JP2001323398A - 基板のめっき装置およびめっき方法 - Google Patents

基板のめっき装置およびめっき方法

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Hiroaki Inoue
裕章 井上
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淳次 国沢
Kenji Nakamura
憲二 中村
Norio Kimura
憲雄 木村
Tetsuro Matsuda
哲朗 松田
Hisafumi Kaneko
尚史 金子
Manabu Tsujimura
学 辻村
Toshiyuki Morita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 めっき処理及びそれに付帯する処理を単一の
ユニットで行うことができ、しかも基板の被めっき面と
アノードとの間に満たされるめっき液中に気泡が残らな
いようにする。 【解決手段】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
る基板保持部36と、基板保持部で保持された基板と接
触して通電させるカソード電極88と、基板の上方に配
置され下向きにアノード98を備えた電極アーム部30
と、基板保持部で保持された基板の被めっき面と該被め
っき面に近接させた電極アーム部30のアノード98と
の間の空間にめっき液を注入するめっき液注入手段とを
有し、めっき液注入手段は、アノード98の一部に設け
た上下に貫通するめっき液注入孔、又はアノード外周部
に配置したノズルからアノードの下面側にめっき液が注
入されて基板の被めっき面の全面に広がるように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板のめっき装置
及び方法に係り、特に半導体基板に形成された微細配線
パターン(窪み)に銅(Cu)等の金属を充填する等の
用途の基板のめっき装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に配線回路を形成するため
の材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金
が一般に用いられているが、集積度の向上に伴い、より
伝導率の高い材料を配線材料に採用することが要求され
ている。このため、基板にめっき処理を施して、基板に
形成された配線パターンに銅またはその合金を充填する
方法が提案されている。
【0003】これは、配線パターンに銅またはその合金
を充填する方法としては、CVD(化学的蒸着)やスパ
ッタリング等各種の方法が知られているが、金属層の材
質が銅またはその合金である場合、即ち、銅配線を形成
する場合には、CVDではコストが高く、またスパッタ
リングでは高アスペクト(パターンの深さの比が幅に比
べて大きい)の場合に埋込みが不可能である等の短所を
有しており、めっきによる方法が最も有効だからであ
る。
【0004】ここで、半導体基板上に銅めっきを施す方
法としては、カップ式やディップ式のようにめっき槽に
常時めっき液を張ってそこに基板を浸す方法と、めっき
槽に基板が供給された時にのみめっき液を張る方法、ま
た、電位差をかけていわゆる電解めっきを行う方法と、
電位差をかけない無電解めっきを行う方法など、種々の
方法がある。
【0005】従来、この種の銅めっきを行うめっき装置
には、めっき工程を行うユニットの他に、めっきに付帯
する前処理工程を行うユニットや、めっき後の洗浄・乾
燥工程を行うユニット等の複数のユニットと、これらの
各ユニット間で基板の搬送を行う搬送ロボットが水平に
配置されて備えられていた。そして、基板は、これらの
各ユニット間を搬送されつつ、各ユニットで所定の処理
が施され、めっき処理後の次工程に順次送られるように
なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
めっき装置にあっては、めっき処理や前処理といった各
工程毎に別々のユニットが備えられ、各ユニットに基板
が搬送されて処理されるようになっていたため、装置と
してかなり複雑で制御が困難となるばかりでなく、大き
な占有面積を占め、しかも製造コストがかなり高価であ
るといった問題があった。
【0007】また、電解めっきにあっては、基板(カソ
ード)の被めっき面とアノードとの間に満たされためっ
き液中に気泡が存在すると、絶縁体である気泡があたか
もアノードマスクとして機能して、その部分に対応する
位置に形成されるめっきの膜厚が薄くなったり、完全な
めっき欠けを生ずることがある。このため、均一で良質
なめっき被膜を得るためには、基板の被めっき面とアノ
ードとの間のめっき液に気泡が残らないようにする必要
がある。
【0008】本発明は上記に鑑みて為されたもので、め
っき処理及びそれに付帯する処理を単一のユニットで行
うことができ、しかも基板の被めっき面とアノードとの
間に満たされるめっき液中に気泡が残らないようにした
基板のめっき装置及びめっき方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板を保持する基板保持部と、該基板保持部で保持
された基板と接触して通電させるカソード電極と、前記
基板に近接して配置されたアノードと、前記基板保持部
で保持された基板の被めっき面と該被めっき面に近接さ
せたアノードとの間の空間にめっき液を注入するめっき
液注入手段とを有し、前記めっき液注入手段は、前記ア
ノードの一部またはアノード外周部に配置しためっき液
注入経路からアノードと基板の被めっき面の間にめっき
液が注入されて基板の被めっき面に拡がるように構成さ
れていることを特徴とする基板のめっき装置である。
【0010】請求項2に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と、該基板保持部
で保持された基板の被めっき面のめっき液を保持するシ
ール材と該基板と接触して通電させるカソード電極とを
備えたカソード部と、該カソード部に近傍して水平垂直
動自在なアノードを備えた電極アーム部と、前記基板保
持部で保持された基板の被めっき面と該被めっき面に近
接させたアノードとの間の空間にめっき液を注入するめ
っき液注入手段とを有し、前記めっき液注入手段は、前
記アノードの一部に設けた貫通するめっき液注入孔又は
アノード外周部に配置したノズルからアノードと基板の
被めっき面の間にめっき液が注入されて基板の被めっき
面に拡がるように構成されていることを特徴とする請求
項1記載の基板のめっき装置である。
【0011】これにより、基板保持部で基板を上向きに
保持した状態で、被めっき面と電極アーム部のアノード
との間にめっき液を満たしてめっき処理を行い、めっき
処理後に、被めっき面と電極アーム部のアノードとの間
のめっき液を抜くとともに、電極アーム部を上昇させて
被めっき面を開放させることで、基板保持部で基板を保
持したまま、めっき処理の前後にめっきに付帯した前処
理や洗浄・乾燥処理といった他の処理を行うことができ
る。しかも、基板の被めっき面とアノードの間にめっき
液を注入すると、基板の被めっき面の全面に拡がるめっ
き液の流れが生じ、このめっき液の流れに乗って基板の
被めっき面とアノードの間の空気が外方に押出され、か
つめっき液による空気の囲い込みが防止されて、基板の
被めっき面とアノードとの間に満たされるめっき液中に
気泡が残留することが防止される。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記めっき液注
入手段は、アノードの基板対向面と反対の面に該アノー
ドの直径方向に沿って配置されめっき液供給管に接続さ
れためっき液導入経路を有し、このめっき液導入経路の
