JP2001323206A - 防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物およびハードコート膜とハードコート膜形成物品 - Google Patents

防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物およびハードコート膜とハードコート膜形成物品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性と防眩性の両方を兼ね備えたハー
ドコート膜を形成できる防眩性帯電防止ハードコート樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリロイル基を分子中に有す
る化合物(A)と、4級アンモニウム塩基及び(メタ)
アクリロイル基を分子中に有する化合物(B)と、トリ
シクロデカン骨格及び(メタ)アクリロイル基を分子中
に有する化合物(C)と、平均粒径1〜20μmの球状
粒子(D)とを含み、前記化合物(A)50〜90重量
部に対して、前記化合物(B)の配合量が5〜25重量
部、前記化合物(C)の配合量が5〜25重量部、平均
粒径1〜20μmの球状粒子(D)の配合量が1〜50
重量部である防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成を用
いてハードコート膜を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止性能と防
眩性とを兼ね備え、かつ表面硬度、密着性、透明性、耐
擦傷性、耐候性などが優れたハードコート膜を得ること
ができる防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高分子材料やガラスは、絶縁特
性に優れている一方、帯電しやすいという特性を有す
る。そのため、これらの材料からなる製品の表面におい
て、埃などの付着による汚れが目立つ場合があった。ま
た、これらの材料を使用した精密機械においては、この
材料に起因する帯電により、障害が発生するという問題
があった。
【0003】そこで、従来は製品(基材)の表面に(メ
タ)アクリル系樹脂に帯電防止剤を混合したハードコー
ト膜を設けることにより、帯電防止性能を付与する手法
が適用されていた。(メタ)アクリル系樹脂は、高い表
面硬度、光沢性、透明性、および擦傷性を備えているた
め、表面保護層として幅広く利用されている。しかし、
反面、光学部品やディスプレイ用途においては、この高
い光沢性が製品の表面をギラギラさせてしまい、マイナ
ス面に働く場合がある。そこで、このような用途におい
ては、微粒子を添加した(メタ)アクリル系樹脂を用い
てハードコート膜を形成する手法が適用されてきた。す
なわち、ハードコート膜の表面に前記微粒子によって凹
凸を生じさせることによって光を散乱させ、防眩性を付
与したノングレアハードコートとするのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微粒子
を添加すると、単位体積中の帯電防止剤量が減少し、ハ
ードコート膜の帯電防止性能が低下する傾向があった。
さらに、微粒子の作用により、ハードコート膜の表面硬
度、擦傷性、基材との密着性などの他の性能が低下して
しまうという問題があった。また、微粒子の特性によっ
てはハードコート膜の内部で光の散乱が生じ、ハードコ
ート膜の透明性が低下するという問題があった。
【0005】本発明は、前記課題を鑑てなされたもの
で、帯電防止性と防眩性の両方を兼ね備えたハードコー
ト膜を形成できる防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成
物を提供することを課題とする。さらに、表面硬度が高
く、耐擦傷性、基材との密着性などに優れたハードコー
ト膜を形成できる防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成
物を提供することを課題とする。さらに、良好な透明性
を備えたハードコート膜を形成できる防眩性帯電防止ハ
ードコート樹脂組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に。本発明においては以下のような解決手段を提案す
る。すなわち、本発明の第1の防眩性帯電防止ハードコ
ート樹脂組成物は、(メタ)アクリロイル基を分子中に
有する化合物(A)と、4級アンモニウム塩基及び(メ
タ)アクリロイル基を分子中に有する化合物(B)と、
トリシクロデカン骨格及び(メタ)アクリロイル基を分
子中に有する化合物(C)と、平均粒径1〜20μmの
球状粒子(D)とを含み、前記化合物(A)50〜90
重量部に対して、前記化合物(B)の配合量が5〜25
重量部、前記化合物(C)の配合量が5〜25重量部、
前記球状粒子(D)の配合量が1〜50重量部であるこ
とを特徴とする。前記平均粒径1〜20μmの球状粒子
(D)の屈折率は、1.51〜1.55であると好まし
い。また、本発明の第2の防眩性帯電防止ハードコート
樹脂組成物は、(メタ)アクリロイル基を分子中に有す
る化合物(A)と、4級アンモニウム塩基及び(メタ)
アクリロイル基を分子中に有する化合物(B)と、トリ
シクロデカン骨格及び(メタ)アクリロイル基を分子中
に有する化合物(C)と、二酸化珪素微粒子(E)とを
含み、前記化合物(A)50〜90重量部に対して、前
記化合物(B)の配合量が5〜25重量部、前記化合物
(C)の配合量が5〜25重量部、前記二酸化珪素微粒
子(E)の配合量が1〜50重量部であることを特徴と
する。前記二酸化珪素微粒子(E)の平均粒径は1〜2
0μmであると好ましい。また、前記二酸化珪素微粒子
(E)の粒子表面が水酸基で覆われていると好ましい場
合がある。また、前記二酸化珪素微粒子(E)が、表面
疎水処理が施されているものであると好ましい場合があ
る。これら第1ないし第2の防眩性帯電防止ハードコー
ト樹脂組成物において、前記化合物(A)は、分子中に
(メタ)アクリロイル基を3個以上有するものであると
好ましい。そして、これらの防眩性帯電防止ハードコー
ト樹脂組成物を用いて物品の表面にハードコート膜を形
成することによって、帯電防止性能と防眩性を備え、か
つ(メタ)アクリレート系樹脂本来の性能を損なわない
特性を備えたハードコート膜及びハードコート膜形成物
品を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防眩性帯電防止ハ
ードコート樹脂組成物の組成について詳細に説明する。
化合物(A)は、ハードコート膜の製造課程で重合して
(メタ)アクリル系樹脂となり、ハードコート膜のベー
スを形成するものである。化合物(A)としては(メ
タ)アクリロイル基を1個以上、好ましくは3個以上、
実質的には3〜20有するものが好適である。好ましい
具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレートなどを挙げることができる。
【0008】化合物(B)は、特にハードコート膜の表
面抵抗の低下に寄与する、いわゆる帯電防止剤である。
化合物(B)は、4級アンモニウム塩基を1個以上、好
ましくは1〜3有するものが好ましい。また、(メタ)
アクロイル基を1個以上、好ましくは1〜3個有する化
合物が好ましい。
【0009】具体例としては、例えば(メタ)アクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムまたはブロマ
イド、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアン
モニウムクロライドまたはブロマイド、(メタ)アクリ
ロイルオキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライドまたはブロマイド、(メタ)アクリロイル
オキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムアセ
テート、(メタ)アクリルアミドプロピルジメチルヒド
ロキシブチルアンモニウムアセテート、 [ジメチル(メ
タ)アクリロイルアミドプロピルグリシン]ベタイン、
(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムメチルスルファイト、(メタ)アクリロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウムーp−トルエンスルファ
イト、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルアン
モニウムエチルスルファイト、(メタ)アクリロイルオ
キシエチルジメチルエチルスルファイトなどを挙げるこ
とができる。特に塩基性分がクロライドアニオンのもの
を用いると、高い帯電防止性能を得ることができ、好ま
しい。
【0010】化合物(C)は、特に基材とハードコート
膜との密着性の向上に寄与するものである。化合物
(C)としては、トリシクロデカン骨格を備え、(メ
タ)アクロイル基を1個以上、好ましくは1〜3個有す
るものが好ましい。具体的には、ジメチロールトリシク
ロデカンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル
(メタ)アクリレートなどを例示することができ、特に
ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート
などが好ましい。
【0011】平均粒径1〜20μmの球状粒子(D)
は、ハードコート膜の表面に、防眩性と帯電防止性能に
寄与する適度な凹凸を形成するものである。球状粒子
(D)としては、例えばアクリル樹脂、スチレン樹脂、
ベンゾグアニン樹脂、メラミン樹脂、ホルムアルデヒド
樹脂などの架橋重合体を材料とする球状粒子などを使用
することができる。また、これらの樹脂の共重合体を材
料とするものも使用することができる。球状粒子(D)
は、例えば懸濁重合法、乳化重合法などの一般的な方法
で重合して製造することができる。球状粒子(D)の平
均粒径は1〜20μm、好ましくは1〜10μmとされ
る。1μm未満では十分な凹凸が得られず、20μmを
こえると透明性が低下するためである。
【0012】このように適度な粒径の球状粒子(D)を
配合すると、ハードコート膜の表面に複数の半球状の凸
部が現れ、凹凸が形成される。そして、この凹凸によ
り、ハードコート膜の表面の光が散乱して防眩性が付与
されるとともに、以下のような作用によって帯電防止性
能を向上させることができる。すなわち、この凹凸によ
り、ハードコート膜の表面を布などでふくときなどに、
この表面と布などとの接触面積が低下する。その結果、
ハードコート膜の摩擦帯電効果が低下し、ハードコート
膜の下に位置する基材の表面における表面電位の上昇を
抑制することでき、汚れの付着などを防ぐことができ
る。このように効果的に接触面積を低下させるには、粒
子が球状であることが最も好ましい。また、球状粒子
(D)を配合すると、特に擦傷性が向上するという特徴
的な効果が得られる。
【0013】また、球状粒子(D)として、屈折率が
1.51〜1.55、好ましくは1.515〜1.53
5のものを用いると、ハードコート膜内で光の散乱が発
生しにくく、防眩性を維持しつつ、同時に特に透明性の
優れたハードコート膜を得ることができる。屈折率がこ
の範囲外の球状粒子(D)であっても使用することはで
きるが、透明性がやや低下する場合がある。
【0014】また、球状粒子(D)にかえて二酸化珪素
微粒子(E)を配合することもできる。二酸化珪素微粒
子(E)は、一般に、その表面に水酸基を有しているた
め、吸湿性に優れている。そして、この吸湿性によって
ハードコート膜の帯電防止性能を向上させることができ
る。したがって、二酸化珪素微粒子(E)による主な帯
電防止性能の向上の作用は、球状粒子(D)と異なる。
また、二酸化珪素微粒子(E)の形状は球状に限らず、
例えば楕円状、涙状、棒状、不定型など様々である。し
たがって、上述の球状粒子(D)と比較するとハードコ
ート膜の表面の接触面積の低減効果が小さい場合があ
る。しかしながら、この場合も、二酸化珪素微粒子
(E)によって、ハードコート膜の表面に凹凸が形成さ
れるため、二酸化珪素微粒子(E)を配合していない場
合よりも接触面積を低減でき、ある程度、ハードコート
膜の表面の凹凸に起因する帯電防止性能を得ることがで
きる。また、二酸化珪素微粒子(E)によって形成され
るハードコート膜の表面の凹凸により、ハードコート膜
に防眩性を付与することができる。
【0015】二酸化珪素微粒子(E)は、例えば珪酸ソ
ーダと硫酸を反応させて製造したものなどを用いること
ができる。この方法によって得られたものは、一般に二
酸化珪素微粒子(E)の粒子表面が水酸基によって覆わ
れているため、吸湿性が高く、帯電防止性能の観点にお
いては好ましい。また、二酸化珪素微粒子(E)の平均
粒径は1〜20μm、好ましくは1〜10μmであると
望ましい。1μm未満では防眩性、帯電防止性能の観点
から添加効果が得られず、20μmをこえると透明性が
低下するためである。
【0016】一方、二酸化珪素微粒子(E)の優れた吸
湿性は、ハードコート膜の耐水性を劣化させ、その結
果、ハードコート膜の耐候性を低下させるというマイナ
ス面に働く場合がある。耐候性が低下すると、時間の経
過によって表面硬度、基材との密着性などが低下し、耐
久性に問題が生じる場合がある。特に家電製品などのデ
ィスプレイ製品などにおいては、製品化の課程で耐候性
試験が行われるが、この試験の段階でハードコート膜が
白化したり、欠落するなどの問題が発生し、製品歩留ま
りが低下する場合がある。したがって、耐候性を重視す
る用途においては、二酸化珪素微粒子(E)は、表面疎
水処理されたものを用いると好ましい。この場合は二酸
化珪素微粒子(E)の作用による帯電防止機能は低下す
るが、化合物(B)の作用によってある程度補うことが
できる。表面疎水処理された二酸化珪素微粒子(E)
は、例えば珪酸ソーダと硫酸を反応させて製造した二酸
化珪素微粒子の表面の水酸基を、シランカップリング剤
と反応させて疎水化することによって得ることができ
る。シランカップリング剤は、二酸化珪素微粒子(E)
の比表面積(m2/g)/シランカップリング剤の最小
被覆面積(m2/g)×100程度の量を用いると好ま
しい。
【0017】なお、本発明の防眩性帯電防止ハードコー
ト樹脂組成物には、光開始剤(F)を配合すると好まし
い。光開始剤(F)は、紫外線などの活性エネルギー線
の照射によって、樹脂成分の重合を促進するものであれ
ば特に限定することはない。例えば紫外線を照射した際
に、ラジカルを発生する化合物などを用いることができ
る。具体例としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、2−メチル[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オ
ン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−
1−オン、ベンゾフェノン、1−[4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル
1−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1
−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,
4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイドな
どを挙げることができる。
【0018】化合物(B)、化合物(C)、球状粒子
(D)または二酸化珪素微粒子(E)などの配合量は、
化合物(A)の重量を基準にして以下の範囲に設定する
と好ましい。すなわち、化合物(B)は、化合物(A)
50〜90重量部、好ましくは75〜90重量部に対し
て、5〜25重量部、好ましくは5〜20重量部、さら
に好ましくは10〜20重量部、最も好ましくは8〜1
7重量部配合される。5重量部未満の場合は十分な帯電
防止性能が得られず、25重量部より多いとハードコー
ト膜の硬度を低下させる場合がある。また、特に化合物
(B)の配合量を10〜20重量部、さらに好ましくは
8〜17重量部に設定すると、ハードコート膜の硬度の
低下を伴わずに、高い帯電防止性能を得ることができ、
好ましい。
【0019】化合物(C)は、化合物(A)50〜90
重量部、好ましくは75〜90重量部に対して、5〜2
5重量部、好ましくは5〜20重量部、さらに好ましく
は8〜17重量部、最も好ましくは8〜15重量部配合
される。5重量部未満の場合はハードコート膜に十分な
密着性を付与することができず、25重量部より多いと
ハードコート膜の硬度の低下を招く場合がある。また、
特に化合物(C)の配合量を8〜17重量部、さらに好
ましくは8〜15重量部に設定すると、ハードコート膜
の硬度の低下を伴わずに、高い密着性を備えたハードコ
ート膜を得ることができ、好ましい。
【0020】球状粒子(D)または二酸化珪素微粒子
(E)は、化合物(A)50〜90重量部、好ましくは
75〜90重量部に対して、1〜50重量部、好ましく
は5〜30重量部配合される。1重量部未満の場合は、
充分な防眩性を備えたハードコート膜を得ることができ
ず、50重量部をこえるとハードコート膜の透明性が低
下することがある。
【0021】特にこれらの配合量を5〜30重量部に設
定すると好ましい。この範囲に設定することにより、球
状粒子(D)を用いた場合においては、特に優れた擦傷
性と、高い防眩性を備えたハードコート膜が得られる。
さらに屈折率が1.51〜1.55の球状粒子(D)を
用いた場合は、特に透明性が良好なハードコート膜が得
られる。また、二酸化珪素微粒子(E)を配合した場合
は、密着性の低下を伴わずに、高い防眩性を備えたハー
ドコート膜が得られる。特に表面疎水処理した二酸化珪
素微粒子(E)を用いると、耐候性が良好なハードコー
ト膜が得られる。
【0022】光開始剤(F)は、化合物(A)50〜9
0重量部、好ましくは75〜90重量部に対して、0.
1〜10重量部、好ましくは1〜7重量部、さらに好ま
しくは1〜5重量部とされる。0.1重量部未満の場合
は、ハードコート膜の硬度が不十分となり、10重量部
