JP2001322893A - シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピ成長用基板の結晶熱履歴に影響されるこ
となく安定したIG能力を発揮し、デバイスプロセスの
初期段階から優れたIG能力を有するエピタキシャルウ
ェーハを製造することができ、特に、N+基板の酸素析
出が進行しにくいという問題点に起因するN/N+エピ
ウェーハのIG不足を簡便に解消することができるシリ
コンエピタキシャルウェーハの製造方法を提供する。 【解決手段】 エピタキシャル成長用のシリコン基板に
対し、1200℃〜1350℃の温度で1〜120秒の
RTA(急速加熱・急速冷却熱処理)を行い、さらに9
00℃〜1050℃の温度で2〜20時間の熱処理を行
った後、前記シリコンウェーハの表面にエピタキシャル
層を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エピ成長用基板の
結晶熱履歴に影響されることなく安定したIG能力を発
揮し、デバイスプロセスの初期段階から優れたIG能力
を有するエピタキシャルウェーハを製造することができ
る方法に関する。
【0002】
【関連技術】Czochralski(CZ)法により育成された
シリコン単結晶を用いて作製されたシリコンウェーハに
は、5〜10×1017atoms/cm3程度の格子間酸素が不
純物として含まれる。この格子間酸素は、引き上げ工程
中の固化してから室温まで冷却されるまでの熱履歴(以
下、結晶熱履歴と記す)の間に過飽和状態となるために
析出して、酸素析出核(シリコン酸化物の微小析出物)
が形成される。
【0003】半導体集積回路の製造工程において熱処理
が施されると、この酸素析出核が成長することにより酸
素析出が進行して、酸素析出物やそれに起因する転位等
の微小欠陥が発生する。この酸素析出物がウェーハ表面
のデバイス活性層に存在するとデバイス特性を劣化させ
るが、ウェーハ内部に存在する場合は重金属不純物を捕
獲するサイトとして有効になりIG(Internal Getteri
ng)と呼ばれる効果が得られ、デバイス特性や歩留まり
を向上させる。このような観点から、CZウェーハ中の
酸素析出の制御が重要な課題であり、古くから研究が盛
んに行われている。
【0004】ウェーハ表面近傍のデバイス作製領域を無
欠陥化するために、CZウェーハ上に気相成長によって
シリコン単結晶層(以下、エピタキシャル層またはエピ
層と呼ぶことがある。)を堆積させたエピタキシャルウ
ェーハ(以下、エピウェーハと呼ぶことがある。)が使
用される場合がある。このエピウェーハにおいても、基
板にIG能力を付加させることが重要である。
【0005】しかし、通常のエピ成長は、1000℃以
上の高温で行われるために、エピタキシャル成長用基板
を作製したシリコン単結晶を引き上げた時の結晶熱履歴
で形成された酸素析出核が溶体化してしまい、デバイス
作製工程での酸素析出が、通常の未熱処理のCZシリコ
ンウェーハと比較して抑制される。そのために、エピウ
ェーハではIG能力が低下することが問題となってい
る。
【0006】この問題を解決する方法としては、エピ工
程前に800℃程度の熱処理を施すことにより析出核を
大きく成長させて、高温のエピ工程でも消滅しないよう
にする方法がある(例えば、特開平10−223641
号公報参照)。あるいは、本出願人が先に提案した特願
2000−17479号に記載した様に、エピ工程後に
450〜750℃程度の熱処理を施すことにより析出核
を再形成させる方法などがある。
【0007】しかし、エピ工程前に熱処理を施す方法
は、結晶熱履歴で形成された析出核を利用するために、
結晶熱履歴が異なるウェーハでは析出核密度が異なる。
従って、結晶引上げ条件や結晶位置の違いにより析出物
密度がばらつくために、安定なゲッタリング能力が得ら
れないという問題点がある。また、Sb(アンチモン)
やAs(砒素)を高濃度にドープしたN+基板(導電型
がn型で、抵抗率が0.1Ωcm以下のシリコンウェー
ハ)では本質的に酸素析出が進行しにくいために、結晶
熱履歴で形成される析出核の密度が低く、エピ工程前の
熱処理による効果がほとんど無い。
【0008】さらに、エピ工程後の熱処理においてもN
+基板は析出核形成が進行しにくいために、十分な密度
を得るためには熱処理時間が長くなるという問題が生じ
る。N+基板において酸素析出が進行しにくいことに対
する理由に関しては、幾つかのモデルが提案されている
が未だに明確になっていないために、ここで記述するこ
とは避ける。
【0009】一方、N+基板を用いたN/N+エピウェー
ハ(N+基板上に、n型で0.1Ωcm以上のエピタキ
シャル層を形成したエピウェーハ)は、その構造面から
CCD用材料として有望視されている。しかし、上述し
たようにIG効果が期待できないことから、それに変わ
ってN/Nエピウェーハ(抵抗率0.1Ωcm以上のn
型基板上に、n型で0.1Ωcm以上のエピタキシャル
層を形成したエピウェーハ)が広く用いられている。こ