アノード側の面に設けられためっき液導入孔に対向する
位置に前記めっき液注入孔が設けられていることを特徴
とする請求項1又は2記載の基板のめっき装置である。
これにより、基板の被めっき面とアノード間へのめっき
液の注入に伴って、めっき液導入管と直交する方向にめ
っき流れが生じる。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記めっき液注
入手段は、アノードの基板対向面と反対の面に十字状、
放射状又は円周状に配置されめっき液供給管に接続され
ためっき液導入経路を有し、このめっき液導入経路のア
ノード側の面に設けられためっき液導入孔に対向する位
置に前記めっき液注入孔が設けられていることを特徴と
する請求項1又は2記載の基板のめっき装置である。こ
れにより、基板の被めっき面とアノード間へのめっき液
の注入に伴って、めっき液導入管で区画された各象限内
を放射状に拡がるめっき流れが生じる。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記アノードと
基板の被めっき面の間に、めっき液含浸材が配置されて
いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
の基板のめっき装置である。銅めっきにあっては、スラ
イムの生成を抑制するため、含有量が0.03〜0.0
5%のリンを含む銅(含リン銅)をアノードに使用する
ことが一般に行われており、このように、アノードに含
リン銅を使用すると、めっきの進行に伴ってアノードの
表面にブラックフィルムと呼ばれる黒膜が形成される。
このような場合に、めっき液含浸材にめっき液を含ませ
て、アノードの表面を湿潤させることで、ブラックフィ
ルムの基板の被めっき面への脱落を防止し、同時に基板
の被めっき面とアノードの間にめっき液を注入する際
に、空気を外部に抜きやすくすることができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記めっき液含
浸材は、硬質の多孔質体からなることを特徴とする請求
項5記載の基板のめっき装置である。これにより、めっ
き液含浸材の保持を容易に行うとともに、めっき液含浸
材の内部に複雑に入り込んで、薄い構造体にも関わら
ず、実効的には厚さ方向にかなり長い経路を辿るめっき
液を介して電気抵抗を高め、更に、アノードに設けため
っき液注入孔からめっき液含浸材に達しためっき液を該
めっき液の流れに沿って徐々に拡散させることで、基板
の被めっき面に設けられているシード層に与えるダメー
ジを軽減することができる。
【0016】この多孔質体としては、例えば、アルミ
ナ,SiC,ムライト,ジルコニア,チタニア,コージ
ライト等の多孔質セラミックス、またはポリプロピレン
やポリエチレン等の樹脂の焼結体、あるいはこれらの複
合材料が挙げられる。安定してめっき液を保持するた
め、親水性材料であることが好ましい。例えば、アルミ
ナ系セラミックスにあっては、ポア径30〜200μ
m、気孔率20〜95%、厚み5〜20mm、好ましく
は8〜15mm程度のものが使用される。
【0017】請求項7に記載の発明は、前記基板対向面
には、基板との相対的な回転によって、この間のめっき
液を放射状に外方に拡がらせる手段が備えられているこ
とを特徴とする請求項6記載の基板のめっき装置であ
る。これにより、めっき液含浸材と基板とを相対的に回
転させることで、めっき液含浸材と基板との間に入り込
んだ気泡をめっき液と共に強制的に外方に追い出し、同
時に、めっき液含浸材と基板との間へのめっき液の供給
を短時間で行うことができる。
【0018】この手段としては、例えばめっき液含浸材
の下面に、外方に向け螺旋状や放射状等、任意の形状に
延びる複数の突起(羽根)や窪みを設けたり、めっき液
含浸材の下面自体を、中央が下方に膨出するテーバ或い
はラウンド形状とすること等が挙げられる。
【0019】請求項8に記載の発明は、カソードと通電
させた基板の被めっき面の少なくとも一部にアノードを
近接させて配置して、被めっき面とアノードとの間にめ
っき液を注入するにあたり、基板の被めっき面とアノー
ドとの間を架橋するめっき液柱を形成し、該めっき液柱
を起点としてめっき液を注入することを特徴とする基板
のめっき方法である。
【0020】請求項9に記載の発明は、前記アノードの
一部またはアノード外周部に配置しためっき液注入経路
から基板の被めっき面とアノードとの間にめっき液を注
入することを特徴とする請求項8記載の基板のめっき方
法である。
【0021】請求項10に記載の発明は、前記アノード
と基板の一方を水平に、他方を傾斜させて配置して、両
者が近接した端部側にめっき液柱を形成し、めっき液の
注入とアノードと基板とを平行にする操作を同時に行う
ことを特徴とする請求項9記載の基板のめっき方法であ
る。これにより、アノードと基板の傾斜角度が徐々に小
さくなるに従って、アノードと基板の被めっき面間のめ
っき液が一方向に展開するめっき液の流れが生じる。
【0022】請求項11に記載の発明は、前記被めっき
面とアノードとの間にめっき液含浸材を配置し、この部
材にめっき液を含ませることを特徴とする請求項8乃至
10のいずれかに記載の基板のめっき方法である。
【0023】請求項12に記載の発明は、前記めっき液
含浸材は硬質の多孔質体からなり、めっき液含浸材と被
めっき面との間に該めっき液含浸材で拡散させためっき
液柱を形成することを特徴とする請求項11記載の基板
のめっき方法である。これにより、めっき液が基板の被
めっき面に設けられているシード層に与えるダメージを
軽減することができる。
【0024】請求項13に記載の発明は、前記めっき液
含浸材と基板の被めっき面との間にめっき液柱を形成し
た後、めっき液含浸材と基板とを瞬時に近接させること
を特徴とする請求項11又は12記載の基板のめっき方
法である。これにより、めっき液含浸材と基板とを瞬時
に近接させることで、めっき液に外方への急激な流れを
生じさせて、このめっき液と共に気泡を外方に追い出
し、同時に、めっき液含浸材と基板との間へのめっき液
の供給を短時間で行うことができる。
【0025】請求項14に記載の発明は、カソードと通
電させた基板の被めっき面の少なくとも一部にアノード
を近接させて配置して、被めっき面とアノードとの間の
空間をめっき液で満たすにあたり、基板の被めっき面に
めっき液を張り、基板とアノードとを相対的に回転させ
ながら徐々に近づけることを特徴とする基板のめっき方
法である。これにより、基板とアノードとの間の気泡
を、両者が互いに近接するに従って、徐々に外方に移動
させて追い出すことができる。
【0026】請求項15に記載の発明は、前記アノード
の基板対向面には、保水性を有する多孔質体からなるめ
っき液含浸材が配置され、このめっき液含浸材の基板対
向面には、該めっき液含浸材と基板との相対的な回転に
よって、この間のめっき液を放射状に外方に拡がらせる
手段が備えられていることを特徴とする請求項14記載
の基板のめっき方法である。これにより、基板とアノー
ドとの間の気泡をほぼ完全に追い出すことができる。
【0027】請求項16に記載の発明は、めっき処理時
に、基板とアノードとの間にめっき液を注入しつつ、こ
の注入しためっき液を基板とアノードとの間から吸引す
ることを特徴とする請求項8乃至15のいずれかに記載
の基板のめっき方法である。これにより、基板とアノー
ドとの間に満たされためっき液をめっき処理中に循環さ
せ攪拌させることで、めっき液中の気泡を抜くことがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。この実施の形態の基板のめっき装
置は、半導体基板の表面に電解銅めっきを施して、銅層
からなる配線が形成された半導体装置を得るのに使用さ
れる。このめっき工程を図1を参照して説明する。
