JP2001323601A - 瓦および瓦の施工方法 - Google Patents

瓦および瓦の施工方法

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JP2001323601A
JP2001323601A JP2000143695A JP2000143695A JP2001323601A JP 2001323601 A JP2001323601 A JP 2001323601A JP 2000143695 A JP2000143695 A JP 2000143695A JP 2000143695 A JP2000143695 A JP 2000143695A JP 2001323601 A JP2001323601 A JP 2001323601A
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tile
roof
nail
roof tile
thin
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JP2000143695A
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English (en)
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Yukitaka Kumihashi
幸高 組橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓦の大きさよりも小さい葺き残し部への瓦の
葺設を行う際、この葺き残し部の大きさに合わせて瓦を
切断した場合であっても、施工現場で釘孔をわざわざ穿
設しなくても釘止めを容易に行うことができるようにす
ることで施工時間の短縮化を図るとともに穿設屑の発生
など釘孔の穿設を行う際に生じる弊害の防止を、防水性
能を確保しつつ、行うことのできる瓦および瓦の施工方
法を提供すること。 【解決手段】葺設時、上側の瓦の下端部が重なる部分
に、釘で打ち抜き可能な厚みに形成されてなる薄肉部
が、幅方向に3箇所以上形成されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦および瓦の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントを主材として成形された瓦は、
一般的に、図8および図9に示したように、葺設時、上
側の瓦の下端部が重なる部分の幅方向に、釘孔200が
2箇所形成されており、この釘孔200を貫通させるよ
うに釘300を野地板400に打ち込むことで固定され
るようになっている。このように釘孔200が設けられ
ている瓦100は、わざわざ釘孔を穿設しなくてもよ
く、容易に施工することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、瓦100を葺
設するときは、どうしても葺設する屋根の野地板400
における隅部分などに瓦100の大きさよりも小さな葺
き残し部が生じてしまう。この葺き残し部に対する瓦の
葺設は、予め葺き残し部の大きさに合わせて形成した端
瓦を用いるか、瓦100を葺き残し部の大きさに合わせ
て切断した切断片を用いるかのどちらかによらなければ
ならない。
【0004】ところが、端瓦は、葺き残し部の大きさが
一定の場合にしか使用することが出来ないという弊害が
ある。一方、瓦100を切断した切断片を使用する場合
は、瓦100に設けられている釘孔200が2箇所しか
ないため、切断後は、釘孔が全く無い状態か、あったと
しても十分な釘打ち固定ができない状態となってしま
い、この切断片の必要となる釘打ち部位に、新たにドリ
ルなどを用いて釘孔を穿設しなければならない。
【0005】上述したような新たに釘孔を穿設する作業
は、いちいち施工現場で行わなければならないため、非
常に作業性が悪くなり、施工時間の長期化につながる原
因になってしまう。また、釘孔を穿設する際に、瓦10
0本体にひびが入るなどして瓦100の防水性能が悪化
するおそれがある。さらに、瓦が、セメント系瓦である
場合、釘孔を穿設するときの穿設屑が、エフロ発生の原
因となるおそれがある。
【0006】そこで、上述したような問題を生じさせな
いために、瓦を所定の大きさに切断したときであって
も、釘孔が存在するように、予め多数の釘孔を瓦に設け
ておくということが考えられる。ところが、このように
すると、瓦の葺設時、釘打ちを行わない釘孔部分が貫通
した状態で残っているため、防水性能に問題が生じてし
まうことになる。すなわち、強風雨下において、葺き重
ねられている瓦の重なり部分から浸入した雨水が、葺設
時に釘打ちを行わない釘孔部分を伝って野地板に到達
し、雨漏りを引き起こす原因となってしまう。
【0007】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、こ
の瓦の大きさよりも小さい葺き残し部への瓦の葺設を行
う際、この葺き残し部の大きさに合わせて瓦を切断した
場合であっても、施工現場で釘孔をわざわざ穿設しなく
