JP2001323380A - 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 - Google Patents
堆積膜形成方法および堆積膜形成装置Info
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Abstract
して、特性むらのない光起電力素子を得ることができる
堆積膜形成方法および堆積膜形成装置を提供する。 【解決手段】 複数の連続した真空容器内にプラズマを
生起させ、帯状基板104をその長手方向に連続的に移
動させながら、該基板104上に連続的に堆積膜を形成
する堆積膜形成方法であって、放電容器の開口部を、堆
積速度分布の測定に基づいて、基板幅方向における堆積
膜厚のむらが減少するように形状を設定した開口調整板
102で開口調整して成膜を行う。
Description
により、長尺の基板上に連続的に堆積膜を形成する堆積
膜形成方法および堆積膜形成装置に関する。
て形成する堆積膜形成装置としては、例えばロール・ツ
ー・ロール(Roll to Roll)方式を採用し
た連続プラズマCVD法による堆積膜形成装置が知られ
ており、米国特許第4,400,409号に開示されて
いる。
を設け、所望の幅の十分に長い帯状基板が順次貫通する
経路に沿って各グロー放電領域を配置し、各グロー放電
領域において必要とされる導電型の半導体層を堆積形成
しつつ、上記基板をその長手方向に連続的に搬送せしめ
ることによって、半導体接合を有する大面積の素子を連
続的に形成することができるとされている。こうしたこ
とから、このロール・ツー・ロール方式は大面積の半導
体素子の量産に適する方法といえる。
解し堆積膜を形成するためのグロー放電プラズマ励起手
段として高周波(具体的にはRF)放電が広く用いられ
てきた。その一方で、近年、マイクロ波を用いたプラズ
マプロセスが注目されている。
比較して周波数が高いため、エネルギー密度を高めるこ
とが可能であり、プラズマを効率よく発生させ、持続さ
せることに適している。
明細書及び同第4,504,518号明細書には、低圧
下でのマイクロ波グロー放電プラズマ内で小面積の基板
上に薄膜を堆積形成させる方法が開示されているが、マ
イクロ波によれば、RFに比較して低圧下での放電が可
能で、膜特性の低下の原因となる活性種のポリマリゼイ
ションを防ぎ、高品質の堆積膜が得られるばかりでな
く、プラズマ中でのポリシラン等の粉末の発生を押え、
かつ堆積速度の飛躍的向上が図れるとされている。
には、ロール・ツー・ロール方式を採用した連続プラズ
マCVD法による堆積膜形成装置の堆積領域の大面積化
が必要不可欠である。
D法およびRFプラズマCVD法を用いた装置により作
製された堆積膜は、堆積速度の増加や放電領域の拡大に
伴い、幅方向に大きなばらつきを生じる。
せるための放電エネルギーの種類や放電条件(例えば、
放電電力、放電周波数)や真空容器内での原料ガスの流
量、流速、圧力などによって大きく変化し、原料ガスの
濃度分布やプラズマ密度分布の変化については考慮され
ておらず、大面積の堆積領域に均一な膜厚と膜質を有す
る堆積膜が形成できないという問題がある。
いて、太陽電池セルとしての特性を追求する場合、マイ
クロ波電力を小さく、RFバイアス導入電力を大きくす
ることが必要である。しかしながら、この条件により得
られた堆積膜の堆積膜厚分布は、マイクロ波導入部から
の距離に対して分布が生じ、その堆積膜厚はマイクロ波
導入部の距離が大きくなるにつれて薄くなる。
膜に適用する場合、任意の成膜条件にわたって、大面積
の均一な膜厚と膜質を有する堆積膜を得ることは難し
い。
ル方式による半導体積層膜の連続形成装置では、高速成
膜が可能なマイクロ波プラズマCVD法によって形成し
た場合に、光起電力素子の特性に基板幅方向におけるむ
らを生じ易いという問題点がある。
むら及び膜質むらのない半導体層を堆積して、特性むら
のない光起電力素子を得ることができる堆積膜形成方法
および堆積膜形成装置を提供することにある。
本発明の堆積膜形成方法は、複数の連続した真空容器内
にプラズマを生起させ、帯状基板をその長手方向に連続
的に移動させながら、この基板上に連続的に堆積膜を形
成する堆積膜形成方法において、放電容器の開口部を、
堆積速度分布の測定に基づいて、基板幅方向における堆
積膜厚のむらが減少するように形状を設定した開口調整
板で開口調整して、成膜を行うものである。
前記帯状基板の搬送方向をX方向、放電空間の前記帯状
基板の面内で且つ搬送方向に垂直な方向をY方向、放電
空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点(xi,
yj)において測定された前記帯状基板への膜の堆積速
度をd(xi,yj)、(但し、i=1,2,…,m、j
=1,2,…,n、ここでm,nは共に3以上)基板搬
送速度をv、理想的な堆積膜厚をδとした上で、放電空
間上のy=yjにおけるX方向での堆積速度分布を前記
d(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記(1)式を
得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、それ
ぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲線と
して下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) (3)式を満たす曲線および(4)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部(基板搬送方向の両
端部にあたる曲線)となるように設定し、放電容器の開
口部を開口調整して帯状基板の堆積領域を制限すること
が好ましい。
記点Aj(vtj1,yj)と前記点B j(vtj2,yj)ま
での距離が等しくなるように、点Aj(vtj1,yj)及
び点Bj(vtj2,yj)を求めることが好ましい。ま
た、上記開口調整板の形状は、帯状基板の幅方向堆積速
度分布から求められる前記点Aj(vtj1,yj)を通る
弧および前記点Bj(vtj2,yj)を通る弧が、放電容
器の開口部の両端部の形状となるように設定し、放電容
器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積領域を制限す
ることが好ましい。
板の幅方向堆積速度分布から求められる開口形状の±1
0%以内になるように設定されることが好ましい。
状基板の幅方向における膜厚分布のむらが10%以内に
なるように設定されることが好ましい。
CVD法により形成されることが好ましい。
かれた状態から引き出された帯状基板が連続的に移動し
て再びロール状に巻かれるロール・ツー・ロール方式を
採用することが好ましい。
連続した真空容器内にプラズマを生起させ、帯状基板を
長手方向に連続的に移動させながら、該基板上に連続的
に堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、放電容器
の開口部に、堆積速度分布の測定に基づいて、基板幅方
向における堆積膜厚のむらが減少するように形状を設定
した開口調整板を設けるものである。
前記帯状基板の搬送方向をX方向、放電空間の前記帯状
基板の面内で且つ搬送方向に垂直な方向をY方向、放電
空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点(xi,
yj)において測定された前記帯状基板への膜の堆積速
度をd(xi,yj)、(但し、i=1,2,…,m、j
=1,2,…,n、ここでm,nは共に3以上)基板搬
送速度をv、理想的な堆積膜厚をδとした上で、放電空
間上のy=yjにおけるX方向での堆積速度分布を前記
d(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記(1)式を
得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、それ
ぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲線と
