JP3654576B2 - 駆動装置及び、駆動制御装置 - Google Patents

駆動装置及び、駆動制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は駆動装置及び、駆動制御装置に係わり、特に、ステッピングモータの回転により被駆動部材を駆動する駆動装置及び、ステッピングモータを回転駆動するための駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述した駆動制御装置を組み込んだ駆動装置として、例えば、車両の速度やエンジンの回転数を指示する指針を被駆動部材とする指示装置が知られている。上記指示装置は、図1に示すように、2つの励磁コイル1a1、1a2及び、NS極が交互に5極づつ着磁され、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化に追従して回転する回転子1bを有するステッピングモータ1と、回転子1bの回転駆動に連動する指針2と、回転子1bの回転駆動を指針2に伝えるギア3と、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御して、回転子1bを正逆回転させる駆動制御装置4とを備えている。
【0003】
上記指示装置が例えば車速計に用いられている場合、駆動制御装置4には、車速センサが計測した車速情報に基づき算出した指針2の指示位置である目標位置θと、現位置θ′との差である移動量θ−θ′に相当する回転子1bの回転角度を示す角度データD1が供給される。そして、駆動制御装置4がこの角度データD1に応じて励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御することにより、指針2が差分θ−θ′だけ移動して目標位置を指示するようになる。
【0004】
ところで、上記指示装置は、車体の振動あるいは雑音が重畳している角度データD1の入力等の原因により、指針2が本来移動すべき移動量(=差分θ−θ′)と、実際の移動量とが異なる脱調を起こしてしまうことがあった。そして、この脱調が繰り返されると、指針2が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報との間で差異が生じ、指示装置は正確な指示を行うことができなくなってしまう。
【0005】
そこで、このような問題を解決するために、図1に示すように、指針2がゼロ(例えば0km/h)を示す位置にストッパ5を設け、イグニッションオン、オフ又はバッテリを接続するごとに、指針2をストッパ5側に移動させると共に、ストッパ5に当接させてゼロ位置に停止させることによって、指針2が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報との間の差異をリセットするリセット動作を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した指示装置は、指針2を確実にストッパ5に当接させるため、指針2の振れ角Aより大きい角度(A+α)だけ指針2を移動させるように回転子1bを回転させる必要がある。このため、指針2が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報との間で差異が生じていようが、いまいが必ずリセット動作に指針2を角度(A+α)移動させる分の時間を費やし、リセット動作に時間がかかり過ぎるという問題があった。
【0007】
また、指針2がストッパ5に当接して停止しているにも拘わらず励磁コイル1a1、1a2の励磁状態が制御し続けられるため、指針2がストッパ5に当接したり離れたりを繰り返し、指針2がストッパ5に当接する毎に「カチ、カチ」という音が生じ、運転者にとってその音は不快となる。
【0008】
そこで、リセット動作により指針2がストッパ5に当接しておらず、指針2が移動して回転子1bが回転している間は、無励磁状態のコイルに誘導電圧が生じ、一方、指針2がストッパ5に当接して、回転子1bの回転が停止したときは、コイルに誘導電圧が生じてないことに着目し、無励磁状態のコイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、指針2がストッパ5と当接したことを検出すると、指針2の移動を停止するものが考えられていた。
【0009】
しかしながら、停止状態の回転子1bを回転状態に遷移させると、回転し始めは回転子1bの回転が安定しない。すなわち、回転子1bは、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化に遅れて所定角度回転することになるが、回転し始めは回転子1bに静摩擦が生じているため、励磁状態の変化に応じた所定角度の回転が低速度で行われ、その後回転が安定すると、一定速度で所定角度づつ回転するようになる。
【0010】
このため、低速で回転する回転し始めは、励磁コイル1a1、1a2に生じる誘導電圧も低くなり、回転し始めの回転子1bの回転により発生する誘導電圧を検出すると、ストッパ5に当接していないにも拘わらず、誘導電圧無しと誤検出されストッパ5方向への回転を停止させてしまう。このため、確実に指針2が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報との間の差異をリセットすることができないという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異を確実にリセットすることができる駆動装置及び、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異を確実にリセットするようにステッピングモータの回転子を回転させることができる駆動制御装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータと、前記回転子の回転駆動に連動する被駆動部材と、前記被駆動部材を所定位置に機械的に停止させるストッパと、前記複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、前記回転子を正逆回転させる第1の励磁手段と、前記複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、前記被駆動部材が前記所定位置に向かう方向に前記回転子を逆回転させる第2の励磁手段と、前記回転子の回転により誘導電圧が生じる検出コイルと、該第2の励磁手段による制御中、前記検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、命令信号を入力したとき、前記第1の励磁手段による制御を停止させると共に、前記第2の励磁手段による制御を開始させ、前記位置検出手段により前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段による制御を開始させると共に、前記第2の励磁手段による制御を停止させる制御手段とを備える駆動装置において、前記第2の励磁手段による制御開始から所定時間、前記位置検出手段による検出を停止させる検出停止手段をさらに備えることを特徴とする駆動装置に存する。
【0013】
