JP2011114119A - エピタキシャルウェーハ及びその製造方法 - Google Patents

エピタキシャルウェーハ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ドーパント濃度が高く、0.02Ω・cm以下のような低い抵抗率を有するP型のシリコン単結晶ウェーハにエピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであって、従来よりもBMD密度を増大させることにより、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハを提供する。
【解決手段】 シリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長したエピタキシャルウェーハであって、前記シリコン単結晶ウェーハは、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であり、前記エピタキシャル層を成長する前にRTA熱処理を施したものであり、前記エピタキシャルウェーハは、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMDサイズが20nm以上のBMD密度が5×10/cm以上となるものであるエピタキシャルウェーハ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリコン単結晶ウェーハ上にエピタキシャル層が形成されたエピタキシャルウェーハ及びその製造方法に関し、特には、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハ及びその製造方法に関する。
半導体集積回路素子の基板として用いられるシリコン単結晶ウェーハは、主にチョクラルスキー法(CZ法、Czochralski法)によって製造されている。この時、シリコン融液と接触する石英ルツボ表面が溶融し、酸素がシリコン融液中に溶け込み、これが育成中の結晶の中に取り込まれる。その酸素原子は結晶育成中及び冷却中に凝集し、酸素析出核となる。そのため、育成されたままの結晶から採取されたシリコン単結晶ウェーハにデバイス工程等で熱処理を施すと、この核がウェーハバルク部で成長し、BMD(Bulk Micro Defect)を形成する。このBMDは、ウェーハのゲッタリングに寄与する。
また、シリコン単結晶ウェーハの表面にシリコン単結晶からなるエピタキシャル層を成長(エピタキシャル成長)したエピタキシャルウェーハも、半導体集積回路素子用の基板として用いられている。例えば、導電型がP型であり、ドーパント量が少なく、抵抗率が1Ω・cm以上のような高抵抗率であるシリコン単結晶ウェーハ(「P型」シリコン単結晶ウェーハと呼ばれることもある。)上に所望の抵抗率としたP型のエピタキシャル層を、デバイス作製用領域として成長したエピタキシャルウェーハ等がある。
従来、エピタキシャルウェーハのBMD密度を増加させるために、導電型がP型であり、ドーパント濃度が高い、低抵抗率ウェーハ(「P型」、「P++型」のシリコン単結晶ウェーハと呼ばれることもある)がエピタキシャル成長用基板として従来使用されていたが、最近のデバイス熱処理(電子デバイスの作製中に行われる熱処理)の低温化により、更にゲッタリング能力を付与するため、BMD密度の高いエピタキシャルウェーハが求められており、様々な技術が提案されてきた。
例えば、特許文献1には、1200〜1350℃、1〜120秒のRTA(Rapid Thermal Annealing)熱処理(急速加熱・急速冷却熱処理等とも呼ばれる)を行い、更に900〜1050℃、2〜20時間の熱処理を行った後、エピタキシャル層を形成することにより、エピタキシャルウェーハを製造する方法が開示されている。
また、特許文献2には、窒素ドープしたシリコン単結晶ウェーハに、その表面近傍の結晶欠陥を消滅させるための熱処理を行った後、エピタキシャル層を形成し、RTA熱処理する方法が開示されている。
また、特許文献3には、炭素ドープしたシリコン単結晶ウェーハにRTA熱処理を行った後にエピタキシャル層を形成することが開示されている。
しかしながら、従来のBMD密度の評価は、800℃、4時間の加熱を行った後、1000℃、16時間の加熱を行う析出熱処理、すなわち、BMDサイズを大きくするために適した析出熱処理によって評価するのが一般的であった。そして、このような800℃、4時間の加熱を行った後、1000℃、16時間の加熱を行う析出熱処理は、実際のデバイス熱処理には即していなかった。
また、特許文献4には、1200℃以上のRTA熱処理後、このRTA温度より30℃以上低いエピタキシャル成長温度にてエピタキシャル層を形成する方法が開示されている。
しかしながら、選択エッチング法、赤外線レーザートモグラフィー(LST、Laser Scattering Tomography)法等の従来のBMDの検出方法の場合、BMDサイズの検出下限値が25nmであるため、1000℃以下の低温デバイス熱処理ではBMDが検出できるサイズまで成長せず、BMD密度を評価ができなかった。そのため、1000℃以下の低温デバイス熱処理であっても十分なゲッタリング能力を有するようなBMD密度を得ることができるウェーハ条件を検討することは困難であった。