をこえると、ハードコート膜にクラックが生じやすくな
る場合がある。また、特に光開始剤(F)の配合量を1
〜5重量部に設定すると、ハードコート膜が効率よく硬
化し、クラックの発生を防ぐことができ、好ましい。
【0023】本発明の防眩性帯電防止ハードコート樹脂
組成物は、例えばこれらの化合物(A)〜(C)及び光
開始剤(F)と、球状粒子(D)または二酸化珪素微粒
子(E)の各成分を、適当な混合装置、例えばホモミキ
サーなどを用いて、適当な溶媒に溶解するとともに、混
合することによって調整することができる。溶媒は特に
限定することはないが、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノールなどのアルコール類、メチ
ルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトンな
どのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族化合物、ジエチルエーテルテ
トラヒドロフランなどのエーテル類などを例示すること
ができる。また、濃度は、例えば固形分に対して30〜
80%程度とされる。
【0024】そして、この防眩性帯電防止ハードコート
樹脂組成物を基材の表面に塗工し、好ましくは加熱して
溶媒を除去した後、紫外線などの光開始剤(F)の活性
エネルギー線を照射することによってハードコート膜を
形成することができる。塗工方式としては、例えばスロ
ットコータ、スピンコータ、ロールコータ、カーテンコ
ータ、スクリーン印刷などの従来の方式を例示すること
ができる。 溶媒を除去するための加熱温度や各工程の
処理時間などは材料、溶媒の種類やハードコート膜の厚
さなどによって適宜設定する。なお、ハードコート膜の
膜厚は0.1〜50μm程度、好ましくは5〜30μm
とされる。0.1μm未満の場合は十分な鉛筆硬度は得
られず、また50μmをこえるとクラックが生じやすく
なる。
【0025】ハードコート膜を設ける物品(基材)は、
特に限定せず、プラスティック、ガラス、金属などから
なるものが挙げられる。また、本発明においては、帯電
防止性能と防眩性の両方を備えたハードコート膜を提供
できるため、光学部品やディスプレイなどに適用すると
好適である。具体的には、例えば、レンズ、ミラー、ゴ
ーグル、窓ガラスや、液晶表示装置、CRT表示装置、
プラズマ表示装置、エレクトロクロミック表示装置、発
光ダイオード表示装置、EL表示装置などの各種ディス
プレイの画面保護などに適用すると好ましい。
【0026】このように本発明の防眩性帯電防止ハード
コート樹脂組成物は、帯電防止性能の向上に寄与する化
合物(B)、基材とハードコート膜との密着性に寄与す
る化合物(C)、及び防眩性の向上に寄与する平均粒径
1〜20μmの球状粒子(D)または二酸化珪素微粒子
(E)とを、適切な配合量で化合物(A)に添加するこ
とにより、(メタ)アクリル系樹脂が本来備えている性
能、例えば高い表面硬度、透明性、擦傷性を維持、発揮
させ、かつ基材との密着性を低下させることなく、帯電
防止性能と防眩性をあわせもつハードコート膜を得るこ
とができる。
【0027】特に平均粒径1〜20μmの球状粒子
(D)を用いた場合は、ハードコート膜の表面の接触面
積の低下により、帯電防止効果を向上させることができ
る。また、擦傷性が良好なハードコート膜が得られる。
さらに屈折率1.51〜1.55の平均粒径1〜20μ
mの球状粒子(D)を用いると良好な透明性を備えたハ
ードコート膜を得ることができる。また、二酸化珪素微
粒子(E)を用いた場合は、その表面の水酸基の作用に
より、帯電防止性能を向上させることができる。一方、
表面疎水処理された二酸化珪素微粒子(E)を用いた場
合は、耐候性に優れたハードコート膜を提供することが
できる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明する。 [1]球状粒子(D)を配合した実施例 (i)球状粒子(D)の平均粒径と配合量に着目した実
施例 <実施例1−1>化合物(A)としてジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARAD−
DPHA)90重量部と、化合物(B)としてアクリロイル
オキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド(大阪
有機製、DMA−MC)5重量部と、化合物(C)としてト
リシクロデカニルアクリレート(日立化成社製、FA−5
13A)5重量部と、屈折率1.49、平均粒径3.0μ
mの球状粒子(D)10重量部と、光開始剤(F)として2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン(チバガイギー製、ダロキュア1173)1重量部
とを、ホモミキサーを用いてメタノール(溶媒)中に、
濃度が70%になるように混合、溶解した。ついで、これ
をロールコータにてPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルム上に厚さ20μmになるように塗布し、70
℃、1分間の条件でオーブンにて溶媒を除去した後、1
000mJ/cm2の条件で紫外線を照射して硬化させ、
ハードコート膜を得た。
【0029】<実施例1−2>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールテトラアクリレート(共栄社製、ライトアク
リレートPE−4A)75重量部と、化合物(B)としてメ
タアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロ
ライド(三菱レイヨン社製、MAPTAC)20量部と、化
合物(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート(日
立化成社製、FA−513M)5重量部と、屈折率1.4
9、平均粒径15μmの球状粒子(D)3重量部と、光開
始剤(F)として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェ
ニル]―2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバガイ
ギー製、イルガキュア907)2重量部を用いた以外は実
施例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0030】<実施例1−3>化合物(A)としてジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート84重量部と、化合
物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド(共栄社製、ライトエステルDQ−
100)8量部と、化合物(C)としてトリシクロデカニル
アクリレート8重量部と、屈折率1.49、平均粒径
1.0μmの球状粒子(D)50重量部と、光開始剤(F)
として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン10重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0031】<実施例1−4>化合物(A)としてジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート90重量部と、化合
物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド5量部と、化合物(C)としてジメチ
ロールトリシクロデカンジアクリレート(共栄社製、ライ
トアクリレートDCP−A)5重量部と、屈折率1.5
7、平均粒径3.0μmの球状粒子(D)30重量部と、
光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン(チバガイギー製、イルガキュア184)5重
量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコ
ート膜を得た。
【0032】<実施例1−5>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールトリアクリレート(日本化薬製、KAYAR
AD PET−30)75重量部と、化合物(B)としてア
クリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド10量部と、化合物(C)としてトリシクロデカニル
アクリレート(共栄社製、ライトアクリレートDCP−
A)15重量部と、屈折率1.57、平均粒径1.5μm
の球状粒子(D)20重量部と、光開始剤(F)として1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン7重量部を用
いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を
得た。