請求項1記載の発明によれば、第1の励磁手段が、複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、回転子を正逆回転させる。第2の励磁手段が、複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、被駆動部材が所定位置に向かう方向に回転子を逆回転させる。位置検出手段が、第2の励磁手段による制御中、検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、被駆動部材がストッパに当接して所定位置で停止したことを検出する。制御手段が、命令信号を入力したとき、第1の励磁手段による制御を停止させると共に、第2の励磁手段による制御を開始させ、被駆動部材が所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段による制御を開始させると共に、第2の励磁手段による制御を停止させる。検出停止手段が、第2の励磁手段による制御開始から所定時間、位置検出手段による検出を停止させる。
【0014】
従って、停止状態の回転子が回転し始めたとき、励磁コイルの励磁状態の変化に対する回転子の追従は、不安定であり低速である。このとき検出コイルに発生する誘導電圧は低い。以上のことに着目し、検出停止手段が、第2の励磁手段による励磁状態の制御開始から所定時間、位置検出手段による検出を停止させることにより、停止状態の回転子が回転し始めに検出コイルに発生する低い誘導電圧の有無に基づき、指針が所定位置で停止したことを検出することがない。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の駆動装置であって、前記所定時間は、停止状態の回転子が回転し始めてから、前記励磁コイルの励磁状態の変化に応じて一定速度で追従するようになるまでの時間に相当することを特徴とする駆動装置に存する。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、所定時間が、停止状態の回転子が回転し始めてから、励磁コイルの励磁状態の変化に応じて一定速度で追従するようになるまでの時間に相当する。回転子は、励磁コイルの励磁状態の変化に応じて回転し始めはゆくっりと徐々に速度を上げながら追従し、その後一定速度で安定して追従する。以上のことに着目し、所定時間は、回転子が回転し始めてからその追従が一定速度となり安定となるまでの間に相当するため、位置検出手段による検出中に、回転子が回転している間は検出コイルに高い誘導電圧を発生させることができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1又は、2記載の駆動装置であって、前記位置検出手段は、前記励磁コイルに生じる電圧を複数回検出すると共に、前記検出した電圧の平均値を算出する平均算出手段を有し、前記平均算出手段が算出した平均値に基づき、前記誘導電圧の有無を検出することを特徴とする駆動装置に存する。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、位置検出手段において、平均値算出手段が、励磁コイルに生じる電圧を複数回検出すると共に、検出した電圧の平均値を算出し、算出した平均値に基づき、誘導電圧の有無を検出する。従って、励磁コイルの電圧の雑音が重畳していたとしても、平均値を算出することにより雑音を相殺した電圧を検出することができるため、誘導電圧の有無を誤検出することがない。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れか1項記載の駆動装置であって、前記第1の励磁手段の制御による励磁状態の変化に応じた前記回転子の回転角度が、第2の励磁手段の制御による前記回転角度より小さいとき、前記第1の励磁手段は、前記制御手段によって制御が開始されたとき、前記回転子を所定角度だけ前記逆回転することを特徴とする駆動装置に存する。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、第1の励磁手段の制御による励磁状態の変化に応じた回転子の回転角度が、第2の励磁手段の制御による回転角度より小さいとき、位置検出手段により被駆動部材が所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段が、回転子を所定角度だけ逆回転させる。
【0021】
従って、励磁状態の変化に応じた回転子の回転角度が大きい場合、被駆動部材がストッパに当接したとき跳ね返りが生じてしまう恐れがある。逆に、励磁状態の変化に応じた回転子の回転角度が、小さい場合、被駆動部材がストッパに当接したときの跳ね返りが小さい。以上のことに着目し、位置検出手段により被駆動部材が所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段が前記被駆動部材の跳ね返り分を第2の励磁手段の制御による回転角度より小さい回転角度で回転子を回転させてストッパ側に戻すため、跳ね返りを防止することができる。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載の駆動装置であって、前記命令信号を入力したとき、前記回転子の回転角度のカウントを開始する計数手段を更に備え、前記制御手段は、前記カウント値が所定値を超えたとき、前記第1の励磁手段による制御を開始させると共に、前記第2の励磁手段による制御を停止させることを特徴とする駆動装置に存する。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、計数手段が、命令信号を入力したとき、回転子の回転角度をカウントし、カウント値が所定値を越えたとき、制御停止手段が第2の励磁手段による制御を停止させる。従って、何らかの原因で被駆動部材がストッパに当接して、所定位置で停止しているにも拘わらず、位置検出手段による検出が行われないときであっても、第2の励磁手段の制御による回転子の回転角度のカウント値が所定値を越えれば、第2の励磁手段による制御を停止することができる。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5何れか1項記載の駆動装置であって、前記第2の励磁手段は、前記励磁コイルの励磁状態を規定する複数の異なる励磁ステップから構成される励磁パターンに従って繰り返し励磁状態の制御することにより、前記回転子を逆回転させるものであり、前記複数の励磁コイルの何れか1つのみが励磁されるような励磁ステップから前記励磁パターンに従った励磁状態の制御を開始することを特徴とする駆動装置に存する。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、回転子の位置がどんな位置にあったとしても、複数の励磁コイルの何れか1つのみが励磁状態となったときは、回転子はその励磁コイルと対極する位置まで回転することに着目し、第2の励磁手段が、複数の励磁コイルの何れか1つのみが励磁状態となるような励磁ステップから励磁パターンに従った励磁状態の制御を開始する。従って、回転子の位置がどんな位置にあったとしても、必ず励磁状態にある励磁コイルと対極する位置から回転をし始めることができるため、回転子の回転が安定するまでの時間を短くすることができる。
【0026】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6何れか1項記載の駆動装置であって、前記検出コイルとして、前記複数の励磁コイルの内、前記第2の励磁手段により無励磁状態に制御されているものを流用することを特徴とする駆動装置に存する。
【0027】
請求項7記載の発明によれば、検出コイルとして、複数の励磁コイルの内、第2の励磁手段により無励磁状態に制御されているものを流用するので、回転子を回転させるための励磁コイルと、誘導電圧の検出用のコイルとを別途にする必要がない。
