘導電圧が生じる複数の検出コイル
と、前記第2の励磁手段による制御中、前記各検出コイ
ルに生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該検出した誘
導電圧の有無に基づき、前記各被駆動部材が前記各スト
ッパに当接して前記所定位置で停止したことを検出する
単一の位置検出手段と、命令信号を入力したとき、前記
第1の励磁手段による制御を停止させると共に、前記第
2の励磁手段による制御を開始させ、前記位置検出手段
により全ての前記被駆動部材が前記所定位置で停止した
ことを検出したとき、前記第2の励磁手段による制御を
停止させると共に、前記複数の第1の励磁手段による制
御を開始させる制御手段とを備えることを特徴とする駆
動装置に存する。
【0018】請求項1記載の発明によれば、複数の第1
の励磁手段が、複数の励磁コイルの励磁状態を各々制御
し、当該励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転す
る各回転子を正逆回転させる。複数のストッパが、各回
転子の回転動作に連動する各被駆動部材を所定位置に停
止させる。第2の励磁手段が、励磁コイルの励磁状態を
規定する複数の異なる励磁ステップから構成される励磁
パターンに従って、励磁状態の制御をすることにより、
被駆動部材がストッパに向かうように逆回転させる。
【0019】制御手段が、命令信号を入力したとき、第
1の励磁手段による制御を停止させると共に、第2の励
磁手段による制御を開始させる。第2の励磁手段による
制御が開始されると、単一の位置検出手段が、各検出コ
イルに生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該検出した
誘導電圧の有無に基づき、被駆動部材がストッパに当接
して所定位置で停止したことを検出する。そして、位置
検出手段により全ての被駆動部材が所定位置で停止した
ことを検出したとき、制御手段が第1の励磁手段による
制御を開始させると共に、第2の励磁手段による制御を
停止させる。
【0020】従って、位置検出手段が複数の検出コイル
に生じる誘導電圧の有無を順次検出することにより、単
一の位置検出手段により複数の被駆動部材がストッパと
当接して所定位置で停止していることを検出することが
できる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の駆
動装置であって、請求項1記載の駆動装置であって、前
記複数の励磁コイルの励磁状態が、前記複数のステッピ
ングモータ間で所定励磁ステップづつずれるように、前
記第2の励磁手段による制御を遅延させる遅延手段を更
に備え、前記位置検出手段は、前記被駆動部材が前記ス
トッパに当接した後に、前記回転子が正回転する前に制
御される励磁ステップを検出励磁ステップとし、前記各
複数の励磁コイルが前記検出励磁ステップに規定される
励磁状態に制御されるごとに、当該励磁コイルに対応す
る前記検出コイルに生じる誘導電圧の有無を検出するこ
とを特徴とする駆動装置に存する。
【0022】請求項2記載の発明によれば、複数のステ
ッピングモータ間で励磁ステップをずらせば、検出励磁
ステップもずれることに着目し、遅延手段は、励磁コイ
ルの励磁状態が、複数のステッピングモータ間で所定励
磁ステップづつずれるように、第2の励磁手段による制
御を遅延させる。位置検出手段は、被駆動部材がストッ
パに当接した後に、回転子が正回転する前に制御される
励磁ステップを検出励磁ステップとし、前記複数の励磁
コイルが検出励磁ステップに規定される励磁状態に制御
されるごとに、当該励磁コイルに対応する前記検出コイ
ルに生じる誘導電圧の有無を検出する。ところで、被駆
動部材がストッパに当接して回転子が停止した状態で、
第2の励磁手段による励磁コイルの制御が行われ続ける
と、所定の励磁ステップに制御されたとき回転子は正回
転し、この正回転により被駆動部材がストッパに当接し
たにも拘わらず誘導電圧が発生してしまう。すなわち、
被駆動部材とストッパとの当接後、回転子はずっと停止
状態を保持することができない。
【0023】従って、被駆動部材とストッパとが当接し
た後、回転子が正回転する前に制御される励磁ステップ
を検出励磁ステップとし、遅延手段によって励磁コイル
の励磁状態が、複数のステッピングモータ間で所定励磁
ステップづつずれるように、第2の励磁手段による制御
を遅延させることにより、単一の位置検出手段によっ
て、複数の検出コイルに生じる誘導電圧の有無の検出
を、検出励磁ステップに規定された励磁状態に制御され