特開2001−322893号公報 特開2002−241194号公報 特開2009−73684号公報 特開2003−318114号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、ドーパント濃度が高く、0.02Ω・cm以下のような低い抵抗率を有するP型のシリコン単結晶ウェーハにエピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであって、従来よりもBMD密度を増大させることにより、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハを提供すること、及び、そのようなエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、シリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長したエピタキシャルウェーハであって、前記シリコン単結晶ウェーハは、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であり、前記エピタキシャル層を成長する前にRTA熱処理を施したものであり、前記エピタキシャルウェーハは、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMDサイズが20nm以上のBMD密度が5×10/cm以上となるものであることを特徴とするエピタキシャルウェーハを提供する。
このようなエピタキシャルウェーハであれば、0.02Ω・cm以下という低抵抗率を有するP型のシリコン単結晶ウェーハにエピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであり、高いBMD密度を有するエピタキシャルウェーハとすることができる。その結果、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハとすることができる。
また、本発明は、シリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長してエピタキシャルウェーハを製造する方法であって、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であるシリコン単結晶ウェーハにRTA熱処理を行い、該RTA熱処理を行ったシリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長することにより、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMD密度が5×10/cm以上となるエピタキシャルウェーハを製造することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法を提供する。
このようなエピタキシャルウェーハの製造方法であれば、0.02Ω・cm以下という低抵抗率を有するP型のシリコン単結晶ウェーハにエピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであり、かつ、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハを、エピタキシャル成長前のシリコン単結晶ウェーハにRTA処理を施すことより、製造することができる。
この場合、前記RTA熱処理を、1150℃〜1300℃で、5秒〜60秒で行うことができる。
このような温度、時間でRTA熱処理を行うことにより、より効果的に製造後のエピタキシャルウェーハのBMD密度を増大させることができる。
また、前記エピタキシャルウェーハのBMD密度の測定を、前記エピタキシャルウェーハをその主表面に対して直角に劈開し、欠陥検出用のレーザーを前記劈開面に対して斜めに入射し、前記劈開面からの散乱光を検出して前記劈開面の表面層に存在する欠陥を検出することによって行うことができる。
このようにしてエピタキシャルウェーハのBMD密度の測定を行えば、ウェーハ内部の結晶欠陥を高感度に測定することができる。そのため、測定が難しかった抵抗率の低いシリコン単結晶、特に抵抗率が0.02Ω・cm以下のシリコン単結晶ウェーハに形成される小さなBMDなどの微小な欠陥を検出して、BMD密度を測定することができる。
本発明に係るエピタキシャルウェーハであれば、0.02Ω・cm以下のような低抵抗率のP型シリコン単結晶ウェーハの表面に、エピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであり、高いBMD密度を有するエピタキシャルウェーハとすることができる。その結果、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハとすることができる。
また、本発明に係るエピタキシャルウェーハの製造方法に従えば、0.02Ω・cm以下という低抵抗率を有するP型のシリコン単結晶ウェーハにエピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであり、かつ、高いゲッタリング能力を有するエピタキシャルウェーハを、エピタキシャル成長前のシリコン単結晶ウェーハにRTA処理を施すことより、製造することができる。
実験例の各エピタキシャルウェーハのBMD密度を示すグラフである。 実験例において行った、デバイス熱処理のシミュレーションにおける温度のパターンを示すグラフである。
以下、本発明について、より具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
前述のように、シリコンウェーハのBMD密度の評価は、従来、800℃、4時間の加熱を行った後、1000℃、16時間の加熱を行う析出熱処理、すなわち、BMDサイズを大きくするために適した析出熱処理によって評価するのが一般的であった。
しかしながら、例えば抵抗率が0.05Ω・cm以下のような、低抵抗率のシリコンウェーハについて有効な、斜め入射散乱法による結晶欠陥の検出方法であれば、BMDサイズが20nm以上であれば検出できる。この方法は、より具体的には、シリコン単結晶ウェーハや、エピタキシャル成長後のエピタキシャルウェーハ等を、その主表面に対して直角に劈開し、欠陥検出用のレーザーを劈開面に対して斜めに入射し、劈開面からの散乱光を検出して前記劈開面の表面層に存在する欠陥を検出することによって行うものである。また、この劈開面を劈開後に研磨し、研磨した劈開面に対して欠陥検出用のレーザーを斜めに入射することによって、シリコン単結晶ウェーハの結晶欠陥をより高感度に検出することができるため、劈開面は、測定前に研磨を行うことが好ましい。