【0028】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の駆動装置であって、前記位置検出手段は、前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記回転子が停止した状態で、前記第2の励磁手段による前記励磁コイルの制御が行われ続けることにより前記回転子が正回転する前に、誘導電圧の有無を検出することを特徴とする駆動装置に存する。
【0029】
請求項8記載の発明によれば、位置検出手段が、被駆動部材がストッパに当接して回転子が停止した状態で、第2の励磁手段による励磁コイルの制御が行われ続けることにより、回転子が正回転する前に無励磁状態に制御される前記励磁コイルについて、誘導電圧の有無を検出する。
【0030】
被駆動部材がストッパに当接して回転子が停止した状態で、第2の励磁手段による励磁コイルの制御が行われ続けると、回転子は正回転し、この正回転により被駆動部材がストッパに当接したにも拘わらず誘導電圧が発生してしまう。以上のことに着目し、回転子の正回転が起こる前に、誘導電圧の有無を検出すれば、被駆動部材がストッパに当接した後に、確実に誘導電圧無しを検出することができる。
【0031】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の駆動装置であって、前記位置検出手段は、前記回転子の正回転が起こる直前に無励磁状態に制御された励磁コイルに発生する誘導電圧の有無を検出することを特徴とする駆動装置に存する。
【0032】
請求項9記載の発明によれば、位置検出手段が、回転子の正回転が起こる直前に無励磁状態に制御された励磁コイルに発生する誘導電圧の有無を検出する。従って、被駆動部材がストッパに当接した直後に無励磁状態に制御された励磁コイルには、回転子の回転力を被駆動部材に伝えるギアのあそび等により若干誘導電圧が発生するが、正回転する直前まで待って誘導電圧の有無を検出すれば、被駆動部材がストッパに当接した後に、確実に誘導電圧の有無を検出することができる。
【0033】
請求項10記載の発明は、請求項7項記載の駆動装置であって、前記位置検出手段は、前記第2の励磁手段により前記複数の励磁コイルの何れか1つでも無励磁状態に制御される全てのタイミングで、当該無励磁状態の励磁コイルに発生する誘導電圧の有無を検出することを特徴とする駆動装置に存する。
【0034】
請求項10記載の発明によれば、位置検出手段が、第2の励磁手段により複数の励磁コイルの何れか1つでも無励磁状態に制御される全てのタイミングで、当該無励磁状態の励磁コイルに発生する誘導電圧の有無を検出する。従って、全てのタイミングで、誘導電圧の有無を検出することにより、誘導電圧の有無を検出するタイミングを最大にすることができる。
【0035】
請求項11記載の発明は、複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を正逆回転させる第1の励磁手段と、前記励磁コイルの励磁状態を制御して、前記回転子の回転動作に連動する被駆動部材が、当該被駆動部材を所定位置に機械的に停止させるストッパに向かうように前記回転子を逆回転させる第2の励磁手段と、該第2の励磁手段による制御中、検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、命令信号を入力したとき、前記第1の励磁手段による制御を停止させると共に、前記第2の励磁手段による制御を開始させ、前記位置検出手段により前記所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段による制御を開始させると共に、前記第2の励磁手段による制御を停止させる制御手段とを備える駆動制御装置において、前記第2の励磁手段による制御開始から所定時間、前記位置検出手段による検出を停止させる検出停止手段をさらに備えることを特徴とする駆動制御装置に存する。
【0036】
請求項11記載の発明によれば、第1の励磁手段が、複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を正逆回転させる。第2の励磁手段が、励磁コイルの励磁状態を制御して、回転子の回転動作に連動する被駆動部材が、当該被駆動部材を所定位置に機械的に停止させるストッパに向かうように回転子を回転させる。位置検出手段が、該第2の励磁手段による制御中、検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、被駆動部材が所定位置で停止したことを検出する。制御手段が、命令信号を入力したとき、第1の励磁手段による制御を停止させると共に、第2の励磁手段による制御を開始させ、位置検出手段により前記所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段による制御を開始させると共に、第2の励磁手段による制御を停止させる。検出停止手段が、第2の励磁手段による制御開始から所定時間、位置検出手段による検出を停止させる。
【0037】
従って、停止状態の回転子が回転し始めたとき、励磁コイルの励磁状態の変化に対する回転子の追従は、不安定となり低速である。このとき検出用コイルに発生する誘導電圧は低い。以上のことに着目し、検出停止手段が、第2の励磁手段による励磁状態の制御開始から所定時間、位置検出手段による検出を停止させることにより、停止状態の回転子が回転し始めに検出コイルに発生する低い誘導電圧の有無に基づき、指針が所定位置で停止したことを検出することがない。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の駆動装置として駆動制御装置を組み込んだ指示装置を示す図である。指示装置は、上述した従来で説明したように、励磁コイル1a1、1a2及び、NS極が交互に5極づつ着磁され、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化に追従して回転する回転子1bを有するステッピングモータ1とを備えている。
【0039】
指示装置はさらに、回転子1bの回転駆動に連動する被駆動部材としての指針2と、回転子1bの回転駆動を指針2に伝えるギア3と、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御して、回転子1bを正逆回転する駆動制御装置4と、指針2をゼロを示す位置(以下、ゼロ位置という)に機械的に停止させるストッパ5とを備えている。なお、このゼロ位置が請求項中の所定位置に相当する。
【0040】
まず始めに、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態と回転子1bの回転との関係を図2を参照して以下説明する。まず、励磁ステップ▲1▼に規定された励磁状態、すなわち励磁コイル1a2のb側がN極に、励磁コイル1a1が無励磁状態となるように制御すると、励磁コイル1a2のb側に回転子1bのS極が吸引され安定する。
【0041】
次に、励磁ステップ▲2▼に進んで、励磁コイル1a2のb側がN極に、励磁コイル1a1のa側がN極になるように制御すると、回転子1bは励磁ステップ▲1▼の回転子1bの位置から矢印Y1方向に9度回転した位置で安定する。この回転子1bの矢印Y1方向の回転を以降正回転という。
【0042】
以下、励磁コイル1a2のb側、励磁コイル1a1のa側をそれぞれ無励磁、N極(励磁ステップ▲3▼)→S極、N極(励磁ステップ▲4▼)→S極、無励磁(励磁ステップ▲5▼)→S極、S極(励磁ステップ▲6▼)→無励磁、S極(励磁ステップ▲7▼)→N極、S極(励磁ステップ▲8▼)となるように制御すると、回転子1bは励磁状態の変化に追従して9度づつ正回転する。