たとき行うことができる。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項1又は、2
記載の駆動装置であって、前記第2の励磁手段は、前記
各複数の励磁コイルの何れか1つのみが励磁されるよう
な励磁ステップから前記励磁パターンに従った励磁状態
の制御を開始することを特徴とする駆動装置に存する。
【0025】請求項3記載の発明によれば、回転子の位
置がどんな位置にあったとしても、複数の励磁コイル何
れか1つのみが励磁されているときは、回転子はその励
磁コイルと対極する位置まで回転することに着目し、第
2の励磁手段が、複数の励磁コイルの何れか1つのみが
励磁されるような励磁ステップから励磁パターンに従っ
た励磁状態の制御を開始する。従って、回転子の位置が
どんな位置にあったとしても、必ず励磁状態にある励磁
コイルと対極する位置から回転をし始めることができる
ため、逆回転し始めから回転を安定させることができ
る。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れ
か1項記載の駆動装置であって、前記検出励磁ステップ
は、前記複励の励磁コイルの何れかが無励磁となるよう
な励磁状態を規定し、前記検出コイルとして、前記無励
磁に制御されている前記励磁コイルを流用することを特
徴とする駆動装置に存する。
【0027】請求項4記載の発明によれば、検出コイル
として、複数の励磁コイルの内、第2の励磁手段により
無励磁状態に制御されているものを流用するので、回転
子を回転させるための励磁コイルと、誘導電圧の検出用
のコイルとを別途にする必要がない。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れ
か1項記載の駆動装置であって、前記被駆動部材と前記
ストッパとが当接する励磁ステップを当接励磁ステップ
としたとき、前記第2の励磁手段は、前記当接励磁ステ
ップに規定された励磁状態に制御した後、制御を停止す
ることを特徴とする駆動装置に存する。
【0029】請求項5記載の発明によれば、被駆動部材
とストッパとが当接する励磁ステップを当接励磁ステッ
プとしたとき、第2の励磁手段が、当接励磁ステップに
規定された励磁状態に制御した後、制御を停止する。従
って、被駆動部材とストッパとが確実に当接した状態
で、第2の励磁手段による制御を停止することができ
る。
【0030】請求項6記載の発明は、複数のステッピン
グモータが有する複数の励磁コイルの励磁状態を各々制
御して、前記各励磁コイルの変化に追従して回転する前
記複数のステッピングモータが有する複数の回転子を各
々正逆回転させる複数の第1の励磁手段と、前記励磁コ
イルの励磁状態を規定する複数の励磁ステップから構成
される励磁パターンに従って励磁状態の制御をすること
により、前記各回転子の回転動作に連動する複数の被駆
動部材が、所定位置に設けられたストッパに向かうよう
に前記各回転子を逆回転させる第2の励磁手段と、前記
各回転子の回転により誘導電圧が生じる複数の検出コイ
ルと、前記第2の励磁手段による制御中、前記各検出コ
イルに生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該検出した
誘導電圧の有無に基づき、前記各被駆動部材が前記各ス
トッパに当接して前記所定位置で停止したことを検出す
る単一の位置検出手段と、命令信号を入力したとき、前
記第1の励磁手段による制御を停止させると共に、前記
第2の励磁手段による制御を開始させ、前記位置検出手
段により全ての前記被駆動部材が前記所定位置で停止し
たことを検出したとき、前記第2の励磁手段による制御
を停止させると共に、前記複数の第1の励磁手段による
制御を開始させる制御手段とを備えることを特徴とする
駆動制御装置に存する。
【0031】請求項6記載の発明によれば、複数の第1
の励磁手段が、複数の励磁コイルの励磁状態を各々制御
し、当該励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転す
る回転子を正逆回転させる。第2の励磁手段が、励磁コ
イルの励磁状態を規定する複数の異なる励磁ステップか
ら構成される励磁パターンに従って励磁状態の制御をす
ることにより、各回転子の回転動作に連動する複数の被
駆動部材が各々所定位置に設けられたストッパに向かう
ように逆回転させる。
【0032】制御手段が、命令信号を入力したとき、第
1の励磁手段による制御を停止させると共に、第2の励
磁手段による制御を開始させる。第2の励磁手段による
制御が開始されると、単一の位置検出手段が、各検出コ