ても釘止めを容易に行うことができるようにすることで
施工時間の短縮化を図るとともに穿設屑の発生など釘孔
の穿設を行う際に生じる弊害の防止を、防水性能を確保
しつつ、行うことのできる瓦および瓦の施工方法を提供
することを目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に記載の発明にかかる瓦
(以下、「請求項1の瓦と記す。」は、葺設時、上側の
瓦の下端部が重なる部分に、釘で打ち抜き可能な厚みに
形成されてなる薄肉部が、幅方向に3箇所以上形成され
ている構成とした。
【0009】上記構成において、瓦としては、セメント
系瓦が挙げられるが、これ以外の瓦であっても良く、特
に限定されない。また、薄肉部が形成されるピッチは、
瓦の強度が弱められない程度であれば特に限定されない
が、一般に用いられているセメント系瓦においては50
mmピッチ以上あれば強度的に問題はない。
【0010】なお、このとき、請求項3の発明にかかる
瓦(以下、「請求項3の瓦」と記す。)のように、薄肉
部が、少なくとも幅方向の両端近傍に設けられている
と、狭い幅の葺き残し部に合わせて瓦を細く切断したと
きでも、薄肉部が少なくとも一つ以上残った状態となる
ため好ましい。
【0011】また、薄肉部は、釘で打ち抜き可能な厚み
をしていればどの程度の厚みをしていてもよく特に限定
されないが、たとえば、本発明の請求項2に記載の発明
にかかる瓦(以下、「請求項2の瓦」と記す。)のよう
に、薄肉部が、2mm以上の厚みに形成されていると、
防水性能をより確実に確保することができるため好まし
い。また、薄肉部は、一般的な厚みをした瓦の場合、そ
の厚みの1/3以下にすると、釘の打ち抜きを容易に行
うことができる。
【0012】また、薄肉部は、どのような形状をしてい
てもよく、特に限定されないが、瓦を成形する成形金型
の薄肉部形成用ピンから、成形された瓦を円滑に離型さ
せるためには、前記ピンの長さは約5mmが限度である
ため、本発明の請求項4に記載の発明にかかる瓦(以
下、「請求項4の瓦」と記す。)のように、薄肉部が、
瓦の表面および裏面の両面に対して凹部が形成された形
状をしていることが好ましい。このような形状をしてい
ると、肉厚の厚い瓦(肉厚15mm以上)であっても、
薄肉部を形成するピンから成形された瓦の離型がスムー
スに行える。
【0013】また、本発明の請求項5に記載の発明にか
かる瓦の施工方法(以下、「請求項5の施工方法」と記
す。)は、瓦が葺き残し部の幅に合うように切断された
切断片を、前記葺き残し部に葺設する瓦の施工方法にお
いて、請求項1〜請求項4の何れかに記載の瓦を少なく
とも一つの薄肉部が残るように切断して切断片を形成
し、この切断片の少なくとも一つの薄肉部を釘で打ち抜
いて、切断片の下側の野地板に打ち込むことを特徴とす
る構成とした。なお、本発明において、葺き残し部と
は、一枚の瓦で葺設することができない幅の被葺設部分
のことをいう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明の一
実施形態を示した瓦を野地板に取り付けている様子を示
した斜視図である。
【0015】図1および図3に示したように、瓦1は、
波瓦形状をしており、葺設時に上側の瓦の下端部が重な
る部分の各山部分に、釘打ち可能な厚みの薄肉部2が形
成されている。薄肉部2は、その断面形状が、図2に示
したように、瓦1の表面1aおよび裏面1bの両面を凹
ませることによって形成された状態に形成されている。
【0016】次に、本発明における瓦1を用いた屋根の
施工方法について説明する。まず、図1に示したよう
に、屋根を形成する野地板4の軒先部Xに沿うように瓦
1を、その側方部分同士を突き合わせるようにして葺設
する。
【0017】このとき、瓦1は、上側に葺き重ねられる
瓦の下端部が重なる部分に、薄肉部2が位置するように
配置させ釘打ち固定する。このとき釘3は、全ての薄肉
部2に対して釘打ちを行う必要がなく、釘打ちが必要な
部位にある薄肉部2を選択して釘打ちすればよい。
【0018】また、図4に示した野地板4の葺き残し部
Eに対しては、瓦1を被葺設余り部分の大きさに合わせ
るように切断した切断片12を、図1に示したように葺
設していく。このとき、切断片12においても、釘打ち
の必要部分となる薄肉部2を選択して釘3の先端部で打
ち抜き、釘3を打ち付け野地板4に固定する。
【0019】次に、図示していないが、これら葺設した
瓦1の上側部分に葺設する瓦の下端部が、下側部分に葺
設する瓦1の薄肉部2を覆うように葺き重ねていく。こ
のようにして、軒先部Xから大棟方向に向かって順次瓦
1を葺き重ねていく。
【0020】以上のことより、瓦1は、図1および図3
に示したように、その幅方向の両端近傍は勿論、各山部
分に薄肉部2が設けられているため、図4に示した野地
板4の葺き残し部Eの大きさに合わせて切断したときで
あっても、切断片12の薄肉部2が残った状態となり、
わざわざ釘孔を施工現場で穿設するという作業を行わな
くても、釘3による固定を容易に行うことができる。
【0021】また、薄肉部2は、従来の瓦のように完全