【0043】
そして、励磁ステップ▲8▼から、再び励磁ステップ▲1▼に規定された励磁状態に制御すると、回転子1bはまた9度正回転して安定する。従って、それぞれ異なる複数の励磁ステップ▲1▼→▲2▼→…▲8▼から構成される励磁パターンに従って繰り返し励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御することによって、回転子1bを1ステップごと9度づつ正回転させている。なお、この正回転に応じて指針2は矢印Y4方向(図1参照)に回転することとなる。
【0044】
ここでは、8つの励磁ステップから構成される励磁パターンに従って、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御することにより、1ステップごとに回転子1bを9度づつ正回転させている例について説明したが、例えば、励磁ステップ▲8▼と励磁ステップ▲7▼との間に励磁コイル1a2のb側がN極、励磁コイル1a1のa側がS極となるように制御し、さらに、励磁コイル1a2のb側がN極に励磁されることにより発生する磁界と、励磁コイル1a1のa側がS極に励磁されることにより発生する磁界との比が1対√2になるような励磁状態を規定する励磁ステップ▲7▼′(図示せず)を挿入する。
【0045】
このようにすれば、励磁コイル1a2のb側が回転子1bのS極を吸引する力が、励磁コイル1a1のb側が回転子1bのN極を吸引する力より小さくなるため、回転子1bは励磁ステップ▲8▼の回転子1bの位置から4.5度正回転した位置で上述した吸引力がつり合い安定する。
【0046】
以上のような励磁ステップを各励磁ステップの間に挿入して、16の励磁ステップから構成される励磁パターンに従って、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御すれば、回転子1bを1ステップごとに4.5度づつ正回転させることができる。つまり、1ステップごとの回転角度は、励磁パターンを構成する励磁ステップ数によって設定することができる。
【0047】
また、回転子1bを矢印Y2に回転させるには、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を励磁ステップ▲8▼→▲7▼…→▲1▼というように上記励磁パターンと逆の逆励磁パターンに従って制御すればよい。以降、回転子1bの矢印Y2方向の回転を逆回転といい、この逆回転を行うことにより指針2がストッパ5に向かう方向Y1に移動することとなる。
【0048】
次に、上記駆動制御装置4の構成について説明する。駆動制御装置4は、図3に示すように、すでに説明した角度データD1に応じて回転子1bを正逆回転させるため、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御する第1の励磁回路4a(=第1の励磁手段)を有する。上記第1の励磁回路4aは、車速に応じた指針2の指示精度を向上するために、例えば、32の励磁ステップから構成される正逆励磁パターンに従って、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御して、回転子1bが1ステップごとに2.25度回転するようにしている。
【0049】
また、第1の励磁回路4aは、このように1ステップごとの回転子1bの回転角度を細かくするために、図示しないPWM発生器を有し、このPWM発生器によりデューティーが制御された励磁パルスP11〜P14を励磁コイル1a1、1a2に対して出力している。すなわち、励磁パルスP11〜P14のデューティーを制御して、励磁コイル1a1、1a2に流れる電流の実効値を制御することにより、励磁コイル1a1、1a2を各励磁ステップに規定された励磁状態にしている。
【0050】
駆動制御装置4はまた、励磁コイル1a1のa側、b側にそれぞれ設けられたスイッチSW1及び、SW2と、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御する励磁パルスP21〜P24を出力して、指針2がゼロ位置に向かう方向に回転子1bを逆回転させると共に、オープン信号S11、S12をスイッチSW1及び、SW2の制御端子に出力する第2の励磁回路4b(=第2の励磁手段)とを有する。
【0051】
上記励磁パルスP21〜P24は、1ステップごとに回転子1bを9度逆回転させるため、図4に示すように、互いに位相の異なるパルスである。この励磁パルスP21〜P24を励磁コイル1a1、1a2に入力することにより、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態が図2に示すような、励磁ステップ▲8▼→…→▲1▼に対応して変化し、この励磁状態の変化に応じて回転子1bが追従して逆回転する。
【0052】
また、オープン信号S11は、図4に示すように、励磁ステップ▲1▼でHレベルとなるパルス、オープン信号S12は、励磁ステップ▲5▼でHレベルとなるパルスからそれぞれ構成される信号である。
【0053】
スイッチSW1の制御端子にオープン信号S11を、スイッチSW2の制御端子にオープン信号S12をそれぞれ入力すると、Hレベルのパルスの入力に応じてスイッチSW1又は、SW2が開する。従って、励磁コイル1a1が無励磁状態に制御される励磁ステップ▲1▼又は、▲5▼で励磁コイル1a1のa側又は、b側をオープンにすることができ(図2の励磁ステップ▲1▼又は▲5▼参照)、回転子1bが回転状態であれば、励磁ステップ▲1▼又は▲5▼の励磁コイル1a1には誘導電圧が生じるようになる。
【0054】
駆動制御装置4はまた、図3に示すように、4つのORゲートから構成され、励磁パルスP11〜P14又は、励磁パルスP21〜P24の何れかを励磁コイル1a1、1a2に入力するセレクタ回路4cと、励磁ステップ▲1▼又は、▲5▼となるタイミングで、励磁コイル1a1の両端電圧V1から誘導電圧の有無を検出すると共に、該誘導電圧の有無に基づき指針2がストッパ5に当接してゼロ位置で停止したことを検出する位置検出回路4d(=位置検出手段)と、第2の励磁回路4bによる制御開始から所定時間、位置検出回路4dによる検出を停止させるLレベルの検出停止信号S2を第2の励磁回路4bに出力する検出停止回路(検出停止手段)4eとを有する。
【0055】
駆動制御装置4はさらに、イグニッションオン、オフ又は、車載バッテリの接続等のタイミングで出力される命令信号S3を入力したとき、第1の励磁回路4aによる制御を停止させると共に、第2の励磁回路4bによる制御を開始させ、指針2がストッパ5に当接してゼロ位置で停止したことを位置検出回路4dが検出したとき、第1の励磁回路4aによる制御を開始させると共に、第2の励磁回路4bによる制御を停止させる制御回路4f(=制御手段)とを有している。
【0056】
次に、第2の励磁回路4b及び、位置検出回路4dの詳細について説明する。第2の励磁回路4bは、図5に示すように、例えば2[MHz]のクロック信号CKを所定の分周比で分周する分周回路4b1と、分周回路4b1が分周した分周パルスに基づいて、励磁パルスP21〜P24、オープン信号S11、S12を直列にした直列信号を出力するパターン生成回路4b2と、直列信号を並列にすることにより、励磁パルスP21〜P24、オープン信号S11、S12を並列に出力する6ビットのシフトレジスタ4b3とを有している。
【0057】