して下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) (3)式を満たす曲線および(4)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部に帯状基板の堆積領域を制限する
ための開口調整板を設置することが好ましい。
記点Aj(vtj1,yj)と前記点B j(vtj2,yj)ま
での距離が等しくなるように、点Aj(vtj1,yj)及
び点Bj(vtj2,yj)を求めることが好ましい。ま
た、上記開口調整板の形状は、帯状基板の幅方向堆積速
度分布から求められる前記点Aj(vtj1,yj)を通る
弧および前記点Bj(vtj2,yj)を通る弧が、放電容
器の開口部の両端部の形状となるように設定し、放電容
器の開口部に帯状基板の堆積領域を制限するための開口
調整板を設置することが好ましい。
板の幅方向堆積速度分布から求められる開口調整板の形
状の±10%以内になるような形状を有する開口調整板
を設置することが好ましい。
おける膜厚分布のむらを10%以内になるような形状を
有する開口調整板を設置することが好ましい。
CVD装置により形成されることが好ましい。
かれた状態から引き出された帯状基板が連続的に移動し
て再びロール状に巻かれるロール・ツー・ロール方式の
装置として形成することが好ましい。
では、成膜領域を拡大するために放電空間を広げた場
合、堆積膜の膜厚に分布が生じる。また、マイクロ波電
力の導入方法や堆積膜の成膜条件により、その分布は大
きく変化する。例えば、マイクロ波電力を1方向から導
入した場合と2方向から導入した場合とでは、堆積速度
分布は大きく異なる。
幅方向における堆積膜厚が均一になるように、開口調整
板の形状を定める。開口調整板を放電容器の開口部に設
けることにより、基板と放電領域を遮断し、帯状基板上
に堆積する領域を制限することができる。この方法によ
り、大面積にわたって均一な膜厚を有する堆積膜を形成
することができる。
めに、成膜条件を変更した場合においても、その都度開
口調整板の形状を再決定することにより、均一な膜厚を
有する堆積膜を形成することができる。
の幅方向堆積速度分布から求められる開口形状の±10
%以内に設定する方法としては、開口部の両端部の曲線
が、前述したx=F1(y)及びx=F2(y)から±1
0%以内ずれるように設定することが考えられる。
曲線が
内にプラズマを生起させ、帯状基板をその長手方向に連
続的に移動させながら、該基板上に連続的に堆積膜を形
成する堆積膜形成方法において、放電空間の前記帯状基
板の搬送方向をX方向、放電空間の前記帯状基板の面内
で且つ搬送方向に垂直な方向をY方向、放電空間内の帯
状基板膜堆積面が通過する任意の点(xi,yj)におい
て測定された前記帯状基板への膜の堆積速度をd
(xi,yj)、(但し、i=1,2,…,m、j=1,
2,…,n、ここでm,nは共に3以上)基板搬送速度
をv、理想的な堆積膜厚をδとした上で、放電空間上の
y=yjにおけるX方向での堆積速度分布を前記d
(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記(1)式を
得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、それ
ぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲線と
して下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) さらに上記(3)式及び(4)式に基づいて定められる
下記不等式(5)及び(6)を得、 1.1F1(y)−0.1F2(y)≦X≦0.9F1(y)+0.1F2(y) …(5) 0.9F2(y)+0.1F1(y)≦X≦1.1F2(y)−0.1F1(y) …(6) (5)式を満たす曲線および(6)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積領
域を制限することを特徴とする堆積膜形成方法を提供す
る。
内にプラズマを生起させ、帯状基板をその長手方向に連
続的に移動させながら、該基板上に連続的に堆積膜を形
成する堆積膜形成装置において、放電空間の前記帯状基
板の搬送方向をX方向、放電空間の前記帯状基板の面内
で且つ搬送方向に垂直な方向をY方向、放電空間内の帯
状基板膜堆積面が通過する任意の点(xi,yj)におい
て測定された前記帯状基板への膜の堆積速度をd
(xi,yj)、(但し、i=1,2,…,m、j=1,
2,…,n、ここでm,nは共に3以上)基板搬送速度
をv、理想的な堆積膜厚をδとした上で、放電空間上の
y=yjにおけるX方向での堆積速度分布を前記d
(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記(1)式を
得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、それ
ぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲線と
して下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) さらに上記(3)式及び(4)式に基づいて定められる
下記不等式(5)及び(6)を得、 1.1F1(y)−0.1F2(y)≦X≦0.9F1(y)+0.1F2(y) …(5) 0.9F2(y)+0.1F1(y)≦X≦1.1F2(y)−0.1F1(y) …(6) (5)式を満たす曲線および(6)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積領
域を制限することを特徴とする堆積膜形成装置を提供す
る。
を添付図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれ
らの実施の形態に限られない。
長手方向に連続的に搬送して基板表面に機能性堆積膜を
形成する装置において、放電容器の開口部に設けた開口
調整板より、帯状基板と放電領域を遮断し、帯状基板上
に堆積する領域を制御することを可能にしたものであ
る。
る堆積膜形成方法の大きな課題である放電空間の拡大に
よる堆積膜の大面積化と同時に、帯状基板上に堆積する
膜の膜厚および膜質分布を均一化が可能になる。
て、図面を参照して説明する。本発明で使用した装置
は、図2に示す従来のロール・ツー・ロール方式の連続
プラズマCVD装置である。
には帯状基板の巻き出し室201、高周波プラズマCV
D法によるn型半導体層真空容器202、i型半導体層
真空容器203、i型半導体層真空容器204、p型半
導体層真空容器205、内部に2個の放電容器207
a、207bを有するマイクロ波プラズマCVD法によ
るi型半導体層真空容器206、および帯状基板の巻き
取り室208から構成されており、各真空容器202〜
206の間はそれぞれガスゲート209によって接続さ
れている。
巻き出し室201内のボビン211から巻き出され、巻
き取り室208内のボビン212に巻き取られるまでに
ガスゲート209で接続された5基の真空容器202〜
206を通過しながら移動させられ、その間に基板表面
にnip構造の半導体の堆積膜が形成される。
熱する加熱ヒータ213、不図示のガス供給手段から供
給される成膜ガスを放電容器内へ導入するガス導入管2
14、導入ガスを加熱するガス加熱ヒータ215、不図
示の排気手段により放電容器を排気する排気管216お
よび排気調整バルブ217が設けられている。なお、巻
き出し室201および巻き取り室208にも、排気管2
16および排気調整バルブ217が設けられている。
6内の放電領域218には、放電容器207a、207
bの開口部に帯状基板の堆積膜厚分布を制御するために
開口調整板219を設置し、マイクロ波発振器220か
ら導波管221を通して、放電容器内の成膜ガスにエネ
ルギーを与えて放電を生起するためのマイクロ波電力を
供給するアプリケータ222と、プラズマにRF発振器
227からRF電力を印加するバイアス棒223とが設
けられ、供給された原料ガスを分解して堆積膜の形成が
行われる。
02〜205内の放電領域224には、原料ガスにRF
電力を印加するカソード225が設けられ、RFプラズ
マCVD法による堆積膜の形成が行われる。