の場合でも、IG効果を付加させるためには、エピ工程
前あるいは後に酸素析出熱処理を施す必要がある。従っ
て、N/N+エピウェーハにおいて、比較的簡便にIG
効果を付加させることが重要な課題となる。
【0010】酸素析出を促進させる簡便な方法としてR
TA(Rapid Thermal Annealing)と呼ばれる急速加熱
・急速冷却熱処理がある(例えば、特表平6−5048
78号公報参照)。この熱処理を行うことができる熱処
理装置(RTA装置)は、ランプ加熱方式が採用されて
いる場合が多く、10〜100℃/秒程度の昇降温速度
で熱処理が可能である。
【0011】このRTA工程でウェーハ表面から導入さ
れる過剰な空孔が、酸素析出を進行しやすくしていると
考えられている。但し、RTAを行ったとしても、その
直後にエピ工程を施すと析出促進効果がなくなることが
わかっている。これは、エピ工程で空孔が外方拡散して
しまうことが原因と思われる。また、RTA後に450
℃以上800℃以下の熱処理を加えると析出促進効果が
さらに大きくなるが、熱処理温度が低いために析出物の
成長が十分ではなく、高温のエピ工程で残存できない。
特に、酸素析出が起こりにくいN+基板では、その影響
は大きい。
【0012】近年のデバイスプロセスの低温化により、
プロセス中での析出物の成長が抑制されることから、十
分なゲッタリング能力が確保できないことが懸念されて
いる。従って、デバイスプロセス前の段階で検出可能な
レベルの大きいサイズの析出物が形成されていることが
好ましい。しかし、従来の方法では、エピ工程直後に検
出可能なサイズの析出物を形成することは困難であっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エピ成長用
基板の結晶熱履歴に影響されることなく安定したIG能
力を発揮し、デバイスプロセスの初期段階から優れたI
G能力を有するエピタキシャルウェーハを製造すること
ができ、特に、N+基板の酸素析出が進行しにくいとい
う問題点に起因するN/N+エピウェーハのIG不足を
簡便に解消することができるシリコンエピタキシャルウ
ェーハの製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方
法は、エピタキシャル成長用のシリコン基板に対し、1
200℃〜1350℃の温度で1〜120秒のRTA
(急速加熱・急速冷却熱処理)を行い、さらに900℃
〜1050℃の温度で2〜20時間の熱処理を行った
後、前記シリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を
形成することを特徴とする。この方法は、抵抗率が0.
1Ωcm以下のn型シリコンウェーハに対し特に効果的
であり、エピタキシャル層の形成温度が1100℃以上
の高温であっても、優れたIG能力を有するエピタキシ
ャルウェーハを製造することができる。
【0015】エピタキシャル成長後の基板内部に十分な
酸素析出物密度を有するようにするためには、RTAの
条件を1200℃以上、1秒以上にする必要があるが、
1350℃を超えるとウェーハへの金属汚染やスリップ
転位の発生等の問題が発生する可能性があるので好まし
くない。また、熱処理時間が120秒を超えるとスルー
プットの低下や熱処理炉の耐久性等の問題が発生し、現
実的ではない。
【0016】また、RTA後の熱処理条件としては、特
にN+基板においてエピタキシャル成長後の基板内部に
十分な酸素析出物密度(少なくとも1×107/cm3)を
確実に有するようにするためには、900℃以上で2時
間以上の熱処理が必要であるが、20時間を超える熱処
理を行っても効果が飽和するため意味がない。また、1
050℃を超える温度では基板内部に新たな酸素析出核
の形成が起こりにくくなるので好ましくない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一つの実施の形態
を添付図面中、図1に基づいて説明するが、図示例は例
示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しな
い限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0018】図1は、本発明のシリコンエピタキシャル
ウェーハの製造方法の工程順を示すフローチャートであ
る。まず、エピタキシャル成長用のシリコン基板を準備
する(ステップ100)。このシリコン基板としては、
導電型がn型で抵抗率が1.0Ωcm以下のものが好適に
用いられる。このシリコン基板に対してRTA(Rapid
Thermal Annealing、急速加熱・急速冷却熱処理)が行
われる(ステップ102)。このRTAの条件は、12
00℃〜1350℃の温度で1〜120秒の条件で行わ
れる。この条件外では、前述したように、本発明の作用
効果を充分に達成することができない。
【0019】このRTA終了後のシリコン基板に対して
さらに熱処理が行われる(ステップ104)。この熱処