位置検出回路4dは、オープン信号S11及び、S12が入力されているORゲート4d1と、ORゲート4d1の出力と、Lレベルの検出停止信号S2とが入力されているANDゲート4d2と、励磁コイル1a1の両端電圧V1を例えば8ビットのディジタル値D2に変換するアナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器という)4d3とを有する。
【0058】
位置検出回路4dはまた、ANDゲート4d2がHレベルになる毎に、ディジタル値D2を直列に出力するシフトレジスタ4d4と、シフトレジスタ4d4から出力されるディジタル値D2の直列信号と、予め定めた値とをANDゲート4d2がHレベルになる毎に、比較する比較器4d5とを有する。
【0059】
上述した構成の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置としての指示装置の動作を図6のタイムチャートを参照して以下説明する。イグニッションオン、オフ又は、車載バッテリの接続時に応じて出力される命令信号S3が入力したとき(図6(a))、制御回路4fはリセット動作を開始し、第1の励磁回路4aに角度データD1の入力を拒否させる拒否信号を出力して、第1の励磁回路4aによる制御を停止させる。また、制御回路4fは、分周回路4b1にクロック信号CKの分周を開始させる(図6(b))。これにより、パターン生成回路4b2には分周パルスが入力され、これに応じて励磁パルスP21〜P24、オープン信号S11及び、S12を直列にした直列信号がシフトレジスタ4b3に対して出力させる(図6(c))。
【0060】
またシフトレジスタ4b3は、分周パルスが入力する毎にパターン生成回路4b2から出力される直列信号を6ビットのレジスタに順次記憶すると共に、分周パルスが6個入力する毎に、各レジスタに記憶された信号を並列に出力し、励磁パルスP21〜P24、オープン信号S11及び、S12をそれぞれ並列に出力している。
【0061】
ところで、停止状態の回転子1bを回転状態に遷移する際に、高周波の励磁パルスP22〜P24を励磁コイル1a1、1a2に入力すると、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化速度が速くなり、この変化に回転子1bが追従することができず回転状態に遷移することができない。
【0062】
そこで、停止状態の回転子1bを回転状態に遷移させるためには、回転し始めは回転子1bを自起動周波数以下で回転させるようにする必要がある。自起動周波数とは、停止状態の回転子1bが励磁状態の変化に追従して回転状態に遷移することができる回転周波数の最大値である。
【0063】
従って、制御回路4fは、命令信号S3の入力に応じて、自起動周波数以下で回転子1bが回転するような、周波数の励磁パルスP21〜P24、オープン信号S11及び、S12の出力を制御する。具体的には、制御回路4fは、分周パルスが自起動周波数に応じた周期Tzごとに出力するように、分周回路4b1の分周比を制御する。
【0064】
なお、本発明の実施では、最初励磁ステップ▲8▼→…→▲1▼から構成される逆励磁パターンの1サイクル目までの間の回転子1bを自起動周波数で回転させ、2サイクル目から回転子1bを自起動周波数より高い所定周波数で回転させるようにしている。すなわち、2サイクル目から分周パルスが所定周波数に応じた周期Tsごとに出力するように、分周回路4b1の分周比を制御する。
【0065】
一方、命令信号S3の入力に応じて検出停止回路4eは、逆励磁パターンが5サイクル目となるまでの間、Lレベルの検出停止信号S2を出力する。このため逆励磁パターンが5サイクル目までは、ANDゲート4b2は常にLレベルであるため、比較器4d5での比較は行われない。
【0066】
これは、以下に示す問題を解決するために行っているものである。すなわち、停止状態の回転子1bが回転し始めたとき、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化に対する回転子1bの追従は、不安定であり低速である。このとき励磁ステップ▲1▼又は▲5▼のタイミングで、励磁コイル1a1に発生する誘導電圧は低く、回転子1bが回転状態にあるにも拘わらず、励磁コイル1a1の両端電圧V1のディジタル値D2が予め定めた値以下となり、比較器4d5が誘導電圧無しとしてゼロ位置に到達したと誤検出してしまう恐れがある。
【0067】
そこで、上述したように励磁コイル1a1、1a2の制御を開始して、回転子1bを回転させはじめてから励磁ステップが5サイクル目になるまでの所定時間、検出停止信号S2を出力して、比較器4d5による比較を行わないようにすると共に、5サイクル目以降回転子1bが常時回転状態となるような所定周波数で回転子1bを回転させることによって、位置検出回路4dが、停止状態の回転子1bが回転状態へ遷移する際に励磁コイル1a1に発生する低い誘導電圧の有無に基づき、指針2がゼロ位置で停止したことを検出することがないようにしている。
【0068】
このため、指針2がゼロ位置に到達したことを確実に検出して第2の励磁回路4bによる制御を停止することでき、確実に車速センサが計測する車速情報と、指針2が示す車速との差異をリセットすることができる。
【0069】
また、検出停止回路4eが位置検出回路4dによる検出を停止させる検出停止信号S6を出力する所定時間は、具体的には励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化に応じて、停止状態の回転子1bが一定速度で追従するようになるまでの時間に相当する。
【0070】
従って、位置検出回路4dによる検出中に、回転子1bが回転している間は、励磁ステップ▲1▼又は、▲5▼となるタイミングでの励磁コイル1a1に高い誘導電圧を発生することができるので、回転子1bが回転しているにも拘わらず、誘導電圧なしと誤検出することがなく、確実に車速センサが計測する車速情報と、指針2が示す車速との差異をリセットすることができる。
【0071】
その後、逆励磁パターンが5サイクル目となり、検出停止回路4eからのLレベルの検出停止信号S2の出力が停止されると、オープン信号S11又はS12の何れかHレベルになる毎に、すなわち励磁ステップ▲1▼又は、▲5▼になる毎に、A/D変換器4d3が変換したディジタル値D2をシフトレジスタ4d4により直列信号に変換して比較器4d5に入力する。そして、比較器4d5は、直列ディジタル値と予め定めた値との比較を行う。
【0072】
このとき、指針2がストッパ5に当接しておらず、回転子1bが回転状態にあるときは無励磁状態の励磁コイル1a1には、誘導電圧が生じているため、比較器4d5に入力する両端電圧V1のディジタル値D2は、予め定めた値より高い。このときは、比較器4d5はLレベルの信号を出力する。
【0073】
一方、指針2がストッパ5と当接しており、回転子1bが停止状態にあるときは無励磁状態の励磁コイル1a1には、誘導電圧が発生しない。従って、比較器4d5に入力する電圧V1のディジタル値D2は、予め定めた値より小さくなる。このときは比較器4d5は、誘導電圧無しを検出したことを伝える旨のHレベルの検出信号S4を出力する。
【0074】
この出力に応じて制御回路4fは、リセット動作を停止して、検出信号S4が出力されたタイミングが励磁ステップ▲1▼であった場合は、第2の励磁回路4bのパターン生成回路4b2に励磁パルスP21〜S24、オープン信号S11及び、12を直列にした直列信号の生成を停止させると共に、シフトレジスタ4b3をリセットして第2の励磁回路4bによる制御を停止させる。
【0075】