イルに生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該検出した
誘導電圧の有無に基づき、被駆動部材がストッパに当接
して所定位置で停止したことを検出する。そして、位置
検出手段により全ての被駆動部材が所定位置で停止した
ことを検出したとき、制御手段が第1の励磁手段による
制御を開始させると共に、第2の励磁手段による制御を
停止させる。
【0033】従って、位置検出手段が複数の検出コイル
に生じる誘導電圧の有無を順次検出することにより、単
一の位置検出手段により複数の被駆動部材がストッパと
当接して所定位置で停止していることを検出することが
できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。図1は、本発明の駆動装置と
して駆動制御装置を組み込んだ指示装置を示す図であ
る。指示装置は、速度計、タコメータ、フューエルメー
タ等に対応して設けられる複数のステッピングモータ1
1…1Nを備えている。前記複数ステッピングモータ1
1…1Nは、各々2つの励磁コイル11a1、11a2
…1Na1、1Na2と、NS極が交互に5極づつ着磁
され、各々が2つの励磁コイル11a1、11a2…1
Na1、1Na2の励磁状態の変化に追従して回転する
回転子11b…1Nbとを備えている。
【0035】指示装置はさらに、回転子11b…1Nb
の回転動作に各々連動する被駆動部材としての複数の指
針21…2Nと、回転子11b…1Nbの回転駆動を指
針21…2Nにそれぞれ伝える複数のギア31…3N
と、2つの励磁コイル11a1、11a2…1Na1、
1Na2の励磁状態を各々制御して、回転子11b…1
Nbを回転させる駆動制御装置4と、指針21…2Nを
ゼロを示す位置(以下、ゼロ位置という)に機械的に各
々停止させる複数のストッパ51…5Nとを備えてい
る。なお、このゼロ位置が請求項中の所定位置に相当す
る。
【0036】次に、上記駆動制御装置4の構成について
説明する。駆動制御装置4は、図2に示すように、複数
の第1の励磁回路4a1…4aN(=請求項中の第1の
励磁手段に相当する。)を有する。上記第1の励磁回路
4a1…4aNは、車速や、エンジンの回転数などの計
測値に応じた角度データD11…D1Nをそれぞれ入力
すると共に、角度データD11…D1Nに応じた励磁パ
ルスP111〜P114…P1N1〜1N4をそれぞれ
出力して、回転子11b…1Nbを角度データD11〜
D1Nに応じて各々正逆回転させる。
【0037】駆動制御装置4はまた、励磁コイル11a
1…1Na1のb側に各々設けられたスイッチSW11
…SW1Nと、励磁コイル11a1、11a2…1Na
1、1Na2の励磁状態を制御する励磁パルスP21〜
P24を各々出力し、指針21…2Nがゼロ位置に向か
う方向に回転子11b…1Nbを逆回転させると共に、
オープン信号S1をスイッチSW11…SW1Nの制御
端子に出力する第2の励磁回路4b(=請求項中の第2
の励磁手段に相当する。)とを有する。
【0038】上述した従来例では、励磁ステップ→
…→から構成される励磁パターンに従って励磁状態を
制御することにより回転子11b…11Nを逆回転させ
ていたが、本実施の形態においては、励磁ステップの
代わりに励磁ステップを代入した励磁ステップ→
→→…→から構成される励磁パターンに従って励磁
コイル11a1、11a2…の励磁状態の制御を行う。
このため、励磁パルスP21〜24は、図3(a)〜
(d)に示すような、パルスから構成される。
【0039】このように、励磁ステップを除くと、励
磁ステップから励磁ステップへの励磁状態の変化に
追従して回転子11b…1Nbは、それぞれ18度回転
する。一方、回転子11b…1Nbは、励磁ステップ
から励磁ステップへ以外の変化に対しては、上述した
従来で説明したように9度づつ回転する。
【0040】すなわち、他の励磁ステップよりも回転子
11b…11Nの回転量が大きくなる励磁ステップに
制御した際に、励磁コイル11a1…1Na1のb側を
オープン状態にすれば、回転子11b…11Nが回転可
能な状態であったとき、検出コイルとしての励磁コイル
11a1…1Na1の両端には他の励磁ステップに制御
したときより、高い誘導電圧が生じる。
【0041】また、第2の励磁回路4bは、図3(e)
に示すように、励磁ステップを検出励磁ステップとし
たとき、検出励磁ステップでHレベルとなるパルスか
ら構成されているオープン信号S1をスイッチSW11
〜SW1Nに対して出力する。このことにより、各励磁
コイル11a1、11a2…1Na1、1Na2が検出
励磁ステップに励磁状態が制御されるごと、スイッチ