立させ、帯状基板210を各放電領域の中を貫通させ、
連続的に搬送する目的で設けたものである。ゲートガス
導入管226からゲートガスを導入し、隣り合う真空容
器の原料ガスが混合すること防ぐことにより、異なる組
成の良質な堆積膜を多層形成することができる。
明の堆積膜形成方法は実施される。すなわち、本発明の
堆積膜形成方法は、複数の連続した真空容器内にプラズ
マを生起させ、帯状基板をその長手方向に連続的に移動
させながら、該基板上に連続的に堆積膜を形成する堆積
膜形成方法であり、放電容器の開口部を、堆積速度分布
の測定に基づいて、基板幅方向における堆積膜厚のむら
が減少するように形状を設定した開口調整板で開口調整
して成膜を行う。
送方向をX方向、放電空間の前記帯状基板の面内で且つ
搬送方向に垂直な方向をY方向、放電空間内の帯状基板
膜堆積面が通過する任意の点(xi,yj)において測定
された前記帯状基板への膜の堆積速度をd(xi,
yj)、(但し、i=1,2,…,m、j=1,2,
…,n、ここでm,nは共に3以上)基板搬送速度を
v、理想的な堆積膜厚をδとする。ここで放電空間上の
y=yjにおけるX方向での堆積速度分布を前記d
(xi,yj)から二次曲線で近似して、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) とする。一方、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚
δj(x,yj)が前記δとなるようにするためには、
る。そこで、上記(1)式を(2)式に代入し、これを
満たす点Aj(vtj1,yj),点Bj(vtj2,yj)を
得ることができる。つまり、点Ajから点Bjまでの間堆
積を行うことにより堆積膜厚をおおむねとすることがで
きる。そして、それぞれのjについて点Ajから点Bjを
求め、これらの点のY方向における分布をそれぞれ例え
ば二次曲線で近似すると、点Aj(3点以上)から近似
により導かれる二次曲線は、 x=F1(y) …(3) 点Bj(3点以上)から近似により導かれる二次曲線
は、 x=F2(y) …(4) となる。次に、(3)式を満たす曲線および(4)式を
満たす曲線が、それぞれ放電容器の開口部の両端部とな
るように設定し、放電容器の開口部を開口調整して帯状
基板の堆積領域を制限することにより、基板の搬送方向
と垂直な方向の全ての部分で、膜厚がおおむねδとなる
ような膜形成条件(開口調整条件)が得られる。
よび(4)式を満たす曲線が、それぞれ放電容器の開口
部の両端部となるように設定するとは、帯状基板上に存
在するこれらの曲線を、基板面と垂直な方向に所定の距
離(公知の距離を採用することが可能)だけ離れた位置
に、例えば開口調整板の端部が存在するように設定する
ことを意味する。
j(vtj1,yj)及び点Bj(vtj2,yj)を求めるに
際しては、前提条件として例えば、放電空間のX方向の
中心位置から点Aj(vtj1,yj)と点Bj(vtj2,
yj)までの距離が等しくなるように設定したり、点Aj
(vtj1,yj)もしくは点Bj(vtj2,yj)の一方
のX方向の位置(即ちvtj1もしくはvtj2)を固定し
て他方のX方向の位置を求めることで行うことができ
る。この場合、上記の前提条件は、予め測定された堆積
速度およびその分布等を考慮して適宜選択することがで
き、以下で説明する各実施例においては、堆積速度が大
きく且つそのばらつきが小さい領域で膜堆積を行うべ
く、放電空間のX方向の中心位置から点Aj(vtj1,
yj)と点Bj(vtj2,yj)までの距離が等しくなる
ように設定している。また、開口調整板の形状は、帯状
基板の幅方向堆積速度分布から求められる前記点A
j(vtj1,yj)を通る弧および前記点Bj(vtj2,
yj)を通る弧が、放電容器の開口部の両端部の形状と
なるように設定し、放電容器の開口部を開口調整して帯
状基板の堆積領域を制限する。
幅方向堆積速度分布から求められる開口形状の±10%
以内になるように設定されることが好ましい。この場合
の具体的な設定方法は前述した(5)式(6)式で表す
ことができる。
され、特にマイクロ波プラズマCVD法により形成され
ることが好ましい。
基板の幅方向における膜厚分布のむらが10%以内にな
るように設定されることが好ましい。
放電容器内をロール状基板が連続的に移動するロール・
ツー・ロール方式を採用することが好ましい。
定し、基板幅方向における堆積膜厚が均一になるよう
に、開口調整板の形状を定める。開口調整板を放電容器
の開口部に設けることにより、基板と放電領域を遮断
し、帯状基板上に堆積する領域を制限することができ
る。この方法により、大面積にわたって均一な膜厚を有
する堆積膜を形成することができる。
めに、成膜条件を変更した場合においても、その都度開
口調整板の形状を再決定することにより、均一な膜厚を
有する堆積膜を形成することができる。
るための開口調整板を設けず、堆積する領域の制限を行
わないで、放電容器の開口部全域にわたって堆積膜を形
成すると、その堆積膜厚速度は大きな分布をもつ。なぜ
なら、マイクロ波電力導入部からの距離が離れるにつれ
て堆積速度分布は小さくなる傾向があり、堆積速度分布
はその堆積膜形成装置のマイクロ波電力の導入方法によ
って、特徴的な分布が現れる。
波電力を4個のアプリケータ101を用いてマイクロ波
電力の導入を行った場合、両端部と比較して中心部の堆
積速度が小さい分布となる。このような堆積速度分布に
あわせて、図1に示すような形状の開口調整板102を
放電容器の開口部に設けることにより、放電容器開口部
に膜厚分布に応じた開口部103を形成し、帯状基板1
04上に均一な膜厚および膜質を有する堆積膜を得るこ
とが可能になる。
を変更させた場合においても、開口調整板の形状を変更
することで均一な膜厚を有する堆積膜を形成することが
可能となる。
形成装置について具体的実施例を示すが、本発明はこれ
らの実施例によって何ら限定されるものではない。
を用いて、本発明の堆積膜形成方法について、手順にし
たがって説明する。まず、本実験では、マイクロ波CV
D法を用いて作製するi層の堆積膜の堆積速度分布を調
べた。図2の堆積膜形成装置では、4個のアプリケータ
222を用いてマイクロ波電力の導入を行っている。作
製条件を表1に示す。
に、十分脱脂、洗浄を行ったステンレス帯状基板(SU
S430、幅350mm×長さ300m×厚さ0.2m
m)210の巻き付けられたボビン211をセットし、
帯状基板をガスゲート209、n型半導体層真空容器2
02、i型半導体層真空容器203、i型半導体層真空
容器206、i型半導体層真空容器204、p型半導体
層真空容器205を順次介して、帯状基板の巻き取り室
208まで通し、弛みの無い程度に張力調整を行った。
各真空容器内は、不図示の排気装置で1.3×10-4P
a(1×10-6Torr)まで減圧した。
それぞれの放電容器の開口部に堆積膜厚分布を制御する
ための開口調整板219は設けずに、放電容器207
a、207bの開口部全域にわたって堆積膜を形成し、
堆積速度分布を測定した。
9にゲートガス導入管226から、ゲートガスとしてH
2をそれぞれ1000sccmを導入し、基板加熱用ヒ
ータ213により、帯状基板210を300℃に加熱し
た。
器に導入し、帯状基板を1270mm/minの速度で
搬送させ、マイクロ波発振器220およびRF発振器2
27から放電容器内にマイク口波電力およびRF電力を
印加して、成膜領域にプラズマ放電を生起し、帯状基板
上にi型のアモルファスシリコン膜を形成した。
て静止サンプルを作製した。分光器により得られた堆積
膜の堆積速度を測定した。また、幅方向の分布を評価す
るため、堆積速度は図3に示すように帯状基板の中央部
(C)および両端部(F、FC、RC、R)の5点、基
板搬送方向に10点の合計50点を測定した。その結果
を、表2および図4に示す。なお、表2中Positi
onが30〜110mmの点は放電容器207a中にあ
り、Positionが250〜330mmの点は放電
容器207b中にある。
た堆積膜の堆積速度は帯状基板幅方向および搬送方向に
一定ではなく、帯状基板210を搬送させながら堆積さ
せた場合、総堆積膜厚は幅方向に大きな分布を生じた。
放電容器ごとに開口調整板の形状を決定した。
放電空間の帯状基板の搬送方向をX方向、放電空間の帯