ところで、本発明の実施の形態では、指針2は励磁ステップ▲2▼に示す回転子1bの状態でストッパ5に当接するように、組み込まれている。そこで、制御回路4fは、誘導電圧無しが検出されたタイミングが励磁ステップ▲5▼であった場合は、第2の励磁回路4bにより、励磁ステップ▲4▼→▲3▼→▲2▼→▲1▼までさらに制御した後に、第2の励磁回路4bによる制御を停止させると共に、第1の励磁回路4aによる制御を開始させる。
【0076】
以上のように、励磁ステップ▲5▼で誘導電圧無しを検出したときは、励磁ステップ▲1▼まで制御してから第2の励磁回路4bによる制御を停止することにより、指針2をゼロ位置にぴったり停止させることができる。
【0077】
また、第1の励磁回路4aは、制御回路4fによる制御開始時に、回転子1bを例えば5度だけ逆回転させた後、角度データD1に応じた制御を行う。このように、第1の励磁回路4aにより回転子1bを例えば5度だけ逆回転させる理由は以下に示す通りである。すなわち、上述したように第2の励磁回路4bは、1ステップごとに回転子1bが9度回転するように励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御している。
【0078】
一方、第1の励磁回路4aは、1ステップごとに回転子1bを2.25度回転するように励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御している。つまり、1ステップごとに回転子1bが回転する角度は、第2の励磁回路4bによる制御の方が、第1の励磁回路4aによる制御に比べて大きい角度となっている。これは、第2の励磁回路4bの制御中、励磁コイル1a1に発生させる誘導電圧をなるべく大きくするために1ステップごとの回転角度を大きくして、追従速度を大きくするためである。
【0079】
しかしながら、このように9度という大きな回転角度で回転させると、ストッパ5に当接する際に、例えば約5度程の跳ね返りが生じてしまう。このような跳ね返りが生じると指針2は、正確にゼロ位置に停止することができず、車速センサか計測した車速情報と、指針2が指示する車速との差異を正確にリセットすることができない。そこで、このような問題を解決するために指針2がゼロ位置に到達したことを検出したとき、上述したように跳ね返り分である5度第1の励磁回路4aにより逆回転させている。
【0080】
第1の励磁回路4aにより2.25度という小さい回転角度で回転させれば、ストッパ5に当接する際にほとんど跳ね返りが生じることなく、正確に指針2がゼロ位置で停止することができる。
【0081】
さて、パターン生成回路4b2は、回転子1bを逆回転させるために、励磁コイル1a1、1a2の励磁ステップ▲8▼→▲7▼…となるように制御する励磁パルスP21〜P24を出力すればよいが、本発明では制御開始時に最初に励磁するステップを励磁ステップ▲1▼としている。この励磁ステップ▲1▼のように、励磁コイル1a1、1a2の1つだけが励磁状態となる励磁ステップから始めると以下に示す効果を奏することとなる。
【0082】
すなわち、励磁ステップ▲8▼から逆回転するようにした場合、図7に示すように、第2の励磁回路4bによる制御開始時の回転子1bの位置が励磁ステップ▲4▼に示すような位置であったとき、この状態で励磁コイル1a1、1a2を励磁ステップ▲8▼に規定する励磁状態に制御すると、励磁コイル1a2のb側と、このb側に対向するN極との間での反発力により矢印Y1へ回転しようとする力F1が生じ、一方励磁コイル1a2のa側と、このa側に対向するN極との間での反発力により矢印Y2へ回転しようとする力が生じる。
【0083】
このため、励磁ステップ▲8▼の励磁状態に制御しても励磁ステップ▲8▼に示す回転子1bの位置まで回転することなく、励磁ステップ▲6▼に示す回転子1bの位置で停止したままとなる可能性がある。このように励磁ステップ▲8▼に制御したにも拘わらず回転子1bの位置が励磁ステップ▲6▼の位置であった場合、次に励磁ステップ▲7▼に制御すると逆回転したいにも拘わらず、正回転してしまう場合がある。
【0084】
このように、制御開始時に正回転し、その後逆回転させると、回転子1bの回転が安定するまでに時間がかかってしまう。そこで、上述したように励磁ステップ▲1▼から励磁を始めれば、励磁状態となるのは励磁コイル1a2だけなので必ず励磁コイル1a2のb側に吸引されて、励磁ステップ▲1▼の状態から逆回転を始めることができ、回転子1bの回転が安定するまでの時間がかからないようになり、リセット動作にかかる時間を短くすることができる。
【0085】
また、本発明の実施形態においては、励磁コイル1a1、1a2が励磁ステップ▲2▼に規定される励磁状態になったとき、指針2がストッパ5に当接するように、指針2は回転子1bに組み込まれている。このとき、上述したように励磁ステップ▲1▼又は、励磁ステップ▲5▼で励磁コイル1a1に生じる誘導電圧の有無を検出すると、指針2がストッパ5に当接したとき、確実に励磁コイル1a1に誘導電圧無しを検出することができる。
【0086】
すなわち、指針2がストッパ5に当接して、回転子1bが励磁ステップ▲2▼に示す位置で停止したときに、第2の励磁回路4bにより、励磁ステップ▲1▼→▲8▼→▲7▼→▲6▼→▲5▼→▲4▼→▲3▼→▲2▼→▲1▼…と逆励磁パターンに従って、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の制御が行われ続けると、励磁ステップ▲4▼辺りから回転子1bが正回転してしまう恐れがある。この回転子1bの正回転により励磁ステップ▲3▼では、指針2がストッパ5に当接した後であるにも拘わらず、誘導電圧が発生してしまい、指針2が所定位置に到達したことを検出することができない。
【0087】
そこで、上述したように、励磁ステップ▲1▼又は、励磁ステップ▲5▼となるタイミングで誘導電圧の有無を検出すれば、正回転する前であり、回転子1bが停止しているため、確実に励磁コイル1a1に誘導電圧が生じなくなる。
【0088】
また、励磁ステップ▲2▼で指針2が当接しても、ギア3のあそび等により励磁ステップ▲1▼に規定する励磁状態に制御すると、回転子1bがわずかに回転し、励磁ステップ▲1▼での励磁コイル1a1にわずかであるが誘導電圧が生じてしまう場合がある。このため、誘導電圧の有無を検出する励磁ステップは、励磁ステップ▲1▼だけでなく、回転子1bが正回転する直前すなわち、励磁ステップ▲5▼となるタイミングで検出する方が望ましい。
【0089】
なお、上述した実施例では、励磁コイル1a1に発生する電圧V1に基づき、位置検出回路4dが誘導電圧の有無を検出していたが、例えば、励磁ステップ▲1▼又は、▲5▼に励磁状態が制御されている間、複数回検出した電圧の平均値を算出し、その平均電圧に基づき誘導電圧の有無を検出してもよい。
【0090】
平均値から誘導電圧の有無を検出すれば、励磁コイル1a1が発生する電圧V1に雑音が重畳していたとしても、平均を取ることにより雑音を相殺した電圧に基づき誘導電圧の有無を検出することができる。このため、正確に励磁コイル1a1に発生する誘導電圧の有無を検出することができ、より一層確実に移動量の差異をリセットすることができる。
【0091】
また、上述した実施例によれば、制御回路4fは、位置検出回路4dが指針2がゼロ位置に到達したことを検出したときのみ、第1の励磁回路4aによる制御を開始させると共に、第2の励磁回路4bによる制御を停止させるようにしていた。
【0092】