SW11…1Nが開して、励磁コイル11a1…1Na
1のb側がオープン状態となるようにしている。
【0042】なお、上記励磁パルス21〜P24及び、
オープン信号S1は、直接出力せずに、シフトレジスタ
4c1〜4cNを各々介した後出力している。シフトレ
ジスタ4c1は、励磁パルスP21〜P24をそのまま
出力し、シフトレジスタ4c2は、励磁パルスP21〜
P24を2ステップ遅れて出力し…、シフトレジスタ4
cNは、励磁パルスP21〜P24を2*(N−1)ス
テップ遅れて出力するレジスタである。従って、励磁コ
イル11a1、11a2〜1Na1、1Na2の励磁状
態が、各々2ステップづつずれるようになっている。以
上のことから明らかなように、シフトレジスタ4c1〜
4cNは遅延手段を構成している。
【0043】駆動制御装置4はまた、各スイッチSW1
1〜SW1Nが開されるタイミング、すなわち各励磁コ
イルが検出励磁ステップに制御されるタイミングで、
当該スイッチSW11〜SW1Nに対応する各励磁コイ
ル11a1…1Na1の両端電圧V1…VNを各々取り
込み、取り込んだ両端電圧V1…VNに基づき、誘導電
圧の有無を検出すると共に、誘導電圧の有無に基づき、
各指針21…2Nがストッパ51…5Nに当接してゼロ
位置で停止したことを検出する位置検出回路4d(=請
求項中の位置検出手段に相当する。)を有する。
【0044】駆動制御装置4はまた、図示しない4つの
ORゲートから構成され、励磁パルスP11〜P14又
は、励磁パルスP21〜P24の何れかを励磁コイル1
1a1、11a2に入力する複数のセレクタ回路4e1
〜4eNと、イグニッションオン、オフ又は、車載バッ
テリの接続等のタイミングで出力される命令信号S2を
入力したとき、第1の励磁回路4a1〜4aNによる各
々の制御を停止させると共に、第2の励磁回路4bによ
る各ステッピングモータ11〜1Nの逆回転制御を開始
させ、各指針21〜2Nがストッパ51〜5Nに当接し
てゼロ位置で停止したことを位置検出回路4dが検出す
る毎に、ゼロ位置で停止した指針に対応するシフトレジ
スタをリセットして逆回転制御を順次停止させると共
に、全ての指針21〜2Nがゼロ位置にあることを検出
したとき、第1の励磁回路4a1〜4aNによる制御を
開始させる制御回路4f(=請求項中の制御手段に相当
する)とを有している。
【0045】次に、第2の励磁回路4b及び、位置検出
回路4dの詳細について説明する。第2の励磁回路4b
は、図4に示すように、例えば2[MHz]のクロック信
号CKを所定の分周比で分周する分周回路4b1と、分
周回路4b1が分周した分周パルスに基づいて、励磁パ
ルスP21〜P24、オープン信号S1を直列にした直
列信号を出力するパターン生成回路4b2と、直列信号
を並列にすることにより、励磁パルスP21〜P24、
オープン信号S1を並列に出力する5ビットのシフトレ
ジスタ4b3とを有している。
【0046】位置検出回路4dは、シフトレジスタ4c
1〜4cNによって2ステップずつ遅延された各オープ
ン信号S11〜S1Nが入力するORゲート4d1と、
2ステップづつ遅延された各オープン信号S11〜S1
Nが制御端子に入力されたスイッチSW21〜SW2N
と、両端電圧V1〜VNを、例えば8ビットのディジタ
ル値D1に変換するアナログ/ディジタル変換器(以
下、A/D変換器という)4d2とを有する。位置検出
回路4dはまた、A/D変換器4d2から出力されるデ
ィジタル値と、予め定めた閾値とを比較する比較器4d
3とを有する。
【0047】上述した構成の駆動制御装置を組み込んだ
駆動装置としての指示装置の動作を図5及び図6のタイ
ムチャートを参照して以下説明する。イグニッションオ
ン、オフ又は、車載バッテリの接続時に応じて出力され
る命令信号S2が入力したとき(図5(a))、制御回
路4fはリセット動作を開始し、第1の励磁回路4a1
〜4aNに角度データD11〜D1Nの入力を拒否させ
る拒否信号S3(図2参照)を各々出力して、第1の励
磁回路4a1〜4aNによる制御を停止させる。
【0048】また、制御回路4fは、分周回路4b1に
クロック信号CKの分周を開始させる(図5(b))。
そして、パターン生成回路4b2は、この分周パルスに
基づき、励磁パルスP21〜P24、オープン信号S1
を直列にした直列信号を生成し、シフトレジスタ4b3
に対して出力する(図5(c))。
【0049】シフトレジスタ4b3は、分周パルスが入
力する毎にパターン生成回路4b2から出力される直列
信号を5ビットのレジスタに順次記憶すると共に、分周
パルスが6コイル入力する毎に、各レジスタに記憶され
