JP2001049489A - めっき装置 - Google Patents

めっき装置

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JP2001049489A
JP2001049489A JP11228897A JP22889799A JP2001049489A JP 2001049489 A JP2001049489 A JP 2001049489A JP 11228897 A JP11228897 A JP 11228897A JP 22889799 A JP22889799 A JP 22889799A JP 2001049489 A JP2001049489 A JP 2001049489A
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plating
plating solution
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jet
anode plate
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JP11228897A
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Kenichi Sasabe
憲一 笹部
Akihisa Hongo
明久 本郷
Satoshi Sendai
敏 千代
Masaya Tomioka
賢哉 富岡
Katsumi Tsuda
勝巳 津田
Masayuki Kumegawa
正行 粂川
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 めっき液噴射管から噴射されて形成されるめ
っき液の噴流を滑らかに基板のめっき面に送るととも
に、めっき面の電解を均一にして、均一なめっき膜が形
成できるようにしためっき装置を提供する。 【解決手段】 めっき液10を保持する円筒状のめっき
槽12と、該めっき槽12の底部中央に接続されて上方
に向けためっき液の噴流を形成するめっき液噴射管18
と、基板Wを着脱自在に保持して該基板下面のめっき面
がめっき液10の噴流と接触するように水平に配置する
基板保持部14と、めっき槽12内のめっき液10中に
配置された陽極板16とを備え、めっき槽12の内部に
は、めっき液噴射管18の上端からめっき液の噴流の流
線に沿ってラッパ状に拡径して上方に延びる整流ガイド
32が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板のめっき装置
に係り、特に半導体基板に形成された配線用溝等に銅
(Cu)等の金属を充填するのに使用されるめっき装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウエハ等の基板の表面に形
成された配線用の微細な溝や穴等を埋めるのに、銅めっ
き等の金属めっき装置を用いて、Al系よりも電気比抵
抗の小さい銅等の金属めっきで前記溝や穴を埋めて埋込
配線等を形成することが行われている。
【0003】図10は、この種のめっき装置の内のフェ
イスダウン方式を採用した噴流めっき装置の従来の一般
的な構成を示すもので、このめっき装置は、上方に開口
し内部にめっき液10を保持する円筒状のめっき槽12
と、半導体ウエハ等の基板Wを着脱自在に下向きに保持
して該基板Wを前記めっき槽12の上端開口部を塞ぐ位
置に配置する基板保持部14とを有している。前記めっ
き槽12の内部にはめっき液10中に浸漬されて陽極電
極となる平板状の陽極板16が水平に配置され、前記基
板Wが陰極電極となるようになっている。この陽極板1
6の中央には、めっき液の噴流を通過させる中央口16
aが設けられている。
【0004】前記めっき槽12の底部中央には、上方に
向けためっき液の噴流を形成するめっき液噴射管18が
接続され、めっき槽12の上部外側には、めっき液受け
20が配置されている。前記めっき液噴射管18は、め
っき液貯留槽22から延び内部にポンプ24とフィルタ
26を設置しためっき液供給管28に接続され、前記め
っき液受け20から延びるめっき液戻り管30に前記め
っき液貯留槽22が接続されている。
【0005】これにより、めっき槽12の上部に基板W
を基板保持部14で下向きに保持して配置し、陽極板1
6(陽極電極)と基板W(陰極電極)の間に所定の電圧
を印加しつつ、めっき液貯留槽22内のめっき液10を
ポンプ24によりめっき槽12の底部から上方に噴出さ
せて、基板Wの下面(めっき面)に垂直にめっき液の噴
流を当てることで、陽極板16と基板Wの間にめっき電
流を流して、基板Wの下面にめっき膜を形成するように
している。この時、めっき槽12をオーバーフローした