【0033】<実施例1−6>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールテトラアクリレート30重量部と、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート45重量部と、化
合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムブロマイド20量部と、化合物(C)として
ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート5重量部
と、屈折率1.49、平均粒径6.0μmの球状粒子
(D)25重量部と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン4重量
部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコー
ト膜を得た。
【0034】<実施例1−7>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールトリアクリレート60重量部と、ジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート15重量部と、化合
物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド5量部と、化合物(C)としてジメチ
ロールトリシクロデカンジアクリレート20重量部と、
屈折率1.59、平均粒径8.0μmの球状粒子(D)の
10重量部と、光開始剤(F)として2−メチル−1[4−
(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプロパン−
1−オン5重量部を用いた以外は実施例1−1と同様に
してハードコート膜を得た。
【0035】<実施例1−8>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールテトラアクリレート20重量部と、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート60重量部と、化合物
(B)としてメタアクリルアミドプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド10量部と、化合物(C)としてトリ
シクロデカニルメタクリレート5重量部と、屈折率1.
49、平均粒径5.0μmの球状粒子(D)40重量部
と、光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン5重量部を用いた以外は実施例1−1と
同様にしてハードコート膜を得た。
【0036】<実施例1−9>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールテトラアクリレート30重量部と、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート30重量部と、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート30重量部と、化
合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライド5量部と、化合物(C)としてト
リシクロデカニルメタクリレート5重量部と、屈折率
1.49、平均粒径5.0μmの球状粒子(D)15重量
部と、光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン5重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0037】<実施例1−10>化合物(A)としてペンタ
エリスリトールテトラアクリレート20重量部と、ペン
タエリスリトールトリアクリレート20重量部と、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート35重量部と、
化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド10量部と、化合物(C)とし
てジメチロールトリシクロデカンジアクリレート15重
量部と、屈折率1.49、平均粒径20μmの球状粒子
(D)1重量部と、光開始剤(F)として1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン5重量部を用いた以外は実
施例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0038】<比較例1−1>化合物(A)としてジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート80重量部と、化合
物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド10量部と、化合物(C)としてトリ
シクロデカニルアクリレート10重量部と、光開始剤
(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン10重量部を用いた以外は実施例1−1と同様にして
ハードコート膜を得た。
【0039】<比較例1−2>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールテトラアクリレート90重量部と、化合物
(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド5量部と、化合物(C)としてジメチロ
ールトリシクロデカンジアクリレート5重量部と、屈折
率1.49、平均粒径3.0μmの球状粒子(D)80重
量部と、光開始剤(F)として2−メチル−1[4−(メチ
ルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプロパン−1−オ
ン5重量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハ
ードコート膜を得た。
【0040】<比較例1−3>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールトリアクリレート80重量部と、化合物
(B)としメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド15量部と、化合物(C)としてトリシ
クロデカニルアクリレート5重量部と、屈折率1.5
7、平均粒径0.4μmの球状粒子(D)50重量部と、
光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オン2重量部を用いた以外は実
施例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0041】<比較例1−4>化合物(A)としてペンタエ
リスリトールテトラアクリレート75重量部と、化合物
(B)としメタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライド20量部と、化合物(C)としてトリシ
クロデカニルメタクリレート5重量部と、屈折率1.4
9、平均粒径50μmの球状粒子(D)1重量部と、光開
始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン2重量部を用いた以外は実施例
1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0042】得られたハードコート膜の特性を以下のよ
うにして測定し、結果を表1に示した。 鉛筆硬度(鉛筆の硬さ):JIS K5400に準拠し
て行い、表面硬度について評価した。 表面抵抗:JIS K6911に準拠して行った。表面
抵抗は1012以下、好ましくは1010以下であると帯電
防止性能が良好である。 密着性:ハードコート膜を形成したPETフィルムを
1.0mm×1.0mmの碁盤目状に切断した後、ハー
ドコート膜の表面にニチバン社製のテープを貼着して、
180度の温度条件でこのテープを引っ張ることによっ
て剥離を行い、PETフィルム上のハードコート膜の残
存率(%)を測定した。 ヘイズ:ASTM D 1003−61に準拠して行っ
た。なお、防眩性と透明性のバランスから、ヘイズが
1.0〜10、好ましくは2.5〜7.5の範囲のもの
が望ましい。 耐擦傷性:スチールウール♯0000によりハードコー
ト膜表面を擦傷し、目視により耐擦傷性を評価した。 ○:ほとんど傷つかない △:少し傷がつく ×:激しく傷がつく
【0043】
【表1】
【0044】表1に示した結果より、球状粒子(D)を
配合しなかった比較例1−1においては、表面抵抗がや
や大きく、耐擦傷性が不十分であった。球状粒子(D)
の配合量が多い比較例1−2においては硬度および密着
性が不十分であった。また、ヘイズも比較的大きかっ
た。球状粒子(D)の平均粒径が本発明の数値範囲の下
限値未満であった比較例1−3においては硬度が不十分
で、かつヘイズが大きかった。球状粒子(D)の平均粒
径が本発明の数値範囲の上限値を越える値であった比較
例1−4においては、耐擦傷性が不十分であった。これ