た信号を並列に出力し、励磁パルスP21〜P24及
び、オープン信号S1をそれぞれ並列に出力する。
【0050】これら励磁パルスP21〜P24及び、オ
ープン信号S1は、シフトレジスタ4c1…4cNを各
々介すことにより、2ステップづつずれて、励磁コイル
11a1、11a2…1Na1、1Na2及び、スイッ
チSW11…SW1Nの制御端子にそれぞれ入力するこ
ととなる(図6参照)。また、シフトレジスタ4c1…
4cNを介したオープン信号S11〜S1Nは、スイッ
チSW11〜SW1Nに各々入力されている。
【0051】上述したように、シフトレジスタ4c1〜
4cNによって、励磁パルスP21〜P24及び、オー
プン信号S1が各々2ステップづつずらしてあるため、
各励磁コイル11a1…1Na1の両端電圧検出のタイ
ミングを示すオープン信号S1も2ステップづつずらす
ことができる(図6参照)。
【0052】また、スイッチS21〜SW2Nは、シフ
トレジスタ4c1〜4cNを介したオープン信号S11
〜S1NがHレベルになる毎に各々閉し、励磁コイル1
1a1…1Na1の両端電圧V1…VnをA/D変換器
4d2に入力することとなる。従って、A/D変換器4
d2には、両端電圧V1…Vnが2ステップごとに順次
入力され、この入力に応じたディジタル値D1が比較器
4d3に入力する。そして、比較器4d5は、ディジタ
ル値D1と閾値との比較を行う。
【0053】このとき、指針21…2Nがストッパ51
…5Nに当接しておらず、回転子11b…1Nbが回転
状態にあるときは無励磁の励磁コイル11a1…1Na
1には、誘導電圧が生じているため、比較器4d3に入
力する両端電圧V1…VNのディジタル値D1は、予め
定めた閾値より高い。このときは、比較器4d5はLレ
ベルの信号を出力する。
【0054】一方、指針21…2Nがストッパ51…5
Nと当接しており、回転子11b…1Nbが停止状態に
あるとき無励磁の励磁コイル11a1…1Na1には、
誘導電圧が発生しない。従って、比較器4d3に入力す
る電圧V1…VNのディジタル値D1は、予め定めた閾
値より小さくなる。このとき比較器4d3は、誘導電圧
無しを検出した旨を伝えるHレベルの検出信号S4を出
力する。
【0055】この出力に応じて制御回路4fは、オープ
ン信号S11〜S1Nの出力に応じたシフトレジスタ4
c1〜4cNをリセットする。具体的には、例えば、オ
ープン信号S11がHレベルで有れば、ステッピングモ
ータ11の指針21がゼロ位置となって、回転子11b
の回転が停止状態であると判断し、制御回路4fは、シ
フトレジスタ4c1をリセットして、励磁コイル11a
1、11a2に対する励磁パルスP21〜P24及び、
オープン信号S11の出力を停止することにより、第2
の励磁回路4bによる回転子11bの逆回転制御を停止
させる。
【0056】順次以上のことを繰り返し、制御回路4f
は、位置検出回路4dにより全ての指針21〜2Nがス
トッパ51〜5Nに当接してゼロ位置で停止したことを
検出したとき、パターン生成回路4b2の励磁パルスP
21〜P24、オープン信号S1を直列にした直列信号
の生成を停止させると共に、シフトレジスタ4b3をリ
セットして第2の励磁回路4bによる逆回転制御を停止
させる。また、制御回路4fは、拒否信号S3の出力を
停止することにより、第1の励磁回路4a1〜4aNに
よる制御を開始させる。
【0057】ところで、本発明の実施形態において、各
励磁コイル11a1、11a2…が励磁ステップに規
定される励磁状態になったとき、指針21…がストッパ
51…に当接するように、指針21…が回転子11bに
各々組み込まれている。以降、励磁ステップを当接励
磁ステップという。このとき、上述したように検出励
磁ステップで励磁コイル11a1…に生じる誘導電圧
の有無を検出すると、指針21…がストッパ51…に当
接したとき、確実に励磁コイル11a1…に誘導電圧無
しを検出することができる。
【0058】すなわち、指針21…がストッパ51に当
接して、回転子11b…が当接励磁ステップに示す位
置で停止したとき、第2の励磁回路4bにより、励磁ス
テップ→→→→→→…と逆励磁パターン
に従って、励磁コイル11a1、11a2…の励磁状態
の制御が行われ続けると、励磁ステップ辺りから回転
子11b…が正回転してしまう恐れがある。この回転子
11b…の正回転による励磁ステップでは、指針21
…がストッパ51…に当接した後であるにも拘わらず、
誘導電圧が発生してしまい、指針21がゼロ位置に到達
したことを検出することができない。
【0059】そこで、上述したように、検出励磁ステッ