しかしながら、例えば、さらに図5に示すように分周パルスをカウントすることによって、回転子1bの回転角度をカウントするカウンタ4gを設ける。そして、このカウンタのカウント値が所定値を越えたときも第1の励磁回路4aによる制御を開始させると共に、第2の励磁回路4bによる制御を停止させるようにしてもよい。
【0093】
所定値を例えば、指針2の振れ幅(A+α)に設定しておけば、例えば位置検出回路4dに不具合が生じ指針2がゼロ位置にあることを検出することができなかったとしても、指針2が振れ幅Aを越えると第2の励磁回路4bによる制御を停止させることができる。
【0094】
また、上述した実施例では、誘導電圧を検出する検出コイルを第2の励磁回路4bにより無励磁状態に制御されている励磁コイル1a1を流用していたが、例えば、励磁コイル1a1、1a2と別途に設けたコイルにより誘導電圧を検出するようにしてもよい。しかしながら、コスト的には、励磁コイル1a1を流用する方が部品点数を増やす必要がないため好ましい。
【0095】
また、上述した実施例では、誘導電圧の有無を検出するタイミングが励磁ステップ▲1▼又は、▲5▼だけであったが、例えば、無励磁状態に制御されるタイミングは励磁ステップ▲1▼、▲5▼以外にも▲3▼、▲7▼もあるので、このときの励磁コイル1a1に生じる誘導電圧の有無を検出するようにしてもよい。この場合、誘導電圧の有無を検出するタイミングが1サイクルで4回できるようになり、より速く指針2がゼロ位置に到達したか否かを検出することができる。
【0096】
また、上述した実施例では、第2の励磁回路4bは、励磁ステップ▲1▼から励磁状態の制御を開始していたが、例えば、励磁コイル1a1、1a2の何れか1つのみが励磁状態になるとき、すなわち励磁ステップ▲7▼、▲5▼、▲3▼から励磁状態の制御を開始するようにしても上記効果を得ることができる。
【0097】
さらに、上述した実施例では、指針2がストッパ5に当接して回転子1bが停止状態で、第2の励磁回路4bによる制御が行われ続けたとき、正回転する直前の励磁ステップは▲5▼であったが、これは指針2がストッパ5に当接するときの回転子1bの位置に応じて変わる。
【0098】
すなわち、励磁ステップ▲8▼の状態で指針2がストッパ5に当接するように回転子1bに指針2が組み込まれている場合、励磁ステップ▲2▼辺りで正回転が始まる恐れがあるため、励磁ステップ▲3▼が正回転する直前の励磁ステップとなる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、検出停止手段が、第2の励磁手段による励磁状態の制御開始から所定時間、位置検出手段による検出を停止させることにより、停止状態の回転子が回転し始めに検出コイルに発生する低い誘導電圧の有無に基づき、指針が所定位置で停止したことを検出することがないので、低い誘導電圧を誘導電圧無しと誤判定することなく、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異を確実にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0100】
請求項2記載の発明によれば、所定時間は、回転子が回転し始めてからその追従が一定速度となり安定となるまでの間に相当するため、位置検出手段による検出中に、回転子が回転している間は検出コイルに高い誘導電圧を発生させることができるので、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異をより一層正確にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0101】
請求項3記載の発明によれば、励磁コイルの電圧の雑音が重畳していたとしても、平均値を算出することにより雑音を相殺した電圧を検出することができるため、誘導電圧の有無を誤検出することがないので、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異をより一層正確にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0102】
請求項4記載の発明によれば、位置検出手段により被駆動部材が所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段が前記被駆動部材の跳ね返り分を第2の励磁手段の制御による回転角度より小さい回転角度で回転子を回転させてストッパ側に戻すため、跳ね返りを防止することができるので、確実に被駆動部材を所定位置で停止させることができ、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異をより一層正確にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0103】
請求項5記載の発明によれば、何らかの原因で被駆動部材がストッパに当接して、所定位置で停止しているにも拘わらず、位置検出手段による検出が行われないときであっても、第2の励磁手段の制御による回転子の回転角度のカウント値が所定値を越えれば、第2の励磁手段による制御を停止することができるので、位置検出手段に不具合が生じ、被駆動部材が所定位置で停止したことを検出することができなかったとしても、第2の励磁手段が制御をし続けることがない駆動装置を得ることができる。
【0104】
請求項6記載の発明によれば、回転子の位置がどんな位置にあったとしても、必ず励磁状態にある励磁コイルと対極する位置から回転をし始めることができるため、回転子の回転が安定するまでの時間を短くすることができるので、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異をより一層正確にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0105】
請求項7記載の発明によれば、回転子を回転させるための励磁コイルと、誘導電圧の検出用のコイルとを別途にする必要がないので、コストダウンを図った駆動装置を得ることができる。
【0106】
請求項8記載の発明によれば、回転子の正回転が起こる前に、誘導電圧の有無を検出すれば、被駆動部材がストッパに当接した後に、確実に誘導電圧無しを検出することができるので、被駆動部材の実際の位置と、被駆動部材があるべき位置との間の差異をより一層正確にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0107】
請求項9記載の発明によれば、被駆動部材がストッパに当接した直後に無励磁状態に制御された励磁コイルには、回転子の回転力を被駆動部材に伝えるギアのあそび等により若干誘導電圧が発生するが、正回転する直前まで待って誘導電圧の有無を検出すれば、被駆動部材がストッパに当接した後に、確実に誘導電圧の有無を検出することができるので、被駆動部材があるべき位置との間の差異をより一層正確にリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0108】
請求項10記載の発明によれば、全てのタイミングで、誘導電圧の有無を検出することにより、誘導電圧の有無を検出するタイミングを最大にすることができるので、より一層正確にかつ、速く被駆動部材があるべき位置との間の差異をリセットすることができる駆動装置を得ることができる。
【0109】
請求項11記載の発明によれば、検出停止手段が、第2の励磁手段による励磁状態の制御開始から所定時間、位置検出手段による検出を停止させることにより、停止状態の回転子が回転し始めに検出コイルに発生する低い誘導電圧の有無に基づき、指針が所定位置で停止したことを検出することがないので、被駆動部材があるべき位置との間の差異を確実に、かつ短時間にリセットするように回転子を回転させることができる駆動制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置としての指示装置の一実施の形態を示す図である。
