JPH11222923A - 外部床用防水部材 - Google Patents

外部床用防水部材

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JPH11222923A
JPH11222923A JP2354698A JP2354698A JPH11222923A JP H11222923 A JPH11222923 A JP H11222923A JP 2354698 A JP2354698 A JP 2354698A JP 2354698 A JP2354698 A JP 2354698A JP H11222923 A JPH11222923 A JP H11222923A
Authority
JP
Japan
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floor
waterproof
rising
fixed
wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP2354698A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Hirai
大輔 平井
Sadao Yamamoto
完雄 山本
Mitsuo Fujiie
充朗 藤家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2354698A priority Critical patent/JPH11222923A/ja
Publication of JPH11222923A publication Critical patent/JPH11222923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水工事を少ない工程のもとに外装職人が行
うことができ、作業員の削減、工事期間の短縮を行い得
る外部床用防水部材を提供する。 【解決手段】 所定形状に加工され、外部床周縁に位置
する壁下地に沿って設けられる立ち上がり部211b,
211c,221bを有する定形性基板部211,22
1と、この定形性基板部の表面に設けられる防水層と、
この防水層に連続するとともに立ち上がり部の先端から
延設された防水シート部215,216,224と、定
形性基板部の裏面に設けられる断熱材212とを有し、
立ち上がり部211b,211c,221bが壁下地に
固定されるとともに、防水シート部215,216,2
24が壁下地の高さに応じてカットされ該壁下地に過不
足なく貼り付けられるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーフバルコニ
ー、ルーフガーデン、共同住宅の屋外廊下のように、建
物の外側に形成され風雨に曝される外部床を構成する防
水部材に関する。
【0002】
【従来の技術】外部床の防水方法としては、従来、床構
造材上に複数枚の板材を配置して外部床下地を形成し、
この外部床下地上にならしモルタル層を設けて排水勾配
を形成し、このモルタル層の上に複数枚の防水シートを
接着剤で固着する、といった方法等が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記防水方
法では、防水シートを接着する際にその専門職人が必要
である。この場合、壁パネル等の取り付け作業を主とす
る外装工事現場に、外装職人以外の職人が入ることにな
るから工事の進行を遅らせる虞があり、工程管理上、問
題があった。
【0004】また、排水勾配を形成する際に正確な左官
作業が必要であるとともに、外部床下地の全体に防水シ
ートを固着する必要があるから、防水工事自体にかなり
の手間と時間を要した。
【0005】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、防水工事を少ない工程のもとに外装職人が行う
ことができ、もって、作業員の削減、工事期間の短縮を
行い得る、外部床の防水部材の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る外部床の防水部材は、建物の外側に形
成され風雨に曝される外部床を構成する防水部材であっ