理の条件は、900℃〜1050℃の温度で2〜20時
間の条件で行われる。この条件外では、前述したよう
に、本発明の作用効果を有効に発揮することができな
い。このような熱処理をうけたシリコン基板の表面に対
してエピタキシャル層を形成する(ステップ106)。
このエピタキシャル層の形成は、従来と同様に1000
℃以上の高温で行っても問題ない。尚、ステップ104
における熱処理雰囲気は特に限定されないが、酸化性雰
囲気で行う場合、形成される酸化膜を除去してからエピ
工程を行う必要がある。
【0020】このように、本発明の製造方法は、エピタ
キシャル成長用のシリコン基板が作製されたシリコン単
結晶の結晶熱履歴により形成された酸素析出核を高温の
RTA工程で消滅させ、そのRTA後に比較的高温(9
00℃〜1050℃)の熱処理を加えることにより、析
出核を形成すると同時にその核を成長させて、エピ工程
でも消滅しない析出物を形成したエピタキシャル成長用
基板を用いてエピタキシャル成長を行うというものであ
る。これにより、エピ工程直後であっても、赤外散乱ト
モグラフ法を用いた測定装置により検出可能なサイズの
析出物を有するエピタキシャルウェーハが得られる。
【0021】従って、たとえN+基板であってもエピ工
程前の段階で析出物が成長しているので、デバイスプロ
セスの初期段階からゲッタリング能力を有するエピタキ
シャルウェーハを製造できる。また、結晶熱履歴で形成
される析出核はRTA工程で消滅するために、それに起
因したばらつきは無く、安定したIG能力を有するエピ
タキシャルウェーハを製造できる。
【0022】さらに、ウェーハに元々存在していた空孔
や、RTA工程で注入された空孔は、その後の熱処理工
程での外方拡散により表面近傍から排除されるので、ウ
ェーハ表面近傍には酸素析出物の無欠陥領域(DZ層)
が形成され、その上に形成されるエピタキシャル層の結
晶性に対して有利に作用する。
【0023】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもの
で限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもな
い。
【0024】(実施例1)直径6インチ、結晶方位<1
00>、初期酸素濃度15ppma(JEIDA(日本
電子工業振興協会)規格)のSbドープ基板を準備し
た。抵抗率は約0.02Ωcmである。この基板に対し
て、窒素雰囲気下で1200℃、30秒間のRTAを施
した。その後、900℃,1000℃,1050℃で2
〜16時間の熱処理を施した。熱処理雰囲気は2%の酸
素を含有する窒素雰囲気(2%O2/N2)とした。さら
に、熱処理後の基板表面の酸化膜を除去し、1150℃
で3μmのエピタキシャル層を成長させた後、酸素析出
物密度を赤外散乱トモグラフ法により測定した。
【0025】RTA後の各温度での熱処理時間と酸素析
出物密度との関係を図2に示す。何れの温度においても
2時間の熱処理で既に析出物密度が7乗台以上の密度で
観察され、時間の増加と共に密度が増加した。この結果
から、析出しにくいSbドープ基板において、RTAと
その後の熱処理により高温のエピ工程でも消滅しない析
出物が形成でき、さらにエピ工程直後の段階で検出可能
な十分なサイズをもつ析出物が形成できることがわかっ
た。
【0026】(実施例2)直径6インチ、結晶方位<1
00>、初期酸素濃度16.5ppmaのAsドープ基
板を準備した。抵抗率は約0.005Ωcmである。実
施例1と同様に、この基板に対して、窒素雰囲気下で1
200℃,30秒間のRTAを施した。その後、900
℃,1000℃,1050℃で2〜16時間の熱処理
(2%O2/N2)を施した。さらに、熱処理後の基板表
面の酸化膜を除去し、1125℃で5μmエピタキシャ
ル層を成長させた後、酸素析出物密度を赤外散乱トモグ
ラフ法により測定した。
【0027】RTA後の各温度での熱処理時間と酸素析
出物密度との関係を図3に示す。何れの温度においても
2時間の熱処理で既に析出物密度が8乗台の密度で観察
され、時間の増加と共に密度が増加した。この結果か
ら、Sbドープ基板と同様にAsドープ基板において
も、RTAとその後の熱処理によりエピ工程でも消滅し
ない析出物が形成でき、さらにエピ工程直後の段階で検
出可能な十分なサイズをもつ析出物が形成できることが
わかった。
【0028】尚、短時間の場合の密度が実施例1よりも
若干高いのは、酸素濃度の違いによると思われる。
【0029】(実施例3及び比較例1)RTAの温度の
影響を調べるための実験を行った。実施例1と同様のS
bドープ基板に対して、窒素雰囲気下で30秒間のRT
Aを施した。RTA温度は1150℃(比較例1)、1
200℃及び1250℃(実施例3)とした。
【0030】RTA後、1000℃で8時間の熱処理
(2%O2/N2)を施した。さらに、その熱処理後の基
板表面の酸化膜を除去し、1150℃で3μmエピタキ
シャル層を成長させた後、酸素析出物密度を赤外散乱ト
モグラフ法により測定した。