状基板の面内で且つ搬送方向に垂直な方向をY方向、放
電空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点
(xi,yj)において測定された前記帯状基板への膜の
堆積速度をd(xi,yj)、 基板搬送速度をv=1270(mm/min) 理想的な堆積膜厚δ=300(Å) とする。
m),xP1≦x1≦xQ1における堆積膜厚をδ1(x,y
1) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=140 xP1+xQ1=140 (この式は放電空間の中心線から
みてxP1,xQ1を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d1(x,y1)=d1(vt,y1)=−4.2t2+2
7t+24 (∵x=vt)
5),B1(6.32,175) ∴(x,y)=A1(6.0,175),B1(134,
175)
xP2≦x2≦xQ2における堆積膜厚をδ(x,y2) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=140 xP2+xQ2=140 (この式は放電空間の中心線から
みてxP2,xQ2を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d2(x,y2)=d2(vt,y2)=−5.0t2+3
2t+37 (∵x=vt)
5),B2(5.75,35) ∴(x,y)=A2(18,35),B2(122,3
5)
m),xP3≦x3≦xQ3における堆積膜厚をδ(x,
y3) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=140 xP3+xQ3=140 (この式は放電空間の中心線から
みてxP3,xQ3を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d3(x,y3)=d3(vt,y3)=−5.2t2+3
3t+35 (∵x=vt)
5),B3(5.82,315) ∴(x,y)=A3(17,315),B3(123,3
15)
m),xP1≦x1≦xQ1における堆積膜厚をδ1(x,y
1) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=140 xP1+xQ1=140 (この式は放電空間の中心線から
みてxP1,xQ1を対称 とするために設定したものであり、必須ではない) として、d1(x,y1)=d1(vt,y1)=−4.7
t2+31t+19 (∵x=vt)
5),B1(6.31,175) ∴(x,y)=A1(6.1,175),B1(133.
9,175)
xP2≦x2≦xQ2における堆積膜厚をδ(x,y2) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=140 xP2+xQ2=140 (この式は放電空間の中心線から
みてxP2,xQ2を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d2(x,y2)=d2(vt,y2)=−5.0t2+3
4t+31 (∵x=vt)
5),B2(5.77,35) ∴(x,y)=A2(17.6,35),B2(122.
4,35)
m),xP3≦x3≦xQ3における堆積膜厚をδ(x,
y3) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=140 xP3+xQ3=140 (この式は放電空間の中心線から
みてxP3,xQ3を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d3(x,y3)=d3(vt,y3)=−5.6t2+3
8t+25 (∵x=vt)
5),B3(5.83,315) ∴(x,y)=A3(16.3,315),B3(12
3.7,315)
領域103の幅方向の分布をもたせた開口調整板102
を使用して、帯状基板104の堆積膜厚分布の制御を行
い、nip型のシングルセルを作製した。
い、帯状基板を1270mm/minの速度で搬送さ
せ、マイクロ波発振器220およびRF発振器227か
ら放電容器内にマイクロ波電力およびRF電力を印可し
て、成膜領域にプラズマ放電を生起し、帯状基板上にn
ip型のアモルファスシリコン膜を形成した。
ン膜上に、透明電極としてITO(In2O3+Sn
O2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さらに集電電
極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力
素子を作製した。得られた光起電力素子のC−V特性か
らi層の膜厚分布を評価した。得られた堆積膜の膜厚分
布を、表3に示す。
その堆積膜厚のむらが、0から10%以内に押さえられ
ることが分かった。
p型のトリプルセルを形成することが可能なロール・ツ
ー・ロールプラズマCVD装置を用いて、トリプルセル
を作製した。成膜条件を表4に示す。
に、上記のステンレス帯状基板(SUS430)の代わ
りに、下部電極として、スパッタリング法によりアルミ
ニウム薄膜(0.2μm)およびZnO薄膜(1.2μ
m)を蒸着したステンレス帯状基板(SUS430)5
02の巻き付けられたボビン503をセットし、上記実
験と同様に帯状基板をガスゲート504、n型半導体層
真空容器505、506、507、i型半導体層真空容
器508、509、マイクロ波プラズマ法による第2の
i型半導体層真空容器510、511、RFプラズマC
VD法によるi型半導体層真空容器512、513、5
14、i型半導体層真空容器515、516、p型半導
体層真空容器517、518、519を介して、帯状基
板の巻き取り室520まで通し、弛みの無い程度に張力
調整を行った。各真空容器505〜519を不図示の排
気装置で、1.3×10-4Pa(1×10-6Torr)
まで減圧した。
放電容器521、522には、それぞれの開口部に帯状
基板502の堆積膜厚分布を制御するために、図1に示
すような開口調整板102が設けられている。これによ
り堆積領域103は限定される。
ートガス導入管から、ゲートガスとしてH2をそれぞれ
1000sccm導入し、基板加熱用ヒータにより、帯
状基板を300℃に加熱した。
入し、帯状基板を1270mm/minの速度で搬送さ
せ、マイクロ波発振器、高周波発振器から各放電容器内
に電力を印加して、成膜領域にプラズマ放電を生起し、
帯状基板上にnipnipnip型のアモルファスシリ
コン膜を形成した。
べてのプラズマ、すべてのガスの供給、すべてのランプ
ヒータの通電、搬送を停止した。次に放電容器リーク用
の窒素(N2)ガスを放電容器に導入し、大気圧に戻し
て巻き取り用ボビンに巻き取られた帯状基板を取り出し
た。
ファスシリコン膜上に、透明電極としてITO(In2
O3+SnO2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さら
に集電電極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、
光起電力素子を作製した。
度特性およびAM値1.5、エネルギー密度100mW
/cm2の擬似太陽光を照射したときの光電変換効率η
を測定することにより評価した。また、幅方向の分布を
評価するため、スペクトル感度特性および光電変換効率
は帯状基板の幅方向の中央部(C)および両端部(F、
FC、RC、R)の5点を測定した。その結果を表5に
示す。
太陽電池を作製し、基板全体の効率を評価した。その結
果を表6に示す。
調整板により、総堆積膜厚のむらが10%以内に押さえ
られることにより、その相対感度および光電変換効率の
むらが押さえられることが判った。また、光電変換効率
のむらが押さえられることにより、光起電力素子の基板
幅方向全体の光電変換効率が向上させることが可能であ
ること判った。
1に示したような開口調整板102を用いて成膜したの
に対して、幅方向に開口長が均一な図6に示す開口調整
板601を用いた。その他の成膜条件は、実施例1と同
様とした。本比較例では、マイクロ波電力を初め、その
他の成膜条件は表1に示すように設定し作製した。