【0029】半導体基板Wには、図1(a)に示すよう
に半導体素子が形成された半導体基板1上の導電層1a
の上にSiOからなる絶縁膜2が堆積され、リソグラ
フィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と配線
用の溝4が形成され、その上にTiN等からなるバリア
層5、更にその上に電解めっきの給電層としてスパッタ
リング等により銅シード層7が形成されている。
【0030】そして、図1(b)に示すように、前記半
導体基板Wの表面に銅めっきを施すことで、半導体基板
1のコンタクトホール3及び溝4内に銅を充填させると
ともに、絶縁膜2上に銅層6を堆積させる。その後、化
学的機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅層6
を除去して、コンタクトホール3および配線用の溝4に
充填させた銅層6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一
平面にする。これにより、図1(c)に示すように銅層
6からなる配線が形成される。
【0031】図2は、本発明の実施の形態の基板のめっ
き装置の全体を示す平面図で、図2に示すように、この
めっき装置には、同一設備内に位置して、内部に複数の
基板Wを収納する2基のロード・アンロード部10と、
めっき処理及びその付帯処理を行う2基のめっきユニッ
ト12と、ロード・アンロード部10とめっきユニット
12との間で基板Wの受渡しを行う搬送ロボット14
と、めっき液タンク16を有するめっき液供給設備18
が備えられている。
【0032】前記めっきユニット12には、図3に示す
ように、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部
20が備えられ、この基板処理部20に隣接して、めっ
き液を溜めるめっき液トレー22が配置されている。ま
た、回転軸24を中心に揺動する揺動アーム26の先端
に保持されて前記基板処理部20とめっき液トレー22
との間を揺動する円板状の電極部28を有する電極アー
ム部30が備えられている。更に、基板処理部20の側
方に位置して、プレコート・回収アーム32と、純水や
イオン水等の薬液、更には気体等を基板に向けて噴射す
る固定ノズル34が配置されている。この実施の形態に
あっては、3個の固定ノズル34が備えられ、その内の
1個を純水の供給用に用いている。
【0033】前記基板処理部20には、図4及び図5に
示すように、被めっき面を上向きにして基板Wを保持す
る基板保持部36と、この基板保持部36の上方に該基
板保持部36の周縁部を囲繞するように配置されたカソ
ード部38が備えられている。更に、基板保持部36の
周囲を囲繞して処理中に用いる各種薬液の飛散を防止す
る有底略円筒状のカップ40が、エアシリンダ42を介
して上下動自在に配置されている。
【0034】ここで、前記基板保持部36は、エアシリ
ンダ44によって、下方の基板受渡し位置Aと、上方の
めっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置Cと
の間を昇降し、回転モータ46及びベルト48を介し
て、任意の加速度及び回転速度で前記カソード部38と
一体に回転するように構成されている。この基板受渡し
位置Aに対向して、めっきユニット12のフレーム側面
の搬送ロボット14側には、図7に示すように、基板搬
出入口50が設けられ、また基板保持部36がめっき位
置Bまで上昇した時に、基板保持部36で保持された基
板Wの周縁部に下記のカソード部38のシール材90と
カソード電極88が当接するようになっている。一方、
前記カップ40は、その上端が前記基板搬出入口50の
下方に位置し、図5に仮想線で示すように、上昇した時
に前記基板搬出入口50を塞いでカソード部38の上方
に達するようになっている。
【0035】前記めっき液トレー22は、めっきを実施
していない時に、電極アーム部30の下記のめっき液含
浸材110及びアノード98をめっき液で湿潤させるた
めのもので、図6に示すように、このめっき液含浸材1
10が収容できる大きさに設定され、図示しないめっき
液供給口とめっき液排水口を有している。また、フォト
センサがめっき液トレー22に取り付けられており、め
っき液トレー22内のめっき液の満水、即ちオーバーフ
ローと排水の検出が可能になっている。めっき液トレー
22の底板は着脱が可能であり、めっき液トレー22の
周辺には、図示しない局所排気口が設置されている。
【0036】前記電極アーム部30は、図8及び図9に
示すように、上下動モータ54と図示しないボールねじ
を介して上下動し、旋回モータ56を介して、前記めっ
き液トレー22と基板処理部20との間を旋回(揺動)
するようになっている。
【0037】また、プレコート・回収アーム32は、図
10に示すように、上下方向に延びる支持軸58の上端
に連結されて、ロータリアクチュエータ60を介して旋
回(揺動)し、エアシリンダ62(図7参照)を介して
上下動するよう構成されている。このプレコート・回収
アーム32には、その自由端側にプレコート液吐出用の
プレコートノズル64が、基端側にめっき液回収用のめ
っき液回収ノズル66がそれぞれ保持されている。そし
て、プレコートノズル64は、例えばエアシリンダによ
って駆動するシリンジに接続されて、プレコート液がプ
レコートノズル64から間欠的に吐出され、また、めっ
き液回収ノズル66は、例えばシリンダポンプまたはア
スピレータに接続されて、基板上のめっき液がめっき液
回収ノズル66から吸引されるようになっている。
【0038】前記基板保持部36は、図11乃至図13
に示すように、円板状のステージ68を備え、このステ
ージ68の周縁部の円周方向に沿った6カ所に、上面に
段差部を有する台座72を備え基板Wを水平に載置して
保持する支持腕70が立設されている。この支持腕70
の内の一つは、爪を有しておらず、この爪を有さない支
持腕70に対向する支持腕70の上端には、基板Wの端
面に当接し回動して基板Wを前記爪を有さない支持腕7
0の台座72の段差部に押付ける押付け片74が回動自
在に支承されている。また、他の4個の支持腕70の上
端には、回動して基板Wをこの上方から下方に押付ける
チャック爪76が回動自在に支承されている。
【0039】ここで、前記押付け片74及びチャック爪
76の下端は、コイルばね78を介して下方に付勢した
押圧棒80の上端に連結されて、この押圧棒80の下動
に伴って押付け片74及びチャック爪76が内方に回動
して閉じるようになっており、ステージ68の下方には
前記押圧棒80に下面に当接してこれを上方に押上げる
支持板82が配置されている。
【0040】これにより、基板保持部36が図5に示す
基板受渡し位置Aに位置する時、押圧棒80は支持板8
2に当接し上方に押上げられて、押付け片74及びチャ
ック爪76が外方に回動して開き、ステージ68を上昇
させると、押圧棒80がコイルばね78の弾性力で下降
して、押付け片74及びチャック爪76が内方に回転し
て閉じるようになっている。
【0041】前記カソード部38は、図14及び図15
に示すように、前記支持板82(図5及び図13等参
照)の周縁部に立設した支柱84の上端に固着した環状
の枠体86と、この枠体86の下面に内方に突出させて
取付けた、この例では6分割されたカソード電極88
と、このカソード電極88の上方を覆うように前記枠体
86の上面に取付けた環状のシール材90とを有してい
る。このシール材90は、その内周縁部が内方に向け下
方に傾斜し、かつ徐々に薄肉となって、内周端部が下方
に垂下するように構成されている。
【0042】これにより、図5に示すように、基板保持
部36がめっき位置Bまで上昇した時に、この基板保持