【0031】RTAの温度と酸素析出物密度との関係を
図4に示す。1150℃では析出物密度が1×107/c
m3以下と低かったが、1200℃以上では9乗台以上の
密度で析出物が観察された。この結果から、RTA温度
は1200℃以上が好ましいことがわかった。
【0032】(実施例4)RTAの雰囲気の影響を調べ
るための実験を行った。実施例1と同様のSbドープ基
板に対して、水素雰囲気下で1250℃,30秒間のR
TAを施した。RTA後、900℃と1050℃で2〜
14時間の熱処理(2%O2/N2)を施した。さらに、
熱処理後の基板表面の酸化膜を除去し、1150℃で3
μmのエピタキシャル層を成長させた後、酸素析出物密
度を赤外散乱トモグラフ法により測定した。
【0033】RTA後の各温度での熱処理時間と酸素析
出物密度との関係を図5に示す。何れの温度においても
2時間の熱処理で既に析出物密度が8乗台以上の密度で
観察され、時間の増加と共に密度が増加した。この結果
から、RTAの雰囲気が水素の場合でも、RTAとその
後の熱処理によりエピ工程でも消滅しない析出物が形成
でき、さらにエピ工程直後の段階で検出可能な十分なサ
イズをもつ析出物が形成できることがわかった。
【0034】(比較例2)実施例1及び実施例2と同様
なSb及びAsドープ基板を準備した。これらの基板に
対して、RTA及びその後の熱処理を施さずに1150
℃で3μmエピタキシャル層を成長させた後、酸素析出
物密度を赤外散乱トモグラフ法により測定した。その結
果、何れの基板を用いた場合も、析出物密度は5×10
6/cm3以下であり、各実施例と比較して極めて低い密度
であった。
【0035】(比較例3)実施例1及び実施例2と同様
なSb及びAsドープ基板を準備した。これらの基板に
対して、窒素雰囲気下で1200℃、30秒間のRTA
を施した。その後、800℃,2時間の熱処理(2%O
2/N2)を施した。その後、基板表面の酸化膜を除去
し、1150℃で3μmエピタキシャル層を成長させた
後、酸素析出物密度を赤外散乱トモグラフ法により測定
した。その結果、何れの基板を用いた場合も、析出物密
度は1×107/cm3以下であった。
【0036】上述した実施例1〜4及び比較例1〜3の
結果から、Sb及びAsドープ基板に対して本発明のR
TAおよび900℃〜1050℃の熱処理を加えること
により、エピ工程後でも十分な密度を有する酸素析出物
を形成できることがわかった。
【0037】尚、析出しにくいSbドープやAsドープ
のN+基板でも十分な効果があることから、析出しやす
いB(ボロン)ドープ低抵抗率基板や、P(リン)ドー
プあるいはBドープの通常抵抗率基板においても十分な
効果が得られることは確実である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、エ
ピ成長用基板の結晶熱履歴に影響されることなく安定し
たIG能力を発揮し、デバイスプロセスの初期段階から
優れたIG能力を有するエピタキシャルウェーハを得る
ことができる。特に、酸素析出が進行しにくいN+基板
を用いたN/N+エピウェーハであっても、十分なIG
能力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの
製造方法の工程順を示すフローチャートである。
【図2】 実施例1におけるRTA後の各温度での熱処
理時間と酸素析出物密度との関係を示すグラフである。
【図3】 実施例2におけるRTA後の各温度での熱処
理時間と酸素析出物密度との関係を示すグラフである。
【図4】 実施例3及び比較例1におけるRTA後の各
温度での熱処理時間と酸素析出物密度との関係を示すグ
ラフである。
【図5】 実施例4におけるRTA後の各温度での熱処
理時間と酸素析出物密度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100:シリコン基板準備、102:RTA、104:
熱処理、106:エピタキシャル層の形成。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エピタキシャル成長用のシリコン基板に
    対し、1200℃〜1350℃の温度で1〜120秒の
    RTA(急速加熱・急速冷却熱処理)を行い、さらに9
    00℃〜1050℃の温度で2〜20時間の熱処理を行
    った後、前記シリコンウェーハの表面にエピタキシャル
    層を形成することを特徴とするシリコンエピタキシャル
    ウェーハの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記エピタキシャル成長用のシリコン基
    板は、導電型がn型で抵抗率が0.1Ωcm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載されたシリコンエピタ
    キシャルウェーハの製造方法。
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