プとなるタイミングで誘導電圧の有無を検出すれば、
正回転する前であり、回転子11b…が完全に停止状態
であるため、確実に励磁コイル11a1…に誘導電圧が
生じなくなる。
【0060】そして、指針21…とストッパ51…とが
当接した後、回転子11b…が正回転する前に制御され
る励磁ステップを検出励磁ステップとし、シフトレジ
スタ4c1〜4cNによって各励磁コイル11a1、1
1a2…の励磁状態が、各ステッピングモータ11〜1
N間で2励磁ステップづつずれるように第2の励磁回路
4bによる制御を遅延させることにより、単一の位置検
出回路4dによって、複数の励磁コイル11a1…に生
じる誘導電圧の有無検出を、検出励磁ステップに規定さ
れた励磁状態に制御されたとき行うことができ、全ての
指針21…について確実にストッパ51…と当接してゼ
ロ位置で停止したことを検出することができる。
【0061】また、パターン生成回路4b2は、最初に
励磁するステップを励磁ステップとしている。この励
磁ステップのように、励磁コイル11a1、11a2
…1Na1、1Na2の1つだけが励磁状態となる励磁
ステップから始めると以下に示す効果を奏することとな
る。
【0062】すなわち、例えば励磁ステップから逆回転
するようにした場合、図7に示すように、第2の励磁回
路4bによる制御開始時の回転子1bの位置が励磁ステ
ップに示すような位置であったとき(図9参照)、励
磁コイル11a1、11a2…を励磁ステップに規定
する励磁状態に制御すると、励磁コイル11a2のb側
と、このb側に対向するN極との間の反発力により矢印
Y2へ回転しようとする力F1が生じる。一方、励磁コ
イル11a1のa側と、このa側に対向するS極との間
の反発力により矢印Y1へ回転しようとする力が生じ
る。
【0063】このため、励磁ステップの励磁状態に制
御しても励磁ステップに示す回転子11b…の位置ま
で回転することなく、励磁ステップに示す回転子11
b…の位置で停止したままとなる可能性がある。このよ
うに励磁ステップに制御したにも拘わらず回転子11
b…の位置が励磁ステップの位置であった場合、次に
励磁ステップに制御すると逆回転したいにも拘わら
ず、正回転してしまうことがある。
【0064】このように、制御開始時に正回転し、その
後逆回転させると回転子11bの回転が遅くなり、回転
状態であるにも拘わらず誘導電圧が低下し、誘導電圧無
しと誤検出されてしまう恐れがある。そこで、上述した
ように、励磁ステップから励磁を始めれば、励磁状態
となるのは励磁コイル11a2だけなので必ず励磁コイ
ル11a2のb側に吸引されて、励磁ステップの状態
から逆回転を始めることができ、回転子始めの回転子1
bの回転が遅くならず、誤検出することがなくなる。
【0065】また、上述したように指針21〜2Nは当
接励磁ステップに示す回転子11b〜1Nbの状態で
ストッパ51〜5Nに当接するように組み込まれている
ことに着目し、制御回路4fは、励磁ステップで誘導
電圧無しが検出され、Hレベルの検出信号S4が出力さ
れたとしても、すぐに第2の励磁回路4bによる回転子
11b〜1Nbの逆回転制御を停止せずに、励磁ステッ
プ→→→→→→までさらに逆回転制御し
た後、停止させる。以上のように、当接励磁ステップ
まで制御してから逆回転制御を停止することにより、指
針21〜2Nをゼロ位置にぴったり停止させることがで
きる。
【0066】なお、上述した実施例では、誘導電圧を検
出する検出コイルを無励磁に制御されている励磁コイル
11a1…1Na1を流用していたが、例えば、励磁コ
イル1a1、1a2と別途に設けたコイルにより誘導電
圧を検出するようにしても良い。しかしながら、コスト
的には、励磁コイルを流用する方が部品点数を増やす必
要がないため好ましい。
【0067】また、上述した実施例では、シフトレジス
タ4c1〜4cNによって、各ステッピングモータ11
〜1N間の励磁状態を2ステップずらすことにより、全
てのステッピングモータ11〜1Nについて、検出励磁
ステップに制御されたとき、両端電圧V1〜VNを取
り込んで、誘導電圧の有無を検出していたが、例えば、
誘導電圧を検出するタイミングがばらばらでも良いなら
ば、シフトレジスタ4c1〜4cNによって、各ステッ
ピングモータ11〜1N間の励磁状態をずらす必要がな
く、位置検出回路4dによって単に両端電圧V1〜VN
を順次取り込んで、誘導電圧の有無を検出するだけでも
よい。
【0068】また、上述した実施例では、第2の励磁回
路4bは、励磁ステップから励磁状態の制御を開始し
ていたが、例えば、2つの励磁ステップ11a1、11
a2…の内、何れか1つのみが励磁されるとき、すなわ