に対して本発明に係る実施例においては、いずれも表面
抵抗が適度に小さく、帯電防止性能に優れており、かつ
十分な硬度を備え、密着性、耐擦傷性が良好であった。
また、ヘイズも適度な範囲であり、防眩性と透明性のバ
ランスが良いものであった。
【0045】(ii)球状粒子(D)の屈折率に着目し
た実施例 <実施例2−1>化合物(A)としてジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARA
D−DPHA)90重量部と、化合物(B)としてアク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド(大阪有機製、DMA−MC)5重量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート(日立
化成社製、FA−513M)5重量部と、屈折率1.5
2、平均粒径4.5μmの球状粒子(D)20重量部
と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン(チバガイギー製、
ダロキュア1173)2重量部を用いた以外は実施例1
−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0046】<実施例2−2>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート(共栄社製、ライ
トアクリレートPE−4A)75重量部と、化合物
(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド(共栄社製、ライトエステルDQ
−100)15量部と、化合物(C)としてトリシクロ
デカニルアクリレート(日立化成社製、FA−513
A)10重量部と、屈折率1.52、平均粒径11μm
の球状粒子(D)1重量部と、光開始剤(F)として1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイ
ギー製、イルガキュア184)5重量部を用いた以外は
実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0047】<実施例2−3>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート80重量部と、化合
物(B)としてメタクリルアミドプロピルトリメチアル
アンモニウムクロライド(三菱レイヨン社製、MAPT
AC)7量部と、化合物(C)としてジメチロールトリ
シクロデカンジアクリレート(共栄社製、ライトアクリ
レートDCP−A)13重量部と、屈折率1.51、平
均粒径7.0μmの球状粒子(D)10重量部と、光開
始剤(F)として2−メチル−1[4−(メチルチオ)
フェニル]―2−モルフォリノプロパン−1−オン(チ
バガイギー社製、イルガキュア907)10重量部を用
いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を
得た。
【0048】<実施例2−4>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート30重量部と、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート20重量部
と、化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムブロマイド25量部と、化合物
(C)としてジメチロールトリシクロデカンジアクリレ
ート25重量部と、屈折率1.51、平均粒径2.0μ
m球状粒子(D)50重量部と、光開始剤(F)として
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン7重量部
を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコート
膜を得た。
【0049】<実施例2−5>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート50重量部と、
ペンタエリスリトールトリアクリレート35重量部と、
化合物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド5量部と、化合物(C)とし
てトリシクロデカニルアクリレート10重量部と、平均
粒径8.2μm、屈折率1.540の球状粒子(D)1
2重量部と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン3重量部を
用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜
を得た。
【0050】<実施例2−6>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート45重量部と、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート33重量部と、化
合物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライド7量部と、化合物(C)として
トリシクロデカニルメタクリレート15重量部と、平均
粒径10.5μm、屈折率1.525の球状粒子(D)
55重量部と、光開始剤(F)として2−メチル−1
[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプ
ロパン−1−オン9重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0051】<実施例2−7>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート15重量部と、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート50重量部と、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート15重量部
と、化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド10量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート10重
量部と、平均粒径5.7μm、屈折率1.535の球状
粒子(D)30重量部と、光開始剤(F)として2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン4重量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハ
ードコート膜を得た。
【0052】<比較例2−1>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート100重量部
と、光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン3重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0053】<比較例2−2>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート35重量部と、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート35重量部
と、化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド20量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート10重
量部と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニルプロパン−1−オン2重量部を用い
た以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得
た。
【0054】<比較例2−3>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート90重量部と、化合
物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド10量部と、屈折率1.52、平
均粒径4.5μmの球状粒子(D)20重量部と、光開
始剤(F)として2−メチル−1[4−(メチルチオ)
フェニル]―2−モルフォリノプロパン−1−オン2重
量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコ
ート膜を得た。
【0055】<比較例2−4>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート50重量部と、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート25重量部
と、化合物(C)としてトリシクロデカニルジアクリレ
ート25重量部と、屈折率1.525、平均粒径10.