めっき液10は、めっき液受け20で回収されてめっき
液貯留槽22内に流入する。
【0006】また、図11に示すように、陽極板16と
して、多孔質材料で構成されたものや、網目を有するも
のを使用して、この陽極板16の内部をめっき液10の
噴流が通過するようにすることも広く行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図10に示す
ように、陽極板の中央に中央口を設けて、陽極板の中央
よりめっき液の噴流が上昇する中央重点噴流を得ること
で、中央部の液面が高くなるようにしためっき液の流れ
を形成して、基板入槽時のエア除去を早期に行うことが
できる。しかし、この場合、中央口の存在によって陽極
板と基板の間の電流分布が均一でなくなって、めっき膜
の均一性を得ることが難しく、電流分布を均一にするた
めには、陽電極と基板との距離を長くする必要があって
装置が大型化してしまう。
【0008】一方、図11に示すように、噴流が陽極板
に設けられた複数の孔または網目を通ってめっき面に流
れていくようにした場合に、陽極板として溶解性電極を
用いると、陽極板表面に付着したブラックフィルムの剥
離片等がめっき液と共にめっき面に運搬されてめっき品
質を低下させてしまう。
【0009】更に、従来の噴流めっき装置にあっては、
めっき液の噴流はめっき槽内に充たされためっき液中を
通過していくため、多くの乱れを伴った流れとなって、
流速を損なうとともに、めっき面上の滑らかな流れを形
成しにくいという問題があった。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みて為されたたも
ので、めっき液噴射管から噴射されて形成されるめっき
液の噴流を滑らかに基板のめっき面に送ることで、均一
かつ良質なめっき膜が形成できるようにしためっき装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、めっき液を保持する円筒状のめっき槽と、該めっき
槽の底部中央に接続されて上方に向けためっき液の噴流
を形成するめっき液噴射管と、基板を着脱自在に保持し
て該基板下面のめっき面がめっき液の噴流と接触するよ
うに水平に配置する基板保持部と、前記めっき槽内のめ
っき液中に配置された陽極板とを備え、前記めっき槽の
内部には、前記めっき液噴射管の上端から前記めっき液
の噴流の流線に沿ってラッパ状に拡径して上方に延びる
整流ガイドが配置されていることを特徴とするめっき装
置である。
【0012】これにより、めっき液噴射管から噴射され
てめっき槽内に満たされためっき液中に形成されるめっ
き液の噴流は、整流ガイドに沿って徐々に流路面積を拡
大しながら上昇して基板下面のめっき面に達すること
で、基板下面の中央を除くめっき面に沿った滑らかでよ
り一定の流速のめっき液の流れが形成されて、めっき膜
厚の均一性及びめっきの品質が向上する。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記陽極板には
中央口が設けられ、この中央口の内部に前記めっき液噴
射管又は前記めっき液の噴流が貫通し、前記整流ガイド
は多孔板で構成されていることを特徴とする請求項1記
載のめっき装置である。これにより、めっき液の噴流が
陽極板によって乱されたり、めっき電流の流れが整流ガ
イドによって阻止されてしまうことが防止される。
【0014】請求項3に記載の発明は、めっき液を保持
する円筒状のめっき槽と、該めっき槽の底部中央に接続
されて上方に向けためっき液の噴流を形成するめっき液
噴射管と、基板を着脱自在に保持して該基板下面のめっ
き面がめっき液の噴流と接触するように水平に配置する
基板保持部と、前記めっき槽内のめっき液中に水平に配
置された平板状の陽極板とを備え、前記陽極板には前記
めっき液の噴流を形成するための中央口が設けられ、こ
の中央口の内部または周縁部に該陽極板と電気的に接続
された補助陽極が設けられていることを特徴とするめっ
き装置である。
【0015】これにより、陽極板に設けられた中央口の
内部または周縁部に設けた補助陽極で、この中央口付近
の電流密度を局部的に上げることで、陽極板と基板との
距離を大きくすることなく、基板下面のめっき面の全面
に亘って電流密度をより一定にして、めっき膜厚が均一
化する。
【0016】請求項4に記載の発明は、前記補助陽極
は、球状の不溶解性電極で構成されて、前記陽極板の中
央口のほぼ中央部に配置されていることを特徴とする請
求項3記載のめっき装置である。これにより、小さな補
助陽極の溶解による形状変化に伴う電流密度の変化が防
止される。
【0017】請求項5に記載の発明は、前記補助陽極
は、前記陽極板と別体のリング状またはパイプ状に形成