このような斜め入射散乱法を用いてBMDを検出する方法によれば、ユーザープロセスに相当する1000℃以下の低温デバイス熱処理後でもBMD密度を評価することができ、800℃、4時間の加熱を行った後、1000℃、16時間の加熱を行う、BMDサイズを大きくすることに適した析出熱処理を行わなくとも良い。
なお、この斜め入射散乱法を用いたBMD検出装置としては、Raytex社製BMD測定装置MO−461が挙げられる。
そこで、本発明者らは、エピタキシャル層形成前に、低抵抗のシリコン単結晶ウェーハに対しRTA熱処理のみを施し、エピタキシャル層形成後に行う、上記低温デバイス熱処理後に十分なゲッタリング能力を有するための、BMDサイズが20nm以上のBMD密度を検討した。
このとき、ウェーハ中の酸素濃度が高くなるとBMD密度も高くなるが、酸素濃度は通常酸素濃度である15±3ppma(JEIDA(社団法人日本電子工業振興協会の略称)規格、なお、JEIDAは、現在はJEITA(社団法人電子情報技術産業協会)に改称された。)の場合で検討した。
その結果、低温デバイス熱処理後のエピタキシャルウェーハにおいて、5×10/cm以上のBMD密度であれば、十分なゲッタリング効果があることが確認された。
更に、本発明者らは、そのようなBMD密度を満足するシリコン単結晶ウェーハの抵抗率及びRTA熱処理温度、時間を検討した。より具体的には、1000℃以下の低温デバイス熱処理後BMD密度が上記したように5×10/cm以上となるような、シリコン単結晶ウェーハの条件及びRTA熱処理条件を、以下のような実験を行って検討した。
(実験例)
まず、エピタキシャル成長を行うシリコン単結晶ウェーハとして、導電型がP型であり(ドーパントはホウ素)、抵抗率が10Ω・cmであるシリコン単結晶ウェーハ(以下、Pウェーハと表す。)、0.02Ω・cmであるシリコン単結晶ウェーハ(以下、Pウェーハと表す。)、0.005Ω・cmであるシリコン単結晶ウェーハ(以下、P++ウェーハと表す。)の3種類のウェーハを、それぞれ複数枚準備した。それぞれのシリコン単結晶ウェーハの酸素濃度は、15ppma(JEIDA規格)とした。
次に、上記の3種類のエピタキシャル成長用シリコン単結晶ウェーハに対し、後述するような温度及び時間で窒素雰囲気下にてRTA熱処理を行った。
また、上記3種類のシリコン単結晶ウェーハについて、それぞれ、RTA熱処理を行わずに、エピタキシャル成長を行うウェーハも用意した。
3種類のウェーハに対して行ったRTA熱処理の温度及び時間の条件は以下の通りである。
(1)RTA無し (RTA熱処理を行わない)
(2)RTA 1100℃ (10秒、20秒、30秒)
(3)RTA 1150℃ (10秒、20秒、30秒)
(4)RTA 1200℃ (10秒、20秒、30秒)
(5)RTA 1250℃ (5秒、10秒、20秒)
このようにしてRTA熱処理を行ったシリコン単結晶ウェーハを、HFを用いて処理することにより、表面窒化膜を除去した。
次に、このシリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル成長を行い、エピタキシャル層を形成した。これにより、エピタキシャルウェーハを作製した。
次に、このように作製した各エピタキシャルウェーハに対し、析出熱処理として、1000℃以下で行う低温デバイス熱処理のシミュレーション(低温デバイスシミュレーション、低温プロセスシミュレーション等とも呼ばれる)を行った。
この低温デバイス熱処理のシミュレーションにおける温度のパターンは図2に示す通りである。
この低温デバイス熱処理のシミュレーションを行った後の各エピタキシャルウェーハのBMD密度の測定を、斜め入射散乱法を用いたRaytex社製BMD測定装置MO−461により行った。
このBMD密度測定の結果を図1及び下記表1に示す。なお、表1中、*印を付したウェーハは、測定したBMD密度が5×10/cm以上であるものである。
Figure 2011114119
図1及び表1からわかることは、以下の通りである。
まず、RTA熱処理温度を1150℃以上とすることでP++ウェーハのBMD密度を5×10/cm以上とすることができる。また、P++ウェーハでは、RTA熱処理の温度が1250℃で、時間が5秒以上であれば、BMD密度を5×10/cm以上とすることができる。また、RTAの熱処理温度が1200℃以上とすると、Pウェーハであっても、BMD密度を5×10/cm以上にすることが可能となる。
この実験例の結果から、酸素濃度が15ppma(JEIDA規格)の場合には、Pウェーハ及びP++ウェーハ、すなわち、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であるシリコン単結晶ウェーハに対し、1150℃以上のRTA熱処理を施すと、その後のエピタキシャル層形成、低温デバイス熱処理のシミュレーション後にBMD密度が5×10/cm以上となり、十分なゲッタリング能力を有するウェーハとなることが明らかとなった。これにより、本発明が完成された。
すなわち、本発明では、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であるシリコン単結晶ウェーハにRTA熱処理を行い、該RTA熱処理を行ったシリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長することにより、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMD密度が5×10/cm以上となるエピタキシャルウェーハを製造する。