5μmの球状粒子(D)15重量部と、光開始剤(F)
として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン2重量部を用いた以外は実施例1−1と
同様にしてハードコート膜を得た。
【0056】<参考例2−1>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート15重量部と、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート50重量部と、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート15重量部
と、化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド10量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート10重
量部と、平均粒径6.0μm、屈折率1.49の球状粒
子(D)30重量部と、光開始剤(F)として2−ヒド
ロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
4重量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハー
ドコート膜を得た。
【0057】<参考例2−2>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート15重量部と、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート50重量部と、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート15重量部
と、化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド10量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート10重
量部と、平均粒径2.0μm、屈折率1.57の球状粒
子(D)30重量部と、光開始剤(F)として2−ヒド
ロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
4重量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハー
ドコート膜を得た。
【0058】得られたハードコート膜について、耐擦傷
性を除いて実施例1−1と同様にしてその特性を測定し
た。また、あわせて全光透過率をASTM D 100
3−61に準拠して測定した。結果を表2に示した。
【0059】
【表2】
【0060】表2の結果より、球状粒子(D)を配合し
なかった比較例2−1においては、表面抵抗が大きく、
帯電防止性能が小さかった。また、ヘイズが非常に小さ
く、防眩性が不十分であった。球状粒子(D)を配合せ
ず、かつ化合物(A)の配合量が少なかった比較例2−
2においてはヘイズが非常に小さく、防眩性が不十分で
あった化合物(C)を配合しなかった比較例2−3にお
いては、密着性が不十分であった。化合物(B)を配合
しなかった比較例2−4においては、表面抵抗が大き
く、帯電防止性能が不十分であった。球状粒子(D)の
屈折率が好ましい数値範囲よりも小さかった参考例2−
1においては、全光透過率が小さく、透明性が低下し
た。球状粒子(D)の屈折率が本発明の数値範囲よりも
大きかった参考例2−2においては、全光透過率が小さ
く、透明性が低下した。これに対して本発明に係る実施
例においては、いずれも表面抵抗が適度に小さく、帯電
防止性能が良好であり、かつ十分な硬度を備え、密着性
が良好であった。また、ヘイズも適度な範囲であり、防
眩性が良好であった。さらに、全光透過率が大きく、透
明性に優れたものであった。
【0061】 [2]二酸化珪素微粒子(E)を配合し
た実施例 (i)表面疎水処理されていない二酸化珪素微粒子
(E)を用いた実施例 <実施例3−1>化合物(A)としてジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARA
D−DPHA)90重量部と、化合物(B)としてアク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド(大阪有機製、DMA−MC)5重量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルアクリレート(日立化
成社製、FA−513A)5重量部と、二酸化珪素微粒
子(E)としてサイリシア350(富士シリシア製、平
均粒径1.8μm)10重量部と、光開始剤(F)とし
て1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ
ガイギー製、イルガキュア184)1重量部を用いた以
外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0062】<実施例3−2>化合物(A)として、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート80重量部
と、化合物(B)として、メタクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウムクロライド(共栄社製、ライト
エステルDQ−100)10量部と、化合物(C)とし
て、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(共
栄社製、ライトアクリレートDCP−A)10重量部
と、二酸化珪素微粒子(E)としてサイリシア770
(富士シリシア製平均粒径6.0μm )5重量部と、
光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニルプロパン−1−オン(チバガイギー製、ダロ
キュア1173)3重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0063】<実施例3−3>化合物(A)として、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート(共栄社製、ラ
イトアクリレートPE−4A)75重量部と、化合物
(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド15量部と、化合物(C)としてト
リシクロデカニルメタクリレート(日立化成社製、FA
−513M)10重量部と、二酸化珪素微粒子(E)と
してサイリシア310(富士シリシア製、平均粒径1.
4μm )1重量部と、光開始剤(F)として1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン5重量部を用いた
以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得
た。
【0064】<実施例3−4>化合物(A)として、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製、K
AYARAD PET−30)50重量部と、化合物
(B)として、メタアクリルアミドプロピルトリメチル
アンモニウムクロライド(三菱レイヨン社製、MAPT
AC)25量部と、化合物(C)として、トリシクロデ
カニルアクリレート25重量部と、二酸化珪素微粒子
(E)としてファインシルA(トクヤマ製、平均粒径1
2.5μm )3重量部と、光開始剤(F)として2−
メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モル
フォリノプロパン−1−オン(チバガイギー製、イルガ
キュア907)10重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0065】<実施例3−5>化合物(A)として、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート40重量部と
ペンタエリスリトールトリアクリレート40重量部と、
化合物(B)として、メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムブロマイド10量部と、化合物
(C)として、ジメチロールトリシクロデカンジアクリ
レート10重量部と、二酸化珪素微粒子(E)としてミ
ズカシルP−801(水澤化学工業製、平均粒径2.6
μm )20重量部と、光開始剤(F)として2−メチ
ル−1[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォ
リノプロパン−1−オン8重量部を用いた以外は実施例
1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0066】<実施例3−6>化合物(A)として、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートと50重量部と
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート25重量部
と、化合物(B)として、メタクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウムクロライド20量部と、化合物
(C)として、トリシクロデカニルメタクリレート5重
量部と、二酸化珪素微粒子(E)としてミズカシルP−
78F(水澤化学工業製12.5)15重量部と、光開
始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン6重量部を用いた以外は実施
例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0067】<実施例3−7>化合物(A)として、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートと20重量部と
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート20重量部
とペンタエリスリトールトリアクリレート40重量部
と、化合物(B)として、メタアクリルアミドプロピル
トリメチルアンモニウムクロライド25量部と、化合物
(C)として、トリシクロデカニルアクリレート15重
量部と、二酸化珪素微粒子(E)としてニップジェルA
Z600(日本シリカ工業製、平均粒径5.0μm )
10重量部と、光開始剤(F)として2−メチル−1
[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプ
ロパン−1−オン2重量部を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてハードコート膜を得た。
【0068】<実施例3−8>化合物(A)として、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートと30重量部と
ペンタエリスリトールトリアクリレート60重量部と、
化合物(B)として、メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロライド5量部と、化合物(C)
として、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート
5重量部と、二酸化珪素微粒子(E)としてファインシ
ルX−12(トクヤマ製平均粒径10.0μm )2重
量部と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニルプロパン−1−オン0.5重量部を