されて該陽極板の中央口の周縁部に固着されていること
を特徴とする請求項3記載のめっき装置である。これに
より、陽極板の中央口による基板中央部の電流密度の低
下を防止するとともに、めっき液の噴流中に補助陽極を
配置する必要をなくして、めっき液の噴流の乱れを少な
くし、しかも噴流による流速の確保や基板入槽時の液切
りを効果的に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のめっ
き装置を図面を参照して説明する。図1乃至図5は、本
発明の第1の実施の形態のめっき装置を示すもので、こ
のめっき装置は、上方に開口し内部にめっき液10を保
持する円筒状のめっき槽12と、基板Wを着脱自在に下
向きで保持する基板保持部14とを有しており、前記め
っき槽12の内部にめっき液10中に浸積されて陽極電
極となる平板状の陽極板16がめっき槽12の底面に接
触して水平に配置されている。
【0019】前記めっき槽12の底部中央には、上方に
向けためっき液の噴流を形成するめっき液噴射管18が
接続され、めっき槽12の上部外側には、めっき液受け
20が配置されている。前記めっき液噴射管18は、め
っき液貯留槽22から延び内部にポンプ24とフィルタ
26を設置しためっき液供給管28に接続され、前記め
っき液受け20から延びるめっき液戻り管30に前記め
っき液貯留槽22が接続されている。
【0020】これにより、ポンプ24の駆動に伴って、
めっき液10がめっき液供給管28を通ってめっき液噴
射管18から上方に噴射されてめっき槽12内のめっき
液10中にめっき液の噴流が形成され、めっき槽12を
オーバーフローしためっき液10は、めっき液受け20
で回収されてめっき液貯留槽22内に流入するようにな
っている。
【0021】前記陽極板16には中央口16aが設けら
れ、この中央口16a内に前記めっき液噴射管18の上
端部が嵌着されている。更に、めっき液噴射管18の上
端には、内部に多数の孔32aを有する絶縁材の多孔板
で構成された整流ガイド32が連結されている。この整
流ガイド32は、めっき液噴射管18から滑らかにつな
がり、前記めっき液の噴流の流線に沿ってラッパ状に拡
径して上方に延びて、その上端が基板Wの下部で基板W
の下面(めっき面)に漸近する形状に、つまり、めっき
液噴射管18の中心線上に基板Wを原点にしてz軸、基
板Wの下面に沿ってx軸を取るとき、zx=C(Cは定
数)となるような形状に形成されている。
【0022】これにより、めっき液噴射管18から噴射
されてめっき槽12内に満たされためっき液10中に形
成されるめっき液の噴流は、整流ガイド32に沿って徐
々に流路面積を拡大しながら上昇して基板W下面のめっ
き面に達することで、基板Wのめっき面に沿った滑らか
でより一定の流速のめっき液の流れが形成される。しか
も、めっき液の噴流が陽極板16によって乱されたり、
めっき電流の流れが整流ガイド32によって阻止されて
しまうことがない。
【0023】ここで、前記陽極板16の中央口16aの
直径は、陽極板16から基板Wの下面までの距離の1/
3以下にすることが望ましい。このため、陽極板16の
中央口16aはできるだけ小さくするように、めっき液
噴射管18の口径と管壁の厚さを決定する。この実施の
形態では、陽極板16は溶解性陽極板を用い、銅めっき
の場合には含リン銅を用いている。
【0024】前記基板保持部14は、内部にモータ34
と押え板昇降機構36とを収納し上端に回転軸昇降機構
38を備えた駆動部40から下方に延びる回転軸42の
下端に連結され、この駆動部40は、水平方向に延びる
支持アーム44の自由端部に連結されている。これによ
り、基板保持部14で保持された基板Wは、モータ34
の駆動に伴って回転(自転)するようになっている。
【0025】前記基板保持部14は、図3乃至図5に示
すように、内部に収容する基板Wの直径よりやや大きい
径の円筒状の基板保持ケース50と、この基板保持ケー
ス50の内部に配置され基板Wの直径とほぼ同じ径の円
板状の基板押え板52とから主に構成されている。前記
基板保持ケース50は、絶縁材で構成されており、この
下面には基板Wの直径より若干小さい径の下部開口50
aが形成され、上部は閉じられている。更に、側面のや
や上方のめっき液10の浸入を防止した位置には、例え
ばロボットアーム54を介して基板Wを出入れするため
のスリット状の基板取出し開口50bが形成されてい
る。前記基板押え板52も絶縁材で構成され、前記回転
軸42の内部を挿通して延び前記押え板昇降機構36の
駆動に伴って上下動する基板押え軸56の下端に連結さ
れている。
【0026】前記押え板昇降機構36は、例えば下方向
にはばね力で、上方向にはエアで駆動するエアシリンダ
で基板押え軸56を昇降させるようになっており、エア
配管は、モータ34の上部でロータリジョイントにより