【図2】励磁コイルの励磁状態と回転子の回転の関係を説明するための図である。
【図3】図1の指示装置を構成する駆動制御装置の詳細を示す図である。
【図4】図3の第2の励磁回路が出力する励磁パルス及び、オープン信号を説明するための図である。
【図5】図3の駆動制御装置を構成する第2の励磁回路及び、位置検出回路を示す図である。
【図6】図1の指示装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】励磁ステップ▲1▼から制御を開始する理由を説明するための図である。
【符号の説明】
1a1 励磁コイル
1a2 励磁コイル
1b 回転子
2 指針(被駆動部材)
4a 第1の励磁回路(第1の励磁手段)
4b 第2の励磁回路(第2の励磁手段)
4d 位置検出回路(位置検出手段)
4f 制御回路(制御手段)
4e 検出停止回路(検出停止手段)
4g カウンタ(計数手段)

Claims (11)

  1. 複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータと、前記回転子の回転駆動に連動する被駆動部材と、前記被駆動部材を所定位置に機械的に停止させるストッパと、前記複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、前記回転子を正逆回転させる第1の励磁手段と、前記複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、前記被駆動部材が前記所定位置に向かう方向に前記回転子を逆回転させる第2の励磁手段と、前記回転子の回転により誘導電圧が生じる検出コイルと、該第2の励磁手段による制御中、前記検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、命令信号を入力したとき、前記第1の励磁手段による制御を停止させると共に、前記第2の励磁手段による制御を開始させ、前記位置検出手段により前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段による制御を開始させると共に、前記第2の励磁手段による制御を停止させる制御手段とを備える駆動装置において、
    前記第2の励磁手段による制御開始から所定時間、前記位置検出手段による検出を停止させる検出停止手段を
    さらに備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1記載の駆動装置であって、
    前記所定時間は、停止状態の回転子が回転し始めてから、前記励磁コイルの励磁状態の変化に応じて一定速度で追従するようになるまでの時間に相当する
    ことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1又は、2記載の駆動装置であって、
    前記位置検出手段は、前記励磁コイルに生じる電圧を複数回検出すると共に、前記検出した電圧の平均値を算出する平均算出手段を有し、前記平均算出手段が算出した平均値に基づき、前記誘導電圧の有無を検出する
    ことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1〜3何れか1項記載の駆動装置であって、
    前記第1の励磁手段の制御による励磁状態の変化に応じた前記回転子の回転角度が、第2の励磁手段の制御による前記回転角度より小さいとき、前記第1の励磁手段は、前記制御手段によって制御が開始されたとき、前記回転子を所定角度だけ前記逆回転する
    ことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1〜4何れか1項記載の駆動装置であって、
    前記命令信号を入力したとき、前記回転子の回転角度のカウントを開始する計数手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記カウント値が所定値を超えたとき、前記第1の励磁手段による制御を開始させると共に、前記第2の励磁手段による制御を停止させる
    ことを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項1〜5何れか1項記載の駆動装置であって、
    前記第2の励磁手段は、前記励磁コイルの励磁状態を規定する複数の異なる励磁ステップから構成される励磁パターンに従って繰り返し励磁状態の制御することにより、前記回転子を逆回転させるものであり、前記複数の励磁コイルの何れか1つのみが励磁されるような励磁ステップから前記励磁パターンに従った励磁状態の制御を開始する
    ことを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項1〜6何れか1項記載の駆動装置であって、
    前記検出コイルとして、前記複数の励磁コイルの内、前記第2の励磁手段により無励磁状態に制御されているものを流用する
    ことを特徴とする駆動装置。
  8. 請求項7記載の駆動装置であって、
    前記位置検出手段は、前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記回転子が停止した状態で、前記第2の励磁手段による前記励磁コイルの制御が行われ続けることにより前記回転子が正回転する前に、誘導電圧の有無を検出する
    ことを特徴とする駆動装置。
  9. 請求項8記載の駆動装置であって、
    前記位置検出手段は、前記回転子の正回転が起こる直前に無励磁状態に制御された励磁コイルに発生する誘導電圧の有無を検出する
    ことを特徴とする駆動装置。
  10. 請求項7項記載の駆動装置であって、
    前記位置検出手段は、前記第2の励磁手段により前記複数の励磁コイルの何れか1つでも無励磁状態に制御される全てのタイミングで、当該無励磁状態の励磁コイルに発生する誘導電圧の有無を検出する
    ことを特徴とする駆動装置。
  11. 複数の励磁コイルの励磁状態を制御して、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を正逆回転させる第1の励磁手段と、前記励磁コイルの励磁状態を制御して、前記回転子の回転動作に連動する被駆動部材が、当該被駆動部材を所定位置に機械的に停止させるストッパに向かうように前記回転子を逆回転させる第2の励磁手段と、該第2の励磁手段による制御中、検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づき、前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、命令信号を入力したとき、前記第1の励磁手段による制御を停止させると共に、前記第2の励磁手段による制御を開始させ、前記位置検出手段により前記所定位置で停止したことを検出したとき、第1の励磁手段による制御を開始させると共に、前記第2の励磁手段による制御を停止させる制御手段とを備える駆動制御装置において、
    前記第2の励磁手段による制御開始から所定時間、前記位置検出手段による検出を停止させる検出停止手段を
    さらに備えることを特徴とする駆動制御装置。
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