て、所定形状に加工され、外部床周縁に位置する壁下地
に沿って設けられる立ち上がり部を有する定形性基板部
と、この定形性基板部の表面に設けられる防水層と、こ
の防水層に連続するとともに前記立ち上がり部の先端か
ら延設された防水シート部と、前記定形性基板部の裏面
に設けられる断熱材とを有し、前記立ち上がり部が前記
壁下地に固定されるとともに、前記防水シート部が壁下
地の高さに応じてカットされ該壁下地に過不足なく固定
されるように構成されていることにより特徴付けられ
る。
【0007】また、排水勾配を付与すべく前記断熱材の
厚みが一端から他端に向かうに従って漸次厚く形成され
ていてもよい。
【0008】この構成によれば、本防水部材を外部床下
地上に敷設するだけで、防水性を備えた外部床を形成す
ることができる。また、壁下地の高さに応じて防水シー
ト部をカットすることで、どのような高さの壁下地にで
もその全体に固定して確実に防水することができる。ま
た、断熱材の厚みを一端から他端に向かうに従って漸次
厚く形成している場合は、簡単に排水勾配をもった外部
床を形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0010】なお、本発明の実施の形態を説明するにあ
たり、図2を基準として、各部材の右側を「右」、左側
を「左」、奥側を「後」、手前側を「前」と表現する。
【0011】図1は、本発明に係る防水部材を示す斜視
図である。図2は、図1に示す防水部材と、その周辺に
用いられる防水部材とを共に示す斜視図である。図3な
いし図5は、図2で示す防水部材を配設する順序をその
段階ごとに示す斜視図である。図6は、図1に示す防水
部材の取り付け構造を示す縦断面図であり、図7および
図8は、図5に示すルーフバルコニーの各縦断面を示す
図であり、図9は、図2に示す目地閉塞部材の構造を示
す図である。
【0012】本発明に係る防水部材は、ルーフバルコニ
ー等の外部床を構成する防水部材であって、例えば床ユ
ニット2である。
【0013】以下、この床ユニット2の構造について詳
述する。床ユニット2は、図5に示すように、ルーフバ
ルコニーの主体をなすものである。この床ユニット2に
は、ルーフバルコニーの後端部もしくは前端部に配置さ
れる端部用床ユニット21(前端部用のユニットは図示
せず)と、ルーフバルコニーの中央部に配置される中央
部用床ユニット22がある。
【0014】端部用床ユニット21は、図1(a)に示
すように、折板211と、その裏面側に設けられる断熱
材212からなる。
【0015】折板211は、表面に防水層として塩化ビ
ニルシートが設けられた鋼製薄板を、曲げ加工したもの
であって、平坦部211aを有しており、平坦部211
aの右側縁部が上向きに屈曲して第一立ち上がり部21
1bが形成されているとともに、平坦部211aの後縁
部もしくは前縁部が上向きに屈曲して第二立ち上がり部
211cが形成されている(前縁部が屈曲したものは図
示せず)。
【0016】平坦部211aの下面には、例えばポリス
チレン製の断熱材212が設けられており、この断熱材
212の下面が、床下地3の上面に当接する。また、こ
の断熱材212は、左縁部から右縁部にかけて次第に厚
く形成されており、これにより端部用床ユニット21の
上面は傾斜面となるから、つまり排水勾配が付与される
から、雨水は、その面上を速やかに流下することができ
る。
【0017】ここで、第一立ち上がり部211bには、
その長手方向に釘のみち孔213が所定の間隔をあけて
複数個形成されており、出入口下枠301下方の壁下地
6(図3参照)に対して釘止めされる。また、第二立ち
上がり部211cにも、その長手方向に複数個の釘のみ
ち孔214が形成されており、袖壁302下方の壁下地
(図示せず)に対して釘止めされる。
【0018】また、第一立ち上がり部211bの上縁部
からは、例えば70mm程度、軟質塩化ビニル製の防水
シート215が延出している。これにより、住宅の種類
によって、出入口下枠301の高さが変化しても、防水
シート215を適当にカットし、そのカット面を下枠3
01の下端面に当接させることで、壁下地6に対し、防
水性を確保しつつ確実に固定することができる。その例
を、図6にバルコニーを排水勾配と直交する方向から見
た縦断面図で示す。