外部に接続されている。なお、基板取出し開口50bに
めっき液の浸入を防止するカバーを設けるようにしても
良い。
【0027】前記基板保持ケース50の下部開口50a
の周囲には、シール部材58が斜め上方に突出して配置
され、このシール部材58の外側に、基板Wに給電する
ための複数またはリング状のカソード電極ピン60が斜
め上方に突出して配置されている。これにより、基板保
持部14で基板Wを保持した時に、基板Wとカソード電
極ピン60が接触し、同時に基板Wの下面周縁部にシー
ル部材58の端部が密着してめっき液10の浸入が防止
されて、カソード電極ピン60にめっき層が析出しない
ようになっている。
【0028】更に、基板保持ケース50には、前記下端
開口50aに連通して水平方向に延びる通気孔50cが
設けられている。これにより、基板Wを基板保持部14
で保持し回転させながらめっき液10に接触させる際
に、基板Wとめっき液10との間に溜まった気泡を通気
孔50cから除去するようになっている。
【0029】なお、基板Wの下面(めっき面)の電位を
均一にするためには、基板Wの下面の周縁部のほぼ全域
に亘ってカソード電極ピン60が接触するように該カソ
ード電極ピン60を密に並べた形状とするか、または基
板Wと線接触するようにカソード電極ピン60をリング
状の板体で形成し、内周部を基板W側に折り曲げて弾性
を持たせた構造とすることが望ましい。
【0030】このように構成されためっき装置の使用例
を、半導体基板の配線回路形成のためのCu又はその合
金のめっきを行なう場合について説明する。被処理対象
の基板Wには、図6(a)に示すように、半導体回路素
子が形成された半導体基材70の上に導電層72及びS
iOからなる絶縁層74を堆積させた後、リソグラフ
ィ・エッチング技術によりコンタクトホール76と配線
用の溝78が形成され、その上にTiN等からなるバリ
ア層80が形成されている。
【0031】このような基板Wをロボットアーム54で
吸着保持して搬送し、回転軸昇降機構38を介して上昇
させておいた基板保持部14の基板保持ケース50の内
部に基板取出し開口50bから搬入して、カソード電極
ピン60及びシール部材58に当接させた状態で載置す
る。この時、基板押え板52を上昇させておき、基板W
を載置した後に下降させて基板Wを挟持して保持する。
次に、ポンプ24を駆動させ、めっき液10をめっき液
供給管28を通ってめっき液噴射管18から上方に噴射
させてめっき槽12内のめっき液10中にめっき液の噴
流を形成し、めっき槽12をオーバーフローしためっき
液10をめっき液受け20で回収するようにしておく。
【0032】この状態で、陽極板16(陽極電極)と基
板W(陰極電極)の間に所定の電圧を印加し、モータ3
4を駆動させて、基板Wを回転させながら、回転軸昇降
機構38を介して基板保持部14を下降させ、基板Wの
下面のめっき面をめっき槽12内のめっき液10に接触
させることで、陽極板16と基板Wの間にめっき電流を
流して、基板Wの下面にめっき膜を形成する。
【0033】これにより、めっき液噴射管18から噴射
されてめっき槽12内に満たされためっき液10中に形
成されるめっき液の噴流は、整流ガイド32に沿って徐
々に流路面積を拡大しながら上昇して基板W下面のめっ
き面に達することで、基板W下面の中央を除くめっき面
に沿った滑らかでより一定の流速のめっき液の流れが形
成されて、めっき膜厚の均一性及びめっきの品質が向上
する。
【0034】この時、基板保持部14を、例えば50〜
300rpm程度で回転させながら、中央部の盛り上が
っためっき液10の液面に基板Wが接触するまで降下さ
せ、液面中央が基板Wに接触した状態から更にゆっくり
と基板保持部14を降下させる。この時の降下速度は、
30mm/秒以下が望ましい。これにより、基板Wの下
部にめっき液10が充填され、基板Wと基板保持ケース
50の下部との空間から空気が排出される。この空気の
排出は、通気孔50cにより、効率的に行われる。
【0035】ここで、めっき槽の下方からめっき液を噴
流させる噴流めっきでは、基板表面を下にして、基板は
めっき槽の上端より上に位置させて、噴流によって盛り
上がっためっき液面にめっき面を接触させる方法が一般
的である。しかし、この実施の形態にあっては、シール
部材58によってめっき面以外をめっき液に接触させな
い基板保持部14を用いているため、基板保持部14と
該基板保持部14に保持された基板Wを、めっき液10
中に浸漬してめっきを行うことができる。これにより、
基板Wのめっき面と陽極板16との距離を自由に調整で
き、しかも、基板Wを基板保持部14に保持させたまま
めっき槽12の外部に移動し、基板W及び基板保持部1
4を水洗浄することも可能となる。
【0036】また、めっき槽12の内部のめっき液流れ