部36で保持した基板Wの周縁部にカソード電極88が
押付けられて通電し、同時にシール材90の内周端部が
基板Wの周縁部上面に圧接し、ここを水密的にシールし
て、基板の上面(被めっき面)に供給されためっき液が
基板Wの端部から染み出すのを防止するとともに、めっ
き液がカソード電極88を汚染することを防止するよう
になっている。
【0043】なお、この実施の形態において、カソード
部38は、上下動不能で基板保持部36と一体に回転す
るようになっているが、上下動自在で、下降した時にシ
ール材90が基板Wの被めっき面に圧接するように構成
しても良い。
【0044】前記電極アーム部30の電極部28は、図
16乃至図20に示すように、揺動アーム26の自由端
にボールベアリング92を介して連結したハウジング9
4と、このハウジング94の周囲を囲繞する中空の支持
枠96と、前記ハウジング94と支持枠96で周縁部を
挟持して固定したアノード98とを有し、このアノード
98は、前記ハウジング94の開口部を覆って、ハウジ
ング94の内部に吸引室100が形成されている。この
吸引室100の内部には、めっき液供給設備18(図2
参照)から延びるめっき液供給管102に接続され直径
方向に延びるめっき液導入管104がアノード98の上
面に当接して配置され、更に、ハウジング94には、吸
引室100に連通するめっき液排出管106が接続され
ている。
【0045】前記めっき液導入管104は、マニホール
ド構造とすると被めっき面に均一なめっき液を供給する
のに有効である。即ち、その長手方向に連続して延びる
めっき液導入路104aと該導入路104aに沿った所
定のピッチで、下方に連通する複数のめっき液導入孔1
04bが設けられ、また、アノード98の該めっき液導
入孔104bに対応する位置に、めっき液注入孔98a
が設けられている。更に、アノード98には、その全面
に亘って上下に連通する多数の通孔98bが設けられて
いる。これにより、めっき液供給管102からめっき液
導入管104に導入されためっき液は、めっき液導入孔
104b及びめっき液注入孔98aからアノード98の
下方に達し、またアノード98をめっき液中に浸した状
態で、めっき液排出管106を吸引することで、アノー
ド98の下方のめっき液は、通孔98bから吸引室10
0を通過して該めっき液排出管106から排出されるよ
うになっている。
【0046】ここで、前記アノード98は、スライムの
生成を抑制するため、含有量が0.03〜0.05%の
リンを含む銅(含リン銅)で構成されている。このよう
に、アノード98に含リン銅を使用すると、めっきの進
行に伴ってアノード98の表面にブラックフィルムと呼
ばれる黒膜が形成される。このブラックフィルムは、リ
ンやClを含むCu錯体で、CuCl・Cu
・CuP等で構成されるものである。このブラックフ
ィルムの形成により銅の不均化反応が抑制されるので、
ブラックフィルムをアノード98の表面に安定して形成
することは、めっきを安定化させる上で重要であるが、
これが乾燥してアノード98から脱落したり、酸化する
と、パーティクルの原因となるばかりでなく、めっきの
組成が変化してしまう。
【0047】そこで、この実施の形態にあっては、アノ
ード98の下面に該アノード98の全面を覆う保水性材
料からなるめっき液含浸材110を取付け、このめっき
液含浸材110にめっき液を含ませて、アノード98の
表面を湿潤させることで、ブラックフィルムの基板の被
めっき面への乾燥による脱落及び酸化を防止し、同時に
基板の被めっき面とアノード98との間にめっき液を注
入する際に、空気を外部に抜きやすくしている。
【0048】このめっき液含浸材110は、保水性と透
過性を有し、耐薬品性に優れたものである。特に、高濃
度の硫酸を含む酸性めっき液に対して耐久性があり、し
かも硫酸溶液中での不純物の溶出がめっき性能(成膜速
度、比抵抗、パターン埋込み性)に悪影響を及ぼさない
よう、例えばポリプロピレン製の繊維からなる織布で構
成されている。なお、めっき液含浸材110の材料とし
ては、ポリプロピレンの他にポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、テフロン(登録商標)、ポリビニ
ルアルコール、ポリウレタン及びこれらの誘導体が挙げ
られ、また織布の代わりに不織布またはスポンジ状の構
造体であっても良い。また、アルミナやSiCからなる
ポーラスセラミックス、焼結ポリプロピレンなども有効
である。
【0049】即ち、下端に頭部を有する多数の固定ピン
112を、この頭部をめっき液含浸材110の内部に上
方に脱出不能に収納し軸部をアノード98の内部を貫通
させて配置し、この固定ピン112をU字状の板ばね1
14を介して上方に付勢させることで、アノード98の
下面にめっき液含浸材110を板ばね114の弾性力を
介して密着させて取付けている。このように構成するこ
とにより、めっきの進行に伴って、アノード98の肉厚
が徐々に薄くなっても、アノード98の下面にめっき液
含浸材110を確実に密着させることができる。従っ
て、アノード98の下面とめっき液含浸材110との間
に空気が混入してめっき不良の原因となることが防止さ
れる。
【0050】なお、アノードの上面側から、例えば径が
2mm程度の円柱状のPVC(塩ビ)またはPET製の
ピンをアノードを貫通させて配置し、アノード下面に現
れた該ピンの先端面に接着剤を付けてめっき液含浸材と
接着固定するようにしても良い。含浸材がポーラスセラ
ミックスのように十分な剛性を有する場合は、含浸材を
固定するピンなどは必要なく、含浸材上にアノードを載
置するのみでも良い。
【0051】そして、前記電極部28は、基板保持部3
6がめっき位置C(図5参照)にある時に、基板保持部
36で保持された基板Wとめっき液含浸材110との隙
間が、例えば0.5〜3mm程度となるまで下降し、こ
の状態で、めっき液供給管102からめっき液を供給し
て、めっき液含浸材110にめっき液を含ませながら、
基板Wの上面(被めっき面)とアノード98との間をめ
っき液で満たし、これによって、基板Wの被めっき面に
めっきが施される。
【0052】この時、図21に示すように、アノード9
8のめっき液注入孔98aにおおよそ対応する位置で、
めっき液含浸材110の下面からめっき液が基板Wの上
面(被めっき面)に達し、これによって、めっき液含浸
材110と基板Wの被めっき面を架橋するめっき液柱1
20が形成される。そして、めっき液の供給を継続する
ことで、このめっき液柱120は徐々に成長したり、互
いに繋がった後、図22に示すように、めっき液導入管
104と直交する方向に進行して基板Wの被めっき面の
全面に拡がるめっき液Qの流れが生じる。
【0053】これにより、このめっき液Qの流れに乗っ
て気泡Bが外方に押出され、しかもこのめっき液Qの流
れの前線Qが略直線状になって、めっき液Qが空気を
囲い込むことがない。このため、めっき液含浸材110
と基板Wの被めっき面との間に満たされるめっき液中に
気泡が残ってしまうことが防止される。
【0054】なお、図4に示すように、カソード部38
を支持する支柱84の外方にストッパ棒116が立設さ
れ、このストッパ棒116の上面に支持枠96の周囲に
設けた突出部96aを当接させることで、電極部28の
下降が規制されるようになっている。
【0055】次に、前記実施の形態のめっき装置の動作
について説明する。先ず、ロード・アンロード部10か
らめっき処理前の基板Wを搬送ロボット14で取出し、
被めっき面を上向きにした状態で、フレームの側面に設
けられた基板搬出入口50から一方のめっきユニット1
2の内部に搬送する。この時、基板保持部36は、下方
の基板受渡し位置Aにあり、搬送ロボット14は、その
ハンドがステージ68の真上に到達した後に、ハンドを
下降させることで、基板Wを支持腕70上に載置する。