【0019】図6(a)の例では、出入口下枠301の
位置が低いため、防水施工時には、まず、延出する防水
シート216を根元からカットし、そのカット面を出入
口下枠301の下端面に当接させる。そして、長尺一様
断面の水切り8を、第一立ち上がり部211bに当てが
いつつ、水切り8に形成された釘のみち孔、および、み
ち孔213から釘を打ち込んで、第一立ち上がり部21
1bと水切り部材8とを、壁下地6に固定する。そし
て、打ち込んだ釘の頭部上に形成される空隙内に、バッ
クアップ材91およびシール材92を埋め込めば、壁下
地6に対する固定作業は完了する。
【0020】また、図6(b)の例では、出入口下枠3
01の位置が高いため、防水施工時には、まず、延出す
る防水シート215を幾分残してカットし、そのカット
面を出入口下枠301の下端面に当接させる。そして、
水切り8を、延出する防水シート215および第一立ち
上がり部211bの上部に当てがいつつ、水切り8に形
成された釘のみち孔から釘を打ち込んで、第一立ち上が
り部211bと水切り8とを、壁下地6に固定する。そ
して、打ち込んだ釘の頭部上に形成される空隙内に、バ
ックアップ材91およびシール材92を埋め込めば、壁
下地6に対する固定作業は完了する。
【0021】つまり、図6(a)、図6(b)のいずれ
の場合においても、出入口下枠301の高さに応じて、
延出する防水シート215をカットし、そのカット面を
出入口下枠301に当接させるとともに、防水シート2
15および第一立ち上がり部211bを水切り8で押さ
え、水切り8と出入口下枠301の間隙をシールするこ
とで、壁下地6に対する固定作業は完了する。従って、
出入口下枠301の高さが変化しても、床ユニット21
を、壁下地に対し、防水性を確保しつつ、確実に固定す
ることが可能となる。
【0022】なお、第二立ち上がり部211cの上縁部
からも、例えば70mm程度の塩化ビニルシート216
が延出している。従って、袖壁の下端面の高さが変化し
ても、その下方の壁下地に対し、床ユニット21を、防
水性を確保しつつ確実に固定することができる。
【0023】一方、中央部用床ユニット22は、図1
(b)に示すように、折板221と、その裏面側に設け
られた断熱材222からなる。その構造は、平坦部22
1aの後縁および前縁に立ち上がり部がない以外は、端
部用床ユニット21と同じで、平坦部221aの右側縁
には立ち上がり部221bが形成されている。そして、
立ち上がり部221bの長手方向には、複数個の釘のみ
ち孔223が形成されている。
【0024】また、立ち上がり部221bの上縁部から
は、例えば70mm程度、塩化ビニル製の防水シート2
24が延出している。従って、出入口下枠301の高さ
が変化しても、その下方の壁下地6に対し、床ユニット
22を、防水性を確保しつつ確実に固定することができ
る。
【0025】次に、床ユニット2の周辺に用いられる防
水部材(図2参照)について、参考のために説明する。
【0026】樋ユニット1は、図5に示すように、床面
200上を流下してきた雨水を受けて、地上に流すため
のものである。この樋ユニット1は、図2に示すよう
に、上向きに開口する溝部11aが形成された折板11
と、この折板11の裏面側に設けられた断熱材12から
なる。
【0027】折板11は、表面に防水層として軟質塩化
ビニルシートが設けられた鋼製薄板を、曲げ加工したも
のであって、溝部11aの右側縁が水平方向に延出して
第一平坦部11bが形成され、さらに下向きに屈曲した
後に第一平坦部11bと平行に外側に延出して第二平坦
部11cが形成されているとともに、溝部11aの左側
縁が水平方向に延出した後に上向きに屈曲して立ち上が
り部11dが形成されている。溝部11aおよび第一平
坦部11bの下面には、例えばポリスチレン製の断熱材
12が設けられており、第一平坦部11bに設けられた
断熱材12の下面が、床下地3の縁部上面に当接する。
第二平坦部11cには、その長手方向に複数個のビスの
みち孔111が形成されており、床下地3に対してビス
固定される。立ち上がり部11dには、その長手方向に
複数個の釘のみち孔112が形成されており、床下地3
の側方で立ち上がる壁下地5に対して釘止めされる。
【0028】また、端部カバー部11eは、樋ユニット