に示すような結果になった。得られた堆積膜の膜厚分布
のむらは、10%より大きいことが判った。
ipnip型のアモルファスシリコン膜を形成した。n
型層上に、透明電極としてITO(In2O3+Sn
O2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さらに集電電
極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力
素子を作製した。
ル感度特性およびAM値1.5、エネルギー密度100
mW/cm2の擬似太陽光を照射したときの光電変換効
率ηを測定することにより評価した。
×240mmの大きさの光起電力素子を作製し、基板幅
方向全体の効率を評価した。その結果を表6に示す。
のむらが10%より大きかった。堆積膜厚のむらによ
り、光電変換効率のむらが生じ、その結果、光起電力素
子の基板幅方向全体の光電変換効率を向上させるには至
らなかった。
2に示したような4個のアプリケータ222用いて、マ
イクロ波電力を導入してi層を成膜したのに対し、図7
に示すように、1個のアプリケータ701用いて、マイ
クロ波電力を導入してi層を成膜した場合の実施例を述
べる。成膜条件は、表1に示すように設定して作製し
た。なお、図7において、702は開口部調整板、70
3は堆積領域、704は帯状基板である。
空容器に帯状基板(SUS430)を通し、不図示の排
気装置により1.3×10-4Pa(1×10-6Tor
r)まで減圧した後、放電を生起し、帯状基板上にi型
のアモルファスシリコン膜を形成する。放電容器207
a、207bには、それぞれの放電容器の開口部に堆積
膜厚分布を制御するための開口調整板219は設けず、
放電容器207a、207bの開口部全域にわたって堆
積膜を形成させる。放電状態の安定を確認した後、搬送
を止めて静止サンプルを作製した。
速度は図3に示すように帯状基板の中央部(C)および
両端部(F、R)の3点、基板搬送方向に7点の合計2
1点を分光器により、堆積速度を測定した。得られた堆
積膜の堆積速度分布の結果を表7および図8に示す。
た堆積膜の堆積速度は基板幅方向および搬送方向に一定
ではなく、帯状基板210を搬送させて堆積させた場
合、その総堆積膜厚は、幅方向に大きな分布を生じた。
調整板の形状を決定した。放電空間の帯状基板の搬送方
向をX方向、放電空間の帯状基板の面内で且つ搬送方向
に垂直な方向をY方向、放電空間内の帯状基板膜堆積面
が通過する任意の点(xi,yj)において測定された前
記帯状基板への膜の堆積速度をd(xi,yj)、 基板搬送速度をv=1270(mm/min) 理想的な堆積膜厚δ=700(Å) とする。
xP1≦x1≦xQ1における堆積膜厚をδ1(x,y1) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=250 xP1+xQ1=250 (この式は放電空間の中心線から
みてxP1,xQ1を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d1(x,y1)=d1(vt,y1)=−1.2t2+1
6t+35 (∵x=vt)
B1(9.0,60) ∴(x,y)=A1(59,60),B1(191,6
0)
xP2≦x2≦xQ2における堆積膜厚をδ(x,y2) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=250 xP2+xQ2=250 (この式は放電空間の中心線から
みてxP2,xQ2を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d2(x,y2)=d2(vt,y2)=−1.3t2+1
9t+29 (∵x=vt)
5),B2(10.89,35) ∴(x,y)=A2(19,20),B2(231,2
0)
m),xP3≦x3≦xQ3における堆積膜厚をδ(x,
y3) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=250 xP3+xQ3=250 (この式は放電空間の中心線から
みてxP3,xQ3を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d3(x,y3)=d3(vt,y3)=−5.2t2+3
3t+35 (∵x=vt)
0),B3(11.45,100) ∴(x,y)=A3(17,100),B3(123,1
00)
定し、図7に示すような堆積領域703の幅方向の分布
をもたせた開口調整板702を使用して、帯状基板70
4の堆積膜厚分布を制御を行い、nip型のシングルセ
ルを作製した。ガス導入までの行程は実験1と同様に行
い、帯状基板704を1270mm/minの速度で搬
送させ、マイクロ波発振器220およびRF発振器22
7から放電容器内にマイクロ波電力およびRF電力を印
可して、成膜領域にプラズマ放電を生起し、帯状基板上
にnip型のアモルファスシリコン膜を形成した。
ン膜上に、透明電極としてITO(In2O3+Sn
O2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さらに集電電
極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力
素子を作製した。得られた光起電力素子のC−V特性か
らi層の膜厚分布を評価した。得られた堆積膜の膜厚分
布を、表8に示す。
その堆積膜厚のむらが、10%以内に押さえられること
が判った。
p型のトリプルセルを形成することが可能なロール・ツ
ー・ロールプラズマCVD装置を用いて、トリプルセル
を作製した。成膜条件を表4に示す。
に、ステンレス帯状基板(SUS430)の代わりに、
下部電極として、スパッタリング法によりアルミニウム
薄膜(0.2μm)およびZnO薄膜(1.2μm)を
蒸着したステンレス帯状基板(SUS430)502の
巻き付けられたボビン503をセットし、上記実験と同
様に帯状基板をガスゲート504、n型半導体層真空容
器505、506、507、i型半導体層真空容器50
8、509、マイクロ波プラズマ法によるi型半導体層
真空容器510、511、RFプラズマCVD法による
i型半導体層真空容器512、513、514、i型半
導体層真空容器515、516、p型半導体層真空容器
517、518、519、を介して、帯状基板の巻き取
り室520まで通し、弛みの無い程度に張力調整を行っ
た。各真空容器505〜519を不図示の排気装置で、
1.3×10-4Pa(1×10-6Torr)まで減圧し
た。
放電容器521、522には、それぞれの開口部に帯状
基板502の堆積膜厚分布を制御するために、図1に示
すような開口調整板102が設けられている。これによ
り堆積領域103は限定される。
ートガス導入管から、ゲートガスとしてH2をそれぞれ
1000sccmを導入し、基板加熱用ヒータにより、
帯状基板を300℃に加熱した。
入し、帯状基板を1270mm/minの速度で搬送さ
せ、マイクロ波発振器、高周波発振器から各放電容器内
に電力を印加して、成膜領域にプラズマ放電を生起し、
帯状基板上にnipnipnip型のアモルファスシリ
コン膜を形成した。
べてのプラズマ、すべてのガスの供給、すべてのランプ
ヒータの通電、搬送を停止した。次に放電容器リーク用
の窒素(N2)ガスを放電容器に導入し、大気圧に戻し
て巻き取り用ボビンに巻き取られた帯状基板を取り出し
た。
ファスシリコン膜上に、透明電極としてITO(In2
O3+SnO2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さら
に集電電極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、
光起電力素子を作製した。
ル感度特性およびAM値1.5、エネルギー密度100
W/cm2の擬似太陽光を照射したときの光電変換効率
ηを測定することにより評価した。
クトル感度特性および光電変換効率は帯状基板の幅方向
の中央部(C)および両端部(F、R)の3点を測定し
た。その結果を表9に示す。
光起電力素子を作製し、基板幅方向全体の効率を評価し
た。その結果を表10に示す。
口調整板により、総堆積膜厚のむらが5%以内に押さえ