そして、搬送ロボット14のハンドを前記基板搬出入口
50を通って退去させる。
【0056】搬送ロボット14のハンドの退去が完了し
た後、カップ40を上昇させ、同時に基板受渡し位置A
にあった基板保持部36を前処理・洗浄位置Cに上昇さ
せる。この時、この上昇に伴って、支持腕70上に載置
された基板は、台座72と押付け片74で位置決めさ
れ、チャック爪76で確実に把持される。
【0057】一方、電極アーム部30の電極部28は、
この時点ではめっき液トレー22上の通常位置にあっ
て、めっき液含浸材110あるいはアノード98がめっ
き液トレー22内に位置しており、この状態でカップ4
0の上昇と同時に、めっき液トレー22及び電極部28
にめっき液の供給を開始する。そして、基板のめっき工
程に移るまで、新しいめっき液を供給し、併せてめっき
液排出管106を通じた吸引を行って、めっき液含浸材
110に含まれるめっき液の交換と泡抜きを行う。な
お、カップ40の上昇が完了すると、フレーム側面の基
板搬出入口50はカップ40で塞がれて閉じ、フレーム
内外の雰囲気が遮断状態となる。
【0058】カップ40が上昇するとプレコート処理に
移る。即ち、基板Wを受け取った基板保持部36を回転
させ、待避位置にあったプレコート・回収アーム32を
基板と対峙する位置へ移動させる。そして、基板保持部
36の回転速度が設定値に到達したところで、プレコー
ト・回収アーム32の先端に設けられたプレコートノズ
ル64から、例えば界面活性剤からなるプレコート液を
基板の被めっき面に吐出する。この時、基板保持部36
が回転しているため、プレコート液は基板Wの被めっき
面の全面に行き渡る。次に、プレコート・回収アーム3
2を待避位置へ戻し、基板保持部36の回転速度を増し
て、遠心力により基板Wの被めっき面のプレコート液を
振り切って乾燥させる。
【0059】プレコート完了後にめっき処理に移る。先
ず、基板保持部36を、この回転を停止、若しくは回転
速度をめっき時速度まで低下させた状態で、めっきを施
すめっき位置Bまで上昇させる。すると、基板Wの周縁
部はカソード電極88に接触して通電可能な状態とな
り、同時に基板Wの周縁部上面にシール材90が圧接し
て、基板Wの周縁部が水密的にシールされる。
【0060】一方、搬入された基板Wのプレコート処理
が完了したという信号に基づいて、電極アーム部30を
めっき液トレー22上方からめっきを施す位置の上方に
電極部28が位置するように水平方向に旋回させ、この
位置に到達した後に、電極部28をカソード部38に向
かって下降させる。この時、めっき液含浸材110を基
板Wの被めっき面に接触することなく、0.5mm〜3
mm程度に近接した位置とする。電極部28の下降が完
了した時点で、めっき電流を投入し、めっき液供給管1
02からめっき液を電極部28の内部に供給して、アノ
ード98を貫通しためっき液注入孔98aよりめっき液
含浸材110にめっき液を供給する。
【0061】すると、アノード98のめっき液注入孔9
8aに対応する位置で、めっき液含浸材110と基板W
の被めっき面を架橋するめっき液柱120が形成され、
めっき液の供給の継続に伴って、めっき液柱120は徐
々に成長し、互いに繋がった後、めっき液導入管104
と直交する方向に進行して基板Wの被めっき面の全面に
拡がる。これにより、このめっき液の流れに乗って気泡
が外方に押出され、しかも、めっき液が空気を囲い込む
ことがないため、めっき液含浸材110と基板Wの被め
っき面との間のめっき液中に気泡が残ってしまうことが
防止される。従って、めっき液含浸材110から染み出
した銅イオンを含むめっき液が、めっき液含浸材110
と基板Wの被めっき面との間の隙間に気泡を残すことな
く満たされ、基板の被めっき面に銅めっきが施される。
この時、基板保持部36を低速で回転させても良い。
【0062】なお、このめっき液注入時に、基板Wとア
ノード98との間に一定電圧を負荷することが好まし
い。これにより、めっき液接触部に一定密度の電流を流
し、適切な電圧を選択することで、基板Wの銅シード層
をエッチングから保護することができる。
【0063】また、めっき処理時に、めっき液注入孔9
8aよりめっき液含浸材110にめっき液を供給してめ
っき液含浸材110と基板Wの被めっき面との間にめっ
き液を注入し、同時に、めっき液排出管106からめっ
き液を吸引排出するようにしても良い。これにより、基
板Wとアノード98との間に満たされるめっき液をめっ
き処理中に循環させ攪拌させることで、めっき液中の気
泡を抜くことができる。めっき液の注入/吸引はめっき
初期のみではなく、めっき時間全般にわたり行ってもよ
い。
【0064】めっき処理が完了すると、電極アーム部3
0を上昇させ旋回させてめっき液トレー22上方へ戻
し、通常位置へ下降させる。次に、プレコート・回収ア
ーム32を待避位置から基板Wに対峙する位置へ移動さ
せて下降させ、めっき液回収ノズル66から基板W上の
めっきの残液を回収する。このめっき残液の回収が終了
した後、プレコート・回収アーム32を待避位置へ戻
し、基板の被めっき面のリンスのために、純水用の固定
ノズル34から基板Wの中央部に純水を吐出し、同時に
基板保持部36をスピードを増して回転させて基板Wの
表面のめっき液を純水に置換する。このように、基板W
のリンスを行うことで、基板保持部36をめっき位置B
から下降させる際に、めっき液が跳ねて、カソード部3
8のカソード電極88が汚染されることが防止される。
【0065】リンス終了後に水洗工程に入る。即ち、基
板保持部36をめっき位置Bから前処理・洗浄位置Cへ
下降させ、純水用の固定ノズル34から純水を供給しつ
つ基板保持部を36及びカソード部38を回転させて水
洗を実施する。この時、カソード部38に直接供給した
純水、又は基板Wの面から飛散した純水によってシール
材90及びカソード電極88も基板と同時に洗浄するこ
とができる。
【0066】水洗完了後にドライ工程に入る。即ち、固
定ノズル34からの純水の供給を停止し、更に基板保持
部36及びカソード部38の回転スピードを増して、遠
心力により基板表面の純水を振り切って乾燥させる。併
せて、シール材90及びカソード電極88も乾燥させ
る。ドライ工程が完了すると基板保持部36及びカソー
ド部38の回転を停止させ、基板保持部36を基板受渡
し位置Aまで下降させる。すると、チャック爪76によ
る基板Wの把持が解かれ、基板Wは、支持腕70の上面
に載置された状態となる。これと同時に、カップ40も
下降させる。
【0067】以上でめっき処理及びそれに付帯する前処
理や洗浄・乾燥工程の全工程を終了し、搬送ロボット1
4は、そのハンドを基板搬出入口50から基板Wの下方
に挿入し、そのまま上昇させることで、基板保持部36
から処理後の基板Wを受取る。そして、搬送ロボット1
4は、この基板保持部36から受取った処理後の基板W
をロード・アンロード部10に戻す。
【0068】ここで、図23(a)に示すように、めっ
き液導入管104として、放射状(十字状)に互いに直
交する方向に延びる翼部を有し、この各翼部の長さ方向
に沿った所定の位置にめっき液導入孔104bを有する
ものを、アノード(図示せず)として、このめっき液導
入孔104bに対応する位置にめっき液注入孔98aを
有するものをそれぞれ使用しても良い。この場合、前述
と同様に、アノードのめっき液注入孔98aにおおよそ
対応する位置で、めっき液含浸材110と基板Wの被め
っき面を架橋するめっき液柱が形成され、めっき液の供
給の継続に伴って、めっき液柱が徐々に成長した後、め
っき液導入管104で区画された各象限内を放射状に拡
がるめっき液Qの流れが生じて、めっき液Qが基板Wの
被めっき面の全面に拡がる。
【0069】また、図23(b)に示すように、めっき
液導入管104を互いに連通させつつ同心円状に配置
し、所定の位置にめっき液導入孔104bを設けた場合