1の長手方向両端部を覆うための部分である(一端側は
図示せず)。この端部カバー部11eは、樋ユニット1
の端部の形状をその輪郭とする平坦部を有するととも
に、平坦部の側縁をそれぞれ直角に屈曲させて折り返し
部(図示せず)が形成されており、この折り返し部が、
溝部11a、立ち上がり部11d、第一平坦部11bに
対し、リベット止めされている。
【0029】帯状防水シート4は、図5に示すように、
樋ユニット1と床ユニット2間の目地部分P、および、
隣り合う床ユニット2,2間の目地部分Qを覆い、それ
ら目地部分への水の侵入を阻止するものである。この帯
状防水シート4は、図2に示すように、軟質塩化ビニル
製シートである。
【0030】目地閉塞部材7は、図4に示すように、床
ユニット2,2間の目地部分Qを閉塞しつつ床ユニット
2を床下地3の上に固定するためのものである。この目
地閉塞部材7は、図9に示すように、鋼製の薄板からな
る天板71および脚部72によって構成されている。
【0031】天板71は、図8に示すように、床ユニッ
ト2の縁部を、下向きに押しつけた状態で床下地3に固
定するための部材であり、平坦かつ帯状の部材である。
その幅wは(図9参照)、複数枚の床ユニット2を床下
地3上の所望の位置に配置した状態において、床ユニッ
ト2,2間の目地部分Qの幅よりも所定寸法だけ広く形
成されている。また、その長さは、床ユニット2の一辺
の寸法と略等しく形成されている。図9に示すように、
その長手方向には、脚部72に対応して複数個の貫通孔
71aが形成されている。これらの貫通孔71aは、脚
部72を床下地3にビス止めする際に、工具が挿入され
る孔である。
【0032】脚部72は、図8に示すように、目地閉塞
部材7を、床下地3に固定するための部材であって、一
枚の帯状鋼板を曲げ加工したものである。具体的には、
図9に示すように、中央にビスのみち孔73が形成され
た底板部72aの両縁から、それぞれ上向きに屈曲して
2つの立ち上がり部が形成され、それら立ち上がり部の
各上縁から略水平方向外向きに延出して2つの延出平坦
部72bが形成されている。そして、この延出平坦部7
2bは、みち孔73が天板71の貫通孔71aに対向す
るように、天板71の下面側に固着されている。
【0033】この脚部72には、複数の種類があり、そ
れぞれ、立ち上がり部の高さが異なっている。各脚部の
幅は、床ユニット2,2間の目地部分Q内に入り込める
寸法に形成されている。また、これら高さの異なる脚部
72は、天板71の長手方向下面側に対し、所定の間隔
をおいて高さの低いものから高いものへ順に並ぶように
取り付けられている。また各脚部72の高さは、設置箇
所における床ユニット2の厚みより若干低く設定されて
いる。これにより、目地閉塞部材7を床下地3上に固定
したときに、天板71の下面が、床ユニット2の縁部を
一様に押圧することができる。
【0034】以下、上記各部材を用いたルーフバルコニ
ーの防水方法について説明する。まず、図3に示すよう
に、床下地3の左側縁部上に、樋ユニット1の右側縁部
を載置する。このとき、樋ユニット1の立ち上がり部1
1dの外側を、手摺壁303下方の壁下地5に当接させ
る。そして、その立ち上がり部11dを壁下地5に釘止
めし、さらに第二平坦部11cを床下地3にビス固定す
る(工程1)。
【0035】次に、複数枚の床ユニット2を、床下地3
上の所望の位置に配置する。このとき、端部用床ユニッ
ト21の第一立ち上がり部211bおよび中央部用床ユ
ニット22の立ち上がり部221bの外側を、出入り口
下枠301下方の壁下地6に当接させる(図6参照)と
ともに、端部用床ユニット21の第二立ち上がり部21
1cの外側を、袖壁302下方の壁下地に当接させる。
なお、この状況において、樋ユニット1と床ユニット2
間には、10mm程度の幅の目地部分Pが形成され、隣
り合う床ユニット2,2間には、30mm程度の幅の目
地部分Qが形成されるものとする。そして、第二立ち上
がり部211cを袖壁302下方の壁下地に釘止めする
とともに、第一立ち上がり部211bを、壁下地6に釘
止めする。さらに、立ち上がり部211b,211c,
221bの先端から延出する防水シート215,21
6,224を、対応する壁下地の高さに合わせてカット
し、同壁下地に固定する(工程2)。