られることにより、その相対感度および光電変換効率の
むらが押さえられることが判った。また、光電変換効率
のむらが押さえられることにより、光起電力素子の基板
幅方向全体の光電変換効率が向上させることが可能であ
ること判った。
7に示した開口調整板702を用いて成膜したのに対し
て、幅方向に開口長が均一な図9に示す開口調整板90
1を用いた。その他の成膜条件は、実施例2と同様とし
た。本比較例では、マイクロ波電力をはじめ、その他の
成膜条件は表1に示すように設定し作製した。なお、図
9において、902はアプリケータ、903は堆積領
域、904は帯状基板である。
に示す結果になった。得られた堆積膜の膜厚分布のむら
は、10%より大きいことが判った。
ipnip型のアモルファスシリコン膜を形成した。n
型層上に、透明電極としてITO(In2O3+Sn
O2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さらに集電電
極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力
素子を作製した。
ル感度特性およびAM値1.5、エネルギー密度100
mW/cm2の擬似太陽光を照射したときの光電変換効
率ηを測定することにより評価した。
×240mmの大きさの光起電力素子を作製し、基板幅
方向全体の効率を評価した。その結果を表10に示す。
のむらが10%より大きかった。堆積膜厚のむらによ
り、光電変換効率のむらが生じ、その結果、光起電力素
子の基板幅方向全体の光電変換効率を向上させるには至
らなかった。
2に示したような4個のアプリケータ222用いて、マ
イクロ波電力を導入してi層を成膜したのに対し、図1
0に示すように、2個のアプリケータ1001用いて、
マイクロ波電力を導入してi層を成膜した場合の実施例
を述べる。成膜条件は、表1に示すように設定し作製し
た。なお、図10において、1002は開口部調整板、
1003は堆積領域、1004は帯状基板である。
空容器にステンレス帯状基板(SUS430)を通し、
不図示の排気装置により1.3×10-4Pa(1×10
-6Torr)まで減圧した後、放電を生起し、帯状基板
上にi型のアモルファスシリコン膜を形成した。放電容
器207a、207bには、それぞれの放電容器の開口
部に堆積膜厚分布を制御するための開口調整板219は
設けず、放電容器207a、207bの開口部全域にわ
たって堆積膜を形成される。放電状態の安定を確認した
のち、搬送を止めて静止サンプルを作製した。
速度は図3に示すように帯状基板の中央部(C)および
両端部(F、R)の3点、基板搬送方向に5点の合計1
5点を分光器により、堆積速度を測定した。得られた堆
積膜の堆積速度分布の結果を表11および図11に示
す。
れた堆積膜の堆積速度は基板幅方向および搬送方向に一
定ではなく、帯状基板210を搬送させて堆積させた場
合、その総堆積膜厚は、幅方向に大きな分布を生じる。
調整板の形状を決定した。放電空間の帯状基板の搬送方
向をX方向、放電空間の帯状基板の面内で且つ搬送方向
に垂直な方向をY方向、放電空間内の帯状基板膜堆積面
が通過する任意の点(xi,yj)において測定された前
記帯状基板への膜の堆積速度をd(xi,yj)、 基板搬送速度をv=1270(mm/min) 理想的な堆積膜厚δ=600(Å) とする。
m),xP1≦x1≦xQ1における堆積膜厚をδ1(x,y
1) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=240 xP1+xQ1=240 (この式は放電空間の中心線から
みてxP1,xQ1を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d1(x,y1)=d1(vt,y1)=−0.93t2+
10.5t+38.9 (∵x=vt)
5),B1(10.87,175) ∴(x,y)=A1(9,175),B1(231,17
5)
xP2≦x2≦xQ2における堆積膜厚をδ(x,y2) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=240 xP2+xQ2=240 (この式は放電空間の中心線から
みてxP2,xQ2を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d2(x,y2)=d2(vt,y2)=−1.45t2+
16.9t+32.1 (∵x=vt)
5),B2(10.5,35) ∴(x,y)=A2(17,35),B2(223,3
5)
m),xP3≦x3≦xQ3における堆積膜厚をδ(x,
y3) 開口調整板を設けなかった時の放電空間の搬送方向の幅
L=240 xP3+xQ3=240 (この式は放電空間の中心線から
みてxP3,xQ3を対称とするために設定したものであ
り、必須ではない) として、 d3(x,y3)=d3(vt,y3)=−5.2t2+3
3t+35 (∵x=vt)
5),B3(10.25,315) ∴(x,y)=A3(23,315),B3(217,3
15)
定し、図10に示すような堆積領域1003の幅方向の
分布をもたせた開口調整板1002を使用して、帯状基
板1004の堆積膜厚分布を制御を行い、nip型のシ
ングルセルを作製した。ガス導入までの工程は実験1と
同様に行い、帯状基板1004を1270mm/min
の速度で搬送させ、マイクロ波発振器220およびRF
発振器227から放電容器内にマイクロ波電力およびR
F電力を印可して、成膜領域にプラズマ放電を生起し、
帯状基板上にnip型のアモルファスシリコン膜を形成
した。
ン膜上に、透明電極としてITO(In2O3+Sn
O2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さらに集電電
極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力
素子を作製した。得られた光起電力素子のC−V特性か
らi層の膜厚分布を評価した。得られた堆積膜の膜厚分
布を、表12に示す。
その堆積膜厚のむらが、10%以内に押さえられること
が分かった。
p型のトリプルセルを形成することが可能なロール・ツ
ー・ロールプラズマCVD装置を用いて、トリプルセル
を作製した。成膜条件を表4に示す。
に、ステンレス帯状基板(SUS430)の代わりに、
下部電極として、スパッタリング法によりアルミニウム
薄膜(0.2μm)およびZnO薄膜(1.2μm)を
蒸着したステンレス帯状基板(SUS430)502の
巻き付けられたボビン503をセットし、上記実験と同
様に帯状基板をガスゲート504、n型半導体層真空容
器505、506、507、i型半導体層真空容器50
8、509、マイクロ波プラズマ法によるi型半導体層
真空容器510、511、RFプラズマCVD法による
i型半導体層真空容器512、513、514、i型半
導体層真空容器515、516、p型半導体層真空容器
517、518、519、を介して、帯状基板の巻き取
り室520まで通し、弛みの無い程度に張力調整を行っ
た。各真空容器505〜519を不図示の排気装置で、
1.3×10-4Pa(1×10-6Torr)まで減圧し
た。
放電容器521、522には、それぞれの開口部に帯状
基板502の堆積膜厚分布を制御するために、図1に示
すような開口調整板102が設けられている。これによ
り堆積領域103は限定される。
ートガス導入管から、ゲートガスとしてH2をそれぞれ
1000sccm導入し、基板加熱用ヒータにより、帯
状基板を300℃に加熱した。
入し、帯状基板を1270mm/minの速度で搬送さ
せ、マイクロ波発振器、高周波発振器から各放電容器内
に電力を印加して、成膜領域にプラズマ放電を生起し、
帯状基板上にnipnipnip型のアモルファスシリ
コン膜を形成した。
べてのプラズマ、すべてのガスの供給、すべてのランプ
ヒータの通電、搬送を停止した。次に、放電容器リーク
用の窒素(N2)ガスを放電容器に導入し、大気圧に戻
して巻き取り用ボビンに巻き取られた帯状基板を取り出
した。
ファスシリコン膜上に、透明電極としてITO(In2
O3+SnO2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さら