も同様のめっき液Qの流れが生じる。めっき液導入管1
04のめっき液導入孔104bは、等径の孔を等ピッチ
で設けても良いが、ピッチと孔径を調整してめっき液の
吐出をコントロールすることも可能である。
【0070】また、図24及び図25に示すように、ア
ノード98の端部に1または複数のめっき液注入孔98
aを集中して設け、この各めっき液注入孔98aにめっ
き液を同時に導入するようにしても良い。この場合、前
述と同様に、アノード98のめっき液注入孔98aにお
およそ対応する位置で、めっき液含浸材110と基板W
の被めっき面を架橋するめっき液柱120が形成され、
めっき液の供給の継続に伴って、めっき液柱が徐々に成
長した後、対面側の一方向に向かって流れるめっき液Q
の流れが生じて、めっき液Qが基板Wの被めっき面の全
面に拡がる。
【0071】更に、図26及び図27に示すように、基
板Wを水平に保持した状態で、アノード98側を基板W
に対して傾斜させて配置し、このアノード98の基板W
に近接した位置にめっき液注入孔98aを設け、このめ
っき液注入孔98aにめっき液を導入すると同時に、ア
ノード98側を基板Wと水平となるように基板W側に徐
々に倒すようにしても良い。この場合、前述と同様に、
アノード98のめっき液注入孔98aに対応する位置
で、めっき液含浸材110と基板Wの被めっき面を架橋
するめっき液柱120が形成され、アノード98と基板
Wの傾斜角度が徐々に小さくなるに従って、アノード9
8と基板Wの被めっき面間のめっき液が一方向に展開す
るめっき液Qの流れが生じて、めっき液Qが基板Wの被
めっき面の全面に拡がる。
【0072】なお、前記と逆に、アノード側を水平に、
基板をアノード側に対して傾斜させて配置しておき、め
っき液の注入と同時に基板をアノード側に平行となるよ
うに、徐々に倒すようにしても良い。
【0073】図28及び図29は、本発明の更に他の実
施の形態におけるアノード98とめっき液含浸材110
を示すものである。即ち、この例において、めっき液含
浸材110は、アルミナ,SiC,ムライト,ジルコニ
ア,チタニア,コージライト等の多孔質セラミックスま
たはポリプロピレンやポリエチレン等の焼結体等の硬質
の多孔質体、あるいはこれらの複合材料で構成されてい
る。例えば、アルミナ系セラミックスにあっては、ポア
径30〜200μm、気孔率20〜95%、厚み5〜2
0mm、好ましくは8〜15mm程度のものが使用され
る。
【0074】そして、このめっき液含浸材110は、そ
の上部にフランジ部110aが設けられ、このフランジ
部110aをハウジング94と支持枠96(図17及び
図18参照)で挟持することで固定されており、このめ
っき液含浸材110の上面にアノード98が載置保持さ
れている。なお、この実施の形態の場合、多孔質体又は
メッシュ状等、様々な形状のアノードを載置することが
可能である。
【0075】このように、めっき液含浸材110を多孔
質体で構成することで、この内部に複雑に入り込んだめ
っき液を介してめっき液含浸材110の内部の電気抵抗
を増大させて、めっき膜厚の均一化を図るとともに、パ
ーティクルの発生を防止することができる。また、めっ
き液含浸材110の上にアノード98を載置保持するこ
とで、めっきの進行に伴ってアノード98の下面のめっ
き液含浸材110と接触している側が溶解しても、アノ
ード98を固定するための治具を使用することなく、ア
ノード98自体の自重でアノード98の下面と基板Wと
の距離を一定に保ち、かつここに空気が混入して空気溜
まりが生じてしまうことを防止することができる。
【0076】そして、この例では、アノード98の上面
に、図22に示すものと同様に直径方向に延びる十字状
の形状のめっき液導入管104が設置され、アノード9
8の該めっき液導入管104に設けられためっき液導入
孔104bに対向する位置にめっき液注入孔98aが設
けられている。また、アノード98には、多数の通孔9
8bが設けられている。
【0077】この実施の形態によれば、アノード98の
めっき液注入孔98aにおおよそ対応する位置で、めっ
き液含浸材110の下面からめっき液が基板Wの上面
(被めっき面)に達し、めっき液含浸材110と基板W
の被めっき面を架橋するめっき液柱120が形成され
る。この時、めっき液は、めっき液含浸材110の内部
を流れる際に、その流れ方向に沿って僅かに拡散され、
これによって、めっき液が基板Wの到達した時のシード
層5(図1参照)に与えるダメージ、即ち局所的に噴流
を当てることによるシード層の現象を軽減して、後のめ
っき工程の膜厚均一性に寄与することができる。
【0078】なお、図29に仮想線で示すように、めっ
き液含浸材110の下面からめっき液が基板Wの上面
(被めっき面)に達するめっき液柱120が形成された
後、例えば基板Wを瞬時に上昇させて、めっき液含浸材
110と基板Wとを瞬時に近接させるようにしても良
い。また、基板のエッジに僅かに圧力をかけて凹状に湾
曲させた状態で、同じくめっき液柱120が形成された
後、圧力を開放して基板の形状を元に戻させることで、
めっき液含浸材110と基板Wとを瞬時に近接させるこ
とも可能である。
【0079】これにより、例えばめっき液含浸材110
の厚さが厚い場合や密度が高い(気孔率が低い)場合
に、めっき液がめっき液含浸材110の内部を流れる際
の抵抗が大きくなり、これによって、所定量のめっき液
が出ずにめっき液柱120の結合が乱れ、この時に空気
を巻き込んでも、めっき液含浸材110と基板Wとを瞬
時に近接させることで、めっき液に外方への急激な流れ
を生じさせて、このめっき液と共に気泡を外方に追い出
し、同時に、めっき液含浸材110と基板Wとの間への
めっき液の供給を短時間で行うことができる。
【0080】なお、無通電状態でのめっき液とシード層
5(図1参照)の接触はシード層5の減少を招き、通電
状態でも基板Wの表面にめっき液が短時間で拡がらない
と、めっき初期の膜厚にバラツキが生じ、これらはその
後のめっき膜厚の均一性を損なう原因となるが、このよ
うに、めっき液含浸材110と基板Wとの間へのめっき
液の供給を短時間で行うことで、これらの弊害を防止す
ることができる。
【0081】また、図28に示すように、めっき処理の
最中に、めっき液注入孔98aよりめっき液含浸材11
0にめっき液を供給してめっき液含浸材110と基板W
の被めっき面との間にめっき液を注入し、同時に、通孔
98bを経由して、めっき液排出管106からこの注入
されためっき液と同量のめっき液を吸引排出するするこ
ともできる。このように、めっき処理中にめっき液を攪
拌することにより、液張りを行う際に抜くことができな
かった気泡や、液張り後のめっき処理中に発生した気泡
をも除去することが可能となる。また、本めっき装置で
は、基板Wの被めっき面とアノード98との間隔が狭
く、使用するめっき液が少量で済む反面、めっき液中の
添加剤やイオンが限られた量となるため、短時間で効率
的なめっきを行うためには、それらの添加剤等をめっき
液中に均一に分布する必要がある。この点、この実施の
形態によれば、めっき処置中にめっき液が攪拌されるた
め、添加剤やイオンを均一に分布させた状態でのめっき
が可能となる。なお、図30に示すように、アノード9
8の上面に、めっき液導入管104とほぼ同様な構成の
添加剤導入路105aと添加剤導入口105bとを有す
る添加剤導入管105を更に設け、またアノード98の
該添加剤導入口105bに対向する位置に添加剤注入孔
98cを設けて、めっき処理中に添加剤注入孔98cか
らレベラやキャリア等の添加剤やイオンを含む液(めっ
き液)を断続または連続的に供給し、これによって、め
っきによって消費された添加剤やイオンを補給するよう
にしても良い。この場合、添加剤は微量であるので、通
孔98bからめっき液を排出する必要はない。また、め