に貫通された釘孔形状をしていないため、強風雨下、葺
き重なった部分から雨水が浸入してきたとき、この雨水
が釘打ちしていない薄肉部2を通過して野地板4に達し
て雨漏りなどの原因となるようなことがない。
【0022】また、以上のような瓦の施工方法を行う
と、瓦を葺き調整の際に切断した場合であっても、わざ
わざ釘孔を穿設することなく釘止めを行うことができる
ので、作業性が向上し、施工時間を短縮することができ
る。
【0023】なお、本発明にかかる瓦は、上記実施の形
態に示した瓦1に限定されるものではない。たとえば、
瓦1は、波瓦形状をしていたが、これに代えて、図5お
よび図6に示した瓦10のように平瓦形状をしていても
良い。なお、図中符号20は、薄肉部を示す。また、瓦
は、図1に示したような切妻屋根形状の葺き残し部Eに
合わせる切断だけでなく、図6に示した切断片120の
ように寄せ棟屋根の端棟6に臨ませるように切断しても
良い。
【0024】さらに、瓦1は、薄肉部2の断面形状が図
2に示したような形状をしていたが、図7に示したよう
に、どちらか片面側に対してだけ凹部が形成されている
断面形状をした薄肉部2aを備えた瓦11のような形態
をしていてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1の瓦は、瓦を必要な大
きさに切断したときであっても、施工現場で釘孔をわざ
わざ穿設しなくても容易に釘止めを行うことができる。
したがって、施工時間の短縮化が図られるとともに、穿
設屑の発生など釘孔の穿設を行う際に生じる弊害を防止
することができる。また、薄肉部が、貫通孔ではないた
め、強風雨下のときであっても、雨漏りを引き起こすこ
とがない。
【0026】また、請求項2の瓦は、請求項1の瓦の効
果に加えて、より確実に防水性能を確保することができ
る。さらに、請求項3の瓦は、請求項1または請求項2
の瓦の効果に加えて、狭い幅の葺き残し部に合わせて瓦
を細く切断したときでも、薄肉部が少なくとも一つ以上
残った状態となるため、葺き残し部の幅が狭い場合でも
対応することができる。加えて、請求項4の瓦は、請求
項1〜請求項3の何れかの瓦の効果に加えて、肉厚の分
厚い瓦であっても、薄肉部を容易に形成させることがで
きる。
【0027】加えて、請求項5の施工方法は、瓦の大き
さよりも小さな葺き残し部が生じた場合であっても、こ
の葺き残し部の大きさに合わせて瓦を切断した切断片の
薄肉部に釘を打ち込むだけの操作で容易に瓦を固定させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した瓦を野地板に取り
付けている様子を示した斜視図である。
【図2】図1に示した瓦の薄肉部を説明するための側面
視断面図である。
【図3】図1に示した瓦の表面視正面図である。
【図4】葺き残し部および切断片を示した斜視図であ
る。
【図5】本発明にかかる瓦の他の実施形態を示した表面
視正面図である。
【図6】図5に示した瓦を切断した状態を示す斜視図で
ある。
【図7】別の形態をした薄肉部を示す側面視断面図であ
る。
【図8】従来の瓦を示した斜視図である。
【図9】図9に示した瓦の正面図である。
【符号の説明】
1 瓦 12 切断片 2 薄肉部 3 釘 4 野地板 E 葺き残し部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】葺設時、上側の瓦の下端部が重なる部分
    に、釘で打ち抜き可能な厚みに形成されてなる薄肉部
    が、幅方向に3箇所以上形成されている瓦。
  2. 【請求項2】薄肉部が、2mm以上の厚みに形成されて
    いる請求項1に記載の瓦。
  3. 【請求項3】薄肉部が、少なくとも幅方向の両端近傍に
    設けられている請求項1または請求項2に記載の瓦。
  4. 【請求項4】薄肉部が、瓦の表面および裏面の両面を凹
    ませることによって形成されている請求項1〜請求項3
    の何れかに記載の瓦。
  5. 【請求項5】瓦が葺き残し部の幅に合うように切断され
    た切断片を、前記葺き残し部に葺設する瓦の施工方法に
    おいて、請求項1〜請求項4の何れかに記載の瓦を少な
    くとも一つの薄肉部が残るように切断して切断片を形成
    し、この切断片の少なくとも一つの薄肉部を釘で打ち抜
    いて、切断片の下側の野地板に打ち込むことを特徴とす
    る瓦の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014009574A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Ever Kk 屋根材の穿孔方法、粉塵回収装置、及び太陽光パネルの取付方法
EP3041647A2 (en) * 2013-09-06 2016-07-13 Zep B.V. A method for manufacturing a ceramic roof tile provided with a solar panel

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