【0036】次に、図4に示すように、端部用床ユニッ
ト21の第一立ち上がり部211bと中央部用床ユニッ
ト22の立ち上がり部221bの間の目地部分を覆うよ
うに、これらユニットの縁部に、工場であらかじめ作成
されたL形断面の隅部防水部材81(図2参照)を、接
着剤を用いて固定し、立ち上がり部211b,221b
間の目地部分における防水性を確保する。そして、隣り
合う床ユニット2,2間の目地部分Q内に、目地閉塞部
材7を配置し、各脚部72を床下地3にビス固定して、
天板部71が床ユニット2の縁部を上から押さえつけた
状態にする(工程3)。
【0037】次に、樋ユニット1の端部に形成される隅
部α,βに、工場であらかじめ作成された隅部防水部材
83,84(図1参照)を、接着剤を用いて固定し、同
隅部における防水性を確保する(工程4)。
【0038】次に、端部用床ユニット21の端部に形成
される隅部γに、工場であらかじめ作成された隅部防水
部材82を、接着剤を用いて固定し、同隅部における防
水性を確保する。隅部防水部材82は、隅部γを覆い得
るように形成された、軟質塩化ビニルの射出成形品であ
る(工程5)。
【0039】次に、図7に示すように、樋ユニット1と
床ユニット2間の目地部分Pを覆うように帯状のクラフ
トテープ9を載置したのち、図5に示すように、クラフ
トテープ9を覆うように帯状防水シート4を、樋ユニッ
ト1と床ユニット2の縁部に接着剤を用いて固着させ
る。このとき、帯状防水シート4の幅方向中央部には接
着剤を塗布せず、その塗布しない部分に沿ってクラフト
テープ9を位置させる。これにより、帯状防水シート4
は、樋ユニット1と床ユニット2間の目地部分Pから幾
分離れた位置で固着されるので、それらユニットが相互
に移動することがあってもその変位は吸収される(工程
6)。
【0040】次に、図8に示すように、目地閉塞部材7
の上に帯状のクラフトテープ9を載置したのち、図5に
示すように、クラフトテープ9を覆うように帯状防水シ
ート4を、床ユニット2に接着剤を用いて固着させる。
このとき、帯状防水シート4の幅方向中央部には接着剤
を塗布せず、その塗布しない部分に沿ってクラフトテー
プ9を位置させる。これにより、帯状防水シート4は、
床ユニット2,2が相互に移動することがあってもその
変位は吸収される。そして、各壁下地の上端部に図6に
示す水切り8を取り付けて、防水シート215,21
6,224の上端部分を壁下地に押圧固定するとともに
シールする(工程7)。
【0041】これにより、防水方法の全工程を終了す
る。この後、床ユニット2上に化粧用の床材を敷設して
もよい。
【0042】なお、本発明の実施の形態においては、隅
部防水部材81、82、83、84を、工場においてあ
らかじめ樋ユニット1や床ユニット2に固着していても
よく、この場合、現場での作業を一層軽減することがで
きる。
【0043】また、本実施の形態では、床ユニット2の
全てに立ち上がり部が形成されているが、これを取り払
った床ユニットを別途製作してもよい。この場合、樋ユ
ニット1にこの別途製作した床ユニットを隣接させ、さ
らに、この床ユニットに上記した床ユニット2を隣接さ
せることで、バルコニーの幅、すなわち出入り口と手摺
壁間の距離が長いときでも対応することができる。
【0044】また、本実施の形態では、床ユニット2に
おいてのみ、立ち上がり部の先端から防水シートを延出
させていたが、樋部ユニット1においても、その立ち上
がり部11dや端部カバー部11eの先端から防水シー
トを延出させていてもよく、この場合、手摺壁303や
袖壁302の下端面の高さが変化しても、床ユニットの
場合と同様、防水シートを適当にカットすることで、壁
下地に対し、防水性を確保しつつ確実に固定することが
可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明の外部床防水部材は、所定形状に
加工された定形性基板部と、この定形性基板部の表面に
設けられた防水層と、定形性基板部の裏面に設けられた
断熱材とを有した構成となっているから、床下地上に設
置するだけで、防水性及び断熱性を有する外部床を構成
することができ、簡単な施工のもとに、外装職人が防水
工事を行うことが可能となる。
【0046】また、この防水部材は、立ち上がり部の先