ち励磁ステップ、、から励磁状態の制御を開始す
るようにしても上記効果を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は6記
載の発明によれば、位置検出手段が複数の検出コイルに
生じる誘導電圧の有無を順次検出することにより、単一
の位置検出手段により複数の被駆動部材がストッパと当
接して所定位置で停止していることを検出することがで
きるので、位置検出手段を複数のステッピングモータに
対して共通化することができ、コストダウンを図ること
ができる駆動装置及び、駆動制御装置を得ることができ
る。
【0070】請求項2記載の発明によれば、被駆動部材
とストッパとが当接した後、回転子が正回転する前に制
御される励磁ステップを検出励磁ステップとし、遅延手
段によって励磁コイルの励磁状態が、複数のステッピン
グモータ間で所定励磁ステップづつずれるように、第2
の励磁手段による制御を遅延させることにより、単一の
位置検出手段によって、複数の検出コイルに生じる誘導
電圧の有無の検出を、検出励磁ステップに規定された励
磁状態に制御されたとき行うことができるので、全ての
被駆動部材について確実にストッパと当接して所定位置
で停止したことを検出することができる駆動装置を得る
ことができる。
【0071】請求項3記載の発明によれば、回転子の位
置がどんな位置にあったとしても、必ず励磁状態にある
励磁コイルと対極する位置から回転をし始めることがで
きるため、逆回転し始めから回転を安定させることがで
きるので、逆回転し始めに、回転子が回転可能な状態で
あるにも拘わらず誘導電圧が発生しないということがな
くなり、誤検出することがなくなる駆動装置を得ること
ができる。
【0072】請求項4記載の発明によれば、回転子を回
転させるための励磁コイルと、誘導電圧の検出用のコイ
ルとを別途にする必要がないので、コストダウンを図っ
た駆動装置を得ることができる。
【0073】請求項5記載の発明によれば、被駆動部材
とストッパとが確実に当接した状態で、第2の励磁手段
による制御を停止することができるので、確実に被駆動
部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間
の差異をリセットすることができる駆動装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の
一実施の形態を示す図である。
【図2】図1の駆動制御装置の詳細を説明するための図
である。
【図3】図1の第2の励磁回路が出力する励磁パルス及
び、オープン信号を説明するための図である。
【図4】図2の第2の励磁回路及び、位置検出回路の詳
細を説明するための図である。
【図5】図1の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】図1の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】励磁ステップから制御を開始する理由を説明
するための図である。
【図8】従来の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の一
例を示す図である。
【図9】励磁コイルの励磁状態と回転子の回転の関係を
説明するための図である。
【符号の説明】
11a1、11a2 励磁コイル 12a1、12a2 励磁コイル 1Na1、1Na2 励磁コイル 11b〜1Nb 回転子 11〜1N ステッピングモータ 21〜2N 被駆動部材(指針) 51〜5N ストッパ 4a1〜4aN 第1の励磁手段(第1の励磁回
路) 4b 第2の励磁手段(第2の励磁回
路) 4c1〜4cN 遅延手段(シフトレジスタ) 11a1〜11aN 検出コイル(励磁コイル) 4d 位置検出手段(位置検出回路) 4f 制御手段(制御回路)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の励磁コイルと、NS極が着磁さ
    れ、かつ前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回
    転する回転子とを有する複数のステッピングモータと、 前記各回転子の回転動作に連動する複数の被駆動部材
    と、 前記各被駆動部材を所定位置に機械的に停止させる複数
    のストッパと、 前記複数の励磁コイルを各々制御し、前記各回転子を正
    逆回転させる複数の第1の励磁手段と、 前記各複数の励磁コイルの励磁状態を規定する複数の励
    磁ステップから構成される励磁パターンに従って前記複