用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜
を得た。
【0069】<比較例3−1>化合物(A)として、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート90重量部
と、化合物(B)として、メタクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウムクロライド10量部と、光開始
剤(F)として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フ
ェニル]―2−モルフォリノプロパン−1−オン3重量
部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコー
ト膜を得た。
【0070】<参考例3−1>化合物(A)として、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート90重量部
と、化合物(B)として、アクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド5量部と、化合物
(C)として、トリシクロデカニルアクリレート5重量
部と、二酸化珪素微粒子(E)としてニップジェルBY
−001(日本シリカ工業製、平均粒径22.0μm
)10重量部と、光開始剤(F)として1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン1重量部を用いた以外
は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0071】<比較例3−2>化合物(A)として、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート90重量部
と、化合物(B)として、アクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド5量部と、化合物
(C)として、トリシクロデカニルアクリレート5重量
部と、二酸化珪素微粒子としてファインシルX−12
(トクヤマ製、平均粒径10.0μm)70重量部と、
光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン1重量部を用いた以外は実施例1−1と同
様にしてハードコート膜を得た。
【0072】これらのハードコート膜について、耐擦傷
性以外は実施例1−1と同様にしてその特性を測定し
た。結果を表3に示した。
【0073】
【表3】
【0074】表3に示した結果より、化合物(C)と二
酸化珪素微粒子(E)を配合しなかった比較例3−1に
おいては、密着性が低かった。また、ヘイズが非常に小
さく、防眩性が不十分であった。二酸化珪素微粒子
(E)の平均粒径が、好ましい範囲をこえている参考例
3−1においては、ややヘイズが大きく、透明性が低下
した。二酸化珪素微粒子(E)の配合量が多い比較例3
−2においては、鉛筆硬度が小さく、またヘイズが大き
いため、透明性が低下した。これに対して本発明に係る
実施例においてはいずれも表面抵抗が適度に小さく、帯
電防止性能が良好であり、かつ十分な硬度を備え、密着
性が良好であった。また、ヘイズも適度な範囲であり、
防眩性と透明性のバランスが良いものであった。
【0075】(ii)表面疎水処理された二酸化珪素微
粒子(E)を用いた実施例 <実施例4−1>化合物(A)としてジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARA
D−DPHA)85重量部と、化合物(B)としてアク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド(大阪有機製、DMA−MC)5重量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルアクリレート(日立化
成社製、FA−513A)10重量部と、表面疎水処理
した二酸化珪素微粒子(E)としてニップシルSS−5
0(日本シリカ工業製、平均粒径1.3μm)30重量
部と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オン(チバガイギー
製、ダロキュア1173)2重量部を用いた以外は実施
例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0076】<実施例4−2>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート80重量部と、
化合物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド10重量部と、化合物(C)
としてトリシクロデカニルメタクリレート(日立化成社
製、FA−513M)10重量部と、表面疎水処理した
二酸化珪素微粒子(E)としてニップシルSS−50A
(日本シリカ工業製、平均粒径2.3μm)15重量部
と、光開始剤(F)として2−メチル−1[4−(メチ
ルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプロパン−1−
オン(チバガイギー製、イルガキュア907)5重量部
を用いた以外は実施例1−1と同様にしてハードコート
膜を得た。
【0077】<実施例4−3>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート(共栄社製、ライ
トアクリレートPE−4A)75重量部と、化合物
(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド(共栄社製、ライトエステルDQ
−100)12重量部と、化合物(C)としてジメチロ
ールトリシクロデカンジアクリレート(共栄社製、ライ
トアクリレートDCP−A)13重量部と、表面疎水処
理した二酸化珪素微粒子(E)としてニップシルSS−
70(日本シリカ工業製、平均粒径4.1μm)10重
量部と、光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン(チバガイギー製、イルガキュア
184)1重量部を用いた以外は実施例1−1と同様に
してハードコート膜を得た。
【0078】<実施例4−4>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製、KA
YARAD PET−30)90重量部と、化合物
(B)としてアリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド5重量部と、化合物(C)としてトリ
シクロデカニルアクリレート5重量部と、表面疎水処理
した二酸化珪素微粒子(E)としてニップシルSS−3
0p(日本シリカ工業製、平均粒径8.6μm)1重量
部と、光開始剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オン7重量部を用いた
以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得
た。
【0079】<実施例4−5>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート75重量部と、化合
物(B)としてメタアクリルアミドプロピルトリメチル
アンモニウムクロライド(三菱レイヨン社製、MAPT
AC)20重量部と、化合物(C)としてトリシクロデ
カニルメタクリレート5重量部と、表面疎水処理した二
酸化珪素微粒子(E)としてサイリシア702(富士シ
リシア製、平均粒径2.5μm)20重量部と、光開始
剤(F)として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン10重量部を用いた以外は実施
例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0080】<実施例4−6>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート40重量部とペン
タエリスリトールトリアクリレート40重量部と、化合
物(B)としてアリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド8重量部と、化合物(C)としてジ
メチロールトリシクロデカンジアクリレート12重量部
と、表面疎水処理した二酸化珪素微粒子(E)としてサ
イリシア704(富士シリシア製、平均粒径3.5μ
m)7重量部と、光開始剤(F)として2−メチル−1
[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプ
ロパン−1−オン0.1重量部を用いた以外は実施例1
−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0081】<実施例4−7>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート50重量部とジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート25重量部と、
化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド10重量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルアクリレート15重量
部と、表面疎水処理した二酸化珪素微粒子(E)として
サイリシア4004(富士シリシア製、平均粒径5.5
μm)5重量部と、光開始剤(F)として2−メチル−
1[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォリノ
プロパン−1−オン0.1重量部を用いた以外は実施例
1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0082】<実施例4−8>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート30重量部とジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート45重量部と、化
合物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムブロマイド18重量部と、化合物(C)と
してトリシクロデカニルメタクリレート7重量部と、表
面疎水処理した二酸化珪素微粒子(E)としてミズカシ
ルC−002(水澤化学製、平均粒径1.6μm)50
重量部と、光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン8重量部を用いた以外は実施例
1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0083】<実施例4−9>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート10重量部とペンタ
エリスリトールテトラアクリレート10重量部とジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート55重量部と、化
合物(B)としてメタアクリルアミドプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロライド20重量部と、化合物(C)
としてジメチロールトリシクロデカンジアクリレート5
重量部と、表面疎水処理した二酸化珪素微粒子(E)と
してミズカシルC−402(水澤化学製、平均粒径2.