に集電電極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、
光起電力素子を作製した。
ル感度特性およびAM値1.5、エネルギー密度100
mW/cm2の擬似太陽光を照射したときの光電変換効
率ηを測定することにより評価した。また、幅方向の分
布を評価するため、スペクトル感度特性および光電変換
効率は帯状基板の幅方向の中央部(C)および両端部
(F、R)の3を測定した。その結果を表13に示す。
光起電力素子を作製し、光起電力素子の基板幅方向全体
の効率を評価した。その結果を表14に示す。
開口調整板により、総堆積膜厚のむらが10%以内に押
さえられることにより、その相対感度および光電変換効
率のむらが押さえられることが判った。また、光電変換
効率のむらが押さえられることにより、光起電力素子の
基板幅方向全体の光電変換効率が向上させることが可能
であること判った。
10に示した開口調整板1002を用いて成膜したのに
対して、幅方向に開口長が均一な図12に示す開口調整
板1201を用いた。その他の成膜条件は、実施例3と
同様とした。本比較例では、マイクロ波電力をはじめ、
その他の成膜条件は表1に示すように設定し作製した。
なお、図12において、1202はアプリケータ、12
03は堆積領域、1204は帯状基板である。
2に示す結果になった。得られた堆積膜の膜厚分布のむ
らは、10%より大きいことが判った。
ipnip型のアモルファスシリコン膜を形成した。n
型層上に、透明電極としてITO(In2O3+Sn
O2)を真空蒸着により70nm蒸着し、さらに集電電
極として、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力
素子を作製した。
ル感度特性およびAM値1.5、エネルギー密度100
mW/cm2の擬似太陽光を照射したときの光電変換効
率ηを測定することにより評価した。その結果を表13
に示す。
光起電力素子を作製し、基板幅方向全体の効率を評価し
た。その結果を表14に示す。
積膜厚のむらが10%より大きかった。堆積膜厚のむら
により、光電変換効率のむらが生じ、その結果、光起電
力素子の基板幅方向全体の光電変換効率を低下させる結
果となった。
成方法および堆積膜形成装置によれば、帯状基板と放電
領域を一部遮るように、放電容器開口部に開口調整板を
設置することで、堆積膜の幅方向膜厚分布を改善し、堆
積膜の諸特性の均一化が可能となる。この結果、均一性
が高く、特性の良好な大面積の光起電力素子およびその
デバイスを提供することが可能となる。
るように、放電容器の開口部に開口調整板を設けた実施
例1の概念図である。
ために用いたロール・ツー・ロール型プラズマCVD装
置の模式的概略図である。
行った場所を示す図である。
度分布を示す図である。
ために用いたロール・ツー・ロール型プラズマCVD装
置の模式的概略図である。
ある。
るように、放電容器の開口部に開口調整板を設けた実施
例2の概念図である。
を示す図である。
ある。
するように、放電容器の開口部に開口調整板を設けた実
施例3の概念図である。
布を示す図である。
である。
容器 511 マイクロ波プラズマ法によるi型半導体層真空
容器 512 RFプラズマCVD法によるi型半導体層真空
容器 513 RFプラズマCVD法によるi型半導体層真空
容器 514 RFプラズマCVD法によるi型半導体層真空
容器 515 i型半導体層真空容器 516 i型半導体層真空容器 517 p型半導体層真空容器 518 p型半導体層真空容器 519 p型半導体層真空容器 520 基板巻き取り容器 521 マイクロ波プラズマCVD法によるi型半導体
層放電容器 522 マイクロ波プラズマCVD法によるi型半導体
層放電容器 601 開口調整板 602 アプリケータ 603 堆積領域 604 帯状基板 701 アプリケータ 702 開口調整板 703 堆積領域 704 帯状基板 901 開口調整板 902 アプリケータ 903 堆積領域 904 帯状基板 1001 アプリケータ 1002 開口調整板 1003 堆積領域 1004 帯状基板 1201 開口調整板 1202 アプリケータ 1203 堆積領域 1204 帯状基板
Claims (20)
- 【請求項1】 複数の連続した真空容器内にプラズマを
生起させ、帯状基板をその長手方向に連続的に移動させ
ながら、該基板上に連続的に堆積膜を形成する堆積膜形
成方法において、 放電容器の開口部を、堆積速度分布の測定に基づいて、
基板幅方向における堆積膜厚のむらが減少するように形
状を設定した開口調整板で開口調整して、成膜を行うこ
とを特徴とする堆積膜形成方法。 - 【請求項2】 放電空間の前記帯状基板の搬送方向をX
方向、 放電空間の前記帯状基板の面内で且つ搬送方向に垂直な
方向をY方向、 放電空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点(x
i,yj)において測定された前記帯状基板への膜の堆積
速度をd(xi,yj)、 (但し、i=1,2,…,m、j=1,2,…,n、こ
こでm,nは共に3以上) 基板搬送速度をv、 理想的な堆積膜厚をδとした上で、 放電空間上のy=yjにおけるX方向での堆積速度分布
を前記d(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記
(1)式を得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、 【数1】 上記(1)式を(2)式に代入し、これを満たす点Aj
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、 それぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲
線として下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) (3)式を満たす曲線および(4)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積領
域を制限することを特徴とする請求項1に記載の堆積膜
形成方法。 - 【請求項3】 放電空間のX方向の中心位置から前記点
Aj(vtj1,yj)と前記点Bj(vtj2,yj)までの
距離が等しくなるように、点Aj(vtj1,yj)及び点
Bj(vtj2,yj)を求めることを特徴とする請求項2
に記載の堆積膜形成方法。 - 【請求項4】 前記開口調整板の形状は、帯状基板の幅
方向堆積速度分布から求められる前記点Aj(vtj1,
yj)を通る弧および前記点Bj(vtj2,yj)を通る
弧が、放電容器の開口部の両端部の形状となるように設
定し、放電容器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積
領域を制限することを特徴とする請求項2又は3に記載
の堆積膜形成方法。 - 【請求項5】 前記開口調整板の形状が、帯状基板の幅
方向堆積速度分布から求められる開口形状の±10%以
内になるように設定されることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の堆積膜形成方法。 - 【請求項6】 前記開口調整板の形状が、堆積膜の帯状
基板の幅方向における膜厚分布のむらが10%以内にな
るように設定されることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の堆積膜形成方法。 - 【請求項7】 前記堆積膜が、マイクロ波プラズマCV
D法により形成されることを特徴とする請求項1〜6の
いずれかに記載の堆積膜形成方法。 - 【請求項8】 複数の放電容器内をロール状に巻かれた
状態から引き出された帯状基板が連続的に移動して再び
ロール状に巻かれるロール・ツー・ロール方式を採用す
ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の堆
積膜形成方法。 - 【請求項9】 複数の連続した真空容器内にプラズマを
生起させ、帯状基板を長手方向に連続的に移動させなが
ら、該基板上に連続的に堆積膜を形成する堆積膜形成装
置において、 放電容器の開口部に、堆積速度分布の測定に基づいて、