端から防水シートが延設された構成となっているから、
住宅の種類や外部床の奥行きの変化に応じて壁下地の高
さが変化しても、その高さに応じて防水シートをカット
することで、壁下地に対し、防水性を確保しつつ確実に
固定することができる。従って、立ち上がり部のサイズ
が異なる防水部材を用意する必要がなくなり、製造コス
トの低減、保管コストの低減を達成することができる。
【0047】さらに、断熱材の厚みを一端から他端に向
かうに従って漸次厚くなして排水勾配を付与しているか
ら、床下地上に設置するだけで排水勾配を設けることが
できる。したがって、従来モルタル等を用いて職人が行
っていた排水勾配を付ける作業を省くことができ、省力
化と施工時間の短縮化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水部材を示す図であり、(a)は、
端部用床ユニットを示す斜視図で、(b)は、中央部用
床ユニットを示す斜視図である。
【図2】図1に示す防水部材と、その周辺に用いられる
防水部材とを共に示す斜視図である。
【図3】図2に示す防水部材を配設する段階の一つを示
す斜視図であり、床下地上に防水部材を載置した状態
を、ルーフバルコニーの中央部で切断して示す斜視図で
ある。
【図4】図2に示す防水部材を配設する段階の一つを示
す斜視図であり、床下地上に防水部材を固定した状態
を、ルーフバルコニーの中央部で切断して示す斜視図で
ある。
【図5】図2に示す防水部材を配設する段階の一つを示
す斜視図であり、隣り合う防水部材間の目地部分を帯状
防水シートで塞いだ状態を、ルーフバルコニーの中央部
で切断して示す斜視図である。
【図6】図1に示す防水部材の取り付け構造を、排水勾
配と直交する方向から見た図で、(a)は、出入口下枠
の位置が低い場合を示す縦断面図で、(b)は、出入口
下枠の位置が高い場合を示す縦断面図である。
【図7】図2に示す防水部材の取り付け構造を示す図
で、排水勾配方向と直交する方向から見た縦断面図であ
る。
【図8】図1に示す防水部材の取り付け構造を示す図
で、排水勾配方向から見た縦断面図である。
【図9】図2に示す目地閉塞部材の構造を示す図であ
り、(a)は、その平面図で、(b)は、その側面図
で、(c)は、(a)における脚部を下から見た図であ
る。
【符号の説明】
2・・・・床ユニット 21・・・・端部用床ユニット 211・・・・折板 211a・・・・平坦部 211b・・・・第一立ち上がり部 211c・・・・第二立ち上がり部 212‥‥断熱材 215,216・・・・延出する防水シート 22・・・・中央部用床ユニット 221・・・・折板 221a・・・・平坦部 221b・・・・立ち上がり部 224・・・・延出する防水シート 3・・・・床下地材 4・・・・帯状防水シート 5,6・・・・壁下地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外側に形成され風雨に曝される外
    部床を構成する防水部材であって、 所定形状に加工され、外部床周縁に位置する壁下地に沿
    って設けられる立ち上がり部を有する定形性基板部と、
    この定形性基板部の表面に設けられる防水層と、この防
    水層に連続するとともに前記立ち上がり部の先端から延
    設された防水シート部と、前記定形性基板部の裏面に設
    けられる断熱材とを有し、 前記立ち上がり部が前記壁下地に固定されるとともに、
    前記防水シート部が壁下地の高さに応じてカットされ該
    壁下地に過不足なく固定されるように構成されているこ
    とを特徴とする外部床用防水部材。
  2. 【請求項2】 排水勾配を付与すべく前記断熱材の厚み
    が一端から他端に向かうに従って漸次厚く形成されてい
    ることを特徴とする外部床用防水部材。
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JP2002364097A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Hazama Gumi Ltd 振動伝搬防止構造を備える建築物
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