や陽極板16とめっき面との間の電流分布などは円周方
向に必ずしも一様にはならないが、基板Wをめっき槽1
2内で回転させることで、めっきの均一性を向上させる
ことができる。この回転数は、例えば10〜300rp
mの低速回転で良い。
【0037】更に、このように基板Wを回転させること
で、基板Wのめっき面とめっき液10の相対速度を増加
させ、基板Wのめっき面近傍の濃度拡散層を薄くして、
めっきが供給律速になることを防止し、これにより、め
っき面の全面に亘る均一なめっき膜を形成し、更に電流
密度を大きくし高速めっきが可能になる。
【0038】以上のめっき工程により、図6(b)に示
すように、半導体基板Wのコンタクトホール76および
溝78にCuが充填される。その後、化学的機械的研磨
(CMP)により、絶縁層74上に堆積したCu層を除
去し、コンタクトホール76および配線用の溝78に充
填されたCu層82の表面と絶縁層74の表面とを同一
平面にする。これにより、図6(c)に示すようにCu
層82からなる配線が形成される。
【0039】そして、前述のようにしてめっき処理が終
了した後、回転軸昇降機構38を介して基板保持部14
を基板Wがめっき液10に接触しない位置まで上昇さ
せ、例えば500rpm以上の回転(望ましくは100
0rpm以上の回転)で基板Wを回転させて水切りを行
った後、押え板52を上昇させ、基板保持ケース50の
内部にロボットアーム54を挿入し、このロボットアー
ム54で基板Wを吸着保持して基板保持ケース50から
取出して次工程に搬送する。
【0040】図7及び図8は、本発明の第2の実施の形
態のめっき装置を示すもので、これは、めっき槽12の
下部の陽極板16の外周のほぼ下方位置に、めっき液1
0をめっき槽12の外部に排出する複数の流出孔84を
設け、この流出孔84から延び内部に開閉弁86とフィ
ルタ88を設置しためっき液流出配管90をめっき液貯
留槽22に接続し、更に、陽極板16の中央口16aの
ほぼ中央部に、球状の不溶性陽極からなる補助陽極92
を前記陽極板16と電気的に接続して配置したものであ
る。その他の構成は、前記第1の実施の形態と同様であ
る。
【0041】この実施の形態によれば、例えば陽極板1
6として含リン銅を用いて銅めっきを行うと、陽極板1
6の表面にブラックフィルムが形成され該ブラックフィ
ルムが陽極板16の表面から剥離して、微少な剥離片と
してめっき液10内に混入するが、このブラックフィル
ムの剥離片を陽極板16の近傍のめっき液10と共にめ
っき槽12の外部に排出することで、ブラックフィルム
の剥離片がめっき表面に付着してめっき品質を低下させ
ることが防止される。
【0042】また、陽極板16に設けられた中央口16
aのほぼ中央部に補助陽極92を配置し該補助陽極92
を陽極板16と電気的に接続することで、この中央口1
6a付近の電流密度を補助陽極92で局部的に上げるこ
とができる。これにより、陽極板16と基板Wとの距離
を大きくすることなく、基板W下面のめっき面の全面に
亘って電流密度をより一定にして、めっき膜厚をより均
一化することができる。ここに、補助陽極92から基板
Wまでの距離は、めっき膜が均一に形成されるように、
例えば、球形の補助陽極92の場合には、平板状の陽極
板16から基板Wまでの距離と同じか若干近くなるよう
に選択される。
【0043】更に、補助陽極92を、不溶解性電極で構
成することにより、小さな補助陽極92の溶解による形
状変化に伴う電流密度の変化を防止することができる。
また、陽極板16は、一般的には溶解性電極で構成され
るが、不溶解性電極で構成するようにしても良い。
【0044】なお、図9(a)に示すように、陽極板1
6の中央口16aの周縁部の上面に、陽極板16と別体
で構成されたリング状の補助陽極94を設けたり、また
図9(b)に示すように、陽極板16の中央口16aの
内周面にリング状の補助陽極96を設けるようにしても
良い。
【0045】この場合、陽極板16の中央口16aによ
る基板中央部の電流密度の低下を防止するとともに、め
っき液の噴流中に補助陽極を配置する必要をなくして、
めっき液の噴流の乱れを少なく、しかも噴流による流速
の確保や基板入槽時の液切りを効果的に行うことができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
めっき膜厚の均一性とめっき品質を向上させて、歩留り
を向上させることができる。また、陽極を平行平板とし
ても、極間距離を小さくすることが可能となり、面内膜
厚均一性を向上させるとともに、槽寸法を小さくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のめっき装置の縦断