っき途中で添加剤成分比を変化させることで、ライン・
アンド・スペース部(配線部)とフラット部の膜厚段差
を小さくし、後工程のCMP特性を向上させることも可
能である。
【0082】図31及び図32は、めっき液含浸材11
0を硬質の多孔質体で構成した本発明のそれぞれ異なる
他の実施の形態を示すもので、これは、めっき液含浸材
110の下面に、めっき液含浸材110と基板Wの相対
的な回転によって、この間のめっき液を放射状に外方に
拡がらせる手段を備えたものであり、その他の構成は、
図28及び図29に示す実施の形態と同様である。
【0083】即ち、図31は、めっき液含浸材110の
下面に、外方に向け回転方向に沿って湾曲する複数の螺
旋状の突起(羽根)110bを設けたものであり、図3
2は、めっき液含浸材110の下面自体を、例えば1/
100程度のテーパを有する中央が下方に膨出するテー
バ面110cとしたものである。
【0084】これら実施の形態にあっては、めっき液含
浸材110と基板Wの被めっき面を架橋するめっき液柱
120が形成された後、例えば基板Wを回転させて、め
っき液含浸材110と基板Wとを相対的に回転させるの
であり、これにより、この回転に伴って、めっき液含浸
材110と基板Wとの間のめっき液を攪拌しつつ放射状
に外方に拡がらせることで、めっき液含浸材110と基
板Wとの間に入り込んだ気泡Bをめっき液と共に強制的
に外方に追い出し、同時に、めっき液含浸材110と基
板Wとの間へのめっき液の供給を短時間で行うことがで
きる。
【0085】特に、図31に示すように、めっき液含浸
材110の下面に、めっき液の拡がりを助長する整流作
用と回転に伴う攪拌作用を有する突起110bを設ける
ことで、めっき液中の限られた添加剤やイオンを基板W
の表面に均一に分布させることができる。なお、図31
に示す螺旋状の突起110bの代わりに、外方に放射状
に拡がる突起を設けたり、これらの突起の代わりに、窪
み(溝)を設けても良く、また図32に示すテーパ面1
10cの代わりに円弧状のラウンド形状にしても良い。
【0086】更に、図33に示すように、周縁部をシー
ル材90で水密的にシールした基板Wの被めっき面の上
方に予めめっき液を張り、例えば、図32に示す下面を
テーパ面110cとしためっき液含浸材110を回転さ
せながら下降させることで、めっき液含浸材110と基
板Wとを相対的に回転させながら徐々に近づけて、めっ
き液含浸材110と基板Wとの間をめっき液で満たすよ
うにしても良い。これにより、めっき液含浸材110と
基板Wとの間の気泡Bを、両者が互いに近接するに従っ
て、徐々に外方に移動させて確実に追い出して、めっき
液含浸材110と基板Wとの間を気泡のないめっき液で
満たすことができる。なお、前記各実施の形態にあって
は、基板を上向きに保持した例を示しているが、基板と
アノードとの上下関係はこれに限定されるものではない
ことは勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板保持部で基板を上向きに保持した状態で、めっき処
理とめっき処理に付帯した前処理や洗浄・乾燥処理とい
った他の処理をめっき処理に前後して行うことができ
る。従って、装置として簡素化を図るとともに、小さな
占有面積で済むめっき装置を安価に提供できる。しか
も、基板の被めっき面とアノードとの間を気泡を残すこ
となくめっき液で満たすことができるので、被めっき面
に均一で良質なめっき被膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板めっき装置によってめっきを行う
工程の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の基板めっき装置の全体を
示す平面図である。
【図3】めっきユニットを示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】基板保持部及びカソード部の拡大断面図であ
る。
【図6】図3の正面図である。
【図7】図3の右側面図である。
【図8】図3の背面図である。
【図9】図3の左側面図である。
【図10】プレコート・回収アームを示す正面図であ
る。
【図11】基板保持部の平面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】カソード部の平面図である。
【図15】図14のD−D線断面図である。
【図16】電極アームの平面図である。
【図17】図16の縦断正面図である。
【図18】図16のE−E線断面図である。
【図19】図18の一部を拡大して示す拡大図である。
【図20】電極アームの電極部のハウジングを除いた状
態の平面図である。
【図21】基板の被めっき面とアノードとの間にめっき
液を注入した初期の段階を模式的に示す断面図である。
【図22】同じく、めっき液が基板の被めっき面の全面
に拡がって行く状態を模式的に示す平面図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態を示す図22相当
図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態を示す図21相当
図である。
【図25】同じく、図22相当図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態を示す図21相当
図である。
【図27】同じく、図22相当図である。
【図28】本発明の第5の実施の形態の要部を示す斜視
図である。
【図29】同じく、縦断正面図である。
【図30】本発明の第5の実施の形態の変形例の要部を
示す斜視図である。
【図31】本発明の第6の実施の形態におけるめっき液
含浸材を示す正面図(a)、及び底面図(b)である。
【図32】本発明の第7の実施の形態におけるめっき液
含浸材を示す正面図(a)、及び底面図(b)である。
【図33】図32に示す実施の形態の他の使用例を示す
正面図である。
【符号の説明】
10 ロード・アンロード部 12 めっきユニット 14 搬送ロボット 20 基板処理部 22 めっき液トレー 26 揺動アーム 28 電極部 30 電極アーム部 32 プレコート・回収アーム 34 固定ノズル 36 基板保持部 38 カソード部 40 カップ 50 基板搬出入口 58 支持軸 64 プレコートノズル 66 めっき液回収ノズル 68 ステージ 70 支持腕 72 位置決め板 74 押付け片 76 チャック爪 78 コイルばね 80 押圧棒 82 支持板 84 支柱 86 枠体 88 カソード電極 90 シール材 92 ボールベアリング 94 ハウジング 98 アノード 98a めっき液注入孔 98b 通孔 100 吸引室 102 めっき液供給管 104 めっき液導入管 104b めっき液導入孔 106 めっき液排出管 110 めっき液含浸材 110a フランジ部 110b 突起 110c テーパ面 112 固定ピン 120 めっき液柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 21/00 C25D 21/00 B 21/04 21/04 H01L 21/288 H01L 21/288 E 21/3205 H05K 3/18 G H05K 3/18 N H01L 21/88 B R (72)発明者 三島 浩二 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 井上 裕章 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 国沢 淳次 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 中村 憲二 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 (72)発明者 木村 憲雄 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 松田 哲朗 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 金子 尚史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 辻村 学 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 森田 敏行 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 AB02 AB15 BA11 BB12 BC06 CB02 CB06 CB09 CB13 CB15 CB17 CB18 CB26 GA16 4M104 AA01 BB30 CC01 DD16 DD37 DD52 DD75 FF18 FF22 GG00 HH00 HH16 5E343 AA02 AA11 AA22 BB24 BB71 DD25 DD44 DD48 DD49 DD50 FF16 FF18 FF20 GG11 5F033 HH11 HH33 JJ11 JJ33 PP15 PP27 QQ09 QQ38 QQ48 RR04 XX00 XX33 XX34

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持する基板保持部と、 該基板保持部で保持された基板と接触して通電させるカ
    ソード電極と、 前記基板に近接して配置されたアノードと、 前記基板保持部で保持された基板の被めっき面と該被め
    っき面に近接させたアノードとの間の空間にめっき液を
    注入するめっき液注入手段とを有し、 前記めっき液注入手段は、前記アノードの一部またはア
    ノード外周部に配置しためっき液注入経路からアノード
    と基板の被めっき面の間にめっき液が注入されて基板の
    被めっき面に拡がるように構成されていることを特徴と
    する基板のめっき装置。
  2. 【請求項2】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と、 該基板保持部で保持された基板の被めっき面のめっき液
    を保持するシール材と該基板と接触して通電させるカソ
    ード電極とを備えたカソード部と、 該カソード部に近傍して水平垂直動自在なアノードを備
    えた電極アーム部と、 前記基板保持部で保持された基板の被めっき面と該被め
    っき面に近接させたアノードとの間の空間にめっき液を
    注入するめっき液注入手段とを有し、 前記めっき液注入手段は、前記アノードの一部に設けた
    貫通するめっき液注入孔又はアノード外周部に配置した
    ノズルからアノードと基板の被めっき面の間にめっき液
    が注入されて基板の被めっき面に拡がるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の基板のめっき装
    置。
  3. 【請求項3】 前記めっき液注入手段は、アノードの基
    板対向面と反対の面に該アノードの直径方向に沿って配
    置されめっき液供給管に接続されためっき液導入経路を
    有し、このめっき液導入経路のアノード側の面に設けら
    れためっき液導入孔に対向する位置に前記めっき液注入
    孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の基板のめっき装置。
  4. 【請求項4】 前記めっき液注入手段は、アノードの基
    板対向面と反対の面に十字状、放射状又は円周状に配置
    されめっき液供給管に接続されためっき液導入経路を有
    し、このめっき液導入経路のアノード側の面に設けられ
    ためっき液導入孔に対向する位置に前記めっき液注入孔
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の基板のめっき装置。
  5. 【請求項5】 前記アノードと基板の被めっき面の間
    に、めっき液含浸材が配置されていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の基板のめっき装置。
  6. 【請求項6】 前記めっき液含浸材は、硬質の多孔質体
    からなることを特徴とする請求項5記載の基板のめっき
    装置。
  7. 【請求項7】 基板対向面には、基板との相対的な回転
    によって、この間のめっき液を放射状に外方に拡がらせ
    る手段が備えられていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の基板のめっき装置。
  8. 【請求項8】 カソードと通電させた基板の被めっき面
    の少なくとも一部にアノードを近接させて配置して、被
    めっき面とアノードとの間にめっき液を注入するにあた
    り、 基板の被めっき面とアノードとの間を架橋するめっき液
    柱を形成し、該めっき液柱を起点としてめっき液を注入
    することを特徴とする基板のめっき方法。
  9. 【請求項9】 前記アノードの一部またはアノード外周
    部に配置しためっき液注入経路から基板の被めっき面と
    アノードとの間にめっき液を注入することを特徴とする
    請求項8記載の基板のめっき方法。
  10. 【請求項10】 前記アノードと基板の一方を水平に、
    他方を傾斜させて配置して、両者が近接した端部側にめ
    っき液柱を形成し、めっき液の注入とアノードと基板と
    を平行にする操作を同時に行うことを特徴とする請求項
    9記載の基板のめっき方法。
  11. 【請求項11】 前記被めっき面とアノードとの間にめ
    っき液含浸材を配置し、この部材にめっき液を含ませる
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の
    基板のめっき方法。
  12. 【請求項12】 前記めっき液含浸材は硬質の多孔質体
    からなり、めっき液含浸材と被めっき面との間に該めっ
    き液含浸材で拡散させためっき液柱を形成することを特
    徴とする請求項11記載の基板のめっき方法。
  13. 【請求項13】 前記めっき液含浸材と基板の被めっき
    面との間にめっき液柱を形成した後、めっき液含浸材と
    基板とを瞬時に近接させることを特徴とする請求項11
    又は12記載の基板のめっき方法。
  14. 【請求項14】 カソードと通電させた基板の被めっき
    面の少なくとも一部にアノードを近接させて配置して、
    被めっき面とアノードとの間の空間をめっき液で満たす
    にあたり、 基板の被めっき面にめっき液を張り、 基板とアノードとを相対的に回転させながら徐々に近づ
    けることを特徴とする基板のめっき方法。
  15. 【請求項15】 前記アノードの基板対向面には、保水
    性を有する多孔質体からなるめっき液含浸材が配置さ
    れ、このめっき液含浸材の基板対向面には、該めっき液
    含浸材と基板との相対的な回転によって、この間のめっ
    き液を放射状に外方に拡がらせる手段が備えられている
    ことを特徴とする請求項14記載の基板のめっき方法。
  16. 【請求項16】 めっき処理時に、基板とアノードとの
    間にめっき液を注入しつつ、この注入しためっき液を基
    板とアノードとの間から吸引することを特徴とする請求
    項8乃至15のいずれかに記載の基板のめっき方法。
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