また、本発明により、エピタキシャル層を成長する前にRTA熱処理を施した、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であるシリコン単結晶ウェーハに、エピタキシャル層を成長させたエピタキシャルウェーハであり、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMDサイズが20nm以上のBMD密度が5×10/cm以上となるエピタキシャルウェーハが提供される。
また、本発明では、窒素や炭素等の特別なドーパントを、エピタキシャル成長用のシリコン単結晶ウェーハにドープすることなく、BMD密度を増大させることができる。
また、上記実験例はシリコン単結晶ウェーハの酸素濃度を15ppma(JEIDA規格)として行ったが、上記したように、シリコン単結晶ウェーハ中の酸素濃度により、各熱処理後のBMD密度も異なってくる。そのため、その他の酸素濃度値を有するシリコン単結晶ウェーハをエピタキシャル成長に用いる際には、エピタキシャル成長後のエピタキシャルウェーハのBMD密度が5×10/cm以上となるようなRTA熱処理の条件を実験的に求めればよい。
すなわち、上記図1及び表1のデータで言うと、P++ウェーハの場合、1100℃、30秒のRTA熱処理だとBMD密度が5×10/cmに足りないが、処理温度を上げるか、処理時間を長くすれば、BMD密度を増加させることができる。例えば、1150℃、10秒のRTA熱処理を行った場合に、BMD密度が5×10/cm以上となっている。Pウェーハであっても同様に、1200℃、20秒のRTA熱処理では足りないが、熱処理時間を30秒とすることによってBMD密度を5×10/cm以上にできる。このように、BMD密度が5×10/cm以上となる条件を実験的に求めることができる。
また、本発明においてエピタキシャル成長のために用いるシリコン単結晶ウェーハは、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であればよい。この範囲のシリコン単結晶ウェーハであれば、上記実験例で用いたシリコン単結晶ウェーハのドーパント濃度、抵抗率等のパラメータとは異なる値を有するシリコン単結晶ウェーハであっても、エピタキシャル成長後のエピタキシャルウェーハのBMD密度を5×10/cm以上となるようなRTA熱処理の条件を実験的に求めることができる。
上記したように、本発明では、シリコン単結晶ウェーハに対して行うRTA熱処理の温度は1150℃以上とすることが好ましい。一方、このRTA熱処理の温度の上限は、ウェーハに発生するスリップや、金属元素による汚染を抑制するため、また、RTA熱処理炉の耐久性等の技術的制限のため、1300℃とすることが好ましい。また、スリップの発生や金属汚染をより効果的に抑制するためには、1250℃以下とすることがより好ましく、1200℃未満で行うことが更に好ましい。本発明では、このような低温のRTA熱処理温度であっても、エピタキシャル成長後のエピタキシャルウェーハのBMD密度を5×10/cm以上とすることができる。
また、RTA熱処理の熱処理時間は、上記のように5秒以上とすることが好ましく、また、時間が長いほど製造後のエピタキシャルウェーハのBMD密度を高くできる傾向がある。ただし、ウェーハに発生するスリップや、金属元素による汚染を抑制するため、また、RTA熱処理炉の耐久性等の技術的制限のため、その上限は60秒とすることが好ましい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (4)

  1. シリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長したエピタキシャルウェーハであって、
    前記シリコン単結晶ウェーハは、導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であり、前記エピタキシャル層を成長する前にRTA熱処理を施したものであり、前記エピタキシャルウェーハは、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMDサイズが20nm以上のBMD密度が5×10/cm以上となるものであることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。
  2. シリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長してエピタキシャルウェーハを製造する方法であって、
    導電型がP型であり、抵抗率が0.02Ω・cm以下であるシリコン単結晶ウェーハにRTA熱処理を行い、該RTA熱処理を行ったシリコン単結晶ウェーハの表面にエピタキシャル層を成長することにより、1000℃以下のデバイス熱処理を施した後のBMD密度が5×10/cm以上となるエピタキシャルウェーハを製造することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
  3. 前記RTA熱処理を、1150℃〜1300℃で、5秒〜60秒で行うことを特徴とする請求項2に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  4. 前記エピタキシャルウェーハのBMD密度の測定を、前記エピタキシャルウェーハをその主表面に対して直角に劈開し、欠陥検出用のレーザーを前記劈開面に対して斜めに入射し、前記劈開面からの散乱光を検出して前記劈開面の表面層に存在する欠陥を検出することによって行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
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