正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】基板保持部を示す縦断正面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す拡大断面図である。
【図5】図4の一部を拡大して示す拡大断面図である。
【図6】本発明のめっき装置によってめっきを行う工程
の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のめっき装置の縦断
正面図である。
【図8】図7の陽極板と補助陽極の配置状態を示し、
(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図9】陽極板と補助陽極の配置状態のそれぞれ異なる
他の例を示す断面図である。
【図10】従来の噴射めっき装置の縦断正面図である。
【図11】従来の他の噴射めっき装置の縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
10 めっき液 12 めっき槽 14 基板保持部 16 陽極板 16a 中央口 18 めっき液噴射管 22 めっき液貯留槽 24 ポンプ 28 めっき液供給管 32 整流ガイド 32a 孔 34 モータ 36 押え板昇降機構 38 回転軸昇降機構 40 駆動部 42 回転軸 50 基板保持ケース 50a 下部開口 50b 基板取出し開口 50c 通気孔 52 押え板 56 基板押え軸 58 シール部材 60 カソード電極ピン 84 流出孔 90 めっき液流出配管 92,94,96 補助陽極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/288 H01L 21/288 E (72)発明者 千代 敏 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 富岡 賢哉 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 津田 勝巳 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 粂川 正行 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 AB06 BA11 BB12 CB06 CB07 CB08 CB09 CB13 CB15 CB21 GA16 4M104 BB04 BB30 CC01 DD52 FF18 HH20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき液を保持する円筒状のめっき槽
    と、 該めっき槽の底部中央に接続されて上方に向けためっき
    液の噴流を形成するめっき液噴射管と、 基板を着脱自在に保持して該基板下面のめっき面がめっ
    き液の噴流と接触するように水平に配置する基板保持部
    と、 前記めっき槽内のめっき液中に配置された陽極板とを備
    え、 前記めっき槽の内部には、前記めっき液噴射管の上端か
    ら前記めっき液の噴流の流線に沿ってラッパ状に拡径し
    て上方に延びる整流ガイドが配置されていることを特徴
    とするめっき装置。
  2. 【請求項2】 前記陽極板には中央孔が設けられ、この
    中央孔の内部に前記めっき液噴射管又は前記めっき液の
    噴流が貫通し、前記整流ガイドは多孔板で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のめっき装置。
  3. 【請求項3】 めっき液を保持する円筒状のめっき槽
    と、 該めっき槽の底部中央に接続されて上方に向けためっき
    液の噴流を形成するめっき液噴射管と、 基板を着脱自在に保持して該基板下面のめっき面がめっ
    き液の噴流と接触するように水平に配置する基板保持部
    と、 前記めっき槽内のめっき液中に水平に配置された平板状
    の陽極板とを備え、 前記陽極板には前記めっき液の噴流を形成するための中
    央口が設けられ、この中央口の内部または周縁部に該陽
    極板と電気的に接続された補助陽極が設けられているこ
    とを特徴とするめっき装置。
  4. 【請求項4】 前記補助陽極は、球状の不溶解性陽極で
    構成されて、前記陽極板の中央口のほぼ中央部に配置さ
    れていることを特徴とする請求項3記載のめっき装置。
  5. 【請求項5】 前記補助陽極は、前記陽極板と別体のリ
    ング状またはパイプ状に形成されて該陽極板の中央口の
    周縁部に固着されていることを特徴とする請求項3記載
    のめっき装置。
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