    数の励磁コイルの励磁状態を制御し、前記各被駆動部材
    が前記所定位置に向かう方向に前記各回転子を逆回転さ
    せる第2の励磁手段と、 前記各回転子の回転に応じて誘導電圧が生じる複数の検
    出コイルと、 前記第2の励磁手段による制御中、前記各検出コイルに
    生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該検出した誘導電
    圧の有無に基づき、前記各被駆動部材が前記各ストッパ
    に当接して前記所定位置で停止したことを検出する単一
    の位置検出手段と、 命令信号を入力したとき、前記第1の励磁手段による制
    御を停止させると共に、前記第2の励磁手段による制御
    を開始させ、前記位置検出手段により全ての前記被駆動
    部材が前記所定位置で停止したことを検出したとき、前
    記第2の励磁手段による制御を停止させると共に、前記
    複数の第1の励磁手段による制御を開始させる制御手段
    とを備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の駆動装置であって、 前記複数の励磁コイルの励磁状態が、前記複数のステッ
    ピングモータ間で所定励磁ステップづつずれるように、
    前記第2の励磁手段による制御を遅延させる遅延手段を
    更に備え、 前記位置検出手段は、前記被駆動部材が前記ストッパに
    当接した後に、前記回転子が正回転する前に制御される
    励磁ステップを検出励磁ステップとし、前記各複数の励
    磁コイルが前記検出励磁ステップに規定される励磁状態
    に制御されるごとに、当該励磁コイルに対応する前記検
    出コイルに生じる誘導電圧の有無を検出することを特徴
    とする駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は、2記載の駆動装置であっ
    て、 前記第2の励磁手段は、前記各複数の励磁コイルの何れ
    か1つのみが励磁されるような励磁ステップから前記励
    磁パターンに従った励磁状態の制御を開始することを特
    徴とする駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか1項記載の駆動装置
    であって、 前記検出励磁ステップは、前記複励の励磁コイルの何れ
    かが無励磁となるような励磁状態を規定し、 前記検出コイルとして、前記無励磁に制御されている前
    記励磁コイルを流用することを特徴とする駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4何れか1項記載の駆動装置
    であって、 前記被駆動部材と前記ストッパとが当接する励磁ステッ
    プを当接励磁ステップとしたとき、前記第2の励磁手段
    は、前記当接励磁ステップに規定された励磁状態に制御
    した後、制御を停止することを特徴とする駆動装置。
  6. 【請求項6】 複数のステッピングモータが有する複数
    の励磁コイルの励磁状態を各々制御して、前記各励磁コ
    イルの変化に追従して回転する前記複数のステッピング
    モータが有する複数の回転子を各々正逆回転させる複数
    の第1の励磁手段と、 前記励磁コイルの励磁状態を規定する複数の励磁ステッ
    プから構成される励磁パターンに従って励磁状態の制御
    をすることにより、前記各回転子の回転動作に連動する
    複数の被駆動部材が、所定位置に設けられたストッパに
    向かうように前記各回転子を逆回転させる第2の励磁手
    段と、 前記各回転子の回転により誘導電圧が生じる複数の検出
    コイルと、 前記第2の励磁手段による制御中、前記各検出コイルに
    生じる誘導電圧の有無を順次検出し、該検出した誘導電
    圧の有無に基づき、前記各被駆動部材が前記各ストッパ
    に当接して前記所定位置で停止したことを検出する単一
    の位置検出手段と、 命令信号を入力したとき、前記第1の励磁手段による制
    御を停止させると共に、前記第2の励磁手段による制御
    を開始させ、前記位置検出手段により全ての前記被駆動
    部材が前記所定位置で停止したことを検出したとき、前
    記第2の励磁手段による制御を停止させると共に、前記
    複数の第1の励磁手段による制御を開始させる制御手段
    とを備えることを特徴とする駆動制御装置。
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