2μm)25重量部と、光開始剤(F)として2−メチ
ル−1[4−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォ
リノプロパン−1−オン10重量部を用いた以外は実施
例1−1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0084】<比較例4−1>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート90重量部と、
化合物(B)としてアクリロイルオキシエチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド10量部と、化合物(C)と
してトリシクロデカニルメタクリレート10重量部と、
光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン5重量部を用いた以外は実施例1−1と同
様にしてハードコート膜を得た。
【0085】<参考例4−1>化合物(A)としてペン
タエリスリトールトリアクリレート80重量部と、化合
物(B)としてメタアクリルアミドプロピルトリメチル
アンモニウムクロライド15重量部と、化合物(C)と
してトリシクロデカニルアクリレート5重量部と、表面
疎水処理を施していない二酸化珪素微粒子であるサイリ
シア430(富士シリシア製、平均粒径2.5μm)2
0重量部と、光開始剤(F)として2−メチル−1[4
−(メチルチオ)フェニル]―2−モルフォリノプロパ
ン−1−オン3重量部を用いた以外は実施例1−1と同
様にしてハードコート膜を得た。
【0086】<比較例4−2>化合物(A)としてペン
タエリスリトールテトラアクリレート40重量部と、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート40重量部と、
化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド10重量部と、化合物
(C)としてトリシクロデカニルメタクリレート10重
量部と、表面疎水処理した二酸化珪素微粒子(E)とし
てサイリシア702を70重量部と、光開始剤(F)と
して2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]―
2−モルフォリノプロパン−1−オン3重量部を用いた
以外は実施例1−1と同様にしてハードコート膜を得
た。
【0087】<比較例4−3>化合物(A)としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート75重量部と、
化合物(B)としてメタクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド20重量部と、化合物
(C)としてジメチロールトリシクロデカンジアクリレ
ート5重量部と、表面疎水処理した二酸化珪素微粒子
(E)としてニップシルSS−50を0.5重量部と、
光開始剤(F)として1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン5重量部を用いた以外は実施例1−1と同
様にしてハードコート膜を得た。
【0088】これらのハードコート膜の特性を、耐擦傷
性を除いて実施例1−1と同様にして測定した。また、
あわせて以下のような耐水試験も行って評価した。結果
を表4に示した。 耐水試験:24℃の水槽に240時間浸漬し、試験終了
後目視により判断した。 ○:外観に異常無し。 ×:膜の白化、剥がれ有り。
【0089】
【表4】
【0090】表4に示した結果より、二酸化珪素微粒子
(E)を配合しなかった比較例4−1においては、ヘイ
ズが非常に小さく、防眩性が不十分であった。表面疎水
処理をしていない二酸化珪素微粒子(E)を用いた参考
例4−1においては、耐水試験のみにおいて不十分な結
果が得られた。二酸化珪素微粒子(E)の配合量が本発
明の数値範囲の上限値よりも大きい比較例4−2におい
ては、硬度と密着性が不十分であり、また、ヘイズが大
きく、透明性が低下した。二酸化珪素微粒子(E)の配
合量が本発明の数値範囲の下限値よりも小さい比較例4
−3においては、ヘイズが非常に小さく、防眩性が不十
分であった。これに対して本発明に係る実施例において
はいずれも適度に表面抵抗が大きく、帯電防止性能が良
好であり、かつ十分な硬度を備え、密着性が良好であっ
た。た、ヘイズも適度な範囲であり、防眩性と透明性
のバランスが良いものであった。そして、さらに耐水性
が良好であった。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防眩性帯電
防止ハードコート樹脂組成物は、帯電防止性能の向上に
寄与する化合物(B)と、基材とハードコート膜との密
着性に寄与する化合物(C)、及び防眩性の向上に寄与
する平均粒径1〜20μmの球状粒子(D)または二酸
化珪素微粒子(E)とを、適切な配合量で化合物(A)
と混合して用いることにより、(メタ)アクリル系樹脂
が本来備えている好ましい特性、例えば高い表面硬度、
透明性、擦傷性、及び基材との密着性などを低下させる
ことなく、または向上させて、帯電防止性能と防眩性を
あわせもつハードコート膜を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相沢 弘貴 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 清水 雄一郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB24 BA14 CA05 4J002 BC023 BG003 BG071 BG072 CC013 CC183 CC193 DJ017 EG026 GH00 4J038 CC022 CG002 CG141 DA032 DA162 GA01 GA03 GA08 GA09 GA12 GA13 HA446 KA08 MA07 MA10 NA01 NA03 NA11 NA12 NA17 NA19 NA20 PA17 PA19 PB09 PC02 PC03 PC08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリロイル基を分子中に有す
    る化合物(A)と、4級アンモニウム塩基及び(メタ)
    アクリロイル基を分子中に有する化合物(B)と、トリ
    シクロデカン骨格及び(メタ)アクリロイル基を分子中
    に有する化合物(C)と、平均粒径1〜20μmの球状
    粒子(D)とを含み、 前記化合物(A)50〜90重量部に対して、前記化合
    物(B)の配合量が5〜25重量部、前記化合物(C)
    の配合量が5〜25重量部、前記球状粒子(D)の配合
    量が1〜50重量部であることを特徴とする防眩性帯電
    防止ハードコート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記球状粒子(D)の屈折率が1.51
    〜1.55であることを特徴とする請求項1に記載の防
    眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリロイル基を分子中に有す
    る化合物(A)と、4級アンモニウム塩基及び(メタ)
    アクリロイル基を分子中に有する化合物(B)と、トリ
    シクロデカン骨格及び(メタ)アクリロイル基を分子中
    に有する化合物(C)と、二酸化珪素微粒子(E)とを
    含み、 前記化合物(A)50〜90重量部に対して、前記化合
    物(B)の配合量が5〜25重量部、前記化合物(C)
    の配合量が5〜25重量部、前記二酸化珪素微粒子
    (E)の配合量が1〜50重量部であることを特徴とす
    る防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記二酸化珪素微粒子(E)の平均粒径
    が1〜20μmであることを特徴とする請求項3に記載
    の防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記二酸化珪素微粒子(E)の粒子表面
    が水酸基で覆われていることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の防眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記二酸化珪素微粒子(E)が、表面疎
    水処理が施された二酸化珪素微粒子であることを特徴と
    する請求項3または4に記載の防眩性帯電防止ハードコ
    ート樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 前記化合物(A)が、分子中に(メタ)
    アクリロイル基を3個以上有することを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか一項に記載の防眩性帯電防止ハード
    コート樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の防
    眩性帯電防止ハードコート樹脂組成物からなることを特
    徴とするハードコート膜。
  9. 【請求項9】 物品の表面に請求項8に記載のハードコ
    ート膜が設けられていることを特徴とするハードコート
    膜形成物品。
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