基板幅方向における堆積膜厚のむらが減少するように形
状を設定した開口調整板を設けることを特徴とする堆積
膜形成装置。 - 【請求項10】 放電空間の前記帯状基板の搬送方向を
X方向、 放電空間の前記帯状基板の面内で且つ搬送方向に垂直な
方向をY方向、 放電空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点(x
i,yj)において測定された前記帯状基板への膜の堆積
速度をd(xi,yj)、 (但し、i=1,2,…,m、j=1,2,…,n、こ
こでm,nは共に3以上) 基板搬送速度をv、 理想的な堆積膜厚をδとした上で、 放電空間上のy=yjにおけるX方向での堆積速度分布
を前記d(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記
(1)式を得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、 【数2】 上記(1)式を(2)式に代入し、これを満たす点Aj
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、 それぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲
線として下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) (3)式を満たす曲線および(4)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部に帯状基板の堆積領域を制限する
ための開口調整板を設置することを特徴とする請求項9
に記載の堆積膜形成装置。 - 【請求項11】 放電空間のX方向の中心位置から前記
点Aj(vtj1,yj)と前記点Bj(vtj2,yj)まで
の距離が等しくなるように、点Aj(vtj1,yj)及び
点Bj(vtj2,yj)を求めることを特徴とする請求項
10に記載の堆積膜形成装置。 - 【請求項12】 前記開口調整板の形状は、帯状基板の
幅方向堆積速度分布から求められる前記点Aj(v
tj1,yj)を通る弧および前記点Bj(vtj2,yj)
を通る弧が、放電容器の開口部の両端部の形状となるよ
うに設定し、放電容器の開口部に帯状基板の堆積領域を
制限するための開口調整板を設置することを特徴とする
請求項10又は11に記載の堆積膜形成装置。 - 【請求項13】 前記開口調整板の形状を、帯状基板の
幅方向堆積速度分布から求められる開口調整板の形状の
±10%以内になるような形状を有する開口調整板を設
置することを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記
載の堆積膜形成装置。 - 【請求項14】 前記堆積膜の帯状基板の幅方向におけ
る膜厚分布のむらを10%以内になるような形状を有す
る開口調整板を設置することを特徴とする請求項9〜1
3のいずれかに記載の堆積膜形成装置。 - 【請求項15】 前記堆積膜は、マイクロ波プラズマC
VD装置により形成されることを特徴とする請求項9〜
14のいずれかに記載の堆積膜形成装置。 - 【請求項16】 複数の放電容器内をロール状に巻かれ
た状態から引き出された帯状基板が連続的に移動して再
びロール状に巻かれるロール・ツー・ロール方式の装置
として形成することを特徴とする請求項9〜15のいず
れかに記載の堆積膜形成装置。 - 【請求項17】 複数の連続した真空容器内にプラズマ
を生起させ、帯状基板をその長手方向に連続的に移動さ
せながら、該基板上に連続的に堆積膜を形成する堆積膜
形成方法において、 放電空間の前記帯状基板の搬送方向をX方向、 放電空間の前記帯状基板の面内で且つ搬送方向に垂直な
方向をY方向、 放電空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点(x
i,yj)において測定された前記帯状基板への膜の堆積
速度をd(xi,yj)、 (但し、i=1,2,…,m、j=1,2,…,n、こ
こでm,nは共に3以上) 基板搬送速度をv、 理想的な堆積膜厚をδとした上で、 放電空間上のy=yjにおけるX方向での堆積速度分布
を前記d(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記
(1)式を得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、 【数3】 上記(1)式を(2)式に代入し、これを満たす点Aj
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、 それぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲
線として下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) さらに上記(3)式及び(4)式に基づいて定められる
下記不等式(5)及び(6)を得、 1.1F1(y)−0.1F2(y)≦X≦0.9F1(y)+0.1F2(y) …(5) 0.9F2(y)+0.1F1(y)≦X≦1.1F2(y)−0.1F1(y) …(6) (5)式を満たす曲線および(6)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積領
域を制限することを特徴とする堆積膜形成方法。 - 【請求項18】 放電空間のX方向の中心位置から前記
点Aj(vtj1,yj)と前記点Bj(vtj2,yj)まで
の距離が等しくなるように、点Aj(vtj1,yj)及び
点Bj(vtj2,yj)を求めることを特徴とする請求項
17に記載の堆積膜形成方法。 - 【請求項19】 複数の連続した真空容器内にプラズマ
を生起させ、帯状基板をその長手方向に連続的に移動さ
せながら、該基板上に連続的に堆積膜を形成する堆積膜
形成装置において、 放電空間の前記帯状基板の搬送方向をX方向、 放電空間の前記帯状基板の面内で且つ搬送方向に垂直な
方向をY方向、 放電空間内の帯状基板膜堆積面が通過する任意の点(x
i,yj)において測定された前記帯状基板への膜の堆積
速度をd(xi,yj)、 (但し、i=1,2,…,m、j=1,2,…,n、こ
こでm,nは共に3以上) 基板搬送速度をv、 理想的な堆積膜厚をδとした上で、 放電空間上のy=yjにおけるX方向での堆積速度分布
を前記d(xi,yj)から二次曲線で近似し、下記
(1)式を得、 dj(x,yj)=dj(vt,yj)=ajt2+bjt+cj (∵x=vt、t は時間) …(1) さらに、放電空間上のy=yjにおける堆積膜厚δ
j(x,yj)が前記δとなるように下記(2)式を得、 【数4】 上記(1)式を(2)式に代入し、これを満たす点Aj
(vtj1,yj),点B j(vtj2,yj)を求め、 それぞれ3点以上の点Aj及びBjからそれぞれの近似曲
線として下記(3)及び(4)式を得、 x=F1(y) …(3) x=F2(y) …(4) さらに上記(3)式及び(4)式に基づいて定められる
下記不等式(5)及び(6)を得、 1.1F1(y)−0.1F2(y)≦X≦0.9F1(y)+0.1F2(y) …(5) 0.9F2(y)+0.1F1(y)≦X≦1.1F2(y)−0.1F1(y) …(6) (5)式を満たす曲線および(6)式を満たす曲線が、
それぞれ放電容器の開口部の両端部となるように設定
し、放電容器の開口部を開口調整して帯状基板の堆積領
域を制限することを特徴とする堆積膜形成装置。 - 【請求項20】 放電空間のX方向の中心位置から前記
点Aj(vtj1,yj)と前記点Bj(vtj2,yj)まで
の距離が等しくなるように、点Aj(vtj1,yj)及び
点Bj(vtj2,yj)を求めることを特徴とする請求項
19に記載の堆積膜形成装置。
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-
2001
- 2001-03-09 JP JP2001067355A patent/JP4794741B2/ja not_active Expired - Fee Related
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